JP2021065354A - 家具 - Google Patents

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Abstract

【課題】着座者を囲い得る空間を剛性に優れた構成により実現した家具を提供する。【解決手段】ベースAに椅子本体Bを配設してなる家具であって、ベースAが、底壁1と、底壁1の上に配設され椅子本体Bの両側部及び後部を覆い得る周壁2と、水平方向に延びてなり周壁2の外側を囲う囲いフレーム部32を有したフレーム体3とを備えている。椅子本体Bが配されるベースAが、底壁1及び周壁2に加えて、囲いフレーム部32を有したフレーム体3を備えた構成をなしているので、着座者を囲い得る空間を剛性に優れた構成により実現した家具を提供し得るものとなる。【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の周囲を部分的に囲み得る家具に関する。
従来から、比較的リラックスした姿勢でパソコン等を使用し得るようにした椅子が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
ところで、この種の椅子には、着座者の周囲を部分的に囲むことにより、使用者が執務等に集中し得る半個室感を得られるようにしたものが登場し始めている。
しかしながら、従来のものは、着座者を囲う空間を専ら壁体のみにより実現していたため、必ずしも剛性に優れた構成をなしたものとは言えず、また、着座者を囲う空間を剛性に優れた構成にする設計の自由度に欠けたものとなっていた。
なお、以上の事情は、使用者の周囲を囲む構造をなす家具においても同様である。
特開2003−235651号公報
本発明は、以上のような事情に着目してなされたもので、少なくとも、使用者を囲い得る空間を剛性に優れた構成にする設計の自由度に優れた家具を提供することにある。
すなわち、本発明は次の構成をなしている。
請求項1に係る発明は、ベースに椅子本体を配設してなる家具であって、前記ベースが、底壁と、この底壁の上に配設され前記椅子本体の両側部及び後部を覆い得る周壁と、水平方向に延びてなり前記周壁の外側を囲う囲いフレーム部を有したフレーム体とを備えた家具である。
請求項2に係る発明は、前記囲いフレーム部が、前記周壁の上縁部近傍に当該周壁との間に隙間を形成し得る状態で配設されており、且つ、複数箇所において接続部材を介して前記周壁に接続しているものである請求項1記載の家具である。
請求項3に係る発明は、前記周壁の下縁が、前記底壁に接続したものである請求項1又は2記載の家具である。
請求項4に係る発明は、前記底壁及び前記周壁により囲われた空間に、後傾動作可能な前記椅子本体が配設されている請求項1、2又は3記載の家具である。
請求項5に係る発明は、前記椅子本体の前側に、天板支持機構により支持された天板が配設されたものであり、前記天板支持機構が、前記天板を前後方向及び上下方向に移動可能、且つ、傾動可能に支持し得るものである請求項1、2、3又は4記載の家具である。
請求項6に係る発明は、前記天板支持機構が、上下方向に伸縮可能に構成され前記周壁に取り付けられた基部と、基端部が前記基部に枢支されるとともに先端部が前記天板を枢支し得るアームを備えたものであり、前記天板が、前記椅子本体に近接した使用位置と、この使用位置よりも前記椅子本体から退避した退避位置とを採り得るものである請求項5記載の家具である。
請求項7に係る発明は、前記椅子本体の少なくとも左右何れか一方に、前記周壁に支持されたサイド天板を備えたものであり、前記サイド天板と前記底壁との間に、物品を配設可能な領域が構成されている請求項1、2、3、4、5又は6記載の家具である。
請求項8に係る発明は、前記ベースの上に、両側部及び後部を包囲し得るスクリーンが取り付け可能なものであり、前記隙間に、前記スクリーンの下端部を配設し得るように構成されている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の家具である。
請求項9に係る発明は、前記フレーム体が、前記周壁における前端部の外側に位置し上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部と、左右の起立フレーム部の上端部から後方に延出した前記囲いフレーム部とを備えたものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の家具である。
請求項10に係る発明は、前記底壁が、前記ベースを構成する脚体により支持されたものであって、前記脚体が、床面に対して起立した左右の前脚及び左右の後脚と、前記前脚と後脚との間を繋ぐとともに前記底壁の下面に接続した下支持フレームとを備えたものである請求項1〜9の何れか1項に記載の家具である。
請求項11に係る発明は、前記フレーム体が、前記周壁における前端部の外側に位置し上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部を備えたものであり、前記左右の前脚が、前記左右の起立フレーム部に軸心を一致させて当該左右の起立フレーム部の下に配設されている請求項10記載の家具である。
請求項12に係る発明は、前記底壁の前部に、後方に凹ませた凹陥部が設けられており、前記椅子本体における座の前部が、前記凹陥部により形成された凹み空間の上に配設されている請求項1〜11の何れか1項に記載の家具である。
以上説明したように本発明によれば、少なくとも、使用者を囲い得る空間を剛性に優れた構成にする設計の自由度に優れた家具を提供することができるものとなる。
本発明の一実施形態を示す斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における底面図。 同実施形態における左側面図。 同実施形態における右側面図。 同実施形態における正面図。 同実施形態における背面図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における平面図。 同実施形態における斜視図。 図3におけるX部分拡大図。 図5におけるY部分拡大図。 同実施形態における右側面図。 図5におけるZ部分拡大図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における斜視図。 同実施形態における斜視図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。 スクリーンの製造方法を説明するための模式的な正面図。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜25を参照して説明する。
なお、図18〜21は、アッパースクリーンC及びその製造方法を説明するための模式的な正面図であり、図22〜25は、フロントスクリーンD及びその製造方法を説明するための模式的な正面図である。
この実施形態は、本発明を、家具である椅子に適用したものである。
椅子は、椅子本体Bが配設されたベースAと、ベースAの上に取り付けられたスクリーンであるアッパースクリーンCと、ベースAの前に配設され後端部がアッパースクリーンCの前端部に接続されたフロントスクリーンDとを備えたものである。
<<ベースA>>
ベースAは、椅子本体Bが載設される底壁1と、底壁1の上に配設され椅子本体Bの両側部及び後部を覆い得る周壁2と、水平方向に延びてなり周壁2の外側を囲う囲いフレーム部32を有したフレーム体3と、底壁1、周壁2、及び、フレーム体3を支持し得る脚体4と、天板支持機構Gを介して底壁1及び周壁2に支持された天板であるフロント天板Fと、周壁2に支持されたサイド天板Hとを備えている。
<底壁1>
底壁1は、略水平な上面を有した平板状のものである。底壁1は、脚体4により床面から離れた位置に支持されている。底壁1の上には、図示しない取付機構を介して椅子本体Bが取り付けられている。
底壁1の前部には後方に凹ませた凹陥部11が設けられている。凹陥部11により形成された凹み空間12の上には、椅子本体Bにおける座b1の前部及びレッグレストb4が位置するようになっている。
底壁1の後部は、全体として部分円形状をなしている。底壁1の後端部における左右方向中央部には切欠部13が設けられている。切欠部13は、底壁1及び周壁2により囲われた空間と床面上の外部空間との間を連通し得るものであり、配線等を通過させることができるようになっている。
<周壁2>
周壁2は、床面に対して起立した姿勢をなし使用者が活動し得る所定空間すなわち椅子本体Bが配される空間を側方から部分的に囲み得る形態をなしたものである。周壁2は、底壁1における左右の周縁部及び後の周縁部に立設されたものである。周壁2の下縁は、底壁1に接続している。
周壁2は、椅子本体Bが配される空間の両側部を覆う側壁部21と、椅子本体Bが配される空間の後部を覆う後壁部22とを備えている。
側壁部21は、床面に対して略直交する方向に起立したものである。すなわち、側壁部21は、底壁1に対して略垂直に立設されている。
後壁部22は、上方に向かって漸次後方に位置するように傾斜した姿勢をなしたものである。換言すれば、後壁部22は、床面に対して外側に傾斜した傾斜壁部を有している。
なお、周壁2は、左側の側壁部21及び左側の後壁部22を一体的に構成した左の周壁構成要素2aと、右側の側壁部21及び右側の後壁部22を一体的に構成した右の周壁構成要素2bとによって構成されている。
左右の周壁構成要素2a、2bの下端部には、一定の間隔をあけて図示しないナットが設けられている。そして、底壁1の周縁部に設けられた図示しないねじ挿通孔に挿通したねじv2を、左右の周壁構成要素2a、2bに設けた図示しないナットに螺着することにより、左右の周壁構成要素2a、2bが底壁1に対して固定されている。
<フレーム体3>
フレーム体3は、金属製のパイプ材により構成されたものである。
フレーム体3は、周壁2における前端部の外側に位置し上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部31と、左右の起立フレーム部31の上端部から後方に延出した囲いフレーム部32と、囲いフレーム部32と周壁2との間を繋ぐ接続部材たる前接続部材33及び後接続部材34とを備えたものである。
左右の起立フレーム部31は、上端部が囲いフレーム部32の前端部に一体的に接続したものであり、下端部が脚体4における前脚41の上端部と一体的に接続したものである。
囲いフレーム部32は、水平方向に延びてなり周壁2の外側を囲う形態をなしたものである。囲いフレーム部32は、周壁2の上縁部との間に隙間skを形成し得る状態で、周壁2に対して前接続部材33及び後接続部材34を介して連結されている。換言すれば、後壁部22の上縁部と囲いフレーム部32との間には水平方向に延びるとともに外側に開口する外側開口部たる隙間skが設けられている。
囲いフレーム部32は、前後方向に直線状に延び側壁部21の外側に位置する左右の側囲い部分321と、左右の側囲い部分321の後端部間を繋ぎ後壁部22の外側に位置する湾曲状をなした後囲い部分322とを備えている。囲いフレーム部32は、前部及び後部において接続部材たる前接続部材33及び後接続部材34を介して周壁2に接続している。
前接続部材33は、左右方向に延びてなる円柱状をなしている。前接続部材33は、内方端部を周壁2における側壁部21の外面に当接させた状態で、当該側壁部21に対して図示しないねじにより連結されている。前接続部材33は、外方端部を囲いフレーム部32を構成する左右の側囲い部分321の内側面に当接させた状態で、当該側囲い部分321に接合されている。前接続部材33は、周壁2と囲いフレーム部32との間の隙間skに配設されたものとなっている。
後接続部材34は、側面視において略L字状をなしたものである。後接続部材34は、前端部がねじv3により後壁部22に対して連結されている。後接続部材34は、後端部が後囲い部分322に接合されている。後接続部材34は、周壁2と囲いフレーム部32との間の隙間skに配設されたものとなっている。
<脚体4>
脚体4は、床面に対して起立した左右の前脚41及び左右の後脚42と、前脚41と後脚42との間を繋ぐとともに底壁1の下面に接続した下支持フレーム43とを備えたものである。
左右の前脚41は、上下方向に延びてなるものである。左右の前脚41は、底壁1及び周壁2よりも外側に立設されている。左右の前脚41は、フレーム体3における左右の起立フレーム部31に軸心を一致させて当該左右の起立フレーム部31の下に配設されている。
左右の後脚42は、底壁1の後縁部を支持し得る位置に配されている。左右の後脚42は、上下方向に延びてなるものである。左右の後脚42は、図示しないねじにより底壁1とともに周壁2に対して共締めされている。
下支持フレーム43は、特に図3及び図10に示すように、水平方向に延びてなる縦長四角柱状の部材により構成されたものである。下支持フレーム43は、左の前脚41と左の後脚42との間を繋ぐ左連結フレーム部43aと、右の前脚41と右の後脚42との間を繋ぐ右連結フレーム部43bと、左右方向に直線状に延びてなり左連結フレーム部43aと右連結フレーム部43bとの間を繋ぐ複数の左右間連結フレーム部43cとを備えている。
左連結フレーム部43aと右連結フレーム部43bとは左右対称形状をなしている。左連結フレーム部43a及び右連結フレーム部43bは、前端部に設けられ左右方向に延びてなり外方端が前脚41に接続するとともに内方端が周壁2の下に位置する前端フレーム部分431と、前端フレーム部分431の内方端から後方に向かって漸次内方に移動するように直線状に延びた主フレーム部分432とを備えたものである。
なお、主フレーム部分432における前部の内側面及び下面は、底壁1から延設された位置決めスリーブ14により覆われている。
左右間連結フレーム部43cは、前後方向に複数本設けられている。なお、左右間連結フレーム部43cは、具体的に図示された本数よりも多く設けられてもよいのはもちろんのことである。
<フロント天板F>
フロント天板Fは、椅子本体Bの前側に位置し天板支持機構Gにより所定の方向に移動可能に支持されたものである。
フロント天板Fは、椅子本体Bに近接した使用位置(U)と、使用位置(U)よりも椅子本体Bから退避した図示しない退避位置とを採り得るものとなっている。
フロント天板Fは、矩形板状をなす天板本体f1と、天板本体f1の前端部に設けられた傾斜板f2とを備えたものである。傾斜板f2は、天板本体f1に対して傾斜した姿勢をなしている。傾斜板f2には、スマートフォン等のタブレット型電子機器や文房具等の物品を傾けた状態に支持させることができるようになっている。
<天板支持機構G>
天板支持機構Gは、フロント天板Fを前後方向及び上下方向に移動可能、且つ、傾動可能に支持し得るものである。
天板支持機構Gは、特に図10に示すように、上下方向に伸縮可能に構成され外側部が周壁2に取り付けられるとともに底部が底壁1に支持された基部g1と、基端部が基部g1に枢支されるとともに先端部が旋回支持部g3を介してフロント天板Fを枢支し得るアームg2と、アームg2の先端部とフロント天板Fとの間に設けられアームg2に対してフロント天板Fを水平旋回可能に支持させる旋回支持部g3と、旋回支持部g3よりも椅子本体B側に位置しフロント天板Fを傾動可能に支持し得る傾動支持部g4とを備えている。
基部g1は、四角筒状をなす外筒体g11と、外筒体g11の内部に配設され当該外筒体g11に対して上下方向に移動可能に構成された四角筒状をなす内筒体g12と、内筒体g12から片持ち状に突設されアームg2の基端部を枢支し得るアーム枢支部材g13と、内筒体g12の上端部に配設されレバーg16を上下方向に操作することにより内筒体g12を外筒体g11に対して上下動させ得る操作部g14とを備えたものである。
操作部g14は、操作部本体g15にレバーg16を回転可能に支持させたものである。レバーg16の先端部を上方に回転させると、レバーg16の基端部が内筒体g12の内部に配された図示しないガススプリングの作動ピンを押圧し、内筒体g12を外筒体g11に対して上下動させることができるようになっている。
アームg2は、水平方向に延びてなり平面視又は底面視において略くの字状をなしたものである。アームg2は、その基端部がアーム枢支部材g13に回転可能に支持されている。換言すれば、アームg2の先端部は、前後方向に移動可能な構成をなしている。
旋回支持部g3は、アームg2の先端部に固定された円盤状をなすベース板g31と、ベース板g31の上に当該ベース板g31に対して回転可能に配設され回動端側が傾動支持部g4を介してフロント天板Fに接続された回転板g32とを備えている。ベース板g31と回転板g32との間には図示しない旋回範囲規制機構が設けられておりフロント天板Fの旋回範囲が一定の範囲内に制限されている。
傾動支持部g4は、水平方向に延びた円柱状をなし回転板g32の回動端に取り付けられた水平フレーム材g41と、水平フレーム材g41の両端部に設けられ当該水平フレーム材g41に対して回転可能に支持されるとともに天板本体f1の下面に接続した一対の天板接続部材g42とを備えたものである。左右の天板接続部材g42は、それぞれ水平フレーム材g41に対して外側から挿入されたねじv4により取り付けられている。
なお、左右の天板接続部材g42と水平フレーム材g41とは図示しない摩擦部材が介設された状態で結合したものとなっている。このため、フロント天板Fは、単に水平姿勢を採り得るだけでなく、使用者の操作により所定範囲内において傾斜した姿勢を採り得るものとなっているとともにその傾斜した姿勢が摩擦により保持されるものとなっている。
<サイド天板H>
サイド天板Hは、上面に物品を載置し得るものである。この実施形態では、サイド天板Hは、椅子本体Bの左側に設けられている。サイド天板Hは、左の周壁構成要素2aにトレーIと一体化された前部のブラケットbrや図示しない後部のブラケットを介して支持されている。
サイド天板Hと底壁1との間には、手荷物等の物品を配設可能な領域Jが構成されている。この領域Jは、サイド天板Hにより上側が覆われることにより外部から視認され難いものとなっている。
サイド天板Hにおける前部の下には、トレーIが配設されている。トレーIは、金属製のものであり周壁2の内面に取り付けられている。トレーIは、スマートフォンや電源タップ等の比較的小型の物品を載置し得る形態をなしている。なお、トレーIは、その側端部がサイド天板Hを周壁2に支持するためのブラケットbrに接続したものとなっている。
<<椅子本体B>>
椅子本体Bは、ベースAに支持されたものである。椅子本体Bは、底壁1及び周壁2により囲われた空間に配設されている。
椅子本体Bは、座b1及び背凭れb2を有してなり背凭れb2を起立姿勢(T)と図示しない後傾姿勢との間で動作可能に構成されている。
椅子本体Bは、底壁1に下支持された座b1と、座b1に対して回転可能に支持された背凭れb2と、座b1に対して回転可能に支持されたレッグレストb4とを備えたものである。なお、背凭れb2の両側部には肘掛けb3が一体に設けられている。座b1、背凭れb2、肘掛けb3、及び、レッグレストb4は、内部に設けられた図示しない電動駆動機構により動作可能に構成されている。
<<アッパースクリーンC>>
アッパースクリーンCは、ベースA上に取り付けられ外部からの視認を抑制し得るものである。アッパースクリーンCは、椅子本体Bが配された空間の両側部及び後部を包囲し得る形態をなしている。
アッパースクリーンCは、連続ループ状をなす基本フレーム部材5と、袋状をなし下端部に形成された開口部Kを通じて基本フレーム部材5を内部に収容し得る張地Mと、張地Mの外側に配設されるとともに基本フレーム部材5に架設された中間連結フレーム部材6とを備えている。
なお、図15に示すものは、アッパースクリーンCを構成するフレーム構造体すなわち基本フレーム部材5と中間連結フレーム部材6を示したものであり、張地Mを省略したものである。
また、アッパースクリーンCの構造及びその製造方法については、特に、図15、及び、図17〜21を参照して説明するものとする。
<アッパースクリーンCの基本フレーム部材5>
基本フレーム部材5は、水平方向に延び周壁2の外側を囲む下フレーム部51と、下フレーム部51における一端部及び他端部である左右の前端部から立設された上下方向に延びてなる一方及び他方の起立フレーム部である左右の前フレーム部52と、左右の前フレーム部52の上端部間を繋ぐ水平方向に延びた上フレーム部53とを備えたものである。基本フレーム部材5は、側面視においてコ字状をなしている。
下フレーム部51は、平面視においてコ字状に曲がった形態をなしている。換言すれば、下フレーム部51は、平面視において略U字状に形成されたものである。下フレーム部51は、ベースAを構成するフレーム体3の囲いフレーム部32によって張地Mを介して下支持される部位をなす。
下フレーム部51は、前後方向に延びてなる側下フレーム部分511と、側下フレーム部分511の後端部間を繋ぐ左右方向に延びてなる後下フレーム部分512とを備えている。側下フレーム部分511の下面側には、ベースAに取り付けるために使用される下方に向けて開放されたナットn1が設けられている。後下フレーム部分512には、中間連結フレーム部分の下端部である連結端62をねじv5により止着するためのねじ挿通孔h5が設けられている。
左右の前フレーム部52は、下フレーム部51の前端部から連設され上下方向に延びてなるものである。前フレーム部52は、上下方向に略直線状に延びている。左右に対をなして設けられた前フレーム部52の内、左側の前フレーム部52はフロントスクリーンDが磁着される部位を構成している。
上フレーム部53は、平面視においてコ字状に曲がった形態をなしている。換言すれば、上フレーム部53は、平面視において略U字状に形成されたものである。上フレーム部53は、前端部が左右の前フレーム部52により支持されており後端部が中間連結フレーム部材6により支持されている。
上フレーム部53は、前後方向に延びてなる側上フレーム部分531と、側上フレーム部分531の後端部間を繋ぐ左右方向に延びてなる後上フレーム部分532とを備えている。後上フレーム部分532には、中間連結フレーム部材6の上端部に配された係合突起61が挿入される係合孔533が設けられている。
<アッパースクリーンCの張地M>
張地Mは、袋状に形成され基本フレーム部材5を外側から覆うものである。張地Mは、基本フレーム部材5を被覆し得る袋状のものであり布材により縫製されたものである。張地Mは、下端部に内部空間と外部空間とを連通し得る開口部Kを有している。開口部Kは、複数のファスナーLすなわち、左のファスナーL、中央のファスナーL、及び、右のファスナーLにより開閉可能に構成されている。
張地Mには、上端部における左右二箇所に中間連結フレーム部材6の上端部を挿入し得る上の挿入孔m1が設けられている。
張地Mには、下端部における左右二箇所に中間連結フレーム部材6の下端部たる連結端62を挿入し得る下の挿入孔m2が設けられている。なお、下の挿入孔m2は、開口部Kを閉塞し得る左、中央、及び、右のファスナーLが閉じられた状態で囲まれた孔の形態を採り得るものである。
<アッパースクリーンCの中間連結フレーム部材6>
中間連結フレーム部材6は、上下方向に延びてなり左右に二本、すなわち左右に対をなして配設されている。中間連結フレーム部材6は、基本フレーム部材5に対して取り付けられるものである。より具体的に言えば、中間連結フレーム部材6は、基本フレーム部材5における下フレーム部51の後部たる後下フレーム部分512と上フレーム部53の後部たる後上フレーム部分532との間を繋ぐものである。
中間連結フレーム部材6は、後方に向かって凸をなすように湾曲した形状をなしている。中間連結フレーム部材6は、張地Mの外側すなわち外部に配設されるものとなっている。中間連結フレーム部材6は、張地Mよりも前の外部すなわち張地Mと椅子本体Bとの間に配設されている。中間連結フレーム部材6は、張地Mを外側から後方に向かって押圧し得る形状に設定されている。
換言すれば、中間連結フレーム部材6は、後下フレーム部分512と後上フレーム部分532との間に張設された張地Mの前側に位置している。そして、張地Mは、後方に向けて突出するように湾曲した中間連結フレーム部材6によって後方に押圧され、後方に向かって凸をなすように膨らんだ形態をなしている。
中間連結フレーム部材6は、上端部に二本の係合突起61が形成されている。図17に示すように、係合突起61の基端部には上フレーム部53に対する抜けを抑制するための切欠64が設けられている。中間連結フレーム部材6は、下端部たる連結端62にねじv5が螺着し得るナットn5が設けられている。中間連結フレーム部材6は、上端部に設けた二本の係合突起61を上フレーム部53に設けた係合孔533に挿入した上で、下端部たる連結端62に設けたナットn5に対して、下フレーム部51に設けたねじ挿通孔h5に挿通したねじv5を螺着することにより、基本フレーム部材5に対して取り付けることができるものとなっている。
<ベースAに対するアッパースクリーンCの取り付け>
アッパースクリーンCを、ベースAに対して取り付ける方法を説明する。
ベースAに対して取り付けるべきアッパースクリーンCを、図13に示すように、後上方から前下方に向かって移動させるようにして、まずは、ベースAにおけるフレーム体3の上に載せ置くようにする。
このとき、アッパースクリーンCの下端部は、図14に示すように、周壁2と囲いフレーム部32との間の隙間skに挿入され、フレーム体3に対して位置決めされることになる。
フレーム体3に対してアッパースクリーンCが位置決めされた後に、アッパースクリーンCは、止着具Eにより、フレーム体3に対して固定される。より具体的には、特に図11及び図12に示すように、アッパースクリーンCの側下フレーム部分511が、止着具Eを介して前接続部材33に対して固定される。
アッパースクリーンCの下端部である下フレーム部51は、張地Mとともに周壁2と囲いフレーム部32との間に形成された隙間skに配設されることになる。
周壁2の後壁部22は後傾した姿勢をなしているため、下フレーム部51の後端部たる後下フレーム部分512は、後傾した後壁部22に係わり合うことによって移動が規制されるようになっている。
この実施形態では、アッパースクリーンCは、下フレーム部51の前部分すなわち側下フレーム部分511のみが、止着具Eを用いてフレーム体3を構成する前接続部材33に取り付けられている。換言すれば、アッパースクリーンCをベースAに取り付けるための止着具Eは当該アッパースクリーンCの前下端部とベースAとを繋ぐ部分にのみ使用されている。
止着具Eは、下フレーム部51に対して螺着されるねじv1と、ねじv1が挿通されるねじ挿通孔h1を有したブラケットe1により構成されている。アッパースクリーンCを、ベースAに対して固定させるための止着具E(ねじ及びブラケットe1)は左右の二セットのみとなっている。
ブラケットe1は、円柱状をなし左右方向に延びてなる前接続部材33の前後部及び下部に係わり合う上向きU字状をなした接続部材係合部e11と、接続部材係合部e11の一端部すなわち前端部のみから前方に延出し上下方向に貫通したねじ挿通孔h1を有する延出部e12とを備えている。
ブラケットe1の接続部材係合部e11を、前接続部材33に係り合わせた状態で、延出部e12のねじ挿通孔h1に挿通したねじv1を下フレーム部51に設けたナットn1に螺着することにより、アッパースクリーンCは、ベースAに対して移動不能に固定されるものとなっている。
<<アッパースクリーンCの製造方法>>
アッパースクリーンCの製造方法は、図18に示すように、連続ループ状をなす基本フレーム部材5に対して開口部Kを有した袋状の張地Mを上側から被せ(張地被覆工程S1)、その後、図19に示すように、張地Mの左及び右のファスナーLを中途の位置までスライドさせて開口部Kの一部を閉じ(開口部一部閉塞工程S2)、次いで、図20に示すように、張地Mの外側から基本フレーム部材5に対して中間連結フレーム部材6を取り付け(中間連結フレーム部材取付工程S3)、しかる後に、図21に示すように、張地MのファスナーLを最終位置までスライドさせて開口部Kの全部を閉じる(開口部全部閉塞工程S4)ものである。
すなわち、アッパースクリーンCの製造方法は、張地被覆工程S1、開口部一部閉塞工程S2、中間連結フレーム部材取付工程S3、及び、開口部全部閉塞工程S4を備えたものである。
開口部一部閉塞工程S2は、図19に示すように、張地Mにおける開口部Kの一部のみを閉じることにより、張地Mを基本フレーム部材5に対して適切な位置に位置決めしつつ、基本フレーム部材5の下フレーム部51と上フレーム部53とが相離れる方向に部材の弾性変形により相対移動し得る若干の余地を残している。
中間連結フレーム部材取付工程S3は、図20に示すように、中間連結フレーム部材6における一方の端部たる上端部に配した係合突起61を、張地Mに設けた一方の挿入孔である上の挿入孔m1を通じて基本フレーム部材5における後上フレーム部分532の係合孔533に挿入し、その後、中間連結フレーム部材6の他方たる下端部すなわち連結端62を張地Mに設けた他方の挿入孔である下の挿入孔m2を通じて基本フレーム部材5における後下フレーム部分512にねじv5により固定する。
中間連結フレーム部材取付工程S3により、中間連結フレーム部材6は、基本フレーム部材5に対して上下方向に架設されることになる。つまり、開口部一部閉塞工程S2を経ても、基本フレーム部材5の下フレーム部51と上フレーム部53とが相離れる方向に移動し得るようになっているため、張地Mの基本フレーム部材5に対する位置決めは好適に実施し得るとともに基本フレーム部材5に対する中間連結フレーム部材6の取り付けも無理なく実行し得るものとなっている。
開口部全部閉塞工程S4は、図21に示すように、開口部一部閉塞工程S2により中途の位置までしか閉じられていなかった張地Mにおける開口部Kの全部を閉じるものである。開口部全部閉塞工程S4は、張地Mにおける開口部Kの全部をファスナーLにより閉塞することにより、基本フレーム部材5における後下フレーム部分512と後上フレーム部分532とが相離れる方向に弾性変形するのを規制し得るものである。
開口部全部閉塞工程S4を経た張地Mは、その張力によって中間連結フレーム部材6における上端部に配した係合突起61を上の係合孔533から抜け止めし得るものとなっている。
<<フロントスクリーンD>>
フロントスクリーンDは、ベースAの前側に位置し、床面に対して起立し得るものである。フロントスクリーンDは、外部からの視認を抑制し得るものである。フロントスクリーンDは、ベースAに取り付けられたアッパースクリーンCに対して磁力により接続し得るように構成されている。フロントスクリーンDは、椅子本体Bよりも前の空間における前部及び左側部を包囲し得る形態をなしている。
フロントスクリーンDは、連続ループ状をなす基本フレーム部材7と、袋状をなし下端部に形成された開口部Kを通じて基本フレーム部材7を内部に収容し得る張地Qと、張地Qの外側に配設されるとともに基本フレーム部材7に架設された中間連結フレーム部材8とを備えている。基本フレーム部材7における前後の起立フレーム部72、74及び中間連結フレーム部材8の各下端部には脚フレーム73、75、83が一体的に連設されている。
なお、図16に示すものは、フロントスクリーンDを構成するフレーム構造体すなわち基本フレーム7と中間連結フレーム部材8を示したものであり、張地Qを省略したものである。
また、フロントスクリーンDの構造及びその製造方法については、特に、図16、図17、及び、図22〜25を参照して説明するものとする。
<フロントスクリーンDの基本フレーム部材7>
基本フレーム部材7は、水平方向に延び平面視においてL字状に曲がった形態をなす下フレーム部71と、下フレーム部71における一端部及び他端部である右前端部及び左後端部から立設された上下方向に延びてなる一方及び他方の起立フレーム部である前後の起立フレーム部72、74と、前後の起立フレーム部72、74の上端部間を繋ぐものであり、水平方向に延びてなり平面視においてL字状に曲がった上フレーム部76とを備えたものである。
下フレーム部71は、左右方向に延びてなる前下フレーム部分711と、前下フレーム部分711の左端部から後方に延びてなる後下フレーム部分712とを備えている。下フレーム部71の前下フレーム部分711には、中間連結フレーム部材8の下部に設けた連結端82をねじv6により止着するためのナットn6が設けられている。連結端82は、前後方向に貫通したねじ挿通孔h6を有している。
前の起立フレーム部72は、下フレーム部71の前端部から上方に向かって延設されている。前の起立フレーム部72は、上下方向に略直線状に延びている。前の起立フレーム部72の下端部からは、下方に向かって脚フレーム73が一体的に延設されている。
後の起立フレーム部74は、下フレーム部71の後端部から上方に向かって延設されている。後の起立フレーム部74は、上下方向に略直線状に延びている。後の起立フレーム部74には、磁石Pが配設されており、アッパースクリーンCに対して磁着し得るようになっている。後の起立フレーム部74の下端部からは、下方に向かって脚フレーム75が一体的に延設されている。
上フレーム部76は、左右方向に延びてなる前上フレーム部分761と、前上フレーム部分761の左端部から後方に延びてなる後上フレーム部分762とを備えている。前上フレーム部分761には、中間連結フレーム部材8における上端部に設けられた係合突起81が挿入される係合孔763が設けられている。
<フロントスクリーンDの張地Q>
張地Qは、袋状に形成され基本フレーム部材7を外側から覆うものである。張地Qは、基本フレーム部材7を被覆し得る袋状のものであり布材により縫製されたものである。張地Qは、下端部に内部空間と外部空間とを連通し得る開口部Kを有している。開口部Kは、単一のファスナーLにより開閉可能に構成されている。
張地Qには、上端部における一箇所に中間連結フレーム部材8の上端部を挿入し得る上の挿入孔q1が設けられている。
張地Qには、下端部における一箇所に中間連結フレーム部材8の下端部である連結端82を挿入し得る下の挿入孔q2が設けられている。
<フロントスクリーンDの中間連結フレーム部材8>
中間連結フレーム部材8は、上下方向に延びてなるものである。中間連結フレーム部材8は、基本フレーム部材7に対して取り付けられるものである。より具体的に言えば、中間連結フレーム部材8は、基本フレーム部材7における下フレーム部71と上フレーム部76との間を繋ぐものである。中間連結フレーム部材8の下端部からは、下方に向かって脚フレーム83が一体的に延設されている。
中間連結フレーム部材8は、前方に向かって凸をなすように湾曲した形状をなしている。中間連結フレーム部材8は、張地Qの外側すなわち外部に配設されるものとなっている。中間連結フレーム部材8は、張地Qよりも後の外部すなわち張地Qと椅子本体Bとの間に配設されている。中間連結フレーム部材8は、張地Qを外側から前方に向かって押圧し得る形状に設定されている。
換言すれば、中間連結フレーム部材8は、前下フレーム部分711と前上フレーム部分761との間に張設された張地Qの後側に位置し、張地Qを前方に押圧している。前方に向けて突出するように湾曲した中間連結フレーム部材8によって前方に押圧された張地Qは、前方に向かって凸をなすように膨らんだ形態をなしている。
中間連結フレーム部材8は、上端部に二本の係合突起81が形成されている。図17に示すように、係合突起81の基端部には上フレーム部76に対する抜けを抑制するための切欠84が設けられている。中間連結フレーム部材8は、下部の連結端82にねじ挿入孔h6が設けられている。中間連結フレーム部材8は、上端部に設けた二本の係合突起81を上フレーム部76に設けた係合孔763に挿入した上で、下部に設けたねじ挿入孔h6に挿入したねじv6を下フレーム部71のナットn6に螺着することにより、基本フレーム部材7に対して取り付けることができるものとなっている。
<<フロントスクリーンDの製造方法>>
フロントスクリーンDの製造方法は、基本的にはアッパースクリーンCとほぼ同様の工程を備えている。
フロントスクリーンDの製造方法は、図22に示すように、連続ループ状をなす基本フレーム部材7に対して開口部Kを有した袋状の張地Qを上側から被せ(張地被覆工程S1)、その後、図23に示すように、張地QのファスナーLを中途の位置までスライドさせて開口部Kの一部を閉じ(開口部一部閉塞工程S2)、次いで、図24に示すように、張地Qの外側から基本フレーム部材7に対して中間連結フレーム部材8を取り付け(中間連結フレーム部材取付工程S3)、しかる後に、図25に示すように、張地QのファスナーLを最終位置までスライドさせて開口部Kの全部を閉じる(開口部全部閉塞工程S4)ものである。
すなわち、フロントスクリーンDの製造方法は、張地被覆工程S1、開口部一部閉塞工程S2、中間連結フレーム部材取付工程S3、及び、開口部全部閉塞工程S4を備えたものである。
開口部一部閉塞工程S2は、図23に示すように、張地Qの開口部Kの一部のみを閉じることにより、張地Qを適切な位置に位置決めしつつ、基本フレーム部材7の下フレーム部71と上フレーム部76とが相離れる方向に相対移動し得る若干の余地を残している。
中間連結フレーム部材取付工程S3は、図24に示すように、中間連結フレーム部材8における一方の端部たる上端部に配した係合突起81を、張地Qに設けた一方の挿入孔である上の挿入孔q1を通じて基本フレーム部材7における前上フレーム部分761の係合孔763に挿入し、その後、中間連結フレーム部材8の他方たる下端部たるねじ挿通孔h6を有した連結端82を張地Qに設けた他方の挿入孔である下の挿入孔q2を通じて基本フレーム部材7における後下フレーム部分712にねじv6により固定する。
この工程により、中間連結フレーム部材8は、基本フレーム部材7に対して架設されることになる。つまり、開口部一部閉塞工程S2により、基本フレーム部材7の下フレーム部71と上フレーム部76とが相離れる方向に移動し得るため、基本フレーム部材7に対する中間連結フレーム部材8の取り付けを好適に実行し得るものとなっている。
開口部全部閉塞工程S4は、図25に示すように、張地Qの開口部Kの全部を閉じて基本フレーム部材7における前下フレーム部分711と前上フレーム部分761とが離れる方向に弾性変形するのを規制するものである。開口部全部閉塞工程S4を経た張地Qは、その張力によって中間連結フレーム部材8における上端部に配した係合突起81を上の係合孔763から抜け止めし得るものとなっている。
以上、アッパースクリーンC及びフロントスクリーンDの構成及びその製造方法について詳述したが、アッパースクリーンCの張地Mに対して、フロントスクリーンDの張地Qと同様の単一のファスナーLや下の挿入孔q2の構成を適用してもよいし、フロントスクリーンDの張地Qに対して、アッパースクリーンCの張地Mと同様の複数のファスナーLや下の挿入孔m2の構成を適用してもよいのはもちろんのことである。
上述したように、本実施形態における家具である椅子は、椅子本体Bが配されるベースAが、底壁1、周壁2、及び、囲いフレーム部32を有したフレーム体3を備えている。このため、着座者を囲い得る空間を剛性に優れた構成により実現した椅子を提供し得るものとなっている。
本実施形態における椅子は、斜め方向に延びた部分を有する周壁2の外側をアッパースクリーンCのフレーム部材たる下フレーム部51が囲う構成をなしている。このため、ねじ等の止着具Eが少なくても、ベースAに対してアッパースクリーンCを好適に取り付け得る構成を備えた椅子を提供し得るものとなっている。
本実施形態における椅子は、周壁2の外側に配したフレーム体3を利用してアッパースクリーンCを取り付けるようにしている。このため、壁体等の外面に見栄えを損ねる取付孔等を露出させることなくアッパースクリーンCをベースAに対して着脱自在にできるものとなり、アッパースクリーンCを取り付けた仕様の椅子とアッパースクリーンCを取り付けていない仕様の椅子とを外観を損ねることなく柔軟に変更できるものとなっている。
この実施形態に示されたアッパースクリーンC及びフロントスクリーンDの製造方法であれば、張地M、Qが立体的な形状を形成し得る各スクリーンC、Dを好適に製造することができるものとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る椅子は、ベースAに椅子本体Bを配設してなるものである。そして、ベースAが、底壁1と、底壁1の上に配設され椅子本体Bの両側部及び後部を覆い得る周壁2と、水平方向に延びてなり周壁2の外側を囲う囲いフレーム部32を有したフレーム体3とを備えたものである。
このため、着座者を囲い得る空間を剛性に優れた構成により実現した椅子を提供することができるものとなる。換言すれば、この実施形態における椅子であれば、着座者を囲い得る空間を剛性に優れた構成にする設計の自由度に優れた椅子を提供し得るものとなっている。
囲いフレーム部32が、周壁2の上縁部近傍に当該周壁2との間に隙間skを形成し得る状態で配設されており、且つ、複数箇所において接続部材たる前接続部材33及び後接続部材34を介して周壁2に接続しているものである。
このため、囲いフレームと周壁2との間を前接続部材33及び後接続部材34を介在させることにより好適に連結することができるものとなっている。
周壁2の下縁が、底壁1に接続したものであるため、底壁1と周壁2とが一体的に構成されたものとなり、全体として強度に優れた構造体を構成し得るものとなっている。
底壁1及び周壁2により囲われた空間に、後傾動作可能な椅子本体Bが配設されている。
このため、着座者は、椅子本体Bを後傾させることによりリラックスした姿勢を採り得るものとなり、ベースAにより構成された半個室的空間において快適に過ごすことができるものとなっている。
椅子本体Bの前側に、天板支持機構Gにより支持された天板たるフロント天板Fが配設されたものであり、天板支持機構Gが、フロント天板Fを前後方向及び上下方向に移動可能、且つ、傾動可能に支持し得るものである。
このため、椅子本体Bの使用者は、天板支持機構Gに支持されたフロント天板Fを利用して快適に執務等の作業を行うことができるものとなる。
天板支持機構Gが、上下方向に伸縮可能に構成され周壁2に取り付けられた基部g1と、基端部が基部g1に枢支されるとともに先端部がフロント天板Fを枢支し得るアームg2を備えたものである。そして、フロント天板Fが、椅子本体Bに近接した使用位置(U)と、使用位置(U)よりも椅子本体Bから退避した退避位置とを採り得るものである。
このため、使用者に対して、フロント天板Fを快適に使用させ得るものとなっている。天板支持機構Gは、基部g1によりフロント天板Fを上下方向に好適に動作させ得るものとなるため、使用者の体格に合わせた上下位置の調整が柔軟にできるものとなっている。
また、天板支持機構Gは、基部g1に枢着されたアームg2によりフロント天板Fを前後方向に好適に動作させ得るものとなっているため、使用者はベースAにより囲われた空間から円滑に出入りできるものとなっている。
椅子本体Bの左に、周壁2に支持されたサイド天板Hを備えている。そして、サイド天板Hと底壁1との間に、物品を配設可能な領域Jが構成されている。
このため、サイド天板Hにより外部から視認され難い位置に、手荷物等の物品を好適に置くことができるものとなっており、使用者の安心感の向上に寄与し得るものとなる。
ベースAの上に、両側部及び後部を包囲し得るスクリーンたるアッパースクリーンCが取り付け可能なものとなっている。そして、周壁2と囲いフレーム部32との間の隙間skに、アッパースクリーンCの下端部たる下フレーム部51を配設し得るように構成されている。
このため、ベースAに対するアッパースクリーンCの取り付けが好適に実施され得るものとなっている。
フレーム体3が、周壁2における前端部の外側に位置し上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部31と、左右の起立フレーム部31の上端部から後方に延出した囲いフレーム部32とを備えたものである。
このため、フレーム体3は、周壁2における前端部の外側及び周壁2における上部の外側を覆うことにより、ベースA全体の強度を好適に高め得るものとなっている。
底壁1が、ベースAを構成する脚体4により支持されたものであって、脚体4が、床面に対して起立した左右の前脚41及び左右の後脚42と、前脚41と後脚42との間を繋ぐとともに底壁1の下面に接続した下支持フレーム43とを備えたものである。
このため、底壁1は、配線等を導入しやすいように床面に対して離れた位置に配設されるものとなり、且つ、椅子本体Bを強度に優れた構造で好適に下支持し得るものとなっている。
フレーム体3が、周壁2における前端部の外側に位置し上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部31を備えたものであり、左右の前脚41が、左右の起立フレーム部31に軸心を一致させて当該左右の起立フレーム部31の下に配設されている。
このため、左右の前脚41は、左右の起立フレーム部31を好適に支持し得るものとなっている。
底壁1の前部に、後方に凹ませた凹陥部11が設けられており、椅子本体Bにおける座b1の前部が、凹陥部11により形成された凹み空間12の上に配設されている。
このため、使用者の足が底壁1に干渉し難いものとなり、椅子本体Bに着座した状態で、快適に執務し得るものとなっている。
なお、本発明は、以上に詳述した実施形態に限られるものではない。
ベースは、底壁及び周壁と、周壁の外側を囲うフレーム体とを備えたものであればよく、脚体や起立フレーム部を備えていないものであってもよいし、アッパースクリーンやフロントスクリーンを備えていないものであってもよい。
椅子本体は、少なくとも座を備えたものであればよいし、電動により動作しないものであってもよい。
天板支持機構は、天板を上下方向及び傾動可能に支持しないものであってもよい。
ベースにサイド天板を設けている場合は、当該サイド天板は、周壁における左右の双方またはいずれか一方に支持されているものであればよい。
スクリーンを構成しており、左右に対をなして配設された中間連結フレーム部材間には、棚や、小物類等の物品を支持させるための部材や、照明器具等のオプションを支持させるようにしてもよい。
スクリーンであるアッパースクリーンやフロントスクリーンの構造は、種々の構造をとり得るものである。
例えば、基本フレーム部材と中間連結フレーム部材とを連結するための連結構造は、適宜の構造が採用され得るものである。
また、基本フレーム部材を形成するための部材構成や、中間連結フレーム部材を形成するための部材構成についても、種々の構成を適用できるのは言うまでもない。
左右の起立フレーム部や囲いフレーム部は、周壁の外側に位置するものに限られるものではなく、周壁の内側に位置するものであってもよい。つまり、フレーム体を構成する左右の起立フレーム部や囲いフレーム部は、パネル状をなす周壁の内部に位置しているものではなく、パネル状をなす周壁の外部に位置しているものであり、且つ、周壁により囲まれた外側や内側に沿って露出しているものである。
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
A…ベース
1…底壁
2…周壁
3…フレーム体
sk…隙間
B…椅子本体
C…アッパースクリーン(スクリーン)
D…フロントスクリーン(スクリーン)

Claims (12)

  1. ベースに椅子本体を配設してなる家具であって、
    前記ベースが、底壁と、この底壁の上に配設され前記椅子本体の両側部及び後部を覆い得る周壁と、水平方向に延びてなり前記周壁の外側を囲う囲いフレーム部を有したフレーム体とを備えた家具。
  2. 前記囲いフレーム部が、前記周壁の上縁部近傍に当該周壁との間に隙間を形成し得る状態で配設されており、且つ、複数箇所において接続部材を介して前記周壁に接続しているものである請求項1記載の家具。
  3. 前記周壁の下縁が、前記底壁に接続したものである請求項1又は2記載の家具。
  4. 前記底壁及び前記周壁により囲われた空間に、後傾動作可能な前記椅子本体が配設されている請求項1、2又は3記載の家具。
  5. 前記椅子本体の前側に、天板支持機構により支持された天板が配設されたものであり、
    前記天板支持機構が、前記天板を前後方向及び上下方向に移動可能、且つ、傾動可能に支持し得るものである請求項1、2、3又は4記載の家具。
  6. 前記天板支持機構が、上下方向に伸縮可能に構成され前記周壁に取り付けられた基部と、基端部が前記基部に枢支されるとともに先端部が前記天板を枢支し得るアームを備えたものであり、
    前記天板が、前記椅子本体に近接した使用位置と、この使用位置よりも前記椅子本体から退避した退避位置とを採り得るものである請求項5記載の家具。
  7. 前記椅子本体の少なくとも左右何れか一方に、前記周壁に支持されたサイド天板を備えたものであり、
    前記サイド天板と前記底壁との間に、物品を配設可能な領域が構成されている請求項1、2、3、4、5又は6記載の家具。
  8. 前記ベースの上に、両側部及び後部を包囲し得るスクリーンが取り付け可能なものであり、
    前記隙間に、前記スクリーンの下端部を配設し得るように構成されている請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の家具。
  9. 前記フレーム体が、前記周壁における前端部の外側に位置し上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部と、左右の起立フレーム部の上端部から後方に延出した前記囲いフレーム部とを備えたものである請求項1、2、3、4、5、6、7又は8記載の家具。
  10. 前記底壁が、前記ベースを構成する脚体により支持されたものであって、
    前記脚体が、床面に対して起立した左右の前脚及び左右の後脚と、前記前脚と後脚との間を繋ぐとともに前記底壁の下面に接続した下支持フレームとを備えたものである請求項1〜9の何れか1項に記載の家具。
  11. 前記フレーム体が、前記周壁における前端部の外側に位置し上下方向に延びてなる左右の起立フレーム部を備えたものであり、
    前記左右の前脚が、前記左右の起立フレーム部に軸心を一致させて当該左右の起立フレーム部の下に配設されている請求項10記載の家具。
  12. 前記底壁の前部に、後方に凹ませた凹陥部が設けられており、
    前記椅子本体における座の前部が、前記凹陥部により形成された凹み空間の上に配設されている請求項1〜11の何れか1項に記載の家具。
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