JP2021063957A - 表示具、点検口を設置する方法、及び、開口の設置予定位置を表示する方法 - Google Patents

表示具、点検口を設置する方法、及び、開口の設置予定位置を表示する方法 Download PDF

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Abstract

【課題】壁裏空間における点検口の設置予定位置を表示する表示具を提供する。【解決手段】表示具100は、壁裏空間の機器類を保守点検するために壁に形成される点検口の設置位置を表示する。表示部100は、壁における点検口の開口領域15、及び、開口領域15が壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間16を表示する表示部101と、表示部101が開口領域15及び点検空間16を表示可能な位置に、表示部101を固定する固定部111と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、点検口の設置予定位置を表示する表示具、該表示具を用いて壁に点検口を設置する方法、及び、該表示具を用いて開口の設置予定位置を表示する方法に関する。
従来、天井に埋込設置される空気調和機などの機器類の保守点検対象部分を、壁(天井壁)に設置された点検口を介して壁表に露出させて、壁表空間から保守点検することが一般的に行われている。この点検口は、機器類の保守点検対象部分を点検可能な壁の所定位置に設置される。
例えば、特許文献1は、天井埋込型空気調和機を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。特許文献1の天井埋込型空気調和機としてのファンコイルユニット(10)は、ファン(2)とエアフィルタ(5)とを有するファン部(A)と、上記ファン部(A)の側方に配置され、熱交換器(3)とドレンパン(4)とを有する熱交換部(B)とを備える。ファン部(A)及び熱交換部(B)が、天井埋込型空気調和機の保守点検対象部分である。天井裏に設置されたファンコイルユニット(10)のファン(A)と熱交換部(B)の下方に天井開口を形成し、かつ、天井開口には、パネル枠(7)が取り外し可能に取り付けられる。そして、上記ファン部(A)の下方のパネル枠(7)に第1パネル(11)を開閉自在に取り付け、熱交換部(B)の下方のパネル枠(7)に第2パネル(12)を取り外し可能に取り付ける。上記第1パネル(11)を開いて、ファン部(A)のメンテナンスを行う一方、第2パネル(12)を取り外して、熱交換部(B)のメンテナンスを行う。
特開平9−287814号公報
一般に、天井裏などの壁裏空間には、多岐に亘る設計図書に従って配線・配管材等が敷設される。それ故、工事者は、点検口の設置予定位置における壁孔形成箇所の確認を怠ったり、見落としたりして、また、工事者間の伝達ミス等により、その壁孔形成箇所を横切るように配線・配管材等を敷設してしまう場合があった。このように、配線・配管材等を誤って敷設した場合、たとえ点検口を壁に形成したとしても、壁表側から点検口を介して保守点検対象部分の点検をすることができなくなる。そのため、配線・配管材の敷設のやり直しや、点検口の位置や大きさの変更などが必要となり、施工工事が遅延等することが問題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、壁裏空間における点検口の設置予定位置を表示する表示具、該表示具を用いて壁に点検口を設置する方法、及び、該表示具を用いて開口の設置予定位置を表示する方法を提供することにある。
請求項1に記載の表示具は、壁裏空間の機器類を保守点検するために壁に形成される点検口の設置予定位置を表示する表示具であって、
前記壁における前記点検口の開口領域、及び、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間を表示する表示部と、
前記表示部が前記開口領域及び前記点検空間を表示可能な位置に、前記表示部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の表示具は、請求項1に記載の表示具において、前記表示部は、前記固定部によって固定された状態で、前記壁に投影されたときに所定の範囲を表示する形状を有し、前記所定の範囲は、前記開口領域を少なくとも包含することを特徴とする。
請求項3に記載の表示具は、請求項1又は2に記載の表示具において、前記表示部は、前記開口領域の外周を壁裏空間から包囲可能又は挟み込み可能な枠形状を有するフレーム部材として形成され、
前記固定部は、前記フレーム部材の枠の内側に前記点検空間を配置するように前記フレーム部材を固定することを特徴とする。
請求項4に記載の表示具は、請求項1から3のいずれか一項に記載の表示具において、前記表示部は、前記開口領域の外周を壁裏空間から包囲可能又は挟み込み可能な枠形状を有するフレーム部材として形成され、
前記固定部は、前記フレーム部材の枠の内側に前記点検空間を配置するように前記フレーム部材を固定することを特徴とする。
請求項5に記載の表示具は、請求項4に記載の表示具において、前記フレーム部材は、壁裏空間で姿勢を変化させることで、前記壁に設置した前記点検口の開口から引き出し可能であることを特徴とする。
請求項6に記載の表示具は、請求項4に記載の表示具において、前記フレーム部材は、前記壁に設置した前記点検口の開口を通過可能な形状に変形可能であることを特徴とする。
請求項7に記載の表示具は、請求項1から6のいずれか一項に記載の表示具において、前記機器類は、二重天井を構成する室内側壁の壁裏空間に設置され、
前記室内側壁と略平行に前記機器類から離隔する方向に延出するフレーム部材と、設置される前記室内側壁に向けて前記フレーム部材から垂れ下がる紐状又はフィルム状の垂下部材と、を備えることを特徴とする。
請求項8に記載の表示具は、請求項7に記載の表示具において、前記固定部は、前記フレーム部材の前記機器類からの延出長さを前記開口領域のサイズに応じて段階的に調整可能であるように前記表示部を固定することを特徴とする。
請求項9に記載の方法は、壁裏空間に配線・配管材が敷設される壁の所定位置に点検口を設置する方法であって、
前記配線・配管材が敷設される前であって前記壁が設置される前に、前記点検口の開口領域、及び、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間を表示する表示具を前記壁裏空間に固定する工程と、
前記表示具の表示に従って、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間を避けて前記配線・配管材を前記壁裏空間に敷設する工程と、
前記壁を設置する工程と、
前記壁の前記開口領域を穿孔して、前記壁に開口を形成する工程と、
前記開口に前記点検口を設置する工程と、
を含むことを特徴とする。
請求項10に記載の方法は、請求項9に記載の方法において、前記表示具を前記壁裏空間から除去する工程をさらに含み、
前記表示具を前記壁裏空間から除去する工程は、前記配線・配管材を前記壁裏空間に敷設する工程の後であって前記壁を設置する工程の前、または、前記壁に開口を形成する工程の少なくとも後に実施されることを特徴とする。
請求項11に記載の方法は、配線・配管材が敷設される壁裏空間の壁に形成される開口の設置予定位置を表示する方法であって、
前記配線・配管材の敷設前であって前記壁が設置される前に、前記壁に開口を形成する予定の開口領域、又は、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された空間を表示する表示具を壁裏空間に配置することを特徴とする。
請求項1に記載の表示具によれば、固定部によって所定位置に固定された表示部が、壁における点検口の開口領域とともに、開口領域に連設された点検空間の位置をも表示することによって、工事者が誤って開口領域およびその直上の点検空間に配線・配管材等を敷設することを予防することができる。特には、工事者は、壁の設置や、配線・配管材の敷設の前段階であっても、表示具の表示によって、壁裏空間における点検口の開口領域及び点検空間の設置予定箇所を視覚的に確認することができる。したがって、本発明の表示具は、配線・配管材等の敷設ミスを効果的に減少させることが可能である。
請求項2に記載の表示具によれば、請求項1の発明の効果に加え、表示具が固定部を介して機器類に固定されることにより、表示部は機器類の位置と点検口の位置とを関連付けて表示することが可能である。また、表示具は機器類と別体であることから、機器類に対する表示具の固定位置を調整することで、表示具の表示に基づいて機器類に対する点検口の設置位置を自由に定めることも可能である。
請求項3に記載の表示具によれば、請求項1又は2の発明の効果に加え、表示部は、開口領域を少なくとも包含する範囲を壁面に投影する形状を有することにより、工事者が開口領域及び点検空間の空間的な位置を視覚的に把握することが容易となる。
請求項4に記載の表示具によれば、請求項1から3のいずれかの発明の効果に加え、フレーム部材は、枠の内側に開口領域の外周を包囲又は挟み込みすることにより、表示部として開口領域の外周位置を認識させる形状を有する。これにより、工事者が開口領域及び点検空間の空間的な位置を視覚的に把握することが容易となる。
請求項5に記載の表示具によれば、請求項4の発明の効果に加え、フレーム部材を壁裏空間で姿勢を変化させて点検口の開口から引き出すことによって、配線・配管材等の敷設後に表示具を簡単に除去することができる。
請求項6に記載の表示具によれば、請求項4の発明の効果に加え、フレーム部材を壁裏空間で変形させて点検口の開口を通過させることによって、配線・配管材等の敷設後に表示具を簡単に除去することができる。
請求項7に記載の表示具によれば、請求項1から6のいずれかの発明の効果に加え、フレーム部材から垂下部材が垂れ下がっている。すなわち、垂下部材は工事者の目に付きやすいことから、垂下材が表示具の存在を工事者に対して認知し易くし、適切な段階で表示具を撤去することを促すことができる。
請求項8に記載の表示具によれば、請求項7の発明の効果に加え、表示部の大きさを可変とすることによって、1つの表示具で異なるサイズの点検口に対応することが可能となる。
請求項9に記載の方法によれば、所定位置に固定された表示具が、壁における点検口の開口領域とともに、開口領域に連設された点検空間の位置をも表示することによって、工事者が誤って開口領域およびその直上の点検空間に配線・配管材等を敷設することを予防することができる。特には、工事者は、壁の設置や、配線・配管材の敷設の前段階において点検口の位置把握をすることは困難であるが、当該表示具の表示によって、壁裏空間における点検口の開口領域及び点検空間の設置予定箇所を視覚的に確認することができる。したがって、本発明の方法は、配線・配管材等の敷設ミスを効果的に減少させて、壁の所定位置に点検口を形成することが可能である。
請求項10に記載の方法によれば、請求項9の発明の効果に加え、点検口の開口領域、及び、点検空間を確保した上で、役割を終えた表示具を点検口の設置構造から撤去することができる。
請求項11に記載の方法によれば、表示具が、壁における開口領域とともに、開口領域に連設された空間の位置をも表示することによって、工事者が誤って開口領域およびその直上の空間に配線・配管材等を敷設することを予防することができる。特には、工事者は、壁の設置や、配線・配管材の敷設の前段階において開口の位置把握をすることは困難であるが、当該表示具の表示によって、壁裏空間における開口領域の設置予定箇所を視覚的に確認することができる。したがって、本発明の方法は、配線・配管材等の敷設ミスを効果的に減少させて、壁の所定位置に開口を形成することが可能である。
本発明の一実施形態の表示具の(a)上方から見た概略斜視図、及び、(b)下方から見た概略斜視図。 図1の表示具の(a)平面図、(b)左側面図、(c)右側面図、及び(c)正面図。 図1の表示具の分解斜視図。 図1の表示具を変形させた第2形態の表示具の(a)上方から見た概略斜視図、及び、(b)下方から見た概略斜視図。 図4の表示具の(a)平面図、(b)左側面図、(c)右側面図、及び(c)正面図。 図4の表示具の分解斜視図。 (a)図1の表示具のA−A断面図、及び、(B)図4の表示具のB−B断面図。 図1の表示具を折り畳んだ形態を示す概略斜視図。 本発明の一実施形態の設置構造を示す概略斜視図。 図9の設置構造の側面図。 図9の設置構造の平面図。 本発明の変形例の表示具の概略斜視図。 本発明の変形例の表示具の概略斜視図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
本発明の一実施形態の表示具100は、壁裏空間の機器類を保守点検するために壁に形成される点検口の設置予定位置を表示するものである。本実施形態では、機器類は、エアコンの室内機等の空気調和機として例示されるが、換気扇などの天井への設置物など、他の機器であってもよい。
図1(a),(b)は、本実施形態の表示具100の概略斜視図である。図2(a)〜(d)は、該表示具100の平面図、左側面図、正面図及び右側面図である。図3は、該表示具100の分解斜視図である。
図1及び図2に示すとおり、表示具100は、設置されたときに(室内側)壁と略平行に機器類から離隔する方向に延出するフレーム部材101と、該フレーム部材101を機器類に対して固定するための固定部材111と、該フレーム部材101に着設された垂下部材121とを備える。フレーム部材101は、壁裏空間において、壁における点検口の開口領域、及び、開口領域が壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間を表示する表示部として形成された(図9等参照)。また、固定部材111は、表示部が開口領域及び点検空間を表示可能な位置に、表示部を固定する固定部として形成された(図9等参照)。さらに、垂下部材121は、ユーザの目に付き易いようにフレーム部材101から下方に垂れ下がって表示具100の存在を工事者に気付かせるように形成された。
フレーム部材101は、基端から先端に向けて長尺に延びる一対の延設部102,102と、該一対の延設部102,102の先端に架け渡され、これらを連結する架橋部106とを有する。フレーム部材101は、一対の延設部102,102と架橋部106とによって、基端側に開放されたコ字状の枠形状を有する。
一対の延設部102は、それぞれ長尺の板状に形成されており、互いに対向する内面、及び、その反対側を向く外面を有する。延設部102は、設置されたときに機器類から離隔する方向に延出し、表示部として、壁上に設置される予定の点検口の開口領域を表示可能な長さを有する。また、一対の延設部102,102は、表示部として、該開口領域を表示可能な距離で離間している。そして、各延設部102の機器類(又は固定部材111)よりも基端側には、機器類(固定対象)の外面に当接して係合する係合部103が形成されている。
架橋部106は、一対の延設部102,102が平行に且つ所定の距離で離間した状態を維持するように、一対の延設部102,102を連結している。図3に示すように、架橋部106の一端は、一方の延設部102の内面に固定されている。すなわち、架橋部106は、一端に固定端106aと、他端に自由端106bとを有し、固定端106を支点に傾動変形可能である。つまり、架橋部106は、一方の延設部102に重合した位置から、他方の延設部102に向けた位置へと移動可能である。架橋部106の自由端106b付近の下縁には、下方に開口する組付け溝106cが形成されている。また、他方の延設部102の上縁には、上方に開口する第1連結溝107が形成されている。第1連結溝107は、長手方向において、架橋部106の固定端106aと同じ位置に配置されている。そして、架橋部106の組付け溝106cが、他方の延設部102の第1連結溝107上に配置されて互いに組み合っている。これにより、架橋部106の自由端106bが他方の延設部102に固定される。さらに、他方の延設部102の下縁には、下方に開口する第2連結溝108が形成されている。第2連結溝108は、第1連結溝107よりも基端側に位置している。図4等で後述する第2形態の表示具100’において、他方の延設部102が上下逆さまに配置されて、架橋部106の組付け溝106cが、第2連結溝108上に配置される。
各延設部102の基端側の部位には、固定部材111が延設部102に対して直交するように着脱自在に取り付けられている。固定部材111は、図3に示すように、延設部102と別体であり、長手状の板形状を有する。固定部材111の長さは延設部102の長さよりも短い。固定部材111は、基端側を向く裏面と先端側を向く表面を有し、その裏面において、機器類の外面に当接して固定される当接面112を有する。本実施形態では、固定部材111は、養生テープや両面テープなどによって機器類の外面に対して、事後的に取り外し容易であるように貼り付けられる。
固定部材111には、その長手方向に沿って延びる第1スリット113及び第2スリット114が形成されている。固定部材111は、第1及び第2スリット113,114に挿通されて延設部102に一体化されるように構成されている。第1スリット113及び第2スリット114は同じスリット長を有するが、第2スリット114は、第1スリット113よりも大きいスリット幅を有する。そして、各延設部102の外面には、固定部材111の先端側への移動を規制するための係止片104が設けられている。つまり、延設部102は、係止片104によって肉厚な箇所(段差)を有する。第1スリット113は、延設部102の基端(薄肉の箇所)の通過を許容するが、係止片104の通過を規制するスリット幅を有する。すなわち、図7(a)に示すように、係止片104の基端側の端面が、先端側への移動する固定部材111を係止する第1係止部104aとして機能する。つまり、第1係止部104aが固定部材111を延設部102の所定位置で係止することで、固定部材111の位置決めがなされる。ここで、固定部材111から延設部102の先端までの長さが、フレーム部材101の機器類からの延出長さに相当する。他方、第2スリット114は、係止片104によって肉厚な箇所の通過を許容するスリット幅を有する。後述する表示具100の第2形態(図4〜図6参照)において、係止片104の先端側の垂直方向の突起又は段差(第2係合部104b)が、第2スリット114の周縁と係合することで、先端側への移動する固定部材111を所定位置で係止する。
そして、フレーム部材101は、一対の延設部102、架橋部106によりコ字形状を形成する。フレーム部材101が、機器類の外面に取着されたときに、機器類の外面と共働して、開口領域の外周を壁裏空間から包囲可能又は挟み込み可能な形状寸法を有する枠を形成する。換言すると、この閉塞された枠の内側には、開口領域及び点検空間が包含される。本実施形態において、フレーム部材101による枠の内寸形状が、壁に穿設予定の点検口の開口領域の寸法形状と実質的に同じであることが好ましい。フレーム部材101による枠の内寸形状が、開口領域の寸法形状に対応していることにより、工事者が開口領域の位置を正確に把握することができ、壁裏空間をより無駄なく利用することが可能となるからである。または、フレーム部材101の内寸形状は、開口領域の輪郭を工事者に想起させるべく、開口領域と相似形状であることが好ましい。なお、本実施形態の表示具100では、限定されないが、600mm角の開口(開口領域)を有する点検口に対応するように、フレーム部材101の延出長さ及び幅(内寸)は、約600mmである。
本実施形態では、フレーム部材101は、紙製段ボールから形成された。紙製段ボールは、可燃物であることから、ごみとしての分別処理がし易く、尚且つ、安価であるという利点がある。さらに、紙製段ボールは、緩衝材としての機能も有することから、フレーム部材101を折り畳んで、緩衝材として機器類と一緒に梱包することも可能である。しかしながら、本発明のフレーム部材は、木材、金属、合成樹脂などの任意の材質で形成されてもよい。
さらに、一対の延設部102の間には、垂下部材121が架設されている。垂下部材121は、平面状に延在し、布やフィルムなどの柔軟な素材から形成されている。垂下部材121は、一端から他端まで所定の長さで延在し、一端が一方の延設部102に取着され、他端が他方の延設部102に取着されている。垂下部材121の長さは、一対の延設部102,102間の距離よりも大きい。そのため、垂下部材121は、フレーム部材101から下方に垂れ下がっている。垂下部材121は、例えば、壁設置後に点検口へと垂れ下がることにより、表示具100の存在を工事者に気付かせるように機能する。
本実施形態の表示具100は、異なる形状寸法の開口領域に対応するように、その枠の寸法形状を、図1乃至図3に示した第1形態から変更するように変形可能である。図4乃至図6は、より小さい形状寸法の開口領域に対応するように変形した第2形態の表示具100’を示している。
図4乃至図6に示すように、表示具100’では、一方の延設部102に対して他方の延設部102が近接するとともに、他方の延設部102が上下逆さまに配置されている。本実施形態では、垂下部材121は、垂下部材121を延設部102に巻き付けて、その垂れ下がる量が調整されている。しかしながら、垂下部材121を延設部102に巻き付けることなく、一対の延設部102,102が近接した分、垂下部材121をより下方に垂れ下がるようにしてもよい。また、固定具111も同様に上下逆さまに配置されている。そして、固定具111の幅広の第2スリット114に、延設部102の基端側が挿通している。第2スリット114が係止片104の第1係止部104aの通過を許容することから、固定部材111は、第1形態と比べて、延設部102のより先端側に配置されている。そして、図7(b)に示すように、第2スリット114の周縁が係止片104の第2係止部104bに係止されることにより、固定部材111が延設部102上で位置決めされている。よって、本実施形態の表示具100,100’において、固定部材111は、フレーム部材101の機器類からの延出長さを開口領域のサイズに応じて段階的に調整可能であるようにフレーム部材101を固定することが可能である。また、架橋部106は、一方の延設部102から他方の延設部102に対して斜めに架け渡るとともに、一方の延設部102の組付け溝106cが第2連結溝108上に配置されて互いに組み合っている。よって、本実施形態の表示具100,100’は、フレーム部材101の幅も同様に段階的に調整することが可能である。
すなわち、第2形態の表示具100’では、フレーム部材101は、第1形態よりも小さい範囲を包囲又は挟み込んで表示することが可能な枠を形成している。具体的には、この変形した表示具100’では、450mm角の開口(開口領域)を有する点検口に対応するように、フレーム部材101の延出長さ及び幅(内寸)は、約450mmである。
また、図8に示す表示具100”のように、表示具100はコンパクトに折り畳み可能である。すなわち、図1又は図4の形態から、フレーム部材101から固定部材111を取り外すとともに、フレーム部材101の架橋部106の自由端106bを他方の延設部102から取り外して一方の延設部102に重合させる。そして、垂下部材121によって連結された一対の延設部102,102を近接させることにより、表示具100をコンパクトに折り畳むことができる。このコンパクトな形態では、上述したように、表示具100は、緩衝材として機器類13等と一緒に梱包され得る。
次に、図9乃至図11を参照して、外壁側の構造壁とともに二重天井を構成する室内側壁(又は壁)が構築される予定の壁裏空間において、機器類13に対して表示具100が設置された設置構造10について説明する。図9は、本発明の一実施形態の設置構造10を模式的に示す概略斜視図である。図10は、該設置構造10の概略側面図である。図11は、該設置構造10の概略平面図である。ここで、裏面側に壁裏空間を定める室内側壁(又はその設置予定箇所)は、符号11で表される。配線・配管材の配設空間(又はその設置予定箇所)は、符号14で表される。点検口を構築するために室内側壁に穿孔される開口領域は、符号15で表される。開口領域が室内側壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間は、符号16で表される。
機器類13は、函形状を有し、1つの側面に保守点検対象部分13aを有する。例えば、保守点検対象部分13aは、空気調和機や換気扇などのフィルタや配管接続部であり得る。点検口は、壁裏空間の機器類13に対して所定の位置関係で配置される。点検口は、一般的に、通常時に蓋によって閉鎖される開口である。本実施形態の設置構造10では、点検口は、室内側(壁表)から保守点検対象部分13aにアクセス可能であるように、機器類13の保守点検対象部分13aが設けられた側面に隣接した位置に設置される。そして、設計図書等により、点検口を設置することを目的に壁11に開口を形成すべく、所定の大きさ(ここでは、600mm角)の開口領域15の設置範囲が機器類13に隣接して仮想の室内側壁11上に定められる。そして、工事者は、開口領域15に連設された点検空間16を介して、保守点検対象部分13aを保守点検することになる。
当該設置構造10では、表示具100は、機器類13の保守点検対象部分13aを有する側面に固定されている。より詳細には、固定部材111の当接面112が機器類13の側面に当接し、養生テープ等によって固定部材111が機器類13の側面に貼り付けられている。このとき、延設部102の基端側の係合部103が機器類13の底面に当接している。係合部103が機器類13の底面に係合することによって、表示部100の先端が下方に傾動して機器類13から脱落することが抑えられる。
フレーム部材101は、室内側壁11と略平行に機器類13から離隔する方向に所定の長さで延出している。また、フレーム部材101は、開口領域15の外周を壁裏空間から包囲可能又は挟み込み可能な枠形状をなしている。そして、固定部材111は、フレーム部材101の枠の内側に開口領域15及び点検空間16を配置するようにフレーム部材101を固定している。すなわち、フレーム部材101は、固定部材111によって固定された状態で、壁11に投影されたときに所定の範囲を表示する形状を有し、所定の範囲は、開口領域15及び点検空間16を少なくとも包含している。これにより、フレーム部材101は、表示部として、壁11上の点検口の開口領域15、及び、開口領域15が壁11から壁裏側に直線的に延長された点検空間16を表示している。工事者は、表示部の表示に従って、壁裏空間に配線・配管材の配設空間14において適切に配線・配管材を配設することが可能となる。換言すれば、本実施形態の表示具100の存在によって、工事者が開口領域15及び点検空間16に干渉するように配線・配管材を誤って配設することが防止される。
また、垂下部材121は、フレーム部材101から室内側壁11の設置予定位置に向けて垂れ下がっている。この垂下部材121は、工事者の目に付きやすいことから、工事者に表示部100の存在を気付かせることができる。表示部100は、壁裏空間において配設空間14に配線・配管材を適切に配設した後であって壁11を構築する前の段階で除去されることが好ましい。この垂下部材121は、工事者が壁を構築する前に表示部100を除去し忘れることを防止するように働く。また、たとえ壁11を構築した後であっても、垂下部材121が点検口から室内側に臨むことによって、表示部100が壁裏空間に残っていることを工事者に気付かせることができる。
続いて、本実施形態の表示具100を用いた、壁裏空間に配線・配管材が敷設される壁の所定位置に点検口を設置する方法について説明する。
まず、壁裏空間の所定位置に設置された機器類13に対して表示具100を取り付けて設置構造10を構築する方法を説明する。配線・配管材が敷設される前であって壁11が設置される前に、点検口の開口領域15及び点検空間16を表示する表示具100を壁裏空間に固定する。フレーム部材101の枠の内側に、点検口が設置される開口領域15及び点検空間16を配置するようにして、表示具100を固定部材111を介して機器類13に対して固定する。本実施形態では、固定部材111は、養生テープや両面テープ等の粘着テープによって機器類13の外面に簡単に貼り付けられる。なお、機器類13に隣接した位置に点検口が設置される場合、表示具100は、固定部材111を介して機器類13に直接固定されることが好ましい。しかしながら、機器類13と点検口とが所定距離で離隔している場合、表示部(フレーム部材101)が開口領域15及び点検空間16を表示する限りにおいて、表示具100は、延長金具等を介して機器類13に間接的に固定されてもよく、あるいは、点検口の設置位置近くの構造物に固定されてもよい。すなわち、表示具100を機器類13い対して所定位置に固定することにより、設置予定の点検口の開口領域15及び点検空間16を表示する設置構造10を簡単に構築することができる。
次に、表示具100の表示に従って、開口領域15が壁11から壁裏側に直線的に延長された点検空間16を避けて配線・配管材を壁裏空間の配設空間14に敷設する。工事者は、フレーム部材101の外側の配設空間14を視覚的に確認することができるので、配線・配管材を配設空間14に間違えることなく配設することができる。
配線・配管材を配設空間14に配設した後、表示具100を壁裏空間から除去する。このとき、フレーム部材101から垂下部材121が垂れ下がっていることにより、工事者は、表示具100の存在に気付きやすく、当該工程が忘れられることが防止される。また、表示具100は、粘着テープで簡易的に機器類13に貼り付けされているだけなので、機器類13から簡単に取り外すことが可能である。
表示具100を機器類13から取り除いた後、壁11を構築し、壁11の開口領域15を穿孔して、壁に開口を形成する工程が続く。そして、開口に点検口を設置することによって、壁11の所定位置に点検口を設置することができる。なお、機器類が空気調和機である場合、別途、壁に吹き出し口用の穴を形成する必要があるが、ここでは、その説明を省略する。
なお、表示具100を壁裏空間から除去する工程が、壁11を設置する工程の前に行われなかった場合、壁11に開口を形成する工程の少なくとも後に実施されてもよい。例えば、壁11の開口領域15に開口を形成した後、当該開口から表示具100を取り出してもよい。または、開口に点検口を設置した後、点検口を開いて、その開口から表示具100を取り出してもよい。表示具100の垂下部材121が開口に向けて垂下していることから、工事者は表示具100を除去し忘れたことに比較的容易に気付くことができる。ここで、表示具100はコ字形状を有しているため、機器類13から取り外した後、壁裏空間でその姿勢を変化させることで、壁11に設置した点検口の開口から引き出し可能である。あるいは、表示具100を、壁11に設置した点検口の開口を通過可能な形状に変形させることで、開口から引き出し可能である。具体的には、表示具100のフレーム部材101は、架橋部106の固定端106aを第1連結溝107から取り外すことにより、一対の延設部102,102が近接するように変形可能である。さらに、表示具100は、紙製段ボールなどの脆い材料からなる場合、表示具100を破断、切断又は折り曲げ等することによって開口から取り出してもよい。
以下、本発明に係る一実施形態の表示具100の作用効果について説明する。
本実施形態の表示具100によれば、壁裏空間において、固定部としての固定部材111によって所定位置に固定された表示部としてのフレーム部材101が、壁11上の点検口の開口領域15とともに、開口領域15に連設された点検空間16の位置をも表示することによって、工事者が誤って開口領域15およびその直上の点検空間16に配線・配管材等を敷設することを予防することができる。特には、工事者は、壁11の設置や、配線・配管材の敷設の前段階であっても、表示具100の表示によって、壁裏空間における点検口の開口領域15及び点検空間16の設置予定箇所を視覚的に確認することができる。したがって、本実施形態の表示具100は、配線・配管材等の敷設ミスを効果的に減少させることが可能である。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態や変形例を取り得る。以下、本発明の別実施形態を説明する。各実施形態において、下二桁の符番が共通する構成要素は、特定のない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
(1)本発明の表示具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。すなわち、表示具の表示部は、開口領域及び点検空間を表示可能であればよく、壁に投影されたときに開口領域を包囲可能な枠形状を有していなくてもよい。例えば、図12の表示具200は、フレーム部材201、固定部材211、及び、垂下部材212を備える。フレーム部材201は、直線状に延びる一対の延設部202,202のみからなり、その先端側が開放されている。当該形状のフレーム部材201であっても、壁に投影されたときに、一対の延設部202,202の間に所定の範囲を表示することができ、表示部として、開口領域及び点検空間を表示することが可能である。
(2)本発明の表示具は、上記実施形態に限定されず、種々の形態を取り得る。すなわち、表示具の表示部は、開口領域及び点検空間を表示可能であればよく、壁に投影されたときに開口領域を包囲可能な枠形状を有していなくてもよい。例えば、図13の表示具300は、フレーム部材301を備えてなる。図13のフレーム部材301は、先端側に開放され、且つ、側方にも開放されているが、中央に十字形状を有することによって、壁に投影されたときに、その下方に所定の範囲を表示することができ、表示部として、開口領域及び点検空間を表示することが可能である。つまり、フレーム部材301は、開口領域と相似形状でなくてもよい。さらに、本実施形態の表示具300では、フレーム部材301の基端側の当接面312が、機器類の外面に当接し、粘着テープ等を介して機器類に固定される固定部として構成されている。すなわち、固定部は、表示部と別体でなくてもよく、表示部に渾然一体に形成されてもよい。
(3)上記実施形態では、垂下部材は、シート状に構成されたが、工事者の目に付くような垂れ下がる部材であれば任意に選択され得る。例えば、垂下部材は、紐であってもよいお。また、一対の延設部の間に架け渡らずに、一方の延設部から垂れ下がるように配置されてもよい。あるいは、垂下部材は、省略されてもよい。
(4)上記実施形態では、表示具の延設部に対する固定部材の位置決めの段差が2箇所に形成されたが、本発明はこれに限定されず、延設部の3箇所以上に形成されてもよい。あるいは、延設部に位置決めの段差を形成せずに、固定部材が接着剤等で延設部の所定位置に一体化されてもよい。
(5)上記実施形態では、表示具のフレーム部材の架橋部を組み付けるための連結溝が延設部の2箇所に形成されたが、本発明はこれに限定されず、延設部の3箇所以上に形成されてもよい。連結溝の数を増やすことによって、一対の延設部の距離を段階的に変更することができる。
(6)上記実施形態では、表示具のフレーム部材は、架橋部の連結を解除することによって変形可能になるが、本発明はこれに限定されない。例えば、フレーム部材は、自在に折り畳み及び展開変形可能なリンク機構として構成されてもよい。
(7)上記実施形態では、表示部は、板部材を組み合わせたフレーム部材で構成されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示部は、開口領域及び点検空間を表示可能な形状であれば、棒材や竹ひごであってもよい。
(8)上記実施形態では、点検口の開口領域が正方形であるが、本発明はこれに限定されず、開口領域は種々の形状を取り得る。例えば、開口領域の輪郭は、円、楕円、長円、三角形、他の多角形状等であってもよい。
(9)上記実施形態では、表示部としてのフレーム部材は、開口領域を包含するように構成されたが、本発明はこれに限定されない。本発明において、表示部の面積は、開口領域及び点検空間を表示可能であれば、開口領域よりも小さく、あるいは、開口領域が表示部によって壁に投影された範囲からはみ出してもよい。すなわち、表示部は、壁上の開口領域に少なくとも部分的に重合することにより、開口領域の位置を表示することができる。
(10)上記実施形態では、点検口は機器類の側面に隣接して設置されたが、本発明はこれに限定されず、機器類の点検口の設置位置は、機器類に対して如何なる位置に定められてもよい。例えば、機器類の底面に保守点検対象部分がある場合、機器類の直下に点検口が設置される。この場合、表示具は、開口領域及び点検空間を表示するように壁と機器類との間に設置され得る。
(11)上記実施形態では、全体が壁裏空間に設置された機器類が例示されたが、本発明はこれに限定されない。例えば、機器類は、その一部が室内又は壁表側に露出したり、突出するものであってもよい。このとき、表示具は、設置予定の壁と干渉するように機器類に対して配置されてもよい。表示部が壁の設置高さに配置される場合、壁の設置の際の障害となるため、工事者が表示部を除去し忘れることを防止することができる。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
10 設置構造
11 壁(室内側壁)
13 機器類
13a 保守点検対象部分
14 配線・配管材の配設空間
15 開口領域
16 点検空間
100 表示具
101 フレーム部材(表示部)
102 延設部
103 係合部
104 係止片
104a 第1係止部
104b 第2係止部
106 架橋部
106a 固定端
106b 自由端
106c 組付け溝
107 第1連結溝
108 第2連結溝
111 固定部材(固定部)
112 当接面
113 第1スリット
114 第2スリット
121 垂下部材

Claims (11)

  1. 壁裏空間の機器類を保守点検するために壁に形成される点検口の設置予定位置を表示する表示具であって、
    前記壁における前記点検口の開口領域、及び、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間を表示する表示部と、
    前記表示部が前記開口領域及び前記点検空間を表示可能な位置に、前記表示部を固定する固定部と、を備えることを特徴とする表示具。
  2. 前記点検口は、壁裏空間の機器類に対して所定の位置関係で配置され、前記固定部は、前記表示部を前記機器類に固定することを特徴とする請求項1に記載の表示具。
  3. 前記表示部は、前記固定部によって固定された状態で、前記壁に投影されたときに所定の範囲を表示する形状を有し、前記所定の範囲は、前記開口領域を少なくとも包含することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示具。
  4. 前記表示部は、前記開口領域の外周を壁裏空間から包囲可能又は挟み込み可能な枠形状を有するフレーム部材として形成され、
    前記固定部は、前記フレーム部材の枠の内側に前記点検空間を配置するように前記フレーム部材を固定することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の表示具。
  5. 前記フレーム部材は、壁裏空間で姿勢を変化させることで、前記壁に設置した前記点検口の開口から引き出し可能であることを特徴とする請求項4に記載の表示具。
  6. 前記フレーム部材は、前記壁に設置した前記点検口の開口を通過可能な形状に変形可能であることを特徴とする請求項4に記載の表示具。
  7. 前記機器類は、二重天井を構成する室内側壁の壁裏空間に設置され、
    前記室内側壁と略平行に前記機器類から離隔する方向に延出するフレーム部材と、設置される前記室内側壁に向けて前記フレーム部材から垂れ下がる紐状又はフィルム状の垂下部材と、を備えることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の表示具。
  8. 前記固定部は、前記フレーム部材の前記機器類からの延出長さを前記開口領域のサイズに応じて段階的に調整可能であるように前記表示部を固定することを特徴とする請求項7に記載の表示具。
  9. 壁裏空間に配線・配管材が敷設される壁の所定位置に点検口を設置する方法であって、
    前記配線・配管材が敷設される前であって前記壁が設置される前に、前記点検口の開口領域、及び、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間を表示する表示具を前記壁裏空間に固定する工程と、
    前記表示具の表示に従って、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された点検空間を避けて前記配線・配管材を前記壁裏空間に敷設する工程と、
    前記壁を設置する工程と、
    前記壁の前記開口領域を穿孔して、前記壁に開口を形成する工程と、
    前記開口に前記点検口を設置する工程と、
    を含むことを特徴とする方法。
  10. 前記表示具を前記壁裏空間から除去する工程をさらに含み、
    前記表示具を前記壁裏空間から除去する工程は、前記配線・配管材を前記壁裏空間に敷設する工程の後であって前記壁を設置する工程の前、または、前記壁に開口を形成する工程の少なくとも後に実施されることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 配線・配管材が敷設される壁裏空間の壁に形成される開口の設置予定位置を表示する方法であって、
    前記配線・配管材の敷設前であって前記壁が設置される前に、前記壁に開口を形成する予定の開口領域、又は、前記開口領域が前記壁から壁裏側に直線的に延長された空間を表示する表示具を壁裏空間に配置することを特徴とする方法。
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