JP2016075883A - 投影システム、投影装置、投影方法、及びプログラム - Google Patents

投影システム、投影装置、投影方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】マルチプロジェクションで、投影される画像の画質を向上する。
【解決手段】第一画像を投影する第一投影装置11A及び第二画像を投影する第二投影装置11Bを少なくとも有し、かつ、1以上の情報処理装置12を有する投影システム1で、第一投影装置11A及び第二投影装置11Bにより投影される輝度値をそれぞれ計測し、第一画像が有する画素の画素値及び第二画像が有する画素の画素値と、計測される輝度値との関係を示す入出力特性をそれぞれ計算し、計測される輝度値に基づいて、投影される画像の中心に対する距離と計測される輝度値との関係である輝度ムラをそれぞれ計算し、投影された第一画像及び第二画像が重複する重複領域に対応する画素の画素値を入出力特性に基づいて、輝度ムラをそれぞれ補正する補正係数を計算し、補正係数に基づいて、第一画像及び第二画像の重複領域に対応する画素の画素値をそれぞれ補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、投影システム、投影装置、投影方法、及びプログラムに関する。
従来、プロジェクタ(projector)等である投影装置が知られている。さらに、1つの画像が分解され、分解した画像を複数の投影装置がそれぞれ投影し、1つの画像が投影される、いわゆるマルチプロジェクション(multi−projection)が知られている。
マルチプロジェクションにおいて、投影する画像をオーバーラップ(overlap)させた画像、つまり、複数のプロジェクタで重複して投影される投影画像を平滑化した目標画像になるように補正処理を行う方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、従来の方法では、階調変換及び階調変換の逆変換を画像全体に行うため、画像全体の階調数が減り、画質が劣化する場合があった。
本発明の1つの側面は、マルチプロジェクションにおいて、投影される画像の画質を向上できることを目的とする。
一態様における、第一画像を投影する第一投影装置及び前記第一画像以外の第二画像を投影する第二投影装置を少なくとも有し、かつ、1以上の情報処理装置を有する投影システムは、投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像に基づいて、前記第一投影装置及び前記第二投影装置により投影される輝度値をそれぞれ計測する計測部と、前記第一投影装置に入力される前記第一画像が有する画素の画素値及び前記第二投影装置に入力される前記第二画像が有する画素の画素値と、計測される前記輝度値との関係を示す入出力特性をそれぞれ計算する入出力特性計算部と、計測される前記輝度値に基づいて、投影される画像の中心に対する距離と前記計測される前記輝度値との関係である輝度ムラを投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像のそれぞれについて計算する輝度ムラ計算部と、投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像が重複する重複領域に対応する画素の前記画素値を前記入出力特性に基づいて、前記輝度ムラをそれぞれ補正する補正係数を計算する補正係数計算部と、前記補正係数に基づいて、前記第一画像及び前記第二画像の前記重複領域に対応する前記画素の前記画素値をそれぞれ補正する補正部と有することを特徴とする。
マルチプロジェクションにおいて、投影される画像の画質を向上できる。
本発明の一実施形態に係る投影システムの全体構成の一例を示す全体構成図である。 本発明の一実施形態に係る投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 本発明の一実施形態に係る投影システムによる全体処理の一例を示すシーケンス図である。 本発明の一実施形態に係る校正用画像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る投影システムによる校正用画像の投影及び撮像の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る投影画像における輝度ムラの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る投影画像における輝度値の入出力特性の一例を示す図である。 γカーブの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るプロジェクタの入出力特性の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る入出力特性に基づく階調変換の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る補正係数を計算する補正係数計算の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る投影システムによる全体処理の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るブレンディング補正用補正係数の計算の一例を説明するフローチャートである。 本発明の一実施形態に係るブレンディング補正用補正係数の計算の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る校正パターンの一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る輝度ムラの計測結果の一例を説明する図である。 本発明の一実施形態に係る画像データの一例であるコンテンツ画像を示す図である。 本発明の一実施形態に係るアスペクト比に基づく投影範囲の計算の一例を示す図である。 比較例に係る投影システムによる輝度値の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る投影システムによる処理結果の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るカラーホイールの一例を示す図である。 本発明の第2実施形態の一実施形態に係るブレンディング補正用補正係数の計算方法の一例を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態に係る1つの有彩色画素に係る校正パターンの一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る有彩色画素の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る有彩色輝度値に基づく入出力特性の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る入出力特性の計算対象となる画素値の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る入出力特性の線形補間の一例を示す図である。 比較例のLCD方式の出力装置の一例を示す図である。
以下、本発明の投影システム、投影装置、投影方法、及びプログラムについて説明する。
<第一実施形態>
<システム構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る投影システムの全体構成の一例を示す全体構成図である。
図1で図示するように、投影システム1は、例えばプロジェクタ11Aと、プロジェクタ11Bと、プロジェクタ11Cと、PC(Personal Computer)12と、カメラ13とを有する。
なお、投影システム1は、図1で示す構成に限られず、他の2以上のプロジェクタを有する構成でもよい。以下、説明では、図1で示す投影システム1が3のプロジェクタを有する構成を例に説明する。
プロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11Cは、ケーブル又は無線等によって、PC12に接続される。さらに、カメラ13は、ケーブル又は無線等によってPC12に接続される。なお、投影システム1では、各装置間で画像データ等を入出力するのに記録媒体又はネットワーク等が使用されてもよい。
<各装置のハードウェア構成>
図2は、本発明の一実施形態に係る投影装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
投影装置は、例えばプロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11Cそれぞれである。以下、投影装置がプロジェクタである場合を例に説明する。
プロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11Cは、入力I/F(Interface)11H1と、出力装置11H2とを有する。また、プロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11Cは、同じハードウェア構成であるとする。以下、プロジェクタ11Aを例にプロジェクタのハードウェア構成を説明する。
入力I/F11H1は、コネクタ、ドライバ、及び処理IC(Integrated Circuit)等である。また、入力I/F11H1は、PC12等から画像データD1等をプロジェクタ11Aに入力するインタフェースである。さらに、画像データD1は、プロジェクタ11Aが投影画像PROIMGとして投影する画像である。さらにまた、画像データD1は、いわゆるコンテンツ(contents)画像又は校正用画像のデータ等である。なお、校正用画像について詳細は、後述する。
出力装置11H2は、光源及びレンズの光学部品等である。また、出力装置11H2は、入力される画像データD1に基づいて投影画像PROIMGを投影する。
なお、投影装置のハードウェア構成は、図2で示す構成に限られず、例えばCPU(Central Processing Unit)等である演算装置等を有するハードウェア構成でもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係る情報処理装置のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
情報処理装置は、例えばPC12である。以下、情報処理装置がPCである場合を例に説明する。なお、情報処理装置は、PCに限られず、タブレット又はサーバ等でもよい。
PC12は、入力装置12H1と、CPU12H2と、記憶装置12H3と、入出力I/F12H4と、出力装置12H5とを有する。
入力装置12H1は、例えばキーボード、マウス、コネクタ、及びドライバ等である。また、入力装置12H1は、各種処理で必要となるコマンド入力等の操作をPC12にユーザ等が入力する装置である。
CPU12H2は、PC12が行う各種処理を実現するための演算及びPC12が有する各ハードウェアの制御を行う。
記憶装置12H3は、いわゆるメモリ等の主記憶装置及びハードディスク等の補助記憶装置等である。また、記憶装置12H3は、PC12が使用する各種データ及びプログラム等を記憶する。
入出力I/F12H4は、コネクタ、ドライバ、及び処理IC等である。また、入出力I/F12H4は、PC12に接続される各外部装置とデータを入出力するインタフェースである。例えば、PC12は、入出力I/F12H4によって、プロジェクタ11A等にプロジェクタ11Aが投影する画像データD1を出力する。さらに、PC12は、入出力I/F12H4によって、カメラ13等からカメラ13が撮像する撮像データD2を入力する。
出力装置12H5は、例えばディスプレイ(Display)等である。また、出力装置12H5は、ユーザ等にPC12の処理結果等を表示する装置である。
なお、情報処理装置のハードウェア構成は、図3に示す構成に限られず、他に演算装置又は記憶装置等を有する構成でもよい。また、情報処理装置は、複数の情報処理装置で各種処理及び記憶を、分散、並行、又は冗長して行う構成でもよい。
<全体処理>
図1で示す全体構成では、投影システム1は、プロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11Cによって、投影画像OUTIMG(図1)を投影する。
投影システム1が投影画像OUTIMGを投影するには、投影システム1は、各プロジェクタに校正用画像をそれぞれ投影させ、投影される校正用画像に基づいて補正を行う。
図4は、本発明の一実施形態に係る投影システムによる全体処理の一例を示すシーケンス図である。
ステップS01では、PC12は、校正用画像を各プロジェクタに出力する。
図5は、本発明の一実施形態に係る校正用画像の一例を示す図である。
校正用画像IMG1は、図示するように、校正用マークIMG1M1を複数有する。また、校正用マークIMG1M1は、例えば図示するような丸型の形状であり、図示するように、校正用マークIMG1M1のそれぞれの中心が所定の間隔となるように配置される。以下、図5で示す校正用画像IMG1を例に説明する。
ステップS02では、プロジェクタ11Aは、校正用画像を投影する。
ステップS03では、プロジェクタ11Bは、校正用画像を投影する。
ステップS04では、プロジェクタ11Cは、校正用画像を投影する。
ステップS05では、カメラ13は、プロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11CがステップS02、ステップS03、及びステップS04で投影した校正用画像をそれぞれ撮像する。
ステップS06では、カメラ13は、撮像した撮像データをPC12に出力する。
図6は、本発明の一実施形態に係る投影システムによる校正用画像の投影及び撮像の一例を示す図である。
図6(A)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11Aによる校正用画像の投影及びカメラ13による撮像の一例を示す図である。具体的には、図6(A)は、ステップS02でプロジェクタ11Aが投影した校正用画像IMG1(図5)をステップS05でカメラ13が撮像する場合を示す図である。
図6(B)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11Bによる校正用画像の投影及びカメラ13による撮像の一例を示す図である。具体的には、図6(B)は、ステップS03でプロジェクタ11Bが投影した校正用画像IMG1をステップS05でカメラ13が撮像する場合を示す図である。
図6(C)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11Cによる校正用画像の投影及びカメラ13による撮像の一例を示す図である。具体的には、図6(C)は、ステップS04でプロジェクタ11Cが投影した校正用画像IMG1をステップS05でカメラ13が撮像する場合を示す図である。
カメラ13は、撮像したそれぞれの撮像データD2(図3)をステップS06でPC12に出力する。
ステップS07では、PC12は、カメラ13から出力される撮像データに基づいて重複領域を補正する補正係数を計算する。
補正係数は、撮像データD2から計測される輝度値に基づいて計算される。
ステップS07では、PC12は、ステップS06でPC12に入力される撮像データD2に基づいて計算する。具体的には、撮像データD2には、校正用画像IMG1が撮像されるため、校正用画像IMG1によって、校正用画像IMG1が有する校正用マークIMG1M1が示される。次に、PC12は、それぞれの校正用マークIMG1M1の輝度値を計算する。さらに、PC12は、それぞれの校正用マークIMG1M1の中心に位置する座標のRGB値から輝度値を計算する。
各プロジェクタが投影画像PROIMG(図2)を投影すると、投影された画像には、投影画像PROIMGの中心からの距離に応じて輝度値が変化する、いわゆる輝度ムラ(以下、輝度ムラという。)がある。なお、輝度ムラは、例えば各プロジェクタの設置において、プロジェクタの光軸と、画像が投影されるスクリーン等の向きとによって、投影される明るさが中心からずれるため、偏りが生じること等によって起きる。
図7は、本発明の一実施形態に係る投影画像における輝度ムラの一例を示す図である。なお、図7(A)は、本発明の一実施形態に係る投影画像を分割する場合の一例を示す図である。以下、各プロジェクタが投影する投影画像PROIMGを分割領域A1乃至A9である9つの領域に、即ち図7(A)で図示するように分割する分割条件を例に説明する。
図7(A)で示す分割条件では、分割領域A5が投影画像PROIMGの中心となる領域である。具体的には、図7(A)で示す分割条件では、分割領域A5に対して分割領域A2、分割領域A4、分割領域A6、及び分割領域A8が、分割領域A5の隣に位置する領域となる。さらに、図7(A)で示す分割条件では、分割領域A5に対して分割領域A1、分割領域A3、分割領域A7、及び分割領域A9が、分割領域A5から投影画像PROIMG内で最も距離が長い位置の領域となる。
つまり、投影画像PROIMGにおいて、分割領域A5は、投影画像PROIMGの中心から最も距離が短い領域である。これに対して、投影画像PROIMGにおいて、分割領域A1、分割領域A3、分割領域A7、及び分割領域A9は、投影画像PROIMGの中心から最も距離が長い領域である。また、分割領域A2、分割領域A4、分割領域A6、及び分割領域A8は、分割領域A5と、分割領域A1、分割領域A3、分割領域A7、及び分割領域A9との中間の距離となる領域である。
図7(B)は、本発明の一実施形態に係る投影画像の輝度値の計測結果の一例を示す図である。具体的には、図7(B)は、PC12がプロジェクタに画素値が均一な画像データD1を入力し、プロジェクタに投影される投影画像PROIMGの輝度値を計測した計測結果の一例を示す図である。なお、画素値が均一な画像データD1は、例えば画像データD1の画素データがすべて8ビット(bit)値、かつ、「255」の値のデータである、いわゆる白ベタの画像のデータ等である。
図7(B)に示すように、投影画像PROIMGでは、投影画像PROIMGの中心から最も距離が短い領域である分割領域A5が最も明るい領域である。これに対して、投影画像PROIMGでは、投影画像PROIMGの中心から最も距離が長い領域である分割領域A7等が最も暗い領域である。したがって、中間の距離となる領域である分割領域A4等の明るさは、分割領域A5と分割領域A7との中間となる。また、図7(B)で図示するように、投影画像PROIMG内の各画素の明るさは、投影画像PROIMGの中心からの距離に基づいて計算できる。また、図7(B)で示すように、プロジェクタによって投影される投影画像PROIMGの輝度値を計測することで、PC12は、各分割領域の明るさを計測することができる。
図8は、本発明の一実施形態に係る投影画像における輝度値の入出力特性の一例を示す図である。なお、図8では、縦軸は、画素値、つまり、各プロジェクタに入力される画像データD1の各画素に入力される値である。さらに、図8では、横軸は、画素値の最大値を「1」とした比率で画素値を示す。つまり、画像データD1の各画素が8ビット値である場合、横軸の「1」が画像データD1の各画素に入力される値の「255」に相当し、横軸の「0」が画像データD1の各画素に入力される値の「0」に相当する。
図8では、縦軸は、投影画像PROIMG(図7)の輝度値である。
プロジェクタの入出力特性は、プロジェクタに入力される画素値と、画素値に基づいてプロジェクタに投影される投影画像の輝度値との特性である。また、図8では、横軸と、縦軸との関係がプロジェクタの入出力特性を示す。
図8では、分割領域A5の入出力特性G5が、図7(B)で示す分割領域A5における入出力特性を示す。また、図8では、分割領域A4の入出力特性G4が、図7(B)で示す分割領域A4における入出力特性を示す。さらに、図8では、分割領域A7の入出力特性G7が、図7(B)で示す分割領域A7における入出力特性を示す。
プロジェクタの入出力特性は、図8で示すように、非線形である場合が多い。したがって、PC12が線形に減少するように係数を計算し、計算される係数を乗じた画素値がプロジェクタに入力される場合でも、出力となる投影画像における輝度値は、線形に減少する値とならない場合が多い。例えば図1でプロジェクタ11Aと、プロジェクタ11Bとに投影される投影画像が重複する重複領域で、左右それぞれの投影画像における輝度値を現在の値から50%ずつ減少する場合を例に説明する。この場合、入出力特性が非線形であるため、「0.5」の係数を現在の各画素値にそれぞれ乗じる計算をPC12が行い、計算された画素値が各プロジェクタに入力されても、それぞれの輝度値は、現在の値から50%ずつ減少する値とならない場合がある。
図9は、γカーブの一例を示す図である。
プロジェクタの入出力特性がy=xγの式で示される場合、入出力特性は、図9のように示される。なお、y=xγの式において、yは、「0.0」乃至「1.0」に正規化された輝度値である。また、y=xγの式において、xは、「0.0」乃至「1.0」に正規化された画素値である。さらにまた、図9は、「γ=2.0」とする場合の例である。具体的には、各プロジェクタの入出力特性が図9で示す特性である場合、現在の各画素値にそれぞれ「0.5」の係数が乗じられると、輝度値は、現在の各画素値からそれぞれ1/4となる。そのため、1/4となった輝度値が重複する重複領域の輝度値は、現在の1/2となるため、重複領域の中央部分は、暗くなってしまう場合がある。
非線形な入出力特性であることを加味して、狙う減衰率に輝度値を減少させるように補正係数を決定する方法がある。例えば、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等が用いられる場合等は、入出力特性がy=xγの式で精度良く近似できる場合である。また、入出力特性がy=xγの式で精度良く近似できる場合、補正係数は、画素値に係わらず同じであるため、動画等でフレームごとに画像が示す内容が変化する場合でも、補正係数は、固定でよい。例えば、輝度値を現在の値から50%の値とする場合、画素値が「255」又は「128」であっても、補正係数は、1/√2である0.707・・・で固定である。
プロジェクタの入出力特性は、図9で示す特性等のように、単純なγカーブでは近似できない場合がある。したがって、プロジェクタの入出力特性では、補正係数は、CRTディスプレイ等のように、補正係数を固定できない場合がある。
図10は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタの入出力特性の一例を示す図である。
つまり、プロジェクタの入出力特性は、例えば図10で示すような特性となる。このように、プロジェクタの入出力特性が非線形であるため、PC12は、プロジェクタの入出力特性に基づいて補正の対象となる画像データD1を線形なスケールの画素値に階調変換する。
図11は、本発明の一実施形態に係る入出力特性に基づく階調変換の一例を示す図である。具体的には、図11(A)は、本発明の一実施形態に係る入出力特性に基づく階調変換の一例を示す図である。さらに、図11(A)は、図8で示すプロジェクタに入力される画素値と、出力される輝度値との入出力特性を正規化した一例である。なお、図11(A)に示す各グラフは、図8と同様の分割領域A5の入出力特性G5等である。
図11(B)は、本発明の一実施形態に係る入出力特性に基づく階調変換前の画像データの一例を示す図である。これに対して、図11(C)は、本発明の一実施形態に係る入出力特性に基づく階調変換後の画像データの一例を示す図である。つまり、入出力特性に基づく階調変換が行われると、図11(B)で示す画像は、図11(C)で示すような画像になる。
階調変換された画素値では、補正係数は、線形に計算できる。例えば、輝度値を現在の輝度値から50%の値にする場合、補正係数は、「0.5」となる。
PC12は、階調変換後の状態、つまりリニアな状態で、さらに輝度ムラを補正するように補正係数を計算する。
図12は、本発明の一実施形態に係る補正係数を計算する補正係数計算の一例を説明する図である。具体的には、図12(A)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bの重複領域ORについて補正係数を計算する補正係数計算の一例を説明する図である。以下、図12(A)で図示するように、プロジェクタ11Aによる投影及びプロジェクタ11Bによる投影が重複する重複領域ORを例に説明する。
図12(B)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bの重複領域ORについて補正前の輝度値の一例を説明する図である。具体的には、図12(B)で示される値は、図12(A)のプロジェクタ11Aによる投影に係る輝度値である第一輝度値(以下、第一輝度値という。)BV11A及び図12(A)のプロジェクタ11Bによる投影に係る輝度値である第二輝度値(以下、第二輝度値という。)BV11Bである。
重複領域ORでは、プロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bによる投影が重複するので、重複領域ORの輝度値は、第一輝度値BV11Aと、第二輝度値BV11Bとが加算される値となり、重複領域ORではない、他の箇所より明るくなってしまう。そこで、重複領域ORだけが明るくなってしまうのを減らすために、例えば図12(C)のように、重複領域ORに対応する各輝度値をそれぞれ減衰させる補正係数が計算される。
図12(C)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bについて補正係数の計算過程の一例を説明する図である。具体的には、図12(C)では、プロジェクタ11Aによる投影を補正する補正係数を第一補正係数CC11Aとし、プロジェクタ11Bによる投影を補正する補正係数を第二補正係数CC11Bとする。
図12(C)では、補正係数が「1.0」となる場合は、画素値に「1.0」を乗じる場合、つまり、輝度値を減衰させない場合である。これは、図12(C)で図示するように、重複領域OR以外については、第一補正係数CC11A及び第二補正係数CC11Bは、「1.0」である。また、図12(C)において、重複領域ORでは、第一補正係数CC11A及び第二補正係数CC11Bは、相互に足し合わせると「1.0」となり、かつ、それぞれの補正係数を画像端に向かって線形に減衰させる値である。
補正係数には、図12(C)の値にさらに輝度ムラを補正する輝度ムラ補正係数が乗じられる。以下、第一補正係数CC11Aに乗じる輝度ムラ補正係数を第一輝度ムラ補正係数CI11Aとし、第二補正係数CC11Bに乗じる輝度ムラ補正係数を第二輝度ムラ補正係数CI11Bとする。
図12(D)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bの重複領域ORについて各補正係数に乗じる輝度ムラ補正係数計算の一例を説明する図である。具体的には、第一輝度ムラ補正係数CI11A及び第二輝度ムラ補正係数CI11Bは、図7で示す輝度ムラ、特に各投影画像PROIMGについて、画像端に行くにつれ輝度値が下がることが考慮された値である。
図12(E)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bの重複領域ORについて補正係数の一例を説明する図である。具体的には、図12(E)で示す第一補正係数CC11Aは、図12(C)で示す第一補正係数CC11Aに、図12(D)で示す第一輝度ムラ補正係数CI11Aを乗じた例である。同様に、図12(E)で示す第二補正係数CC11Bは、図12(C)で示す第二補正係数CC11Bに、図12(D)で示す第二輝度ムラ補正係数CI11Bを乗じた例である。なお、図12(E)で示す各補正係数によって、重複領域ORに投影される輝度値が補正される。
図12(F)は、本発明の一実施形態に係る第一輝度ムラ補正係数CI11A及び第二輝度ムラ補正係数CI11Bの計算の一例を説明する図である。具体的には、第一輝度ムラ補正係数CI11A及び第二輝度ムラ補正係数CI11Bは、例えば目標とする目標輝度値TBVに基づいて計算される。さらに、図12(F)では、目標輝度値TBVと、図12(B)で示す第一輝度値BV11Aとの接点の輝度値を輝度値b1とし、第一輝度値BV11Aの投影画像における端となる点の輝度値を輝度値a1とする。同様に、図12(F)では、目標輝度値TBVと、図12(B)で示す第二輝度値BV11Bとの接点の輝度値を輝度値b2とし、第二輝度値BV11Bの投影画像における端となる点の輝度値を輝度値a2とする。
例えば、第一輝度ムラ補正係数CI11Aは、輝度値b2を輝度値a2で除算した値、b2/a2の値である。また、第二輝度ムラ補正係数CI11Bは、輝度値b1を輝度値a1で除算した値、b1/a1の値である。
図4に戻り、ステップS08では、PC12は、計算される補正係数に基づいて画像データを補正する。具体的には、PC12は、図12で計算される補正係数に基づいて画像データD1を補正し、図11で示す階調変換の逆変換を行い、補正された画像データD1を各プロジェクタに出力する。なお、階調変換の逆変換が行われると、例えば、図11(C)で示す画像は、図11(B)で示す画像となる。
なお、補正は、補正係数に基づいて、重複領域ORを補正する、いわゆるブレンディング(blending)補正に限られない。例えば、光学系等によって生じる歪曲収差等を補正する歪補正及び投影される第一画像と第二画像とに投影される画像をつなぎ合わせるために画像が投影される位置を変更する位置合わせ補正等が含まれてもよい。
また、補正は、各画像が投影される範囲を計測し、画像データD1の縦横比、いわゆるアスペクト比(aspect ratio)に基づいて各プロジェクタに投影させる投影範囲を変更してもよい。なお、アスペクト比に係る処理の詳細は、後述する。
ステップS09では、PC12は、ステップS08で補正される画像データを各プロジェクタにそれぞれ出力する。
ステップS10では、各プロジェクタは、ステップS09で出力される画像データをそれぞれ投影する。
<全体処理フローチャート>
図13は、本発明の一実施形態に係る投影システムによる全体処理の一例を示すフローチャートである。なお、図13では、図示する各ステップの処理に相当する処理が図4にも示されている場合、同一の符号を付して説明する。
ステップS1301では、プロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11Cのうち、2プロジェクタずつ校正用画像を投影する。即ち、ステップS1301の処理は、ステップS02、ステップS03、及びステップS04の処理のうち、いずれか2つの処理が行われた状態に相当する。また、ステップS1301で用いられる校正用画像は、例えば図5で図示する校正用画像IMG1である。なお、校正用画像IMG1は、記憶装置12H3(図3)等に記憶され、記憶装置12H3等から読み出されて用いられる。
ステップS05では、カメラ13は、各プロジェクタによって投影される校正用画像IMG1をそれぞれ撮像する。具体的には、ステップS05では、カメラ13は、図6で示すように、撮像する。また、カメラ13は、各プロジェクタによって投影される投影領域全体をカバーするように三脚等に固定されて撮像する。さらに、各プロジェクタは、各投影領域がオーバーラップし、重複領域ORが発生するように投影する。さらにまた、カメラ13は、図6(A)、図6(B)、及び図6(C)で示すように、各プロジェクタのいずれかがそれぞれ校正用画像IMG1を投影し、他の2つのプロジェクタが投影しない状態を撮像する。
ステップS06では、カメラ13は、撮像した撮像データをPC12に出力する。
ステップS07では、PC12は、入力される撮像データに基づいて重複領域を補正する補正係数を計算する。具体的には、ステップS07では、PC12は、少なくともブレンディング補正を行うための補正係数を計算する。なお、補正係数は、歪補正及び位置合わせ補正等を行うように計算されてもよい。以下、PC12が歪補正及び位置合わせ補正を行う補正係数を計算する例を説明する。例えば、ステップS07では、PC12は、まず撮像データD2から校正用画像IMG1が有する校正用マークIMG1M1の重心位置を抽出し、格子点位置座標を計算する格子点座標抽出処理を行う。
なお、校正用マークIMG1M1の輝度値は、カメラ13から出力される画像データに基づいて計算される場合に限られず、投影システム1は、例えば測色計等の計測装置を有してもよい。即ち、計測装置は、校正用マークIMG1M1の輝度値を計測し、計測結果がPC12に入力されてもよい。また、計測装置は、輝度値に代えて、校正用マークIMG1M1のRGB値等を計測してもよい。さらに、計測結果がPC12に入力され、PC12がいわゆるYUV変換等によって、入力される計測結果から輝度値を計算してもよい。
なお、校正用マークIMG1M1の形状は、丸型が望ましい。例えば、校正用マークIMG1M1の形状が丸型である場合、校正用マークIMG1M1が投影される面に反り等があると、校正用マークIMG1M1の形状は、楕円型となる。これに対して、PC12は、校正用マークIMG1M1の形状が丸型及び楕円型である場合、中心を計算することができる。したがって、校正用マークIMG1M1の形状が丸型である場合、校正用マークIMG1M1が投影される面に反り等がある場合でも、校正用マークIMG1M1の中心を計算することができる。
プロジェクタの向きがスクリーン等と正対していない場合等では、投影される校正用画像IMG1は、台形歪を生じる場合がある。また、焦点が短いプロジェクタでは、投影される校正用画像IMG1は、スクリーン等が凹凸形状である場合等では、非線形な幾何歪を生じる場合がある。なお、補正係数は、台形歪及び幾何歪等を補正するように計算されてもよい。また、図1で示す全体構成では、3つのプロジェクタに投影される各投影画像がそれぞれ隣接する投影画像とオーバーラップし、かつ、重ね合わせによって1つのコンテンツ画像を投影できるように補正が行われる。なお、プロジェクタごとに、投影画像の大きさを変更する補正及び位置合わせを行う補正等が行われる。
PC12は、各投影画像がオーバーラップする重複領域ORを解析する。次に、PC12は、図12(F)で示すように重複領域の輝度値が左右のプロジェクタから互いに滑らかにつながるようにRGB値を減少させるブレンディング補正に用いられる補正係数を計算する。なお、ブレンディング補正用の補正係数を計算する詳細は後述する。
ステップS1302では、PC12が、計算される補正係数をそれぞれ設定する。なお、ステップS1302の処理は、図4では、ステップS08に含まれる処理である。
ステップS08では、PC12は、設定される補正係数に基づいてコンテンツ画像を補正する。
ステップS09では、PC12は、補正されたコンテンツ画像を各プロジェクタに出力する。具体的には、ステップS09では、PC12は、補正が行われると、入力される画像データD1を校正用画像IMG1から補正されたコンテンツ画像に切り替える。
ステップS10では、プロジェクタ11A、プロジェクタ11B、及びプロジェクタ11Cは、それぞれコンテンツ画像を投影する。
投影システム1では、PC12は、幾何歪の補正、投影範囲の調整、及び位置合わせ補正等を行い、かつ、重複領域の明るさが滑らかにつながるように画像データD1を補正する。即ち、投影システム1は、補正される画像データD1に基づいて、図1に示すように、投影画像OUTIMGを投影する。
<ブレンディング補正用補正係数の計算>
図14は、本発明の一実施形態に係るブレンディング補正用補正係数の計算の一例を説明するフローチャートである。なお、図14に示す計算は、図13に示すステップS07の計算の一例である。
ブレンディング補正用補正係数の計算は、ステップS06でカメラ13から出力される校正用画像IMG1の撮像データD2に基づいてプロジェクタごとに行われる。
ステップS0701では、PC12は、隣接するプロジェクタ間の重複領域を検出する。
ステップS0702では、PC12は、ブレンディング補正用補正係数の割り当てを行う。具体的には、割り当てでは、例えばPC12は、初期値のブレンディング補正用補正係数として「0」を設定する。次に、PC12は、水平方向のラインごとに対応するプロジェクタの投影領域の開始点と、終了点と、隣接するプロジェクタ間でオーバーラップする重複領域の開始点と、終了点とを検出し、それぞれ整数座標化する。さらに、プロジェクタの投影領域の開始点から終了点までの整数座標のうち、重複領域でない画素には、ブレンディング補正用補正係数として「1」を割り当てる。また、プロジェクタの投影領域の開始点から終了点までの整数座標のうち、重複領域である画素には、ブレンディング補正用補正係数として図12で説明した補正係数を割り当てる。
ステップS0703では、PC12は、PC12が記憶する校正用画像IMG1の整数画素座標と、歪補正等の補正により対応付けされているカメラ座標に最も近い整数画素にステップS0702で割り当てられる補正係数とを対応させる。
図15は、本発明の一実施形態に係るブレンディング補正用補正係数の計算の一例を説明する図である。なお、図15は、図14で示す各処理を説明する図である。具体的には、図15(A)は、PC12が記憶する校正用画像IMG1の一例を示す図である。さらに、図15(B)は、図1に示す各プロジェクタがそれぞれ校正用画像IMG1を投影する場合の投影画像PROIMGの一例を示す図である。
図14に示すステップS0701では、PC12は、図示する重複領域ORを検出する。また、画像の最も上に位置するラインにおいて、図15では、ステップS0702で検出されるプロジェクタの投影領域の開始点PSは、図示する点となる。さらに、画像の最も上に位置するラインにおいて、図15では、ステップS0702で検出されるプロジェクタの投影領域の終了点PEは、図示する点となる。さらにまた、画像の最も上に位置するラインにおいて、図15では、ステップS0702で検出される重複領域の開始点ORSは、図示する点となる。さらにまた、画像の最も上に位置するラインにおいて、図15では、ステップS0702で検出される重複領域の終了点OREは、図示する点となる。
また、図10等で示すプロジェクタの入出力特性からプロジェクタの入出力特性が線形でないことに対応して、校正用画像IMG1には、明るさがそれぞれ異なる画像、即ち画素値がそれぞれ異なる複数の種類の画像が用いられる。
図16は、本発明の一実施形態に係る校正パターンの一例を説明する図である。具体的には、校正パターンは、例えば図16で示すRGB値が画素値として入力されるベタ画像である。また、各プロジェクタが図16に示すいずれかの校正パターンを投影し、2次元輝度計測計等で中心領域CA等の特定の領域について輝度値を計測することで、プロジェクタの入出力特性が計測される。さらに、ステップS0702で割り当てられるブレンディング補正用補正係数は、図16で示す方法等で計測されるプロジェクタの入出力特性等に基づいて計算される。
図17は、本発明の一実施形態に係る輝度ムラの計測結果の一例を説明する図である。なお、図17で示す計測結果は、図16で示す計測によって計測されるM×Nの2次元輝度データの一例である。具体的には、補正係数は、図12で示す計算のように、両側のプロジェクタが投影する光を、相互に足して「1」となるような重み付けに加えて、重複領域の開始点ORSから重複領域の終了点OREまでについて、輝度ムラによる輝度値の低下を補正する値である。次に、図17で示す計測結果等に基づいて、校正パターンの各格子点の輝度値から、図12及び図15で示す重複領域ORにおいて、重複領域の開始点ORSから重複領域の終了点OREまで図12(B)で示す輝度値が算出される。
図14に示すステップS0702では、PC12は、図12(E)で示す補正係数を撮像データの座標系において、整数画素ごとに割り付ける。また、ステップS0703では、PC12は、各プロジェクタのメモリ上の整数画素座標と、補正係数とを対応させる。なお、各プロジェクタのメモリ上の整数画素座標は、歪補正等によって撮像データD2の撮像画像と対応付けされる。
図15に戻り、図15(C)は、各プロジェクタのメモリ上の整数画素座標と補正係数との対応付けの一例を示す図である。なお、図15(C)で示す補正係数は、図12(E)で示す補正係数である。さらに、図15(B)及び15(C)で図示するように、各プロジェクタで投影される投影画像の各座標は、ステップS0703の処理によって、各座標の画素値を補正する補正係数が対応付けされる。
図18は、本発明の一実施形態に係る画像データの一例であるコンテンツ画像を示す図である。具体的には、図18(A)は、本発明の一実施形態に係るコンテンツ画像の一例を示す図である。まず、投影システム1には、例えば図18(A)に示す画像データD1が入力される。次に、投影システム1は、図18(A)で示す画像を分割し、分割した分割画像を補正して各プロジェクタに出力する。例えば、図18(B)、(C)、及び(D)は、本発明の一実施形態に係る各プロジェクタに出力されるコンテンツ画像の分割画像の一例を示す図である。
図1で示すシステム構成では、図18(B)に示す画像がプロジェクタ11AにPC12から出力される。同様に、図1で示すシステム構成では、図18(C)に示す画像がプロジェクタ11BにPC12から出力される。同様に、図1で示すシステム構成では、図18(D)に示す画像がプロジェクタ11CにPC12から出力される。即ち、図示するように、投影システム1では、図18(B)に示す画像によってプロジェクタ11Aが分割前の左側部分を投影する。さらに、図示するように、投影システム1では、図18(C)に示す画像によってプロジェクタ11Bが分割前の中央部分を投影する。さらにまた、図示するように、投影システム1では、図18(D)に示す画像によってプロジェクタ11Cが分割前の右側部分を投影する。
図15に戻り、図15(D)は、本発明の一実施形態に係るプロジェクタ11Aに図18(B)で図示する画像が出力される場合において、投影される画像と補正係数との対応を示す図である。具体的には、プロジェクタ11Aに図18(B)で図示する画像が出力されると、投影される画像の各座標は、例えば図示するように対応付けされる。
<アスペクト比に基づく投影範囲の計算>
投影システム1は、入力される画像データD1のアスペクト比に基づいて投影範囲が計算され、計算された投影範囲に投影してもよい。以下、図18(A)で示す画像が画像データD1として各プロジェクタに出力される場合を例に説明する。具体的には、図18(A)で示す画像は、横がMピクセル(pixel)及び縦がNピクセルの画素数であるとする。即ち、図18(A)で示す画像は、アスペクト比がM:Nであると示される。
投影システム1は、投影される画像がアスペクト比をM:Nとし、かつ、各プロジェクタで投影できる最大の投影範囲を計算する。次に、投影システムが2のプロジェクタを有する構成では、投影システム1は、一方のプロジェクタが投影する第一投影範囲、他方のプロジェクタが投影する第二投影範囲、及びアスペクト比に基づいて投影範囲を計算する。
以下、図1で示すシステム構成を例にアスペクト比に基づく投影範囲の計算を説明する。
投影システム1では、例えばプロジェクタ11Aが投影する投影範囲は第一投影範囲PA1が対応し、プロジェクタ11Bが投影する投影範囲は第二投影範囲PA2が対応する。なお、投影システム1では、プロジェクタ11Cが投影する投影範囲を第三投影範囲PA3とする。
図19は、本発明の一実施形態に係るアスペクト比に基づく投影範囲の計算の一例を示す図である。具体的には、図19(A)は、本発明の一実施形態に係る各投影範囲の一例を示す図である。なお、図15(B)で示す状態では、第一投影範囲PA1は、図示する範囲である。同様に、第二投影範囲PA2及び第三投影範囲PA3は、図示する範囲である。各プロジェクタによる投影範囲は、図15で示す計算によって算出される。
一方、図19(B)は、本発明の一実施形態に係るアスペクト比に基づく投影範囲の計算によって計算される最大投影範囲PAMAXの一例を示す図である。具体的には、最大投影範囲PAMAXは、第一投影範囲PA1、第二投影範囲PA2、及び第三投影範囲PA3で投影できる最大の範囲である。また、最大投影範囲PAMAXで投影されるコンテンツ画像は、アスペクト比がM:Nである。
つまり、PC12は、コンテンツ画像のアスペクト比、第一投影範囲PA1、第二投影範囲PA2、及び第三投影範囲PA3に基づいて、投影される画像のアスペクト比がM:Nであり、コンテンツ画像が最大の大きさで投影される範囲を計算する。なお、範囲は、例えば第一投影範囲PA1、第二投影範囲PA2、及び第三投影範囲PA3の論理和等から算出される。
アスペクト比に基づく投影範囲の計算を行う場合、ステップS1301では、各プロジェクタは、校正用画像を投影する。
アスペクト比、第一投影範囲、第二投影範囲、及び第三投影範囲に基づいて計算される投影範囲によって、投影システム1は、コンテンツ画像を最大、かつ、アスペクト比がM:Nで投影できる。
<全体処理の処理結果>
図20は、比較例に係る投影システムによる輝度値の一例を示す図である。具体的には、図20は、図12(A)と同様の条件で、プロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bが投影する構成での輝度値の計測結果である。さらに、図20では、プロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bは、例えば図16で示す校正パターン、即ちベタ画像を投影する。また、図20は、各プロジェクタによって投影される投影画像の輝度値及び重複領域ORの輝度値を計測した計測結果を示す図である。さらにまた、図20では、図12(A)で示す状態と同様に、プロジェクタ11A及びプロジェクタ11Bがともに投影する重複領域ORがある。
図20(A)は、補正を行わない投影システムが投影する投影画像の輝度値の計測結果である。具体的には、図20(A)では、プロジェクタ11Aによって投影される投影画像の輝度値を第一計測結果BV1Aと示す。なお、第一計測結果BV1Aは、図12(B)の第一輝度値に相当する。また、図20(A)では、プロジェクタ11Bによって投影される投影画像の輝度値を第二計測結果BV2Aと示す。なお、第二計測結果BV2Aは、図12(B)の第二輝度値に相当する。さらに、図20(A)では、重複領域ORの輝度値を重複領域ORの計測結果BVORAと示す。
重複領域ORの計測結果BVORAで図示するように、補正が行われない構成では、重複領域ORの輝度値は、重複領域OR以外の輝度値と比較して投影画像が明るくなってしまう場合がある。
図20(B)は、入出力特性に基づく補正係数を用いる補正を行う投影システムが投影する投影画像の輝度値の計測結果である。具体的には、図20(B)は、各プロジェクタに出力される画像データD1が図12(C)で示す補正係数値によって補正される場合で、投影システムが投影する投影画像の輝度値の計測結果である。また、図20(B)では、プロジェクタ11Aによって投影される投影画像の輝度値を第一計測結果BV1Bと示す。さらに、図20(B)では、プロジェクタ11Bによって投影される投影画像の輝度値を第二計測結果BV2Bと示す。さらにまた、図20(B)では、重複領域ORの輝度値を重複領域ORの計測結果BVORBと示す。
第一計測結果BV1B、第二計測結果BV2B、及び重複領域ORの計測結果BVORBは、図12(C)で示す補正係数に基づいて補正される場合の第一計測結果BV1A、第二計測結果BV2A、及び重複領域ORの計測結果BVORAに対応する。
重複領域ORの計測結果BVORBで図示するように、図12(C)で示す補正係数によって補正される構成では、重複領域ORの輝度値は、重複領域OR以外の輝度値と比較して、投影画像が暗くなってしまう場合がある。なお、投影画像が暗くなるのは、輝度ムラがあるためであり、図7(B)で示すように、各プロジェクタ投影される投影画像が画像の端に向かうに伴って暗くなるためである。また、重複領域ORは、各プロジェクタによって投影される投影画像の端部分で構成される場合が多い。したがって、図12(C)で示す補正係数のように、輝度ムラが考慮されていない補正係数によるブレンディング補正等では、図20(B)で図示するように、重複領域ORが輝度ムラによって暗くなってしまう場合がある。
図21は、本発明の一実施形態に係る投影システムによる処理結果の一例を示す図である。具体的には、図21は、図12及び図20で示す計測結果と同様の条件で、各プロジェクタによって投影される投影画像の輝度値及び重複領域ORの輝度値を計測した計測結果を示す図である。なお、本発明の一実施形態に係る投影システム1では、図7(B)で示す輝度ムラを考慮して、図12(D)に示す輝度ムラ補正係数に基づく図12(E)に示す補正係数に基づいて画像データD1が補正される。さらに、図20(B)及び図21では、補正に用いる補正係数が異なる。
図21では、プロジェクタ11Aによって投影される投影画像の輝度値を第一計測結果BV1Cと示す。また、図21では、プロジェクタ11Bによって投影される投影画像の輝度値を第二計測結果BV2Cと示す。さらに、図21では、重複領域ORの輝度値を重複領域ORの計測結果BVORCと示す。
第一計測結果BV1C、第二計測結果BV2C、及び重複領域ORの計測結果BVORCは、図12(E)で示す補正係数に基づいて補正される場合の第一計測結果BV1A、第二計測結果BV2A、及び重複領域ORの計測結果BVORAに対応する。
図7(B)で示す計測結果となる輝度ムラを例に以下説明する。具体的には、図7(B)で示す計測結果となる輝度ムラによって、各プロジェクタの投影する投影画像は、画像の中心に対する距離に伴って画像の端部分が暗くなる場合が多い。これに対して、図12(E)に示す補正係数は、輝度ムラによる画像の端部分が暗くなる現象を軽減する図12(D)に輝度ムラ補正係数が乗じられる値である。したがって、投影システム1は、図12(E)に示す補正係数によるブレンディング補正等によって、図20(A)に示す重複領域ORが明るくなる現象及び図20(B)に示す重複領域ORが暗くなる現象を軽減させることができる。
本発明の一実施形態に係る投影システム1では、各プロジェクタは、PC12から出力される画像データD1に基づいて投影画像をそれぞれ投影する。即ち、画像データD1として各プロジェクタに校正用画像IMG1が出力されると、各プロジェクタは、校正用画像IMG1を投影する。次に、カメラ13等によって各プロジェクタに投影される校正用画像IMG1の撮像データD2が生成される。さらに、投影システム1では、撮像データD2等に基づいて各プロジェクタに投影される投影画像の輝度値が計測される。なお、計測される輝度値は、プロジェクタごとに計測される。
次に、計測される輝度値に基づいて、各プロジェクタに出力される画像データD1が有する画素の画素値と、各プロジェクタが投影する輝度値との入出力特性が計算される。さらに、入出力特性が計算されるため、投影システム1は、図11に示す階調変換等ができるので、プロジェクタの入出力特性が非線形であっても画素値を変更して、輝度値を所定の値に変更できる。
PC12は、計測される輝度値に基づいて、各プロジェクタが投影する投影画像の中心からの距離に応じて輝度値が変化する輝度ムラを計算する。なお、輝度ムラによって、各プロジェクタが投影する投影画像は、例えば投影画像の中心から最も距離が長い画像の端等では、輝度値が低くなり、投影画像の端は、暗くなる場合がある。したがって、輝度ムラが計算されるため、投影システム1は、輝度ムラを補正する図12(D)に示す輝度ムラ補正係数が計算でき、図20で示す重複領域ORが暗くなる現象を軽減させることができる。即ち、投影システム1は、輝度ムラ補正係数を乗じて補正係数を計算し、計算される補正係数に基づいて重複領域ORを補正する。さらに、補正によって、投影される重複領域ORは、図20で示すような輝度値が明るくなる現象及び輝度値が暗くなる現象を軽減させ、マルチプロジェクションにおいて、投影される画像の画質を向上できる。
投影システム1は、重複領域を補正するため、投影される画像全体を補正する処理と比較して、処理の対象が少ないため、計算コストが少なくできる。特にプロジェクタでは、各種処理は、毎フレーム実行される必要があるため、計算コストによる負荷が特に少なくできる。また、投影される画像全体を補正する処理では、画像の階調数を減らす処理が行われる場合がある。即ち、投影システム1は、重複領域を補正するため、画像の階調数を減らす処理による画像の劣化を少なくし、画質を向上できる。
<第2実施形態>
第2実施形態では、例えば、第1実施形態の図1に示す投影システム1が用いられる。以下、投影システム1を用いる例で説明する。また、投影システム1が用いられる場合、第2実施形態では、投影システム1が有する各プロジェクタのハードウェア構成が異なる。以下、異なる点を中心に説明する。
<ハードウェア構成>
図2に示すハードウェア構成において、第2実施形態に係る各プロジェクタは、出力装置11H2が第1実施形態に係る各プロジェクタと異なる。
出力装置11H2は、いわゆるDLP(登録商標)(Digital Light Processing)方式の装置である。具体的には、出力装置11H2は、カラーホイールを有する。
図22は、本発明の一実施形態に係るカラーホイールの一例を示す図である。例えば、出力装置11H2は、図22に示すカラーホイール11H21を有する。具体的には、カラーホイール11H21は、例えば光源と、光源から発光される光を投影するDMD(Digital Mirror Device)等の光学部品との間に設置される。
また、カラーホイール11H21は、図示するように、各色を光時分割によって生成するのに用いられる。具体的には、出力装置11H2が赤色を投影する場合、出力装置11H2は、赤色部分11H21Rに光源から発光される光を当てる。同様に、出力装置11H2が青色を投影する場合、出力装置11H2は、青色部分11H21Bに光源から発光される光を当てる。さらに、出力装置11H2が緑色を投影する場合、出力装置11H2は、緑色部分11H21Gに光源から発光される光を当てる。
さらに、赤、緑、及び青の3原色だけでなく、カラーホイール11H21は、黄色、シアン、及び白色をそれぞれ投影する黄色部分11H21Y、シアン色部分11H21C、及び白色部分11H21W等をさらに有する。
<全体処理例>
第2実施形態では、第1実施形態と同様に図13に示す全体処理が行われ、図14に示すステップS07の処理が第1実施形態と異なる。具体的には、図14に示す処理のうち、ステップS0702の処理が異なる。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図23は、本発明の第2実施形態の一実施形態に係るブレンディング補正用補正係数の計算方法の一例を示すフローチャートである。具体的には、ブレンディング補正用補正係数の計算方法では、ブレンディング補正用補正係数の計算対象となる画素の入出力特性を計算する。以下、ブレンディング補正用補正係数の計算対象となる画素を画素Xとする。さらに、以下の説明では、画素Xに係るRGBのうち、Rの値を例に説明する。
ステップS07021では、PC12は、ブレンディング補正用補正係数を求める画素Xに係る画素値を入力する。
第1実施形態では、入出力特性の計算に求めるのに用いられる校正パターンは、例えば図16で示すRGB値が画素値として入力されるベタ画像である。つまり、第1実施形態では、RGB値が等しい画素(以下、無彩色画素という。)を有する校正パターンが用いられ、いわゆるモノクロの入出力特性がPC12によって計算される。これに対して、第2実施形態に係るブレンディング補正用補正係数の計算方法では、PC12は、有彩色画素を有する校正パターンを用いて、画素Xの入出力特性をそれぞれ計算する。
図24は、本発明の一実施形態に係る1つの有彩色画素に係る校正パターンの一例を示す図である。具体的には、第2実施形態では、RGB値のR、G、及びBのうち、いずれか1つが最大値となる画素値の有彩色画素に対して、校正パターンには、例えば図24(D)に示す9枚のベタ画像がそれぞれ用いられる。また、図24では、画素値は、8ビットデータであり、「0」を最小値、かつ、「255」を最大値とする。
図24は、RGB値のうち、Rの値が最大値となる有彩色画素に係る校正パターンの例である。例えば、校正パターンには、図示するように、Rを32の倍数、Gを16の倍数、及びBを「0」とする画素値のベタ画像がそれぞれ用いられる。具体的には、図24(A)は、RGB値(0,0,0)のベタ画像である。さらに、図24(B)は、図24(A)のRGB値について、Rの値に「32」及びGの値に「16」をそれぞれ加算したベタ画像である。さらにまた、図24は、Bの値は、「0」に固定する例である。なお、校正パターンは、図示する9枚に限られず、他の枚数又は他のRGB値を用いるベタ画像でもよい。
図25は、本発明の一実施形態に係る有彩色画素の一例を示す図である。なお、図25では、横軸は、RGB値のうち、青色(B)に係る値を示す。また、縦軸は、RGB値のうち、赤色(R)に係る値を示す。さらに、奥行き軸は、RGB値のうち、緑色(G)に係る値を示す。
RGB値のうち、いずれか1つが最大値となる画素値を示す有彩色画素は、例えば図25に示す19色のいずれかの画素である。また、図25に示す19色の有彩色画素を有する校正パターンが投影されると、PC12は、有彩色輝度値を計測し、有彩色輝度値に基づく入出力特性をそれぞれ計算することができる。
図26は、本発明の一実施形態に係る有彩色輝度値に基づく入出力特性の一例を示す図である。具体的には、図26は、図25に示す有彩色画素を有する校正パターンに基づいて、それぞれの有彩色輝度値を計測し、有彩色輝度値に基づく入出力特性をそれぞれ計算した計算結果の一例である。例えば、図26(Y)は、図25に示すRGB値が(255,255,0)となる黄色(Y)に係る入出力特性を示す。なお、図26(W)は、参考に示す無彩色画素に係る入出力特性を示す。さらに、図26に示すそれぞれの図では、それぞれ異なるプロジェクタについて、それぞれのプロジェクタの入出力特性を示す。図示するように、有彩色に係る入出力特性は、無彩色画素に係る入出力特性と異なる特性となる。
次に、PC12は、計算された有彩色輝度値に基づく入出力特性から各画素値について入出力特性を計算する。
ステップS07022では、PC12は、画素Xの最大値成分となる画素X2を計算する。
図27は、本発明の一実施形態に係る入出力特性の計算対象となる画素値の一例を示す図である。以下、画素Xに係る画素値が、図27に示すように、RGB値(192,144,72)である例で説明する。なお、図27は、図25と同様の軸で示す例である。
PC12は、画素XとRGB値(0,0,0)となる画素Bkとを通る直線が、図27に示す外面と交わる点の画素値となる画素X2を求める。つまり、最大値成分は、画素Xと画素Bkとを通る直線上にある画素のうち、RGB値のいずれかの値が最大値となる画素値である。具体的には、図27では、画素X2は、RGB値(255,192,96)と計算される。
図23に戻り、ステップS07023では、PC12は、画素X2に係る入出力特性を計算する。具体的には、まず、PC12は、画素X2に最も近い4色の画素を求める。例えば、図27では、画素X2に対して、RGB値(255,255,0)となる画素Y、RGB値(255,128,0)となる画素1、RGB値(255,255,128)となる画素3、及びRGB値(255,128,128)となる画素4が求められる。ここで、図27では、横軸において、画素1と画素4とのRGB値の差を「1.0」とし、これに対して、画素1と画素X2とのRGB値の差の割合を「m」とする。さらに、図27では、奥行き軸において、画素1と画素YとのRGB値の差を「1.0」とし、これに対して、画素1と画素X2とのRGB値の差の割合を「n」とする。
次に、PC12は、画素X2に係る入出力特性を画素X2に最も近い4色の画素に係る入出力特性から線形補間して求める。
図28は、本発明の一実施形態に係る入出力特性の線形補間の一例を示す図である。具体的には、図26に示す画素Y、画素1、画素3、及び画素4にそれぞれ対応する入出力特性から図28(X2)に示す画素X2に係る入出力特性を計算する。
例えば、下記(表1)に示すように、4色の画素に係る入出力特性を示す各値に、RGB値の差の割合を係数として乗じて計算する。
以下、「m=0.75」及び「n=0.5」である場合を例に説明する。この場合、「m×n=0.75×0.5=0.375」、「(1−m)×n=0.25×0.5=0.125」、「(1−m)×(1−n)=0.25×0.5=0.125」、及び「m×(1−n)=0.75×0.5=0.375」となる。
「画素X2の入出力特性」は、それぞれの各画素の入出力特性に係る値に、上述の「m」及び「n」に係る係数を乗じて計算される。具体的には、「画素Yの入出力特性」には「(1−m)×n」、「画素1の入出力特性」には「(1−m)×(1−n)」、「画素3の入出力特性」には「m×n」、及び「画素4の入出力特性」には「m×(1−n)」の係数が乗じられる。さらに、PC12は、「m」及び「n」に係る係数を乗じて計算されたそれぞれの値を総和して「画素X2の入出力特性」を計算する。なお、図28(X2)は、上記(表1)の「画素X2の入出力特性」を示す図である。
図23に戻り、ステップS07024では、PC12は、画素X2に係る入出力特性に基づいて階調変換を行う。即ち、第2実施形態では、図11に示す階調変換に係る処理は、ステップS07023で計算される入出力特性を用いる。
ステップS07025では、PC12は、画素X2のブレンディング補正用補正係数を計算する。具体的には、ステップS07025では、PC12は、ステップS07024によって線形の特性となる画素X2について、図12に示す処理によって、ブレンディング補正用補正係数を計算する。
ステップS07026では、PC12は、階調変換された画素値にブレンディング補正用補正係数を乗じた値を計算する。具体的には、PC12は、ステップS07024の処理で階調変換される画素値にステップS07025の処理で計算されるブレンディング補正用補正係数を乗じる。
ステップS07027では、PC12は、ステップS07026で計算されるブレンディング補正用補正係数を乗じた画素値に、図11で示す階調変換の逆変換を行う。即ち、ステップS07027の処理によって、ステップS07026で計算されるブレンディング補正用補正係数を乗じた画素値は、非線形の特性となる。
ステップS07028では、PC12は、RGB値の各成分についてブレンディング補正用補正係数を計算する。即ち、ステップS07028では、PC12は、G及びBの値のブレンディング補正用補正係数を計算する。具体的には、PC12は、ステップS07027の処理によってRの値について画素値を計算する。次に、PC12は、ステップS07027で計算される画素値をステップS07021で入力される画素値で除算する。さらに、PC12は、除算で求まる値をG及びBの値のそれぞれのブレンディング補正用補正係数とする。なお、図13に示すステップS1302でG及びBの補正係数として設定される値は、ステップS07028で計算される値である。
有彩色輝度値が計測され、有彩色輝度値に基づく入出力特性がそれぞれ計算されることによって、PC12は、有彩色について精度よく入出力特性を計算することができる。なお、有彩色輝度値に基づく入出力特性の計算は、DLP方式の出力装置について行われることが望ましい。これに対して、比較例としては、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)方式の出力装置がある。
図29は、比較例のLCD方式の出力装置の一例を示す図である。具体的には、図29に示すように、LCD方式の出力装置は、R、G、及びBでそれぞれ別の光源を有する。これに対して、DLP方式の出力装置では、有彩色に係る入出力特性及び無彩色画素に係る入出力特性が異なる特性となる場合が多い。そのため、DLP方式の出力装置において、重複領域では、明るさの変化が滑らかにならずに、明るくなったり暗くなったりするムラが生じる場合がある。したがって、DLP方式の出力装置では、PC12が有彩色に係る入出力特性を計算することによって、PC12は、出力装置に投影させる画像の画質をより向上できる。
有彩色に係る入出力特性及び無彩色画素に係る入出力特性は、それぞれ異なる特性となる場合が多い。したがって、PC12は、有彩色について入出力特性を計算することによって、有彩色について明るくなったり暗くなったりするムラを少なくでき、出力装置に投影させる画像の画質を向上できる。
また、実施形態は、説明した情報処理装置によって実現される場合に限られず、実施形態は、例えばCPUを有する投影装置、情報処理装置、又は情報処理システム等のコンピュータに各種処理を実行させるためのコンピュータプログラムによって実現されてもよい。
なお、本発明の実施形態に係る投影システムは、図1に示すシステム構成に限られず、用途又は目的に応じて様々なシステム構成があることは言うまでもない。また、投影システムは、ネットワークを介して接続する2以上の情報処理装置を有するシステム構成でもよい。さらに、投影システムは、ネットワークを介して各種処理を各情報処理装置に分散、冗長、又は並列に処理させる構成でもよい。
また、実施形態は、演算装置及び制御装置であるCPU又はASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を有するプロジェクタによって実現されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形又は変更が可能である。
1 投影システム
11A、11B、11C プロジェクタ
12 PC
13 カメラ
D1 画像データ
D2 撮像データ
OUTIMG、PROIMG 投影画像
IMG1 校正用画像
IMG1M1 校正用マーク
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8、A9 分割領域
PA1 第一投影範囲
PA2 第二投影範囲
PA3 第三投影範囲
PAMAX 最大投影範囲
CI11A 第一輝度ムラ補正係数
CI11B 第二輝度ムラ補正係数
TBV 目標輝度値
BV11A 第一輝度値
BV11B 第二輝度値
BV1A 第一計測結果
BV2A 第二計測結果
BVORA 重複領域の計測結果
a1、a2、b1、b2 輝度値
OR 重複領域
米国特許第7038727号明細書

Claims (11)

  1. 第一画像を投影する第一投影装置及び前記第一画像以外の第二画像を投影する第二投影装置を少なくとも有し、かつ、1以上の情報処理装置を有する投影システムであって、
    投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像に基づいて、前記第一投影装置及び前記第二投影装置により投影される輝度値をそれぞれ計測する計測部と、
    前記第一投影装置に入力される前記第一画像が有する画素の画素値及び前記第二投影装置に入力される前記第二画像が有する画素の画素値と、計測される前記輝度値との関係を示す入出力特性をそれぞれ計算する入出力特性計算部と、
    計測される前記輝度値に基づいて、投影される画像の中心に対する距離と前記計測される前記輝度値との関係である輝度ムラを投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像のそれぞれについて計算する輝度ムラ計算部と、
    投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像が重複する重複領域に対応する画素の前記画素値を前記入出力特性に基づいて、前記輝度ムラをそれぞれ補正する補正係数を計算する補正係数計算部と、
    前記補正係数に基づいて、前記第一画像及び前記第二画像の前記重複領域に対応する前記画素の前記画素値をそれぞれ補正する補正部と
    を有する投影システム。
  2. 投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像を撮像して撮像データを生成する撮像部を有し、
    前記計測部は、前記撮像データに基づいて投影される前記輝度値を計測する請求項1に記載の投影システム。
  3. 前記第一投影装置及び前記第二投影装置は、所定の形状である校正用マークを有する校正用画像を投影し、
    前記計測部は、投影された前記校正用マークの輝度値に基づいて前記輝度値を計測する請求項1又は2に記載の投影システム。
  4. 前記計測部は、前記校正用画像が有する前記校正用マークが投影される位置を計測し、
    前記補正部は、前記校正用マークが投影され、前記計測部に計測される前記位置に基づいて、前記第一画像及び前記第二画像が有する歪をそれぞれ補正する歪補正と、前記第一画像及び前記第二画像が投影される位置を変更する位置合わせ補正とを行う請求項3に記載の投影システム。
  5. 前記計測部は、前記第一画像が投影される第一投影範囲及び前記第二画像が投影される第二投影範囲を計測し、
    前記第一投影装置及び前記第二投影装置は、それぞれ画像データが入力されると、前記第一画像及び前記第二画像を投影し、
    前記画像データを最大の大きさで投影させる範囲を、前記画像データの画像の縦横比を示すアスペクト比、前記第一投影範囲、及び前記第二投影範囲に基づいて計算する投影範囲計算部を有する請求項1乃至4のいずれかに記載の投影システム。
  6. 前記補正部は、前記入出力特性に基づいて、前記画素値と、前記輝度値との関係が線形となるように正規化する請求項1乃至5のいずれかに記載の投影システム。
  7. 前記第一画像が有する画素及び前記第二画像が有する画素は、それぞれ、RGB値のうち、いずれか1つが最大値となる画素値を示す有彩色画素であり、
    前記計測部は、前記有彩色画素を有する前記第一画像及び前記第二画像に基づいて、前記有彩色画素の有彩色輝度値をそれぞれ計測し、
    前記入出力特性計算部は、前記有彩色輝度値に基づいて、それぞれの前記入出力特性をさらに計算する請求項1乃至6のいずれかに記載の投影システム。
  8. 前記第一投影装置及び前記第二投影装置は、DLP方式である請求項7に記載の投影システム。
  9. 第一画像を投影し、前記第一画像以外の第二画像を投影する第二投影装置と少なくとも接続する投影装置であって、
    投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像に基づいて、前記投影装置及び前記第二投影装置により投影される輝度値をそれぞれ計測する計測部と、
    前記投影装置に入力される前記第一画像が有する画素の画素値及び前記第二投影装置に入力される前記第二画像が有する画素の画素値と、計測される前記輝度値との関係を示す入出力特性をそれぞれ計算する入出力特性計算部と、
    計測される前記輝度値に基づいて、投影される画像の中心に対する距離と前記計測される前記輝度値との関係である輝度ムラを投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像のそれぞれについて計算する輝度ムラ計算部と、
    投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像が重複する重複領域に対応する画素の前記画素値を前記入出力特性に基づいて、前記輝度ムラをそれぞれ補正する補正係数を計算する補正係数計算部と、
    前記補正係数に基づいて、前記第一画像及び前記第二画像の前記重複領域に対応する前記画素の前記画素値をそれぞれ補正する補正部と
    を有する投影装置。
  10. 第一画像を投影する第一投影装置及び前記第一画像以外の第二画像を投影する第二投影装置を少なくとも有し、かつ、1以上の情報処理装置を有する投影システムが行う投影方法であって、
    前記投影システムが、投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像に基づいて、前記第一投影装置及び前記第二投影装置により投影される輝度値をそれぞれ計測する計測手順と、
    前記投影システムが、前記第一投影装置に入力される前記第一画像が有する画素の画素値及び前記第二投影装置に入力される前記第二画像が有する画素の画素値と、計測される前記輝度値との関係を示す入出力特性をそれぞれ計算する入出力特性計算手順と、
    前記投影システムが、計測される前記輝度値に基づいて、投影される画像の中心に対する距離と前記計測される前記輝度値との関係である輝度ムラを投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像のそれぞれについて計算する輝度ムラ計算手順と、
    前記投影システムが、投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像が重複する重複領域に対応する画素の前記画素値を前記入出力特性に基づいて、前記輝度ムラをそれぞれ補正する補正係数を計算する補正係数計算手順と、
    前記投影システムが、前記補正係数に基づいて、前記第一画像及び前記第二画像の前記重複領域に対応する前記画素の前記画素値をそれぞれ補正する補正手順と
    を有する投影方法。
  11. 第一画像を投影する第一投影装置及び前記第一画像以外の第二画像を投影する第二投影装置を少なくとも有し、かつ、1以上の情報処理装置を有する投影システムに処理を実行させるためのプログラムであって、
    前記投影システムが、投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像に基づいて、前記第一投影装置及び前記第二投影装置により投影される輝度値をそれぞれ計測する計測手順と、
    前記投影システムが、前記第一投影装置に入力される前記第一画像が有する画素の画素値及び前記第二投影装置に入力される前記第二画像が有する画素の画素値と、計測される前記輝度値との関係を示す入出力特性をそれぞれ計算する入出力特性計算手順と、
    前記投影システムが、計測される前記輝度値に基づいて、投影される画像の中心に対する距離と前記計測される前記輝度値との関係である輝度ムラを投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像のそれぞれについて計算する輝度ムラ計算手順と、
    前記投影システムが、投影された前記第一画像及び投影された前記第二画像が重複する重複領域に対応する画素の前記画素値を前記入出力特性に基づいて、前記輝度ムラをそれぞれ補正する補正係数を計算する補正係数計算手順と、
    前記投影システムが、前記補正係数に基づいて、前記第一画像及び前記第二画像の前記重複領域に対応する前記画素の前記画素値をそれぞれ補正する補正手順と
    を実行させるためのプログラム。
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