JP2021072783A - 作業車 - Google Patents

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Abstract

【課題】慣性計測装置により車体の姿勢変化に伴う慣性情報を精度よく計測できるようにすることが望まれていた。【解決手段】衛星測位情報を受信するアンテナユニット32と、走行車体の慣性情報を計測する慣性計測装置39と、走行用の後輪を支持する後車軸9と、後車軸を回動自在に支持するミッションケース10と、が備えられ、アンテナユニット32が走行車体から上方に離れた個所に設けられ、慣性計測装置39が、ミッションケース10の近傍箇所に配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、例えば、トラクタや田植え機等の作業車であって、車体の姿勢変化に伴う慣性情報を計測する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)を備えている作業車に関する。
上記作業車の一例としてのトラクタにおいて、従来では、慣性計測装置として、例えば、3軸のジャイロと3方向の加速度計とを備え、3次元の角速度と加速度を求める構成とし、走行車体の姿勢すなわち、前後方向及び左右方向での傾斜状態や旋回状態等を求めるようにしたものがあり、この慣性計測装置は、GPS衛星から送信される衛星測位情報を受信するGPSアンテナと同じケース内に一体的に収納されたものがあった(例えば、特許文献1参照)。又、この種のトラクタのうち、運転キャビンを備えていない形式のトラクタでは、GPSアンテナが車体の操縦パネル部の内部に収納される状態で備えられていた(例えば、特許文献2参照)。
従って、運転キャビンを備えていない形式のトラクタでは、慣性計測装置が操縦パネル部の内部に収納される構成となっていた。
特開2016−94093号公報 特開2016−16562号公報
慣性計測装置が操縦パネル部の内部に収納される構成であれば、操縦パネル部は剛性がそれほど高くないので、慣性計測装置を支持する箇所が撓み変形するおそれがあり、しかも、操縦部パネルの車体前部側には、振動が発生するエンジンが備えられており、作業走行中に、エンジンの振動が慣性計測装置に悪影響を与えるおそれがあり、そのことにより、慣性計測装置の計測結果に誤差が生じるおそれがあった。
そこで、慣性計測装置により車体の姿勢変化に伴う慣性情報を精度よく計測できるようにすることが望まれていた。
本発明に係る作業車の特徴構成は、
衛星測位情報を受信するアンテナユニットと、
走行車体の慣性情報を計測する慣性計測装置と、
走行用の後輪を支持する後車軸と、
前記後車軸を回動自在に支持するミッションケースと、が備えられ、
前記アンテナユニットが前記走行車体から上方に離れた個所に設けられ、
前記慣性計測装置が、前記ミッションケースの近傍箇所に配置されている。
上記構成において、前記慣性計測装置が、前記アンテナユニットより下方、且つ、平面視で、前記ミッションケースと重複する箇所に配置されていると好適である。
また、上記構成において、転倒保護用のロプスを備え、前記アンテナユニットが、前記ロプスに支持されていると好適である。
また、上記構成において、前記走行車体の運転部の上方を覆うキャノピが備えられ、前記アンテナユニットが、前記キャノピに支持されていると好適である。
また、上記構成において、前記アンテナユニットが、前記車体のボンネットの上方に設けられていると好適である。
また、本発明に係る作業車の特徴構成は、
車体の慣性情報を計測する慣性計測装置と、
走行用の後輪を支持する後車軸と、
前記後車軸を回動自在に支持するミッションケースと、が備えられ、
前記慣性計測装置が、平面視で、前記ミッションケースと重複する箇所に配置されている点にある。
本発明によれば、後車軸を回動自在に支持するミッションケースは、車体を支持する構造体(フレーム)の一部を構成するものであり、剛性が高く、変形するおそれは少ない。
このようなミッションケースに対して、平面視で重複する箇所に慣性計測装置が配置されている。その結果、剛性が高く、変形するおそれが少ないミッションケースと平面視で重複する状態で慣性計測装置が備えられるので、支持される箇所が変形することがない。又、この種の作業車では、エンジンは車体前部に位置するボンネットの内側に設置されることが多く、慣性計測装置は、エンジンの振動による影響を受け難いものとなる。その結果、支持される箇所が変形したり、振動の影響を受けることにより発生する誤差は少なくなり、計測精度の向上を図ることができる。
従って、慣性計測装置により車体の姿勢変化に伴う慣性情報を精度よく計測できるようにすることが可能となった。
本発明においては、前記慣性計測装置が、前記後車軸の駆動軸心よりも上方に配置されていると好適である。
本構成によれば、後車軸の上方箇所は、後車軸を介して車体の荷重が後輪に掛かる位置であり、剛性の高い支持構造を有する箇所である。このような箇所に慣性計測装置が備えられるので、慣性計測装置は誤差の少ない状態で計測することができる。
本発明においては、作業装置を昇降させる昇降シリンダと、
前記昇降シリンダを収容するシリンダケースと、が備えられ、
前記慣性計測装置が、前記シリンダケースの上側に配置されていると好適である。
本構成によれば、慣性計測装置が、ミッションケースの上側に直接に支持されるのではなく、昇降シリンダを収容するシリンダケースの上側に配置される。ミッションケースは、その内部において動力伝達する伝動機構により振動が発生するが、この振動が慣性計測装置に直接に伝わることが防止される。その結果、車体の後部に連結される作業装置を昇降させるために備えられる昇降シリンダのケースを有効利用して、慣性計測装置は、振動による影響を受け難いものとなり、誤差の少ない状態で計測することができる。
本発明においては、左右の前記後車軸の駆動速度に速度差を与えることが可能な差動装置が備えられ、前記慣性計測装置が、前記差動装置の上側に配置されていると好適である。
本構成によれば、差動装置は車体横方向中間に位置しており、剛性の高い箇所であるから、その位置に慣性計測装置が配置されるので、計測誤差が少なくなる。
本発明においては、前記慣性計測装置が、平面視で、前記後車軸と重複する箇所に配置されていると好適である。
本構成によれば、平面視で後車軸と重複する箇所は、剛性の高い箇所であり、このような箇所に慣性計測装置が配置されるので、計測誤差が少なくなる。
本発明においては、操縦者が着座可能な運転座席が備えられ、
前記慣性計測装置が、前記運転座席の下側に配置されていると好適である。
本構成によれば、運転座席は剛性の高い箇所に支持されるものであり、このような剛性の高い箇所に慣性計測装置が配置されるので、計測誤差が少なくなる。
本発明においては、前記慣性計測装置が、側面視で、前記後輪と重複する箇所に配置されていると好適である。
本構成によれば、慣性計測装置が、左右両側が後輪によって覆われる状態となり、後輪により保護され、障害物による損傷を受け難い。
本発明においては、前記ミッションケースの近傍に配置される転倒保護用のロプスと、
衛星測位情報を受信するアンテナユニットと、が備えられ、
前記アンテナユニットが、前記ロプスに支持されていると好適である。
ロプスは、転倒時に操縦者を保護するために、運転部の上方を迂回するように背高に設けられる。そこで、本構成によれば、このようなロプスにアンテナユニットを支持することにより、ボンネットや車体のケース等の障害物による悪影響を受け難く、GPS衛星等から送信される衛星測位情報を良好に受信し易いものになる。しかも、ロプスは、剛性が高く、振動や撓み等が生じ難いものであり、車体にて発生する振動が伝わり難く、振動に起因して車体の位置や方位の測位結果に誤差が生じるおそれが少ないものになる。従って、衛星測位情報を良好に精度よく受信できるようにすることが可能となった。
トラクタの側面図である。 トラクタの平面図である。 トラクタの正面図である。 調節機構を示す底面図である。 トラクタの背面図である。 配線の支持構造を示す縦断正面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの平面図である。 別実施形態のトラクタの正面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの平面図である。 別実施形態のトラクタの正面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの平面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの平面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの平面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの正面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの背面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。 別実施形態のトラクタの正面図である。 別実施形態のトラクタの側面図である。
以下、本発明に係る作業車の一例である、トラクタの実施形態を図面に基づいて説明する。
図1,2,3,5に、本発明に係るトラクタが示されている。この実施形態では、図1に記載した符号Fで示す方向がトラクタの前側であり、符号Bで示す方向がトラクタの後側である。又、図2に記載した符号Rで示す方向がトラクタの右側であり、符号Lで示す方向がトラクタの左側である。
図1に示すように、トラクタは、車体の骨組みを形成する車体フレーム1によって全体が支持され、向き変更操作可能で駆動可能な左右の前輪2と、向き固定で駆動可能な左右の後輪3とを備えて走行車体4が構成されている。車体前部のボンネット5内にエンジン6が搭載され、車体の後部側に運転部7が備えられている。
図1,2に示すように、走行車体4は、その後部に、車体後部への耕耘装置などの作業装置(図示せず)の着脱が可能で且つ作業装置を連結した状態で昇降操作可能なリンク機構8が備えられている。運転部7の下部に、エンジン6の動力が伝達される動力を後車軸9を介して左右の後輪3に伝達するミッションケース10が備えられている。ミッションケース10内には、左右の後車軸9の駆動速度に速度差を与えることが可能な差動装置11が備えられ、エンジン6からの動力が差動装置11を介して左右の後輪3に振り分けて伝達される。ミッションケース10は後車軸9を回動自在に支持している。
この実施形態では、車体前部に位置するエンジン6、エンジン6の後方に連結されるクラッチハウジング12、中間フレーム13、車体後部に位置するミッションケース10等が一体的に連結されて剛性の高い車体フレーム1が形成されている。
ミッションケース10の上部には、リンク機構8を介して作業装置を昇降駆動する油圧式の昇降シリンダ14が備えられている。昇降シリンダ14はシリンダケース15に収容されている。シリンダケース15内に、昇降シリンダ14の伸縮操作にて揺動操作される揺動アーム16が備えられ、揺動アーム16と一体的に揺動するリフトアーム17と、リンク機構8とが、リフトロッド18を介して枢支連結されている。
運転部7は、操縦者が着座可能な運転座席19と、その運転座席19の前側に位置して運転部7の床面を形成する搭乗ステップ20、運転座席19の前方に位置する前輪操舵用のステアリングホイール21及びその他の操作具22を備えた操縦パネル部23が備えられている。運転座席19の左右両側には、左右の後輪3の上方を覆う後輪フェンダー24が備えられ、後輪フェンダー24にも複数の作業用の操作具25が設けられている。
運転部7の後側には、左右両側が車体フレーム1の後端部、すなわち、ミッションケース10の後端部に連結されるとともに、運転座席19の後側上方を囲うように上方に延びる転倒保護用のロプス26が備えられている。すなわち、ロプス26は、左右一対の縦方向に沿って延びる縦フレーム部26aと、左右の縦フレーム部26aの上端同士を繋いで横方向に沿って延びる横フレーム部26bとを有して、機体正面視で略門型に形成されている。ロプス26は、中空状の角パイプ材にて構成され、角パイプ材を正面視で略門型に屈曲させた形状となっている。
ロプス26は、下部に設けられた横向き揺動支点X周りで折れ曲がり可能に構成されている。このように構成することで、車体の運搬時等においてロプス26を前記揺動支点X周りで機体前方側に揺動させることにより、上方への突出量を少なくして輸送の邪魔になることを回避できる。
走行車体4には、走行制御用のコントローラ30と、前輪2を操向操作可能なステアリングモータ(図示せず)と、GNSS(全地球航法衛星システム)の一例である周知のGPS(Global Positioning System)(全地球測位システム)を利用して走行車体4の位置及び方位を測定する測位ユニット31等が備えられている。
測位ユニット31は、GPS衛星(図示せず)から送信された電波と、既知位置に設置された基準局(図示せず)から送信されたデータとを受信する衛星航法用のアンテナユニット32、及び、測位ユニット31の測位データに基づいて、走行車体4の位置及び方位を測定する衛星航法装置33を備えている。GPSを利用した測位方法として、本実施形態においては、GPSの測位データと、地上側に予め位置が判明している基準局から送信される誤差補正情報とを用いて車体の位置を計測することができるD−GPS(Differential GPS)が採用されている。基準局は、GPS衛星からの電波を受信して得た誤差補正情報を無線通信により送信する。衛星航法装置33は、GPS衛星からの電波を受信して得た測位データと、基準局からの情報とに基づいて、走行車体4の位置及び方位を求める。
アンテナユニット32を含む測位ユニット31は、GPS衛星からの電波の受信感度が高くなるように、機体外方に臨む状態で高い位置に配備されている。具体的には、図1に示すように、測位ユニット31は、ロプス26における頂部(最も高い位置)にある横フレーム部26bに備えられている。測位ユニット31は、横フレーム部26bにおける横方向中央部付近において、取付ブラケット34を介して取付られている。つまり、アンテナユニット32が、運転座席19の上端よりも高い位置であり、且つ、ロプス26の揺動支点Xよりも上側に位置する状態で備えられている。
ロプス26に対する測位ユニット31の左右方向の取付位置を調節可能な調節機構35が備えられている。説明を加えると、図4に示すように、測位ユニット31は取付ブラケット34を介してロプス26に取り付けられている。測位ユニット31は、下向きに突出して取付ブラケット34に形成された挿通孔36を挿通する4本のボルト37と、取付ブラケット34の下側からボルト37に装着されるナット38との締結により、取付ブラケット34に連結固定される。そして、各ボルト37が挿通する挿通孔36は、横方向に長い長孔に形成されている。この長孔の範囲内で測位ユニット31を横方向に任意の位置に変更させてボルト37・ナット38の締結により固定することができる。
上記したようにアンテナユニット32が、走行車体4から上方側に離れた箇所に設けられるので、GPSを利用して測定した走行車体4の位置及び方位には、走行車体4のヨーイング、ピッチング、又は、ローリングに伴うアンテナユニット32の位置ズレに起因した測位誤差が含まれている。つまり、測位ユニット31にて計測された位置と、作業装置による作業位置との間の位置ずれに起因した誤差である。
そこで、走行車体4には、上記したような測位誤差を取り除く補正を可能にするために、3軸のジャイロスコープ(図示せず)と3方向の加速度センサ(図示せず)とを有して走行車体4のヨー角、ピッチ角、ロール角、などを計測する慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)39が備えられている。測位ユニット31により測定した走行車体4の位置及び方位の情報が、慣性計測装置39にて計測された走行車体4のヨーイング、ピッチング、又は、ローリングに伴うアンテナユニット32の位置ズレの情報により補正するようになっている。
図2に示すように、慣性計測装置39は、平面視で、ミッションケース10と重複する箇所に配置されている。説明を加えると、慣性計測装置39は、運転座席19の下側において、後車軸9の駆動軸心よりも上方に位置する箇所であって、且つ、ミッションケース10の上側に備えられるシリンダケース15の上側に配置されている。さらに説明すると、慣性計測装置39は、側面視で、後輪3と重複する箇所に配置されている。この箇所は、剛性が高く撓み変形等が生じ難い箇所であり、さらに、エンジン6からも離れているので、エンジン6の振動による影響を受け難いものとなり、誤差の少ない状態で計測することができる。
図1に示すように、コントローラ30は、操縦パネル部23の内部に収納する状態で備えられている。そして、コントローラ30は、事前に設定された圃場内での走行経路の情報と、測位ユニット31の測位結果とに基づいて、作業用の走行経路に沿って走行車体4が走行するようにステアリングモータ等を制御する自動操向制御を実行するように構成されている。
アンテナユニット32を含む測位ユニット31とコントローラ30とを接続する配線40が備えられている。説明を加えると、配線40が、縦フレーム部26aに沿って配索されている。具体的には、配線40が、中空状の角パイプ材からなるロプス26の縦フレーム部26aのうち揺動支点Xよりも上側の可動部分の内部を通るように配索されている。
すなわち、図6に示すように、測位ユニット31からの配線40は、横フレーム部26bに形成された挿通孔50を通して、横フレーム部26bの内部に案内され、横フレーム部26b及び縦フレーム部26aの内部を通り、縦フレーム部26aのうち揺動支点Xよりも上側に形成された挿通孔51を通り、ミッションケース10の上側に位置する慣性計測装置39にまで延びている。そして、配線40は、慣性計測装置39を経由して、後輪フェンダー24の下側を通って操縦パネル部23に備えられたコントローラ30にまで延びている。
〔別実施形態〕
(1)上記実施形態では、アンテナユニット32(測位ユニット31)がロプス26における横フレーム部26bに取り付けられる構成としたが、この構成に代えて、図1,3,5,9,10,12に仮想線で示すように、アンテナユニット32が、ロプス26における縦フレーム部26aに取り付けられる構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、ロプス26の縦フレーム部26aが上下方向に真っ直ぐに延びる形状としたが、この構成に代えて、図7,8,9に示すように、ロプス26の縦フレーム部26aの上部側箇所が機体前部側に折れ曲がる形状に設けられているものでもよい。
(3)上記実施形態では、ロプス26が下端部にて揺動支点Xを設ける構成としたが、この構成に代えて、図10,11,12に示すように、ロプス26の上下中間位置にて折れ曲がり用の揺動支点Xを有し、ロプス26の横フレーム部26bにアンテナユニット32を設ける構成としてもよい。
(4)上記実施形態では、走行車体4の後部に設けられたロプス26にアンテナユニット32が取付けられる構成としたが、この構成に代えて、次の(4−1)〜(4−6)に記載する構成としてもよい。
(4−1)
図13,14,15,16に示すように、走行車体4に前端部を保護するために備えられたフロントガード41にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。図15,16では、フロントガード41の左右両側を通過する支持アーム42によりフロントローダ43を連結する構成を示している。
(4−2)
図17,18に示すように、運転部7の上方を覆うキャノピー44にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。図18に示すように、機体前部に向けて片持ち状に延びるキャノピー44の前端部にアンテナユニット32が取付けられる場合には、キャノピー44の支柱45から補助ステー46を伸ばして支持強度を向上させるようにするとよい。
(4−3)
図19,20に示すように、運転部7の前方であって且つボンネット5の後部側に位置する箇所に設けられたロプス26にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。
(4−4)
図21,22,23に示すように、運転部7に後部に設けられる転倒防止用のロプス26とは別に、ボンネット5の上方を跨ぐ状態で、専用の支持部材47を設け、この支持部材47にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。支持部材47における縦向き延設部47aが、直線状に延びる形状でもよく、L字状に曲がる形状でもよい。
(4−5)
図24〜29に示すように、運転部7の後部に設けられる転倒防止用のロプス26から延出されるステー48が備えられ、アンテナユニット32が、ステー48に取り付けられる構成としてもよい。例えば、図24,25に示すように、上下方向に真っ直ぐに延びるロプス26に対して、機体後部側又は機体前部側に延設されるステー48が設けられ、そのステー48にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。又、図26に示すように、ロプス26の上部側箇所が機体前部側に折れ曲がる形状に設けられ、そのロプス26の折れ曲がり箇所から後部上方に延設されるステー48が設けられ、そのステー48にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。さらに、図27,28,29に示すように、上下方向に真っ直ぐに延びるロプス26、又は、機体前部側に折れ曲がる形状のロプス26に対して、左右の縦フレーム部26a同士に亘って延びる状態で、且つ、側面視で縦フレーム部26aと重複する状態で、ステー48が設けられ、このステー48にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。
(4−6)
図1に仮想線で示すように、ボンネット5の上部にアンテナユニット32が取付けられる構成としてもよい。
(5)上記実施形態では、配線40が、ロプス26の縦フレーム部26aの内部を通り、縦フレーム部26aの途中から外方に出てコントローラ30に向けて延びる構成としたが、この構成に代えて、次の(5−1)〜(5−5)に記載する構成としてもよい。
(5−1)
配線40が、縦フレーム部26aの内部を縦フレーム部26aの下端の開口を通過する状態で延び、その後、後輪フェンダー24の内部を通り、コントローラ30に向けて延びる構成としてもよい。
(5−2)
配線40が、縦フレーム部26aの外周面のうち機体幅方向における内側の内側面を通るように配索される構成でもよい。
(5−3)
配線40が、縦フレーム部26aの外周面のうち機体幅方向における外側の外側面を通るように配索されているものでもよい。
(5−4)
配線40が、縦フレーム部26aの外周面のうち機体前後方向における後側の後面を通るように配索されているものでもよい。
(5−5)
配線40が、縦フレーム部26aの外周面に配索される場合、配線40が外方に露出しないように、配線40の周囲を化粧カバー(図示せず)によって覆う構成としてもよい。
この化粧カバーが、ロプス26のうち揺動支点Xよりも上側の可動部分に取り付けられる構成にするとよい。
(6)上記実施形態では、測位ユニット31(アンテナユニット32)と走行制御用のコントローラ30とは配線40を介して接続される構成としたが、この構成に代えて、測位ユニット31(アンテナユニット32)と走行制御用のコントローラ30とが、図示しない通信装置を経由して無線通信方式にて互いに情報を送信可能に構成されるものでもよい。
(7)上記実施形態では、慣性計測装置39が、平面視で、ミッションケース10と重複する箇所に配置されている構成としたが、この構成に代えて、次の(7−1)〜(7−6)に記載する構成としてもよい。
(7−1)
慣性計測装置39を、車体フレーム1における横側部に配置する構成としてもよい。その場合、車体フレーム1に直接支持させてもよいが、図示しないブラケットを介して車体フレーム1に支持するようにしてもよい。
(7−2)
慣性計測装置39を、車体フレーム1における下面に配置する構成としてもよい。その場合、正面視で左右の後輪フェンダー24にて囲まれた領域に配置する構成としてもよい。そして、車体フレーム1に直接支持させてもよいが、図示しないブラケットを介して車体フレーム1に支持するようにしてもよい。
(7−3)
車体フレーム1として、車体の左右両側部において車体前後方向に長く延びる一対のメインフレーム(図示せず)を備え、左右のメインフレームにて、エンジン6やミッションケース10を支持するようなフレーム構造を備える構成とし、正面視で左右のメインフレームで囲まれる領域に慣性計測装置39を備える構成としてもよい。その場合、メインフレームに直接支持させてもよいが、ブラケットを介してメインフレームに支持するようにしてもよい。
(7−4)
慣性計測装置39を、側面視で前車軸49よりも上方に位置する状態で配置してもよい。その場合、側面視で前輪2と重複する状態で配置するようにしてもよく、重複しない状態で配置してもよい。
(7−5)
慣性計測装置39を、平面視でボンネット5と重複する状態で、ボンネット5の下側に位置する状態で配置してもよい。この場合、平面視で前車軸49や車体フレーム1等を重複する位置に設けるとよい。
(7−6)
慣性計測装置39をロプス26に設けるようにしてもよい。この場合、アンテナユニット32の近傍の位置に設ける構成、あるいは、測位ユニット31に収納される状態で設ける構成でもよく、アンテナユニット32から離間した位置に設けてもよい。
(8)上記実施形態では、測位ユニット31をロプス26に対して位置調節する調節機構35として、ブラケット34にボルト37が挿通する挿通孔36(長孔)が形成される構成としたが、この構成に代えて、ボルト37が挿通する丸形の挿通孔を間隔をあけて複数形成して、複数の挿通孔のうちのいずれかを選択してボルトを挿通して締結することで位置調節する構成としてもよい。
(9)上記実施形態では、コントローラ30がステアリングモータによる自動操向制御を実行する構成としたが、ステアリングモータの制御に加えて、変速装置を操作する変速モータを制御して車速を自動制御する構成としてもよい。
(10)上記実施形態では、ロプスを備えたトラクタに適用した場合を例示したが、本発明は、ロプスを備えていないトラクタやキャビン付きトラクタ等でもよく、トラクタ以外の田植機等の他の作業車にも適用できる。
本発明は、車体の姿勢変化に伴う慣性情報を計測する慣性計測装置を備えている作業車に適用できる。
3 後輪
9 後車軸
10 ミッションケース
11 差動装置
14 昇降シリンダ
15 シリンダケース
19 運転座席
26 ロプス
32 アンテナユニット
39 慣性計測装置

Claims (5)

  1. 衛星測位情報を受信するアンテナユニットと、
    走行車体の慣性情報を計測する慣性計測装置と、
    走行用の後輪を支持する後車軸と、
    前記後車軸を回動自在に支持するミッションケースと、が備えられ、
    前記アンテナユニットが前記走行車体から上方に離れた個所に設けられ、
    前記慣性計測装置が、前記ミッションケースの近傍箇所に配置されている作業車。
  2. 前記慣性計測装置が、前記アンテナユニットより下方、且つ、平面視で、前記ミッションケースと重複する箇所に配置されている請求項1に記載の作業車。
  3. 転倒保護用のロプスを備え、
    前記アンテナユニットが、前記ロプスに支持されている請求項1又は2に記載の作業車。
  4. 前記走行車体の運転部の上方を覆うキャノピが備えられ、
    前記アンテナユニットが、前記キャノピに支持されている請求項1又は2に記載の作業車。
  5. 前記アンテナユニットが、前記走行車体のボンネットの上方に設けられている請求項1又は2に作業車。
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