JP2021064188A - 業務支援方法、装置、及びプログラム - Google Patents

業務支援方法、装置、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】問い合わせに対して利用者に負担をかけることなく、サービスデスク等の業務の効率化を図れるよう支援する。【解決手段】利用者端末50では、デスクトップ画面が常時録画され、録画データがDT録画データ記憶部56に記憶される。利用者端末50においてインシデントが発生すると、利用者からサービスデスクへの問い合わせを行うことなく、デスクトップ画面の録画データ、利用者端末50の環境情報等を含む状況情報が業務支援装置10へ送信される。業務支援装置10は、利用者端末50で発生したインシデントについてインシデントチケットを起票してITSMツール40に登録して、対応を開始すると共に、その旨を利用者端末50へ通知する。サービスデスクの担当者は、インシデントチケットに基づいて、利用者端末50から送信された状況情報を参照し、利用者に連絡を取るなど、インシデントに対する対応を行う。【選択図】図2

Description

開示の技術は、業務支援方法、業務支援装置、及び業務支援プログラムに関する。
IT(Information Technology)システムに関するサービスデスク業務においては、利用者のIT利用シーンにおいて発生した不明点、遭遇した不具合に関して、利用者が電話やメール等にてサービスデスクに連絡する。そして、サービスデスクの担当者が、利用者から受け付けたITシステムに関する不明点や不具合に対して対応する。
このようなサービスデスク業務の支援に関する技術として、情報処理システムにおいて発生したインシデントの効率的な管理を支援するためのシステムが提案されている。このシステムは、情報処理システムにおいて発生したインシデント毎に、インシデントと、情報処理システムの動作状態を示す少なくとも1つの動作状態情報であって、そのインシデントに関連する少なくとも1つの動作状態情報とを関連付けて保持する。また、このシステムは、複数のインシデントの中から選択された選択インシデントに類似する類似インシデントを特定する。そして、このシステムは、複数の動作状態情報が選択インシデントに関連付けられている場合、複数のインシデントのうち、選択インシデントと同一の複数の動作状態情報が関連付けられているインシデントを類似インシデントとして特定する。
また、問い合わせや障害等の通知に対する対応操作を利用者が容易に把握することが可能な動画FAQを生成するシステムが提案されている。このシステムは、ユーザからの問い合わせ又は情報処理装置の障害を含む通知情報及び通知情報に対する対応操作を示す操作情報を蓄積したFAQを生成する。クライアント端末は、FAQを生成する管理サーバからの指示に従って、操作情報を表示部に表示させ、又は操作情報が挿入された動画を表示部に表示させる。管理サーバは、通知情報を受けた場合に、動画と操作情報とを対応付けて記憶部に記録し、記録した動画に操作情報を含むテロップを挿入し、クライアント端末に送信する。
特開2018−81403号公報 特開2013−196467号公報
利用者のITシステムに対する知識には差があり、利用者がサービスデスクの担当者に対して、ITシステムで生じた不明点や不具合などのインシデント発生時に、そのインシデントに関する適切な問い合わせを行うことができない場合がある。このような場合には、担当者がインシデントの特定に時間及び工数を要してしまい、サービスデスク業務の品質低下、顧客満足度の低下などを招く恐れがあるという問題がある。
一つの側面として、開示の技術は、問い合わせに対して利用者に負担をかけることなく、サービスデスク等の業務の効率化を図れるよう支援することを目的とする。
一つの態様として、開示の技術は、利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信する。そして、開示の技術は、前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する。
一つの側面として、問い合わせに対して利用者に負担をかけることなく、サービスデスク等の業務の効率化を図れるよう支援することができる、という効果を有する。
本実施形態に係る業務支援システムの概略構成を示すブロック図である。 業務支援システムの概要を説明するための図である。 利用者端末の機能ブロック図である。 問い合わせ画面の一例を示す図である。 インシデントDBの一例を示す図である。 ナレッジDBの一例を示す図である。 対応ステータスの表示の一例を示す図である。 業務支援装置の機能ブロック図である。 状況情報DBの一例を示す図である。 インシデントチケットの一例を示す図である。 担当者DBの一例を示す図である。 利用者DBの一例を示す図である。 支援履歴DBの一例を示す図である。 業務支援装置として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 利用者端末として機能するコンピュータの概略構成を示すブロック図である。 業務支援システムの各構成間でのデータのやり取りを示すシーケンス図である。 利用者端末処理の一例を示すフローチャートである。 起票処理の一例を示すフローチャートである。 レベル判定処理の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、開示の技術に係る実施形態の一例を説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る業務支援システム100は、業務支援装置10と、ITSM(Information Technology Service Management)ツール40と、複数の担当者端末45と、複数の利用者端末50とを含む。業務支援装置10、担当者端末45、及び利用者端末50の各々は、ネットワークを介して接続されている。
ここで、図2を参照して、業務支援システム100の概要について説明する。
利用者が利用する利用者端末50では、通常のシステムログ等に加え、デスクトップ画面が常時録画され、録画データがDT(Desktop)録画データ記憶部56に記憶される。そして、利用者端末50においてインシデントが発生すると、利用者からサービスデスクへの問い合わせを行うことなく、DT録画データ記憶部56に記憶された録画データや利用者端末50の環境情報等を含む状況情報が業務支援装置10へ送信される。
業務支援装置10は、利用者端末50で発生したインシデントに対する対応を開始すると共に、その旨を利用者端末50へ通知する。これにより、利用者がインシデントに関してサービスデスクに問い合わせる手間がなく、また、問い合わせることを意識することもなく、インシデントに対する対応が開始される。
業務支援装置10は、利用者端末50で発生したインシデントに対する対応を、サービスデスクの担当者に依頼するためのインシデントチケットを起票し、ITSMツール40に登録する。ITSMツール40は、登録されたインシデントチケットに基づいて、該当の担当者が利用する担当者端末45へ、対応をリクエストする。担当者は、インシデントチケットに基づいて、利用者端末50から送信された状況情報を参照し、利用者に連絡を取るなど、インシデントに対する対応を行う。
以下、業務支援システム100の各構成について説明する。
利用者端末50は、機能的には、図3に示すように、録画部51と、検知部52と、送受信部53とを含む。また、記憶部55として機能する利用者端末50の所定の記憶領域には、DT録画データ記憶部56と、インシデントDB(Database)57と、ナレッジDB58とが記憶される。
録画部51は、業務支援システム100の対象となる利用者端末50又は利用者端末50で動作するアプリケーションの稼働中において、利用者端末50が備えるディスプレイに表示される画面(デスクトップ画面)を常時録画する。そして、録画部51は、デスクトップ画面の録画データをDT録画データ記憶部56に記憶する。DT録画データ記憶部56には、直近の所定時間(例えば、5分)分の録画データが記憶され、所定時間以前の録画データは順次破棄する。これにより、利用者端末50の記憶領域が必要以上に浪費されることを抑止することができる。
検知部52は、利用者端末50で発生するインシデントを検知する。インシデントを検知する手法は、従来既知の手法を採用することができる。例えば、検知部52は、利用者端末50のOS(Operating System)等から出力されたエラーメッセージを検知した場合に、インシデントが発生したと判定することができる。検知部52は、インシデントの発生を検知すると、その旨を送受信部53へ通知する。具体的には、検知部52は、検知したエラーメッセージを送受信部53へ受け渡す。
また、検知部52は、利用者端末50又は利用者端末50で動作するアプリケーションの意図しないシャットダウン、フリーズ、強制終了等(以下、これらをまとめて単に「シャットダウン」という)の発生を検知する。検知部52は、シャットダウンの発生を検知した場合、その旨を送受信部53へ通知する。利用者端末50のシャットダウンの場合、利用者端末50の再起動後に通知する。
また、検知部52は、サービスデスクへ問い合わせを行うための問い合わせボタンが選択された場合に、その旨を送受信部53へ通知する。具体的には、検知部52は、利用者により問い合わせのためのメニューが選択された場合に、例えば、図4に示すような問い合わせ画面200をディスプレイに表示する。図4の例では、問い合わせ画面200には、インシデントの種類を指定するための指定領域202と、問い合わせボタン204とが含まれる。インシデントの種類は、後述するインシデントDB57に規定される種類、本実施形態では、「区分」、「カテゴリ」、及び「キーワード」により分類される種類に対応している。なお、問い合わせ画面200においてインシデントの種類を指定するのは、後述する業務支援装置10の登録部12において、インシデントの難易度及び重要度を特定するためである。したがって、インシデントの種類に代えて、インシデントの難易度及び重要度を直接指定するようにしてもよい。検知部52は、インシデントの種類が指定された状態で問い合わせボタン204が選択されると、指定されたインシデントの種類(「区分」、「カテゴリ」、及び「キーワード」)を含む問い合わせ情報を送受信部53へ受け渡す。
送受信部53は、検知部52からインシデントが発生したことを通知されると、発生したインシデントが利用者により自己解決可能なインシデントか否かを判定する。具体的には、送受信部53は、発生したインシデントの難易度と、利用者のITシステムに関する知識等のITリテラシレベルとを比較して、自己解決可能なインシデントか否かを判定する。
例えば、送受信部53は、インシデントDB57を参照して、インシデントの難易度を特定する。図5に示すように、インシデントDB57には、インシデントの種類毎に、「難易度」及び「重要度」が記憶される。図5の例では、インシデントの種類を、「区分」、「カテゴリ」、及び「キーワード」で表している。「区分」は、利用者端末50単体で発生するインシデントか、ネットワーク上の他の機器との連携において発生するインシデントか等を示す情報である。「カテゴリ」は、ハードウェアに関するインシデントか、ソフトウェアに関するインシデントか、サービスに関するインシデントか等を示す情報である。「キーワード」は、インシデントに関連するキーワードである。また、図5では、「難易度」及び「重要度」を、低、中、高の3段階とする例を示しているが、これに限定されない。「重要度」の使用場面については後述する。
具体的には、送受信部53は、検知部52から受け渡されたエラーメッセージに含まれるキーワードをインシデントDB57の「キーワード」から検索し、検索されたキーワードに対応付けて記憶されている「難易度」を取得する。また、送受信部53は、エラーメッセージから、「区分」及び「カテゴリ」の少なくとも一方を特定できる場合には、特定した「区分」及び「カテゴリ」の少なくとも一方を用いて、インシデントDB57から「難易度」を取得してもよい。
また、送受信部53は、予め利用者端末50の所定の記憶領域に記憶されている利用者のITリテラシレベルを取得する。ITリテラシレベルは、例えば、難易度と同様に、低、中、高の3段階とすることができる。送受信部53は、利用者のITリテラシレベルが、取得したインシデントの難易度を超えている場合に、自己解決可能であると判定する。
送受信部53は、発生したインシデントを自己解決可能であると判定した場合には、ナレッジDB58から、解決の支援となる情報を取得して、利用者端末50のディスプレイに表示する。ナレッジDB58には、例えば、図6に示すように、エラーメッセージの識別情報である「メッセージID」と、インシデントの「キーワード」と、「提案内容」とが対応付けて記憶されている。
具体的には、送受信部53は、検知部52から受け渡されたエラーメッセージのメッセージIDに対応付けて記憶された提案内容をナレッジDB58から取得し、ディスプレイに表示する。ナレッジDB58の「キーワード」の使用場面については後述する。このように、インシデントを自己解決可能な場合には、利用者端末50から業務支援装置10へ状況情報を送信しないことにより、不要なデータトラフィックを抑制することができる。
また、送受信部53は、インシデントを自己解決不可と判定した場合、検知部52からシャットダウンの発生が通知された場合、及び問い合わせ情報を受け渡された場合、DT録画データ記憶部56に記憶された、直近所定時間分の録画データを取得する。また、送受信部53は、利用者端末50の設定情報などから、例えば、利用者端末50の位置情報、ネットワーク接続状況、AD(Active Directory)ドメインの参加状況、システムログ等の環境情報を取得する。位置情報は、利用者端末50が存在するのが国内か国外か、オフィス内か社外か等を示す情報である。ネットワーク接続状況は、利用者端末50が接続するネットワークがLAN(Local Area Network)かVPN(Virtual Private Network)か等を示す情報である。そして、送受信部53は、録画データ、環境情報、及び検知部52からエラーメッセージ又は問い合わせ情報を受け渡されている場合には、エラーメッセージ又は問い合わせ情報を含む状況情報を、業務支援装置10へ送信する。
また、送受信部53は、業務支援装置10から、サービスデスクの担当者により行われるインシデントに対する対応の状況を示す対応ステータスを受信すると、受信した対応ステータスをディスプレイに表示する。具体的には、送受信部53は、対応ステータスを、デスクトップ画面の端部等の所定領域に表示したり、ポップアップ画面等により表示したりすることができる。送受信部53は、対応ステータスの表示と共に、サービスデスクによるインシデントへの対応の中止を指示するためのキャンセルボタンを表示する。例えば、送受信部53は、対応ステータスが通知されている場合には、図7に示すように、デスクトップ画面210の下端部等に、対応ステータスが通知されていることを表すアイコン212を表示する。また、送受信部53は、アイコン212が選択されると、対応ステータスの詳細画面214をポップアップ画面等で表示し、その詳細画面214に、どの種類の対応ステータスが通知されているかと、キャンセルボタンとを含めることができる。
また、対応ステータスとしては、例えば、「チケット起票」、「対応開始」、「回答準備中」、「連絡中/コールバック待ち」等のステータスを設定することができる。「チケット起票」は、インシデントの内容やインシデントへの対応を管理するためのインシデントチケットが起票され、ITSMツール40に登録されることを示すステータスである。「対応開始」は、インシデントチケットがサービスデスクの担当者によりオープンされた状態を示すステータスである。「回答準備中」は、担当者がインシデントの内容を調査したり、解決策を検討したりしている状態を示すステータスである。「連絡中/コールバック待ち」は、担当者から利用者へ、メールや電話等で連絡をしている状態、又は、連絡後、利用者からのコールバックを待っている状態を示すステータスである。このようなステータスが表示されることで、利用者は、サービスデスクでの対応の進捗具合を把握することができる。
また、送受信部53は、サービスデスクの担当者からの回答を待つ間、インシデントに関連する解決策候補を、ナレッジDB58から取得して、ディスプレイに表示する。具体的には、送受信部53は、エラーメッセージのメッセージIDや、状況情報に含めた各種情報に含まれるキーワードに対応する提案内容をナレッジDB58から取得すればよい。
また、送受信部53は、業務支援装置10から、ITリテラシレベルを受信すると、所定の記憶領域に記憶されている利用者のITリテラシレベルを、受信したITリテラシレベルで更新する。このように、ITリテラシレベルが更新されることで、上述の、インシデントを自己解決可能か否かの判定を適切に行うことができる。
業務支援装置10は、機能的には、図8に示すように、受信部11と、登録部12と、通知部13と、判定部14とを含む。また、記憶部20として機能する業務支援装置10の所定の記憶領域には、状況情報DB21と、インシデントDB22と、担当者DB23と、利用者DB24と、支援履歴DB25とが記憶される。
受信部11は、利用者端末50から送信される状況情報を受信し、受信した状況情報に、インシデントの識別情報であるインシデントIDを付与する。受信部11は、受信した状況情報に含まれる各情報を、図9に示すような状況情報DB21の各項目に対応付けて、インシデントID及び利用者の識別情報である利用者IDと共に記憶する。受信部11は、状況情報を状況情報DB21に記憶した旨を登録部12及び通知部13へ通知する。
登録部12は、受信部11から状況情報を記憶した旨を通知されると、記憶された状況情報に基づいて、インシデントチケットを起票する。インシデントチケットは、上述のように、インシデントの内容やインシデントへの対応を管理するためのものである。図10に、インシデントチケット220の一例を示す。図10の例では、インシデントチケット220には、「インシデントID」、「オープン日時」、「依頼者」、「担当者」、「優先度」、「インシデント内容」、「対応/解決策」、「解決日時」等の項目が含まれる。
「オープン日時」には、担当者によりインシデントチケット220がオープンされた(確認された)日時が記憶される。「依頼者」には、状況情報を送信した利用者端末50を利用する利用者の利用者IDが記憶される。「インシデント内容」には、担当者により入力されたインシデントの内容が記憶される。又は、登録部12が、状況情報DB21に記憶された状況情報から、キーワードやエラーメッセージ等を抽出して記憶してもよい。「対応/解決策」は、担当者により入力されたインシデントに対する対応の内容や解決策が記憶される。「解決日時」には、担当者により入力されたインシデントに対する対応の解決日時が記憶される。
「担当者」には、登録部12が決定した担当者の識別情報である担当者IDが記憶される。具体的には、登録部12は、状況情報に基づいて取得したインシデントの難易度に応じたレベルの担当者を決定する。
例えば、登録部12は、利用者端末50においてインシデントの発生が検知されたことにより、状況情報が送信された場合、状況情報内のエラーメッセージに含まれるキーワードをインシデントDB22から検索し、キーワードに対応する難易度を取得する。なお、業務支援装置10の記憶部20に記憶されるインシデントDB22は、図5に示す、利用者端末50の記憶部55に記憶されるインシデントDB57と同様である。また、登録部12は、利用者端末50においてシャットダウンが発生したことにより、状況情報が送信された場合、最も高い難易度(本実施形態では「高」)をインシデントの難易度として取得する。また、登録部12は、利用者端末50において問い合わせ画面200の問い合わせボタン204が選択されたことにより、状況情報が送信された場合、状況情報内の問い合わせ情報から、「区分」、「カテゴリ」、及び「キーワード」によって分類されるインシデントの種類を特定する。登録部12は、特定したインシデントの種類をインシデントDB22から検索し、インシデントの種類に対応する難易度を取得する。
そして、登録部12は、図11に示すように、「担当者ID」と、その担当者IDが示す担当者のスキルを示すレベルとが対応付けて記憶された担当者DB23を参照して、取得したインシデントの難易度に対応するレベルの担当者を決定する。登録部12は、決定した担当者の担当者IDをインシデントチケット220の「担当者」欄に記憶する。このようにインシデントの難易度に応じたレベルの担当者を決定することで、複数のインシデントチケット220が起票されている場合において、効率良くかつ適切に、インシデントチケット220を各担当者に割り当てることができる。
また、インシデントチケット220の「優先度」には、サービスデスクにおいてインシデントに対応する順番を示す優先度が記憶される。具体的には、登録部12は、利用者の属性及びインシデントの重要度に基づく優先度を決定する。本実施形態では、利用者の属性として、対応が優遇される利用者であることを示す「VIP」、及びVIP以外の「通常」を用いる場合について説明する。また、重要度は、インシデントに対する対応の緊急度、インシデントの影響範囲の大きさ、システムの機能が使用可か不可か、解決策がナレッジDB58に存在するか否か等に基づいて、予め設定しておけばよい。
例えば、登録部12は、利用者端末50においてインシデントの発生が検知されたことにより、状況情報が送信された場合、状況情報内のエラーメッセージに含まれるキーワードをインシデントDB22から検索し、キーワードに対応する重要度を取得する。また、登録部12は、利用者端末50においてシャットダウンが発生したことにより、状況情報が送信された場合、最も高い重要度(本実施形態では「高」)をインシデントの重要度として取得する。また、登録部12は、利用者端末50において問い合わせ画面200の問い合わせボタン204が選択されたことにより、状況情報が送信された場合、状況情報内の問い合わせ情報から、「区分」、「カテゴリ」、及び「キーワード」によって分類されるインシデントの種類を特定する。登録部12は、特定したインシデントの種類をインシデントDB22から検索し、インシデントの種類に対応する重要度を取得する。
また、登録部12は、図12に示すように、「利用者ID」と、「ITリテラシレベル」と、「属性」とが対応付けられた利用者DB24を参照して、状況情報を送信した利用者端末50に対応する利用者の利用者IDに対応付けられた「属性」を取得する。そして、登録部12は、利用者の属性が「通常」の場合より「VIP」の場合の方が高く、かつ、インシデントの重要度が高いほど高くなる優先度を決定する。例えば、登録部12は、VIPかつ重要度が高、VIPかつ重要度が中、VIPかつ重要度が低、通常かつ重要度が高、通常かつ重要度が中、通常かつ重要度が低の順に、優先度を高く決定することができる。登録部12は、決定した優先度をインシデントチケット220の「優先度」欄に記憶する。このような優先度を決定しておくことで、複数のインシデントチケット220が起票されている場合において、優先度の高いインシデントから順に対応することができる。
なお、ここでは、利用者の属性と、インシデントの重要度との両方に基づいて、インシデントの優先度を決定する場合について説明したが、利用者の属性及びインシデントの重要度のいずれか一方に基づいてインシデントの優先度を決定してもよい。
通知部13は、対応ステータスを利用者端末50へ通知する。具体的には、通知部13は、状況情報を状況情報DB21に記憶した旨を受信部11から通知されると、対応ステータス「チケット起票」を通知する。また、通知部13は、ITSMツール40に登録されたインシデントチケット220が、決定された担当者によりオープンされたことをITSMツール40から通知されると、対応ステータス「対応開始」を通知する。また、通知部13は、担当者端末45からITSMツール40を介して、回答の準備を開始したことが通知されると、対応ステータス「回答準備中」を通知する。また、通知部13は、担当者端末45からITSMツール40を介して、利用者へ連絡中である旨、又はコールバック待ちである旨が通知されると、対応ステータス「連絡中/コールバック待ち」を通知する。
判定部14は、インシデントに対する対応が完了する毎に、担当者から担当者端末45及びITSMツール40を介して、インシデントの難易度、及びインシデントに対してどのような対応を行ったかを示す支援内容の入力を受け付ける。ここでの難易度は、インシデントDB22に記憶されている難易度に対応している必要はなく、担当者が、インシデントに対する回答の内容が容易であったか難解であったか等により決定すればよい。判定部14は、対応済みのインシデントの難易度と、利用者IDとを対応付けて、利用者の各々についてのインシデントの難易度の履歴を、例えば、図13に示すような支援履歴DB25に記憶する。図13の例では、支援履歴DB25には、「利用者ID」、「支援日時」、インシデントの「難易度」、及び「支援内容」が記憶される。なお、「支援内容」は、インシデントチケット220の「対応/解決策」から転記してもよい。
判定部14は、所定期間毎(例えば、3か月毎)に、支援履歴DB25に記憶された支援履歴に基づいて、利用者の各々のITリテラシレベルを判定する。具体的には、判定部14は、直近の所定期間における各利用者の支援履歴に含まれる難易度のうち、最も低い難易度、最も高い難易度、最頻出の難易度、難易度の平均等を、その利用者のITリテラシレベルとして決定する。なお、利用者への負担をなるべく掛けない対応を行う場合には、最も低い難易度を選択することが好ましい。判定部14は、決定した利用者毎のITリテラシレベルと、その利用者の利用者IDに対応付けて既に利用者DB24に記憶されているITリテラシレベルとを比較する。ITリテラシレベルに変更がある場合、判定部14は、新たに決定されたITリテラシレベルによって、既に記憶されているITリテラシレベルを更新すると共に、新たなITリテラシレベルを該当の利用者端末50へ送信する。
ITSMツール40は、業務支援装置10、又は業務支援装置10と連携する外部装置で動作するソフトウェアであり、インシデントの内容、インシデントに対する対応等を管理する。ITSMツール40は、業務支援装置10の登録部12により登録されたインシデントチケット220が示すインシデントに対する対応を依頼する対応リクエストを、インシデントチケット220の「優先度」に応じた順に担当者端末45へ送信する。対応リクエストが送信される担当者端末45は、インシデントチケット220の「担当者」欄に記入された担当者IDが示す担当者が利用する担当者端末45である。これにより、サービスデスクでは、インシデントの優先度順に対応が開始される。
また、ITSMツール40は、担当者端末45を監視して、又は担当者端末45から送信される情報を取得して、インシデントに対する対応の状況を取得し、業務支援装置10の通知部13へ通知する。具体的には、ITSMツール40は、インシデントチケット220が担当者によりオープンされたこと、担当者が回答の準備を開始したこと、利用者へ連絡中である旨、又はコールバック待ちであること等の状況を取得し、通知部13へ通知する。
担当者端末45は、担当者の操作に応じて、担当者が担当するインシデントの状況情報を業務支援装置10の状況情報DB21から取得する。担当者は、取得された状況情報に基づいて、インシデントの内容を分析し、回答を準備し、利用者へ連絡を取って回答する。利用者の問い合わせをトリガとしてインシデントに対する対応を開始する場合には、リモートアクセスによって現象の確認を試みても、インシデントが再現できない場合もあり、問題の特定に時間及び工数を要することが多い。一方、本実施形態では、状況情報に、インシデント発生の直前の所定時間分のデスクトップ画面の録画データが含まれているため、担当者は、インシデント発生時の状況の把握が容易となり、問題の特定、解決策の提案等を効率的に行うことができる。
業務支援装置10は、例えば図14に示すコンピュータ60で実現することができる。コンピュータ60は、CPU(Central Processing Unit)61と、一時記憶領域としてのメモリ62と、不揮発性の記憶装置63とを備える。また、コンピュータ60は、キーボード、マウス等の入力装置、ディスプレイ等の表示装置を含む入出力装置64と、記憶媒体69に対するデータの読み込み及び書き込みを制御するR/W(Read/Write)部65とを備える。また、コンピュータ60は、インターネット等のネットワークに接続される通信I/F(Interface)66を備える。CPU61、メモリ62、記憶装置63、入出力装置64、R/W部65、及び通信I/F66は、バス67を介して互いに接続される。
記憶装置63は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等によって実現できる。記憶媒体としての記憶装置63には、コンピュータ60を、業務支援装置10として機能させるための業務支援プログラム70が記憶される。業務支援プログラム70は、受信プロセス71と、登録プロセス72と、通知プロセス73と、判定プロセス74とを有する。また、記憶装置63は、状況情報DB21、インシデントDB22、担当者DB23、利用者DB24、及び支援履歴DB25の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域80を有する。
CPU61は、業務支援プログラム70を記憶装置63から読み出してメモリ62に展開し、業務支援プログラム70が有するプロセスを順次実行する。CPU61は、受信プロセス71を実行することで、図8に示す受信部11として動作する。また、CPU61は、登録プロセス72を実行することで、図8に示す登録部12として動作する。また、CPU61は、通知プロセス73を実行することで、図8に示す通知部13として動作する。また、CPU61は、判定プロセス74を実行することで、図8に示す判定部14として動作する。また、CPU61は、情報記憶領域80から情報を読み出して、状況情報DB21、インシデントDB22、担当者DB23、利用者DB24、及び支援履歴DB25の各々をメモリ62に展開する。これにより、業務支援プログラム70を実行したコンピュータ60が、業務支援装置10として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU61はハードウェアである。
なお、業務支援プログラム70により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で実現することも可能である。
利用者端末50は、例えば図15に示すコンピュータ90で実現することができる。コンピュータ90は、CPU91と、メモリ92と、記憶装置93と、入出力装置94と、R/W部95と、通信I/F96とを備える。CPU91、メモリ92、記憶装置93、入出力装置94、R/W部95、及び通信I/F96は、バス97を介して互いに接続される。
記憶装置93には、コンピュータ90を、利用者端末50として機能させるための利用者端末プログラム110が記憶される。利用者端末プログラム110は、録画プロセス111と、検知プロセス112と、送受信プロセス113とを有する。また、記憶装置93は、DT録画データ記憶部56、インシデントDB57、及びナレッジDB58の各々を構成する情報が記憶される情報記憶領域115を有する。
CPU91は、利用者端末プログラム110を記憶装置93から読み出してメモリ92に展開し、利用者端末プログラム110が有するプロセスを順次実行する。CPU91は、録画プロセス111を実行することで、図3に示す録画部51として動作する。また、CPU91は、検知プロセス112を実行することで、図3に示す検知部52として動作する。また、CPU91は、送受信プロセス113を実行することで、図3に示す送受信部53として動作する。また、CPU91は、情報記憶領域115から情報を読み出して、DT録画データ記憶部56、インシデントDB57、及びナレッジDB58の各々をメモリ92に展開する。これにより、利用者端末プログラム110を実行したコンピュータ90が、利用者端末50として機能することになる。なお、プログラムを実行するCPU91はハードウェアである。
なお、利用者端末プログラム110により実現される機能は、例えば半導体集積回路、より詳しくはASIC等で実現することも可能である。
担当者端末45は、利用者端末50と同様に、CPUと、メモリと、記憶装置と、入出力装置と、R/W部と、通信I/Fとを備えるコンピュータで実現することができる。
次に、本実施形態に係る業務支援システム100の作用について説明する。
まず、図16に示すシーケンス図を参照して、業務支援システム100の各構成間でのデータのやり取りに着目して、業務支援システム100の処理について説明する。
利用者端末50が、後述する利用者端末処理を実行し(S100)、インシデントの発生を検知したか、シャットダウンを検知したか、又は問い合わせボタン204の押下を検知すると、業務支援装置10へ状況情報を送信する(S106)。
業務支援装置10は、状況情報を受信すると、後述する起票処理を実行し(S200)、状況情報を状況情報DB21に記憶し(S201)、対応ステータス「チケット起票」を利用者端末50へ送信する(S202)。また、業務支援装置10が、インシデントチケット220をITSMツール40の対応待ちキュー42に登録する(S205)。
そして、ITSMツール40が、対応待ちキュー42に登録されたインシデントチケット220が示すインシデントの対応リクエストを、インシデントチケット220の「優先度」に応じた順に担当者端末45へ送信する(S301)。
担当者端末45は、担当者の操作に応じて、担当者が担当するインシデントの状況情報を業務支援装置10の状況情報DB21から取得し、担当者は、取得された状況情報に基づいて、インシデントの内容を確認する(S302)。担当者は、インシデントの内容を分析し、回答を準備し、利用者へ連絡を取って回答する(S303)。
また、インシデントチケット220が担当者によりオープンされてから、インシデントが解決するまでの間、ITSMツール40が、担当者端末45から、インシデントに対する対応の状況を取得し、業務支援装置10の通知部13へ通知する(S304)。そして、業務支援装置10が、対応状況に応じた対応ステータスを利用者端末50へ通知する(S305)。利用者端末50は、通知された対応ステータスをディスプレイに表示する。
また、所定期間毎のタイミングで、業務支援装置10が、後述するレベル判定処理を実行し(S400)、更新された利用者のITリテラシレベルを利用者端末50へ送信する(S403)。利用者端末50は、受信したITリテラシレベルを所定の記憶領域に記憶する。
以下、上記ステップS100で実行される利用者端末処理、ステップS200で実行される起票処理、及びステップS400で実行されるレベル判定処理の各々について詳述する。なお、利用者端末処理、起票処理、及びレベル判定処理は、開示の技術の業務支援方法の一例である。また、図17〜図19に示すフローチャートの処理において、図16に示すシーケンス図で説明した処理と同様の処理には、同一のステップ番号を付している。
まず、利用者端末処理について説明する。業務支援システム100の対象となる利用者端末50又はアプリケーションが稼働開始すると、利用者端末50において、図17に示す利用者端末処理が実行される。
ステップS101で、録画部51が、デスクトップ画面の録画を開始し、録画データをDT録画データ記憶部56に順次記憶する。
次に、ステップS102で、検知部52が、利用者端末50のOS等から出力されたエラーメッセージを検知したことにより、インシデントの発生を検知したか否かを判定する。インシデントの発生を検知した場合には、検知部52が、検知したエラーメッセージを送受信部53へ受け渡し、処理はステップS103へ移行する。一方、インシデントが検知されていない場合には、処理はステップS104へ移行する。
ステップS103では、送受信部53が、発生したインシデントの難易度と、利用者のITリテラシレベルとを比較して、自己解決可能なインシデントか否かを判定する。自己解決可能な場合には、処理はステップS108へ移行し、自己解決不可の場合には、処理はステップS106へ移行する。
ステップS104では、検知部52が、利用者端末50でシャットダウンの発生を検知したか否かを判定する。シャットダウンが検知された場合には、その旨を送受信部53へ通知し、処理はステップS106へ移行する、一方、シャットダウンが検知されていない場合には、処理はステップS105へ移行する。
ステップS105では、検知部52が、問い合わせ画面200の問い合わせボタン204が押下されたか否かを判定する。問い合わせボタン204が押下された場合には、問い合わせ情報を送受信部53へ受け渡し、処理はステップS106へ移行する。一方、問い合わせボタン204が押下されていない場合には、処理はステップS102に戻る。
ステップS106では、送受信部53が、DT録画データ記憶部56に記憶された、直近所定時間分の録画データを取得し、利用者端末50の設定情報などから利用者端末50の環境情報を取得する。そして、送受信部53が、録画データ、環境情報、及び検知部52からエラーメッセージ又は問い合わせ情報を受け渡されている場合には、エラーメッセージ又は問い合わせ情報を含む状況情報を、業務支援装置10へ送信する。
次に、ステップS107で、送受信部53が、業務支援装置10から通知された対応ステータスを受信すると、受信した対応ステータスをディスプレイに表示する。
次に、上記ステップS103からステップS108へ移行した場合には、送受信部53が、検知部52から受け渡されたエラーメッセージのメッセージIDに対応付けて記憶された提案内容をナレッジDB58から取得し、ディスプレイに表示する。また、上記ステップS107からステップS108へ移行した場合には、送受信部53が、エラーメッセージのメッセージIDや、状況情報に含めた各種情報に含まれるキーワードに対応する提案内容をナレッジDB58から取得し、ディスプレイに表示する。
次に、ステップS109で、録画部51が、業務支援システム100の対象となる利用者端末50又はアプリケーションの終了が指示されているか否かを判定する。終了が指示されていない場合には、処理はステップS102に戻り、終了が指示されている場合には、ステップS110へ移行する。
ステップS110では、録画部51が、デスクトップ画面の録画を停止し、利用者端末処理は終了する。
次に、起票処理について説明する。利用者端末50から送信された状況情報を業務支援装置10が受信すると、業務支援装置10において、図18に示す起票処理が実行される。
ステップS201で、受信部11が、利用者端末50から受信した状況情報にインシデントIDを付与し、受信した状況情報に含まれる各情報を状況情報DB21の各項目に対応付けて、インシデントID及び利用者IDと共に記憶する。そして、受信部11は、状況情報を状況情報DB21に記憶した旨を登録部12及び通知部13へ通知する。
次に、ステップS202で、通知部13が、対応ステータス「チケット起票」を利用者端末50へ通知する。
次に、ステップS203で、登録部12が、状況情報DB21に記憶された状況情報に基づいて、インシデントチケット220を起票する。
次に、ステップS204で、登録部12が、状況情報及びインシデントDB22に基づいて、インシデントの難易度を取得し、担当者DB23を参照して、取得したインシデントの難易度に対応するレベルの担当者を決定する。そして、登録部12が、決定した担当者の担当者IDをインシデントチケット220の「担当者」欄に記憶する。
次に、ステップS205で、登録部12が、状況情報及びインシデントDB22に基づいて、インシデントの重要度を取得し、利用者DB24に記憶された利用者の属性とインシデントの重要度とに基づいて、インシデントの優先度を決定する。そして、登録部12が、決定した優先度をインシデントチケット220の「優先度」欄に記憶する。
次に、ステップS206で、登録部12が、起票したインシデントチケット220を、ITSMツール40の対応待ちキュー42に登録し、起票処理は終了する。
次に、レベル判定処理について説明する。判定部14が、インシデントに対する対応が完了する毎に、担当者から担当者端末45及びITSMツール40を介して、インシデントの難易度等の入力を受け付け、支援履歴DB25に記憶する。そして、所定期間毎(例えば、3か月毎)に、業務支援装置10において、図19に示すレベル判定処理が実行される。
ステップS401で、判定部14が、直近の所定期間における各利用者の支援履歴に含まれる難易度のうち、最も低い難易度、最も高い難易度、最頻出の難易度、難易度の平均等を、その利用者のITリテラシレベルとして決定する。
次に、ステップS402で、判定部14が、既に利用者DB24に記憶されているITリテラシレベルと、新たに決定されたITリテラシレベルとを比較して、ITリテラシレベルに変更があるか否かを判定する。ITリテラシレベルに変更がある場合には、ステップS403で、判定部14が、新たに決定されたITリテラシレベルによって、既に記憶されているITリテラシレベルを更新すると共に、新たなITリテラシレベルを該当の利用者端末50へ送信する。そして、レベル判定処理は終了する。ITリテラシレベルに変更がない場合には、ステップS403をスキップして、レベル判定処理は終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る業務支援システムによれば、利用者端末でインシデントの発生が検知されると、インシデントに関連する情報、及び利用者端末の環境情報を含む状況情報が、利用者端末から業務支援装置へ送信される。業務支援装置は、状況情報を受信すると、受信した状況情報に基づいて、インシデントに対する対応を開始すると共に、対応の開始を利用者端末へ通知する。これにより、インシデント発生時に、利用者からの問い合わせがなくても、業務支援装置がプロアクティブに情報を収集し、インシデントに対する対応を行うことができる。すなわち、問い合わせに対して利用者に負担をかけることなく、サービスデスク等の業務の効率化を図れるよう支援することができる。
また、利用者端末では、デスクトップ画面を常時録画しておき、この録画データを、インシデントに関する情報として状況情報に含めることができる。これにより、インシデント発生時の状況の把握が容易となり、サービスデスク等の業務の効率化を図れる。
なお、上記実施形態では、利用者端末プログラム及び業務支援プログラムが記憶装置に予め記憶(インストール)されている態様を説明したが、これに限定されない。開示の技術に係るプログラムは、CD−ROM、DVD−ROM、USBメモリ等の記憶媒体に記憶された形態で提供することも可能である。
以上の実施形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)
利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信し、
前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する
ことを含む処理をコンピュータが実行する業務支援方法。
(付記2)
前記インシデントに関連する情報は、前記利用者端末でのインシデントの発生時から過去の所定時間分のデスクトップの録画データを含む付記1に記載の業務支援方法。
(付記3)
前記インシデントに対する対応は、前記状況情報に基づいて判定した前記インシデントの難易度に対応した担当者を決定することを含む付記1又は付記2に記載の業務支援方法。
(付記4)
前記インシデントに対する対応は、前記利用者端末の利用者の属性、及び前記インシデントの重要度の少なくとも一方に基づく優先度を決定し、優先度順に前記対応が開始されるように管理することを含む付記1〜付記3のいずれか1項に記載の業務支援方法。
(付記5)
前記インシデントに対する対応のステータスを前記利用者端末へ通知する付記1〜付記4のいずれか1項に記載の業務支援方法。
(付記6)
前記インシデントに対する対応の中止を前記利用者端末から受付可能とする付記1〜付記5のいずれか1項に記載の業務支援方法。
(付記7)
対応済みのインシデントの難易度と、前記利用者端末の利用者の情報とを対応付けて記憶し、前記利用者の各々についての前記インシデントの難易度の履歴に基づいて、前記利用者の各々のITリテラシのレベルを判定する付記1〜付記6のいずれか1項に記載の業務支援方法。
(付記8)
インシデントの発生を検知した場合に、発生したインシデントのレベルと、利用者のシステムに関するレベルとを比較し、発生した前記インシデントが、前記利用者が自己解決不可のインシデントの場合に、前記インシデントに関連する情報、及び自端末の環境情報を業務支援装置へ送信する
ことを含む処理をコンピュータが実行する業務支援方法。
(付記9)
利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信する受信部と、
前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する通知部と、
を含む業務支援装置。
(付記10)
前記インシデントに関連する情報は、前記利用者端末でのインシデントの発生時から過去の所定時間分のデスクトップの録画データを含む付記9に記載の業務支援装置。
(付記11)
前記インシデントに対する対応は、前記状況情報に基づいて判定した前記インシデントの難易度に対応した担当者を決定することを含む付記9又は付記10に記載の業務支援装置。
(付記12)
前記インシデントに対する対応は、前記利用者端末の利用者の属性、及び前記インシデントの重要度の少なくとも一方に基づく優先度を決定し、優先度順に前記対応が開始されるように管理することを含む付記9〜付記11のいずれか1項に記載の業務支援装置。
(付記13)
前記通知部は、前記インシデントに対する対応のステータスを前記利用者端末へ通知する付記9〜付記12のいずれか1項に記載の業務支援装置。
(付記14)
前記インシデントに対する対応の中止を前記利用者端末から受付可能とする付記9〜付記13のいずれか1項に記載の業務支援装置。
(付記15)
対応済みのインシデントの難易度と、前記利用者端末の利用者の情報とを対応付けて記憶し、前記利用者の各々についての前記インシデントの難易度の履歴に基づいて、前記利用者の各々のITリテラシのレベルを判定する判定部を含む付記9〜付記14のいずれか1項に記載の業務支援装置。
(付記16)
インシデントの発生を検知する検知部と、
前記検知部により前記インシデントの発生が検知された場合に、発生したインシデントのレベルと、利用者のシステムに関するレベルとを比較し、発生した前記インシデントが、前記利用者が自己解決不可のインシデントの場合に、前記インシデントに関連する情報、及び自端末の環境情報を業務支援装置へ送信する送受信部と、
を含む利用者端末。
(付記17)
利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信し、
前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための業務支援プログラム。
(付記18)
前記インシデントに関連する情報は、前記利用者端末でのインシデントの発生時から過去の所定時間分のデスクトップの録画データを含む付記17に記載の業務支援プログラム。
(付記19)
インシデントの発生を検知した場合に、発生したインシデントのレベルと、利用者のシステムに関するレベルとを比較し、発生した前記インシデントが、前記利用者が自己解決不可のインシデントの場合に、前記インシデントに関連する情報、及び自端末の環境情報を業務支援装置へ送信する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための利用者端末プログラム。
(付記20)
利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信し、
前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する
ことを含む処理をコンピュータに実行させるための業務支援プログラムを記憶した記憶媒体。
10 業務支援装置
11 受信部
12 登録部
13 通知部
14 判定部
20 記憶部
21 状況情報DB
22 インシデントDB
23 担当者DB
24 利用者DB
25 支援履歴DB
40 ITSMツール
42 対応待ちキュー
45 担当者端末
50 利用者端末
51 録画部
52 検知部
53 送受信部
55 記憶部
56 録画データ記憶部
57 インシデントDB
58 ナレッジDB
60、90 コンピュータ
61、91 CPU
62、92 メモリ
63、93 記憶装置
69 記憶媒体
70 業務支援プログラム
100 業務支援システム
110 利用者端末プログラム
200 問い合わせ画面
202 指定領域
204 問い合わせボタン
210 デスクトップ画面
212 アイコン
214 詳細画面
220 インシデントチケット

Claims (10)

  1. 利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信し、
    前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する
    ことを含む処理をコンピュータが実行する業務支援方法。
  2. 前記インシデントに関連する情報は、前記利用者端末でのインシデントの発生時から過去の所定時間分のデスクトップの録画データを含む請求項1に記載の業務支援方法。
  3. 前記インシデントに対する対応は、前記状況情報に基づいて判定した前記インシデントの難易度に対応した担当者を決定することを含む請求項1又は請求項2に記載の業務支援方法。
  4. 前記インシデントに対する対応は、前記利用者端末の利用者の属性、及び前記インシデントの重要度の少なくとも一方に基づく優先度を決定し、優先度順に前記対応が開始されるように管理することを含む請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の業務支援方法。
  5. 前記インシデントに対する対応のステータスを前記利用者端末へ通知する請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の業務支援方法。
  6. 前記インシデントに対する対応の中止を前記利用者端末から受付可能とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の業務支援方法。
  7. 対応済みのインシデントの難易度と、前記利用者端末の利用者の情報とを対応付けて記憶し、前記利用者の各々についての前記インシデントの難易度の履歴に基づいて、前記利用者の各々のITリテラシのレベルを判定する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の業務支援方法。
  8. インシデントの発生を検知した場合に、発生したインシデントのレベルと、利用者のシステムに関するレベルとを比較し、発生した前記インシデントが、前記利用者が自己解決不可のインシデントの場合に、前記インシデントに関連する情報、及び自端末の環境情報を業務支援装置へ送信する
    ことを含む処理をコンピュータが実行する業務支援方法。
  9. 利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信する受信部と、
    前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する通知部と、
    を含む業務支援装置。
  10. 利用者端末でインシデントが発生した場合に、前記利用者端末から送信される前記インシデントに関連する情報、及び前記利用者端末の環境情報を含む状況情報を受信し、
    前記状況情報に基づいて、前記インシデントに対する対応を開始すると共に、前記対応の開始を前記利用者端末へ通知する
    ことを含む処理をコンピュータに実行させるための業務支援プログラム。
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