JP2021066798A - 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤 - Google Patents

無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤 Download PDF

Info

Publication number
JP2021066798A
JP2021066798A JP2019192570A JP2019192570A JP2021066798A JP 2021066798 A JP2021066798 A JP 2021066798A JP 2019192570 A JP2019192570 A JP 2019192570A JP 2019192570 A JP2019192570 A JP 2019192570A JP 2021066798 A JP2021066798 A JP 2021066798A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dispersant
inorganic particle
particle dispersion
acid
dispersion slurry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019192570A
Other languages
English (en)
Inventor
海 浦本
Kai Uramoto
海 浦本
剛 平川
Takeshi Hirakawa
剛 平川
克臣 島林
Katsuomi Shimabayashi
克臣 島林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
San Nopco Ltd
Original Assignee
San Nopco Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by San Nopco Ltd filed Critical San Nopco Ltd
Priority to JP2019192570A priority Critical patent/JP2021066798A/ja
Publication of JP2021066798A publication Critical patent/JP2021066798A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emulsifying, Dispersing, Foam-Producing Or Wetting Agents (AREA)
  • Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)

Abstract

【課題】pH(25℃)が1〜6であっても優れた流動性を有する無機粒子分散スラリー及びこのスラリー用の分散剤を提供することである。【解決手段】無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)を含有してなり、pH(25℃)が1〜6であり、分散剤(C)が式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)を含有してなることを特徴とする無機粒子分散スラリー。HO−(EO)p/(PO)q−H (1)EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、pは0〜226の整数、qは0〜172の整数、p及びqの和(p+q)は少なくとも2を表す。【選択図】なし

Description

本発明は、無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤に関する。
「(I)(a)アクリル酸40〜60モル%と(b)(無水)マレイン酸60〜40モル%とを含む共重合体の水溶性塩と、(II)(a)アクリル酸80〜95モル%と(b)(無水)マレイン酸20〜5モル%とを含む共重合体の水溶性塩を含有し、共重合体(I)100重量部に対して、共重合体(II)30〜300重量部を含むことを特徴とする塗被紙用分散剤」、無機粒子(重質・軽質炭酸カルシウム、カオリン、クレー、水酸化アルミニウム、サチンホワイト、酸化チタン、タルク又はこれらの混合物)及び水からなる無機粒子分散スラリーが知られている(特許文献1)。
特開平8−188986号公報
上記の無機粒子分散スラリーは、pH(25℃)を1〜6に調整した場合、十分な流動性が得られないという問題がある。本発明の目的は、pH(25℃)が1〜6(好ましくは1〜5、さらに好ましくは1.6〜4.5)であっても優れた流動性を有する無機粒子分散スラリー及びこのスラリー用の分散剤を提供することである。
本発明の無機粒子分散スラリーの特徴は、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)を含有してなり、
pH(25℃)が1〜6であり、
分散剤(C)が式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)を含有してなる点を要旨とする。

HO−(EO)p/(PO)q−H (1)
EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、pは0〜226の整数、qは0〜172の整数、p及びqの和(p+q)は少なくとも2を表す。
本発明の分散剤の特徴は、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)を含有し、pH(25℃)が1〜6である無機粒子分散スラリー用の分散剤であって、
式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物を含有してなる点を要旨とする。

HO−(EO)p/(PO)q−H (1)
EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、pは0〜226の整数、qは0〜172の整数、p及びqの和(p+q)は少なくとも2を表す。
本発明の無機粒子分散スラリーは、pH(25℃)が1〜6(好ましくは1〜5、さらに好ましくは1.6〜4.5)であっても優れた流動性を有する。
本発明の分散剤は、pH(25℃)が1〜6(好ましくは1〜5、さらに好ましくは1.6〜4.5)である無機粒子分散スラリーに適用した場合でも優れた流動性を発揮する。
無機粒子(A)としては、pH1〜6の水に対して安定に分散できるものであれば特に制限はなく、金属酸化物及びカーボンが含まれる。
金属酸化物としては、酸化アルミニウム、酸化ケイ素及び酸化チタン等が挙げられる。
カーボンとしては、グラファイト及びカーボンブラック等が挙げられる。
無機粒子(A)として、金属酸化物及びカーボン以外に、金属硫酸塩(硫酸カルシウム、硫酸バリウム及び硫酸セリウム等)、金属ケイ酸塩(ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カリウム、ケイ酸カルシウム及びケイ酸マグネシウム等)、金属(金、ロジウム、パラジウム及び白金等)、窒化物(窒化アルミニウム、窒化ホウ素及び窒化ケイ素等)及びこれらを含む複合体(セピオライト、ゼオライト、コージェライト、ベーマイト、イモゴライト、セリサイト、合金、珪藻土、ハイドロタルサイト、クレー、タルク、マイカ及びガラス等)等も使用できる。
無機粒子(A)の含有量(重量%)は、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)の重量に基づいて、1〜80が好ましく、さらに好ましくは10〜70、特に好ましくは28〜60である。この範囲であると流動性がさらに良好となる。
酸(B)としては、無機粒子分散スラリーのpH(25℃)を1〜6にすることができるものであれば特に制限はなく、無機酸及び有機酸のいずれでもよく、これらを単独で使用しても混合物にしてもよい。
無機酸としては、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸、クロム酸及びホウ酸等が挙げられる。
有機酸としては、カルボン酸(酢酸、トリフルオロ酢酸、リンゴ酸、クエン酸、ギ酸、グルコン酸、乳酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、マレイン酸、フマル酸及び酒石酸等)及びスルホン酸(メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸及びp−トルエンスルホン)等が挙げられる。
これらの酸のうち、硝酸、ホウ酸及び有機酸が好ましく、さらに好ましくは硝酸及びカルボン酸、特に好ましくは硝酸及び酢酸である。
酸(B)の含有量(重量%)は、無機粒子分散スラリーのpH(25℃)を1〜6にすることができれば制限はないが、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)の重量に基づいて、0.1〜5が好ましく、さらに好ましくは0.5〜4、特に好ましくは1.5〜3である。
分散剤(C)は、式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)を含有してなり、1種類であっても、複数種類の混合物であってもよい。
「(EO)p/(PO)q」はランダム状でもブロック状でもこれらの混合でもよいが、少なくともブロック状を有することが好ましい。
ポリオキシアルキレン化合物(Y)としては、プルロニック型ブロックポリマー、リバースプルロニック型ブロックポリマー、ポリエチレンオキシド及びポリプロピレンオキシドが好ましく、さらに好ましくはリバースプルロニック型ブロックポリマーである。
ポリオキシアルキレン化合物(Y)を製造する方法としては特に制限はなく公知のアルキレンオキシド付加反応により得られる。
分散剤(C)は、水性溶媒を含有してもよい。水性溶媒としては、水、炭素数1〜6のアルコール(エチルアルコール、メチルアルコール、エチレングリコール及びジエチレングリコール等)及び炭素数1〜6のケトン(メチルイソブチルケトン及びアセトン等)等が挙げられ、これらは単独又は混合して用いてもよい。
分散剤(C)には、水性溶媒を含まないことが好ましいが、水性溶媒を含む場合、水性溶媒の含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(Y)及び水性溶媒の重量に基づいて、1〜90程度が好ましい。またこの場合、ポリオキシアルキレン化合物(Y)の含有量(重量%)は、ポリオキシアルキレン化合物(Y)及び水性溶媒の重量に基づいて、10〜99程度が好ましい。
分散剤(C)の含有量(重量%)は、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)の重量に基づいて、0.05〜30が好ましく、さらに好ましくは0.1〜10、特に好ましくは0.5〜5である。この範囲であると流動性がさらに良好となる。
水(D)としては特に限定はないが、イオン交換水及び超純水等が好ましい。
水(D)の含有量(重量%)は、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)の重量に基づいて、1〜90が好ましく、さらに好ましくは20〜80、特に好ましくは38〜65である。この範囲であると流動性がさらに良好となる。
本発明の無機粒子分散スラリーには、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)以外に、他の構成成分(水溶性有機化合物及び水溶性金属化合物等)や他の添加剤(増粘剤、防錆剤及び消泡剤等)を含有してもよい。
水溶性有機化合物としては、水(0〜100℃、好ましくは5〜60℃)に容易に溶解する有機化合物が含まれ、炭素数1〜4のアルコール及び炭素数3〜6のケトン等が挙げられる。
水溶性金属化合物としては、水(0〜100℃、好ましくは5〜60℃)に容易に溶解する金属化合物が含まれ、有機酸金属塩、金属硝酸塩、金属オキシ硝酸塩、金属水酸化物及び金属亜硝酸塩等が挙げられる。
他の構成成分を含有する場合、他の構成成分の含有量(重量%)は、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)の重量に基づいて、0.1〜70が好ましく、さらに好ましくは0.3〜60、特に好ましくは7〜54である。
増粘剤としては、公知の天然又は合成の増粘剤(無機化合物、セルロース化合物、タンパク質、アクリルポリマー及びビニルポリマー等)が含まれる。
防錆剤としては、含窒素有機防錆剤又は多価アルコール部分エステル防錆剤等からなる群より選ばれる少なくとも一種が含まれる。
消泡剤としては、公知の水系用の消泡剤(シリコーン系消泡剤、鉱物油系消泡剤、ポリエーテル系消泡剤及びワックス系消泡剤等)が含まれる。
他の添加剤を含有する場合、他の添加剤の含有量(重量%)は、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)の重量に基づいて、好ましくは0.1〜5、さらに好ましくは0.5〜3、特に好ましくは0.5〜1である。
本発明の無機粒子分散スラリーは、無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)、並びに必要に応じて他の構成成分及び/又は他の添加剤を均一混合分散できれば、製造方法に制限はなく、公知の混合分散機を用いて得ることができる。無機粒子(A)以外の成分を均一混合してから、無機粒子(A)を分散させることが好ましい。なお、均一混合分散する際、無機粒子が粉砕や破砕を受けてもよい。
本発明の無機粒子分散スラリー中の無機粒子(A)の個数平均粒子径(μm)は、0.01〜100が好ましく、さらに好ましくは0.02〜50、特に好ましくは0.08〜36である。
個数平均粒子径は、JIS X8825:2013(粒子径解析−レーザー回折・散乱法)に準拠したレーザー回折分析式粒度分布計(たとえば、LA−950V2、株式会社堀場製作所)を用いて求められる。
本発明の無機粒子分散スラリーは、各種基材(プラスチック、木、皮革、金属及びセラミックス等)に塗布してもよく、乾燥成型してもよい。また、バインダー等と混合して各種基材に塗布したり、乾燥成形してもよい。さらに、塗布や成型した後に焼結してもよい。
以下、特記しない限り、部は重量部を、%は重量%を意味する。
公知の方法により、以下のポリオキシアルキレン化合物(Y1)〜(Y7){< >内は式(1)に対応する値である}を合成し、それぞれ順に本発明の分散剤(c1)〜(c7)とした。また、特許文献1の製造例1に準拠して比較用の分散剤(c8;アクリル酸ナトリウム塩−マレイン酸ナトリウム塩共重合体<アクリル酸ナトリウム塩:マレイン酸ナトリウム塩=50:50(モル%)、Mn=5000>の35%水溶液)を調製した。
(Y1)エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体<p=20、q=10>;リバースプルロニック型ブロックポリマー
(Y2)エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体<p=5、q=31>;プルロニック型ブロックポリマー
(Y3)エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体<p=9、q=28>;リバースプルロニック型ブロックポリマー
(Y4)ポリエチレンオキシド<p=144、q=0>
(Y5)ポリプロピレンオキシド<p=0、q=72>
(Y6)ポリエチレンオキシド<p=200、q=0>
(Y7)エチレンオキシド・プロピレンオキシドブロック共重合体<p=100、q=150>;プルロニック型ブロックポリマー
<実施例1>
分散剤(c1)2部と水(d1;イオン交換水)55部と酸(b1;酢酸、EP規格、ナカライテスク株式会社)3部を均一混合し、ホモミキサー(HIGH−FLEX DISPERSER、株式会社SMT)を用いて1,000rpmで攪拌しながら、無機粒子(アルミナ、A−11、住友化学株式会社)40部を徐々に加え、加え終わってから1,500rpmにて5分間攪拌を行って、本発明の無機粒子分散スラリー(1)を得た。無機粒子分散スラリー(1)中の無機粒子(a11)の個数平均粒子径は33μmであった。
個数平均粒子径は、レーザー回折式粒度分析計(LA−950V2、株式会社堀場製作所)を用い、電気伝導度0.1mS/m以下の水に、測定試料濃度0.1%となるように測定試料を添加して、測定温度25±10℃で測定した。なお、循環液(水)の屈折率1.33、アルミナの屈折率1.66、カーボンブラックの屈折率1.92、酸化チタンの屈折率2.50、親水性シリカの屈折率1.45を用いた。以下同様である。
<実施例2〜7>
分散剤(c1)を分散剤(c2〜c7)のいずれかに変更したこと以外、実施例1と同様にして、本発明の無機粒子分散スラリー(2〜7)を得た。無機粒子分散スラリー(2)中の無機粒子(a12)の個数平均粒子径は34μmであった。無機粒子分散スラリー(3)中の無機粒子(a13)の個数平均粒子径は33μmであった。無機粒子分散スラリー(4)中の無機粒子(a14)の個数平均粒子径は35μmであった。無機粒子分散スラリー(5)中の無機粒子(a15)の個数平均粒子径は36μmであった。無機粒子分散スラリー(6)中の無機粒子(a16)の個数平均粒子径は36μmであった。無機粒子分散スラリー(7)中の無機粒子(a17)の個数平均粒子径は36μmであった。
<実施例8>
分散剤(c1)5部と水(d1;イオン交換水)65部と酸(b2;硝酸、JIS試薬特級、ナカライテスク株式会社)2部と無機粒子(カーボンブラック、MA100、三菱化学株式会社)28部を均一混合し、撹拌・脱泡装置(マゼルスターKK−VT300、倉敷紡績株式会社)を用いて撹拌し、超音波分散装置(UP400S、ヒールッシャー社)で30秒間出力240Wで分散させ、本発明の無機粒子分散スラリー(8)を得た。無機粒子分散スラリー(8)中の無機粒子(a21)の個数平均粒子径は0.08μmであった。
<実施例9>
分散剤(c1)を分散剤(c2)に変更したこと以外、実施例8と同様にして、本発明の無機粒子分散スラリー(9)を得た。無機粒子分散スラリー(9)中の無機粒子(a22)の個数平均粒子径は0.08μmであった。
<実施例10>
無機粒子(酸化チタン、R−820、石原産業株式会社)60部、酸(b1)1.5部、分散剤(c1)0.5部及び水(d1)38部を均一混合した後、ホモミキサー(HIGH−FLEX DISPERSER、株式会社SMT)を用いて1,500rpmにて5分間攪拌を行って、本発明の無機粒子分散スラリー(10)を得た。無機粒子分散スラリー(10)中の無機粒子(a31)の個数平均粒子径は0.51μmであった。
<実施例11>
無機粒子(親水性シリカ、ニップシールNA、東ソー・シリカ株式会社)40部、酸(b1)2部、分散剤(c1)2部及び水(d1)56部を均一混合した後、ホモミキサー(HIGH−FLEX DISPERSER、株式会社SMT)を用いて1,500rpmにて5分間攪拌を行って、本発明の無機粒子分散スラリー(11)を得た。無機粒子分散スラリー(11)中の無機粒子(a41)の個数平均粒子径は20μmであった。
<実施例12>
酸(b1)3部を酸(b2)1.5部に変更したこと以外、実施例11と同様にして、本発明の無機粒子分散スラリー(12)を得た。無機粒子分散スラリー(12)中の無期粒子(a42)の個数平均粒子径は20μmであった。
<比較例1>
分散剤(c1)を水(d1)に変更したこと以外、実施例1と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(13)の調製を試みたが、無機粒子が沈降してしまい無機粒子分散スラリーを得ることができなかった。
<比較例2>
分散剤(c1)を使用しなかったこと以外、実施例1と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(14)を得た。無機粒子分散スラリー(14)中の無機粒子(a18)の個数平均粒子径は37μmであった。
<比較例3>
分散剤(c1)を比較用の分散剤(c8)に変更したこと以外、実施例1と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(15)を得た。無機粒子分散スラリー(15)中の無機粒子(a19)の個数平均粒子径は36μmであった。
<比較例4>
分散剤(c1)を水(d1)に変更したこと以外、実施例8と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(16)の調製を試みたが、無機粒子が凝集し全体が固化したため無機粒子分散スラリーを得ることができなかった。
<比較例5>
分散剤(c1)を分散剤(c8)に変更したこと以外、実施例8と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(17)を得た。無機粒子分散スラリー(17)中の無機粒子(a23)の個数平均粒子径は0.18μmであった。
<比較例6>
分散剤(c1)を水(d1)に変更したこと以外、実施例10と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(18)を得た。無機粒子分散スラリー(18)中の無機粒子(a32)の個数平均粒子径は1.1μmであった。
<比較例7>
分散剤(c1)を分散剤(c8)に変更したこと以外、実施例10と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(19)を得た。無機粒子分散スラリー(19)中の無機粒子(a33)の個数平均粒子径は0.72μmであった。
<比較例8>
分散剤(c1)を水(d1)に変更したこと以外、実施例11と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(20)を得た。無機粒子分散スラリー(20)中の無機粒子(a43)の個数平均粒子径は35μmであった。
<比較例9>
分散剤(c1)を分散剤(c8)に変更したこと以外、実施例11と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(21)を得た。無機粒子分散スラリー(21)中の無機粒子(a44)の個数平均粒子径は31μmであった。
<比較例10>
分散剤(c1)を水(d1)に変更したこと以外、実施例12と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(22)を得た。無機粒子分散スラリー(22)中の無機粒子(a45)の個数平均粒子径は34μmであった。
<比較例11>
分散剤(c1)を分散剤(c8)に変更したこと以外、実施例12と同様にして、比較用の無機粒子分散スラリー(23)を得た。無機粒子分散スラリー(23)中の無機粒子(a46)の個数平均粒子径は31μmであった。
<流動性評価1>
実施例1〜7及び10〜12で調製した無機粒子分散スラリー(1)〜(7)及び(10)〜(12)並びに、比較例2、3及び6〜11で調製した無機粒子スラリー(14)、(15)及び(18)〜(23)について、BM型粘度計(VISCOMETER TV−20、東機産業株式会社、25℃、60rpm)を用いて粘度(mPa・s)を測定した。さらに、同スラリーのpHをマルチ水質計(MM−43M、東亜ディーケーケー株式会社、25℃)を用いて測定した。これらの結果を下表に示す。
Figure 2021066798
「−」は無機粒子分散スラリーが得られなかったことを意味し、「∞」は測定範囲(mPa・s)を越えたことを意味する。
<流動性評価2>
実施例8及び9で調製した無機粒子分散スラリー(8)及び(9)、並びに比較例5で調製した無機粒子分散スラリー(17)について、E型粘度計(RE80型、東機産業株式会社、25℃、10rpm)を用いて粘度(mPa・s)を測定した。さらに、同スラリーのpHをマルチ水質計(MM−43M、東亜ディーケーケー株式会社、25℃)を用いて測定した。これらの結果を下表に示す。
Figure 2021066798
「−」は無機粒子分散スラリーが得られなかったことを意味する。
実施例で調製した無機粒子分散スラリーは、比較例で調製した無機粒子分散スラリーに比べて、pH(25℃)が1〜6であっても優れた流動性であった。そして、本発明の分散剤は、pH(25℃)が1〜6である無機粒子分散スラリーに適用した場合でも優れた流動性を発揮した。

Claims (3)

  1. 無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)を含有してなり、
    pH(25℃)が1〜6であり、
    分散剤(C)が式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物(Y)を含有してなることを特徴とする無機粒子分散スラリー。

    HO−(EO)p/(PO)q−H (1)

    EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、pは0〜226の整数、qは0〜172の整数、p及びqの和(p+q)は少なくとも2を表す。
  2. 無機粒子(A)が金属酸化物及び/又はカーボンである請求項1に記載の無機粒子分散スラリー。
  3. 無機粒子(A)、酸(B)、分散剤(C)及び水(D)を含有し、pH(25℃)が1〜6である無機粒子分散スラリー用の分散剤であって、
    式(1)で表されるポリオキシアルキレン化合物を含有してなることを特徴とする分散剤。

    HO−(EO)p/(PO)q−H (1)

    EOはオキシエチレン基、POはオキシプロピレン基、pは0〜226の整数、qは0〜172の整数、p及びqの和(p+q)は少なくとも2を表す。
JP2019192570A 2019-10-23 2019-10-23 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤 Pending JP2021066798A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019192570A JP2021066798A (ja) 2019-10-23 2019-10-23 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019192570A JP2021066798A (ja) 2019-10-23 2019-10-23 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021066798A true JP2021066798A (ja) 2021-04-30

Family

ID=75638163

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019192570A Pending JP2021066798A (ja) 2019-10-23 2019-10-23 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021066798A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023073184A1 (en) 2021-10-29 2023-05-04 Basf Se Silica dispersion comprising a polyalkyleneamine polyester based dispersant

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6454084A (en) * 1987-05-18 1989-03-01 Eastman Kodak Co Ink composition and its production
JPH04189876A (ja) * 1990-11-22 1992-07-08 Seiko Epson Corp 水性記録用インク組成物
JPH11106692A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Fueki Nori Kogyo Kk カ−ボンブラック分散液
JP2011098323A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Toagosei Co Ltd アルミナ粒子用分散剤

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6454084A (en) * 1987-05-18 1989-03-01 Eastman Kodak Co Ink composition and its production
JPH04189876A (ja) * 1990-11-22 1992-07-08 Seiko Epson Corp 水性記録用インク組成物
JPH11106692A (ja) * 1997-10-03 1999-04-20 Fueki Nori Kogyo Kk カ−ボンブラック分散液
JP2011098323A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Toagosei Co Ltd アルミナ粒子用分散剤

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
界面活性剤 製品一覧, JPN6023034860, 22 August 2023 (2023-08-22), ISSN: 0005138239 *

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023073184A1 (en) 2021-10-29 2023-05-04 Basf Se Silica dispersion comprising a polyalkyleneamine polyester based dispersant

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4260930B2 (ja) 無機物質の水性懸濁液及びその使用
JPH05171058A (ja) 改良した分散性を有する表面改質平板状顔料
FR2766106A1 (fr) Utilisation d'un copolymere a structure tensio-active comme agent dispersant et/ou d'aide au broyage
ES2930124T3 (es) Lechada de cal
JPS6128703B2 (ja)
JP2021066798A (ja) 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤
JP6248262B2 (ja) 粉末消泡剤
JPS624427B2 (ja)
JP7486771B2 (ja) 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤
JP5608844B2 (ja) 無機粉体スラリー用分散剤
JP7454406B2 (ja) 積層造形用水硬性組成物及びその製造方法、積層体及びその製造方法、並びに二液型水硬性材料
JP4457447B2 (ja) 顔料分散剤
CN105036140A (zh) 降低二氧化硅浆液粘度的方法
CN1076372C (zh) 制备用于涂敷纸的颜料的方法
JP4699830B2 (ja) 貯蔵安定性に優れたシリカの水性スラリー
WO2023286481A1 (ja) 分散剤及び水系コーティング組成物
JP2021088643A (ja) 無機粒子分散スラリー及び無機粒子分散スラリー用分散剤
KR20040012143A (ko) 슬래그 포트용 도포제
RU2286366C2 (ru) Стабильные смеси, включающие наполнители
JP2020172415A (ja) 大粒径アルミナ分散液
JP2008266448A (ja) 水系塗料用沈降防止剤組成物
JP2001212444A (ja) 分散剤
JP4517484B2 (ja) 低粘度なシリカ分散液
JP3373063B2 (ja) 水性塗料用表面処理炭酸カルシウム
JPH0561398B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230411

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230509

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230829

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231027

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20240123

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20240216

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20240226

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20240412