JP2021069485A - 超音波診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のパラメータの値が示す被検体の状態の時間変化を視覚的に容易に把握することができる超音波診断装置を提供する。【解決手段】超音波診断装置のプロセッサは、弾性値及び減衰量の各々の時間変化Et、Atを含むグラフG1を作成してディスプレイに表示させるよう構成される。グラフG1は、時間を示す横軸と、弾性値及び減衰量の各々を示す縦軸であって、弾性値及び減衰量の各々について設定された基準値E1、E2、A1、A2に従って、疾患との関係で被検体の状態を区分S1〜S3に分類するように弾性値及び減衰量の各々を正規化して構成された縦軸と、弾性値及び減衰量の各々の時間変化Et、Atが表示される領域に表示される「Normal」の区分S1、「Moderate」の区分S2、「Severe」の区分S3とを含む。【選択図】図3

Description

本発明は、被検体に対して超音波を送信してエコー信号を取得する超音波診断装置に関する。
超音波診断装置は、被検体における様々な疾患の診断に用いられている。例えば、超音波診断装置において、被検体における肝線維化の程度を表す弾性値を取得して肝疾患に関する診断が行なわれる場合がある(例えば、特許文献1参照)。また、超音波診断装置において、被検体における脂肪化の程度を表す減衰量を取得して肝疾患に関する診断が行なわれる場合もある。
特開2016−2208
ところで、疾患についての診断は、複数のパラメータに基づいて行なわれる場合がある。例えば、超音波診断装置を用いた肝疾患に関する診断は、上述の弾性値や減衰量などの複数のパラメータの値に基づいて行なわれる場合がある。また、経過観察等のため、弾性値や減衰量など各々のパラメータの値の時間変化を見る場合もある。さらに、複数のパラメータの値の各々について、疾患との関係で被検体の状態を複数の区分に分類するための基準値が設定され、このような区分を参考にして診断が行なわれる場合がある。
ここで、ある時点における複数のパラメータに基づく診断や、一つのパラメータの値の時間変化を見ることのみならず、複数のパラメータの値の各々が示す被検体の状態の時間変化(区分の時間変化)の相関関係や、複数のパラメータの値が示す被検体の状態の時間変化そのものも診断に有用な場合がある。この場合、複数のパラメータは、互いに単位が異なるために、互いに共通の区分を有していたとしても、区分に分類するための基準値が、パラメータによって異なる。従って、複数のパラメータに基づく被検体の状態の時間変化を容易に把握することが困難である。
上記課題を解決するためになされた一の観点の発明は、被検体に対して超音波を送信してエコー信号を取得する超音波プローブと、前記被検体に対する計測によって得られた複数のパラメータの値を記憶するメモリと、プロセッサと、ディスプレイと、を備え、前記メモリには、前記複数のパラメータの各々について、異なる時間に行なわれた検査における計測によって得られた複数の値が格納されており、前記プロセッサは、前記メモリから前記複数のパラメータの値を読み出して、該複数のパラメータの値の各々の時間変化を含むグラフを作成して前記ディスプレイに表示させるよう構成され、前記グラフは、時間を示す横軸と、前記複数のパラメータの値の各々を示す縦軸であって、前記複数のパラメータの値の各々について設定された基準値に従って、疾患との関係で前記被検体の状態を複数の区分に分類するように前記複数のパラメータの値の各々を正規化して構成された縦軸と、前記複数のパラメータの値の各々の時間変化が表示される領域に表示される前記複数の区分とを含む、超音波診断装置である。
また、他の観点の発明は、被検体に対して超音波を送信してエコー信号を取得する超音波プローブと、前記被検体に対する計測によって得られた複数のパラメータの値を記憶するメモリと、プロセッサと、ディスプレイと、を備え、前記メモリには、複数のパラメータの各々について、異なる時間に行なわれた検査における計測によって得られた複数の値が格納されており、前記プロセッサは、前記メモリから前記複数のパラメータの値を読み出して、該複数のパラメータの値の時間変化を含むグラフを作成して前記ディスプレイに表示させるよう構成され、 前記グラフは、前記複数のパラメータの値の各々に対応する複数の軸であって、前記複数のパラメータの値の各々について設定された基準値に従って、疾患との関係で前記被検体の状態を複数の区分に分類するように構成された複数の軸と、同じ時間に行なわれた検査で得られた前記複数のパラメータの値に応じた点を、前記複数の軸に従って前記取得時間ごとにプロットして得られた複数の点と、該複数の点が表示される領域に表示される前記複数の区分とを含む、超音波診断装置である。
上記一の観点の発明によれば、複数のパラメータの値の時間変化を含むグラフが表示される。このグラフの縦軸は、複数のパラメータの値の各々について設定された基準値に従って、疾患との関係で前記被検体の状態を複数の区分に分類するように前記複数のパラメータの値の各々を正規化して構成されており、グラフにおいて、複数のパラメータの値の各々の時間変化が表示される領域に、複数の区分が表示される。このように構成されたグラフが表示されることにより、複数のパラメータの各々が示す被検体の状態の時間変化の相関関係及び複数のパラメータの各々が示す被検体の状態の時間変化そのものを視覚的に容易に把握することができる。よって、複数のパラメータに基づく被検体の状態の時間変化を容易に把握することができるといえる。
上記他の観点の発明によれば、複数のパラメータの値の時間変化を含むグラフが表示される。このグラフは、複数のパラメータの値の各々に対応する複数の軸を有し、各々の軸は、複数のパラメータの値の各々について設定された基準値に従って、疾患との関係で前記被検体の状態を複数の区分に分類するように構成されている。そして、グラフにおいて、同じ時間に行なわれた検査で得られた複数のパラメータの値に応じた点を、前記複数の軸に従って前記取得時間ごとにプロットして得られた複数の点が表示される領域に、複数の区分が表示される。従って、複数のパラメータの値の時間変化が、疾患との関係で分類された前記被検体の状態に関する複数の区分のうち、どの区分に属するかが分かるようにして一つのグラフに表示される。このようなグラフが表示されることにより、複数のパラメータの値が示す被検体の状態の時間変化を視覚的に容易に把握することができる。
本発明の超音波診断装置の実施形態の一例の構成を示すブロック図である。 実施形態においてグラフを表示させるための処理を示すフローチャートである。 第1実施形態におけるグラフの一例を示す図である。 計測の処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の第1変形例におけるグラフの一例を示す図である。 第2実施形態におけるグラフの一例を示す図である。 第2実施形態の第1変形例におけるグラフの一例を示す図である。 第2実施形態の第2変形例におけるグラフの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。図1に示す超音波診断装置1は超音波プローブ2を備え、この超音波プローブ2によって、被検体に対して超音波を送信してエコー信号を取得する。より詳細に説明すると、超音波診断装置1は、送信ビームフォーマ3および送信機4を含み、これら送信ビームフォーマ3および送信機4によって、超音波プローブ2内に配列された複数の振動素子2aをドライブしてパルス超音波信号を被検体(図示せず)に放射する。パルス超音波信号は、被検体内において反射して振動素子2aに戻るエコーを生成する。エコーは、振動素子2aによって電気信号に変換され、電気信号は、受信機5によって受信される。受信されたエコーを表す電気信号、すなわちエコー信号は、受信ビームフォーマ6に入力され、この受信ビームフォーマ6において受信ビームフォーミングが行われる。受信ビームフォーマ6は、受信ビームフォーミング後の超音波データをプロセッサ7へ出力するようになっていてもよい。
受信ビームフォーマ6は、ハードウェアビームフォーマであってもソフトウェアビームフォーマであってもよい。受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、受信ビームフォーマ6は、グラフィックス処理ユニット(GPU)、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または論理演算を実行することができる他の種類のプロセッサのうちの任意の1つまたは複数を含む1つまたは複数のプロセッサを備えることができる。受信ビームフォーマ6を構成するプロセッサは、後述のプロセッサ7とは別のプロセッサで構成されていてもよいし、プロセッサ7で構成されていてもよい。
超音波プローブ2は、送信ビームフォーミングおよび/または受信ビームフォーミングの全部または一部を行うための電気回路を含むことができる。例えば、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6の全部または一部は、超音波プローブ2内に設けられていてもよい。
超音波診断装置1は、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6を制御するためのプロセッサ7も含む。プロセッサ7は、超音波プローブ2と電子通信している。プロセッサ7は、超音波プローブ2を制御して超音波データを取得することができる。プロセッサ7は、振動素子2aのどれがアクティブであるか、および超音波プローブ2から送信される超音波ビームの形状を制御する。プロセッサ7はまた、ディスプレイ8とも電子通信しており、プロセッサ7は、超音波データを処理してディスプレイ8上に表示するための超音波画像にすることができる。「電子通信」という用語は、有線通信と無線通信の両方を含むように定義することができる。プロセッサ7は、一実施形態によれば中央処理装置(CPU)を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、または他のタイプのプロセッサなど、処理機能を実行することができる他の電子構成要素を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、処理機能を実行することができる複数の電子構成要素を含むことができる。例えばプロセッサ7は、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、およびグラフィックスプロセッシングユニットを含む電子構成要素のリストから選択された2つ以上の電子構成要素を含むことができる。
プロセッサ7は、RFデータを復調する複合復調器(図示せず)を含むこともできる。別の実施形態では、処理チェーンの早いうちに復調を実行することができる。
プロセッサ7は、複数の選択可能な超音波モダリティに従った1つまたは複数の処理動作をデータに行うように構成されている。エコー信号が受信されるとき、データは走査セッション中にリアルタイムで処理することができる。この開示のために、「リアルタイム」という用語は、いかなる意図的な遅延もなく行われる手順を含むように定義される。
また、データは、超音波の走査中に一時的にバッファに格納し、ライブ操作またはオフライン操作でリアルタイムではなく処理することができる。バッファは、メモリ9によって構成されていてもよい。この開示において、「データ」という用語は、本開示においては、超音波装置を用いて取得される1つまたは複数のデータセットを指すように使用することができる。
超音波データ(ローデータ(raw data))は、プロセッサ7によって他のまたは異なるモード関連モジュール(例えば、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、など)で処理して超音波画像のデータを作ることができる。例えば、1つまたは複数のモジュールが、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、およびそれらの組合せ、などの超音波画像を生成することができる。画像ビームおよび/または画像フレームは保存され、データがメモリに取得された時を示すタイミング情報を記録することができる。前記モジュールは、例えば、画像フレームを座標ビーム空間から表示空間座標に変換するために走査変換演算を実行する走査変換モジュールを含むことができる。被検体に処置が実施されている間にメモリから画像フレームを読み取り、その画像フレームをリアルタイムで表示する映像プロセッサモジュールが設けられてもよい。映像プロセッサモジュールは画像フレームを画像メモリに保存することができ、超音波画像は画像メモリから読み取られディスプレイ8に表示される。画像メモリは、メモリ9によって構成されていてもよい。
プロセッサ7が複数のプロセッサを含む場合、プロセッサ7が担当する上述の処理タスクを、複数のプロセッサが担当してもよい。例えば、第1のプロセッサを使用して、RF信号を復調および間引きすることができ、第2のプロセッサを使用して、データをさらに処理した後、画像を表示することができる。
また、例えば受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、その処理機能は、単一のプロセッサで実行されてもよいし、複数のプロセッサで実行されてもよい。
ディスプレイ8は、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどである。
メモリ9は、任意の既知のデータ記憶媒体であり、非一過性の記憶媒体及び一過性の記憶媒体を含む。非一過性の記憶媒体は、例えば、HDD(Hard Disk Drive:ハードディスクドライブ)、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性の記憶媒体である。非一過性の記憶媒体は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの可搬性の記憶媒体を含んでいてもよい。プロセッサ7によって実行されるプログラムは、非一過性の記憶媒体に記憶されている。
一過性の記憶媒体は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶媒体である。
ユーザインタフェース10は、操作者の入力を受け付けることができる。例えば、ユーザインタフェース10は、ユーザーからの指示や情報の入力を受け付ける。ユーザインタフェース10は、キーボード(keyboard)、ハードキー(hard key)、トラックボール(trackball)、ロータリーコントロール(rotary control)及びソフトキー等を含んで構成されている。ユーザインタフェース10は、ソフトキー等を表示するタッチスクリーンを含んでいてもよい。
次に、本例の超音波診断装置の作用について説明する。ここでは、図2のフローチャートに基づいて、図3に示すグラフG1の表示について説明する。グラフG1は、弾性値と減衰量の時間変化を含むグラフである。符号Etは被検体に対する計測によって得られた弾性値の時間変化を示し、符号Atは被検体に対する計測によって得られた減衰量の時間変化を示している。弾性値E(Kpa)及び減衰量A(dB/cm/MHz)は、メモリ9に格納されている。弾性値E及び減衰量Aは、本発明におけるパラメータの値の実施の形態の一例である。
図2のフローチャートにおいて、先ずステップS1では、プロセッサ7は、メモリ9に格納された弾性値E及び減衰量Aを読み出す。メモリ9には、弾性値E及び減衰量Aの各々について、超音波診断装置1において、異なる時間に行なわれた検査における計測によって得られた複数の値が格納されている。
より詳細には、弾性値E及び減衰量Aは、被検体に対する超音波の送受信によって得られたエコー信号に基づいてプロセッサ7により演算され、メモリ9に格納されている。メモリ9には、超音波診断装置1を用いた複数の検査の各々において得られた弾性値E及び減衰量Aが格納されている。複数の検査は、例えば経過観察等の目的で所要の時間を空けて行なわれる。本例では、1ヶ月ごとに検査が行われており、1月(JAN)、2月(FEB)、3月(MAR)、4月(APR)の検査で得られた弾性値E及び減衰量Aがメモリ9に格納されている。
計測について説明する。一実施形態においては、ステップS1の前に、超音波診断装置1において計測が行なわれる。本願の実施形態では、1ヶ月ごとに行なわれる検査の各々を1回の検査(同じ検査、同じ時間に行なわれた検査)と定義し、1回の検査で弾性値Eの計測と減衰量Aの計測が行なわれる。従って、メモリ9には、弾性値E及び減衰量Aの各々について、異なる時間に行なわれた検査で得られた計測値が格納されている。
図4のフローチャートに従って、弾性値E及び減衰量Aの計測について説明する。先ず、ステップS11では、超音波プローブ2が超音波の送受信を行なってエコー信号を取得する。次に、ステップS12では、プロセッサ7は、エコー信号に基づいて、公知の手法により弾性値E及び減衰量Aの演算を行なう。例えば、弾性値Eは、超音波プローブ2から被検体に対して超音波のプッシュパルスを送信して弾性波を発生させ、弾性波の伝搬速度をエコー信号に基づいて計測することによって得られる。また、減衰量Aは、超音波プローブ2から被検体に対して超音波を送信して得られたエコー信号の音線方向における減衰量を演算して得られる。弾性値Eを演算するためのエコー信号の取得と、減衰量Aを演算するためのエコー信号の取得は、ステップS11において別々に行われてもよい。
ステップS13では、プロセッサ7は、ステップS12において得られた弾性値E及び減衰量Aをメモリ9へ格納する。
例えば、図2に示すフローチャートにおける処理は、4月の検査において、ステップS11〜S13の処理によって弾性値E及び減衰量Aが得られると開始される。図2のフローチャートの説明に戻ると、ステップS2では、プロセッサ7は、ステップS1で読み出された弾性値E及び減衰量Aの各々の時間変化Et、Atを含むグラフG1を作成する。そして、プロセッサ7は、ステップS3において、グラフG1をディスプレイ8に表示させる。
グラフG1について図3に基づいて説明する。グラフG1は、点Pe1〜Pe4及びこれら点Pe1〜Pe4を結ぶ線Leで構成される弾性値Eの時間変化Etと、「×」(バツ)印で示される点Ca1〜Ca4及び点Ca1〜Ca4を結ぶ線Laで構成される減衰量Aの時間変化Atを含んでいる。グラフG1は、時間を示す横軸と、弾性値E及び減衰量Aの各々を示す縦軸とを含む。横軸は、1月(JAN)から4月(APR)までの時間軸である。縦軸は、2つの軸で構成され、弾性値Eを示す軸と減衰量Aを示す軸で構成される。
弾性値Eを示す縦軸と減衰量Aを示す縦軸は、互いに異なる色で表示されるようになっていてもよい。この場合、点Pe1〜Pe4及び線Leと、点Ca1〜Ca4及び線Laは、対応する縦軸と同じ色で表示されるようになっていてもよい。この場合、点Ca1〜Ca4は、「×」印ではなく、点Pe1〜Pe4と同じ表示形態(丸)となっていてもよい。
縦軸は、疾患との関係で被検体の状態を複数の区分に分類するように、弾性値E及び減衰量Aの各々を正規化して構成されている。複数の区分は、弾性値E及び減衰量Aの各々について設定された基準値に従って分類される。複数の区分は、本例では、3つの区分であり、「Normal」の区分S1、「Moderate」の区分S2、「Severe」の区分S3である。これら3つの区分S1〜S3は、弾性値E及び減衰量Aの各々の時間変化Et、Atが表示される領域に表示され、グラフG1を構成している。
弾性値Eにおける区分S1〜S3を定める基準値として、基準値E1、E2が設定されている。また、減衰量Aにおける区分S1〜S3を定める基準値として、基準値A1、A2が設定されている。基準値E1、E2、A1、A2はメモリ9に格納されており、プロセッサ7は、メモリ9から基準値E1、E2、A1、A2を読み出してグラフG1を作成する。
弾性値Eについて、0≦E<E1は「Normal」の区分S1、E1≦E<E2は「Moderate」の区分S2、E≧E2は「Severe」の区分S3である。また、減衰量の値Aについて、0≦A<A1は「Normal」の区分S1、A1≦A<A2は「Moderate」の区分S2、A≧A2は「Severe」の区分S3である。
区分S1〜S3は、疾患との関係における被検体の状態を示している。従って、基準値E1、E2は、弾性値Eにおいて疾患との関係における被検体の状態を定める基準値である。また、基準値A1,A2は、減衰量Aにおいて疾患との関係における被検体の状態を定める基準値である。区分S1は、例えば再検査も要経過観察も必要なく、疾患のリスクが低いことを意味する。区分S2は、例えば一定期間t1ごとの検査が必要であり、疾患のリスクが中程度であることを意味する。区分S3は、例えば一定期間t2(t2<t1)ごとの検査が必要であり、疾患のリスクが高いことを意味する。
区分S1〜S3は、弾性値Eと減衰量Aとで共通であるが、これら区分S1〜S3を定める基準値は、弾性値Eと減衰量Aとで、単位のみならず数値そのものが異なっている。すなわち、E1≠A1であり、E2≠A2である。そこで、縦軸において、基準値E1、A1が同じ位置となり、なおかつ基準値E2、A2も同じ位置となるように、弾性値E及び減衰量Aの各々を正規化して縦軸が構成されている。従って、弾性値Eを示す縦軸と減衰量Aを示す縦軸の各々において互いに同じ長さを有する範囲であっても、数値範囲は異なっていてもよい。
区分S1〜S3は、弾性値Eの時間変化Et及び減衰量Aの時間変化Atが表示される領域に、互いに識別可能な形態で表示される。ここでは、区分S1〜S3には、互いに異なる密度のドット(dot)が表示されている。区分S1〜S3には、互いに異なる色のドットで表示されてもよい。また、本例では、区分S1には「Normal」の文字が表示され、区分S2には「Moderate」の文字が表示され、区分S3には「Severe」の文字が表示される。
本例によれば、グラフG1がディスプレイ8に表示されることにより、弾性値Eの時間変化Etと減衰量Aの時間変化Atとの相関関係を、疾患との関係で被検体の状態を分類した区分S1〜S3と関連付けて視覚的に容易に把握することができる。具体的には、グラフG1において、減衰量Aは、1月の検査では区分S3の「Severe」であったが、2月の検査では区分S2の「Moderate」になり、3月及び4月の検査では区分S1の「Normal」になっている。一方、弾性値Eについては、1月〜4月まで、「Moderate」又は「Moderate」と「Normal」の境界になっている。ユーザーは、グラフG1を見ることによって、弾性値Eが示す被検体の状態の時間変化(弾性値Eについての区分の変化)及び減衰量Aが示す被検体の状態の時間変化(減衰量Aについての区分の変化)の相関関係や、弾性値Eが示す被検体の状態の時間変化そのもの及び減衰量Aが示す被検体の状態の時間変化そのものを視覚的に容易に把握することができる。以上により、複数のパラメータに基づく被検体の状態の時間変化を容易に把握することができる。
さらには、弾性値E及び減衰量Aの時間変化Et、Atの相関関係や弾性値E及び減衰量Aについての区分変化の相関関係を観察することで、従来は気づきにくかった知見を得られる可能性がある。一例として、弾性値E及び減衰量Aの各々の時間変化Et、Atにおいて、被検体の減量によって比較的短い期間で脂肪量が減少して減衰量Aが小さくなる一方で、弾性値Eが比較的短い期間で大きくなっている場合、減衰量Aが小さくなる前の弾性値Eは、脂肪量が多いことによる減衰の影響により、プッシュパルスを用いた弾性値Eの計測が正確に行えなかった可能性を否定できないことを知ることができる。
次に、第1実施形態の変形例について説明する。先ず、第1変形例について説明する。第1変形例においては、プロセッサ7は、グラフG1の代わりに、図5に示すグラフG2を作成してディスプレイ8に表示させる。グラフG2は、弾性値E及び減衰量Aの各々の時間変化Et、Atのほか、輝度値B(dB)の時間変化Btを含む。グラフG2の縦軸は、弾性値E、減衰量A及び輝度値Bの各々を示している。輝度値Bは、例えばBモード画像における関心領域の輝度値の平均値であり、例えば減衰量Aを得るために用いたエコー信号に基づいてプロセッサ7が演算して得られ、メモリ9に格納される。
本例では、弾性値E、減衰量A及び輝度値Bの各々について、同じ時間に行なわれた検査、すなわち1回の検査は、複数回の計測を含んでいる。例えば、1ヶ月ごとの検査において、弾性値E、減衰量A及び輝度値Bの各々について複数回の計測が行なわれる。従って、1回の検査で、弾性値E、減衰量A及び輝度値Bの各々について、複数の計測値が得られる。
グラフG2は、弾性値E、減衰量A及び輝度値Bの各々について1回の検査における複数回の計測で得られた計測値の分布を示すバーBA1、BA2、BA3を含んでいる。すなわち、バーBA1は弾性値Eの分布を示し、バーBA2は減衰量Aの分布を示し、バーBA3は輝度値Bの分布を示す。
本例における弾性値Eの時間変化Etは、弾性値Eの分布の中央値を示す点Pe1〜Pe4及びこれら点Pe1〜Pe4を結ぶ線Leで構成される。本例における弾性値Eの時間変化Etは、弾性値Eの代表値の時間変化である。
また、本例における減衰量Aの時間変化Atは、減衰量Aの分布の中央値を示す点Ca1〜Ca4及びこれら点Ca1〜Ca4を結ぶ線Laで構成される。本例における減衰量Aの時間変化Atは、減衰量Aの代表値の時間変化である。
また、本例における輝度値Bの時間変化Btは、輝度値Bの分布の中央値を示す点Tb1〜Tb4及びこれら点Tb1〜Tb4を結ぶ線Lbで構成される。本例では、点Tb1〜Tb4は、三角形で構成されている。本例における輝度値Bの時間変化Btは、輝度値Bの代表値の時間変化である。
点Pe1〜Pe4はバーBA1内に表示され、点Ca1〜Ca4はバーBA2内に表示され、点Tb1〜Tb4はバーBA3内に表示されている。1回の検査におけるバーBA1〜BA3は、横軸の方向においてずらして表示されている。
本例のグラフG2においても、縦軸は、弾性値E、減衰量A及び輝度値Bの各々を正規化して構成されている。本例では、3つの区分S1〜S3を定める基準値として、基準値E1、E2、A1、A2の他、輝度値Bについての基準値B1、B2がメモリ9に格納されている。輝度値Bについて、0≦B<B1は「Normal」の区分S1、B1≦B<B2は「Moderate」の区分S2、B≧B2は「Severe」の区分S3である。
本例における図5に示された区分S1〜S3には、図3と同様に互いに異なる密度のドットが表示されている。ただし、「Normal」、「Moderate」、「Severe」の文字は表示されなくてもよい。
次に、第2変形例について説明する。メモリ9には、被検体に対する計測によって得られた値として、超音波診断装置1とは異なる他の装置(図示省略)から入力されたパラメータの値が格納されていてもよい。この場合も、メモリ9には、あるパラメータについて、他の装置において、異なる時間に行なわれた検査における計測によって得られた複数の値が格納される。例えば、1ヶ月ごとに、超音波診断装置1とは異なる装置において得られた被検体の体重や血液検査の数値などが、メモリ9に格納されていてもよい。
本例では、メモリ9には、超音波診断装置1とは異なる他の装置において得られたパラメータの値についても、区分1〜3を定める基準値が格納されている。
本例では、ステップS1において、プロセッサ7は、弾性値E及び減衰量Aの他、超音波診断装置1とは異なる装置から入力されてメモリ9に記憶されたパラメータの値を読み出す。そして、ステップS2、S3において、プロセッサ7は、弾性値E及び減衰量Aの各々の時間変化Et、Atの他、超音波診断装置1とは異なる装置から入力されたパラメータの値の時間変化を含むグラフ(図示省略)を作成し表示する。このグラフにおいて、縦軸は、疾患との関係で被検体の状態を3つの区分S1〜S3に分類するように、超音波診断装置1とは異なる装置から入力されたパラメータの値も正規化して構成されている。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態の超音波診断装置も、図1に示す超音波診断装置1で構成される。以下、第1実施形態と同一事項については説明を省略する。
第2実施形態においては、プロセッサ7は、図2に示すフローチャートに従って、図6に示すグラフG3を作成し表示する。なお、本例においても、図4に従って計測が行なわれる。
グラフG3について説明する。グラフG3は、弾性値Eに対応する横軸及び減衰量Aに対応する縦軸を有する。また、グラフG3は、1回の検査(同じ時間に行なわれた検査)で得られた弾性値E及び減衰量Aに応じた点を、横軸及び縦軸に従って取得時間ごとにプロットして得られた複数の点Pea1〜Pea4を有する。さらに、グラフG3は、複数の点Pea1〜Pea4を結ぶ線Leaを含む。
グラフGは、「JAN」「FEB」「MAR」「APR」の文字を有する。「JAN」の文字は、点Pea1が1月の検査で得られた弾性値E及び減衰量Aに応じた点であることを示し、「FEB」の文字は、点Pea2が2月の検査で得られた弾性値E及び減衰量Aに応じた点であることを示す。また、「MAR」の文字は、点Pea3が3月の検査で得られた弾性値E及び減衰量Aに応じた点であることを示し、「APR」の文字は、点Pea4が4月の検査で得られた弾性値E及び減衰量Aに応じた点であることを示す。従って、点Pea1〜Pea4及び線Leaは、弾性値E及び減衰量Aの時間変化EAtを示している。
横軸及び縦軸は、疾患との関係で被検体の状態を3つの区分S1〜S3に分類するように構成されている。実施形態の一例では、横軸における区分S1の長さと縦軸における区分S1の長さが等しくなり、横軸における区分S2の長さと縦軸における区分S2の長さが等しくなり、横軸における区分S3の長さと縦軸における区分S3の長さが等しくなるように、横軸及び縦軸が弾性値E及び減衰量Aの各々を正規化して構成されていてもよい。図6に示すグラフG3はこのように構成されている。
区分S1〜S3は、本例においても基準値E1、E2、A1、A2に従って分類される。ただし、本例では、弾性値E及び減衰量Aについて、0≦E<E1かつ0≦A<A1は、「Normal」の区分S1である。弾性値E及び減衰量Aについて、E1≦E<E2かつA<A2であるか、またはE<E1かつA1≦A<A2は、「Moderate」の区分S2である。弾性値E及び減衰量Aについて、E≧E2であるか、またはA≧A2は、「Severe」の区分S3である。区分S1〜S3は、点Pea1〜Pea4が表示される領域に表示される。
本例によれば、グラフG3がディスプレイ8に表示されることにより、弾性値E及び減衰量Aに応じた点Pea1〜Pea4が、時間の経過に伴ってどのように推移するかを、疾患との関係で被検体の状態を分類した区分S1〜S3と関連付けて視覚的に容易に把握することができる。具体的には、グラフG3において、1月の検査における弾性値E及び減衰量Aを示す点Pea1は、区分3の「Sever」であったが、2月の検査では、弾性値E及び減衰量Aがともに減少して、点Pea2は区分2の「Moderate」になっている。また、3月の検査では、点Pea3は区分2の「Moderate」のままであるが、弾性値Eがやや上昇し減衰量Aはやや減少している。また、4月の検査では、点Pea4は区分2の「Moderate」のままであるが、弾性値E及び減衰量Aともにやや減少している。ユーザーは、グラフG3を見ることによって、弾性値E及び減衰量Aが示す被検体の状態の時間変化を視覚的に容易に把握することができる。
次に、第2実施形態の変形例について説明する。先ず、第1変形例について説明する。第1変形例においては、プロセッサ7は、グラフG3の代わりに、図7に示すグラフG4を作成してディスプレイ8に表示させる。グラフG4は、グラフG3に含まれる構成の他、十字形のマーカーMK1〜MK4を有する。本例では、第1実施形態の第1変形例と同様に、弾性値E及び減衰量Aの各々について、同じ時間に行なわれた検査、すなわち1回の検査は、複数回の計測を含んでいる。マーカーMK1〜MK4は、複数回の計測で得られた弾性値E及び減衰量Aの標準偏差を示す。具体的には、マーカーMK1は、1月の検査における複数回の計測で得られた弾性値E及び減衰量Aの標準偏差を示し、マーカーMK2は、2月の検査における複数回の計測で得られた弾性値E及び減衰量Aの標準偏差を示す。また、マーカーMK3は、3月の検査における複数回の計測で得られた弾性値E及び減衰量Aの標準偏差を示し、マーカーMK4は、4月の検査における複数回の計測で得られた弾性値E及び減衰量Aの標準偏差を示す。
マーカーMK1〜MK4において、横方向の線は、1回の検査における複数回の計測で得られた弾性値Eの標準偏差を示し、縦方向の線は、1回の検査における複数回の計測で得られた減衰量Aの標準偏差を示す。点Pea1〜Pea4は、1回の検査における複数回の計測で得られた弾性値E及び減衰量Aの平均値を示している。本例における弾性値E及び減衰量Aの時間変化EAtは、弾性値E及び減衰量Aの平均値の時間変化である。平均値は、本発明における代表値の実施の形態の一例である。また、標準偏差は、本発明における散布度の実施の形態の一例である。
次に、第2変形例について説明する。第1実施形態の第2変形例と同様に、メモリ9には、被検体に対する計測によって得られた値として、超音波診断装置1とは異なる他の装置(図示省略)から入力された値が格納されていてもよい。本例では、超音波診断装置1における計測で得られるパラメータと同じパラメータすなわち弾性値及び減衰量について、超音波診断装置1とは異なる装置において異なる時間に行なわれた検査で取得された値がメモリ9に格納される。超音波診断装置1とは異なる装置は、異なるモダリティの装置であってもよい。本例では、超音波診断装置1とは異なる装置はMRI装置である。
MRI装置において取得される弾性値及び減衰量を、弾性値EM及び減衰量AMとする。弾性値EM及び減衰量AMは、本発明における第二の値の実施の形態の一例である。また、超音波診断装置1で得られる弾性値E及び減衰量Aは、ここでは本発明における第一の値の実施の形態の一例である。
本例では、ステップS1において、プロセッサ7は、弾性値E及び減衰量Aの他、弾性値EM及び減衰量AMをメモリ9から読み出す。そして、ステップS2、S3において、プロセッサ7は、弾性値E及び減衰量Aの他、弾性値EM及び減衰量AMを用いて、図8に示すグラフG5を作成してディスプレイ8に表示させる。
グラフG5について、図8に基づいて説明する。グラフG5は、グラフG3と同一の構成要素の他、星形の点Pea11〜Pea14及び線Lea2を有する時間変化EAt2を含んでいる。ちなみに、本例では弾性値E及び減衰量Aの時間変化は符号EAt1で示され、点Pea1〜Pea4を結ぶ線は符号Lea1で示されている。
時間変化EAt2は、MRI装置で得られた弾性値EM及び減衰量AMに基づいて作成される。ここで、MRI装置で得られる弾性値EM及び減衰量AMは、超音波診断装置1で得られる弾性値E及び減衰量Aとは単位が異なっている。プロセッサ7は、MRI装置で得られメモリ9に格納された弾性値EM及び減衰量AMを読み出して、超音波診断装置1における弾性値E及び減衰量Aの単位に変換する。プロセッサ7は、このように変換によって得られた弾性値E及び減衰量Aの時間変化EAt2を含むグラフG5を作成し表示させる。
なお、プロセッサは、グラフG5を作成するタイミングではなく、MRI装置から弾性値EM及び減衰量AMが超音波診断装置1に入力されたタイミングで、弾性値EMから弾性値Eへの変換及び減衰量AMから減衰量Aへの変換を行ない、変換後の弾性値E及び減衰量Aをメモリ9に格納してもよい。この場合、プロセッサ7は、変換後の弾性値E及び減衰量Aをメモリ9から読み出してグラフG5を作成する。
時間変化EAt2において、点Pea11は、MRI装置において1月の検査で得られた弾性値EM及び減衰量AMに応じた点であり、点Pea2は、MRI装置において2月の検査で得られた弾性値EM及び減衰量AMに応じた点である。また、点Pea3は、MRI装置において3月の検査で得られた弾性値EM及び減衰量AMに応じた点であり、点Pea4は、MRI装置において4月の検査で得られた弾性値EM及び減衰量AMに応じた点である。
以上、本発明を前記実施形態によって説明したが、本発明はその主旨を変更しない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、第1実施形態の第1変形例において、バーBA1〜BA3は表示されなくともよい。
また、上記実施形態において挙げられたパラメータは一例であり、本発明はこれらに限られるものではない。例えば、Bモード画像における関心領域内の輝度値の分散値、後方散乱係数、Bモードデータに対するテキスチャ解析結果、粘性値などの時間変化を含むグラフが作成され表示されてもよい。
また、上記実施形態で挙げたパラメータは、値が大きいほど疾患のリスクが大きくなるパラメータであるが、値が小さいほど疾患のリスクが大きくなるパラメータについても、同様に本発明を適用することができる。値が小さいほど疾患のリスクが大きくなるパラメータについては、逆数で正規化を行なう。
さらに、グラフG1〜G5において、弾性値Eや減衰量A等を示す点の表示形態の種類を、ユーザーの選択等によって変更できるようになっていてもよい。また、点Pe1〜Pe4の少なくともいずれか一つ、点Ca1〜Ca4の少なくともいずれか一つ、点Tb1〜Tb4の少なくともいずれか一つ、点Pea1〜Pea4の少なくともいずれか一つ、点Pea11〜Pea14の少なくともいずれか一つが、他とは異なる種類の表示形態であってもよい。例えば、点Pe1〜Pe4のうち、点Pe3に対応する計測値についてコメントが付されている場合、点Pe3が、点Pe1、Pe2及びPe4とは異なる種類の表示形態(例えば四角形)で表示されていてもよい。或いは、被検体に対する薬物治療の開始前後において、弾性値Eや減衰量A等を示す点の表示形態の種類が異なっていてもよい。
また、第1実施形態においても、第2実施形態の第2変形例と同様に、超音波診断装置1とは異なる他の装置から入力されたパラメータの値に基づく時間変化が表示されてもよい。
1 超音波診断装置
2 超音波プローブ
7 プロセッサ
8 ディスプレイ
9 メモリ

Claims (10)

  1. 被検体に対して超音波を送信してエコー信号を取得する超音波プローブと、
    前記被検体に対する計測によって得られた複数のパラメータの値を記憶するメモリと、
    プロセッサと、
    ディスプレイと、
    を備え、
    前記メモリには、前記複数のパラメータの各々について、異なる時間に行なわれた検査における計測によって得られた複数の値が格納されており、
    前記プロセッサは、前記メモリから前記複数のパラメータの値を読み出して、該複数のパラメータの値の各々の時間変化を含むグラフを作成して前記ディスプレイに表示させるよう構成され、
    前記グラフは、時間を示す横軸と、前記複数のパラメータの値の各々を示す縦軸であって、前記複数のパラメータの値の各々について設定された基準値に従って、疾患との関係で前記被検体の状態を複数の区分に分類するように前記複数のパラメータの値の各々を正規化して構成された縦軸と、前記複数のパラメータの値の各々の時間変化が表示される領域に表示される前記複数の区分とを含む、超音波診断装置。
  2. 被検体に対して超音波を送信してエコー信号を取得する超音波プローブと、
    前記被検体に対する計測によって得られた複数のパラメータの値を記憶するメモリと、
    プロセッサと、
    ディスプレイと、
    を備え、
    前記メモリには、複数のパラメータの各々について、異なる時間に行なわれた検査における計測によって得られた複数の値が格納されており、
    前記プロセッサは、前記メモリから前記複数のパラメータの値を読み出して、該複数のパラメータの値の時間変化を含むグラフを作成して前記ディスプレイに表示させるよう構成され、
    前記グラフは、前記複数のパラメータの値の各々に対応する複数の軸であって、前記複数のパラメータの値の各々について設定された基準値に従って、疾患との関係で前記被検体の状態を複数の区分に分類するように構成された複数の軸と、同じ時間に行なわれた検査で得られた前記複数のパラメータの値に応じた点を、前記複数の軸に従って前記取得時間ごとにプロットして得られた複数の点と、該複数の点が表示される領域に表示される前記複数の区分とを含む、超音波診断装置。
  3. 前記パラメータの値は、前記エコー信号に基づいて演算された値を含む、請求項1又は2に記載の超音波診断装置。
  4. 前記パラメータの値は、前記超音波診断装置とは異なる他の装置から入力された値を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  5. 前記パラメータの値は、同じパラメータについて、前記エコー信号に基づいて演算された第一の値と、前記超音波診断装置とは異なる装置において取得された第二の値を含み、
    前記プロセッサは、前記第一及び前記第二の値の時間変化を含むグラフを作成して前記ディスプレイに表示させる、請求項4に記載の超音波診断装置。
  6. 前記プロセッサは、前記第一の値とは単位が異なる前記第二の値を、前記第一の値の単位に変換し、変換後の第二の値の時間変化を含むグラフを作成して前記ディスプレイに表示させる、請求項5に記載の超音波診断装置。
  7. 同じ時間に行なわれた1回の検査は複数回の計測を含んでおり、1回の検査における同じパラメータの値は、複数回の計測によって得られた複数の値を含んでおり、
    前記プロセッサは、同じパラメータについて前記複数の値の代表値を演算し、該代表値の時間変化を表示する、請求項1〜6のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  8. 前記プロセッサは、同じパラメータについての前記複数の値の分布又は散布度を前記グラフに表示する、請求項7に記載の超音波診断装置。
  9. 前記メモリには、前記基準値が格納されており、
    前記プロセッサは、前記メモリから前記基準値を読み出して前記グラフを作成する、
    請求項1〜8のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
  10. 前記複数の区分は、互いに識別可能な形態で表示される、請求項1〜9のいずれか一項に記載の超音波診断装置。
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