JP2021068495A - 二次電池の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】二次電池の電極体における短絡箇所を特定する。【解決手段】二次電池10は、正極集電箔41、正極層21、セパレータ層3、負極層22および負極集電箔42が積層された電極体1を含む。二次電池10の製造方法は、正極集電箔41と負極集電箔42との間に電流を流した状態で、正極集電箔41の表面に位置する基準点P0と円形領域を規定する測定点P1〜P4の各々との間の電圧を測定するステップを備える。二次電池10の製造方法は、この電圧に関する所定条件が成立する場合に、電極体1における短絡箇所が円形領域の内部であると特定するステップをさらに備える。【選択図】図7

Description

本開示は、二次電池の製造方法に関し、より特定的には、短絡検査工程を含む二次電池の製造方法に関する。
二次電池の製造では、活物質を塗工・乾燥したり電極を積層したりすることで電極体を作製する際に、金属異物が電極体の内部に混入する可能性がある。このような異物は電極体に短絡を生じさせ得る。一般に、二次電池の製造施設では、外部からの異物の混入を防ぐための様々な対策(フィルタなど)が施されている。しかし、たとえば電極切断時など、製造工程の中で生じる異物もある。また、異物が混入しなくとも、電極体の端部カット時にカット刃に付着した活物質が垂れて対向する活物質に移る(活物質ダレ)ことで短絡が生じる可能性もある。したがって、短絡検査工程を含む二次電池の製造方法が提案されている。
たとえば特開2019−075302号公報(特許文献1)は、リチウムイオン二次電池の製造方法を開示する。この製造方法では、未充電の二次電池の単位時間当たりのセル電圧の降下量に基づいて短絡を判定する。
特開2019−075302号公報 特開2015−103437号公報 国際公開第2015/136930号
特許文献1に開示されたリチウムイオン二次電池の製造方法では、二次電池の短絡の有無は判定できるものの、短絡箇所と特定できない。短絡箇所が特定できないと、短絡が生じた電極体を単に廃棄せざるを得ない。しかし、短絡箇所を特定することで、短絡箇所を除去した電極体を再利用できる。あるいは、短絡が生じやすい箇所を把握し、その理由を分析することで、短絡を防止するための改良も可能になる。したがって、短絡検査工程を含む二次電池の製造方法は、短絡箇所まで特定可能であることが望ましい。
本開示は、かかる課題を解決するためになされたものであり、本開示の目的は、二次電池の電極体における短絡箇所を特定可能な技術を提供することである。
(1)本開示のある局面に従う二次電池の製造方法は、第1〜第3のステップを備える。第1のステップは、正極集電体、正極活物質層、セパレータ層、負極活物質層および負極集電体が積層された電極体を組み立てるステップである。第2のステップは、正極集電体と負極集電体との間に電流を流した状態で、正極集電体および負極集電体のうちの一方の表面に位置する複数の測定点の間の電圧を測定するステップである。複数の測定点は、第1〜第3の測定点と、第1〜第3の測定点により規定される円形領域の内部に位置する基準点とを含む。測定するステップは、第1の測定点と基準点との間の第1の電圧を測定するステップと、第2の測定点と基準点との間の第2の電圧を測定するステップと、第3の測定点と基準点との間の第3の電圧を測定するステップとを含む。第3のステップは、第1〜第3の電圧に関する所定条件が成立する場合に、電極体における短絡箇所が円形領域の内部であると特定するステップである。
(2)基準点は、第1〜第3の測定点の各々から等距離に位置する。
(3)第1〜第3の電圧の各々の符号には、電極体の非短絡時における基準符号が対応するように定められる。所定条件は、第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の符号が対応する基準符号と異なる場合に成立する。
(4)第1〜第3の電圧の各々の大きさには、電極体の非短絡時における基準量が対応するように定められる。所定条件は、第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の大きさが対応する基準量よりも大きい場合に成立する。
正極集電体と負極集電体との間に電流を流すと、集電体面内の短絡箇所の近傍において大きな電流が流れる。短絡が生じると、短絡が請じていない場合と比べて、電圧の符号または大きさ(電圧降下の向きまたは大きさ)が変化する。この変化は、第1〜第3の測定点により規定される円形領域の内部で起こる。上記(1)〜(4)の方法において第1〜第3の測定点と基準点との間の電圧を測定し、第1〜第3の電圧に関する所定条件が成立するかどうかを判定することは、円形領域の内部における電流降下の様子を取得することを意味する。したがって、上記(1)〜(4)の方法によれば、短絡箇所を円形領域の内部であると特定できる。
(5)第1〜第3の電圧の各々の符号には、電極体の非短絡時における基準符号が対応するように定められる。第1〜第3の電圧の各々の大きさには、電極体の非短絡時における基準量が対応するように定められる。所定条件は、第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の符号が対応する基準符号と異なり、かつ、第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の大きさが対応する基準量よりも大きい場合に成立する。
上記(5)の方法においては、電圧の符号および大きさ(電圧降下の向きおよび大きさ)の両方に基づいて、円形領域の内部で短絡が生じているかが判定される。このように、電圧の符号および大きさの両方を用いることで、実際には短絡が生じていないにも拘わらず短絡が生じていると誤判定する可能性を低減できる。
(6)複数の測定点は、円形領域を規定する第4の測定点をさらに含む。測定するステップは、第4の測定点と基準点との間の第4の電圧を測定するステップをさらに含む。第1〜第4の測定点のうちの2点を結ぶ直線と残りの2点を結ぶ直線とは、互いに交差する。
上記(6)の方法によれば、4点の電圧を測定し、交差する2方向の電圧降下を取得することで、短絡箇所の特定精度(後述する検出率)を向上できる。
(7)二次電池の製造方法は、特定するステップにおいて特定された短絡箇所を除去し、電極体のうちの残りの部分を外装材に収納するステップをさらに備える。
上記(7)の方法によれば、短絡箇所だけ除去して電極体を再利用することで、二次電池の歩留まりを向上できる。
(8)複数の測定点は、予め位置決めされている。測定するステップは、複数の測定点のうちの任意の2点間の電圧を測定するステップである。二次電池の製造方法は、複数の測定点の中から所定条件が成立するような測定点を第1〜第3の測定点および基準点として選択するステップをさらに備える。特定するステップは、選択された第1〜第3の測定点により規定される円形領域を短絡箇所として特定するステップである。
上記(8)の方法においては、集電体の面内で予め位置決めされた、すべての箇所の電圧を測定し、その中から所定条件が成立するような測定点の組合せを選択する。これにより、測定位置のばらつきに起因する誤差を低減できるとともに、短絡箇所を特定するのに要する時間も短縮できる。
本開示によれば、二次電池の電極体における短絡箇所を特定できる。
実施の形態1における二次電池の構成を示す図である。 短絡検査工程において使用される検査システムの全体構成を概略的に示す図である。 実施の形態1に係る二次電池の製造方法を示すフロチャートである。 電極体における電圧の測定箇所を説明するための図である。 電圧の測定箇所をより詳細に説明するための図である。 電極体の正常時における正極集電箔の電位分布を説明するための図である。 電極体に短絡が生じている場合の電位分布を説明するための図である。 実施の形態2における検査治具の構成を示す分解斜視図である。 実施の形態2における電極体の電圧測定箇所を示す図である。 測定点の配置および数の一例を示す第1の図である。 測定点の配置および数の一例を示す第2の図である。 測定点の配置および数の一例を示す第3の図である。 電極体における電流経路を説明するための分解斜視図である。 電極体における電流経路を説明するための断面図である。 電極体に短絡が生じていない場合の各測定点の電圧測定結果の一例を示す図である。 短絡が生じた電極体における電流の流れを説明するための図である。 電極体に短絡が生じている場合の各測定点の電圧測定結果の一例を示す図である。 実施の形態2に係る二次電池の製造方法を示すフロチャートである。 電極体の短絡箇所の特定精度を向上させる手法を説明するための図である。 短絡箇所の除去手法を説明するための図である。
以下、本実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[実施の形態1]
<二次電池の構成>
以下で説明する実施の形態1において、本開示に係る製造方法によって製造される二次電池は、正極と負極との間の電荷の移動を固体電解質が担う全固体電池である。しかし、本開示に係る製造方法によって製造可能な二次電池は全固体電池に限定されず、いわゆる液系の二次電池であってもよい。また、液系の二次電池の種類も特に限定されるものではなく、たとえばリチウムイオン二次電池であってもよい。
図1は、実施の形態1における二次電池の構成を示す図である。図1を参照して、二次電池10は電極体1を備える。電極体1は、正極層21と、負極層22と、セパレータ層3と、正極集電箔41と、負極集電箔42と、正極端子51と、負極端子52とを含む。
正極層21は、正極活物質および固体電解質を含む。正極活物質は、たとえば、リチウムニッケルコバルトマンガン複合酸化物を含んでもよい。正極層21は、導電材およびバインダ等をさらに含んでもよい。なお、正極層21は、本開示に係る「正極活物質層」に相当する。
負極層22は、負極活物質および固体電解質を含む。負極活物質は、たとえば、黒鉛、珪素、酸化珪素を含んでもよい。負極層22は、導電材およびバインダ等をさらに含んでもよい。なお、負極層22は、本開示に係る「負極活物質層」に相当する。
セパレータ層(絶縁層)3は、正極層と負極層との間に配置されている。セパレータ層3は、固体電解質を含む固体電解質層である。固体電解質は、たとえば、硫化物ガラス(たとえば硫化リチウムと硫化リンとの混合物)を含んでもよい。固体電解質層は、たとえばバインダをさらに含んでもよい。正極層21、負極層22およびセパレータ層3の各層に含まれる固体電解質は、同一であってもよいし異なってもよい。
正極層21、負極層22およびセパレータ層3の各層は、たとえば、粉体成形により形成されてもよいし、スラリーの塗布により形成されていてもよい。また、正極層21、負極層22およびセパレータ層3は、たとえば圧縮成形により、一体化されてもよい。
正極集電箔41は、正極層21に電気的に接続されている。正極集電箔41は、たとえばアルミニウム箔である。負極集電箔42は、負極層22に電気的に接続されている。負極集電箔42は、たとえば銅箔である。正極端子51は、正極集電箔41に電気的に接続されている。負極集電箔42は、負極層22に電気的に接続されている。
なお、電極体1は、後述する短絡検査工程の実施後に、アルミラミネートフィルム製のパウチ等の外装材(図示せず)に収納される。これにより、全固体電池である二次電池10が完成する。
<検査システムの構成>
図2は、短絡検査工程において使用される検査システムの全体構成を概略的に示す図である。図2を参照して、検査システム9は、検査治具91と、電流発生器92と、電圧測定装置93と、制御装置94とを備える。
検査治具91は、検査対象となる電極体1が動かないように電極体1を固定するとともに、電流印可中に電極体1を環境から適切に電気的に絶縁する。検査治具91の材料としては、たとえば絶縁性の樹脂を用いることができる。
図2の吹き出し中には検査治具91の上面図が示されている。検査治具91には複数本(この例では5本)の測定用の導体(測定ピン)が設けられている。各測定ピンは、棒状の金属であり、たとえば直径2mmの銅棒である。
また、検査治具91は、電極体1を上下から挟み込むことで電極体1に加圧するようにも構成されている。電極体1に加圧しない場合、電極体1の構成要素(正極層21、負極層22、セパレータ層3、正極集電箔41および負極集電箔42)間の接触状態が場所によって異なり得る。そうすると、構成要素が強固に接触している箇所では内部抵抗が低い一方で、構成要素間の接触が緩い箇所では内部抵抗が高い。その結果、測定箇所に応じて、電圧の測定結果にバラツキが生じる可能性がある。電極体1に所定の圧力が印可することで、電極体1の構成要素間の接触状態が箇所によらずに均一になるので、電圧の測定バラツキを低減できる。
電流発生器92は、電極体1に設けられた正極端子51と負極端子52との間に所定の大きさ(たとえば数十mA程度)の定電流を流す。
電圧測定装置93は、電流発生器92を用いた定電流の印可中に、電極体1に設定される2つの測定点(後述)の間の電圧を測定する。一般に、集電箔の抵抗は、正極活物質および負極活物質の抵抗と比べて非常に小さい。そのため、正極集電箔41および負極集電箔42における電圧降下量は微小である。したがって、電圧測定装置93には高い電圧分解能が求められる。電圧測定装置93には、たとえば、10nVの電圧分解能を有するHIOKI製の直流電圧計DM7276を用いることができる。
制御装置94は、たとえば、CPU(Central Processing Unit)、メモリおよび入出力ポートを含むマイクロコンピュータである。制御装置94は、電流発生器92を制御する。制御装置94は、正極端子51と負極端子52との間の電圧を制御することが可能に構成されていてもよい。制御装置94は、電圧測定装置93による電圧測定結果を受け、電極体1における短絡の有無を判定したり短絡箇所を特定したりする。
なお、電極体1が全固体電池であり、硫化物ガラス等の硫化系の固体電解質を用いる場合、硫黄と空気中の水分とが反応することで有害ガス(硫化水素)が発生し得る。そのため、電極体1が大気に曝露しないように、少なくとも検査治具91はグローブボックス(図示せず)内に設置することが望ましい。
<二次電池の製造フロー>
図3は、実施の形態1に係る二次電池10の製造方法を示すフロチャートである。以下、フロチャート内の各ステップを「S」と略す場合がある。
図3を参照して、S11において、二次電池10の電極体1を組み立てる電極組立工程が実施される。電極体1の構成は図1にて説明した通りであり、電極体1の組み立てには公知の手法を採用できるので、ここでの説明は繰り返さない。続くS12〜S14,S16,S17において、電極体1の短絡検査工程が実施される。短絡検査工程により電極体1における短絡の有無が判定され、さらに短絡箇所が特定される。
まず、S12において、制御装置94は、電流発生器92を用いて定電流を印可しながら複数の測定ピンの電位を電圧測定装置93により測定することで、各測定点(測定ピンに対応する正極集電箔41上の位置)における電圧降下を測定する。さらに、S13において、制御装置94は、S12にて測定された電圧降下に基づいて、電極体1における短絡の有無を判定する。
電極体1に短絡が生じていない場合(S13においてNO)、制御装置94は、電極体1が良品であると判定する(S14)。この場合には、その後、電極体1が外装材に収納される(S15)。一方、電極体1に短絡が生じている場合(S13においてYES)、制御装置94は、電極体1は不良品であると判定する(S15)。そして、制御装置94は、短絡箇所を特定される(S17)。以下、S13において短絡を判定する原理およびS17において短絡箇所を特定する原理について説明する。
<短絡の検出メカニズム>
図4は、電極体1における電圧の測定箇所を説明するための図である。図4を参照して、本実施の形態では、正極集電箔41および負極集電箔42のうちの一方に5つの測定点が設けられる。以下では、各測定点は正極集電箔41上に設けられるものとするが、正極集電箔41を負極集電箔42と適宜読み替えてもよい。
図5は、電圧の測定箇所をより詳細に説明するための図である。図5を参照して、測定点P0〜P4の位置は、正極集電箔41上に仮想的に描かれる2つの円Cに基づいて定められる。測定点P0は円Cの中心に位置する。以下、測定点P0を基準点P0とも記載し、基準点P0の電位を基準電位φとも記載する。なお、円Cにより規定される領域が本開示に係る「円形領域」に相当する。
残りの測定点P1〜P4は、円Cの円周上に位置する。この場合、基準点P0は、測定点P1〜P4の各々から等距離に位置することになる。測定点P1〜P4の位置は、測定点P1と測定点P3とを結ぶ直線(円Cの直径)と、測定点P2と測定点P4とを結ぶ直線とが互いに交差(より好ましくは直交)する位置とすることが望ましい。
図5に示す例では、測定点P3が正極端子51側に位置し、測定点P1が負極端子52側に位置する。電極体1に電圧を印可する場合、正極端子51から負極端子52へと向かう方向(図中左側から右側へと向かう方向)に電流が流れるので、測定点P3が電流の流通方向の上流側に位置し、測定点P1が下流側に位置するとも言える。測定点P2,P4は、電流の流通方向に直交する方向に位置する。
このような5つの測定点において、基準点P0の電位(基準電位φ)を基準とした測定点P1〜P4の電位が測定される。以下では、測定点P1の電位φと基準電位φとの間の電圧(電位差)をVと記載する(下記式(1)参照)。
=φ−φ ・・・(1)
同様に、下記式(2)〜(4)に示すように、測定点P2の電位φと基準電位φとの間の電圧をVと記載する。測定点P3の電位φと基準電位φとの間の電圧をVと記載する。測定点P4の電位φと基準電位φとの間の電圧をVと記載する。
=φ−φ ・・・(2)
=φ−φ ・・・(3)
=φ−φ ・・・(4)
図6は、電極体1の正常時(短絡の非発生時)における正極集電箔41の電位分布を説明するための図である。図6および後述する図7では、高電位から低電位へと向かう矢印(すなわち、電流の流通方向を示す矢印)により正極集電箔41の電位分布を表している。
図6を参照して、電極体1に短絡が生じていない場合、図中左側の正極端子51から図中右側の負極端子52へと電流が流れる。これは、正極端子51に近い測定点P3の電位が高く、次に中央の基準点P0の電位が次に高く、負極端子52に近い測定点P1の電位が最も低いためである。したがって、測定点P3の電圧Vは正であり、測定点P1の電圧Vは負である。また、電圧V,Vは、いずれも負である。なお、電極体1の非短絡時における電圧V〜Vの符号は、本開示に係る「基準符号」に相当する。
電流が上流から下流へと流れるに従って電流の一部が電流の主な流通方向(図中の左右方向)に交差する方向(上下方向など)に分岐していくので、電流の大きさは下流側ほど小さくなる。そのため、上流側の測定点P3を流れる電流の方が、下流側の測定点P1を流れる電流よりも大きい。したがって、電圧Vの大きさ(測定点P3と基準点P0との間の電圧降下)は、電圧Vの大きさ(測定点P1と基準点P0との間の電圧降下)よりも大きい。また、電圧Vの大きさは、電圧V,Vの大きさよりも大きい。図6では、電圧V〜Vの大きさ(絶対値)の大小関係を矢印の太さにより表現している。なお、電極体1の非短絡時における電圧V〜Vの大きさは、本開示に係る「基準量」に相当する。
図7は、電極体1に短絡が生じている場合の電位分布を説明するための図である。短絡が生じている場合、電流は、短絡箇所に向かう方向へ流れる。そのため、短絡箇所が円Cの内部領域(特に中心付近)に位置する図7(A)に示す例では、電圧Vの符号が正である一方で、電圧V,V,Vの符号は負となる。つまり、電極体1に短絡が生じた場合には、電極体1が正常な場合と比べて、測定点P1,P2,P4における電圧降下の向きが逆になる。また、電圧V,V,Vの大きさも、電極体1が正常な場合の電圧V,V,Vの大きさよりもそれぞれ大きくなる。
短絡の態様によっては比較的大きな電流が短絡箇所に流れる場合もある。図7(B)に示す別の例では、電圧V,Vの符号は正である一方で、電圧V,Vの符号は負である。つまり、短絡が生じているにも拘わらず、電圧Vの符号は、電極体1が正常な場合の電圧Vの符号と同じである。しかし、この例では、電圧V,Vの大きさが、電極体1が正常な場合の電圧V,Vの大きさよりもそれぞれ大きくなる。言い換えると、電極体1に短絡が生じることで、電極体1が正常な場合と比べて、測定点P2,P4における電圧降下が大きくなる。
このように、電圧V〜Vの符号および大きさと、正常時における電圧V〜Vの符号および大きさとを比較することで、短絡が円Cの内部に生じているかどうかを判定することができる。具体的には、この例では、電圧V〜Vの符号がすべて正である場合に、円Cの内部に短絡が生じていると判定できる(図7(A)参照)。また、電圧V〜Vのうちの2つまたは3つの電圧が基準量よりも大きい場合にも、円Cの内部に短絡が生じていると判定できる(図7(B)参照)。
この例では、測定点P1,P2,P4のすべてにおいて電圧降下の向き(電圧の符号)が変わり、測定点P2,P4の両方における電圧降下が大きくなると説明した。しかし、短絡箇所の位置または短絡の態様によっては、測定点P1,P2,P4のうちのいずれか1つまたは2つの電圧降下の向きのみが変わったり、測定点P2,P4のうちの一方における電圧降下のみが大きくなったりする場合もある。このように、本実施の形態においては、測定点P1〜P4のうちの少なくとも1つの測定点において電圧降下の向きの変化を検出できればよい。また、測定点P1〜P4のうちの少なくとも1つの測定点において電圧降下の大きさの増加を検出できればよい。
<検証結果>
発明者らは、セパレータ層3を貫通する異物を組み込んだ二次電池10のサンプルを複数準備し、各サンプルの短絡箇所を特定できるかどうかを検証した。具体的には、異物の位置が異なる10種類のサンプルを準備し、サンプル毎に数回の測定を繰り返した。
各サンプルには、液系のリチウムイオン二次電池を採用した。リチウムイオン二次電池の容量は90mAhであった。正極層21および負極層22の各々の形状は正方形とした。正極層21の各辺の長さは45mmであった。正極層21の各辺の長さは47mmであった。異物にはアルミニウムワイヤを用いた。アルミニウムワイヤの直径φを200μmとし、アルミニウムワイヤの長さを1mmとした。サンプルの電圧を3.7Vに調整し、その状態から20mAの定電流での充電中に測定点間の電圧を測定した。
基準点P0に加えて1方向に並ぶ2つの測定点P1,P3の電圧V,Vのみを測定した場合、短絡箇所を正確に特定できた比率(検出率)は50%であった。これに対し、基準点P0に加えて2方向の4つの測定点P1〜P4の電圧V〜Vを測定した場合、検出率が90%に向上した。なお、具体的な測定結果の一例として、電極体1に短絡が生じていない場合、V=−5μVであり、V=−1μVであり、V=7μVであり、V=−1μVであった。一方、電極体1に短絡が生じている場合、V=8μVであり、V=1.1μVであり、V=11μVであり、V=1.3μVであった。また、本実施の形態によれば、短絡を高精度に検出できることで何度も測定を繰り返さなくてよくなるので、短絡箇所の特定に要する時間も大幅に短縮できた。
以上のように、実施の形態1においては、正極集電箔41または負極集電箔42に設けられる円Cの中心の電位(基準電位φ)に対する4つの測定点P1〜P4の電位φ〜φを測定することで、測定点P1〜P4における電圧降下(電圧V〜V)を求める。電極体1に短絡が生じている場合には、短絡箇所に向けて電流が流れることで、短絡箇所に応じた特有の電位分布が形成される。そのような電位分布が形成されているかどうかを各測定点P1〜P4における電圧降下の向きおよび/または大きさから判断できる。したがって、実施の形態1によれば、二次電池10の電極体1における短絡箇所を特定できる。
また、測定点P1〜P4における電圧測定は、測定ピンを集電箔(正極集電箔41または負極集電箔42)に接触させることで実現される。このような測定手法は、外乱の影響を受けにくい。さらに、電流が電圧測定装置93には流れないので、集電箔面内の電流分布を乱すこともない。したがって、本実施の形態によれば、短絡箇所を高精度に特定できる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、4点の電圧降下を測定する比較的簡易な構成を例に説明した。実施の形態2においては、測定ピンがより多く設けられており、より多くの箇所の電圧を測定する構成について説明する。なお、実施の形態2における検査システムの全体構成は、実施の形態1における検査システム9の全体構成(図2参照)と基本的には同様である。
<検査治具の構成>
図8は、実施の形態2における検査治具の構成を示す分解斜視図である。図8を参照して、検査治具91Aは、絶縁プレート911と、絶縁台912と、固定ネジ913と、複数の測定ピン914とを含む。絶縁プレート911と絶縁台912とは、その間に電極体1を挟み込んだ状態で、固定ネジ913により固定される。これにより、電極体1を外部から電気的に絶縁できるとともに電極体1に必要な圧力を加圧できる。
複数の測定ピン914は、絶縁プレート911上に格子状に配置されている。複数の測定ピン914の中からいずれか5つの測定ピンを選択することで、実施の形態1と同様に電極体1の短絡箇所を特定することも可能である。しかし、実施の形態2においては、電極体1の全面が短絡の判定の有無の判定対象となる。
図9は、実施の形態2における電極体1の電圧測定箇所を示す図である。図9を参照して、この例では、5行×5列の格子上に合計25個の測定点が設けられている。
検査システム9は、すべての隣接する2つの測定点の間の電圧を測定する。以下では、座標(i,j)(i,jは5以下の自然数)を用いて測定点をP(i,j)と記載する。図9において左上の測定点がP(1,1)であり、右下の測定点がP(5,5)である。測定点P(i,j)の電位をφijと記載すると、横方向に隣接する2つの測定点の間の電圧VXijは、下記式(5)のように表される。同様に、縦方向に隣接する2つの測定点の間の電圧VYijは、下記式(6)のように表される。
Xij=φi(j+1)−φij ・・・(5)
Yij=φ(i+1)j−φij ・・・(6)
なお、図9に示す測定点の配置および数は例示に過ぎない。図10〜図12の各々は、測定点の配置および数の一例を示す図である。図10〜図12に示すように、測定点の配置および数は、電極体1の形状に応じて適宜定めることができる。
また、図8と図10〜図12の上段とでは、正極端子51および負極端子52が電極体1の同一側面に設けられている。しかし、電極体1における正極端子51および負極端子52の位置は特に限定されない。たとえば図10〜図12の下段に示すように、正極端子51および負極端子52は、電極体1の向かい合う側面に設けられていてもよい。
<電流経路>
図13は、電極体1における電流経路を説明するための分解斜視図である。図14は、電極体1における電流経路を説明するための断面図である。図13および図14では、正極端子51から負極端子52へと流れる電流の流通方向が矢印により模式的に示されている。
図13および図14を参照して、正極集電箔41が長方形形状を有し、その長方形の対角線の一方端に正極端子51が設けられている場合、電流は、正極端子51から対角線の他方端に向けて正極集電箔41の表面上を流れる。この際に電流は、正極層21へと分岐する。分岐した電流は、セパレータ層3および負極層22を通って負極集電箔42へと流れる。そして、電流は、負極集電箔42に設けられた負極端子52に至る。
図15は、電極体1に短絡が生じていない場合の各測定点P(i,j)の電圧測定結果の一例を示す図である。図15を参照して、電極体1に短絡が生じていない場合、正極集電箔41を流れる電流は正極端子51に近いほど(右上に近いほど)大きい。そのため、隣接する2つの測定点の間の電圧降下も正極端子51に近いほど大きい。
図16は、短絡が生じた電極体1における電流の流れを説明するための図である。図16を参照して、この例でも、図7(A)での説明と同様に、短絡箇所の付近の測定点における電圧降下の向きが正常時の向きと比べて逆になる。図示しないが、短絡箇所の付近の測定点における電圧降下の大きさが正常時の大きさと比べて大きくなる場合もある(図7(B)参照)。
図17は、電極体1に短絡が生じている場合の各測定点P(i,j)の電圧測定結果の一例を示す図である。図17を参照して、電極体1に短絡が生じ、図16に示したような電流が流れることで、電圧VY22が負になっている。その結果、電極体1に短絡が生じていない場合の電圧降下のパターン(図15参照)とは異なるパターンが形成されている。この電圧降下のパターンから、短絡箇所に向かう電流が流れていることが分かる。このように、実施の形態2においても実施の形態1と同様に、電圧降下の向きおよび大きさに基づいて短絡箇所を特定できる。
<二次電池の製造フロー>
図18は、実施の形態2に係る二次電池10の製造方法を示すフロチャートである。図18を参照して、S21の電極組立工程は、実施の形態1におけるS11の電極組立工程(図3参照)と同様である。
S22において、図9にて説明したように、制御装置94は、すべての隣接する2つの測定点の間の電圧VXij,VYijを上記式(5),(6)に従って測定する。
S23において、制御装置94は、S22にて測定された電圧VXij,VYijに基づいて、電極体1における短絡の有無を判定する。具体的には、各測定点を基準点と考え、その基準点の周りの上下左右4つの測定点における電圧降下の向きおよび大きさを求める。図7(A)での説明と同様に、4つの測定点における電圧降下の向きが正常時と比べて逆になったり(図7(A)参照)、4つの測定点における電圧降下の大きさが正常時と比べて大きくなったり(図7(B)参照)した場合に、その4つの測定点により規定される円Cの内部に短絡が生じていると判定される。電圧降下の向きおよび大きさが正常時と同様であれば、円Cの内部に短絡は生じていないと判定される。
電極体1のいずれの箇所においても短絡が生じていない場合(S23においてNO)、制御装置94は、電極体1を良品と判定する(S24)。そして、電極体1は外装材に収納される(S25)。
一方、少なくとも1つの箇所で短絡が生じている場合(S23においてYES)、制御装置94は、電極体1を不良品と判定し(S26)、短絡箇所を特定する(S27)。S27にて、おおよその短絡箇所を特定した後に、より詳細に短絡箇所を特定したい場合もある。そのような場合には、制御装置94は、必要に応じて、短絡箇所をより詳細に特定してもよい(S28)。
図19は、電極体1の短絡箇所の特定精度を向上させる手法を説明するための図である。図19に示すように、短絡箇所をより詳細に特定する場合には、S26にて用いた検査治具との比較において、隣接する測定点の間の間隔が狭い検査治具を用いることができる。S26にて特定された短絡箇所を含む領域において、再度、S22〜S27の処理を実行する。これにより、短絡箇所をより狭い領域に絞り込むことができる。なお、この絞り込み(S28においてNO)を2回以上(つまり、短絡箇所の特定を合計3回以上)行ってもよい。
図18に戻り、実施の形態2では、短絡箇所を特定した上で、さらに、短絡箇所が取り除かれる(S29)。除去されずに残った正常な箇所は再利用できる。たとえば、短絡箇所を除去した後の電極体1は外装材に収納することで再利用される。
図20は、短絡箇所の除去手法を説明するための図である。図20(A)に示すように、正極端子51および負極端子52を残した上で、短絡箇所を含む領域が取り除かれる。複数の短絡箇所がある場合には、すべての短絡箇所が取り除かれる(図20(B)参照)。
図20(C)に示すように、正極端子51および負極端子52の両方が電極体1の片側に設けられており、かつ、電極体1の縦横比(アスペクト比)が1よりも十分に小さい場合は、短絡箇所が電極体1の中央に比較的近くても、短絡箇所を含む広い領域を除去できる。なお、短絡箇所を除去する際には、正極層21の正極活物質が負極層22側に移動(なだれ込み)しないように留意する。
以上のように、実施の形態2においては、正極集電箔41の全面に測定点を設けることで、正極集電箔41の全面に亘って短絡の有無を判定する。そして、大体の短絡箇所を特定した後に、測定点の間隔が狭い検査治具を用いて、短絡箇所をより詳細に特定する(図19参照)。これにより、実施の形態2によれば、二次電池10の電極体1における短絡箇所を高精度に特定できる。また、高精度に特定された短絡箇所を除去して電極体1を再利用することも可能になる。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 電極体、21 正極層、22 負極層、3 セパレータ層、41 正極集電箔、42 負極集電箔、51 正極端子、52 負極端子、10 二次電池、9 検査システム、91,91A 検査治具、92 電流発生器、93 電圧測定装置、94 制御装置、911 絶縁プレート、912 絶縁台、913 固定ネジ、914 測定ピン。

Claims (8)

  1. 正極集電体、正極活物質層、セパレータ層、負極活物質層および負極集電体が積層された電極体を組み立てるステップと、
    前記正極集電体と前記負極集電体との間に電流を流した状態で、前記正極集電体および前記負極集電体のうちの一方の表面に位置する複数の測定点の間の電圧を測定するステップとを備え、
    前記複数の測定点は、
    第1〜第3の測定点と、
    前記第1〜第3の測定点により規定される円形領域の内部に位置する基準点とを含み、
    前記測定するステップは、
    前記第1の測定点と前記基準点との間の第1の電圧を測定するステップと、
    前記第2の測定点と前記基準点との間の第2の電圧を測定するステップと、
    前記第3の測定点と前記基準点との間の第3の電圧を測定するステップとを含み、
    前記第1〜第3の電圧に関する所定条件が成立する場合に、前記電極体における短絡箇所が前記円形領域の内部であると特定するステップをさらに備える、二次電池の製造方法。
  2. 前記基準点は、前記第1〜第3の測定点の各々から等距離に位置する、請求項1に記載の二次電池の製造方法。
  3. 前記第1〜第3の電圧の各々の符号には、前記電極体の非短絡時における基準符号が対応するように定められ、
    前記所定条件は、前記第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の符号が対応する基準符号と異なる場合に成立する、請求項1または2に記載の二次電池の製造方法。
  4. 前記第1〜第3の電圧の各々の大きさには、前記電極体の非短絡時における基準量が対応するように定められ、
    前記所定条件は、前記第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の大きさが対応する基準量よりも大きい場合に成立する、請求項1または2に記載の二次電池の製造方法。
  5. 前記第1〜第3の電圧の各々の符号には、前記電極体の非短絡時における基準符号が対応するように定められ、
    前記第1〜第3の電圧の各々の大きさには、前記電極体の非短絡時における基準量が対応するように定められ、
    前記所定条件は、前記第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の符号が対応する基準符号と異なり、かつ、前記第1〜第3の電圧のうちの少なくとも1つの電圧の大きさが対応する基準量よりも大きい場合に成立する、請求項1または2に記載の二次電池の製造方法。
  6. 前記複数の測定点は、前記円形領域を規定する第4の測定点をさらに含み、
    前記測定するステップは、前記第4の測定点と前記基準点との間の第4の電圧を測定するステップをさらに含み、
    前記第1〜第4の測定点のうちの2点を結ぶ直線と残りの2点を結ぶ直線とは、互いに交差する、請求項1〜5のいずれか1項に記載の二次電池の製造方法。
  7. 前記特定するステップにおいて特定された前記短絡箇所を除去し、前記電極体のうちの残りの部分を外装材に収納するステップをさらに備える、請求項1〜6のいずれか1項に記載の二次電池の製造方法。
  8. 前記複数の測定点は、予め位置決めされており、
    前記測定するステップは、前記複数の測定点のうちの任意の2点間の電圧を測定するステップであり、
    前記複数の測定点の中から前記所定条件が成立するような測定点を前記第1〜第3の測定点および前記基準点として選択するステップをさらに備え、
    前記特定するステップは、選択された前記第1〜第3の測定点により規定される前記円形領域を前記短絡箇所として特定するステップである、請求項1〜7のいずれか1項に記載の二次電池の製造方法。
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