JP2021064503A - 変位部のカバー構造および電動工具 - Google Patents

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【課題】弾性変形可能なカバーによって覆われた密閉空間にスイッチ等の変位部を設けた構成において、カバー内の圧力変動による意図しない動作を防止する。【解決手段】外部からの操作により変位する変位部44a、44bと、前記変位部44a、44bを覆って前記変位部44a、44bの配置空間Sを密閉するカバー部材43と、を備える。前記カバー部材43は、前記カバー部材43の外から前記変位部44a、44bを操作できるように弾性変形可能に形成された操作カバー部43bを備えるものであって、前記配置空間S内の圧力を調整するための内圧調整部43dを設け、前記内圧調整部43dは、前記配置空間S内の圧力変動によって容積が変化するように構成されている。【選択図】図9

Description

この発明は、スイッチ等の変位部のカバー構造に関する。
電動工具などの防塵防水性能を求められる機械においては、密閉部材の内部に電子部品を配置することが行われている。そして、スイッチ等をゴムなどで製造された変形可能なカバーで覆い、このカバーの外側から力を加えることでスイッチ等を操作できるようにしている(例えば特許文献1参照)。
特開2019−114455号公報
しかしながら、カバーの外側から力が加えられてカバーが変形したときに、内部空間の容積が減少して内部圧力が上昇すると、内部の空気がシール部から漏れ出してしまう場合があった。内部の空気が漏れてカバー内の空気量が減少すると、カバーの外側から加えられていた力が作用しなくなってもカバー内外の気圧差によりカバーが元の形状に戻らず、スイッチ等を操作し続けてしまう(例えば、操作をやめてもスイッチがオフにならない)といった不都合が生じるおそれがあった。
また、外気温の変化でカバー内部の空気が膨張または収縮することによってカバーの形状が変形し、意図せずスイッチ等が操作されてしまうおそれもあった。例えば、低温環境下でカバー内の空気が冷えて収縮し、これによりカバーが内側へ変形してスイッチ等がカバーによって操作されてしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、弾性変形可能なカバーによって覆われた密閉空間にスイッチ等の変位部を設けた構成において、カバー内の圧力変動による意図しない動作を防止することを課題とする。
上記した課題を解決するため、本発明は、外部からの操作により変位する変位部と、前記変位部を覆って前記変位部の配置空間を密閉するカバー部材と、を備え、前記カバー部材は、前記カバー部材の外から前記変位部を操作できるように変形可能に形成された操作カバー部を備えるものであって、前記配置空間内の圧力を調整するための内圧調整部を設け、前記内圧調整部は、前記配置空間内の圧力変動によって容積が変化するように構成されている。
本発明は上記の通りであり、配置空間内の圧力が変動したときに内圧調整部の容積が変化するので、カバー内の圧力変動による操作カバー部の変形を抑制することができる。操作カバー部が変形しなければ、スイッチ等の変位部に力が働かないので、密閉されたカバー内にスイッチ等の変位部を設けた構成において、カバー内の圧力変動による意図しない動作を防止することができる。
電動工具の外観図である。 電動工具を背面から見た斜視図であり、切替レバーが突出した状態を示す図である。 電動工具を背面から見た斜視図であり、切替レバーが没入した状態を示す図である。 電動工具の内部に収容される部材を示す分解図である。 電動工具の断面図である。 A部拡大図である。 B−B断面図であって、(a)切替レバーが中間位置の図、(b)切替レバーが操作された状態の図である。 カバー部材を(a)正面側から見た斜視図、(b)背面側から見た斜視図である。 カバー部材とスイッチとの関係を説明する断面図である。 変形例に係るカバー部材の断面図である。
本発明の実施形態について、図を参照しながら説明する。なお、本実施形態においては、電動工具10(インパクトドライバ)を例に説明するが、本発明に係るカバー構造は、電動工具10に限らず、他の装置や機械にも適用可能である。
本実施形態に係る電動工具10は、内蔵のモータ25(図5参照)により駆動されるものであり、モータ25の回転力を出力軸11から出力することで作業を行うものである。本実施形態に係る電動工具10は、インパクトドライバであるため、出力軸11のソケットに各種のビットを取り付け、このビットを回転させたり打撃させたりすることで作業が行われる。
この電動工具10は、図1に示すように、モータ25や制御装置などの各種装置を収容するハウジング12によって覆われている。このハウジング12により、モータ収容部13、グリップ部14、バッテリ装着部15などが構成されている。
モータ収容部13は、モータ25や制御装置を収容するとともに、先端に出力軸11を配置した円柱状の部分である。図5に示すように、このモータ収容部13の内部には、後部にモータ25が配置されている。また、モータ25の前方には、モータ25の回転力を減速したり、モータ25の回転力を打撃に変換したりして、モータ25の回転力を出力軸11に伝達するための出力部24が配置されている。この出力部24の出力軸11とモータ25の軸とは、同軸となるように配置されている。
グリップ部14は、作業者が把持する部分であり、モータ収容部13の下部に連結されている。このグリップ部14は、モータ収容部13の出力軸11に対して直交する方向に延設されている。また、このグリップ部14の上部には、モータ25の回転を開始または停止する操作を行うための操作トリガ26が配置されている。この操作トリガ26は、グリップ部14を握ったときに、人差し指で引き操作可能な位置に配置されている。この操作トリガ26が引き操作されると、モータ25の回転を開始するための制御信号が制御装置に出力される。
なお、このようなモータ25や制御装置は、バッテリ装着部15に装着されたバッテリ16から供給される電力により駆動される。
本実施形態に係る電動工具10は、モータ25の正転と逆転とを切り替えるためにハウジング12を貫通して両側から押し込み操作可能に設けられた切替レバー30を備える。この切替レバー30は、図2および図3に示すように、モータ収容部13とグリップ部14との境界付近に設けられた開口部20を貫通して、ハウジング12の左右両側から操作可能となっている。この開口部20は、ハウジング12の両側に設けられている。この両側の開口部20は互いに対向する位置に形成されており、この両側の開口部20を貫通するように切替レバー30が挿入されている。
モータ25の回転方向を切り替えるときには、ハウジング12の一方の側面に突出した切替レバー30を押し込んで、他方の側面に突出する位置まで変位させればよい。例えば、図2に示す状態から切替レバー30を押し込んで、図3に示す状態に移行させればよい。本実施形態においては、切替レバー30が所定の方向に押し込まれた正転位置(例えば図2の位置)にあるときに操作トリガ26が引き操作されると、モータ25が正転する。また、切替レバー30が前記所定の方向とは反対に押し込まれた逆転位置(例えば図3の位置)にあるときに操作トリガ26が引き操作されると、モータ25が逆転する。また、切替レバー30が両側に等しく突出した中間位置(図2と図3の中間の位置)にあるときに操作トリガ26が引き操作されると、モータ25が回転しないようになっている。
図4は、この切替レバー30に関連して、ハウジング12の内部に配置される部品を説明する図である。この図4が示すように、ハウジング12の内部には、切替レバー30、レバー保持部材35、摺動部材40、第1カバー保持部材41、第2カバー保持部材42、カバー部材43、基板44が配置されている。これらの部材は図6および図7に示すように、互いに組み合わされてハウジング12の内部に収容されている。
切替レバー30は、少なくとも左右いずれかの端部がハウジング12の外部に突出するように、ハウジング12の幅よりも長く形成された弓状の部材である。本実施形態に係る切替レバー30は、図4に示すように、中間部のボタン押圧部31と、ボタン押圧部31の両側に延びるアーム部32と、アーム部32の先端に配置された操作部33と、を備える。
ボタン押圧部31は、切替レバー30の中間部に設けられており、切替レバー30がスライド操作されたときに、ハウジング12内部に配置されたスイッチ44a、44b(後述)を押下するために設けられた部分である。このボタン押圧部31の前面には、図4および図7に示すように、バネ36を収容するバネ収容部31bが凹設されている。このバネ収容部31bに収容されたバネ36の先端には凸部材37が配置されており、バネ36によって凸部材37が前方に付勢された状態となっている。また、このボタン押圧部31の背面には、図7に示すような突起31aが設けられている。
アーム部32は、操作部33を支持するためにボタン押圧部31から延設された部位である。このアーム部32の先端には、水平方向に突出する操作部33が設けられている。この操作部33は、切替レバー30が押し込み操作されるときに、作業者の指が接触する端部であり、図2および図3に示すように、ハウジング12の表面から出没可能となっている。
レバー保持部材35は、上記した切替レバー30を摺動可能に保持する部材である。このレバー保持部材35は、図7に示すように、切替レバー30に臨む面に3つの係合溝35aを備えている。この3つの係合溝35aは、バネ36によって付勢された凸部材37を係合させるためのものであり、切替レバー30の摺動方向に沿って等間隔で配置されている。この係合溝35aは、正転位置、逆転位置、中間位置のそれぞれに対応して設けられている。この3つの係合溝35aのいずれかに凸部材37が係合することで、切替レバー30の位置が正転位置、逆転位置、中間位置のいずれかに固定され、モータ25の回転方向が決定されるようになっている。切替レバー30が摺動操作されると、凸部材37が係合溝35aを乗り越えて移動し、切替レバー30の位置が正転位置、逆転位置、中間位置のいずれかに変更される。このとき、凸部材37が係合溝35aを乗り越えて移動することでクリック感が生じるようになっている。
摺動部材40は、図7に示すように、切替レバー30の後面に臨む位置に配置されている。本実施形態においては、2つの摺動部材40が並べて配置されており、それぞれ第1カバー保持部材41によって前後に摺動可能に支持されている。この摺動部材40は、後述するカバー部材43に接触可能に配置されており、カバー部材43の弾性力によって前方へと付勢されている。ただし、切替レバー30の突起31aが摺動部材40のいずれかに対向した状態となると、カバー部材43の弾性力に抗して、切替レバー30の突起31aが摺動部材40を後方へと押し込むようになっている。
第1カバー保持部材41および第2カバー保持部材42は、後述するカバー部材43を挟み込んで保持している。第1カバー保持部材41には、2つの摺動部材40をそれぞれ摺動可能に保持するために、2つの摺動孔41aが設けられている。また、第2カバー保持部材42には、後述するカバー部材43で覆われるスイッチ用開口42aが形成されている。
基板44は、モータ25の回転方向を切り替えるためのスイッチ44a、44bが実装された電子回路基板である。この基板44には、モータ25を正転させるための制御信号を出力する第1スイッチ44aと、モータ25を逆転させるための制御信号を出力する第2スイッチ44bと、が表面に並べて実装されている。これら第1スイッチ44aおよび第2スイッチ44bは、切替レバー30の位置によって選択的に押下される。すなわち、切替レバー30が正転位置にあるときには、第2スイッチ44bが押下される。この第2スイッチ44bが押下された状態で操作トリガ26が引き操作されると、モータ25が正転するように制御される。また、切替レバー30が逆転位置にあるときには、第1スイッチ44aが押下される。この第1スイッチ44aが押下された状態で操作トリガ26が引き操作されると、モータ25が逆転するように制御される。また、切替レバー30が中間位置にあるときには、第1スイッチ44aも第2スイッチ44bも押下されず、この状態で操作トリガ26が引き操作されてもモータ25が回転しないように制御される。
本実施形態においては、この第1スイッチ44aおよび第2スイッチ44bが、外部からの操作により変位する変位部として設けられている。なお、変位部としては、本実施形態のような押下式のスイッチに限らず、外部からの操作により変位するものであればよい。また、外部操作を行う主体についても、人間が直接または間接に操作するものであってもよいし、機械によって操作するものであってもよい。
カバー部材43は、スイッチ用開口42aを隙間なく塞ぐためにゴムなどの弾性材料で形成された部材である。このカバー部材43は、上記したスイッチ44a、44bを覆うように配置されている。このカバー部材43によって、スイッチ44a、44bの配置空間S(図9参照)が密閉されており、電子部品に対する防水性能や防塵性能が高められている。このカバー部材43は、図8に示すように、ベース部43aと、操作カバー部43bと、内圧調整部43dと、を備える。
ベース部43aは、後述する操作カバー部43bの周縁に形成されたフランジ状の部位である。このベース部43aは、第2カバー保持部材42に形成されたスイッチ用開口42aの開口縁に沿って配置され、第1カバー保持部材41および第2カバー保持部材42に挟み込まれて保持されている。このように、ベース部43aが第2カバー保持部材42に密着した状態で固定されることで、カバー部材43と、第2カバー保持部材42と、基板44と、で囲まれた配置空間S(図9参照)が形成される。なお、この配置空間Sを形成する部材のうち、外部操作による変形を許容するのはカバー部材43のみである。すなわち、第2カバー保持部材42および基板44は、硬質の材料(硬質樹脂など)で形成され、変形を積極的に許容しない。また、基板44の裏面側(スイッチ44a、44bの実装面の裏側。図9における基板44の右側)にはコーティング材が充填されており、配置空間Sを密閉している。
操作カバー部43bは、カバー部材43の中央に形成された突出部である。本実施形態においては、第1スイッチ44aおよび第2スイッチ44bのそれぞれに対応して、2つの操作カバー部43bが突出形成されている。この2つの操作カバー部43bは、第1スイッチ44aおよび第2スイッチ44bを操作できるように弾性変形可能に形成されている。また、この2つの操作カバー部43bの裏側には、それぞれ第1スイッチ44aおよび第2スイッチ44bに臨むように突出した裏面突起43cが設けられている。
この操作カバー部43bがカバー部材43の外から押下されると、押下された操作カバー部43bの裏面に設けられた裏面突起43cによって、操作カバー部43bの裏に配置された第1スイッチ44aまたは第2スイッチ44bが押下されるようになっている。そして、外側から押す力がなくなると、操作カバー部43bは、操作カバー部43b自体の弾性力によって突出方向に復元する。このように操作カバー部43bが復元されることで、スイッチ44a、44bの押下が解除されるようになっている。
例えば、図7(b)に示すように、切替レバー30が逆転位置にあるときには、ボタン押圧部31の突起31aが一方の摺動部材40に対向しており、この摺動部材40が後方へと押し込まれている。後方へと押し込まれた摺動部材40によって、いずれか一方の操作カバー部43bが後方へと押し込まれるので、押し込まれた操作カバー部43bの裏面突起43cによって第1スイッチ44aが押下される。このとき、摺動部材40によって押し込まれていない他方の操作カバー部43bは前方へと突出しているため、第2スイッチ44bは押下されない。
なお、特に図示しないが、切替レバー30が正転位置にあるときには、上記とは異なる他方の摺動部材40が後方へと押し込まれ、上記とは異なる他方の操作カバー部43bの裏面突起43cによって第2スイッチ44bのみが押下される。また、切替レバー30が中間位置にあるときには、図7(a)に示すように、いずれの摺動部材40も後方へと押し込まれないので、いずれのスイッチ44a、44bも押下されない。
内圧調整部43dは、上記した配置空間S内の圧力を調整するためのものである。本実施形態に係る内圧調整部43dは、外側方向へと突出した中空の凸部として形成されており、この内圧調整部43dの内部空間は、配置空間Sと連通している。このため、内圧調整部43dの内部空間の分だけ、配置空間S内の容積が大きくなっている。
この内圧調整部43dは、配置空間S内の圧力変動に応じて弾性変形することで、内部空間の容積が変化するように構成されている。そして、この内圧調整部43dは、配置空間S内の圧力が変動したときに、操作カバー部43bよりも少ない圧力変動で弾性変形するように構成されている。具体的には、内圧調整部43dは、操作カバー部43bよりも薄肉で形成されることで、操作カバー部43bよりも変形しやすくなっている。このため、配置空間S内の圧力が変動したときに、内圧調整部43dが膨張または収縮することで、操作カバー部43bに極力影響が及ばないようにしている。
例えば、内圧調整部43dを設けない従来の構造では、切替レバー30が正転位置または逆転位置に操作されて、操作カバー部43bが押し込まれると、操作カバー部43bが押し込まれた分だけ配置空間Sの容積が減少するため、内部圧力が上昇する。このように内部圧力が上昇することで配置空間S内部の空気がシール部(例えば、ベース部43aと第2カバー保持部材42との接合面)から漏れ出す場合がある。このように空気が漏れて配置空間S内の空気量が減少すると、操作カバー部43bの押し込みが解除されても(例えば切替レバー30が中間位置に操作されても)、漏れた空気は再びカバー部材43の内部に入りこめないため、カバー部材43の内外の気圧差により操作カバー部43bが復元せず、スイッチ44a、44bを押下し続けてしまうおそれがあった。
この点、本実施形態のように内圧調整部43dを設ければ、操作カバー部43bが押し込まれたとしても、内圧調整部43dが膨張することで配置空間Sの容積の減少を抑制することができ、配置空間S内部の空気が漏れ出すことを防止できる。また、空気が漏れ出して配置空間S内の空気量が減少したとしても、切替レバー30が操作されて操作カバー部43bの押し込みが解除されたとき(例えば切替レバー30が中間位置に操作されたとき)に、内圧調整部43dが収縮することで空気密度が低下しないので(空間S内部の圧力が低下しないので)、操作カバー部43bの復元を促すことができる。
また、外気温の変化で配置空間S内の空気が膨張または収縮したときでも、内圧調整部43dが膨張または収縮することによってカバー部材43の内外の気圧差が低減される。よって、カバー部材43の内外の気圧差によって操作カバー部43bが意図せずに膨張または収縮することがない。例えば、低温環境下で配置空間S内の空気が冷えて収縮し、これにより操作カバー部43bが内側へ変形してスイッチ44a、44bを押下するといった問題を回避することができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、配置空間S内の圧力が変動したときに、操作カバー部43bよりも少ない圧力変動で内圧調整部43dが弾性変形し、内圧調整部43dの容積が変化するので、配置空間S内の圧力変動による操作カバー部43bの変形を抑制することができる。操作カバー部43bが変形しなければ、スイッチ44a、44bに力が働かないので、密閉されたカバー内にスイッチ44a、44bを設けた構成において、配置空間S内の圧力変動による意図しない動作を防止することができる。
なお、上記した実施形態においては、内圧調整部43dが、カバー部材43に一体的に形成されている。このような構成によれば、1つの弾性変形部材で、操作カバー部43bと内圧調整部43dとを形成できるので、部品点数を減少させることができる。
ただし、内圧調整部43dは必ずしもカバー部材43に一体的に形成する必要はなく、カバー部材43とは別部材で内圧調整部43dを形成してもよい。このとき、内圧調整部43dを設けた別部材は、弾性変形可能な材料で形成されることになるが、この別部材をカバー部材43よりも弾性変形しやすい材料で形成することで、操作カバー部43bよりも少ない圧力変動で内圧調整部43dが弾性変形するようにしてもよい。
また、上記した実施形態においては、内圧調整部43dを操作カバー部43bよりも薄肉で形成することで変形しやすくしているが、これに限らず、形状を工夫することで、内圧調整部43dを操作カバー部43bよりも変形しやすくすることもできる。例えば、図10に示すように、内圧調整部43dを蛇腹形状とすることで、操作カバー部43bよりも変形しやすくしてもよい。
また、内圧調整部43dは、配置空間S内の圧力変動によって容積が変化するものであればよく、圧力に応じて弾性変形するものでなくてもよい。例えば、エアシリンダのような機構で内圧調整部43dを構成してもよい。すなわち、エアシリンダが作動することで、圧力に応じて内圧調整部43dの容積が変化するようにしてもよい。
10 電動工具
11 出力軸
12 ハウジング
13 モータ収容部
14 グリップ部
15 バッテリ装着部
16 バッテリ
20 開口部
24 出力部
25 モータ
26 操作トリガ
30 切替レバー
31 ボタン押圧部
31a 突起
31b バネ収容部
32 アーム部
33 操作部
35 レバー保持部材
35a 係合溝
36 バネ
37 凸部材
40 摺動部材
41 第1カバー保持部材
41a 摺動孔
42 第2カバー保持部材
42a スイッチ用開口
43 カバー部材
43a ベース部
43b 操作カバー部
43c 裏面突起
43d 内圧調整部
44 基板
44a 第1スイッチ(変位部)
44b 第2スイッチ(変位部)
S 配置空間

Claims (6)

  1. 外部からの操作により変位する変位部と、
    前記変位部を覆って前記変位部の配置空間を密閉するカバー部材と、
    を備え、
    前記カバー部材は、前記カバー部材の外から前記変位部を操作できるように変形可能に形成された操作カバー部を備えるものであって、
    前記配置空間内の圧力を調整するための内圧調整部を設け、
    前記内圧調整部は、前記配置空間内の圧力変動によって容積が変化するように構成されている、変位部のカバー構造。
  2. 前記内圧調整部は、前記配置空間内の圧力が変動したときに、前記操作カバー部よりも少ない圧力変動で容積が変化するように構成されている、請求項1記載の変位部のカバー構造。
  3. 前記内圧調整部は、前記カバー部材に一体的に形成されている、請求項1または2記載の変位部のカバー構造。
  4. 前記内圧調整部は、前記操作カバー部よりも薄肉で形成されている、請求項1〜3のいずれか1項に記載の変位部のカバー構造。
  5. 前記内圧調整部は、蛇腹形状である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の変位部のカバー構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の変位部のカバー構造を備えた、電動工具。
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