JP2021073390A - コーナー部材及びその製造方法 - Google Patents

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敏之 宮島
Toshiyuki Miyajima
敏之 宮島
大 工藤
Dai Kudo
大 工藤
田島 裕敬
Hirochika Tajima
裕敬 田島
哲也 五十川
Tetsuya Isogawa
哲也 五十川
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Abstract

【課題】防耐火性に優れ、また角度が高精度に制御された、簡便に製造できるコーナー部材及びその製造方法を提供することを目的とする。【解決手段】第1平面102と第2平面104で形成される出隅106を覆う長尺のコーナー基材2と、コーナー基材2に接続された平板状の第1石膏系面材3及び第2石膏系面材4とを備え、出隅106に取り付けられた状態で、コーナー基材2の第1側端部12が第1平面102に接し、第2側端部14が第2平面104に接し、第1側端面12aが第2平面104よりも第1平面102側に突き出し、第2側端面14aが第1平面102よりも第2平面104側に突き出し、第1側端面12aに第1石膏系面材3が接続され、第2側端面14aの第2石膏系面材4が接続されている、コーナー部材1。また、コーナー部材1の製造方法。【選択図】図3

Description

本発明は、コーナー部材及びその製造方法に関する。
例えば、建築物の屋内における出隅に設けられる下地材として、樹脂製のコーナー部材や金属製のコーナー部材が知られている。しかし、樹脂製のコーナー部材では防耐火性が劣る。また、金属製のコーナー部材では、伝熱性が高いために室内で火事が発生した場合に壁内の柱材等が発火しやすい問題や、結露が生じやすい問題、腐食の問題等がある。
防耐火性に優れ、金属に比べて伝熱性が低く、結露が生じにくく、腐食しにくい下地材としては、石膏系の下地材が知られている。石膏系のコーナー部材としては、例えば、扇柱状の石膏系建材と、前記石膏系建材における平面状の第1の側面と接続された第1の石膏ボードと、該石膏系建材における平面状の第2の側面と接続された第2の石膏ボードと、を備えるコーナー部材が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2014−234639号公報
しかし、特許文献1のようなコーナー部材では、扇柱状の石膏系建材に第1の石膏ボードと第2の石膏ボードを接続する際に、それらの角度を高い精度で制御するには高度な技術が要求されるため、製造が困難である。
本発明は、防耐火性に優れ、また角度が高精度に制御された、簡便に製造できるコーナー部材、及び該コーナー部材の製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]第1平面と第2平面で形成される出隅に取り付けられるコーナー部材であって、
前記出隅を覆う長尺のコーナー基材と、前記コーナー基材に接続された平板状の石膏系面材とを備え、
前記コーナー基材は、前記出隅に取り付けられた状態で、前記第1平面に接する第1側端部と、前記第2平面に接する第2側端部とを備え、前記第1側端部の第1側端面が前記第2平面よりも前記第1平面側に突き出し、前記第2側端部の第2側端面が前記第1平面よりも前記第2平面側に突き出しており、
前記石膏系面材が前記第1側端面と前記第2側端面の少なくとも一方に接続されている、コーナー部材。
[2]前記第1側端面と前記第2側端面の両方に石膏系面材が接続されている、[1]に記載のコーナー部材。
[3]前記第1側端部の外面と前記第2側端部の外面がそれぞれ平面状になっている、[1]又は[2]に記載のコーナー部材。
[4]前記コーナー基材の外面における前記第1側端部と前記第2側端部の間の部分が、外側に凸の曲面状になっている、[3]に記載のコーナー部材。
[5]前記[1]〜[4]のいずれかに記載のコーナー部材を製造する方法であって、下記の成形工程、分割工程及び接続工程を有する、コーナー部材の製造方法。
成形工程:2つの前記コーナー基材の側端部同士が接続部を介して接続された成形体を成形する。
分割工程:前記成形体を2つの前記コーナー基材に分割する。
接続工程:分割した前記コーナー基材の前記第1側端面と前記第2側端面の少なくとも一方に前記石膏系面材を接続する。
本発明のコーナー部材は、防耐火性に優れ、また角度が高精度に制御されており、簡便に製造することができる。
本発明のコーナー部材の製造方法によれば、防耐火性に優れ、また角度が高精度に制御されたコーナー部材を簡便に製造することができる。
本発明のコーナー部材の一例を示した斜視図である。 図1のコーナー部材のA−A断面図である。 図1のコーナー部材を出隅に取り付けた様子を示した断面図である。 本発明のコーナー部材の他の例を示した断面図である。 本発明のコーナー部材の製造方法で成形する成形体の一例を示した斜視図である。 図5の成形体のB−B断面図である。
[コーナー部材]
本発明のコーナー部材は、屋内における下地材等として、第1平面と第2平面で形成される出隅に取り付けられる部材である。
本明細書においては、コーナー部材における、出隅を形成する第1平面及び第2平面に対向する側の面を内面、内面とは反対側の面を外面という。
以下、本発明のコーナー部材の一例を示して説明する。
本実施形態のコーナー部材1は、図1及び図2に示すように、コーナー基材2と、第1石膏系面材3と、第2石膏系面材4と、を備えている。第1石膏系面材3と第2石膏系面材4は、コーナー基材2に接続されている。
(コーナー基材)
コーナー基材2は、第1平面102と第2平面104で形成される出隅106を覆う長尺の部材である。コーナー基材2は、扇柱状の柱状部10と、柱状部10の一方の平面状の側面から突き出るように設けられた平板状の第1側端部12と、柱状部10の他方の平面状の側面から突き出るように設けられた平板状の第2側端部14とを備えている。柱状部10、第1側端部12及び第2側端部14は一体に形成されている。
コーナー部材1が出隅106に取り付けられる際には、第1側端部12が第1平面102側に配置され、第2側端部14が第2平面104側に配置される。すなわち、コーナー部材1が出隅106に取り付けられる際には、第1側端部12が第1平面102に接し、第2側端部14が第2平面104に接する。この状態においては、コーナー部材1における第1側端部12の第1側端面12aが、第2平面104よりも第1平面102側に突き出ている。また、コーナー部材1における第2側端部14の第2側端面14aが、第1平面102よりも第2平面104側に突き出ている。第1側端部12の第1側端面12aに第1石膏系面材3が接続され、第2側端部14の第2側端面14aに第2石膏系面材4が接続される。
第1側端部12は、柱状部10の一方の側面から突き出るように設けられた平板部分である。第1側端部12は、外面側から見た正面視形状が長方形状になっている。同様に、第2側端部14は、柱状部10の他方の側面から突き出るように設けられた平板部分である。第2側端部14は、外面側から見た正面視形状が長方形状になっている。コーナー基材2を長さ方向の一方の端側から見たときの第1側端部12と第2側端部14との角度は、この例では90度になっている。すなわち、コーナー基材2では、長さ方向の一方の端側から見たときに第1側端部12と第2側端部14とが直角に交差している。
なお、第1側端部12と第2側端部14との角度は、90度には限定されず、取り付ける出隅の角度に応じて適宜設定できる。
第1側端部12の外面12bは平面状になっている。これにより、第1側端部12の第1側端面12aへの第1石膏系面材3の接続において位置決めが容易になり、高い精度で第1側端部12から幅方向に直線的に延在するように第1石膏系面材3を接続することができる。同様に、第2側端部14の外面14bは平面状になっている。これにより、第2側端部14の第2側端面14aへの第2石膏系面材4の接続において位置決めが容易になり、高い精度で第2側端部14から幅方向に直線的に延在するように第2石膏系面材4を接続することができる。
このように、本発明では、コーナー基材に接続される石膏系面材の位置決めが容易になって接続の精度が高まる点から、第1側端部の外面と第2側端部の外面を平面状とすることが好ましい。
コーナー基材2のサイズは、特に限定されず、強度、生産性、施工の容易性、コスト等を考慮して適宜決定することができる。コーナー基材2の長さは、例えば、900〜3000mmとすることができる。
第1側端部12の厚みD(図2)は、例えば、6〜30mmとすることができる。第1側端部12の幅L(図2)、すなわち第2側端部14の内面14cから第1側端部12の第1側端面12aまでの長さは、例えば、2〜10mmとすることができる。第2側端部14の厚み及び幅についても、特に限定されず、例えば、第1側端部12の厚み及び幅と同様の範囲とすることができる。
第1側端部12の厚みD及び幅Lは、第2側端部14の厚み及び幅と同じであることが好ましい。なお、第1側端部12の厚みD及び幅Lは、第2側端部14の厚み及び幅と異なっていてもよい。
この例では、コーナー基材2における、第1側端部12と第2側端部14の間の柱状部10の外面10aは、長さ方向に対して垂直な方向の断面形状が外側に凸の円弧状となるように曲面状になっている。このように、コーナー基材2は、その外面が曲面状に隅切りされている。これにより、室内の雰囲気を柔らかくしたり、デザイン性を向上させたりすることができる。
なお、本発明では、コーナー基材の外面における第1側端部と第2側端部の間の部分が曲面状に隅切りされずに角を有するものであってもよい。
コーナー基材2の内面側における第1側端部12と第2側端部14とで形成される入隅部には、コーナー基材2の長さ方向に延びる凹条16が形成されている。コーナー基材2の内面側の入隅部に凹条16が形成されていることで、柱材等の出隅にコーナー部材1が設置された際に、コーナー基材2の入隅部に柱材等の角が当たってコーナー基材2が破損することをより容易に抑制できる。
凹条16の断面形状は、この例では略円形状であるが、コーナー基材2の入隅部に柱材等の角が当たらないものであればよく、適宜決定することができる。凹条16の幅や深さも、コーナー基材2の入隅部に柱材等の角が当たらない範囲で適宜決定することができる。
コーナー基材は、防火の点では、固定用のビスや釘を挿通させるための貫通孔が形成されていない不燃無孔材とすることが好ましい。なお、必ずしも無孔材にする必要はなく、固定用のビスや釘を挿通させるための貫通孔が予め形成されていてもよい。コーナー基材に貫通孔が予め形成される場合、貫通孔にビスや釘が挿通された際に、該貫通孔がビス等によって完全に封止されるようにすることが好ましい。
コーナー基材を形成する材料としては、防耐火性に優れる点から、無機系材料が好ましい。無機系材料としては、主成分として、セメント、ケイ酸質粉体、骨材、繊維を含む材料(以下、「材料X」ともいう。)が挙げられる。なお、セメント、ケイ酸質紛体、骨材及び繊維を主成分とするとは、材料Xの総質量に対するセメント、ケイ酸質紛体、骨材及び繊維の合計質量の割合が95質量%以上であることを意味する。
セメントとしては、例えば、各種ポルトランドセメント(普通ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメント、中庸熱ポルトランドセメント、低熱ポルトランドセメント、耐硫酸塩ポルトランドセメント等)、ビーライト高含有セメント、アルミナセメント、高炉セメント、フライアッシュセメント、各種混合セメント等の水硬セメントが挙げられる。
セメントとしては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
ケイ酸質粉体としては、例えば、けい石、けい藻土、マイクロシリカ、シリカヒューム等が挙げられる。なかでも、ケイ酸質粉体としては、けい石が好ましい。
ケイ酸質粉体としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
骨材としては、例えば、砂、フライアッシュバルーン、シラスバルーン、真珠岩バルーン、黒曜石バルーン、パーライト、バーミキュライト、カナマイト、ガラスマイクロバルーン等が挙げられる。
骨材としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。
繊維としては、例えば、パルプ、故紙、ポリアミド繊維、ポリエステル繊維、ポリプロピレン繊維、ビニロン繊維等の有機繊維、ガラス繊維、炭素繊維等の無機繊維等が挙げられる。繊維としては、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。なかでも、繊維としては、パルプが好ましい。
材料X中のセメントの含有量は、30〜65質量%が好ましく、35〜55質量%がより好ましい。
材料X中のケイ酸質粉体の含有量は、20〜40質量%が好ましく、25〜37質量%がより好ましい。
材料X中の骨材の含有量は、5〜30質量%が好ましく、8〜25質量%がより好ましい。
材料X中の繊維の含有量は、2〜10質量%が好ましく、2.5〜8質量%がより好ましい。
コーナー基材の製造方法は、特に限定されず、例えば、材料Xを用いた押出成形等法が挙げられる。
(石膏系面材)
第1石膏系面材3は、正面視形状が矩形状の平板状部材である。第1石膏系面材3の側端面3aが、コーナー基材2における第1側端部12の第1側端面12aと接続されている。すなわち、第1石膏系面材3は、コーナー基材2における第1側端部12の第1側端面12aから、第1側端部12の幅方向に延在するように接続されている。また、第1石膏系面材3は、コーナー基材2の第1側端部12における長さ方向の一方の端から他方の端まで設けられている。
第1石膏系面材3の厚みは、コーナー基材2の第1側端部12の厚みと同じであることが好ましい。
第1石膏系面材3の幅、すなわち第1石膏系面材3における第1側端部12側の側端面3aからその反対側の側端面3bまでの長さは、下地材としての柱の幅、強度、製造の容易性等を考慮して適宜決定することができる。例えば、第1石膏系面材3の幅は35〜75mmとすることができる。
第2石膏系面材4は、第1石膏系面材3と同様に正面視形状が矩形状の平板状部材である。第2石膏系面材4の側端面4aが、コーナー基材2における第2側端部14の第2側端面14aと接続されている。すなわち、第2石膏系面材4は、コーナー基材2の第2側端部14の第2側端面14aから、第2側端部14の幅方向に延在するように接続されている。また、第2石膏系面材4は、コーナー基材2の第2側端部14における長さ方向の一方の端から他方の端まで設けられている。
第2石膏系面材4の厚みは、コーナー基材2の第2側端部14の厚みと同じであることが好ましい。
第2石膏系面材4の幅、すなわち第2石膏系面材4における第2側端部14側の側端面4aからその反対側の側端面4bまでの長さは、下地材としての柱の幅、強度、製造の容易性等を考慮して適宜決定することができる。例えば、第2石膏系面材4の幅は35〜75mmとすることができる。
第2石膏系面材4の幅は、第1石膏系面材3の幅と同じであってもよく、異なっていてもよい。
コーナー部材1においては、コーナー基材2の第1側端面12aに第1石膏系面材3が延在するように設けられ、コーナー基材2の第2側端面14aに第2石膏系面材4が延在するように設けられている。そのため、第1石膏系面材3と第2石膏系面材4とがなす角度は、コーナー基材2における第1側端部12と第2側端部14とがなす角度と同じになっている。
コーナー部材1においては、出隅に取り付けられた際にコーナー基材2の第1側端面12aが第2平面104よりも第1平面102側に突き出て、第2側端面14aが第1平面102よりも第2平面104側に突き出るようになっている。これにより、第1側端面12aと第2側端面14aが突き出ていない形態に比べて、コーナー基材2の第1側端面12aと第2側端面14aに第1石膏系面材3と第2石膏系面材4を接続する際のそれぞれの接続面が互いに離れる。そのため、コーナー基材2への第1石膏系面材3と第2石膏系面材4の接続作業が容易になることで、第1石膏系面材3と第2石膏系面材4の角度の高精度に制御しつつ簡便に製造できるようになる。
石膏系面材としては、特に限定されず、例えば、普通石膏ボード、強化石膏ボード、普通硬質石膏ボード、ガラスマット石膏ボード、ガラス繊維不織布入石膏板、スラグ石膏板等が挙げられる。なかでも、石膏系面材としては、意匠性に優れる点では、表面が被覆されていないガラス繊維不織布入石膏板やスラグ石膏板が好ましい。最も一般的な内装仕上げである壁紙仕上げが容易な点から、石膏系面材は紙で覆われていることがより好ましく、紙で覆われた普通石膏ボード、強化石膏ボード、普通硬質石膏ボードが特に好ましい。
第1石膏系面材3と第2石膏系面材4は、同じ石膏系面材であってもよく、異なる石膏系面材であってもよい。
コーナー基材と石膏系面材とを接続する態様は、特に限定されず、例えば、接着材を用いる態様が挙げられる。
接着材としては、例えば、酢酸ビニル樹脂系エマルション接着材や、無機系接着材が好ましい。酢酸ビニル樹脂系エマルション接着材としては、例えば、吉野サクビボンド(商品名)が挙げられる。無機系接着材としては、例えば、トラボンド(登録商標)が挙げられる。
本発明のコーナー部材においては、コーナー基材及び石膏系面材の表面が紙で覆われていることが好ましい。例えば、コーナー部材1においては、内面1bにおける第1側端部12の第1側端面12a側から、第1石膏系面材3の側端面3b、外面1a、第2石膏系面材4の側端面4bを回って、内面1bにおける第2側端部14の第2側端面14a側まで紙で覆われる態様が挙げられる。このように、コーナー基材及び石膏系面材の表面が紙で覆われることで、コーナー部材の外面が削れることが抑制され、またコーナー部材の外面にクロス(壁紙)等が貼られる際にクロスとの接着性が高まる。また、コーナー部材の取り扱い性も向上する。
コーナー部材を覆う紙としては、石膏系面材に一般的に用いられるボード原紙を用いることができる。
以下、コーナー部材1の使用方法の一例として、柱材100の出隅106にコーナー部材1を取り付ける態様について図3に基づいて説明する。
まず、コーナー部材1を柱材100の表面に配置する。このとき、コーナー部材1の内面1bを柱材100側に向けて、柱材100の第1平面102に第1側端部12及び第1石膏系面材3が接し、柱材100の第2平面104に第2側端部14及び第2石膏系面材4が接するようにする。また、出隅106の角が凹条16の部分に位置するようにする。
この状態で、第1石膏系面材3と第2石膏系面材4にビス150を貫通させ、コーナー部材1を出隅106に取り付ける。このように出隅106に取り付けられた状態では、コーナー部材1におけるコーナー基材2の第1側端面12aが第2平面104よりも第1平面102側に突き出し、第2側端面14aが第1平面102よりも第2平面104側に突き出している。
また、柱材100の第1平面102における第1石膏系面材3の側端面3b側に、石膏系面材110を配置して固定する。このとき、石膏系面材110の側端面が第1石膏系面材3の側端面3bに密着するようにする。同様に、柱材100の第2平面104における第2石膏系面材4の側端面4b側にも、石膏系面材112をその側端面が第2石膏系面材4の側端面4bに密着するように配置して固定する。
次いで、石膏系面材110の外面からコーナー部材1の外面1a、石膏系面材112の外面までを覆うようにクロスを貼り付ける。これにより、屋内等における出隅の内装化粧構造を形成できる。
本発明のコーナー部材の製造方法としては、特に限定されず、後述する本発明の製造方法により製造することが好ましい。
以上説明したように、本発明のコーナー部材においては、コーナー基材における第1側端面と第2側端面がそれぞれ突き出た形状になっている。コーナー基材は押出成形等により一体に形成できるため、角度は高い精度で制御できる。そして、コーナー基材におけるそれぞれ突き出た第1側端面と第2側端面には石膏系面材を容易に接続できるため、石膏系面材の角度も高い精度で制御できる。このように、本発明のコーナー部材は、角度を高精度に制御しつつ簡便に製造することができる。
また、本発明のコーナー部材は、防耐火性にも優れている。
なお、本発明のコーナー部材は、前記したコーナー部材1には限定されない。例えば、コーナー基材の第1側端面又は第2側端面の一方のみに石膏系面材が接続されたコーナー部材であってもよい。具体的には、例えば、図4に例示したコーナー部材1Aであってもよい。図4における図2と同じ部分には同符号を付して説明を省略する。
コーナー部材1Aは、第2石膏系面材4を備えず、その分だけコーナー基材2の第2側端部14Aの幅が長くなっている以外は、コーナー部材1と同じである。コーナー部材1Aにおいても、第2側端部14Aと第1石膏系面材3との角度を容易に高精度に制御できる。
コーナー部材1Aのように石膏系面材をコーナー基材の第1側端面又は第2側端面の一方に備える場合には、石膏系面材が接続されない側の側端部の幅を長くすることが好ましい。これにより、柱材等にコーナー部材を取り付ける際にかかりが良好になるため、施工がより容易になる。
[コーナー部材の製造方法]
本発明のコーナー部材の製造方法は、前述した本発明のコーナー部材を製造する方法である。本発明のコーナー部材の製造方法は、下記の成形工程、分割工程及び接続工程を有する。
成形工程:2つのコーナー基材の側端部同士が接続部を介して接続された成形体を成形する。
分割工程:前記成形体を2つのコーナー基材に分割する。
接続工程:分割したコーナー基材の第1側端面と第2側端面の少なくとも一方に石膏系面材を接続する。
以下、コーナー部材1を製造する場合を例にして各工程について説明する。
(成形工程)
成形工程では、図5及び図6に示すように、2つのコーナー基材2、2’の第1側端部12と第2側端部14とが接続部5を介して接続された成形体200を成形する。コーナー基材2’は、コーナー基材2と同じ態様であり、コーナー基材2とは別々に使用される。成形方法としては、押出成形法が好ましい。
成形工程で形成する成形体200においては、施工時には別々の部材として使用される2つのコーナー基材2、2’が接続部5を介して一体に形成されている。これにより、押出成形で形成する成形体の寸法精度を高くすることができる。このような効果が得られる要因は、以下のように考えられる。
押出成形においては、成形体の寸法が小さいほど材料が押し出されにくくなる傾向がある。この傾向は、主成分としてセメント、ケイ酸質粉体、骨材、繊維を含む材料を使用する場合に特に顕著である。しかし、2つのコーナー基材2、2’が接続部5を介して一体となっていることで、各々のコーナー基材2の寸法が小さくても、成形体200としては十分な寸法となるため、材料をスムーズに押し出すことができる。これにより、各々のコーナー基材の寸法精度が高い成形体が得られる。
成形体200においては、一方のコーナー基材2における接続部5で接続されていない側の第1側端部12と、他方のコーナー基材2’における接続部5で接続されていない側の第2側端部14とが接続部に対して同じ側に位置するようになっている。これにより、成形体200は、長さ方向に垂直な断面形状がU字状になっている。このように、本発明の製造方法においては、2つのコーナー基材における接続部で接続されていない側の側端部同士が接続部に対して同じ側に位置し、長さ方向に垂直な断面形状がU字状になっていることが好ましい。
また、この例では、2つのコーナー基材の形状は同じ形状であり、成形体200の長さ方向に垂直な断面形状は接続部5を挟んで対称になっている。
成形体200においては、外面200aにおける接続部5の部分に、長さ方向に延びる凹条6が形成され、内面200bにおける接続部5の部分にも、長さ方向に延びる凹条7が形成されている。これにより、この例の接続部5の厚みは、第1側端部12の厚み及び第2側端部14の厚みよりも薄くなっている。接続部5の厚みが第1側端部12の厚み及び第2側端部14の厚みよりも薄くなっていることで、成形体200を接続部5に沿って切断して分割することが容易になる。
(分割工程)
分割工程では、成形工程で得た成形体200を接続部5に沿って幅方向に2つに分割し、2つのコーナー基材2、2’を得る。成形体200を分割する方法は、特に限定されず、例えば、砥石、チップソー、丸鋸等を用いた切断機等が挙げられる。分割後のコーナー基材2、2’における接続部5と接続されていた側の側端面は、必要に応じて研磨等を行って平滑な面とする。
(接続工程)
接続工程では、分割後のコーナー基材2、2’における第1側端部12の第1側端面12aに第1石膏系面材3を接続し、第2側端部14の第2側端面14aに第2石膏系面材4を接続する。これにより、コーナー部材1が得られる。
コーナー基材の側端面に石膏系面材を接続する方法は、特に限定されず、例えば、接着材を用いる方法が挙げられる。
以上説明したように、本発明のコーナー部材の製造方法では、2つのコーナー基材が接続部で接続された成形体を成形した後、該成形体から分割したコーナー基材に石膏系面材を接続してコーナー部材を製造する。そのため、防耐火性に優れ、また角度及び寸法が高精度に制御されたコーナー部材が簡便に得られる。
なお、本発明のコーナー部材の製造方法は、前記した成形体200を製造する方法には限定されない。例えば、コーナー基材の一方の側端面のみに石膏系面材を接続する方法であってもよい。
1、1A コーナー部材
2、2’ コーナー基材
3 第1石膏系面材
4 第2石膏系面材
5 接続部
12 第1側端部
12a 第1側端面
14 第2側端部
14a 第2側端面
16 凹条
100 柱材
102 第1平面
104 第2平面
106 出隅
110、112 石膏系面材
200 成形体

Claims (5)

  1. 第1平面と第2平面で形成される出隅に取り付けられるコーナー部材であって、
    前記出隅を覆う長尺のコーナー基材と、前記コーナー基材に接続された平板状の石膏系面材とを備え、
    前記コーナー基材は、前記出隅に取り付けられた状態で、前記第1平面に接する第1側端部と、前記第2平面に接する第2側端部とを備え、前記第1側端部の第1側端面が前記第2平面よりも前記第1平面側に突き出し、前記第2側端部の第2側端面が前記第1平面よりも前記第2平面側に突き出しており、
    前記石膏系面材が前記第1側端面と前記第2側端面の少なくとも一方に接続され、
    前記コーナー基材の内面側における前記第1側端部と前記第2側端部とで形成される入隅部に、前記コーナー基材の長さ方向に延びる凹条が形成されている、コーナー部材。
  2. 前記コーナー基材の外面における前記第1側端部と前記第2側端部の間の部分が、外側に凸の曲面状になっている、請求項1に記載のコーナー部材。
  3. 第1平面と第2平面で形成される出隅に取り付けられるコーナー部材であって、
    前記出隅を覆う長尺のコーナー基材と、前記コーナー基材に接続された平板状の石膏系面材とを備え、
    前記コーナー基材は、扇柱状の柱状部と、前記柱状部の一方の平面状の側面から2〜10mm突き出るように設けられた第1側端部と、前記柱状部の他方の平面状の側面から2〜10mm突き出るように設けられた第2側端部と、を備え、
    前記コーナー基材が前記出隅に取り付けられた状態で、前記第1側端部が前記第1平面に接し、前記第2側端部が前記第2平面に接し、
    前記コーナー基材の前記第1側端部の外面と前記第2側端部の外面はそれぞれ平面状であり、
    前記石膏系面材が前記第1側端部の第1側端面と前記第2側端部の第2側端面の少なくとも一方に接続されている、コーナー部材。
  4. 前記第1側端面と前記第2側端面の両方に前記石膏系面材が接続されている、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコーナー部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のコーナー部材を製造する方法であって、下記の成形工程、分割工程及び接続工程を有する、コーナー部材の製造方法。
    成形工程:2つの前記コーナー基材の側端部同士が接続部を介して接続された成形体を成形する。
    分割工程:前記成形体を2つの前記コーナー基材に分割する。
    接続工程:分割した前記コーナー基材の前記第1側端面と前記第2側端面の少なくとも一方に前記石膏系面材を接続する。
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