JP2021067863A - 表示制御装置、表示システム、表示制御方法及びプログラム - Google Patents

表示制御装置、表示システム、表示制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】絶対輝度値が指定された入力データに基づき画像を表示させる際に、適切に画像を表示する。【解決手段】表示制御装置は、表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値を、表示装置の少なくとも1つの画素毎に取得する上限輝度値取得部30と、それぞれの画素の上限輝度値のうちの最大値よりも小さくなるように、設定輝度値を設定する設定輝度値設定部32と、表示装置への入力データに基づき、表示装置に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値を、画素毎に取得する入力輝度値取得部36と、入力輝度値と設定輝度値とに基づき、出力階調値を生成する出力階調値生成部34と、出力階調値生成部34が生成した出力階調値を出力する出力制御部38とを備える。出力階調値生成部34は、画素が表示する絶対輝度値である出力輝度値が、全ての画素において設定輝度値以下となるように、画素毎に出力階調値を生成する。【選択図】図3

Description

本発明は、表示制御装置、表示システム、表示制御方法及びプログラムに関する。
近年、表示装置には、画像を表示するための入力データとして、絶対輝度値の情報を含む入力データが入力される場合がある。このような入力データとしては、例えば、HDR(High Dynamic Range)信号などが挙げられる。表示装置は、表示する画像が入力データで規定された絶対輝度値となるように、出力データを生成する。例えば特許文献1には、入力データで規定される絶対輝度レンジが、表示装置が表示可能な絶対輝度レンジと異なる場合に、表示装置が表示する画像の絶対輝度値が、表示装置の絶対輝度レンジの最大値以内となるように、表示装置に画像を表示させる旨が記載されている。
特開2017−181668号公報
しかし、例えばプロジェクタなどにおいては、表示可能な絶対輝度の最大値が、少なくとも1つの画素毎に異なる場合がある。このような場合に、例えば一様の絶対輝度値で画像を表示させようとすると、表示可能な絶対輝度の最大値が高い画素では、指定された絶対輝度値が実現できるが、表示可能な絶対輝度の最大値が低い画素では、指定された絶対輝度値が実現できなくなるおそれがある。このような場合、表示される画像は、輝度が不均一に視認されてしまう。そのため、絶対輝度値が指定された入力データに基づき画像を表示させる際に、視認者に違和感を抱かせないように、適切に画像を表示させることが求められている。
本発明は、上記課題を鑑み、絶対輝度値が指定された入力データに基づき画像を表示させる際に、適切に画像を表示可能な表示制御装置、表示システム、表示制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一態様にかかる表示制御装置は、表示装置の画像の表示を制御する表示制御装置であって、前記表示装置が表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値を、前記表示装置の少なくとも1つの画素毎に取得する上限輝度値取得部と、それぞれの前記画素の上限輝度値のうちの最大値よりも小さくなるように、前記表示装置が表示する絶対輝度値の設定値である設定輝度値を設定する設定輝度値設定部と、前記表示装置への入力データに基づき、前記表示装置に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値を、前記画素毎に取得する入力輝度値取得部と、前記入力輝度値と前記設定輝度値とに基づき、出力階調値を生成する出力階調値生成部と、前記出力階調値生成部が生成した前記出力階調値を出力する出力制御部と、を備え、前記出力階調値生成部は、前記画素が表示する絶対輝度値である出力輝度値が、全ての前記画素において前記設定輝度値以下となるように、前記画素毎に前記出力階調値を生成する。
本発明の一態様にかかる表示システムは、前記表示制御装置と、前記表示装置とを備える。
本発明の一態様にかかる表示制御方法は、表示装置の画像の表示を制御する表示制御方法であって、前記表示装置が表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値を、前記表示装置の少なくとも1つの画素毎に取得する上限輝度値取得ステップと、それぞれの前記画素の上限輝度値のうちの最大値よりも小さくなるように、前記表示装置が表示する絶対輝度値の設定値である設定輝度値を設定する設定輝度値設定ステップと、前記表示装置への入力データに基づき、前記表示装置に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値を、前記画素毎に取得する入力輝度値取得ステップと、前記入力輝度値と前記設定輝度値とに基づき、出力階調値を生成する出力階調値生成ステップと、前記出力階調値生成ステップで生成した前記出力階調値を出力する出力制御ステップと、を含み、前記出力階調値生成ステップにおいて、前記画素が表示する絶対輝度値である出力輝度値が、全ての前記画素において前記設定輝度値以下となるように、前記画素毎に前記出力階調値を生成する。
本発明の一態様にかかるプログラムは、表示装置の画像の表示を制御する表示制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、前記表示装置が表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値を、前記表示装置の少なくとも1つの画素毎に取得する上限輝度値取得ステップと、それぞれの前記画素の上限輝度値のうちの最大値よりも小さくなるように、前記表示装置が表示する絶対輝度値の設定値である設定輝度値を設定する設定輝度値設定ステップと、前記表示装置への入力データに基づき、前記表示装置に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値を、前記画素毎に取得する入力輝度値取得ステップと、前記入力輝度値と前記設定輝度値とに基づき、出力階調値を生成する出力階調値生成ステップと、前記出力階調値生成ステップで生成した前記出力階調値を出力する出力制御ステップと、をコンピュータに実行させ、前記出力階調値生成ステップにおいて、前記画素が表示する絶対輝度値である出力輝度値が、全ての前記画素において前記設定輝度値以下となるように、前記画素毎に前記出力階調値を生成する。
本発明によれば、絶対輝度値が指定された入力データに基づき画像を表示させる際に、適切に画像を表示することができる。
図1は、第1実施形態に係る表示システムの模式図である。 図2は、表示装置が表示する全体画像の例を説明する模式図である。 図3は、本実施形態に係る表示制御装置の模式的なブロック図である。 図4は、画素毎の上限輝度値の例を示したグラフである。 図5は、第1画素についての輝度出力情報を説明するためのグラフの一例である。 図6は、第1画素についての輝度出力情報を説明するためのグラフの一例である。 図7は、第2画素についての輝度出力情報を説明するためのグラフの一例である。 図8は、第2画素についての輝度出力情報を説明するためのグラフの一例である。 図9は、本実施形態に係る方法で生成した出力階調値で画像を表示した場合の出力輝度値の例を示すグラフである。 図10は、本実施形態に係る出力階調値の生成及び出力の処理フローを説明するフローチャートである。
以下に、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、第1実施形態に係る表示システムの模式図である。図1に示すように、本実施形態に係る表示システム1は、投影システム10と、スクリーン12と、輝度検出装置14と、表示制御装置16とを有する。
投影システム10は、画像を表示するシステムである。本実施形態において、投影システム10は、複数の表示装置11を備えている。表示装置11は、画像を表示する装置であり、本実施形態では、スクリーン12に向けて光を照射してスクリーン12上に光を投影することで、スクリーン12上に画像を表示させる。すなわち、本実施形態では、表示装置11は、画像投影装置(プロジェクタ)である。
それぞれの表示装置11は、定められた位置に並んで配置されて定められた方向に光(画像)を投影して、スクリーン12上の設定した領域に画像を投影する。これにより、表示装置11からの画像がスクリーン12上で並んで、画像の全体で、1つの全体画像を構成する。すなわち、表示装置11は、全体画像の一部分の領域における画像を投影する。なお、図1の例では、表示装置11として、2つの表示装置11A、11Bが設けられているが、表示装置11の数は2つに限られず、3つ以上であってもよい。
表示装置11は、光を照射する複数の画素Pを備えている。スクリーン12の画像が表示される領域を単位領域毎に区分した場合、それぞれの画素Pが、それぞれの単位領域に光を照射する。表示装置11による画像は、単位領域毎に投影された画素Pからの光により形成される。言い換えれば、表示装置11が表示する画像100を単位領域に区分した場合に、1つの画素Pは、1つの単位領域の画像を受け持っているといえる。すなわち、画素Pと画像100(スクリーン12)の単位領域とは、対応している。
スクリーン12は、表示装置11からの画像(光)が投影されて、投影された画像を表示するスクリーン(画像表示面)である。スクリーン12は、背面12Aが表示装置11側に配置されている。スクリーン12は、表示装置11からの画像(光)が背面12Aに照射され、その画像(光)を透過して、背面12Aと反対側の前面12Bに表示させる。すなわち、スクリーン12は、透過型のスクリーンである。ただし、スクリーン12は、透過型に限られない。例えば、スクリーン12は、前面12Bに画像が投射され、その画像を反射することで画像を表示してもよい。また、図1の例では、スクリーン12は、平面状であるが、平面状であることに限られず任意の形状であってよい。例えば、スクリーン12は、背面12A及び前面12Bのうちの一方側が凹形状となり、他方側が凸形状となっているシリンドリカル型のスクリーンであってもよい。
以下において、スクリーン12の表面に沿った一方向を方向Xとし、スクリーン12の表面に沿った方向であって方向Xに交差する方向を、方向Yとする。本実施形態の例では、方向Yは、方向Xに直交する。また、方向X及び方向Yに直交する方向を、方向Zとする。方向Zは、表示装置11からスクリーン12に照射される光の進行方向であるともいえる。
図2は、表示装置が表示する全体画像の例を説明する模式図である。図2は、スクリーン12上に投影された全体画像102の例を示している。全体画像102は、それぞれの表示装置11から投影された複数の画像100を含み、それぞれの画像100が、スクリーン12の面に沿った方向に並んで形成されている。隣り合う画像100同士は、一部の領域で重なりあっている。以下、画像100の一部同士が重なって形成されている画像を、重畳画像104と記載する。図2の例では、全体画像102は、表示装置11Aから投影された画像100である画像100Aと、表示装置11Bから投影された画像100である画像100Bとを含み、画像100Aと画像100Bとが、方向Xに沿って並んでいる。画像100Aの画像100B側の一部の領域と、画像100Bの画像100A側の一部の領域とは、重畳して、重畳画像104を形成している。表示装置11A、11Bは、画像100A、100Bが重畳している領域においては、同じ内容の画像を表示している。そのため、重畳画像104は、同じ画像が重なり合って、輝度が高くなっている。
なお、本実施形態に係る投影システム10は、複数の表示装置11を備えているが、表示装置11の数は複数に限られず、1つであってもよい。この場合、1つの表示装置11が投影した画像が、全体画像となる。
図1に戻り、輝度検出装置14は、スクリーン12に表示されている表示装置11からの画像の絶対輝度値を検出する装置である。輝度検出装置14は、スクリーン12上に表示されている全体画像101における単位領域毎に、絶対輝度値を検出する。言い換えれば、輝度検出装置14は、表示装置11の画素Pがスクリーン12上に投影した光の絶対輝度値を、画素P毎に検出しているといえる。本実施形態において、輝度検出装置14は、輝度センサである。輝度検出装置14は、スクリーン12の前面12B側に配置されて、スクリーン12の前面12Bにおける輝度を検出する。輝度検出装置14は、スクリーン12の前面12Bの単位領域毎に絶対輝度値を検出することで、画素Pがスクリーン12上に投影した光の絶対輝度値を検出する。ただし、輝度検出装置14は、スクリーン12の前面12B側に配置されることに限られず、スクリーン12の背面12Bと表示装置11との間に配置されてもよい。この場合、輝度検出装置14は、表示装置11からスクリーン12に向けて照射される光の輝度を、画素P毎に検出する。すなわち、輝度検出装置14は、表示装置11から出射された光の輝度を検出可能であればよい。
なお、輝度検出装置14は、絶対輝度値を検出可能な装置であれば、輝度センサであることに限られない。例えば、輝度検出装置14は、スクリーン12に表示されている表示装置11からの画像を撮像するカメラを含んでいてもよい。この場合、輝度検出装置14は、スクリーン12に表示されている全体画像101を撮像して、単位領域毎の、すなわち画素P毎の、階調値を検出する。そして、その階調値を絶対輝度に変換して、画素P毎の絶対輝度値を検出する。階調値を絶対輝度値に変換する方法は、任意である。例えば、輝度検出装置14の階調値と絶対輝度値との関係を示す情報を予め記憶しておき、その関係に基づき、階調値を絶対輝度値に変換してもよい。また、カメラである輝度検出装置14と共に、全体画像101の一部の単位領域の絶対輝度値を検出する輝度センサを備えていてもよい。そして、輝度センサが検出した単位領域の絶対輝度値と、同じ単位領域における階調値とに基づき、階調値と絶対輝度との関係を示す情報を作成してもよい。そして、この情報を全ての単位領域に適用することで、単位領域毎(画素P毎)の絶対輝度値を検出する。
また、以上の説明では、輝度検出装置14は、画素P毎に(単位領域毎に)絶対輝度値を検出するが、例えば輝度検出装置14の解像度が低い場合は、複数の画素P毎に(複数の単位領域毎に)絶対輝度値を検出してもよい。
表示制御装置16は、表示装置11の画像の表示を制御する制御装置である。図3は、本実施形態に係る表示制御装置の模式的なブロック図である。表示制御装置16は、本実施形態では、コンピュータであり、図3に示すように、制御部20と記憶部22とを備える。制御部20は、演算装置、すなわちCPU(Central Processing Unit)である。記憶部22は、制御部20の演算内容やプログラムの情報などを記憶するメモリであり、例えば、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)のような主記憶装置と、HDD(Hard Disk Drive)などの外部記憶装置とのうち、少なくとも1つ含む。表示制御装置16は、複数の表示装置11の全てを一括制御するが、複数の表示装置11毎に一つずつ設けられてもよい。
制御部20は、表示装置11に画像を表示させるための入力データを取得して、入力データに基づき、表示装置11が画像を投影(出力)するための出力階調値Tを生成して、表示装置11に出力する。表示装置11は、出力階調値Tで画像を投影する。入力データは、表示装置11にどのようが画像を表示させるかを示す画像データであり、入力階調値であるともいえる。入力データは、表示装置11に表示させたい画像の絶対輝度値の情報も含む。入力データは、画素P毎のデータであるため、画素P毎の絶対輝度値の情報を含むともいえる。以下、入力データに含まれる画素P毎の絶対輝度値を、入力輝度値LBと記載する。なお、入力データは、例えばHDR信号であるが、任意の形式の画像データであってよい。出力階調値Tは、表示装置11が実際に画像を出力するための出力データである。言い換えれば、表示装置11は、出力階調値Tで、画素Pに光を投影させる。なお、出力階調値Tは、階調値のデータであるため、それ自身には絶対輝度値の情報が含まれない。
制御部20は、上限輝度値取得部30と、設定輝度値設定部32と、出力階調値生成部34と、入力輝度値取得部36と、出力制御部38とを含む。上限輝度値取得部30と、設定輝度値設定部32と、出力階調値生成部34と、入力輝度値取得部36と、出力制御部38とは、制御部20が記憶部22に記憶されたソフトウェア(プログラム)を読み出すことで実現され、後述する処理を実行する。詳細については後述するが、制御部20は、出力階調値生成部34により、入力データ及び輝度出力情報に基づいて出力階調値Tを生成して、出力制御部38により、生成した出力階調値Tを表示装置11に出力して、表示装置11に出力階調値Tで画像を表示(投影)させる。以下、制御部20の各部の機能について具体的に説明する。
上限輝度値取得部30は、表示装置11の画素P毎の上限輝度値LSを取得する。上限輝度値LSとは、表示装置11が表示可能な絶対輝度値の上限値である。より詳しくは、上限輝度値LSとは、画素Pがスクリーン12上に投影可能な光の絶対輝度値の最大値であり、画素Pが最大の出力階調値Tでスクリーン12上に光を投影した場合の、その光の絶対輝度値であるといえる。本実施形態では、制御部20は、出力制御部38により、それぞれの表示装置11の全ての画素Pに対して、最大出力階調値Tmaxで、画像を表示(光を投影)させる。最大出力階調値Tmaxとは、出力階調値Tの最大値である。例えば出力階調値Tが0から255までの整数値のいずれかをとる場合、最大出力階調値Tmaxは、255となる。スクリーン12上には、それぞれの画素Pからの光が投影されて、最大出力階調値Tmaxで出力された場合の全体画像101が表示される。上限輝度値取得部30は、輝度検出装置14に、最大出力階調値Tmaxで出力された場合の全体画像101の絶対輝度値を、単位領域毎に、すなわち画素P毎に検出させる。上限輝度値取得部30は、輝度検出装置14が検出した、最大出力階調値Tmaxで出力された場合の画素P毎の絶対輝度値の検出結果を、上限輝度値LSとして取得する。
このように、上限輝度値取得部30は、輝度検出装置14が検出した、表示装置11に最大出力階調値Tmaxで画像を出力させた場合の各画素Pの絶対輝度値を、上限輝度値LSとして取得する。ただし、輝度検出装置14は、最大出力階調値Tmaxで画像を出力させた場合の絶対輝度値を検出することに限られず、予め定めた任意の出力階調値Tで各画素Pに画像を出力させた場合の、各画素Pの絶対輝度値を検出してもよい。この場合、上限輝度値取得部30は、輝度検出装置14が検出した各画素Pの絶対輝度値を、最大出力階調値Tmaxで画像を出力させた場合の絶対輝度値に換算して、その換算した値を、上限輝度値LSとする。
また、輝度検出装置14が複数の画素P毎に絶対輝度値を検出する場合においては、上限輝度値取得部30は、輝度検出装置14が検出した複数の画素P毎に絶対輝度値に基づき、画素P毎の上限輝度値LSを取得する。この場合、上限輝度値取得部30は、輝度検出装置14が検出した複数の画素P毎の絶対輝度値を、画素P毎の上限輝度値LSに換算して、画素P毎の上限輝度値LSを取得する。例えば、輝度検出装置14が一群の画素Pについて所定の絶対輝度値を検出した場合、上限輝度値取得部30は、その所定の絶対輝度値を、その一群の画素Pに含まれる全ての画素Pの上限輝度値LSとして設定する。また、上限輝度値取得部30は、画素P毎の上限輝度値LSを取得することに限られず、複数の画素P毎の上限輝度値LSを取得してもよい。言い換えれば、上限輝度値取得部30は、画素P毎に、又は複数の画素P毎に、すなわち少なくとも1つの画素P毎に、上限輝度値LSを取得してもよいといえる。
図4は、画素毎の上限輝度値の例を示したグラフである。図4の横軸は、画素Pの位置、すなわち画素Pの座標であり、縦軸は、画素P毎の上限輝度値LSである。画素Pは、画像の単位領域に対応するため、図4の横軸は、スクリーン12上における単位領域の(位置(座標)を指しているともいえる。図4の横軸は、X方向における、すなわち表示装置11A、11Bの画像100A、100B同士が隣り合う方向における、それぞれの画素Pを示している。すなわち、図4の例では、X方向におけるそれぞれの画素Pの上限輝度値LSを示している。
図4に示すように、上限輝度値LSは、画素P毎に、又は複数の画素P毎に(すなわち、少なくとも1つの画素P毎に)、異なる場合がある。言い換えれば、表示装置11は、全ての画素Pに同じ出力階調値T(ここでは最大出力階調値Tmax)で画像を出力した場合であっても、実際に表示される画像の絶対輝度値(ここでは上限輝度値LS)は、画素P毎に異なる、又は複数の画素P毎に異なる場合がある。より詳しくは、表示装置11は、中央の画素Pの上限輝度値LSが最大となり、中央から離れる画素Pほど、上限輝度値LSが低くなる。図4の例では、区間ARが、表示装置11Aの画素Pにおける上限輝度値LSを示しており、区間ARが、表示装置11Bの画素Pにおける上限輝度値LSを示している。区間AR、ARに示すように、表示装置11A、11Bは、X方向における中央の画素Pの上限輝度値LSが最大となり、中央からX方向において離れるに従って、画素Pの上限輝度値LSが低くなっている。ただし、表示装置11A、11Bは、一部の領域で画像が重畳している。そのため、画像が重畳する区間ARABにおいては、すなわち重畳画像104(図2参照)においては、表示装置11Aの画素Pと表示装置11Bの画素Pと光が重なり合う分、絶対輝度値が高くなっている。
画素P毎の上限輝度値LSについて、更に具体的に説明する。ここで、表示装置11Aの区間ARのうち、表示装置11Bの区間ARと重ならない区間を、区間ARA1とし、表示装置11Bの区間ARのうち、表示装置11Aの区間ARと重ならない区間を、区間ARB1とする。この場合、上限輝度値LSは、区間ARA1の区間ARABとは反対側の端部の画素Pから、表示装置11Aの方向Xにおける中央の画素Pに向かうに従って大きくなり、表示装置11Aの中央の画素Pから、区間ARA1の区間ARAB側の端部(区間ARA1の区間ARABとの境界位置)の画素Pに向かうに従って、小さくなる。そして、上限輝度値LSは、区間ARABの区間ARA1側の端部(区間ARABの区間ARA1との境界位置)の画素Pから、区間ARB1側に向かって大きくなる。このように、上限輝度値LSは、区間ARABと区間ARA1との境界位置において減少から増加に切り替わるとため、区間ARABと区間ARA1との境界位置において、変曲点、言い換えれば極小値となる。
上限輝度値LSは、区間ARABの区間ARB1側の端部(区間ARAABの区間ARB1との境界位置)の近傍で、区間ARB1に向かうに従って減少する。そして、上限輝度値LSは、区間ARB1内において、区間ARB1の区間ARAB側の端部(区間ARB1の区間ARABとの境界位置)の画素Pから、表示装置11Bの方向Xにおける中央の画素Pに向かうに従って大きくなり、表示装置11Bの中央の画素Pから、区間ARB1の区間ARABと反対側の端部の画素Pに向かうに従って、小さくなる。このように、上限輝度値LSは、区間ARABと区間ARB1との境界位置において減少から増加に切り替わるとため、区間ARABと区間ARB1との境界位置において、変曲点、言い換えれば極小値となる。なお、図4の例では、区間ARABと区間ARB1との境界位置における画素Pの上限輝度値LSは、区間ARABと区間ARA1との境界位置の画素Pの上限輝度値LSよりも低い値となっているが、大小関係はそれに限られない。
また、区間ARABと区間ARA1との境界位置、及び区間ARABと区間ARB1との境界位置における画素Pの上限輝度値LSは、極小値となるが、区間ARA1の区間ARABとは反対側の端部、及びARB1の区間ARABとは反対側の端部における画素Pの上限輝度値LSよりも、値が大きくなる。言い換えれば、画像同士が重ならない領域と画像同士が重なる領域との境界部における画素Pの上限輝度値LSは、画像同士が重ならない領域における画像の端部(ここではX方向における両端部)の近傍における画素Pの上限輝度値LSよりも、値が大きくなる。また、図4の例では、画像同士が重ならない領域における画像の端部における画素Pの上限輝度値LSが、X方向に並んだ画素Pの上限輝度値LSのうちの最小となっている。すなわち、区間ARA1の区間ARABとは反対側の端部、及びARB1の区間ARABとは反対側の端部における画素Pの上限輝度値LSが、X方向に並んだ画素Pの上限輝度値LSのうちの最小となっている。ただし、これらの画素Pの上限輝度値LSは、異なる値になっていてもよく、いずれか一方の画素の上限輝度値LSが、最小になっていてよい。また、図4の例では、X方向に並んだ画素Pの上限輝度値LSのうち、表示装置11Aの中央の画素Pの上限輝度値LSが、最大となっているが、これに限られず、例えば表示装置11Bの中央の画素Pの上限輝度値LSが、最大となっていてもよいし、表示装置11A、11Bの中央の画素Pの上限輝度値LS同士が等しくてもよい。
なお、図4の上限輝度値LSの分布は、一例である。例えば画像同士が重畳しない場合は、中央の画素Pの上限輝度値LSが最大となり、X方向の両端部に向かうに従って上限輝度値LSが小さくなる分布となる。
設定輝度値設定部32は、上限輝度値取得部30が取得した各画素Pの上限輝度値LSに基づき、設定輝度値LA0を設定する。設定輝度値LA0は、表示装置11が表示する絶対輝度値の設定値であり、全ての画素Pに共通する値として設定される。設定輝度値設定部32は、設定輝度値LA0が、それぞれの画素Pの上限輝度値LSのうちの最大値である最大上限輝度値LSmaxよりも小さくなるように、設定輝度値LA0を設定する。より好ましくは、それぞれの画素Pの上限輝度値LSのうちの最小値を、最小上限輝度値LSminとすると、設定輝度値設定部32は、設定輝度値LA0が、最小上限輝度値LSminよりも大きく、かつ最大上限輝度値LSmaxよりも小さくなるように、設定輝度値LA0を設定する。
さらに言えば、設定輝度値設定部32は、画像の一部同士が重畳する部分(図4の例では区間ARAB)の画素Pの上限輝度値LSに基づき、設定輝度値LA0を設定することが好ましい。より詳しくは、設定輝度値設定部32は、設定輝度値LA0が、画像の一部同士が重畳する部分(図4の例では区間ARAB)の画素Pの上限輝度値LS以下となるように、設定輝度値LA0を設定することが好ましい。さらに言えば、画像同士が重畳しない領域(図4の例では区間ARA1や区間ARB1)と、画像同士が重畳する領域(図4の例では区間ARAB)との境界位置の画素Pの上限輝度値LSを、境界上限輝度値LSaとする。この場合、設定輝度値設定部32は、設定輝度値LA0が、最小上限輝度値LSminよりも大きく、かつ境界上限輝度値LSa以下となるように、設定輝度値LA0を設定することが好ましい。なお、境界上限輝度値LSaは、画像同士が重畳しない領域と、画像同士が重畳する領域との境界位置での、極小値の上限輝度値LSであるともいえる。また、上限輝度値LSが極小値となる画素Pが複数ある場合、上限輝度値LSが極小値となる画素Pのうち、上限輝度値LSが最小となる画素Pの上限輝度値LSを、境界上限輝度値LSaとすることが好ましい。言い換えれば、画像同士が重畳する領域(図4の例では区間ARAB)の画素Pのうち、上限輝度値LSが最小値となる画素Pの上限輝度値LSを、境界上限輝度値LSaとすることが好ましい。すなわち、図4の例では、区間ARABと区間ARA1との境界位置の画素Pの上限輝度値LSよりも、区間ARABと区間ARB1との境界位置における画素Pの上限輝度値LSの方が低い値となっているため、区間ARABと区間ARB1との境界位置における画素Pの上限輝度値LSを、境界上限輝度値LSaとする。
出力階調値生成部34は、設定輝度値設定部32が設定した設定輝度値LA0と、後述の入力輝度値取得部36が取得した入力データの入力輝度値LBとに基づき、出力階調値Tを生成する。具体的には、出力階調値生成部34は、輝度出力情報生成部40と出力階調値算出部42とを含み、輝度出力情報生成部40により輝度出力情報を生成して、出力階調値算出部42により、輝度出力情報及び入力輝度値LBに基づいて出力階調値を算出する。
輝度出力情報生成部40は、上限輝度値LSと設定輝度値LA0とに基づき、輝度出力情報を生成する。輝度出力情報生成部40は、画素P毎に輝度出力情報を生成する。輝度出力情報とは、入力データの入力輝度値LBと出力階調値Tとの関係を示す情報であり、言い換えれば、入力データにおいて指示される絶対輝度値と、表示装置11に出力させる出力階調値との関係を示す情報である。そのため、入力輝度値LBが決まれば、輝度出力情報を用いて、出力階調値を算出することが可能となる。
輝度出力情報生成部40は、入力輝度値LBと出力輝度値LAとの関係である第1関係と、出力輝度値LAと出力階調値Tとの関係である第2関係とを設定することで、入力輝度値LBと出力階調値Tとの関係である輝度出力情報を生成する。言い換えれば、輝度出力情報は、第1関係と第2関係とを含んだ情報である。輝度出力情報生成部40は、入力データにおいて指示される絶対輝度値である入力輝度値LBと、画素Pが実際に実現する絶対輝度値である出力輝度値LAとの関係を、第1関係として規定する。そして、輝度出力情報生成部40は、第1関係により規定された出力輝度値LAと、画素Pが出力する階調値である出力階調値Tとの関係を、第2関係として規定する。すなわち、入力データによりある入力輝度値LBが指定された場合には、第1関係によって、その入力輝度値LBと対応付けられた出力輝度値LAが算出可能であり、第2関係によって、その算出した出力輝度値LAを実現できる出力階調値Tを算出可能となる。
また、輝度出力情報生成部40は、画素Pを、上限輝度値LSが設定輝度値LA0以上となる第1画素と、上限輝度値LSが設定輝度値LA0未満となる第2画素とに区分して、第1画素と第2画素とで異なる方法を用いて、輝度出力情報を生成する。以下、具体的に説明する。
図5及び図6は、第1画素についての輝度出力情報を説明するためのグラフの一例である。図5は、入力輝度値LBと出力輝度値LAとの関係(第1関係)の一例を示すグラフである。図5の線分F1aに示すように、輝度出力情報生成部40は、第1画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以下となる場合には、出力輝度値LAが入力輝度値LBと同じ値になるように、第1関係を設定する。一方、輝度出力情報生成部40は、第1画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0より高くなる場合には、出力輝度値LAが設定輝度値LA0となるように、第1関係を設定する。すなわち、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以下の範囲では、出力輝度値LAは、入力輝度値LBに依存した値となり、入力輝度値LBが設定輝度値LA0より高くなる範囲では、出力輝度値LAは、入力輝度値LBに依存せず、一定の値である設定輝度値LA0となる。従って、入力輝度値LBにおいて絶対輝度値を設定輝度値LA0より高くなるように指示された場合でも、実際に出力される絶対輝度値である出力輝度値LAは、設定輝度値LA0に保たれる。
図6は、出力輝度値LAと出力階調値Tとの関係(第2関係)の一例を示すグラフである。輝度出力情報生成部40は、上限輝度値LSに基づき、第1画素の第2関係を算出する。ここで、出力輝度値LAと出力階調値Tとの関係は、いわゆる輝度値と階調値との関係を示すガンマカーブであるといえる。このガンマカーブのガンマ値は、表示装置11の特性により決まるため、予め取得可能である。輝度出力情報生成部40は、最大出力階調値Tmaxにおける出力輝度値LAを上限輝度値LSに設定し、ガンマ値を適用することで、出力輝度値LAと出力階調値Tとの関係である第2関係を、画素P毎に算出する。さらに言えば、輝度出力情報生成部40は、第2関係において、出力輝度値LAが設定輝度値LA0以下の値となるように、出力階調値Tの値を制限する。
例えば、図6の線分F2aは、上限輝度値LSが設定輝度値LA0となる画素Pの第2関係を示している。線分F2aは、上限輝度値LSが設定輝度値LA0であるため、最大出力階調値Tmaxにおける出力輝度値LA(上限輝度値LS)が、設定輝度値LA0となっている。すなわち、輝度出力情報生成部40は、上限輝度値LSが設定輝度値LA0となる画素Pに対しては、出力階調値Tが、最小値(ここではゼロ)から最大出力階調値Tmaxまでの範囲内となるように、第2関係を設定している。
一方、線分F2bは、上限輝度値LSが設定輝度値LA0より高くなる画素Pの第2関係を示しており、線分F2cは、上限輝度値LSが線分F2bの画素Pより高くなる画素Pの第2関係を示している。線分F2b、F2cは、上限輝度値LSが設定輝度値LA0より高いため、最大出力階調値Tmaxにおける出力輝度値LA(上限輝度値LS)が、設定輝度値LA0より高くなっている。ただし、輝度出力情報生成部40は、第1関係において、出力輝度値LAが設定輝度値LA0以下となるように設定している。従って、輝度出力情報生成部40は、上限輝度値LSが設定輝度値LA0より高い画素Pについては、出力階調値Tが、最小値(ここではゼロ)から、設定輝度値LA0となる出力階調値までの範囲内となるように、すなわち、取り得る出力階調値Tの最大値が最大出力階調値Tmaxより低くなるように、第2関係を設定している。言い換えれば、輝度出力情報生成部40は、設定輝度値LA0となる出力階調値よりも出力階調値Tが大きな値とならないように、出力階調値Tの値を制限する。図6の例では、線分F2bの画素Pについては、取り得る出力階調値Tの最大値Tbは、出力輝度値LAが設定輝度値LA0となる出力階調値Tであり、最大出力階調値Tmaxより低い値となっている。同様に、線分F2cの画素Pについては、取り得る出力階調値Tの最大値Tcは、出力輝度値LAが設定輝度値LA0となる出力階調値Tであり、最大出力階調値Tmaxより低い値となっている。
次に、第2画素に対する輝度出力情報の生成方法について説明する。図7及び図8は、第2画素についての輝度出力情報を説明するためのグラフの一例である。図7は、入力輝度値LBと出力輝度値LAとの関係(第1関係)の一例を示すグラフである。図7の線分F1d、F1eは、それぞれ、上限輝度値LSが設定輝度値LA0より低い値となる第2画素の第1関係を示している。輝度出力情報生成部40は、第2画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以上となる場合に、出力輝度値LAが上限輝度値LSと同じ値になるように、第1関係を設定する。すなわち、第2画素においては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以上となる場合には、出力輝度値LAは、入力輝度値LBの値にかかわらず、設定輝度値LA0より低い上限輝度値LSとなる。なお、上限輝度値LSは、一定の値であるが、画素P毎に異なる。線分F1dの例では、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以上となる場合には、出力輝度値LAが、その画素Pの上限輝度値LSである輝度値LAdとなっている。線分F1eの例では、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以上となる場合には、出力輝度値LAが、その画素Pの上限輝度値LSである輝度値LAeとなっている。
また、輝度出力情報生成部40は、第2画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合に、出力輝度値LAが上限輝度値LSより低くなるように、第1関係を設定する。より具体的には、出力階調値生成部34は、第2画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合には、入力輝度値LBが低いほど出力輝度値LAが低くなるように、出力階調値LBを生成する。言い換えれば、第2画素における第1関係は、入力輝度値LBが最小値(ここではゼロ)の場合に出力輝度値LAが最小値(ここではゼロ)であり、入力輝度値LBが最小値(ゼロ)から大きくなるに従い、出力輝度値LAが一次直線状に比例して大きくなってゆき、入力輝度値LBが設定輝度値LA0となる場合に出力輝度値LAが上限輝度値LSとなるように、設定されている。第2画素において、入力輝度値LBが単位量だけ変化した場合の出力輝度値LAの変化量は、入力輝度値LBの単位変化量よりも小さくなっている。そのため、第2画素の、入力輝度値LBが単位量だけ変化した場合の出力輝度値LAの変化量(線分F1d、F1eの傾き)は、第1画素の、入力輝度値LBが単位量だけ変化した場合の出力輝度値LAの変化量(線分L1aの傾き)よりも、小さいといえる。言い換えれば、第2画素は、入力輝度値LBが単位量だけ変化した場合の出力輝度値LAの変化量が、第1画素に比べて、圧縮されているといえる。
第2画素は、入力輝度値LBが単位量だけ変化した場合の出力輝度値LAの変化量が圧縮されることで、階調潰れを抑制することができる。すなわち、上限輝度値LSが輝度値LAdとなる第2画素において、第1画素の線分F1aと同じ第1関係を与えた場合には、入力輝度値LBが設定輝度値LA0より低い値において、出力輝度値LAが上限輝度値LS(輝度値LAd)に到達してしまい、それ以上入力輝度値LBが高くなっても、実際に出力される絶対輝度値である出力輝度値LAは、変化せず上限輝度値LSのまま保たれてしまう。それに対し、線分F1dに示すように出力輝度値LAの変化量を圧縮することで、入力輝度値LBが設定輝度値LA0に到達するまでは、出力輝度値LAを変化させることができ、入力輝度値LBが変化した場合の画素Pの階調潰れが抑制できる。
図8は、第2画素における出力輝度値LAと出力階調値Tとの関係(第2関係)の一例を示すグラフである。輝度出力情報生成部40は、上限輝度値LSに基づき、第2画素の第2関係を算出する。輝度出力情報生成部40は、第1画素と同様に、最大出力階調値Tmaxにおける出力輝度値LAを上限輝度値LSに設定し、ガンマ値を適用することで、出力輝度値LAと出力階調値Tとの関係である第2関係を、画素P毎に算出する。線分F2dは、上限輝度値LSが輝度値LAdとなる第2画素の第2関係を示し、線分F2eは、上限輝度値LSが輝度値LAeとなる第2画素の第2関係を示している。第2画素は、第1関係において、出力輝度値LAの最大値が上限輝度値LSに保たれているため、線分F2d、F2eに示すように、輝度出力情報生成部40は、第2画素に対しては、出力階調値Tが、最小値(ここではゼロ)から最大出力階調値Tmaxまでの範囲内となるように、第2関係を設定している。
輝度出力情報生成部40は、以上説明したように、第1関係と第2関係とを設定して、入力輝度値LBと出力階調値Tとの関係である輝度出力情報を、画素P毎に生成する。輝度出力情報、より詳しくは第1関係においては、第1画素及び第2画素のいずれにおいても、出力輝度値LAが設定輝度値以下になるよう設定されている。
以上説明した輝度出力情報の生成処理までが、実際に出力階調値Tを生成して画像を表示するためのキャリブレーション処理となる。出力階調値算出部42は、このキャリブレーション処理で輝度出力情報生成部40が生成した輝度出力情報に基づき、実際に画像を表示するための出力階調値Tを算出する。具体的には、入力輝度値取得部36が、表示装置11への入力データを取得して、入力データに基づき、入力輝度値LBを取得する。上述のように、入力データは、入力輝度値LBの情報を含むため、入力輝度値取得部36は、入力データから、入力輝度値LBを取得できる。入力輝度値取得部36は、画素P毎の入力データから、画素P毎の入力輝度値LBを取得する。
出力階調値算出部42は、入力輝度値取得部36が取得した入力輝度値LBと、輝度出力情報生成部40が生成した輝度出力情報とに基づき、出力階調値Tを算出する。輝度出力情報は、設定輝度値LA0に基づき生成されているため、出力階調値算出部42は、入力輝度値LBと設定輝度値LA0とに基づき、出力階調値Tを算出しているといえる。具体的には、出力階調値算出部42は、入力輝度値取得部36が取得した入力輝度値LBを、輝度出力情報生成部40が生成した輝度出力情報に代入して、入力輝度値LBに対応づけられた出力階調値Tを算出する。すなわち、出力階調値算出部42は、第1関係において入力輝度値LBに対応付けられた出力輝度値LAを算出して、第2関係においてその出力輝度値LAに対応付けられた出力階調値Tを、算出する。出力階調値算出部42は、画素P毎に出力階調値Tを算出する。
このように、出力階調値算出部42は、輝度出力情報に基づき出力階調値Tを算出するため、出力階調値算出部42が算出する出力階調値Tで画像を表示した場合、出力輝度値LAは、輝度出力情報で設定した値となる。すなわち、出力輝度値LAは、全ての画素Pにおいて、設定輝度値LA0以下となる。また、第1画素においては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以下となる場合に、出力輝度値LAが入力輝度値LBと同じ値となり、入力輝度値LBが設定輝度値LA0より高くなる場合に、出力輝度値LAが設定輝度値LA0となる。また、第2画素においては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以上となる場合に、出力輝度値LAが上限輝度値LSと同じ値となり、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合に、出力輝度値LAが上限輝度値LSより低くなる。
出力制御部38は、出力階調値算出部42が算出した出力階調値Tを出力する。具体的には、出力制御部38は、出力階調値算出部42が算出した出力階調値Tを表示装置11に出力して、表示装置11のそれぞれの画素Pに、出力階調値Tで画像を表示させる。
図9は、本実施形態に係る方法で生成した出力階調値で画像を表示した場合の出力輝度値の例を示すグラフである。画素Pは、上限輝度値が互いに異なる。そのため、例えば値の大きい入力輝度値LBが画像内で一様になるような入力データが入力された場合、図9の破線に示すように、出力輝度値LAにおいて入力輝度値LBを実現できる箇所と、入力輝度値LBを実現できない箇所とが生じて、絶対輝度値に差が生じて、輝度が不均一に視認されるおそれがある。特に、画像の中央付近は、目立ちやすいため、輝度の不均一が視認されやすい。それに対し、本実施形態の方法で生成した出力階調値Tで画像を表示する場合、出力輝度値LAが設定輝度値以下となる。そのため、図9の実線に示すように、特に中央側の画像において、絶対輝度値を均一にすることが可能となり、絶対輝度値に差が生じて輝度が不均一に視認されることが抑制できる。そのため、本実施形態によると、絶対輝度値が指定された入力データに基づき画像を表示させる際に、視認者に違和感を抱かせないように、適切に画像を表示させることが可能となる。
以上説明した表示制御装置16による出力階調値Tの生成及び出力の処理のフローを、フローチャートに基づき説明する。図10は、本実施形態に係る出力階調値の生成及び出力の処理フローを説明するフローチャートである。図10に示すように、表示制御装置16は、上限輝度値取得部30により、画素P毎の上限輝度値LSを取得し(ステップS10)、設定輝度値設定部32により、上限輝度値LSに基づき、設定輝度値LA0を設定する(ステップS12)。設定輝度値設定部32は、最大上限輝度値LSmaxよりも小さくなるように、さらに言えば、最小上限輝度値LSminよりも大きく、かつ境界上限輝度値LSa以下となるように、設定輝度値LA0を設定する。そして、表示制御装置16は、輝度出力情報生成部40により、設定輝度値LA0に基づき、画素P毎に、輝度出力情報を生成する(ステップS14)。これにより、キャリブレーション処理が終了する。
そして、表示制御装置16は、入力輝度値取得部36により、入力データから入力輝度値LBを取得し(ステップS16)、出力階調値算出部42により、入力輝度値LBと輝度出力情報とに基づき、画素P毎の出力階調値Tを生成する(ステップS18)。表示制御装置16は、出力制御部38により、生成した出力階調値Tを、表示装置11に出力して(ステップS20)、表示装置11に、出力階調値Tで画像を表示させる。
以上説明したように、本実施形態に係る表示制御装置16は、表示装置11の画像の表示を制御するものであり、上限輝度値取得部30と、設定輝度値設定部32と、入力輝度値取得部36と、出力階調値生成部34と、出力制御部38と、を備える。上限輝度値取得部30は、表示装置11が表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値LSを、表示装置11の少なくとも1つの画素P毎に取得する。設定輝度値設定部32は、それぞれの画素Pの上限輝度値LSのうちの最大値である最大上限輝度値LSmaxよりも小さくなるように、設定輝度値LA0を設定する。入力輝度値取得部36は、表示装置11への入力データに基づき、表示装置11に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値LBを、画素P毎に取得する。出力階調値生成部34は、入力輝度値LBと設定輝度値LA0とに基づき、出力階調値Tを生成する。出力制御部38は、出力階調値生成部34が生成した出力階調値Tを出力する。出力階調値生成部34は、画素Pが表示する絶対輝度値である出力輝度値LAが、全ての画素Pにおいて設定輝度値LA0以下となるように、画素P毎に出力階調値Tを生成する。
表示装置11は、少なくとも1つの画素P毎に上限輝度値LSが異なる場合があり、絶対輝度値を指定した入力データに基づき画像を表示する際に、上限輝度値LSの差に起因して、表示する画像の絶対輝度値が不均一となり、適切に画像を表示できなくなるおそれがある。それに対し、本実施形態に係る表示制御装置16によると、全ての画素Pの出力輝度値LAを、設定輝度値LA0以下に保つため、上限輝度値LSに差があっても、表示する画像の絶対輝度値が不均一となることを抑えて、適切に画像を表示させることが可能となる。
また、上限輝度値取得部30は、画素Pが最大出力階調値Tmaxで表示した場合の絶対輝度値の検出結果を、上限輝度値LSとして取得する。本実施形態に係る表示制御装置16によると、画素Pが最大出力階調値Tmaxで表示した場合に実際に表示される画像の出力輝度値を上限輝度値LSとするため、上限輝度値LSを高精度で検出することが可能となり、設定輝度値を適切に設定することができる。そのため、本実施形態に係る表示制御装置16によると、より適切に画像を表示させることが可能となる。
また、出力階調値生成部34は、上限輝度値LSが設定輝度値LA0以上となる第1画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以下となる場合に、出力輝度値LAが入力輝度値LBとなるように、出力階調値Tを生成する。そして、出力階調値生成部34は、第1画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0より高くなる場合に、出力輝度値LAが設定輝度値LA0となるように、出力階調値Tを生成する。この表示制御装置16は、上限輝度値LSが設定輝度値LA0以上となる第1画素に対し、入力輝度値LBが設定輝度値LA0を超えている場合においても、実際に出力する絶対輝度値である出力輝度値LAを、設定輝度値LA0に保つ。さらに、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合には、実際に出力する出力輝度値LAを、入力輝度値LBと同じ値とする。そのため、この表示制御装置16によると、出力輝度値LAの上限を設定輝度値LA0に保って輝度の不均一を抑えつつ、入力輝度値LBが設定輝度値LA0より低い場合には、入力輝度値LBで指示された通りの輝度とするため、より適切に画像を表示させることが可能となる。
また、出力階調値生成部34は、上限輝度値LSが設定輝度値LA0より低くなる第2画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以上となる場合には、出力輝度値LAが上限輝度値LSとなるように、出力階調値Tを生成する。そして、出力階調値生成部34は、第2画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合には、出力輝度値LAが上限輝度値LSより低くなるように、出力階調値Tを生成する。この表示制御装置16は、入力輝度値LBが設定輝度値LA0以上となる場合に出力輝度値LAを上限輝度値LSとし、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合に出力輝度値LAを上限輝度値LS未満とする。これにより、表示制御装置16は、入力輝度値LBに応じて出力輝度値LAを変化させることが可能となり、階調潰れを抑制できる。
また、出力階調値生成部34は、第2画素に対しては、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合に、入力輝度値LBが低いほど出力輝度値LAが低くなるように、出力階調値Tを生成する。この表示制御装置16は、入力輝度値LBが設定輝度値LA0未満となる場合に、出力輝度値LAを入力輝度値LBに応じて変化させることで、階調潰れを適切に抑制できる。
また、表示装置11は、画像を投影する投影装置であって、複数設けられる。そして、複数の表示装置11が、画像の一部同士が重畳するように画像を投影することで、複数の画像で1つの全体画像を構成させる。設定輝度値設定部32は、画像の一部同士が重畳する部分に画像を投影する画素Pの上限輝度値LSに基づき、設定輝度値LA0を設定する。複数の表示装置11からの画像の一部を重畳させるいわゆるマルチプロジェクタにおいては、例えば画像が重畳する領域などでの上限輝度値LSの変化が複雑となるため、輝度の不均一の問題が起こりやすい。それに対し、本実施形態に係る表示制御装置16は、画像が重畳する部分の画素Pの上限輝度値LSから設定輝度値LA0を設定するため、マルチプロジェクタにおいて、輝度を適切に均一にすることが可能となる。このように、本実施形態に係る表示制御装置16は、マルチプロジェクタに対して有効であるが、マルチプロジェクタに適用することに限られず、1つの表示装置11に対して適用してもよい。
また、設定輝度値設定部32は、画像の一部同士が重畳する部分に画像を投影する画素Pの上限輝度値LSの最小値(図4の例では境界上限輝度値LSa)を、設定輝度値LA0として設定することが好ましい。画像が重畳する領域の画素Pのうち、上限輝度値LSが最小となる画素Pの上限輝度値LSを設定輝度値LA0とすることで、特にマルチプロジェクタにおいて、輝度を適切に均一にすることが可能となる。
また、本実施形態に係る表示システム1は、表示制御装置16と表示装置11とを備える。そのため、表示システム1は、表示装置11に適切に画像を表示させることが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これら実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能であり、各実施形態の構成を組み合わせることも可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
1 表示システム
10 投影システム
11 表示装置
12 スクリーン
14 輝度検出装置
16 表示制御装置
20 制御部
30 上限輝度値取得部
32 設定輝度値設定部
34 出力階調値生成部
36 入力輝度値取得部
38 出力制御部
40 輝度出力情報生成部
42 出力階調値算出部
LA 出力輝度値
LA0 設定輝度値
LB 入力輝度値
LS 上限輝度値
P 画素
T 出力階調値

Claims (10)

  1. 表示装置の画像の表示を制御する表示制御装置であって、
    前記表示装置が表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値を、前記表示装置の少なくとも1つの画素毎に取得する上限輝度値取得部と、
    それぞれの前記画素の上限輝度値のうちの最大値よりも小さくなるように、前記表示装置が表示する絶対輝度値の設定値である設定輝度値を設定する設定輝度値設定部と、
    前記表示装置への入力データに基づき、前記表示装置に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値を、前記画素毎に取得する入力輝度値取得部と、
    前記入力輝度値と前記設定輝度値とに基づき、出力階調値を生成する出力階調値生成部と、
    前記出力階調値生成部が生成した前記出力階調値を出力する出力制御部と、
    を備え、
    前記出力階調値生成部は、前記画素が表示する絶対輝度値である出力輝度値が、全ての前記画素において前記設定輝度値以下となるように、前記画素毎に前記出力階調値を生成する、
    表示制御装置。
  2. 前記上限輝度値取得部は、前記画素が最大の出力階調値で表示した場合の絶対輝度値の検出結果を、前記上限輝度値として取得する、請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記出力階調値生成部は、前記上限輝度値が前記設定輝度値以上となる前記画素に対しては、前記入力輝度値が前記設定輝度値以下となる場合に、前記出力輝度値が前記入力輝度値となるように、前記出力階調値を生成し、前記入力輝度値が前記設定輝度値より高くなる場合に、前記出力輝度値が前記設定輝度値となるように、前記出力階調値を生成する、請求項1又は請求項2に記載の表示制御装置。
  4. 前記出力階調値生成部は、前記上限輝度値が前記設定輝度値より低くなる前記画素に対しては、前記入力輝度値が前記設定輝度値以上となる場合には、前記出力輝度値が前記上限輝度値となるように、前記出力階調値を生成し、前記入力輝度値が前記設定輝度値未満となる場合には、前記出力輝度値が前記上限輝度値より低くなるように、前記出力階調値を生成する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  5. 前記出力階調値生成部は、前記上限輝度値が前記設定輝度値より低くなる前記画素に対しては、前記入力輝度値が前記上限輝度値未満となる場合に、前記入力輝度値が低いほど前記出力輝度値が低くなるように、前記出力階調値を生成する、請求項4に記載の表示制御装置。
  6. 前記表示装置は、画像を投影する投影装置であって複数設けられ、複数の前記表示装置が、前記画像の一部同士が重畳するように前記画像を投影することで、複数の前記画像で1つの全体画像を構成させるものであり、
    前記設定輝度値設定部は、前記画像の一部同士が重畳する部分に画像を投影する前記画素の前記上限輝度値に基づき、前記設定輝度値を設定する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の表示制御装置。
  7. 前記設定輝度値設定部は、前記画像の一部同士が重畳する部分に画像を投影する前記画素の前記上限輝度値の最小値を、前記設定輝度値として設定する、請求項6に記載の表示制御装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の表示制御装置と、前記表示装置とを備える、表示システム。
  9. 表示装置の画像の表示を制御する表示制御方法であって、
    前記表示装置が表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値を、前記表示装置の少なくとも1つの画素毎に取得する上限輝度値取得ステップと、
    それぞれの前記画素の上限輝度値のうちの最大値よりも小さくなるように、前記表示装置が表示する絶対輝度値の設定値である設定輝度値を設定する設定輝度値設定ステップと、
    前記表示装置への入力データに基づき、前記表示装置に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値を、前記画素毎に取得する入力輝度値取得ステップと、
    前記入力輝度値と前記設定輝度値とに基づき、出力階調値を生成する出力階調値生成ステップと、
    前記出力階調値生成ステップで生成した前記出力階調値を出力する出力制御ステップと、
    を含み、
    前記出力階調値生成ステップにおいて、前記画素が表示する絶対輝度値である出力輝度値が、全ての前記画素において前記設定輝度値以下となるように、前記画素毎に前記出力階調値を生成する、
    表示制御方法。
  10. 表示装置の画像の表示を制御する表示制御方法をコンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記表示装置が表示可能な絶対輝度値の上限値である上限輝度値を、前記表示装置の少なくとも1つの画素毎に取得する上限輝度値取得ステップと、
    それぞれの前記画素の上限輝度値のうちの最大値よりも小さくなるように、前記表示装置が表示する絶対輝度値の設定値である設定輝度値を設定する設定輝度値設定ステップと、
    前記表示装置への入力データに基づき、前記表示装置に表示させようとする絶対輝度値である入力輝度値を、前記画素毎に取得する入力輝度値取得ステップと、
    前記入力輝度値と前記設定輝度値とに基づき、出力階調値を生成する出力階調値生成ステップと、
    前記出力階調値生成ステップで生成した前記出力階調値を出力する出力制御ステップと、をコンピュータに実行させ、
    前記出力階調値生成ステップにおいて、前記画素が表示する絶対輝度値である出力輝度値が、全ての前記画素において前記設定輝度値以下となるように、前記画素毎に前記出力階調値を生成する、
    プログラム。
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