JP2021073951A - ジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法 - Google Patents

ジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】工業的に有利に高純度のジアシルグリセロールを高収率で製造する方法の提供。【解決手段】固定化酵素を用いて、200〜1200Paの圧力下でグリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステルとをエステル化反応させる工程を含み、当該工程の間中、油相水分(x)と圧力(y)の関係が、次式(i);(i) 10000x+100≧y≧2500x−300(但し、x≦0.6、200≦y≦1200)(ここで、xは油相水分(質量%)、yは圧力(Pa)を示す。)を満たす、ジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法。【選択図】なし

Description

本発明は、ジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法に関する。
ジアシルグリセロールを高濃度に含む油脂は、食後の血中トリグリセリド(中性脂肪)の増加を抑制し、体内への蓄積性が少ない等の生理作用を有することが知られている(例えば特許文献1参照)。
ジアシルグリセロールの製造は、グリセリンと油脂とのグリセロリシス反応による方法や、グリセリンと脂肪酸とのエステル化反応による方法が一般的である(例えば特許文献2〜5参照)。これらの製法は、アルカリ触媒等を用いた化学法と、リパーゼ等の酵素を用いた酵素法に大別されるが、酵素を用いて温和な条件で反応を行うのが風味等の点で好ましいと云われている。
特開平10−176181号公報 特公平6−65310号公報 特公平6−65311号公報 特開平4−330289号公報 特表2004−528843号公報
グリセリンと脂肪酸とのエステル化反応を行う際には、反応系内を真空状態として生成する水を除き、一定値以下とすることによって、反応を効率的に進めることが常套手段である。真空条件は、簡便性の点から操作上一定に保つことが一般的であり、ある程度高い反応率で所望の品質のものが得られる。
しかしながら、固定化酵素を触媒としてグリセリンと脂肪酸とを一定の真空度を保ってエステル化反応させる場合、ジアシルグリセロール純度や反応収率向上の点から高真空条件とすると、酵素の耐久性の点で必ずしも満足するものとはいえず、工業的に課題のあることが判明した。
従って、本発明の課題は、工業的に有利に高純度のジアシルグリセロールを高収率で製造する方法を提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討したところ、所定の圧力下で、且つ油相水分と圧力が後述する式(i)を満たす条件で酵素エステル化反応を行うことにより、固定化酵素中の水分量の過剰な低下を抑制し、酵素活性の低下を抑えながらエステル化反応を促進し、高純度のジアシルグリセロールを高い収率で得られることを見出した。
すなわち、本発明は、固定化酵素を用いて、200〜1200Paの圧力下でグリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステルとをエステル化反応させる工程を含み、当該工程の間中、油相水分(x)と圧力(y)の関係が、次式(i);
(i) 10000x+100≧y≧2500x−300
(但し、x≦0.6、200≦y≦1200)
(ここで、xは油相水分(質量%)、yは圧力(Pa)を示す。)
を満たす、ジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法を提供するものである。
本発明によれば、工業的に有利にジアシルグリセロール純度の高い油脂を高収率で製造することができる。
本発明のジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法は、固定化酵素を用いて、200〜1200Paの圧力下でグリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステルとをエステル化反応させる工程を含み、当該工程の間中、油相水分(x)と圧力(y)の関係が、次式(i);
(i) 10000x+100≧y≧2500x−300
(但し、x≦0.6、200≦y≦1200)
(ここで、xは油相水分(質量%)、yは圧力(Pa)を示す。)
を満たす、製造方法である。
ここで、油相は、脂肪酸、その低級アルキルエステル及び油脂であり、「油相水分」は、当該油相に含まれる水分である。
また、本明細書において「油脂」は「油」と同義であり、油脂(油)を構成する物質にはトリアシルグリセロールのみならずモノアシルグリセロールやジアシルグリセロールも含まれる。すなわち、油脂(油)は、モノアシルグリセロール、ジアシルグリセロール及びトリアシルグリセロールのいずれか1種以上を含むものである。
〔固定化酵素〕
本発明で用いられる固定化酵素は、固定化リパーゼが好ましく、リパーゼは、特に制限されず、動物由来、植物由来、微生物由来のリパーゼを用いることができる。例えば、リゾプス(Rhizopus)属、アスペルギルス(Aspergillus)属、ムコール(Mucor)属、リゾムコール(Rhizomucor)属、シュードモナス(Pseudomonas)属、ジオトリケム(Geotrichum)属、ペニシリウム(Penicillium)属、キャンディダ(Candida)属等の起源のリパーゼが挙げられる。
固定化リパーゼの種類は、特に制限されず、グリセロールのsn−1位とsn−3位に特異性を示す1,3位選択リパーゼ、位置特異性のない(ランダム型)のリパーゼ等を用いることができる。なかでも、反応性の点から、1,3位選択リパーゼが好ましい。市販の固定化1,3位選択リパーゼとしては、例えば、Lipozyme RM IM(ノボザイムジャパン製)が挙げられる。
固定化担体としては、セライト、ケイソウ土、カオリナイト、シリカゲル、モレキュラーシーブス、多孔質ガラス、活性炭、炭酸カルシウム、セラミックス等の無機担体、セラミックスパウダー、ポリビニルアルコール、ポリプロピレン、キトサン、イオン交換樹脂、疎水吸着樹脂、キレート樹脂、合成吸着樹脂等の有機高分子等が挙げられる。
固定化担体の形状は、特に限定されないが、粒子状、粉末状、顆粒状、繊維状、スポンジ状等が挙げられる。
なかでも、生産効率の点、脂肪酸との親和性及び保水力が高い点から、イオン交換樹脂が好ましい。また、イオン交換樹脂の中でも、大きな表面積を有することにより酵素の吸着量を高くできるという点から、多孔質であることが好ましい。
固定化担体として用いる樹脂の粒子径は50〜2000μmが好ましく、更に100〜1000μmが好ましい。細孔径は10〜150nmが好ましく、更に10〜100nmが好ましい。材質としては、フェノールホルムアルデヒド系、ポリスチレン系、アクリルアミド系、ジビニルベンゼン系等が挙げられ、更にフェノールホルムアルデヒド系樹脂(例えば、ダウケミカル社製Duolite A−568)が酵素吸着性向上の点から好ましい。
このとき、用いる酵素量は、担体質量に対して10〜300質量%、更に20〜250質量%、更に30〜200質量%が好ましい。固定化の際、酵素を溶液状態にするが、酵素の特性に合わせて、緩衝剤をpH5〜7に調整して用いることが好ましい。固定化時の温度は0〜60℃、更に5〜40℃が好ましい。
固定化酵素の活性を高めるために、酵素の固定化前に予め脂溶性脂肪酸又はその誘導体を担体に吸着させる処理を施しても良い。処理を施す方法としては、例えば、クロロホルム、ヘキサン、エタノール等の有機溶剤に脂溶性脂肪酸又はその誘導体を一旦分散、溶解させた後、水に分散させた担体に加える方法が挙げられる。
使用する脂溶性脂肪酸としては、炭素数8〜18の飽和又は不飽和の、直鎖又は分岐鎖の、水酸基が置換していても良い脂肪酸が挙げられる。具体的には、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、オレイン酸、リノール酸、α-リノレン酸、リシノール酸等が挙げられる。またその誘導体としては、これらの脂肪酸と一価又は多価アルコールとのエステル、リン脂質、及びこれらのエステルにエチレンオキサイドを付加した誘導体が挙げられる。具体的には、上記脂肪酸のメチルエステル、エチルエステル、モノグリセリド、ジグリセリド、それらのエチレンオキサイド付加体、ポリグリセリンエステル、ソルビタンエステル、ショ糖エステル等が挙げられる。これらの脂溶性脂肪酸又はその誘導体は、2種以上を併用しても良い。
〔脂肪酸又はその低級アルキルエステル〕
本発明で用いられる脂肪酸又はその低級アルキルエステルは、直鎖又は分岐鎖の炭素数4〜22、好ましくは炭素数8〜18の飽和又は不飽和脂肪酸が好ましく、例えば、酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ゾーマリン酸、ステアリン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、ガドレン酸、アラキン酸、ベヘン酸、エルカ酸、エイコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸等を用いることができる。また、上記脂肪酸とエステルを形成する低級アルコールとしては、炭素数1〜6のもの、例えばメタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノール、n−ブタノール、2−ブタノール又はt−ブタノール等が挙げられる。これらの脂肪酸又はその低級アルキルエステルは、2種以上を併用することもできる。
本発明では、原料油脂を加水分解して得られる脂肪酸を用いてもよい。
ここで、加水分解の対象となる原料油脂は、植物性油脂、動物性油脂のいずれでもよい。例えば、大豆油、菜種油、サフラワー油、米油、コーン油、ヒマワリ油、綿実油、オリーブ油、ゴマ油、落花生油、ハトムギ油、小麦胚芽油、シソ油、アマニ油、エゴマ油、サチャインチ油、クルミ油、キウイ種子油、サルビア種子油、ブドウ種子油、マカデミアナッツ油、ヘーゼルナッツ油、カボチャ種子油、椿油、茶実油、ボラージ油、パーム油、パームオレイン、パームステアリン、やし油、パーム核油、カカオ脂、サル脂、シア脂、藻油等の植物性油脂;魚油、アザラシ油、ラード、牛脂、バター脂等の動物性油脂;あるいはそれらのエステル交換油、水素添加油、分別油等の油脂類を挙げることができる。これらは単独で又は2種以上を組み合わせて用いてもよい。
原料油脂は、油脂を構成する脂肪酸中の飽和脂肪酸が30質量%以下と少ない油脂が好ましい。
油脂を加水分解する方法としては、高温高圧分解法と酵素分解法が挙げられる。
高温高圧分解法とは、油脂に水を加えて、高温、高圧の条件で反応することにより、脂肪酸とグリセリンを得る方法である。また、酵素分解法とは、油脂に水を加えて、油脂加水分解酵素を触媒として用い、低温の条件で反応することにより、脂肪酸とグリセリンを得る方法である。
油脂加水分解酵素としては、リパーゼが好ましく、特に制限されず、前記の動物由来、植物由来、微生物由来のリパーゼを用いることができる。なかでも、加水分解効率の点から、位置・鎖長選択性のない、所謂非選択性リパーゼを用いるのが好ましく、更にキャンディダ・シリンドラセア(Candida cylindracea)によって生産される非選択性リパーゼを用いるのが好ましい。例えば、リパーゼAY「アマノ」30SD−K(天野エンザイム(株)製)がある。
加水分解反応は、常法に従って行うことができる。
加水分解反応は、以下の式(1)で示される遊離脂肪酸濃度によって管理し、所定の分解率に到達した時点で終了すればよい。
遊離脂肪酸濃度(%)=加水分解油の酸価(AV)×(原料油脂の脂肪酸平均分子量/56.1/10)・・・・(1)
油脂を加水分解して得られる脂肪酸の遊離脂肪酸濃度は、ジアシルグリセロールの転移反応抑制の点から、80質量%以上、更に84質量%以上、更に88質量%以上、更には92質量%以上が好ましい。
加水分解後、反応液から脂肪酸を得るには、油脂加水分解酵素と水相を静置分離や遠心分離等で油相と分離すればよい。
加水分解油には、脂肪酸の他に未反応の油脂や部分的に加水分解された油脂等が含まれるが、エステル化反応原料の脂肪酸としてこのまま使用しても良く、蒸留による精製、ウインタリング等により脂肪酸組成の調整等を行った後に使用してもよい。
〔グリセリン〕
本発明において使用するグリセリンは、エステル化の反応性の点から、純度95質量%以上のものが好ましい。
〔原料の仕込み比〕
エステル化反応を行う際のグリセリンのモルに対する脂肪酸のモルの比[FA/GLY]は、反応油の組成が最適になる点(反応油中の脂肪酸等及びグリセリンの残存量、並びにモノアシルグリセロール又はトリアシルグリセロールの生成量が抑制され、蒸留負荷が低減すると共にジアシルグリセロール高含有となり、生産効率が高くなる点)から、5.0以下、更に4.0以下、更に3.0以下、更に2.5以下とするのが好ましく、また、反応速度向上、蒸留残渣比率の向上の点から、0.5以上、更に1.0以上、更に1.2以上、更に1.5以上とするのが好ましい。
グリセリンのモルに対する脂肪酸のモルの比[FA/GLY]は、以下の式(2)で表される。
FA/GLY=(遊離脂肪酸のモル+モノアシルグリセロールのモル+ジアシルグリセロールのモル×2+トリアシルグリセロールのモル×3)/(グリセリンのモル+モノアシルグリセロールのモル+ジアシルグリセロールのモル+トリアシルグリセロールのモル)・・・・(2)
〔エステル化反応〕
本発明では、200〜1200Paの圧力下でグリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステルとをエステル化反応させる工程を含み、油相水分(x)と圧力(y)の関係は、次式(i);
(i) 10000x+100≧y≧2500x−300
(但し、x≦0.6、200≦y≦1200)
(ここで、xは油相水分(質量%)、yは圧力(Pa)を示す。)
を満たすように操作する。エステル化反応は、反応生成水を反応系外に除去しながら行うことにより反応が進行するが、本発明においては反応生成水の除去を減圧により行う。しかし、エステル化触媒として固定化酵素を用いる場合は、反応系から水分を除去し過ぎると固定化酵素中の水分が低下してしまい、酵素活性が低下することにより、結果としてジアシルグリセロール純度の高い油脂を高い反応収率で得ることができなくなってしまうことが判明した。
本発明においては、反応系の油相水分が0.6質量%以下で、圧力1200Pa以下、200Pa以上の真空度において、油相水分に対して圧力を調整しながら酵素エステル化反応を行うことで、エステル化反応を促進しつつ、固定化酵素中の水分量の過剰な低下を抑制し、酵素活性の低下を抑えることにより、ジアシルグリセロール純度の高い油脂が、高い反応収率で得られる。また、酵素活性の低下を抑えることができる結果、固定化酵素の再利用性にも優れる。なお、反応系の油相水分が0.6質量%を超える場合には、圧力を1200Pa以下とする必要はないが、200Pa以上であることが好ましい。
以下、固定化酵素を用いて、200〜1200Paの圧力下でグリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステルとをエステル化反応させる工程を「エステル化工程」ともいう。
本発明において、エステル化工程の間中、油相水分(x)と圧力(y)の関係は、前記式(i)を満たすが、酵素活性の低下を抑えながらエステル化反応を促進し、ジアシルグリセロール純度の高い油脂を高い反応収率で得る点から、次式(ii);
(ii) 10000x−100≧y≧2500x−175
(但し、x≦0.55、200≦y≦1200)
を満たすことが好ましく、更に次式(iii);
(iii) 10000x−300≧y≧2500x−75
(但し、x≦0.51、200≦y≦1200)
を満たすことがより好ましい。
本発明では、エステル化工程において、油相水分が0.6質量%以下では、油相水分(x)と圧力(y)の関係が式(i)を満たすのであれば、圧力は一定であってもよいが、エステル化反応の促進と、固定化酵素中の水分量の過剰な低下を抑制することによる酵素活性低下抑制をより高度に両立し、さらに転移反応を抑制して、ジアシルグリセロール純度の高い油脂を高い反応収率で得る点から、圧力を変化させながらエステル化反応を行うことが好ましく、圧力は油相水分の低下と共に低下するように変化させることがより好ましい。
圧力は、低真空度から高真空度となるように変化させることが好ましい。具体的には、エステル化反応を、圧力200〜1200Paの範囲内で、かつ油相水分を基に前記式(i)の範囲内となる真空度に調整すればよい。また、真空度の操作は、前記式(i)の範囲内となるように連続的に推移させても、段階的に推移させてもよい。ただ、反応初期は水分量が高いため、油相中の水分量が0.6質量%超の場合は1200Pa超の圧力で反応させてもよく、その後反応が進行して油相中の水分量が0.6質量%以下となった時点では1200Pa以下となっているように調整する。例えば、油相中の水分量が0.3質量%となった時点で、真空度を上げて圧力を1200Pa未満450Pa以上の間に調整することが好ましく、1200Pa未満575Pa以上とすることがより好ましく、1200Pa未満675Pa以上とすることが更に好ましい。更に反応が進行して油相中の水分量が0.2質量%以下となった時点で、より真空度を上げて圧力を1200Pa未満200Pa以上の間に調整することが好ましく、1200Pa未満325Pa以上の間に調整することがより好ましく、1200Pa未満425Pa以上の間に調整することが更に好ましい。更に反応が進行して油相中の水分量が0.1質量%以下となった時点で、更に真空度を上げて圧力を1100Pa以下200Pa以上の間に調整することが好ましく、900Pa以下200Pa以上の間に調整することがより好ましく、700Pa以下200Pa以上の間に調整することが更に好ましい。
なお、一回目のエステル化反応で、圧力とその時の反応時間に対する油相水分の変化の関係を把握しておくと、固定化酵素を繰り返して使う場合には、圧力に対する油相水分は反応時間で想定できるため、水分測定を省略することができる。
また、本発明のエステル化反応において、ジアシルグリセロール純度の高い油脂を高い反応収率で得る点から、反応生成水を除去する方法として、減圧の他に、例えば、ゼオライト、モレキュラーシーブス等の吸収剤の利用、反応槽中への乾燥した不活性ガスの通気等の方法を併用してもよい。
エステル化工程では、固定化酵素の活性を有効に利用できる点から、油相水分xが0.25質量%以上、好ましくは0.3〜0.6質量%で、20分以上、好ましくは60分以上エステル化反応させ、次いで、反応生成水を反応系外に除去しながらエステル化反応を行うことで油相水分を低下させて、油相水分xが0.25質量%未満、好ましくは0.2質量%以下で、15分以上、好ましくは60分以上エステル化反応させることが好ましい。
エステル化反応に用いる固定化酵素の量は、酵素の活性を考慮して適宜決定することができるが、反応速度を向上する点から、原料(グリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステル)の合計質量に対して、1〜30質量%、更に2〜20質量%が好ましい。
固定化酵素と原料(グリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステル)の接触手段としては、浸漬、攪拌、固定化酵素を充填したカラムにポンプ等で通液する方法等が挙げられる。攪拌する場合、生産効率の点、酵素の破砕抑制の点から、10〜1000r/minが好ましく、更に50〜700r/min、更に100〜600r/minが好ましい。
エステル化反応の反応温度は、反応性の点から、20〜80℃、更に30〜70℃が好ましい。また、反応時間は、トリアシルグリセロールへの転移反応抑制の点、工業的な生産性の点から、10時間以内が好ましく、更に0.1〜8時間、更に0.5〜5時間が好ましい。
反応系における固定化酵素の水分量は、酵素活性の低下を抑えながらエステル化反応を促進し、高純度のジアシルグリセロールを高い収率で得られる点から、油相水分が0.6質量%超のときは、2.5〜10質量%であることが好ましく、3.0〜8質量%であることがより好ましく、油相水分が0.6質量%以下のときは、1.5〜7質量%であることが好ましく、2.0〜6質量%であることがより好ましい。また、エステル化反応終了時の固定化酵素の水分量は、固定化酵素を再利用した際に高純度のジアシルグリセロールの反応収率を高くできる点から、1.0〜3.0質量%、更に1.2〜2.5質量%が好ましい。
本発明では、エステル化工程に加えて、設備負荷や工業的な効率性を考慮して、1200Pa超の圧力下で、グリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステルとをエステル化反応させる工程を含んでいてもよい。
かくして、ジアシルグリセロール純度の高い油脂が高い反応収率で得られる。また、エステル化反応に使用した固定化酵素は、高い酵素活性が維持されているため、以降のエステル化反応に再使用することができる。固定化酵素を、以降のエステル化反応に再使用する回数は、酵素活性によって相違するものの、1回以上、更に2回以上、更に5回以上、更に10回以上であるのが好ましい。
本発明のジアシルグリセロール高含有油脂において、ジアシルグリセロールの純度は80質量%以上であることが好ましく、更に85〜99.5%、更に90〜99%、更に90〜98%であることが、生理効果、工業的生産性の点から好ましい。ここで、ジアシルグリセロール純度は、[ジアシルグリセロール/(ジアシルグリセロール+トリアシルグリセロール)×100]である。
また、本発明のジアシルグリセロール高含有油脂において、ジアシルグリセロール+トリアシルグリセロール含有量は、70質量%以上であることが好ましく、より好ましくは70〜99質量%、更に75〜98質量%、更に77〜97質量%であることが、生理効果、工業的生産性の点から好ましい。
エステル化反応により得られたジアシルグリセロール高含有油脂は、必要に応じて精製工程を行って、一般の食用油脂と同様に使用することができる。
以下の実施例において、「%」は「質量%」を意味する。
〔サンプリング方法〕
フラスコ内の真空ラインを遮断し、窒素により常圧に戻してサンプリングした。その後、遠心分離が可能な試験管に反応生成物のサンプルを約3g採取し、3000r/minで5分間遠心分離を行った。沈降した触媒を除去した油相(上層)を分析した。
〔分析方法〕
(i)油相水分の測定
前記〔サンプリング方法〕にて取得した油相(上層)の水分をカールフィッシャーAQ−300(平沼産業製)で測定した。
(ii)酸価の測定
前記〔サンプリング方法〕にて取得した油相(上層)を日本油化学協会編「基準油脂分析試験法」2003年版中の「酸価(2.3.1−1996)」に従って分析した。
以下の式(1)で、油相(上層)の遊離脂肪酸濃度を求めた。アマニ油の脂肪酸平均分子量は280とした。
遊離脂肪酸濃度(%)=油相(上層)の酸価(AV)×(アマニ油の脂肪酸平均分子量/56.1/10)・・・・(1)
(iii)グリセリド組成の測定
ガラス製サンプル瓶に、前記〔サンプリング方法〕にて取得した油相(上層)を約10mgとトリメチルシリル化剤(「シリル化剤TH」、関東化学製)0.5mLを加え、密栓し、70℃で15分間加熱した。これに水1.5mLとヘキサン1.5mLを加え、振とうした。静置後、油相(上層)をガスクロマトグラフィー(GLC)に供して、グリセリド組成の分析を行った。以下の式(3)で、モノアシルグリセロール+ジアシルグリセロール+トリアシルグリセロールの合計を求め、GC分析により各々の濃度を求めた。
モノアシルグリセロール+ジアシルグリセロール+トリアシルグリセロール=100−遊離脂肪酸濃度(%)・・・・(3)
(iv)反応収率及びジアシルグリセロール(DAG)純度の算出
反応5時間後のグリセリド組成から、以下の式(4)、(5)で、反応収率とDAG純度を求めた。
反応収率(%)=ジアシルグリセロール+トリアシルグリセロール・・・・(4)
DAG純度(%)=ジアシルグリセロール/ジアシルグリセロール収率×100・・・・(5)
(v)固定化酵素の乾燥質量比率の測定
油分及び水分の付着した固定化酵素a質量部に対し10質量倍のヘキサン及びアセトンで交互に各3回ずつ洗浄後、70℃で15時間放置することにより脱溶剤し、固定化酵素のみの質量を秤量した(b質量部)。以下の式(6)で、固定化酵素の乾燥質量比率を求めた。
固定化酵素の乾燥質量比率=b/a(−)・・・・(6)
(a:油分及び水分の付着した固定化酵素質量、b:固定化酵素質量)
(vi)固定化酵素の水分の測定
油分及び水分の付着した固定化酵素の水分を、カールフィッシャーAQ−300(平沼産業製)で測定した。以下の式(7)で、固定化酵素の水分を求めた。
固定化酵素の水分=(a−b×(1−c))/c(%)・・・・(7)
(a:油分及び水分の付着した固定化酵素の水分(%)、b:油相(上層)の水分(%)、c:固定化酵素の乾燥質量比率(−))
〔エステル化反応に使用する原料脂肪酸〕
40Lジャケット加温式攪拌槽に、脱色アマニ油20kg、蒸留水12kgを仕込み、温度40℃、100r/minで攪拌した。その後、リパーゼAY「アマノ」30SD(天野エンザイム製)を200g作用させて、加水分解反応を開始した。6時間後、攪拌を停止して静置分離を行い、水相を抜き出した。その後、100r/minで攪拌しながら、蒸留水12kgを仕込み、リパーゼAY「アマノ」30SD(天野エンザイム製)を200g作用させて、再度、加水分解反応を開始した。18時間後、全量を遠心分離して、油相を分離した。油相に対して蒸留水を60wt%加えて混合、遠心分離する操作を2回繰り返し、さらに70℃で減圧脱水して加水分解油を得た。これをアマニ脂肪酸として以下のエステル化反応に用いた。表1にアマニ脂肪酸のグリセリド組成を示した。
Figure 2021073951
〔エステル化反応〕
実施例1
アマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を500g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0、Lipozyme RM IM(ノボザイムズ ジャパン(株)、水分含有量2.0%)を乾燥質量基準25gの仕込み量とした。三日月羽根をセットした1000mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。直ちに、真空ポンプで減圧して1800Paに調整し、30分後、60分後に水分を測定し、分析値を基に、圧力を1200Paに調整した。その後は、30分おきに水分を測定して、水分値を基にして圧力を調整した。具体的には、反応開始から120分後に圧力を800Paに調整、180分後に圧力を400Paに調整、240分後に圧力を240Paに調整した。300分後に反応を終了し、グリセリド組成、酸価及び固定化酵素の水分も測定した。
実施例2
表1に示したアマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を3000g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0、Lipozyme RM IMを乾燥質量基準150gの仕込み量とした。三日月羽根をセットした5000mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。その後は、実施例1と同様の圧力調整条件とし、分析を行った。
実施例3
表1に示したアマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を500g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0、Lipozyme RM IMを乾燥質量基準25gの仕込み量とした。三日月羽根をセットした1000mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。直ちに、真空ポンプで減圧して800Paに調整した。圧力を一定とし、30分おきに水分を測定した。300分後に反応を終了し、グリセリド組成、酸価及び固定化酵素の水分も測定した。
実施例4
実施例1で使用後のLipozyme RM IMの乾燥質量比率を測定した。乾燥質量比は0.466であった。三日月羽根をセットした1000mLの4ツ口フラスコに、反応油が付着したLipozyme RM IMを43.7g(Lipozyme RM IM20.4g、反応油23.3g)仕込んだ。次に、表1に示したアマニ脂肪酸200gで3回洗浄して、Lipozyme RM IMに付着している油分を、アマニ脂肪酸に置換した。
表1に示したアマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を407.4g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0の仕込み量とした。アマニ脂肪酸はLipozyme RM IMに付着しているアマニ脂肪酸と新たに仕込んだアマニ脂肪酸の合計である。また、脂肪酸/グリセリンの合計に対するLipozyme RM IMの質量比率は5%で実施例1と同じである。
1000mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。その後は、実施例1と同様の圧力調整条件とし、分析を行った。
比較例1
アマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を50g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0、Lipozyme RM IMを乾燥質量基準2.5gの仕込み量とした。三日月羽根をセットした200mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。直ちに、真空ポンプで減圧して110Paに調整した。圧力を一定とし、30分おきに水分を測定した。300分後に反応を終了し、グリセリド組成、酸価及び固定化酵素の水分も測定した。
比較例2
アマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を500g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0、Lipozyme RM IMを乾燥質量基準25gの仕込み量とした。三日月羽根をセットした1000mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。直ちに、真空ポンプで減圧して1200Paに調整した。圧力を一定とし、30分おきに水分を測定した。その後は、比較例1と同様の分析を行った。
比較例3
アマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を500g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0、Lipozyme RM IMを乾燥質量基準25gの仕込み量とした。三日月羽根をセットした1000mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。直ちに、真空ポンプで減圧して1500Paに調整した。圧力を一定とし、30分おきに水分を測定した。その後は、比較例1と同様の分析を行った。
比較例4
比較例1で使用後のLipozyme RM IMの乾燥質量比率を測定した。乾燥質量比は0.480であった。三日月羽根をセットした200mLの4ツ口フラスコに、反応油が付着したLipozyme RM IMを2g(Lipozyme RM IM0.96g、反応油1.04g)仕込んだ。次に、表1に示したアマニ脂肪酸50gで3回洗浄して、Lipozyme RM IMに付着している油分を、アマニ脂肪酸に置換した。
表1に示したアマニ脂肪酸及びグリセリンの合計を19.2g、脂肪酸/グリセリンのモル比2.0の仕込み量とした。アマニ脂肪酸はLipozyme RM IMに付着しているアマニ脂肪酸と新たに仕込んだアマニ脂肪酸の合計である。また、脂肪酸/グリセリンの合計に対するLipozyme RM IM比率は5%で実施例1と同じである。
200mLの4ツ口フラスコに、Lipozyme RM IMとアマニ脂肪酸を入れ、50℃、400r/minで攪拌しながら、グリセリンを添加して反応を開始した。直ちに、真空ポンプで減圧して240Paに調整した。圧力を一定とし、30分おきに水分を測定した。その後は、比較例1と同様の分析を行った。
実施例及び比較例の反応条件及び反応生成物、固定化酵素の水分の分析値を表2に示した。
Figure 2021073951
また、反応経時で測定した油相(上層)の水分値と圧力条件を表3に示した。
Figure 2021073951
表2、表3より明らかなように、固定化リパーゼを用いたエステル化反応において、圧力が1200Pa以下、200Pa以上の真空度下、油相水分と圧力が式(i)を満たすようにエステル化反応を進めることにより、ジアシルグリセロール純度の高い反応油が収率よく得られることが確認された(実施例1〜4)。実施例1〜3では、油相水分が0.25〜0.7%で20分以上、油相水分が0.25%未満で20分以上保持され、エステル化反応終了時点の固定化酵素の水分量は3.0%以下となった。
また、実施例4に示すように、固定化リパーゼを繰り返し使用しても、得られた反応油のジアシルグリセロール純度及び反応収率は高かった。反応終了時点の固定化酵素の水分量は3.0%以下であった。
これに対して、圧力が200Pa未満の真空度においてエステル化反応させた比較例1では、得られた反応油のジアシルグリセロール純度及び反応収率を高くできたが、固定化リパーゼを繰り返し使用すると、比較例4に示したように、反応収率が大きく低下することが明らかとなった。比較例4の反応終了時点の固定化酵素の水分量は3.4%であった。
また、比較例2及び3にように、圧力が1200Paを超える真空度においては、得られた反応油は、ジアシルグリセロール純度は高くなるものの反応収率が低いことが明らかとなった。比較例2及び3では、油相水分が0.25%未満で20分以上保持されず、反応終了時点の固定化酵素の水分量は3.0%以上となった。

Claims (5)

  1. 固定化酵素を用いて、200〜1200Paの圧力下でグリセリンと脂肪酸又はその低級アルキルエステルとをエステル化反応させる工程を含み、当該工程の間中、油相水分(x)と圧力(y)の関係が、次式(i);
    (i) 10000x+100≧y≧2500x−300
    (但し、x≦0.6、200≦y≦1200)
    (ここで、xは油相水分(質量%)、yは圧力(Pa)を示す。)
    を満たす、ジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法。
  2. 前記工程において、油相水分xが0.25質量%以上で20分以上エステル化反応させ、次いで、反応生成水を反応系外に除去しながらエステル化反応を行うことで油相水分を低下させて、油相水分xが0.25質量%未満で15分以上エステル化反応させる請求項1記載のジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法。
  3. 前記工程において、圧力を変化させながらエステル化反応を行う請求項1又は2記載のジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法。
  4. 固定化酵素が固定化1,3位選択リパーゼである請求項1〜3のいずれか1項記載のジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法。
  5. ジアシルグリセロール高含有油脂のジアシルグリセロールの純度が80質量%以上である請求項1〜4のいずれか1項記載のジアシルグリセロール高含有油脂の製造方法。
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