JP2020146761A - アシスト装置 - Google Patents

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久高 佐藤
智樹 新井
Tomoki Arai
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Abstract

【課題】軽量であり、装着者の体格差を適切に吸収してアシスト力の伝達効率の低下を抑制し、装着者の動作への追従性がよく、歩行動作時はアシスト力を発生させなくても装着者が楽に歩行することができるアシスト装置を提供する。【解決手段】腰部装着帯5と、肩部装着帯3と、アクチュエータ25と、アクチュエータに接続された動力伝達部材21と、動力伝達部材からの力が伝達されて脚側プーリ32を支持するプーリ支持部31Zと、プーリ支持部の下方に配置された滑車である脚側プーリ32と、脚側プーリに掛けられた両ひざ連結部材22と、両ひざ連結部材の一方端に接続されて装着者の左ひざ部に装着される左ひざ装着帯9Lと、両ひざ連結部材の他方端に接続されて装着者の右ひざ部に装着される右ひざ装着帯9Rと、装着者の姿勢を検出する姿勢検出装置と、検出された装着者の姿勢情報に基づいてアクチュエータを制御する制御装置52と、を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、人の身体に装着された状態で、作業を補助するアシスト装置に関する。
人の身体に装着された状態で、作業を補助するアシスト装置が種々提案されている。例えば、下記特許文献1に記載される身体装着型倍力装置では、使用者の臀部に着脱可能に装着する駆動部装着機構には、駆動部としてのワイヤ巻取りドラムが搭載してある。駆動部装着機構の上側には、使用者の上半身に着脱可能に装着する倍力伝達機構が前後方向に回動可能に軸着してある。駆動部装着機構の下側には、使用者の下肢の動きに連動する反力受承機構が設けてある。駆動部装着機構の駆動部と倍力伝達機構との間には、倍力伝達ワイヤが張設してあり、駆動部装着機構と反力受承機構との間には、張力伝達ワイヤが張設してある。
特開2003−265548号公報
特許文献1に記載された身体装着型倍力装置では、身体に装着した状態で重量物を持ち上げる際に小さな負担で効率よく作業することができる。また、腰に大きな負担がかからないので腰を痛める事態を軽減することができる。しかしながら、腰から肩にかけた上半身に補助力を伝達するための倍力伝達機構は、鋼管製の中空管からなる一対の連動ロッドと、一対の連動ロッドの間に配設された上方に伸長するステンレス管からなる傾動ロッド等から構成されている。また、下肢に設けられた反力受承機構は、左右の下肢に着脱可能に配設された伸縮型の一対の連結ロッド等から構成されている。
上述したように、特許文献1に記載された身体装着型倍力装置では、アシスト力の伝達機構が、各種のロッド等の剛体部品であるため、装着者の動作に対する追従性がよくないことに加えて重量が非常に大きく、作業者の負荷を軽減することが困難である。また、アシスト力の伝達機構が、各種のロッド等の剛体部品であるため、装着者の体格差への対応が困難であり、身体装着型倍力装置の各関節等の位置が装着者に対する理想的な位置からズレ易く、着心地がよくないことに加えて、アシスト力の伝達効率が低下する可能性がある。さらに、装着者が荷物の持上や持下等の作業を行う作業場所を徒歩にて移動する際、アシスト力を発生させていない場合、アクチュエータの抵抗がかかるため、歩き辛い。
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、軽量であり、装着者の体格差を適切に吸収してアシスト力の伝達効率の低下を抑制し、装着者の動作への追従性がよく、歩行動作時はアシスト力を発生させなくても装着者が楽に歩行することができるアシスト装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、第1の発明は、装着者の腰部に装着される腰部装着帯と、前記装着者の左右の肩部に装着される肩部装着帯と、前記肩部装着帯または前記腰部装着帯に設けられたアクチュエータと、前記アクチュエータに接続された動力伝達部材と、前記動力伝達部材からの力が伝達され、前記装着者の背中側における肩部から腰部の間に配置されて脚側プーリを支持するプーリ支持部と、前記プーリ支持部の下方において前記装着者の肩部から腰部の間に配置された滑車である前記脚側プーリと、前記脚側プーリに掛けられた長尺状の部材である両ひざ連結部材と、前記両ひざ連結部材の一方端に接続されて前記装着者の左ひざ部に装着される左ひざ装着帯と、前記両ひざ連結部材の他方端に接続されて前記装着者の右ひざ部に装着される右ひざ装着帯と、前記装着者の姿勢を検出する姿勢検出装置と、前記姿勢検出装置によって検出された前記装着者の姿勢情報に基づいて、前記アクチュエータを制御する制御装置と、を有する、アシスト装置である。
次に、第2の発明は、上記第1の発明に係るアシスト装置であって、前記動力伝達部材の一方端は、前記アクチュエータに接続され、前記動力伝達部材の他方端は、前記動力伝達部材の巻き取り及び巻き出しが可能な解放状態と巻き取り及び巻き出しを禁止するロック状態とのいずれかの状態に設定可能とされて前記肩部装着帯に設けられた伝達部材長さ調整装置を介して前記肩部装着帯に接続されている、アシスト装置である。
次に、第3の発明は、上記第1の発明または第2の発明に係るアシスト装置であって、前記装着者の左臀部に装着される左臀部装着帯と、前記装着者の右臀部に装着される右臀部装着帯と、を有し、前記左臀部装着帯には、前記両ひざ連結部材を挿通可能であって前記脚側プーリから前記左ひざ装着帯へと前記両ひざ連結部材を案内する左ガイド部が設けられており、前記右臀部装着帯には、前記両ひざ連結部材を挿通可能であって前記脚側プーリから前記右ひざ装着帯へと前記両ひざ連結部材を案内する右ガイド部が設けられている、アシスト装置である。
次に、第4の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係るアシスト装置であって、前記動力伝達部材は、第1所定幅を有する第1ベルト、または、第1所定径を有する第1ケーブルであり、前記両ひざ連結部材は、第2所定幅を有する第2ベルト、または、第2所定径を有する第2ケーブルである、アシスト装置である。
次に、第5の発明は、上記第1の発明〜第3の発明のいずれか1つに係るアシスト装置であって、前記両ひざ連結部材は、第2所定幅を有する第2ベルトであり、前記脚側プーリの回転軸線である脚側プーリ回転軸線は、前記装着者の左右方向に設定されている、アシスト装置である。
第1の発明によれば、アシスト装置は、装着者に装着される腰部装着帯、肩部装着帯、左ひざ装着帯、右ひざ装着帯のそれぞれに分割されているので、軽量であり、かつ、装着者の動作への追従性がよい。また、装着者は、左右の肩部に肩部装着帯を装着し、腰部に腰部装着帯を装着し、左ひざ部に左ひざ装着帯を装着し、右ひざ部に右ひざ装着帯を装着すればよい(腰部装着帯、肩部装着帯、左ひざ装着帯、右ひざ装着帯が分離している)。これにより、体格差にかかわらず装着者の身体の適切な位置に各部材を配置することができるので、アシスト力の伝達効率の低下を抑制することができる。また、左ひざ装着帯と右ひざ装着帯は、両ひざ連結部材(例えば、動力伝達用のベルトやケーブル)にて連結されており、歩行の際には、脚側プーリに掛けられた両ひざ連結部材が行き来するだけでアクチュエータ(例えば電動モータ)をほとんど動作させることなく歩行することが可能である。従って、歩行動作時はアシスト力を発生させなくても装着者が楽に歩行することができる。
第2の発明によれば、伝達部材長さ調整装置にて、装着者がアシスト装置を装着した際の動力伝達部材の長さを、装着者の体格に合わせて調整できるので便利である。
第3の発明によれば、両ひざ連結部材を脚側プーリから左ひざ装着帯へと案内する左ガイド部が設けられた左臀部装着帯と、両ひざ連結部材を脚側プーリから右ひざ装着帯へと案内する右ガイド部が設けられた右臀部装着帯と、を有することで、アシスト力の伝達効率の低下を抑制することができる。
第4の発明によれば、動力伝達部材を第1ベルトまたは第1ケーブルとして、両ひざ連結部材を第2ベルトまたは第2ケーブルとすることで、動力伝達部材と両ひざ連結部材とを適切かつ容易に実現することができる。
第5の発明によれば、両ひざ連結部材を第2ベルトとして、脚側プーリ回転軸線を装着者の左右方向に設定することで、第2ベルトが装着者の身体に接した場合に、ベルト面が装着者の身体に接するようにする。つまり、脚側プーリ回転軸線を装着者の前後方向に設定した場合と比較して、第2ベルトが装着者の身体に接した場合に、接触面積をより大きくすることができる。
第1の実施の形態のアシスト装置の構成の一例を示す背面図である。 第1の実施の形態のアシスト装置を装着者が装着した状態の一例を示す背面図である。 第1の実施の形態のアシスト装置を装着者が装着した状態の一例を示す左側面図である。 装着者が前屈姿勢における、第1の実施の形態のアシスト装置によるアシスト作用を説明する斜視図である。 アシスト装置の制御構成を示すブロック図である。 アシスト装置の制御装置が実行する「アシスト処理」を示すフローチャートである。 装着者の持ち上げ作業の様子を説明する図である。 装着者が持ち上げ作業を行った際、時間に対する前傾角度及びステッピングモータの持ち上げアシストトルクの変化の様子を説明する図である。 装着者の持ち下げ作業の様子を説明する図である。 装着者が持ち下げ作業を行った際、時間に対する前傾角度及びステッピングモータの持ち下げアシストトルクの変化の様子を説明する図である。 第2の実施の形態のアシスト装置の構成の一例を示す斜視図である。 第3の実施の形態のアシスト装置の構成の一例を示す背面図である。 第3の実施の形態のアシスト装置を装着者が装着した状態の一例を示す背面図である。 第3の実施の形態のアシスト装置を装着者が装着した状態の一例を示す左側面図である。 装着者が前屈姿勢における、第3の実施の形態のアシスト装置によるアシスト作用を説明する斜視図である。 第4の実施の形態のアシスト装置の構成の一例を示す斜視図である。
以下、本発明に係るアシスト装置を具体化した一実施形態である第1の実施の形態〜第4の実施の形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1の実施の形態に係るアシスト装置1Aの概略構成について図1〜図5に基づいて説明する。
●[第1の実施の形態のアシスト装置1Aの構成(図1〜図5)]
図1〜図4に示すように、アシスト装置1Aは、装着者の背中の上部及び左右の肩部に装着される肩部装着帯3と、装着者の腰部に装着されるベルト式の腰部装着帯5と、装着者の右臀部に装着される右臀部装着帯7Rと、装着者の左臀部に装着される左臀部装着帯7Lと、装着者の右ひざ下を含む右ひざ部に装着される右ひざ装着帯9Rと、装着者の左ひざ下を含む左ひざ部に装着される左ひざ装着帯9L等を有している。肩部装着帯3、腰部装着帯5、右臀部装着帯7R、左臀部装着帯7L、右ひざ装着帯9R、左ひざ装着帯9Lは、ある程度の柔軟性を有する布地等から構成されている。
肩部装着帯3には、装着者の左右の肩部に固定するための一対の肩ベルト11と、一対の腋ベルト12が設けられている。また肩部装着帯3には、アクチュエータ25を構成する電動モータ25A及びモータプーリ25Bと、伝達部材長さ調整装置26等が設けられている。肩ベルト11と腋ベルト12は、ベルトとバックル、面ファスナー等の係止部材により長さ調節が可能な構成とされており、肩部装着帯3の装着者に対する密着度を調節可能に構成されている。肩部装着帯3は、装着者の左右の肩部に装着されて、装着者の体型に沿って変形可能である。
ベルト式の腰部装着帯5には、電動モータ25Aとコントロールボックス35内の機器へ電力を供給する電源ユニット38と、モータドライバ回路や制御装置等を収容しているコントロールボックス35等が設けられている。腰部装着帯5は、装着者の腰部に装着されて、装着者の体型に沿って変形可能である。
また、腰部装着帯5の下端縁には、装着者の右臀部に装着される右臀部装着帯7Rと、装着者の左臀部に装着される左臀部装着帯7Lと、が連結されている。右臀部装着帯7R及び左臀部装着帯7Lは、例えば、肩部装着帯3よりも伸縮性の高い部材にて構成されている。また、右臀部装着帯7Rの下端には、右大腿上部に固定される右大腿固定部12Rが設けられており、左臀部装着帯7Lの下端には、左大腿上部に固定される左大腿固定部12Lが設けられている。また右臀部装着帯7Rの下方には、右臀部装着帯7Rを装着者の右大腿上部の周囲に締め付け固定するためのベルト13が設けられ、左臀部装着帯7Lの下方には、左臀部装着帯7Lを装着者の左大腿上部の周囲に締め付け固定するためのベルト13が設けられている。左臀部装着帯7Lは、装着者の左臀部に装着されて、装着者の体型に沿って変形可能であり、右臀部装着帯7Rは、装着者の右臀部に装着されて装着者の体型に沿って変形可能である。
右臀部装着帯7Rには、両ひざ連結部材22を挿通可能であって脚側プーリ32から右ひざ装着帯9Rへと両ひざ連結部材22を案内する右ガイド部16Rが設けられている。同様に、左臀部装着帯7Lには、両ひざ連結部材22を挿通可能であって脚側プーリ32から左ひざ装着帯9Lへと両ひざ連結部材22を案内する左ガイド部16Lが設けられている。右ガイド部16R及び左ガイド部16Lは、正面視縦長の筒状に形成されており、正面視略縦長矩形状の布地が、鉛直方向に沿って縫い付けられて構成されている。また右ガイド部16R及び左ガイド部16Lは、例えば、肩部装着帯3よりも伸縮性の高い部材にて構成されている。
腰部装着帯5とベルト13は、ベルトとバックル、面ファスナー等の係止部材により長さ調節が可能な構成とされており、腰部装着帯5、右臀部装着帯7R、左臀部装着帯7Lの装着者に対する密着度を調節可能に構成されている。従って、各ベルト13を介して左大腿固定部12Lと右大腿固定部12Rが固定された状態で、装着者が前屈動作を行った際には、右臀部装着帯7R及び左臀部装着帯7Lと、右ガイド部16R及び左ガイド部16Lと、が伸縮性の高い部材から構成されているため、左右の大腿部に沿ってスムーズに伸縮する。
左ひざ装着帯9Lと右ひざ装着帯9Rは、ある程度の柔軟性を有する布地等から構成され、左右対称な形状をしており、それぞれ左ひざと右ひざの背面側に配置される。左ひざ装着帯9Lは、左ひざの上部の周囲に締め付け固定する上ベルト18Lと、左ひざの下部の周囲に締め付け固定する下ベルト19Lが設けられている。右ひざ装着帯9Rは、右ひざの上部の周囲に締め付け固定する上ベルト18Rと、右ひざの下部の周囲に締め付け固定する下ベルト19Rが設けられている。左ひざ装着帯9Lは、両ひざ連結部材22の一方端に接続されて、装着者の左ひざ下を含む左ひざ部に装着され、装着者の体型に沿って変形可能である。同様に、右ひざ装着帯9Rは、両ひざ連結部材22の他方端に接続されて、装着者の右ひざ下を含む右ひざ部に装着され、装着者の体型に沿って変形可能である。なお、左ひざ装着帯9L及び右ひざ装着帯9Rにおいて、下ベルト19L、19Rは必須であるが、上ベルト18L、18Rは省略されていてもよい。
左ひざ装着帯9Lと右ひざ装着帯9Rは、装着者の左ひざ部、右ひざ部のそれぞれのひざ下部に装着すると、ひざの膝蓋骨(膝の皿)周辺の凸部によって、上方からの引っ張られる力に対して、ずれの抑制作用が働くので、より好ましい。これらのように、左ひざ装着帯9Lと右ひざ装着帯9Rは、装着者のひざ部に装着されるが、「ひざ部」とは、装着者の左ひざ部、右ひざ部を、ずれなく安定的に保持できるひざ上とひざ下を含んでいるひざ周辺部(大腿部とすねの一部も含まれる)である。
各上ベルト18L、18R、及び、各下ベルト19L、19Rは、ベルトとバックル、面ファスナー等の係止部材により長さ調節が可能な構成になっており、左ひざ装着帯9Lと右ひざ装着帯9Rの装着者に対する密着度を調節可能に構成されている。従って、各上ベルト18L、18R、及び、各下ベルト19L、19Rは、左ひざと右ひざのそれぞれの上部の周囲と下部の周囲に締め付け固定されるため、装着者の前屈動作、及び、歩行動作を妨げない。
また、各上ベルト18L、18R、及び、各下ベルト19L、19Rは、左ひざと右ひざのそれぞれの上部の周囲と下部の周囲に締め付け固定される。このため、後述のように、装着者の前屈動作時において、左ひざ装着帯9L及び右ひざ装着帯9Rに一方端及び他方端が接続された両ひざ連結部材22に対して上方への引張力が作用した際に(図4参照)、左ひざ装着帯9Lと右ひざ装着帯9Rの上方への位置ずれを効果的に抑制することができる。
アクチュエータ25は、電動モータ25Aとモータプーリ25B等を有している。アクチュエータ25は、肩部装着帯3または腰部装着帯5に設けられており、本実施の形態では、肩部装着帯3に設けられた例を示している。また、モータプーリ25Bには、動力伝達部材21の他方端の側(または一方端の側)が接続されている。動力伝達部材21の一方端の側(または他方端の側)は、伝達部材長さ調整装置26に接続されている。なお、動力伝達部材21のどちらの端部を「一方端」としてもよい。電動モータ25Aは、制御装置52からの制御信号にて駆動され、動力伝達部材21の巻き取り、巻き出しを行う。また、電動モータ25Aには回転検出手段25E(例えば、ロータリエンコーダ)が設けられており、回転検出手段25Eは、電動モータ25Aの回転に応じた検出信号を制御装置52に出力する。なお、回転検出手段25Eには、ロータリエンコーダに限らず、ホール素子、ホールIC、ポテンショメータ、レゾルバ等の様々な回転角度検出器(回転数検出装置)を用いてもよい。また図4に示すように、電動モータ25Aの回転軸線である電動モータ回転軸線25Jは、装着者の左右方向となるように設定され、伝達部材長さ調整装置26の回転軸線である長さ調整装置回転軸線26Jは、装着者の左右方向となるように設定されている。なお、アクチュエータ25は、巻き取りや巻き出しを行う巻取装置でなくてもよく、直線動作をするアクチュエータでもよい。
動力伝達部材21は、第1所定幅を有する第1ベルト、または、第1所定径を有する第1ケーブルであり、本実施の形態では、第1ベルトである例を示している。動力伝達部材21は、湾曲可能な長尺状の、例えば布製の部材であって、一方端が肩部装着帯3に取り付けられた伝達部材長さ調整装置26に接続され、他方端がモータプーリ25Bに接続されている。なお、伝達部材長さ調整装置26を省略し、動力伝達部材21の一方端を肩部装着帯3に固定するようにしてもよい。そして下方に向けて垂れ下がるように湾曲された動力伝達部材21には、背側プーリ31が掛けられている。
伝達部材長さ調整装置26は、肩部装着帯3に設けられて、動力伝達部材21の一方端が接続されている。伝達部材長さ調整装置26は、接続された動力伝達部材21の巻き取り及び巻き出しが可能な解放状態と、巻き取り及び巻き出しを禁止するロック状態と、のいずれかの状態に設定可能とされて、装着者の体格に合わせて動力伝達部材21の長さ(例えば、U字状に下方へ垂れ下がる長さ)を調整可能であり、アシスト力を最適(効果的)に伝達することができる。
プーリ支持部31Zに設けられた背側プーリ31は、動滑車であり、下方に向けて垂れ下がるように湾曲された動力伝達部材21に掛けられて、装着者の背中側における肩部から腰部の間に配置されている。なお、背側プーリ31の径は、アシスト目標トルク、電動モータ25Aの出力トルク、モータプーリ25Bの径、脚側プーリ32の径、とともに適切な値に設定される。なお、図4に示すように、背側プーリ31の回転軸線である背側プーリ回転軸線31J(または当該個所のプーリ支持部31Zの中心軸線(31J))は、装着者の左右方向となるように設定されている。これにより、動力伝達部材21が、装着者に接したとしても、背側プーリ回転軸線31Jが装着者の前後方向となるように設定されている場合と比較して、装着者と動力伝達部材21との接触面積をより大きくすることができる。背側プーリ31には、プーリ支持部31Zを介して脚側プーリ32が接続されている。なお、背側プーリ31を省略して、背側プーリ31の位置に相当するプーリ支持部31Zの個所を、回転しない円柱状部(滑らかな外周面を有する背側プーリ径に相当する径の円柱状部)で代用してもよく、背側プーリ31を省略した場合、プーリ支持部31Z(の前記円柱状部)が動滑車に相当する。
そして動力伝達部材21は、アクチュエータ25の動力(巻き取り力、巻き出し力、張力)を伝達して(調整して)、背側プーリ31とプーリ支持部31Zと脚側プーリ32を上下に移動させる。つまり、アクチュエータ25の動力は、動力伝達部材21に伝達されて、背側プーリ31とプーリ支持部31Zと脚側プーリ32を上下に移動させる。そして、脚側プーリ32に伝達された上下の移動力(背中部と脚部との間の力)は、両ひざ連結部材22を介して脚側(ひざ部)に作用される。なお、動力伝達部材21は、ベルトでなくてもよい。例えば、脚側プーリ32を上下に移動させるように、脚側プーリ32の回転軸部(プーリ支持部31Z)を支持してアクチュエータ25の出力に接続されて上下に移動する直線状の部材であるとともに屈曲性のある(装着者の体型に合わせて屈曲する)樹脂や金属などであってもよい。
脚側プーリ32は、滑車であり、プーリ支持部31Zを介して背側プーリ31に接続され(連結され)ている。脚側プーリ32は、背側プーリ31の下方に配置され、装着者の肩部から腰部の間に配置されている。そして脚側プーリ32には、両ひざ連結部材22が掛けられている。また、脚側プーリ32の回転軸線である脚側プーリ回転軸線32Jは、装着者の左右方向となるように設定されている。これにより、両ひざ連結部材22が、装着者に接したとしても、脚側プーリ回転軸線32Jが装着者の前後方向となるように設定されている場合と比較して、装着者と両ひざ連結部材22との接触面積をより大きくすることができる。
両ひざ連結部材22は、第2所定幅を有する第2ベルト、または、第2所定径を有する第2ケーブルであり、本実施の形態では、第2ベルトである例を示している。両ひざ連結部材22は、湾曲可能な長尺状の、例えば布製の部材である。両ひざ連結部材22の一方端の側は、左臀部装着帯7Lに設けられた左ガイド部16Lに挿通されて左ひざ装着帯9Lに接続されている。両ひざ連結部材22の他方端の側は、右臀部装着帯7Rに設けられた右ガイド部16Rに挿通されて右ひざ装着帯9Rに接続されている。そして両ひざ連結部材22の長手方向の中央近傍が、脚側プーリ32に掛けられている。なお、両ひざ連結部材22と左ひざ装着帯9Lとの接続部、及び、両ひざ連結部材22と右ひざ装着帯9Rとの接続部には、左ひざ装着帯9Lから右ひざ装着帯9Rまでの両ひざ連結部材22の長さを調整可能な長さ調整手段が設けられている。
1本の両ひざ連結部材22の一方端に左ひざ装着帯9Lが接続され、他方端に右ひざ装着帯9Rが接続されているので、装着者は歩行の際、楽に歩行することができる。具体的には、装着者が歩行する際、右脚を前方、左脚を後方に揺動させた際は、脚側プーリ32から見て、両ひざ連結部材22が左脚の側から巻き取られて右脚の側に巻き出される。装着者が右脚を後方、左脚を前方に揺動させた際は、脚側プーリ32から見て、両ひざ連結部材22が右脚の側から巻き取られて左脚の側に巻き出される。つまり、装着者が歩行する際、脚側プーリ32に掛けられた両ひざ連結部材22が左右に行き来するだけでアクチュエータ25をほとんど動作させることなく歩行が可能であるので、装着者は楽に歩行することができる(この時、脚側プーリ32は、定滑車のように動作する)。
コントロールボックス35は、例えば、腰部装着帯5の装着者の右腰部に対応する部分の外側面に設けられている。コントロールボックス35は、電動モータ25A等を駆動制御する制御ユニット51等を収納する略直方体状の箱体である。例えば、コントロールボックス35の上端面には、メインスイッチ36A、持ち上げアシストスイッチ36B、持ち下げアシストスイッチ36Cが配置されている。メインスイッチ36Aは、押下される毎に、制御ユニット51へ起動信号と停止信号とを交互に出力する、つまり、メインスイッチ36Aは、制御ユニット51のON・OFFスイッチである。持ち上げアシストスイッチ36Bは、押下されると制御ユニット51へ、持ち上げアシスト動作を行うためのON信号を出力する。持ち下げアシストスイッチ36Cは、押下されると制御ユニット51へ、持ち下げアシスト動作を行うためのON信号を出力する。
電源ユニット38は、例えば、腰部装着帯5の装着者の左腰部に対応する部分の外側面に設けられている。電源ユニット38は、コントロールボックス35及び電動モータ25Aに対して電力を供給する略直方体状の箱体である。電源ユニット38には、バッテリ(例えば、リチウムイオン電池等である。)が収納されている。例えば電源ユニット38の上端面には、ONスイッチ39AとOFFスイッチ39Bとが配置されている。装着者がONスイッチ39Aを押下すると、電源ユニット38に対して電力供給開始信号が出力されて、コントロールボックス35及び電動モータ25Aに対して電力の供給が開始される。装着者がOFFスイッチ39Bを押下すると、電源ユニット38に対して電力遮断信号が出力されて、コントロールボックス35及び電動モータ25Aに対する電力の供給が遮断される。
背中3軸加速度・角速度センサ41は、装着者の姿勢を検出する姿勢検出装置であり、例えば、肩部装着帯3の外側面に設けられており、装着者の背中部の上方に対応する左右方向中央に設けられている。また、左脚3軸加速度・角速度センサ42Lは、装着者の姿勢を検出する姿勢検出装置であり、例えば、左臀部装着帯7Lのベルト13の基端部の近傍位置に対応する部分の外側面に設けられている。また、右脚3軸加速度・角速度センサ42Rは、装着者の姿勢を検出する姿勢検出装置であり、例えば、右臀部装着帯7Rのベルト13の基端部の近傍位置に対応する部分の外側面に設けられている。
各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rは、X軸Y軸Z軸の3方向の軸のそれぞれに対して加速度を計測するとともに、X軸Y軸Z軸の3方向のそれぞれの軸を中心とした回転における角速度を計測する。そして、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rは、例えば、X軸Y軸Z軸の3方向のそれぞれの方向への傾きに応じた検出信号を制御装置52(図5参照)に出力する。尚、Z軸方向は鉛直方向であり、X軸方向は装着者の左右方向であり、Y軸方向は装着者の前後方向である。
●[アシスト装置1Aのアシスト動作例(図4)]
ここで図4を用いて、上記のように構成されたアシスト装置1Aを装着した装着者61が前屈姿勢の際に、電動モータ25Aを(正)回転駆動して、動力伝達部材21を巻き取る巻き取り方向に回転駆動した一例について説明する。
図4に示すように、アシスト装置1Aを装着した装着者61が前屈姿勢の際に、電動モータ25Aを(正)回転駆動して動力伝達部材21を巻き取ると、動力伝達部材21の両端部(この場合、モータプーリ25Bと伝達部材長さ調整装置26)には、動力伝達部材21からの下方への引張力が作用して、後方向への作用力F1が生じる。つまり、前傾姿勢の装着者の上半身を起き上がらせる作用力F1が生じる。
また、動力伝達部材21が巻き取られると、背側プーリ31と脚側プーリ32が上方へと引張り上げられる。なお、動力伝達部材21に対して背側プーリ31は動滑車であるので、電動モータ25Aは、より小さなトルクで背側プーリ31と脚側プーリ32を引張り上げることができる。アシスト力である要求トルクに対して、電動モータ25Aの出力トルクは、要求トルクの半分でよい。従って、電動モータ25Aを小型・軽量化できる。
脚側プーリ32が引張り上げられると、両ひざ連結部材22が上方に引張り上げられ、両ひざ連結部材22に接続された左ひざ装着帯9Lと右ひざ装着帯9Rが上方に引張り上げられる。そして左ひざ装着帯9Lと右ひざ装着帯9Rには、それぞれ後方向への作用力F2が生じる。これにより、装着者61の前屈姿勢における背筋や四頭筋等の筋力負荷を軽減して、荷物の持ち上げ動作及び持ち下げ動作を効果的にアシストすることができる。また、装着者61の前屈姿勢における、腰部の筋負担を軽減し、腰痛を防ぐことが可能となる。
また、左ひざ装着帯9Lから左ガイド部16Lに挿通されて脚側プーリ32に至る両ひざ連結部材22は、引張り上げられた際、装着者の左臀部を前方に押し出す作用力F3を生じる。同様に、右ひざ装着帯9Rから右ガイド部16Rに挿通されて脚側プーリ32に至る両ひざ連結部材22は、引張り上げられた際、装着者の右臀部を前方に押し出す作用力F3を生じる。
なお、肩部装着帯3と腰部装着帯5との間において装着者の身体が覆われていない個所であって、動力伝達部材21及び両ひざ連結部材22が身体に接触する可能性がある領域に、ガードパネルPを配置すると、装着者と、動力伝達部材21及び両ひざ連結部材22と、が接触することがないので、より好ましい。
●[制御ユニット51の入出力(図5)]
次に図5を用いて、アシスト装置1Aの制御ユニット51の入出力について説明する。図5に示すように、コントロールボックス35内に収納された制御ユニット51は、アシスト装置1Aの全体を制御する制御装置(以下、「ECU」という。)52と、モータドライバ53等を備えている。電源ユニット38は、制御ユニット51を構成するECU52、モータドライバ53に電力を供給する。モータドライバ53は、ECU52からの制御信号に基づいて、電動モータ25Aを駆動する駆動電流を出力する電子回路である。
ECU52は、CPU、FlashROM(またはEEPROM)、RAM、タイマ、バックアップRAM等を備えている。CPUは、FlashROM(またはEEPROM)に記憶された各種プログラムや各種パラメータに基づいて、種々の演算処理を実行する。また、RAMは、CPUでの演算結果や各検出装置から入力されたデータ等を一時的に記憶する。バックアップRAMは、例えば、電動モータ25Aの停止時にその保存すべきデータ等を記憶する。
ECU52には、メインスイッチ36Aからの操作信号が入力される。ECU52には、電動モータ25Aの回転に応じた検出信号を出力する回転検出手段25Eからの回転角検出信号が入力される。ECU52には、背中3軸加速度・角速度センサ41、左脚3軸加速度・角速度センサ42L、右脚3軸加速度・角速度センサ42RからのX軸Y軸Z軸の3方向のそれぞれの方向への傾きに応じた検出信号が入力される。更に、ECU52には、コントロールボックス35に設けられた持ち上げアシストスイッチ36B、持ち下げアシストスイッチ36Cの操作信号(押下信号)が入力される。
電源ユニット38には、ONスイッチ39A、OFFスイッチ39Bの操作信号(押下信号)が入力される。電源ユニット38は、ONスイッチ39Aから操作信号が入力されると、ECU52、モータドライバ53に電力を供給する。電源ユニット38は、OFFスイッチ39Bから操作信号が入力されると、ECU52、モータドライバ53への電力供給を遮断する。
●[ECU52(制御装置)の処理手順(図6〜図10)]
次に図6〜図10を用いて、上記のように構成されたアシスト装置1AのECU52が実行するアシスト処理について説明する。なお、図6にフローチャートで示されるプログラムは、ECU52のFlashROM(またはEEPROM)に記憶されており、装着者がメインスイッチ36AをONにすると、ECU52によって所定時間毎(例えば、数ミリ秒毎〜数十ミリ秒毎である。)に実行される。装着者がメインスイッチ36AをONにすると、ECU52は、図6に示すステップS11へと処理を進める。以下、図6のフローチャートを説明する。
ステップS11において、ECU52は、持ち上げアシストスイッチ36Bが押下されたか否か、即ち、持ち上げアシストスイッチ36BからON信号が入力されたか否かを判定する。そして、持ち上げアシストスイッチ36Bが押下された、つまり、持ち上げアシストスイッチ36BからON信号が入力されたと判定した場合(Yes)、ECU52は、ステップS12に処理を進め、持ち上げアシストスイッチ36BからON信号が入力されていないと判定した場合(No)はステップS19に処理を進める。
ステップS12に処理を進めた場合、ECU52は、前屈み動作を開始したか否かを判定し、前屈み動作を開始したと判定した場合(Yes)はステップS13に処理を進め、前屈み動作を開始していないと判定した場合(No)はステップS12に処理を戻す。
ここで、前屈み動作の開始を判定する方法について図7に基づいて説明する。図7に示すように、ECU52(図1参照)は、背中3軸加速度・角速度センサ41と左脚3軸加速度・角速度センサ42Lから入力されるX軸Y軸Z軸の3方向の軸のそれぞれに対する加速度と、それぞれの軸を中心とした回転における角速度との検出信号から左大腿部に対する腰部の前傾角度θL(t)を検出して時系列的に記憶する。また、ECU52は、背中3軸加速度・角速度センサ41と右脚3軸加速度・角速度センサ42Rから入力されるX軸Y軸Z軸の3方向の軸のそれぞれに対する加速度と、それぞれの軸を中心とした回転における角速度との検出信号から右大腿部に対する腰部の前傾角度θR(t)を検出してRAMに時系列的に記憶する。
そして、ECU52は、下記式(1)から装着者の前傾角度θ(t)を算出して時系列的にRAMに記憶する。
θ(t)=(θL(t)+θR(t))/2 ・・・・(1)
続いて、ECU52は、前傾角度θ(t)が第1判定角度θD1(例えば、約5度である。)以上であるか否かを判定する。そして、前傾角度θ(t)が第1判定角度θD1以上であると判定した場合に、ECU52は、装着者が前屈み動作を開始したと判定する(S12:Yes)。一方、前傾角度θ(t)が第1判定角度θD1未満であると判定した場合に、ECU52は、装着者が前屈み動作を未だ開始していないと判定する(S12:No)。尚、第1判定角度θD1は、FlashROM(またはEEPROM)に予め記憶されている。また、装着者が直立状態のときの前傾角度θ(t)は、「0度」である。
図6に示すように、ステップS12で、装着者が前屈み動作を未だ開始していないと判定した場合には(S12:No)、ECU52は、再度ステップS12に戻り、装着者が前屈み動作を開始するのを待つ。一方、ステップS12で、装着者が前屈み動作を開始したと判定した場合には(S12:Yes)、ECU52は、ステップS13に処理を進める。
ステップS13において、ECU52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)を上記式(1)にて算出する。そして、ECU52は、装着者の前傾角度θ(t)に合わせて、つまり、前屈み動作に合わせて、回転検出手段25Eで検出される回転数に基づいて、電動モータ25Aをほぼ一定で小さな前屈みアシストトルクで(逆)回転方向に回転駆動して、動力伝達部材21の巻き出し量を調整しつつ、動力伝達部材21を巻き出して(繰り出して)、ステップS14に処理を進める。尚、小さな前屈みアシストトルクは、FlashROM(またはEEPROM)に予め記憶されている。
具体的には、図7及び図8に示すように、前屈みアシストトルクは、前屈み動作を妨げないように、電動モータ25Aの(逆)回転方向、つまり、持ち下げ方向に発生させる。尚、持ち下げ方向のトルクの符号を+(正)、持ち上げ方向のトルクの符号を−(負)として説明する。そしてECU52は、ステップS14に処理を進める。
ステップS14において、ECU52は、前屈み動作が終了したか否かを判定し、前屈み動作が終了したと判定した場合(Yes)はステップS15に処理を進め、前屈み動作が終了していないと判定した場合(No)はステップS13に処理を戻す。具体的には、図7及び図8に示すように、装着者の前傾角度θ(t)の増加がほぼ停止したか否かを判定する。そして、前屈み動作が終了していないと判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)が増加していると判定した場合には(S14:No)、ECU52は、再度、ステップS13以降の処理を実行する。
一方、前屈み動作が終了したと判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)が増加していないと判定した場合には(S14:Yes)、ECU52は、ステップS15に処理を進める。具体的には、図8に示すように、時間0にて装着者が直立状態から前屈み動作を開始して、前傾角度θ(t)を徐々に大きくしながら時間T11にて前屈み動作を終了している。
ステップS15に処理を進めた場合、ECU52は、電動モータ25Aを停止する。そして、ECU52は、装着者が持ち上げ動作を開始したか否かを判定し、持ち上げ動作を開始したと判定した場合(Yes)はステップS16に処理を進め、持ち上げ動作を開始していないと判定した場合(No)はステップS15に処理を戻す。具体的には、ECU52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)を上記式(1)にて算出する。続いて、ECU52は、前傾角度θ(t)が第2判定角度θD2(例えば、約3度である。)以上減少したか否かを判定する。
そして、前傾角度θ(t)が第2判定角度θD2(例えば、約3度である。)以上減少したと判定した場合に、ECU52は、装着者が持ち上げ動作を開始したと判定する(S15:Yes)。一方、前傾角度θ(t)が第2判定角度θD2(例えば、約3度である。)以上減少していないと判定した場合に、ECU52は、装着者が持ち上げ動作を開始していないと判定する(S15:No)。
そして、装着者が持ち上げ動作を開始していないと判定した場合には(S15:No)、ECU52は、再度、S15に処理を戻す。一方、装着者が持ち上げ動作を開始したと判定した場合には(S15:Yes)、ECU52は、ステップS16に処理を進める。
ステップS16に処理を進めた場合、ECU52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)を上記式(1)にて算出する。
そして、ECU52は、装着者の前傾角度θ(t)に合わせて、つまり、持ち上げ動作に合わせて、回転検出手段25Eで検出される回転数に基づいて、電動モータ25Aを所定の持ち上げアシストトルクで(正)回転方向に回転駆動して、動力伝達部材21の巻き取り量を調整しつつ、動力伝達部材21を巻き取り、ステップS17に処理を進める。従って、図8に示すように、持ち上げアシストトルクは、持ち上げ方向(図8中、−(負)側)へのアシストトルクであり、装着者の腰部の負担を軽減し、持ち上げ作業を適切にアシストすることができる。尚、所定の持ち上げアシストトルクは、FlashROM(またはEEPROM)に予め記憶されている。
ステップS17において、ECU52は、持ち上げ動作が終了したか否かを判定し、持ち上げ動作が終了したと判定した場合(Yes)はステップS18に処理を進め、持ち上げ動作が終了していないと判定した場合(No)はステップS16に処理を戻す。具体的には、図8に示すように、ECU52は、装着者が時間T12にて持ち上げ動作を開始した後、装着者の前傾角度θ(t)が減少して、ほぼ「0度」に達したか否か、つまり、装着者が直立状態になったか否かを判定する。そして、持ち上げ動作が終了していないと判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)が減少していると判定した場合には(S17:No)、ECU52は、再度、ステップS16以降の処理を実行する。
一方、持ち上げ動作が終了と判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)がほぼ「0度」に達して、装着者が直立状態になったと判定した場合には(S17:Yes)、ECU52は、ステップS18に処理を進める。具体的には、図8に示すように、ECU52は、装着者が時間T13にて持ち上げ動作を終了したと判定し、ステップS18に処理を進める。
ステップS18において、ECU52は、電動モータ25Aを停止した後、図6に示す処理を終了する。
他方、上記ステップS11で持ち上げアシストスイッチ36Bが押下されていない、つまり、持ち上げアシストスイッチ36BからON信号が入力されていないと判定した場合には(S11:No)、ECU52は、ステップS19に処理を進める。
ステップS19に処理を進めた場合、ECU52は、持ち下げアシストスイッチ36Cが押下されたか否か、即ち、持ち下げアシストスイッチ36CからON信号が入力されたか否かを判定する。そしてECU52は、持ち下げアシストスイッチ36CからON信号が入力されている場合(Yes)はステップS20に処理を進め、持ち下げアシストスイッチ36CからON信号が入力されていない場合(No)は図6に示す処理を終了する。そして、持ち下げアシストスイッチ36Cが押下された、つまり、持ち下げアシストスイッチ36CからON信号が入力されたと判定した場合には(S19:Yes)、ECU52は、ステップS20に進む。
ステップS20に処理を進めた場合、ECU52は、装着者が持ち下げ動作を開始したか否かを判定し、持ち下げ動作を開始したと判定した場合(Yes)はステップS21に処理を進め、持ち下げ動作を開始していないと判定した場合(No)はステップS20に処理を戻す。具体的には、ECU52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)を上記式(1)にて算出する。そして、ECU52は、前傾角度θ(t)が第1判定角度θD1(例えば、約5度である。)以上であるか否かを判定する。
そして、前傾角度θ(t)が第1判定角度θD1未満であると判定した場合に、ECU52は、装着者が持ち下げ動作を未だ開始していないと判定し(S20:No)、再度、ステップS20以降の処理を実行する。一方、前傾角度θ(t)が第1判定角度θD1以上であると判定した場合に、ECU52は、装着者が持ち下げ動作を開始したと判定し(S20:Yes)、ステップS21に処理を進める。
ステップS21において、ECU52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)を上記式(1)にて算出する。そして、ECU52は、装着者の前傾角度θ(t)に合わせて、つまり、持ち下げ動作に合わせて、回転検出手段25Eで検出される回転数に基づいて、電動モータ25Aを所定の持ち下げアシストトルクで(逆)回転方向に回転駆動して、動力伝達部材21の巻き出し量を調整しつつ、動力伝達部材21を巻き出して(繰り出して)、ステップS22に処理を進める。
従って、図10に示すように、持ち下げアシストトルクは、持ち上げ方向(図10中、−(負)側)へのアシストトルクであり、装着者の腰部の負担を軽減し、持ち下げ作業を適切にアシストすることができる。尚、所定の持ち下げアシストトルクは、FlashROM(またはEEPROM)に予め記憶されている。
ステップS22において、ECU52は、持ち下げ動作が終了したか否かを判定し、持ち下げ動作が終了したと判定した場合(Yes)はステップS23に処理を進め、持ち下げ動作が終了していないと判定した場合(No)はステップS21に処理を戻す。具体的には、図9及び図10に示すように、装着者の前傾角度θ(t)の増加がほぼ停止したか否かを判定する。そして、装着者の持ち下げ動作が終了していないと判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)が増加していると判定した場合には(S22:No)、ECU52は、再度、ステップS21以降の処理を実行する。
一方、装着者の持ち下げ動作が終了したと判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)が増加していないと判定した場合には(S22:Yes)、ECU52は、ステップS23に処理を進める。具体的には、図10に示すように、時間0にて装着者が直立状態から持ち下げ動作を開始して、前傾角度θ(t)を徐々に大きくしながら時間T21にて持ち下げ動作を終了している。
ステップS23に処理を進めた場合、ECU52は、電動モータ25Aを停止する。そして、ECU52は、装着者が立ち上がり動作を開始したか否かを判定し、立ち上がり動作を開始したと判定した場合(Yes)はステップS24に処理を進め、立ち上がり動作を開始していないと判定した場合(No)はステップS23に処理を戻す。具体的には、ECU52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)を上記式(1)にて算出する。続いて、ECU52は、前傾角度θ(t)が第2判定角度θD2(例えば、約3度である。)以上減少したか否かを判定する。
そして、前傾角度θ(t)が第2判定角度θD2(例えば、約3度である。)以上減少したと判定した場合に、ECU52は、装着者が立ち上がり動作を開始したと判定する(S23:Yes)。一方、前傾角度θ(t)が第2判定角度θD2(例えば、約3度である。)以上減少していないと判定した場合に、ECU52は、装着者が立ち上がり動作を開始していないと判定する(S23:No)。
そして、装着者が立ち上がり動作を開始していないと判定した場合には(S23:No)、ECU52は、再度、S23に処理を戻す。一方、装着者が立ち上がり動作を開始したと判定した場合には(S23:Yes)、ECU52は、ステップS24に進む。
ステップS24において、ECU52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)を上記式(1)にて算出する。
そして、ECU52は、装着者の前傾角度θ(t)に合わせて、つまり、立ち上がり動作に合わせて、回転検出手段25Eで検出される回転数に基づいて、電動モータ25Aを所定の立ち上がりアシストトルクで(正)回転方向に回転駆動して、動力伝達部材21の巻き取り量を調整しつつ、動力伝達部材21を巻き取り、ステップS25に処理を進める。従って、図10に示すように、持ち下げアシストトルクは、持ち上げ方向(図10中、−(負)側)へのアシストトルクであり、装着者の腰部の負担を軽減し、持ち下げ作業を適切にアシストすることができる。尚、所定の立ち上がりアシストトルクは、FlashROM(またはEEPROM)に予め記憶されている。
ステップS25において、ECU52は、立ち上がり動作が終了したか否かを判定し、立ち上がり動作が終了したと判定した場合(Yes)はステップS18に処理を進め、立ち上がり動作が終了していないと判定した場合(No)はステップS24に処理を戻す。具体的には、図10に示すように、ECU52は、装着者が時間T22にて立ち上がり動作を開始した後、装着者の前傾角度θ(t)が減少して、ほぼ「0度」に達したか否か、つまり、装着者が直立状態になったか否かを判定する。そして、立ち上がり動作が終了していないと判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)が減少していると判定した場合には(S25:No)、ECU52は、再度、ステップS24以降の処理を実行する。
一方、立ち上がり動作が終了と判定した場合、つまり、前傾角度θ(t)がほぼ「0度」に達して、装着者が直立状態になったと判定した場合には(S25:Yes)、ECU52は、上記ステップS18に処理を進める。具体的には、図10に示すように、ECU52は、装着者が時間T23にて立ち上がり動作を終了したと判定し、上記ステップS18に処理を進める。
ステップS18において、ECU52は、電動モータ25Aを停止した後、図6に示す処理を終了する。
他方、上記ステップS19で持ち下げアシストスイッチ36Cが押下されていない、つまり、持ち下げアシストスイッチ36CからON信号が入力されていないと判定した場合には(S19:No)、ECU52は、図6に示す処理を終了する。
以上詳細に説明した通り、本実施形態に係るアシスト装置1Aでは、図1〜図4に示すように、肩部から腰部の位置(本実施の形態の例では肩部装着帯3)にアクチュエータ25が配置されている。また、モータプーリ25Bと伝達部材長さ調整装置26に接続されて下方に向かって垂れ下がるように動力伝達部材21が配置されている。動力伝達部材21には、動滑車である背側プーリ31が掛けられ、背側プーリ31の下方に接続された定滑車である脚側プーリ32には両ひざ連結部材22が掛けられている。そして両ひざ連結部材22の一方端には左ひざ装着帯9Lが接続され、両ひざ連結部材22の他方端には右ひざ装着帯9Rが接続されている。
そして、ECU(制御装置)52は、各3軸加速度・角速度センサ41、42L、42Rから入力される加速度と角速度との検出信号から、装着者の前傾角度θ(t)(装着者の姿勢情報)を上記式(1)にて算出する。そして、ECU52は、装着者の前傾角度θ(t)に基づいて電動モータ25Aを駆動制御して、動力伝達部材21を巻き取り、または巻き出すように制御する。
アシスト装置1Aを構成する肩部装着帯3、腰部装着帯5、左臀部装着帯7L、右臀部装着帯7R、左ひざ装着帯9L、右ひざ装着帯9Rは、剛体部品でなく柔軟性を有する布等にて形成されているので、大幅な軽量化を図って、装着負担を低減化することができる。また、背側プーリ31を動滑車にすることで、比較的小型の1個の電動モータ25Aにて、必要とされるアシスト力を発生させることが可能であり、さらに軽量化されている。
また、図4に示すように、前傾姿勢の装着者に対して、背中には作用力F1、左ひざ及び右ひざには作用力F2、左臀部及び右臀部には作用力F3、を発生させるので、装着者の前傾姿勢時における筋力負荷を軽減して、荷物の持ち上げ動作及び持ち下げ動作を効果的にアシストすることができる。
また電動モータ25Aは、ギアを介することなくモータプーリ25Bに接続されているので、ギアによる動力伝達ロスがなく、効率よくアシスト力を伝達することができる。
ECU(制御装置)52は、回転検出手段25Eによって検出した回転数情報に基づいて電動モータ25Aを駆動制御し、動力伝達部材21の巻き取り速度または巻き出し速度の調整を行う。これにより、装着者の前傾姿勢に合わせて動力伝達部材21の巻き取り速度または巻き出し速度の調整を行うことができ、装着者の持ち上げ動作及び持ち下げ動作を効果的にアシストすることができる。
制御ユニット51を収納するコントロールボックス35と、ECU(制御装置)52とモータドライバ53とに電力を供給する電源ユニット38とは、それぞれ、腰部装着帯5に取り付けられているため、装着者は自由に移動して作業をすることが可能となり、作業性の向上を図ることができる。
●[第2の実施の形態のアシスト装置1Bの構成(図11)]
次に図11を用いて、第2の実施の形態のアシスト装置1Bの構成について説明する。なお、アシスト動作やECU(制御装置)の処理については第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図11に示すように、第2の実施の形態のアシスト装置1Bは、図4に示す第1の実施の形態のアシスト装置1Aに対して、第1所定幅の第1ベルトの動力伝達部材21が、第1所定径の第1ケーブルの動力伝達部材21Bに変更され、第2所定幅の第2ベルトの両ひざ連結部材22が、第2所定径の第2ケーブルの両ひざ連結部材22Bに変更されている。この変更に伴い、伝達部材長さ調整装置26Bの回転軸線である長さ調整装置回転軸線26BJは、装着者の左右方向から前後方向に変更されている。同様に、背側プーリ31Bの背側プーリ回転軸線31BJ、脚側プーリ32Bの脚側プーリ回転軸線32BJは、装着者の左右方向から前後方向に変更されている。また、モータプーリ25BB、伝達部材長さ調整装置26B、背側プーリ31B、脚側プーリ32Bは、略円柱形状のプーリから、V溝を有するプーリに変更されている。また、動滑車である背側プーリ31Bには、プーリ支持部31ZBを介して、定滑車である脚側プーリ32Bが接続されている点は、第1の実施の形態と同様である。
以上の変更により、第2の実施の形態のアシスト装置1Bは、第1の実施の形態のアシスト装置1Aよりも、(第1ベルトと第2ベルトを、第1ケーブルと第2ケーブルへと変更したことで)さらに軽量化されている。なお、図4に示す第1の実施の形態のアシスト装置1Aの動力伝達部材21とモータプーリ25Bと伝達部材長さ調整装置26と背側プーリ31を、図11に示す動力伝達部材21Bとモータプーリ25BBと伝達部材長さ調整装置26Bと背側プーリ31Bへ変更するようにしてもよい(動力伝達部材を第1ケーブル、両ひざ連結部材を第2ベルト、としてもよい)。また、図4に示す第1の実施の形態のアシスト装置1Aの両ひざ連結部材22と脚側プーリ32を、図11に示す両ひざ連結部材22Bと脚側プーリ32Bへ変更するようにしてもよい(動力伝達部材を第1ベルト、両ひざ連結部材を第2ベルト、としてもよい)。
●[第3の実施の形態のアシスト装置1Cの構成(図12〜図15)]
次に図12〜図15を用いて、第3の実施の形態のアシスト装置1Cの構成について説明する。なお、アシスト動作やECU(制御装置)の処理については第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図12に示す第3の実施の形態のアシスト装置1Cは、図1に示す第1の実施の形態のアシスト装置1Aに対して、肩部装着帯3、腰部装着帯5、左臀部装着帯7L、右臀部装着帯7R、左ひざ装着帯9L、右ひざ装着帯9Rの形状及び材質は同じであるので、これらの説明は省略する。また、電源ユニット38、コントロールボックス35、背中3軸加速度・角速度センサ41、左脚3軸加速度・角速度センサ42L、右脚3軸加速度・角速度センサ42Rも同じであるので、これらの説明も省略する。以下、図1〜図4に示す第1の実施の形態のアシスト装置1Aの構成に対する相違点について主に説明する。
アクチュエータ25は、電動モータ25Aとモータプーリ25B等を有している。アクチュエータ25は、肩部装着帯3または腰部装着帯5に設けられており、本実施の形態では、腰部装着帯5に設けられた例を示している。電動モータ25Aには、モータプーリ25Bが取り付けられている。モータプーリ25Bには、動力伝達部材21Cの他方端が接続されている。また電動モータ25Aには、回転検出手段25Eが設けられている。その他の点については、第1の実施の形態の電動モータと同様であるので説明を省略する。なお、アクチュエータ25は、第1の実施の形態と同様、巻き取りや巻き出しを行う巻取装置でなくてもよく、直線動作をするアクチュエータでもよい。
動力伝達部材21Cは、第1所定幅を有する第1ベルト、または、第1所定径を有する第1ケーブルであり、本実施の形態では、第1ベルトである例を示している。動力伝達部材21Cは、湾曲可能な長尺状の、例えば布製の部材であって、一方端の側(または他方端の側)は脚側プーリ32C(脚側プーリ32Cを支持するプーリ支持部31ZC)に接続され、他方端の側(または一方端の側)はモータプーリ25Bに接続されている。なお、動力伝達部材21Cのどちらの端部を「一方端」としてもよい。また、動力伝達部材21Cは、背側プーリ31Cに掛けられている。
プーリ支持部31YCに設けられた背側プーリ31Cは、定滑車であり、肩部装着帯3に取り付けられた支持体31XCに対して、プーリ支持部31YCを介して回転自在に支持されている。なお、背側プーリ31Bの径は、アシスト目標トルク、電動モータ25Aの出力トルク、モータプーリ25Bの径、脚側プーリ32Bの径、左脚プーリ33CLの径、右脚プーリ33CRの径、とともに適切な値に設定される。また、図15に示すように、背側プーリ31Bの回転軸線である背側プーリ回転軸線31CJ(または当該個所のプーリ支持部31YCの中心軸線(31CJ))は、装着者の左右方向となるように設定されている。これにより、動力伝達部材21Cが、装着者に接したとしても、背側プーリ回転軸線31CJが装着者の前後方向となるように設定されている場合と比較して、装着者と動力伝達部材21Cとの接触面積をより大きくすることができる。なお、背側プーリ31Cを省略して、背側プーリ31Cの位置に相当するプーリ支持部31YCの部分を、回転しない円柱状部(滑らかな外周面を有する背側プーリ径に相当する径の円柱状部)で代用してもよく、背側プーリ31Cを省略した場合、プーリ支持部31YC(の前記円柱状部)が定滑車に相当する。
そして動力伝達部材21Cは、アクチュエータ25の動力(巻き取り力、巻き出し力、張力)を伝達して(調整して)、脚側プーリ32Cとプーリ支持部31ZCを上下に移動させる。つまり、アクチュエータ25の動力は、動力伝達部材21Cに伝達されて、脚側プーリ32Cとプーリ支持部31ZCを上下に移動させる。そして、脚側プーリ32Cに伝達された上下の移動力(背中部と脚部との間の力)は、両ひざ連結部材22Cを介して脚側(ひざ部)に作用される。なお、動力伝達部材21Cは、ベルトでなくてもよい。例えば、脚側プーリ32Cとプーリ支持部31ZCを上下に移動させるように、脚側プーリ32Cの回転軸部(プーリ支持部31YC)を支持してアクチュエータ25の出力に接続されて上下に移動する直線状の部材であるとともに屈曲性のある(装着者の体型に合わせて屈曲する)樹脂や金属などであってもよい。
脚側プーリ32Cは、滑車であり、プーリ支持部31ZCを介して動力伝達部材21Cの一方端に接続されている。また脚側プーリ32Cは、背側プーリ31Cの下方に配置され、装着者の肩部から腰部の間に配置されている。また脚側プーリ32Cには、両ひざ連結部材22Cが掛けられている。また、脚側プーリ32Cの回転軸線である脚側プーリ回転軸線32CJは、装着者の左右方向となるように設定されている。これにより、両ひざ連結部材22Cが、装着者に接したとしても、脚側プーリ回転軸線32CJが装着者の前後方向となるように設定されている場合と比較して、装着者と両ひざ連結部材22Cとの接触面積をより大きくすることができる。
両ひざ連結部材22Cは、第2所定幅を有する第2ベルト、または、第2所定径を有する第2ケーブルであり、本実施の形態では、第2ベルトである例を示している。両ひざ連結部材22Cは、湾曲可能な長尺状の、例えば布製の部材である。両ひざ連結部材22Cの一方端の側は、脚側プーリ32Cから左臀部装着帯7Lに設けられた左ガイド部16Lに挿通され、左脚プーリ33CLに掛けられ、左ガイド部17Lに挿通され、連結部材長さ調整装置37Cに接続されている。両ひざ連結部材22Cの他方端の側は、脚側プーリ32Cから右臀部装着帯7Rに設けられた右ガイド部16Rに挿通され、右脚プーリ33CRに掛けられ、右ガイド部17Rに挿通され、腰部装着帯5の固定部37CCに接続されている。
左ガイド部17Lは、連結部材長さ調整装置37Cから左脚プーリ33CLへと両ひざ連結部材22Cを案内し、左ガイド部16Lは、左脚プーリ33CLから脚側プーリ32Cへと両ひざ連結部材22Cを案内する。同様に、右ガイド部17Rは、固定部37CCから右脚プーリ33CRへと両ひざ連結部材22Cを案内し、右ガイド部16Rは、右脚プーリ33CRから脚側プーリ32Cへと両ひざ連結部材22Cを案内する。
両ひざ連結部材22Cの一方端は、装着者の腰部から臀部の間、かつ、装着者を背中側から見た際の装着者の左脚中心軸線LJ上の近傍における腰部装着帯5に接続されている(連結部材長さ調整装置37Cを介して、当該位置に接続されている)。また、両ひざ連結部材22Cの他方端は、装着者の腰部から臀部の間、かつ、装着者を背中側から見た際の装着者の右脚中心軸線RJ上の近傍における腰部装着帯5に接続されている(固定部37CCにて、当該位置に接続されている)。これにより、図15に示す作用力F3を、より効果的に得ることができる。
連結部材長さ調整装置37Cは、腰部装着帯5に設けられて、両ひざ連結部材22Cの一方端が接続されている。連結部材長さ調整装置37Cは、接続された両ひざ連結部材22Cの巻き取り及び巻き出しが可能な解放状態と、巻き取り及び巻き出しを禁止するロック状態と、のいずれかの状態に設定可能とされて、装着者の体格に合わせて両ひざ連結部材22Cの長さ(左ひざ装着帯9Lから右ひざ装着帯9RまでのW字状の長さ)を調整可能であり、アシスト力を最適(効果的)に伝達することができる。また、連結部材長さ調整装置37Cの回転軸線である長さ調整装置回転軸線37CJは、装着者の腰周りの周方向に沿う方向に設定されている。なお、連結部材長さ調整装置37Cを省略し、両ひざ連結部材22Cの一方端を、腰部装着帯5に固定するようにしてもよい。
左脚プーリ33CLは、動滑車であり、両ひざ連結部材22Cにおける一方端(連結部材長さ調整装置37Cに接続された端部)と、脚側プーリ32Cとの間にて、下方に向けて垂れ下がるように湾曲された左連結部材湾曲部22CLに掛けられている。また、左脚プーリ33CLの回転軸線である左脚プーリ回転軸線33CLJは、装着者の左右方向となるように設定されている。これにより、両ひざ連結部材22Cが、装着者に接したとしても、左脚プーリ回転軸線33CLJが装着者の前後方向となるように設定されている場合と比較して、装着者と両ひざ連結部材22Cとの接触面積をより大きくすることができる。
右脚プーリ33CRは、動滑車であり、両ひざ連結部材22Cにおける他方端(固定部37CCに接続された端部)と、脚側プーリ32Cとの間にて、下方に向けて垂れ下がるように湾曲された右連結部材湾曲部22CRに掛けられている。また、右脚プーリ33CRの回転軸線である右脚プーリ回転軸線33CRJは、装着者の左右方向となるように設定されている。これにより、両ひざ連結部材22Cが、装着者に接したとしても、右脚プーリ回転軸線33CRJが装着者の前後方向となるように設定されている場合と比較して、装着者と両ひざ連結部材22Cとの接触面積をより大きくすることができる。
左脚プーリ33CLと右脚プーリ33CRが動滑車であるので、アシスト力である要求トルクに対して、電動モータ25Aの出力トルクは、要求トルクの半分でよい。従って、電動モータ25Aをより小型にすることが可能となり、より小型・軽量化できる。
左ひざ装着帯9Lと左脚プーリ33CLは、ベルト35CLと連結部材34CLを介して接続されている。なお、ベルト35CLは、装着者の体格に合わせて長さが調整される。
右ひざ装着帯9Rと右脚プーリ33CRは、ベルト35CRと連結部材34CRを介して接続されている。なお、ベルト35CRは、装着者の体格に合わせて長さが調整される。
また図14に示すように、背側プーリ31Cの下方に、ローラ21CC、22CCを配置すると、動力伝達部材21Cと両ひざ連結部材22Cとが接触することを防止できるので、より好ましい。
なお、肩部装着帯3と腰部装着帯5との間において装着者の身体が覆われていない個所であって、動力伝達部材21C及び両ひざ連結部材22Cが身体に接触する可能性がある領域に、ガードパネルPを配置すると、装着者と、動力伝達部材21C及び両ひざ連結部材22Cと、が接触することがないので、より好ましい。
第3の実施の形態のアシスト装置1C(図15参照)は、第1の実施の形態のアシスト装置1A(図4参照)に対して、電動モータ25Aの配置位置を肩部装着帯3から腰部装着帯5に変更したことで、肩部装着帯3の背中側をすっきりとさせることができる。例えばアシスト装置の装着者が介護者の場合、要介護者の手が、介護者の肩から背中に回された際、要介護者の手に異物(各種のプーリ等)が接触しにくくなるので、より好ましい。
1本の両ひざ連結部材22Cの一方端の側に、左ひざ装着帯9Lに接続された左脚プーリ33CLが掛けられ、他方端の側に、右ひざ装着帯9Rに接続された右脚プーリ33CRが掛けられているので、装着者は歩行の際、楽に歩行することができる。具体的には、装着者が歩行する際、右脚を前方、左脚を後方に揺動させた際は、脚側プーリ32Cから見て、両ひざ連結部材22Cが左脚の側から巻き取られて右脚の側に巻き出される。装着者が右脚を後方、左脚を前方に揺動させた際は、脚側プーリ32Cから見て、両ひざ連結部材22が右脚の側から巻き取られて左脚の側に巻き出される。つまり、装着者が歩行する際、脚側プーリ32Cに掛けられた両ひざ連結部材22Cが左右に行き来するだけでアクチュエータ25をほとんど動作させることなく歩行が可能であるので、装着者は楽に歩行することができる(この時、脚側プーリ32Cは、定滑車のように動作する)。
●[第4の実施の形態のアシスト装置1Dの構成(図16)]
次に図16を用いて、第4の実施の形態のアシスト装置1Dの構成について説明する。なお、アシスト動作やECU(制御装置)の処理については第1の実施の形態と同様であるので説明を省略する。
図16に示すように、第4の実施の形態のアシスト装置1Dは、図15に示す第3の実施の形態のアシスト装置1Cに対して、第1所定幅の第1ベルトの動力伝達部材21Cが、第1所定径の第1ケーブルの動力伝達部材21Dに変更され、第2所定幅の第2ベルトの両ひざ連結部材22Cが、第2所定径の第2ケーブルの両ひざ連結部材22Dに変更されている。この変更に伴い、連結部材長さ調整装置37Dの回転軸線である長さ調整装置回転軸線37DJは、装着者の腰部の周方向から、当該周方向に直交する水平方向に変更されている。同様に、背側プーリ31Dの背側プーリ回転軸線31DJ、脚側プーリ32Dの脚側プーリ回転軸線32DJ、左脚プーリ33DLの左脚プーリ回転軸線33DLJ、右脚プーリ33DRの右脚プーリ回転軸線33DRJは、装着者の左右方向から前後方向に変更されている。また、モータプーリ25BB、連結部材長さ調整装置37D、背側プーリ31D、脚側プーリ32D、左脚プーリ33DL、右脚プーリ33DRは、略円柱形状のプーリから、V溝を有するプーリに変更されている。また、動力伝達部材21Dの一方端には、プーリ支持部31ZDを介して、定滑車である脚側プーリ32Dが接続されている点は、第3の実施の形態と同様である。また、第4の実施の形態(図16参照)の支持体31XD、プーリ支持部31YD、固定部37DDは、第3の実施の形態(図15参照)の支持体31XC、プーリ支持部31YC、固定部37CCと同様である。
以上の変更により、第4の実施の形態のアシスト装置1Dは、第3の実施の形態のアシスト装置1Cよりも、(第1ベルトと第2ベルトを、第1ケーブルと第2ケーブルへと変更したことで)さらに軽量化されている。なお、図15に示す第3の実施の形態のアシスト装置1Cの動力伝達部材21Cとモータプーリ25Bと背側プーリ31Cを、図16に示す動力伝達部材21Cとモータプーリ25BBと背側プーリ31Dへ変更するようにしてもよい(動力伝達部材を第1ケーブル、両ひざ連結部材を第2ベルト、としてもよい)。また、図15に示す第3の実施の形態のアシスト装置1Cの両ひざ連結部材22Cと脚側プーリ32Cと連結部材長さ調整装置37Cを、図16に示す両ひざ連結部材22Dと脚側プーリ32Dと連結部材長さ調整装置37Dへ変更するようにしてもよい(動力伝達部材を第1ベルト、両ひざ連結部材を第2ベルト、としてもよい)。
本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形、追加、削除が可能であることは勿論である。尚、以下の説明において上記図1〜図10の第1の実施の形態に係るアシスト装置1Aの構成等と同一符号は、第1の実施の形態に係るアシスト装置1Aの構成等と同一あるいは相当部分を示すものである。
例えば、肩部装着帯3の下端縁部と腰部装着帯5の背中部に対向する部分の上端縁部とを、メッシュ地等の伸縮性を有する素材で連結するようにしてもよい。また、左臀部装着帯7L及び右臀部装着帯7Rの左大腿固定部12L及び右大腿固定部12Rの各下端縁部と、左ひざ装着帯9L及び右ひざ装着帯9Rの上端縁部とを、メッシュ地等の伸縮性を有する素材で連結するようにしてもよい。これにより、肩部装着帯3、腰部装着帯5、腰部装着帯5に連結される左臀部装着帯7L及び右臀部装着帯7R、左ひざ装着帯9L、右ひざ装着帯9Rを、互いに連結して一体化できるため、アシスト装置1A〜1Dの取り扱い性の向上を図ることができる。
また、例えば、左臀部装着帯7L及び右臀部装着帯7Rにおける左ガイド部16L、17L及び右ガイド部16R、17Rは、筒状に限らず、リング状の輪を複数個所に縫い付けて、両ひざ連結部材22、22B、22C、22Dを挿通するように構成してもよい。これにより、両ひざ連結部材22、22B、22C、22Dをスムーズに案内することができる。また、左ガイド部16L、17L、右ガイド部16R、17Rは、省略されていてもよい。
また、例えば、動力伝達部材21、21B、21C、21D、及び両ひざ連結部材22、22B、22C、22Dには、樹脂や繊維で作製された紐やベルトや、金属製のケーブル等、種々のものを用いることができる。なお、カーボン含有の繊維等は、引張力に強く、好適な材料である。
1A、1B、1C、1D アシスト装置
3 肩部装着帯
5 腰部装着帯
7L 左臀部装着帯
7R 右臀部装着帯
9L 左ひざ装着帯
9R 右ひざ装着帯
11 肩ベルト
12 腋ベルト
16L、17L 左ガイド部
16R、17R 右ガイド部
21、21B、21C、21D 動力伝達部材(第1ベルトまたは第1ケーブル)
21CC、22CC ローラ
22、22B、22C、22D 両ひざ連結部材(第2ベルトまたは第2ケーブル)
22CL 左連結部材湾曲部
22CR 右連結部材湾曲部
25 アクチュエータ
25A 電動モータ
25B、25BB モータプーリ
25E 回転検出手段
25J 電動モータ回転軸線
26、26B 伝達部材長さ調整装置
26J、26BJ 長さ調整装置回転軸線
31、31B、31C、31D 背側プーリ
31J、31BJ、31CJ、31DJ 背側プーリ回転軸線
31Z、31ZB、31ZC、31ZD、31YC、31YD プーリ支持部
32、32B、32C、32D 脚側プーリ
32J、32BJ、32CJ、32DJ 脚側プーリ回転軸線
33CL、33DL 左脚プーリ
33CLJ、33DLJ 左脚プーリ回転軸線
33CR、33DR 右脚プーリ
33CRJ、33DRJ 右脚プーリ回転軸線
35 コントロールボックス
37C、37D 連結部材長さ調整装置
37CJ、37DJ 長さ調整装置回転軸線
37CC、37DD 固定部
38 電源ユニット
41 背中3軸加速度・角速度センサ(姿勢検出装置)
42L 左脚3軸加速度・角速度センサ(姿勢検出装置)
42R 右脚3軸加速度・角速度センサ(姿勢検出装置)
51 制御ユニット
52 制御装置(ECU)
61 装着者
P ガードパネル
LJ 左脚中心軸線
RJ 右脚中心軸線

Claims (5)

  1. 装着者の腰部に装着される腰部装着帯と、
    前記装着者の左右の肩部に装着される肩部装着帯と、
    前記肩部装着帯または前記腰部装着帯に設けられたアクチュエータと、
    前記アクチュエータに接続された動力伝達部材と、
    前記動力伝達部材からの力が伝達され、前記装着者の背中側における肩部から腰部の間に配置されて脚側プーリを支持するプーリ支持部と、
    前記プーリ支持部の下方において前記装着者の肩部から腰部の間に配置された滑車である前記脚側プーリと、
    前記脚側プーリに掛けられた長尺状の部材である両ひざ連結部材と、
    前記両ひざ連結部材の一方端に接続されて前記装着者の左ひざ部に装着される左ひざ装着帯と、
    前記両ひざ連結部材の他方端に接続されて前記装着者の右ひざ部に装着される右ひざ装着帯と、
    前記装着者の姿勢を検出する姿勢検出装置と、
    前記姿勢検出装置によって検出された前記装着者の姿勢情報に基づいて、前記アクチュエータを制御する制御装置と、
    を有する、
    アシスト装置。
  2. 請求項1に記載のアシスト装置であって、
    前記動力伝達部材の一方端は、前記アクチュエータに接続され、
    前記動力伝達部材の他方端は、前記動力伝達部材の巻き取り及び巻き出しが可能な解放状態と巻き取り及び巻き出しを禁止するロック状態とのいずれかの状態に設定可能とされて前記肩部装着帯に設けられた伝達部材長さ調整装置を介して前記肩部装着帯に接続されている、
    アシスト装置。
  3. 請求項1または2に記載のアシスト装置であって、
    前記装着者の左臀部に装着される左臀部装着帯と、
    前記装着者の右臀部に装着される右臀部装着帯と、
    を有し、
    前記左臀部装着帯には、前記両ひざ連結部材を挿通可能であって前記脚側プーリから前記左ひざ装着帯へと前記両ひざ連結部材を案内する左ガイド部が設けられており、
    前記右臀部装着帯には、前記両ひざ連結部材を挿通可能であって前記脚側プーリから前記右ひざ装着帯へと前記両ひざ連結部材を案内する右ガイド部が設けられている、
    アシスト装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のアシスト装置であって、
    前記動力伝達部材は、第1所定幅を有する第1ベルト、または、第1所定径を有する第1ケーブルであり、
    前記両ひざ連結部材は、第2所定幅を有する第2ベルト、または、第2所定径を有する第2ケーブルである、
    アシスト装置。
  5. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のアシスト装置であって、
    前記両ひざ連結部材は、第2所定幅を有する第2ベルトであり、
    前記脚側プーリの回転軸線である脚側プーリ回転軸線は、前記装着者の左右方向に設定されている、
    アシスト装置。

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