JP2020118862A - 光コネクタ - Google Patents

光コネクタ Download PDF

Info

Publication number
JP2020118862A
JP2020118862A JP2019010366A JP2019010366A JP2020118862A JP 2020118862 A JP2020118862 A JP 2020118862A JP 2019010366 A JP2019010366 A JP 2019010366A JP 2019010366 A JP2019010366 A JP 2019010366A JP 2020118862 A JP2020118862 A JP 2020118862A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical connector
photoelectric conversion
shield member
housing
conversion module
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019010366A
Other languages
English (en)
Inventor
土屋 和彦
Kazuhiko Tsuchiya
和彦 土屋
原田 剛
Takeshi Harada
剛 原田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yazaki Corp filed Critical Yazaki Corp
Priority to JP2019010366A priority Critical patent/JP2020118862A/ja
Publication of JP2020118862A publication Critical patent/JP2020118862A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
  • Led Device Packages (AREA)
  • Semiconductor Lasers (AREA)
  • Light Receiving Elements (AREA)

Abstract

【課題】組み立て後に分解した場合であっても本来の性能を適正に維持可能な光コネクタを提供すること。【解決手段】光コネクタ1は、光電変換素子を有し、回路基板2に接続されることになる光電変換モジュール10と、光電変換素子に対応したレンズ構造を有するレンズ体20と、レンズ体20を収容するハウジング30と、ハウジング30及びレンズ体20を光電変換モジュール10との間に挟んで光電変換モジュール10に組み付けられるとともに、回路基板2に接続されることになる、ノイズ低減用のシールド部材40と、を備える。シールド部材40は、弾性変形可能な片持ち梁状の係止アーム44を有し、係止アーム44を用いて光電変換モジュール10に組み付けられる。【選択図】図3

Description

本発明は、光コネクタに関する。
従来から、光ファイバと電子機器等との接続や光ファイバ同士の接続を目的として、光コネクタが用いられている。光コネクタは、例えば、光電変換素子を有する光電変換モジュール(例えば、FOT。Fiber Optical Transceiver)と、光電変換モジュールを収容する樹脂製のハウジングと、ハウジングを覆うように取り付けられるノイズ低減用の金属製のシールドケースと、を備える。シールドケースは、通常、ノイズ源となる外部からの電界等を遮断するとともに、遮断時に生じたノイズ電流等をグラウンド等に放出するように構成される。
例えば、従来の回路基板への実装用の光コネクタの一つでは、ノイズ電流等を回路基板内のノイズ放出用回路に逃がすためのピン状の端子が、シールドケースに設けられている。このピン状の端子は、光コネクタを回路基板に実装する際、回路基板に設けたスルーホールに挿入された状態でハンダ付けされ、ノイズ放出用回路に電気的に接続されることになる(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−215276号公報
上述した従来の光コネクタでは、シールドケースに設けられた係止片をハウジングに設けられた係止部に係止させる(引っ掛ける)ことで、シールドケースがハウジングに固定されるようになっている。ところで、光コネクタを組み立てる際に誤った部品の組み付けや必要な部品の組み付け忘れ等が生じると、ハウジングに固定されているシールドケースをハウジングから取り外す場合がある。この場合、係止片が係止部から離れるように、シールドケースの一部を撓ませるように変形させることになる。このときにシールドケースに及ぼされた外力の大きさによっては、シールドケースに塑性変形が生じる可能性がある。
シールドケースに塑性変形が生じると、例えば、シールドケースのピン状の端子と回路基板のスルーホールとの位置合わせが困難になり、回路基板への光コネクタの適正な実装が困難になる可能性がある。また、シールドケースの係止片とハウジングの係止部との係合が困難になり、ハウジングへのシールドケースの適正な固定が困難になる可能性がある。このように、光コネクタを組み立て後に分解することに起因し、光コネクタとしての本来の性能(例えば、回路基板への実装の容易さや、各部品の組付性)が損なわれる可能性がある。しかし、光コネクタの品質管理や保守性向上の観点などから、本来の性能を損なうことなく光コネクタを分解可能であることが望ましい。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、組み立て後に分解した場合であっても本来の性能を適正に維持可能な光コネクタ、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る光コネクタは、下記[1]〜[4]を特徴としている。
[1]
光電変換素子を有し、回路基板に接続されることになる光電変換モジュールと、
前記光電変換素子に対応したレンズ構造を有するレンズ体と、
前記レンズ体を収容するハウジングと、
前記ハウジング及び前記レンズ体を前記光電変換モジュールとの間に挟んで前記光電変換モジュールに組み付けられるとともに、前記回路基板に接続されることになる、ノイズ低減用のシールド部材と、
を備える、光コネクタであって、
前記シールド部材は、
弾性変形可能な片持ち梁状の係止アームを有し、前記係止アームを用いて前記光電変換モジュールに組み付けられる、
光コネクタであること。
[2]
上記[1]に記載の光コネクタにおいて、
前記シールド部材は、
前記光電変換モジュールに組み付けられた状態にて前記ハウジングを前記光電変換モジュールに向けて弾性的に押圧する押圧片を有する、
光コネクタであること。
[3]
上記[2]に記載の光コネクタにおいて、
前記押圧片は、
前記シールド部材と前記ハウジングとの間に隙間を画成し、
前記係止アームは、
前記光電変換モジュールに係止される係止部と、前記係止部に連結し且つ前記シールド部材の組付方向に対して傾斜した傾斜連結部と、を有し、
前記レンズ体は、
当該レンズ体が熱膨張したとき、前記傾斜連結部に接触しながら前記傾斜連結部に沿って摺動することにより、前記組付方向における前記隙間に近付く向きに案内される、ように構成される、
光コネクタであること。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の光コネクタにおいて、
前記係止アームは、
前記シールド部材の側壁よりも前記シールド部材の内側に向けて延びる、
光コネクタであること。
上記[1]の構成の光コネクタは、シールド部材に設けられた片持ち梁状の係止アームを用いて、シールド部材が光電変換モジュールに組み付けられる。ここで、片持ち梁状の係止アームは、通常、柔軟性に優れ、容易に弾性変形が可能である。そのため、例えば、光コネクタの組み立て後の分解の際、作業者が容易に制御可能な程度の小さな力で、係止アームを光電変換モジュールから引き離すように変形させ得る。換言すると、過大な外力が誤って係止アームに及ぼされ難い。よって、従来の光コネクタのようにシールド部材の単なる壁面に係止片が設けられる場合に比べ、意図しない塑性変形がシールド部材(即ち、係止アーム)に生じ難い。その結果、光コネクタを分解した後に再度組み立てた場合であっても、シールド部材自体の変形が抑制され、且つ、シールド部材が適正に光電変換モジュールに組み付けられる。したがって、本構成の光コネクタは、組み立て後に分解した場合であっても本来の性能を適正に維持可能である。
上記[2]の構成の光コネクタによれば、押圧片により、ハウジング(及び、ハウジングに収容されたレンズ体)が光電変換モジュールに向けて押し付けられる。これにより、実際に光コネクタが使用される際、衝撃や振動などの外力が光コネクタに及んでも、レンズ体と光電変換素子との相対位置が適正に維持され得る。その結果、光コネクタを介した信号の伝送品質を向上できる。
上記[3]の構成の光コネクタによれば、実際に光コネクタが使用される際、周辺環境の温度や光コネクタ自体の作動熱などに起因して光コネクタを構成する部品(特に、一般に樹脂製のハウジングやレンズ体など)が熱膨張した場合、レンズ体がシールド部材の傾斜連結部に沿って摺動しながら、シールド部材とハウジングとの間の隙間に近付く向きに案内される。逆に言えば、光コネクタを構成する部品が熱膨張した場合であっても、それら部品が回路基板に近付く向きには変形し難い。よって、光コネクタに熱膨張が生じても、光コネクタと回路基板との間の接続に用いられるハンダ等に過大な外力が及び難く、ハンダ等に変形やクラック等が生じることを抑制できる。
上記[4]の構成の光コネクタによれば、係止アームがシールド部材の側壁の内側に存在するため、係止アームがシールド部材の側壁の外部に延びる場合に比べ、係止アームに周辺部材などが意図せず衝突する等の不具合が生じ難い。よって、そのような意図しない外力によってシールド部材と光電変換モジュールとの組み付けが解除されることや、係止アームの想定外の塑性変形を、より確実に抑制できる。
本発明によれば、組み立て後に分解した場合であっても本来の性能を適正に維持可能な光コネクタを提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための最良の形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、回路基板に実装された本発明に係る光コネクタと、光コネクタに嵌合される相手側光コネクタと、相手側光コネクタに接続される光ファイバと、を示す斜視図である。 図2は、回路基板に実装された本発明に係る光コネクタの斜視図である。 図3は、本発明に係る光コネクタの分解斜視図である。 図4は、図3に示すシールド部材の平面図である。 図5は、図2のA−A断面図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る光コネクタ1について説明する。図1及び図2に示すように、光コネクタ1は、回路基板2に実装され、且つ、相手側光コネクタ3に嵌合されて使用される。
図1に示すように、相手側光コネクタ3のハウジング4の内部には、一対のフェルール5が設けられる。一対のフェルール5には、一対の光ファイバ6が挿入されて固定されている。そして、光コネクタ1の一対の筒状部37が相手側光コネクタ3のハウジング4に挿入され、光コネクタ1と相手側光コネクタ3とが図示しない係合部品または係合手段などによって相対移動不能に嵌合される。これにより、光コネクタ1と光ファイバ6とが光学的に接続され、両者の間での光通信が可能となる。
図3に示すように、本発明の実施形態に係る光コネクタ1は、光電変換モジュール10と、レンズ体20と、ハウジング30と、シールド部材40と、を備える。以下、説明の便宜上、図3に示すように、「前後方向」、「幅方向」、「上下方向」、「上」及び「下」を定義する。「前後方向」、「幅方向」及び「上下方向」は、互いに直交している。「上下方向」は、光コネクタ1と相手側光コネクタ3との嵌合方向と一致している。以下、図3〜図5を参照しながら、光コネクタ1を構成する各部品について順に説明する。
光電変換モジュール10は、図3に示すように、略矩形平板状の樹脂成形体であり、一対の矩形状のFOT11(Fiber Optical Transceiver)が、幅方向に並ぶように一体で設けられている。一対のFOT11それぞれの所定位置には、上方に露呈するように、光電変換素子12(図5参照)が設けられている。
一対のFOT11のうち一方のFOT11は発光側FOTである。発光側FOT11の光電変換素子12は、例えば、LED(Light Emitting Diode)、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting LASER)等の発光素子である。一対のFOT11のうち他方のFOT11は受光側FOTである。受光側FOT11の光電変換素子12は、例えば、PD(Photo Diode)などの受光素子である。
光電変換モジュール10には、インサート成形により、金属製の複数本のリードフレーム13が一体化されている。複数本のリードフレーム13は、一対の光電変換素子12と接続されていると共に、光電変換モジュール10の前後方向両端面から前後方向外側且つ下方に向けて延びている。各リードフレーム13の前後方向先端部は、回路基板2のパッド上の対応する箇所にそれぞれハンダ付けされて、回路基板2の所定の回路に対して電気的に接続されることになる。
光電変換モジュール10における幅方向両端面の前後方向中央部にはそれぞれ、幅方向外側へ突出する係止突起14が一体で形成されている。光電変換モジュール10における前後方向両端面の幅方向中央部にはそれぞれ、前後方向内側へ向けて窪んだ凹部15が形成されている。係止突起14には、シールド部材40の係止孔46a(後述)の下端縁が係止されることになる。凹部15には、レンズ体20の突起部25(後述)が挿入されることになる。
レンズ体20は、導光性を有する透明樹脂による一体成形体であり、図3に示すように、略矩形平板状の基板部21と、基板部21の上面から上方へ突出する一対の略円柱状のレンズ部22と、を一体に有する。本例では、一対のレンズ部22の基板部21からの突出高さが異なっている。一対のレンズ部22は、基板部21上において、幅方向に並ぶように、且つ、光電変換モジュール10の一対の光電変換素子12に対応する位置に設けられている。一対のレンズ部22のうち一方のレンズ部22は発光側レンズ部であり、他方のレンズ部22は受光側レンズ部である。
基板部21における幅方向両端面の前後方向中央部にはそれぞれ、幅方向内側へ向けて窪んだ凹部23が形成されている。凹部23の底面(幅方向内側端面)24は、前後方向及び上下方向に広がる平面である。基板部21の下面における前後方向両端部の幅方向中央部にはそれぞれ、下方に突出する突起部25が一体に形成されている。また、凹部23の底面24には、幅方向外側に突出する突起部26が一体に形成されている。
ハウジング30は、図3に示すように、下方に開口する矩形箱状の樹脂成形体であり、レンズ体20を収容する機能を有する。ハウジング30は、略矩形平板状の天板部31と、天板部31の前後方向両端部から垂下する一対の側板部32と、天板部31の幅方向両端部から垂下する一対の側板部33と、を一体に備える。側板部32は、ハウジング30の幅方向全域に亘って連続して設けられている。側板部33は、ハウジング30の前後方向両端部近傍に設けられ、前後方向中央部には設けられていない。側板部33の下端部には、幅方向外側に屈曲して上方に向けて延びる受け部34が一体形成されている。側板部33と受け部34との間の空間には、シールド部材40の側板部43(後述)が挿入されることになる。
天板部31における幅方向両端部の前後方向中央部(側板部33が設けられていない部分)にはそれぞれ、幅方向内側に向けて窪んだ凹部35が形成されている。凹部35の底面(幅方向内側端面)36は、前後方向に沿って延びている。
天板部31には、天板部31の上面から上方へ突出すると共に上下方向に貫通する一対の略円筒状の筒状部37が一体で形成されている。一対の筒状部37は、天板部31上において、幅方向に並ぶように、且つ、レンズ体20の一対のレンズ部22に対応する位置に設けられている。一対の筒状部37には、一対のレンズ部22が挿入されることになる。
シールド部材40は、図3に示すように、1枚の金属板にプレス加工等を施すことにより形成された下方に開口する箱状体であり、ノイズ低減などを目的として設けられる。シールド部材40は、略矩形平板状の天板部41と、天板部41の前後方向両端部から垂下する一対の側板部42と、天板部41の幅方向両端部から垂下する一対の側板部43と、を一体に備える。側板部42は、ハウジング30の幅方向全域に亘って連続して設けられている。側板部43は、ハウジング30の前後方向両端部近傍に設けられ、前後方向中央部には設けられていない。
天板部41における幅方向両端部の前後方向中央部(側板部43が設けられていない部分)からはそれぞれ、片持ち梁状の係止アーム44が、下方且つ幅方向内側に向けて一体に延びている。係止アーム44は、幅方向に弾性変形可能となっている。係止アーム44は、天板部41の幅方向両端部から下方且つ幅方向内側に傾斜して延びる平板状の傾斜連結部45と、傾斜連結部45の下端縁から下方に向けて延びる矩形枠状の係止部46と、により構成されている。係止部46には矩形状の係止孔46aが形成されている。このように、係止アーム44は、側板部43よりも幅方向内側に向けて延びている。
天板部41には、上下方向に貫通する一対の略円形状の貫通孔47が形成されている。一対の貫通孔47は、天板部41上において、幅方向に並ぶように、且つ、ハウジング30の一対の筒状部37に対応する位置に設けられている。一対の貫通孔47には、一対の筒状部37が挿入されることになる。
天板部41の四隅部分にはそれぞれ、片持ち梁状の押圧片48が切り起こしにより形成されている(図4も参照)。各押圧片48は、前後方向外側且つ下方に傾斜して延びており、上下方向に弾性変形可能となっている。各押圧片48は、ハウジング30の天板部31の上面と接触することになる。
側板部43の前後方向両端部(即ち、側板部42及び側板部43が交差する部分)からはそれぞれ、ピン状の端子49が下方に突出している(計4本)。各端子49は、回路基板2に設けられた対応するスルーホールにそれぞれ挿入されてハンダ付けされることになる。以上、光コネクタ1を構成する各部品について説明した。
次いで、図3及び図5を参照しながら、光コネクタ1の組み付けについて説明する。先ず、光電変換モジュール10の上に、レンズ体20を積層するように載置する。その際、レンズ体20の一対の突起部25が光電変換モジュール10の一対の凹部15に挿入されることで、光電変換モジュール10に対するレンズ体20の位置決めがなされる。これにより、一対のレンズ部22が、一対の光電変換素子12の直上にそれぞれ配置される(図5参照)。
次いで、光電変換モジュール10に載置されたレンズ体20を上から覆うように、ハウジング30をレンズ体20に組み付ける。その際、レンズ体20の一対のレンズ部22がハウジング30の一対の筒状部37に挿入されることで、レンズ体20に対するハウジング30の位置決めがなされる。これにより、ハウジング30の天板部31の下面がレンズ体20の基板部21の上面に接触し、ハウジング30の側板部32,33がレンズ体20の基板部21の側面を覆っている。
次いで、ハウジング30及びレンズ体20を光電変換モジュール10との間に上下方向に挟むように、シールド部材40を、ハウジング30の上から光電変換モジュール10に組み付ける。その際、ハウジング30の一対の筒状部37がシールド部材40の一対の貫通孔47に挿入されることで、ハウジング30に対するシールド部材40の位置決めがなされる。ハウジング30の側板部32,33がそれぞれ、シールド部材40の側板部42,43により覆われる。シールド部材40の側板部43が、ハウジング30の側板部33と受け部34との間の空間に挿入される。
シールド部材40の光電変換モジュール10への組み付けは、一対の係止アーム44の係止孔46aの下端縁を、係止アーム44の幅方向外側への一時的な弾性変形を伴いながら光電変換モジュール10の一対の係止突起14を乗り越えさせて、一対の係止突起14の下面に係止させることで達成される(図5参照)。これにより、光コネクタ1の組み付けが完了する。
光コネクタ1の組み付けが完了した状態では、図5に示すように、シールド部材40の各押圧片48が、ハウジング30の天板部31の上面に押圧されて、上方向に弾性変形している。この結果、各押圧片48は、下方に向けた自身の弾性復元力により、ハウジング30及びレンズ体20を、下方に(即ち、光電変換モジュール10に向けて)弾性的に押圧している。このため、押圧片48により、ハウジング30及びレンズ体20が光電変換モジュール10に向けて押し付けられた状態が維持される。
また、図5に示すように、シールド部材40の天板部41の下面とハウジング30の天板部31の上面との間には上下方向の隙間Sが存在している。この隙間Sの大きさは、光コネクタ1の構成部品間の熱膨張係数の相違等に起因して、雰囲気温度等の状況に応じて変動し得る。このように隙間Sの大きさが変動しても、押圧片48によりハウジング30及びレンズ体20が光電変換モジュール10に向けて押し付けられた状態が維持され得るように設計されている。
また、図5に示すように、シールド部材40の一対の係止アーム44の傾斜連結部45の幅方向内側の面に、レンズ体20の突起部26が接触している。よって、雰囲気温度等の状況に応じて光コネクタ1を構成する部品(特に、樹脂製のハウジング30やレンズ体20など)が熱膨張した場合、レンズ体20の突起部26がシールド部材40の傾斜連結部45に沿って摺動しながら、シールド部材40とハウジング30との間の隙間に近付く向きに案内される。よって、光コネクタ1と回路基板2との間の接続に用いられるハンダ等に過大な外力が及び難く、ハンダ等に変形やクラック等が生じることを抑制できる。
このように組み付けが完了した光コネクタ1は、図2に示すように、回路基板2に実装される。光コネクタ1の回路基板2への実装は、光電変換モジュール10の複数のリードフレーム13を回路基板2のパッド上にそれぞれハンダ付けし、且つ、シールド部材40の端子49を回路基板2のスルーホールにハンダ付けすることで達成される。
回路基板2に実装された光コネクタ1に、一対の光ファイバ6が接続された相手側光コネクタ3が嵌合された状態(図1参照)では、回路基板2にて生成された電気信号が、発光側FOT11の光電変換素子12により光信号に変換され、変換された光信号が、発光側レンズ部22に入射し、相手側光コネクタ3の一方の光ファイバ6へ導かれる。また、相手側光コネクタ3の他方の光ファイバ6から受光側レンズ部22へ入射した光信号は、受光側FOT11の光電変換素子12で受光されて電気信号に変換され、変換された電気信号が、回路基板2へ伝送される。
以上、本発明の実施形態に係る光コネクタ1によれば、シールド部材40に設けられた片持ち梁状の係止アーム44を用いて、シールド部材40が光電変換モジュール10に組み付けられる。片持ち梁状の係止アーム44は、柔軟性に優れ、容易に弾性変形が可能である。そのため、例えば、光コネクタ1の組み立て後の分解の際、作業者が容易に制御可能な程度の小さな力で、係止アーム44を光電変換モジュール10から引き離すように変形させ得る。換言すると、過大な外力が誤って係止アーム44に及ぼされ難い。よって、従来の光コネクタのようにシールド部材40の単なる壁面に係止片が設けられる場合に比べ、意図しない塑性変形がシールド部材40(即ち、係止アーム44)に生じ難い。その結果、光コネクタ1を分解した後に再度組み立てた場合であっても、シールド部材40自体の変形が抑制され、且つ、シールド部材40が適正に光電変換モジュール10に組み付けられる。したがって、光コネクタ1は、組み立て後に分解した場合であっても本来の性能を適正に維持可能である。
更に、光コネクタ1によれば、押圧片48により、ハウジング30及びレンズ体20が光電変換モジュール10に向けて押し付けられた状態となる。これにより、光コネクタ1に振動などの外力が及んでも、レンズ体20と光電変換素子12との距離が変化し難くなる。その結果、光コネクタ1を信号が通過する際のノイズ等が低減され、光コネクタ1による信号の伝送性能が向上する。
更に、光コネクタ1によれば、周辺環境の温度や光コネクタ自体の作動熱などに起因してレンズ体20等が熱膨張した場合、レンズ体20がシールド部材40の傾斜連結部45に沿って摺動しながら、シールド部材40とハウジング30との間の隙間Sに近付く向きに案内される。逆に言えば、光コネクタ1を構成する部品が熱膨張した場合であっても、それら部品が回路基板2に近付く向きには変形し難い。よって、光コネクタ1に熱膨張が生じても、光コネクタ1と回路基板2との間の接続に用いられるハンダ等に過大な外力が及び難く、ハンダ等に変形やクラック等が生じることを抑制できる。
更に、光コネクタ1によれば、係止アーム44がシールド部材40の内側に存在するため、係止アーム44がシールド部材40の外部に延びる場合に比べ、係止アーム44に意図しない外力が及んでシールド部材40と光電変換モジュール10との組み付けが解除される等の不具合を生じ難くすることができる。
<他の態様>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用できる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
例えば、上記実施形態では、シールド部材40の押圧片48が設けられている。これに対し、シールド部材40に押圧片48が設けられていなくてもよい。ただし、この場合、ハウジング30及びレンズ体20を光電変換モジュール10に向けて常時押し付ける手段がなくなるので、光コネクタ1に振動などの外力が及んだ場合、レンズ体20と光電変換素子12との距離が変化し易くなる可能性がある。
ここで、上述した本発明に係る光コネクタ1の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[4]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
光電変換素子(12)を有し、回路基板(2)に接続されることになる光電変換モジュール(10)と、
前記光電変換素子(12)に対応したレンズ構造を有するレンズ体(20)と、
前記レンズ体(20)を収容するハウジング(30)と、
前記ハウジング(30)及び前記レンズ体(20)を前記光電変換モジュール(10)との間に挟んで前記光電変換モジュール(10)に組み付けられるとともに、前記回路基板(2)に接続されることになる、ノイズ低減用のシールド部材(40)と、
を備える、光コネクタ(1)であって、
前記シールド部材(40)は、
弾性変形可能な片持ち梁状の係止アーム(44)を有し、前記係止アーム(44)を用いて前記光電変換モジュール(10)に組み付けられる、
光コネクタ(1)。
[2]
上記[1]に記載の光コネクタ(1)において、
前記シールド部材(40)は、
前記光電変換モジュール(10)に組み付けられた状態にて前記ハウジング(30)及び前記レンズ体(20)を前記光電変換モジュール(10)に向けて弾性的に押圧する押圧片(48)を有する、
光コネクタ(1)。
[3]
上記[2]に記載の光コネクタ(1)において、
前記押圧片(48)は、
前記シールド部材(40)と前記ハウジング(30)との間に隙間を画成し、
前記係止アーム(44)は、
前記光電変換モジュール(10)に係止される係止部(46)と、前記係止部(46)に連結し且つ前記シールド部材(40)の組付方向に対して傾斜した傾斜連結部(45)と、を有し、
前記押圧片(48)は、
前記シールド部材(40)と前記ハウジング(30)との間に隙間を画成し、
前記レンズ体(20)は、
当該レンズ体(20)が熱膨張したとき、前記傾斜連結部(45)に接触しながら前記傾斜連結部(45)に沿って摺動することにより、前記組付方向における前記隙間(S)に近付く向きに案内される、ように構成される、
光コネクタ(1)。
[4]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の光コネクタ(1)において、
前記係止アーム(44)は、
前記シールド部材(40)の側壁(43)よりも前記シールド部材(40)の内側に向けて延びる、
光コネクタ(1)。
1 光コネクタ
2 回路基板
10 光電変換モジュール
12 光電変換素子
20 レンズ体
30 ハウジング
40 シールド部材
43 側板部(側壁)
44 係止アーム
45 傾斜連結部
46 係止部
48 押圧片
S 隙間

Claims (4)

  1. 光電変換素子を有し、回路基板に接続されることになる光電変換モジュールと、
    前記光電変換素子に対応したレンズ構造を有するレンズ体と、
    前記レンズ体を収容するハウジングと、
    前記ハウジング及び前記レンズ体を前記光電変換モジュールとの間に挟んで前記光電変換モジュールに組み付けられるとともに、前記回路基板に接続されることになる、ノイズ低減用のシールド部材と、
    を備える、光コネクタであって、
    前記シールド部材は、
    弾性変形可能な片持ち梁状の係止アームを有し、前記係止アームを用いて前記光電変換モジュールに組み付けられる、
    光コネクタ。
  2. 請求項1に記載の光コネクタにおいて、
    前記シールド部材は、
    前記光電変換モジュールに組み付けられた状態にて前記ハウジングを前記光電変換モジュールに向けて弾性的に押圧する押圧片を有する、
    光コネクタ。
  3. 請求項2に記載の光コネクタにおいて、
    前記押圧片は、
    前記シールド部材と前記ハウジングとの間に隙間を画成し、
    前記係止アームは、
    前記光電変換モジュールに係止される係止部と、前記係止部に連結し且つ前記シールド部材の組付方向に対して傾斜した傾斜連結部と、を有し、
    前記レンズ体は、
    当該レンズ体が熱膨張したとき、前記傾斜連結部に接触しながら前記傾斜連結部に沿って摺動することにより、前記組付方向における前記隙間に近付く向きに案内される、ように構成される、
    光コネクタ。
  4. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の光コネクタにおいて、
    前記係止アームは、
    前記シールド部材の側壁よりも前記シールド部材の内側に向けて延びる、
    光コネクタ。
JP2019010366A 2019-01-24 2019-01-24 光コネクタ Pending JP2020118862A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019010366A JP2020118862A (ja) 2019-01-24 2019-01-24 光コネクタ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019010366A JP2020118862A (ja) 2019-01-24 2019-01-24 光コネクタ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020118862A true JP2020118862A (ja) 2020-08-06

Family

ID=71890662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019010366A Pending JP2020118862A (ja) 2019-01-24 2019-01-24 光コネクタ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020118862A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7201520B2 (en) Optical module having a simple mechanism for releasing from a cage
EP1726978A1 (en) Photoelectric combined connector
JP2006215276A (ja) 光コネクタ
JP2011247952A (ja) 光モジュール
JP2020118862A (ja) 光コネクタ
US10782493B2 (en) Optical connector
US11316291B2 (en) Board mounting connector with inclination suppressing structure
US10620391B2 (en) Optical connector
JP2016200719A (ja) 光ファイバ取付装置及びこれを用いた光電気変換装置
JP2020118865A (ja) 光コネクタの接続構造
KR20180102718A (ko) 광통신모듈
JP4821619B2 (ja) 光モジュール
US20210191055A1 (en) Optical connector and optical connector device
CN112018568B (zh) 连接器
EP3550345A1 (en) Optical connector
JP2021063894A (ja) 光コネクタ
JP2020134869A (ja) 光コネクタの接続構造
JP2020134880A (ja) 光コネクタ
JP2014006335A (ja) 光トランシーバ、光トランシーバ付き基板、光通信機器、及び、光トランシーバの製造方法
JP2006234854A (ja) 光コネクタ用のホルダー、及びfotとフェルールの保持構造
JP2006236936A (ja) モジュール用コネクタロック装置
JP2005309236A (ja) コネクタ装置