JP2021065053A - 制御装置、制御方法及びプログラム - Google Patents
制御装置、制御方法及びプログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2021065053A JP2021065053A JP2019189451A JP2019189451A JP2021065053A JP 2021065053 A JP2021065053 A JP 2021065053A JP 2019189451 A JP2019189451 A JP 2019189451A JP 2019189451 A JP2019189451 A JP 2019189451A JP 2021065053 A JP2021065053 A JP 2021065053A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- voltage command
- motor
- axis
- voltage
- control device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 24
- 230000008859 change Effects 0.000 claims abstract description 31
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 72
- 230000007274 generation of a signal involved in cell-cell signaling Effects 0.000 abstract 1
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 21
- 230000003313 weakening effect Effects 0.000 description 10
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 9
- 230000008569 process Effects 0.000 description 9
- 238000004364 calculation method Methods 0.000 description 5
- 230000004044 response Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000005406 washing Methods 0.000 description 4
- 230000009471 action Effects 0.000 description 3
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 3
- 238000004088 simulation Methods 0.000 description 3
- 238000010257 thawing Methods 0.000 description 3
- 102100026338 F-box-like/WD repeat-containing protein TBL1Y Human genes 0.000 description 2
- 101000835691 Homo sapiens F-box-like/WD repeat-containing protein TBL1X Proteins 0.000 description 2
- 101000835690 Homo sapiens F-box-like/WD repeat-containing protein TBL1Y Proteins 0.000 description 2
- 101000800590 Homo sapiens Transducin beta-like protein 2 Proteins 0.000 description 2
- 102100033248 Transducin beta-like protein 2 Human genes 0.000 description 2
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 2
- 238000001816 cooling Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 238000001035 drying Methods 0.000 description 2
- 230000006870 function Effects 0.000 description 2
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 2
- 230000004043 responsiveness Effects 0.000 description 2
- 238000007792 addition Methods 0.000 description 1
- 230000007423 decrease Effects 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
- 230000003287 optical effect Effects 0.000 description 1
- 239000004065 semiconductor Substances 0.000 description 1
- 239000007787 solid Substances 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Control Of Ac Motors In General (AREA)
Abstract
Description
特許文献1には、関連する技術として、コンプレッサモータのV/f制御に関する技術が開示されている。
しかしながら、コンプレッサモータが急減速した場合には、オフセットの値が短期間に急激に変化する。そのため、モータの制御装置は、その短期間において、適切なオフセットを生じさせ、d軸電圧指令からそのオフセットを減算する演算を実行することができない場合がある。この場合、d軸電圧指令が所望の値よりも低下し、モータの誘起電圧よりも早くインバータの電圧が低下して弱め界磁制御の状態になってしまう。その結果、モータ電流が増加し、モータに過電流が流れる可能性がある。
そのため、モータが急減速した場合にモータに過電流が流れることを抑制することのできる技術が求められている。
後述する本開示の各実施形態によるモータシステムに共通の定義及び技術について説明する。
なお、本開示の各実施形態によるモータシステムは、一般的に、V/f制御と呼ばれている、周波数を調整するときに周波数を電圧で除算した値が一定に保つことによってトルクを一定に保つモータシステムを想定している。また、本開示の各実施形態によるモータシステムは、IPM(Interior Permanent Magnet)モータ、すなわち、磁石埋め込み式のモータを想定している。
また、“特許第4764124号公報”に記載されているγ軸電圧指令vγ *[V]は、式(2)のように表わされる。
また、γ軸電圧オフセットVγofsは、次の式(3)のように表される。
よって、以下、δ軸電圧指令vδ *をd軸電圧指令vd *、γ軸電圧指令vγ *をq軸電圧指令vq *に、δ軸電流iδをd軸電流idに(式(1)〜式(3)には記載されていないが、γ軸電流iγ[A]をq軸電流iq[A]に)それぞれ置き換えて説明する。すなわち、以下、d−q座標系であるものとして説明する。
よって、ゲインK/(nωmLd)を一定に保つ、または、d軸の誘起電圧係数Λdを調整してゲインK/(nωmLd)を一定に保つ場合と同等の状態を実現することができれば、モータが急減速した場合であっても、オフセットの値は変化しない、すなわち、弱め界磁制御とならないことがわかる。
そして、ゲインK/(nωmLd)を一定に保つ、または、d軸の誘起電圧係数Λdを調整してゲインK/(nωmLd)を一定に保つ場合と同等の状態を実現することができれば、デフロストに要する時間の短縮、洗濯、すすぎ、脱水、乾燥に要する時間の短縮、自動車においてモータの回転を急減速出せた後、モータを停止させずに別の回転制御にスムーズに移行することができるなどの効果を得ることができる。
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
(モータシステムの構成)
本開示の第1実施形態によるモータシステム1の構成について説明する。
本開示の第1実施形態によるモータシステム1は、モータの回転速度ωmに応じて比例ゲインKを変化させることにより、上述したゲインK/(nωmLd)を一定に保つモータシステムである。
なお、モータの回転速度ωm[rad/s]とモータの回転数m[rps]は、次の式(8)によって変換可能であり、モータの回転数mの情報を有することは、モータの回転速度ωmの情報を有することに等しい。
具体的には、インバータ20は、直流電圧源10が生成した直流電圧を受ける。インバータ20は、制御装置50から受ける電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *に応じて、直流電圧源10から受けた直流電圧からモータ30を駆動するU相の交流電圧、V相の交流電圧、W相の交流電圧を生成する。
インバータ20は、生成した交流電圧をモータ30に出力する。
具体的には、電流検出装置40は、第1電流センサ401、第2電流センサ402、第3電流センサ403を備える。第1電流センサ401は、U相の電流値iUを検出する。第2電流センサ402は、V相の電流値iVを検出する。第3電流センサ403は、W相の電流値iWを検出する。
具体的には、第1電流センサ401は、検出したU相の電流値iUを制御装置50に出力する。また、第2電流センサ402は、検出したV相の電流値iVを制御装置50に出力する。また、第3電流センサ403は、検出したW相の電流値iWを制御装置50に出力する。
制御装置50は、図3に示すように、記憶部501、回転速度指令取得部502、電流値取得部503、電圧指令生成部504(比例ゲイン特定部の一例、電圧指令生成部の一例)を備える。
例えば、記憶部501は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を導き出すための式(1)、式(2)、式(7)、次に示す式(9)及び式(10)を記憶する。
また、式(10)は、d軸電圧指令vd *(=δ軸電圧指令vδ *)及びq軸電圧指令vq *(=γ軸電圧指令vγ *)から電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を導出するための式である。
回転速度ωmと比例ゲインKとの対応関係を示す情報の例としては、図4に示すデータが挙げられる。
比例ゲインKが高くなるとゲインK/(nωmLd)が高くなり、モータ30に指令値に対する応答性が向上する。その結果、モータが急減速した場合であっても、応答性がよくなり、ゲインK/(nωmLd)の値は変化しない、すなわち、弱め界磁制御とならない。
例えば、モータシステム1の利用者が制御装置50に対して回転速度の指令値ωm *を設定(入力)する。回転速度指令取得部502は、その利用者により設定された回転速度の指令値ωm *を受けることにより、回転速度の指令値ωm *を取得する。
回転速度指令取得部502は、取得した回転速度の指令値ωm *を電圧指令生成部504に出力する。
具体的には、電流値取得部503は、第1電流センサ401からU相の電流値iUを受ける。また、電流値取得部503は、第2電流センサ402からV相の電流値iVを受ける。また、電流値取得部503は、第3電流センサ403からW相の電流値iWを受ける。
電流値取得部503は、U相の電流値iU、V相の電流値iV、W相の電流値iWを、電圧指令生成部504に出力する。
なお、制御装置50の起動時に、記憶部501から回転速度ωmと比例ゲインKとの対応関係を示す情報、式(1)、式(2)、式(7)、式(9)、式(10)を読み出しているものとする。
このように、電圧指令生成部504は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を生成する。
そして、電圧指令生成部504は、生成した電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *をインバータ20に出力する。
次に、本開示の第1実施形態によるモータシステム1の処理について説明する。
ここでは、図5に示す制御装置50が、回転速度の指令値ωm *と、U相の電流値iU、V相の電流値iV、W相の電流値iWと、回転速度ωmと比例ゲインKとの対応関係を示す情報と、に基づいて、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を生成するモータシステム1の処理フローについて説明する。
なお、制御装置50の起動時に、記憶部501から回転速度ωmと比例ゲインKとの対応関係を示す情報、式(1)、式(2)、式(7)、式(9)、式(10)を読み出しているものとする。
電流値取得部503は、U相の電流値iU、V相の電流値iV、W相の電流値iWを、電流検出装置40から取得する(ステップS2)。
電圧指令生成部504は、回転速度指令取得部502から回転速度の指令値ωm *を受ける。また、電圧指令生成部504は、U相の電流値iU、V相の電流値iV、W相の電流値iWを、電流値取得部503から受ける。
また、電圧指令生成部504は、回転速度指令取得部502から受けた回転速度の指令値ωm *を回転速度ωmとして式(7)の回転速度ωmに代入する(ステップS8)。
また、電圧指令生成部504は、前回生成したq軸電圧指令vq *(=γ軸電圧指令vγ *)をq軸電圧vqとして式(7)のq軸電圧vqに代入する(ステップS9)。なお、制御装置50の起動後、最初の算出時には、q軸電圧vqとして予め設定した初期値を代入する。
また、電圧指令生成部504は、ステップS8の処理で代入した回転速度ωmに対応する比例ゲインKを、回転速度ωmと比例ゲインKとの対応関係を示す情報において特定する(ステップS10)。電圧指令生成部504は、特定した比例ゲインKを式(7)の比例ゲインKに代入する(ステップS11)。
そして、電圧指令生成部504は、式(7)のγ軸電圧オフセットVγofsを算出する(ステップS12)。
このように、制御装置50は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を生成する。
こうすることにより、制御装置50は、モータ30を弱め界磁制御とならない所望の状態で制御することができる。
以上、本開示の第1実施形態によるモータシステム1について説明した。
本開示の第1実施形態による制御装置(50)は、q軸電圧指令(vq *)と、d軸の誘起電圧係数(Λd)にインバータ出力周波数(ω1)を乗算した値との間のオフセット(Vγofs)の変化量を低減するようにモータ(30)を制御する。
具体的には、制御装置(50)は、(1)の制御装置(50)であって、比例ゲイン(K)に基づいて前記オフセット(Vγofs)の一巡ゲイン(K/(nωmLd))を一定に保つ制御装置(50)であって、前記モータ(30)の回転速度(ωm)と前記比例ゲイン(K)との対応関係に基づいて、前記一巡ゲイン(K/(nωmLd))を一定に保つための前記比例ゲイン(K)を特定する比例ゲイン特定部(504)と、前記比例ゲイン特定部(504)が特定した前記比例ゲイン(K)に応じて前記モータ(30)を制御する電圧指令(d軸電圧指令vd *、q軸電圧指令vq *、電圧指令vU *、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *)を生成する電圧指令生成部(504)と、前記電圧指令生成部(504)が生成した前記電圧指令(d軸電圧指令vd *、q軸電圧指令vq *、電圧指令vU *、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *)に基づいて、前記モータ(30)を制御する。
(モータシステムの構成)
本開示の第2実施形態によるモータシステム1の構成について説明する。
本開示の第2実施形態によるモータシステム1は、モータの回転数に応じてモータの巻き線の巻数を変化させ、d軸インダクタンスLdを変化させることにより、上述したゲインK/(nωmLd)を一定に保つモータシステムである。
以下、本開示の第2実施形態によるモータシステム1と本開示の第1実施形態によるモータシステム1の相違点について主に説明する。
巻線301は、インダクタンスを切り替え可能な構造を有する。
例えば、巻線301は、図7に示すように、巻線301a〜301d及びスイッチ302a〜302cを備える。
スイッチ302a〜302cのそれぞれが制御装置50による制御に応じてオン状態またはオフ状態になることにより、巻線301のインダクタンスが切り替わる。
例えば、記憶部501は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を導き出すための式(1)、式(2)、式(7)、次に示す式(9)及び式(10)を記憶する。
回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報の例としては、図9に示すデータテーブルTBL1が挙げられる。なお、巻線切替指令VSW *は、回転速度ωmに反比例して巻線301のインダクタンスが変化するようにスイッチ302a〜302cを切り替える指令である。すなわち、巻線切替指令VSW *は、回転速度ωmが大きくなるにつれて巻線301のインダクタンスが小さくなるようにスイッチ302a〜302cを切り替える指令である。回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報は、実験やシミュレーションなどにより予め求めておけばよい。
巻線301のインダクタンスが小さくなるとゲインK/(nωmLd)が高くなり、応答性が上がる。その結果、モータが急減速した場合であっても、応答性がよくなり、ゲインK/(nωmLd)の値は変化しない、すなわち、弱め界磁制御とならない。
なお、制御装置50の起動時に、記憶部501から回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報、式(1)、式(2)、式(7)、式(9)、式(10)を読み出しているものとする。
電圧指令生成部504は、式(7)に代入した回転速度ωmの値を巻線切替指令生成部505に出力する。
このように、電圧指令生成部504は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を生成する。
そして、電圧指令生成部504は、生成した電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *をインバータ20に出力する。
具体的には、巻線切替指令生成部505は、電圧指令生成部504が式(7)に回転速度ωmを代入する度に、代入した回転速度ωmに対応する巻線切替指令VSW *を、回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報において特定する。
そして、巻線切替指令生成部505は、電圧指令生成部504が生成した電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *をインバータ20に出力すると同時に、特定した巻線切替指令VSW *をモータ30に出力する。
次に、本開示の第2実施形態によるモータシステム1の処理について説明する。
ここでは、図10に示す制御装置50が、回転速度の指令値ωm *と、U相の電流値iU、V相の電流値iV、W相の電流値iWと、回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報と、に基づいて、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を生成するモータシステム1の処理フローについて説明する。
なお、制御装置50の起動時に、記憶部501から回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報、式(1)、式(2)、式(7)、式(9)、式(10)を読み出しているものとする。
電圧指令生成部504は、ステップS8の処理で代入した回転速度ωmの値を巻線切替指令生成部505に出力する。
そして、電圧指令生成部504は、式(7)のγ軸電圧オフセットVγofsを算出する(ステップS12)。
このように、制御装置50は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を生成する。
巻線切替指令生成部505は、受けた回転速度ωmの値に基づいて、巻線切替指令VSW *を生成する(ステップS17)。
このように、制御装置50は、巻線切替指令VSW *を生成する。
また、巻線切替指令生成部505は、電圧指令生成部504が生成した電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *をインバータ20に出力すると同時に、特定した巻線切替指令VSW *をモータ30に出力する。
こうすることにより、制御装置50は、モータ30を弱め界磁制御とならない所望の状態で制御することができる。
以上、本開示の第2実施形態によるモータシステム1について説明した。
本開示の第1実施形態による制御装置(50)は、q軸電圧指令(vq *)と、d軸の誘起電圧係数(Λd)にインバータ出力周波数(ω1)を乗算した値との間のオフセット(Vγofs)の変化量を低減するようにモータ(30)を制御する。
具体的には、制御装置(50)は、(1)の制御装置(50)であって、前記モータ(30)におけるd軸インダクタンス(Ld)に基づいて前記オフセット(Vγofs)の一巡ゲイン(K/(nωmLd))を一定に保つ制御装置(50)であって、前記モータ(30)の回転速度(ωm)と前記d軸インダクタンス(Ld)との対応関係に基づいて、前記一巡ゲイン(K/(nωmLd))を一定に保つための前記d軸インダクタンス(Ld)の切り替えを特定するインダクタンス切替特定部(505)と、前記インダクタンス切替特定部(505)が特定した前記d軸インダクタンス(Ld)に応じて前記モータ(30)を制御する電圧指令(d軸電圧指令vd *、q軸電圧指令vq *、電圧指令vU *、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *)を生成する電圧指令生成部(504)と、前記電圧指令生成部(504)が生成した前記電圧指令(d軸電圧指令vd *、q軸電圧指令vq *、電圧指令vU *、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *)に基づいて、前記モータ(30)を制御する。
(モータシステムの構成)
本開示の第3実施形態によるモータシステム1の構成について説明する。
本開示の第3実施形態によるモータシステム1は、d軸の誘起電圧係数Λdを調整することにより、ゲインK/(nωmLd)を一定に保つ場合と同等の状態を実現するモータシステムである。
以下、本開示の第3実施形態によるモータシステム1と本開示の第2実施形態によるモータシステム1の相違点について主に説明する。
巻線301は、複数の巻線間の接続を切り替え可能な構造を有する。
スイッチ302a〜302cのそれぞれが制御装置50による制御に応じてオン状態またはオフ状態になることにより、巻線301における複数の巻線間の接続が切り替わる。
これにより、d軸の誘起電圧係数Λdを調整することができる。
例えば、記憶部501は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を導き出すための式(1)、式(2)、式(7)、次に示す式(9)及び式(10)を記憶する。
回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報の例としては、図11に示すデータテーブルTBL2が挙げられる。なお、巻線切替指令VSW *は、回転速度ωmに応じて巻線301のインダクタンスが変化するようにスイッチ302a〜302cを切り替える指令である。すなわち、巻線切替指令VSW *は、回転速度ωmが大きくなるにつれて巻線301のインダクタンスが大きくなるようにスイッチ302a〜302cを切り替える指令である。回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報は、実験やシミュレーションなどにより予め求めておけばよい。
巻線301のインダクタンスが大きくなると誘起電圧係数Λdが大きくなりゲインK/(nωmLd)を一定に保つ場合のγ軸電圧オフセットVγofsと同様のγ軸電圧オフセットVγofsを実現することができる。その結果、モータが急減速した場合であっても、応答性がよくなり、ゲインK/(nωmLd)の値が変化しない場合と同様に、弱め界磁制御とならない。
なお、制御装置50の起動時に、記憶部501から回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報、式(1)、式(2)、式(7)、式(9)、式(10)を読み出しているものとする。
電圧指令生成部504は、式(7)に代入した回転速度ωmの値を巻線切替指令生成部505に出力する。
このように、電圧指令生成部504は、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *を生成する。
そして、電圧指令生成部504は、生成した電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *をインバータ20に出力する。
具体的には、巻線切替指令生成部505は、電圧指令生成部504が式(7)に回転速度ωmを代入する度に、代入した回転速度ωmに対応する巻線切替指令VSW *を、回転速度ωmと巻線切替指令VSW *との対応関係を示す情報において特定する。
そして、巻線切替指令生成部505は、電圧指令生成部504が生成した電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *をインバータ20に出力すると同時に、特定した巻線切替指令VSW *をモータ30に出力する。
なお、本開示の第3実施形態によるモータシステム1の処理は、使用するデータテーブルがデータテーブルTBL1ではなくデータテーブルTBL2であるという違いがあるが、図10に示した本開示の第2実施形態によるモータシステム1の処理と同様に考えることができる。
以上、本開示の第3実施形態によるモータシステム1について説明した。
制御装置(50)は、(1)の制御装置(50)であって、d軸の誘起電圧係数(Λd)の変化に基づいて前記オフセット(Vγofs)の変化量を低減させる制御装置(50)であって、前記モータ(30)における巻線(301a、301b、301c、301d)を切り替える、または、前記モータ(30)に発生する磁界を変化させることにより、d軸の誘起電圧係数(Λd)を変化させる。
しかしながら、本開示の別の実施形態では、記憶部501において、グラフから対応関係を導き出す処理を省くために、複数の回転数mの値と、それぞれの回転数mの値に対応する比例ゲインKの値とが関連付けられて記憶されているものであってもよい。
しかしながら、本開示の別の実施形態では、制御装置50が電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *のそれぞれを導き出すときに、回転速度ωmの値を用いる場合、演算回数を低減するために、式(8)を用いて回転数mを回転速度ωmに予め変換し、回転速度ωmと比例ゲインKとの対応関係を直接示す情報を記憶部501に記憶しておくものであってもよい。
また、本開示の別の実施形態では、制御装置50が電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *のそれぞれを導き出すときに、回転数mの値を用いる場合、記憶部501は、回転数mと比例ゲインKとの対応関係を直接示す情報と、式(7)における回転速度ωmの部分を式(8)を用いて回転数mで示した式と、を記憶しておくものであってもよい。
しかしながら、本開示の別の実施形態では、d軸の誘起電圧係数Λdを調整してゲインK/(nωmLd)を一定に保つ場合と同等の状態にすることができれば、どのような方法を用いるものであってもよい。例えば、本開示の別の実施形態では、モータ30が内部の磁界を制御できる構造を有し、制御装置50がその磁界の発生を制御することにより、d軸の誘起電圧係数Λdを調整してゲインK/(nωmLd)を一定に保つ場合と同等の状態にするものであってよい。
しかしながら、本開示の別の実施形態では、制御装置50は、モータ30を急減速させる場合にのみ、ゲインK/(nωmLd)を一定に保つ、または、d軸の誘起電圧係数Λdを調整してゲインK/(nωmLd)を一定に保つ場合と同等の状態を実現するものであってもよい。
本開示の実施形態におけるステップS17の処理は、ステップS9〜ステップS16の処理と並行して行われるものであってもよい。
図12は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図12に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の制御装置50、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
本開示の各実施形態に記載のコンバータ装置2は、例えば以下のように把握される。
前記モータ(30)の回転速度(ωm)と前記d軸インダクタンス(Ld)との対応関係に基づいて、前記一巡ゲイン(K/(nωmLd))を一定に保つための前記d軸インダクタンス(Ld)の切り替えを特定するインダクタンス切替特定部(505)と、前記インダクタンス切替特定部(505)が特定した前記d軸インダクタンス(Ld)に応じて前記モータ(30)を制御する電圧指令(d軸電圧指令vd *、q軸電圧指令vq *、電圧指令vU *、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *)を生成する電圧指令生成部(504)と、前記電圧指令生成部(504)が生成した前記電圧指令(d軸電圧指令vd *、q軸電圧指令vq *、電圧指令vU *、電圧指令vU *、電圧指令vV *、電圧指令vW *)に基づいて、前記モータ(30)を制御する。
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・直流電圧源
20・・・インバータ
30・・・モータ
40・・・電流検出装置
50・・・制御装置
301、301a、301b、301c、301d・・・巻線
302a、302b、302c・・・スイッチ
401・・・第1電流センサ
402・・・第2電流センサ
403・・・第3電流センサ
501・・・記憶部
502・・・回転速度指令取得部
503・・・電流値取得部
504・・・電圧指令生成部
505・・・巻線切替指令生成部
Claims (6)
- q軸電圧指令と、d軸の誘起電圧係数にインバータ出力周波数を乗算した値との間のオフセットの変化量を低減するようにモータを制御する、
制御装置。 - 比例ゲインに基づいて前記オフセットの一巡ゲインを一定に保つ制御装置であって、
前記モータの回転速度と前記比例ゲインとの対応関係に基づいて、前記一巡ゲインを一定に保つための前記比例ゲインを特定する比例ゲイン特定部と、
前記比例ゲイン特定部が特定した前記比例ゲインに応じて前記モータを制御する電圧指令を生成する電圧指令生成部と、
前記電圧指令生成部が生成した前記電圧指令に基づいて、前記モータを制御する、
請求項1に記載の制御装置。 - 前記モータにおけるd軸インダクタンスに基づいて前記オフセットの一巡ゲインを一定に保つ制御装置であって、
前記モータの回転速度と前記d軸インダクタンスとの対応関係に基づいて、前記一巡ゲインを一定に保つための前記d軸インダクタンスの切り替えを特定するインダクタンス切替特定部と、
前記インダクタンス切替特定部が特定した前記d軸インダクタンスに応じて前記モータを制御する電圧指令を生成する電圧指令生成部と、
前記電圧指令生成部が生成した前記電圧指令に基づいて、前記モータを制御する、
請求項1に記載の制御装置。 - d軸の誘起電圧係数の変化に基づいて前記オフセットの変化量を低減させる制御装置であって、
前記モータにおける巻線を切り替える、または、前記モータに発生する磁界を変化させることにより、d軸の誘起電圧係数を変化させる、
請求項1に記載の制御装置。 - q軸電圧指令と、d軸の誘起電圧係数にインバータ出力周波数を乗算した値との間のオフセットの変化量を低減するようにモータを制御すること、
を含む制御方法。 - コンピュータに、
q軸電圧指令と、d軸の誘起電圧係数にインバータ出力周波数を乗算した値との間のオフセットの変化量を低減するようにモータを制御すること、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019189451A JP7397618B2 (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 制御装置、制御方法及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019189451A JP7397618B2 (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 制御装置、制御方法及びプログラム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021065053A true JP2021065053A (ja) | 2021-04-22 |
JP7397618B2 JP7397618B2 (ja) | 2023-12-13 |
Family
ID=75488169
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019189451A Active JP7397618B2 (ja) | 2019-10-16 | 2019-10-16 | 制御装置、制御方法及びプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7397618B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4764124B2 (ja) | 2004-12-17 | 2011-08-31 | 三菱重工業株式会社 | 永久磁石型同期モータの制御装置及びその方法 |
JP2009268198A (ja) | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Honda Motor Co Ltd | 電動機の制御装置 |
-
2019
- 2019-10-16 JP JP2019189451A patent/JP7397618B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7397618B2 (ja) | 2023-12-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8497645B2 (en) | Control device for electric motor drive device | |
JP4965924B2 (ja) | 可変磁束ドライブシステム | |
US11479124B2 (en) | Optimized regenerative braking control of electric motors using look-up tables | |
WO2011145334A1 (ja) | 回転センサレス制御装置 | |
KR101799134B1 (ko) | Pm 모터의 전류 제어 게인 조정 방법, 전류 제어 방법 및 제어 장치 | |
WO2018078851A1 (ja) | 電動機駆動装置 | |
JP4462207B2 (ja) | 電動駆動制御装置及び電動駆動制御方法 | |
JP2010200430A (ja) | 電動機の駆動制御装置 | |
JP5127377B2 (ja) | 永久磁石ドライブシステム | |
JP5329801B2 (ja) | 可変磁束ドライブシステム | |
JP5908205B2 (ja) | 回転センサレス制御装置 | |
JP2006223089A (ja) | 同期電動機のベクトル制御装置 | |
JP2021065053A (ja) | 制御装置、制御方法及びプログラム | |
JP4745838B2 (ja) | 電動アクチュエータの制御方法及び装置 | |
CN108933551A (zh) | 用于油泵电机的驱动设备和用于油泵电机的驱动控制方法 | |
JP6963172B2 (ja) | 同期電動機の制御装置及び制御方法 | |
US9692337B2 (en) | Method for controlling a synchronous reluctance electric motor | |
JP2010252432A (ja) | 回転機の制御装置 | |
JP2007236135A (ja) | スイッチトリラクタンスモータの回生制御装置 | |
JP6822430B2 (ja) | 極数切替電動機の制御装置 | |
JP2018170912A (ja) | 回転電機の制御装置及び回転電機の制御方法 | |
JP5733192B2 (ja) | 回転機の制御装置 | |
JP2019187190A (ja) | インバータ制御装置、インバータ制御方法、インバータ制御プログラム | |
JP7354962B2 (ja) | インバータの制御装置、プログラム | |
JP7248456B2 (ja) | 制御装置、巻線切替モータシステム、制御方法及びプログラム |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20220926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20230719 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20230829 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231030 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20231114 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20231201 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7397618 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |