JP2021069500A - 面ファスナー - Google Patents

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Nao Kasuya
直生 粕谷
佳史 仲田
Yoshifumi Nakada
佳史 仲田
佳之 庄
Yoshiyuki Sho
佳之 庄
志宇 任
Zhiyu Ren
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Abstract

【課題】幅方向に曲げることが可能で、且つ、切断を生じ難くすることが可能な面ファスナーを提供する。【解決手段】本発明の面ファスナーには、ベース部(10,20,30,40,50,60,70)に、面ファスナーを左右方向にカーブ可能にする複数のスリット(17,27,37,47,57,67,77)が設けられており、スリット(17,27,37,47,57,67,77)は、ベース部(10,20,30,40,50,60,70)の左右方向の内側部分に設けられる第1スリット(18,28,38,48,58)、及び/又は、ベース部(10,20,30,40,50,60,70)の側縁から内側に向けて延びる第2スリット(19,29,39,69,79)を含む。第2スリット(19,29,39,69,79)は、第2スリット(19,29,39,69,79)の左右方向における寸法がベース最大幅寸法の50%未満である線状の切れ目により形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、ベース部と、ベース部に立設される複数の係合素子とを有する合成樹脂製の面ファスナーに関する。
自動車や列車の座席用シート、各種ソファー、事務用チェアーなどは、発泡性樹脂を用いて所定の形状に成形されたクッション体(発泡体)の表面に、繊維製布帛や天然又は合成皮革などからなる表皮材を被着させて構成されることがある。このような各種のシート等に用いられるクッション体は、長時間着座しても疲れない着座姿勢を維持するため、人間工学的に満足する凹凸形状からなる湾曲面を有することがある。
また、クッション体の表面に表皮材を被着させる場合、クッション体を所望の形状に成形した後、得られたクッション体の表面に表皮材を被せて固定する方法が採用されることが多い。特にこの場合、クッション体の表面と表皮材の裏面とを固定する手段として、複数のフック状の係合素子が薄板状のベース部に一体的に設けられた面ファスナーが利用される。
面ファスナーの一例が、例えば国際公開第2013/088247号(特許文献1)に記載されている。ここで、特許文献1に記載されている面ファスナーの1つを図21に示す。
図21に示した面ファスナー100は、ベース部101と、ベース部101に立設される複数の係合素子102と、ベース部101の長さ方向に沿って連続的に設けられる左右のバリア壁部103と、左右のバリア壁部103間に幅方向に設けられる横壁部104と、左右のバリア壁部103の外側に長さ方向に沿って間欠的に設けられる分割壁部105とを有する。
この面ファスナー100には、ベース部101の側縁から幅方向に延びるスリット106と、ベース部101の他方の側縁部にスリット106の位置に対応して配さる半円状のノッチ107とが設けられている。スリット106は、1つの横壁部104を前後に分断するように設けられている。
スリット106と、スリット106に対応するノッチ107とは僅かに離れて設けられており、対応するスリット106とノッチ107との間に配されるベース部101がヒンジポイントを形成している。このようなスリット106及びノッチ107が面ファスナー100に設けられていることによって、面ファスナー100を幅方向(左側又は右側)に容易にカーブさせることが可能となる。
国際公開第2013/088247号
図21に示した特許文献1の面ファスナー100では、スリット106によって区切られる複数のセル部分が、スリット106とノッチ107との間に配される細いヒンジポイントのみで連結されている。従って、面ファスナー100の強度がヒンジポイントで弱められるため、各ヒンジポイントで長尺な面ファスナー100が切断され易い。
また、図21に示した面ファスナー100は、各ヒンジポイントで曲がり易く形成されている。このため、面ファスナー100をストレートの形態でクッション体に固定する場合でも、面ファスナー100がヒンジポイントで折れ曲がることによってスリット106が開いてしまい、面ファスナー100の位置ずれや、長さ方向において面ファスナー100の寸法ずれが発生し易い。
更に、面ファスナーをクッション体に固定する場合、クッション体に対する面ファスナーの固定強度を大きくして、面ファスナーがクッション体から剥がれ難くすることが求められている。しかし、図21に示した面ファスナー100では、クッション体の発泡樹脂が面ファスナー100のスリット106内に入り込んでも、その発泡樹脂は面ファスナー100における横壁部104の平坦な壁面に接触して固定されるため、発泡樹脂が横壁部104の壁面から剥がれ易くなる虞がある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、幅方向に曲げることが可能で、且つ、折り曲げ可能な箇所での切断を生じ難くするとともに、ストレートの形態を維持可能な面ファスナーを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明により提供される面ファスナーは、前後方向に長尺なベース部と、前記ベース部の上面に立設される複数の係合素子とを有する合成樹脂製の面ファスナーにおいて、前記ベース部は、前記面ファスナーを左右方向にカーブ可能にする複数のスリットを有し、前記スリットは、前記ベース部の左側縁及び右側縁から離れて左右方向の内側部分に設けられる第1スリット、及び/又は、前記ベース部の左側縁又は右側縁から内側に向けて延びる第2スリットを含み、前記第2スリットは、前記ベース部において前記係合素子の形成領域から左右方向に最も離れた左側縁位置から右側縁位置までの左右方向における寸法をベース最大幅寸法としたときに、前記第2スリットの左右方向における寸法が前記ベース最大幅寸法の50%未満である線状の切れ目により形成されていることを主要な特徴とするものである。
本発明の面ファスナーにおいて、前記ベース部は、前記ベース部を左右方向にカーブ可能にする複数の変形部を有し、複数の前記変形部のうちの少なくとも1箇所は、前記第1スリット又は前記第2スリットの組み合わせのみで構成されていることが好ましい。
また本発明に係る面ファスナーにおいて、前記第1スリットは、線状の切れ目により形成されることが好ましい。
更に本発明の面ファスナーにおいて、前記ベース部は、前記ベース部を左右方向にカーブ可能にする複数の変形部を有し、各変形部は、少なくとも1つの前記スリットが前記ベース部に対して一定の位置関係で配されることにより形成され、前記変形部は、前記ベース部の長さ方向に沿って一定の間隔に又は不規則に設けられていることが好ましい。
この場合、前記変形部の少なくとも1箇所は、少なくとも1つの前記第1スリットと、少なくとも1つの前記第2スリットとを有することが好ましい。
また、前記ベース部は、左右方向に一定の寸法を有するベース本体部と、前記ベース本体部から左右方向に延出する複数のヒレ片部とを有し、前記変形部の少なくとも1箇所は、前記第1スリットのみを有し、少なくとも1箇所の前記変形部に設けられる少なくとも1つの前記第1スリットは、前記ベース本体部と前記ヒレ片部とに連続して形成されていても良い。
更に、前記変形部の少なくとも1箇所は、前記第2スリットのみを有し、前記第2スリットは、前記ベース部の一部を上下方向に折り曲げ可能に設けられていても良い。
本発明に係る面ファスナーでは、面ファスナーをカーブさせるためにベース部に設けられる複数のスリットは、ベース部における左右方向の内側部分に設けられ、ベース部の左側縁及び右側縁まで延びていない第1スリット、及び/又は、ベース部の左側縁又は右側縁から内側に向けて延びる第2スリットを含む。
本発明の第2スリットは、線状の切れ目の形態で形成されている。また、この線状の第2スリットは、ベース部において係合素子の形成領域から左右方向に最も離れた左側縁位置から右側縁位置までの左右方向における寸法を「ベース最大幅寸法」と定義したときに、第2スリットの左右方向における寸法がベース最大幅寸法の50%未満となるように形成されている。
ここで、第1スリット及び第2スリットに関し、線状のスリット又は線状の切れ目とは、面ファスナーをその長さ方向に真直ぐなストレートの形態に保持したときに、面ファスナーの平面視又は底面視において、細長い線のような形状を呈するスリット又は切れ目を言う。また、線状のスリットは、ストレートの形態に保持した面ファスナーの平面視又は底面視において、直線状に形成されていても、部分的又は全体的に曲線状に形成されていても良い。
更に本発明において、線状の第2スリットには、ストレートの形態に保持した面ファスナーの平面視又は底面視において、ベース部の上面から下面に貫通する空間部が視認できない第2スリット、及び、スリット幅が1mm以下となる空間部がベース部の上面から下面に貫通する第2スリットが含まれる。一方、第1スリットの形態は、第1スリットがベース部の左側縁と右側縁とまで延びておらず、ベース部の外側に開放されていなければ特に限定されるものではない。第1スリットは、例えば線状の形態、円形や多角形の形態、又は、それらが組み合わされた形状等のその他の形態で形成されていても良い。
上述のような第1スリット及び第2スリットの少なくとも1つを含む複数のスリットがベース部に設けられていることにより、面ファスナーの左右方向における柔軟性(言い換えると、平面的な柔軟性)を高めて、面ファスナーを右側又は左側に容易にカーブさせることが可能となる。
また本発明の面ファスナーにおいて、第1スリットが設けられる部分では、第1スリットの左右両側にベース部が形成されていることによって、面ファスナーの強度を適切に確保している。また、第2スリットが設けられる部分では、ベース部が左右方向におけるベース最大幅寸法の50%以上の範囲で形成されていることによって、面ファスナーの強度を適切に確保している。従って、本発明の面ファスナーでは、上述のような第1スリット及び第2スリットの形成による面ファスナーの強度低下が抑制され、それによって、面ファスナーにおける第1スリットの近傍部分及び第2スリットの近傍部分で切断を生じさせ難くすることができる。
更に本発明の面ファスナーでは、第1スリットが設けられる部分、及び第2スリットが設けられる部分でベース部が上述のように形成されているため、面ファスナーをストレートの形態に容易に維持できる。それによって、製造された面ファスナーの取り扱いを容易にすることができる。また、本発明の面ファスナーをストレートの形態でクッション体に固定して取り付ける場合に、面ファスナーの位置ずれや、長さ方向における面ファスナーの寸法ずれを生じ難くすることができる。
またクッション体の発泡成形と同時にそのクッション体に本発明の面ファスナーを固定する場合、発泡成形時に発泡樹脂が第1スリット及び第2スリットを通過することにより、成形されるクッション体の内部に第1スリットの近傍部分及び第2スリットの近傍部分を埋没させることができる。これにより、クッション体に対する面ファスナーの固定強度を効果的に増大でき、その結果、面ファスナーをクッション体から剥がれ難くすることができる。
このような本発明の面ファスナーにおいて、ベース部は、ベース部を左右方向にカーブ可能にする複数の変形部を有する。複数の変形部のうちの少なくとも1箇所は、第1スリット又は第2スリットの組み合わせのみで構成されている。これにより、面ファスナーを右側又は左側に容易にカーブさせることが可能となる。
また本発明の面ファスナーにおいて、第1スリットは、線状の切れ目により形成される。これにより、第1スリットを所要の位置及び大きさで面ファスナーのベース部に容易に設けることができる。また、ベース部に第1スリットが設けられた面ファスナーを右側又は左側に容易にカーブさせることが可能となる。
本発明の面ファスナーにおいて、ベース部は、ベース部を左右方向にカーブ可能にする複数の変形部を有する。各変形部は、少なくとも1つのスリットがベース部に対して一定の位置関係で配されることにより形成されている。更に、変形部は、ベース部の長さ方向に沿って一定の間隔に又は不規則に設けられている。特にこの場合、複数の変形部のうちの少なくとも1箇所は、少なくとも1つの第1スリットと、少なくとも1つの第2スリットとを有する。これにより、面ファスナーを右側又は左側に安定してカーブさせることが可能となり、また、面ファスナーの強度を適切に確保できる。
また本発明では、ベース部は、左右方向に一定の寸法を有するベース本体部と、ベース本体部から左右方向に延出する複数のヒレ片部とを有し、複数の変形部のうちの少なくとも1箇所は、第1スリットのみを有し、少なくとも1箇所の変形部に設けられる少なくとも1つの第1スリットは、ベース本体部とヒレ片部とに連続して形成されていても良い。或いは、複数の変形部のうちの少なくとも1箇所が第2スリットのみを有しており、第2スリットが、ベース部の一部を上下方向に折り曲げ可能に設けられていても良い。上述のような構造で面ファスナーが形成されていても、面ファスナーを右側又は左側に安定してカーブさせることが可能となり、また、面ファスナーの強度を適切に確保できる。
本発明の実施例1に係る面ファスナーを示す平面図である。 図1に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図である。 図1に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。 本発明の実施例2に係る面ファスナーを示す平面図である。 図4に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図である。 図4に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。 本発明の実施例3に係る面ファスナーを示す平面図である。 図7に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図である。 図7に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。 本発明の実施例4に係る面ファスナーを示す平面図である。 図10に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図である。 図10に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。 本発明の実施例5に係る面ファスナーを示す平面図である。 図13に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。 本発明の実施例6に係る面ファスナーを示す平面図である。 図15に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図である。 図15に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。 図15に示した面ファスナーをカーブさせた状態で裏面側から示す斜視図である。 本発明の実施例7に係る面ファスナーを示す平面図である。 図19に示した面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。 従来の面ファスナーを示す斜視図である。
以下、本発明の好適な実施の形態について、実施例を挙げて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本発明は、以下で説明する実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明と実質的に同一な構成を有し、かつ、同様な作用効果を奏しさえすれば、多様な変更が可能である。例えば、本発明において、面ファスナーの長さ寸法及び幅寸法、並びに、面ファスナーの基部に配される係合素子の個数、配設位置、及び形成密度などは特に限定されるものではなく、任意に変更することが可能である。
図1は、本実施例1の面ファスナーを示す平面図である。図2及び図3は、本実施例1の面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図及び斜視図である。
なお、以下の説明において、面ファスナーについての前後方向とは、長尺に成形される面ファスナーの長さ方向(特にベース部の長さ方向)を言い、面ファスナーを成形する工程において面ファスナーが連続的に成形される機械方向(MD)に沿った方向である。
左右方向とは、長さ方向に直交し、且つ、面ファスナーのベース部の上面(又は下面)に沿った幅方向を言う。この場合、左右方向及び幅方向は、機械方向(MD)に直交する直交方向(CD)と言うこともできる。上下方向(厚さ方向)とは、長さ方向及び幅方向に直交する高さ方向を言い、面ファスナーのベース部の上面(又は下面)に直交する方向である。特に、ベース部に対して係合素子が形成される側の方向を上方とし、その反対側の方向を下方とする。
本実施例1に係る面ファスナー1は、前後方向に長尺な薄板状のベース部10と、ベース部10の左右側縁部に立設される左右の外壁部11と、左右の外壁部11間に配される複数のフック状の係合素子13と、左右方向に沿って配される横壁部14と、左右の外壁部11の内側に隣接して配されるとともに磁性粒子を含有する左右の磁性壁部15とを有する。
この面ファスナー1は、合成樹脂により形成されている。面ファスナー1の具体的な材質は特に限定されないが、例えば、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリプロピレン樹脂、PVC樹脂、ABS樹脂、ポリエチレン樹脂、又はそれらの共重合体などの熱可塑性樹脂を採用できる。
磁性壁部15には、面ファスナー1を形成する合成樹脂に、鉄、コバルト、ニッケル等の合金からなる磁性粒子(強磁性体)が含有されている。この場合、磁性粒子とは、磁場がかけられると磁気を生じる粒子を言い、磁性粒子の材質は、磁石に磁気的に引き付けられる材料であれば特に限定されるものではない。
ベース部10は、厚さ寸法(上下方向の寸法)が小さく、幅寸法(左右方向の寸法)が一定の大きさである薄板状に形成されている。ベース部10の上面(第1面)には、左右の外壁部11、複数の係合素子13、左右の磁性壁部15、及び複数の横壁部14が立設されているとともに、各磁性壁部15の左右両側には、凹溝部が長さ方向に沿って連続的に設けられている。ベース部10の下面(第2面)は、平坦に形成されている。なお本発明では、ベース部の下面に前後方向に平行な複数の溝部又は突部を設けることも可能である。また、ベース部は、例えば後述する実施例2のベース部20に設けられているような左右方向に延びる複数のヒレ片部20bを有していても良い(図4を参照)。
左右の外壁部11は、ベース部10の左右側縁部に前後方向に沿って形成されている。左右の外壁部11は、クッション体の発泡成形時に、発泡樹脂が左右方向の外側から複数の係合素子13が配されている係合領域内に侵入することを防ぐ樹脂侵入防止壁部として設けられている。
各外壁部11は、前後方向に沿って形成される2列の縦壁列12と、これら2列の縦壁列12間を連結する連結壁部11aとをそれぞれ有する。2列の縦壁列12は、左右方向の係合素子13に近い内側に配される第1縦壁列12aと、左右方向の外側に配される第2縦壁列12bとにより形成される。第1縦壁列12a及び第2縦壁列12bは、前後方向に沿って所定の形成ピッチで間欠的に配される複数の分割縦壁体11bをそれぞれ有する。
この場合、第1縦壁列12a及び第2縦壁列12bの各分割縦壁体11bは、四角錘台状に形成されているとともに、高さ方向に対して直交する平坦な上面(頂端面)を有する。第1縦壁列12aの分割縦壁体11bと、第2縦壁列12bの分割縦壁体11bとは、互い違いの位置関係となるような千鳥状の配置で設けられている。また、外側の第2縦壁列12bにおける分割縦壁体11bの外壁面は、ベース部10の左右の側端面に連続するように形成されている。なお、本発明において、面ファスナーに設けられる外壁部の構造は特に限定されるものではなく、外壁部は、発泡樹脂の幅方向からの侵入を防止可能であればその他の形態で形成されていても良い。
複数の係合素子13は、クッション体に被せられる表皮材との間で所定の結合力(係合力)が得られるように、前後方向と左右方向とにそれぞれ所定の形成ピッチで設けられている。本発明では、このような複数の係合素子13が配されている左右の磁性壁部15間の領域を、係合領域と規定する。なお、本発明において、係合素子13の配置パターンは特に限定されない。
本実施例1の各係合素子13は、ベース部10の上面から立ち上がる立ち上がり部と、その立ち上がり部の上端部から前後に分岐するとともに湾曲しながら延出するフック状の係合頭部とを有する。この場合、係合素子13は、立ち上がり部における幅寸法を、立ち上がり部における長さ寸法(前後方向の寸法)の最小値よりも小さくして形成されている。なお、本発明において、各係合素子13の形状及び大きさは特に限定されるものではなく、任意に変更できる。
横壁部14は、各係合素子13の左右両側に、その係合素子13と一体的に設けられている。本実施例1の横壁部14は、左右方向に互いに隣接する係合素子13間に設けられる第1横壁部14aと、磁性壁部15と係合素子13の間に係合素子13に連結して設けられる第2横壁部14bとを有する。この場合、第2横壁部14bは、第1横壁部14aよりも大きな幅寸法を有する。左右方向に互いに隣接して配される2つの第1横壁部14a間には、小さな間隔(空間部)が設けられている。
左右の磁性壁部15は、左右方向に関して、外壁部11と係合領域との間の位置に配されている。左右の磁性壁部15は、前後方向に沿って直線状にそれぞれ設けられている。この場合、各磁性壁部15は、長さ方向に沿って一定の形成ピッチで一列に並んで設けられる複数の磁性壁体をそれぞれ有する。なお本発明において、磁性壁部は、磁性粒子を含有するモノフィラメントをベース部に前後方向に沿って固定することによって形成されていても良い。
本実施例1の面ファスナー1において、左右の外壁部11、係合素子13、横壁部14、及び左右の磁性壁部15におけるベース部10からの高さ寸法の最大値は、互いに同じ大きさに設定されている。このため、左右の外壁部11、係合素子13、横壁部14、及び左右の磁性壁部15における上面又は上端は、ベース部10と平行な同一平面上に配される。
本実施例1のベース部10には、例えばベース部10が図1に示したようなストレートの形態から、例えば図2及び図3に示したような左右方向に湾曲するカーブの形態への変形、及びカーブの形態からストレートの形態への変形を可能にする変形部16が設けられている。なお、図1〜図3には、面ファスナー1の一部が部分的に図示されているため、ベース部10に1つの変形部16しか描かれていないが、本実施例1の面ファスナー1では、前後方向に長く形成されるベース部10に、複数の変形部16が、一定の間隔で規則的に、又は不規則的に設けられている。この場合、複数の変形部16のうちの一部が、後述する複数のスリット17を図1に示した配置で設けることによって形成されており、その他の残りの変形部16は、複数のスリット17を、図1に示した配置とは左右方向に対称的にした配置で設けて形成されている。
ベース部10の図1に示した変形部16には、3つの線状のスリット17がベース部10をカーブさせることが可能な配置(位置関係)で設けられている。言い換えると、3つの線状のスリット17は、ベース部10がストレートの形態からカーブの形態への変形を許容する配置で設けられている。それぞれのスリット17は、ベース部10を上面から下面まで上下方向に貫通している。なお本発明において、ベース部10に設けられるスリット17は、例えばそのスリット17の位置が、ベース部10の上面に立設される外壁部11、係合素子13、横壁部14、及び磁性壁部15と上下方向に重なる場合、その重なる部分にも上下方向に沿って貫通して形成されている。
本実施例1の変形部16に設けられるスリット17は、ベース部10における左右方向の内側部分に設けられた2つの第1スリット18と、ベース部10における左右の側縁の一方から左右方向の内側に向けて延びる第2スリット19とを有する。
第1スリット18は、ベース部10における左右の側縁から離れて形成されている。すなわち、第1スリット18は、ベース部10の左側縁及び右側縁まで延びておらず、第1スリット18の左側と右側とには、ベース部10の一部が前後方向に連続して形成されている。2つの第1スリット18は、面ファスナー1の平面視(又は底面視)において、左右方向に対して傾斜する方向に、直線状に形成されている。また、2つの線状の第1スリット18は、第1スリット18の端部同士を連結させて形成されており、面ファスナー1の平面視(又は底面視)において、V字状を呈する。
本実施例1の第1スリット18は、直線状の切れ目により形成されている。この場合、第1スリット18は、ストレートの形態に保持された面ファスナー1の平面視又は底面視において、0.1mm程度の一定のスリット幅を有する。本発明において、スリット幅とは、細長いスリット17の互いに対向して配されるスリット内壁面間の間隔を言う。
本実施例1において、線状の第1スリット18におけるスリット幅は、特に限定されないが、1mm以下であることが好ましく、又は、例えば本実施例1の場合、係合素子13の幅寸法以下の大きさであることが好ましい。第1スリット18のスリット幅をこのように設定することによって、ベース部10に第1スリット18が形成されていても、ベース部10の強度を適切に確保できる。また、面ファスナー1を図1に示すようなストレートの形態に保持し易くし、それによって、面ファスナー1の取り扱いを容易にすることができる。
また、第1スリット18は、ベース部10の上面から下面に貫通していれば、例えば第1スリット18内に上下方向に貫通する空間部分を視認できないようなスリット幅が極めて小さい切れ目によって形成されていても良い。更に、第1スリット18は、スリット幅がスリット方向(スリット長さ方向)に増減するような切れ目や、三角形状の切れ目などのように線状の切れ目以外の形態で形成されていても良い。
第1スリット18の幅寸法W1(すなわち、左右方向の寸法)は、ベース部10のベース最大幅寸法Wmの20%以上100%未満、特に50%以上90%以下であることが好ましい。ここで、第1スリット18の幅寸法W1とは、第1スリット18が左右方向に対して傾斜している場合、図1に示したように、その第1スリット18の全体のスリット長さにおける左右方向の成分の寸法を言う。また本実施例1では、ベース部10が一定の幅寸法を有する帯状に形成されているため、ベース部10の幅方向における一側縁(右側縁)から他側縁(左側縁)までの左右方向に沿った寸法で規定されるベース部10の幅寸法が、ベース最大幅寸法Wmとなる。
上述のように第1スリット18の幅寸法W1が、ベース部10の幅寸法の20%以上、特に50%以上であることにより、ベース部10を変形部16で容易に折り曲げて左右方向にカーブさせることができる。一方、第1スリット18の幅寸法W1が、ベース部10の幅寸法の100%未満、特に90%以下であることにより、ベース部10の変形部16に部分的な切断を生じ難くすることができる。
第2スリット19は、ベース部10における左右の側縁の一方から、幅方向に沿って直線状に形成されている。特に、本実施例1の第2スリット19は、上述したV字状の2つの第1スリット18の開いた側のベース側縁から、V字の内部まで延びる切れ目により形成されている。この第2スリット19は、ストレートの形態に保持された面ファスナー1の平面視又は底面視において、1mm以下の一定のスリット幅、又は係合素子13の幅寸法以下となる一定のスリット幅を有しており、例えば本実施例1の場合、第2スリット19のスリット幅は約0.1mmに設定されている。
なお、第2スリット19のスリット幅は、本実施例1のように一定の大きさではなく、スリット方向に変化していても良い。この場合、第2スリット19の変化するスリット幅の最大値は1mm以下であることが好ましい。また、第2スリット19は、面ファスナー1の用途等に応じて、ベース部10の上面から下面に貫通していれば、例えば第2スリット19内に上下方向に貫通する空間部分を視認できないようなスリット幅が極めて小さい切れ目によって形成されていることが好ましい。
第2スリット19の幅寸法W2は、ベース部10のベース最大幅寸法Wmの50%未満である。すなわち、第2スリット19は、ベース部10における左右方向の中心を結ぶ長さ方向に沿った中心線を越えることなく形成されている。これによって、面ファスナー1の強度を適切に確保し、ベース部10の変形部16に部分的な切断を生じ難くすることができる。また、面ファスナー1をストレートの形態に保持し易くできる。また、第2スリット19の幅寸法W2は、ベース最大幅寸法Wmの10%以上、特に20%以上であることが好ましい。これにより、ベース部10を変形部16で容易に折り曲げて左右方向にカーブさせることができる。
なお、本実施例1の面ファスナー1の平面視又は底面視において、第1スリット18及び第2スリット19は直線状の形状に形成されている。しかし、本実施例1の第1スリット18及び第2スリット19は、スリットの一部が部分的に曲がるような曲線部分と直線部分とを含む形状、又はスリットが全体的に曲がる曲線状の形状に形成されていても良い。また、本実施例1のベース部に例えば複数のヒレ片部が設けられる場合、第2スリットを、そのヒレ片部の側縁からベース部の内側に向けて左右方向に沿って設けることも可能である。
更に本実施例1では、上述したように、1つのベース部10に複数の変形部16が設けられており、それぞれの変形部16には、3つの線状のスリット17(2つの第1スリット18及び1つの第2スリット19)が図1に示した配置又はそれと左右対称的な配置のように、ベース部10に対して一定の位置関係で設けられている。しかし本発明では、例えば本実施例1の変形部16及び後述する実施例2の変形部26等のようにベース部に対するスリットの位置関係が互いに相違する複数種類の変形部が、1つのベース部に規則的に又はランダムに設けられていても良い。なお本発明では、1つのベース部に対し、スリットが同じ位置関係で設けられた複数の変形部が設けられることが好ましく、それにより、面ファスナーの製造で用いるカッター装置を簡単な構造で形成でき、また、カッター装置によるスリットの加工を容易に行うことが可能となる。
上述のような第1スリット18及び第2スリット19がベース部10に設けられる面ファスナー1は、例えばダイホイール又は上下一対の成形ローラを備えた成形装置と、成形装置で成形された一次成形体に第1スリット18及び第2スリット19を設けるカッター装置とを有する製造装置を用いて製造される。成形装置及びカッター装置としては、従来から知られている成形装置及びカッター装置を用いることができ、例えばカッター装置としては、ロータリカッターを備える装置、又はダイ及びパンチにより打ち抜き加工を行う装置などを使用できる。
面ファスナー1を製造する場合、成形装置によって、スリット17が形成されていない状態のベース部の上面に、外壁部11、複数の係合素子13、横壁部14、及び磁性壁部15が一体的に形成された一次成形体を、機械方向に連続的に成形する。続いて、得られた長尺の一次成形体をカッター装置に搬送し、カッター装置で一次成形体に複数のスリット17(第1スリット18及び第2スリット19)を形成する。これにより、図1に示したストレートの形態の面ファスナー1を製造できる。なお、後述する実施例2〜7に係る面ファスナー2〜面ファスナー7も、本実施例1の面ファスナー1と同様に、成形装置とカッター装置とを有する製造装置により製造することが可能である。
以上のような本実施例1の面ファスナー1は、図1に示したストレートの形態に安定して保持することができる。また、面ファスナー1が第1スリット18及び第2スリット19が設けられた変形部16を有することにより、面ファスナー1に左右方向の力が加えられたときに、ベース部10に設けた第1スリット18及び第2スリット19を、例えば図2及び図3に示したようにそれぞれ開きながら変形部16を撓ませて変形させることができ、それによって、面ファスナー1を右側又は左側に容易にカーブさせることが可能である。
従って、本実施例1の面ファスナー1は、例えば自動車の座席用シートなどの図示せぬクッション体(発泡体)に、ストレートの状態で固定する場合にも、左右方向に湾曲させた状態で固定する場合も好適に用いられる。この場合、面ファスナー1は、クッション体の表面に複数の係合素子13が露呈するように固定される。
面ファスナー1が一体化されるクッション体を製造する場合、面ファスナー1を、クッション体の金型に設けられたファスナー保持部の取付面に載置する。この金型のファスナー保持部には、面ファスナー1を載置する位置に対応してネオジム磁石などの磁石が装着されている。このため、本実施例1の面ファスナー1を金型のファスナー保持部に近付けることにより、面ファスナー1の磁性壁部15と金型のファスナー保持部の間に生じる磁力によって、面ファスナー1が金型のファスナー保持部に引き付けられて固定される。
このとき、金型のファスナー保持部が直線状に形成されている場合には、面ファスナー1は、上述した磁力によって、ファスナー保持部の形状に合わせて、図1に示したようなストレートの形態でファスナー保持部に固定される。一方、金型のファスナー保持部が幅方向に湾曲した曲線状に形成されている場合には、面ファスナー1は、上述した磁力によって、ファスナー保持部の形状に合わせて、図2及び図3に示したようなカーブした形態でファスナー保持部に固定される。
その後、面ファスナー1が固定された金型のキャビティ空間内にクッション体の発泡樹脂を注入することによって、面ファスナー1が所要の箇所にストレートの形態で又はカーブした形態で固定されたクッション体を安定して製造できる。
特に本実施例1の面ファスナー1をストレートの形態でクッション体に一体化する場合、ストレート状のファスナー保持部に面ファスナー1を固定したときに、面ファスナー1がストレートの形態でファスナー保持部に安定して固定される。このため、成形されたクッション体において、面ファスナー1の位置ずれや、長さ方向における面ファスナー1の寸法ずれを発生し難くすることができるため、面ファスナー1が所定の位置に一体化されたクッション体を製造できる。
また、本実施例1の面ファスナー1をカーブした形態でクッション体に一体化する場合には、面ファスナー1に設けた2つの第1スリット18及び第2スリット19が変形部16の変形によって大きく開く。このため、その開いた第1スリット18及び第2スリット19の開口から、金型に注入された発泡樹脂が進入することを促し、その結果、面ファスナー1の変形部16(すなわち、第1スリット18の近傍部分と第2スリット19の近傍部分とを含む部分)を、成形されるクッション体の内部に埋め込むことができる。これにより、クッション体に対する面ファスナー1の固定強度(剥離強度)を効果的に増大させることができる。
また従来では、例えばクッション体の形状等に応じてストレート状の面ファスナーとカーブ対応の面ファスナーとを別々に製造して保管等を行う必要があった。これに対し、本実施例1の面ファスナー1は、追加の加工を行うことなく、上述したようにストレートの形態にもカーブした形態にも容易に対応できる。このため、面ファスナー1の製造効率の向上、製造コストの削減、在庫管理の効率化を図ることが可能となる。
図4は、本実施例2の面ファスナーを示す平面図である。図5及び図6は、本実施例2の面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図及び斜視図である。
本実施例2の面ファスナー2は、前後方向に長尺なベース部20と、ベース部20の左右側縁部に立設される左右の外壁部21と、左右の外壁部21間に配される複数のフック状の係合素子23と、左右方向に沿って配される横壁部24と、左右の外壁部21の内側に隣接して配されるとともに磁性粒子を含有する左右の磁性壁部25とを有する。
本実施例2における複数の係合素子23、複数の横壁部24、及び左右の磁性壁部25は、前述の実施例1の面ファスナー1と実質的に同様に形成されている。本実施例2における左右の各外壁部21は、前後方向に沿って形成される2列の縦壁列22(第1縦壁列22a及び第2縦壁列22b)と、これら2列の縦壁列22間を連結する連結壁部21aと、左右方向の外側に配される縦壁列22(第2縦壁列22b)の外壁面側に設けられる補強部21cとをそれぞれ有する。本実施例2の外壁部21は、補強部21cが設けられていることを除いて、前述の実施例1の外壁部11と同様に形成されている。
本実施例2のベース部20は、薄板状のベース本体部20aと、ベース本体部20aの左右側縁から幅方向の外側に向けて延出する複数のヒレ片部20bと、ヒレ片部20bの上面に突設される複数の突起部20cとを有する。ベース部20におけるヒレ片部20b及び突起部20cは、クッション体の発泡成形を行ったときにそのクッション体の内部に埋没する部分であり、これらの部分によって、クッション体に対する面ファスナー2の固定強度が高められる。
ベース本体部20aは、一定の幅寸法を有して前後方向に長く形成されており、左右の外壁部21、複数の係合素子23、左右の磁性壁部25、及び複数の横壁部24を支持している。ヒレ片部20bは、ベース本体部20aと平行に配されている。左右のヒレ片部20bは、ベース部20の長さ方向に沿ってそれぞれ所定の間隔で設けられている。
左側のヒレ片部20bと右側のヒレ片部20bとは、長さ方向に関して互い違いの位置関係で形成されている。なお本発明において、左側のヒレ片部20bと右側のヒレ片部20bとは、長さ方向に関して互いに対応する同じ位置に形成されていても良い。また、ベース部20は、左右のヒレ片部20bを設けずに形成されていても良い。
本実施例2のようにベース部20に左右のヒレ片部20bが設けられている場合、図4に示すように、ベース部20のベース最大幅寸法Wmは、右側のヒレ片部20bにおいてベース本体部20aから最も離れた側縁(右側縁)から、左側のヒレ片部20bにおいてベース本体部20aから最も離れた側縁(左側縁)までの左右方向に沿った寸法である。
本実施例2のベース部20には、図4に示すストレートの形態から図5及び6に示すカーブの形態への変形、並びに、カーブの形態からストレートの形態への変形を可能にする複数の変形部26が設けられており、各変形部26には、ベース部20を上下方向に貫通する3つの線状のスリット27が設けられている。本実施例2の各スリット27は、0.1mm程度のスリット幅で形成されている。また、スリット27は、ベース部20における左右方向の内側部分に設けられた第1スリット28と、ベース部20における左右の側縁の一方から左右方向の内側に向けて延びる2つの第2スリット29とを有する。
本実施例2の第1スリット28は、左右方向に沿った直線状の切れ目により形成されている。この第1スリット28は、ベース本体部20aと、幅方向の一方側に配されるヒレ片部20bとに連続して形成されており、また、ベース最大幅寸法Wmに対して50%以上90%以下の幅寸法W1を有する。
本実施例2における2つの第2スリット29は、ベース部20における第1スリット28が設けられたヒレ片部20bの側縁から、幅方向に沿って直線状に形成されている。すなわち、第1スリット28と2つの第2スリット29とは、互いに平行に設けられている。また、第1スリット28は、2つの第2スリット29の前後方向における中心位置に配されている。
第2スリット29の幅寸法W2は、ベース最大幅寸法Wmに対して20%以上50%未満の大きさを有する。この場合、2つの第2スリット29は、同じ幅寸法W2で形成されており、また、ベース部20における右側のヒレ片部20bの右側縁と左側のヒレ片部20bの左側縁との間の中心線を越えることなく形成されている。更に、本実施例2の第2スリット29は、第1スリット28に対し、幅方向における形成領域が第1スリット28の幅寸法W1の20%以上80%以下の範囲で重なるように形成されている。
以上のような本実施例2の面ファスナー2は、第1スリット28及び第2スリット29が設けられた変形部26を有することにより、面ファスナー2を図4に示したようなストレートの形態に安定して保持することができる。また、面ファスナー2に左右方向の力が加えられた場合、面ファスナー2を図5及び図6に示したように右側又は左側に容易にカーブさせることが可能である。従って、本実施例2の面ファスナー2によれば、前述した実施例1の面ファスナー1と同様の効果を得ることができる。
図7は、本実施例3の面ファスナーを示す平面図である。図8及び図9は、本実施例3の面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図及び斜視図である。
本実施例3の面ファスナー3は、ベース部30と、ベース部30に立設される左右の外壁部31と、左右の外壁部31間に配される複数の係合素子33と、左右方向に沿って配される横壁部34と、左右の外壁部31の内側に隣接して配される左右の磁性壁部35とを有する。本実施例3における左右の外壁部31、複数の係合素子33、複数の横壁部34、及び左右の磁性壁部35は、前述の実施例1の面ファスナー1と実質的に同様に形成されている。
本実施例3のベース部30は、一定の幅寸法を有して前後方向に長く形成されている。このベース部30には、ストレートの形態とカーブの形態との間の変形を可能にする複数の変形部36が設けられており、各変形部36には、ベース部30を上下方向に貫通する5つの線状のスリット37が設けられている。各スリット37は、0.1mm程度のスリット幅で形成されている。
本実施例3のスリット37は、ベース部30における左右方向の内側部分に設けられた第1スリット38と、ベース部30における左右の側縁の一方から左右方向の内側に向けて延びる4つの第2スリット39とを有する。第1スリット38は、左右方向に沿った直線状の切れ目により形成されている。この第1スリット38は、ベース最大幅寸法Wmに対して50%以上の幅寸法W1を有しており、それによって、ベース部30を左右方向に容易に折り曲げることができる。
また本実施例3では、第2スリット39として、ベース部30の左右側縁の一方から内側に向けて幅方向に沿って形成される2つの直線状の第2スリット39aと、ベース部30の左右側縁の他方から内側に向けて幅方向に沿って形成される2つの直線状の第2スリット39bとを有する。また、ベース部30の左右側縁の一方から形成される第2スリット39aと他方から形成される第2スリット39bとは、互いに前後方向の対応する位置に設けられている。すなわち、本実施例3の変形部36には、前後方向の対応する位置に配される左右一対の第2スリット39が2組形成されており、これらの第2スリット39は互いに平行に配されている。第1スリット38は、一方の組の左右一対の第2スリット39と、他方の組の左右一対の第2スリット39の前後方向における中心位置に配されている。
それぞれの第2スリット39の幅寸法W2は、ベース最大幅寸法Wmに対して20%以上50%未満の大きさを有する。特に、本実施例2における4つの第2スリット39は、同じ幅寸法W2で形成されている。更に、対応する左右の第2スリット39は、1つの第1スリット38に対し、幅方向における形成領域が第1スリット38の幅寸法W1の20%以上80%以下の範囲で重なるように形成されている。
以上のような本実施例3の面ファスナー3は、第1スリット38及び第2スリット39が設けられた変形部36を有することにより、面ファスナー3を図7に示したようなストレートの形態に安定して保持することができる。また、面ファスナー3に左右方向の力が加えられた場合、面ファスナー3を図8及び図9に示したように右側又は左側に容易にカーブさせることが可能である。
特に、本実施例3の面ファスナー3では、1つの変形部36に左右一対の第2スリット39が2組形成されているため、1か所の変形部36において、面ファスナー3を幅方向の一方側(右側)にも、他方側(左側)にも容易にカーブさせることが可能である。このような本実施例3の面ファスナー3によれば、前述した実施例1の面ファスナー1と同様の効果を得ることができる。
図10は、本実施例4の面ファスナーを示す平面図である。図11及び図12は、本実施例4の面ファスナーをカーブさせた状態で示す平面図及び斜視図である。
本実施例4の面ファスナー4は、ベース部40と、ベース部40に立設される左右の外壁部41と、左右の外壁部41間に配される複数の係合素子43と、左右方向に沿って配される横壁部44と、左右の外壁部41の内側に隣接して配される左右の磁性壁部45とを有する。本実施例4における左右の外壁部41、複数の係合素子43、複数の横壁部44、及び左右の磁性壁部45は、前述の実施例2の面ファスナー2と実質的に同様に形成されている。
本実施例4のベース部40は、薄板状のベース本体部40aと、ベース本体部40aの左右側縁から幅方向の外側に向けて延出する複数のヒレ片部40bと、ヒレ片部40bの上面に突設される複数の突起部40cとを有する。本実施例4のベース部40は、前述の実施例2のベース部20に対し、変形部46に設けられるスリット47の形態が異なるものの、スリット47の形態以外については、前述の実施例2のベース部20と実質的に同様に形成されている。
本実施例4のベース部40には、ストレートの形態とカーブの形態との間の変形を可能にする変形部46が設けられており、その変形部46には、ベース部40を上下方向に貫通し、0.1mm程度のスリット幅を有する2つの線状のスリット47が設けられている。本実施例4において、1つの変形部46には、スリット47として、ベース部40における左右方向の内側部分に形成される第1スリット48のみが設けられている。この場合、本実施例4の第1スリット48は、左右方向に沿った直線状の切れ目により形成される横方向の第1スリット48aと、前後方向に沿った直線状の切れ目により形成される縦方向の第1スリット48bとを有しており、面ファスナー4の平面視において十字架状の形状を呈する。
横方向の第1スリット48aは、ベース本体部40aと、幅方向の一方側に配されるヒレ片部40bとに連続して形成されている。また、横方向の第1スリット48aは、ベース最大幅寸法Wmに対して50%以上90%以下の幅寸法W1を有する。縦方向の第1スリット48bは、横方向の第1スリット48aよりも短く形成されている。また、縦方向の第1スリット48bは、ヒレ片部40bの長さ寸法(前後方向の寸法)よりも長く形成されている。
このような本実施例4の面ファスナー4は、第1スリット48が十字架状に設けられた変形部46を有することにより、面ファスナー4を図10に示したようなストレートの形態に安定して保持することができる。また、面ファスナー4に左右方向の力が加えられた場合、図11及び図12に示したように、縦方向の第1スリット48bよりもヒレ片部40b寄りに配されているベース部40の一部が、縦方向の第1スリット48bよりも内側にあるベース部40の下面側に潜り込むように移動することによって、面ファスナー4を右側又は左側に容易にカーブさせることが可能である。従って、本実施例4の面ファスナー4においても、前述した実施例1の面ファスナー1と同様の効果を得ることができる。
図13は、本実施例5の面ファスナーを示す平面図である。図14は、本実施例5の面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。
本実施例5の面ファスナー5は、ベース部50と、ベース部50に立設される左右の外壁部51と、左右の外壁部51間に配される複数の係合素子53と、左右方向に沿って配される横壁部54と、左右の外壁部51の内側に隣接して配される左右の磁性壁部55とを有する。本実施例5における左右の外壁部51、複数の係合素子53、複数の横壁部54、及び左右の磁性壁部55は、前述の実施例2の面ファスナー2と実質的に同様に形成されている。
本実施例5のベース部50は、薄板状のベース本体部50aと、ベース本体部50aの左右側縁から幅方向の外側に向けて延出する複数のヒレ片部50bと、ヒレ片部50bの上面に突設される複数の突起部50cとを有する。また、本実施例5のヒレ片部50bは、前述の実施例2のヒレ片部20bよりも細くして、すなわち、各ヒレ片部50bの長さ寸法(ヒレ片幅)を前述の実施例2のヒレ片部20bよりも小さくして形成されている。
本実施例5のベース部50には、ストレートの形態とカーブの形態との間の変形を可能にする変形部56が設けられており、その変形部56には、ベース部50を上下方向に貫通し、0.1mm程度のスリット幅を有する1つの線状のスリット57が設けられている。この場合、1つの変形部56には、スリット57として、ベース部50における左右方向の内側部分に形成される1つの第1スリット58のみが形成されている。
本実施例5の第1スリット58は、ベース本体部50aと、幅方向の一方側に配されるヒレ片部50bとに連続して左右方向に沿って設けられる直線状の切れ目により形成されている。この場合、第1スリット58は、ベース最大幅寸法Wmに対して50%以上90%以下の幅寸法W1を有する。
このような本実施例5の面ファスナー5は、第1スリット58がベース本体部50aとヒレ片部50bとに連続して設けられた変形部56を有することにより、面ファスナー5を図13に示したようなストレートの形態に安定して保持することができる。また、面ファスナー5に左右方向の力が加えられた場合、図14に示したように、第1スリット58が前後方向に開きながら、その第1スリット58が設けられたヒレ片部50bがベース本体部50aの下面側に折れ曲がる。これによって、面ファスナー5を右側又は左側に容易にカーブさせることが可能である。
従って、本実施例5の面ファスナー5においても、前述した実施例1の面ファスナー1と同様の効果を得ることができる。特に本実施例5では、面ファスナー5をクッション体に一体化したときに、折り曲げられたヒレ片部50bが、成形されたクッション体の内部に埋め込まれるため、クッション体に対する面ファスナー5の固定強度を増大させることができる。
図15は、本実施例6の面ファスナーが折り曲げられる前の状態を示す平面図である。図16〜図18は、本実施例6の面ファスナーをカーブさせた状態で様々な方向から示す模式図である。
本実施例6の面ファスナー6は、ベース部60と、ベース部60に立設される左右の外壁部61と、左右の外壁部61間に配される複数の係合素子63と、左右方向に沿って配される横壁部64と、左右の外壁部61の内側に隣接して配される左右の磁性壁部65とを有する。本実施例6における左右の外壁部61、複数の係合素子63、複数の横壁部64、及び左右の磁性壁部65は、前述の実施例2の面ファスナー2と実質的に同様に形成されている。
本実施例6のベース部60は、薄板状のベース本体部60aと、ベース本体部60aの左右側縁から幅方向の外側に向けて延出する複数のヒレ片部60bと、ヒレ片部60bの上面に突設される複数の突起部60cとを有する。本実施例6のベース部60は、前述の実施例2のベース部20に対し、変形部66に設けられるスリット67の形態が異なるものの、スリット67の形態以外については前述の実施例2のベース部20と実質的に同様に形成されている。なお、本実施例6のベース部60は、左右のヒレ片部60bを設けずに形成されていても良い。
本実施例6のベース部60には、ストレートの形態とカーブの形態との間の変形を可能にする変形部66が設けられており、その変形部66には、ベース部60を上下方向に貫通し、0.1mm程度のスリット幅を有する4つの線状のスリット67が設けられている。本実施例6において、1つの変形部66に設けられる4つのスリット67は、ベース部60の左右側縁の一方から内側に向けて幅方向に沿って形成される第2スリット69として形成されている。また、各第2スリット69は、ベース最大幅寸法Wmに対して20%以上50%未満の幅寸法W2をそれぞれ有する。
この場合、第2スリット69には、ベース部60の左右側縁の一方から内側に向けて幅方向に沿って形成される2つの直線状の第2スリット69aと、ベース部60の左右側縁の他方から内側に向けて幅方向に沿って形成される2つの直線状の第2スリット69bとが含まれる。また、ベース部60の左右側縁の一方から形成される第2スリット69aと他方から形成される第2スリット69bとは、前後方向の対応する位置に設けられている。すなわち、本実施例6の変形部66には、前後方向の対応する位置に配される左右一対の第2スリット69a,69bが2組形成されており、これらの第2スリット69a,69bは互いに平行に配されている。このような左右一対の第2スリット69a,69bが2組で設けられていることにより、ベース部60の一部を上下方向に折り曲げることが可能となる。
このため、本実施例6の変形部66は、ベース部60において2組の左右一対の第2スリット69に挟まれる部分を、図16〜図18に示したようにベース部60の下面側に部分的に折り曲げて塑性変形させることによって形成される。この場合、ベース部60を下面側に折り曲げる折り曲げ角度は特に限定されない。
このような本実施例6の面ファスナー6は、面ファスナー6をストレートの形態に安定して保持することができる。また、ベース部60の第2スリット69に挟まれた部分が折り曲げられた変形部66を有することにより、面ファスナー6に左右方向の力が加えられた場合、面ファスナー6を右側又は左側に容易にカーブさせることが可能である。更に、本実施例6の面ファスナー6では、1つの変形部66において、面ファスナー6を幅方向の一方側(右側)にも、他方側(左側)にも容易にカーブさせることが可能である。
従って、本実施例6の面ファスナー6においても、前述した実施例1の面ファスナー1と同様の効果を得ることができる。更に本実施例6では、面ファスナー6をクッション体に一体化したときに、ベース部60の折り曲げられた部分が成形されたクッション体の内部に埋め込まれるため、クッション体に対する面ファスナー6の固定強度を増大させることができる。
図19は、本実施例7の面ファスナーが折り曲げられる前の状態を示す平面図である。図20は、本実施例7の面ファスナーをカーブさせた状態で示す斜視図である。
本実施例7の面ファスナー7は、ベース部70と、ベース部70に立設される左右の外壁部71と、左右の外壁部71間に配される複数の係合素子73と、左右方向に沿って配される横壁部74と、左右の外壁部71の内側に隣接して配される左右の磁性壁部75とを有する。本実施例7における左右の外壁部71、複数の係合素子73、複数の横壁部74、及び左右の磁性壁部75は、前述の実施例1の面ファスナー1と実質的に同様に形成されている。
本実施例7のベース部70は、一定の幅寸法を有して前後方向に長く形成されている。このベース部70には、ストレートの形態とカーブの形態との間の変形を可能にする変形部76が設けられており、その変形部76には、ベース部70を上下方向に貫通し、0.1mm程度のスリット幅を有するスリット77が設けられている。
本実施例7のスリット77は、ベース部70における左右の側縁の一方から左右方向の内側に向けて延びる左右一対の第2スリット79を有する。左右の各第2スリット79は、ベース部70の側縁から左右方向に沿って直線状に延びる横方向の切れ目79aと、その横方向の切れ目79aの先端部(内側の端部)から前後方向に沿って直線状に延びる縦方向の切れ目79bとを有しており、面ファスナー7の平面視又は底面視においてL字状の形状を呈する。
また、左右の各第2スリット79は、ベース最大幅寸法Wmに対して20%以上50%未満の幅寸法W2を有する。ここで、第2スリット79の幅寸法W2とは、図19に示したように、その第2スリット79の左右方向における寸法(左右方向の成分の寸法)を言う。このようなL字状の第2スリット79が設けられていることにより、ベース部70の第2スリット79で区画された一部を上下方向に折り曲げることが可能となる。
本実施例7の変形部76は、ベース部70における第2スリット79の先端部(縦方向の切れ目79bの先端部)から左右方向の外側に延びる部分が折り目となるように、ベース部70の第2スリット79で囲まれる部分を、図20に示したようにベース部70の下面側に部分的に折り曲げることによって形成されている。この場合、ベース部70を下面側に折り曲げる折り曲げ角度は特に限定されない。
このような本実施例7の面ファスナー7は、面ファスナー7をストレートの形態に安定して保持することができる。また、ベース部70の第2スリット79に囲まれる部分が折り曲げられた変形部76を有することにより、面ファスナー7に左右方向の力が加えられた場合、面ファスナー7を右側又は左側に容易にカーブさせることが可能である。更に、本実施例7の面ファスナー7では、1つの変形部76において、面ファスナー7を幅方向の一方側(右側)にも、他方側(左側)にも容易にカーブさせることが可能である。
従って、本実施例7の面ファスナー7においても、前述した実施例1の面ファスナー1と同様の効果を得ることができる。更に本実施例7では、面ファスナー7をクッション体に一体化したときに、ベース部70の折り曲げられた部分が成形されたクッション体の内部に埋め込まれるため、クッション体に対する面ファスナー7の固定強度を増大させることができる。
1,2,3,4 面ファスナー
5,6,7 面ファスナー
10 ベース部
11 外壁部
11a 連結壁部
11b 分割縦壁体
12 縦壁列
12a 第1縦壁列
12b 第2縦壁列
13 係合素子
14 横壁部
14a 第1横壁部
14b 第2横壁部
15 磁性壁部
16 変形部
17 スリット
18 第1スリット
19 第2スリット
20 ベース部
20a ベース本体部
20b ヒレ片部
20c 突起部
21 外壁部
21a 連結壁部
21c 補強部
22 縦壁列
22a 第1縦壁列
22b 第2縦壁列
23 係合素子
24 横壁部
25 磁性壁部
26 変形部
27 スリット
28 第1スリット
29 第2スリット
30 ベース部
31 外壁部
33 係合素子
34 横壁部
35 磁性壁部
36 変形部
37 スリット
38 第1スリット
39 第2スリット
39a ベース部の左右側縁の一方から形成される第2スリット
39b ベース部の左右側縁の他方から形成される第2スリット
40 ベース部
40a ベース本体部
40b ヒレ片部
40c 突起部
41 外壁部
43 係合素子
44 横壁部
45 磁性壁部
46 変形部
47 スリット
48 第1スリット
48a 横方向の第1スリット
48b 縦方向の第1スリット
50 ベース部
50a ベース本体部
50b ヒレ片部
50c 突起部
51 外壁部
53 係合素子
54 横壁部
55 磁性壁部
56 変形部
57 スリット
58 第1スリット
60 ベース部
60a ベース本体部
60b ヒレ片部
60c 突起部
61 外壁部
63 係合素子
64 横壁部
65 磁性壁部
66 変形部
67 スリット
69 第2スリット
69a ベース部の左右側縁の一方から形成される第2スリット
69b ベース部の左右側縁の他方から形成される第2スリット
70 ベース部
71 外壁部
73 係合素子
74 横壁部
75 磁性壁部
76 変形部
77 スリット
79 第2スリット
79a 横方向の切れ目
79b 縦方向の切れ目
W1 第1スリットの幅寸法
W2 第2スリットの幅寸法
Wm ベース最大幅寸法

Claims (7)

  1. 前後方向に長尺なベース部(10,20,30,40,50,60,70)と、前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)の上面に立設される複数の係合素子(13,23,33,43,53,63,73)とを有する合成樹脂製の面ファスナー(1,2,3,4,5,6,7)において、
    前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)は、前記面ファスナー(1,2,3,4,5,6,7)を左右方向にカーブ可能にする複数のスリット(17,27,37,47,57,67,77)を有し、
    前記スリット(17,27,37,47,57,67,77)は、前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)の左側縁及び右側縁から離れて左右方向の内側部分に設けられる第1スリット(18,28,38,48,58)、及び/又は、前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)の左側縁又は右側縁から内側に向けて延びる第2スリット(19,29,39,69,79)を含み、
    前記第2スリット(19,29,39,69,79)は、前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)において前記係合素子(13,23,33,43,53,63,73)の形成領域から左右方向に最も離れた左側縁位置から右側縁位置までの左右方向における寸法をベース最大幅寸法(Wm)としたときに、前記第2スリット(19,29,39,69,79)の左右方向における寸法(W2)が前記ベース最大幅寸法(Wm)の50%未満である線状の切れ目により形成されていることを特徴とする面ファスナー。
  2. 前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)は、前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)を左右方向にカーブ可能にする複数の変形部(16,26,36,46,56,66,76)を有し、
    複数の前記変形部(16,26,36,46,56,66,76)のうちの少なくとも1箇所は、前記第1スリット(18,28,38,48,58)又は前記第2スリット(19,29,39,69,79)の組み合わせのみで構成されている請求項1記載の面ファスナー。
  3. 前記第1スリット(18,28,38,48,58)は、線状の切れ目により形成されている請求項1又は2記載の面ファスナー。
  4. 前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)は、前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)を左右方向にカーブ可能にする複数の変形部(16,26,36,46,56,66,76)を有し、
    各変形部(16,26,36,46,56,66,76)は、少なくとも1つの前記スリット(17,27,37,47,57,67,77)が前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)に対して一定の位置関係で配されることにより形成され、
    前記変形部(16,26,36,46,56,66,76)は、前記ベース部(10,20,30,40,50,60,70)の長さ方向に沿って一定の間隔に又は不規則に設けられている請求項1又は3記載の面ファスナー。
  5. 前記変形部(16,26,36)の少なくとも1箇所は、少なくとも1つの前記第1スリット(18,28,38)と、少なくとも1つの前記第2スリット(19,29,39)とを有する請求項4記載の面ファスナー。
  6. 前記ベース部(40,50)は、左右方向に一定の寸法を有するベース本体部(40a,50a)と、前記ベース本体部(40a,50a)から左右方向に延出する複数のヒレ片部(40b,50b)とを有し、
    前記変形部(46,56)の少なくとも1箇所は、前記第1スリット(48,58)のみを有し、
    少なくとも1箇所の前記変形部(46,56)に設けられる少なくとも1つの前記第1スリット(48,58)は、前記ベース本体部(40a,50a)と前記ヒレ片部(40b,50b)とに連続して形成されている請求項4又は5記載の面ファスナー。
  7. 前記変形部(66,76)の少なくとも1箇所は、前記第2スリット(69,79)のみを有し、
    前記第2スリット(69,79)は、前記ベース部(60,70)の一部を上下方向に折り曲げ可能に設けられている請求項4〜6の何れかに記載の面ファスナー。
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