JP2021070062A - 波動伝搬機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】少ない駆動源を用い、軽量で多関節ロボットを動かすための機構を提供する。【解決手段】ほぼ平行に張られた複数本のワイヤ10と、複数本のワイヤ10を固定し、また、固定解除する、所定間隔毎に配置された複数の固定具30と、隣接する固定具の間を交互に所定形状に拘束し、所定形状の拘束を解除する、姿勢拘束具60とを備え、複数のワイヤは、複数の固定具の間で、互いに長さが異なることにより固定具間を屈曲状態に保持でき、屈曲している固定具間と所定形状に拘束されている固定具間を合せて一まとまりとして、その両端の固定具で複数本のワイヤを固定し、中間の固定具では固定解除し、姿勢拘束具は屈曲している固定具間を所定形状に拘束し、所定形状に拘束されている固定具間の拘束を解除することにより屈曲している位置を伝播させる波動伝搬機構2。【選択図】図1

Description

本発明は、曲がりを伝搬することによりアームを任意に変形させる波動伝搬機構に関する。特に、端部の変形を伝搬させる波動伝搬機構に関する。
従来から、狭い通路を移動するために多関節ロボットを用いることは知られている。多関節ロボットでは、関節毎にモータを設けて、関節を動かしている(例えば、特許文献1参照)。
そのような多関節ロボットでは、多数のモータを用いるため、重量が大きくなるとともに、それらのモータを制御するための制御系も複雑となり、費用も高くなっていた。
特開平11−347970号公報
そこで、本発明は、少ない駆動源を用い、軽量で多関節ロボットを動かすための機構を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係る波動伝搬機構は、例えば図1に示すように、ほぼ平行に張られた複数本のワイヤ10と;複数本のワイヤ10を固定し、また、固定解除する、所定間隔毎に配置された複数の固定具30と;隣接する固定具30同士を屈曲可能に連結する連結具70、72(図2参照)と;複数本のワイヤ10に挟まれ、隣接する複数の固定具30の間を交互に、所定形状に拘束し、あるいは、所定形状の拘束を解除する、姿勢拘束具60とを備え;複数本のワイヤ10は、隣接する固定具30の間で、互いに長さが異なることによって固定具30間を屈曲状態に保持でき;屈曲している固定具30間と、屈曲している固定具30間に隣接し所定形状に拘束される固定具30間を一まとまりとして、一まとまりの両端の固定具30では複数本のワイヤ10を固定し、中間の固定具30では固定解除し;一まとまりの固定具30の間で、姿勢拘束具60は、屈曲している固定具30間を所定形状に拘束し、所定形状に拘束されている固定具30間の拘束を解除することにより、屈曲している固定具30間の位置を伝播させる。なおここで、複数本のワイヤが「ほぼ平行」とは、実質的に平行であるが、屈曲している部分もあるので、完全な意味での平行ではないことを含める意味である。
このように構成すると、固定具により複数本のワイヤを互いに固定し、姿勢拘束具により所定形状に拘束した位置を移動することにより屈曲する位置を伝搬することができるので、駆動源が少なく、且つ、軽量な機構で、多関節ロボットを動かすことができる。
本発明の第2の態様に係る波動伝搬機構では、例えば図5に示すように、姿勢拘束具100は、固定具30間に配置された平板102、104と、平板102、104に固定された複数のシリンダ106を有し;シリンダ106がロッド108を伸長することにより固定具30との間を所定形状に拘束し、シリンダ106を収縮することにより所定形状の拘束を解除する。このように構成すると、シリンダを伸長させることにより固定具間を所定形状に拘束し、シリンダを収縮させることにより所定形状の拘束を解除できるので、容易な構造で、姿勢拘束具が所定形状に拘束する位置を移動することができる。
本発明の第3の態様に係る波動伝搬機構では、例えば図3に示すように、固定具30は、リング状の枠32と、枠32の内面に当接する複数のブレーキ部材34と、膨張することにより複数のブレーキ部材34を枠32の内面に押圧させるチューブ36とを有し;複数本のワイヤ10は、枠32の内面に配置され、ブレーキ部材34が枠32の内面に押圧されることにより、固定される。このように構成すると、固定具は、チューブを膨張させてブレーキ部材が枠を押圧する力で、枠の内面に配置されたワイヤを固定するので、簡単な構成で複数のワイヤを固定でき、かつ、距離が離れている固定具であっても、同時に確実に固定できる。
本発明の第4の態様に係る波動伝搬機構では、例えば図2および図5に示すように、複数の固定具30のうちの1つ置きの固定具30−1のチューブである第1のチューブ36−1に連通する第1の流体チューブ42と;複数の固定具30のうち、第1のチューブ36−1を有する固定具30−1とは異なる1つ置きの固定具30−2のチューブである第2のチューブ36−2に連通する第2の流体チューブ44と;複数の姿勢拘束具100のうちの1つ置きの姿勢拘束具100−1のシリンダである第1のシリンダ106−1に連通する第3の流体チューブ46と;複数の姿勢拘束具100のうち、第1のシリンダ106−1を有する姿勢拘束具100−1とは異なる1つ置きの姿勢拘束具100−2のシリンダである第2のシリンダ106−2に連通する第4の流体チューブ48とを備える。なお、図2では姿勢拘束具80に第3の流体チューブ46と第4の流体チューブ48が連通するが、図5に示す姿勢拘束具100(シリンダ106)に第3の流体チューブ46と第4の流体チューブ48が連通してもよい。このように構成すると、固定具により複数のワイヤを互いに拘束し、拘束を解除する動作を、1つ置きの固定具に対し、容易に行うことができる。さらに、流体チューブを用いて動作させるので、距離が長くなっても、さらに途中に曲がりが入っても、容易に同時に行うことができる。また、1つ置きの姿勢拘束具のシリンダを伸長させ収縮させること、すなわち、姿勢拘束具が所定形状に拘束する位置の移動を、容易に行うことができる。さらに、流体チューブを用いて動作させるので、距離が長くなっても、さらに途中に曲がりが入っても、容易に同時に行うことができる。
本発明の第5の態様に係る波動伝搬機構では、例えば図4に示すように、ワイヤ10と連結する牽引力生成チューブ96であって、圧縮流体を導入することにより径が膨らみ長さが縮まる牽引力生成チューブ96をさらに備え、牽引力生成チューブ96の長さを縮めることにより、波動伝搬機構の先端6の固定具30間のワイヤ10の長さを縮めて、固定具30の間を屈曲させる。このように構成すると、波動伝搬機構の先端節を容易に屈曲させることができ、その屈曲を順次伝搬させる波動伝搬機構となる。特に圧縮空気により縮む牽引力生成チューブを用いて動作させるので、距離が長くなっても、さらに途中に曲がりが入っても、容易に動作させることができる。
本発明によれば、固定具により複数本のワイヤを互いに固定し、姿勢拘束具で複数本のワイヤを所定形状に拘束した位置の拘束を解除し、屈曲した位置を所定形状に拘束することにより、屈曲する位置を伝搬することができるので、少ない駆動源を用い、軽量で多関節ロボットを動かすことができる波動伝搬機構を提供することができる。
図1は、本発明による波動伝搬機構の動作原理を説明する図であり、剛部と柔軟部を入れ替えることにより屈曲する位置が移動するところを示す。 図2は、本発明の波動伝搬機構の構成の一例を説明するための図で、(a)は固定具と姿勢拘束具が並んだ様子を示し、(b)は、固定具の間が屈曲している様子を示す。 図3は、図2に示す波動伝搬機構の詳細な構造を示す図で、(a)は固定具および姿勢拘束具の側面図を、(b)は(a)に示す固定具のAA断面図を、(c)は(a)に示す姿勢拘束具のユニバーサルジョイント部のBB断面図を示す。 図4は、図2に示す波動伝搬機構の先端部の詳細な構造を示す図で、(a)は側面図を、(b)は先端側から見た正面図を、(c)は先端節が屈曲している様子を示す。 図5は、図3で示したのとは別の姿勢拘束具の詳細な構造を示す側面断面図で、(a)は正面図、(b)は断面図、(c)は裏面図、(d)は側面断面図を示す。 図6は、図3で示したのとは別の固定具の詳細な構造を示す側面断面図で、(a)は固定を解除しているところを、(b)は固定しているところを示す。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図において、互いに同一または相当する装置には同一符号を付し、重複した説明は省略する。
先ず図1を参照して、本発明による波動伝搬の原理について説明する。図1は、ほぼ平行に張られた複数本(図では上下2本)のワイヤ10と、複数本のワイヤ10を固定し、また固定解除する複数の固定具30と、複数本のワイヤ10に挟まれ、固定具30の間を所定形状に拘束し、所定形状の拘束を解除する姿勢拘束具60を備える波動伝搬機構2の概略図である。波動伝搬機構2では、固定具30は等間隔に配置される。姿勢拘束具60は、隣接する固定具30間で所定形状に拘束する剛部62と所定形状の拘束を解除する柔軟部64とを交互に有する。図1では、所定形状は直線形状としているが、直線形状以外の形状であってもよい。なお、波動伝搬機構2では、固定具30は一つ置きに複数本のワイヤ10を互いに固定(以降、「固定状態」と称する。)し、そして固定解除(以降、「解除状態」と称する。)するので、固定具30について、先端(右端)から30−1、30−2、30−1、30−2と交互に異なる符号を付す。
図1(a)は、波動伝搬機構2の先端(図1中の右端)が屈曲した初期状態を示す。先端の固定具30間(A)では、複数本のワイヤ10の長さが不均等であるため、屈曲している。また、姿勢拘束具60は、先端の固定具30間(A)では柔軟部64を、次の固定具30の間(B)では剛部62を有する。ここで、先端および先端から一つ置きの固定具30−1を固定状態とし、他の固定具30−2を解除状態とする。次に、図1(b)に示すように、姿勢拘束具60の剛部62と柔軟部64とを入れ替える。すなわち、先端側の剛部62が先端の固定具30−1と次の固定具30−2の間(B)に移動することになる。その際、固定状態の固定具30−1間のワイヤ10の長さは決まっており、先端の固定具30−1と次の固定具30−2の間(A)が所定形状になる、すなわち複数本のワイヤ10の長さが等しくなることにより、もともと所定形状であった固定具30−2とその次の固定具30−1との間(B)の複数本のワイヤ10の長さが不均等になり、屈曲する。すなわち、屈曲が伝搬する。
その状態で、固定具30−1を解除状態と、固定具30−2を固定状態とする。次に図1(c)に示すように、姿勢拘束具60の剛部62と柔軟部64とを入れ替える。すると、屈曲していた固定具30−2とその次の固定具30−1との間(B)が所定形状になり、複数本のワイヤ10の不均等は、次の固定具30−1とさらにその次の固定具30−2の間(C)に移り、屈曲が伝搬する。またここで、複数本のワイヤ10の一部を先端側から引くことにより、長さを不均等にして先端側(A)を屈曲させる。
その状態で、固定具30−1を固定状態と、固定具30−2を解除状態とする。次に、図1(d)に示すように、再び、姿勢拘束具60の剛部62と柔軟部64とを入れ替える。すると、先端側(A)の屈曲が次の固定具30−2とその次の固定具30−1との間(B)に伝搬するとともに、固定具30−1とさらにその次の固定具30−2の間(C)の屈曲が更にその次の固定具30−2と次の固定具30−1との間(D)に伝搬する。
その状態で、固定具30−1を解除状態と、固定具30−2を固定状態とする。次に、図1(e)に示すように、再び、姿勢拘束具60の剛部62と柔軟部64とを入れ替える。すると、固定具30間(B)の屈曲が次の固定具間(C)に伝搬するとともに、固定具30間(D)の屈曲が次の固定具30間(E)に伝搬する。なお、先端側(A)では屈曲させられていないため、屈曲の伝搬は起こらない。
その状態で、固定具30−1を固定状態と、固定具30−2を解除状態とする。次に、図1(f)に示すように、再び、姿勢拘束具60の剛部62と柔軟部64とを入れ替える。すると、固定具30間(C)の屈曲が次の固定具間(D)に伝搬するとともに、固定具30間(E)の屈曲が次の固定具30間(F)に伝搬する。
このように、複数本のワイヤ10を互いに固定する固定具30を、1つ置きに固定状態あるいは解除状態にした上で、固定具30間を所定形状に拘束し、所定形状の拘束を解除することを繰り返すことにより、屈曲した状態を伝搬させることができる。すなわち、本発明によれば、少ない駆動源を用い、波動を伝播することができる。
続いて、図2〜4を参照して、波動伝搬機構1の具体的な構成例を説明する。図2の波動伝搬機構1の概念側面図に示すように、例示の波動伝搬機構1は、4本のほぼ平行に張られたワイヤ10と、4本のワイヤ10が貫通する固定具としての複数の関節プレート30と、隣接する関節プレート30を屈曲自在に連結する連結具としてのアーム70およびユニバーサルジョイント72とを備える。なお、ワイヤ10は、関節プレート30間の長さを規定できれば、糸、紐、ロープ等であってもよい。
図3(b)の断面図に示すように、関節プレート30は、正方形の枠32の内部に枠32に対してスライド可能な4つのブレーキ部材34と、4つのブレーキ部材34の内側に接するチューブ36を有する。チューブ36は、内部に圧縮空気を充填されると膨張し、ブレーキ部材34を外向きに押圧する。4本のワイヤ10は枠32の四隅の角部内面を貫通する。チューブ36が膨張し、ブレーキ部材34が枠32の角部内面に当接することにより、ワイヤ10は固定される。なお、枠32とブレーキ部材34との間にはバネ38が配置され、チューブ36からの力が作用しないときには、ブレーキ部材34は枠32の角部内面から僅かに離間する。よって、チューブ36に圧縮空気を充填しないときには、4本のワイヤ10は、互いに固定されない。なお、関節プレート30は、正方形の枠32ではなく、多角形や円形を含むリング状の枠を有していてもよく、ブレーキ部材は、リング状の枠の内面を押圧する形状を有していればよい。このような場合には、ワイヤ10は、角部ではなく、ブレーキ部材がリング状の枠を押圧する位置に配置されればよい。
図3(a)の側面図および(c)の断面図に示すように、ユニバーサルジョイント72は、隣接する関節プレート30間の中央に八角形リング74を配置し、一の関節プレート30と八角形リング74とは、対向する位置(180°の関係)に一対のアーム70で連結され、他の関節プレート30と八角形リング74とは、先の一対のアーム70と90°回転した位置の一対のアーム70で連結する構成としている。なお、ボールジョイントを用いる等、他の公知の構成としてもよい。
隣接する関節プレート30の間には、姿勢拘束具としての円筒形のエアバッグ80が配置される。エアバッグ80は、内部に圧縮空気が充填されると膨張し、隣接する関節プレート30の間を所定形状、この場合は直線状に拘束する。圧縮空気が抜かれると、所定形状の拘束を解除し、隣接する関節プレート30の間はアーム70とユニバーサルジョイント72により、屈曲自在となる。
図2に示すように、一つ置きの関節プレート30−1、30−2のチューブ36−1、36−2にそれぞれ圧縮空気を供給する第1の流体チューブ42、第2の流体チューブ44を備えるとよい。圧縮空気源(不図示)から第1の流体チューブ42に圧縮空気を供給すると関節プレート30−1が4本のワイヤ10を互いに拘束する。第2の流体チューブ44に圧縮空気を供給すると関節プレート30−2が4本のワイヤ10を互いに拘束する。また、一つ置きのエアバッグ80−1、80−2にそれぞれ圧縮空気を供給する第3の流体チューブ46、第4の流体チューブ48を備えるとよい。圧縮空気源(不図示)から第3の流体チューブ46に圧縮空気を供給するとエアバッグ80−1が関節プレート30間を所定形状に拘束する。第4の流体チューブ48に圧縮空気を供給するとエアバッグ80−2が関節プレート30間を所定形状に拘束する。このように構成する、圧縮空気を供給する流体チューブ42、44、46、48を切り替えるだけで、固定具30の固定状態と解除状態を変更し、また、固定具30間を所定形状に拘束する位置を移動することができる。よって、屈曲した状態、すなわち波動を伝搬させることができる。さらに、流体チューブ42、44、46、48では、柔軟な構造とすることが可能で、経路に曲がりが生じていても圧縮空気は抵抗なく伝達される。なお、各流体チューブ42、44、46、48に供給されるのは、圧縮空気には限られず、他の圧縮ガス、あるいは、圧縮液体でもよい。
図4に示すように、波動伝搬機構1の先端6には、第1のプーリ90と第2のプーリ92とが配置される。第1のプーリ90は、スプリング98により付勢されており、一定の力でワイヤ10を巻き付けるようになされる。第2のプーリ92は、ワイヤ10の方向を変化させ、すなわち、手元側から先端に至ったワイヤ10を手元側に戻す。第2のプーリ92で戻されたワイヤ10の先には、牽引力生成チューブ96が連結される。牽引力生成チューブ96は、たとえばラバチュエータ(rubbertuator)で形成される。ラバチュエータは、内部に圧力を掛けることにより径が膨らみ長さが縮まる、人工筋肉等に用いられる構造である。すなわち、牽引力生成チューブ96は、内部に圧縮空気を供給することにより収縮し、ワイヤ10を牽引することになる。
波動伝搬機構1では、互いに対向する一対の第1のプーリ90と第2のプーリ92とを、2対備える。そして、スプリング98により付勢された第1のプーリ90がワイヤ10を巻き付けるのと釣り合う牽引力を生じるように、2本の牽引力生成チューブ96に内圧を掛ける。この状態では、波動伝搬機構1の先端は屈曲しない。そして、第2のプーリ92側に屈曲させる場合には、牽引力生成チューブ96の内圧を高める。すなわち、圧縮空気の供給を増やす。一方、第1のプーリ90側に屈曲させる場合には、牽引力生成チューブ96の内圧を下げる。すなわち、圧縮空気の供給を減らす。したがって、2本の牽引力生成チューブ96に供給する圧縮空気量を増減することにより、波動伝搬機構1の先端6を任意に屈曲させることができる。なお、第2のプーリ92で戻されたワイヤ10を、牽引力を生成する他の公知の構成、例えば、ワイヤ10を巻き付けるプーリやリニアモータ等に連結してもよい。また、第1のプーリ90を備えず、全てのワイヤ10が第2のプーリ92を介して牽引力生成チューブ96に連結されてもよい。なお、先端6にて複数のワイヤ10を電動モータ(不図示)の回転により巻き取って、牽引して、先端の固定具30間を屈曲させてもよい。
これまで説明したように、波動伝搬機構1によれば、圧縮空気だけを駆動源として、かつ、先端や関節部分に動力源等が不要であるので軽量で、多関節ロボットを動かすことができる波動伝搬機構となる。
ここで、図5に別の態様の姿勢拘束具100を示す。姿勢拘束具100は、図3に示すユニバーサルジョイント72のように、固定具30間の中央に配置される。姿勢拘束具100は第1の平板102と第2の平板104の間に中心部材103を有する。第1の平板102、第2の平板104、および、中心部材103が、ユニバーサルジョイント72に変わって、アーム70と連結されてもよい。第1の平板102、第2の平板104、および、中心部材103には、第1〜4の流体チューブ42、44、46、48が貫通する流体チューブ用貫通孔110が形成される。また、姿勢拘束具100は、4つのシリンダ106およびロッドとしてのピストン108を有する。シリンダ106には、第3の流体チューブ46または第4の流体チューブ48から圧縮空気が送られ、ピストン108を伸長する。ピストン108が伸長することで、図5(d)に示すように、固定具30を押す。その結果、固定具30の姿勢が決まり、すなわち、隣接する固定具30間を所定形状に拘束することができる。なお、アーム70をユニバーサルジョイントとしての第1の平板102、第2の平板104、および、中心部材103で連結しているので、片側では2つのピストン108で押すことでも、固定具30の姿勢は決まる。しかし、アームとユニバーサルジョイントを有していない場合には、例えば両ピストン型のシリンダを用いる、あるいは、片側3つ以上のシリンダおよびピストンを有して、固定具30の姿勢を決めるのが好ましい。
中心部材103には、第3の流体チューブ46または第4の流体チューブ48から圧縮空気をシリンダ106に送るためのピストン駆動流体用チューブ連結孔118、ピストン駆動流体連結孔116、ピストン駆動流体用中間孔114、および、ピストン駆動流体用溝112が形成される。すなわち、1つの流体チューブ46、48からピストン駆動流体用チューブ連結孔118に圧縮空気が送られると、ピストン駆動流体連結孔116で2つに分岐し、更に、ピストン駆動流体用中間孔114でそれぞれ2つに分岐してピストン駆動流体用溝112からシリンダ106に送られ、4つのピストン108を駆動する。
続いて、図1を再び参照して、波動伝搬機構1とは別の構成例としての波動伝搬機構2について説明する。波動伝搬機構2は、前述の通り、ほぼ平行に張られた複数本のワイヤ10と、複数本のワイヤ10を互いに固定し、また固定解除する複数の固定具30と、複数本のワイヤ10に挟まれ、固定具30の間を所定形状に拘束し、所定形状の拘束を解除する姿勢拘束具60を備える。なお、波動伝搬機構2では、波動伝搬機構1とは異なり、アームやユニバーサルジョイントを備えていないので、ワイヤ10に適度な剛性がないと、固定具30間が屈曲するだけではなく、その形状が定まらなくなるため、ワイヤ10に代えて紐やロープは使用しにくい。また、波動伝搬機構2は、ワイヤ10を4本備える。
図6に示すように、波動伝搬機構2では、固定具30として、関節プレートとは別の固定プレート50を有する。固定プレート50は、正方形の枠52の内部に枠52の内面に対して押圧可能な端部を有するリンク54と、リンク54の頂部に配置されたエアバッグ56を有する。また、リンク54をV字型になるように、すなわち、リンク54の長さが短くなるように付勢するばね58を有する。エアバッグ56は、内部に圧縮空気を充填されると膨張し、V字形のリンク54の頂部を押圧し、リンク54を直線に近い形状に変形させる。リンク54は直線に近い形状になることにより長さが長くなり、その両端で枠52の内面を押圧する。なお、リンク54の頂部とエアバッグ56との間に、プレート57を配置し、エアバッグ56の膨張により生じる力がリンク54の頂部に集中的に作用するようにする。4本のワイヤ10は、枠52の内面とリンク54の端部との間に配置され、リンク54が枠52の内面を押圧するときに、枠52とリンク54に挟まれて、互いに固定される。エアバッグ56の内部の圧縮空気を抜くことにより、リンク54は頂部を押圧されなくなり、ばね58の付勢力によりV字形に戻り、端部が枠52の内面を押圧することがなくなる。すなわち、ワイヤ10の固定は解除される。
姿勢拘束具60は、剛部62と柔軟部64とを有する1本のライン66である。そこで、ライン66を押し引きして、固定プレート50間の長さだけ交互に移動させることにより、剛部62と柔軟部64とを入れ替えることができる。なお、先端においては、ライン66が存在しない部分があってもよく、その部分は所定形状に拘束されず、柔軟部64が存在するのと同等である。よって、ライン66が存在しない部分についても、柔軟部64があるものとみなす。ライン66を押し引きすることだけで、剛部62と柔軟部64とを入れ替えることができるので、駆動は容易である。ライン66としては、剛部62と柔軟部64との間が閉塞された柔軟なチューブを用い、剛部62に相当する部分にだけ圧縮空気を充填して、所定形状に拘束してもよい。
以上説明した波動伝搬機構1および波動伝搬機構2の固定具30、50、姿勢拘束具60、80、100、端部6の構成等は、個別に入れ替えてもよく、また、それぞれの変形例は他の構成にも用いることができる。
これまでの説明では、剛部62と柔軟部64は、それぞれ隣接する固定具30間の長さであるものとしたが、複数の固定具30間の長さを有していてもよい。また、剛部62と柔軟部64の長さが異なっていてもよい。このような場合に、剛部62と柔軟部64との組み合わせの両端の固定部30を固定状態とし、その間の固定部30を解除状態として、剛部62の位置をずらせば、屈曲を伝搬することができる。
これまでの説明では、波動伝搬機構1、2は、4本のワイヤ10を備え、固定具30、50は正方形であるものとして説明したが、ワイヤ10の数は4本以外であってもよく、固定具30、50は多角形でも円形でもよい。そして、ユニバーサルジョイント72は八角形リング74でなくてもよい。
1、2 波動伝搬機構
6 波動伝搬機構の先端
10 ワイヤ(ワイヤ)
30 関節プレート(固定具)
32 枠
34 ブレーキ部材
36 チューブ
38 ばね
42 第1の流体チューブ
44 第2の流体チューブ
46 第3の流体チューブ
48 第4の流体チューブ
50 固定プレート(固定具)
52 枠
54 リンク
56 エアバッグ
57 プレート
58 ばね
60 姿勢拘束具
62 剛部
64 柔軟部
66 ライン
70 アーム
72 ユニバーサルジョイント
74 八角形リング
80 エアバッグ(姿勢拘束具)
90 第1のプーリ
92 第2のプーリ
96 牽引力生成チューブ
98 スプリング
100 姿勢拘束具
102 第1の平板
103 中心部材
104 第2の平板
106 シリンダ
108 ピストン(ロッド)
110 流体チューブ用貫通孔
112 ピストン駆動流体用溝
114 ピストン駆動流体用中間孔
116 ピストン駆動流体連結孔
118 ピストン駆動流体用チューブ連結孔

Claims (5)

  1. ほぼ平行に張られた複数本のワイヤと;
    前記複数本のワイヤを固定し、また、固定解除する、所定間隔毎に配置された複数の固定具と;
    隣接する前記固定具同士を屈曲可能に連結する連結具と;
    前記複数本のワイヤに挟まれ、隣接する前記複数の固定具の間を交互に、所定形状に拘束し、あるいは、所定形状の拘束を解除する、姿勢拘束具とを備え;
    前記複数本のワイヤは、前記隣接する固定具の間で、互いに長さが異なることによって該固定具間を屈曲状態に保持でき;
    屈曲している前記固定具間と、該屈曲している固定具間に隣接し所定形状に拘束される前記固定具間を合せて一まとまりとして、該一まとまりの両端の前記固定具では前記複数本のワイヤを固定し、中間の前記固定具では固定解除し;
    前記一まとまりの固定具の間で、前記姿勢拘束具は、前記屈曲している前記固定具間を所定形状に拘束し、前記所定形状に拘束されている前記固定具間の拘束を解除することにより、屈曲している前記固定具間の位置を伝播させる;
    波動伝搬機構。
  2. 前記姿勢拘束具は、前記固定具間に配置された平板と、該平板に固定された複数のシリンダを有し、該シリンダがロッドを伸長することにより前記固定具との間を所定形状に拘束し、該シリンダを収縮することにより前記所定形状の拘束を解除する;
    請求項1に記載の波動伝搬機構。
  3. 前記固定具は、リング状の枠と、該枠の内面に当接する複数のブレーキ部材と、膨張することにより前記複数のブレーキ部材を前記枠の内面に押圧させるチューブとを有し;
    前記複数本のワイヤは、前記枠の内面に配置され、前記ブレーキ部材が前記枠の内面に押圧されることにより、固定される;
    請求項1または2に記載の波動伝搬機構。
  4. 前記複数の固定具のうちの1つ置きの固定具の前記チューブである第1のチューブに連通する第1の流体チューブと;
    前記複数の固定具のうち、前記第1のチューブを有する固定具とは異なる1つ置きの固定具の前記チューブである第2のチューブに連通する第2の流体チューブと;
    前記複数の姿勢拘束具のうちの1つ置きの姿勢拘束具の前記シリンダである第1のシリンダに連通する第3の流体チューブと;
    前記複数の姿勢拘束具のうち、前記第1のシリンダを有する姿勢拘束具とは異なる1つ置きの姿勢拘束具の前記シリンダである第2のシリンダに連通する第4の流体チューブとを備える;
    請求項3に記載の波動伝搬機構。
  5. 前記ワイヤと連結する牽引力生成チューブであって、圧縮流体を導入することにより径が膨らみ長さが縮まる牽引力生成チューブをさらに備え;
    前記牽引力生成チューブの長さを縮めることにより、前記波動伝搬機構の先端の前記固定具間のワイヤの長さを縮めて、前記固定具の間を屈曲させる;
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の波動伝搬機構。
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