JP2021074864A - アシスト装置 - Google Patents

アシスト装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021074864A
JP2021074864A JP2020078585A JP2020078585A JP2021074864A JP 2021074864 A JP2021074864 A JP 2021074864A JP 2020078585 A JP2020078585 A JP 2020078585A JP 2020078585 A JP2020078585 A JP 2020078585A JP 2021074864 A JP2021074864 A JP 2021074864A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
belt body
user
attachment
motor
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2020078585A
Other languages
English (en)
Inventor
和義 大坪
Kazuyoshi Otsubo
和義 大坪
太田 浩充
Hiromitsu Ota
浩充 太田
智樹 新井
Tomoki Arai
智樹 新井
孔孝 吉見
Yoshitaka Yoshimi
孔孝 吉見
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Publication of JP2021074864A publication Critical patent/JP2021074864A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Manipulator (AREA)

Abstract

【課題】利用者の上半身に装着される第一装着具と、左右それぞれの脚部に装着される第二装着具との間で、左右独立してアシスト力を発生させることができる技術を提供する。【解決手段】アシスト装置10は、利用者Rの上半身に装着される第一装着具11と、左右の脚部に装着される第二装着具12と、第一装着具11と第二装着具12とにわたって利用者Rの背面側に沿って設けられる13ベルト体と、第一装着具11又は第二装着具12に設けられベルト体13の巻き取り動作及び送り出し動作を行うアクチュエータ14とを備える。ベルト体13は、左ベルト体13Aと、右ベルト体13Bと、を含み、アクチュエータ14は、左ベルト体13Aが巻き掛けられる第一駆動プーリ35Aと、第一駆動プーリ35Aを駆動する第一モータ33Aと、右ベルト体13Bが巻き掛けられる第二駆動プーリ35Bと、第二駆動プーリ35Bを駆動する第二モータ33Bと、を備える。【選択図】 図5

Description

本発明は、アシスト装置に関する。
利用者(人)の身体に装着され、その利用者の作業を補助するアシスト装置が様々提案されている。アシスト装置を利用する利用者は、例えば重量物を持ち上げる場合であっても、小さな力(小さな負担)で作業を行うことが可能となる。このようなアシスト装置は、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2018−199205号公報
特許文献1に開示されているアシスト装置は、利用者に装着する金属製等のフレームを有する。そのフレームに搭載されているアクチュエータの出力が、リンク機構を通じて、利用者の上半身と下半身とに伝達される。これにより、例えば重量物を持ち上げる動作が補助される。
利用者が補助を要する動作としては、重量物を持ち上げる等の負荷が大きい動作の他に、例えば、病人又は高齢者等の人に対して日常生活行動の援助(介助)を行う動作がある。利用者が負荷の大きい作業を行う場合、特許文献1に開示されているような高出力のアシスト装置が効果的である。
ところで、利用者が、病人又は高齢者等の被介護者に対する援助を行う場合、高出力のアシスト装置は過剰性能となる場合がある。また、高出力のアシスト装置では、リンク機構及び金属製等のフレームのような剛体部材が多く用いられていて、高出力を得るために、重厚な構成となっている。そのため、アシスト装置の重量が重くなり、剛体部材によって利用者の動きが制限される。
そこで、本願発明者は、軽量かつ装着感の良いアシスト装置について出願している(特願2019−166178)。
上記先行出願に係るアシスト装置は、利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、前記利用者の左右の脚部それぞれ又は腰部に装着される第二装着具と、前記第一装着具と前記第二装着具とにわたって前記利用者の背面側に沿って設けられるベルト体と、前記第一装着具又は前記第二装着具に設けられ前記ベルト体の一部の巻き取り及び送り出しを可能とするアクチュエータと、を備えている。
上記アシスト装置では、アクチュエータがベルト体を巻き取ることで、ベルト体に張力が作用する。この張力により利用者の作業を補助するアシスト力を、第一装着具と第二装着具との間に発生させる。
上記アシスト装置のベルト体は、一端がアクチュエータによって巻き取られる一本の第一ベルトと、前記第一ベルトの他端と左右の脚部それぞれの第二装着具とを繋ぐ第二ベルトとを有している。
よって、アクチュエータがベルト体を巻き取ったときに生じる張力は、一本の第一ベルトを通じて第二ベルトに伝搬する。このため、利用者の上半身に装着される第一装着具と、左右それぞれの脚部に装着される第二装着具との間で、左右独立してアシスト力を発生させることができない。
(1)上記目的を達成するためのアシスト装置は、利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、前記利用者の左右の脚部それぞれに装着される第二装着具と、前記第一装着具と前記第二装着具とにわたって前記利用者の背面側に沿って設けられるベルト体と、前記第一装着具に設けられ前記ベルト体の一部の巻き取り動作及び送り出し動作を可能とするアクチュエータと、を備え、前記ベルト体は、前記第一装着具と前記左の脚部に装着される前記第二装着具とにわたって設けられる左ベルト体と、前記第一装着具と前記右の脚部に装着される前記第二装着具とにわたって設けられる右ベルト体と、を含み、前記アクチュエータは、前記左ベルト体が巻き掛けられる第一駆動プーリと、
前記第一駆動プーリを駆動する第一モータと、前記右ベルト体が巻き掛けられる第二駆動プーリと、前記第二駆動プーリを駆動する第二モータと、を備える。
上記構成のアシスト装置によれば、左の脚部に装着される第二装着具及び右の脚部に装着される第二装着具のそれぞれに対して独立した左ベルト体及び右ベルト体を設け、さらに、左ベルト体及び右ベルト体に巻き掛けられる第一及び第二駆動プーリ、これらを駆動する第一モータ及び第二モータを設けたので、第一装着具と左の脚部に装着される第二装着具との間、及び、第一装着具と右の脚部に装着される第二装着具との間で、左右独立してアシスト力を発生させることができる。
(2)上記アシスト装置において、前記第一モータは、前記第一モータの回転状態を検出する第一回転センサを備え、前記第二モータは、前記第二モータの回転状態を検出する第二回転センサを備え、前記アシスト装置は、前記第一回転センサの出力、及び前記第二回転センサの出力に基づいて、前記第一モータ、及び前記第二モータを個別に制御する制御部をさらに備えるものであってもよい。
この場合、第一及び第二回転センサの出力に基づいて、第一及び第二モータを個別に制御することで、第一装着具と左の脚部に装着される第二装着具との間、及び、第一装着具と右の脚部に装着される第二装着具との間それぞれで適切な制御が可能となる。
(3)上述の本願発明者による先行出願に係るアシスト装置は軽量であるため、アクチュエータ等の必要な機器を利用者の背中付近に配置することができる。
その一方で、利用者が行う作業内容によっては、背中に機器類があると作業の邪魔になることがある。
本発明のアシスト装置は、利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、前記利用者の脚部又は腰部に装着される第二装着具と、前記第一装着具から下方向へ延びる第一ベルト体と、前記第二装着具から上方向へ延びる第二ベルト体と、前記第一装着具と前記第二装着具との間に設けられ、前記第一ベルト体の一部及び前記第二ベルト体の一部の巻き取り動作及び送り出し動作を可能とするアクチュエータと、を備える。
上記構成のアシスト装置によれば、アクチュエータが第一装着具と第二装着具との間に設けられるので、アクチュエータ等の機器類を利用者の背中以外の部分、例えば腰部に配置することができる。この結果、背中に機器類があると邪魔になるような作業を行う場合においても、適切にアシスト装置を用いることができる。
(4)上記アシスト装置において、前記アクチュエータは、前記第一ベルト体及び前記第二ベルト体の両方が巻き掛けられる駆動プーリと、前記駆動プーリを駆動するモータと、を備えていてもよい。
この場合、簡易な構成で第一ベルト体及び第二ベルト体の両方の巻き取り動作及び送り出し動作が可能となる。
本発明によれば、利用者の上半身に装着される第一装着具と、左右それぞれの脚部に装着される第二装着具との間で、左右独立してアシスト力を発生させることができる。
図1は、アシスト装置の一例を示す背面図である。 図2は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の背面図である。 図3は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の側面図である。 図4は、アシスト装置が装着された利用者が前傾姿勢(前屈姿勢)となった状態を示す説明図である。 図5は、コントロールボックス及びベルト体の説明図である。 図6は、利用者Rが姿勢を変化させたときの状態を示した図である。 図7は、制御装置の機能的な構成例を示したブロック図である。 図8は、第二実施形態に係るアシスト装置の一例を示す背面図である。 図9は、利用者の身体に取り付けられた第二実施形態に係るアシスト装置の側面図である。 図10は、第二実施形態のコントロールボックス及び上下ベルト体の説明図である。 図11は、図10中のA−A線を矢視したときのコントロールボックスの部分断面図である。
次に、本発明の好ましい実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
〔第一実施形態に係るアシスト装置の全体構成〕
図1は、第一実施形態に係るアシスト装置の一例を示す背面図である。図2は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の背面図である。図3は、利用者の身体に取り付けられたアシスト装置の側面図である。図4は、アシスト装置が装着された利用者が前傾姿勢(前屈姿勢)となった状態を示す説明図である。図1に示すアシスト装置10は、利用者(人)の身体の一部である左右の肩部BSに装着される一つの第一装着具11と、その利用者の身体の他部である左右の脚部BLに装着される二つの第二装着具12とを備える。第一装着具11は、利用者の肩部BS及び胸部BBの少なくとも一方に装着されればよく、また、図示する形態以外であってもよい。本開示では、第二装着具12は、脚部BLの内の膝部BNに装着される。第二装着具12も、図示する形態以外であってもよい。
本実施形態のアシスト装置10は、例えば、介護施設において用いられる。アシスト装置10を利用する利用者Rは、例えば、介護士である。
アシスト装置10において、左右は、アシスト装置10を装着した直立姿勢にある利用者にとっての左右であり、前後は、その利用者にとっての前後であり、上下はその利用者にとっての上下である。上が利用者の頭側であり、下が利用者の足側である。
アシスト装置10は、第一装着具11、及び左右の第二装着具12の他に、ベルト体13、アクチュエータ14、制御装置15、バッテリ37、加速度センサ38、通信装置41等を備える。
第一装着具11は、利用者の上半身である肩部BSに装着される。一方の第二装着具12は、利用者の左の膝部BNに装着される。他方の第二装着具12は、利用者の右の膝部BNに装着される。左側の第二装着具12と右側の第二装着具12とは左右対称であるが、構成は同じである。第一装着具11と二つの第二装着具12とは、利用者の関節である腰部BWを挟んで離れる二箇所、つまり肩部BS及び脚部BLに装着される。
第一装着具11は、柔軟性を有する布地等によって構成されている。第一装着具11は、利用者の背中に装着される背本体部21と、背本体部21と繋がる肩ベルト22及び腋ベルト23とを有する。肩ベルト22及び腋ベルト23により、背本体部21が利用者に背負われた状態となる。腋ベルト23は背本体部21と肩ベルト22とを繋いでいて、その長さが調整可能である。腋ベルト23の長さ調整により、背本体部21が利用者の背中に密着した状態となる。第一装着具11は肩部BSに対して前後、左右、及び上下方向に移動不能となって装着される。第一装着具11には、例えば、肩部BSに掛ける部分として、硬質の部材が含まれていてもよい。
第二装着具12は、柔軟性を有する布地等によって構成されている。第二装着具12は、利用者の膝部BNの後面側に装着される膝本体部24と、膝本体部24から延びて設けられている膝ベルト25とを有する。膝ベルト25は、膝部BNの上下位置それぞれにおいて膝部BNを周回し、その先端側が膝本体部24に固定される。膝ベルト25は、ベルトとバックル、又は、面ファスナー等の係止部材により、膝部BNに対する巻き付き長さの調整が可能である。この調整により、膝本体部24が膝部BNの後面側に密着した状態となる。第二装着具12は膝部BNに対して前後、左右、及び上下方向に移動不能となって装着される。
ベルト体13は、第一装着具11と第二装着具12とを結ぶようにして、利用者の背面側に沿って設けられている。ベルト体13は、下端部13A1が左側の第二装着具12に繋がる左ベルト体13Aと、下端部13B1が右側の第二装着具12に繋がる右ベルト体13Bとを含む。
左ベルト体13A及び右ベルト体13Bは、それぞれ、長尺であり、可撓性を有する。
左ベルト体13A及び右ベルト体13Bは、それぞれ、布製又は革製の帯状の部材であり、身体の形状に沿って湾曲可能である。なお、左ベルト体13A及び右ベルト体13Bは、それぞれ、紐状のベルト(ワイヤーのような部材)であってもよい。本開示の左ベルト体13A及び右ベルト体13Bは、それぞれ、非伸縮性の部材である、つまり、その長手方向に伸縮し難い特性又は伸縮しない特性を有する。
本開示のアシスト装置10は、コントロールボックス30を備える。コントロールボックス30は、第一装着具11の背本体部21に設けられている。
図5は、コントロールボックス30及びベルト体13の説明図である。コントロールボックス30は、板状であるベース31と、ベース31を覆うカバー32とを有する。コントロールボックス30の内部構造を説明するために、図5ではカバー32が仮想線(二点鎖線)で示されている。ベース31が、第一装着具11の背本体部21であってもよい。
ベース31とカバー32との間に形成される空間に、アクチュエータ14、制御装置15、バッテリ37、加速度センサ38、及び通信装置41等が設けられている。カバー32には、一対の開口(切り欠き)32a,32bが形成されている。左ベルト体13Aは開口32aを通過し、右ベルト体13Bは開口32bを通過している。
バッテリ37は、アクチュエータ14や、制御装置15等、動作電力を必要とする機器に電力を供給する。
アクチュエータ14は、コントロールボックス30内に設けられている。つまり、アクチュエータ14は第一装着具11に設けられている。アクチュエータ14はベルト体13(左ベルト体13A及び右ベルト体13B)の一部の巻き取り及び送り出しを可能とする。
アクチュエータ14は、左ベルト体13Aが巻き掛けられる第一駆動プーリ35Aと、第一駆動プーリ35Aを駆動する第一モータ33Aと、第一減速機部34Aとを備えている。
第一減速機部34Aは、第一モータ33Aの駆動力を第一駆動プーリ35Aへ伝達する。第一減速機部34Aは、複数の歯車により構成されていて、第一モータ33Aの回転数を減速して、第一駆動軸36Aを回転させる。第一駆動軸36Aはベース31等に回転可能に保持されている。第一駆動軸36Aには、第一駆動プーリ35Aが一体回転可能に設けられている。
第一減速機部34Aに含まれる歯車のうち、第一駆動軸36Aを回転させる駆動歯車34A1は、第一駆動軸36Aの一端に一体回転可能に設けられている。第一減速機部34Aは、駆動歯車34A1及び第一駆動軸36Aを通じて第一モータ33Aの駆動力を第一駆動プーリ35Aへ伝達する。
アクチュエータ14は、さらに、右ベルト体13Bが巻き掛けられる第二駆動プーリ35Bと、第二駆動プーリ35Bを駆動する第二モータ33Bと、第二減速機部34Bとを備えている。
第二減速機部34Bは、第二モータ33Bの駆動力を第二駆動プーリ35Bへ伝達する。第二減速機部34Bは、複数の歯車により構成されていて、第二モータ33Bの回転数を減速して、第二駆動軸36Bを回転させる。第二駆動軸36Bはベース31等に回転可能に保持されている。第二駆動軸36Bには、第二駆動プーリ35Bが一体回転可能に設けられている。
第二減速機部34Bに含まれる歯車のうち、第二駆動軸36Bを回転させる駆動歯車34B1は、第二駆動軸36Bの一端に一体回転可能に設けられている。第二減速機部34Bは、駆動歯車34B1及び第二駆動軸36Bを通じて第二モータ33Bの駆動力を第二駆動プーリ35Bへ伝達する。
第一モータ33A及び第二モータ33Bの動作は制御装置15によって個別に制御される。第一モータ33A及び第二モータ33Bは、制御装置15から出力される電流指令値を含む制御命令に基づいて、所定のトルク、所定の回転速度で回転制御される。第一モータ33A及び第二モータ33Bは、制御命令に基づいて、正逆回転可能である。
第一モータ33A及び第二モータ33Bは、ブラシレスDCモータであり、第一モータ33A及び第二モータ33Bの回転状態を検出する回転検出器45A,45Bを備える。
回転検出器45A,45B(第一回転センサ,第二回転センサ)は、例えば、ホールセンサである。回転検出器45A,45Bは、制御装置15に接続されている。回転検出器45A,45Bは、モータ33A,33Bの回転状態を検出し回転状態を示す信号を出力する。回転検出器45A,45Bの出力は制御装置15へ与えられる。
回転検出器45A,45Bは、ロータリエンコーダやレゾルバ等であってもよい。
なお、以下の説明において、回転検出器45A,45Bを総括して回転検出器45と示すことがある。
第一駆動プーリ35Aには、左ベルト体13Aの上端部13A2側が取り付けられている。第一モータ33Aの正回転により、第一駆動プーリ35Aが一方向に回転すると、左ベルト体13Aが第一駆動プーリ35Aに巻き取られる。第一モータ33Aの逆回転により、第一駆動プーリ35Aが他方向に回転すると、第一駆動プーリ35Aから左ベルト体13Aが送り出される。
このように、第一モータ33Aは、第一駆動プーリ35Aによって左ベルト体13Aの巻き取り動作又は送り出し動作を行う。
また、第二駆動プーリ35Bには、右ベルト体13Bの上端部13B2側が取り付けられている。第二モータ33Bの正回転により、第二駆動プーリ35Bが一方向に回転すると、右ベルト体13Bが第二駆動プーリ35Bに巻き取られる。第二モータ33Bの逆回転により、第二駆動プーリ35Bが他方向に回転すると、第二駆動プーリ35Bから右ベルト体13Bが送り出される。
このように、第二モータ33Bは、第二駆動プーリ35Bによって右ベルト体13Bの巻き取り動作又は送り出し動作を行う。
アクチュエータ14の第一モータ33Aが左ベルト体13Aを巻き取る方向に動作すると、左側の第二装着具12を、アクチュエータ14(第一装着具11)側、つまり、上側に引き上げる。これにより、左ベルト体13Aに張力が作用する。
左ベルト体13Aに作用する張力は、第一装着具11と、左側の第二装着具12との間に作用する。よって、左ベルト体13Aに作用する張力は、利用者Rが左股関節を屈曲させたときに、左股関節を伸張させる方向の力として利用者Rに作用する。これにより、左ベルト体13Aに作用する張力は、利用者Rの上半身と、左脚との間のアシスト力(補助力)として作用する。
同様に、アクチュエータ14の第二モータ33Bが右ベルト体13Bを巻き取る方向に動作すると、右側の第二装着具12を、上側に引き上げる。これにより、右ベルト体13Bに張力が作用する。
右ベルト体13Bに作用する張力は、第一装着具11と、右側の第二装着具12との間に作用する。よって、右ベルト体13Bに作用する張力は、利用者Rが右股関節を屈曲させたときに、右股関節を伸張させる方向の力として利用者Rに作用する。これにより、右ベルト体13Bに作用する張力は、利用者Rの上半身と、右脚との間のアシスト力(補助力)として作用する。
このように、アクチュエータ14は、第一装着具11と左側の第二装着具12との間、及び第一装着具11と右側の第二装着具12との間で、左右独立してアシスト力を発生させることができる。
通信装置41は、アシスト装置10が利用者端末との間で通信を行うための装置である。利用者端末とは、利用者Rがアシスト装置10を外部から制御するために用いる端末装置である。
加速度センサ38は、互いに直交する3軸それぞれの方向の加速度を検出する3軸加速度センサであり、検出結果を示す出力を制御装置15へ与える。
加速度センサ38の出力からは、鉛直方向(重力加速度の方向)に対する加速度センサ38の傾斜角度を3次元的に求めることができる。加速度センサ38は利用者Rの上半身に設けられる。よって、処理部50は、加速度センサ38の出力から、利用者Rの上半身傾斜角度を求めることができる。
制御装置15は、加速度センサ38、及び回転検出器45A,45Bからの出力に基づいて、アクチュエータ14(のモータ33A,33B)を個別に制御する機能を有する。制御装置15は、ベルト体13(左ベルト体13A及び右ベルト体13B)に張力が与えられるようにアクチュエータ14を制御する。この張力は、上述したように、利用者に対するアシスト力として作用する。
制御装置15は、回転検出器45A,45Bの出力や、加速度センサ38の出力等に基づいて、モータ33A,33Bを制御するための電流指令値を含む制御命令を生成する。制御装置15は、電流指令値を含む制御命令を、モータ33A,33Bを駆動するための駆動回路へ与える。制御命令が与えられた駆動回路は、制御命令に基づいてモータ33A,33Bを動作させる。
〔回転検出器の出力と、利用者の姿勢との関係について〕
本実施形態において、ベルト体13(左ベルト体13A及び右ベルト体13B)の送り出し量と、利用者Rの姿勢との間には相関がある。
また、回転検出器45A,45Bの出力からは、モータ33A,33Bの回転状態として、回転位置(回転角度)や回転速度等を求めることができる。モータ33A,33Bの回転位置は、駆動プーリ35A,35Bの回転位置を示しており、ベルト体13(左ベルト体13A及び右ベルト体13B)の送り出し量を示している。
よって、回転検出器45A,45Bの出力は、利用者Rの姿勢に対応している。
図6は、利用者Rが姿勢を変化させたときの状態を示した図である。
図6では、利用者Rが左右股関節を伸張させて直立姿勢をとったときの状態と、利用者Rが右股関節を屈曲させ左股関節を右股関節よりも少ない角度だけ屈曲させて上半身を前傾させた姿勢をとったときの状態とを示している。
ベルト体13(左ベルト体13A及び右ベルト体13B)の送り出し量は、図6に示す、利用者Rの上半身と左右の大腿部BDとが成す傾斜角(左大腿部傾斜角θ2L及び右大腿部傾斜角θ2R)に対応している。
なお、以下では、利用者Rの右脚部に対応する、第二モータ33B、回転検出器45B、及び右ベルト体13Bについて説明するが、利用者Rの左脚部に対応する、第一モータ33A、回転検出器45A、及び左ベルト体13Aについても同様である。
また、以下の説明において、左大腿部傾斜角θ2L及び右大腿部傾斜角θ2Rを総括して大腿部傾斜角θ2と示すことがある。
第二モータ33Bは、アシスト装置10が利用者Rに装着された状態で、右ベルト体13Bを巻き取る方向に動作しており(巻き取りトルクを発生させており)、右ベルト体13Bに張力を生じさせている。これにより、右ベルト体13Bは緩まない。
例えば、図6に示すように、利用者Rが、直立姿勢から、左右股関節BK及び膝部BNを屈曲させて姿勢を変化させると、右ベルト体13Bにはその姿勢の変化に起因して張力が生じる。そこで、右股関節BKを屈曲させるように姿勢変化を開始すると、第二モータ33Bの動力によらず、右ベルト体13Bの張力により第二モータ33Bを強制的に回転させて(第二モータ33Bは空転して)、右ベルト体13Bは巻き出される。又は、右股関節BKを屈曲させるように姿勢変化を開始すると、第二モータ33Bが回転駆動して、右ベルト体13Bを送り出す。
反対に、利用者Rが右股関節BKを屈曲させた姿勢から右股関節BKを伸張させた姿勢になると、右ベルト体13Bはその姿勢の変化に起因して緩もうとする。そこで、右股関節BKを伸張させた姿勢となるように姿勢変化を開始すると、右ベルト体13Bに作用する張力を維持するため、又はアシスト力を発生させるために、第二モータ33Bが回転駆動して、右ベルト体13Bを巻き取る。
このように、利用者Rの姿勢変化により、右ベルト体13Bの巻き取り又は送り出しがなされ、右ベルト体13Bの送り出し量が変化する。この巻き取り又は送り出しでは、能動的に又は受動的にモータ33が所定の回転角について回転する。この際の回転角(回転位置)が、回転検出器45によって検出される。このように、回転検出器45の出力から求められるベルト体13の送り出し量は、利用者Rの姿勢変化、すなわち、上半身と右大腿部BDとが成す右大腿部傾斜角θ2Rに対応している。
なお、右ベルト体13Bの送り出し量とは、アシスト装置10を装着した利用者Rが股関節を伸張した状態のときの第二駆動プーリ35B(アクチュエータ14)から延びる右ベルト体13Bの長さを基準長さとしたときに、この基準長さに対して右ベルト体13Bが第二駆動プーリ35Bから送り出されて延ばされた長さを指す。
例えば、図6に示すように、利用者Rが直立姿勢から、左右股関節BKを屈曲させた姿勢となると、アシスト装置10の右ベルト体13Bは、右股関節BKの屈曲に応じて送り出される。右股関節BKの屈曲が深くなり右大腿部傾斜角θ2Rが大きくなるほど、右ベルト体13Bの送り出し量は増加する。このように、右ベルト体13Bの送り出し量と、右大腿部傾斜角θ2Rとの間には相関がある。
以上のように、回転検出器45Bの出力は、利用者Rの姿勢である右大腿部傾斜角θ2Rに対応している。
同様に、回転検出器45Aの出力は、利用者Rの姿勢である左大腿部傾斜角θ2Lに対応している。
よって、アシスト装置10は、回転検出器45A,45Bによって、利用者Rの右大腿部傾斜角θ2Rと、左大腿部傾斜角θ2Lとを個別に検出することができる。
なお、加速度センサ38の出力からは、図6に示す利用者Rの上半身傾斜角度θ1を求めることができる。上半身傾斜角度θ1は、利用者Rの上半身の鉛直方向に対する傾斜角度である。
〔制御装置の機能について〕
図7は、制御装置15の機能的な構成例を示したブロック図である。
図7中、制御装置15は、マイクロコンピュータ等により構成されている。制御装置15は、CPU(Central Processing Unit)等からなる処理部50と、メモリやハードディスク等からなる記憶部51とを備えている。
記憶部51には、処理部50に実行させるためのプログラムや、必要な情報等が記憶されている。
処理部50は、記憶部51に記憶されたプログラムを実行することで、通信装置41を用いた通信処理や、処理部50が有する後述の各種処理機能を実現する。前記プログラムは、例えば、フラッシュメモリ、ROM、CD−ROMなどの記録媒体に記録させることができる。
図7に示すように、処理部50は、モータ制御処理50aを実行する機能を有しており、この機能により、利用者Rに対するアシスト力の制御を行う。
処理部50は、モータ制御処理50aにおいて、上述の制御命令を駆動回路へ与えることでモータ33A,33Bを制御し、アシスト装置10によるアシスト力を制御する。
処理部50は、回転検出器45A,45Bの出力に基づいてアシスト力を発生させる。つまり、処理部50は、利用者Rの姿勢(左大腿部傾斜角θ2L及び右大腿部傾斜角θ2R)に応じてモータ33A,33Bを個別に制御し、適切なアシスト力を発生させる。
処理部50は、原則として、左大腿部傾斜角θ2L及び右大腿部傾斜角θ2Rが大きくなればなるほど、アシスト力が大きくなるようにモータ33A,33Bを制御する。これにより、利用者Rが荷物等を持った上で前傾姿勢から直立姿勢に移行しようとするときに、その負荷を軽減でき、荷物等の持ち上げ動作を補助することができる。
記憶部51には、回転検出器45Aの出力と、第一モータ33Aにおいて発生させるべき出力とが対応づけられた第一テーブルが記憶されている。また、記憶部51には、回転検出器45Bと、第二モータ33Bにおいて発生させるべき出力とが対応づけられた第二テーブルが記憶されている。
第一テーブルには、回転検出器45Aの出力が示す左大腿部傾斜角θ2Lに対して適切なアシスト力を発生させ得る第一モータ33Aの出力が登録されている。また、第二テーブルには、回転検出器45Bの出力が示す右大腿部傾斜角θ2Rに対して適切なアシスト力を発生させ得る第二モータ33Bの出力が登録されている。
処理部50は、前記両テーブルを参照し、回転検出器45A,45Bの出力に基づいて、モータ33A,33Bに発生させるべき出力を決定し、モータ33A,33Bに対する電流指令値を含む制御命令を生成する。
処理部50は、生成した制御命令を駆動回路へ与えモータ33A,33Bを動作させる。これにより、処理部50は、利用者Rの姿勢に応じて適切なアシスト力に制御することができる。
なお、上記テーブルにおいて、アクチュエータ14(モータ33)において発生させるべき出力は、モータ33A,33Bへの電流指令値に置き換えることもできる。
また、処理部50は、モータ33A,33Bに発生させるべき出力を決定する際、回転検出器45A,45Bの出力に加えて、加速度センサ38の出力を用いてもよい。
この場合、上半身が前傾であることを加速度センサ38の出力が示し、大腿部傾斜角θ2が上半身傾斜角度θ1よりも大きいことを回転検出器45A,45Bの出力が示している場合、利用者Rはしゃがんでいる可能性が高い。利用者Rがしゃがんでいる場合、より大きなアシスト力が必要と考えられる。よって、処理部50は、利用者Rがしゃがんでいることを各センサの出力が示している場合、よりアシスト力を大きくするように調整することができる。
〔アシスト力について〕
本実施形態のアシスト装置10では、左側の第二装着具12及び右側の第二装着具12のそれぞれに対して独立した左ベルト体13A及び右ベルト体13Bを設け、さらに、左ベルト体13A及び右ベルト体13Bに巻き掛けられる第一及び第二駆動プーリ35A,35B、これらを駆動する第一モータ33A及び第二モータ33Bを設けたので、第一装着具11と左側の第二装着具12との間、及び、第一装着具11と右側の第二装着具12との間で、左右独立してアシスト力を発生させることができる。
例えば、図6に示すように、利用者Rが、右股関節を屈曲させ左股関節を伸張させた姿勢をとった場合、左ベルト体13Aの送り出し量と、右ベルト体13Bの送り出し量とが異なり、回転検出器45A,45Bの出力が互いに異なる。よって、制御装置15は、両モータ33A,33Bで互いに異なる制御を行う。
より具体的に、制御装置15は、利用者Rの右股関節を伸張させる方向の力が作用するように右ベルト体13Bを巻き取る方向に第二モータ33Bを動作させて、アシスト力を発生させ、第二モータ33Bよりも小さなトルクで左ベルト体13Aを巻き取るように第一モータ33Aを動作させる。
これにより、制御装置15は、第一装着具11と右側の第二装着具12との間で発生させるアシスト力の方が、第一装着具11と左側の第二装着具12との間で発生させるアシスト力よりも大きくなるように、モータ33A,33Bを制御する。
このように、制御装置15は、第一装着具11と左側の第二装着具12との間、及び第一装着具11と右側の第二装着具12との間それぞれで適切な制御を行うことができる。
なお、本実施形態において、図6では、利用者Rが両膝を曲げて上半身を前傾させた姿勢をとったときの状態を示したが、このような姿勢に限らず、両膝を曲げずに上半身を前傾させた姿勢や、一方の膝を上げて一方の股関節を屈曲させ他方の膝を伸ばした状態で上半身を前傾させた姿勢、左右の股関節の屈曲量(右大腿部傾斜角θ2R及び左大腿部傾斜角θ2L)を異ならせて上半身を前傾させた姿勢等においても、本実施形態のアシスト装置10は、左右独立して適切にアシスト力の制御を行うことができる。
つまり、制御装置15は、利用者Rの姿勢に応じて、第一装着具11と右側の第二装着具12との間で発生させるアシスト力と、第一装着具11と左側の第二装着具12との間で発生させるアシスト力とが異なるように、モータ33A,33Bを制御することもできるし、第一装着具11と右側の第二装着具12との間で発生させるアシスト力と、第一装着具11と左側の第二装着具12との間で発生させるアシスト力とがほぼ等しくなるようにモータ33A,33Bを制御することもできる。
〔第二実施形態に係るアシスト装置の全体構成〕
図8は、第二実施形態に係るアシスト装置10の一例を示す背面図である。図9は、利用者Rの身体に取り付けられたアシスト装置10の側面図である。図8に示すアシスト装置10は、第一装着具11と、コントロールボックス30とが、分離されており、コントロールボックス30が第一装着具11と、第二装着具12との間に配置されている点において、第一実施形態と相違する。
本実施形態の第一装着具11は、肩ベルト22と、腋ベルト23とで構成されている。
左右の肩ベルト22は、利用者Rの背中側の接続部60で交差している。腋ベルト23は、利用者Rの側部で左右の肩ベルト22の端部を接続する。これにより、第一装着具11は、利用者に背負われた状態となり、肩部BSに対して前後、左右、及び上下方向に移動不能となって装着される。
本実施形態のアシスト装置10は、第一装着具11から下方向へ延びる上ベルト体13U(第一ベルト体)と、第二装着具12から上方向へ延びる下ベルト体13L(第二ベルト体)とを備える。
上ベルト体13Uは、第一装着具11からコントロールボックス30までの間で延びている。下ベルト体13Lは、第二装着具12からコントロールボックス30までの間で延びている。
上ベルト体13Uの上端部13Ua側は、接続部60に接続されている。上ベルト体13Uの上端部13Ua側は、接続部60に着脱可能となっている。また、上ベルト体13Uの上端部13Ua側は、折り返されて接続部60に装着される。上ベルト体13Uは、上端部13Ua側の折り返し長さを調整することで、利用者Rが直立しているときにおける接続部60からコントロールボックス30までの長さを上端部13Ua側で調整することができる。
上ベルト体13Uは、利用者Rの背面側に沿って、コントロールボックス30へ延びている。
下ベルト体13Lは、上側の第一ベルト16と、下側の第二ベルト17と、第一ベルト16と第二ベルト17とを連結している連結部材18とを有する。第一ベルト16及び第二ベルト17それぞれは、長尺であり、可撓性を有する。連結部材18は、金属製であり、「平カン」と称される矩形の環状体により構成されている。
連結部材18は、平カン以外であってもよく、バックルのような留め具であってもよい。連結部材18がバックルである場合、そのバックルが有する上下のループ部(孔部)に第一ベルト16及び第二ベルト17がそれぞれ取り付けられる。連結部材18がバックルである場合、第二ベルト17を例えば洗濯する等の際に第一ベルト17から分離可能となり、利便性が高い。平カン又はバックル等からなる連結部材18は、金属製である以外に、樹脂製であってもよい。
連結部材18は第一ベルト16の下端部16b側に接続されている。
第一ベルト16の下端部16bは、連結部材18に通されて折り返されている。第一ベルト16の下端部16bは、連結部材18による折り返し長さが調整可能となっている。これにより、第一ベルト16は、利用者Rが直立しているときにおけるコントロールボックス30から連結部材18までの長さを下端部16b側で調整することができる。
よって、利用者Rが直立しているときにおけるコントロールボックス30の位置は、利用者Rの背中付近から腰部付近の間で調整可能である。
上ベルト体13U、第一ベルト16、及び第二ベルト17は、第一実施形態における左ベルト体13A及び右ベルト体13Bと同様、布製又は革製の帯状の部材である。
コントロールボックス30は、第一装着具11と第二装着具12との間に設けられる。より具体的に、コントロールボックス30は、利用者Rの背面側の背中付近から腰部付近の間に装着される。コントロールボックス30には、利用者Rに巻き付けられる装着バンド62が設けられている。コントロールボックス30は、装着バンド62によって、利用者Rの背面側からできるだけ離間しないように保持される。なお、装着バンド62は、なくてもよく、この場合、コントロールボックス30は、上ベルト体13U及び下ベルト体13Lによって利用者Rの背面側に保持される。
図10は、本実施形態のコントロールボックス30及び上下ベルト体13U,13Lの説明図である。
コントロールボックス30には、上記第一実施形態と同様、アクチュエータ14、制御装置15、バッテリ37、加速度センサ38、及び通信装置41等が設けられている。
ここで、本実施形態のアクチュエータ14は、駆動プーリ、モータ、及び減速機部をそれぞれ1つずつ備えている。すなわち、アクチュエータ14は、上下ベルト体13U,13Lが巻き掛けられる駆動プーリ35と、駆動プーリ35を駆動するモータ33と、減速機部34とを備えている。また、モータ33は、回転検出器45を備える。
これら各部の構成は、第一実施形態におけるアクチュエータ14と同様なので説明を省略する。
駆動プーリ35には、上ベルト体13Uの下端部13Ub側が取り付けられている。
また、駆動プーリ35には、下ベルト体13Lの第一ベルト16の上端部16a側が取り付けられている。
図11は、図10中のA−A線を矢視したときのコントロールボックス30の部分断面図である。
図11に示すように、コントロールボックス30内には、駆動プーリ35が設けられている。駆動プーリ35は、ブラケット等(図示省略)によってベース31上に回転可能に固定される。また、コントロールボックス30内には、制御装置15やバッテリ37がブラケット等(図示省略)によってベース31上に固定される。
駆動プーリ35には、上ベルト体13U及び下ベルト体13Lの第一ベルト16の両方が巻き掛けられている。つまり、上ベルト体13Uと第一ベルト16とは重ね合わされており、駆動プーリ35には、上ベルト体13Uと第一ベルト16とが2重に巻き掛けられている。
また、上ベルト体13Uと、第一ベルト16とは、駆動プーリ35を介して連結されている。なお、上ベルト体13Uと第一ベルト16とは、一本のベルトで構成されていてもよい。
上ベルト体13Uは、駆動プーリ35から、コントロールボックス30内の制御装置15と、ベース31との間に設けられた空間を通過し、さらに、カバー32の上端に設けられた開口32c(図10)を通過して上方に延びている。
下ベルト体13Lは、駆動プーリ35から、カバー32の下端に設けられた開口32a(図10)を通過し下方に延びている。
図10を参照して、モータ33の正回転により、駆動プーリ35が一方向に回転すると、上ベルト体13U及び第一ベルト16の両方が駆動プーリ35に巻き取られる。モータ33の逆回転により、駆動プーリ35が他方向に回転すると、駆動プーリ35から上ベルト体13U及び第一ベルト16の両方が送り出される。
このように、モータ33は、駆動プーリ35によって上下ベルト体13U,13Lの両方の巻き取り動作又は送り出し動作を行う。
このように、本実施形態のアクチュエータ14は、上ベルト体13U及び下ベルト体13Lの両方が巻き掛けられる駆動プーリ35と、これを駆動するモータ33とを備えているので、簡易な構成で上ベルト体13U及び下ベルト体13Lの両方の巻き取り動作及び送り出し動作が可能となる。
アクチュエータ14によって上ベルト体13U及び第一ベルト16が駆動プーリ35に巻き取られると、上ベルト体13Uの上端部13Ua側が第一装着具11に接続されているので、連結部材18は第二ベルト17を第一装着具11側、つまり、上側に引き上げる。第二ベルト17は、その両端部17A,17Bが左右の第二装着具12に取り付けられている。第二装着具12は膝部BNに固定されている。このため、上ベルト体13U及び第一ベルト16が駆動プーリ35に巻き取られると、上ベルト体13U、第一ベルト16及び第二ベルト17に張力が作用する。この張力が、利用者に対するアシスト力(補助力)として作用する。
このように、アクチュエータ14は、第一装着具11と、第二装着具12との間でアシスト力を発生させる。
ベルト体を用いたアシスト装置10は、軽量であるため、アクチュエータ14やバッテリ37等の必要な機器等が収容されるコントロールボックス30を利用者Rの背中付近に配置することができる。
その一方で、利用者Rが行う作業内容によっては、背中にコントロールボックス30があると作業の邪魔になることがある。
この点、本実施形態のアシスト装置10によれば、アクチュエータ14を含むコントロールボックス30が第一装着具11と第二装着具12との間に設けられるので、コントロールボックス30を利用者Rの背中以外の部分、例えば腰部に配置することができる。この結果、背中にコントロールボックス30があると邪魔になるような作業を行う場合においても、適切にアシスト装置10を用いることができる。
〔その他〕
なお、本発明は、上記実施形態に限定されることはない。
アシスト装置10は、通信装置41によって通信可能な利用者端末を構成として含んでいてもよい。この場合、処理部50が行う上述の処理の一部又は全部を利用者端末の演算部等に行わせてもよい。
本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
10 アシスト装置 11 第一装着具 12 第二装着具
13 ベルト体 13A 左ベルト体 13B 右ベルト体
13U 上ベルト体(第一ベルト体) 13L下ベルト体(第二ベルト体)
14 アクチュエータ 15 制御装置 33 モータ
33A 第一モータ 33B 第二モータ 35 駆動プーリ
35A 第一駆動プーリ 35B 第二駆動プーリ
45A 回転検出器 45B 回転検出器 BB 胸部
BL 脚部 BS 肩部 R 利用者

Claims (4)

  1. 利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、
    前記利用者の左右の脚部それぞれに装着される第二装着具と、
    前記第一装着具と前記第二装着具とにわたって前記利用者の背面側に沿って設けられるベルト体と、
    前記第一装着具に設けられ前記ベルト体の一部の巻き取り動作及び送り出し動作を可能とするアクチュエータと、を備え、
    前記ベルト体は、
    前記第一装着具と前記左の脚部に装着される前記第二装着具とにわたって設けられる左ベルト体と、
    前記第一装着具と前記右の脚部に装着される前記第二装着具とにわたって設けられる右ベルト体と、を含み、
    前記アクチュエータは、
    前記左ベルト体が巻き掛けられる第一駆動プーリと、
    前記第一駆動プーリを駆動する第一モータと、
    前記右ベルト体が巻き掛けられる第二駆動プーリと、
    前記第二駆動プーリを駆動する第二モータと、を備える
    アシスト装置。
  2. 前記第一モータは、前記第一モータの回転状態を検出する第一回転センサを備え、
    前記第二モータは、前記第二モータの回転状態を検出する第二回転センサを備え、
    前記アシスト装置は、前記第一回転センサの出力、及び前記第二回転センサの出力に基づいて、前記第一モータ、及び前記第二モータを個別に制御する制御部をさらに備える
    請求項1に記載のアシスト装置。
  3. 利用者の肩部及び胸部の少なくとも一方に装着される第一装着具と、
    前記利用者の脚部又は腰部に装着される第二装着具と、
    前記第一装着具から下方向へ延びる第一ベルト体と、
    前記第二装着具から上方向へ延びる第二ベルト体と、
    前記第一装着具と前記第二装着具との間に設けられ、前記第一ベルト体の一部及び前記第二ベルト体の一部の巻き取り動作及び送り出し動作を可能とするアクチュエータと、を備える
    アシスト装置。
  4. 前記アクチュエータは、
    前記第一ベルト体及び前記第二ベルト体の両方が巻き掛けられる駆動プーリと、
    前記駆動プーリを駆動するモータと、を備える
    請求項3に記載のアシスト装置。
JP2020078585A 2019-11-05 2020-04-27 アシスト装置 Pending JP2021074864A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019200996 2019-11-05
JP2019200996 2019-11-05

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021074864A true JP2021074864A (ja) 2021-05-20

Family

ID=75897793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020078585A Pending JP2021074864A (ja) 2019-11-05 2020-04-27 アシスト装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021074864A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP2923804B1 (en) Joint assembly and walking assistance robot
JP5515116B2 (ja) パワーアシストスーツ
JP7192528B2 (ja) アシスト装置
CN107001019B (zh) 辅助服
JP6030737B2 (ja) 関節の駆動装置
US20210077839A1 (en) Assist device
US20180272524A1 (en) Assist device
US20210369534A1 (en) Assist device
JP2021074789A (ja) アシスト装置
US20210077335A1 (en) Assist device
US20210353494A1 (en) Assist device
JP2021186885A (ja) アシスト装置
KR20170128712A (ko) 착용식 로봇 및 착용식 로봇의 제어 방법
US20220040025A1 (en) Assist device
JP2021074864A (ja) アシスト装置
JP2021049601A (ja) アシスト装置
JP5844054B2 (ja) 装着型動作支援装置
JP2020146761A (ja) アシスト装置
JP2021045839A (ja) アシスト装置
JP2021171877A (ja) アシスト装置
JP2021074790A (ja) アシスト装置
WO2023119400A1 (ja) アシスト装置およびアシストベルト
JP7415430B2 (ja) アシスト装置
JP2021070070A (ja) アシスト装置
WO2023157292A1 (ja) アシスト装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20230317

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20231130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20231205

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240528