JP2021063894A - 光コネクタ - Google Patents

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Motonori Miyanari
素範 宮成
原田 剛
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Abstract

【課題】通信の信頼性を向上可能な光コネクタを提供すること。【解決手段】光コネクタ1は、複数の光電変換素子13、及び、複数の光電変換素子13を保持する筐体11、を有する光電変換モジュール10と、複数の光電変換素子13の各々に対応する複数のレンズ部22、及び、複数のレンズ部22を保持する保持部21、を有するレンズ体20と、を備える。筐体11及び保持部21の一方が有する凹部24と他方が有する凸部16とが嵌め合わされるように配置されて構成される遮光構造を、一の光電変換素子13に対応する光路と他の光電変換素子13に対応する光路とに挟まれる位置に有する。保持部21は、複数のレンズ部22を通過する光を吸収可能な材料から構成される。【選択図】図3

Description

本発明は、光コネクタに関する。
従来から、光ファイバと電子機器との接続や光ファイバ同士の接続を目的として、光コネクタが用いられている。例えば、従来の光コネクタの一つは、発光素子および受光素子が実装された基板が筐体に保持された光電変換モジュール(例えば、FOT:Fiber Optical Transceiver)と、発光素子および受光素子の各々に対応した2つのレンズと、を備える(例えば、特許文献1を参照。)。
特開2011−100033号公報
上述した従来の光コネクタは、発光素子側の光路および受光素子側の光路の一方から他方に向けて光が漏出することに起因する信号品質の低下(いわゆるクロストーク)が生じることを抑制するべく、2つのレンズを保持するハウジングから突出する隔壁を、発光素子と受光素子との間を遮りながら基板に押し当てるようになっている。しかし、一般にハウジングや基板は樹脂材料の成形体であるため、製造上の公差などに起因し、隔壁と基板との間などに隙間が存在し得る。この隙間は上述した光の漏出の原因となり得るため、従来の光コネクタのような隔壁を設けても、クロストークの発生を十分に抑制できない可能性がある。そこで、光路間における光の漏出を出来る限り抑制し、光コネクタを介した通信の信頼性を向上させることが望まれる。
本発明の目的の一つは、通信の信頼性を向上可能な光コネクタを提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る光コネクタは、下記[1]〜[2]を特徴としている。
[1]
複数の光電変換素子、及び、前記複数の前記光電変換素子を保持する筐体、を有する光電変換モジュールと、
前記複数の前記光電変換素子の各々に対応する複数のレンズ部、及び、前記複数の前記レンズ部を保持する保持部、を有するレンズ体と、
を備える、光コネクタであって、
前記筐体及び前記保持部の一方が有する凹部と他方が有する凸部とが嵌め合わされるように配置されて構成される遮光構造を、一の前記光電変換素子に対応する光路と他の前記光電変換素子に対応する光路とに挟まれる位置に有する、
光コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載の光コネクタにおいて、
前記保持部は、
前記複数の前記レンズ部を通過する光を吸収可能な材料から構成される、
光コネクタであること。
上記[1]の構成の光コネクタによれば、一の光電変換素子に対応する光路と他の光電変換素子に対応する光路とに挟まれる位置に、光電変換モジュールの筐体およびレンズ体の保持部によって構成される遮光構造が設けられる。この遮光構造は、筐体及び保持部の一方が有する凹部と他方が有する凸部とが嵌め合わされることで、構成される。この遮光構造は、凹部と凸部とが十分に密着する場合はもちろん、仮に製造上の公差などに起因して凹部と凸部との間に隙間が存在する場合であっても、その隙間を通り抜けようとする光の経路を長くする形状(いわゆるラビリンス形状)を有するため、従来のコネクタのように単に隔壁を設ける場合に比べ、優れた遮光機能を発揮する。例えば、そのような隙間に侵入した光は、隙間を画成する凹部や凸部の壁面に入射および反射を繰り返す毎にその壁面に吸収されて徐々に減衰し、隙間から漏れ出すことが抑制される。その結果、一方の光路と他方の光路とを適正に光学的に隔離できる。したがって、本構成の光コネクタは、従来の光コネクタに比べてクロストークの発生を抑制でき、通信の信頼性を向上可能である。
なお、上記「遮光構造」は、そのような遮光構造が無い場合(例えば、従来の光コネクタのように隔壁が基板に単に押し付けられる場合)に比べて一方の光路から他方の光路へ光が漏れ出すことを抑制する機能を有していればよく、必ずしも完全にそのような光の漏出を防ぐ機能を有していなくてもよい。別の言い方をすると、上述した凸部と凹部とは、互いに完全に密着するように配置されていてもよいし、光の漏出を抑制できる程度の十分に小さな間隔をあけて配置されていてもよいし、一部分において密着し且つ他の部分において間隔をあけて配置されていてもよい。
上記[2]の構成の光コネクタによれば、複数のレンズ部を保持する保持部が、それらレンズ部を通過する光を吸収可能な材料から構成される。例えば、保持部は、黒色の樹脂から構成される。これにより、保持部は、遮光構造を構成する凹部と凸部との間に隙間が存在する場合にその隙間に侵入した光を、適正に吸収できる。また、保持部は、保持部とレンズ部との接触箇所においてレンズ部から出射する光も、適正に吸収できる。よって、一方の光路と他方の光路とが更に適正に光学的に隔離され、光コネクタを介した通信の信頼性を更に向上可能である。
本発明によれば、通信の信頼性を向上可能な光コネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態(以下、「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、回路基板に実装された本発明に係る光コネクタを示す斜視図である。 図2は、本発明に係る光コネクタの分解斜視図である。 図3(a)は、図1のA−A断面図であり、図3(b)は、図3(a)のB部の拡大図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る光コネクタ1について説明する。図1に示すように、光コネクタ1は、回路基板2に実装され、且つ、相手側光コネクタ(図示省略)に嵌合されて使用される。光コネクタ1と相手側光コネクタとの嵌合は、光コネクタ1の一対の筒状部36が相手側光コネクタのハウジング(図示省略)に挿入されることにより達成される。光コネクタ1と相手側光コネクタとが嵌合することにより、光コネクタ1と相手側光コネクタに内蔵されている光ファイバ(図示省略)とが光学的に接続され、両者の間での光通信が可能となる。
図2に示すように、本発明の実施形態に係る光コネクタ1は、光電変換モジュール10と、レンズ体20と、ハウジング30と、シールド部材40と、を備える。光電変換モジュール10は、FOT(Fiber Optical Transceiver)とも呼ばれる。以下、説明の便宜上、図2に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。「上下方向」は、光コネクタ1と相手側光コネクタとの嵌合方向と一致している。以下、図2及び図3を参照しながら、光コネクタ1を構成する各部品について順に説明する。
光電変換モジュール10は、図2に示すように、略矩形平板状の樹脂成形体である筐体11を備える。筐体11の上面には、下方に向けて窪んだ一対の矩形状の凹部12が、前後方向に延びる隔壁15を隔てて、幅方向に並ぶように設けられている。一対の凹部12それぞれの底面の所定位置には、上方に露呈するように、光電変換素子13(図3も参照)が設けられている。
一対の光電変換素子13のうち一方は、発光側の光電変換素子13であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)等の発光素子である。一対の光電変換素子13のうち他方は、受光側の光電変換素子13であり、例えば、PD(Photo Diode)などの受光素子である。
筐体11には、インサート成形により、金属製の複数本のリードフレーム14が一体化されている。複数本のリードフレーム14は、一対の光電変換素子13と接続されていると共に、筐体11の前後方向両端面から前後方向外側且つ下方に向けて延びている。各リードフレーム14の前後方向先端部は、回路基板2のパッド上の対応する箇所にそれぞれハンダ付けされて、回路基板2の所定の回路に対して電気的に接続されることになる。
筐体11における一対の凹部12を隔てる隔壁15の上面(平面)の幅方向中央部には、上方に突出し且つ前後方向に延びる略直方体状の凸部16が設けられている(図3も参照)。隔壁15の上面に凸部16を設けたことによる作用・効果については後述する。
筐体11における幅方向両端面の前後方向中央部にはそれぞれ、幅方向外側へ突出する係止突起17が一体で形成されている。係止突起17には、シールド部材40の係止孔45(後述)の下端縁が係止されることになる。
レンズ体20は、図2に示すように、略矩形平板状の保持部21と、保持部21に保持されて保持部21から上方へ突出する一対の略円柱状のレンズ部22と、を有する。各レンズ部22は、導光性を有する透明樹脂による一体成形体であり、保持部21は、レンズ部22を通過する光を吸収可能な樹脂材料(例えば、黒色の樹脂材料)による一体成形体である。レンズ体20は、樹脂材料が異なる保持部21と一対のレンズ部22とが一体化されて構成されている。
一対のレンズ部22は、保持部21上において、幅方向に並ぶように、且つ、光電変換モジュール10の一対の光電変換素子13に対応する位置に設けられている(図3参照)。本例では、一対のレンズ部22の保持部21からの突出高さが異なっている。具体的には、本例では、一対のレンズ部22のうち、突出高さが小さい方が発光側レンズ部22aであり、突出高さが大きい方が受光側レンズ部22bである。
一対のレンズ部22の間に位置する保持部21の下面における幅方向両端部(一対のレンズ部22との境界部)には、図3に示すように、下方に突出する一対の遮光壁23が、幅方向に間隔を空けて前後方向に延びるように一体形成されている。この結果、一対のレンズ部22の間に位置する保持部21の下面には、保持部21の下面と一対の遮光壁23とにより画成される凹部24が形成されている。凹部24は、上方に窪み且つ前後方向に延びる直方体状の形状を有している。凹部24は、光電変換モジュール10の筐体11に形成された凸部16と嵌め合わされることになる。
ハウジング30は、図2に示すように、下方に開口する矩形箱状の樹脂成形体であり、レンズ体20を収容する機能を有する。ハウジング30は、略矩形平板状の天板部31と、天板部31の前後方向両端部から垂下する一対の側板部32と、天板部31の幅方向両端部から垂下する一対の側板部33と、を一体に備える。側板部32は、ハウジング30の幅方向全域に亘って連続して設けられている。側板部33は、ハウジング30の前後方向両端部近傍に設けられ、前後方向中央部には設けられていない。
側板部33の下端部には、幅方向外側に屈曲して上方に向けて延びる受け部34が一体形成されている。側板部33と受け部34との間の空間には、シールド部材40の側板部43(後述)が挿入されることになる。天板部31における幅方向両端部の前後方向中央部(側板部33が設けられていない部分)にはそれぞれ、幅方向内側に向けて窪んだ凹部35が形成されている。
天板部31には、天板部31の上面から上方へ突出すると共に上下方向に貫通する一対の略円筒状の筒状部36が一体で形成されている。一対の筒状部36は、天板部31上において、幅方向に並ぶように、且つ、レンズ体20の一対のレンズ部22に対応する位置に設けられている。一対の筒状部36には、一対のレンズ部22が挿入されることになる。
シールド部材40は、図2に示すように、1枚の金属板にプレス加工等を施すことにより形成された下方に開口する箱状体であり、ノイズ低減などを目的として設けられる。シールド部材40は、略矩形平板状の天板部41と、天板部41の前後方向両端部から垂下する一対の側板部42と、天板部41の幅方向両端部から垂下する一対の側板部43と、を一体に備える。側板部42は、ハウジング30の幅方向全域に亘って連続して設けられている。側板部43は、ハウジング30の前後方向両端部近傍に設けられ、前後方向中央部には設けられていない。
天板部41における幅方向両端部の前後方向中央部(側板部43が設けられていない部分)からはそれぞれ、片持ち梁状の係止アーム44が、下方且つ幅方向内側に向けて傾斜して延びている。係止アーム44は、幅方向に弾性変形可能となっている。係止アーム44には、矩形状の係止孔45が形成されている。
天板部41には、上下方向に貫通する一対の略円形状の貫通孔46が形成されている。一対の貫通孔46は、天板部41上において、幅方向に並ぶように、且つ、ハウジング30の一対の筒状部36に対応する位置に設けられている。一対の貫通孔46には、一対の筒状部36が挿入されることになる。
天板部41の四隅部分にはそれぞれ、片持ち梁状の押圧片47が切り起こしにより形成されている。各押圧片47は、前後方向外側且つ下方に傾斜して延びており、上下方向に弾性変形可能となっている。各押圧片47は、ハウジング30の天板部31の上面と接触することになる。
側板部43の前後方向両端部(即ち、側板部42及び側板部43が交差する部分)からはそれぞれ、ピン状の端子48が下方に突出している(計4本)。各端子48は、回路基板2に設けられた対応するスルーホールにそれぞれ挿入されてハンダ付けされることになる。以上、光コネクタ1を構成する各部品について説明した。
次いで、図2及び図3を参照しながら、光コネクタ1の組み付けについて説明する。先ず、光電変換モジュール10の上に、レンズ体20を積層するように載置する。その際、光電変換モジュール10の筐体11に設けられた凸部16とレンズ体20の保持部21に設けられた凹部24とが嵌め合わされることで、光電変換モジュール10に対するレンズ体20の位置決めがなされる(図3参照)。これにより、一対のレンズ部22が、一対の光電変換素子13の直上にそれぞれ配置される。
光電変換モジュール10にレンズ体20が載置された状態において、凸部16と凹部24とが嵌め合わされることで、一対の光電変換素子13に対応する一対の光路に挟まれる位置(即ち、一対のレンズ体20の間の位置)に、一対の光路の一方から他方に向けて光が漏出することに起因する信号品質の低下(いわゆるクロストーク)を抑制するための「遮光構造」が構成されている。
本例の「遮光構造」では、図3(特に、図3(b)参照)に示すように、製造上の公差などに起因して凹部24と凸部16との間に一対の隙間Lが形成されている。隙間Lは、光の漏出を抑制できる程度の十分に間隔が狭い隙間である。各隙間Lは、前後方向からみたときにクランク状(いわゆるラビリンス状)の形状を有し、且つ、前後方向に延びている。各隙間Lは、一対のレンズ部22の間に位置する保持部21の下面と凸部16の上面との間に存在し得る隙間S(図3参照)と、対応する凹部12(即ち、対応する光電変換素子13に対応する一対の光路)と、を連通している。
隙間Lが前後方向からみたときにクランク状(いわゆるラビリンス状)の形状を有することによる作用・効果については、後述する。なお、本例では凹部24と凸部16との間に隙間Lが存在するが、後述される作用・効果の説明から明らかなように、凹部24と凸部16とは、隙間Lを有さないように互いに完全に密着していてもよいし、一部分において密着し且つ他の部分において隙間Lと同程度の間隔をあけて配置されていてもよい。
次いで、光電変換モジュール10に載置されたレンズ体20を上から覆うように、ハウジング30をレンズ体20に組み付ける。その際、レンズ体20の一対のレンズ部22がハウジング30の一対の筒状部36に挿入されることで、レンズ体20に対するハウジング30の位置決めがなされる。これにより、ハウジング30の天板部31の下面がレンズ体20の保持部21の上面に接触し、ハウジング30の側板部32,33がレンズ体20の保持部21の側面を覆っている。
次いで、ハウジング30及びレンズ体20を光電変換モジュール10との間に上下方向に挟むように、シールド部材40を、ハウジング30の上から光電変換モジュール10に組み付ける。その際、シールド部材40の一対の係止アーム44がハウジング30の一対の凹部35により画成される空間を通過しながら、ハウジング30の一対の筒状部36がシールド部材40の一対の貫通孔46に挿入されることで、ハウジング30に対するシールド部材40の位置決めがなされる。ハウジング30の側板部32,33がそれぞれ、シールド部材40の側板部42,43により覆われる。シールド部材40の側板部43が、ハウジング30の側板部33と受け部34との間の空間に挿入される。
シールド部材40の光電変換モジュール10への組み付けは、一対の係止アーム44の係止孔45の下端縁を、係止アーム44の幅方向外側への一時的な弾性変形を伴いながら光電変換モジュール10の一対の係止突起17を乗り越えさせて、一対の係止突起17の下面に係止させることで達成される(図3参照)。これにより、光コネクタ1の組み付けが完了する。
光コネクタ1の組み付けが完了した状態では、図3に示すように、シールド部材40の各押圧片47が、ハウジング30の天板部31の上面に押圧されて、上方向に弾性変形している。この結果、各押圧片47は、下方に向けた自身の弾性復元力により、ハウジング30及びレンズ体20を、下方に(即ち、光電変換モジュール10に向けて)弾性的に押圧している。このため、押圧片47により、ハウジング30及びレンズ体20が光電変換モジュール10に向けて押し付けられた状態が維持される。
このように組み付けが完了した光コネクタ1は、図1に示すように、回路基板2に実装される。光コネクタ1の回路基板2への実装は、光電変換モジュール10の複数のリードフレーム14を回路基板2のパッド上にそれぞれハンダ付けし、且つ、シールド部材40の端子48を回路基板2のスルーホールにハンダ付けすることで達成される。
回路基板2に実装された光コネクタ1に、一対の光ファイバが内蔵されている相手側光コネクタが嵌合された状態では、回路基板2にて生成された電気信号が、発光側の光電変換素子13により光信号に変換され、変換された光信号が、発光側レンズ部22aに入射し、相手側光コネクタの一方の光ファイバへ導かれる。また、相手側光コネクタの他方の光ファイバから受光側レンズ部22bへ入射した光信号は、受光側の光電変換素子13で受光されて電気信号に変換され、変換された電気信号が、回路基板2へ伝送される。
ここで、発光側の光電変換素子13に対応する光路、及び、受光側の光電変換素子13に対応する光路のうち、一方の光路から、一方の光路側の隙間L、隙間S、他方の光路側の隙間Lを順に通過して、他方の光路に光が漏出しようとする場合を想定する。この場合、隙間Lが前後方向からみたときにクランク状(いわゆるラビリンス状)を有するため、隙間Lを通過しようとする光の経路が長くなる。このため、一方の光路から一方の隙間Lに侵入した光は、隙間Lを画成する凹部24及び凸部16の壁面に入射および反射を繰り返す毎にその壁面に吸収されて徐々に減衰していく。ここで、凹部24の壁面には、遮光壁23の下面、遮光壁23の幅方向内側側面、及び、保持部21の下面が含まれ、凸部16の壁面には、隔壁15の上面、凸部16の幅方向外側面、及び、凸部16の上面が含まれる。この結果、一方の隙間Lに進入した光が隙間Lから隙間Sに漏れ出す(よって、他方の光路に漏れ出す)ことが抑制される。
更には、上述したように、レンズ体20の保持部21は、レンズ部22を通過する光を吸収可能な樹脂材料(例えば、黒色の樹脂材料)で構成されている。よって、保持部21は、保持部21とレンズ部22との接触箇所においてレンズ部22から出射する光、並びに、隙間Lに侵入した光を吸収できる。これによっても、一方の光路から他方の光路に光が漏出することが抑制され得る。
以上、本発明の実施形態に係る光コネクタ1によれば、一の光電変換素子13に対応する光路と他の光電変換素子13に対応する光路とに挟まれる位置に、光電変換モジュール10の筐体11およびレンズ体20の保持部21によって構成される「遮光構造」が設けられる。この「遮光構造」は、保持部21が有する凹部24と筐体11が有する凸部16とが嵌め合わされることで、構成される。本例では、この「遮光構造」として、製造上の公差などに起因して凹部24と凸部16との間に隙間Lが形成されている。隙間Lは、隙間Lを通り抜けようとする光の経路を長くする形状(いわゆるラビリンス形状)を有するため、優れた遮光機能を発揮する。例えば、隙間Lに侵入した光は、隙間Lを画成する凹部24や凸部16の壁面に入射および反射を繰り返す毎にその壁面に吸収されて徐々に減衰し、隙間Lから漏れ出すことが抑制される。その結果、一方の光路と他方の光路とを適正に光学的に隔離できる。したがって、本実施形態に係る光コネクタ1は、通信の信頼性を向上可能である。
更に、本実施形態に係る光コネクタ1によれば、複数のレンズ部22を保持する保持部21が、それらレンズ部22を通過する光を吸収可能な材料(例えば、黒色の樹脂)から構成される。これにより、保持部21は、保持部21とレンズ部22との接触箇所においてレンズ部22から出射する光も、遮光構造を構成する凹部24と凸部16との間の隙間Lに侵入した光も、吸収できる。よって、一方の光路と他方の光路とが更に適正に光学的に隔離され、光コネクタ1を介した通信の信頼性を更に向上可能である。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、「遮光構造」として、光電変換モジュール10の筐体11が有する凸部16と、レンズ体20の保持部21が有する凹部24とが、光の漏出を抑制できる程度の十分に小さな隙間Lをあけて配置されている(図3(b)参照)。これに対し、「遮光構造」として、凸部16と凹部24とが、互いに完全に密着するように配置されていてもよい。更には、凸部16と凹部24とが、一部分において密着し且つ他の部分において間隔をあけて配置されていてもよい。
更に、上記実施形態では、光電変換モジュール10の筐体11が有する凸部16と、レンズ体20の保持部21が有する凹部24とが嵌め合わされることで「遮光構造」が構成されている。これに対し、上記実施形態とは逆に、光電変換モジュール10の筐体11が有する凹部と、レンズ体20の保持部21が有する凸部とが嵌め合わされることで「遮光構造」が構成されていてもよい。また、筐体11が有する凹部および凸部と、保持部21が有する複数の凸部および凹部と、が嵌め合わされることで「遮光構造」が構成されていてもよい。即ち、遮光構造を構成する凸部と凹部の具体的な形状や配置は、特に制限されない。
更に、上記実施形態では、レンズ体20が、導光性を有する透明樹脂からなるレンズ部22と、レンズ部22を通過する光を吸収可能な樹脂材料からなる保持部21とで構成されている。これに対し、レンズ体20を構成するレンズ部22及び保持部21の双方が、導光性を有する同じ透明樹脂から構成されていてもよい。
ここで、上述した本発明に係る光コネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[2]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
複数の光電変換素子(13)、及び、前記複数の前記光電変換素子(13)を保持する筐体(11)、を有する光電変換モジュール(10)と、
前記複数の前記光電変換素子(13)の各々に対応する複数のレンズ部(22)、及び、前記複数の前記レンズ部(22)を保持する保持部(21)、を有するレンズ体(20)と、
を備える、光コネクタ(1)であって、
前記筐体(11)及び前記保持部(21)の一方が有する凹部(24)と他方が有する凸部(16)とが嵌め合わされるように配置されて構成される遮光構造を、一の前記光電変換素子(13)に対応する光路と他の前記光電変換素子(13)に対応する光路とに挟まれる位置に有する、
光コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載の光コネクタ(1)において、
前記保持部(21)は、
前記複数の前記レンズ部(22)を通過する光を吸収可能な材料から構成される、
光コネクタ(1)。
1 光コネクタ
10 光電変換モジュール
11 筐体
13 光電変換素子
16 凸部
20 レンズ体
21 保持部
22 レンズ部
24 凹部

Claims (2)

  1. 複数の光電変換素子、及び、前記複数の前記光電変換素子を保持する筐体、を有する光電変換モジュールと、
    前記複数の前記光電変換素子の各々に対応する複数のレンズ部、及び、前記複数の前記レンズ部を保持する保持部、を有するレンズ体と、
    を備える、光コネクタであって、
    前記筐体及び前記保持部の一方が有する凹部と他方が有する凸部とが嵌め合わされるように配置されて構成される遮光構造を、一の前記光電変換素子に対応する光路と他の前記光電変換素子に対応する光路とに挟まれる位置に有する、
    光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタにおいて、
    前記保持部は、
    前記複数の前記レンズ部を通過する光を吸収可能な材料から構成される、
    光コネクタ。
JP2019187703A 2019-10-11 2019-10-11 光コネクタ Pending JP2021063894A (ja)

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