JP2021075678A - 熱収縮積層フィルム - Google Patents

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Yoshiki Nishikawa
佳樹 西川
彰良 大槻
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彰良 大槻
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Abstract

【課題】耐熱性及び熱収縮性の点で優れた特性を有する熱収縮フィルムを提供する。【解決手段】高エネルギー線の照射によって架橋処理が施された熱収縮フィルムは、JIS C3005:2014 4.25に準拠して測定された架橋度が43%以上であり、かつ、引張モードでの周波数0.5Hzの動的粘弾性測定により得られる昇温時50℃での貯蔵弾性率(E’1)に対する冷却時50℃での貯蔵弾性率(E’2)の百分率である復元率が14%以上である。【選択図】図11

Description

本発明は、熱収縮フィルム及び積層フィルムに関する。
例えばワイヤーハーネスの電気的絶縁や食品のスキンパック等のために、熱収縮フィルム(単層フィルム及び積層フィルムの両方を含む)が利用されている。このような熱収縮フィルムは、一般に、高分子ポリマーを材料として形成される。かかる構成において、放射線や電子線等の高エネルギー線を照射してポリマー鎖を部分的に架橋することで、耐熱性や高温での機械的特性を向上させることが、特開2015−224996号公報(特許文献1)に開示されている。
しかし、特許文献1では、ポリエチレン樹脂の架橋度を安全かつ簡便に測定するための新規な方法を開示しているだけで、熱収縮フィルムとしての好ましい構成を具体的に開示するものではない。
特開2015−224996号公報
耐熱性及び熱収縮性の点で優れた特性を有する熱収縮フィルム及びそれを含む積層フィルムの実現が望まれる。
本発明に係る熱収縮フィルムは、
高エネルギー線の照射によって架橋処理が施された熱収縮フィルムであって、
JIS C3005:2014 4.25に準拠して測定された架橋度が43%以上であり、かつ、引張モードでの周波数0.5Hzの動的粘弾性測定により得られる昇温時50℃での貯蔵弾性率(E’1)に対する冷却時50℃での貯蔵弾性率(E’2)の百分率である復元率が14%以上である。
この構成によれば、架橋度が43%以上であることにより耐熱性や高温での機械的特性が向上する。
加えて、本発明者らの鋭意研究により、昇温時の貯蔵弾性率に対する冷却時の貯蔵弾性率の百分率(100×E’2/E’1)が14%以上であることにより、熱収縮フィルムの熱収縮性が向上することが明らかとなった。あくまで推測ではあるが、架橋が進行することによってゴム弾性化した非晶部分に、加熱後の冷却時に戻ろうとする力が働くためと推測される。
これらのことから、上記の構成により、耐熱性及び熱収縮性の点で優れた特性を有する熱収縮フィルムを実現することができる。
以下、本発明の好適な態様について説明する。但し、以下に記載する好適な態様例によって、本発明の範囲が限定される訳ではない。
一態様として、
構成材料として、エチレン−酢酸ビニル系樹脂を含むことが好ましい。
一態様として、
構成材料としてアイオノマー樹脂を含むことが好ましい。
一態様として、
構成材料として、エチレン−ビニルアルコール系樹脂を含むことが好ましい。
これらの構成によれば、各種の樹脂材料を用いて、耐熱性及び熱収縮性の点で優れた特性を有する熱収縮フィルムを実現することができる。
上述した中で、構成材料としてアイオノマー樹脂を含む場合には、
前記架橋度が50%以上であり、かつ、前記復元率が25%以上であることが好ましい。
この構成によれば、耐熱性及び熱収縮性がさらに向上した熱収縮フィルムを実現することができる。
上述した各構成の熱収縮フィルムは、食品包装用、医療包装用、又は化粧品包装用の用途に特に好適に適用することができる。
本発明に係る積層フィルムは、
上述した各構成の熱収縮フィルムを少なくとも一層含む。
この構成によれば、耐熱性及び熱収縮性に優れ、かつ、各層の構成材料の組み合わせに応じた特性を有する積層フィルムを実現することができる。
中でも、ポリエチレン層と、エチレン−ビニルアルコール共重合体層と、を少なくとも含む積層フィルムが好ましい。
本発明のさらなる特徴と利点は、図面を参照して記述する以下の例示的かつ非限定的な実施形態の説明によってより明確になるであろう。
試験例1のフィルムのDMA特性を示すチャート 試験例2のフィルムのDMA特性を示すチャート 試験例3のフィルムのDMA特性を示すチャート 試験例4のフィルムのDMA特性を示すチャート 試験例5のフィルムのDMA特性を示すチャート 試験例6のフィルムのDMA特性を示すチャート 試験例7のフィルムの構成を示す模式図 試験例7のフィルムのDMA特性を示すチャート 試験例8のフィルムの構成を示す模式図 試験例9のフィルムの構成を示す模式図 各試験例のフィルムの吸収線量とゲル分率及び復元率との関係をまとめた表 各試験例のフィルムを用いたスキンパック包装体の搬送評価をまとめた表
熱収縮フィルム及び積層フィルムの実施形態について説明する。本実施形態の熱収縮フィルム及びそれを積層した積層フィルムは、例えばワイヤーハーネスの電気的絶縁や食品のスキンパック等のために用いられる。
熱収縮フィルムの構成材料は特に限定されない。各種の樹脂材料を用いて熱収縮フィルムを形成することができるが、好ましい構成材料はポリオレフィン系樹脂である。ポリオレフィン系樹脂は、オレフィンに由来する単位を含む高分子であり、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ4メチルペンテン等のオレフィン類の単独重合体若しくは2種以上のオレフィン類の共重合体、又は1種以上のオレフィン類とオレフィン類以外の異種成分との共重合体が挙げられる。
ポリオレフィン系樹脂は、上述したものの中でも、ポリエチレン系樹脂を含むことが好ましい。ポリエチレン系樹脂は、エチレン単位を含む高分子であり、例えばポリエチレン;エチレン−酢酸ビニル系樹脂;エチレン−ビニルアルコール系樹脂;エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸系樹脂;エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル系樹脂;アイオノマー樹脂等が挙げられる。
ポリエチレンとしては、特に限定されないが、低密度ポリエチレン(LDPE)、超低密度ポリエチレン(VLDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が好ましい。これらの各種ポリエチレン類の混合物であっても良い。
エチレン−酢酸ビニル系樹脂としては、エチレンと酢酸ビニルとの混合物又は共重合体が挙げられ、エチレン−酢酸ビニル共重合体が好ましい。エチレン−酢酸ビニル共重合体における酢酸ビニル含有量は、特に限定されないが、10%〜25%程度が好ましく、15%〜20%がより好ましい。エチレン−酢酸ビニル共重合体にポリエチレンを混合して用いても良く、この場合のポリエチレン含有量は、例えば1%〜10%程度が好ましく、3〜8%がより好ましい。
エチレン−ビニルアルコール系樹脂としては、エチレンとビニルアルコールとの混合物又は共重合体が挙げられ、エチレン−ビニルアルコール共重合体が好ましい。エチレン−ビニルアルコール共重合体におけるビニルアルコール含有量は、特に限定されないが、10%〜70%程度が好ましく、15%〜65%がより好ましい。
エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸系樹脂としては、エチレンと脂肪族不飽和カルボン酸との混合物又は共重合体が挙げられ、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体が好ましい。このエチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体としては、例えばエチレン−アクリル酸共重合体及びエチレン−メタクリル酸共重合体等が例示される。エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸共重合体における脂肪族不飽和カルボン酸含有量は、特に限定されないが、2%〜60%程度が好ましく、3%〜55%がより好ましい。
エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル系樹脂としては、エチレンと脂肪族不飽和カルボン酸エステルとの混合物又は共重合体が挙げられ、エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体が好ましい。このエチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体としては、例えばエチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−メチルメタクリレート共重合体、エチレン−エチルアクリレート共重合体、エチレン−エチルメタクリレート共重合体、エチレン−ブチルアクリレート共重合体、エチレン−ブチルメタクリレート共重合体等が例示される。エチレン−脂肪族不飽和カルボン酸エステル共重合体における脂肪族不飽和カルボン酸エステル含有量は、特に限定されないが、2%〜60%程度が好ましく、3%〜55%がより好ましい。
アイオノマー樹脂は、上述した各種のポリエチレン系樹脂のうちの少なくとも1種を金属イオンで架橋した樹脂である。この場合の金属イオンとしては、例えばカリウムイオン(K)、ナトリウムイオン(Na)、リチウムイオン(Li)、マグネシウムイオン(Mg2+)、亜鉛イオン(Zn2+)等が挙げられる。これらの中では、ナトリウム系アイオノマー樹脂や亜鉛系アイオノマー樹脂を好ましく用いることができる。
上述した熱収縮フィルムは、単層フィルムとして使用しても良いし、複数枚を積層する場合の1枚として使用しても良い。後者のようにして複数枚の熱収縮フィルムを積層したものが本実施形態の積層フィルムであり、言い換えれば、積層フィルムは、本実施形態の熱収縮フィルムを少なくとも一層含んで構成される。熱収縮フィルムが積層フィルムで構成される場合には、少なくともポリエチレン層と、エチレン−ビニルアルコール共重合体層とを少なくとも含んで構成されることが好ましい。また、ポリエチレン層と、エチレン−ビニルアルコール共重合体層と、エチレン−酢酸ビニル共重合体層とを少なくとも含んで構成されることが好ましい。
熱収縮フィルムや積層フィルムは、高エネルギー線の照射によって架橋処理が施されている。照射する高エネルギー線としては、放射線(α線、β線、γ線、X線、中性子線等)や電子線(EB)が例示される。高エネルギー線照射の際の吸収線量を調整することにより、架橋処理後の熱収縮フィルムの架橋の程度を調整することができる。高エネルギー線照射の際の吸収線量は、特に限定されないが、例えば30kGy以上が好ましい。このようにすれば、耐熱性や高温での機械的特性を向上させ得るに十分な架橋度を得ることができる。より好ましい吸収線量は、60kGy以上である。
高エネルギー線照射の際の吸収線量は、熱収縮フィルムの構成材料に応じて異ならせても良い。熱収縮フィルムがポリエチレンで構成される場合には、吸収線量は90kGy以上であることが好ましい。熱収縮フィルムがエチレン−酢酸ビニル系樹脂で構成される場合には、吸収線量は60kGy以上であることが好ましく、90kGy以上であることがより好ましい。熱収縮フィルムがエチレン−ビニルアルコール系樹脂で構成される場合には、吸収線量は0.1kGy以上であることが好ましい。熱収縮フィルムがアイオノマー樹脂で構成される場合には、吸収線量は60kGy以上であることが好ましく、90kGy以上であることがより好ましい。積層フィルムに対する吸収線量は60kGy以上であることが好ましい。
また、高エネルギー線照射の際の吸収線量は、設備面又はコスト面からは、例えば250kGy以下が好ましく、240kGy以下がより好ましい。
本実施形態において、熱収縮フィルムや積層フィルムの熱収縮率は特に限定されない。熱収縮フィルムや積層フィルムは、電気的絶縁や食品のスキンパック等の各種の用途で用いられるものが通常有する程度の熱収縮率を有していれば良い。熱収縮率は、例えばJIS K7133に準拠して測定した90℃/5min加熱処理後における収縮率が0.3%以上であれば良い。熱収縮率は、0.5%以上であることが好ましく、0.7%以上であることがさらに好ましい。
本実施形態の熱収縮フィルム及び積層フィルムは、JIS C3005:2014 4.25に準拠して測定された架橋度(ゲル分率)が43%以上である。ここで、この架橋度(ゲル分率)の評価方法は、フィルムの構成樹脂を溶剤で溶かした際に架橋部分がゲルとして残るという現象に基づくものである。すなわち、溶剤で溶かす前の資料の質量に対するゲル部分の質量の比(百分率)を「ゲル分率」として、これを架橋の進行の程度を表す指標とするというものである。具体的には、110℃に加熱したキシレン中で試料を24時間浸漬保持し、その後、試料を取り出して、温度100℃、真空度1.3kPa以下で24時間以上乾燥させる。キシレンに浸漬する前の試料の質量M1と、キシレンに浸漬後乾燥させた試料の質量M2をそれぞれ測定し、浸漬前質量に対する乾燥後質量の百分率(100×M2/M1)を「ゲル分率(%)」とし、これに基づいて架橋度を評価する。
架橋度(ゲル分率)は、熱収縮フィルムの構成材料に応じて異なっても良い。熱収縮フィルムがポリエチレンで構成される場合には、架橋度(ゲル分率)は43%以上であることが好ましい。熱収縮フィルムがエチレン−酢酸ビニル系樹脂で構成される場合には、架橋度(ゲル分率)は45%以上であることが好ましく、55%以上であることがより好ましい。熱収縮フィルムがエチレン−ビニルアルコール系樹脂で構成される場合には、架橋度(ゲル分率)は95%以上であることが好ましい。熱収縮フィルムがアイオノマー樹脂で構成される場合には、架橋度(ゲル分率)は50%以上であることが好ましく、80%以上であることがより好ましい。積層フィルムである場合の架橋度(ゲル分率)は45%以上であることが好ましい。このような構成とすることで、耐熱性や高温での機械的特性に優れた熱収縮フィルム及び積層フィルムを得ることができる。
本実施形態の熱収縮フィルム及び積層フィルムは、引張モードでの周波数0.5Hzの動的粘弾性測定により得られる昇温時50℃での貯蔵弾性率(E’1)に対する冷却時50℃での貯蔵弾性率(E’2)の百分率である復元率が14%以上である。ここで、復元率は、以下のようにして算出する。まず、引張モードの動的粘弾性測定(DMA)において、加熱ステップ;30℃〜160℃(2℃/min)→保温ステップ;160℃で5min保持→冷却ステップ;160℃〜室温(5〜30℃/min)の温度プログラムで測定を行う。加熱ステップ中(昇温時)に50℃となった時点での貯蔵弾性率(E’1)と、冷却ステップ中(冷却時)に50℃となった時点での貯蔵弾性率(E’2)とをそれぞれ取得する。そして、昇温時貯蔵弾性率に対する冷却時貯蔵弾性率の百分率(100×E’2/E’1)を算出し、それを「復元率(%)」とする。
復元率は、25%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。また、復元率は、熱収縮フィルムの構成材料に応じて異なっても良い。熱収縮フィルムがポリエチレンで構成される場合には復元率は14%以上であることが好ましい。熱収縮フィルムがエチレン−酢酸ビニル系樹脂で構成される場合には、復元率は20%以上であることが好ましく、25%以上であることがより好ましい。熱収縮フィルムがエチレン−ビニルアルコール系樹脂で構成される場合には、復元率は100%以上であることが好ましい。熱収縮フィルムがアイオノマー樹脂で構成される場合には、復元率は25%以上であることが好ましく、30%以上であることがより好ましい。積層フィルムである場合の復元率は25%以上であることが好ましく、50%以上であることがより好ましい。このような構成とすることで、熱収縮性に優れた熱収縮フィルム及び積層フィルムを得ることができる。
なお、復元率が14%以上であることによって熱収縮性に優れた熱収縮フィルム及び積層フィルムとなるのは、架橋が進行することによってゴム弾性化した非晶部分に、加熱後の冷却時に戻ろうとする力が働くためと推測される。
本実施形態の熱収縮フィルム及び積層フィルムは、上述した架橋度(ゲル分率)が43%以上であり、かつ、上述した復元率が14%以上である。これらは、熱収縮フィルムの構成材料に応じて異なっても良い。熱収縮フィルムがエチレン−酢酸ビニル系樹脂で構成される場合には、架橋度(ゲル分率)が45%以上であり、かつ、復元率が14%以上であることが好ましく、架橋度(ゲル分率)が55%以上であり、かつ、復元率が20%以上であることがより好ましい。熱収縮フィルムがエチレン−ビニルアルコール系樹脂で構成される場合には、架橋度(ゲル分率)が95%以上であり、かつ、復元率が100%以上であることが好ましい。熱収縮フィルムがアイオノマー樹脂で構成される場合には、架橋度(ゲル分率)が50%以上であり、かつ、復元率が25%以上であることが好ましく、架橋度(ゲル分率)が80%以上であり、かつ、復元率が25%以上であることがより好ましい。積層フィルムである場合には、架橋度(ゲル分率)が60%以上であり、かつ、復元率が50%以上であることが好ましく、架橋度(ゲル分率)が60%以上であり、かつ、復元率が70%以上であることがより好ましい。
本実施形態の熱収縮フィルム及び積層フィルム(以下、単に「積層フィルム」と言う。)は、様々な産業用途に適用することができる。中でも、本実施形態の積層フィルムは、食品包装用、医療包装用(医薬品又は医療器具の包装用)、又は化粧品包装用の用途に、特に有用である。
積層フィルムを食品包装に適用した場合、被包装物である食品に積層フィルムが密着するため、見栄えが良くなる。また、食品と積層フィルムとが密着しているため搬送時に包装体の内部でのズレが少なく破損しにくい。
積層フィルムを医療包装(医薬品の包装又は医療器具の包装)に適用した場合、被包装物である医薬品又は医療器具に積層フィルムが密着するため、見栄えが良くなる。また、医薬品又は医療器具と積層フィルムとが密着しているため搬送時に包装体の内部でのズレが少なく破損しにくい。さらに、積層フィルムを医薬品包装に適用した場合には、被包装物である医薬品を個別包装することによって医薬品どうしの衝突による破損を防止することができる。
積層フィルムを化粧品包装に適用した場合、被包装物である化粧品に積層フィルムが密着するため、見栄えが良くなる。また、化粧品と積層フィルムとが密着しているため搬送時に包装体の内部でのズレが少なく破損しにくい。
以下に複数の試験例を示し、本発明についてより具体的に説明する。但し、以下に記載する具体的な試験例によって本発明の範囲が限定される訳ではない。
[試験例1]
酢酸ビニル含有量16%のエチレン−酢酸ビニル共重合体の、厚み100μmの単層フィルム(三井・ダウポリケミカル社製エバフレックスV5714C)を準備した。このフィルムを60cm×60cmの大きさにカットし、エリアビーム型電子線照射装置(NHVコーポレーション社製、型番;EBC−200−100)を用いて、電子線照射による架橋処理を行った。電子線の加速電圧は175kVとし、照射線量は30kGy,60kGy,90kGy,120kGyとした。これらと、電子線を照射しなかったもの(照射線量0kGyに相当)とを合わせて、計5種のフィルムを試験用サンプルとした。
事前に質量測定した各試験用サンプル(N=3)を、110℃に加熱したキシレン中で24時間浸漬保持した。その後、試料を取り出して、温度100℃、真空度1.3kPa以下で24時間以上乾燥させた。乾燥後の各試験用サンプルの質量をそれぞれ測定し、浸漬前質量に対する乾燥後質量の百分率を「ゲル分率(%)」として算出した(図9の表を参照)。
また、試験用サンプル(N=1)について、引張モードの動的粘弾性測定(DMA)を行った。測定は、加熱ステップ;30℃〜160℃(2℃/min)→保温ステップ;160℃で5min保持→冷却ステップ;160℃〜室温(5〜30℃/min)の温度プログラムにて行った。そのときのチャートを図1に示す。この試験例1では、照射線量が90kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例2]
酢酸ビニル含有量19%のエチレン−酢酸ビニル共重合体の単層フィルム(三井・ダウポリケミカル社製エバフレックスV430RC)を用い、それ以外の点は試験例1と同様にして試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った(図2を参照)。この試験例2では、照射線量が60kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例3]
ポリエチレンを5%添加した酢酸ビニル含有量16%のエチレン−酢酸ビニル共重合体の単層フィルム(三井・ダウポリケミカル社製エバフレックスV5714C)を用い、それ以外の点は試験例1と同様にして試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った(図3を参照)。この試験例3では、照射線量が90kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例4]
エチレン−ビニルアルコール系樹脂の単層フィルム(三菱ケミカル社製GH3804B)を用い、それ以外の点は試験例1と同様にして試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った(図4を参照)。この試験例4では、全ての試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例5]
ナトリウム系アイオノマー樹脂の単層フィルム(三井・ダウポリケミカル社製ハイミラン1601)を用い、それ以外の点は試験例1と同様にして試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った(図5を参照)。この試験例5では、照射線量が60kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例6]
亜鉛系アイオノマー樹脂の単層フィルム(三井・ダウポリケミカル社製ハイミラン1652)を用い、それ以外の点は試験例1と同様にして試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った(図6を参照)。この試験例6では、照射線量が60kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例7]
Tダイによる共押出法により、図7に示す、エチレン−酢酸ビニル層(EVA層)−亜鉛系アイオノマー層(Zn−ION層)−接着層(AD層)−エチレン−ビニルアルコール系樹脂層(EVOH層)−接着層(AD層)−ナトリウム系アイオノマー層(Na−ION層)−混合ポリエチレン層(PEmix層)の順に積層された積層フィルムを作成した。なお、混合ポリエチレン層は、低密度ポリエチレン(LDPE)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とを重量比40:60で混合したものを原料として作成した。そして、その積層フィルムを用いて試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った(図8を参照)。この試験例7では、照射線量が60kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例8]
Tダイによる共押出法により、図9に示す、エチレン−酢酸ビニル層(EVA層)−接着層(AD層)−エチレン−ビニルアルコール系樹脂層(EVOH層)−接着層(AD層)−ナトリウム系アイオノマー層(Na−ION層)−混合ポリエチレン層(PEmix層)の順に積層された積層フィルムを作成した。なお、混合ポリエチレン層は、低密度ポリエチレン(LDPE)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とを重量比40:60で混合したものを原料として作成した。そして、その積層フィルムを用いて試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った。この試験例8では、照射線量が60kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
[試験例9]
Tダイによる共押出法により、図10に示す、エチレン−酢酸ビニル層(EVA層)−接着層(AD層)−エチレン−ビニルアルコール系樹脂層(EVOH層)−接着層(AD層)−混合ポリエチレン層(PEmix層)の順に積層された積層フィルムを作成した。なお、混合ポリエチレン層は、低密度ポリエチレン(LDPE)と直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)とを重量比40:60で混合したものを原料として作成した。そして、その積層フィルムを用いて試験用サンプルを作成した。各試験用サンプルについて、ゲル分率を算出し、また、動的粘弾性測定を行った。この試験例9では、照射線量が60kGy以上の試験用サンプルにおいて、貯蔵弾性率の良好な復元が見られた。
図11の表に、各試験例の試験用サンプル毎の吸収線量とゲル分率及び復元率との関係をまとめた。
試験例1〜9のフィルムにおいて、架橋度(ゲル分率)が43%以上であり、かつ、復元率が14%以上であるものが、耐熱性及び熱収縮性の点で優れた特性を発揮していた。
エチレン−酢酸ビニル共重合体を主体とする試験例1〜3のフィルムの結果から、酢酸ビニル含有量15%のものよりも酢酸ビニル含有量19%のものの方が、高エネルギー線架橋による物性の向上効果が大きいことが分かった。また、少量のポリエチレンを添加したものの方が、架橋が進行しやすいことが分かった。
エチレン−ビニルアルコール系樹脂を主体とする試験例4のフィルムは、高エネルギー線照射の有無及びその線量によらずに、耐熱性及び熱収縮性の点で優れた特性を発揮していた。エチレン−ビニルアルコール系樹脂を主体とするフィルムでは、架橋度(ゲル分率)が95%以上であり、かつ、復元率が100%以上であるものが、耐熱性及び熱収縮性の点で特に優れた特性を発揮していた。
金属イオン種が異なる2種のアイオノマー樹脂を主体とする試験例5,6のフィルムの結果から、亜鉛系のものよりもナトリウム系のものの方が、高エネルギー線架橋による物性の向上効果が大きいことが分かった。また、高エネルギー線架橋による復元性の向上効果は、金属イオン種による違いがあまりないことが分かった。アイオノマー樹脂を主体とするフィルムでは、架橋度(ゲル分率)が50%以上であり、かつ、復元率が25%以上であるものが、耐熱性及び熱収縮性の点で特に優れた特性を発揮していた。
積層フィルムからなる試験例7〜9のフィルムでは、架橋度(ゲル分率)が50%以上であり、かつ、復元率が40%以上であるものが、耐熱性及び熱収縮性の点で優れた特性を発揮していた。また、架橋度(ゲル分率)が60%以上であり、かつ、復元率が50%以上であるものが、耐熱性及び熱収縮性の点でより優れた特性を発揮していた。また、架橋度(ゲル分率)が60%以上であり、かつ、復元率が70%以上であるものが、耐熱性及び熱収縮性の点で特に優れた特性を発揮していた。
<スキンパック包装体の製造>
試験例1〜9のフィルムを用いて、以下の手順に従ってスキンパック包装体を製造した。まず、被包装物として、偽薬錠剤(φ10、厚み5mmの円柱状)とリップスティック(φ15、長さ65mm)とを準備した。偽薬錠剤は、一包装当たり10個を2個×5列(1cm間隔)に並べて配置した。以下、これを「被包装物A」と言う。リップスティックは、一包装当たり1本を配置した。以下、これを「被包装物B」と言う。
被包装物A及び被包装物Bのそれぞれについて、その上下に試験例1〜9で作製したフィルムを配置し、スキンパック包装機(ハイパック社製ハイマンII)にセットした。この状態で、フィルムを130℃に加熱するとともに包装機のチャンバー内を0.4kPaに減圧した。加熱・減圧下で20秒間保持した後、チャンバー内を常温・常圧に戻すことで、各被包装物と各フィルムとが密着したスキンパック包装体を得た。
<スキンパック包装体の搬送評価>
上記で得られた各スキンパック包装体について、以下の要領に基づいて搬送評価を行った。被包装物及びフィルムに応じた18組(被包装物2種×フィルム9種)のスキンパック包装体を30個ずつ準備し、それぞれ段ボール箱に詰め込んだ。これらの段ボール箱18箱を延べ600km搬送した後に、箱内の状態を目視で確認した。搬送時のズレに関しては、30個全てのスキンパック包装体において内部でズレが生じていなければ「良好」と判定し、内部でズレが生じていたスキンパック包装体が1個でもあれば「不良」と判定した。また、搬送時の破損に関しても、30個全てのスキンパック包装体が破損していなければ「良好」と判定し、破損したスキンパック包装体が1個でもあれば「不良」と判定した。
図12の表に、各試験例のフィルムを用いたスキンパック包装体の搬送評価(搬送時のズレ/搬送時の破損)をまとめた。なお、図12においては、「良好」との評価結果を「〇」と表示し、「不良」との評価結果を「×」と表示している。
図11の表と図12の表とを見比べることにより、各フィルムの架橋度(ゲル分率)及び復元率と搬送評価結果との間に良い相関があることが確認された。すなわち、架橋度(ゲル分率)が43%以上であり、かつ、復元率が14%以上であるフィルムを用いて作製されたスキンパック包装体では、600kmの搬送後も内部でのズレや破損が見つからず、良好な密着性を発揮することが確認された。
本明細書において開示された実施形態は全ての点で例示であって、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜改変することが可能である。

Claims (9)

  1. 高エネルギー線の照射によって架橋処理が施された熱収縮フィルムであって、
    JIS C3005:2014 4.25に準拠して測定された架橋度が43%以上であり、かつ、引張モードでの周波数0.5Hzの動的粘弾性測定により得られる昇温時50℃での貯蔵弾性率(E’1)に対する冷却時50℃での貯蔵弾性率(E’2)の百分率である復元率が14%以上である、熱収縮フィルム。
  2. 構成材料として、エチレン−酢酸ビニル系樹脂を含む、請求項1に記載の熱収縮フィルム。
  3. 構成材料としてアイオノマー樹脂を含み、前記架橋度が50%以上であり、かつ、前記復元率が25%以上である、請求項1に記載の熱収縮フィルム。
  4. 構成材料として、エチレン−ビニルアルコール系樹脂を含む、請求項1に記載の熱収縮フィルム。
  5. 食品包装用である、請求項1から4のいずれか一項に記載の熱収縮フィルム。
  6. 医療包装用である、請求項1から4のいずれか一項に記載の熱収縮フィルム。
  7. 化粧品包装用である、請求項1から4のいずれか一項に記載の熱収縮フィルム。
  8. 請求項1から7のいずれか一項に記載の熱収縮フィルムを少なくとも一層含む、積層フィルム。
  9. ポリエチレン層と、エチレン−ビニルアルコール共重合体層と、を少なくとも含む、請求項8に記載の積層フィルム。
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