JP2021075332A - 流量調整構造及びエアゾール噴射装置 - Google Patents

流量調整構造及びエアゾール噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】内圧が低くなって吐出量が不安定になる前に吐出を止めることで、安定した吐出状態を可能とする流量調整構造を提供する。【解決手段】加圧下にある圧力流体が流入する流入口と、該流入口から流入した前記圧力流体が外部へ流出する流出口とを有する流体管路内に、封止弁を備えた流量調整構造であって、前記封止弁は、前記圧力流体が所定圧力以上の場合に前記流入口を開放し、前記所定圧力未満の場合に前記流入口を封止する、流量調整構造である。【選択図】図1

Description

本発明は、流量調整構造及びエアゾール噴射装置に関する。
汎用的なウレタン断熱材の吹付補修材として2液エアゾール様式の補修材が出回っており、不燃ウレタンの実機吹付用の製品が開発されているが、狭小地や施工後の補修用の補修材としては未だ開発されていない。すなわち、現在、不燃ウレタンの補修材として汎用的に使用可能な2液エアゾール様式の補修材の開発が求められている。
ウレタンフォームにおける2液不燃ウレタンでは、断熱性、難燃性等の物性確保にはポリオール溶液とイソシアネート溶液とが規定の割合で安定して吐出され、混合されることが必要不可欠である。
例えば、特許文献1では、内容物を外部に放出する際、容器本体内部の圧力に対応して、単位時間あたりの内容物の放出量が継続して一定となるようにしたエアゾール容器用流量調整構造が提案されている。
特開平7−242280号公報
しかし、2液エアゾール様式では噴射するごとに内圧が低下していきそれに伴って吐出量がばらついて一定の吐出比率を維持することが難しくなる。
特許文献1は、初期の安定した吐出は可能となるが、その構造上、内圧の低下が発生した後は、やはり安定した吐出量が得られにくくなる。このようにエアゾールにおいて吐出後半の内圧が低い時は安定した吐出量が得られにくくなるため、2液エアゾール様式では2液の混合比率がばらつき、噴射フォームの物性に影響が出てしまう。
以上から、本発明は内圧が低くなって吐出量が不安定になる前に吐出を止めることで、安定した吐出状態を可能とする流量調整構造を提供することを目的とする。
本発明者らは、内圧が低下して吐出量がばらつく所定の圧力となった場合に、封止弁によって圧力流体の吐出を止める流量調整構造によって上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させた。すなわち本発明は下記のとおりである。
[1] 加圧下にある圧力流体が流入する流入口と、該流入口から流入した前記圧力流体が外部へ流出する流出口とを有する流体管路内に、封止弁を備えた流量調整構造であって、前記封止弁は、前記圧力流体が所定圧力以上の場合に前記流入口を開放し、前記所定圧力未満の場合に前記流入口を封止する、流量調整構造。
[2] 前記封止弁が、前記流入口を封止する弁体と、前記流入口を封止するように前記流入口側に前記弁体を付勢する付勢部材とを有する[1]に記載の流量調整構造。
[3] 前記弁体には前記流入口を封止する弁体封止部と、前記圧力流体が通過する弁体孔部とを有する[2]に記載の流量調整構造。
[4] 前記付勢部材の一端が前記弁体と接続し、前記付勢部材の他端が前記流体管路に固定された基体と接続し、該基体には前記圧力流体が通過する基体孔部を備える[2]又は[3]に記載の流量調整構造。
[5] 前記流体管路が底面部を有し、該底面部に前記流入口と突起部とが設けられ、前記弁体孔部に前記突起部が嵌合する[3]又は[4]に記載の流量調整構造。
[6] 前記弁体は少なくとも一部が前記流入口に嵌合する形状を有する[1]〜[4]のいずれかに記載の流量調整構造。
[7] 前記流入口が前記流体管路の側面に設けられ、前記封止弁の前記弁体の側面が前記流入口を封止する[1]又は[2]に記載の流量調整構造。
[8] 加圧下にある圧力流体が流入する第2の流入口をさらに有し、前記封止弁は、前記第2の流入口から流入した前記圧力流体が前記所定圧力以上の場合に前記流入口を開放し、前記所定圧力未満の場合に前記流入口を封止する、[1]又は[2]に記載の流量調整構造。
[9] 前記流入口に流入する前記圧力流体と、前記第2の流入口に流入する前記圧力流体とが1つの流体貯留部に貯留され、該流体貯留部から前記流入口に前記圧力流体が流れる第1の流路と、前記流体貯留部から前記第2の流入口に前記圧力流体が流れる第2の流路とを有する[8]に記載の流量調整構造。
[10] [1]〜[9]のいずれかに記載の流量調整構造がエアゾール缶に接続するエアゾール噴射装置。
[11] [1]〜[9]のいずれかに記載の流量調整構造が吹付けガンに接続するエアゾール噴射装置。
[12] 第1のエアゾール缶及び第2のエアゾール缶と吹付けガンとを有し、[1]〜[9]のいずれかに記載の流量調整構造が、前記第1のエアゾール缶及び前記第2のエアゾール缶に接続する、あるいは、前記吹付けガンに接続する2液エアゾール噴射装置。
[13] 前記第1のエアゾール缶にはイソシアネートが封入されており、前記第2のエアゾール缶にはポリオールが封入されている[12]に記載の2液エアゾール噴射装置。
本発明によれば、内圧が低くなって吐出量が不安定になる前に吐出を止めることで、安定した吐出状態を可能とする流量調整構造を提供することができる。
本発明の流量調整構造の一例を説明するための概略断面図である。 本発明の流量調整構造の他の例を説明するための概略断面図である。 本発明の流量調整構造の他の例を説明するための概略断面図である。 本発明の流量調整構造の他の例を説明するための概略断面図である。 本発明の流量調整構造の他の例を説明するための概略断面図である。 本発明の流量調整構造に係る弁体又は基体の構成の一例を説明するための概略図である。 本発明のエアゾール噴射装置の一例を説明するための概略構成図である。 本発明のエアゾール噴射装置の他の例を説明するための概略構成図である。 本発明の流量調整構造の他の例を説明するための概略断面図である。 本発明の流量調整構造の他の例を説明するための概略断面図である。
[流量調整構造]
本発明の実施形態に係る流量調整構造は、加圧下にある圧力流体が流入する流入口と、流入口から流入した圧力流体が外部へ流出する流出口とを有する流体管路内に、封止弁を備えた構造を有する。封止弁は、圧力流体が所定圧力以上の場合に流入口を開放し、所定圧力未満の場合に流入口を封止する。
流入口に流入される圧力流体としては、例えばエアゾール缶に圧入される流体が挙げられる。エアゾール缶から吐出される吐出初期においては、圧力流体の吐出圧は所定圧以上であるため、この圧力流体の圧力によって流入口を封止しようとする封止弁が解放され、流出口から圧力流体が吐出される。
一方で、吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が所定の圧力未満に低下すると流入口を封止する封止弁に対して解放状態を維持できなくなり、封止弁により流入口が封止される。その結果、圧力流体の吐出が吐出量が不安定になる前にその吐出が停止し、安定した吐出状態だけを有効に活用することができる。
ここで、「所定の圧力」については、前もって流体の送液圧力と送液速度の関係から設定することが好ましい。
例えば、下記表1に示すように、各種の流体における送液圧力と送液速度の関係を考慮すると、所定の圧力は0.17〜0.25MPa程度とすることが好ましく、0.2MPa程度とすることがより好ましい。
Figure 2021075332

上記表中の評価流体の概要は下記のとおりである。
・イソシアネート:ミリオネートMR−100、東ソー(株)製
・エタノール:富士フィルム和光純薬(株)製
・メタノール:富士フィルム和光純薬(株)製
・食塩水:20wt%食塩水、富士フィルム和光純薬(株)製
・ポリオール:プライムポールFF−3500、三洋化成工業(株)製
上記の各種の流体における送液圧力と送液速度の関係は、各評価流体と噴射剤(DME/LPGの混合ガス(質量比 6/4))とを専用のエアゾール缶に充填し、送液圧力は内圧ゲージを用いることで、またエアゾール缶の圧を一定時間解放した際に放出される内容物の重量を評価することで求めることができる。
上記のようにして所定の圧力が決まれば、その圧力未満となった際に封止弁が流入口を封止するように封止弁の構成を調整すればよい。例えば、流入口を封止する弁体と、流入口を封止するように流入口側に弁体を付勢する付勢部材とを有する封止弁を用いることが好ましい。付勢部材としてはコイルバネやゴムといった弾性体であることが好ましく、所定の圧力と同程度の付勢力を有するようにバネやゴムの伸長力を調整することが好ましい。
本実施形態では、圧力流体が所定圧力以上の場合に流入口を開放し、所定圧力未満の場合に流入口を封止する封止弁を有するような構成であれば、特に限定されないが、実用的な観点から、下記の第1及び第2の態様とすることが好ましい。
(第1の好ましい態様)
図1(A)、(B)に示すように、第1の好ましい態様に係る流量調整構造10は、加圧下にある圧力流体が黒矢印方向に圧送されて流入する流入口11と、流入口11から流入した圧力流体が外部へ流出する流出口12とを有する流体管路13内に、封止弁14を備えた構造を有する。
封止弁14は、流入口11を封止する弁体14Aと、流入口11を封止するように流体管路13の軸方向で流入口11側(白矢印方向)に弁体14Aを付勢する付勢部材14Bとを備えている。付勢部材14Bの一端は弁体14Aと接続し、付勢部材14Bの他端は流体管路13に固定された基体15と接続している。基体15には圧力流体が黒矢印方向に通過する基体孔部15Aを備える。また、図1に示す例では、流体管路13は底面部13Aを有し、中心に流入口11が設けられている。
当該態様においては、圧力流体の吐出圧が所定の圧力より高い場合、図1(A)に示すように付勢部材14Bによる付勢力よりも圧力流体の吐出圧の方が大きいため、流入口は弁体14Aにより封止されずに開放状態となる。流入口から流入した圧力流体はその圧力を保ちつつ、基体孔部15Aを通じて流出口12から吐出される。この際、圧力流体は十分に高い圧力で吐出されるため、吐出量が安定な状態を維持できる。
吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が低下し所定の圧力未満となると、図1(B)に示すように付勢部材14Bによる付勢力の方が圧力流体の吐出圧より大きくなるため、流入口11は弁体14Aにより封止された封止状態となる。これにより、圧力流体の吐出が止まるので、使用者は、吐出量が不安定になる前に使用を停止でき、吐出後の被塗物の物性を所望の状態とすることができる。
なお、図1においては弁体14Aが平板状で流入口11の上部を覆うように封止しているが、弁体14Aの少なくとも一部が流入口11に勘合するような形状としてもよい。
また図2(A)、(B)に示すように、弁体14Aが流入口11を封止する弁体封止部14A1と、圧力流体が通過する弁体孔部14A2とを有する流量調整構造20としてもよい。この場合も、圧力流体の吐出圧が所定の圧力より高い場合、図2(A)に示すように付勢部材14Bによる付勢力よりも圧力流体の吐出圧の方が大きいため、流入口は弁体14Aの弁体封止部14A1により封止されずに開放状態となる。流入口から流入した圧力流体はその圧力を保ちつつ、弁体孔部14A2及び基体孔部15Aを通じて流出口12から吐出される。この際、圧力流体は十分に高い圧力で吐出されるため、吐出量が安定な状態を維持できる。
吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が低下し所定の圧力未満となると、図2(B)に示すように付勢部材14Bによる付勢力の方が圧力流体の吐出圧より大きくなるため、流入口11は弁体封止部14A1により封止された封止状態となる。これにより、圧力流体の吐出が止まるので、使用者は、吐出量が不安定になる前に使用を停止でき、吐出後の被塗物の物性を所望の状態とすることができる。
図2に示す態様によれば、弁体14Aの主面の面積を図1の場合よりも大きくできるため、流入口を遮蔽する際の位置ずれを防止することができる。
さらに、図3(A)、(B)に示すように、流体管路13の底面部13Aに、流入口11とともに突起部13Bとが設けられ、弁体孔部14A2に突起部13Bが嵌合する流量調整構造30としてもよい。この場合も、圧力流体の吐出圧が所定の圧力より高い場合、図3(A)に示すように付勢部材14Bによる付勢力よりも圧力流体の吐出圧の方が大きいため、流入口は弁体14Aの弁体封止部14A1により封止されずに開放状態となる。流入口から流入した圧力流体はその圧力を保ちつつ、弁体孔部14A2及び基体孔部15Aを通じて流出口12から吐出される。この際、圧力流体は十分に高い圧力で吐出されるため、吐出量が安定な状態を維持できる。
吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が低下し所定の圧力未満となると、図3(B)に示すように付勢部材14Bによる付勢力の方が圧力流体の吐出圧より大きくなるため、流入口11は弁体封止部14A1により封止された封止状態となる。また、弁体孔部14A2に突起部13Bが嵌合する。これにより、圧力流体の吐出が止まるので、使用者は、吐出量が不安定になる前に使用を停止でき、吐出後の被塗物の物性を所望の状態とすることができる。
図3に示す態様によれば、弁体孔部14A2に突起部13Bが嵌合するため、封止時に外部からの衝撃が加わっても、封止状態を良好に保つことができる。その結果、封止状態が維持できなくなった際に残圧で吐出した圧力流体が外部へ漏れ出すのを防ぐことができる。
また、図1に示す例では流体管路13は底面部13Aを有している構成であるが、図4(A)、(B)に示すように流体管路13の側面に基体16を設け、その中心に流入口16Aが設けられた流量調整構造40としてもよい。そして、流入口16Aに勘合するように弁体14Aを付勢部材により設けてもよい。この場合も圧力流体の吐出圧が所定の圧力より高い場合、図4(A)に示すように付勢部材14Bによる付勢力よりも圧力流体の吐出圧の方が大きいため、流入口は弁体14Aにより封止されずに開放状態となる。流入口から流入した圧力流体はその圧力を保ちつつ、基体孔部15Aを通じて流出口12から吐出される。この際、圧力流体は十分に高い圧力で吐出されるため、吐出量が安定な状態を維持できる。
吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が低下し所定の圧力未満となると、図4(B)に示すように付勢部材14Bによる付勢力の方が圧力流体の吐出圧より大きくなるため、流入口11は弁体14により嵌合されて封止された封止状態となる。これにより、圧力流体の吐出が止まるので、使用者は、吐出量が不安定になる前に使用を停止でき、吐出後の被塗物の物性を所望の状態とすることができる。
図4に示す態様によれば、弁体14Aの大きさを小さくできるので、付勢部材14Bからの付勢力をより伝えやすくすることができる。
(第2の好ましい態様)
図5(A)、(B)に示すように、第2の好ましい態様に係る流量調整構造50は、流入口11が流体管路13の側面に設けられ、封止弁14の弁体14Aの側面が流入口11を封止する構成である。
当該態様においては、加圧下にある圧力流体の吐出圧が所定の圧力より高い場合、図5(A)に示すように付勢部材14Bによる付勢力よりも圧力流体の吐出圧の方が大きいため、流入口11は弁体14Aにより封止されずに開放状態となる。流入口11から流入した圧力流体はその圧力を保ちつつ流出口から吐出される。この際、圧力流体は十分に高い圧力で吐出されるため、吐出量が安定な状態を維持できる。
吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が低下し、所定の圧力未満となると図5(B)に示すように付勢部材14Bによる付勢力の方が圧力流体の吐出圧の方が大きくなるため、流入口11は弁体14Aにより封止されて封止状態となる。これにより、吐出が止まるので、使用者は、吐出量が不安定になる前に使用を停止できるため、吐出後の被塗物の物性を所望の状態とすることができる。
第2の好ましい態様は流体管路13の側面部に流入口が設けられており、弁体14Aの側面でこれを封止する態様であり、例えば、部品点数を少なくする事で構造の単純化を図るような場合に有効である。
(第3の好ましい態様)
図9、図10に示すように、第3の好ましい態様に係る流量調整構造60は、加圧下にある圧力流体が流入する第2の流入口61をさらに有するもので、封止弁14は、第2の流入口61から流入した圧力流体が既述の所定圧力以上の場合に流入口11を開放し、既述の所定圧力未満の場合に流入口11を封止する流量調整構造である。
封止弁14の弁体14Aの側面には、貫通孔62が設けられている。第2の流入口61から流入する圧力流体が所定圧力未満の場合には、図9に示すように付勢部材14Bによりその付勢方向(下方)弁体が変位され、貫通孔62と流入口11とが連通しない状態となる。
また、第2の流入口61から流入する圧力流体が所定圧力以上の場合は、図10に示すように、付勢部材14Bによる付勢方向(下方)の圧力よりも、第2の流入口61から流入する圧力流体による上方への圧力が大きくなるため、弁体14Aが上方に変位し貫通孔62と流入口11とが連通する。すなわち、流入口11が開放し、この流入口11を通じて流出口12へ圧力流体が流れる。
第3の好ましい態様は、弁体14Aへ向かって圧力流体が流入する流入口が2つあり、一方の流入口(第2の流入口61)から流入する圧力流体により弁体14Aを変位させて他の流入口(流入口11)の開閉を制御して、流入する圧力流体の流出口12への流れを制御する態様である。これにより、圧力流体の流出口への流れと遮断を迅速に切り替えることができる。
なお、付勢部材14Bは圧力流体の圧力により変位するが、付勢部材14Bが最も縮んだ状態で、弁体14Aの貫通孔62と流入口11とが連通するようにその長さや付勢力等を調整することが好ましい。
図9、図10に示すように、流入口12に流入する圧力流体と、第2の流入口61に流入する圧力流体とは1つの流体貯留部63に貯留され、その流体貯留部63から流入口11に圧力流体が流れる第1の流路64と、流体貯留部63から第2の流入口61に圧力流体が流れる第2の流路65とを有することが好ましい。このように、いわゆるバイパス構造となっていることで、圧力流体の流出口への流れと遮断をより迅速に切り替えることができる。
以上のような各実施形態において、弁体や基体は例えば、金属、セラミック、樹脂、ゴムといった材質からなることが好ましく、なかでも硬質ゴムが好ましい。厚さは、弁体においては封止後に変形しない程度の厚さあればよく、例えば1〜3mmであることが好ましい。基体については例えば1〜3mmであることが好ましい。
弁体や基体の形状としては、流体管路の断面形状を考慮して設計することが好ましく、孔部の形状も円形、楕円形、多角形等種々の形状とすることが好ましい。当該断面形状が円形であれば、図6(A)及び(B)に示すように円形の孔部を複数設けたり、図6(C)に示すように当該孔部を半円状としたりすることが好ましい。
流体管路は、内径は好ましくは3〜25mm、より好ましくは10〜20mmの筒状体であることが好ましい。また、流入口から流出口までの深さは、第1の好ましい態様では、5〜25mmであることが好ましく、10〜20mmであることがより好ましい。第2の好ましい態様では、流入口から流出口までの深さは5〜25mmであることが好ましく、10〜20mmであることがより好ましい。
流入口の径は3〜25mmであることが好ましく、10〜20mmであることがより好ましい。流出口の径は5〜25mmであることが好ましく、10〜20mmであることがより好ましい。
圧力流体となる物質としては、イソシアネート、ポリオール、エポキシ、(メタ)アクリレート、チオール、アミン等を主成分とするものが挙げられる。
本実施形態に係る流量調整構造は、例えば、エアゾール缶のステムに接続して使用したり、圧力流体が流れるチューブが接続されるスプレーガンのチューブ接続部に接続して使用したりすることができる。具体的には、後述のエアゾール噴射装置に使用することがより好ましい。
[エアゾール噴射装置]
本発明の第1実施形態に係るエアゾール噴射装置は、本発明に係る流量調整構造が、エアゾール缶に接続するエアゾール噴射装置である。具体的には、圧力流体が充填されたエアゾール缶のステムに流量調整構造の流入口が接続される。この場合、流量調整構造の流出口には使用開始まで圧力流体が吐出しないようにバルブ等を設けることが好ましい。
本発明の第2実施形態に係るエアゾール噴射装置は、本発明に係る流量調整構造が、吹付けガンに接続するエアゾール噴射装置である。具体的には、圧力流体が流れるチューブが接続されるスプレーガンのチューブ接続部に流量調整構造の流出口が接続される。また、流量調整構造の流入口にはエアゾール缶から圧力流体が流れるチューブが接続される。吹付けガンには通常吹付ノズルに向かう流路中にバルブの開閉を操作するトリガーを備えており、使用する際はこのトリガーを操作すればよい。
[2液エアゾール噴射装置]
本発明の実施形態に係る2液エアゾール噴射装置は、第1のエアゾール缶及び第2のエアゾール缶と吹付けガンとを有し、流量調整構造が、前記第1のエアゾール缶及び前記第2のエアゾール缶に接続する、あるいは、前記吹付けガンに接続する2液エアゾール噴射装置である。
図7に、第1のエアゾール缶20及び第2のエアゾール缶30に流量調整構造10が接続する態様を示す。一方の流量調整構造10の流入口11は、第1のエアゾール缶20のステム11に接続され、流量調整構造10の流出口12には、チューブ22が接続し、このチューブ22は吹付けガン40後部にあるチューブ接続部42Aに接続している。
同様に、他方の流量調整構造10の流入口11は、第2のエアゾール缶30のステム31に接続され、流量調整構造10の流出口12には、チューブ32が接続し、このチューブ32は吹付けガン40後部にあるチューブ接続部42Bに接続している。吹付けガン40は、その先端に吹付ノズル41が設けられており、チューブ接続部42Bからこの吹付ノズル41に向かう流路中にバルブの開閉を操作するトリガー(不図示)を有する。
それぞれの流量調整構造10は、各ステムに接続しているためエアゾール缶内の圧力流体はチューブを通ってバルブを閉じたトリガーまで吐出される。使用を開始する際にはこのトリガーを引くなどしてバルブを開いて圧力流体を被塗物に吐出する。圧力流体が所定の圧力である場合は、流量調整構造10の流入口は封止されずに開放状態となるため、吐出量が安定な状態を維持できる。吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が低下し所定の圧力未満となると、流量調整構造10の流入口11封止状態となる。これにより、圧力流体の吐出が止まるので、使用者は、吐出量が不安定になる前に使用を停止でき、吐出後の被塗物の物性を所望の状態とすることができる。
図8に、吹付けガン40に流量調整構造10が接続する態様を示す。この2液エアゾール噴射装置では、第1のエアゾール缶20のステム21及び第2のエアゾール缶30のステム31から延びるチューブ22及び33がそれぞれ吹付けガン40後部にあるチューブ接続部42A,42Bに接続している。そして吹付けガン40は、図7と同様にその先端に吹付ノズル41が設けられており、チューブ接続部42Bからこの吹付ノズル41に向かう流路中にバルブの開閉を操作するトリガー(不図示)を有する。
それぞれの流量調整構造10は、図7と同様に、各ステムに接続しているためエアゾール缶内の圧力流体はチューブを通ってバルブを閉じたトリガーまで吐出される。使用を開始する際にはこのトリガーを引くなどしてバルブを開いて圧力流体を被塗物に吐出する。圧力流体が所定の圧力である場合は、流量調整構造10の流入口は封止されずに開放状態となるため、吐出量が安定な状態を維持できる。吐出時間に伴い、圧力流体の吐出圧が低下し所定の圧力未満となると、流量調整構造10の流入口11封止状態となる。これにより、圧力流体の吐出が止まるので、使用者は、吐出量が不安定になる前に使用を停止でき、吐出後の被塗物の物性を所望の状態とすることができる。
本発明の実施形態に係る2液エアゾール噴射装置は、ウレタンフォーム形成用であることが好ましく、そのためには、第1のエアゾール缶にはイソシアネートが封入されており、第2のエアゾール缶にはポリオールが封入されていることが好ましい。
イソシアネートとしては、脂肪族イソシアネート、脂環族イソシアネート、芳香族イソシアネート、芳香脂肪族イソシアネート等が挙げられ、トルエンジイソシアネート(TDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)等、公知のものを使用することができる。
ポリオールとしては、ポリラクトンポリオール、ポリカーポネートポリオール、芳香族ポリオール、脂環族ポリオール、脂肪族ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリマーポリオール、及びポリエーテルポリオール等、公知のものを使用することができる。
また、それぞれのエアゾール缶には噴射剤として液化石油ガス(LPG),ジメチルエーテル(DME)等の低沸点化合物や、窒素等の不活性ガスが封入されていることが好ましく、その他に、適宜触媒、整泡剤、難燃剤、可塑剤、安定剤、着色剤等が封入されていることが好ましい。
11 流入口
13 流体管路
13A 底面部
14 封止弁
14A 弁体
14B 付勢部材
15 基体
15A 基体孔部

Claims (13)

  1. 加圧下にある圧力流体が流入する流入口と、該流入口から流入した前記圧力流体が外部へ流出する流出口とを有する流体管路内に、封止弁を備えた流量調整構造であって、
    前記封止弁は、前記圧力流体が所定圧力以上の場合に前記流入口を開放し、前記所定圧力未満の場合に前記流入口を封止する、流量調整構造。
  2. 前記封止弁が、前記流入口を封止する弁体と、前記流入口を封止するように前記流入口側に前記弁体を付勢する付勢部材とを有する請求項1に記載の流量調整構造。
  3. 前記弁体には前記流入口を封止する弁体封止部と、前記圧力流体が通過する弁体孔部とを有する請求項2に記載の流量調整構造。
  4. 前記付勢部材の一端が前記弁体と接続し、前記付勢部材の他端が前記流体管路に固定された基体と接続し、該基体には前記圧力流体が通過する基体孔部を備える請求項2又は3に記載の流量調整構造。
  5. 前記流体管路が底面部を有し、該底面部に前記流入口と突起部とが設けられ、前記弁体孔部に前記突起部が嵌合する請求項3又は4に記載の流量調整構造。
  6. 前記弁体は少なくとも一部が前記流入口に嵌合する形状を有する請求項1〜4のいずれか1項に記載の流量調整構造。
  7. 前記流入口が前記流体管路の側面に設けられ、前記封止弁の前記弁体の側面が前記流入口を封止する請求項1又は2に記載の流量調整構造。
  8. 加圧下にある圧力流体が流入する第2の流入口をさらに有し、前記封止弁は、前記第2の流入口から流入した前記圧力流体が前記所定圧力以上の場合に前記流入口を開放し、前記所定圧力未満の場合に前記流入口を封止する、請求項1又は2に記載の流量調整構造。
  9. 前記流入口に流入する前記圧力流体と、前記第2の流入口に流入する前記圧力流体とが1つの流体貯留部に貯留され、該流体貯留部から前記流入口に前記圧力流体が流れる第1の流路と、前記流体貯留部から前記第2の流入口に前記圧力流体が流れる第2の流路とを有する請求項8に記載の流量調整構造。
  10. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の流量調整構造がエアゾール缶に接続するエアゾール噴射装置。
  11. 請求項1〜9のいずれか1項に記載の流量調整構造が吹付けガンに接続するエアゾール噴射装置。
  12. 第1のエアゾール缶及び第2のエアゾール缶と吹付けガンとを有し、請求項1〜9のいずれか1項に記載の流量調整構造が、前記第1のエアゾール缶及び前記第2のエアゾール缶に接続する、あるいは、前記吹付けガンに接続する2液エアゾール噴射装置。
  13. 前記第1のエアゾール缶にはイソシアネートが封入されており、前記第2のエアゾール缶にはポリオールが封入されている請求項12に記載の2液エアゾール噴射装置。
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