JP7053910B1 - 解析装置及びその制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】被検体に注入された造影剤から反射した超音波の信号強度の時間変化曲線に関する視認性を向上する。【解決手段】解析装置のプロセッサは、メモリから造影剤によって反射した超音波の信号強度を示すデータを読み出して複数のデータ群Dの各々について、信号強度の代表値のデータを算出する。そして、プロセッサは、メモリから読み出したデータ及び代表値のデータに基づく超音波の信号強度の時間変化曲線Tを作成してディスプレイに表示する。時間変化曲線Tにおいて、時間軸方向において隣り合うデータ群Dの間は、データ群Dの各々についての代表値のデータによって接続されている。【選択図】図4

Description

本発明は、被検体に注入された造影剤によって反射した超音波の信号強度の時間変化曲線を作成する解析装置及びその制御プログラムに関する。
超音波診断装置では、被検体に注入された造影剤によって反射した超音波の信号強度を示す造影画像が作成されることがある。また、造影画像に設定された関心領域(ROI:Region Of Interest)内について時間変化曲線が作成されることがある(例えば、特許文献1参照)。この時間変化曲線は、関心領域内の信号強度の時間変化を示し、TIC(Time Intensity Curve)とも呼ばれる。時間変化曲線の特徴によって、腫瘍の鑑別診断をすることができる。
国際公開第2018/87198号
造影剤によって反射した超音波の信号強度の変化について、造影剤が投与されてから例えば5分後あるいは10分後といった比較的長時間の観察が行われることで、新たな診断情報が得られることが分かってきている。例えば、肝腫瘍内の造影剤が流出していく程度は、ウォッシュアウト(Washout)と呼ばれるが、造影剤の投与後2分から5分の緩やかな信号強度の減少を観察することで、腫瘍内の血管構造の複雑さや血管抵抗などを推定できると言われている。また、肝実質に蓄積する造影剤は、投与直後と5分後、10分後を比較することで、肝機能を定量化できる可能性がある。
上記の様な解析を行うためには、造影剤投与後に比較的長時間のデータ収集が必要となる。これに関し、X線CT装置やMRI装置では、被検体は機器のガントリの中に横たわっており、しかも臓器全体を立体的に撮像するため、被検体は比較的長時間同じ姿勢を保ちながら良好に撮像が可能となる。一方、超音波診断装置では、検査者が超音波プローブを保持して関心領域(断面)を追跡し続けなければならない。なおかつ、被検体は、長時間の息止めが困難なため、小さい呼吸を続ける。このため、検査者は、関心領域が呼吸変動を起こしている中で超音波プローブを保持し続けることになり、検査者にとって負担となる。
以上のような検査者や被検体の負担を軽減するための手法が提唱されている。それは、例えば、10分間の造影剤からの信号強度の変化を観察したい場合、600秒連続して超音波走査や画像記録を行うのではなく、2分後、3分後、・・・10分後に、それぞれ5秒間などの短時間の動画を撮像して、間欠的なデータを取得する手法である。ただし、造影剤投与直後の0秒~60秒は、通常通り連続して動画を撮像してもよい。そして、取得された1分間、2分後、3分後、・・・、10分後のデータに対して、検査者はそれぞれ個別にTIC解析を行うが、解析後にこれらはつなぎ合わされ一つのTICとして表示される。各画像には取得された時刻が刻印されているため、時間軸の正確さは保たれる。この手法だと、2分後以降は、短い時間だけ画像取得に集中すれば良く、検査者にとっても被検体にとっても負担が軽減する。
しかし、このように間欠的に得られたデータに基づいてTICを作成すると、例えば2分後の5秒間という比較的短い時間における最後のデータと、3分後の最初のデータが結ばれることによって不自然なグラフとなる。
一態様の解析装置は、プロセッサ、ディスプレイ及びメモリを備え、メモリには、造影剤が注入された被検体に対して送信されて造影剤によって反射した超音波の信号強度を示すデータが記憶されており、このデータは、所要の長さの時間に亘って間欠的に取得されて複数のデータ群を構成するデータを含んでいる。プロセッサは、メモリからデータを読み出して前記複数のデータ群の各々について、前記信号強度の代表値のデータを算出する。そして、プロセッサは、メモリから読み出したデータ及び代表値のデータに基づく超音波の信号強度の時間変化曲線であって、時間軸方向において隣り合うデータ群の間が、データ群の各々についての代表値のデータによって接続されている時間変化曲線を作成して前記ディスプレイに表示する。
上記態様における解析装置によれば、時間軸方向において隣り合うデータ群の間が、データ群の各々についての代表値のデータによって接続されている時間変化曲線が作成され表示される。これにより、時間変化曲線に関する視認性を向上させることができる。
本明細書で説明される様々な態様による例示的な超音波診断装置を示すブロック図である。 複数のデータ群の説明図である。 実施形態による時間変化曲線の作成のための処理の一例を示すフローチャートである。 時間変化曲線の一例を示す図である。 時間変化曲線の作成の処理についての詳細の一例を示すフローチャートである。 代表値のデータが追加される前のデータ群の説明図である。 代表値のデータが追加された後のデータ群の説明図である。 実施形態による時間変化曲線と比較される時間変化曲線を示す図である。 変形例において、代表値のデータが追加された後のデータ群の説明図である。 第2実施形態によるシステムの一例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
先ず、第1実施形態について説明する。図1に示す超音波診断装置1は、後述の時間変化曲線Tを作成する解析装置の一例である。超音波診断装置1は、超音波プローブ2、送信ビームフォーマ3及び送信機4を含む。超音波プローブ2は、被検体に対して超音波スキャンを実行して超音波のエコーを受信する。
より具体的には、超音波プローブ2は、パルス超音波を被検体(図示せず)に放射する複数の振動素子2aを有する。複数の振動素子2aは、送信ビームフォーマ3および送信機4によってドライブされパルス超音波を放射する。
超音波診断装置1は、さらに受信機5及び受信ビームフォーマ6を含む。振動素子2aから放射されたパルス超音波は、被検体内において反射して振動素子2aに戻るエコーを生成する。エコーは、振動素子2aによって電気信号に変換されてエコー信号となり、受信機5に入力される。エコー信号は、受信機5において所要のゲインによる増幅等が行なわれた後に受信ビームフォーマ6に入力され、この受信ビームフォーマ6において受信ビームフォーミングが行われる。受信ビームフォーマ6は、受信ビームフォーミング後の超音波データを出力する。
受信ビームフォーマ6は、ハードウェアビームフォーマであってもソフトウェアビームフォーマであってもよい。受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、受信ビームフォーマ6は、グラフィックス処理ユニット(GPU)、マイクロプロセッサ、中央処理装置(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、または論理演算を実行することができる他の種類のプロセッサのうちの任意の1つまたは複数を含む1つまたは複数のプロセッサを備えることができる。受信ビームフォーマ6を構成するプロセッサは、後述のプロセッサ7とは別のプロセッサで構成されていてもよいし、プロセッサ7で構成されていてもよい。
超音波プローブ2は、送信ビームフォーミングおよび/または受信ビームフォーミングの全部または一部を行うための電気回路を含むことができる。例えば、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6の全部または一部は、超音波プローブ2内に設けられていてもよい。
超音波診断装置1は、送信ビームフォーマ3、送信機4、受信機5、および受信ビームフォーマ6を制御するためのプロセッサ7も含む。さらに、超音波診断装置1は、ディスプレイ8、メモリ9及びユーザインタフェース10を含む。
プロセッサ7は、1つ又は複数のプロセッサを含んでいる。プロセッサ7は、超音波プローブ2と電子通信している。プロセッサ7は、超音波プローブ2を制御して超音波データを取得することができる。プロセッサ7は、振動素子2aのどれがアクティブであるか、および超音波プローブ2から送信される超音波ビームの形状を制御する。プロセッサ7はまた、ディスプレイ8とも電子通信しており、プロセッサ7は、超音波データを処理してディスプレイ8上に表示するための超音波画像にすることができる。「電子通信」という用語は、有線通信と無線通信の両方を含むように定義することができる。プロセッサ7は、一実施形態によれば中央処理装置(CPU)を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、グラフィックスプロセッシングユニット(GPU)、または他のタイプのプロセッサなど、処理機能を実行することができる他の電子構成要素を含むことができる。他の実施形態によれば、プロセッサ7は、処理機能を実行することができる複数の電子構成要素を含むことができる。例えばプロセッサ7は、中央処理装置、デジタル信号プロセッサ、フィールドプログラマブルゲートアレイ、およびグラフィックスプロセッシングユニットを含む電子構成要素のリストから選択された2つ以上の電子構成要素を含むことができる。
プロセッサ7は、RFデータを復調する複合復調器(図示せず)を含むこともできる。別の実施形態では、処理チェーンの早いうちに復調を実行することができる。
プロセッサ7は、複数の選択可能な超音波モダリティに従った1つまたは複数の処理動作をデータに行うように構成されている。エコー信号が受信されるとき、データは走査セッション中にリアルタイムで処理することができる。この開示のために、「リアルタイム」という用語は、いかなる意図的な遅延もなく行われる手順を含むように定義される。
また、データは、超音波の走査中に一時的にバッファ(図示せず)に格納し、ライブ操作またはオフライン操作でリアルタイムではなく処理することができる。この開示において、「データ」という用語は、本開示においては、超音波診断装置1を用いて取得される1つまたは複数のデータセットを指すように使用することができる。
超音波データは、プロセッサ7によって他のまたは異なるモード関連モジュール(例えば、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、造影モード、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、など)で処理して超音波画像のデータを作ることができる。例えば、1つまたは複数のモジュールが、Bモード、カラードップラ、Mモード、カラーMモード、スペクトルドップラ、造影モード、エラストグラフィ、TVI、歪み、歪み速度、およびそれらの組合せ、などの超音波画像を生成することができる。特に、本明細書では、造影モードで生成された超音波画像を、造影画像ともいうものとする。
画像ビームおよび/または画像フレームは保存され、データがメモリに取得された時を示すタイミング情報を記録することができる。前記モジュールは、例えば、画像フレームを座標ビーム空間から表示空間座標に変換するために走査変換演算を実行する走査変換モジュールを含むことができる。被検体に処置が実施されている間にメモリから画像フレームを読み取り、その画像フレームをリアルタイムで表示する映像プロセッサモジュールが設けられてもよい。映像プロセッサモジュールは画像フレームを画像メモリに保存することができ、超音波画像は画像メモリから読み取られディスプレイ8に表示される。
なお、本明細書で使用する場合、「画像」という用語は、可視画像と可視画像を表すデータの両方を広く指す。また、「データ」という用語は、走査変換演算前の超音波データであるローデータ(raw data)と、走査変換演算後のデータである画像データを含みうる。
プロセッサ7が複数のプロセッサを含む場合、プロセッサ7が担当する上述の処理タスクを、複数のプロセッサが担当してもよい。例えば、第1のプロセッサを使用して、RF信号を復調および間引きすることができ、第2のプロセッサを使用して、データをさらに処理した後、画像を表示することができる。
また、例えば受信ビームフォーマ6がソフトウェアビームフォーマである場合、その処理機能は、単一のプロセッサで実行されてもよいし、複数のプロセッサで実行されてもよい。
ディスプレイ8は、LED(Light Emitting Diode)ディスプレイ、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどである。
メモリ9は、任意の既知のデータ記憶媒体である。一例では、超音波診断装置1は、メモリ9として非一過性の記憶媒体及び一過性の記憶媒体を含み、複数のメモリ9を含んでいる。非一過性の記憶媒体は、例えば、HDD(Hard Disk:ハードディスク)、ROM(Read Only Memory)などの不揮発性の記憶媒体である。非一過性の記憶媒体は、CD(Compact Disk)やDVD(Digital Versatile Disk)などの可搬性の記憶媒体を含んでいてもよい。非一過性の記憶媒体には、プロセッサ7によって実行されるプログラムが記憶される。
一過性の記憶媒体は、RAM(Random Access Memory)などの揮発性の記憶媒体である。
ユーザインタフェース10は、オペレーターの入力を受け付けることができる。例えば、ユーザインタフェース10は、オペレーターからの指示や情報の入力を受け付ける。ユーザインタフェース10は、キーボード(keyboard)、ハードキー(hard key)、トラックボール(trackball)、ロータリーコントロール(rotary control)及びソフトキー等を含んで構成されている。ユーザインタフェース10は、ソフトキー等を表示するタッチスクリーンを含んでいてもよい。
次に、本例の超音波診断装置1における作用について説明する。作用として、造影画像のデータの取得と、造影画像のデータに基づく時間変化曲線(TIC:Time Intensity Curve)の作成について説明する。
先ず、造影画像のデータの取得について説明する。プロセッサ7は、被検体に対して超音波を送信するよう超音波プローブ2を制御する。超音波が送信される被検体には、造影剤が注入されている。超音波プローブ2は、造影剤によって反射した超音波を含むエコーを受信する。プロセッサ7は、エコー信号に対して公知の処理を行なって、造影剤によって反射された超音波の信号強度を示すデータを作成する。この造影剤によって反射された超音波の信号強度を示すデータは、造影画像のデータである。プロセッサ7は、造影画像のデータをメモリ9に記憶する。このメモリ9は、揮発性であっても不揮発性であってもよい。
メモリ9に記憶される造影画像のデータは、所要の時間の長さに亘って間欠的に取得されたデータである。この時間の長さは、被検体にとって息止めが難しい時間の長さであり、一例では60秒以上である。造影画像のデータを取得するためのエコー信号は、被検体が呼吸をしながら取得される。
造影画像のデータは間欠的に取得されているので、メモリ9に記憶される造影画像のデータは、複数のデータ群を含んでいる。例えばメモリ9に記憶される造影画像のデータは、造影剤が注入されてからt1の時点までのデータからなるデータ群と、造影剤が注入されてt2(t2>t1)の時点からs秒間におけるデータからなるデータ群と、造影剤が注入されてt3(t3>t2)の時点からs秒間におけるデータからなるデータ群などを含んでいる。ただし、メモリ9に記憶される造影画像のデータは、上述の例のように3つのデータ群に限られるものではなく、より多くのデータ群を含んでいてもよい。
図2に、複数のデータ群Dの一例を示す。図2において、横軸は時間、縦軸は信号強度を示す。また、個々の点Pはデータ群を構成するデータを示している。
個々の点Pによって示されるデータは、一フレームのデータである。一フレームのデータは、そのフレームの信号強度の平均値などである。図2に示された個々の点Pが示すデータは、説明の便宜上後述において設定される関心領域における一フレームの平均値などである。ただし、造影画像のデータの取得時において関心領域は設定されていなくてもよい。
例えば、図2において、一番左のデータ群Dは、造影剤が注入されてからt1の時点までのデータ群であり、左から2番目のデータ群Dは、造影剤が注入されてt2の時点からs秒間のデータ群であり、左から3番目のデータ群Dは、造影剤が注入されてt3の時点からs秒間のデータ群であってもよい。ただし、図2では、t1~t3は図示省略されている。図2では、t3の時点以降についても、データ群Dが存在している。
例えば、図2に示されたデータ群Dが10分間に間欠的に取得されたものである場合、一番左のデータ群Dは、造影剤が注入されてから60秒の間のデータであり、それ以降のデータ群Dは、5秒の間のデータであってもよい。ただし、ここで示した時間の長さについては一例に過ぎないことはいうまでもない。
複数のデータ群は、データが格納された複数のファイルとしてメモリ9に記憶されていてもよい。ただし、データの記憶形態はこのようなものに限られるものではない。
次に、時間変化曲線の作成について、図3のフローチャートに基づいて説明する。先ず、ステップS1では、プロセッサ7は、メモリ9に記憶された造影画像のデータを読み出す。読み出される造影画像のデータは、複数のデータ群を含んでいる。また、プロセッサ7は、読み出したデータに基づく造影画像をディスプレイ8に表示する。
プロセッサ7は、造影画像を表示させるユーザーの入力をユーザインタフェース10が受け付けると、造影画像のデータの読み出しを行なうようになっていてもよい。また、プロセッサ7は、読み出したデータに基づく造影画像をディスプレイ8に表示してもよい。一例では、ディスプレイ8に表示される造影画像は静止画像であり、メモリ9に記憶され読み出された複数のフレームの中から選択された1フレームの画像である。一例では、関心領域の設定に適した造影画像が、ユーザーによって選択され表示される。
次に、ステップS2では、ディスプレイ8に表示された造影画像に、関心領域が設定される。ユーザインタフェース10は、ディスプレイ8に表示されている造影画像に関心領域を設定するユーザーの入力を受け付ける。ユーザインタフェース10が入力を受け付けると、プロセッサ7は、造影画像に関心領域を設定する。
次に、ステップS3では、プロセッサ7は、時間変化曲線Tを作成し、ディスプレイ8に表示する。図4に、ディスプレイ8に表示される時間変化曲線Tの一例を示す。時間変化曲線Tは、ステップS2で設定された関心領域内について、造影剤によって反射した超音波の信号強度の時間変化を示す。図4において、データ群Dの各々に含まれる点Pも、図2と同様に一フレームの関心領域における平均値などのデータを示す。
時間変化曲線Tの作成の一例について、図5のフローチャートに基づいて具体的に説明する。ステップS31では、プロセッサ7は、複数のデータ群Dの各々について、造影剤によって反射した超音波の信号強度の代表値を算出する。代表値は、複数のデータ群Dの各々を代表する値であり、例えば複数のデータ群Dの各々におけるデータが示す値の平均値や中央値である。プロセッサ7は、データ群Dに含まれるデータから平均値や中央値を算出する。
次に、ステップS32では、プロセッサ7は、複数のデータ群Dの各々についての代表値のデータを、複数のデータ群Dの各々における時間的に最初と最後のデータとして追加する。図6及び図7に基づいてより詳しく説明する。図6及び図7は、複数のデータ群Dのうちの一つを示し、横軸は時間を示している。なお、図6及び図7において、縦軸は図示されていないが、横軸に直交する方向は、信号強度を示す。
図6は代表値のデータが追加される前のデータ群Dを示している。丸印の点Psは、データ群Dに含まれるデータを示しており、追加される前のデータを示している。二点鎖線は、仮に代表値のデータが追加されないとした場合に作成される時間変化曲線tを示している。
図7は代表値のデータが追加された後のデータ群Dを示す。三角印の点Pt1、Pt2は、追加された代表値のデータ、すなわち図7に示されるデータ群Dに含まれるデータ(点Ps)が示す値の平均値又は中央値等を示す。点Pt1は、データ群Dにおいて、時間的に最初のデータとして追加された代表値のデータを示している。また、点Pt2は、データ群Dにおいて、時間的に最初のデータとして追加された代表値のデータを示している。実線は、代表値のデータが追加されて作成される時間変化曲線Tを示している。
次に、ステップS33では、プロセッサ7は、ステップS1においてメモリ9から読み出されたデータと、ステップS32において追加されたデータを用いて、時間変化曲線Tを作成する。プロセッサ7は、時間軸方向において隣り合うデータ群Dの間が、データ群Dの各々についての代表値のデータによって接続されている時間変化曲線Tを作成する。より詳細には、プロセッサ7は、図4に示すように、点Pを通り、なおかつ隣り合うデータ群Dの間が、ステップS32において追加された最後と最初のデータ(図7の点Pt2と点Pt1)によって接続されている時間変化曲線Tを作成する。
ここで、仮に隣り合うデータ群Dの間を、代表値のデータが追加されない場合のデータによって接続すると、図8に示すように不自然な時間変化曲線tが得られる。一方、図4に示す時間変化曲線Tにおいては、隣り合うデータ群Dの間が、点Pt2と点Pt1(図4では図示省略)によって接続されているので、より自然なグラフを得ることができる。従って、時間変化曲線Tの視認性が向上し、その結果腫瘍の鑑別診断および治療効果判定などをより正確に行うことが可能となる。
次に、第1実施形態の変形例について説明する。プロセッサ7は、時間軸方向において隣り合うデータ群Dの間が、代表値のデータを示す1つの点によって接続されている時間変化曲線Tを作成してもよい。この場合、一例ではプロセッサ7は、ステップS32において、図9に示すように、データ群Dに点Ptで示される代表値のデータを追加する。この変形例では、1つのデータ群Dにつき1つの点Ptのみが追加される。図9では、点Ptは、データ群Dの時間幅TWの中央部分に位置する。ただし、点Ptの位置はこれに限られるものではない。図9では、1つのデータ群Dのみが示されているが、プロセッサ7は、複数のデータ群Dの各々に、代表値のデータを追加する。
ステップS33では、プロセッサ7は、隣り合うデータ群Dの間が、点Ptに接続された時間変化曲線Tを作成する。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図10に示すシステム100は、超音波診断装置1とサーバ101を備える。超音波診断装置1及びサーバ101は、ネットワーク102を介して接続されている。
超音波診断装置1は、第1実施形態と同様の構成であり、各構成要素についての詳細な説明を省略する。ただし、第2実施形態では、超音波診断装置1のプロセッサ7を、第1のプロセッサ7として説明する。超音波診断装置1の構成要素として、図10では第1のプロセッサ7のみが図示されているが、第2実施形態における超音波診断装置1は、他にも図1に示された構成要素を有している。
サーバ101は、例えばワークステーションであってもよく、超音波診断装置1を含む複数の超音波診断装置を管理する管理センターに設置されていてもよい。サーバ101は、公知のサーバの構成要素を有し、第2のプロセッサ103、第2のディスプレイ104、第2のメモリ105及び第2のユーザインタフェース106を有している。
次に、本例のシステム100における造影画像のデータの取得及び時間変化曲線の作成について説明する。本例における基本的な処理は、第1実施形態と同様であり、一部の処理の主体が第1実施形態と異なる。以下の説明では、第1実施形態と同一の処理の内容については詳細な説明を省略する。
造影画像のデータは、第1実施形態と同様にして超音波診断装置1によって取得される。一方、時間変化曲線Tは、サーバ101によって作成される。従って、超音波診断装置1によって取得された造影画像のデータは、ネットワーク102を介してサーバ101へ送信され、第2のメモリ105に記憶される。サーバ101は、時間変化曲線Tを作成する解析装置の一例である。
図3のフローチャートにおいて、ステップS1では第2のプロセッサ103が、第2のメモリ105に記憶された造影画像のデータを読み出す。第2のプロセッサ103は、読み出したデータに基づく造影画像を第2のディスプレイに表示してもよい。
ステップS2では、第2のユーザインタフェース106が、第2のディスプレイ104に表示されている造影画像に関心領域を設定するユーザーの入力を受け付けると、第2のプロセッサ103が関心領域を設定する。
ステップS3では、第2のプロセッサ103が、第1実施形態で説明したステップS31~S33の処理を行なって時間変化曲線Tを作成する。この第2実施形態においても、第1実施形態の変形例と同様にして時間変化曲線Tが作成されてもよい。
この第2実施形態において、造影画像のデータの代わりに、ローデータが超音波診断装置1からサーバ101へ送信されるようになっていてもよい。この場合、第2のプロセッサ103が、ローデータに基づいて公知の手法で造影画像のデータを作成する。
本発明についてある特定の実施形態を参照して説明してきたが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を施してもよく、均等物に置換してもよい。加えて、本発明の範囲から逸脱することなく、特定の状況または材料を本発明の教示に適合させるために、多くの修正を行うことができる。したがって、本発明は、開示された特定の実施形態に限定されず、本発明が添付の特許請求の範囲内に属するすべての実施形態を含むことになることを意図している。
また、上記実施形態は、
プロセッサ、ディスプレイ及びメモリを備える解析装置の制御方法であって、
前記メモリには、造影剤が注入された被検体に対して送信されて前記造影剤によって反射した超音波の信号強度を示すデータが記憶されており、該データは、所要の長さの時間に亘って間欠的に取得されて複数のデータ群を構成するデータを含んでおり、
前記制御方法は、
前記プロセッサを用いてプログラムを実行することにより、前記メモリから前記データを読み出して前記複数のデータ群の各々について、前記信号強度の代表値のデータを算出し、
前記プロセッサを用いてプログラムを実行することにより、前記メモリから読み出したデータ及び前記代表値のデータに基づく前記超音波の信号強度の時間変化曲線であって、時間軸方向において隣り合う前記データ群の間が、該データ群の各々についての前記代表値のデータによって接続されている時間変化曲線を作成して前記ディスプレイに表示する、ことを含む解析装置の制御方法としてもよい。
1 超音波診断装置
2 超音波プローブ
7 プロセッサ
8 ディスプレイ
9 メモリ
10 ユーザインタフェース
101 サーバ
102 ネットワーク
103 第2のプロセッサ
104 第2のディスプレイ
105 第2のメモリ

Claims (9)

  1. プロセッサ、ディスプレイ及びメモリを備える解析装置であって、
    前記メモリには、造影剤が注入された被検体に対して送信されて前記造影剤によって反射した超音波の信号強度を示すデータが記憶されており、該データは、所要の長さの時間に亘って間欠的に取得されて複数のデータ群を構成するデータを含んでおり、
    前記プロセッサは、
    前記メモリから前記データを読み出して前記複数のデータ群の各々について、前記信号強度の代表値のデータを算出し、
    前記メモリから読み出したデータ及び前記代表値のデータに基づく前記超音波の信号強度の時間変化曲線であって、時間軸方向において隣り合う前記データ群の間が、該データ群の各々についての前記代表値のデータによって接続されている時間変化曲線を作成して前記ディスプレイに表示する、よう構成される解析装置。
  2. 前記プロセッサは、前記複数のデータ群の各々についての前記代表値のデータを、前記複数のデータ群の各々における時間的に最初と最後のデータとして追加し、前記隣り合うデータ群の間が、前記最後と前記最初のデータによって接続されている前記時間変化曲線を作成する、請求項1に記載の解析装置。
  3. 前記プロセッサは、前記複数のデータ群の各々についての前記代表値のデータを示す1つの点を前記複数のデータ群の各々に追加し、前記隣り合うデータ群の間が、前記代表値のデータを示す1つの点によって接続されている前記時間変化曲線を作成する、請求項1に記載の解析装置。
  4. 前記代表値は、前記複数のデータ群の各々における前記信号強度の平均値又は中央値である、請求項1~3のいずれか一項に記載の解析装置。
  5. 前記プロセッサは、前記超音波の信号強度を示すデータに基づく造影画像を前記ディスプレイに表示するようさらに構成され、
    前記時間変化曲線は、前記造影画像に設定された関心領域について作成される、請求項1~4のいずれか1項に記載の解析装置。
  6. 前記複数のデータ群は、前記データを含む複数のファイルとして前記メモリに記憶される、請求項1~5のいずれか1項に記載の解析装置。
  7. 前記解析装置は超音波診断装置であり、造影剤が注入された被検体に対して超音波を送信し、該超音波のエコー信号を受信する超音波プローブをさらに備え、
    前記プロセッサは、前記超音波のエコー信号に基づいて前記造影剤によって反射した超音波の信号強度を示すデータを作成する、請求項1~6のいずれか一項に記載の解析装置。
  8. 前記解析装置は、造影剤が注入された被検体に対して超音波を送信し、該超音波のエコー信号を受信する超音波プローブを備える超音波診断装置とネットワークを介して接続されており、
    前記造影剤によって反射した前記超音波の信号強度を示すデータは、前記超音波プローブが受信した前記超音波のエコー信号に基づいて作成されたデータである、請求項1~6のいずれか一項に記載の解析装置。
  9. プロセッサ、ディスプレイ及びメモリを備える解析装置の制御プログラムであって、
    前記メモリには、造影剤が注入された被検体に対して送信されて前記造影剤によって反射した超音波の信号強度を示すデータが記憶されており、該データは、所要の長さの時間に亘って間欠的に取得されて複数のデータ群を構成するデータを含んでおり、
    前記制御プログラムは、前記プロセッサに、
    前記メモリから前記データを読み出して前記複数のデータ群の各々について、前記信号強度の代表値のデータを算出し、
    前記メモリから読み出したデータ及び前記代表値のデータに基づく前記超音波の信号強度の時間変化曲線であって、時間軸方向において隣り合う前記データ群の間が、該データ群の各々についての前記代表値のデータによって接続されている時間変化曲線を作成して前記ディスプレイに表示する、ことを含む制御を実行させる、解析装置の制御プログラム。
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