JP2021067165A - 敷き均した骨材上に流動状物体の流し込み - Google Patents
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Abstract
【課題】舗装体の基層部に敷かれたスペーサーの骨材上部に設置するブロックの下面に、ブロックのサイズに関係なくCAモルタルが行き渡る工法を提供する。【解決手段】ブロックの縁から相対する縁部まで400mm以上離れているサイズのブロックにおいて、ブロック下面のスペーサー砕石表面へCAモルタルを流し、基層と表層ブロックの間にあるスペーサー組織にモルタルを浸透させ、モルタルがゲル化した後、その上にブロックを設置する。設置した後にブロックの周辺から再度ゾル状態のCAモルタルを流し、ブロック下面全体をCAモルタルで支える。【選択図】図-2
Description
標準的な舗装体断面部の構成は、表層から下方へ、表層部、モルタル層、基層、路盤、路床の構成になっている。
公知のCAモルタル注入工法には2工法がある。
1工法は、施工現場において製造したゲル状態のCAモルタルを基層上のスペーサー組織を構成する骨材層へ表層ブロックの端部から流し込む工法である。
2工法は、敷き並べたブロックを外して、あるいは設置予定の予定の空間部へ舗装体表層端部からスペーサー砕石層へ流し込む工法である。
CAモルタル注入工法の特徴は、舗装体表層のブロック下面の骨材層に注入されたCAモルタルが、ブロック下面とブロックの側面をCAモルタルの接着力と硬化体の強度で強固に支えることに特徴がある。
CAモルタルの構成は、アスファルト乳剤とポルトランドセメントおよび水を施工現場で混合し製造する。混合物は混合した時点ではゾル状態である。しかし、時間の経過と共にゲル化する。
CAモルタル注入工法は、ゾル状態のCAモルタルをブロックの下面の基層上のスペーサー組織を構成する骨材層へブロックの端部から流し込むことを特徴としている。流し込まれたゾル状態のCAモルタルは時間の経過と共にゲル化して粘度が大きくなり、スペーサーの砕石空間部への浸透が停止する。
浸透距離は注入端部からブロック下面の200mm奥と基層上表面の300mmの奥までである。CAモルタルの侵入距離がブロック下面の200mm奥と基層上表面の300mmの奥ブロックと表現するのは、CAモルタルの硬化後の物性を確保するためである。
浸透距離を伸ばすと硬化体の物性が低下する。逆に浸透距離が低下するとブロックを支えるブロックの下面の面積が縮小するので舗装体の強度が低下する。
CAモルタルを注入した場所のブロック下面から200mm以上離れた場所のブロック下面にはCAモルタルが存在しないのでブロックを支える効果は発生しない。このことがCAモルタル注入工法の最大の欠点である。すなわち表層ブロックをCAモルタルが支えるためにはCAモルタルの侵入距離が大きく、ブロックの底面全体を支えなければ強度を十分発揮出来ない。
この欠点を補うための対策が多々検討されてきた。その代表的な検討例を下記に示す。
対策1・ CAモルタルの製造時の粘度を小さくして浸透しやすくするためにポルトラ ンドセメントの混合割合を小さくする。
対策2・ CAモルタルの製造時の粘度を小さくして浸透しやすくするためにCAモル タルの水分の混合割合を大きくする。
対策3・スペサーを構成する敷き均された骨材組織の空隙率を大きくする。
対策1、2、3、いずれの対策もCAモルタル硬化後の物性を低下させ、舗装体の強度を低下させるので採用できない。
CAモルタルがゲル化により浸透を停止した部分より奥は、スペーサーの砕石層だけとなり、ブロック舗装体の圧縮強度、引張強度、曲げ強度、は著しく低下する。
本発明では、CAモルタルがブロックの下面全域に行き渡る工法である。その結果、ブロックを強固に支えることが可能になった。
この発明によって従来のCAモルタル工法ではブロックの下面の縁から相対する距離が400mm以上あるサイズのブロックでは、ブロック下面の中心部までCAモルタルが行き渡らず、行き渡らない場所ではCAモルタルによるブロックの下面を支えることが出来ず、舗装体の強度を十分発揮出来なかった。
本発明によって大サイズのブロックの厚みを厚くしなくても、ブロックの下面の縁から相対する距離が400mm以下のブロックと同じ厚みでも強度が出現できることになった。本発明により、ブロックの単価が400mm以下のサイズと同じ厚みの分だけ安くなり、大きな経済効果が得られることになった。
本発明を効果的に実行するための方法として以下の2方法がある。
(方法1)
CAモルタル製造時にモルタルのゾル状態の粘度を自由に調節し、CAモルタル撒布時のスペーサー組織の骨材空隙部への拡散度を自由に調節することが可能。
(方法2)
希望のCAモルタル撒布場所のスペーサー組織の骨材空隙部の範囲にあらかじめ伸縮自在の物質で囲いを設置する。設置後にゾル状態のCAモルタルを散布し、囲いの外にCAモルタルが流出しないようにしておく。
公知のCAモルタル注入工法には2工法がある。
1工法は、施工現場において製造したゲル状態のCAモルタルを基層上のスペーサー組織を構成する骨材層へ表層ブロックの端部から流し込む工法である。
2工法は、敷き並べたブロックを外して、あるいは設置予定の予定の空間部へ舗装体表層端部からスペーサー砕石層へ流し込む工法である。
CAモルタル注入工法の特徴は、舗装体表層のブロック下面の骨材層に注入されたCAモルタルが、ブロック下面とブロックの側面をCAモルタルの接着力と硬化体の強度で強固に支えることに特徴がある。
CAモルタルの構成は、アスファルト乳剤とポルトランドセメントおよび水を施工現場で混合し製造する。混合物は混合した時点ではゾル状態である。しかし、時間の経過と共にゲル化する。
CAモルタル注入工法は、ゾル状態のCAモルタルをブロックの下面の基層上のスペーサー組織を構成する骨材層へブロックの端部から流し込むことを特徴としている。流し込まれたゾル状態のCAモルタルは時間の経過と共にゲル化して粘度が大きくなり、スペーサーの砕石空間部への浸透が停止する。
浸透距離は注入端部からブロック下面の200mm奥と基層上表面の300mmの奥までである。CAモルタルの侵入距離がブロック下面の200mm奥と基層上表面の300mmの奥ブロックと表現するのは、CAモルタルの硬化後の物性を確保するためである。
浸透距離を伸ばすと硬化体の物性が低下する。逆に浸透距離が低下するとブロックを支えるブロックの下面の面積が縮小するので舗装体の強度が低下する。
CAモルタルを注入した場所のブロック下面から200mm以上離れた場所のブロック下面にはCAモルタルが存在しないのでブロックを支える効果は発生しない。このことがCAモルタル注入工法の最大の欠点である。すなわち表層ブロックをCAモルタルが支えるためにはCAモルタルの侵入距離が大きく、ブロックの底面全体を支えなければ強度を十分発揮出来ない。
この欠点を補うための対策が多々検討されてきた。その代表的な検討例を下記に示す。
対策1・ CAモルタルの製造時の粘度を小さくして浸透しやすくするためにポルトラ ンドセメントの混合割合を小さくする。
対策2・ CAモルタルの製造時の粘度を小さくして浸透しやすくするためにCAモル タルの水分の混合割合を大きくする。
対策3・スペサーを構成する敷き均された骨材組織の空隙率を大きくする。
対策1、2、3、いずれの対策もCAモルタル硬化後の物性を低下させ、舗装体の強度を低下させるので採用できない。
CAモルタルがゲル化により浸透を停止した部分より奥は、スペーサーの砕石層だけとなり、ブロック舗装体の圧縮強度、引張強度、曲げ強度、は著しく低下する。
本発明では、CAモルタルがブロックの下面全域に行き渡る工法である。その結果、ブロックを強固に支えることが可能になった。
この発明によって従来のCAモルタル工法ではブロックの下面の縁から相対する距離が400mm以上あるサイズのブロックでは、ブロック下面の中心部までCAモルタルが行き渡らず、行き渡らない場所ではCAモルタルによるブロックの下面を支えることが出来ず、舗装体の強度を十分発揮出来なかった。
本発明によって大サイズのブロックの厚みを厚くしなくても、ブロックの下面の縁から相対する距離が400mm以下のブロックと同じ厚みでも強度が出現できることになった。本発明により、ブロックの単価が400mm以下のサイズと同じ厚みの分だけ安くなり、大きな経済効果が得られることになった。
本発明を効果的に実行するための方法として以下の2方法がある。
(方法1)
CAモルタル製造時にモルタルのゾル状態の粘度を自由に調節し、CAモルタル撒布時のスペーサー組織の骨材空隙部への拡散度を自由に調節することが可能。
(方法2)
希望のCAモルタル撒布場所のスペーサー組織の骨材空隙部の範囲にあらかじめ伸縮自在の物質で囲いを設置する。設置後にゾル状態のCAモルタルを散布し、囲いの外にCAモルタルが流出しないようにしておく。
Claims (2)
- 本発明は、舗装体の基層上、または路床上、または路盤上に敷き均された骨材上に設置を予定するブロックの下面部に関するものである。
ブロック表面の縁から相対する辺の長さが最短で400mm以上あるサイズのブロックの縁部の端部から直角方向に向かって200mm以上離れた場所のブロック下面のスペーサー砕石表面へCAモルタルを流し、基層と表層ブロックの間にあるスペーサー組織に本モルタルを浸透させ、本モルタルがゲル化した後、その上にブロックを設置する。設置した後にブロックの周辺から再度ゾル状態のCAモルタルを流し、ブロック下面全体をCAモルタルで支えることを特徴とする工法。 - 本発明の特許請求の範囲2は、舗装体の基層上、または路床上、または路盤上に敷き均された骨材上に設置を予定するブロックの下面部に関するものである。
ブロック表面の縁から相対する辺の長さが最短で400mm以上あるサイズのブロックの縁部の端部から直角方向に向かって200mm以上離れた場所のブロック下面のスペーサー砕石表面へCAモルタルを流し、基層と表層ブロックの間にあるスペーサー組織に本モルタルを浸透させ、本モルタルがゲル化した後、その上にアスファルト乳剤を主原料とするタックコートを塗布した後、その上にブロックを設置し、その後にブロックの周辺から再度ゾル状態のCAモルタルを流し、ブロック下面全体をCAモルタルで支えることを特徴とする工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206556A JP2021067165A (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 敷き均した骨材上に流動状物体の流し込み |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019206556A JP2021067165A (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 敷き均した骨材上に流動状物体の流し込み |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021067165A true JP2021067165A (ja) | 2021-04-30 |
Family
ID=75636834
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019206556A Pending JP2021067165A (ja) | 2019-10-28 | 2019-10-28 | 敷き均した骨材上に流動状物体の流し込み |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021067165A (ja) |
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2019
- 2019-10-28 JP JP2019206556A patent/JP2021067165A/ja active Pending
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