JP2021071592A - 定着装置 - Google Patents

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兼吾 小山
Kengo Koyama
兼吾 小山
原 伸明
Nobuaki Hara
伸明 原
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Abstract

【課題】立ち上げを行う際に、定着部材の端部の過昇温を抑制して、定着部材の長手方向の温度の均一化を図ることができる定着装置を提供する。【解決手段】定着装置は電磁誘導加熱方式の定着装置である。回転可能な定着部材である定着ローラは、磁束により生ずる渦電流により発熱する導電層を有する定着ローラである。定着ローラ内には、磁性コアとコイルが内蔵されたホルダーが入っている。ホルダーと定着ローラとの空間には、磁束を遮蔽する金属製のシャッターがコイルと定着ローラ間を移動可能に配置されている。温度立ち上げ時に、定着ローラ端部の温度が中央部の温度よりも高い場合、シャッターを定着ローラ端部を遮蔽する位置に移動させて立ち上げを行う。【選択図】図11

Description

本発明は、記録材上に形成されたトナー像を電磁誘導方式を用いて加熱定着処理する定着装置に関するものである。
電子写真式の複写機などには、記録材上に形成されたトナー像を記録材に定着させる定着装置が設けられている。この定着装置は、定着ローラと、定着ローラに圧接して記録材を挟持するニップ部を形成する加圧ローラと、を有している。そして、定着ローラを加熱する構成としてハロゲンヒータを用いる構成が挙げられるが、この構成に代わって、定着ローラ自体を発熱させる誘導加熱方式が省エネルギーの観点から採用されている。
具体的には、特許文献1に示されるように、加熱源として高周波誘導を利用した誘導加熱方式の定着装置が提案されている。この誘導加熱定着装置は、金属導体からなる中空の定着ローラの内部にコイルが同心状に配置した構成である。このコイルに高周波電流を流して生じた高周波磁界により定着ローラに渦電流を発生させ、定着ローラ自体の表皮抵抗によって定着ローラそのものにジュール発熱させる。このような誘導加熱方式において、小サイズの記録材を通紙した際に生ずる非通紙部昇温対策として、特許文献2のように定着ローラと発熱体との間に金属製のシャッターを設ける構成が挙げられる。そして、小サイズの記録材を通紙するときには、定着ローラの端部への磁束を遮断して、端部昇温を抑制することができる。一方で、大サイズの記録材が通紙されるときには、定着ローラの中央部への磁束の一部を遮蔽することで、端部の温度が低くなることを抑制し、定着ローラの長手に亘って温度の均一性を高めることができる。
特開昭59−33787号公報 特開2006−119419号公報
しかし、特許文献2の構成において、小サイズの記録材を連続して通紙すると、端部の温度が高い状態となる場合がある。その際に、大サイズの記録材に画像を形成するジョブが入力された場合に、中央部の磁束を遮蔽する位置にシャッターを配置して立ち上げる端部の温度が高くなりすぎる虞がある。このような場合に、定着ローラの長手方向の温度の均一性が低下することになってしまう。
そこで、本発明は、立ち上げを行う際に、定着部材の端部の過昇温を抑制する定着装置を提供することを特徴とする。
本発明は、磁束を発生するコイルと、前記コイルにより生じた磁束により生ずる渦電流により発熱する導電層を有し、記録材にトナーを定着する回転可能な定着部材と、前記定着部材を圧し、記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、前記コイルと前記定着部材の間に移動可能であり、前記コイルにより生じた磁束を遮蔽する金属製のシャッターと、前記定着部材の回転軸線方向において前記定着部材の中央部の温度を検知する第一温度検知部材と、前記回転軸線方向において前記定着部材の端部の温度を検知する第二温度検知部材と、前記第一温度検知部材による温度が目標温度になるように前記コイルへの通電を制御する通電制御手段と、を有する定着装置において、前記シャッターは、前記回転軸線方向において中央部の磁束の遮蔽を行わず端部の磁束の遮蔽を行う第一遮蔽部と、前記回転軸線方向において中央部の磁束の遮蔽を行い、端部の磁束の遮蔽を行わない第二遮蔽部と、を有し、画像形成信号が入力されたときの前記第二温度検知部材の検知温度が前記第一温度検知部材の検知温度を超えていた場合には、画像形成信号が入力されてから記録材が前記ニップ部に突入するまでの立ち上げ動作の少なくとも一部の区間では、前記第一遮蔽部を前記コイルに対向させて前記通電制御手段が前記コイルへの通電を制御する立ち上げモードを実行可能であることを特徴とする。
上記の構成により、立ち上げを行う際に、定着部材の端部の過昇温を抑制することができる。
画像形成装置の全体概略図である。 画像形成装置の転写部から定着部の拡大図である。 電磁誘導加熱装置を含む定着ローラの拡大断面図である。 シャッターの形状と待機、動作位置を示した図である。 シャッターの駆動構成を表した図である。 シャッターの遮蔽位置を示した図である。 定着ローラの長手方向の内部透視図である。 小さいサイズ幅の記録材の連続通紙直後における定着ローラの温度分布を表した図である。 小さいサイズ幅記録材の通紙直後に大きいサイズ幅の記録材の通紙を行う時の温度分布を表した図である。 本発明の実施例1における電磁誘導加熱装置の制御回路ブロック図である。 本発明の実施例1の制御を説明するフローチャートである。 本発明の実施例2の制御を説明するフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
<実施例1>
先ず、画像形成装置の簡単な構成を図1に示す。記録材に画像を出力する画像出力部10と、原稿画像のデータを読み取る画像入力部11、また、画像入力部11の上部に自動原稿送り装置12を備えている。表示部14によってユーザがコピーモードを設定するなどのオペレーションが可能である。さらに、装置の各種設定値や現在のジョブ状況を表示させることができる。
画像出力部10には、記録材が格納される給紙段34,35,36,37が設けられており、各々、記録材の用紙サイズによってユーザが自由に記録材を振り分けられる。また、画像出力部10の外部に大容量のペーパーデッキ15が接続可能である。記録材は図示しないモーターによって駆動される給紙搬送ローラ38,39,40,41,42によって画像形成部へ搬送される。
画像入力部11では、原稿台に置かれた原稿に図1の左右方向に走査する光源21から光を照射される。光は原稿によって反射され、光学像がミラー22,23,24及びレンズ25を通してCCD26に結像される。CCD26では結像された画像が電気信号に変換され、デジタルの画像データとなる。画像データは、ユーザの要求に応じて拡大縮小等の画像変換が行われ画像メモリに格納される。
画像の出力時には、本体画像出力部10において画像メモリに格納された画像データを呼び出し、デジタル信号からアナログ信号に再変換する。そして、学照射部27よりレーザービームの光信号として、スキャナ28,レンズ29及びミラー30を介して像担持体である感光ドラム31上に照射され、感光ドラム31上を走査する。
この感光ドラム31から定着部材である定着ローラ32付近の拡大図を図2に示して説明する。感光ドラム31は画像形成動作中は一定の速度で矢印Aの方向に回転駆動される。露光装置52によって感光ドラム31上に残っている電荷を除去した後、一次帯電器51によって感光ドラム31上に一様に電荷が付与される。レーザースキャナユニット50から、画像入力装置11によって得られたデジタル画像データに従い変調されたレーザービームが出力され、感光ドラム31上に静電潜像が打ち出される。その後、現像装置33から感光ドラム31上の静電潜像にトナーを付着させ、静電潜像をトナー像に現像する。一方、記録材58は給紙部34,35,36,37から紙搬送路を通って運ばれ、トナー像に合わせて感光ドラム31の下側を通過する。転写帯電器55は感光ドラム31上のトナー像を記録材58に転写する。その後、分離帯電器54によって記録材58は感光ドラム31から分離する。感光ドラム31と分離された記録材は、搬送ベルト59によって搬送され、定着ローラ32と加圧ローラ43の間のニップ部に導入される。記録材上のトナー像は記録材上に定着され、排紙センサ56を通って出力装置10外に排出される。一方、転写されずに感光ドラム31上に残ったトナーは、ドラムクリーナー53によって掻き取られる。その後、感光ドラム上の電荷は前露光装置52によって除電され、次のコピーに備える。
図3に電磁誘導加熱方式を用いた定着ローラ32の断面図を示す。
本発明は電磁誘導加熱方式の定着装置である。回転可能な定着部材である定着ローラ32は磁束により生ずる渦電流により発熱する導電層を有する定着ローラである。導電層上には、フッ素樹脂等からなる離型層を有する。また、加圧部材である加圧ローラ43は、定着ローラ32を圧し、記録材を挟持搬送するニップ部を形成するローラである。定着ローラ32内には磁性コア61〜63とコイル64が内蔵されたホルダー66が入っている。ホルダー66内にはT字型に磁性コア61〜63が配置されている。磁性コア61〜63は高磁率の部材であり、損失の少ない材料で選別することが好ましい。コイル64は図6に示したように定着ローラ32の長手方向に巻かれており、ホルダー66の内壁と磁性コア61,62によって保持されている。定着ローラ32の外側には、ローラ面に接するように温度検知部材であるサーミスタ56と磁気コイル65が配置されている。サーミスタ56と磁気コイル65の配置位置は図3のように近接していることが望ましいが、それに限らない。サーミスタ56は、定着ローラの長手方向に対して中央、端部にそれぞれ配置されている。定着部材の長手方向(定着ローラの回転軸線方向)における中央部に配置されたサーミスタ1(第一温度検知部材)と、定着部材の長手方向における端部に配置されたサーミスタ2(第二温度検知部材)とする。サーミスタ56は接触式のサーミスタでも非接触式のサーミスタでも構わない。なお、サーミスタ1は定着ローラ32の長手方向における記録材の幅が最小サイズの記録材の通紙領域内にあり、サーミスタ2は最小サイズの記録材の通紙領域外にある。
ホルダー66と定着ローラ32との空間には、金属製のシャッター(磁束遮蔽シャッター)67がコイル64と定着ローラ32間を移動可能に配置されている。磁性コア61〜63で集められた磁束を遮断する場合は、ホルダー66と定着ローラの空間を下側から点線矢印のように回転しながらスライドし、図の右位置へ180度移動し、定着ローラ32へ到達する磁束を遮蔽する。シャッター67の形状は図4に示すように、コの字型になっており、両端部の磁束は遮断するが中央部は遮蔽しない構成となっている。材質は透磁率の低い銅やアルミなどを用いる。なお、シャッター67の構成は、図6に示すように、定着ローラ32の長手方向において中央部の磁束の遮蔽を行わず端部の磁束の遮蔽を行う第一遮蔽部と、前記長手方向において中央部の磁束の遮蔽を行い、端部の磁束の遮蔽を行わない第二遮蔽部を有する。
また、図5に示すように、シャッター67はシャッター巻き取り機構71によって通常は待機位置(図6のA:ホームポジション)へ規制されている。シャッター駆動クラッチ69が駆動されると、定着駆動モーター68から伝達されたトルクがシャッター67へ連結されたギアまで伝わり、動作位置までシャッター67を移動させる。動作位置まで移動すると位置決めに突き当たるが、その後はトルクリミッター70で駆動源からの伝達を滑らせる。シャッター駆動クラッチ69が停止するとシャッター巻き取り機構71により待機位置まで戻る構成となっている。
次に、図6に示すように、シャッター67のシャッター動作位置は3段階持っている。A:ホームポジション、B:長手中央部が遮蔽状態にあるときのシャッター位置、C:長手端部が遮蔽状態にあるときのシャッター位置の3か所の位置に移動可能である。Aでは、中央部の一部の磁束がシャッター67により遮蔽されている状態である。Bでは、中央部がAの状態よりも多くの磁束がシャッター67により遮蔽されている状態である。Cでは、端部の磁束がシャッター67により遮蔽されている状態である。シャッター67は、動作指示がない場合にはホームポジションに待機している。すなわち、画像形成信号の入力を待機するスタンバイ状態のときはホームポジションにある。そして、シャッター67の動作指示の入力に応じて、シャッター67の位置を位置A変更する。
次に本発明の実施例における画像形成装置の制御を説明する。
図8は記録材の搬送方向と直交する幅方向の長さが小さい幅の記録材を定着ローラ32と加圧ローラ43によって熱定着を行っている時の定着ローラ32の温度分布を表した図である。通常熱定着を行う場合、定着ローラ32の表面温度は目標温度Temp1(200℃)に設定される。そして、定着ローラ32の表面温度が目標温度になるように通電制御手段である制御部によりコイル64への通電が制御されている。定着ローラ32の通紙領域は、定着性を満たす最低ラインの温度TempMin(190℃)を確保しながら、設定温度Temp1になるようにコイル64への通電が制御される。なお、スタンバイ状態の時の目標温度は185℃としている。
一方で、定着ローラ32における非通紙部Area1,2は記録材が通紙しないため、次第に昇温を起こす。本来、非通紙部Area1,2の温度を検知する第二温度検知部材によって検知された温度が所定温度を超えた場合、図6に示す位置Aから、位置Cへシャッター67を移動させる。そうすることで、図8の点線で示した、シャッター67がない場合に比べ、実線で示したシャッター67がある場合のように非通紙部Area1,2の温度を下げることができる。
次に、幅方向の長さが小さい第1の幅の記録材を定着ローラ32と加圧ローラ43によって熱定着を行っている直後に第1の幅よりも大きい第2の幅の記録材の熱定着を行う場合を考える。
図9は幅方向の長さが小さい第1の幅の記録材を定着ローラ32と加圧ローラ43によって熱定着を行っている直後に第1の幅よりも大きい第2の幅の記録材に熱定着した時の定着ローラ32の温度分布を表した図である。
図9の点線に示すように、従来の技術では、非通紙部Area1,2の温度が所定温度を超えていた場合、画像形成ジョブが終了すると、シャッター67は図6で示す位置Cから位置Aに移動する。その後、第2の幅の記録材を使用するジョブが入力された時点では通紙部Area3の温度は、設定温度Temp1よりも低い状態なので、温度立ち上げの動作に移る。第2の幅の記録材がニップ部に到達するタイミングでは、シャッター67が位置Aにいるため、定着ローラ32の半周分全体で加熱できるので、通紙部Area3の温度を上げるのに伴って、非通紙部Area1,2の温度が上昇し、温度の均一性が低下する。
それに対応する構成を以下に説明する。
図10は電磁誘導加熱装置の制御回路のブロック図を示す。
図10の電磁誘導加熱装置の制御回路は、AC入力を整流する整流回路101とコイル64への通電をドライブするドライブ回路102と、ドライブ回路102へドライブ信号を与える共振出力制御回路103と、共振出力制御回路103へ投入電力値や回路のオン・オフ信号を与える投入電力制御回路104がある。共振制御回路103はドライブ回路102によって通電された電圧波形の位相を検出して共振周波数を制御している。
更に、サーミスタ56の検知温度は投入電力制御回路104へ入力されており、一定の温度になるように共振出力制御回路103へオン・オフ信号や電力制御信号を生成している。この投入電力制御回路104は、中央演算処理装置(CPU)を含み、温度検知部材の検知温度が目標温度になるようにコイルへの通電を制御する通電制御部として機能する。
また、シャッター67はシャッター巻き取り機構71によって通常は待機位置(図6の位置A)へ規制されている。シャッター駆動クラッチ69が駆動されると、定着駆動モーター68から伝達されたトルクがシャッター67へ連結されたギアまで伝わり、動作位置までシャッター67を移動させる。
本実施例の立ち上げ動作(立ち上げモード)を図11に示したフローチャートで説明する。
画像形成装置の電源がONしたら、スタートとなる。プリント信号が来たかの確認をする(S100)。プリント信号が来ていた場合、サーミスタ1の検知温度と、サーミスタ2の検知温度の関係が、サーミスタ1検知温度<サーミスタ2検知温度であるかの確認を行う(S101)。YESの場合、定着ローラの長手方向の中央部よりも長手方向の端部の方の温度が高いことを表している。そのため、定着ローラ32の端部の温度の過昇温を抑制するため、シャッター67を図6に示すように、位置Aから、位置Cに移動させる(S102)。本実施例では、サーミスタ1検知温度<サーミスタ2検知温度と判断した後に、すぐにシャッター67を位置Cに移動させる構成であった。しかし、サーミスタ1検知温度<サーミスタ2検知温度の条件に加えて、サーミスタ2の検知温度がシャッター67の動作を開始する動作開始温度(200℃)に達したときに、動作を開始する構成であってもいい。そのような構成とすることで、記録材がニップ部に到達する前に200℃に達しなかったらシャッター67を動かす必要はなくなるため、シャッター67の動作回数を減らすことができる。さらに、画像形成装置内の環境温度を検知する環境温度検知部材を設け、環境温度が設定環境温度20℃以下の場合に、上記の立ち上げ動作シーケンスを行う。また、環境温度が設定環境温度20℃より大きい場合には、上記の立ち上げ動作シーケンスを行わないといった構成であってもいい。このように、本発明では、サーミスタ1検知温度<サーミスタ2検知温度のときに必ずシャッター67を位置Cの位置に移動させなければならない構成に限定されるものではない。シャッター67を位置Cに移動させて立ち上げ動作を行うモードを有するものであればいい。
この後、温度立ち上げ動作を開始する(S103)。その後、プリントを開始する(S104)。
また、S101でNOの場合は、定着ローラの長手端部よりも長手中央部の方の温度が高いことを表しているので、シャッター67を図6に示すように、位置Aから、位置Bに移動させる(S105)。その後、温度立ち上げ動作を開始する(S103)、その後、プリントを開始する(S104)。
S105の場合、定着ローラの長手の中央部の温度が高い状態からの立ち上げになるので、定着ローラの中央部に位置する温度検知手段が検知する温度1が設定温度Temp1に到達する前に、定着ローラの端部温度を持ち上げられる。
このように、本実施例では、画像形成信号が入力されてから記録材がニップ部に突入するまでの立ち上げ動作の少なくとも一部の区間ではシャッター67をコイルに対向させてコイルへの通電を制御する立ち上げモードを実行可能とする構成とした。この構成により、立ち上げを行う際に、定着部材の端部の過昇温を抑制することができる。
<実施例2>
実施例1では、サーミスタ1<サーミスタ2のときの立ち上げ動作時にシャッター67の位置を移動させる構成について記載した。本実施例では、サーミミスタ2の検知温度が所定温度よりも高いときに、立ち上げ動作時のシャッター67の位置を変更する構成とするものである。その他の構成については上記の実施例1と同様である。
本実施例の立ち上げ動作(立ち上げモード)を図12に示したフローチャートで説明する。
画像形成装置の電源がONしたら、スタートとなる。プリント信号が来たかの確認をする(S200)。プリント信号が来ていた場合、サーミスタ1の検知温度と、サーミスタ2の検知温度の関係が、150℃<サーミスタ2の検知温度であるかの確認を行う(S201)。YESの場合、定着ローラの長手中央部よりも長手端部の方の温度が高いことを表している。そのため、定着ローラ32の端部の温度の過昇温を抑制するため、シャッター67を図6に示すように、位置Aから、位置Cに移動させる(S202)。本実施例では、150℃<サーミスタ2の検知温度と判断した後に、すぐにシャッター67を位置Cに移動させる構成であった。しかし、150℃<サーミスタ2の検知温度の条件に加えて、サーミスタ2の検知温度がシャッター67の動作を開始する動作開始温度(200℃)に達したときに、動作を開始する構成であってもいい。そのような構成とすることで、記録材がニップ部に到達する前に200℃に達しなかったらシャッター67を動かす必要はなくなるため、シャッター67の動作回数を減らすことができる。さらに、画像形成装置内の環境温度を検知する環境温度検知部材を設け、環境温度が設定環境温度20℃以下の場合に、上記の立ち上げ動作シーケンスを行う。また、環境温度が設定環境温度20℃より大きい場合には、上記の立ち上げ動作シーケンスを行わないといった構成であってもいい。このように、本発明では、サーミスタ1<サーミスタ2のときに必ずシャッター67を位置Cの位置に移動させなければならない構成に限定されるものではない。シャッター67を位置Cに移動させて立ち上げ動作を行うモードを有するものであればいい。この後、温度立ち上げ動作を開始する(S203)。その後、プリントを開始する(S104)。
また、S201でNOの場合は、定着ローラの長手端部よりも長手中央部の方の温度が高いことを表しているので、シャッター67を図6に示すように、位置Aから、位置Bに移動させる(S105)。その後、温度立ち上げ動作を開始する(S203)、その後、プリントを開始する(S204)。
S205の場合、定着ローラの長手の中央部の温度が高い状態からの立ち上げになるので、定着ローラの中央部に位置する温度検知手段が検知する温度1が設定温度Temp1に到達する前に、定着ローラの端部温度を持ち上げられる。
このように、本実施例では、画像形成信号が入力されてから記録材がニップ部に突入するまでの立ち上げ動作の少なくとも一部の区間ではシャッターをコイルに対向させてコイルへの通電を制御する立ち上げモードを実行可能とする構成とした。この構成により、立ち上げを行う際に、定着部材の端部の過昇温を抑制することができる。
10 画像出力部
32 定着ローラ
43 加圧ローラ
56 サーミスタ
61〜63 磁性コア
64 コイル
65 磁気コイル
66 ホルダー
67 シャッター

Claims (10)

  1. 磁束を発生するコイルと、前記コイルにより生じた磁束により生ずる渦電流により発熱する導電層を有し、記録材にトナーを定着する回転可能な定着部材と、前記定着部材を圧し、記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、前記コイルと前記定着部材の間に移動可能であり、前記コイルにより生じた磁束を遮蔽する金属製のシャッターと、前記定着部材の回転軸線方向において前記定着部材の中央部の温度を検知する第一温度検知部材と、前記回転軸線方向において前記定着部材の端部の温度を検知する第二温度検知部材と、前記第一温度検知部材による温度が目標温度になるように前記コイルへの通電を制御する通電制御手段と、を有する定着装置において、
    前記シャッターは、前記回転軸線方向において中央部の磁束の遮蔽を行わず端部の磁束の遮蔽を行う第一遮蔽部と、前記回転軸線方向において中央部の磁束の遮蔽を行い、端部の磁束の遮蔽を行わない第二遮蔽部と、を有し、
    画像形成信号が入力されたときの前記第二温度検知部材の検知温度が前記第一温度検知部材の検知温度を超えていた場合には、画像形成信号が入力されてから記録材が前記ニップ部に突入するまでの立ち上げ動作の少なくとも一部の区間では、前記第一遮蔽部を前記コイルに対向させて前記通電制御手段が前記コイルへの通電を制御する立ち上げモードを実行可能であることを特徴とする定着装置。
  2. 前記立ち上げモードの実行する際に、前記第二温度検知部材の検知温度が動作開始温度に達したら、前記第一遮蔽部を前記コイルに対向させる位置への移動を開始することを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 環境温度を検知する環境温度検知部材を有し、前記環境温度検知部材の検知温度が設定環境温度よりも低い場合には、前記立ち上げモードを実行することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の定着装置。
  4. 画像形成信号が入力されたときの前記第二温度検知部材の検知温度が前記第一温度検知部材の検知温度よりも低い場合には、前記第二遮蔽部を前記コイルに対向させて前記通電制御手段が前記コイルへの通電を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 画像形成信号の入力を待機するスタンバイ状態では、前記第二遮蔽部の一部を前記コイルに対向させて前記通電制御手段が前記コイルへの通電を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 磁束を発生するコイルと、前記コイルにより生じた磁束により生ずる渦電流により発熱する導電層を有し、記録材にトナーを定着する回転可能な定着部材と、前記定着部材を圧し、記録材を挟持搬送するニップ部を形成する加圧部材と、前記コイルと前記定着部材の間に移動可能であり、前記コイルにより生じた磁束を遮蔽する金属製のシャッターと、前記定着部材の回転軸線方向において前記定着部材の中央部の温度を検知する第一温度検知部材と、前記回転軸線方向において前記定着部材の端部の温度を検知する第二温度検知部材と、前記第一温度検知部材による温度が目標温度になるように前記コイルへの通電を制御する通電制御手段と、を有する定着装置において、
    前記シャッターは、前記回転軸線方向において中央部の磁束の遮蔽を行わず端部の磁束の遮蔽を行う第一遮蔽部と、前記回転軸線方向において中央部の磁束の遮蔽を行い、端部の磁束の遮蔽を行わない第二遮蔽部と、を有し、
    画像形成信号が入力されたときの前記第二温度検知部材の検知温度が設定温度を超えていた場合には、画像形成信号が入力されてから記録材が前記ニップ部に突入するまでの立ち上げ動作の少なくとも一部の区間では、前記第一遮蔽部を前記コイルに対向させて前記通電制御手段が前記コイルへの通電を制御する立ち上げモードを実行可能であることを特徴とする定着装置。
  7. 前記立ち上げモードの実行する際に、前記第二温度検知部材の検知温度が前記設定温度よりも高い動作開始温度に達したら、前記第一遮蔽部を前記コイルに対向させる位置への移動を開始することを特徴とする請求項6に記載の定着装置。
  8. 環境温度を検知する環境温度検知部材を有し、前記環境温度検知部材の検知温度が設定環境温度よりも低い場合には、前記立ち上げモードを実行することを特徴とする請求項6または請求項7に記載の定着装置。
  9. 画像形成信号が入力されたときの前記第二温度検知部材の検知温度が前記設定温度よりも低い場合には、前記第二遮蔽部を前記コイルに対向させて前記通電制御手段が前記コイルへの通電を制御することを特徴とする請求項6から請求項8のいずれか1項に記載の定着装置。
  10. 画像形成信号の入力を待機するスタンバイ状態では、前記第二遮蔽部の一部を前記コイルに対向させて前記通電制御手段が前記コイルへの通電を制御することを特徴とする請求項6から請求項9のいずれか1項に記載の定着装置。
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