JP2021071522A - クロージャ取付具、及びそれを備える光ケーブル用クロージャセット - Google Patents
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Abstract
【課題】作業性を向上させることが可能なクロージャ取付具を提供する。【解決手段】光ケーブル用クロージャ1を取り付け可能なクロージャ取付具10である。クロージャ取付具は、本体部11と、本体部によって支持され、光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と係止可能な係止部12aと、を備え、本体部は、本体部を対象物に固定するための固定具を挿通可能な固定具挿通孔20を有し、係止部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、係止部の少なくとも一部を弾性変形させることにより、光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に係止部が係止された係止状態と、光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と係止部とが係止されていない非係止状態とを遷移可能である。【選択図】図5
Description
本開示は、クロージャ取付具、及びそれを備える光ケーブル用クロージャセットに関する。
従来、光ケーブルなどの通信ケーブルの接続部を保護するための光ケーブル用クロージャ(以下、単に「クロージャ」とも称する)を壁面や電柱等に設置することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、クロージャを電柱等に設置する場合、例えば、固定用バンドを用いてクロージャを電柱等に括り付けて、クロージャを電柱等に直接的に固定することが行われている。
固定用バンドを用いてクロージャを電柱等に括り付ける等によって、クロージャを電柱等に直接的に固定してしまうと、その後にクロージャを電柱等から取り外して作業をする必要が生じた場合に、固定用バンドを切断しなければならない。また、当該作業が終了した後に、再度、新たな固定用バンドを用いてクロージャを電柱等に括り付ける等の作業も必要になる。よって、従来の方法は、作業性の観点から改善の余地があった。
本開示は、作業性を向上させることが可能なクロージャ取付具およびクロージャセットを提供することを目的とする。
本開示の一態様に係るクロージャ取付具は、
光ケーブル用クロージャを取り付け可能なクロージャ取付具であって、
本体部と、
前記本体部によって支持され、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と係止可能な係止部と、を備え、
前記本体部は、前記本体部を対象物に固定するための固定具を挿通可能な固定具挿通孔を有し、
前記係止部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記係止部の少なくとも一部を弾性変形させることにより、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に前記係止部が係止された係止状態と、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と前記係止部とが係止されていない非係止状態とを遷移可能である。
光ケーブル用クロージャを取り付け可能なクロージャ取付具であって、
本体部と、
前記本体部によって支持され、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と係止可能な係止部と、を備え、
前記本体部は、前記本体部を対象物に固定するための固定具を挿通可能な固定具挿通孔を有し、
前記係止部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記係止部の少なくとも一部を弾性変形させることにより、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に前記係止部が係止された係止状態と、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と前記係止部とが係止されていない非係止状態とを遷移可能である。
また、本開示の一態様に係る光ケーブル用クロージャセットは、
上記のクロージャ取付具と、前記クロージャ取付具に取り付け可能な光ケーブル用クロージャとを備える。
上記のクロージャ取付具と、前記クロージャ取付具に取り付け可能な光ケーブル用クロージャとを備える。
上記開示の構成によれば、作業性を向上させることが可能なクロージャ取付具およびクロージャセットを提供することが可能になる。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係るクロージャ取付具は、
光ケーブル用クロージャを取り付け可能なクロージャ取付具であって、
本体部と、
前記本体部によって支持され、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と係止可能な係止部と、を備え、
前記本体部は、前記本体部を対象物に固定するための固定具を挿通可能な固定具挿通孔を有し、
前記係止部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記係止部の少なくとも一部を弾性変形させることにより、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に前記係止部が係止された係止状態と、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と前記係止部とが係止されていない非係止状態とを遷移可能である。
上記構成によれば、クロージャを電柱等の対象物に固定する場合に、クロージャを対象物に直接的に固定するのではなく、例えば、固定用バンド等を用いてクロージャ取付具を対象物に固定し、固定されたクロージャ取付具に係止部を係止させることで、クロージャを対象部に間接的に固定することができる。そして、クロージャとクロージャ取付具とは、係止部を弾性変形させることによって簡単に着脱可能である。結果として、従来よりも作業性を向上させることが可能になる。
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の一態様に係るクロージャ取付具は、
光ケーブル用クロージャを取り付け可能なクロージャ取付具であって、
本体部と、
前記本体部によって支持され、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と係止可能な係止部と、を備え、
前記本体部は、前記本体部を対象物に固定するための固定具を挿通可能な固定具挿通孔を有し、
前記係止部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記係止部の少なくとも一部を弾性変形させることにより、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に前記係止部が係止された係止状態と、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と前記係止部とが係止されていない非係止状態とを遷移可能である。
上記構成によれば、クロージャを電柱等の対象物に固定する場合に、クロージャを対象物に直接的に固定するのではなく、例えば、固定用バンド等を用いてクロージャ取付具を対象物に固定し、固定されたクロージャ取付具に係止部を係止させることで、クロージャを対象部に間接的に固定することができる。そして、クロージャとクロージャ取付具とは、係止部を弾性変形させることによって簡単に着脱可能である。結果として、従来よりも作業性を向上させることが可能になる。
前記クロージャ取付具は、
前記係止部が、互いに対向する第1弾性片と第2弾性片とを含み、
前記第1弾性片および前記第2弾性片には、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に係止する係止爪がそれぞれ設けられており、
前記光ケーブル用クロージャと前記係止部とが所定の位置関係にある場合に、前記第1弾性片と前記第2弾性片とが近づいた状態から離間する方向へと付勢されることで前記係止状態となり、
前記係止状態にある場合に、前記第1弾性片と前記第2弾性片とを接近させる方向に前記第1弾性片と前記第2弾性片とを弾性変形させることで前記非係止状態となることが好ましい。
上記構成によれば、クロージャとクロージャ取付具の着脱がさらに容易になり、作業性をさらに向上させることが可能になる。
前記係止部が、互いに対向する第1弾性片と第2弾性片とを含み、
前記第1弾性片および前記第2弾性片には、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に係止する係止爪がそれぞれ設けられており、
前記光ケーブル用クロージャと前記係止部とが所定の位置関係にある場合に、前記第1弾性片と前記第2弾性片とが近づいた状態から離間する方向へと付勢されることで前記係止状態となり、
前記係止状態にある場合に、前記第1弾性片と前記第2弾性片とを接近させる方向に前記第1弾性片と前記第2弾性片とを弾性変形させることで前記非係止状態となることが好ましい。
上記構成によれば、クロージャとクロージャ取付具の着脱がさらに容易になり、作業性をさらに向上させることが可能になる。
前記クロージャ取付具は、
さらに、前記第1弾性片と前記第2弾性片との間に位置するように前記本体部に設けられた当接部材を備え、
前記第1弾性片と前記第2弾性片とを接近させる方向に前記第1弾性片と前記第2弾性片とを弾性変形させた場合であって、前記第1弾性片および前記第2弾性片のうち少なくとも一方の弾性片の前記弾性変形による変位量が所定量を超えた場合に、前記少なくとも一方の弾性片と前記当接部材とが当接することが好ましい。
上記構成によれば、第1弾性片および第2弾性片の弾性変形による変位量が過大になって第1弾性片および第2弾性片が破損することを防止できる。
さらに、前記第1弾性片と前記第2弾性片との間に位置するように前記本体部に設けられた当接部材を備え、
前記第1弾性片と前記第2弾性片とを接近させる方向に前記第1弾性片と前記第2弾性片とを弾性変形させた場合であって、前記第1弾性片および前記第2弾性片のうち少なくとも一方の弾性片の前記弾性変形による変位量が所定量を超えた場合に、前記少なくとも一方の弾性片と前記当接部材とが当接することが好ましい。
上記構成によれば、第1弾性片および第2弾性片の弾性変形による変位量が過大になって第1弾性片および第2弾性片が破損することを防止できる。
前記クロージャ取付具は、
前記当接部材が、前記第1弾性片と前記第2弾性片とに直交する方向に沿って設けられたリブであることが好ましい。
上記構成によれば、簡易な構造で、第1弾性片および第2弾性片の弾性変形による変位量が過大になって第1弾性片および第2弾性片が破損することを防止できる。
前記当接部材が、前記第1弾性片と前記第2弾性片とに直交する方向に沿って設けられたリブであることが好ましい。
上記構成によれば、簡易な構造で、第1弾性片および第2弾性片の弾性変形による変位量が過大になって第1弾性片および第2弾性片が破損することを防止できる。
前記クロージャ取付具は、
前記係止部に、さらに、ネジ孔が設けられており、
前記係止状態において、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部を貫通するネジを固定可能なことが好ましい。
上記構成によれば、係止部を弾性変形させて非係止状態としても、クロージャ取付具から光ケーブル用クロージャを容易には取り外せないようにすることができる。また、第三者がいたずら目的で光ケーブル用クロージャを取り外す恐れを低減できる。
前記係止部に、さらに、ネジ孔が設けられており、
前記係止状態において、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部を貫通するネジを固定可能なことが好ましい。
上記構成によれば、係止部を弾性変形させて非係止状態としても、クロージャ取付具から光ケーブル用クロージャを容易には取り外せないようにすることができる。また、第三者がいたずら目的で光ケーブル用クロージャを取り外す恐れを低減できる。
本開示の一態様に係る光ケーブル用クロージャセットは、
上記のいずれかに記載のクロージャ取付具と、前記クロージャ取付具に取り付け可能な光ケーブル用クロージャとを備える。
上記構成によれば、クロージャを電柱等の対象物に固定する場合に、クロージャを対象物に直接的に固定するのではなく、例えば、固定用バンド等を用いてクロージャ取付具を対象物に固定し、固定されたクロージャ取付具に係止部を係止させることで、クロージャを対象部に間接的に固定することができる。そして、クロージャとクロージャ取付具とは、係止部を弾性変形させることによって簡単に着脱可能である。結果として、従来よりも作業性を向上させることが可能になる。
上記のいずれかに記載のクロージャ取付具と、前記クロージャ取付具に取り付け可能な光ケーブル用クロージャとを備える。
上記構成によれば、クロージャを電柱等の対象物に固定する場合に、クロージャを対象物に直接的に固定するのではなく、例えば、固定用バンド等を用いてクロージャ取付具を対象物に固定し、固定されたクロージャ取付具に係止部を係止させることで、クロージャを対象部に間接的に固定することができる。そして、クロージャとクロージャ取付具とは、係止部を弾性変形させることによって簡単に着脱可能である。結果として、従来よりも作業性を向上させることが可能になる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示に係るクロージャ取付具および光ケーブル用クロージャセットの実施の形態の例を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、異なる図面であっても同一又は相当の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
以下、本開示に係るクロージャ取付具および光ケーブル用クロージャセットの実施の形態の例を、図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明では、異なる図面であっても同一又は相当の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(光ケーブル用クロージャ)
本開示に係るクロージャは、所定のクロージャ取付具に取り付け可能であり、所定の対象物に固定するためのものであれば、特に制限はされない。本開示に係るクロージャは、例えば、いわゆるバット型やドーム型のものでもよいし、インライン型のものでもよい。所定の対象物は、クロージャの設置場所に応じて決定されるものであり、特に制限はされないが、例えば、電柱等が挙げられる。
本開示に係るクロージャは、所定のクロージャ取付具に取り付け可能であり、所定の対象物に固定するためのものであれば、特に制限はされない。本開示に係るクロージャは、例えば、いわゆるバット型やドーム型のものでもよいし、インライン型のものでもよい。所定の対象物は、クロージャの設置場所に応じて決定されるものであり、特に制限はされないが、例えば、電柱等が挙げられる。
図1は、本開示の一実施形態に係る光ケーブル用クロージャ1(以下、単に「クロージャ1」とも称する)を示す斜視図である。図1に示すように、クロージャ1の外装部2上には、一対の取付用壁部3a〜3bと、補強部5a〜5b,6a〜6b,及び7a〜7bと、が設けられている。クロージャ1は、後述のクロージャ取付具10(図2〜6等を参照)に取り付け可能なように構成されたクロージャである。
取付用壁部3a〜3bは、クロージャ1のクロージャ取付具10への取り付けに関与する。取付用壁部3a及び3bは、外装部2から立設されている。また、取付用壁部3a及び3bは、互いに平行な状態で、互いに対向するように設けられている。
取付用壁部3a及び3bのそれぞれには、2つの係止孔4が設けられている。係止孔4は、後述の係止爪13(図2〜5等を参照)に対応する形状を有しており、係止爪13を係止可能なように形成されている。
補強部5a〜5b,6a〜6b,及び7a〜7bは、取付用壁部3a又は3bを補強するためのリブである。補強部5aは、取付用壁部3aの一端において取付用壁部3aと直交するように、外装部2から立設されている。補強部6aは、取付用壁部3aにおける2つの係止孔4の間の位置において取付用壁部3aと直交するように、外装部2から立設されている。補強部7aは、取付用壁部3aの補強部5a側とは反対側の一端において取付用壁部3aと直交するように、外装部2から立設されている。
補強部5b,6b,及び7bのそれぞれは、取付用壁部3b側に設けられていること以外は、補強部5a,6a,及び7aのそれぞれと同様に構成されている。なお、詳しくは後述するが、補強部5a〜5b,6a〜6b,及び7a〜7bの一部は、クロージャ1をクロージャ取付具10に取り付ける際の位置決めにも関与する。
(クロージャ取付具)
図2は、本開示の一実施形態に係るクロージャ取付具10を示す斜視図である。図3は、図2に示すクロージャ取付具10の平面図であり、クロージャ取付具10を図2に示すA方向から視た場合の図である。図4は、図2に示すクロージャ取付具10の側面図であり、クロージャ取付具10を図2に示すB方向から視た場合の図である。
図2は、本開示の一実施形態に係るクロージャ取付具10を示す斜視図である。図3は、図2に示すクロージャ取付具10の平面図であり、クロージャ取付具10を図2に示すA方向から視た場合の図である。図4は、図2に示すクロージャ取付具10の側面図であり、クロージャ取付具10を図2に示すB方向から視た場合の図である。
図2〜4に示すように、クロージャ取付具10は、本体部11と、弾性片(係止部)12a〜12bと、保護壁16a〜16bと、第1リブ(当接部材)18aと、第2リブ18bと、を備えている。本体部11は、主として、略長方形の板状部材によって形成されている。本体部11は、弾性片12a〜12b、保護壁16a〜16b、第1リブ18a、及び第2リブ18bを支持している。また、本体部11には、固定具挿通孔19及び20が設けられている。
弾性片12a〜12bは、本体部11から立設されている。また、弾性片12a〜12bは、互いに平行な状態で、互いに対向するように設けられている。弾性片12a〜12bのそれぞれには、2つの係止爪13が設けられており、2つの係止爪13のうちの一方には、ネジ孔14が形成されている。ネジ孔14に対応する位置には、ナット21が設けられている。弾性片12a〜12bのそれぞれには、逃がし溝17が設けられている。
弾性片12a〜12bの少なくとも一部は、弾性変形が可能な弾性部材によって形成されている。弾性部材としては、特に制限はされず、金属材料であっても樹脂材料であってもよいが、耐候性などの観点からは、樹脂材料が好ましい。
弾性片12a〜12bは、クロージャ1とクロージャ取付具10との着脱(装着および脱離)に関与する。弾性片12a〜12bの少なくとも一部を弾性変形させることにより、クロージャ1の取付用壁部3a及び3bに設けられた各係止孔4と弾性片12a〜12bに設けられた各係止爪13とがそれぞれ係止された係止状態と、各係止孔4と各係止爪13とが係止されていない非係止状態とを遷移可能である。
なお、係止状態とは、クロージャ取付具10にクロージャ1を取り付けた状態であり、非係止状態とすることで、クロージャ取付具10からクロージャ1を取り外すことができる。係止状態では、弾性片12a〜12bが取付用壁部3a及び3bの間に位置し、かつ、弾性片12aが取付用壁部3aと当接し、弾性片12bが取付用壁部3bと当接した状態となる。
係止状態と非係止状態との遷移を更に具体的に説明すると、以下のとおりである。まず、非係止状態であって、作業者が弾性片12a〜12bに力を加えていない状態では、各係止爪13と取付用壁部3a〜3bとが干渉するため、係止状態にすることができない。次に、この状態から、弾性片12a〜12bにおける本体部11と接する側とは反対側(以下、「先端側」とも称する)の端部同士を接近させるように力を加えると、当該端部同士が接近するような弾性変形が起こる。
次に、この状態から、クロージャ取付具10をクロージャ1側へ押し込むような力を加えると、あるいはクロージャ1をクロージャ取付具10側へ押し込むような力を加えると、各係止爪13と取付用壁部3a〜3bとが干渉しないため、クロージャ取付具10がクロージャ1側に相対的に押し込まれ、各係止爪13が、各係止爪13に対応する各係止孔4の位置まで到達する。次に、この状態から、弾性変形させるための力を加えることを止めると、弾性片12a〜12bの先端側の端部同士は、近づいた状態から離間する方向へと付勢されて、各係止爪13が各係止孔4の内部に位置するようになる。この状態が、各係止孔4に各係止爪13が係止されている状態、すなわち、係止状態である。なお、係止状態において、弾性片12a〜12bの先端側の端部同士が接近するように弾性片12a〜12bを弾性変形させることで、再度、非係止状態に遷移させることが可能である。
係止爪13の形状は、係止孔4と係止させることが可能であれば、特に制限はされない。なお、図1〜4に示す例とは反対に、クロージャ取付具10に係止用の孔を設け、クロージャ1に係止用の爪(突起)を設けてもよい。ネジ孔14は、係止状態にある取付用壁部3a〜3bの係止孔4を貫通して弾性片12a〜12bに、ネジを固定可能なように形成された孔である。ナット21は、雌ネジであって、後述の雄ネジ22(図5参照)に対応する部材である。このネジ孔14に係止孔4を貫通して突出するような長いネジを取り付けることで実質的に係止爪の高さを高くするような効果を生じ、弾性片12a〜12bを弾性変形させて非係止状態としても、クロージャ取付具から光ケーブル用クロージャを取り外すことが困難となる。このようなネジを取り付けることで、更には、ネジ部に特殊なネジを用いることで、第三者がいたずら目的で光ケーブル用クロージャを取り外す恐れをより低減できる。
逃がし溝17は、クロージャ1の補強部6a〜6bと弾性片12a〜12bとが干渉しないように設けられた溝である。係止状態において、補強部6a〜6bは、対応する逃がし溝17に嵌った状態となる。すなわち、逃がし溝17は、クロージャ1をクロージャ取付具10に取り付ける際の位置決めにも関与する。
保護壁16a〜16bは、本体部11から立設されている。図3に示すように、保護壁16a〜16bは、平面視において略コ字状に形成されている。保護壁16a〜16bは、第1リブ18a及び第2リブ18bの四方を囲うように形成された壁から、スリット15によって分けられた弾性片12a〜12bを除いた部分である。
保護壁16a〜16bは、不要な方向からの力や必要以上の力が弾性片12a〜12bに加えられて、弾性片12a〜12bが破損しないように保護する機能を有する。また、係止状態において、保護壁16aは補強部5a〜5bの一部と当接し、保護壁16bは補強部7a〜7bの一部と当接することにより、クロージャ1をクロージャ取付具10に取り付ける際の位置決めに関与する。
第1リブ18a及び第2リブ18bは、弾性片12aと弾性片12bとの間に位置するように、本体部11から立設されている。第2リブ18bは、弾性片12aと弾性片12bとに平行な方向に沿って設けられている。また、図3に示すように、第2リブ18bは、平面視において第1リブ18aと直交している。第2リブ18bは、第1リブ18aを補強するために設けられた部材である。
第1リブ18aは、弾性片12aと弾性片12bとに直交する方向に沿って設けられている。第1リブ18aは、弾性片12a〜12bの弾性変形による変位量が所定量を超えた場合に、弾性変形によるそれ以上の変位を制限するための部材である。具体的には、弾性片12aの変位量が所定量を超えた場合、第1リブ18aの弾性片12a側の端部が弾性片12aと当接し、それ以上の変位を制限する。弾性片12bの変位量が所定量を超えた場合も同様である。第1リブ18aの長さ、高さ、及び位置は、例えば、弾性片12a〜12bの弾性限界に応じて、適宜調整することができる。なお、第1リブ18aは、弾性片12a側と弾性片12b側とで別々に設けてもよい。
固定具挿通孔19は、例えば、固定用のバンドを通すための孔である。図2〜4の例において、固定具挿通孔19は4つ設けられている。対向する位置にある固定具挿通孔19同士に1本以上のバンドを通して、そのバンドを電柱等の対象物に括り付けることで、クロージャ取付具10を対象物に固定可能である。
固定具挿通孔20は、例えば、固定用のネジを通すための孔である。クロージャ取付具10を対象物に固定する場合、固定具挿通孔19を用いてもよいし、固定具挿通孔20を用いてもよいし、その両方を用いてもよい。
(使用例)
以下、上述したクロージャ1とクロージャ取付具10の使用例について説明をする。図5は、クロージャ取付具10にクロージャ1を取り付けた状態(係止状態)の光ケーブル用クロージャセット41を示す模式図である。具体的には、図5の左側の図は、係止状態にある光ケーブル用クロージャセット41の全体像を示す模式図であり、図5の右側の図は、図5の左側の図において一点鎖線で囲まれた部分を拡大した拡大模式図である。
以下、上述したクロージャ1とクロージャ取付具10の使用例について説明をする。図5は、クロージャ取付具10にクロージャ1を取り付けた状態(係止状態)の光ケーブル用クロージャセット41を示す模式図である。具体的には、図5の左側の図は、係止状態にある光ケーブル用クロージャセット41の全体像を示す模式図であり、図5の右側の図は、図5の左側の図において一点鎖線で囲まれた部分を拡大した拡大模式図である。
図5の拡大模式図に示すように、係止状態において、弾性片12aは、取付用壁部3aと3bの間に位置し、かつ、取付用壁部3aと当接している。また、係止爪13が係止孔4の内部に位置しており、係止爪13が係止孔4に係止された状態にある。弾性片12bおよび取付用壁部3bも、弾性片12aおよび取付用壁部3aと同様の状態にある。
また、雄ネジ22は、上述のネジ孔14を通って、ナット21と締結される。雄ネジ22は、その頭部は、例えば、係止孔4を通り抜けて突出する程度の長さであることが好ましい。
この状態において、雄ネジ22を外し、かつ、弾性片12a〜12bの少なくとも一方を、弾性片12a〜12bを接近させる方向へ弾性変形させない限り、クロージャ1とクロージャ取付具10との相対的な位置関係は変わることなく、クロージャ1をクロージャ取付具10に取り付けた状態が維持される。一方で、雄ネジ22を外し、かつ、弾性片12a〜12bの少なくとも一方を、弾性片12a〜12bを接近させる方向へ弾性変形させた場合は、係止爪13が係止孔4から外れ、非係止状態へと遷移する。
図6は、クロージャ取付具10を電柱(対象物)31に取り付けた状態を示す模式図である。図6の例では、固定具挿通孔19に通したバンド(固定具)32によって、クロージャ取付具10を電柱31に固定している。この状態において、図5に示すようにしてクロージャ1をクロージャ取付具10に取り付ければ、クロージャ取付具10を介して、クロージャ1が電柱31に固定されることになる。その後に、クロージャ1を電柱31から外して作業をする必要が生じた場合は、上述の方法で非係止状態へと遷移させることにより、バンド32を切ることなく、クロージャ1を電柱31から外すことが可能である。更にクロージャを再度電柱等に括り付ける場合でも新たな固定用バンドを用いる必要がなく、経費も削減できる。
以上、本開示を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本開示を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
1:光ケーブル用クロージャ
2:外装部
3a,3b:取付用壁部
4:係止孔
5a,5b,6a,6b,7a,7b:補強部
10:クロージャ取付具
11:本体部
12a,12b:弾性片(係止部)
13:係止爪
14:ネジ孔
15:スリット
16a,16b:保護壁
17:逃がし溝
18a:第1リブ(当接部材)
18b:第2リブ
19,20:固定具挿通孔
21:ナット
22:雄ネジ
31:電柱(対象物)
32:バンド(固定具)
2:外装部
3a,3b:取付用壁部
4:係止孔
5a,5b,6a,6b,7a,7b:補強部
10:クロージャ取付具
11:本体部
12a,12b:弾性片(係止部)
13:係止爪
14:ネジ孔
15:スリット
16a,16b:保護壁
17:逃がし溝
18a:第1リブ(当接部材)
18b:第2リブ
19,20:固定具挿通孔
21:ナット
22:雄ネジ
31:電柱(対象物)
32:バンド(固定具)
Claims (6)
- 光ケーブル用クロージャを取り付け可能なクロージャ取付具であって、
本体部と、
前記本体部によって支持され、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と係止可能な係止部と、を備え、
前記本体部は、前記本体部を対象物に固定するための固定具を挿通可能な固定具挿通孔を有し、
前記係止部の少なくとも一部は弾性部材によって形成され、
前記係止部の少なくとも一部を弾性変形させることにより、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に前記係止部が係止された係止状態と、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部と前記係止部とが係止されていない非係止状態とを遷移可能な、
クロージャ取付具。 - 前記係止部は、互いに対向する第1弾性片と第2弾性片とを含み、
前記第1弾性片および前記第2弾性片には、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部に係止する係止爪がそれぞれ設けられており、
前記光ケーブル用クロージャと前記係止部とが所定の位置関係にある場合に、前記第1弾性片と前記第2弾性片とが近づいた状態から離間する方向へと付勢されることで前記係止状態となり、
前記係止状態にある場合に、前記第1弾性片と前記第2弾性片とを接近させる方向に前記第1弾性片と前記第2弾性片とを弾性変形させることで前記非係止状態となる、
クロージャ取付具。 - さらに、前記第1弾性片と前記第2弾性片との間に位置するように前記本体部に設けられた当接部材を備え、
前記第1弾性片と前記第2弾性片とを接近させる方向に前記第1弾性片と前記第2弾性片とを弾性変形させた場合であって、前記第1弾性片および前記第2弾性片のうち少なくとも一方の弾性片の前記弾性変形による変位量が所定量を超えた場合に、前記少なくとも一方の弾性片と前記当接部材とが当接する、
請求項2に記載のクロージャ取付具。 - 前記当接部材が、前記第1弾性片と前記第2弾性片とに直交する方向に沿って設けられたリブである、
請求項3に記載のクロージャ取付具。 - 前記係止部に、さらに、ネジ孔が設けられており、
前記係止状態において、前記光ケーブル用クロージャの外側部分の一部を貫通するネジを固定可能な、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載のクロージャ取付具。 - 請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のクロージャ取付具と、前記クロージャ取付具に取り付け可能な光ケーブル用クロージャとを備える、
光ケーブル用クロージャセット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019196401A JP2021071522A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | クロージャ取付具、及びそれを備える光ケーブル用クロージャセット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019196401A JP2021071522A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | クロージャ取付具、及びそれを備える光ケーブル用クロージャセット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021071522A true JP2021071522A (ja) | 2021-05-06 |
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ID=75713004
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019196401A Pending JP2021071522A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | クロージャ取付具、及びそれを備える光ケーブル用クロージャセット |
Country Status (1)
Country | Link |
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- 2019-10-29 JP JP2019196401A patent/JP2021071522A/ja active Pending
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