JP5364832B1 - 光ファイバ融着接続機 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバの融着接続の作業時間の短縮、作業性向上を実現できる融着接続機の提供。
【解決手段】回転開閉する風防カバー60と同じ軸線上に風防カバーと一体化されている索材巻付部61aがあり、この索材巻付部61aと該索材巻付部61aから離隔して設けられた索材巻掛部5とに巻き掛けられた閉ループ部材2を有し、電動駆動源の駆動力によって閉ループ部材2を回転させることで風防カバーを開閉できる光ファイバ融着接続機を提供する。
【選択図】図8

Description

本発明は、本発明は、光ファイバ融着接続機に関し、特に、光ファイバ同士を加熱して融着接続する加熱融着部を覆う開閉自在の風防カバーを有する光ファイバ融着接続機に関する。
光ファイバ融着接続機としては、左右各1本の単心光ファイバを一対の電極棒間の放電加熱によって融着接続する装置(単心機)、あるいは多心光ファイバ(テープファイバ)同士を一対の電極棒間の放電加熱によって一括融着接続する装置(多心機)が提供されている。
また、従来の光ファイバ融着接続機(以下、単に融着接続機とも言う)としては、以下のような機能、構成を有するものが広く提供されている(特許文献1)。
(1)光ファイバを2つの照明光源で2方向から照らし、2つのレンズと2つのカメラで、それぞれの方向から光ファイバを2軸で撮像(2軸観察)する。
(2)一対の電極棒の間にある加熱融着部の両側に、融着接続する光ファイバの先端を一対の電極棒間に位置決め配置するためのV溝を有する。このV溝は、加熱融着部を介して、一対の電極棒が配置されている装置本体上面に沿い、かつ一対の電極棒の間隔方向である前後方向に垂直の左右方向両側に設けられている。
光ファイバとしては、光ファイバ心線、光ファイバ素線等の被覆光ファイバを用いることが多い。光ファイバ(被覆光ファイバ)先端の被覆除去された光ファイバガラス部はV溝上に配置され、上方から光ファイバガラス部をV溝に押し付けるためのファイバクランプ部材によってV溝との間に把持される。左右2本の光ファイバに対応して、V溝とファイバクランプ部材との組は2組設けられる。
(3)左右の光ファイバの被覆部分を把持するために、装置本体左右方向に可動の被覆クランプを設けるか、またはファイバホルダを左右に1つずつ装置本体左右方向に可動に配置する。
(4)電極棒間に発生する放電は風に対して敏感であり、わずかな風によっても放電の揺らぎが発生する。そこで融着接続機としては、電極棒、V溝、ファイバクランプ部材、及び、被覆クランプ又はファイバホルダを覆う、開閉可能な風防カバーを設けた構成が提供されている。風防カバーは、電極棒等を覆うことで、風が一対の電極棒の間の放電部に到達しない密閉構造となっている。
従来の一般的な融着接続機において光ファイバを装着する操作は下記の通りである。
(a)被覆クランプ方式:蓋を閉めて単心光ファイバを挟んで把持する。大型の被覆クランプは様々な被覆径の単心光ファイバを把持することが可能である。
また、被覆クランプは、装置(融着接続機)に取り付けられているため、紛失の恐れがない。
(b)ファイバホルダ方式:融着接続機とは別体のファイバホルダを融着接続機の上に載せる。ファイバホルダは、ベース板と、該ベース板に枢着して開閉可能に設けられた蓋板との間に光ファイバを挟み込んで把持する構成であり、光ファイバを把持した状態で融着接続機に載置される。
ファイバホルダは、被覆除去、切断、融着の各工程で光ファイバの装着が容易である。
しかし、被覆径や心線数に応じて様々な種類のファイバホルダを準備する必要がある。
特開2003−167151号公報
従来の融着接続機の風防カバーは、手動で開閉操作可能な1又は複数のカバー部材によって構成されていることが一般的である。融着接続機を用いて光ファイバの融着接続作業を行なうには、風防カバーを手動で開け閉めする。
すなわち、従来の融着接続機を用いた光ファイバの融着接続作業は、まず、風防カバーを開いた状態として、融着接続機に光ファイバを装着する。被覆クランプ方式の融着接続機の場合は、被覆クランプに光ファイバを挟み込む。ファイバホルダ方式の融着接続機の場合は、光ファイバを挟み込んだファイバホルダを融着接続機に載せる。
融着接続機への光ファイバの装着が完了したら風防カバーを閉じ、次いで、融着接続機の接続開始スイッチをオン操作する。これにより、光ファイバを所定の位置に前進させ、電極棒間の放電によって、左右の光ファイバを放電しながら接合し、融着接続する。電極棒間の放電は所定時間行なわれた後、自動で停止し、接続部の検査を行う。融着接続の完了後、風防カバーを開いて光ファイバを取り出す。
上述した従来の融着接続機は、融着接続を行なう光ファイバを装着した後、風防カバーを手動で確実に閉じる必要がある。
光ファイバの融着接続作業は、1日に数百本行なうこともある。このため、融着接続機にあっては、光ファイバの融着接続の作業時間の短縮、作業性向上が求められていた。
本発明は、前記課題に鑑みて、光ファイバの融着接続の作業時間の短縮、作業性向上を実現できる融着接続機の提供を目的としている。
上記課題を解決するために、本発明では以下の構成を提供する。
第1の発明は、回転軸によって回転開閉する風防カバーを備える融着接続機において、回転軸と同じ軸線上、あるいは風防カバーの回転軸と同じ軸線上に風防カバーと連結固定あるいは風防カバーの一部として形成された索材巻付部があり、さらに離れた別の場所に回転プーリー、非回転プーリーまたは回転歯車である索材巻掛部が1つ以上設置され、前記索材巻付部と前記索材巻掛部とに巻き掛けられた変形可能な索材を含んで閉ループを構成する閉ループ部材を有し、 風防カバーが閉じたことを検知する検知器をさらに備え、風防カバー閉の動作を行なっても検知器が検知できない場合はその後の融着接続動作へ移行せずに警告表示を行なうように構成され、電動駆動源の駆動力によって前記索材に引張力を掛けることで風防カバーを回転させ、前記張力を正方向に掛けることで風防カバー開の動作を実現可能、及び前記張力を逆方向に掛けることで風防カバー閉の動作を実現可能であり、前記閉ループ部材が、その途中に設けられた弾性部材、または索材のその延在方向の一部あるいは索材全体が伸縮可能な弾性材によって伸縮可能、及び/又は、前記索材巻掛部の1以上が、付勢部材によって閉ループ部材に引っ張り力を与える方向に弾性付勢された可動の索材巻掛部であることを特徴とする光ファイバ融着接続機を提供する。
第2の発明は、第1の発明の光ファイバ融着接続機において、風防カバー閉の動作を行なっても検知器が検知できない場合は、風防カバー開動作とその後の風防カバー閉動作とで構成されるカバー閉じ補助動作を1サイクル以上実行し、予め設定した回数のカバー閉じ補助動作の完了時あるいは完了前に風防カバーが閉じたことを検知器が検知すれば、その後にカバー閉じ動作を行なうことなく融着接続動作が可能な状態となり、予め設定した回数のカバー閉じ補助動作の実行を完了した後も、風防カバーが閉じたことを検知器が検知できない場合は、その後の融着接続動作へ移行せずに警告表示を行なうことを特徴とする光ファイバ融着接続機を提供する。
第3の発明は、第1又は2の発明の光ファイバ融着接続機において、索材による風防カバーの回転開閉動作に加え、突き上げシャフトで風防カバーにおける索材巻付部から離れた位置を押圧して風防カバーを押し上げることを特徴とする光ファイバ融着接続機を提供する。
第4の発明は、第3の発明の光ファイバ融着接続機において、突き上げシャフトが索材に張力を掛ける駆動機構の一部であることを特徴とする光ファイバ融着接続機を提供する。
第5の発明は、第1〜4のいずれか1つの発明の光ファイバ融着接続機において、電動駆動源の駆動力によって移動あるいは回転される動力伝達部材に、前記索材あるいは回転可能な索材巻掛部に設けられた動力受け突部を押動して前記索材を送り移動する押動用突部が突設され、動力受け突部及び押動用突部の一方が、互いに離隔する2箇所に設けられた他方の間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置されていることを特徴とする光ファイバ融着接続機を提供する。
第6の発明は、第5の発明の光ファイバ融着接続機において、前記風防カバーの開動作あるいは閉動作の後に、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動あるいは回転して、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方の間にて2箇所の他方の両方から離隔した位置に配置し、動力伝達部材を移動することなく、風防カバーを手動で開け閉め可能とすることを特徴とする光ファイバ融着接続機を提供するを提供する。




本発明によれば、風防カバーの開閉動作を自動で行える。このため、光ファイバの融着接続の作業時間の短縮、作業性向上を実現できる。
また、本発明によれば、電動駆動源の駆動力を閉ループ部材を介して風防カバーに伝達して風防カバーを開閉する構成であるため、風防カバーに対する電動駆動源の設置位置の自由度が高く、融着接続機全体の設計自由度を向上できる。
しかも、本発明は、閉ループ部材が、その途中に設けられた弾性部材、または索材のその延在方向の一部あるいは索材全体が伸縮可能な弾性材によって伸縮可能、及び/又は、前記索材巻掛部の1以上が、付勢部材によって閉ループ部材に引っ張り力を与える方向に弾性付勢された可動の索材巻掛部である構成を有する。この構成により本発明は、例えば、風防カバー閉の動作の際の異物の挟み込み、風防カバー開の動作の際の風防カバーへの障害物の当接を生じたときに、電動駆動源の駆動力によって索材を送り移動(索材に張力を作用させる)して風防カバーを回転させる駆動機構の破損を防ぐことができる。また、本発明に係る光ファイバ融着接続機は、駆動機構の駆動によるカバー開あるいはカバー閉の動作中、及び動作を行なっていないときに、作業者が手で直接風防カバーに触れて風防カバーを手動で開け閉めする操作を、駆動機構を破損させることなく行うことが可能である。
本発明の1実施形態の光ファイバ融着接続機の構成を略解的に示す正面図であり、加熱融着部の左右両側に被覆クランプを配置した構成の融着接続機を示す図である。 本発明の1実施形態の光ファイバ融着接続機の構成を略解的に示す正面図であり、加熱融着部の左右両側の可動ステージ上にファイバホルダが脱着可能に配置される構成の融着接続機を示す図である。 図1の光ファイバ融着接続機を示す全体側面図(右側面図)であり、風防カバーを閉じた状態を示す図である。 図1の光ファイバ融着接続機の風防カバー付近の構造を略解的に示す側断面図(右側断面図)であり、風防カバーを閉じた状態を示す図である。 図1の光ファイバ融着接続機を略解的に示す平面図であり、風防カバーを閉じた状態を示す図である。 図1の光ファイバ融着接続機を略解的に示す平面図であり、風防カバーを開いた状態を示す図である。 図2の光ファイバ融着接続機の両側の可動ステージ上に脱着可能に装着するファイバホルダの一例を示す斜視図である。 図1の光ファイバ融着接続機の風防カバー及びその開閉機構(カバー開閉機構の第1例)を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機右斜め前上方から見た斜視図である。 図1の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機左斜め前下方から見た斜視図である。 図1の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーを閉じた状態を示す平面図である。 図1の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機前側から見た正面図である。 図1の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機右側から見た図(右側面図)である。 図1の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、図8の状態から電動駆動源を駆動して行なうカバー開動作によって風防カバーを開いた状態を接続機右斜め前上方から見た斜視図である。 図13の風防カバー及びその開閉機構の接続機左斜め前下方から見た状態を示す斜視図である。 図13の風防カバー及びその開閉機構の接続機上側から見た状態を示す平面図である。 図13の風防カバー及びその開閉機構の接続機前側から見た状態を示す正面図である。 図13の風防カバー及びその開閉機構の接続機右側から見た状態を示す図(右側面図)である。 図1の光ファイバ融着接続機の風防カバー及びその開閉機構について風防カバーが閉じた状態を説明する図であり、(a)は図11のA−A線断面矢視図、(b)は図11のカバー開閉機構付近を接続機前側から見た部分正面図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図18(a)、(b)に示す状態から風防カバーを電動駆動源の駆動力によって回転して半開きとしたときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図19(a)、(b)に示す状態から風防カバーをさらに回転して全開にしたときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図20(a)、(b)に示す状態から、カバー開閉機構の押動用突部を電動駆動源の駆動によって下降させ、閉ループ部材の下側動力受け部材に接近配置したときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図21(a)、(b)に示す状態から、電動駆動源の駆動によって風防カバーを回転して半開きとしたときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図22(a)、(b)に示す状態から風防カバーを閉じる動作を完了したときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図18(a)、(b)に示す状態から手動で風防カバーを開いたときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図21(a)、(b)に示す状態から手動で風防カバーを閉じたときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図18(a)、(b)に示す状態から電動駆動源の駆動力によって風防カバーを開く動作中の障害によって、閉ループ部材の弾性部材が引き伸ばされたときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 (a)、(b)は、風防カバー及びその開閉機構について、図21(a)、(b)に示す状態から電動駆動源の駆動力によって風防カバーを閉じる動作中の障害によって、閉ループ部材の弾性部材が引き伸ばされたときの、図18(a)、(b)と同じ視点から見た状態を示す図である。 本発明に係る実施形態の光ファイバ融着接続機のカバー開閉機構の第1変形例(カバー開閉機構の第2例)を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機右斜め前上方から見た斜視図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機左斜め前下方から見た斜視図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーを閉じた状態を示す平面図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機前側から見た正面図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、風防カバーが閉じた状態を接続機右側から見た図(右側面図)である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を、図28に示す状態から電動駆動源の駆動力によって開いたときの、接続機右斜め前上方から見た状態を示す斜視図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を、図28に示す状態から電動駆動源の駆動力によって開いたときの、接続機左斜め前下方から見た状態を示す斜視図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を、図28に示す状態から電動駆動源の駆動力によって開いたときの、接続機上側から見た状態を示す平面図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を、図28に示す状態から電動駆動源の駆動力によって開いたときの、接続機前側から見た状態を示す正面図である。 図28の風防カバー及びその開閉機構を、図28に示す状態から電動駆動源の駆動力によって開いたときの、接続機右側から見た状態を示す図(右側面図)である。 本発明に係る実施形態の光ファイバ融着接続機のカバー開閉機構の第2変形例(第3例)を説明する図であり、(a)は風防カバーを閉じた状態、(b)は風防カバーを開いた状態を示す。 本発明に係る1実施形態の光ファイバ融着接続機の2分割風防カバーと、該2分割風防カバーを構成する前風防カバー及び後風防カバーのそれぞれに設けられた開閉機構とを説明する図であり、2分割風防カバーが閉じた状態を接続機右斜め前上方から見た斜視図である。 図39の2分割風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、接続機左斜め前下方から見た状態を示す斜視図である。 図39の2分割風防カバー及びその開閉機構を説明する平面図である。 図39の2分割風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、接続機前側から見た状態を示す正面図である。 図39の2分割風防カバー及びその開閉機構を説明する図であり、接続機右側から見た状態を示す図(右側面図)である。 図39の2分割風防カバー及びその開閉機構について、図39の状態から電動駆動源を駆動して行なうカバー開動作によって2分割風防カバーを開いた状態を接続機右斜め前上方から見た斜視図である。 図44の2分割風防カバー及びその開閉機構を接続機左斜め前下方から見た状態を示す斜視図である。 図44の2分割風防カバー及びその開閉機構を接続機上側から見た状態を示す平面図である。 図44の2分割風防カバー及びその開閉機構を接続機前側から見た状態を示す正面図である。 図44の2分割風防カバー及びその開閉機構を接続機右側から見た状態を示す図(右側面図)である。 図18(a),(b)のカバー開閉機構の閉ループ部材と、風防カバーの回転軸及びその下方のプーリーとの関係を略解的に説明する図である。 図38に示すカバー開閉機構の変形例(カバー開閉機構の第4例)における、閉ループ部材と、風防カバー回転軸及びその下方のプーリーとの関係を略解的に示す図である。 図38のカバー開閉機構の変形例(カバー開閉機構の第5例)における、閉ループ部材と、風防カバー回転軸及びその下方のプーリーとの関係を略解的に示す図である。 カバー開閉機構の第6例における、閉ループ部材と、風防カバー回転軸に取り付けた歯車及びその下方に設けられた歯車との関係を略解的に示す図である。 カバー開閉機構の第7例における、閉ループ部材と、風防カバー回転軸及びその下方のプーリーと、テンションローラーとの関係を略解的に示す図である。 カバー開閉機構の第8例を略解的に示す図であり、(a)は風防カバーを閉じた状態、(b)は風防カバーを開いた状態を示す。
以下、本発明の1実施形態の光ファイバ融着接続機(以下、単に融着接続機とも言う)について、図面を参照して説明する。
図1〜図6はこの融着接続機20の全体構造を説明する図である。
図1、図3〜図6に示す融着接続機20(図中符号20Aを付記する)は、被覆クランプ方式の融着接続機である。図2に示す融着接続機20(図中符号20Bを付記する)は、ファイバホルダ方式の融着接続機である。
図1、図3〜図6に示す融着接続機20Aは、可動ステージ22(後述)上にクランプ下部材51を固定して取り付けた被覆クランプ50(後述)を有する。
図2に示す融着接続機20Bは、被覆クランプ(ファイバホルダ)が可動ステージ22(後述)上に脱着可能に装着される構成となっている点で被覆クランプ方式の融着接続機20Aと異なり、他の構成は融着接続機20Aと共通する。
図1において、この融着接続機20Aによって融着接続する一対の光ファイバ90の一方に符号91、他方に符号92を付記する。
ここで例示する光ファイバ90としては、光ファイバ心線、光ファイバ素線等の、光ファイバガラス部90a(裸光ファイバ)の外周に合成樹脂製の被覆材90c(コーティング被覆)が被着、一体化された構成の被覆光ファイバを用いる。
図1、図3〜図6に示すように、この融着接続機20Aは、外観箱形の装置本体21と、この装置本体21上部に組み込まれて互いに離隔させて配置された一対の可動ステージ22とを有する。また、この融着接続機20Aは、装置本体21上に、一対の電極棒24と、各可動ステージ22上にひとつずつ取り付けられた被覆クランプ50と、一対の溝形成基板23と、風防カバー60とを有する。
融着接続機20Aは、一対の電極棒24の互いに対向する先細りの先端間の放電によって、光ファイバ91、92の先端同士を加熱融着することができる。
図3〜図6に示すように、一対の電極棒24は、互いに対向する先端間の領域(空間)である放電部24aを介して互いに離隔させて設けられている。
図1に示すように、一対の可動ステージ22は、一対の電極棒24の間隔方向に直交する方向に互いに離隔させて設けられている。
図3等に示すように、一対の電極棒24の間隔方向、及び一対の可動ステージ22の間隔方向は、装置上下方向(図1〜図4において上下方向)に対して垂直である。
なお、「装置上下方向」は、電極棒24が配置されている上面21aを上側、該上面21aとは反対の下面側を下側とする装置本体21の上下方向(図1〜図4において上下方向)に一致する方向を指す。
本明細書においては、融着接続機20について、一対の可動ステージ22の間隔方向(図1、図2の左右方向、図3、図4の紙面奥行き方向、図5、図6の上下方向)を左右方向、一対の電極棒24の間隔方向(図1、図2の紙面奥行き方向、図3〜図6の左右方向)を前後方向として説明する。
また、図3に示すように、融着接続機20は、装置本体21に前後方向に互いに離隔させて設けられたモニタ装置31及び補強スリーブ加熱器32を有する。
融着接続機20について、モニタ装置31側(図3、図4において左側)を前、補強スリーブ加熱器32側(図3、図4において右側)を後として説明する。図5、図6においては、左側が前、右側が後である。
また、本明細書では、図1〜図4、図7において上側を上、下側を下、図5、図6において紙面手前側を上、紙面奥側を下として説明する。
図3に示すように、モニタ装置31はパネル状に構成されている。
装置本体21の上部前側には、モニタ装置31を装置本体21に対して回転可能に支持するためのヒンジピン31bが取り付けられている。ヒンジピン31bは、具体的には、装置本体21の前面21b(筐体29の前面)上部から接続機前側に突出する突出部21cに支持されている。
モニタ装置31は、装置本体21にヒンジピン31bを介して取り付けられた基端部31aからヒンジピン31bとは反対の方向へ延在している。このモニタ装置31は、ヒンジピン31bを中心とする回転によって、接続機左右方向の軸線回りに装置本体21に対する向きを変更可能である。モニタ装置31は、装置本体21に対する回転抵抗が、作業者が手で直接触れて装置本体21に対して手動で回転可能、かつ回転力を与えていないときには装置本体21に対して所望向きで静止させることが可能な程度の強さ(大きさ)に調整されている。
図4に示すように、この融着接続機20の装置本体21には、放電部24a(あるいはその近傍も含む)に配置された光ファイバを撮像するためのカメラ71が組み込まれている。融着接続機20は、カメラ71が撮像した画像をモニタ装置31(図3参照)の表示面31cに表示させることができる。
図4に示すように、カメラ71は、装置本体21の、前後方向に互いに位置をずらした2箇所に組み込まれている。2箇所のカメラ71のうち、前側に位置する第1カメラに図中符号71a、後側に位置する第2カメラに図中符号71bを付記する。
また、装置本体21には、各カメラ71a、71bの放電部24a側に配置されたレンズ73a、73bも組み込まれている。各カメラ71a、71bは、放電部24a及びその近傍に配置された光ファイバ90を、装置本体21に設けられたレンズ73a、73bを介して撮像する。
風防カバー60の内側には、放電部24a及びその近傍に、カメラ71で撮像する際に光を照射するための撮像用光源72a、72bが配置されている。
この融着接続機20は、光ファイバ90を2つの撮像用光源72a、72bで2方向から照らし、2つのレンズ73a、73bと2つのカメラ71a、71bとで、それぞれの方向から光ファイバ90を2軸で撮像する2軸観察を実現している。
図4に示すように、この融着接続機20は、風防カバー60を閉じたときに、風防カバー60内側の撮像用光源72aと第2カメラ71bとが放電部24aを介して対向配置され、撮像用光源72bと第1カメラ71aとが放電部24aを介して対向配置される。
撮像用光源72a、72bとしては、例えば発光ダイオード等を好適に用いることができる。
なお、撮像用光源72a、72bは、少なくとも、カメラ71で光ファイバを撮像する際に点灯すれば良い。このため、撮像用光源72a、72bは、例えば、カメラ71による光ファイバの撮像時のみ点灯し、それ以外は消灯しておくことも可能である。
図3に示すように、補強スリーブ加熱器32は、装置本体上面21a前端部上に固定されている。
補強スリーブ加熱器32は、光ファイバ91、92の融着接続及び接続部検査の完了後に、光ファイバ91、92同士の融着接続部に外挿した熱収縮性の補強スリーブを加熱収縮して光ファイバ91、92に対して固定する装置である。
作業者が融着接続機20を用いて光ファイバ90同士の融着接続作業を行なう際には、融着接続機20を、その前面側(前側)が作業者側となる向きで使用することが好ましい。
モニタ装置31は、装置本体21に対して前面21bに沿う向きとすることが好ましい。モニタ装置31は、装置本体21に対して前面21bに沿う向きとしたときに、表示面31cとは反対側の背面が装置本体前面21bに対面配置される。モニタ装置31は、装置本体21に対して前面21bに沿う向きとすることで、作業者が融着接続機20前側から表示面31cを視認することを容易にする。
図1に示すように、可動ステージ22は、被覆クランプ50(具体的には後述のクランプ下部材51)を取り付けるためのクランプ取り付け台として機能する。
可動ステージ22は、装置本体21の筐体29内に組み込まれた図示略の動力源(ステージ用動力源)の駆動力によって、装置本体21に対して左右方向に移動可能となっている。すなわち、可動ステージ22は、ステージ用動力源の駆動によって、放電部24aに向かって進退動される。
なお、ステージ用動力源としては、電磁力によって駆動して動力を発生するものが好ましく、例えば電動モータ、電磁石、ソレノイド等を好適に採用できる。
被覆クランプ50は、可動ステージ22上に固定された板状のクランプ下部材51と、このクランプ下部材51に枢着して、クランプ下部材51の上面51aに対して開閉自在に設けられた板状のクランプ上部材52とを有する。
図6に示すように、クランプ上部材52は、クランプ下部材51の装置後側(接続機後側)の端部に設けられた枢軸53を介してクランプ下部材51に回転可能に取り付けられている。
図1に示すように、被覆クランプ50は、クランプ下部材51とクランプ上部材52との間に光ファイバ90を把持固定可能である。被覆クランプ50は、具体的には、クランプ下部材51とクランプ上部材52との間に、光ファイバ90における光ファイバガラス部90a外周が被覆材90cによって覆われた部分である被覆部90dを把持固定するものである。また、被覆クランプ50は、クランプ上部材52のクランプ下部材上面51aに対する開閉によって、光ファイバ90の把持と、把持解除とを切り替え可能である。
被覆クランプ50は、クランプ下部材51に対して閉じたクランプ上部材52を保持してクランプ上部材52のクランプ下部材51に対する閉じ状態を維持する上部材保持手段(図示略)として、クランプ下部材51に、クランプ上部材52の金属部を磁気吸着する永久磁石を組み込んだ構成となっている。
但し、上部材保持手段としては、手動でクランプ上部材52をクランプ下部材51に閉じるだけでクランプ上部材52の保持状態を実現でき、かつ手動で保持を解除できる構成のものが採用される。融着接続機20Aの被覆クランプ50は、クランプ上部材52のクランプ下部材51に対する開閉を、作業者が直接手指でクランプ上部材52を操作して手動で行える構成となっている。上部材保持手段としては、クランプ上部材52の金属部を磁気吸着する永久磁石に限定されず、例えば、手動で係脱操作可能な係合爪を利用したものなども採用可能である。上部材保持手段としては、融着接続機の被覆クランプについて従来周知のものを採用できる。
光ファイバ90は被覆クランプ50に把持固定されることで、融着接続機20Aに装着されることとなる。
被覆クランプ50は、融着接続機20Aに光ファイバ90を装着するためのファイバ装着部として機能する。
融着接続機20Aを用いて光ファイバ91、92同士を融着接続する作業では、図3仮想線、図6に示すように風防カバ−60を開いた状態で、被覆クランプ50のクランプ上部材52を手動で開閉操作して、クランプ下部材51とクランプ上部材52との間に光ファイバ90(被覆部90d)を挟み込む。図1に示すように、被覆クランプ50に把持固定する光ファイバ90としては、予めその先端部の被覆材90cを除去して光ファイバガラス部90aを露出させたものを用いる。また、光ファイバ90は、光ファイバガラス部90aを露出させた先端側を被覆クランプ50から放電部24a側に突出させ、光ファイバガラス部90aを溝形成基板23上に形成された位置決め溝23a上に載置して被覆クランプ50に把持固定する。
光ファイバ90の被覆クランプ50(具体的にはクランプ下部材51)から放電部24a側に突出させた部分を、以下、突出部90bとも言う。
図1、図6に示すように、溝形成基板23は、放電部24aとその左右両側の可動ステージ22との間にひとつずつ設けられている。
左右両側の溝形成基板23は、被覆クランプ50に把持固定して融着接続機20Aに装着した一対の光ファイバ91、92先端(具体的には光ファイバガラス部90a先端)を、位置決め溝23aによって、接続機左右方向の同一直線(仮想直線)に高精度に位置合わせする機能を果たす。
溝形成基板23の位置決め溝23aは、装置本体21上に固定して設けられた溝形成基板23の上面23b(基板上面)に、接続機左右方向に沿って延在形成されている。
図4に示すように、図示例の融着接続機20Aの溝形成基板23の位置決め溝23aはV溝である。但し、位置決め溝23aとしては、光ファイバ90先端部に露出させた光ファイバガラス部90aを高精度に位置決め可能なものであれば良く、V溝に限定されない。位置決め溝23aとしては、例えば丸溝(断面半円状の溝)、U溝、台形溝等も採用可能である。
なお、融着接続機20Aの溝形成基板23は、放電加熱の熱に耐えるためにセラミック製のものを好適に用いることができる。
光ファイバの軸調心機構を持つ装置(融着接続機)においては、左右各々の溝形成基板23を左右の光ファイバ軸調心機構の上にそれぞれ固定する。一方、光ファイバの軸調心機構を持たない融着接続機の場合は、溝形成基板23を装置本体21の上面21aに直接固定した構成を採用できる。
図3〜図6に示すように、風防カバー60は、装置本体21上に支持された回転軸61を介して装置本体21に、接続機左右方向の回転軸線を以て回転可能に取り付けられている。融着接続機20は、風防カバー60を、装置本体21の筐体29内に組み込まれた電動駆動源9(図3参照。風防開閉用動力源)の駆動力によって回転軸61を中心に回転させて、装置本体21に対して開閉することができる。
図示例の電動駆動源9は、具体的には電動モータである。
また、図中、接続機左右方向右側(接続機前側から見て右側)の回転軸61に符号61a、左側の回転軸61に符号61bを付記している。
図4、図8〜図20(a)、(b)に示すように、風防カバー60は、断面U字状で延在する細長構造のカバー本体62(図8、図19(a)等参照)と、その長手方向両端に該カバー本体62長手方向に概ね垂直に設けられた端板部63a、63b(図9、図13参照)とを有する細長容器状に構成されている。カバー本体62長手方向両側の端板部63a、63bは、カバー本体62内側の溝状の空間の延在方向両端を塞ぐように設けられている。
図8、図9、図18(a)等に示すように、図示例の風防カバー60のカバー本体62は、細長板状の天板部64と、その片面側に該天板部64の長手方向全長にわたってリブ状に突出する一対の側板部65a、65bとを有する。一対の側板部65a、65bは、天板部64の幅方向両端から突出されている。また、一対の側板部65a、65bは、互いに平行に形成されている。
図示例のカバー本体62の天板部64は、長板状の平板部64aと、この平板部64aの幅方向両端から平板部64aに対して傾斜して張り出された傾斜板部64bとを有する。天板部64の両側の傾斜板部64bは、平板部64aの片面側に、平板部64aから離隔するにしたがって互いの離隔距離が増大する末広がり状に、平板部64aに対して傾斜して形成されている。各傾斜板部64bは平板部64aの長手方向全長にわたって形成されている。また、カバー本体62の一対の側板部65a、65bは、傾斜板部64bの平板部64aとは反対側の端部から平板部64aに対して垂直の向きで形成されている。
図8、図9、図18(a)等に示すように、カバー本体62とその長手方向両側の端板部63a、63bとで囲まれる内側空間66(以下、カバー内側空間66とも言う)は、カバー本体62における天板部64とは反対の側に、カバー本体62長手方向全長にわたって開口している。
風防カバー60は、カバー本体62の断面開口側(図8、図18(a)において下側)の両端部(断面両端部)の片方を、回転軸61を介して装置本体21に取り付けて、装置本体21に対して回転可能に設けられている。
また、風防カバー60は、その長手方向を接続機左右方向に揃えて装置本体21上に設けられている。
図3に示すように、風防カバー60の回転軸61と、一対の電極棒24と、各可動ステージ22上の被覆クランプ50と、一対の溝形成基板23とは、接続機前後方向において、前側のヒンジピン31bと後側の補強スリーブ加熱器32との間に設けられている。また、可動ステージ22も、接続機前後方向において、ヒンジピン31bと補強スリーブ加熱器32との間に設けられている。
図8、図9、図18(a)に示すように、風防カバー60は、装置本体21に対して閉じたときに、カバー本体62及び端板部63a、63bの、カバー内側空間66の開口部側の端部が装置本体上面21aに当接する。そして、図5に示すように、風防カバー60は、装置本体21に対して閉じたときに、その内側に、装置本体21上に位置する一対の電極棒24と、各可動ステージ22上の被覆クランプ50と、一対の溝形成基板23とを収容する。
また、風防カバー60を装置本体21に対して閉じたときに、可動ステージ22は、その上側全体が風防カバー60によって覆われる。
この融着接続機20を用いた光ファイバ90同士の融着接続は、風防カバー60を装置本体21に対して閉じた状態で行なわれる。
装置本体21に対して閉じた風防カバー60は、電極棒24とともに電極棒24間の放電部24aをも覆い、風防カバー60外側の風が光ファイバ90同士の融着接続に影響を与えることを防ぐ。
図8、図9、図18(a)に示すように、風防カバー60の長手方向両側の端板部63a、63bには、カバー内側空間66の開口部側の端面から窪む切り欠き部67(ファイバ挿通用切り欠き部)が形成されている。
風防カバー60は、装置本体21に対して閉じたときに、被覆クランプ50に把持固定された光ファイバ90の装置本体上面21a上に配置された部分の一部をファイバ挿通用切り欠き部67に収容できる。風防カバー60は、光ファイバ90の一部をファイバ挿通用切り欠き部67に収容することで、光ファイバ90を端板部63a、63bと装置本体上面21aとの間に強く挟み込んで傷めることを回避できる。
図4、図6等に示すように、風防カバー60の回転軸61a、61bは、融着接続機20の電極棒24、被覆クランプ50、溝形成基板23よりも接続機前側に設けられている。また、回転軸61a、61bは、融着接続機20の可動ステージ22よりも接続機前側に設けられている。
風防カバー60は、装置本体21に対して閉じたときに、一対の側板部65a、65bが、電極棒24、被覆クランプ50、溝形成基板23、可動ステージ22(図示略)を介して接続機前後方向両側に配置される。
融着接続機20は、図示略の電源スイッチをオン状態からオフにしたときに、可動ステージ22が放電部24aに対する前進限界位置よりも放電部24aから離隔しているファイバ装着時位置に配置され、かつ、風防カバー60が閉じられた状態(以下、動作待機初期状態とも言う)となる。動作待機初期状態の融着接続機20は、オフ状態になっていた電源スイッチをオンにすることで、可動ステージ22がファイバ装着時位置に配置され、かつ、風防カバー60が開放されている、ファイバセット待機状態となる。
融着接続機20Aを用いて光ファイバ91、92同士を融着接続する作業は、まず、既述のファイバセット待機状態にて、被覆クランプ50(図1参照)のクランプ下部材51とクランプ上部材52との間に光ファイバ91、92(被覆部90d)を把持固定する。
光ファイバ91、92は、左右両側の被覆クランプ50に把持固定する際に、各光ファイバ90の光ファイバガラス部90a先端同士が、若干の隙間を介して対向配置されるように、被覆クランプ50からの突出部90bの長さを調整する。また、光ファイバ91、92は、突出部90bの長さ調整によって、各光ファイバ90の光ファイバガラス部90a先端が、一対の電極棒24の先端間を結ぶ仮想直線を介して左右両側に配置されるようにする。
図3に示すように、融着接続機20Aは、モニタ装置31の表示面31c側の外周部に突設されたカバー閉じスイッチ31dを有する。
この融着接続機20Aは、被覆クランプ50への光ファイバ91、92の把持固定が完了した後、カバー閉じスイッチ31dが押し込み操作によってオンされることで、電動駆動源9(図3、図8、図9等参照)を駆動して、開放状態の風防カバー60を装置本体21に対して閉じるカバー閉動作(風防カバー閉動作)を行なう。そして、この融着接続機20Aは、風防カバー60が装置本体21に対して閉じたことをカバー閉検知器33(図6参照)が検知したときに、融着接続動作を自動で開始する構成となっている。
なお、カバー閉じスイッチ31dとしては、特には限定はなく、例えば、モニタ装置31としてタッチパネルを用い、このタッチパネルに表示させた表示ボタンとしても良い。
また、融着接続機におけるカバー閉じスイッチ31dの設置場所は特には限定は無く、例えば、カバー閉じスイッチ31dを装置本体21に設けた構成も採用可能である。
図4に示すように、カバー閉動作が完了すると、風防カバー60内側に設けられているファイバクランプ部材25が、光ファイバ90の溝形成基板23の位置決め溝23a上に配置されている部分(光ファイバガラス部90a)を位置決め溝23a溝底に向かって押さえ込む。これにより、光ファイバ90の光ファイバガラス部90aが位置決め溝23aによって高精度に位置決めされる。
図6に示すように、ファイバクランプ部材25は、左右両側の溝形成基板23に対応させて、風防カバー60の長手方向の2箇所に設けられている。なお、図3、図4、図6以外の図においては、ファイバクランプ部材25の図示を省略している。
図4に例示したファイバクランプ部材25は、位置決め溝23aに載置された光ファイバ90の光ファイバガラス部90aに当接される押圧片25aと、この押圧片25aが先端に一体化されたシャフト部25cとを有する。押圧片25aの光ファイバガラス部90aに当接される先端のファイバ押圧面25bとは反対の側から突出している。
シャフト部25cの後端部は、風防カバー60の天板部64(具体的には平板部64a)内面に固定されたクランプ支持部材26aによって支持されている。シャフト部25cは、クランプ支持部材26aから風防カバー60の開口部側に向かって突出状態に設けられている。しかも、シャフト部25cは、クランプ支持部材26aに、風防カバー60の開口部側に向かって進退方向に所定の可動範囲を確保して支持されている。
また、ファイバクランプ部材25は、押圧片25aとクランプ支持部材26aとの間に介装されたスプリング26bによって、クランプ支持部材26aに対して風防カバー60の開口部側へ離隔する方向に弾性付勢されている。図示例のスプリング26bは具体的にはコイルスプリングであり、ファイバクランプ部材25のシャフト部25cに外挿されている。
図1に示すように、融着接続機20Aは、可動ステージ22を、ステージ用動力源の駆動によってファイバ装着時位置から放電部24aに向かって進退動させることができる。
融着接続機20Aは、カバー閉動作の完了後、可動ステージ22をファイバ装着時位置から前進させて、光ファイバ90先端(光ファイバガラス部90a先端)を所定位置に前進させる。そして、融着接続機20Aは、電極棒24間の放電によって、左右の光ファイバを放電しながら接合し、融着接続する。電極棒24間の放電は所定時間行なわれた後、自動で停止する。融着接続機20Aは、電極棒24間の放電停止後、接続部の検査を行う。融着接続機20Aは、融着接続の完了後、電動駆動源9を駆動して、風防カバー60を開くカバー開動作(風防カバー開動作)を自動で行なう。
風防カバー60は、このカバー開動作の実行まで、カバー閉じスイッチ31dのオン操作によるカバー閉動作の完了から閉じた状態(閉状態)のままになっている。
なお、ファイバクランプ部材25が光ファイバガラス部90aを位置決め溝23aに押さえ込む力は、可動ステージ22の前進に伴う光ファイバガラス部90aの溝形成基板23に対する円滑な摺動を実現する強さに調整される。これにより、融着接続機20は、可動ステージ22を前進させたときに、光ファイバガラス部90aが可動ステージ22と一体的に前進するようになっている。
カバー開動作が完了したら、作業者が手作業で左右両側の被覆クランプ50のクランプ上部材52を開いて光ファイバ91、92を取り出す。
融着接続機20Aは、接続部検査の完了後、可動ステージ22をファイバ装着時位置に自動で復帰させる。
接続部検査(接続部検査動作)は、図4に示すように装置本体21に組み込まれたカメラ71によって融着接続部を撮像し、撮像画像を画像処理装置で解析し、接続された光ファイバ91、92の接続損失を自動計測し、接続状態の異常を自動判定する。計測結果に異常があれば融着接続機はアラームを作業者へ発するが、正常な場合はアラームも無く、作業者が検査完了の操作を行うこともなく次の工程へ自動移行する。しかし作業者が目視による接続部の検査を行う場合は、その撮像した画像をモニタ装置31(図3参照)に表示する。そして、作業者が、モニタ装置31に表示された撮像画像から、光ファイバ91、92同士の融着接続部の状態を観察する。接続部検査動作では、カメラ71が撮像した画像をモニタ装置31に以降の操作(接続部引張検査または光ファイバの融着接続機からの取り出し)が行われるまで表示を継続する。
図2に示すように、ファイバホルダ方式の融着接続機20Bは、光ファイバ91、92を把持固定したファイバホルダ40を可動ステージ22上に載置した後、カバー閉じスイッチ31dをオン操作する。
図7に示すように、ファイバホルダ40は、ベース板41と、該ベース板41に枢着して開閉可能に設けられた蓋板42との間に光ファイバ90を挟み込んで把持固定する構成となっている。蓋板42は、ベース板41のその厚み方向片側の面であるベース板上面41aに対して開閉可能である。蓋板42は、長方形板状のベース板41の幅方向片端に、ベース板41長手方向に沿って設けられた枢軸43を介してベース板41に枢着されている。
図2に示すように、光ファイバ90は、その先端側をファイバホルダ40から突出させた突出部90eを確保してファイバホルダ40に固定する。また、ファイバホルダ40に把持固定した光ファイバ90は、その突出部90eの先端部の被覆を除去して光ファイバガラス部90a(裸光ファイバ)を露出させておく。
ファイバホルダ40は、ベース板41を、可動ステージ22に設けられた図示略のホルダ位置決め手段によって可動ステージ22上の所定位置に位置決めして載置することで、可動ステージ22上に設けられる。ファイバホルダ40は、可動ステージ22に対して昇降によって脱着できる。
光ファイバ91、92は、左右両側の可動ステージ22上にそれぞれ光ファイバ90を把持固定したファイバホルダ40を設置したときに、各光ファイバ90の光ファイバガラス部90a先端同士が若干の隙間を介して対向配置されるように突出部90eの長さを調整する。また、光ファイバ91、92は、突出部90eの長さ調整によって、各光ファイバ90の光ファイバガラス部90a先端が、一対の電極棒24の先端間を結ぶ仮想直線を介して左右両側に配置されるようにする。
ファイバホルダ40は、光ファイバ90の被覆部90dをベース板41と蓋板42との間に挟み込んで把持固定する。図7に示すように、ファイバホルダ40のベース板41の上面41aには、単心の光ファイバ90(被覆部90d)を位置決めするためのファイバ収容溝41dが形成されている。
図示例のファイバホルダ40は、ファイバ収容溝41dに配置された単心の光ファイバ90を、ベース板41と蓋板42との間に把持固定する。
図2に示す融着接続機20Bを用いた光ファイバ91、92同士の融着接続は、光ファイバ90を把持固定したファイバホルダ40を左右両側の可動ステージ22上に設置し、光ファイバ90先端部に露出させておいた光ファイバガラス部90aを溝形成基板23の位置決め溝23a上に載置した後、カバー閉じスイッチ31dをオン操作する。
カバー閉じスイッチ31dをオン操作した後の融着接続機20の動作は、被覆クランプ方式の融着接続機20Aと同様であるので、説明を省略する。
次に、融着接続機20の風防カバー60を電動駆動源9の駆動力によって開閉する機構(カバー開閉機構1)を説明する。融着接続機20としては、被覆クランプ方式のもの、ファイバホルダ方式のもののいずれでも良い。
図8〜図12、図18(a)、(b)は風防カバー60を閉じた状態(閉状態)、図13〜図17、図20(a)、(b)は風防カバー60を開いた状態(全開状態)を示す。
図8、図18(a)、(b)、図20(a)、(b)等に示すように、カバー開閉機構1(カバー開閉機構の第1例)は、電動駆動源9と、電動駆動源9の駆動力によって昇降される動力伝達部材7と、電動駆動源9の駆動力を動力伝達部材7から風防カバー60へ伝達する閉ループ部材2とを有する。
図8、図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)等に示すように、閉ループ部材2は、可撓性の索材3の両端にそれぞれ固定された動力受け部材4a、4bを、引張コイルばね6の両端に連結して閉ループとした構成となっている。索材3の両端は、動力受け部材4a、4b及び引張コイルばね6を介して互いに連結されている。
索材3(巻装体)としては、例えば金属ワイヤ、合成繊維及び/又は天然繊維によって構成された糸あるいは紐等の線材を採用できる。また、索材3としては、線材に限定されず、ベルト等の帯状材も採用可能である。
なお、引張コイルばね6は、閉ループ部材2の周長を可変(閉ループ部材2を伸縮可能)とするための伸縮可能な弾性部材(伸縮部材)として機能する。弾性部材としては、引張コイルばね6に限定されず、例えばゴム製部材等の、伸縮性に富む部材を採用することも可能である。
図8、図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)等に示すように、閉ループ部材2の索材3は、風防カバー60の回転軸61aと、装置本体21の筐体29内にて回転軸61aの下方に支持されたプーリー5(索材巻掛部、巻装体巻掛部)とに巻き掛けて張設されている。ここで回転軸61aは索材3を巻き付ける索材巻付部(巻装体巻付部)として機能する。なお、索材巻付部としては、回転軸61aに同軸に固定したプーリー等であっても良い。
プーリー5は、装置本体21の筐体29に対して、図示略の支持部材によって、風防カバー60の回転軸61aと概ね平行な回転軸線を以て回転自在に軸支されている。
閉ループ部材2は、風防カバー60の回転軸61aとその下方のプーリー5との間に延在する一対の部材間張設部2A、2Bを有する。
図8、図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)等において、閉ループ部材2の一対の部材間張設部2A、2Bは上下方向に延在している。
動力受け部材4a、4b及び引張コイルばね6は、一対の部材間張設部2A、2Bの一方である係合側張設部2Aに位置する。
一対の部材間張設部2A、2Bの他方である非係合側張設部2Bは、その全体が索材3によって構成されている。風防カバー60の回転軸61a及びプーリー5には閉ループ部材2のうち索材3のみが巻き掛けられている。また、索材3の両端は係合側張設部2Aに位置する。
索材3は、風防カバー60の回転軸61a外周に巻き掛けられた部分の一部が、回転軸61aに固定されている。索材3を風防カバー60の回転軸61aに固定した箇所を、以下、索材固定部60a(図49参照)と言う。図示例の索材固定部60aは、索材3を索材固定部材60bを用いて回転軸61aに固定した箇所である。但し、索材固定部60aとしてはこれに限定されず、例えば溶接等によって、索材3を索材固定部材60bを用いて回転軸61aに固定した箇所であって良い。
図49は、図18(a)、(b)に示す状態(後述のカバー閉待機状態)における索材固定部60aの位置を示す。図18(a)、(b)に示す状態においては、図49に示すように、索材3の索材固定部60aは、索材3における風防カバー60の回転軸61a外周に巻き掛けられた部分の係合側張設部2A側の端部を構成する。
図8、図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)等において、風防カバー60の回転軸61aは、風防カバー60に固定、一体化されている。回転軸61aは、装置本体21に対して風防カバー60と一体に回転する。したがって、例えば、閉ループ部材2の回転によって回転軸61aが回転されると、回転軸61aに一体に風防カバー60も回転される。
既述のように、風防カバー60の一対の側板部65a、65bは、風防カバー60を装置本体21に閉じたときに接続機前後方向に互いに離隔して配置される。風防カバー60を装置本体21に閉じたときに前後方向に互いに離隔して配置される側板部65a、65bのうち、前側の側板部65aを、以下、前側板部、後側の側板部65bを、以下、後側板部とも言う。図8、図9等に示すように、回転軸61a、61bは、具体的には、風防カバー60の前側板部65aの天板部64とは反対側の端部に一体化され、接続機左右方向に延在形成されている。また、回転軸61a、61bは、風防カバー60の前側板部65aの長手方向(接続機左右方向)両端部に一体化されている。風防カバー60の後側板部65aの天板部64とは反対側の端は、回転軸61a、61bを中心とする風防カバー60の回転によって装置本体上面21aに対して接離する。
図8、図11、図18(a)、(b)等に示すように、閉ループ部材2の索材3は、風防カバー60の前側板部65aに形成された索材挿通孔65cに通して回転軸61aに巻き掛けられている。風防カバー60の索材挿通孔65cは、前側板部65aにおける回転軸61aの周面近傍に、前側板部65aをその厚み方向に貫通して形成されている。
図示例の索材挿通孔65cは、索材3を通すことのみならず、索材3の、回転軸61aに対するその中心軸線方向(接続機左右方向)の位置ずれを規制する役割も果たす。但し、索材挿通孔65cの形状及びサイズは適宜設計変更可能である。例えば、回転軸61aとして、その周面に索材3を収容する溝(索材収容溝)が周設されているものを採用した場合には、索材収容溝によって回転軸61a軸線方向における索材3の位置を安定させることができる。このため、索材挿通孔65cとしては接続機左右方向への索材3の位置ずれを規制するサイズのものである必要は無い。
なお、動力受け部材4a、4b及び引張コイルばね6は、カバー開閉機構1の駆動機構1aの駆動力、あるいは風防カバー60の手動開閉操作によって閉ループ部材2が回転されても非係合側張設部2Bに位置することはなく、常時、係合側張設部2Aに位置する。
図9、図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)等に例示した動力伝達部材7は、具体的には、電動モータ9(電動駆動源)の出力軸9a(図18(b)、図19(b)等参照)に固定されているギア10に噛み合わされたラックギア7bと、このラックギア7bから突出する押動用突部11とを有する。
動力伝達部材7は、電動モータ9の回転駆動によって昇降可能となっている。動力伝達部材7は、装置本体21の筐体29内に固定して上下方向に延在配置されたガイドシャフト8に案内されながら、直線移動によって昇降する。
カバー開閉機構1の駆動機構1aは、電動モータ9と、該電動モータ9の回転駆動によって昇降動される動力伝達部材7と、この動力伝達部材7に突設された押動用用突部11(後述)とを有している。
電動モータ9の出力軸9aはガイドシャフト8の延在方向に垂直に設けられている。出力軸9aに固定されているギア10(ピニオンギア)は、動力伝達部材7側面のガイドシャフト8延在方向に沿う複数箇所に配列形成された歯部7aに噛み合わされている。
以下、電動モータ9の回転駆動(出力軸9aの回転駆動)について、動力伝達部材7を上昇させる出力軸9aの回転、すなわち、図18(b)、図19(b)において左回りの回転を正回転、動力伝達部材7を下降させる出力軸9aの回転、すなわち、図18(b)、図19(b)において右回りの回転を逆回転として説明する。
既述のように、動力伝達部材7は、その昇降がガイドシャフト8に沿った直線移動になっている。閉ループ部材2の一対の部材間張設部2A、2Bは、ガイドシャフト8に沿って延在している。電動モータ9の回転駆動による動力伝達部材7の移動方向は、部材間張設部2A、2Bの延在方向に一致している。
図9等に示すように、動力伝達部材7のラックギア7bは、その側面に形成されている歯部7aを、電動モータ9(電動駆動源)の出力軸9aに固定されているギア10に噛み合わせている。
動力伝達部材7の押動用突部11は、その突端からラックギア7b側へ窪む切欠凹部11cに引張コイルばね6(弾性部材)のその軸線方向の一部を収容して、閉ループ部材2の係合側張設部2A(図18等参照)の一対の動力受け部材4a、4b間に配置されている。押動用突部11は、係合側張設部2Aに対するその延在方向に沿う方向への動力伝達部材7の相対移動により、切欠凹部11c内側の引張コイルばね6の外周に沿って移動する。
動力受け部材4a、4bは、係合側張設部2A(図18等参照)の延在方向に垂直の方向におけるサイズが、引張コイルばね6の外径よりも大きく形成された部材である。
図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)に示すように、融着接続機20のカバー開動作は、電動モータ9の正回転駆動によって動力伝達部材7を上昇させることで実現される。カバー開動作は、電動モータ9の正回転駆動によって動力伝達部材7を上昇させることで、引張コイルばね6上側の動力受け部材4a(以下、上側受け部材とも言う)をその下方から当接した押動用突部11によって押し上げ、係合側張設部2Aを上側受け部材4aとともに送り移動する。
この送り移動によって、引張コイルばね6を介して索材固定部60a(図49参照)に与えられる引っ張り力が、回転軸61aに、風防カバー60を開方向へ回転させる駆動力として作用する。
前記引っ張り力は、閉ループ部材2のうち、上側受け部材4aから、引張コイルばね6及びその下側の動力受け部材4b(以下、下側受け部材とも言う)を介して索材固定部60aまでの区間(以下、カバー開時引張り区間とも言う)によって、索材固定部60aに伝達される。回転軸61aには、前記送り移動によってカバー開時引張り区間に与えられた張力が、風防カバー60を開方向に回転させる駆動力として作用する。
その結果、閉ループ部材2全体の回転に伴い、索材3が固定されている回転軸61aとともに風防カバー60を回転させ、図20(a)、(b)に示すように装置本体21に対して開いた状態(開状態)とする。
図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)において、閉状態の風防カバー60は、概ね135度程度回転されて開放(全開)される。
図49において、索材固定部60aは、カバー開動作の進行に伴う風防カバー60の回転軸61aの回転によって、係合側張設部2Aとは反対の方向へ移動され、カバー開動作が完了したときには非係合側張設部2B近傍に配置される。
図15に示すように、風防カバー60の開口部側にはマグネット12a、12bが取り付けられている。図6、図13、図15に示すように、装置本体21の上部には、鉄等の磁性体によって形成されたマグネットキャッチ13a、13bが取り付けられている。マグネットキャッチ13a、13bは、風防カバー60を閉状態としたときに、風防カバー60のマグネット12a、12bに対応する位置に設けられている。
閉状態とした風防カバー60は、マグネット12a、12bがマグネットキャッチ13a、13bを吸引することで、振動等によって不用意に開放されないようになっている。
図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)に示すように、カバー開閉機構1は、カバー開動作において、閉状態の風防カバー60をその下方から上方へ向かって突き上げる突き上げシャフト14を有している。
突き上げシャフト14は、頭部14aと、この頭部14aから延出するシャフト部14bとを有する。突き上げシャフト14は、筐体29に固定して装置本体21上部に組み込まれている上部支持部材21dに昇降自在に支持されている。突き上げシャフト14は、上部支持部材21dを上下方向に貫通するシャフト収容孔21eにシャフト部14bを昇降自在に挿入し、頭部14aを上部支持部材21d上に配置して、上部支持部材21dに設けられている。
突き上げシャフト14のシャフト部14bは、上部支持部材21dのシャフト収容孔21e内面によって、装置本体21に対して上下方向に延在する向きが保たれる。
突き上げシャフト14の頭部14aは、シャフト部14b長手方向に垂直の方向のサイズが、シャフト収容孔21e断面に比べて大きいため、シャフト収容孔21eに入り込まない。突き上げシャフト14は、頭部14aが上部支持部材21dにその上方から当接する位置が、上部支持部材21dに対する下降限界位置となっている。
図18(a)、(b)に示すように、突き上げシャフト14のシャフト部14bは、シャフト収容孔21eの軸線方向寸法よりも長い長さ寸法を有する。
したがって、突き上げシャフト14のシャフト部14bは、突き上げシャフト14が上部支持部材21dに対する下降限界位置にあるとき、シャフト収容孔21eから下方へ突出する。
図18(a)、(b)は、風防カバー60が閉状態、かつ、動力伝達部材7の押動用突部11が、上側受け部材4aに若干の隙間を介して接近配置されている状態を示す。
なお、カバー開閉機構1は、図22(a)、(b)、図23(a)、(b)に示すカバー閉動作の完了後に、図18(a)、(b)に示す状態となる。
風防カバー60及びカバー開閉機構1について、図18(a)、(b)に示す状態を、以下、カバー閉待機状態とも言う。
風防カバー60及びカバー開閉機構1は、融着接続機20の電源スイッチをオン状態からオフにして融着接続機20を動作待機初期状態としたときにもカバー閉待機状態となる。
カバー開閉機構1がカバー閉待機状態にあるとき、動力伝達部材7は、下降限界位置にある突き上げシャフト14のシャフト部14bの下端から下方へ離隔した位置にある。
図18(a)、(b)〜図20(a)、(b)に示すように、カバー開閉機構1は、カバー閉待機状態からカバー開動作を実行したとき、電動駆動源9の駆動力によって上昇する動力伝達部材7が、突き上げシャフト14のシャフト部14b下端に当接して、突き上げシャフト14を上方へ押し上げる。その結果、風防カバー60を突き上げシャフト14によって突き上げて開放する(開く)。
融着接続機20は、電動モータ9の正回転駆動によって、動力伝達部材7の上昇に伴う閉ループ部材2の回転、及び突き上げシャフト14による風防カバー60の突き上げ、の両方を実現して、閉状態の風防カバー60を開くカバー開動作を行なう。
図9、図18(a)、(b)、図19(a)、(b)に示すように、図示例の風防カバー60の内側には、動力伝達部材7よって押し上げられた突き上げシャフト14(具体的にはその頭部14a)が当接されるシャフト突き当て部15が突設されている。このシャフト突き当て部15は、具体的には、風防カバー60の天板部64(具体的には平板部64a)から該風防カバー60の開口部側に向かって突出している。動力伝達部材7よって押し上げられた突き上げシャフト14は、その上端の頭部14aをシャフト突き当て部15に当接させて風防カバー60を突き上げる。
図19(a)、(b)等に示すように、突き上げシャフト14による風防カバー60の突き上げは、風防カバー60の回転に伴い、シャフト突き当て部15が、突き上げシャフト14上端の当接が不可能な位置に移動することで終了する。
動力伝達部材7の上昇に伴う閉ループ部材2の回転は、突き上げシャフト14による風防カバー60の突き上げと並行して進行し、突き上げシャフト14による突き上げが終了後も継続進行する。カバー開動作は、突き上げシャフト14による突き上げが終了後、電動モータ9の正回転駆動によって風防カバー60を開く動作(後述のカバー開駆動動作)の完了まで、電動駆動源9の駆動力のみによって風防カバー60を回転させて実現される。
動力伝達部材7が押し上げた突き上げシャフト14によって風防カバー60を突き上げる構成は、閉状態の風防カバー60のマグネット12a、12b(図15等参照)がマグネットキャッチ13a、13bを吸引する吸引力に抗して、風防カバー60を確実に押し上げて開放するものである。マグネット12a、12bとマグネットキャッチ13a、13bとの間に作用する吸引力は、マグネット12a、12bとマグネットキャッチ13a、13bとの間の距離が増大すると急速に弱くなる。
融着接続機20は、カバー開動作において、突き上げシャフト14が閉状態の風防カバー60を装置本体21から押し上げ(突き上げ)ることで、マグネット12a、12bとマグネットキャッチ13a、13bとの間の距離を増大させる。
カバー開動作において、突き上げシャフト14による風防カバー60の押し上げ(突き上げ)が完了したときには、閉状態の風防カバー60の回転開始時に比べて、風防カバー60にマグネット12a、12bの吸引力が殆どあるいは全く作用しなくなっている。
突き上げシャフト14による風防カバー60の突き上げ完了後は、閉状態の風防カバー60の回転開始時に比べて、マグネット12a、12bの吸引力による風防カバー60の回転抵抗(開方向への回転抵抗)が低下する。突き上げシャフト14による風防カバー60の突き上げ完了後は、閉状態の風防カバー60の回転開始時に比べて、風防カバー60を開方向へ回転させるための電動駆動源9の駆動力が小さくて済む。
図19(a)、(b)は、風防カバー60を閉状態から90度回転させた状態(半開状態)を示す。
電動モータ9の正回転駆動によって風防カバー60を開く動作(以下、カバー開駆動動作とも言う)は、風防カバー60を閉状態から90度を上回る角度まで回転して完了する。この融着接続機20のカバー開動作は、カバー開駆動動作の完了後、風防カバー60がその自重によって更に開くこと(自重開動作)を含む。
融着接続機20は、カバー開駆動動作の完了後、風防カバー60がその自重によって更に開くことで、図20(a)、(b)に示す全開状態に至る。これにより、カバー開動作は完了する。
上側受け部材4aは、カバー開駆動動作が完了した時点では、動力伝達部材7の押動用突部11と接している。
図20(a)、(b)に示すように、上側受け部材4aは、カバー開駆動動作の完了後に、風防カバー60が自重開動作によって開くことで上昇し、動力伝達部材7の押動用突部11から上側へ離れる。その結果、カバー開動作が完了したときには、押動用突部11と上側受け部材4aとの間に若干の隙間が確保される。
図示例において、風防カバー60の自重開動作による上側受け部材4aの上昇量は、上下の動力受け部材4a、4b間の離隔距離に比べて格段に小さく設定されている。
なお、図示例の押動用突部11の、上下の動力受け部材4a、4bの間隔方向における寸法は、動力受け部材4a、4b間の離隔距離に比べて格段に小さい。
融着接続機20は、カバー開動作が完了したら、次に、図21(a)、(b)に示すように、電動モータ9を逆回転駆動して動力伝達部材7を下降させ、押動用突部11を下側受け部材4bの近傍に配置する動作を行なう。この動作を、以下、カバー開後突部シフト動作とも言う。
カバー開後突部シフト動作によって、押動用突部11は、下側受け部材4b近傍に下側受け部材4bから若干の隙間を介して接近配置される。
カバー開動作完了後のカバー開後突部シフト動作によって押動用突部11を移動して下側受け部材4b近傍に配置することは、その後のカバー閉動作にて電動駆動源9の駆動開始により速やかに風防カバー60の回転を開始させる点で有利である。
風防カバー60及びカバー開閉機構1は、融着接続機20がファイバセット待機状態にあるとき、図21(a)、(b)に示す状態(以下、カバー開待機状態とも言う)となっている。
なお、カバー開閉機構1の突き上げシャフト14は、カバー開閉機構1がカバー開待機状態となったときに、上部支持部材21dに対する下降限界位置に配置される。
図21(a)、(b)に示す開状態の風防カバー60を閉状態とする、融着接続機20のカバー閉動作は、電動モータ9を逆回転駆動することで実現される。
このカバー閉動作は、図21(a)、(b)に示す状態から、電動モータ9の逆回転駆動によって動力伝達部材7を下降させ(図22(a)、(b)参照)、閉ループ部材2の下側受け部材4bを、該下側受け部材4bにその上方から当接させた押動用突部11によって押し下げる。これにより、下側受け部材4bから引張りコイルばね6を介して索材3に作用する張力(引っ張り力)によって、風防カバー60の回転軸61aを回転させる。その結果、開状態の風防カバー60が閉じ方向に回転する。
電動モータ9の逆回転駆動によって風防カバー60を閉じる動作(以下、カバー閉駆動動作とも言う)は、開状態の風防カバー60を、例えば閉状態から45度以下の角度など、風防カバー60が自重で下方へ回転可能な角度となるまで回転して完了する。
融着接続機20は、カバー閉駆動動作の完了後、風防カバー60がその自重で下方へ回転(自重閉動作)することで、図23(a)、(b)に示す閉状態に至る。これにより、カバー開動作は完了する。この融着接続機20のカバー閉動作は、カバー閉駆動動作の完了後の自重閉動作を含む。
下側受け部材4bは、カバー閉駆動動作が完了した時点では、動力伝達部材7の押動用突部11と接している。
図23(a)、(b)に示すように、下側受け部材4bは、カバー閉駆動動作の完了後に、風防カバー60が自重閉動作によって閉じることで、動力伝達部材7の押動用突部11から下側へ離れる。その結果、カバー閉動作が完了したときには、押動用突部11と下側受け部材4bとの間に若干の隙間が確保される。
融着接続機20は、カバー閉動作が完了したら、次に、電動モータ9の正回転駆動によって押動用突部11を下側受け部材4aの近傍に配置する動作(以下、カバー閉後突部シフト動作とも言う)を行なう。その結果、カバー開閉機構1は図18(a)、(b)に示すカバー閉待機状態となる。
カバー閉後突部シフト動作によって、押動用突部11は、上側受け部材4a近傍に上側受け部材4aから若干の隙間を介して接近配置される。
カバー閉動作完了後のカバー閉後突部シフト動作によって押動用突部11を移動して上側受け部材4a近傍に配置することは、その後のカバー開動作にて電動駆動源9の駆動開始により速やかに風防カバー60の回転を開始させる点で有利である。
なお、電動駆動源としては、電動モータ9に限定されず、例えばソレノイド等も採用可能である。
ソレノイドの場合、カバー開閉機構1の駆動機構1aとしては、外筒部材に突出量可変に内挿されたプランジャの移動により、動力伝達部材7を昇降させる構成を採ることができる。
(手動開閉操作)
融着接続機20は、図18(a)、(b)に示すように風防カバー60が閉じているときに、動力伝達部材7を変位させることなく、作業者が手指で風防カバー60に直接触れて風防カバー60を手動で開閉操作することができる。
また、融着接続機20は、図21(a)、(b)に示すように風防カバー60が開いている(全開状態となっている)ときに、動力伝達部材7を変位させることなく、作業者が手指で風防カバー60に直接触れて風防カバー60を手動で開閉操作することができる。
融着接続機20は、図18(a)、(b)に示す状態から、閉状態の風防カバー60を手動で開くと、風防カバー60及びその回転軸61aの回転に伴う閉ループ部材2の回転により、閉ループ部材2の上下の動力受け部材4a、4bが上昇し、図24(a)、(b)に示す状態となる。
ここで、上下の動力受け部材4a、4bは、風防カバー60が装置本体21に対する開放限界位置(本実施形態では、図3仮想線に示すように、風防カバー60が装置本体上面21aに当接する位置。全開のときの位置。)に到達するまで上昇する。図24(a)、(b)に示すように、融着接続機20は、風防カバー60が装置本体21に対する開放限界位置に達したときに、下側受け部材4bが押動用突部11に当接せず、押動用突部11から下方へ離隔した位置に配置されるように構成されている。
したがって、融着接続機20は、図18(a)、(b)に示す状態から、動力伝達部材7を変位させることなく、手動で風防カバー60を全開状態まで開くことができる。
また、融着接続機20は、図24(a)、(b)に示す状態から手動で風防カバー60を閉じれば図18(a)、(b)に示す状態に復帰する。下側受け部材4bは、図24(a)、(b)に示す位置から図18(a)、(b)に示す位置に下降する。
したがって、融着接続機20は、図18(a)、(b)に示す状態から動力伝達部材7を変位させることなく風防カバー60を手動で開閉することができる。
融着接続機20は、図18(a)、(b)に示す状態から風防カバー60を手動で開閉しても、動力伝達部材7が変位しないため、電動モータ9の出力軸9aを回転させることがなく、電動駆動源9に影響を与えない。したがって、この融着接続機20は、例えば、電動モータ9、ギア10、及び動力伝達部材7で構成される駆動機構1aを、動力伝達部材7の無理な移動により破損するといった心配が無い。
また、風防カバー60を手動で開閉しても動力伝達部材7が変位しないことは、例えば、風防カバー60の開閉動作を制御するために電動モータ9としてステッピングモータを使用したときに、風防カバー60の開閉動作制御に影響を与えないといった利点もある。
図18(a)、(b)に示すように、カバー開閉機構1がカバー閉待機状態にあるときの、押動用突部11と下側受け部材4bとの間の離隔距離は、風防カバー60を手動で全開状態まで開放したときの下側受け部材4bの移動距離よりも大きい。ここで、押動用突部11と下側受け部材4bとの間に確保される空間4sbは、風防カバー60の手動開閉を行なった場合に下側受け部材4bが押動用突部11に接触することなく昇降することを可能にする遊びとして機能する。
融着接続機20は、図21(a)、(b)に示す状態から、開状態の風防カバー60を手動で閉じると、風防カバー60及びその回転軸61aの回転に伴う閉ループ部材2の回転によって、閉ループ部材2の上下の動力受け部材4a、4bが下降し、図25(a)、(b)に示す状態となる。
但し、図25(a)、(b)に示すように、上側受け部材4bは、押動用突部11に当接せず、押動用突部11から上方へ離隔距離を確保した位置に配置される。
したがって、融着接続機20は、図21(a)、(b)に示す状態から、動力伝達部材7を変位させることなく、手動で風防カバー60を閉じることができる。
また、融着接続機20は、図25(a)、(b)に示す状態から手動で風防カバー60を開いたときに図21(a)、(b)に示す状態に復帰する。上側受け部材4aは、図25(a)、(b)に示す位置から図21(a)、(b)に示す位置に上昇する。
したがって、融着接続機20は、図21(a)、(b)に示す状態から動力伝達部材7を変位させることなく風防カバー60を手動で開閉することができる。
図21(a)、(b)に示す状態から風防カバー60を手動で開閉しても動力伝達部材7が変位しない構成は、電動モータ9の出力軸9aを回転させることがなく、電動駆動源9に影響を与えない。したがって、この融着接続機20は、例えば、閉ループ部材2を回転駆動する駆動機構1aを動力伝達部材7の無理な移動により破損するといった心配が無い。
また、この構成は、例えば、風防カバー60の開閉動作を制御するために電動モータ9としてステッピングモータを使用したときに、風防カバー60の開閉動作制御に影響を与えないといった利点もある。
図21(a)、(b)に示すように、カバー開閉機構1がカバー開待機状態にあるときの、押動用突部11と上側受け部材4aとの間の離隔距離は、全開状態の風防カバー60を手動で閉じたときの上側受け部材4aの移動距離よりも大きい。ここで、押動用突部11と上側受け部材4aとの間に確保される空間は、風防カバー60の手動開閉を行なった場合に上側受け部材4aが押動用突部11に接触することなく昇降することを可能とする遊び4saとして機能する。
(風防カバーの開閉に障害がある場合)
融着接続機20は、図18(a)、(b)に示す状態からカバー開動作を行なうとき、何らかの障害(例えば作業者が手で風防カバーを押えている場合など)により風防カバー60が開かない場合に、図26(a)、(b)に示すように、引張コイルばね6が伸びることにより、電動駆動源9が駆動(この実施形態では電動モータの正回転駆動)を継続する。
この実施形態では、カバー開閉機構1の一例として、電動モータ9としてステッピングモータを採用し、引張コイルばね6として、ステッピングモータの回転量がカバー開駆動動作の完了に達するまで引き伸ばし可能なものを採用した構成を採っている。
この融着接続機20は、ステッピングモータの回転量がカバー開駆動動作の完了に達したときに該ステッピングモータ(電動モータ9)の駆動を停止する。また、この融着接続機20は、ステッピングモータの回転量がカバー開駆動動作の完了に達してから予め設定した所定時間が経過後に、電動モータ9を駆動してカバー開後突部シフト動作を行なう。
なお、融着接続機20としては、風防カバーが全開位置に配置されたことを検知するカバー開検知器(カバー開センサ)を設け、このカバー開検知器が風防カバーを検知したときにカバー開後突部シフト動作を開始する構成も採用可能である。
融着接続機20は、図18(a)、(b)に示す状態からカバー開動作を行なったとき、何らかの障害により風防カバー60の回転(開動)が妨げられた後、この障害がカバー開後突部シフト動作の開始前に取り除かれた場合には、風防カバー60が、引張コイルばね6の弾性力によって、カバー開駆動動作と同等あるいはそれ以上の角度まで回転されて、最終的に全開状態となる。
また、例えば、融着接続機20のカバー開駆動動作の開始からカバー開後突部シフト動作の完了まで、何らかの障害によって風防カバー60の開動が妨げられ、この障害がカバー開後突部シフト動作の完了後に取り除かれた場合には、風防カバー60が開かれず、閉じたままとなる。
引張コイルばね6としては、駆動機構1aの動力伝達部材7の押動用突部11から閉ループ部材2に伝達される駆動力に鑑みて、この駆動力によって引き伸ばし可能なものを用いる。
図26(a)、(b)に示すように、この実施形態のカバー開閉機構1は、既述の突き上げシャフト14を有している。但し、本発明に係る実施形態の融着接続機としては、突き上げシャフト14を有していない構成も採用可能である。
突き上げシャフト14を有する構成は、風防カバー60のマグネット12a、12b(図15参照)が装置本体21のマグネットキャッチ13a、13bを吸引する吸引力を強く設定(但し、作業者による風防カバー60の手動開放が可能な範囲)しても、閉ループ部材2の引張コイルばね6のばね定数を抑制できる。このため、突き上げシャフト14を有する構成は、閉状態の風防カバー60の手動開放(手動開放操作)を楽に行えるようにすることに有効に寄与する。
マグネット12a、12bが装置本体21のマグネットキャッチ13a、13bを吸引する吸引力を強く設定することは、何らかの原因による風防カバー60の不用意な開放をより確実に防ぐ点で有利である。
ここで、カバー開閉機構として、既述のカバー開閉機構1から突き上げシャフト14を省略した構成を採用した場合について説明する。突き上げシャフト14を有していないカバー開閉機構を採用した融着接続機を、以下、突き上げ無し融着接続機とも言う。
突き上げ無し融着接続機の閉ループ部材2の引張コイルばね6としては、カバー開駆動動作の際にマグネット12a、12bの吸引力に負けない大きさのばね定数を有するものを好適に採用できる。
突き上げ無し融着接続機のマグネット12a、12bは、引張コイルばね6の弾性力に比べて吸引力がかなり強いと、カバー開駆動動作を妨げる障害物と同様に作用する。このため、突き上げ無し融着接続機の閉ループ部材2の引張コイルばね6としては、カバー開駆動動作の際にマグネット12a、12bの吸引力によって大きく引き伸ばされることなく、閉状態の風防カバー60の回転を実現できる強さの弾性力を発揮するものが好適である。
融着接続機における、閉状態の風防カバー60の手動開放は、マグネット12a、12bの吸引力及び引張コイルばね6の弾性の両方に抗して行なう。このことは、突き上げ無し融着接続機、及び突き上げシャフト14を有する融着接続機20の両方に共通する。
突き上げ無し融着接続機は、マグネット12a、12bの吸引力を強くした場合に、これに鑑みて引張コイルばね6もばね定数がより大きいものを採用することで、閉状態の風防カバー60の手動開放に要する力を強くすることとなる。
これに対して、突き上げシャフト14を有するカバー開閉機構1を採用した融着接続機20は、既述のように、カバー開駆動動作の際に、駆動機構1aの動力伝達部材7が押し上げた突き上げシャフト14が風防カバー60を突き上げて装置本体21から上昇させる構成である。この融着接続機20にあっては、駆動機構1aによる閉ループ部材2の回転駆動に伴う風防カバー60の開方向への回転は、マグネット12a、12bの吸引力の影響を殆どあるいは全く受けることなく実現される。
このため、この融着接続機20は、マグネット12a、12bの吸引力を強く設定(但し、作業者による風防カバー60の手動開放が可能な範囲)しても、閉ループ部材2の引張コイルばね6のばね定数を抑えることができる。その結果、この融着接続機20は、突き上げ無し融着接続機に比べて、閉状態の風防カバー60の手動開放を小さい力で楽に行なうことが可能である。
駆動機構1aの動力伝達部材7が押し上げた突き上げシャフト14が風防カバー60を突き上げて装置本体21から上昇させることで、マグネット12a、12bのマグネットキャッチ13a、13bに対する着磁解除を行なう構成は、突き上げシャフト14を有していないカバー開閉機構を採用した構成に比べて、電動駆動源9の駆動力を風防カバー60の回転に有効に活用することができる。
また、図18(a)等に示すように、図示例の融着接続機20の風防カバー60のシャフト突き当て部15は、風防カバー60の回転軸61aからその半径方向に離隔した位置に設けられている。したがって、突き上げシャフト14によるシャフト突き当て部15の突き上げ力は、閉ループ部材2から風防カバー60の回転軸61aに伝達される回転力に比べて、風防カバー60の回転駆動に有効に寄与する。
このため、融着接続機20にあっては、電動駆動源9として出力の小さい小型のものを使用することが可能である。
電動駆動源9の小型化は、装置本体21、接続器全体の小型化にも有効に寄与する。
また、融着接続機20のカバー開閉機構1は、電動駆動源9の駆動力を閉ループ部材2を介して風防カバー60に伝達して風防カバー60を開閉する構成であるため、風防カバー60に対する電動駆動源9の設置位置の自由度が高く、接続機全体の設計自由度を向上できる。カバー開閉機構1は、例えば、電動駆動源の駆動力を複数のギアのみによって風防カバー60に伝達するギア方式の機構に比べて、接続機における設置スペースの縮小が容易である。このため、融着接続機20は、装置全体の小型化を容易に実現できる。
また、カバー開閉機構1は、例えば、上述のギア方式の機構に比べて、部品点数を少なく抑えることが容易であり、また、ギア方式に比べて組み立ても容易である。
図6に示すように、融着接続機20は、風防カバー60が装置本体21に対して閉じたことを検知するカバー閉検知器33(カバー閉じセンサ)を有する。そして、この融着接続機20は、カバー閉じスイッチ31d(図3参照)をオン操作し、風防カバー60が装置本体21に対して閉じたことをカバー閉検知器33が検知したときに、カバー閉検知器33から得られる検知信号をトリガーとして融着接続動作を自動で開始する構成となっている。
この融着接続機20は、その全体の駆動を制御する制御装置を有する。融着接続機20は、制御装置がカバー閉検知器33から検知信号を取得したとき、制御装置の制御により、融着接続動作に移行する。
カバー閉検知器33としては、融着接続機について、風防カバーが閉状態になったことを検知するために用いられている周知のものを採用できる。
ここではカバー閉検知器33として、風防カバー60に取り付けられた磁性体(例えばマグネット12a、12b)を検知する磁気センサを用いている。この磁気センサは、風防カバー60が閉じたことを非接触で検知し(検知状態となる)、風防カバー60が閉じ位置から開方向へ変位していて風防カバー60が閉じた状態になっていないときに無検知状態となる。
カバー閉検知器33としては、上述の磁気センサに限定されない。
カバー閉検知器33としては、例えば、フォトセンサ等の非接触センサや、風防カバーの接離によって風防カバーの開閉を検知するタッチセンサも採用可能である。
また、カバー閉検知器33としては、風防カバーのその回転軸の延長上あるいはその周囲に形成された部分(検知用回転部)の回転角度を計測するエンコーダあるいは角度センサ等も採用可能である。エンコーダ、角度センサといった回転角度計測センサの場合は、風防カバーが閉じ位置に配置されたことの検知の他、風防カバーが全開位置に配置されたことの検知が可能であり、さらに風防カバーが前記全開位置と閉じ位置の間にあることの検知も可能である。
図21(a)、(b)に示す開状態(全開状態)の風防カバー60を閉じるカバー閉動作では、既述のように、電動モータ9を逆回転駆動して動力伝達部材7を下降させて押動用突部11によって下側受け部材4bを押し下げる。これにより、下側受け部材4bから引張コイルばね6を介して索材3に作用させた引っ張り力によって、風防カバー60をその回転軸61aとともに閉方向へ回転させる。
このカバー閉動作では、異物の挟み込みや、作業者が手で風防カバー60を押さえている場合等、何らかの障害によって、開状態から回転した風防カバー60がカバー閉駆動動作が完了する位置に達しないときに、図27(a)、(b)に示すように、引張コイルばね6が伸びることで、電動駆動源9が駆動(この実施形態では電動モータの逆回転駆動)を継続する。動力伝達部材7の押動用突部11及び下側受け部材4bは、引張コイルばね6を引き伸ばしつつ下降する。したがって、電動駆動源9に過大な負荷が掛かることはなく、また、カバー開閉機構1の駆動機構1aの破損も防ぐことができる。
引張コイルばね6は、電動モータ9(ここではステッピングモータ)の回転量がカバー開駆動動作の完了に達するまで引き伸ばし可能である。
融着接続機20は、カバー閉駆動動作による風防カバー60の回転(閉動)が何らかの障害によって妨げられた後、この障害がカバー閉後突部シフト動作の開始前に取り除かれたとき、風防カバー60が、引張コイルばね6の弾性力によって、全開位置からカバー閉駆動動作と同等あるいはそれ以上の角度まで回転されて、最終的に閉状態となる。
また、例えば、融着接続機20のカバー閉駆動動作の開始からカバー閉後突部シフト動作の完了まで、何らかの障害によって風防カバー60の閉動が妨げられ、この障害がカバー閉後突部シフト動作の完了後に取り除かれた場合には、風防カバー60は閉じられず、開いたままとなる。
また、融着接続機20は、図21(a)、(b)に示す状態からカバー閉動作の開始後、電動モータ9(ここではステッピングモータ)の回転量がカバー開駆動動作の完了に達しても、カバー閉検知器33が風防カバー60が閉状態になったこと(閉じ位置に配置されたこと)を検知しないときに、その後の融着接続動作を開始しないようになっている。
融着接続機20は、電動モータ9(ステッピングモータ)の回転量がカバー開駆動動作の完了に達しても、カバー閉検知器33が風防カバー60が閉状態になったことを検知しないときには、異常(閉動作異常)の発生を検知したものとして融着接続動作を開始しない。
また、融着接続機20は、閉動作異常の発生を検知したときに、電動駆動源9を駆動して、カバー開動作とその後のカバー閉動作とで構成されるカバー閉じ補助動作を、1サイクル以上、自動で実行する、カバー閉反復動作を行なう。
カバー閉反復動作は、カバー閉検知器33にて風防カバー60が閉位置になったことが検知されれば終了する。融着接続機20は、カバー閉反復動作の終了後、カバー閉じ補助動作を行なうことなく、融着接続動作へ移行する。
カバー閉反復動作は、カバー閉じ補助動作の完了時に、カバー閉検知器33にて風防カバー60が閉位置になったことが検知されなければ、カバー閉じ補助動作を1サイクル、追加実行する。
融着接続機20は、カバー閉じ補助動作を予め設定した上限回数まで実行しても、風防カバー60が閉じたことをカバー閉検知器33が検知しない場合は、融着接続動作を開始しない。また、この場合、融着接続機20は、警告報知情報として、例えば、モニタ装置31(図3参照)から警告表示を映し出す(出力する)。このときモニタ装置31は、警告報知情報を出力する報知情報出力手段として機能する。
風防カバー60を手動で閉じたときの異物の挟み込みは、異物のサイズ等によっては、作業者にとって認識が難しい場合がある。
カバー閉じ補助動作を予め設定した上限回数まで実行しても風防カバー60をカバー閉検知器33が検知しない場合に報知情報出力手段が警告報知情報を出力する構成は、融着接続機を使用する作業者にとって、風防カバー60の開閉状況の把握に有効に寄与するものである。
警告報知情報を出力する報知情報出力手段としては、モニタ装置31に限定されない。報知情報出力手段としては、例えば、閉動作異常の発生を検知したときに点灯されるランプ、警告報知情報として警告音を出力するスピーカ等も採用可能である。
なお、融着接続機は、風防カバー60が閉じたことをカバー閉検知器33が検知したときに、これを報知する、カバー閉じ完了報知手段を有する構成も採用可能である。
風防カバー60が閉じたことをカバー閉検知器33が検知したときにカバー閉じ完了報知手段から報知情報(カバー閉じ報知情報)を出力する構成は、融着接続機を使用する作業者にとって、風防カバー60の開閉状況の把握に有効に寄与するものである。
(カバー開閉機構の第1変形例)
次に、本発明に係る実施形態の融着接続機のカバー開閉機構の変形例(第1変形例。カバー開閉機構の第2例)について説明する。
なお、図28〜図37中、図1〜図27を参照して説明した融着接続機20と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を省略あるいは簡略化する。
図28〜図37に示すように、このカバー開閉機構210は、図1〜図27を参照して説明した融着接続機20に、カバー開閉機構1にかえて設けられている。このカバー開閉機構210は、既述のカバー開閉機構1の閉ループ部材2にかえて、索材3の両端を、ひとつの動力受け部材4と、2つの引張コイルばね6a、6bとを介して連結して閉ループ状とした構成の閉ループ部材220を用いている。また、このカバー開閉機構210は、既述のカバー開閉機構1の動力伝達部材7にかえて、ラックギア7bの互いに離隔した2箇所に押動用突部11a、11bが突設されている構成の動力伝達部材217(図29参照)を採用している。
既述のカバー開閉機構1の動力伝達部材7は、押動用突部11をひとつのみ有する。これに対して、カバー開閉機構210の動力伝達部材217は押動用突部を2つ有している。
カバー開閉機構210の駆動機構211は、2つの押動用突部11a、11bを有する動力伝達部材217を採用した点のみが、既述のカバー開閉機構1の駆動機構1aと異なる。カバー開閉機構210の動力伝達部材217以外の構成は既述のカバー開閉機構1と同様である。
図28、図32等に示すように、閉ループ部材220の2つの引張コイルばね6a、6bは、その軸線方向一方の端部を動力受け部材4に連結しており、動力受け部材4を介して互いに連結されている。索材3の両端には、各引張コイルばね6a、6bの動力受け部材4とは反対側の端部が連結されている。
つまり、閉ループ部材220は、既述のカバー開閉機構1の閉ループ部材2の索材3の両端間に、2つの動力受け部材4a、4b及びひとつの引張コイルばね6にかえて、ひとつの動力受け部材4と、2つの引張コイルばね6a、6bとを設けた構成となっている。
カバー開閉機構210が設けられている融着接続機は、図示略の電源スイッチをオン状態からオフにしたときに、左右両側の可動ステージ22がファイバ装着時位置に配置され、かつ、図28〜図32に示すように風防カバー60が閉じられた状態(動作待機初期状態)となる。動作待機初期状態の融着接続機は、オフ状態になっていた電源スイッチをオンにすることで、各可動ステージ22がファイバ装着時位置に配置され、かつ、図33〜図37に示すように風防カバー60が開放されている状態(ファイバセット待機状態)となる。
融着接続機が動作待機初期状態にあるときの風防カバー60及びカバー開閉機構210の状態、すなわち図28〜図32に示す風防カバー60及びカバー開閉機構210の状態を、以下、カバー開待機状態とも言う。また、融着接続機がファイバセット待機状態にあるときの風防カバー60及びカバー開閉機構210の状態、すなわち図33〜図37に示す風防カバー60及びカバー開閉機構210の状態を、以下、カバー閉待機状態とも言う。
図28、図32等に示すように、閉ループ部材220は、風防カバー60の回転軸61aとその下方のプーリー5との間にて上下方向に延在する一対の部材間張設部221、222を有する。動力受け部材4と、2つの引張コイルばね6a、6bとは、一対の部材間張設部221、222の片方に配置されている。以下、動力受け部材4及び引張コイルばね6a、6bが配置されている部材間張設部221を係合側張設部、他方の部材間張設部222を非係合側張設部とも言う。
なお、動力受け部材4及び引張コイルばね6a、6bは、カバー開閉機構210の駆動機構211の駆動力、あるいは風防カバー60の手動開閉操作によって閉ループ部材220が回転されても非係合側張設部222に位置することはなく、常時、係合側張設部221に位置する。
図28、図32において、風防カバー60の回転軸61a及びプーリー5に対する索材3の配置は、図18(a)と同様である。
非係合側張設部222はその全体が索材3によって構成されている点、風防カバー60の回転軸61a及びプーリー5には閉ループ部材220のうち索材3のみが巻き掛けられている点、索材3の両端は係合側張設部221に位置する点は、図18(a)と同様である。
また、既述のように、図18(a)の場合、図49に示したように、索材3の索材固定部60aは、索材3における風防カバー60の回転軸61a外周に巻き掛けられた部分の係合側張設部2A側の端部を構成する。カバー閉待機状態(図28〜図32)において、は閉ループ部材220は、その索材3における風防カバー60の回転軸61a外周に巻き掛けられた部分の係合側張設部221側の端部に、索材3を回転軸61aに固定した索材固定部(図示略)を有する。回転軸61aと索材3の回転軸61aに巻き掛けた部分との関係は、図49を参照して説明した回転軸61aと索材3の回転軸61aに巻き掛けた部分との関係と同様である。
図28、図29等に示すように、動力伝達部材217の2つの押動用突部11a、11bは、既述のカバー開閉機構1の動力伝達部材7の押動用突部11と同様の形状に形成されている。
図28、図32等に示すように、動力伝達部材217の2つの押動用突部11a、11bは、動力受け部材4を介してその上下に配置された引張コイルばね6a、6bに対応させて、ラックギア7bの上下2箇所に設けられている。
図28、図32等に示すように、カバー閉待機状態において、動力伝達部材217の2つの押動用突部11a、11bは、切欠凹部11cに引張コイルばね6a、6b(弾性部材)のその軸線方向の一部を収容して、閉ループ部材220の動力受け部材4の上下に配置されている。
閉ループ部材220の動力受け部材4の上側の引張コイルばね6a(以下、上側引張コイルばねとも言う)は、その軸線方向の一部が、動力伝達部材217の上側の押動用突部11a(以下、上側押動用突部とも言う)の切欠凹部11c内側に収容されている。閉ループ部材220の動力受け部材4の下側の引張コイルばね6b(以下、下側引張コイルばねとも言う)は、その軸線方向の一部が、動力伝達部材217の下側の押動用突部11b(以下、下側押動用突部とも言う)の切欠凹部11c内側に収容されている。
動力伝達部材217の上下の押動用突部11a、11bは、動力伝達部材217を係合側張設部221に対してその延在方向に沿う方向へ相対移動させると、切欠凹部11c内側の引張コイルばね6a、6bの外周に沿って移動する。
図32等に示すように、カバー閉待機状態のカバー開閉機構210は、動力伝達部材217の下側押動用突部11bが、閉ループ部材220の動力受け部材4に対してその下側に若干の隙間を介して接近配置され、動力伝達部材217の上側押動用突部11bが上側引張コイルばね6aの上端部を収容した状態となっている。
このとき、閉ループ部材220の動力受け部材4は、動力伝達部材217の上下の押動用突部11a、11bの間に位置する。動力伝達部材217の上下の押動用突部11a、11bの間隔方向における動力受け部材4の寸法は、上下の押動用突部11a、11bの離隔距離に比べて格段に小さい。図32等に示すカバー閉待機状態にあっては、動力伝達部材217の下側押動用突部11bは、閉ループ部材220の動力受け部材4からの離隔距離が、上側押動用突部11aに比べて格段に短い所に配置されている。
カバー開閉機構210及び風防カバー60は、図32等に示すカバー閉待機状態から、電動モータ9の正回転駆動によって、風防カバー60を開くカバー開動作を行なうことができる。
このカバー開動作は、電動駆動源9の駆動力によって閉状態の風防カバー60を開方向へ回転させるカバー開駆動動作を行なった後、風防カバー60の自重開動作によって、風防カバー60を図33〜図37に示す全開状態に至らせる。
カバー開駆動動作では、閉状態の風防カバー60を、自重開動作可能な位置まで回転させる。
カバー開駆動動作は、電動モータ9の正回転駆動によって動力伝達部材217を上昇させ、動力伝達部材217の下側押動用突部11bによって閉ループ部材220の動力受け部材4を押し上げ、閉状態の風防カバー60をその回転軸61aとともに開方向へ回転させることで実現される。
動力伝達部材217の下側押動用突部11bが閉ループ部材220の動力受け部材4を押し上げると、これに伴い、風防カバー60の回転軸61aが、動力受け部材4から閉ループ部材220の下側引張コイルばね6bを介して作用する引っ張り力によって、風防カバー60とともに回転される。
また、カバー開閉機構210は、既述のカバー開閉機構1と同様に、突き上げシャフト14を有している。カバー開閉機構210は、動力伝達部材217が押し上げた突き上げシャフト14によって閉状態の風防カバー60を突き上げて開方向へ回転させることが可能である。
カバー開駆動動作において、何らかの障害によって、風防カバー60の開方向への回転が妨げられた場合には、動力伝達部材217の上昇に伴い、閉ループ部材220の下側引張コイルばね6bが引き伸ばされる。
下側引張コイルばね6bは、電動モータ9(ここではステッピングモータ)の回転量がカバー開駆動動作の完了に達するまで引き伸ばし可能である。したがって、このカバー開閉機構210は、電動モータ9を過大な負荷によって破損するといった不都合を防止できる。
また、風防カバー60は、上述のように何らかの障害によりカバー開駆動動作が妨げられた後、この障害が取り除かれることで、下側引張コイルばね6bの弾性力によって、閉位置からカバー開駆動動作と同等あるいはそれ以上の角度まで回転されて、最終的に開状態(全開状態)となる。
カバー開閉機構210の動力伝達部材217は、カバー開動作が完了した時点で、図37に仮想線で示す位置に配置される。図37仮想線に示す配置位置にある動力伝達部材217は、下側押動用突部11bが動力受け部材4の下側に若干の隙間を介して接近配置され、上側押動用突部11aが、動力受け部材4からその上方へ、下側押動用突部11bに比べて格段に大きい離隔距離で離隔させて配置された状態となっている。
カバー開閉機構210は、カバー開動作の完了後、電動モータ9を逆回転駆動して動力伝達部材217を下降させ、動力伝達部材217を図37実線に示す位置に配置する、カバー開後突部シフト動作を行う。その結果、風防カバー60及びカバー開閉機構210は、図37実線に示すカバー開待機状態に至る。
カバー開後突部シフト動作によって、動力伝達部材217は、上側押動用突部11aが動力受け部材4の上側に若干の隙間を介して接近配置される。また、下側押動用突部11bは、動力受け部材4からその下方へ、上側押動用突部11aに比べて格段に大きい離隔距離で動力受け部材4から離隔させて配置される。
これにより、下側押動用突部11bと動力受け部材4との間には、開状態の風防カバー60を手動で開じたときに上昇する動力受け部材4の移動量(上昇量)よりも大きい離隔距離が確保される。
ここで、下側押動用突部11bと動力受け部材4との間に確保される空間11sbは、風防カバー60の手動開閉を行なった場合に動力受け部材4が下側押動用突部11bに接触することなく昇降することを可能にする遊びとして機能する。
したがって、カバー開閉機構210を設けた融着接続機は、図37に示す状態から動力伝達部材217を変位させることなく風防カバー60を手動で開閉することができる。
なお、動力受け部材4の、係合側張設部221延在方向に垂直の方向におけるサイズは、引張コイルばね6a、6bの外径よりも大きく形成されている。
カバー開閉機構210は、電動モータ9の正回転駆動によって動力伝達部材217を上昇させることで、下側押動用突部11bを閉ループ部材220の動力受け部材4にその下方から係合させることができる。そして、カバー開閉機構210は、動力受け部材4を、該動力受け部材4に係合させた下側押動用突部11bによって、動力伝達部材217の上昇に伴い押し上げることができる。
また、カバー開閉機構210は、図33〜図37に示すカバー開待機状態から、電動モータ9の逆回転駆動によって動力伝達部材217を下降させることで、上側押動用突部11aを閉ループ部材220の動力受け部材4にその上方から係合させることができる。そして、カバー開閉機構210は、動力受け部材4を、該動力受け部材4に係合させた上側押動用突部11aによって、動力伝達部材217の下降に伴い押し下げることができる。
カバー開閉機構210及び風防カバー60は、図33〜図37に示すカバー開待機状態から、電動モータ9の逆回転駆動によって、風防カバー60を閉じるカバー閉動作を行なうことができる。
このカバー閉動作は、電動駆動源9の駆動力によって開状態の風防カバー60を閉方向へ回転させるカバー閉駆動動作を行なった後、風防カバー60の自重閉動作によって、風防カバー60を図28〜図32に示す閉状態に至らせる。
カバー閉駆動動作では、開状態の風防カバー60を、自重閉動作可能な位置まで回転させる。
カバー閉駆動動作は、電動モータ9の逆回転駆動によって動力伝達部材217を下降させ、動力伝達部材217の上側押動用突部11aによって閉ループ部材220の動力受け部材4を押し下げ、閉状態の風防カバー60をその回転軸61aとともに閉方向へ回転させることで実現される。
動力伝達部材217の上側押動用突部11aが閉ループ部材220の動力受け部材4を押し下げると、これに伴い、風防カバー60の回転軸61aが、動力受け部材4から閉ループ部材220の上側引張コイルばね6aを介して作用する引っ張り力によって、風防カバー60とともに回転される。
カバー閉駆動動作において、異物の挟み込み等の、何らかの障害によって、風防カバー60の閉方向への回転が妨げられた場合には、動力伝達部材217の下降に伴い、閉ループ部材220の上側引張コイルばね6aが引き伸ばされる。
上側引張コイルばね6aは、電動モータ9(ここではステッピングモータ)の回転量がカバー閉駆動動作の完了に達するまで引き伸ばし可能である。したがって、カバー開閉機構210は、電動モータ9を過大な負荷によって破損するといった不都合を防止できる。
また、風防カバー60は、上述のように何らかの障害によりカバー閉駆動動作が妨げられた後、この障害が取り除かれることで、上側引張コイルばね6aの弾性力によって、全開位置からカバー閉駆動動作と同等あるいはそれ以上の角度まで回転されて、最終的に閉状態となる。
また、カバー開閉機構210を設けた融着接続機は、異物の挟み込み等の、何らかの障害によって、風防カバー60が閉状態とならない(図6のカバー閉検知器33が無検知状態から検知状態に切り替わらない)場合に、既述のカバー閉反復動作を自動で実行する。
動力伝達部材217は、カバー閉動作が完了した時点で、図32に仮想線で示す位置に配置される。図32に仮想線で示す配置位置にある動力伝達部材217は、上側押動用突部11aが動力受け部材4の上側に若干の隙間を介して接近配置され、下側押動用突部11bが、動力受け部材4からその下方へ、上側押動用突部11aに比べて格段に大きい離隔距離で離隔させて配置された状態となっている。
カバー開閉機構210は、カバー閉動作の完了後、電動モータ9を正回転駆動して動力伝達部材217を上昇させ、動力伝達部材217を図32実線に示す位置に配置する、カバー開後突部シフト動作を行う。その結果、風防カバー60及びカバー開閉機構210は、図32実線に示すカバー閉待機状態に至る。
カバー閉後突部シフト動作によって、動力伝達部材217は、下側押動用突部11bが動力受け部材4の下側に若干の隙間を介して接近配置される。また、上側押動用突部11aは、動力受け部材4からその上方へ、下側押動用突部11bに比べて格段に大きい離隔距離で動力受け部材4から離隔させて配置される。
これにより、上側押動用突部11aと動力受け部材4との間には、閉状態の風防カバー60を手動で開いたときに上昇する動力受け部材4の移動量(上昇量)よりも大きい離隔距離が確保される。
ここで、上側押動用突部11aと動力受け部材4との間に確保される空間11saは、風防カバー60の手動開閉を行なった場合に動力受け部材4が上側押動用突部11aに接触することなく昇降することを可能にする遊びとして機能する。
したがって、カバー開閉機構210を設けた融着接続機は、図32に示す状態から動力伝達部材217を変位させることなく風防カバー60を手動で開閉することができる。
(カバー開閉機構の第2変形例)
次に、本発明に係る実施形態の融着接続機のカバー開閉機構の第2変形例(第3例)を図38(a)、(b)等を参照して説明する。
なお、図38(a)、(b)中、図1〜図37と同様の構成部分には共通の符号を付し、その説明を省略あるいは簡略化する。
図38(a)、(b)に示すように、このカバー開閉機構310は、図1〜図27を参照して説明した融着接続機20に、カバー開閉機構1にかえて設けられている。
このカバー開閉機構310は、既述のカバー開閉機構1の閉ループ部材2にかえて、2本の索材3a、3b(巻装体)を、引張コイルばね6c、6dを介して連結して閉ループ状とした構成の閉ループ部材320を用いている。また、このカバー開閉機構310は、その駆動機構として、第1変形例のカバー開閉機構210の駆動機構211を用いている。
なお、図38(a)、(b)においては、カバー開閉機構310の一部である突き上げシャフト14の図示を省略している。
カバー開閉機構310における突き上げシャフト14の構成、カバー開閉機構310の駆動機構211の駆動による動作は、第1変形例のカバー開閉機構210における突き上げシャフト14の構成、駆動機構211の駆動による動作と同様であるので、ここではその説明を省略する。
また、カバー開閉機構310は、突き上げシャフト14を省略した構成も採用可能である。
図38(a)、(b)に示すように、閉ループ部材320は、風防カバー60の回転軸61aに巻き掛けられた第1索材3aの両端と、プーリー5に巻き掛けられた第2索材3bの両端とを、引張コイルばね6c、6dを介して連結して閉ループ状とした構成になっている。
第1索材3aは、その長手方向の一部が、風防カバー60の回転軸61aに巻き掛けられている。また、第1索材3aは、風防カバー60の回転軸61aに巻き掛けられた部分の一部が、索材固定部60aによって回転軸61aに固定されている。
第2索材3bは、その長手方向の一部が、プーリー5に巻き掛けられている。
閉ループ部材320は、風防カバー60の回転軸61aとその下方のプーリー5との間にて上下方向に延在する一対の部材間張設部321、322を有する。
閉ループ部材320の2つの引張コイルばね6c、6dは、一対の部材間張設部321、322にひとつずつ設けられている。
図38(a)は風防カバー60を装置本体21に対して閉じた状態、図38(b)は風防カバー60を装置本体21に対して開いた状態(全開状態)を示す。
図38(a)に示す閉状態の風防カバー60は、電動駆動源9の駆動力によって閉ループ部材320を図38(a)において左回りに回転させることで装置本体21に対して開くことが可能である。このとき、閉ループ部材320は、一対の部材間張設部321、322のうち、一方(符号321の部材間張設部)を上昇、他方(符号322の部材間張設部)を下降させるように回転させる。
以下、閉ループ部材320の一対の部材間張設部321、322のうち、図38(a)に示す閉状態の風防カバー60を開方向に回転するときに上昇する側の部材間張設部321を第1張設部、下降する側の部材間張設部322を第2張設部とも言う。
なお、閉状態の風防カバー60を開状態にするときに、閉ループ部材の一対の部材間張設部の一方が上昇し、他方が下降する関係は、既述のカバー開閉機構1、210の閉ループ部材2、220についても同様である。
この点、既述のカバー開閉機構1、210の閉ループ部材2、220における係合側張設部2A、221は第1張設部、非係合側張設部2B、222は第2張設部に相当するものである。
図38(a)、(b)に示すように、閉ループ部材320の一対の引張コイルばね6c、6dについて、以下、第1張設部321に配置されている引張コイルばね6cを第1引張コイルばね、第2張設部322に配置されている引張コイルばね6dを第2引張コイルばねとも言う。
閉ループ部材320の2つの引張コイルばね6c、6dは、それぞれ、その軸線方向一端部が第1索材3aの端部に連結され、軸線方向他端部が第2索材3bの端部に連結されている。
第1、第2索材3a,3bには、風防カバー60の開閉に伴う閉ループ部材320の回転量に鑑みて、第1引張コイルばね6cが常時第1張設部321に位置し、第2引張コイルばね6dが常時第2張設部322に位置するように、充分な長さが確保されている。
したがって、風防カバー60の開閉に伴う閉ループ部材320の回転によって、第1引張コイルばね6cの回転軸61a外周への乗り上げ、及び第2引張コイルばね6dのプーリー5外周への乗り上げは生じない。
カバー開閉機構310が設けられている融着接続機は、図示略の電源スイッチをオン状態からオフにしたときに、図38(a)に示すように、風防カバー60が閉じられ、かつ、左右両側の可動ステージ22(図1等)がファイバ装着時位置に配置された動作待機初期状態となる。動作待機初期状態の融着接続機は、オフ状態になっていた電源スイッチをオンにすることで、図38(b)に示すように、風防カバー60が開放され、かつ、各可動ステージ22がファイバ装着時位置に配置された状態(ファイバセット待機状態)となる。
融着接続機が動作待機初期状態にあるときの風防カバー60及びカバー開閉機構310の状態、すなわち図38(a)に示す状態を、以下、カバー閉待機状態とも言う。また、融着接続機がファイバセット待機状態にあるときの風防カバー60及びカバー開閉機構310の状態、すなわち図38(b)に示す状態を、以下、カバー閉待機状態とも言う。
図38(a)、(b)に示すように、このカバー開閉機構310は、プーリー5から突出する動力受け突部4c(動力受け部材)を含む。
この動力受け突部4cは、プーリー5に一体化されており、プーリー5とともに一体的に回転する。プーリー5に動力受け突部4cが突設されているものを、以下、突部付きプーリー5Aとも言う。
なお、動力受け突部4cは、閉ループ部材320との干渉を避けるべく、プーリー5の軸線方向において、第2索材3bが巻き掛けられている領域を避けた箇所から突出している。
カバー開閉機構310において、突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cは、動力伝達部材217の上下の押動用突部11a、11bの間に配置されている。
図38(a)に示すように、カバー開閉機構310は、カバー閉待機状態にあるとき、動力伝達部材217の下側押動用突部11bが、動力受け突部4cに対してその下側に若干の隙間を介して接近配置された状態となる。動力伝達部材217の上側押動用突部11aは、下側押動用突部11bと動力受け突部4cとの間の距離に比べて格段に大きい距離を以て、動力受け突部4cから上方へ離隔した位置に配置される。
動力伝達部材217の上下の押動用突部11a、11bの間隔方向における動力受け突部4c(上下の押動用突部11a、11b間に配置される部分)の寸法は、上下の押動用突部11a、11bの離隔距離に比べて格段に小さい。
カバー開閉機構310及び風防カバー60は、図38(a)等に示すカバー閉待機状態から、電動モータ9の正回転駆動によって、風防カバー60を開くカバー開動作を行なうことができる。
このカバー開動作は、電動駆動源9の駆動力によって閉状態の風防カバー60を開方向へ回転させるカバー開駆動動作を行なった後、風防カバー60の自重開動作によって、風防カバー60を図38(b)に示す全開状態に至らせる。
カバー開駆動動作では、閉状態の風防カバー60を、自重開動作可能な位置まで回転させる。
カバー開駆動動作は、電動モータ9の正回転駆動によって動力伝達部材217を上昇させ、動力伝達部材217の下側押動用突部11bによって突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cを押し上げ、閉状態の風防カバー60をその回転軸61aとともに開方向へ回転させることで実現される。
動力伝達部材217の下側押動用突部11bが突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cを押し上げると、風防カバー60の回転軸61aに、動力受け突部4cから閉ループ部材320の第2引張コイルばね6dを介して与えられる引っ張り力が、回転軸61aの回転力として作用する。その結果、動力伝達部材217の下側押動用突部11bが突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cを押し上げると、これに伴い、回転軸61aを風防カバー60とともに回転させることができる。
カバー開駆動動作において、何らかの障害によって、風防カバー60の開方向への回転が妨げられた場合には、動力伝達部材217の上昇に伴い、閉ループ部材320の第2引張コイルばね6dが引き伸ばされる。
第2引張コイルばね6dは、電動モータ9(ここではステッピングモータ)の回転量がカバー開駆動動作の完了に達するまで引き伸ばし可能である。したがって、このカバー開閉機構310は、電動モータ9を過大な負荷によって破損するといった不都合を防止できる。
また、風防カバー60は、上述のように何らかの障害によりカバー開駆動動作が妨げられた後、この障害が取り除かれることで、第2引張コイルばね6dの弾性力によって、閉位置からカバー開駆動動作と同等あるいはそれ以上の角度まで回転されて、最終的に開状態(全開状態)に至る。
カバー開閉機構310の動力伝達部材217は、カバー開動作が完了した時点で、図38(b)に仮想線で示す位置に配置される。図38(b)仮想線に示す配置位置にある動力伝達部材217は、下側押動用突部11bが動力受け突部4cの下側に若干の隙間を介して接近配置された状態となっている。上側押動用突部11aは、下側押動用突部11bと動力受け突部4cとの間の距離に比べて格段に大きい距離を以て、動力受け突部4cからその上方へ離隔した位置に配置されている。
カバー開閉機構310は、カバー開動作の完了後、電動モータ9を逆回転駆動して動力伝達部材217を下降させ、動力伝達部材217を図38(b)実線に示す位置に配置する、カバー開後突部シフト動作を行う。その結果、風防カバー60及びカバー開閉機構310は、図38(b)実線に示すカバー開待機状態に至る。
カバー開後突部シフト動作によって、動力伝達部材217は、上側押動用突部11aが動力受け突部4cの上側に若干の隙間を介して接近配置される。また、下側押動用突部11bは、動力受け突部4cからその下方へ、上側押動用突部11aに比べて格段に大きい離隔距離で動力受け突部4cから離隔させて配置される。
これにより、下側押動用突部11bと動力受け突部4cとの間には、開状態の風防カバー60を手動で開じたときに上昇する動力受け突部4cの移動量(上昇量)よりも大きい離隔距離が確保される。
ここで、下側押動用突部11bと動力受け突部4cとの間に確保される空間11sbは、風防カバー60の手動開閉を行なった場合に動力受け突部4cが下側押動用突部11bに接触することなく昇降することを可能にする遊びとして機能する。
したがって、カバー開閉機構310を設けた融着接続機は、図38(b)に示す状態から動力伝達部材217を変位させることなく風防カバー60を手動で開閉することができる。
なお、動力受け突部4cの、係合側張設部221延在方向に垂直の方向におけるサイズは、引張コイルばね6c、6dの外径よりも大きく形成されている。
カバー開閉機構310は、電動モータ9の正回転駆動によって動力伝達部材217を上昇させることで、下側押動用突部11bを突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cにその下方から係合させることができる。そして、カバー開閉機構310は、動力受け突部4cを、該動力受け突部4cに係合させた下側押動用突部11bによって、動力伝達部材217の上昇に伴い押し上げることができる。
また、カバー開閉機構310は、図38(b)に示すカバー開待機状態から、電動モータ9の逆回転駆動によって動力伝達部材217を下降させることで、上側押動用突部11aを突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cにその上方から係合させることができる。そして、カバー開閉機構310は、動力受け突部4cを、該動力受け突部4cに係合させた上側押動用突部11aによって、動力伝達部材217の下降に伴い押し下げることができる。
カバー開閉機構310及び風防カバー60は、図38(b)に示すカバー開待機状態から、電動モータ9の逆回転駆動によって、風防カバー60を閉じるカバー閉動作を行なうことができる。
このカバー閉動作は、電動駆動源9の駆動力によって開状態の風防カバー60を閉方向へ回転させるカバー閉駆動動作を行なった後、風防カバー60の自重閉動作によって、風防カバー60を図38(a)に示す閉状態に至らせる。
カバー閉駆動動作では、開状態の風防カバー60を、自重閉動作可能な位置まで回転させる。
カバー閉駆動動作は、電動モータ9の逆回転駆動によって動力伝達部材217を下降させ、動力伝達部材217の上側押動用突部11aによって突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cを押し下げ、閉状態の風防カバー60をその回転軸61aとともに閉方向へ回転させることで実現される。
動力伝達部材217の上側押動用突部11aが突部付きプーリー5Aの動力受け突部4cを押し下げると、これに伴い、風防カバー60の回転軸61aが、動力受け突部4cから閉ループ部材320の第1引張コイルばね6cを介して作用する引っ張り力によって、風防カバー60とともに回転される。
カバー閉駆動動作において、異物の挟み込み等の、何らかの障害によって、風防カバー60の閉方向への回転が妨げられた場合には、動力伝達部材217の下降に伴い、閉ループ部材320の第1引張コイルばね6cが引き伸ばされる。
第1引張コイルばね6cは、電動モータ9(ここではステッピングモータ)の回転量がカバー閉駆動動作の完了に達するまで引き伸ばし可能である。したがって、カバー開閉機構310は、電動モータ9を過大な負荷によって破損するといった不都合を防止できる。
また、風防カバー60は、上述のように何らかの障害によりカバー閉駆動動作が妨げられた後、この障害が取り除かれることで、第1引張コイルばね6cの弾性力によって、全開位置からカバー閉駆動動作と同等あるいはそれ以上の角度まで回転されて、最終的に閉状態となる。
また、カバー開閉機構310を設けた融着接続機は、異物の挟み込み等の、何らかの障害によって、風防カバー60が閉状態とならない(図6のカバー閉検知器33が無検知状態から検知状態に切り替わらない)場合に、既述のカバー閉反復動作を自動で実行する。
動力伝達部材217は、カバー閉動作が完了した時点で、図38(a)に仮想線で示す位置に配置される。図38(a)に仮想線で示す配置位置にある動力伝達部材217は、上側押動用突部11aが動力受け突部4cの上側に若干の隙間を介して接近配置された状態となっている。下側押動用突部11bは、上側押動用突部11aと動力受け突部4cとの間の距離に比べて格段に大きい距離で、動力受け突部4cからその下方へ離隔させて配置されている。
カバー開閉機構310は、カバー閉動作の完了後、電動モータ9を正回転駆動して動力伝達部材217を上昇させ、動力伝達部材217を図38(a)実線に示す位置に配置する、カバー開後突部シフト動作を行う。その結果、風防カバー60及びカバー開閉機構310は、図38(a)実線に示すカバー閉待機状態に至る。
カバー閉後突部シフト動作によって、動力伝達部材217は、下側押動用突部11bが動力受け突部4cの下側に若干の隙間を介して接近配置される。また、上側押動用突部11aは、動力受け突部4cからその上方へ、下側押動用突部11bに比べて格段に大きい離隔距離で動力受け突部4cから離隔させて配置される。
これにより、上側押動用突部11aと動力受け突部4cとの間には、閉状態の風防カバー60を手動で開いたときに上昇する動力受け突部4cの移動量(上昇量)よりも大きい離隔距離が確保される。
ここで、上側押動用突部11aと動力受け突部4cとの間に確保される空間11saは、風防カバー60の手動開閉を行なった場合に動力受け突部4cが上側押動用突部11aに接触することなく昇降することを可能にする遊びとして機能する。
したがって、カバー開閉機構310を設けた融着接続機は、図38(a)に示す状態から動力伝達部材217を変位させることなく風防カバー60を手動で開閉することができる。
ところで、カバー開閉機構310の閉ループ部材320は、ある程度の張力を作用させて風防カバー60の回転軸61aとプーリー5との間に張設されている。
閉ループ部材320の第2索材3bは、例えば、電動駆動源9の駆動力によって閉状態の風防カバー60を開く場合には、該第2索材3bに作用する張力によってプーリー5に押し付けられる。このため、電動駆動源9の駆動力による動力伝達部材217の下側押動用突部11bの上昇に伴う第2索材3bの移動にしたがって、プーリー5は、第2索材3bに対してスリップすることなく回転される。
しかしながら、第2索材3bに作用する張力が低下すると、プーリー5が第2索材3bに対してスリップする可能性が高まる。
プーリー5の第2索材3bに対するスリップを防ぐ対策としては、例えば、図50〜図52に示す構成を挙げることができる。
図50〜図53は、いずれもカバー開閉機構310の変形例である。
なお、図50、図51においては、駆動機構211の図示を省略している。また、後述の図52、図53においても、駆動機構211の図示を省略している。
図50に例示したカバー開閉機構310A(カバー開閉機構の第4例)は、カバー開閉機構310について、プーリー5を装置本体21(図3参照)の筐体29に対して上下方向に変位可能とし、このプーリー5を下方へ弾性付勢するプーリー付勢手段311(図示例ではコイルばね)を追加したものである。この構成では、プーリー付勢手段311がプーリー5を下方へ弾性付勢することで、第2索材3bを含む閉ループ部材320全体の張力を安定維持する。
図51に例示したカバー開閉機構310B(カバー開閉機構の第5例)は、カバー開閉機構310について、第2索材3bのプーリー5に巻き掛けた部分の一部を、索材固定部材5bによってプーリー5に固定した索材固定部5aを有する。索材固定部5aは、第2索材3bのプーリー5に巻き掛けた部分のうち、その長手方向における一部の箇所をプーリー5に固定したものである。第2索材3bのプーリー5に巻き掛けた部分の殆どは、プーリー5に固定されていない。
また、プーリー5は、回転可能な索材巻掛部として機能するものである。
例えば、図52に示すカバー開閉機構310C(カバー開閉機構の第6例)は、カバー開閉機構310の変形例であり、索材巻掛用部材(巻装体巻掛用部材)としてプーリー5にかえて歯車312を採用し、風防カバー60の回転軸61aに同軸に歯車313を一体化している。そして、このカバー開閉機構310Cでは、閉ループ部材320の索材3a、3bとして、例えばチェーン、歯付きベルトといった、歯車312、313に対して噛み合わせ可能なものを採用して、歯車312、313に巻き掛けた構成となっている。この構成では、歯車312、313と索材3a、3bとの噛み合わせによって、歯車312、313の回転と、索材3a、3bの移動(回転)とが確実に連動する。
図53に示すカバー開閉機構310D(カバー開閉機構の第7例)は、カバー開閉機構310について、無端の索材3によって構成された閉ループ部材330を採用している。また、このカバー開閉機構310Dは、引張コイルばね6a、6bにかえて、スプリング331(付勢部材)の弾性付勢力によって、閉ループ部材330の一対の部材間張設部の一方を部材間張設部の他方から離隔する方向へ引っ張り、閉ループ部材330に張力を与えるテンションローラー332を設けた構成になっている。スプリング331は、閉ループ部材330に張力を与える付勢部材として機能する。このカバー開閉機構310Dにおいて、プーリー5と回転軸61aとの間の距離は変動しない。
カバー開閉機構としては、図50〜図53に例示したカバー開閉機構310A〜310Dについて、プーリー5に設けられた動力受け突部4cを省略し、閉ループ部材の一対の部材間張設部の一方をその延在方向の互いに離隔した箇所に動力受け突部4a、4bを突設して係合側張設部とし、部材間張設部の他方を非係合側張設部とし、図18(a)、(b)等に例示した駆動機構1aを適用した構成も採用可能である。この場合、係合側張設部の動力受け突部4a、4bの間に、駆動機構1aの押動用突部11を配置する。
また、カバー開閉機構としては、図50〜図53に例示したカバー開閉機構310A〜310Dについて、プーリー5に設けられた動力受け突部4cを省略し、閉ループ部材の一対の部材間張設部の一方をその延在方向の1箇所に動力受け突部4を突設して係合側張設部とし、部材間張設部の他方を非係合側張設部とし、図28等に例示した駆動機構211を適用した構成も採用可能である。この場合、係合側張設部の動力受け突部4を、駆動機構211の互いに離隔させて設けられている押動用突部11a、11bの間に配置する。
カバー開閉機構としては、図38の第3例のカバー開閉機構310について、動力伝達部材217を用いた駆動機構211にかえて、図54(a)、(b)に示す駆動機構340を採用した構成のカバー開閉機構310E(カバー開閉機構の第8例)も採り得る。
図54(a)、(b)に示すカバー開閉機構310Eの駆動機構340は、電動駆動源9(図示例では電動モータ)の駆動力によってプーリー5に同軸に回転駆動される動力伝達部材341(以下、回転部材とも言う)を有する。この回転部材341の回転周方向の互いに離隔した2箇所には、押動用突部11a、11bが突設されている。押動用突部11a、11bは、回転部材341からその回転軸方向片側に突出されている。そして、カバー開閉機構310Eは、駆動機構340の回転部材341の回転周方向2箇所の押動用突部11a、11bの間に、プーリー5に突設されている動力受け突部4cを配置した構成になっている。動力受け突部4cは、回転部材341の回転周方向2箇所の押動用突部11a、11bの間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置されている。
図示例の回転部材341は円板状に形成されている。但し、回転部材341の形状は特には限定はなく円板状に限定されない。
また、カバー開閉機構310Eの押動用突部11a、11bは、図54(a)、(b)に示す例ではピン状(図示例)に形成されている。但し、押動用突部11a、11bの形状は特に限定されるものではなく、ピン状に限らない。
なお、図54(a)、(b)では、カバー開閉機構310Eとして、電動駆動源9の駆動力によって昇降動される動力伝達部材217及び突き上げシャフト14を省略した構成を例示した。但し、カバー開閉機構310Eとしては、第3例のカバー開閉機構310と同様に、電動駆動源9の駆動力によって昇降される動力伝達部材217と、この動力伝達部材217の上昇によって上昇される突き上げシャフト14とを具備する構成も採用可能である。
また、カバー開閉機構としては、図54(a)、(b)に示すカバー開閉機構310Eについて、回転部材341をプーリー5と同軸ではなく、回転部材341を、その回転中心をプーリー5の回転中心からずらして設けた構成も採用可能である。
カバー開閉機構としては、例えば、第4例〜第7例のカバー開閉機構310A〜310Dについて、動力伝達部材として図54(a)、(b)に例示した押動用突部11a、11b付きの回転部材を用いた構成も採用可能である。
第3例、第8例のカバー開閉機構310、310Eは、互いに離隔した2箇所の押動用突部11a、11bの間に、プーリー5に突設されている動力受け突部4cを配置した構成になっている。
カバー開閉機構としては、これに限定されず、カバー開閉機構310、310Eについて、動力伝達部材217、341の1箇所に突設した押動用突部11を、プーリー5の周方向の互いに離隔した2箇所に突設した動力受け突部の間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置した構成も採用可能である。
動力伝達部材の1箇所に突設した押動用突部を、閉ループ部材の索材を巻き掛けたプーリー5の周方向の互いに離隔した2箇所に突設した動力受け突部の間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置した構成は、第4例〜第7例のカバー開閉機構310A〜310Dにも適用可能である。
第1例、第2例のカバー開閉機構1、210にあっては、索材巻掛部として、回転可能なプーリー5にかえて、例えば非回転プーリー等の、閉ループ部材の索材の送り移動を案内する索材案内部材(巻装体案内部材)として機能する索材巻掛部(巻装体巻掛部)を採用することも可能である。
(2分割風防カバーを採用した態様)
図39〜図48は、装置本体21上に枢着された前風防カバー68と、装置本体21上に枢着して前風防カバー68の後側に設けられた後風防カバー69とで構成された、風防カバー60A(分割形風防カバー)を使用する例を示す。
図39〜図41に示すように、前風防カバー68は、回転軸68a、68bによって、装置本体21に接続機左右方向の回転軸線を以て回転可能に枢着されて、装置本体21上面に対して開閉可能に設けられている。後風防カバー69は、接続機前後方向において前風防カバー68の回転軸68a、68bに比べて後側にずれた位置に設けられた回転軸69a、69bによって、装置本体21に接続機左右方向の回転軸線を以て回転可能に枢着されて、装置本体21上面に対して開閉可能に設けられている。
前後の風防カバー68、69は、それぞれ装置本体21に対して閉じることで、互いに閉じ合わされて、装置本体21上に位置する一対の電極棒24(図6参照)と、各可動ステージ22上の被覆クランプ50と、一対の溝形成基板23とを収容する風防カバー60Aを構成する。
また、風防カバー60Aは、前後の風防カバー68、69を互いに離隔する方向に回転させて、開放することができる。風防カバー60Aは、前後の風防カバー68、69の装置本体21に対する開閉によって開閉可能となっている。
前風防カバー68及び後風防カバー69は、風防カバー60Aを構成するカバー部材として機能する。
この点、図8等を参照して説明した風防カバー60は、該風防カバー60自体がカバー部材に相当するものである。
なお、本明細書においては、前風防カバー68及び後風防カバー69も、それぞれ、個々に、本発明に係る実施形態の融着接続機の風防カバーに相当するものとして扱う。
図39、図40等に示すように、本例においては、前後一対の風防カバー68、69のに対応して、2つのカバー開閉機構16a、16bを設けた構成を例示する。
2つのカバー開閉機構16a、16bは、一対の風防カバー68、69に対して1つずつ設けられている。以下、前風防カバー68を開閉するカバー開閉機構16aを前カバー開閉機構、後風防カバー68を開閉するカバー開閉機構16bを後カバー開閉機構とも言う。
図示例のカバー開閉機構16a、16bは、図18(a)、(b)〜図27(a)、(b)等を参照して説明したカバー開閉機構1を採用している。ここでは、カバー開閉機構16a、16bの具体的構成、動作等の説明を省略する。
なお、図示例の前カバー開閉機構16a及び後カバー開閉機構16bは互いに同じ構成であり、図44、図45に示すように、開状態(全開状態)にした風防カバー68、69の間の領域の平面視中央に位置する仮想中心軸Oを中心に軸対称に設けられている。
カバー開閉機構16a、16bとしては、本発明に係る実施形態の融着接続機のカバー開閉機構として採用可能な構造ものであれば良く、既述のカバー開閉機構1に限定されない。カバー開閉機構16a、16bとしては、例えば図18(a)、(b)〜図27(a)、(b)の変形例のカバー開閉機構を採用することも可能である。
図39、図40に示すように、前カバー開閉機構16aの閉ループ部材2の索材3は、前風防カバー68の回転軸68aに巻き掛けられている。この索材3は、回転軸68aに巻き掛けた部分の一部が回転軸68aに固定されている。
図44に示すように、後カバー開閉機構16bの閉ループ部材2の索材3は、後風防カバー69の回転軸69bに巻き掛けられている。この索材3は、回転軸69bに巻き掛けた部分の一部が回転軸69bに固定されている。前風防カバー68の回転軸68a及び後風防カバー69の回転軸69bは索材巻付部(巻装体巻付部)として機能する。
各風防カバー68、69には索材挿通孔65cが形成されている。前風防カバー68を開閉するカバー開閉機構16aの索材3は、前風防カバー68の索材挿通孔65cに通されている。。後風防カバー69を開閉するカバー開閉機構16bの索材3は、後風防カバー69の索材挿通孔65cに通されている。
また、図44、図46に示すように、前風防カバー68は、その内側に、前カバー開閉機構16aの突き上げシャフト14上端(頭部14a)が当接されるシャフト突き当て部15aを有している。後風防カバー69は、その内側に、後カバー開閉機構16bの突き上げシャフト14上端(頭部14a)が当接されるシャフト突き当て部15bを有している。
図44、図46に示すように、前後の風防カバー68、69は、互いに閉じ合わせたときに、風防カバー68、69の一方に設けられたマグネット112a、112bが、風防カバー68、69の他方に設けられたマグネットキャッチ113a、113bを磁気吸引する吸引力によって、閉じ合わせ状態が容易には解除されないようになっている。
図示例の風防カバー60Aにおいて、マグネット112a、112bは後風防カバー69、マグネットキャッチ113a、113bは前風防カバー68に設けられている。また、マグネット112a、112b及びマグネットキャッチ113a、113bは、前後の風防カバー68、69において、閉じ合わせ時に互いに接合される面(合わせ面)の近傍に設けられている。
カバー開閉機構16a、16bが突き上げシャフト14によって風防カバー68、69を突き上げる力は、前後の風防カバー68、69に、風防カバー68、69を互いに離隔する方向に回転させる力として働く。このため、互いに閉じ合わせ状態の風防カバー68、69を開く動作は、カバー開閉機構16a、16bの駆動によって円滑に行なうことができる。
以上、本発明を最良の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の最良の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、融着接続機におけるファイバセット待機状態からのカバー閉動作の実行は、カバー閉じスイッチ31d(図3参照)のオン操作に限定されない。融着接続機としては、例えば、左右両側の被覆クランプ50への光ファイバ91、92の把持固定の完了、あるいは左右両側の可動ステージ22上へのファイバホルダ40の設置完了をセンサで検知したときに、自動でカバー閉じ動作を実行し、その完了後、自動で融着接続動作を開始する構成としても良い。
また、被覆クランプ方式の融着接続機20Aとしては、左右両側の被覆クランプ50のクランプ下部材51上への光ファイバ91、92の設置をセンサが検知したこと、あるいは左右両側の被覆クランプ50付近に設置したセンサが左右同時に作業者の手指を検知したことをトリガーとして、自動でカバー閉じ動作を実行し、その完了後、自動で融着接続動作を開始する構成も採用可能である。
なお、融着接続機としては、カバー閉動作の開始のための動作開始指令として機能するトリガー信号が何であるかに依らず、閉動作異常の発生を検知したときには、融着接続動作を開始しない構成とする。
閉ループ部材としては、該閉ループ部材を構成する索材のその延在方向の一部あるいは全体が伸縮可能な弾性材である構成も採用可能である。この弾性材部分を有する索材を採用した閉ループ部材としては、その一部に引張コイルばね等の弾性部材を介在配置した構成以外に、弾性部材の介在配置を省略した構成も採用可能である。
上述の実施形態では、カバー開後突部シフト動作として、カバー開動作の完了後に、電動駆動源の駆動力によって押動用突部を移動して、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方のうち、カバー開動作にて前記一方が当接した一のものから離隔させ、2箇所の他方の他のものの近傍に若干の隙間を介して接近配置する構成を例示した。但し、カバー開後突部シフト動作は、カバー開動作完了後の押動用突部の移動によって、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方の間にて2箇所の他方から離隔した位置に配置すれば良い。カバー開後突部シフト動作は、必ずしも、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方のうち、カバー開動作にて前記一方が当接しない他のものの近傍に配置することに限定されない。
また、上述の実施形態では、カバー閉後突部シフト動作として、カバー閉動作の完了後に、電動駆動源の駆動力によって押動用突部を移動して、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方のうち、カバー開動作にて前記一方が当接した一のものから離隔させ、2箇所の他方の他のものの近傍に若干の隙間を介して接近配置する構成を例示した。但し、カバー閉後突部シフト動作は、カバー閉動作完了後の押動用突部の移動によって、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方の間にて2箇所の他方から離隔した位置に配置すれば良い。カバー閉後突部シフト動作は、必ずしも、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方のうち、カバー閉動作にて前記一方が当接しない他のものの近傍に配置することに限定されない。
例えば、図18(a)、(b)等に示すカバー開閉機構1では、カバー開後突部シフト動作において、互いに離隔する2箇所の動力受け部材4のうち、上側動力受け部材4aが一のもの(第1動力受け突部)、下側動力受け部材4bが他のもの(第2動力受け突部)として機能する。また、このカバー開閉機構1では、カバー閉後突部シフト動作において、下側動力受け部材4b(第2動力受け突部)が一のもの、上側動力受け部材4a(第1動力受け突部)が他のものとして機能する。
カバー開閉機構としては、動力伝達部材の1箇所に突設した押動用突部を、閉ループ部材の延在方向の互いに離隔した2箇所あるいは閉ループ部材の索材を巻き掛けたプーリー5の回転周方向の互いに離隔した2箇所に突設した動力受け突部の間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置した構成を採用できる。このカバー開閉機構では、2箇所の動力受け突部のうち、カバー開動作にて、押動用突部によって押動される動力受け突部が一のもの(第1動力受け突部)、押動用突部によって押動されない動力受け突部が他のもの(第2動力受け突部)として機能する。カバー開後突部シフト動作では、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動して、押動用突部を2箇所の動力受け突部の間にて各動力受け突部から離隔した位置に配置(例えば第2動力受け突部の近傍に若干の隙間を介して接近配置)する。また、この構成のカバー開閉機構では、2箇所の動力受け突部のうち、カバー閉動作にて、押動用突部によって押動される第2動力受け突部が一のもの、押動用突部によって押動されない第1動力受け突部が他のものとして機能する。カバー閉後突部シフト動作では、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動して、押動用突部を2箇所の動力受け突部の間にて各動力受け突部から離隔した位置に配置(例えば第1動力受け突部の近傍に若干の隙間を介して接近配置)する。
図28等に示すカバー開閉機構210及び図38に示すカバー開閉機構310では、カバー開後突部シフト動作において、互いに離隔する2箇所の押動用突部11a、11bのうち、下側押動用突部11bが一のもの(第1押動用突部)、上側押動用突部11aが他のもの(第2押動用突部)として機能する。また、このカバー開閉機構210、310では、カバー閉後突部シフト動作において、互いに離隔する2箇所の押動用突部11a、11bのうち、上側押動用突部11a(第2押動用突部)が一のもの、下側押動用突部11b(第1押動用突部)が他のものとして機能する。
カバー開閉機構としては、閉ループ部材あるいは閉ループ部材の索材を巻き掛けたプーリー5に突設した動力受け突部を、動力伝達部材の互いに離隔した2箇所に突設した押動用突部の間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置した構成を採用できる。閉ループ部材の索材を巻き掛けたプーリー5に突設した動力受け突部を、動力伝達部材の互いに離隔した2箇所に突設した押動用突部の間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置した構成のカバー開閉機構としては、例えば既述の第8例のカバー開閉機構310E(図54(a)、(b))等を挙げることができる。
このカバー開閉機構では、2箇所の押動用突部のうち、カバー開動作にて、動力受け突部を押動する押動用突部が一のもの(第1押動用突部)、動力受け突部を押動しない押動用突部が他のもの(第2押動用突部)として機能する。カバー開後突部シフト動作では、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動して、2箇所の押動用突部を、該2箇所の押動用突部間に位置する動力受け突部から離隔した位置に配置(例えば第2押動用突部を動力受け突部の近傍に若干の隙間を介して接近配置)する。また、この構成のカバー開閉機構では、2箇所の押動用突部のうち、カバー閉動作にて、動力受け突部を押動する第2押動用突部が一のもの、動力受け突部を押動しない第1押動用突部が他のものとして機能する。カバー閉後突部シフト動作では、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動して、2箇所の押動用突部を動力受け突部から離隔した位置に配置(例えば第1押動用突部を動力受け突部の近傍に若干の隙間を介して接近配置)する。
光ファイバ融着接続機のカバー開動作としては、自重開動作を含まず、その全てを電動駆動源の駆動力によって行なう構成も採用可能である。また、カバー閉動作としては、自重閉動作を含まず、その全てを電動駆動源の駆動力によって行なう構成も採用可能である。
カバー開動作の全てを電動駆動源の駆動力によって行なう光ファイバ融着接続機では、カバー開動作の後に、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動あるいは回転して、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方の間にて2箇所の他方の両方から離隔した位置に配置する構成を好適に採用できる。カバー閉動作の全てを電動駆動源の駆動力によって行なう光ファイバ融着接続機では、カバー閉動作の後に、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動あるいは回転して、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方の間にて2箇所の他方の両方から離隔した位置に配置する構成を好適に採用できる。
1a…駆動機構、2…閉ループ部材、3、3a、3b…索材、4、4a、4b…動力受け突部(動力受け部材)、5…索材巻掛部、プーリー、9…電動駆動源(風防開閉用動力源)、11、11a、11b…押動用突部、14…突き上げシャフト、20、20A、20B…融着接続機、21…装置本体、23…溝形成基板、23a…位置決め溝、24…電極棒、21…装置本体、21a…(装置本体の)上面、22…可動ステージ、クランプ取り付け台、ホルダ載置部、33…カバー閉検知器(カバー閉じセンサ)、40…ファイバホルダ、50…被覆クランプ、60、60A…風防カバー、61…回転軸、61a…回転軸、索材巻付部、61b…回転軸、68…風防カバー(前風防カバー)、68a、68b…回転軸、69…風防カバー(後風防カバー)、69a、69b…回転軸、220…閉ループ部材、211…駆動機構、312…索材巻掛部、回転歯車、320…閉ループ部材、330…閉ループ部材、340…駆動機構。

Claims (6)

  1. 回転軸によって回転開閉する風防カバーを備える融着接続機において、
    回転軸と同じ軸線上、あるいは風防カバーの回転軸と同じ軸線上に風防カバーと連結固定あるいは風防カバーの一部として形成された索材巻付部があり、
    さらに離れた別の場所に回転プーリー、非回転プーリーまたは回転歯車である索材巻掛部が1つ以上設置され、前記索材巻付部と前記索材巻掛部とに巻き掛けられた変形可能な索材を含んで閉ループを構成する閉ループ部材を有し、
    風防カバーが閉じたことを検知する検知器をさらに備え、風防カバー閉の動作を行なっても検知器が検知できない場合はその後の融着接続動作へ移行せずに警告表示を行なうように構成され、
    電動駆動源の駆動力によって前記索材に引張力を掛けることで風防カバーを回転させ、
    前記張力を正方向に掛けることで風防カバー開の動作を実現可能、及び前記張力を逆方向に掛けることで風防カバー閉の動作を実現可能であり、
    前記閉ループ部材が、その途中に設けられた弾性部材、または索材のその延在方向の一部あるいは索材全体が伸縮可能な弾性材によって伸縮可能、及び/又は、前記索材巻掛部の1以上が、付勢部材によって閉ループ部材に引っ張り力を与える方向に弾性付勢された可動の索材巻掛部であることを特徴とする光ファイバ融着接続機。
  2. 請求項1に記載の光ファイバ融着接続機において、
    風防カバー閉の動作を行なっても検知器が検知できない場合は、風防カバー開動作とその後の風防カバー閉動作とで構成されるカバー閉じ補助動作を1サイクル以上実行し、予め設定した回数のカバー閉じ補助動作の完了時あるいは完了前に風防カバーが閉じたことを検知器が検知すれば、その後にカバー閉じ動作を行なうことなく融着接続動作が可能な状態となり、予め設定した回数のカバー閉じ補助動作の実行を完了した後も、風防カバーが閉じたことを検知器が検知できない場合は、その後の融着接続動作へ移行せずに警告表示を行なうことを特徴とする光ファイバ融着接続機。
  3. 請求項1又は2に記載の光ファイバ融着接続機において、
    索材による風防カバーの回転開閉動作に加え、突き上げシャフトで風防カバーにおける索材巻付部から離れた位置を押圧して風防カバーを押し上げることを特徴とする光ファイバ融着接続機。
  4. 請求項3に記載の光ファイバ融着接続機において、
    突き上げシャフトが索材に張力を掛ける駆動機構の一部であることを特徴とする光ファイバ融着接続機。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の光ファイバ融着接続機において、
    電動駆動源の駆動力によって移動あるいは回転される動力伝達部材に、前記索材あるいは回転可能な索材巻掛部に設けられた動力受け突部を押動して前記索材を送り移動する押動用突部が突設され、
    動力受け突部及び押動用突部の一方が、互いに離隔する2箇所に設けられた他方の間に、その間隔方向への移動を可能にする空間を確保して配置されていることを特徴とする光ファイバ融着接続機。
  6. 請求項5に記載の光ファイバ融着接続機において、
    前記風防カバーの開動作あるいは閉動作の後に、電動駆動源の駆動力によって動力伝達部材を移動あるいは回転して、動力受け突部及び押動用突部の一方を、2箇所の他方の間にて2箇所の他方の両方から離隔した位置に配置し、動力伝達部材を移動することなく、風防カバーを手動で開け閉め可能とすることを特徴とする光ファイバ融着接続機。
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