JP4821619B2 - 光モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、光コネクタを受納するための光レセプタクルと光電変換素子を搭載した光サブアセンブリとを備え、プラガブル光トランシーバ等に組み込まれる光モジュールに関する。
プラガブル光トランシーバ(以下、光トランシーバという)は、光電変換素子を搭載する光サブアセンブリ(Optical Sub-Assembly:OSA)、光コネクタを受納するための光レセプタクル、OSAに対しフレキシブル基板等により電気的に結合し電気信号の処理を行う回路基板、シャーシ、並びにカバーで構成される。
OSAとしては、発光素子であるレーザダイオード(LD:Laser Diode)及びこのLDの出力光強度を検知する受光素子であるフォトダイオード(PD:Photo Diode)等が組み込まれたTOSA(Transmitter OSA)、PD及びこのPDにより変換された電気信号を増幅するプリアンプ等が組み込まれたROSA(Receiver OSA)などがある。
光トランシーバにおけるOSAは、光レセプタクルに挿入された光コネクタに付随する光ファイバとの間で光信号の送受を行い、この光信号と電気信号との間を変換する。そして、光ファイバとOSA内に搭載された光デバイスが光結合するためには、OSAの先端のスリーブに、光コネクタ内で光ファイバの先端に付属するフェルールが正確に係合する必要がある。
従って、光レセプタクル及びOSAを備える光モジュールにおいては、OSAが精度良く配置されている必要があり、光レセプタクルにはOSAの位置決め及び保持構造を有することが望ましい。ここで、光レセプタクルは、接続する光コネクタの規格によりその各部の物理的寸法が厳密に規定されているため、OSA、特にその先端のスリーブは光レセプタクルの幾何学的寸法に対して厳密にその位置決めがなされていなくてはならない。
しかしながら、現状では、OSAのスリーブ外形形状の制約から、光レセプタクル単体でOSAの位置決めができない構造となっている。従って、OSA、特にその先端のスリーブは、光トランシーバのシャーシ又は筺体に対して、その位置を厳密に一意に決定しておく必要がある。これは、光トランシーバに具備される光レセプタクルが、光トランシーバのシャーシ又は筺体に対して一体に形成されることから、実現可能となる。
図1及び図9を参照して、光レセプタクル単体でOSAの位置決めができない理由について具体的に説明する。図1に示すようにOSA1は、そのスリーブ10の外周に第1フランジ11及び第2フランジ13を備えている。従って、図9(A)で斜視図を、図9(B)で断面図をそれぞれ示すように、光レセプタクル9は、LC型コネクタ用であり、OSA1a,1bそれぞれに対するU字型の保持部91a,91bをもち、矢視方向(すなわち径方向)にOSA1a,1bを挿入するようになっている。このように光レセプタクル9側でのスリーブ保持構造はU字型を採用せざるを得ない。尚、OSA1a,1bは、図1のOSA1に相当し、例えばそれぞれTOSA,ROSAが該当する。
このとき、U字の開口方向はその位置がフリーとなっているので、OSA1a,1bをセットした後であっても径方向に挿入し嵌合しただけであり、OSA1a,1bは上下方向(径方向)に容易に抜けてしまう。従って、嵌合後に図9(C)で示すような固定用別部品92a,92bを取り付ける必要がある。このように、光レセプタクル9単体ではOSA1a,1bを保持・固定することが難しく、その結果、位置決め・保持には固定用別部品92a,92bを使って実現するしかない。その際、別部品を用いることでコストが嵩むだけでなく、位置精度を保つためにその別部品には厳しい寸法精度が要求され、OSAの光トランシーバ内への組立ても難しくなる。
例えば特許文献1に記載のOSAが一段のフランジをもつ構造に限っては、次のようなスリーブ保持構造を採用することもできる。すなわち、光レセプタクルにスリーブ径よりも僅かに大きい孔を設け、当該孔にスリーブを押し込め、且つ、一段フランジをストッパとすることで、スリーブの先端位置を光レセプタクル内で一義的に、安定的に決定することができるが、この場合においても光レセプタクル単体では、OSAのスリーブが光レセプタクルに径方向で固定されているだけで、その挿入方向(長手方向)には位置決め・固定ができない構造となっており、固定には別部品(ここではホルダ)が必要となる。しかしながら、図1のごとき二段フランジ構造では、スリーブの挿入ができないため孔形状を採ることは不可能で、上方又は下方からの取り付けとなり、結局、図9に示したように、光レセプタクル側でのスリーブ保持構造はU字型となって別部品が必要となる。
このように、OSA1を径方向に挿入する保持構造だけでなく、同軸方向に挿入する保持構造であっても、OSA1の外形形状(二段フランジ)の制約により光レセプタクル9単体では難しく、固定用に別部品が必要となり、組立て性・コスト等が問題となる。更に、光レセプタクルは、光コネクタの種類の違い(例えばMU型やLC型等)による光コネクタ受納部の制約もあり、喩え上述のごときスリーブ保持構造であったとしてもその統一が難しくなる。
図10を参照して具体的に説明すると、MUコネクタを受納するMU型レセプタクル10には、光コネクタとラッチする目的でMU型レセプタクル10内にラッチ片が備えられる。OSA保持部101bに連通する光コネクタ受納部で例示すると、このラッチ片102b,103bは光コネクタに対し上下方向に一対設けられる。尚、図10では、2本のMUコネクタが挿脱可能なように2つのOSA保持部101a,101bをもち、OSA保持部101aに連通する光コネクタ受納部にもOSA保持部101bと同様に一対のラッチ片(図10ではラッチ片102aのみ可視)と同様の一対のラッチ片が設けられている。
従って、スリーブ保持構造として採用されるU字形状の開口は、MU,LCの両規格で一致させることはできず、MU,LC規格に合致する光レセプタクルに対してそれぞれ別のU字形状を形成する必要があり、また、このU字の形状に合わせて補助部品の押さえ部材も異種のものを用意しておかなければならない。
しかし、MU型やLC型などの光レセプタクルでは、図1に示すようにOSA1は、その二段フランジ11,13に挟まれた箇所(位置決め部12)で、光レセプタクル(或いはトランシーバ筺体)に対して固定されるだけである。従って、光レセプタクルの規格(LC、MU等)が変更されても、この変更の影響を受けるのは、OSA先端のスリーブのみであって、本来ならば固定構造の二段フランジ箇所は光レセプタクルの規格に独立し、規格に依存せず共通化できるはずである。
特開2006−259731号公報
上述のごとく、従来の光レセプタクルでは、OSAを径方向や同軸方向に挿入して保持するに際し、OSAの外形形状(二段フランジ)の制約により光レセプタクル単体では難しく、OSAの位置決め穴形状を分割する必要がある(すなわち固定用に別部品が必要となる)ため、組立て性・コスト等が問題となる。また、従来の光レセプタクルでは、MU型等の光コネクタの成型上の制約、換言すると光コネクタ受納部の制約から、スリーブ保持構造(OSA保持構造)の統一も難しくなる。
本発明は、上述のごとき実情に鑑みてなされたものであり、光サブアセンブリ(OSA)を光レセプタクル単体で位置決めして保持することが可能な光モジュールを提供することを目的とする。
本発明による光モジュールは、光電変換素子を搭載したOSAと、このOSAを保持するOSA保持部を有すると共に外部の光コネクタを受納する光コネクタ受納部を有する光レセプタクルとを備えている。OSAは、第1フランジ、第2フランジを有すると共に、光レセプタクルに対してOSAの相対的位置を決定する円筒状の位置決め部を第1、第2フランジの間に有しており、一方、光レセプタクルのOSA保持部は、位置決め部に嵌め込まれる円弧状の固定部と弾性部とを有している。ここで、位置決め部を嵌め込む固定部と弾性部との間の開口の幅は、位置決め部の外径より小さく、弾性部は、上記開口の幅が広がるように弾性的に変形可能とし、位置決め部は、上記開口から固定部と弾性部に挟持されるように嵌め込まれ、弾性部の弾性によって固定部に押圧されて保持されていることを特徴としたものである。
また、弾性部が位置決め部を保持した後に変形して上記開口が大きくなることを抑止する固定部品をさらに備えることが好ましい。
本発明に係る光モジュールによれば、OSAを光レセプタクル単体で位置決めして保持することが可能となる。この結果、OSAの位置精度を向上させることができ、また異なる光コネクタに対して形状の共通化を図ることができる。
図1は、本発明に適用可能なOSAの構成例を示す図である。図1に示すOSA1は、光電変換素子を搭載し、同軸型の外形をもち、そのスリーブ10の外周に、第1フランジ11及び第2フランジ13、並びに、第1フランジ11及び第2フランジ13の間に位置決め部12が設けられている。すなわち、OSA1は、後述の光レセプタクルに対して位置決めを行う位置決め部12と、その前後にそれぞれ設けられた二段フランジ11,13とを有する。
図2は、本発明に係る光モジュールの一構成例を示す斜視図で、光モジュールの組立方法の概要を説明するための図でもある。また、図3は、図2の光モジュールにおける光レセプタクルを示す図で、図3(A)は一部断面斜視図を、図3(B)は正面図をそれぞれ示している。更に、図4は、図2の光モジュールの組立方法を説明するための斜視図で、図4(A)は組立中の光モジュールを、図4(B)は組立完成後の光モジュールをそれぞれ示している。
本発明に係る光モジュールは、少なくともOSAと、光コネクタを受納するための光レセプタクル(OSA保持機能付き光レセプタクル)とを備える。図2〜図4では、TOSA1a、ROSA1b、及びそれらの双方を保持するLC型コネクタ用の光レセプタクル2を備えた光モジュールについて説明する。光レセプタクル2は、TOSA1aを保持する保持部21aと、ROSA1bを保持する保持部21bとを有する。
保持部21aは、TOSA1aと当接する部分の断面形状(TOSA1aの挿入方向の断面形状)が、馬蹄形のごとく円弧が一部分欠けた円形となっており、当該一部分(開口部分)がTOSA1aにおける位置決め部12aの嵌め込み口となる。
そして、保持部21aは、その嵌め込み口の少なくとも片側部分(一方の側辺部分)22aが弾性力を有している。図2〜図4で例示した弾性部22aは、光レセプタクル2本体側から爪片を伸ばして形成することで、弾性力を持たせている。そして、その爪片(弾性片)も保持部21aの一部であるので、弾性片を光軸方向から見た縁の形状も円弧となっている。また、保持部21aにおけるTOSA1aと当接する部分の断面形状が、弾性部22a以外に2つ以上の円弧に分かれて形成されていてもよい。
保持部21aでは、位置決め部12aを径方向(すなわち同軸方向(長手方向)の垂直方向)に嵌め込むに際し、図4に示したように弾性部22aを嵌め込み口の外側に向かって(図4(A)の矢視方向)撓ませるように変形させながら嵌合する。従って、弾性部22aが撓んでいないときには、保持部21aの開口部分は、TOSA1aの位置決め部12aの外径より小さい。
また、保持部21bの断面形状も保持部21aのそれと同様であり、ROSA1bの位置決め部12bに合致する径が採用されている点で異なるだけである。従って、保持部21bの嵌め込み口の片側部分22bもバネ形状となっている。尚、図2,図4等で例示するROSA1bは、TOSA1aと形状が異なるが、二段フランジ11b,13bによって挟まれる位置決め部12bが保持部21bに嵌合する点ではTOSA1aで例示したものと同様と言える。
また、保持部21a,21bに対応させてそれぞれスリット23a,23bを設けておくとよい。そして、嵌め込む際には、第1フランジ11a,11bを、それぞれこのスリット23a,23bに挿入する。一方、第2フランジ13a,13bは、その縁が光レセプタクル2の後面に当接するように挿入される。このように、位置決め部12a,12bは、スリット23a,23bと光レセプタクル2の後面とで形成される部分によって、光レセプタクル2に対して位置決めされる。
また、光レセプタクル2の材料としては樹脂を採用すればよい。すなわち、保持部21a,21bは、弾性部22a,22bが他の部分と分割されるように樹脂成形すればよい。
保持部21a,21bは、いずれも、位置決め部12a,12bが嵌め込まれ装着された後には、弾性部22a,22bが復元し(撓みが元に戻り)、位置決め部12a,12bが保持された状態となる(図4(B)参照)。このような状態のTOSA1a,ROSA1bは、上述のごとく位置決め部12a,12b(第1フランジ11a,11bの縁及び第2フランジ13a,13bの縁)によって光レセプタクル2に対して前後方向の位置決めがなされており、且つ位置決め部12a,12bの外形によって光レセプタクル2に対して径方向(上下方向・左右方向)の位置決めがなされている。
このように、TOSA1a,ROSA1bを挿入する際、弾性部22a,22bがそれぞれ、外方に広がり開口断面の間口が広がるように変形し、TOSA1a,ROSA1bが所定の位置に保持される。また、一度所定の位置の保持された後には、弾性部22a,22bの弾性力によりTOSA1a,ROSA1bはそれぞれの弾性部22a,22bの対向する壁(固定部)に対して押し付けられる。
また、嵌め込み口の片側部分だけでなく、両側部分をバネ形状としてもよい。図3の例では、保持部21a,21bの間の境界部分もバネ形状にすればよく、その場合、TOSA1a又はROSA1bの一方を先に両側部分撓ませながら嵌め込んで保持し、他方は片側部分のみを撓ませながら嵌め込んで保持する。先に嵌め込むOSAとしては、その形状や大きさなどから嵌め込みが難しい方を採用するとよい。また、図2等ではOSAが2つ設けられているが、1つのみで形成される光モジュールの場合には両側部分を撓ませながら嵌め込んで保持することが、保持力の点で特に有効となる。
本発明では、OSA1の取り付け部にバネ形状を採用し、OSA1を取り付ける際に片側(又は両側)の部位を変形させながらOSA1が挿入可能で、挿入後は単体でOSA1を保持可能な構造を備えている。このような構造は、バネ部を光レセプタクル単体で単純に保持するだけの容易な設計で製造することができる。従来、OSA1の位置決め形状の制約により2つ以上の部品でOSA1の位置精度を決定していた組立構造が、本発明では、光レセプタクル2単体でOSA1の位置精度が決まるため、OSA1の位置精度が向上する。更に、この構成では、スリーブ10の挿入の際に無理に押し込む必要もなく、セット後の保持力も保つことができる。
図5は、本発明の光モジュールに適用可能なMU型レセプタクルの構成例を示す斜視図である。図5で例示するMU型レセプタクル3であっても、上述したものと同様のバネ形状の弾性部32a,32b(或いは両側の弾性部)を持たせたOSA保持構造を採用することができる。
保持部31a,31bは、図2の保持部21a,21bにそれぞれ相当する部位である。また、スリット33a,33bは、図2のスリット23a,23bにそれぞれ相当する部位であり、OSAのフランジを受けるために馬蹄状開口に連続して形成されている。また、図5で例示した保持部31a(31b)では、TOSA1a(ROSA1b)と当接する部分の断面形状がバネ形状の弾性部32a(32b)とそれに対向する固定部の2つの円弧で形成されたものである。
MU規格では、光コネクタを係合するためのラッチ片34a,34bが、光レセプタクル3の上下方向に設けられる。従って、従来のU字状断面を有する開口では、OSAスリーブを安定に保持するために押さえ部品が必須となるが、図5に示すように弾性部32a,32bを用いることで、開口の断面形状を円に近づけて(開口の間口を狭くして)OSAスリーブの保持力を高めたとしても、開口の間口が弾性部32a,32bにより充分広がるので、TOSA1a,ROSA1bをセットできなくなることはない。
このようにスリーブ保持構造(OSA保持構造)としては、図5で例示するような異なる光コネクタ用光モジュールであっても、図2〜図4で例示した光コネクタ用光モジュールと同じ統一した筐体構造が採用できるため、部品及び組立方法の共通化が図れ、製造性が向上し製造の低コスト化が見込める。
以上、図1〜図5で説明したように本発明では容易な設計で光レセプタクル単体でOSAの保持を可能としているが、精度良く固定するためには、バネ部の変位量と固定強度と破壊強度が最適になるようにするなどバネ部の設計が複雑になる。従って、本発明に係る光モジュールには、OSAを取り付け後に変形できないように次の固定部品を備えることが好ましい。
この固定部品は、位置決め部12が保持された状態のまま、図4(B)の光レセプタクル2における弾性部22a,22bを外側から固定する部品である。尚、図5の光レセプタクル3に対する固定部品も同様の構造を採用できる。この固定部品により、OSA1を保持した後にバネ形状が変形しないように押さえることができる。
この固定部品は、従来技術ではOSAの位置決めと固定を同時に実現していたため、寸法精度の高い形状が要求されていたが、本特許の構造を採用することでバネ構造を外方から抑え付けるだけの単純な形状にすることが可能となり、構造的には非常に簡便で部品自体の寸法精度を厳しくしなくてもよく、設計及び組立ても容易となり、製造性が向上する。
図6は、このような固定部品の構成例を示す斜視図である。図6で例示する固定部品4は、図4(B)の弾性部22a,22b(図5の弾性部32a,32b)を押さえる押さえ片41を備え、押さえ片41はより押さえやすいようにするための突起42を備えている。図6の固定部品4は、後述する光トランシーバのベースとしても機能するような形状を持っている。このように、この固定部品は構造的に複雑でないため、別の部品と共用させることが可能となる。
本発明に係る光モジュールは、上述のごときOSA1、光レセプタクル2(3)、及び固定部品4を備える他に、光電変換素子に電気的に接続するためのIC等を含む回路基板を備えるようにしてもよい。このような構成の光モジュールは、光トランシーバとなる。図2、図7、及び図8は、本発明に係る光モジュールを組み込んだ光トランシーバの製造工程を段階的に示す図で、ここでは、図4(B)のごときLC型の光レセプタクル2及びTOSA1a,ROSA1bを具備した光トランシーバに対する組立の様子を示している。
まず、図2に示したように、OSA(TOSA1a,ROSA1b)を光レセプタクル2の開口にそのスリーブ(スリーブのフランジ)を挿入することによりセットする。光レセプタクル2の弾性部22a,22bが横に押し広げられ、馬蹄形の開口の間口が広がるので挿入は問題なくスムーズに行われる。このとき、TOSA1a,ROSA1bのリードピンにはFPC基板等の接続部品は接続されていない。また、これらリードピンは回路基板5にも接続されていないフリーの状態である。
次いで、図7に示すように固定部品4を光レセプタクル2の後方側から挿入する。そして、固定部品4の両側壁の先端部に形成されている押さえ片41で、光レセプタクル2の弾性部22a,22bを挟み込み、弾性部22a,22bが側方に広がることを抑制する。
また、固定部品4上には回路基板5(同基板上には回路素子が既にソルダリングされている)が搭載されている。回路基板5の固定部品4上への搭載は、固定部品4の側壁に突起等の構造を設けておき、当該構造等に回路基板5を載せることで行われる。このように、固定部品4はこの回路基板5を保持する保持部を有するものとし、シャーシと共用で構成するとよい。本発明では、固定部品4の形状が簡単になった結果、回路基板5保持用の部品に統合することが可能となり、安価に、しかも簡単に光モジュールを製造することができる。尚、図6及び図7で例示した固定部品4は一枚の金属板を切断、折り曲げ加工のみによって形成したものであり、溶接、接着等のその他の工程を加えていない。これは、部品コスト、製造コストの低減化のためである。尚、固定部品4を所定箇所にセットした後、TOSA1a,ROSA1bのリードピンを回路基板5のパッドにソルダリング(半田接続)する。
次いで、図8(A)に示すように、光トランシーバ後方から金属製カバー8を上述の構造体に被せ、回路基板5、TOSA1a,ROSA1b、及び固定部品(ベース)4を保護する。金属製カバー8は、断面が矩形の金属製籠であり、固定部品4と同様に一枚の金属板を切断、折り曲げ加工のみにより形成されている。図8では隠れているが、繋ぎ目は、両端が絡み合うような構造を採用することで、強度を増している。また、金属製カバー8の側面は図7で取り付けた固定部品4の側方を押さえ付けている。これにより、光レセプタクル2の弾性部22a,22bを二重に保持し、弾性部22a,22bが横方向に広がることを防止している。
また、固定部品4及び金属製カバー8で、それぞれ弾性部22a,22bを押さえ付ける構造については、機械的精度を要求されない。単に、弾性部22a,22bを外方から押さえ付けるだけであるので、従来の追加部品のように、OSAフランジと接触する箇所の形状の加工精度、筺体(固定部品、カバー)に対する取り付けのための加工精度も要求されない。上述のように、単に金属板を切断、折り曲げする加工精度で本発明の目的は達せられる。
図8(A)に示すように、金属製カバー8を取り付けると同時に、光レセプタクル2底面(図8(A)での可視面が底面に相当する)に、アクチュエータ6とこのアクチュエータ6を動作させるためのベール7を取り付ける。アクチュエータ6の後方端には系合突起61が形成されており、この突起61が金属カバー8に設けられた開口81から突き出るように、金属カバー8が取り付けられる。そして、ホスト基板上に設けられこの光トランシーバが挿入されるケージの底面に形成されている係止口がこの突起61と係合することで、このトランシーバがケージに対して固定される。それと同時に、図8(B)のように回路基板5の後端に形成されている電気プラグと、ケージ内のコネクタが係合して、トランシーバとホストシステムとの通信が確立する。
以上の工程を経て光トランシーバが完成する。図2、図7、及び図8を参照して説明したように、この光トランシーバは、全て部品(固定部品、カバー、アクチュエータ、ベール等)が嵌め込みだけで組立られ、螺子等の固定用の部品を用いていない。従って、組立工程が簡略化され、製造単価の低下を図ることができる。
尚、上記説明ではOSAリードピンが直接回路基板上のパッドに半田接続される例を説明したが、リードピンを、フレキシブル(FPC)基板を介して接続する形態も採用することができる。この場合、OSAスリーブを光レセプタクルの開口に挿入する前にOSAと回路基板とをFPC基板により接続し、その後OSAスリーブを光レセプタクルの所定箇所に接続する。FPC基板のソルダリングを部品組立後に行うのが困難な故である。
この形態では、OSAがFPC基板を介して回路基板と接続されているため、両OSAの間隔を広げて光レセプタクルにセットすることは無理がある。FPC基板は柔軟性を有することが特徴であるが、それは基板面に垂直な方向についてであり、基板面に平行な方向では、その柔軟性は劣る。
従って、本発明では、光レセプタクルの弾性構造を光レセプタクルの側方に設け、OSAは光レセプタクルの上方からセットする形態を説明したが、FPC基板を用いた場合にあっては、以上のように弾性部の形成箇所は光レセプタクルの側方に限定される。弾性部を横方向に押し広げつつFPC基板付きのOSAを光レセプタクルの上方からセットすることで、FPC基板、及びOSA、回路基板との接続箇所に機械的な歪みを誘起することなく、OSAを光レセプタクルにセットすることができる。
一方、FPC基板を用いないOSAと回路基板との接続の場合、すなわち、図2、図7、及び図8の形態の場合にあっては、弾性部の形成箇所は光レセプタクルの側方に限定されない。OSAを単独で光レセプタクルにセットするために、例えば、弾性部を光レセプタクルの上方に形成しておき、この弾性部を上方に押し広げつつOSAを光レセプタクルの側方からセットすることも可能である。
本発明に適用可能なOSAの構成例を示す図である。 本発明に係る光モジュールの一構成例を示す斜視図で、光モジュールの組立方法の概要を説明するための図でもある。 図2の光モジュールにおける光レセプタクルを示す図である。 図2の光モジュールの組立方法を説明するための斜視図である。 本発明の光モジュールに適用可能なMU型レセプタクルの構成例を示す斜視図である。 本発明の光モジュールに適用可能な固定部品の構成例を示す斜視図である。 本発明に係る光モジュールを組み込んだ光トランシーバの製造工程を示す図である。 図7に続く製造工程を示す図である。 従来の光レセプタクルのOSA保持構造を説明するための図である。 従来のMU型レセプタクルを示す一部断面斜視図である。
符号の説明
1…OSA、1a…TOSA、1b…ROSA、2…光レセプタクル、3…MU型レセプタクル、4…固定部品、5…回路基板、6…アクチュエータ、7…ベール、8…金属製カバー、11,11a,11b…第1フランジ、12,12a,12b…位置決め部、13,13a,13b…第2フランジ、21a,21b,31a,31b…保持部、22a,22b,32a,32b…保持部の片側部分(弾性部)、23a,23b,33a,33b…スリット、34a,34b…ラッチ片、61…系合突起、81…開口。

Claims (2)

  1. 光電変換素子を搭載した光サブアセンブリと、前記光サブアセンブリを保持する光サブアセンブリ保持部を有すると共に外部光コネクタを受納する光コネクタ受納部を有する光レセプタクルとを備えた光モジュールであって、
    前記光サブアセンブリは、第1フランジ、第2フランジを有すると共に、前記光レセプタクルに対して前記光サブアセンブリの相対的位置を決定する円筒状の位置決め部を前記第1、第2フランジの間に有し、
    前記光サブアセンブリ保持部は、前記位置決め部に嵌め込まれる円弧状の固定部と弾性部とを有し、
    前記位置決め部を嵌め込む前記固定部と前記弾性部との間の開口の幅は、前記位置決め部の外径より小さく、
    前記弾性部は、前記開口の幅が広がるように弾性的に変形可能とし、
    前記位置決め部は、前記開口から前記固定部と前記弾性部に挟持されるように嵌め込まれ、前記弾性部の弾性によって前記固定部に押圧されて保持されていることを特徴とする光モジュール。
  2. 前記弾性部が前記位置決め部を保持した後に変形して前記開口が大きくなることを抑止する固定部品をさらに備えことを特徴とする請求項1に記載の光モジュール。
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