JP2021074971A - 記録装置、判定方法及びプログラム - Google Patents

記録装置、判定方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 転写体と被転写体との印圧にばらつきがある場合、記録画像が一様に転写されないという課題がある。【解決手段】 被転写体に転写されたインク像を検査し、インク像の元画像データと一致していれば印圧にばらつきがなく、一様に転写されていると判定し、一致していない場合には、印圧にばらつきがあり、転写体を支持体に取り付け直す必要があると判定する。【選択図】 図11

Description

本発明は、記録媒体上に画像を記録するための記録装置、転写体に関する判定方法及びプログラムに関する。
印刷版やその他の転写体を介して記録媒体にインク像を転写するオフセット印刷装置やインクジェット印刷装置において、印刷品位に大きな影響を与える要因の1つに印刷圧力(以下、印圧)がある。印圧とは、転写体と記録媒体とを圧接させて転写体に形成されたインク像を記録媒体へ転写する際の、転写体と記録媒体の間の圧力のことである。転写領域を循環的に通過する、転写体と記録媒体との印圧が常に一定に保たれることにより、ムラのない高品位な記録画像を提供することができる。
一方で、様々な厚みや弾性を持つ紙などの記録媒体に対応するために印圧を調整する印圧調整手段が備えられており、転写体を支持する支持体と記録媒体を支持する支持体との距離を精密に調整することで印圧が統制される。しかし、支持体間の距離を調整しても、循環する転写体と記録媒体との印圧が一様にならない場合がある。例えば、支持体である転写胴の外周面に間欠的かつ等間隔で円弧状に複数の転写体が配置される場合には、転写体の取り付け不良により、転写体毎に記録媒体との印圧値がばらつくことがあり得る。また、転写体が1つであったとしても、取り付け不良が生じた場合には、印圧が一様でない場合がある。これに対し、循環する転写体の各領域と被転写体との距離を、連続的あるいは間欠的に計測し、ばらつきの有無を判定する必要がある。特許文献1には、支持体(ブランケット胴)に取り付けられた転写体(ブランケット)の表面の位置を測定する位置測定手段(測長器)を使用する構成が提案されている。
特開2000−211114号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたように、広範囲の転写体表面位置を精密に測定するためにレーザー測長器等の特殊なセンサを用いるのは、コストがかかるという課題がある。
このような課題に対し、本発明は、高価な位置測定手段を用いずに、転写体と被転写体との印圧のばらつきを簡易な構成で判定する。
本願発明は、支持体に取り付けられ、インク像の形成領域および転写領域を循環的に通過し、前記形成領域において形成されたインク像を、前記転写領域において転写する転写体と、前記形成領域において前記転写体にインクを付与し、前記転写体上にインク像を形成する形成手段と、前記転写領域において前記転写体上に形成されたインク像が転写される被転写体と、転写されたインク像を撮影した撮影データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記撮影データに基づいて、前記被転写体に転写されたインク像を判定する判定手段と、を備え、前記判定手段は、前記転写体に形成されたインク像の少なくとも一部が前記被転写体に転写され且つ転写されたインク像の割合が所定の割合よりも少ない場合、前記転写体の取り付け不良であると判定することを特徴とする。
本願発明は、高価な位置測定手段を用いずに、循環する転写体と被転写体との印圧のばらつきの有無を判定することができる。
記録システムの概要図。 記録ユニットの斜視図。 図2の記録ユニットの変位態様の説明図。 図1の記録システムの制御系のブロック図。 図1の記録システムの制御系のブロック図。 図1の記録システムの動作例の説明図。 図1の記録システムの動作例の説明図。 転写体上に形成されるインク像を示す図。 転写体の取り付け不良がある場合の模式図。 転写胴と転写体の構造を示す模式図。 動作例1の計測動作の流れを示すフローチャート。 動作例2の計測動作の流れを示すフローチャート。 動作例2において撮影された画像データを示す図。
(第1の実施形態)
図面を参照して本発明の実施形態について説明する。各図において、矢印XおよびYは水平方向を示し、互いに直交する。矢印Zは上下方向を示す。
<記録システム>
図1は本発明の一実施形態に係る記録システム1を概略的に示した正面図である。記録システム1は、転写体2を介して記録媒体Pにインク像を転写することで記録物P’を製造する、枚葉式のインクジェットプリンタである。記録システム1は、記録装置1Aと、搬送装置1Bとを含む。本実施形態では、X方向、Y方向、Z方向が、それぞれ、記録システム1の幅方向(全長方向)、奥行き方向、高さ方向を示している。記録媒体PはX方向に搬送される。
なお、「記録」には、文字、図形等有意の情報を形成する場合のみならず、有意無意を問わず、広く記録媒体上に画像、模様、パターン等を形成する、又は媒体の加工を行う場合も含まれ、人間が視覚で知覚し得るように顕在化したものであるか否かを問わない。また、本実施形態では「記録媒体」としてシート状の紙を想定するが、布、プラスチック・フィルム等であってもよい。
インクの成分については、特に限定はないが、本実施形態では、色材である顔料、水、樹脂を含む水性顔料インクを用いる場合を想定する。
<記録装置>
記録装置1Aは、記録ユニット3、転写ユニット4および周辺ユニット5A〜5D、および、供給ユニット6を含む。
<記録ユニット>
記録ユニット3は、複数の記録ヘッド30と、キャリッジ31とを含む。図1と図2を参照する。図2は記録ユニット3の斜視図である。記録ヘッド30は、転写体2上の形成領域に液体のインクを吐出し、転写体2上に記録画像のインク像を形成する。
本実施形態の場合、各記録ヘッド30は、Y方向に延設されたフルラインヘッドであり、使用可能な最大サイズの記録媒体の画像記録領域の幅分をカバーする範囲にノズルが配列されている。記録ヘッド30は、その下面に、ノズルが開口したインク吐出面を有しており、インク吐出面は、微小隙間(例えば数mm)を介して転写体2の表面と対向している。本実施形態の場合、転写体2は円軌道上を循環的に移動する構成であるため、複数の記録ヘッド30は、放射状に配置されている。
各ノズルには吐出素子が設けられている。吐出素子は、例えば、ノズル内に圧力を発生させてノズル内のインクを吐出させる素子であり、公知のインクジェットプリンタのインクジェットヘッドの技術が適用可能である。吐出素子としては、例えば電気−熱変換体によりインクに膜沸騰を生じさせ気泡を形成することでインクを吐出する素子、電気−機械変換体によってインクを吐出する素子、静電気を利用してインクを吐出する素子等が挙げられる。高速で高密度の記録の観点からは電気−熱変換体を利用した吐出素子を用いることができる。
本実施形態の場合、記録ヘッド30は、9つ設けられている。各記録ヘッド30は、互いに異なる種類のインクを吐出する。異なる種類のインクとは、例えば、色材が異なるインクであり、イエローインク、マゼンタインク、シアンインク、ブラックインク等のインクである。1つの記録ヘッド30は1種類のインクを吐出するが、1つの記録ヘッド30が複数種類のインクを吐出する構成であってもよい。このように複数の記録ヘッド30を設けた場合、そのうちの一部が色材を含まないインク(例えばクリアインク)を吐出してもよい。
キャリッジ31は、複数の記録ヘッド30を支持する。各記録ヘッド30は、インク吐出面側の端部がキャリッジ31に固定されている。これにより、インク吐出面と転写体2との表面の隙間をより精密に維持することができる。キャリッジ31は、案内部材RLの案内によって、記録ヘッド30を搭載しつつ変位可能に構成されている。本実施形態の場合、案内部材RLは、Y方向に延設されたレール部材であり、X方向に離間して一対設けられている。キャリッジ31のX方向の各側部にはスライド部32が設けられている。スライド部32は案内部材RLと係合し、案内部材RLに沿ってY方向にスライドする。
図3は記録ユニット3の変位態様を示しており、記録システム1の右側面を模式的に示した図である。記録システム1の後部には回復ユニット12が設けられている。回復ユニット12は記録ヘッド30の吐出性能を回復する機構を有する。そのような機構としては、例えば、記録ヘッド30のインク吐出面をキャッピングするキャップ機構、インク吐出面をワイピングするワイパ機構、インク吐出面から記録ヘッド30内のインクを負圧吸引する吸引機構を挙げることができる。
案内部材RLは、転写体2の側方から回復ユニット12に渡って延設されている。記録ユニット3は、案内部材RLの案内により、実線で記録ユニット3を示した吐出位置POS1と、破線で記録ユニット3を示した回復位置POS3との間で変位可能であり、不図示の駆動機構により移動される。
吐出位置POS1は、記録ユニット3が転写体2にインクを吐出する位置であり、記録ヘッド30のインク吐出面が転写体2の表面に対向する位置である。回復位置POS3は、吐出位置POS1から退避した位置であり、記録ユニット3が回復ユニット12上に位置する位置である。回復ユニット12は記録ユニット3が回復位置POS3に位置した場合に、記録ヘッド30に対する回復処理を実行可能である。本実施形態の場合、記録ユニット3が回復位置POS3に到達する前の移動途中においても回復処理を実行可能である。吐出位置POS1と回復位置POS3の間には予備回復位置POS2があり、回復ユニット12は記録ヘッド30が吐出位置POS1から回復位置POS3へ移動している間に、予備回復位置POS2において記録ヘッド30に対する予備的な回復処理を実行可能である。
<転写ユニット>
図1を参照して転写ユニット4について説明する。転写ユニット4は、転写胴41と圧胴42とを含む。これらの胴は、Y方向の回転軸周りに回転する回転体であり、円筒形状の外周面を有している。図1において、転写胴41および圧胴42の各図形内に示した矢印は、これらの回転方向を示しており、転写胴41は時計回りに、圧胴42は反時計回りに回転する。
転写胴41は、その外周面に転写体2を支持する支持体である。転写体2は、転写胴41の外周面上に、周方向に連続的にあるいは間欠的に設けられる。連続的に設けられる場合、転写体2は無端の帯状に形成される。間欠的に設けられる場合、転写体2は、有端の帯状に複数のセグメントに分けて形成され、各セグメントは転写胴41の外周面に等ピッチで円弧状に配置することができる。
転写胴41の回転により、転写体2は円軌道上を循環的に移動する。転写胴41の回転位相により、転写体2の位置は、吐出前処理領域R1、吐出領域R2、吐出後処理領域R3およびR4、転写領域R5、転写後処理領域R6に区別することができる。転写体2はこれらの領域を循環的に通過する。
吐出前処理領域R1は、記録ユニット3によるインクの吐出前に転写体2に対する前処理を行う領域であり、周辺ユニット5Aによる処理が行われる領域である。本実施形態の場合、反応液が付与される。吐出領域R2は記録ユニット3が転写体2にインクを吐出してインク像を形成する領域である。吐出後処理領域R3およびR4はインクの吐出後にインク像に対する処理を行う処理領域であり、吐出後処理領域R3は周辺ユニット5Bによる処理が行われる領域であり、吐出後処理領域R4は周辺ユニット5Cによる処理が行われる領域である。転写領域R5は転写ユニット4により転写体2上のインク像が記録媒体Pに転写される領域である。転写後処理領域R6は、転写後に転写体2に対する後処理を行う領域であり、周辺ユニット5Dによる処理が行われる領域である。
本実施形態の場合、吐出領域R2は、一定の区間を有する領域である。他の領域R1、R3〜R6は、吐出領域R2に比べるとその区間は狭い。時計の文字盤に喩えると、本実施形態の場合、吐出前処理領域R1は概ね10時の位置であり、吐出領域R2は概ね11時から1時の範囲であり、吐出後処理領域R3は概ね2時の位置であり、吐出後処理領域R4は概ね4時の位置である。転写領域R5は概ね6時の位置であり、転写後処理領域R6は概ね8時の領域である。
転写体2は、単層から構成してもよいが、複数層の積層体としてもよい。複数層で構成する場合、例えば、表面層、弾性層、圧縮層の三層を含んでもよい。表面層はインク像が形成される画像形成面を有する最外層である。圧縮層を設けることで、圧縮層が変形を吸収し、局所的な圧力変動に対してその変動を分散し、高速記録時においても転写性を維持することができる。弾性層は表面層と圧縮層との間の層である。
表面層の材料としては、樹脂、セラミック等各種材料を適宜用いることができるが、耐久性等の点で圧縮弾性率の高い材料を用いることができる。具体的には、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、フッ素含有樹脂、加水分解性有機ケイ素化合物を縮合して得られる縮合物等が挙げられる。表面層には、反応液の濡れ性、画像の転写性等を向上させるために、表面処理を施して用いてもよい。表面処理としては、フレーム処理、コロナ処理、プラズマ処理、研磨処理、粗化処理、活性エネルギー線照射処理、オゾン処理、界面活性剤処理、シランカップリング処理などが挙げられる。これらを複数組み合わせてもよい。また、表面層に任意の表面形状を設けることもできる。
圧縮層の材料としては、例えばアクリロニトリル−ブタジエンゴム、アクリルゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、シリコーンゴム等が挙げられる。このようなゴム材料の成形時には、所定量の加硫剤、加硫促進剤等を配合し、さらに発泡剤、中空微粒子或いは食塩等の充填剤を必要に応じて配合し、多孔質のゴム材料としてもよい。これにより、様々な圧力変動に対して気泡部分が体積変化を伴って圧縮されるため、圧縮方向以外への変形が小さく、より安定した転写性、耐久性を得ることができる。多孔質のゴム材料としては、各気孔が互いに連続した連続気孔構造のものと、各気孔がそれぞれ独立した独立気孔構造のものがあるが、いずれの構造であってもよく、これらの構造を併用してもよい。
弾性層の部材としては、樹脂、セラミック等、各種材料を適宜用いることができる。加工特性等の点で、各種エラストマー材料、ゴム材料を用いることができる。具体的には、例えばフルオロシリコーンゴム、フェニルシリコーンゴム、フッ素ゴム、クロロプレンゴム、ウレタンゴム、ニトリルゴム等が挙げられる。また、エチレンプロピレンゴム、天然ゴム、スチレンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、エチレン/プロピレン/ブタジエンのコポリマー、ニトリルブタジエンゴム等が挙げられる。特に、シリコーンゴム、フルオロシリコーンゴム、フェニルシリコーンゴムは、圧縮永久ひずみが小さいため、寸法安定性、耐久性の面で有利である。また、温度による弾性率の変化が小さく、転写性の点でも有利である。
表面層と弾性層の間、弾性層と圧縮層の間には、これらを固定するために各種接着剤や両面テープを用いることもできる。また、転写体2は、転写胴41に装着する際の横伸びの抑制や、コシを保つために圧縮弾性率が高い補強層を含んでもよい。また、織布を補強層としてもよい。転写体2は前記材質による各層を任意に組み合わせて作製することができる。
圧胴42は、その外周面が転写体2に圧接される。圧胴42の外周面には、記録媒体Pの先端部を保持するグリップ機構が少なくとも一つ設けられている。グリップ機構は圧胴42の周方向に離間して複数設けてもよい。記録媒体Pは圧胴42の外周面に密接して搬送されつつ、圧胴42と転写体2とのニップ部を通過するときに、転写体2上のインク像が転写される。尚、通常の画像記録時には記録媒体Pにインク像が転写されるが、後述の計測動作を実施する際には、圧胴42はインク像が転写される被転写体としても機能する。
印圧調整ユニット43は、転写胴41と圧胴42との距離を調整する機構である。転写体2と圧胴42が完全に離間した状態から、徐々に近づけて、圧接した状態にすることができる。通常、記録媒体Pが圧胴42の外周面に密接して搬送された状態で転写体2と圧接するが、記録媒体Pが無い状態で、転写体2上のインク像を圧胴42上に直接転写することも可能である。
図10は、本実施形態の転写胴41の構造を示す図である。転写胴41は、円筒形状の外周面を有し、回転軸周りに等角度ピッチ(図の例では90度ピッチ)で凹部41aが形成されている。凹部41aは、転写体2の端部を掴むグリッパが配置される空間である。本図の例では、4つの転写体2a〜2dが転写胴41の外周面に周方向に間欠的に保持されている。この構成の場合、転写体2a〜2dの表面領域が転写部TR1〜TR4を形成する。各転写部上にはインク像IMが形成される。各転写部TR1〜TR4は一枚の記録媒体Pに対応する。換言すると、転写胴41の一回転で最大4枚の記録媒体Pに対するインク像IMの転写が可能な構成である。
隣接する転写部間には、非転写部NR1〜NR4が形成されている。非転写部NR1〜NR4は凹部41a上の領域であり、隣接する転写部間の隙間である。非転写部NR1〜NR4はインク像IMが形成されない領域である。
センサSR2は転写胴41の回転量を検知するセンサであり、例えばロータリエンコーダである。センサSR2により転写胴41の位相を検知することができ、各転写部および非転写部の位置が認識される。
<周辺ユニット>
周辺ユニット5A〜5Dは転写胴41の周囲に配置されている。本実施形態の場合、周辺ユニット5A〜5Dは、順に、付与ユニット、吸収ユニット、加熱ユニット、清掃ユニットである。周辺ユニット5Eは圧胴42の周囲に配置されており、本実施形態の場合、圧胴清掃ユニットである。
付与ユニット5Aは、記録ユニット3によるインクの吐出前に、転写体2上に反応液を付与する機構である。反応液は、インクを高粘度化する成分を含有する液体である。ここで、インクの高粘度化とは、インクを構成している色材や樹脂等がインクを高粘度化する成分と接触することによって化学的に反応し、あるいは物理的に吸着し、これによってインクの粘度の上昇が認められることである。このインクの高粘度化には、インク全体の粘度上昇が認められる場合のみならず、色材や樹脂等のインクを構成する成分の一部が凝集することにより局所的に粘度の上昇が生じる場合も含まれる。
インクを高粘度化する成分は、金属イオン、高分子凝集剤など、特に制限はないが、インクのpH変化を引き起こして、インク中の色材を凝集させる物質を用いることができ、有機酸を用いることができる。反応液の付与機構としては、例えば、ローラ、記録ヘッド、ダイコーティング装置(ダイコータ)、ブレードコーティング装置(ブレードコータ)などが挙げられる。転写体2に対するインクの吐出前に反応液を転写体2に付与しておくと、転写体2に達したインクを直ちに定着させることができる。これにより、隣接するインク同士が混ざり合うブリーディングを抑制することができる。
吸収ユニット5Bは、転写前に、転写体2上のインク像から液体成分を吸収する機構である。インク像の液体成分を減少させることで、記録媒体Pに記録される画像のにじみ等を抑制することができる。液体成分の減少を異なる視点で説明すれば、転写体2上のインク像を構成するインクを濃縮すると表現することもできる。インクを濃縮するとは、インクに含まれる液体成分が減少することによって、インクに含まれる色材や樹脂といった固形分の液体成分に対する含有割合が増加することを意味する。
吸収ユニット5Bは、例えば、インク像に接触してインク像の液体成分の量を減少させる液吸収部材を含む。液吸収部材はローラの外周面に形成されてもよいし、液吸収部材が無端のシート状に形成され、循環的に走行されるものでもよい。インク像の保護の点で、液吸収部材の移動速度を転写体2の周速度と同じにして液吸収部材を転写体2と同期して移動させてもよい。
液吸収部材は、インク像に接触する多孔質体を含んでもよい。液吸収部材へのインク固形分付着を抑制するため、インク像に接触する面の多孔質体の孔径は、10μm以下であってもよい。ここで、孔径とは平均直径のことを示し、公知の手段、例えば水銀圧入法や、窒素吸着法、SEM画像観察等で測定可能である。なお、液体成分は、一定の形を有さず、流動性があり、ほぼ一定の体積を有するものであれば、特に限定されるものではない。例えば、インクや反応液に含まれる水や有機溶媒等が液体成分として挙げられる。
加熱ユニット5Cは、転写前に、転写体2上のインク像を加熱する機構である。インク像を加熱することで、インク像中の樹脂が溶融し、記録媒体Pへの転写性を向上する。加熱温度は、樹脂の最低造膜温度(MFT)以上とすることができる。MFTは一般的に知られている手法、例えばJIS K 6828−2:2003や、ISO2115:1996に準拠した各装置で測定することが可能である。転写性及び画像の堅牢性の観点から、MFTよりも10℃以上高い温度で加熱してもよく、更に、20℃以上高い温度で加熱してもよい。加熱ユニット5Cは、例えば、赤外線等の各種ランプ、温風ファン等、公知の加熱デバイスを用いることができる。加熱効率の点で、赤外線ヒータを用いることができる。
清掃ユニット5Dは、転写後に転写体2上を清掃する機構である。清掃ユニット5Dは、転写体2上に残留したインクや、転写体2上のごみ等を除去する。清掃ユニット5Dは、例えば、多孔質部材を転写体2に接触させる方式、ブラシで転写体2の表面を擦る方式、ブレードで転写体2の表面をかきとる方式等の公知の方式を適宜用いることができる。また、清掃に用いる清掃部材は、ローラ形状、ウェブ形状等、公知の形状を用いることができる。
圧胴清掃ユニット5Eは、転写後に圧胴42上を清掃する機構である。圧胴清掃ユニット5Eは、圧胴42上に転写した反応液やインク、圧胴42上のごみ等を除去する。圧胴清掃ユニット5Eも、清掃ユニット5Dと同様に、公知の方式または形状を適宜用いることができる。
以上の通り、本実施形態では、付与ユニット5A、吸収ユニット5B、加熱ユニット5C、清掃ユニット5Dを周辺ユニットとして備えるが、これらの一部のユニットに転写体2の冷却機能を付与するか、あるいは、冷却ユニットを追加してもよい。本実施形態では、加熱ユニット5Cの熱により転写体2の温度が上昇する場合がある。記録ユニット3により転写体2にインクを吐出した後、インク像がインクの主溶剤である水の沸点を超えると、吸収ユニット5Bによる液体成分の吸収性能が低下する場合がある。吐出されたインクが水の沸点未満に維持されるように転写体2を冷却することで、液体成分の吸収性能を維持することができる。
冷却ユニットは、転写体2に送風する送風機構や、転写体2に部材(例えばローラ)を接触させ、この部材を空冷または水冷で冷却する機構であってもよい。また、清掃ユニット5Dの清掃部材を冷却する機構であってもよい。冷却タイミングは、転写後、反応液の付与前までの期間であってもよい。
<供給ユニット>
供給ユニット6は、記録ユニット3の各記録ヘッド30にインクを供給する機構である。供給ユニット6は記録システム1の後部側に設けられていてもよい。供給ユニット6は、インクの種類毎に、インクを貯留する貯留部TKを備える。貯留部TKは、メインタンクとサブタンクとによって構成されてもよい。各貯留部TKと各記録ヘッド30とは流路6aで連通し、貯留部TKから記録ヘッド30へインクが供給される。流路6aは、貯留部TKと記録ヘッド30との間でインクを循環させる流路であってもよく、供給ユニット6はインクを循環させるポンプ等を備えてもよい。流路6aの途中または貯留部TKには、インク中の気泡を脱気する脱気機構を設けてもよい。流路6aの途中または貯留部TKには、インクの液圧と大気圧との調整を行うバルブを設けてもよい。貯留部TK内のインク液面が、記録ヘッド30のインク吐出面よりも低い位置となるように、貯留部TKと記録ヘッド30のZ方向の高さが設計されてもよい。
<搬送装置>
搬送装置1Bは、記録媒体Pを転写ユニット4へ給送し、インク像が転写された記録物P’を転写ユニット4から排出する装置である。搬送装置1Bは、給送ユニット7、複数の搬送胴8、8a、二つのスプロケット8b、チェーン8cおよび回収ユニット8dを含む。図1において、搬送装置1Bの各構成の図形の内側の矢印はその構成の回転方向を示し、外側の矢印は記録媒体Pまたは記録物P’の搬送経路を示している。記録媒体Pは給送ユニット7から転写ユニット4へ搬送され、記録物P’は転写ユニット4から回収ユニット8dへ搬送される。給送ユニット7側を搬送方向で上流側と呼び、回収ユニット8d側を下流側と呼ぶ場合がある。
給送ユニット7は、複数の記録媒体Pが積載される積載部を含むと共に、積載部から一枚ずつ記録媒体Pを、最上流の搬送胴8に給送する給送機構を含む。各搬送胴8、8aはY方向の回転軸周りに回転する回転体であり、円筒形状の外周面を有している。各搬送胴8、8aの外周面には、記録媒体P(または記録物P’)の先端部を保持するグリップ機構が少なくとも一つ設けられている。各グリップ機構は、隣接する搬送胴間で記録媒体Pを受け渡されるように、その把持動作および解除動作が制御される。
二つの搬送胴8aは、記録媒体Pの反転用の搬送胴である。記録媒体Pを両面記録する場合、表面への転写後に、圧胴42から下流側に隣接する搬送胴8へ記録媒体Pを渡さずに、搬送胴8aに渡す。記録媒体Pは、二つの搬送胴8aを経由して表裏が反転され、圧胴42の上流側の搬送胴8を経由して再び圧胴42へ渡される。これにより、記録媒体Pの裏面が転写胴41に面することになり、裏面にインク像が転写される。
チェーン8cは、二つのスプロケット8b間に巻き回されている。二つのスプロケット8bの一方は駆動スプロケットであり他方は従動スプロケットである。駆動スプロケットの回転によりチェーン8cが循環的に走行する。チェーン8cには、その長手方向に離間して複数のグリップ機構が設けられている。グリップ機構は、記録物P’の端部を把持する。下流端に位置する搬送胴8からチェーン8cのグリップ機構に記録物P’が渡され、グリップ機構に把持された記録物P’はチェーン8cの走行により回収ユニット8dへ搬送され、把持が解除される。これにより記録物P’が回収ユニット8d内に積載される。
<後処理ユニット>
搬送装置1Bには、後処理ユニット10A、10Bが設けられている。後処理ユニット10A、10Bは転写ユニット4よりも下流側に配置され、記録物P’に対して後処理を行う機構である。後処理ユニット10Aは、記録物P’の表面に対する処理を行い、後処理ユニット10Bは、記録物P’の裏面に対する処理を行う。処理の内容としては、例えば、記録物P’の画像記録面に、画像の保護や艶出し等を目的としたコーティングを挙げることができる。コーティングの内容としては、例えば、液体の塗布、シートの溶着、ラミネート等を挙げることができる。
<検査ユニット>
搬送装置1Bには、検査ユニット9A、9Bが設けられている。検査ユニット9A、9Bは転写ユニット4よりも下流側に配置され、記録物P’の検査を行う機構である。
本実施形態の場合、検査ユニット9Aは、記録物P’に記録された画像を撮影する撮影装置であり、例えば、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を含む。検査ユニット9Aは、連続的に行われる記録動作中に、記録画像を撮影する。検査ユニット9Aが撮影した画像に基づいて、記録画像の色味などの経時変化を確認し、画像データあるいは記録データの補正の可否を判断することができる。本実施形態の場合、検査ユニット9Aは、圧胴42の外周面に撮像範囲が設定されており、転写直後の記録画像を部分的に撮影可能に配置されている。検査ユニット9Aにより全ての記録画像の検査を行ってもよいし、所定数毎に検査を行ってもよい。
本実施形態の場合、検査ユニット9Bも、記録物P’に記録された画像を撮影する撮影装置であり、例えば、CCDセンサやCMOSセンサ等の撮像素子を含む。検査ユニット9Bは、テスト記録動作において記録画像を撮影する。検査ユニット9Bは、記録画像の全体を撮影し、検査ユニット9Bが撮影した画像に基づいて、記録データに関する各種の補正の基本設定を行うことができる。本実施形態の場合、チェーン8cで搬送される記録物P’を撮影する位置に配置されている。検査ユニット9Bにより記録画像を撮影する場合、チェーン8cの走行を一時的に停止して、その全体を撮影する。検査ユニット9Bは、記録物P’上を走査するスキャナであってもよい。
<制御ユニット>
次に、記録システム1の制御ユニットについて説明する。図4および図5は記録システム1の制御ユニット13のブロック図である。制御ユニット13は、上位装置(DFE)HC2に通信可能に接続され、また、上位装置HC2はホスト装置HC1に通信可能に接続される。
ホスト装置HC1では、記録画像の元になる原稿データが生成、あるいは保存される。ここでの原稿データは、例えば、文書ファイルや画像ファイル等の電子ファイルの形式で生成される。この原稿データは、上位装置HC2へ送信され、上位装置HC2では、受信した原稿データを制御ユニット13で利用可能なデータ形式(例えば、RGBで画像を表現するRGBデータ)に変換する。変換後のデータは、画像データとして上位装置HC2から制御ユニット13へ送信され、制御ユニット13は受信した画像データに基づき、記録動作を開始する。
本実施形態の場合、制御ユニット13は、メインコントローラ13Aと、エンジンコントローラ13Bとに大別される。メインコントローラ13Aは、処理部131、記憶部132、操作部133、画像処理部134、通信I/F(インタフェース)135、バッファ136および通信I/F137を含む。
処理部131は、CPU等のプロセッサであり、記憶部132に記憶されたプログラムを実行し、メインコントローラ13A全体の制御を行う。記憶部132は、RAM、ROM、ハードディスク、SSD等の記憶デバイスであり、CPU131が実行するプログラムや、データを格納し、また、CPU131にワークエリアを提供する。操作部133は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウス等の入力デバイスであり、ユーザの指示を受け付ける。また、本実施形態において、操作部133は、タッチパネル等の表示部を通じてオペレータにエラー表示等の情報を通知する通知手段としての役割も担っている。
画像処理部134は例えば画像処理プロセッサを有する電子回路である。バッファ136は、例えば、RAM、ハードディスクやSSDである。通信I/F135は上位装置HC2との通信を行い、通信I/F137はエンジンコントローラ13Bとの通信を行う。図4において破線矢印は、画像データの処理の流れを例示している。上位装置HC2から通信IF135を介して受信された画像データは、バッファ136に蓄積される。画像処理部134はバッファ136から画像データを読み出し、読み出した画像データに所定の画像処理を施して、再びバッファ136に格納する。バッファ136に格納された画像処理後の画像データは、プリントエンジンが用いる記録データとして、通信I/F137からエンジンコントローラ13Bへ送信される。
図5に示すように、エンジンコントローラ13Bは、制御部14、15A〜15Eを含み、記録システム1が備えるセンサ群およびアクチュエータ群16の検知結果の取得および駆動制御を行う。これらの各制御部は、CPU等のプロセッサ、RAMやROM等の記憶デバイス、外部デバイスとのインタフェースを含む。なお、制御部の区分けは一例であり、一部の制御を更に細分化した複数の制御部で実行してもよいし、逆に、複数の制御部を統合して、それらの制御内容を一つの制御部で行うように構成してもよい。
エンジン制御部14は、エンジンコントローラ13Bの全体の制御を行う。記録制御部15Aは、メインコントローラ13Aから受信した記録データをラスタデータ等、記録ヘッド30の駆動に適したデータ形式に変換する。記録制御部15Aは、各記録ヘッド30の吐出制御を行う。
転写制御部15Bは、付与ユニット5Aの制御、吸収ユニット5Bの制御、加熱ユニット5Cの制御、および清掃ユニット5Dの制御を行う。
信頼性制御部15Cは、供給ユニット6の制御、回復ユニット12の制御、および記録ユニット3を吐出位置POS1と回復位置POS3との間で移動させる駆動機構の制御を行う。
搬送制御部15Dは、搬送装置1Bの制御を行う。検査制御部15Eは、検査ユニット9Bの制御、および検査ユニット9Aの制御を行う。
センサ群およびアクチュエータ群16のうち、センサ群には、可動部の位置や速度を検知するセンサ、温度を検知するセンサ、撮像素子等が含まれる。アクチュエータ群にはモータ、電磁ソレノイド、電磁バルブ等が含まれる。
図6は記録動作の例を模式的に示す図である。転写胴41および圧胴42が回転されつつ、以下の各工程が循環的に行われる。状態ST1に示すように、始めに転写体2上に付与ユニット5Aから反応液Lが付与される。転写体2上の反応液Lが付与された部位は転写胴41の回転に伴って移動していく。反応液Lが付与された部位が記録ヘッド30の下に到達すると、状態ST2に示すように記録ヘッド30から転写体2にインクが吐出される。これによりインク像IMが形成される。その際、吐出されるインクが転写体2上の反応液Lと混ざりあうことで、色材の凝集が促進される。吐出されるインクは、供給ユニット6の貯留部TKから記録ヘッド30に供給される。
転写体2上のインク像IMは転写体2の回転に伴って移動していく。インク像IMが吸収ユニット5Bに到達すると状態ST3に示すように吸収ユニット5Bによりインク像IMから液体成分が吸収される。インク像IMが加熱ユニット5Cに到達すると状態ST4に示すように加熱ユニット5Cによりインク像IMが加熱され、インク像IM中の樹脂が溶融し、インク像IMが造膜される。このようなインク像IMの形成に同期して、搬送装置1Bにより記録媒体Pが搬送される。
状態ST5に示すように、インク像IMと記録媒体Pとが転写体2と圧胴42とのニップ部に到達し、記録媒体Pにインク像IMが転写され、記録物P’が製造される。ニップ部を通過すると、記録物P’に記録された画像が検査ユニット9Aにより撮影され、記録画像が検査される。記録物P’は搬送装置1Bにより回収ユニット8dへ搬送される。
転写体2上のインク像IMが形成されていた部分は、清掃ユニット5Dに到達すると状態ST6に示すように清掃ユニット5Dにより清掃される。清掃後、転写体2は一回転したことになり、同様の手順で記録媒体Pへのインク像の転写が繰り返し行われる。上記の説明では理解を容易にするために、転写体2の一回転で一枚の記録媒体Pへのインク像IMの転写が一回行われるように説明したが、転写体2の一回転で複数枚の記録媒体Pへのインク像IMの転写が連続的に行うことができる。
<動作例>
以上は通常の記録動作の例であるが、次に、本実施形態における循環する転写体の各領域と記録媒体を支持する支持体との距離を、連続的あるいは間欠的に計測する計測動作の一例について説明する。
<動作例1>
図7は、計測動作を模式的に示す図であり、図11は、動作例1の計測動作の流れを示すフローチャートである。本プログラムは、記憶部132に記憶され、CPU131によって実行される。
まず、ステップS101において、転写胴41と圧胴42との距離を、距離Lに設定する。距離Lは、転写胴41と圧胴42とが接触せず、確実に離間している距離である。次に、ステップS102において、転写胴41と圧胴42の回転を開始する。次に、ステップS103において、記録ヘッド30からインクを吐出し、転写体2a〜2d上にインク像IM1〜IM4を形成する。状態ST11に示すように、本実施形態では、支持体である転写胴41の外周面に、4枚の転写体2a〜2dが間欠的に等間隔で円弧状に配置された場合を説明する。回転する転写胴に配置された4枚の転写体2a〜2dには、それぞれインク像IM1〜IM4が形成されているが、転写胴41と圧胴42が離れているため、インク像IM1〜IM4は圧胴42に転写されることなく各転写体上に残っている。本実施形態では、転写体上のインクが転写される距離を判定するため、図6の状態ST6で説明した清掃ユニット5Dによる転写体上のインク像IMを取り除く処理は行わない。
図8(a)は、転写体2a〜2d上にそれぞれ形成されるインク像IM1〜IM4の例である。本実施形態のインク像IM1〜IM4は、単一色で塗りつぶされた矩形パターンであり、その大きさ及び形状は同一である。図8(b)〜(d)は、圧胴42を検査ユニット9Aで撮影した画像データを示す図である。詳細については後述する。
次にステップS104において、転写胴41と圧胴42を回転位置Θで停止する。回転位置Θは、転写胴41と圧胴42を接着させたとき、転写体2aと転写体2dとの間で接着する位置である。従って、回転位置Θから回転を始めると、転写体2aが最初に圧胴42に接着してインク像IM1が圧胴42に転写され、その後、転写体2b、転写体2c、転写体2dの順に圧胴42と接着して、インク像IMが転写される。
次にステップS105において、印圧調整ユニット43により、転写胴41と圧胴42との距離をΔL近づけ、距離L’(=L−ΔL)に設定する。ステップS106において、検査ユニット9Aによる圧胴42上の撮影を開始する。そしてステップS107において、転写胴41を1回転させ、再び回転位置Θで停止させる。転写胴41が1回転する間、圧胴42上の撮影が続けられる。エンジンコントローラ13B内の検査制御部15Eの中に記憶部を保有している場合は、撮影された画像データはその記憶部内に保持される。また、メインコントローラ13Aに転送し、記憶部132に保持することも可能である。そしてステップS108において、検査ユニット9Aによる圧胴42上の撮影を停止する。
次にステップS109において、撮影された画像データにおけるインク像TM1〜TM4を評価する。評価内容の一例としては、撮影された画像データにインク像TM1〜TM4が写っているか否かを評価する。インク像TMが写っていない領域は、圧胴42の表面が写った領域である。インク像TM1〜TM4の少なくとも一部が写っている場合には、転写体上に形成されたインク像IM1〜IM4の元画像データと一致しているか否かを評価する。ステップS109の評価に基づき、ステップS110以降の判定へと進む。
ステップS110において、撮影された画像データにおいて、インク像TM1〜TM4のうち、少なくとも一部が写っているインク像があるか否かを判定する。図8(b)は、インク像TM1〜TM4がいずれも写っていない場合、すなわちステップS110においてNOである場合を示す図である。破線は、本来転写像が写るべき領域の境界を示したものであり、転写像ではない。本図の場合、インク像が転写された割合は0%であり、この距離では転写胴41と圧胴42は接着していないと判定できる。ステップS110においてNOである場合には、ステップS105に戻り、転写胴41と圧胴42との距離L’をさらに距離ΔL近づけ、距離L’’(=L’−ΔL)とし、再度撮影と評価を行う。これをステップS110において、インク像TM1〜TM4の少なくとも一部が写っているインク像があると判定される(YES)まで、ステップS105〜ステップS110のフローを繰り返す。図7において、ST11及びST12は、転写胴41と圧胴42を近づけつつ、撮影と評価を行った結果、転写体2a〜2d上のインク像IM1〜IM4が圧胴42上に転写されておらず、ステップS110においてNOである状態を表している。
転写胴41と圧胴42を近づけていくと、図7の状態ST13に示すように、転写体2と圧胴42が接着し始め、転写体2上のインク像IM1〜IM4が圧胴42に転写され始める。図8(c)は、検査ユニット9Aにより撮影された画像データにおいて、インク像TMの一部が写った状態を示す図である。本図は、転写体2cに形成されたインク像IM3の一部が圧胴42に転写され、インク像TM3の一部として画像データに写った場合を示している。
尚、圧胴42上に転写されたインク像は、検査ユニット9Aによって撮影された後、圧胴清掃ユニット5Eによって圧胴42上から取り除かれる。
ステップS110においてYESと判定された場合、すなわち、4つのインク像のうちの少なくとも1つのインク像の少なくとも一部が転写されて撮影された画像データに写っている場合には、ステップS111に進む。ステップS111において、撮影された画像データに写っているインク像TM1〜TM4が、インク像IM1〜IM4とそれぞれ一致するか否かを判定する。ここで、図8(d)は、インク像IM1〜IM4が全て圧胴42に転写され、撮影された画像データにおけるインク像TM1〜TM4の全てがインク像IM1〜IM4と一致する場合を示す図である。撮影された画像データにおいて、インク像TM1〜TM4として単一色で塗りつぶされた矩形パターンが4つ写っている。この場合、4枚の転写体の印圧が一様であるとして、ステップS111の判定結果がYESとなる。YESの場合には、4枚の転写体の取り付け方が正しく一様であり、ばらつきがないと考えられる。従って、このときの転写胴41と圧胴42の距離を示す調整値もしくは印圧値を、装置固有のパラメータとして記憶部132に記憶し、ユーザ画像の記録時の設定値とする。
一方、撮影された画像データにインク像が写っているものの、インク像TM1〜TM4の全てがインク像IM1〜IM4と一致しない場合(例えば図8(c)のような場合)には、NOと判定される。すなわち、撮影されたインク像TMが転写体上に形成されたインク像IMと一致しない場合、4枚の転写体の印圧が一様ではないと判断される。本実施形態では、撮影された画像データにおけるインク像TMを、転写体上に形成したインク像IMの元画像データと比較し、撮影されたインク像TMの矩形パターンの一部でも欠けていた場合には一致していない(NO)と判定する。
図9は、転写体の一部に取り付け不良がある場合の模式図である。具体的には、転写体2a〜2d上にインク像IM1〜IM4が形成された状態ST21において、インク像IM3が形成された転写体2cの一部が盛り上がっている場合の例を示している。この場合、状態ST22に示すようにインク像IM3の一部のみが圧胴42に転写される。前述のように、図8(c)は、状態ST22において圧胴42を撮影した画像データである。
圧胴42に転写されたインク像は、状態ST14に示すように、検査ユニット9Aにより圧胴42が撮影された後、圧胴42に転写されたインク像TM1〜TM4が圧胴清掃ユニット5Eにより取り除かれる。
本実施形態において、ステップS111において転写体の印圧が一様ではないと判定された場合には、転写体の取り付け作業をやり直す必要があると判断する。そして、ステップS112において、操作部133を通じて転写体取り付けのやり直しを促す情報をオペレータに通知する。例えば、図8(c)の例では、インク像IM3が形成された転写体2cを取り付け直す必要がある旨をオペレータに通知する。ステップS113において、オペレータが転写体の取り付け作業をやり直したことを示す情報が入力されるのを待ち、やり直し完了を示す情報の入力に応じてステップS101に戻る。そして、計測と評価のフローを再度実施し、ステップS111においてYESと判定されるまで繰り返す。
このように、転写体が転写領域を1回通過する毎に撮影された画像データを判定し、転写体を支持する転写胴41と記録媒体を支持する圧胴42との距離を徐々に近づけ、少なくとも一部のインク像が転写されたかどうかを判定する。そして、転写されたインク像が、転写体に形成されたインク像と一致する場合には、その距離を適切な距離として記憶する。一方、一部が転写されたものの、転写されたインク像が、転写体に形成されたインク像と一致しない場合には、転写胴41と圧胴42の印圧が一様でないと判定し、転写体の取り付け直しを促す情報をオペレータに通知する。このような構成により、転写胴41と圧胴42間の適切な距離を取得することが可能となる。
尚、ステップS111において、撮影された画像データに写っているインク像TM1〜TM4がインク像IM1〜IM4と一致するかどうかを判定する方法としては、所定の閾値よりも多い割合で一致しているかを判定すればよい。転写体2a〜2dの全てが適切に取り付けられていた場合であっても、転写体上のインクのうち100%が転写されるわけではなく、数%は転写されずに残る可能性がある。従って、予め定めた割合以上が転写されていれば、インク像が全て転写されたとみなし、適切な印圧であり、取り付け直す必要がないと判定することができる。一方、転写胴41と圧胴42の距離を段階的に近づけていき、部分的にインクが転写された場合には、その箇所の転写体が浮いており、取り付け不良であると判定することができる。
<動作例2>
前述の動作例1では、転写胴41を1回転させるごとに圧胴の撮影と評価を行ったが、動作例2では、転写胴41と圧胴42との距離を近付けながら撮影と記憶を繰り返し、最後に記憶した画像データを基に評価を行う例を説明する。
図12は、動作例2の計測動作の流れを示すフローチャートである。動作例1と同じ点については、説明を省略する。まず、ステップS201において、転写胴41と圧胴42との距離を、距離Lに設定する。距離Lは、転写胴41と圧胴42とが接触せず、確実に離れている距離である。次に、ステップS202において、転写胴41と圧胴42の回転を開始する。次に、ステップS203において、記録ヘッド30から転写体2にインクを吐出し、転写体2a〜2d上にインク像IM1〜IM4を形成する。
次にステップS204において、転写胴41と圧胴42を回転位置Θで停止する。ステップS205において、検査ユニット9Aによる圧胴42上の撮影を開始する。ステップS206において、カウンタ値N=1に初期化する。カウンタ値Nは、エンジンコントローラ13B内の検査制御部15Eの中に記憶部を保有している場合は、その記憶部内に保持することが出来る。または、メインコントローラ13Aに転送してその中の記憶部132に保持することも出来る。
ステップS207において、印圧調整ユニット43により、転写胴41と圧胴42との距離をΔL近づけ、距離L’(=L−ΔL)とする。そして、ステップS208において、転写胴41を1回転して再び回転位置Θで停止させる。1回転の間、圧胴42上の撮影は続けられる。次にステップS209において、カウンタ値N=Nmaxであるか否かを判定する。Nmaxは、転写胴41と圧胴42との距離をΔLずつ近づけていくときに、確実に接着する繰り返し回数の値(自然数)であり、あらかじめ決められた固定値である。ステップS209においてNOと判定された場合、ステップS210においてN=N+1により、カウンタ値Nを1だけインクリメントし、ステップS207に戻り、ステップS209においてYESと判定されるまで、フローを繰り返す。
ステップS209においてYESと判定された場合、ステップS211において、検査ユニット9Aによる圧胴42上の撮影を停止する。
図13は、ステップS205〜ステップS211において撮影及び記憶されたインク像TMの撮影データを示す図である。転写体がN回転目の撮影データをTM1[N]〜TM4[N]とし、TM1[1]〜TM4[1]、TM1[2]〜TM4[2]、TM1[3]〜のようにN=Nmaxまでの画像が保持される。
次に、ステップS212において、カウンタ値がN=1に再初期化され、ステップS213において、撮影されたインク像TM1[N]〜TM4[N]を順次評価する。カウンタ値Nにおいて、撮影されたインク像TM1[N]〜TM4[N]全てがインク像IM1〜IM4の元画像データと一致するか否かを判定し、判定結果をいずれかの記憶部に保持する。ステップS214において、カウンタ値N=Nmaxであるか否かを判定し、NOの場合はステップS215においてN=N+1により、カウンタ値Nを1だけインクリメントする。そして、ステップS213に戻り、ステップS214においてYESと判定されるまで、フローを繰り返す。
ステップS216において、あるカウンタ値Nにおいて、撮影されたインク像TM1[N]〜TM4[N]の全てがインク像IM1〜IM4と一致する否かを判定する。YESの場合、4枚の転写体2a〜2dの取り付け方が正しく一様であり、ばらつきがないと判定することが出来る。また、撮影されたインク像TM1[N]〜TM4[N]のすべてがインク像IM1〜IM4に一致するときの転写胴41と圧胴42の距離または印圧値=Xを装置固有のパラメータとして記憶部132に記憶し、記録画像形成の際に使用してもよい。
ステップS216においてNOと判定された場合、4枚の転写体において、印圧が一様でないと判定される。動作例1と同様に、図9は、転写体2上にインク像IM1〜IM4を形成した状態ST21において、IM3に示すようにインク像が一部盛り上がっている場合の計測動作の例を模式的に示している。この場合、次の状態ST22に示すようになる。このときのTM1[N]〜TM4[N]の撮影結果例が図13である。この例ではTM3[8]の一部にのみ転写されたインク像が写っており、TM1[8]、TM2[8]、TM4[8]の領域には写っていない。また、TM11[11]〜TM4[11]において、TM3[8]での転写されたインク像以外の場所にインク像が写っている。結果として撮影されたインク像TM1[N]〜TM4[N]のすべてがインク像IM1〜IM4に一致するカウンタ値Nが存在しない。(破線は本来転写像が写るべき領域の境界を示したものであり、転写像ではない。)
ステップS216においてNOの場合、ステップS217において操作部133を通じて転写体の取り付け直しを促す情報をオペレータに通知する。ステップS218において、オペレータが転写体の取り付け直しを完了させたことを示す情報の入力を待ち、入力されたことに応じてステップS201に戻り、計測と評価のフローを再度実施する。
(他の実施形態)
上記実施形態では、記録ユニット3が複数の記録ヘッド30を有するが、一つの記録ヘッド30を有してもよい。記録ヘッド30はフルラインヘッドでなくてもよく、記録ヘッド30をY方向に走査させながらインク像を形成するシリアル方式であってもよい。
記録媒体Pの搬送機構は、ローラ対によって記録媒体Pを挟持して搬送する方式等、他の方式であってもよい。ローラ対によって記録媒体Pを搬送する方式等においては、記録媒体Pとしてロールシートを用いてもよく、転写後にロールシートをカットして記録物P’を製造してもよい。
上記実施形態では、転写体2を転写胴41の外周面に設けたが、転写体2を無端の帯状に形成し、循環的に走行させる方式等、他の方式であってもよい。また、上記実施形態では、転写胴41に転写体2a〜2dの4枚を設置する形態で説明したが、転写胴41に1枚の転写体を設置する形態であってもよい。この場合においても、記録されたインク像IMの画像データと撮影データが一致しているかどうかを判定し、一致していない場合には、印圧が一様でないと判定すればよい。
上記実施形態では、搬送装置1Bから記録媒体Pを転写ユニット4へ給送せず、転写体2上のインク像IMを圧胴42に転写し、圧胴42上に転写されたインク像TMを検査する方法について説明した。圧胴42上を撮影する形態ではなく、圧胴42上に転写されたインク像TMがさらに転写された転写物を撮影する形態であってもよい。この場合の転写物は、他の胴であってもよく記録媒体であってもよい。また、記録媒体Pを転写ユニット4へ給送し、転写体から記録媒体P上に直接転写する形態であってもよい。また、インク像TMが転写された記録媒体は、検査ユニット9Aあるいは検査ユニット9Bにおいて検査してもよく、別の装置において検査してもよい。
また、本実施形態は転写体上の形成領域にインクを吐出してインク像を形成し、形成されたインク像を転写する記録装置について説明したが、転写する像はインク像でなくてもよく、例えば、トナー等の記録材で形成された像であってもよい。
また、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
2a〜2d 転写体
3 記録ユニット
9A、9B 検査ユニット
30 記録ヘッド
41 転写胴
42 圧胴

Claims (14)

  1. 支持体に取り付けられ、インク像の形成領域および転写領域を循環的に通過し、前記形成領域において形成されたインク像を、前記転写領域において転写する転写体と、
    前記形成領域において前記転写体にインクを付与し、前記転写体上にインク像を形成する形成手段と、
    前記転写領域において前記転写体上に形成されたインク像が転写される被転写体と、
    転写されたインク像を撮影した撮影データを取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記撮影データに基づいて、前記被転写体に転写されたインク像を判定する判定手段と、
    を備え、
    前記判定手段は、前記転写体に形成されたインク像の少なくとも一部が前記被転写体に転写され且つ転写されたインク像の割合が所定の割合よりも少ない場合、前記転写体の取り付け不良であると判定することを特徴とする記録装置。
  2. 前記判定手段は、前記被転写体に転写されたインク像の割合が前記所定の割合よりも多い場合、前記転写体の取り付け不良ではないと判定することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記判定手段は、前記転写体に形成されたインク像が前記被転写体に全く転写されていない場合、前記支持体と前記被転写体が接触していないと判定することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記転写領域における前記支持体と前記被転写体との距離を設定する設定手段をさらに備え、
    前記判定手段により前記支持体と前記被転写体が接触していないと判定された場合、前記設定手段は、前記距離を短くするように設定することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  5. 前記設定手段は、前記転写体に形成されたインク像が前記被転写体に転写される前に、前記支持体と前記被転写体とが接触しないように前記距離を設定し、
    前記判定手段は、前記転写体が前記転写領域を1回通過する毎に前記撮影データを判定し、
    前記判定手段により前記被転写体にインク像の少なくとも一部が転写されていると判定されるまで、前記設定手段による前記距離を短くする設定と前記判定手段による判定とを繰り返すことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 前記判定手段により前記転写体の取り付け不良であると判定された場合には、その旨を示す情報を通知することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記情報は、前記支持体に対して前記転写体を取り付け直すことを促す情報であることを特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 前記判定手段は、インク像の元画像データと前記撮影データとを比較することによって判定することを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の検査方法。
  9. 前記取得手段は、インク像が転写されうる前記被転写体上を撮影した撮影データを取得することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の記録装置。
  10. 前記取得手段は、前記被転写体上に転写されたインク像が、さらに転写された転写物を撮影した撮影データを取得することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の記録装置。
  11. 支持体に取り付けられ、インク像の形成領域および転写領域を循環的に通過し、前記形成領域において形成されたインク像を、前記転写領域において転写する転写体と、
    前記形成領域において前記転写体にインクを付与し、前記転写体上にインク像を形成する形成手段と、
    前記転写領域において前記転写体上に形成されたインク像が転写される被転写体と、
    を備える記録装置のための判定方法であって、
    転写されたインク像を撮影した撮影データを取得する取得工程と、
    前記取得工程において取得された前記撮影データに基づき、前記転写体に形成されたインク像の少なくとも一部が前記被転写体に転写され且つ転写されたインク像の割合が所定の割合よりも少ない場合、前記転写体の取り付け不良であると判定する判定工程と、
    を備えることを特徴とする判定方法。
  12. 前記判定工程において、前記被転写体に転写されたインク像の割合が前記所定の割合よりも多い場合、前記転写体の取り付け不良ではないと判定することを特徴とする請求項11に記載の判定方法。
  13. 前記判定工程において、前記転写体に形成されたインク像が前記被転写体に全く転写されていない場合、前記支持体と前記被転写体が接触していないと判定することを特徴とする請求項11または12に記載の判定方法。
  14. 請求項11から13のいずれか1項に記載の判定方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
JP2019203893A 2019-11-11 2019-11-11 記録装置、判定方法及びプログラム Pending JP2021074971A (ja)

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