JP2021062783A - 車両制御システム - Google Patents

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Abstract

【課題】走行安全性の観点から選び出した適切な目標トラジェクトリに追従した走行を行う場合において、2つ以上の目標トラジェクトリが同時に適切であるときにも、追従走行の継続が困難となる状況を回避する。【解決手段】車両制御システムは、車両の自動運転のための目標トラジェクトリの一次候補を少なくとも1つ生成し、一次評価を行う。一次評価の評価指標は、一次候補に追従する走行の走行安全レベルである。最も高い走行安全レベルを有する一次候補は、有力候補として少なくとも1つ選出される。有力候補が1つだけ選出された場合、車両制御システムは、当該有力候補を目標トラジェクトリの最終候補に決定する。有力候補が2つ以上選出された場合、車両制御システムは、当該有力候補に対する二次評価を行い、最終候補を決定する。二次評価では、追加評価指標が用いられる。【選択図】図13

Description

本開示は、自動運転を行う車両に搭載される車両制御システムに関する。
国際公開第2017/141396号は、自動運転制御を行う装置を開示する。自動運転制御は、自動運転のための目標トラジェクトリに追従して車両を走行させる制御である。目標トラジェクトリは、例えば、出発地と目的地を繋ぐルート上において順次実行される複数のイベント(例えば、加速イベント、減速イベント、レーンチェンジイベント)に即して設定される。設定された目標トラジェクトリは、車両の運転環境情報に基づいて適宜修正される。
国際公開第2017/141396号 特開2009−157502号公報
目標トラジェクトリが運転環境情報に基づいて修正される場合を詳細に検討する。目標トラジェクトリの僅かな修正であれば、自動運転制御の実行に支障が生じる可能性は少ない。一方、目標トラジェクトリが大幅に修正される場合、この実行の継続が困難になる可能性がある。特に、自動運転において走行安全性の確保は最も重要である。そのため、走行安全性の観点からの大幅な修正は、想定されるべき事項と言える。
目標トラジェクトリが2つ設定されていれば、どちらか一方の目標トラジェクトリの僅かな修正で済む可能性がある。そのため、目標トラジェクトリを2つ設定し、走行安全性の観点から適切な1つを選び出せば、上記の不具合を回避することが可能となる。しかしながら、これらの目標トラジェクトリが共に適切である場合、どちらの目標トラジェクトリに車両が追従すべきかを決定する必要がある。以上のことから、2つ以上の目標トラジェクトリが同時に適切である場合を想定した技術の開発が求められる。
本開示の1つの目的は、走行安全性の観点から選び出した適切な目標トラジェクトリに追従した走行を行う場合において、2つ以上の目標トラジェクトリが同時に適切であるときにも、追従走行の継続が困難となる状況を回避することのできる技術を提供することにある。
第1の観点は、車両の自動運転を行う車両制御システムであり、次の特徴を有する。
前記車両制御システムは、制御装置を備える。
前記制御装置は、プロセッサと、記憶装置と、を含む。
前記記憶装置には、前記プロセッサで実行可能なプログラムが記憶されている。
前記プログラムが前記プロセッサで実行された場合、前記プロセッサは、
前記自動運転のための目標トラジェクトリの一次候補を少なくとも1つ生成し、
前記少なくとも1つの一次候補に追従する走行の走行安全レベルを評価指標とする一次評価を行い、前記少なくとも1つの一次候補のうちから、最も高い前記走行安全レベルを有する一次候補を、有力候補として少なくとも1つ選出し、
前記少なくとも1つの有力候補が1つだけ選出された場合、当該有力候補を前記目標トラジェクトリの最終候補として決定し、
前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、当該有力候補に対する二次評価を追加評価指標に基づいて行い、前記最終候補を決定する。
第2の観点は、第1の観点において更に次の特徴を有する。
前記プログラムが前記プロセッサで実行された場合、前記プロセッサは、更に、
前記一次評価において前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、前記二次評価を行う前に、当該有力候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定する。
前記プロセッサは、更に、
前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きいと判定された場合、走行効率、制限速度からの乖離レベル、および、現在の車両状態からの変化レベルの少なくとも1つを前記追加評価指標に設定し、
前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、衝突時の車両安全レベルを前記追加評価指標に設定する。
第3の観点は、第1または2の観点において更に次の特徴を有する。
前記プログラムが前記プロセッサで実行された場合、前記プロセッサは、更に、
前記最終候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定し、
前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きくなるように前記最終候補を修正する。
第4の観点は、第1乃至3の観点の何れかにおいて更に次の特徴を有する。
前記制御装置は、相互に通信可能な第1および第2制御装置を含む。
前記第1制御装置は、第1プロセッサと、第1記憶装置と、を含む。
前記第1記憶装置には、前記第1プロセッサで実行可能な第1プログラムが記憶されている。
前記第2制御装置は、第2プロセッサと、第2記憶装置と、を含む。
前記第2記憶装置には、前記第2プロセッサで実行可能な第2プログラムが記憶されている。
前記第1プログラムが前記第1プロセッサで実行された場合、前記第1プロセッサは、
前記少なくとも1つの一次候補を生成し、
前記少なくとも1つの一次候補を前記第2制御装置に送信する。
前記第2プログラムが前記第2プロセッサで実行された場合、前記第2プロセッサは、
前記第2制御装置が受信した前記少なくとも1つの一次候補に対する前記一次評価を行って前記少なくとも1つの有力候補を選出し、
前記少なくとも1つの有力候補が1つだけ選出された場合、当該有力候補を前記目標トラジェクトリの最終候補として決定し、
前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、当該有力候補に対する二次評価を前記追加評価指標に基づいて行い、前記最終候補を決定する。
第5の観点は、第4の観点において更に次の特徴を有する。
前記第2プログラムが前記第2プロセッサで実行された場合、前記第2プロセッサは、更に、
前記一次評価において前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、前記二次評価を行う前に、当該有力候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定する。
前記第2プロセッサは、更に、
前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きいと判定された場合、走行効率、制限速度からの乖離レベル、および、現在の車両状態からの変化レベルの少なくとも1つを前記追加評価指標に設定し、
前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、衝突時の車両安全レベルを前記追加評価指標に設定する。
第6の観点は、第4または5の観点において更に次の特徴を有する。
前記第2プログラムが前記第2プロセッサで実行された場合、前記第2プロセッサは、更に、
前記最終候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定し、
前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きくなるように前記最終候補を修正する。
第1の観点によれば、最も高い走行安全レベルを有する少なくとも1つの一次候補を有力候補として選び出す一次評価が行われる。そして、一次評価の結果、少なくとも1つの有力候補が2つ以上選び出された場合に、二次評価が行われる。二次評価は、追加評価指標に基づいて行われ。そのため、少なくとも1つの有力候補が2つ以上選び出されたとしても、最終候補を選び出すことが可能となる。この最終候補は、最も高い走行安全レベルを有することが一次評価により確認されている。そのため、走行安全性の観点から最終候補が修正されることになったとしても、僅かな修正で済む可能性が高い。以上のことから、追従走行の継続が困難となる状況を回避することが可能となる。
第2の観点によれば、2つ以上の有力候補に追従する走行の走行安全レベルが閾値よりも大きいと判定された場合、走行効率、制限速度からの乖離レベル、および、現在の車両状態からの変化レベルの少なくとも1つが追加評価指標に設定される。一方、2つ以上の有力候補に追従する走行の走行安全レベルが閾値以下であると判定された場合、衝突時の車両安全レベルが追加評価指標に設定される。前者の場合は、これらの有力候補に追従する走行の安全性が、何れも確保されていることが予想される。そのため、前者の場合は、走行安全レベルとは全く異なる観点から、適切な最終候補を選び出すことが可能となる。一方、後者の場合は、走行の安全性が確保されていないことが予想される。そのため、後者の場合は、近い将来に起こりうる衝突を想定した車両安全レベルの観点から、適切な最終候補を選び出すことが可能となる。
第3の観点によれば、最終候補に追従する走行の走行安全レベルが閾値以下であると判定された場合、最終候補に追従する走行の走行安全レベルが閾値よりも大きくなるように最終候補が修正される。したがって、一次評価や二次評価を経て選び出された最終候補に追従する走行の走行安全レベルが低い場合であっても、この最終候補に追従する走行の安全性を確保することが可能となる。
第4の観点によれば、第1制御装置において第1プログラムが実行され、第2制御装置において第2プログラムが実行されることによって、第1の観点による効果と同じ効果を得ることができる。
第5の観点によれば、第2制御装置において第2プログラムが実行されることによって、第2の観点による効果と同じ効果を得ることができる。
第6の観点によれば、第2制御装置において第2プログラムが実行されることによって、第3の観点による効果と同じ効果を得ることができる。
実施の形態に係る車両制御システムの概要を説明する概念図である。 実施の形態に係る車両制御システムの構成を概略的に示すブロック図である。 実施の形態に係る走行支援制御の一例を説明する概念図である。 実施の形態に係る走行支援制御の別の例を説明する概念図である。 一次候補の例を説明する概念図である。 一次候補に追従する走行の走行安全レベルを用いた評価の例を説明する図である。 一次候補に追従する走行の走行安全レベルを用いた評価の別の例を説明する図である。 実施の形態に係る自動運転制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る自動運転制御装置における第1情報取得装置および第1運転環境情報の例を示すブロック図である。 実施の形態に係る自動運転制御装置による処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る車両走行制御装置の構成例を示すブロック図である。 実施の形態に係る車両走行制御装置における第2情報取得装置および第2運転環境情報の例を示すブロック図である。 実施の形態に係る車両走行制御装置による走行支援制御に関連する処理の一例を示すフローチャートである。 車両走行制御装置が車両の走行安全性を担保する範囲の一例を説明する概念図である。 追加評価指標(走行効率)を説明する図である。 追加評価指標(制限速度からの乖離レベル)を説明する図である。 追加評価指標(現在の車両状態からの変化レベル)を説明する図である。 車両1の衝突箇所の例を説明する概念図である。 実施の形態の変形例に係る車両制御システムの構成例を示すブロック図である。
図面を参照して、本開示の実施の形態について説明する。
1.概要
図1は、実施の形態に係る車両制御システム10の概要を説明するための概念図である。車両制御システム10は、車両1を制御する。典型的には、車両制御システム10は、車両1に搭載されている。車両制御システム10の少なくとも一部は、車両1の外部の外部装置に配置されていてもよいし、リモートで車両1を制御してもよい。つまり、車両制御システム10は、車両1と外部装置とに分散的に配置されていてもよい。
車両1は、自動運転可能な自動運転車両である。ここでの自動運転としては、ドライバが必ずしも100%運転に集中しなくてもよいことを前提としたもの(例えば、いわゆるレベル3以上の自動運転)が想定される。
車両制御システム10は、車両1の自動運転の管理を行う。また、車両制御システム10は、車両1の操舵、加速および減速を制御する「車両走行制御」を実行する。特に、自動運転中、車両制御システム10は、車両1が目標トラジェクトリTRに追従するように車両走行制御を実行する。
目標トラジェクトリTRは、少なくとも、車両1が走行する車線内における車両1の目標位置[Xi、Yi]の集合を含む。図1に示される例において、X方向は車両1の前方方向であり、Y方向はX方向と直交する平面方向である。座標系(X,Y)は、図1で示された例に限られない。目標トラジェクトリTRは、更に、目標位置[Xi、Yi]毎の目標速度[VXi、VYi]を含む。このような目標トラジェクトリTRに車両1を追従させるために、車両制御システム10は、車両1と目標トラジェクトリTRとの間の偏差(例えば、横偏差、ヨー角偏差および速度偏差)を算出し、その偏差が減少するように車両走行制御を行う。
図2は、車両制御システム10の構成を概略的に示すブロック図である。車両制御システム10は、自動運転制御装置100および車両走行制御装置200を備えている。自動運転制御装置100と車両走行制御装置200は、物理的に別々の装置であってもよいし、同じ装置であってもよい。自動運転制御装置100と車両走行制御装置200が物理的に別々の装置である場合、それらは、通信を介して必要な情報をやりとりする。
自動運転制御装置100は、車両制御システム10の機能のうち、車両1の自動運転の管理を担う。特に、自動運転制御装置100は、車両1の自動運転のための目標トラジェクトリTRを生成する。例えば、自動運転制御装置100は、センサを用いて車両1の周辺の状況を検出(認識)する。そして、自動運転制御装置100は、車両1の周辺の状況および目的地に基づいて、自動運転中の車両1の走行プランを生成する。走行プランは、現在の走行車線の維持、車線変更、および、障害物の回避を含む。そして、自動運転制御装置100は、走行プランに従って車両1が走行するために必要な目標トラジェクトリTRを生成する。
自動運転制御装置100によって生成される自動運転のための目標トラジェクトリTRは、以下、「第1目標トラジェクトリTR1」と呼ばれる。自動運転制御装置100は、生成した第1目標トラジェクトリTR1を車両走行制御装置200に出力する。
一方、車両走行制御装置200は、車両制御システム10の機能のうち、車両走行制御を担う。つまり、車両走行制御装置200は、車両1の操舵、加速および減速を制御する。特に、車両走行制御装置200は、車両1が目標トラジェクトリTRに追従するように、車両1の操舵、加速および減速を制御する。目標トラジェクトリTRに車両1を追従させるために、車両走行制御装置200は、車両1と目標トラジェクトリTRとの間の偏差(例えば、横偏差、ヨー角偏差および速度偏差)を算出し、その偏差が減少するように車両走行制御を行う。
車両1の自動運転中、車両走行制御装置200は、自動運転制御装置100から第1目標トラジェクトリTR1を受け取る。基本的に、車両走行制御装置200は、車両1が第1目標トラジェクトリTR1に追従するように車両走行制御を行う。
車両走行制御装置200は、更に、車両1の走行を支援する「走行支援制御」の機能(走行支援制御機能GD)を有している。走行支援制御では、車両1の走行の安全性の向上を目的として、車両1の操舵、加速および減速のうち少なくとも1つが制御される。走行支援制御としては、衝突回避制御および車線逸脱抑制制御が例示される。衝突回避制御は、車両1と周囲の物体(回避対象)との衝突の回避を支援する。車線逸脱抑制制御は、車両1が走行車線から逸脱するのを抑制する。
車両走行制御装置200は、センサを用いて、車両1の周辺の状況や車両1の状態を検出する。そして、車両走行制御装置200は、その検出結果に基づいて、走行支援制御を実行する必要があるか否かを判定する。具体的に、車両走行制御装置200は、第1目標トラジェクトリTR1に追従する走行の走行安全レベルTSL(Travel Safety Level)が閾値THよりも大きいか否かを判定する。走行安全レベルTSLは、例えば、回避対象に衝突するリスクにより計算される。走行安全レベルTSLが閾値TH以下であると判定された場合、車両走行制御装置200は、走行支援制御のための目標トラジェクトリTRを生成する。
走行支援制御のための目標トラジェクトリTRは、その目標トラジェクトリTRに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値THよりも大きい目標トラジェクトリTRである。走行安全レベルTSLが閾値THよりも大きい目標トラジェクトリTRは、以下、「第2目標トラジェクトリTR2」と呼ばれる。第2目標トラジェクトリTR2は、第1目標トラジェクトリTR1の修正により生成される。
第2目標トラジェクトリTR2が生成された場合、車両走行制御装置200は、第2目標トラジェクトリTR2を最終的な目標トラジェクトリTRとして決定する。つまり、車両走行制御装置200は、第2目標トラジェクトリTR2が生成された場合、これを最終的な目標トラジェクトリTRとして採用する。そして、車両走行制御装置200は、第2目標トラジェクトリTR2に車両1が追従するように走行支援制御を実行する。
一例として、図3は、車両1の前方に歩行者や障害物等の回避対象が存在する状況を示している。第1目標トラジェクトリTR1は、衝突回避の観点から必ずしも適切ではない可能性がある。例えば、自動運転制御装置100の機能や性能が限定的である場合、回避対象が認識されないか、または、認識されたとしても認識位置精度が低い。
そのため、図3に示した第1目標トラジェクトリTR1に追従した走行の場合は、回避対象と車両1のX位置が一致するときの回避対象と車両1の間のY方向における距離DYが十分でなく、回避対象に衝突するリスクがある。そして、第1目標トラジェクトリTR1に追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下であると判定されると、第2目標トラジェクトリTR2が生成される。第2目標トラジェクトリTR2と第1目標トラジェクトリTR1の違いは、回避対象と車両1のX位置が一致するときのY方向の目標位置[Yi]にある。
図4は、別の例を示している。図4に示す第1目標トラジェクトリTR1は、減速のための目標トラジェクトリTRである。ただし、この第1目標トラジェクトリTR1に追従する走行の場合は、衝突余裕時間TTCが十分でなく、回避対象に衝突するリスクがある。そして、第1目標トラジェクトリTR1に追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下であると判定されると、第2目標トラジェクトリTR2が生成される。第2目標トラジェクトリTR2と第1目標トラジェクトリTR1の違いは、X方向の目標速度[VXi]にある。第2目標トラジェクトリTR2の目標速度[VXi]は、より早いタイミングから減速が開始するように設定される。第2目標トラジェクトリTR2の目標速度[VXi]は、急減速が行われるように設定されてもよい。
ここで、自動運転における走行安全性の確保は最も重要であることから、第1目標トラジェクトリTR1に追従する走行の走行安全レベルTSLは、高いほど望ましい。また、第2目標トラジェクトリTR2の生成は、より高い走行安全レベルTSLを有する第1目標トラジェクトリTR1の修正により行わることが望ましい。何故なら、第1目標トラジェクトリTR1に追従する走行の走行安全レベルTSLが低いと、第2目標トラジェクトリTR2の生成のために第1目標トラジェクトリTR1を大幅に修正しなければならず、処理の負荷がそれだけ高くなるからである。
そこで、実施の形態に係る車両走行制御システムでは、自動運転制御装置100が、第1目標トラジェクトリTR1として、目標トラジェクトリTRの一次候補PC(Primary Candidate)を少なくとも1つ生成する。少なくとも1つの一次候補PCが生成されるとは、一次候補PCが1つだけ生成される場合と、一次候補PCが2つ以上生成される場合と、が含まれることを意味する。回避対象が存在する多くの場合、一次候補PCが2つ以上生成される。一次候補PCが1つだけ生成される場合としては、回避対象が存在しない現在の走行車線を車両1が定速で走行する場合が例示される。
図5は、一次候補PCの例を説明する概念図である。図5に示される例では、回避対象との衝突を避けるための一次候補PCとして、PC1、PC2およびPC3が生成されている。一次候補PC1は、車両1に操舵を要求する。一次候補PC2は、車両1に減速を要求する。一次候補PC3は、車両1に操舵と減速の両方を要求する。
実施の形態に係る車両走行制御システムでは、また、一次候補PCが2つ以上生成された場合、車両走行制御装置200が、一次候補PCに追従する走行の走行安全レベルTSLを評価指標とする評価を行う。車両走行制御装置200は、また、この評価の結果に基づいて、第1目標トラジェクトリTR1の最終候補FC(Final Candidate)を決定する。具体的に、この評価では、一次候補PCに追従する走行の走行安全レベルTSLが比較される。そして、最も高い走行安全レベルTSLを有する一次候補PCが、最終候補FCに決定される。
図6は、一次候補PCに追従する走行の走行安全レベルTSLを用いた評価の例を説明する図である。図6に示される例では、一次候補PC1に追従する走行の走行安全レベルTSL(L1)が、一次候補PC2およびPC3に追従する走行の走行安全レベル(L2およびL3)よりも高い。そのため、一次候補PC1が最終候補FCに決定される。
しかしながら、一次候補PCが2つ以上生成された場合は、最も高い走行安全レベルTSLを有する一次候補PCが2つ以上残る可能性がある。図7は、一次候補PCに追従する走行の走行安全レベルTSLを用いた評価の別の例を説明する図である。図7に示される例では、一次候補PC1に追従する走行の走行安全レベルTSL(L1)が、一次候補PC2一次候補PCに追従する走行のそれと等しい。そのため、最終候補FCを1つに絞り込むことができず、車両走行制御の実行の継続、または、走行支援制御の実行が困難となる。
そこで、実施の形態に係る車両走行制御システムでは、最も高い走行安全レベルTSLを有する一次候補PCが2つ以上残る場合、走行安全レベルTSLとは異なる評価指標を用いた評価を行う。以下、走行安全レベルTSLとは異なる評価指標は「追加評価指標」と呼ばれる。また、走行安全レベルTSLに基づいた評価は「一次評価」と呼ばれ、追加評価指標に基づいた評価は「二次評価」と呼ばれる。二次評価の対象とされる一次候補PCは「有力候補SC(Strong Candidate)」と呼ばれる。
二次評価が行われれば、最終候補FCを1つに絞り込むことが可能となる。加えて、この最終候補は、最も高い走行安全レベルを有することが一次評価により確認されている。そのため、最終候補FCが修正されて第2目標トラジェクトリTR2が生成されることになったとしても、最終候補FCの僅かな修正で済む可能性が高い。したがって、車両走行制御の実行の継続、または、走行支援制御の実行が困難となる状況を回避することが可能となる。
自動運転制御装置100と車両走行制御装置200は、別々に設計、開発されてもよい。例えば、車両走行制御を担う車両走行制御装置200は、メカや車両運動特性に精通している開発者(典型的には自動車メーカー)によって設計、開発される。この場合、車両走行制御装置200の走行支援制御機能GDの信頼度は極めて高い。そのような高信頼度の走行支援制御機能GDを利用することを前提として、自動運転サービス提供者は、自動運転制御装置100用のソフトウェアを設計、開発することができる。その意味で、車両走行制御装置200は、自動運転サービスのためのプラットフォームであると言える。
以下、実施の形態に係る車両制御システム10について更に詳しく説明する。
2.自動運転制御装置100
2−1.構成例
図8は、実施の形態に係る自動運転制御装置100の構成例を示すブロック図である。自動運転制御装置100は、第1情報取得装置110、第1制御装置120および第1入出力インタフェース130を備えている。
第1情報取得装置110は、第1運転環境情報150を取得する。第1運転環境情報150は、車両1の運転環境を示す情報であり、車両1の自動運転に必要な情報である。
図9は、第1情報取得装置110および第1運転環境情報150の例を示すブロック図である。第1情報取得装置110は、第1地図情報取得装置111、第1位置情報取得装置112、第1車両状態センサ113、第1周辺状況センサ114および第1通信装置115を備えている。第1運転環境情報150は、第1地図情報151、第1位置情報152、第1車両状態情報153、第1周辺状況情報154および第1配信情報155を含んでいる。
第1地図情報取得装置111は、第1地図情報151を取得する。第1地図情報151は、例えば、車線配置および道路形状の情報を含んでいる。第1地図情報取得装置111は、地図データベースから、必要なエリアの第1地図情報151を取得する。地図データベースは、車両1に搭載されている所定の記憶装置に格納されていてもよいし、車両1の外部の管理サーバに格納されていてもよい。後者の場合、第1地図情報取得装置111は、管理サーバと通信を行い、必要な第1地図情報151を取得する。
第1位置情報取得装置112は、車両1の位置および方位を示す第1位置情報152を取得する。例えば、第1位置情報取得装置112は、車両1の位置および方位を計測するGPS(Global Positioning System)装置を含んでいる。第1位置情報取得装置112は、周知の自己位置推定処理(localization)を行い、第1位置情報152の精度を高めてもよい。
第1車両状態センサ113は、車両1の状態を示す第1車両状態情報153を取得する。例えば、第1車両状態センサ113は、車速センサ、ヨーレートセンサ、加速度センサおよび舵角センサを含んでいる。車速センサは、車速(車両1の速度)を検出する。ヨーレートセンサは、車両1のヨーレートを検出する。加速度センサは、車両1の加速度(例えば、横加速度、前後加速度および上下加速度)を検出する。舵角センサは、車両1の操舵角(転舵角)を検出する。
第1周辺状況センサ114は、車両1の周囲の状況を認識(検出)する。例えば、第1周辺状況センサ114は、カメラ、ライダー(LIDAR: Laser Imaging Detection and Ranging)およびレーダの少なくとも1つを含んでいる。第1周辺状況情報154は、第1周辺状況センサ114による認識結果を示す。例えば、第1周辺状況情報154は、第1周辺状況センサ114によって認識された物標に関する情報(物標情報)を含む。物標としては、周辺車両、歩行者、路側物、障害物および白線(区画線)が例示される。物標情報は、車両1に対する物標の相対位置および相対速度の情報を含んでいる。
第1通信装置115は、車両1の外部と通信を行う。例えば、第1通信装置115は、車両1の外部の外部装置と、通信ネットワークを介して通信を行う。第1通信装置115は、周囲のインフラとの間でV2I通信(路車間通信)を行ってもよい。第1通信装置115は、周辺車両との間でV2V通信(車車間通信)を行ってもよい。第1配信情報155は、第1通信装置115を介して得られる情報である。例えば、第1配信情報155は、周辺車両の情報および道路交通情報を含んでいる。道路交通情報としては、工事区間情報、事故情報、交通規制情報および渋滞情報が例示される。
尚、第1情報取得装置110の一部は、車両走行制御装置200に含まれていてもよい。つまり、自動運転制御装置100と車両走行制御装置200が、第1情報取得装置110の一部を共用してもよい。その場合、自動運転制御装置100と車両走行制御装置200は、必要な情報を互いにやりとりする。
再び図8を参照して、自動運転制御装置100の構成例を説明する。第1入出力インタフェース130は、車両走行制御装置200と通信可能に接続されている。
第1制御装置120(第1コントローラ)は、各種処理を行う情報処理装置である。例えば、第1制御装置120は、マイクロコンピュータである。第1制御装置120は、ECU(Electronic Control Unit)とも呼ばれる。より詳細には、第1制御装置120は、第1プロセッサ121および第1記憶装置122を備えている。
第1記憶装置122には、各種情報が格納される。例えば、第1記憶装置122には、第1情報取得装置110によって取得された第1運転環境情報150が格納される。第1記憶装置122としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリおよびHDD(Hard Disk Drive)が例示される。
第1プロセッサ121は、コンピュータプログラムである自動運転ソフトウェアを実行する。自動運転ソフトウェアは、第1記憶装置122に格納され、または、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。第1プロセッサ121が自動運転ソフトウェアを実行することにより、第1制御装置120の機能が実現される。
第1制御装置120は、車両1の自動運転の管理を行う。特に、第1制御装置120は、第1目標トラジェクトリTR1を生成する。以下、第1目標トラジェクトリTR1の生成について、更に詳しく説明する。
2−2.第1目標トラジェクトリの生成
図10は、第1制御装置120(第1プロセッサ121)による処理を示すフローチャートである。図10に示される処理フローは、車両1の自動運転中、一定サイクル毎に繰り返し実行される。
第1制御装置120は、まず、第1情報取得装置110から第1運転環境情報150を取得する(ステップS110)。第1運転環境情報150は、第1記憶装置122に格納される。
ステップS110に続いて、第1制御装置120は、第1運転環境情報150に基づいて第1目標トラジェクトリTR1を生成する(ステップS120)。より詳細には、第1制御装置120は、第1運転環境情報150に基づいて、自動運転中の車両1の走行プランを生成する。そして、第1制御装置120は、走行プランに従って車両1が走行するために必要な目標トラジェクトリTRとして、第1目標トラジェクトリTR1を生成する。
例えば、第1制御装置120は、現在の走行車線を維持して走行するための第1目標トラジェクトリTR1を生成する。より詳細には、第1制御装置120は、第1地図情報151(車線配置)と第1位置情報152に基づいて、車両1が走行している走行車線を認識し、車両1の前方の走行車線の配置形状を取得する。第1制御装置120は、第1周辺状況情報154に基づいて、走行車線の区画線を認識し、配置形状を認識してもよい。そして、第1制御装置120は、認識した配置形状に基づいて、走行車線を維持して走行するための第1目標トラジェクトリTR1を生成する。
別の例として、第1制御装置120は、車線変更のための第1目標トラジェクトリTR1を生成する。より詳細には、第1制御装置120は、第1地図情報151(車線配置)、第1位置情報152および目的地情報に基づいて、目的地に到達するために車線変更を行うことを計画する。そして、第1制御装置120は、車線変更計画に基づいて、車線変更のための第1目標トラジェクトリTR1を生成する。
また別の例として、第1制御装置120は、車両1と周囲の物体との衝突を回避するための第1目標トラジェクトリTR1を生成する。より詳細には、第1制御装置120は、第1周辺状況情報154(物標情報)に基づいて、車両1の前方の回避対象を認識する。更に、第1制御装置120は、第1車両状態情報153と第1周辺状況情報154に基づいて、車両1と回避対象のそれぞれの将来位置を予測し、車両1が回避対象と衝突する可能性を算出する。回避対象と衝突する可能性が閾値以上である場合、第1制御装置120は、第1車両状態情報153と第1周辺状況情報154に基づいて、回避対象との衝突を回避するための第1目標トラジェクトリTR1を生成する。典型的には、衝突を回避するための第1目標トラジェクトリTR1は、操舵および減速の少なくとも一方を要求する。
ステップS120に続いて、第1制御装置120は、第1入出力インタフェース130を介して、第1目標トラジェクトリTR1を車両走行制御装置200に出力する(ステップS130)。第1目標トラジェクトリTR1が更新される度に、最新の第1目標トラジェクトリTR1が車両走行制御装置200に出力される。
3.車両走行制御装置200
3−1.構成例
図11は、実施の形態に係る車両走行制御装置200の構成例を示すブロック図である。車両走行制御装置200は、第2情報取得装置210、第2制御装置220、第2入出力インタフェース230および走行装置240を備えている。
第2情報取得装置210は、第2運転環境情報250を取得する。第2運転環境情報250は、車両1の運転環境を示す情報であり、車両走行制御および走行支援制御に必要な情報である。
図12は、第2情報取得装置210および第2運転環境情報250の例を示すブロック図である。第2情報取得装置210は、第2地図情報取得装置211、第2位置情報取得装置212、第2車両状態センサ213、第2周辺状況センサ214および第2通信装置215を備えている。第2運転環境情報250は、第2地図情報251、第2位置情報252、第2車両状態情報253、第2周辺状況情報254および第2配信情報255を含んでいる。
第2地図情報取得装置211は、第2地図情報251を取得する。第2地図情報251は、車線配置や道路形状を示す。第2地図情報取得装置211は、地図データベースから、必要なエリアの第2地図情報251を取得する。地図データベースは、車両1に搭載されている所定の記憶装置に格納されていてもよいし、車両1の外部の管理サーバに格納されていてもよい。後者の場合、第2地図情報取得装置211は、管理サーバと通信を行い、必要な第2地図情報251を取得する。
第2位置情報取得装置212は、車両1の位置および方位を示す第2位置情報252を取得する。例えば、第2位置情報取得装置212は、車両1の位置および方位を計測するGPS装置を含んでいる。第2位置情報取得装置212は、周知の自己位置推定処理を行い、第2位置情報252の精度を高めてもよい。
第2車両状態センサ213は、車両1の状態を示す第2車両状態情報253を取得する。例えば、第2車両状態センサ213は、車速センサ、ヨーレートセンサ、加速度センサおよび舵角センサを含んでいる。車速センサは、車速(車両1の速度)を検出する。ヨーレートセンサは、車両1のヨーレートを検出する。加速度センサは、車両1の加速度(横加速度、前後加速度、上下加速度)を検出する。舵角センサは、車両1の操舵角(転舵角)を検出する。
第2周辺状況センサ214は、車両1の周囲の状況を認識(検出)する。例えば、第2周辺状況センサ214は、カメラ、ライダーおよびレーダの少なくとも1つを含んでいる。第2周辺状況情報254は、第2周辺状況センサ214による認識結果を示す。例えば、第2周辺状況情報254は、第2周辺状況センサ214によって認識された物標に関する情報(物標情報)を含む。物標としては、周辺車両、歩行者、路側物、障害物および白線(区画線)が例示される。物標情報は、車両1に対する物標の相対位置および相対速度の情報を含んでいる。
第2通信装置215は、車両1の外部と通信を行う。例えば、第2通信装置215は、車両1の外部の外部装置と、通信ネットワークを介して通信を行う。第2通信装置215は、周囲のインフラとの間でV2I通信を行ってもよい。第2通信装置215は、周辺車両との間でV2V通信を行ってもよい。第2配信情報255は、第2通信装置215を介して得られる情報である。例えば、第2配信情報255は、周辺車両の情報および道路交通情報を含んでいる。
尚、第1情報取得装置110と第2情報取得装置210は、部分的に共通化されていてもよい。例えば、第1地図情報取得装置111と第2地図情報取得装置211は、同じであってもよい。第1位置情報取得装置112と第2位置情報取得装置212は、同じであってもよい。第1車両状態センサ113と第2車両状態センサ213は、同じであってもよい。つまり、自動運転制御装置100と車両走行制御装置200が、第2情報取得装置210の一部を共用してもよい。その場合、自動運転制御装置100と車両走行制御装置200は、必要な情報を互いにやりとりする。
再び図11を参照して、車両走行制御装置200の構成例を説明する。第2入出力インタフェース230は、自動運転制御装置100と通信可能に接続されている。
走行装置240は、操舵装置241、駆動装置242および制動装置243を含んでいる。操舵装置241は、車両1の車輪を転舵する。例えば、操舵装置241は、パワーステアリング(EPS: Electric Power Steering)装置を含んでいる。駆動装置242は、駆動力を発生させる動力源である。駆動装置242としては、エンジン、電動機およびインホイールモータが例示される。制動装置243は、制動力を発生させる。
第2制御装置220(第2コントローラ)は、各種処理を行う情報処理装置である。例えば、第2制御装置220は、マイクロコンピュータである。第2制御装置220は、ECUとも呼ばれる。より詳細には、第2制御装置220は、第2プロセッサ221および第2記憶装置222を備えている。
第2記憶装置222には、各種情報が格納される。例えば、第2記憶装置222には、第2情報取得装置210によって取得された第2運転環境情報250が格納される。第2記憶装置222としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリおよびHDDが例示される。
第2プロセッサ221は、コンピュータプログラムである車両走行制御ソフトウェアを実行する。車両走行制御ソフトウェアは、第2記憶装置222に格納され、または、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。第2プロセッサ221が車両走行制御ソフトウェアを実行することにより、第2制御装置220の機能が実現される。
3−2.車両走行制御
第2制御装置220は、車両走行制御を行う。第2制御装置220は、走行装置240の動作を制御することによって車両走行制御を行う。具体的には、第2制御装置220は、操舵装置241の動作を制御することによって、車両1の操舵(転舵)を制御する。また、第2制御装置220は、駆動装置242の動作を制御することによって、車両1の加速を制御する。また、第2制御装置220は、制動装置243の動作を制御することによって、車両1の減速を制御する。
特に、第2制御装置220は、車両1が目標トラジェクトリTRに追従するように車両走行制御を実行する。この場合、第2制御装置220は、目標トラジェクトリTR、第2位置情報252および第2車両状態情報253に基づいて、車両1と目標トラジェクトリTRとの間の偏差を算出する。偏差としては、横偏差(Y方向偏差)、ヨー角偏差(方位角偏差)および速度偏差が挙げられる。そして、第2制御装置220は、車両1と目標トラジェクトリTRとの間の偏差が減少するように車両走行制御を行う。
第2制御装置220は、走行装置240を制御するための制御量、すなわち、操舵、加速、減速のうち少なくとも1つの制御量を算出する。車両1が目標トラジェクトリTRに追従するために要求される制御量、すなわち、車両1と目標トラジェクトリTRとの間の偏差を減少させるために要求される制御量は、以下、「要求制御量CON」と呼ばれる。要求制御量CONとしては、目標操舵角、目標ヨーレート、目標速度、目標加速度、目標減速度、目標トルクおよび目標電流が例示される。第2制御装置220は、要求制御量CONに従って、走行装置240の動作を制御する。すなわち、第2制御装置220は、操舵、加速および減速のうち少なくとも1つを制御する。
3−3.走行支援制御
第2制御装置220は、更に、走行支援制御を行う。走行支援制御としては、衝突回避制御および車線逸脱抑制制御が例示される。衝突回避制御は、車両1と周囲の物体(回避対象)との衝突の回避を支援する。車線逸脱抑制制御は、車両1が走行車線から逸脱することを抑制する。以下、走行支援制御に関連する処理について説明する。
3−4.走行支援制御に関連する処理
図13は、第2制御装置220(第2プロセッサ221)による走行支援制御に関連する処理の一例を示すフローチャートである。図13に示される処理フローは、一定サイクル毎に繰り返し実行される。
第2制御装置220は、まず、第2情報取得装置210から第2運転環境情報250を取得する(ステップS210)。第2運転環境情報250は、第2記憶装置222に格納される。また、第2制御装置220は、第2入出力インタフェース230を介して、自動運転制御装置100から第1目標トラジェクトリTR1を示す情報を受け取る。第1目標トラジェクトリTR1を示す情報は、第2記憶装置222に格納される。
ステップS210に続いて、第2制御装置220は、評価前処理を行う(ステップS220)。評価前処理では、第2記憶装置222に格納された第1目標トラジェクトリTR1(一次候補PC)から、車両走行制御装置200が車両1の走行安全性を担保する範囲より外側に生成された第1目標トラジェクトリTR1が除外される。
図14は、車両走行制御装置200が車両1の走行安全性を担保する範囲の一例を説明する概念図である。図14に示される例では、合計6つの第2周辺状況センサ214が車両1に搭載されている。三角形領域は、これらの第2周辺状況センサ214のそれぞれが検出可能な範囲を模式的に示したものである。車両走行制御装置200が車両1の走行安全性を担保する範囲は、これらの三角形領域に覆われた範囲R214である。車両走行制御装置200が車両1の走行安全性を担保する範囲は、範囲R214の内側に設定されてもよい。
第1目標トラジェクトリTR1は、範囲R114の内側に生成される。範囲R114は、第1周辺状況センサ114が検出可能な範囲である。第1目標トラジェクトリTR1を示す情報が範囲R214の外側に含まれる場合、車両走行制御装置200が車両1の走行安全性を担保することが困難となる。そこで、第1目標トラジェクトリTR1(一次候補PC)を示す情報が範囲R214の外側に含まれる場合、第2制御装置220は、その一次候補PCを削除する。範囲R214の外側に含まれる一部の情報を削除し、範囲R214の内側に位置する情報のみを残してもよい。
ステップS220に続いて、第2制御装置220は、一次評価処理を行う(ステップS230)。一次評価処理では、一次候補PCの中から、走行安全レベルTSLが最も高いものが選び出される。尚、第2記憶装置222に格納された一次候補PCが1つだけの場合、その一次候補PCが最終候補FCに決定される。また、評価前処理の結果、一次候補PCが1つに絞り込まれている場合、その一次候補PCが最終候補FCに決定される。
ステップS230に続いて、第2制御装置220は、走行安全レベルTSLが最も高い一次候補PCが2つ以上存在するか否かを判定する(ステップS240)。ステップS240の判定結果が肯定的な場合、第2制御装置220は、二次評価処理を行う(ステップS250)。二次評価処理では、2つ以上の一次候補PC(すなわち、有力候補SC)のうちから、1つの最終候補FCが決定される。二次評価処理の詳細は後述される。
ステップS250に続いて、第2制御装置220は、最終候補FCに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下であるか否かを判定する(ステップS260)。ステップS240の判定結果が否定的な場合も、第2制御装置220は、ステップS260の処理を行う。
走行支援制御の一例として、衝突回避制御について考える。第2制御装置220は、第2周辺状況情報254(物標情報)に基づいて、車両1の前方の回避対象(例:周辺車両、歩行者)を認識する。更に、第2制御装置220は、最終候補FCに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下であるか否かを判定する。走行安全レベルTSLは、例えば、距離DY(すなわち、回避対象と車両1のX位置が一致するときの、回避対象と車両1の間のY方向における距離)が長くなるほど大きなレベルに設定される。別の例として、走行安全レベルTSLは、衝突余裕時間TTCが長くなるほど大きなレベルに設定される。
走行支援制御の他の例として、車線逸脱抑制制御について考える。例えば、車両1が走行車線内でふらつき、走行車線の区画線に近づいたとき、車線逸脱抑制制御は、車両1を走行車線の中央に戻すように操舵を行う。そのために、第2制御装置220は、第2周辺状況情報254に基づいて、車両1が走行している走行車線の区画線を認識し、最終候補FCと区画線の間の距離DLをモニタする。そして、第2制御装置220は、最終候補FCに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下であるか否かを判定する。走行安全レベルTSLは、距離DLが長くなるほど大きなレベルに設定される。
ステップS260の判定結果が肯定的な場合、第2制御装置220は、最終候補FCを用いて車両走行制御を実行する(ステップS270)。第2制御装置220は、車両1と第1目標トラジェクトリTR1との間の偏差を減少させるために要求される制御量(すなわち、要求制御量CON)を算出する。そして、第2制御装置220は、要求制御量CONに従って、走行装置240の動作を制御する。すなわち、第2制御装置220は、操舵、加速および減速のうち少なくとも1つを制御する。
一方、ステップS260の判定結果が否定的な場合、第2制御装置220は、最終候補FCを修正して第2目標トラジェクトリTR2を生成する(ステップS280)。最終候補FCの修正例については後述する。第2制御装置220は、第2目標トラジェクトリTR2を示す情報を第2記憶装置222に格納する。
走行支援制御の一例として、衝突回避制御について考える。最終候補FCに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下である場合、走行安全レベルTSLの判定に用いた指標に基づいて、最終候補FCが修正される。判定指標が距離DYの場合、距離DYについての走行安全レベルTSLが閾値THよりも大きくなるように、最終候補FCの目標位置[Xi、Yi]が修正される。判定指標が衝突余裕時間TTCの場合、衝突余裕時間TTCについての走行安全レベルTSLが閾値THよりも大きくなるように、最終候補FCの目標速度[VXi、VXi]が修正される。
走行支援制御の他の例として、車線逸脱抑制制御について考える。最終候補FCに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下である場合、距離DLに基づいて、最終候補FCが修正される。具体的に、距離DLについての走行安全レベルTSLが閾値THよりも大きくなるように、最終候補FCの目標位置[Xi、Yi]が修正される。
ステップS280に続いて、第2制御装置220は、第2目標トラジェクトリTR2を用いて走行支援制御を実行する(ステップS290)。第2制御装置220は、車両1と第2目標トラジェクトリTR2との間の偏差を減少させるために要求される制御量(すなわち、要求制御量CON)を算出する。そして、第2制御装置220は、要求制御量CONに従って、走行装置240の動作を制御する。すなわち、第2制御装置220は、操舵、加速および減速のうち少なくとも1つを制御する。
3−5.二次評価処理の詳細
二次評価処理は、追加評価指標を用いて行われる。追加評価指標は、有力候補SCに追従する走行の走行安全レベルTSLと、閾値THとの大小関係に応じて切り替えられる。まず、有力候補SCに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値THよりも大きい場合について説明する。この場合の追加評価指標は、走行効率、制限速度からの乖離レベル、および、現在の車両状態からの変化レベルの少なくとも1つである。
走行効率は、例えば、有力候補SCに追従する走行が行われる場合における、現在地から目的地までの所要時間TT(Turnaround Time)の長さにより表される。走行効率は、以下、「第1スコアS1」と呼ばれる。図15は、所要時間TTと、第1スコアS1との関係の一例を説明する図である。図15に示されるように、第1スコアS1は、所要時間TTが短くなるほど高くなる。そのため、車両1に減速を要求しない有力候補SCの第1スコアS1は高くなり、車両1に減速を要求する有力候補SCのそれは低くなる。
乖離レベルは、例えば、有力候補SCに追従する走行が行われる場合における、目標速度[VXi]と制限速度との偏差により表される。乖離レベルは、以下、「第2スコアS2」と呼ばれる。制限速度は、交通規則により定められる車両の上限速度であり、第2周辺状況情報254または第2配信情報255に含まれる。図16は、目標速度[VXi]と、第2スコアS2との関係の一例を説明する図である。図16に示されるように、制限速度よりも低速域では、目標速度[VXi]が上昇するほど第2スコアS2が緩やかに大きくなる。制限速度よりも高速域では、目標速度[VXi]が上昇するほど第2スコアS2が急激に低下する。そのため、制限速度に近い目標速度[VXi]を有する有力候補SCの第2スコアS2は高くなる。制限速度から大きく外れた目標速度[VXi]を有する有力候補SCの第2スコアS2は低くなる。
変化レベルは、例えば、有力候補SCに追従する走行が行われる場合における、有力候補SCと、現在の目標トラジェクトリTRとの偏差により表される。変化レベルは、以下、「第3スコアS3」と呼ばれる。現在の目標トラジェクトリTRとは、車両1が現在追従している目標トラジェクトリTRであり、第2記憶装置222に格納されている。図17は、有力候補SCと、第3スコアS3との関係の一例を説明する図である。図17に示されるように、有力候補SCが現在の目標トラジェクトリTRに近づくほど、第3スコアS3が大きくなる。そのため、現在の目標トラジェクトリTRを示す情報に近い情報を有する有力候補SCの第3スコアS3は高くなる。
第1スコアS1、第2スコアS2および第3スコアS3は、これらのスコアのうちの2つ以上が組み合わされてもよい。この場合は、組み合わせるスコアを共通のスコアに置換する。そして、共通するスコアを合計することにより、二次評価が行われる。
次に、有力候補SCに追従する走行の走行安全レベルTSLが閾値TH以下の場合について説明する。この場合の追加評価指標は、衝突時の車両安全レベルVSLである。回避対象に衝突するリスクにより走行安全レベルTSLが計算されるのに対し、車両安全レベルVSLは、回避対象との衝突を前提として設定される。車両安全レベルVSLとしては、走行支援制御において制御される走行装置240の種類、および、車両1の衝突箇所が例示される。
典型的に、制動装置243のみが動作する場合は、操舵装置241のみが動作する場合に比べて、回避対象との衝突時に車両1が受けるエネルギを軽減できる可能性が高い。そのため、車両1に減速を要求する有力候補SCの車両安全レベルVSLは高くなり、車両1に減速を要求しない有力候補SCのそれは低くなる。
図18は、車両1の衝突箇所の例を説明する概念図である。図18に示される例では、図5に示した一次候補PC2およびPC3が、有力候補SC1およびSC2として残っている。有力候補SC1に追従した走行の場合、衝突箇所は車両1の前方部分となる。有力候補SC2に追従した走行の場合、衝突箇所は車両1の左前方部分となる。そのため、有力候補SC2に追従した走行によれば、有力候補SC1に追従した走行よりも、衝突時の損傷が抑えられる可能性が高い。そのため、有力候補SC2の車両安全レベルVSLは高くなり、有力候補SC1のそれは低くなる。
4.変形例
実施の形態では、車両制御システム10が自動運転制御装置100および車両走行制御装置200を備えることを前提とした。しかしながら、自動運転制御装置100および車両走行制御装置200は、単一の制御装置から構成されてもよい。図19は、実施の形態の変形例に係る車両制御システム10の構成を示すブロック図である。車両制御システム10は、情報取得装置310、制御装置320および走行装置340を備えている。
情報取得装置310は、運転環境情報350を取得する。情報取得装置310は、第1情報取得装置110または第2情報取得装置210と同一である。運転環境情報350は、第1運転環境情報150または第2運転環境情報250と同一である。走行装置340は、走行装置240と同一である。
制御装置320は、プロセッサ321および記憶装置322を備えている。記憶装置322には、各種情報が格納される。例えば、記憶装置322には、情報取得装置310によって取得された運転環境情報350が格納される。プロセッサ321は、制御プログラムを実行する。制御プログラムは、記憶装置322に格納されている、または、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている。プロセッサ321が制御プログラムを実行することにより、制御装置320による各種処理が実現される。
制御装置320は、自動運転制御装置100の第1制御装置120としての機能と、車両走行制御装置200の第2制御装置220としての機能とを備えている。すなわち、図15に示される例では、情報取得装置310と制御装置320が自動運転制御装置100に相当し、情報取得装置310、制御装置320および走行装置340が車両走行制御装置200に相当する。
一般化すると、実施の形態に係る車両制御システムは、1つのプロセッサ(プロセッサ321)または複数のプロセッサ(第1プロセッサ121および第2プロセッサ221)を備えている。1または複数のプロセッサは、1または複数の記憶装置に格納される運転環境情報に基づいて、自動運転制御装置100および車両走行制御装置200としての処理を実行する。
1 車両
10 車両制御システム
100 自動運転制御装置
110 第1情報取得装置
120 第1制御装置
121 第1プロセッサ
122 第1記憶装置
130 第1入出力インタフェース
200 車両走行制御装置
210 第2情報取得装置
220 第2制御装置
221 第2プロセッサ
222 第2記憶装置
230 第2入出力インタフェース
240 走行装置
260 実行情報
310 情報取得装置
320 制御装置
321 プロセッサ
322 記憶装置
FC 最終候補
PC、PC1、PC2、PC3 一次候補
SC、SC1、SC2 有力候補
TR 目標トラジェクトリ
TR1 第1目標トラジェクトリ
TR2 第2目標トラジェクトリ
TSL 走行安全レベル
TT 所要時間
VSL 車両安全レベル

Claims (6)

  1. 車両の自動運転を行う車両制御システムであって、
    プロセッサと、
    前記プロセッサで実行可能なプログラムが記憶された記憶装置と、
    を含む制御装置を備え、
    前記プログラムが前記プロセッサで実行された場合、前記プロセッサは、
    前記自動運転のための目標トラジェクトリの一次候補を少なくとも1つ生成し、
    前記少なくとも1つの一次候補に追従する走行の走行安全レベルを評価指標とする一次評価を行い、前記少なくとも1つの一次候補のうちから、最も高い前記走行安全レベルを有する一次候補を、有力候補として少なくとも1つ選出し、
    前記少なくとも1つの有力候補が1つだけ選出された場合、当該有力候補を前記目標トラジェクトリの最終候補として決定し、
    前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、当該有力候補に対する二次評価を追加評価指標に基づいて行い、前記最終候補を決定する
    ことを特徴とする車両制御システム。
  2. 前記プログラムが前記プロセッサで実行された場合、前記プロセッサは、更に、
    前記一次評価において前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、前記二次評価を行う前に、当該有力候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定し、
    前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きいと判定された場合、走行効率、制限速度からの乖離レベル、および、現在の車両状態からの変化レベルの少なくとも1つを前記追加評価指標に設定し、
    前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、衝突時の車両安全レベルを前記追加評価指標に設定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両制御システム。
  3. 前記プログラムが前記プロセッサで実行された場合、前記プロセッサは、更に、
    前記最終候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定し、
    前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きくなるように前記最終候補を修正する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の車両制御システム。
  4. 前記制御装置は、相互に通信可能な第1および第2制御装置を含み、
    前記第1制御装置は、第1プロセッサと、前記第1プロセッサで実行可能な第1プログラムが記憶された第1記憶装置と、を含み、
    前記第2制御装置は、第2プロセッサと、前記第2プロセッサで実行可能な第2プログラムが記憶された第2記憶装置と、を含み、
    前記第1プログラムが前記第1プロセッサで実行された場合、前記第1プロセッサは、
    前記少なくとも1つの一次候補を生成し、
    前記少なくとも1つの一次候補を前記第2制御装置に送信し、
    前記第2プログラムが前記第2プロセッサで実行された場合、前記第2プロセッサは、
    前記第2制御装置が受信した前記少なくとも1つの一次候補に対する前記一次評価を行って前記少なくとも1つの有力候補を選出し、
    前記少なくとも1つの有力候補が1つだけ選出された場合、当該有力候補を前記目標トラジェクトリの最終候補として決定し、
    前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、当該有力候補に対する二次評価を前記追加評価指標に基づいて行い、前記最終候補を決定する
    ことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項に記載の車両制御システム。
  5. 前記第2プログラムが前記第2プロセッサで実行された場合、前記第2プロセッサは、更に、
    前記一次評価において前記少なくとも1つの有力候補が2つ以上選出された場合、前記二次評価を行う前に、当該有力候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定し、
    前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きいと判定された場合、走行効率、制限速度からの乖離レベル、および、現在の車両状態からの変化レベルの少なくとも1つを前記追加評価指標に設定し、
    前記少なくとも1つの有力候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、衝突時の車両安全レベルを前記追加評価指標に設定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の車両制御システム。
  6. 前記第2プログラムが前記第2プロセッサで実行された場合、前記第2プロセッサは、更に、
    前記最終候補の前記走行安全レベルが閾値よりも大きいか否かを判定し、
    前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値以下であると判定された場合、前記最終候補の前記走行安全レベルが前記閾値よりも大きくなるように前記最終候補を修正する
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の車両制御システム。
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