JP2021071719A - 融着接続機 - Google Patents

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Abstract

【課題】小出力の動力源を用いつつ、被覆クランプを開く際の動作時間を短くできる融着接続機を提供する。【解決手段】融着接続機1は、光ファイバF1、F2のガラス部を加熱する加熱部と、光ファイバの被覆部が載置される下クランプ12と、下クランプとの間で光ファイバを挟持する被覆クランプ15と、加熱部および被覆クランプを覆う風防カバー3と、被覆クランプを下クランプから退避させる退避機構30と、開閉機構40と、ガラスクランプとを備える。退避機構は、動力源30aと、回動部材33bと、動力源によって弾性変形する弾性部材32と、弾性部材から受ける弾性力によって被覆クランプを押し上げる伝達部33と、風防カバーが閉じられた状態において回動部材の回動を規制する規制部34と、を有し、規制部は、風防カバーが開く動作に連動して、弾性部材を蓄えられた弾性エネルギーを解放させて回動部材の回動の規制を解除する。【選択図】図5

Description

本発明は、融着接続機に関する。
特許文献1には、光ファイバ同士を加熱して融着接続するための融着接続機が開示されている。この融着接続機は、光ファイバを押圧する被覆クランプ(クランプ上部材)と、被覆クランプの下方に位置して光ファイバを支持する可動ステージと、を備えている。可動ステージは、動力源によって前進および後退可能となっている。可動ステージの動力源は、ギア列によって被覆クランプにも接続されており、可動ステージが後退するとき、動力源の動力を利用して被覆クランプを開く動作が行われる。
特許第5512786号公報
被覆クランプは融着接続の際に光ファイバを固定する役割を有しているため、一般的に、被覆クランプが閉じた状態を維持する力(閉じ力)は強く設定される。特許文献1の構成では、閉じ力に打ち勝って被覆クランプを開くために、動力源と被覆クランプとの間のギア列の減速比を大きくすることが求められる。減速比を大きくすると被覆クランプを開く際の動作時間が長くなる。また、出力の大きい動力源を用いれば、減速比および動作時間を小さくすることは可能であるが、この場合には装置の大型化につながる。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、小出力の動力源を用いつつ、被覆クランプを開く際の動作時間を短くすることが可能な融着接続機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一態様に係る融着接続機は、光ファイバのガラス部を加熱する加熱部と、前記光ファイバの被覆部が載置される下クランプと、前記下クランプとの間で前記光ファイバを挟持する被覆クランプと、前記加熱部および前記被覆クランプを覆う風防カバーと、前記被覆クランプを前記下クランプから退避させる退避機構と、前記風防カバーを駆動させる開閉機構と、前記風防カバーの内面に取り付けられた一対のガラスクランプと、を備え、前記退避機構は、動力源と、回動中心回りに回動可能な回動部材と、前記動力源から受ける動力によって弾性変形することで弾性エネルギーを蓄える弾性部材と、前記弾性部材から受ける弾性力によって前記被覆クランプを押し上げる伝達部と、前記風防カバーが閉じられた状態において前記弾性部材が前記弾性エネルギーを蓄えている間の前記回動部材の回動を規制する規制部と、を有し、前記規制部は、前記風防カバーが開く動作に連動して、前記弾性部材を蓄えられた前記弾性エネルギーを解放させることで前記回動部材の回動の規制を解除する。
上記態様によれば、光ファイバがセットされて風防カバーおよび被覆クランプが閉じられた後、動力源を駆動させて、弾性部材を弾性変形させることができる。そして、融着接続が完了した後、風防カバーが開く動作に連動して伝達部の変位の規制が解除されるため、弾性部材から受ける弾性力によって伝達部が変位し、被覆クランプを押し上げることができる。このように、動力源から得られる動力を、融着接続などを行っている間の時間を用いて弾性部材に蓄えて、弾性エネルギーを短時間で解放させることで、小出力の動力源を用いながら、被覆クランプの閉じ力に打ち勝って被覆クランプを開くことができる。
ここで、前記伝達部は、前記被覆クランプと前記回動部材との間に位置して上下方向にスライド移動可能なピンと、を有し、前記回動部材が前記弾性力を受けて回動することで、前記ピンが上方にスライド移動して前記被覆クランプを押し上げてもよい。
また、前記伝達部は、回動中心回りに回動可能な回動部材を有し、前記回動部材が前記弾性力を受けて回動することで、前記回動部材が前記被覆クランプを押し上げてもよい。
また、上記態様の融着接続機は、前記規制部は、前記風防カバーに固定されていてもよい。
また、前記風防カバーは、開閉機構により駆動される第1分割部材と、第2開閉機構により駆動される第2分割部材と、によって構成され、前記規制部は前記第2分割部材に固定されていてもよい。
また、前記風防カバーは、開閉機構により駆動される第1分割部材と、前記動力源により駆動される第2分割部材と、によって構成され、前記動力源の動力は前記弾性部材を経由して前記第2分割部材に伝達され、前記規制部は、前記第1分割部材に固定されており、前記第1分割部材が開く動作に連動して前記回動部材の回動の規制を解除してもよい。
本発明の上記態様に係る融着接続機によれば、小出力の動力源を用いつつ、被覆クランプを開く際の動作時間を短くすることができる。
第1実施形態に係る融着接続機の斜視図である。 図1Aの風防カバーを開いた状態の斜視図である。 第1実施形態の融着接続機が備える接続構造を前後方向から見た概略図である。 第1実施形態の融着接続機が備える退避機構を左右方向から見た概略図である。 図3Aの風防カバーが開かれた状態を示す概略図である。 図3Bの伝達部が変位した状態を示す概略図である。 図3Cの風防カバーおよび被覆クランプが開放された状態を示す概略図である。 第2実施形態の融着接続機が備える退避機構を左右方向から見た概略図である。 第3実施形態の融着接続機が備える退避機構および開閉機構を左右方向から見た概略図である。 第4実施形態の融着接続機が備える退避機構および開閉機構を左右方向から見た概略図である。 第5実施形態の融着接続機が備える退避機構および開閉機構を左右方向から見た概略図である。 図7Aの弾性部材が弾性変形した状態を示す概略図である。 図7Bの第1分割部材が開いた状態を示す概略図である。 図7Cの第2分割部材および被覆クランプが開いた状態を示す概略図である。
(第1実施形態)
以下、第1実施形態の融着接続機について図面に基づいて説明する。
図1A、図1B、図2に示すように、融着接続機1は、一対の光ファイバF1、F2を融着接続するように構成されている。光ファイバF1、F2はそれぞれ、ガラス部Gと、ガラス部Gを被覆する被覆部Cと、を有している。被覆部Cは、単一の層からなっていてもよいし、複数の層からなっていてもよい。本実施形態における被覆部Cは、第1被覆層C1と、第1被覆層C1を外側から覆う第2被覆層C2と、を含んでいる。第1被覆層C1、第2被覆層C2は、樹脂により形成されている。なお、被覆部Cは3つ以上の被覆層を含んでいてもよい。
融着接続機1は、光ファイバF1を含む第1の光ファイバユニットと、光ファイバF2を含む第2の光ファイバユニットと、を一括して融着接続するように構成されていてもよい。つまり、融着接続機1は、単心の光ファイバF1、F2同士を融着接続してもよいし、多心の光ファイバユニット同士を一括融着接続してもよい。すなわち、「一対の光ファイバを融着接続する」ことには、多心の光ファイバユニット同士を融着接続することも含まれる。
融着接続機1は、外観が箱形の装置本体2を有している。装置本体2の上部には風防カバー3が設けられている。風防カバー3は、回動中心3a回りに回動可能となっている。
図1Bに示すように、風防カバー3が回動中心3a回りに回転すると、光ファイバF1、F2を融着接続するための接続構造10が露出される。接続構造10には、光ファイバF1、F2を加熱する加熱部2aが含まれる。
以下、図2を用いて、本実施形態の接続構造10について説明する。なお、図2以降の図では構造の理解を容易にするため、各部材を簡略化して表示している。
図2に示すように、接続構造10は、一対の可動ステージ11と、一対の下クランプ12と、一対のガラス保持部13と、一対のガラスクランプ14と、一対の被覆クランプ15と、一対の電極棒17と、を有している。一対の可動ステージ11が対向する方向と、一対の電極棒17が対向する方向とは、互いに直交している。
(方向定義)
本実施形態では、一対の可動ステージ11が対向する方向を左右方向Xといい、X軸によって表す。また、一対の電極棒17が対向する方向を前後方向Yといい、Y軸によって表す。左右方向Xおよび前後方向Yの双方に直交する上下方向Zを、Z軸によって表す。
左右方向Xは、一対の光ファイバF1、F2が延びる方向でもある。左右方向Xにおいて、一対の電極棒17に近づく側を内側といい、一対の電極棒17から遠ざかる側を外側という。
接続構造10は、一対の電極棒17を中心として、左右方向Xにおいて略対称な構造となっている。
図示は省略するが、一対の電極棒17は前後方向Yに間隔を空けて配置されている。各電極棒17は、前後方向Yにおける内側(光ファイバF1、F2に近づく側)に向かうに従って外径が小さくなる、先細りの形状となっている。電極棒17同士の間に光ファイバF1、F2の突き当て面を配置し、その突き当て面に向けて放電することで、光ファイバF1、F2の先端同士を加熱して融着接続することができる。つまり、本実施形態の加熱部2aは一対の電極棒17によって構成されている。なお、加熱部2aとして、電極棒17に代えてヒータなどを用いてもよい。
一対の可動ステージ11は、左右方向Xに間隔を空けて配置されており、装置本体2に取り付けられている。一対の可動ステージ11は、それぞれが装置本体2に対して左右方向Xに移動可能となっている。図2に示すように、前後方向Yから見て、一対の可動ステージ11は電極棒17を間に挟むように配置されている。すなわち、各可動ステージ11は電極棒17に対して前進および後退可能となっている。装置本体2内には、可動ステージ11を駆動するための不図示の動力源(モータなど)が設けられている。
一対の下クランプ12はそれぞれ、板状に形成されており、可動ステージ11の上方に位置している。下クランプ12は、可動ステージ11に対して着脱可能となっている。一対の被覆クランプ15はそれぞれ、下クランプ12の上方に位置している。下クランプ12および被覆クランプ15はそれぞれ、可動ステージ11に固定されている。このため、可動ステージ11が左右方向Xに移動すると、下クランプ12および被覆クランプ15も左右方向Xに移動する。
ガラスクランプ14は、ガラス保持部13の上方に位置している。ガラスクランプ14は、風防カバー3の開閉動作に連動して、ガラス保持部13の上面に対して開閉するように構成されている。本実施形態では、ガラスクランプ14が風防カバー3の内面に取り付けられている。また、一対のガラスクランプ14の内部にはそれぞれ、ガラスクランプ14を下方に向けて付勢するバネが設けられている。この構成により、風防カバー3が閉じられると、各バネの付勢力によってガラスクランプ14が光ファイバF1、F2のガラス部Gに押し当てられる。また、ガラスクランプ14の下方にはガラス保持部13が位置しているため、光ファイバF1、F2のガラス部Gは、バネが生じさせる付勢力によって、ガラスクランプ14およびガラス保持部13によって挟持される。一方、風防カバー3が開かれると、ガラスクランプ14もガラス部Gから上方に離隔する。このように、ガラスクランプ14は、風防カバー3の開閉動作に連動して、ガラス部Gを保持した状態と、保持しない状態とを切り替え可能である。
図2に示すように、前後方向Yから見て、ガラス保持部13は、電極棒17と下クランプ12との間に位置している。ガラス保持部13の上面には、上方に向けて開口するV字の溝13aが形成されている。溝13aは左右方向Xに沿って延びている。一対のガラス保持部13の溝13aに、光ファイバF1、F2のガラス部Gがそれぞれ載置されることで、ガラス部G同士の相対的な位置が決まる。なお、溝13aの形状はV字に限らず、ガラス部Gの位置を決めることができればよい。例えば、溝13aはU字状であってもよいし、台形状であってもよい。ガラス保持部13の材質は、放電加熱に耐えうる材質であり、例えばセラミックなどである。
被覆クランプ15は、下クランプ12に対して回動可能に設けられている。被覆クランプ15は、下クランプ12の上面を開閉自在となっている。被覆クランプ15は、下クランプ12との間に光ファイバF1、F2の被覆部Cを保持可能である。また、被覆クランプ15は、下クランプ12の上面に対する開閉によって、光ファイバF1、F2を保持した状態と、保持しない状態とを切り替え可能である。
図3Aに示すように、被覆クランプ15は、蓋部材15aと、圧縮ばね15bと、押圧片15cと、を有している。蓋部材15aは、回動軸15e回りに回動可能となっている。蓋部材15aの内側に、圧縮ばね15bおよび押圧片15cが配置されている。押圧片15cは、光ファイバF1、F2に接する。圧縮ばね15bは、押圧片15cに下方に向けた付勢力を与える。したがって、被覆クランプ15が閉じられた状態では、圧縮ばね15bによって所定の力で押圧片15cが光ファイバF1、F2を押圧する。
下クランプ12には磁石12aが設けられ、被覆クランプ15の蓋部材15aには磁石12aに磁気吸着される吸着部材15d(鉄材など)が設けられている。このため、被覆クランプ15が下クランプ12の上面に近接した状態では、被覆クランプ15に下方に向けた力(磁力)が作用する。この磁力が、被覆クランプ15が閉じようとする力(閉じ力)となる。押圧片15cが光ファイバF1、F2を押圧すると、蓋部材15aは上方に向けた反力を受けるが、この反力によって蓋部材15aが開かないように、磁石12aの磁力は強く設定されている。
回動軸15eの近傍にはねじりコイルバネ15fが配置されている。ねじりコイルバネ15fは、被覆クランプ15を開く向きの回動軸15e周りのモーメントを被覆クランプ15に与える。ただし、ねじりコイルバネ15fが被覆クランプ15を開こうとする力(開き力)は、磁石12aと吸着部材15dが近接している状態における磁力(閉じ力)よりも小さい。したがって、磁石12aと吸着部材15dが近接している状態では、ねじりコイルバネ15fによる開き力に閉じ力が打ち勝って、被覆クランプ15が閉じた状態が維持される。
ここで、本実施形態の融着接続機1は、図3Aに示すように、被覆クランプ15を下クランプ12から退避させる退避機構30を備えている。
退避機構30は、動力源30aと、ギア部材31と、弾性部材32と、伝達部33(回動部材33b)と、規制部34と、を有している。
動力源30aはモータなどであり、ピニオンギア30bを有している。ギア部材31(ラック部材)は、歯部31aと、摺動部31bと、を有している。歯部31aは上下方向Zに沿って形成されており、動力源30aのピニオンギア30bにかみ合っている。摺動部31bは、装置本体2のスライドガイド2cに対して摺動する。本実施形態では、摺動部31bは上下方向Zに沿って延びる凹部であり、この凹部内にスライドガイド2cが嵌合している。摺動部31bがスライドガイド2cに対して摺動することで、ギア部材31が装置本体2に対して上下動する。なお、ギア部材31が装置本体2に対して上下動する構造であれば、摺動部31bおよびスライドガイド2cの形状は適宜変更可能である。
本実施形態の伝達部33は、回動部材33bおよびピン33aにより構成されている。
回動部材33bは、回動中心33c回りに回動可能となっている。回動部材33bは第1アーム33dおよび第2アーム33eを有している。第1アーム33dはピン33aの下端に近接または当接している。第2アーム33eは規制部34に近接または当接している。ピン33aは上下方向Zにスライド移動可能となっている。ピン33aのスライド移動は不図示のガイド部材によってガイドされる。
弾性部材32は、動力源30aから受ける動力によって弾性変形する。弾性部材32が弾性変形することで、弾性部材32は弾性エネルギー(復元力)を蓄える。弾性部材32は、回動部材33bの回動の規制が規制部34によって解除された際に復元変形する。弾性部材32は、弾性部材32の復元変形に伴う復元力によって回動部材33bを回動させる。
本実施形態の弾性部材32は引張バネであるが、その他の弾性を有する部材(ゴムなど)を弾性部材32として用いてもよい。弾性部材32の第1端(下端)はギア部材31に係止されており、第2端(上端)は回動部材33bにおける回動中心33cと第2アーム33eとの間の部分に係止されている。
規制部34は、風防カバー3に固定されている。規制部34は、前後方向Yにおいて、被覆クランプ15との間に伝達部33を挟むように配置されている。風防カバー3が閉じられた状態では、規制部34が第2アーム33eに当接することで、回動部材33bの回動が規制される。一方、図3Bに示すように、風防カバー3が開いた状態では、規制部34は第2アーム33eから退避するため、回動部材33bの回動が許容される。すなわち、規制部34は、風防カバー3が閉じられた状態では回動部材33bの回動を規制し、風防カバー3が開かれると当該規制を解除する。換言すると、規制部34は、弾性部材32が弾性エネルギーを蓄えている間(動力源30aから受ける動力によって弾性部材32が弾性変形している間)の回動部材33bの回動を規制する。規制部34は、風防カバー3が開く動作に連動して、弾性部材32に蓄えられた弾性エネルギーを開放することで、回動部材33bの回動の規制を解除する。当該規制の解除によって、規制部34は、弾性部材32の復元変形をさせ、弾性部材32に生じた復元力によって回動部材33bを回動させる。
次に、以上のように構成された融着接続機1の作用について説明する。
融着接続機1を用いて光ファイバF1、F2を融着接続する際には、風防カバー3が開かれ、かつ被覆クランプ15が開かれた状態とする。この状態で、光ファイバF1、F2を下クランプ12およびガラス保持部13上に載置する。より詳しくは、光ファイバF1、F2の被覆部Cを下クランプ12上に載置し、ガラス部Gをガラス保持部13の溝13a内に載置する。なお、光ファイバF1、F2は、予め被覆部Cの一部を除去してガラス部Gが露出した状態としておく。
次に、風防カバー3および被覆クランプ15を閉じる。これにより、図3Aに示す状態となる。
次に、可動ステージ11を左右方向Xに移動させて光ファイバF1、F2のガラス部G同士を突き当て、加熱部2a(電極棒17)に電力を供給する。これにより、光ファイバF1、F2のガラス部Gが溶融して一体化し、融着接続される。
ここで本実施形態では、風防カバー3および被覆クランプ15が閉じられた後、動力源30aが駆動する。動力源30aが駆動してピニオンギア30bが回転すると、ギア部材31が下方に移動し、弾性部材32は下方に延伸するように弾性変形する。このとき、回動部材33bの回動中心33c回りの回動は規制部34によって規制されている。したがって、回動部材33bが回動しないまま、弾性部材32が下方に引かれ続けることとなり、徐々に弾性部材32に弾性エネルギーが蓄えられる。弾性部材32に蓄えられた弾性エネルギーは、被覆クランプ15を開かせるために用いられる。
融着接続が完了した後、手動または自動により風防カバー3が開かれると、図3Bに示すように規制部34が回動部材33bから退避し、回動部材33bが回動可能な状態となる。これにより、弾性部材32に蓄えられた弾性エネルギーが短時間の間に解放されて、図3Cに示すように回動部材33bが回動中心33c回りに勢いよく回動する。すると、回動部材33bの第1アーム33dがピン33aを上方に押し上げる。また、ピン33aは被覆クランプ15の蓋部材15aを上方に押し上げるため、蓋部材15aは回動軸15e回りに回動して、吸着部材15dと磁石12aとの間の距離が大きくなる。磁石12aと吸着部材15dとが離れるに従って磁力は小さくなるため、被覆クランプ15がある程度開くと、ねじりコイルバネ15fによる開き力が閉じ力に打ち勝って、被覆クランプ15が開く。
以降は、図3Dに示すように風防カバー3を解放することで、使用者は融着接続された光ファイバF1、F2を取り出すことができる。風防カバー3が開かれた後、動力源30aを逆回転させてギア部材31を上方移動させ、ギア部材31を図3Aに示す位置に戻す動作を行ってもよい。あるいは、被覆クランプ15が閉じられると、回動部材33bが弾性部材32を上方に引き上げるように回動するため、この引き上げ力を用いてギア部材31を図3Aに示す位置に戻してもよい。
再び融着接続を行う場合には、光ファイバF1、F2をセットして被覆クランプ15および風防カバー3を閉じることで、図3Aに示す状態に戻る。
以上説明したように、本実施形態の融着接続機1は、光ファイバF1、F2のガラス部Gを加熱する加熱部2aと、光ファイバF1、F2の被覆部Cが載置される下クランプ12と、下クランプ12との間で光ファイバF1、F2を挟持する被覆クランプ15と、加熱部2aおよび被覆クランプ15を覆う風防カバー3と、被覆クランプ15を下クランプ12から退避させる退避機構30と、を備えている。退避機構30は、動力源30aと、動力源30aから受ける動力によって弾性変形する弾性部材32と、弾性部材32から受ける弾性力によって被覆クランプ15を押し上げる伝達部33と、風防カバー3が閉じられた状態において伝達部33の変位を規制する規制部34と、を有している。そして規制部34は、風防カバー3が開く動作に連動して、伝達部33の変位の規制を解除する。
このような構成によれば、光ファイバF1、F2がセットされて風防カバー3および被覆クランプ15が閉じられた後、動力源30aを駆動させて、弾性部材32を弾性変形させることができる。そして、融着接続が完了した後、風防カバー3が開く動作に連動して伝達部33の変位の規制が解除されるため、弾性部材32から受ける弾性力によって伝達部33が変位し、被覆クランプ15を押し上げることができる。このように、動力源30aの動力を単にギアなどを介して被覆クランプ15に伝達するのではなく、動力を弾性部材32に弾性エネルギーとして一時的に蓄えてから被覆クランプ15に伝達させることで、被覆クランプ15を開く際の動作時間を短くすることができる。また、動力源30aから得られる動力を、融着接続などを行っている間の時間を用いて弾性部材32に蓄えて、これを短時間で解放させることで、小出力の動力源30aを用いつつ被覆クランプ15の閉じ力に打ち勝って被覆クランプ15を開くことができる。
また、本実施形態の伝達部33は、回動中心33c回りに回動可能な回動部材33bと、被覆クランプ15と回動部材33bとの間に位置して上下方向Zにスライド移動可能なピン33aと、を有している。そして、回動部材33bが弾性部材32から弾性力を受けて回動することで、ピン33aが上方にスライド移動して被覆クランプ15を押し上げる。このように、回動部材33bの回転変位をピン33aの上方への変位に変換させることで、より確実に被覆クランプ15を開くことができる。また、回動中心33cとピン33aの下端との間の距離を、回動中心33cと弾性部材32の上端との間の距離よりも小さくすることで、ピン33aが上方移動する力をテコ比によって増幅させることもできる。
さらに、図3A〜図3Dに示すように、規制部34及び回動部材33bの作用により、風防カバー3の状態は、閉状態から開状態(解放状態)となるように徐々に変化する。このような風防カバー3の状態の変化に伴って、風防カバー3の内面に取り付けられたガラスクランプ14が自動的に光ファイバF1、F2から上方に離隔し、被覆クランプ15も自動的に開く。風防カバー3は回動中心3a回りに回動し、被覆クランプ15は回動軸15e回りに回動することで、風防カバー3、ガラスクランプ14、被覆クランプ15は下クランプ12の上方空間から離れた位置へ移動する。これにより、光ファイバF1、F2を上方から覆う部材が無い状態となり、光ファイバF1、F2の上方の空間が自動的に解放された状態となる。光ファイバF1、F2を覆う部材が無い状態となるため、使用者は、融着接続された光ファイバF1、F2を容易に取り出すことができる。つまり、使用者は、風防カバー3を開く操作とは別の操作として、ガラスクランプ14および被覆クランプ15を別途に開く操作を行う必要がなく、風防カバー3を開く操作を行うだけで融着接続したあとの光ファイバF1、F2を容易に取り出すことができる。したがって、使用者の操作ステップ数を削減することができる。すなわち、操作ステップ数の削減に寄与する融着接続機を実現できる。
(第2実施形態)
次に、本発明に係る第2実施形態について説明するが、第1実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
本実施形態では、伝達部33の構成が第1実施形態と異なる。図4に示すように、本実施形態の伝達部33は、回動部材33bを含んでいるが、ピン33a(図3A参照)を含んでいない。また、回動部材33bの形状が第1実施形態と異なっている。
本実施形態の回動部材33bは、左右方向Xから見てL字状に形成されている。図示は省略するが、回動部材33bが弾性部材32から受ける弾性力によって回動すると、回動部材33bの第1アーム33dが被覆クランプ15を直接押し上げる。このような構成でも、小出力の動力源30aを用いつつ、被覆クランプ15を開く際の動作時間を短くすることができる。
(第3実施形態)
次に、本発明に係る第3実施形態について説明するが、第2実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図5に示すように、本実施形態の融着接続機1は、風防カバー3を自動的に開閉するための開閉機構40を備えている。開閉機構40は、カバー駆動部40aと、ギア付プーリ41と、ベルト42と、連結プーリ43と、を有している。カバー駆動部40aは、モータなどである。カバー駆動部40aはピニオンギア40bを有している。ギア付プーリ41は、ギア部41aと、プーリ部41bと、を有している。ギア部41aはカバー駆動部40aのピニオンギア40bとかみ合っており、プーリ部41bにはベルト42の一端(下端)が掛け回されている。ベルト42はタイミングベルトであってもよく、プーリ部41bはタイミングプーリであってもよい。
連結プーリ43のプーリ部43aには、ベルト42の他端(上端)が掛け回されている。また、連結プーリ43は風防カバー3に固定されている。この構成により、連結プーリ43はベルト42と風防カバー3とを連結しており、カバー駆動部40aが駆動すると風防カバー3が回動中心3a回りに回動する。
本実施形態によれば、開閉機構40の駆動によって風防カバー3が自動的に開かれる。
そして、風防カバー3が開く動作に連動して、風防カバー3に固定された規制部34が伝達部33の変位の規制を解除し、伝達部33の変位によって被覆クランプ15が開かれる。従って、使用者にとってみれば風防カバー3および被覆クランプ15が自動的に開かれることとなり、より操作性を向上させることができる。
なお、本実施形態の開閉機構40は一例であり、風防カバー3を自動的に開閉できれば、他の構成を採用してもよい。
(第4実施形態)
次に、本発明に係る第4実施形態について説明するが、第3実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図6に示すように、本実施形態の融着接続機1は第2開閉機構50を備えている。また、風防カバー3は、開閉機構40により駆動される第1分割部材3bと、第2開閉機構50により駆動される第2分割部材3cと、によって構成されている。第1分割部材3bは回動中心3a回りに回動可能であり、第2分割部材3cは第2回動中心3d回りに回動可能となっている。
第2開閉機構50は、第2カバー駆動部50aと、第2ギア付プーリ51と、第2ベルト52と、第2連結プーリ53と、を有している。第2カバー駆動部50aは、モータなどである。第2カバー駆動部50aは第2ピニオンギア50bを有している。第2ギア付プーリ51は、第2ギア部51aと、第2プーリ部51bと、を有している。第2ギア部51aは第2ピニオンギア50bとかみ合っており、第2プーリ部51bには第2ベルト52の一端(下端)が掛け回されている。第2ベルト52はタイミングベルトであってもよく、第2プーリ部51bはタイミングプーリであってもよい。
第2連結プーリ53のプーリ部53aには、第2ベルト52の他端(上端)が掛け回されている。また、第2連結プーリ53は風防カバー3の第2分割部材3cに固定されている。この構成により、第2連結プーリ53は第2ベルト52と第2分割部材3cとを連結しており、第2カバー駆動部50aが駆動すると第2分割部材3cが第2回動中心3d回りに回動する。
本実施形態によれば、第2開閉機構50の駆動によって第2分割部材3cが自動的に開かれる。そして、第2分割部材3cが開く動作に連動して、第2分割部材3cに固定された規制部34が伝達部33の変位の規制を解除し、伝達部33の変位によって被覆クランプ15が開かれる。このような構成でも、操作性を向上させることができる。
(第5実施形態)
次に、本発明に係る第5実施形態について説明するが、第4実施形態と基本的な構成は同様である。このため、同様の構成には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図7Aに示すように、本実施形態の融着接続機1は、退避機構60を備えている。退避機構60は、第4実施形態における第2開閉機構50および退避機構30の双方の機能を有している。
退避機構60は、動力源60aと、ギア部材61と、第1ワイヤ62と、弾性部材63と、第2ワイヤ64と、回動プーリ65と、ねじりコイルばね66と、伝達部67と、規制部68と、を有している。
動力源60aはモータなどであり、ピニオンギア60bを有している。ギア部材61は動力源60aのピニオンギア60bにかみ合っている。ギア部材61の側面には係止部61aが形成されており、係止部61aに第1ワイヤ62の下端が係止されている。また、ギア部材61は第1巻取面61bを有しており、ギア部材61が回転すると、第1巻取面61b上に第1ワイヤ62が巻き取られる。第1ワイヤ62の上端は弾性部材63の下端に固定されている。
弾性部材63は、動力源60aから受ける動力によって弾性変形する。本実施形態の弾性部材63は引張バネであるが、その他の弾性を有する部材(ゴムなど)を弾性部材63として用いてもよい。弾性部材63の上端は第2ワイヤ64の一端に固定されている。回動プーリ65は風防カバー3の第2分割部材3cに固定されている。回動プーリ65の側面には係止部65aが形成されており、係止部65aに第2ワイヤ64の他端が係止されている。また、回動プーリ65は第2巻取面65bを有しており、第2ワイヤ64の一部は第2巻取面65b上に掛け回されている。
ねじりコイルばね66は、回動プーリ65の中心軸の近傍に位置しており、回動プーリ65に対して、第2分割部材3cを閉じる向きのモーメントを印加している。ねじりコイルばね66のモーメントは、回動プーリ65を介して第2分割部材3cに伝わる。ただし、第1分割部材3bが閉じた状態では、規制部68によって第2分割部材3cの回動が規制されているため、第2分割部材3cが閉じた状態が維持される。
本実施形態の伝達部67は、回動部材67aと、第2分割部材3cと、により構成されている。回動部材67aは、回動中心67c回りに回動可能となっている。回動部材67aは、左右方向Xから見て略L字型に形成されており、第1アーム67dおよび第2アーム67eを有している。第1アーム67dは被覆クランプ15に下方から当接または近接している。第2アーム67eは、第2分割部材3cに形成された連動部67bに当接または近接している。
連動部67bは、第2分割部材3cから下方に向けて延びている。また、第2分割部材3cには被規制部67fが形成されている。被規制部67fは連動部67bから前後方向Yに突出している。さらに、被規制部67fの前後方向Yにおける先端部には、上方に向けて突出した突部67gが形成されている。被規制部67fは規制部68に下方から当接または近接している。突部67gおよび連動部67bにより、規制部68は前後方向Yにおいて挟まれている。
規制部68は、第1分割部材3bから下方に向けて突出しており、第1分割部材3bに固定されている。第1分割部材3bおよび第2分割部材3cが閉じられた状態では、規制部68が被規制部67fに上方から当接することで、第2分割部材3cの第2回動中心3d回りの回動が規制される。
次に、本実施形態の融着接続機1の作用について説明する。
光ファイバF1、F2をセットし、被覆クランプ15、第1分割部材3b、および第2分割部材3cを閉じると、図7Aに示す状態となる。本実施形態では、第1分割部材3bおよび第2分割部材3cが閉じられた後、動力源60aが駆動する。動力源60aが駆動すると、ギア部材61が回転し、第1ワイヤ62が第1巻取面61bに巻き取られる。これにより弾性部材63および第2ワイヤ64が下方に引かれ、回動プーリ65には第2分割部材3cを開く方向の回転力が作用する。
回動プーリ65は第2分割部材3cに連結されているため、第2分割部材3cも開こうとするが、規制部68によって第2分割部材3cの回動は規制されている。したがって、図7Bに示すように、第2分割部材3cおよび回動プーリ65が回動しないまま、かつ、回動部材67aが回動しないまま、弾性部材63が下方に引かれ続けることとなり、徐々に弾性部材63に弾性エネルギーが蓄えられる。
融着接続が完了した後、カバー駆動部40aが駆動して第1分割部材3bが開かれると、図7Cに示すように規制部68が被規制部67fから退避し、第2分割部材3cが回動可能な状態となる。これにより、弾性部材63に蓄えられた弾性エネルギーが短時間の間に解放されて、図7Dに示すように第2分割部材3cが勢いよく開く。このとき、第2分割部材3cの連動部67bが回動部材67aの第2アーム67eを押すことで、回動部材67aが回動中心67c回りに回動する。すると、回動部材67aの第1アーム67dが被覆クランプ15を上方に押し上げる。磁石12aと吸着部材15dとが離れるに従って磁力は小さくなるため、被覆クランプ15がある程度開くと、ねじりコイルバネ15fによる開き力が磁石12aによる閉じ力に打ち勝って、被覆クランプ15が開く。
以上説明したように、本実施形態の融着接続機1は、光ファイバF1、F2のガラス部Gを加熱する加熱部2aと、光ファイバF1、F2が載置される下クランプ12と、下クランプ12との間で光ファイバF1、F2を挟持する被覆クランプ15と、加熱部2aおよび被覆クランプ15を覆う風防カバー3と、被覆クランプ15を下クランプ12から退避させる退避機構60と、を備えている。退避機構60は、動力源60aと、動力源60aから受ける動力によって弾性変形する弾性部材63と、弾性部材63から受ける弾性力によって被覆クランプ15を押し上げる伝達部67と、風防カバー3(第1分割部材3bおよび第2分割部材3c)が閉じられた状態において伝達部67の変位を規制する規制部68と、を有している。そして規制部68は、風防カバー3が開く動作に連動して、伝達部67の変位の規制を解除する。このような構成により、第1実施形態と同様の作用効果が得られる。
さらに本実施形態では、風防カバー3が、開閉機構40により駆動される第1分割部材3bと、動力源60aにより駆動される第2分割部材3cと、によって構成されている。
動力源60aの動力は弾性部材63を経由して第2分割部材3cに伝達される。そして規制部68は、第1分割部材3bに固定されており、第1分割部材3bが開く動作に連動して伝達部67の変位の規制を解除する。この構成により、開閉機構40が第1分割部材3bを開く動作に連動して被覆クランプ15が開くことになり、操作性が向上する。また、第2分割部材3cを開くための動力および弾性部材32を弾性変形させるための動力が共通の動力源60aにより得られるため、モータなどのアクチュエータの数の増加を回避することができる。
また、第2アーム67eが第1アーム67dよりも長いため、連動部67bが回動部材67aを押す際の力をテコ比によって増幅させて被覆クランプ15に伝えることができる。したがって、被覆クランプ15の閉じ力(磁石12aの磁力)が大きくても、より確実に被覆クランプ15を開くことができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記第1〜第5実施形態における被覆クランプ15および下クランプ12は、着脱式のファイバホルダーの一部であってもよい。この場合、下クランプ12はファイバホルダーの本体部であり、被覆クランプ15は当該本体部に開閉可能に取り付けられる。
着脱式のファイバホルダーを採用した場合、装置本体2の外側でファイバホルダーによって光ファイバF1またはF2を挟持し、その状態で被覆部Cの一部を除去するとともに所定の長さで光ファイバF1またはF2を切断できる。そして、ガラス部Gが所定の長さで剥き出しになった状態で、光ファイバF1またはF2をファイバホルダーごと装置本体2に装着することができる。
また、前記第1〜第5実施形態の融着接続機1は2つの被覆クランプ15を有しているため、各被覆クランプ15を開くために、2つの退避機構30、60を設けてもよい。この場合、各実施形態における退避機構30、60を、左右方向Xに間隔を空けて2つ配置すればよい。
あるいは、例えば回動部材33b、67aを左右方向Xに長い部材として、1つの回動部材33b、67aによって2つの被覆クランプ15を開くように構成してもよい。この場合、1つの退避機構30、60によって2つの被覆クランプ15を開くことができる。
さらに、第1実施形態の場合には、1つの回動部材33bによって2つのピン33aを押し上げるように構成してもよい。この場合、退避機構30のうち、ピン33aの数だけを2つにして、2つのピン33aを2つの被覆クランプ15に対応する位置に配置すればよい。
あるいは、2つの被覆クランプ15を連結することなどにより、一方の被覆クランプ15を開くと他方の被覆クランプ15が開くように構成してもよい。この場合も、1つの退避機構30、60によって2つの被覆クランプ15を開くことができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…融着接続機 2a…加熱部 3…風防カバー 3b…第1分割部材 3c…第2分割部材 12…下クランプ 15…被覆クランプ 30、60…退避機構 30a、60a…動力源 32、63…弾性部材 33、67…伝達部 33a…ピン 33b…回動部材 34、68…規制部 40…開閉機構 40a…カバー駆動部 50a…第2カバー駆動部 C…被覆部 F1、F2…光ファイバ G…ガラス部

Claims (6)

  1. 光ファイバのガラス部を加熱する加熱部と、
    前記光ファイバの被覆部が載置される下クランプと、
    前記下クランプとの間で前記光ファイバを挟持する被覆クランプと、
    前記加熱部および前記被覆クランプを覆う風防カバーと、
    前記被覆クランプを前記下クランプから退避させる退避機構と、
    前記風防カバーを駆動させる開閉機構と、
    前記風防カバーの内面に取り付けられた一対のガラスクランプと、を備え、
    前記退避機構は、動力源と、回動中心回りに回動可能な回動部材と、前記動力源から受ける動力によって弾性変形することで弾性エネルギーを蓄える弾性部材と、前記弾性部材から受ける弾性力によって前記被覆クランプを押し上げる伝達部と、前記風防カバーが閉じられた状態において前記弾性部材が前記弾性エネルギーを蓄えている間の前記回動部材の回動を規制する規制部と、を有し、
    前記規制部は、前記風防カバーが開く動作に連動して、前記弾性部材を蓄えられた前記弾性エネルギーを解放させることで前記回動部材の回動の規制を解除する、融着接続機。
  2. 前記伝達部は、前記被覆クランプと前記回動部材との間に位置して上下方向にスライド移動可能なピンと、を有し、
    前記回動部材が前記弾性力を受けて回動することで、前記ピンが上方にスライド移動して前記被覆クランプを押し上げる、請求項1に記載の融着接続機。
  3. 前記伝達部は、回動中心回りに回動可能な回動部材を有し、
    前記回動部材が前記弾性力を受けて回動することで、前記回動部材が前記被覆クランプを押し上げる、請求項1に記載の融着接続機。
  4. 前記規制部は、前記風防カバーに固定されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の融着接続機。
  5. 前記風防カバーは、開閉機構により駆動される第1分割部材と、第2開閉機構により駆動される第2分割部材と、によって構成され、
    前記規制部は前記第2分割部材に固定されている、請求項1から4のいずれか1項に記載の融着接続機。
  6. 前記風防カバーは、開閉機構により駆動される第1分割部材と、前記動力源により駆動される第2分割部材と、によって構成され、
    前記動力源の動力は前記弾性部材を経由して前記第2分割部材に伝達され、
    前記規制部は、前記第1分割部材に固定されており、前記第2分割部材が開く動作に連動して前記回動部材の回動の規制を解除する、請求項1から4のいずれか1項に記載の融着接続機。
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