JP2021067841A - 振動検知装置、像振れ補正装置および撮像装置 - Google Patents

振動検知装置、像振れ補正装置および撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】中心軸が異なる2種類の回転を精度よく検知することができる振動検知装置、像振れ補正装置および撮像装置を提供することを目的とする。【解決手段】振動検知装置は、第1の軸を中心とした回転を検知する第1の振動検知部を保持する第1の保持部材と、第1の軸とは異なる方向の第2の軸を中心とした回転を検知する第2の振動検知部を保持する第2の保持部材と、第1の保持部材と第2の保持部材とを、緩衝部材を接触させた状態で挟み込んで抑える抑え部材と、を含む。緩衝部材のうち第1の保持部材に当接する第1の部分の剛性よりも、第2の保持部材に当接する第2の部分の剛性が低い。【選択図】図7

Description

本発明は、中心軸が異なる2種類の回転を検知する振動検知装置に関する。
近年のデジタルカメラ等の撮像装置には、手振れ等に起因した画像の振れを補正する補正機能が搭載されている。像振れ補正機能は、撮像装置の振動を検出する角速度センサと、撮影光学系や撮像素子を任意の位置に移動させる像振れ補正装置と、角速度センサの出力に応じて像振れ補正装置を制御する制御回路とにより実現される。ここで、ミラー機構やシャッター機構等の撮像に連動する機構の動作に伴う衝撃が生じると、角速度センサが、実際には発生していない振動を誤って出力することがある(所謂ジャイロエラー)。ジャイロエラーにより出力された偽信号を補正する場合、像振れ補正性能が低下するおそれがある。ジャイロエラーは、撮像装置が三脚等に固定されている状態でも、生じるおそれがある。
関連する技術として特許文献1の撮像装置が提案されている。特許文献1の撮像装置は、ぶれ検出ユニットを対向する二方向から挟む第1の板金及び第2の板金を有している。また、特許文献1の撮像装置は、第1の板金に当接し、第1の板金を介してぶれ検出ユニットと対向する第1のクッション部材と、第2の板金に当接し、第2の板金を介してぶれ検出ユニットと対向する第2のクッション部材と、を有している。
特開2018−60160号公報
ジャイロエラーの要因となるシャッター駆動等による振動は、高周波領域の振動である。一方、手振れ補正に用いられる角速度センサの共振周波数は、手振れを検出するための周波領域(低周波領域)に影響がでないように設定されることが好ましい。従って、手振れ補正に用いられる角速度センサの共振周波数は、上記低周波領域以上であり、且つ上記高周波領域未満の所定範囲に設定されることが好ましい。
特許文献1の撮像装置のように、クッション部材を用いることで、角速度センサの共振周波数以上の高周波の振動を減衰させることはできる。しかしながら、特許文献1の撮像装置は、1方向のみで複数の角速度センサを有する保持部材を挟み込む構成を採用している。この場合、クッション部材を挟み込む方向と平行な軸の回転に対する共振周波数に対し、クッション部材を挟み込む方向と直交する軸の回転に対する共振周波数が高くなる。これにより、複数の角速度センサのうち何れかの角速度センサに対して、高精度に手振れを検出可能な所定範囲に設定することが難しい。その結果、像振れ補正機能の精度が低下するという問題がある。
本発明の目的は、中心軸が異なる2種類の回転を精度よく検知することができる振動検知装置、像振れ補正装置および撮像装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の振動検知装置は、第1の軸を中心とした回転を検知する第1の振動検知部を保持する第1の保持部材と、前記第1の軸とは異なる方向の第2の軸を中心とした回転を検知する第2の振動検知部を保持する第2の保持部材と、前記第1の保持部材と前記第2の保持部材とを、緩衝部材を接触させた状態で挟み込んで抑える抑え部材と、を備え、前記緩衝部材のうち前記第1の保持部材に当接している第1の部分の剛性よりも、前記第2の保持部材に当接している第2の部分の剛性が低いことを特徴とする。
本発明によれば、中心軸が異なる2種類の回転を精度よく検知することができる。
撮像装置の一例を示す外観図である。 撮像装置の制御ブロック図である。 ジャイロエラーを説明する図である。 高周波成分の減衰効果を説明するための図である。 従来例の角速度センサユニットの分解斜視図およびグラフである。 抑え込み量による角速度センサユニットの共振周波数の変化を説明する図である。 第1実施形態の角速度センサユニットを示す図である。 第1実施形態の角速度センサユニットの周波数特性を示したグラフである。 第2実施形態の角速度センサユニットを示す図である。 第3実施形態の角速度センサユニットを示す図である。 第4実施形態の角速度センサユニットを示す図である。 第5実施形態の角速度センサユニットを示す図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。しかしながら、以下の各実施の形態に記載されている構成はあくまで例示に過ぎず、本発明の範囲は各実施の形態に記載されている構成によって限定されることはない。
<第1実施形態>
図1は、本発明に係る振動検知装置を備えた各実施形態の撮像装置の一例を示す外観図である。各実施形態の撮像装置は、レンズ交換式デジタルカメラであるものとして説明するが、任意の撮像装置に各実施形態を適用可能である。図1(a)は、撮像装置100の正面図を示す。図1(b)は、撮像装置100の背面図を示す。撮像装置100は、カメラボディ101および撮影光学レンズ102を有する。カメラボディ101は、内部に撮像素子や像振れ補正装置、シャッター装置等を収納した撮像装置本体である。像振れ装置は、撮像装置以外の装置に適用されてもよい。撮影光学レンズ102は、内部に絞り等を有しており、カメラボディ101に着脱可能である。また、撮像装置100には、撮影情報や映像を表示するための表示部103が設けられている。レリーズボタン104は、撮影指示のために使用される。レリーズボタン104が押下されることで、撮影操作信号(撮像と連動する駆動信号)が発生する。スイッチMV105は、動画撮影を開始および停止するためのボタンである。
表示部103は、ダイナミックレンジが広い映像についても、その輝度範囲を抑制することなく表示できるだけの表示輝度範囲を有している。選択レバー106は、撮影モードを選択するためのレバーである。メニューボタン107は、撮像装置100の機能設定を行う機能設定モードへ移行するためのボタンである。第1のアップダウンスイッチ108および第2のアップダウンスイッチ109は、各種の設定値を変更するために用いられるスイッチである。ダイアル110は、各種の設定値を変更するために用いられる。再生ボタン111は、撮像装置100の内部に収納されている記録媒体に記録されている映像を表示部103で再生する再生モードへ移行するためのボタンである。
図2は、撮像装置100の制御ブロック図である。CPU201は、レリーズボタン104からの撮影指示操作(例えば、ユーザからの指示)に応答して、各部を統括制御する。角速度センサユニット202は、振動検知部202Aを有する。振動検知部202Aは、カメラボディ101に設けられた角速度センサである。角速度センサユニット202の詳細については後述する。角速度センサユニット202内の角速度センサは、撮像装置100に加わる振動から角速度を検知する。演算部203は、振動検知部202Aの角速度信号を目標値演算して角度信号に変換する。目標値演算としては、1階積分等を適用できる。制御部204は、上記角度信号に基づいて、像振れ補正手段としての補正部205を制御する。補正部205(補正機構)は、制御部204による制御に基づいて、撮像素子206を撮影光軸208と直行する方向(図2の矢印205Aの方向)に駆動させることで、撮像装置100の振れに起因して撮像素子206の撮像面で生じる像振れを補正する。図2の各部により、像振れ補正装置が構成され得る。
図2に示されるように、撮影光軸208に沿った被写体光束が撮影光学系209を通して撮像部である撮像素子206に入射する。撮像素子206は、CMOSセンサ等であり、撮像面に入射した被写体光束に応じた信号(撮像素子信号)を出力する。撮像装置100は、画像処理部を有しており、画像処理部は、撮像素子信号に対して画像処理を行って、画像データを生成する。生成された画像データは、所定の記憶部に記憶される。また、撮像装置100は、フォーカルプレーンシャッター207を有しており、撮像素子206に入射する光の遮蔽状態を制御することができる。
図3は、ジャイロエラーを説明する図である。図3(a)は、シャッター機構が駆動したことにより発生する振動を角速度センサが検知した結果を示すグラフである。縦軸は角速度を表し、横軸は時間を表す。図3(b)は、角速度センサが検知した結果に対して、フーリエ変換が施された図である。縦軸は角速度を表し、横軸は周波数を表す。図3(b)に示されるように、シャッター機構が駆動した振動を角速度センサが検知した場合、離調周波数域の角速度が急激に増大している。これは離調周波数を含んだ振動が入力されたことでジャイロエラーが発生し、角速度センサが偽信号を生成したことを示す。つまり、シャッター機構の駆動による振動は、離調周波数成分を含むこととなる。
図3(c)は、図3(a)のグラフを1回積分したときの角度(角度信号出力)と時間との関係を示すグラフである。縦軸は角度を表し、横軸は時間を表す。角度信号出力が急峻に変化している部分(出力エラー発生部)は、ジャイロエラーによる偽信号であり、カメラボディ101の実際の動きとは異なる信号を示している。カメラボディ101の実際の動きとは異なる偽信号に基づいて、像ブレ補正がされると、像ブレが生じた画像が取得される。このため、像振れ補正性能が低下する。
以下、出力エラーは、離調周波数によるジャイロセンサの出力エラーであるものとして説明するが、外乱による特定の周波数の振動に起因する出力エラーは他の要因であってもよい。例えば、出力エラーは、ジャイロセンサの検出周波数や駆動周波数、サンプリング周波数等に起因したエラーであってもよい。これらのように、ジャイロセンサ固有の周波数であって、手振れ補正機能に影響を与えるようなエラー周波数であれば、各実施形態と同様の効果が得られる。
図4は、ゴム等の緩衝部材による高周波成分の減衰効果を説明するための図である。図4において、横軸は周波数で表され、縦軸は角速度を利得(Gain)で表される。図4におけるH0は、手振れを示す低周波数域「0.1Hz〜10Hz」を示し、H1は、ジャイロエラーを発生させる高周波の周波数域である離調周波数域を示す。図4(a)は、緩衝部材の周波数特性を示す。図4(a)における共振周波数ωが100Hzに設定されている例を示す。緩衝部材は、共振周波数ω(ここでは、100Hz)以降の周波数成分を減衰させる効果を持つ。
図4(b)は、図3(b)で示した角速度センサが検知したシャッター駆動による振動情報に対してフーリエ変換を行った結果を示すグラフである。図4(b)に示されるように、H1の領域で利得が上昇している。図4(b)に示されるように、振動検知部202Aがジャイロエラーにより、実際の角速度が誤検知されている。図4(c)は、緩衝部材を使用した場合における高周波成分を減衰した結果を示したグラフである。図4(c)に示されるように、図4(b)のH1の領域は、緩衝部材により、高周波成分が減衰している。従って、緩衝部材を介した角速度センサユニットを採用することにより、共振周波数100Hz以降の周波数域の高周波成分が減衰する。これにより、ジャイロエラーを発生させるH1の領域を減衰させることができ、且つ手振れによる低周波の周波数域であるH0の領域に対する影響はない。
上述した共振周波数ωは、以下の式(1)により得ることができる。また、式(1)における縦弾性率Eと横弾性率Gは、以下の式(2)で示す関係となる。縦弾性は圧縮や引張の現象に用いられ、横弾性はせん断の現象に用いられる。
ω=√k/m=√((EorG)×S/t)/m・・・(1)
E=2G(1+ν)・・・(2)
以上の式(1)および(2)において、ωは共振周波数、kは剛性、mは重量、Eは縦弾性率、Gは横弾性率、Sは面積、tは緩衝部材厚み、νはポアソン比を示す。
図5は、従来例の角速度センサユニット500の分解斜視図およびグラフを示す。角速度センサユニット500は、複数の角速度センサを有している。また、角速度センサユニット500は、保持部材501と緩衝部材502と抑え部材504とを有する。3つの角速度センサが、1つの保持部材501により挟み込み保持されている。角速度センサユニット500には、角速度センサ503aおよび503cが搭載されており、角速度センサ503が保持部材501に内蔵されている。緩衝部材502は、角速度センサ503a、503bおよび503cを有する保持部材501を、矢印Aの方向に挟み込む。矢印Aの方向は、図5(a)で示す座標系Y軸と平行な軸である。
角速度センサ503a、503bおよび503cは、図5(a)で示す座標系X、Y、Zの各軸を中心とした回転方向の振動を取得する。ここでは、角速度センサ503aが図5(a)の座標系X軸方向の回転を検知し、角速度センサ503bが座標系Y軸方向の回転を検知し、角速度センサ503cが座標系Z軸方向の回転を検知するものとする。抑え部材504は、板金等であり、緩衝部材502を矢印Aで示す方向に抑え込んで、保持する。角速度センサユニット500は、緩衝部材502の抑え込み方向に対して、平行な軸の回転と直交する軸の回転とを検知する角速度センサを有する。この場合、平行な軸の回転では緩衝部材502がせん断方向に変形し、直交する軸では緩衝部材502が圧縮方向に変形する。従って、上述した式(1)と式(2)との関係から、直交する軸の回転に対する角速度センサユニット500の共振周波数が、平行な軸の回転に対する角速度センサユニット500の共振周波数よりも高周波側になる。
図5(b)および(c)は、図5(a)に示される角速度センサユニット500について、X軸回転とY軸回転とZ軸回転とのそれぞれの周波数特性を示したものである。実線はX軸回転、一点鎖線はY軸回転、破線はZ軸回転を示している。図5(b)および(c)のH0は、手振れによる0.1Hz〜10Hzの低周波数域を示し、H1はジャイロエラーを発生させる高周波の周波数域である離調周波数域を示す。図5(b)および(c)に示されるように、角速度センサユニット500の共振周波数は、Y軸回転の共振周波数と比較して、X軸回転およびZ軸回転の共振周波数が高周波側になっている。Y軸回転は、緩衝部材502の抑え込み方向に対して平行な軸であり、X軸方向およびZ軸方向は、緩衝部材502の抑え方向に対して、直交する軸である。
従って、図5(b)で示されるように、Y軸回転を基準として、共振周波数がH0以上且つH1未満に設定されると、X軸回転およびZ軸回転の共振周波数がH1に重なる。これにより、ジャイロエラーが発生する。また、図5(c)で示されるように、X軸回転およびZ軸回転を基準として、共振周波数がH0以上且つH1未満に設定されると、Y軸回転の共振周波数がH0に重なる。この場合、位相遅れに起因して手振れを正確に検知できなくなる。つまり、3つの角速度センサ503a、503bおよび503cを有する1つの保持部材501を、緩衝部材502で保持して角速度センサユニット500が構成されると、共振周波数が異なることから、像振れ補正の性能低下を招いてしまう可能性がある。
図6は、図5の緩衝部材502の抑え込み量による角速度センサユニット500の共振周波数の変化を説明する図である。図6(a)は、図5(a)の角速度センサユニット500の組立状態の斜視図である。図6(a)において、角速度センサユニット500は、固定部材601により固定される。固定部材601が所定の回転加振機にセットされることで、図6(a)の座標軸の各軸の回転加振が可能となる。回転加振機は、サイン波による入力信号により回転加振を実施し、任意の周波数をスイープさせる。入力に対する角速度センサの出力から角速度センサユニット500の周波数特性を取得することが可能となる。
図6(b)および(c)は、固定部材601に固定された角速度センサユニット500の正面図を示す。ハッチングが施された部分は、組み付けられた状態における緩衝部材502を示す。矢印Aは、抑え部材504が緩衝部材502を抑え込む方向を示す。緩衝部材502は、矢印Aの方向に潰されるようにして、抑え部材504により組み付けられる。図6(b)で示される厚みa1は、緩衝部材502が抑え部材504により組み付けられた際の厚みを示す。図6(c)は、図6(b)で示される角速度センサユニット500に対して、スペーサー部材602が設けられた例を示す図である。スペーサー部材602が設けられることにより、抑え部材504が緩衝部材502を抑え込む量が少なくなる。厚みa2は、緩衝部材502が抑え部材504により組み付けられた際の厚みを示す。抑え部材504の間にスペーサー部材602が介在しているため、厚みa2は厚みa1と比較して、緩衝部材502が潰される量が少ない。
図6(d)は、図6(b)および(c)の角速度センサユニット500をそれぞれ回転加振した場合における、周波数特性の算出結果を示すグラフである。一点鎖線は、図6(b)の構成の算出結果を示すグラフであり、実線は、図6(c)の構成の算出結果を示すグラフである。上述したように、図6(b)の構成は、抑え部材504による緩衝部材502の潰し量(押し込み量)が、図6(c)の構成と比較して大きい。このため、図6(d)に示されるように、図6(c)の構成よりも、図6(b)の構成の方が、共振周波数が高周波側にシフトしている。従って、緩衝部材502が潰される量に応じて、共振周波数は変化する。これは、緩衝部材502の潰し量に応じて、ゴム等の緩衝部材502の剛性が変化するためと考えられる。潰し量が大きければ、共振周波数は高周波側にシフトし、潰し量が小さければ、共振周波数は低周波側にシフトするという特性の知見を、発明者は、実験から得ることができた。
そこで、本実施形態は、緩衝部材502の潰し量による剛性差で、共振周波数が変化する特性を利用し、共振周波数が異なることに起因した像振れ補正の性能低下の抑制を図る。図7は、第1実施形態の角速度センサユニット700を示す図である。図7(a)は、本実施形態の角速度センサユニット700の分解斜視図である。角速度センサユニット700には、角速度センサを有する保持部材が2つ設けている。2つの保持部材が角速度センサを保持する方法は、それぞれ異なる。これにより、共振周波数が揃えられるようになるため、像振れ補正の性能低下が抑制される。角速度センサユニット700は、第1の保持部材201aと第2の保持部材201bとを有する。第1の保持部材201aは、角速度センサ703bを内蔵して保持する。角速度センサ703bは、図7(a)で示す座標系Y軸を中心とした回転を検知する。Y軸は、第1の軸に対応し、角速度センサ703bは、第1の振動検知部に対応する。
第2の保持部材201bは、角速度センサ703aおよび703cを保持する。角速度センサ703aは、図7(a)で示す座標系X軸を中心とした回転を検知し、角速度センサ703cは、図7(a)で示す座標系Z軸を中心とした回転を検知する。X軸またはZ軸は第2の軸に対応し、角速度センサ703aまたは角速度センサ703cは第2の振動検知部に対応する。角速度センサ703aおよび703cの回転検知の方向は、角速度センサ703bの回転検知の方向に対して平行ではなく、異なる方向である。角速度センサ703aと角速度センサ703cとは異なる保持部材により保持されてもよい。
角速度センサユニット700は、第1の抑え部材702aと第2の抑え部材702bとを有する。第1の保持部材201aおよび第2の保持部材201bは、緩衝部材502とともに、第1の抑え部材702aと第2の抑え部材702bとにより挟み込まれた状態で組み付けられる。これにより、角速度センサユニット700が構成される。角速度センサ703a、703bおよび703cは、それぞれ図2の振動検知部202A(角速度センサ)に対応する。
緩衝部材502が、第1の抑え部材702aと接触面704で接触する。図7(b)の矢印Aは、接触面704に対して直交する方向であり、座標系のY軸方向と平行である。以下、矢印Aの方向を、挟み込み方向とする。第1の抑え部材702aは、挟み込み方向の矢印Aの方向に緩衝部材502を抑え込む。ここで、角速度センサ703aおよび703cが検知する回転軸は、角速度センサ703bが検知する回転軸に対して、挟み込み方向である矢印Aの方向となす角度が大きい。また、図7(b)に示されるように、第1の保持部材701aと第2の保持部材701bとは、共通の緩衝部材502および共通の抑え部材(第1の抑え部材702aおよび第2の抑え部材702b)により保持される。緩衝部材および抑え部材を共通化できるため、部品点数の削減が可能になる。
上述したように、緩衝部材502の潰し量(押し込み量)により、緩衝部材502の剛性に差が発生し、角速度センサユニット500の共振周波数が変化する特性が実験的に判明している。そこで、本実施形態における第2の保持部材701b上の緩衝部材502の剛性が、第1の保持部材701a上の緩衝部材502の剛性よりも低くなるように構成されている。これにより、角速度センサユニット700の各回転方向に対する共振周波数を揃えるようにすることができる。
図7(b)において、距離b1は、第1の抑え部材702aと第1の保持部材701aとの距離を示す。距離b2は、第1の抑え部材702aと第2の保持部材701bとの距離を示す。距離b3は、緩衝部材502の抑え込みの方向Aの厚み(単品状態の厚み)を示す。図7(b)に示されるように、第1の抑え部材702aのうち緩衝部材502と接触する部位には段差が設けられている。つまり、距離b2>距離b1となるように、第1の抑え部材702aが設計されている。距離b2>距離b1を満たす任意の構成が採用されることで、緩衝部材502が潰された際に、第2の保持部材201b上の緩衝部材502の厚みが、第1の保持部材701上の緩衝部材502の厚みよりも厚くなる。
図7(c)は、角速度センサユニット700の組立状態の正面図を示す。図7(c)において、ハッチングが施された部分は、組立状態における緩衝部材502を示す。厚みc1は、緩衝部材502が組み付けられた際の第1の保持部材701a上の緩衝部材502の厚みを示す。厚みc2は、緩衝部材502が組み付けられた際の第2の保持部材701b上の緩衝部材502の厚みを示す。厚みc2>厚みc1となるように、第1の抑え部材702aの形状が変更されている。これにより、緩衝部材502の厚みb3に対して、第1の抑え部材702aにより緩衝部材502が抑え込まれた際の厚みの差が、第2の保持部材701b上の緩衝部材502の方が、第1の保持部材701a上の緩衝部材502よりも小さくなる。
従って、緩衝部材502のうち第1の保持部材701a上の部分(第1の保持部材701aに当接している第1の部分)と、第2の保持部材701b上の部分(第2の保持部材701bに当接している第2の部分)との間に剛性差が生じる。これにより、共振周波数を揃えるようにすることが可能になる。ここで、上述した式(1)で示されるように、面積Sが小さくなるに応じて共振周波数が低周波側にシフトするため、第1の部分の面積は、第2の部分の面積よりも小さいことが好ましい。ただし、第2の保持部材701b上の緩衝部材502の剛性が、当接面による影響を受けない範囲で、第1の保持部材701a上の緩衝部材よりも低ければ、第1の部分の面積は第2の部分の面積よりも広くてもよい。
図8は、図7の構成を採用した場合における各回転方向に対する角速度センサユニット700の周波数特性を示したグラフである。実線はX軸回転、一点鎖線はY軸回転、破線はZ軸回転を示す。図8で示されるグラフでは、図5(b)および図5(c)で示されるグラフよりも各軸で共振周波数が揃っている。これにより、各軸の回転方向の共振周波数の乖離が改善する。従って、一方の回転に対する共振周波数が離調周波数と重なるという問題、および手振れの周波数以下に共振周波数が設定されるという問題を解消することができる。その結果、複数の回転方向に対して、各角速度センサの共振周波数をできるだけ一致させることができるため、像振れ補正の精度低下を抑制できる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。第1実施形態と重複している箇所については説明を省略する。図9は、第2実施形態の角速度センサユニット800を示す図である。第2実施形態の角速度センサユニット800のうち、第2の保持部材801bのサイズは第1の保持部材801aのサイズよりも小さい。図9(a)は、角速度センサユニット800の分解斜視図である。第2実施形態の角速度センサユニット800も、第1実施形態と同様、2つの保持部材(第1の保持部材801aおよび第2の保持部材801b)を有する。第1の保持部材801aは、座標系Y軸方向の回転を検知する角速度センサ803bを内蔵して保持する。第2の保持部材801bは、角速度センサ803aおよび角速度センサ803cを保持する。角速度センサ803aは、図9(a)で示される座標系X軸方向の回転を検知し、角速度センサ803cは、図9(a)で示される座標系Z軸方向の回転を検知する。
2つの抑え部材504は、緩衝部材502とともに第1の保持部材801aおよび第2の保持部材801bを挟み込んだ状態で、組み付けられる。接触面804は、緩衝部材502が2つの抑え部材504のうち1つと接触する面である。図8(b)の矢印Aは、接触面804と直交する方向であり、座標系Y軸方向と平行である。矢印Aの方向を、挟み込み方向とする。2つの抑え部材504は、挟み込み方向の矢印Aの方向に緩衝部材502を抑え込み、第1の保持部材801aと第2の保持部材801bとともに緩衝部材502を挟み込むようにして保持する。これにより、角速度センサユニット800が構成される。角速度センサ803bが検知する回転の軸は、角速度センサ803aおよび角速度センサ803cが検知する回転の軸と直交する。角速度センサ803aおよび角速度センサ803cが検知する回転軸は、角速度センサ803bが検知する回転軸に対して、挟み方向(矢印Aの方向)となす角度が大きい。
第2実施形態でも、第1実施形態と同様、緩衝部材502のうち第1の部分と第2の部分との剛性差を設ける構成が採用される。つまり、緩衝部材502のうち第2の部分の剛性が、第1の部分の剛性よりも低い構成が採用される。これにより、角速度センサユニット800の各回転方向に対する共振周波数が揃えられる。図9(b)において、厚みb11は、第1の保持部材801aの抑え込み方向Aの長さを表す。厚みb12は、第2の保持部材801bの抑え込み方向Aの長さを表す。厚みb13は、緩衝部材502の単品状態における厚みを示す。厚みb11>厚みb12となるように、第1の保持部材801aおよび第2の保持部材802bは構成される。
以上の構成を採用することにより、2つの抑え部材504に抑え込まれた際に、緩衝部材502のうち第2の部分の厚みが、第1の部分の厚みより厚くなる。第1の部分の厚みは、第1の保持部材801a上の緩衝部材502が2つの抑え部材504により抑え方向Aに潰された際の厚みである。第2の部分の厚みは、第2の保持部材801b上の緩衝部材502が2つの抑え部材504により抑え方向Aに潰された際の厚みである。図9(c)は、第2実施形態における角速度センサユニット800の組立状態の正面図である。ハッチングが施された部分は、緩衝部材502を示す。図9(c)に示されるように、2つの抑え部材504により挟み込まれた際の第2の保持部材801b上の緩衝部材502の厚みは、第1の保持部材801a上の緩衝部材502の厚みc11より厚い。つまり、c12>c11となる。この点は、第1実施形態と同様である。
以上のように、第2実施形態の角速度センサユニット800は、第1の保持部材801aの厚みと第2の保持部材801bの厚みとの間に差を設けた構成を採用している。これにより、第1実施形態と同様、各軸で共振周波数が揃うようになる。その結果、複数の回転方向に対して、各角速度センサの共振周波数をできるだけ一致させることができるため、像振れ補正の精度低下を抑制できる。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。上述した各実施形態と重複している箇所の説明は省略する。第3実施形態では、第2の保持部材上の緩衝部材の厚みが、第1の保持部材上の緩衝部材の厚みと異なる。図10は、第3実施形態の角速度センサユニット900を示す図である。図10(a)は、角速度センサユニット900の分解斜視図である。図10(b)において、接触面902は、緩衝部材901が、抑え部材504と接触する面を表す。
図10(b)の矢印Aの方向は、接触面904と直交する方向である。矢印Aの方向を、挟み込み方向とする。角速度センサユニット900は、第1の保持部材901aおよび第2の保持部材901bとともに緩衝部材901を挟み込むようにして保持することで構成される。ここで、角速度センサユニット900の共振周波数は、対象とする部材の厚みを増すことで低周波側にシフトし、厚みを減らすことで高周波側にシフトすることが、式(1)より導出できる。第3実施形態における対象部材は、緩衝部材901である。このため、第3実施形態では、第2の保持部材801b上の緩衝部材901の厚みが、第1の保持部材801a上の緩衝部材901の厚みよりも厚い。
図10(b)の厚みb21は、第1の保持部材801aの抑え込み方向Aの長さを表す。厚みb22は、第2の保持部材801bの抑え込み方向Aの長さを表す。厚みb21>厚みb22となるように、第1の保持部材801aと第2の保持部材801bとが構成されている。厚みb23は、第1の保持部材801a上で抑え込まれていない緩衝部材901の厚みを示す。厚みb24は、第2の保持部材801b上で抑え込まれていない緩衝部材901の厚みを示す。厚みb24と厚みb23との関係は、b24>b23である。厚みb21と厚みb22との寸法差をbAとし、厚みb23と厚み24との寸法差をbBとした場合、bA=bBとなる。
以上の構成を採用することで、2つの抑え部材504により緩衝部材901が抑え込まれて保持された場合、第2の保持部材801b上の緩衝部材901の潰し量と、第1の保持部材上の緩衝部材901の潰し量とが同一となる。これにより、緩衝部材901上の厚みb24が厚みb23よりも厚い状態を維持した状態で、角速度センサユニット900を組み立てることができる。
上述したように、第2の保持部材801bが緩衝部材901と当接する面の面積は、第1の保持部材801aが緩衝部材901と当接する面の面積よりも小さいことが好ましい。これは、上述した式(1)から、面積Sが小さい方が、共振周波数が低周波側にシフトするためである。ただし、以下の条件を満たせば、第2の保持部材801bが緩衝部材901と当接する面の面積は、第1の保持部材801aが緩衝部材901と当接する面の面積よりも大きくてもよい。上記条件は、面積Sの割合と緩衝部材901の厚みの割合との比率を「1:2×(1+ν)」を保つことであり、下記の式(4)〜(6)で表される。
Sa:Tb=1:2(1+ν)・・・(4)
S1/S2=Sa・・・(5)
t2/t1=Tb・・・(6)
S1は、第1の保持部材の当接面積であり、S2は、第2の保持部の当接面積であり、νはポアソン比であり、t1は第1の保持部材上の緩衝部材の厚みであり、t2は第2の保持部材上の緩衝部材の厚みである。
以上のように、第3実施形態では、第1の保持部材801a上の緩衝部材901の厚みは、第2の保持部材801上の緩衝部材901の厚みよりも薄い。換言すれば、角速度センサユニット900が組み付けられる前における第2の保持部材801上の緩衝部材901の厚みは、第1の保持部材801a上の緩衝部材901の厚みより厚い。これにより、角速度センサユニット900の共振周波数を揃えることができるため、第1実施形態と同様の効果が得られる。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。上述した各実施形態と重複している箇所の説明は省略する。第4実施形態では、第2の保持部材の質量が、第1の保持部材よりも大きい。図11は、第4実施形態の角速度センサユニット1000を示す図である。図11(a)は、角速度センサユニット1000の分解斜視図である。第1の保持部材1001aは、角速度センサ1003bを内蔵して保持する。角速度センサ1003bは、図11(a)で示される座標系Y軸方向の回転を検知する。第2の保持部材1001bは、角速度センサ1003aおよび角速度センサ1003cを保持する。角速度センサ1003aは、図11(a)で示される座標系X軸方向の回転を検知し、角速度センサ1003cは、座標系Z軸方向の回転を検知する。図11(b)において、接触面1005、緩衝部材1002が、抑え部材1004と接触する面を表す。図11(b)の矢印Aの方向は、接触面105と直交する方向である。矢印Aの方向を、挟み込み方向とする。
角速度センサユニット1000は、第1の保持部材1001aおよび第2の保持部材1001bとともに緩衝部材1002を挟み込むようにして保持することで構成される。上述した式(1)により、角速度センサユニットの共振周波数は、対象物の質量が増えるに応じて低周波側にシフトし、対象物の質量が減るに応じて高周波側にシフトする。本実施形態における対象物は、角速度センサを保持する保持部材に該当する。そこで、本実施形態では、第2の保持部材1001bの質量が、第1の保持部材1001aの質量よりも大きい構成が採用される。これにより、角速度センサユニット1000の各回転方向の共振周波数が揃えられる。
本実施形態では、第1の保持部材1001aと第2の保持部材1001bとに異なる材質を使用することで、第2の保持部材1001bの質量が、第1の保持部材1001aの質量より大きくなるように構成される。例えば、第1の保持部材1001aの材質としてポリカーボネート等の樹脂材料が採用され、第2の保持部材1001bの材質としてポリカーボネートのガラス繊維強化グレードが採用されてもよい。第1の保持部材1001aおよび第2の保持部材1001bの材質としては、第2の保持部材1001bの質量密度が第1の保持部材1001aの質量密度よりも高い任意の材質が適用されてもよい。つまり、第2の保持部材1001bが第1の保持部材1001aよりも重い任意の材質が適用されてもよい。以上のように、第2の保持部材1001bの質量が、第1の保持部材1001aの質量より大きくなるように構成が採用されることで、角速度センサユニット1000の各回転方向の共振周波数が揃えられる。
上述したように、第2の保持部材1001bが緩衝部材1002と当接する面の面積は、第1の保持部材1001aが緩衝部材1002と当接する面の面積よりも小さいことが好ましい。ただし、以下の条件を満たせば、第2の保持部材1001bが緩衝部材1002と当接する面の面積は、第1の保持部材1001aが緩衝部材1002と当接する面の面積よりも大きくてもよい。上記条件は、面積Sの割合と緩衝部材1002の厚みの割合との比率を「1:2×(1+ν)」を保つことであり、下記の式(7)〜(9)で表される。
Sa:mb=1:2(1+ν)・・・(7)
S1/S2=Sa・・・(8)
m2/m1=mb・・・(9)
S1は第1保持部材の当接面積であり、S2は第2の保持部材の当接面積であり、νはポアソン比であり、m1は第1の保持部材の質量であり、m2は第2の保持部材の質量である。
第4実施形態では、第2の保持部材の質量が、第1の保持部材の質量よりも大きい構成を採用することで、共振周波数が揃えられる。以上により、第4実施形態でも、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。ここで、第1実施形態または第2実施形態と第4実施形態とが組み合わされた構成が採用されてもよいし、第3実施形態と第4実施形態とが組み合わされた構成が採用されてもよい。
例えば、第1の保持部材のうち緩衝部材が当接している部分の剛性が、第2の保持部材のうち緩衝部材が当接している部分の剛性よりも高く、且つ第2の保持部材の質量が、第1の保持部材の質量よりも大きい構成が採用されてもよい。また、第2の保持部材と当接している緩衝部材の厚みが第1の保持部材と当接している緩衝部材の厚みよりも厚く、且つ第2の保持部材の質量が、第1の保持部材の質量よりも大きい構成が採用されてもよい。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。上述した各実施形態と重複している箇所の説明は省略する。第5実施形態では、第4実施形態と同様、第2の保持部材の質量が第1の保持部材よりも大きい。第4実施形態では、第2の保持部材の質量密度が第1の保持部材の質量密度よりも高い例について説明したが、第5実施形態では、第2の保持部材に搭載される電子部品の数が第1の保持部材に搭載される電子部品の数が多い例について説明する。
角速度センサ等のセンサ部品は、仕様に応じて複数の電子回路を搭載したハードウェア基板やフレキシブル基板等の基板に実装される。第1の保持部材および第2の保持部材は、これらの基板に実装された角速度センサを保持する。これらの基板に搭載される電子回路としては、例えば、ノイズ除去等の目的でコンデンサ等の電子部品がある。このようなコンデンサは、通常、センサ部品の近傍に実装される。そこで、本実施形態では、第2の保持部材にコンデンサおよび加速度センサが搭載されるように構成される。
図12の第1の保持部材1001aには角速度センサ1003bが搭載されるが、角速度センサ1003bのノイズを除去するためのコンデンサは、第2の保持部材1101に搭載されてもよい。これにより、ノイズを除去するためのコンデンサは、第2の保持部材1101に集約されて実装されるため、コンデンサの分だけ第2の保持部材1101の質量が増す。従って、第2の保持部材1101の質量を第1の保持部材1001aの質量よりも重くすることができる。以上により、第5実施形態でも、上述した各実施形態と同様の効果を得ることができる。第2の保持部材11101が緩衝部材1002と当接する面の面積と、第1の保持部材1001aが緩衝部材1002と当接する面の面積との関係は、第4実施形態と同様であるため、説明を省略する。なお、第4実施形態と同様、第1実施形態または第3実施形態と第5実施形態とが組み合わされた構成が採用されてもよいし、第3実施形態と第5実施形態とが組み合わされた構成が採用されてもよい。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明は上述した各実施の形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、本発明に係る振動検知装置は、中心軸が異なる2種類の回転を検知する必要がある機器であれば撮像装置や像振れ補正装置以外の機器にも適用可能である。
100 撮像装置
502 緩衝部材
700 角速度センサユニット
701a 第1の保持部材
701b 第2の保持部材
702a 第1の抑え部材
703a 角速度センサ
703b 角速度センサ
703c 角速度センサ

Claims (12)

  1. 第1の軸を中心とした回転を検知する第1の振動検知部を保持する第1の保持部材と、
    前記第1の軸とは異なる方向の第2の軸を中心とした回転を検知する第2の振動検知部を保持する第2の保持部材と、
    前記第1の保持部材と前記第2の保持部材とを、緩衝部材を接触させた状態で挟み込んで抑える抑え部材と、を備え、
    前記緩衝部材のうち前記第1の保持部材に当接する第1の部分の剛性よりも、前記第2の保持部材に当接する第2の部分の剛性が低いことを特徴とする振動検知装置。
  2. 前記緩衝部材が前記抑え部材により抑えられたときの前記第1の部分の潰し量は、前記第2の部分の潰し量より大きいことを特徴とする請求項1に記載の振動検知装置。
  3. 前記第2の部分の面積は、前記第1の部分の面積よりも小さいことを特徴とする請求項1または2に記載の振動検知装置。
  4. 前記第1の保持部材の厚みは、前記第2の保持部材の厚みより厚いことを特徴とする請求項1乃至3のうち何れか1項に記載の振動検知装置。
  5. 第1の軸を中心とした回転を検知する第1の振動検知部を保持する第1の保持部材と、
    前記第1の軸とは異なる方向の第2の軸を中心とした回転を検知する第2の振動検知部を保持する第2の保持部材と、
    前記第1の保持部材と前記第2の保持部材とを、緩衝部材を接触させた状態で挟み込んで抑える抑え部材と、を備え、
    前記緩衝部材のうち前記第2の保持部材に当接する第2の部分の厚みは、前記第1の保持部材に当接する第1の部分の厚みより厚いことを特徴とする振動検知装置。
  6. 前記第2の保持部材の質量は、前記第1の保持部材の質量よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項に記載の振動検知装置。
  7. 第1の軸を中心とした回転を検知する第1の振動検知部を保持する第1の保持部材と、
    前記第1の軸とは異なる方向の第2の軸を中心とした回転を検知する第2の振動検知部を保持する第2の保持部材と、
    前記第1の保持部材と前記第2の保持部材とを、緩衝部材を接触させた状態で挟み込んで抑える抑え部材と、を備え、
    前記第2の保持部材の質量は、前記第1の保持部材の質量よりも大きいことを特徴とする振動検知装置。
  8. 前記第2の保持部材の質量密度は、前記第1の保持部材の質量密度よりも高いことを特徴とする請求項6に記載の振動検知装置。
  9. 前記第2の保持部材に搭載される電子部品の数は、前記第1の保持部材に搭載される電子部品の数より多いことを特徴とする請求項6または7に記載の振動検知装置。
  10. 前記第1の振動検知部に対するノイズを除去するための電子部品が、前記第2の保持部材に搭載されることを特徴とする請求項8に記載の振動検知装置。
  11. 請求項1乃至10のうち何れか1項に記載の振動検知装置と、
    前記振動検知装置の検知結果に基づいて像振れ補正する像振れ補正手段と、
    を備えることを特徴とする像振れ補正装置。
  12. 撮像部と、
    前記撮像部に入射する光の遮蔽状態を制御するシャッターと、
    請求項1乃至10のうち何れか1項に記載の振動検知装置と、
    を備えることを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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