JP2021062766A - センサ健全性確認システム及び鉄道車両 - Google Patents

センサ健全性確認システム及び鉄道車両 Download PDF

Info

Publication number
JP2021062766A
JP2021062766A JP2019188752A JP2019188752A JP2021062766A JP 2021062766 A JP2021062766 A JP 2021062766A JP 2019188752 A JP2019188752 A JP 2019188752A JP 2019188752 A JP2019188752 A JP 2019188752A JP 2021062766 A JP2021062766 A JP 2021062766A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensor
train
abnormality
distance
ground equipment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019188752A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021062766A5 (ja
JP7300960B2 (ja
Inventor
工藤 匠
Takumi Kudo
匠 工藤
健二 今本
Kenji Imamoto
健二 今本
景示 前川
Keiji Maekawa
景示 前川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP2019188752A priority Critical patent/JP7300960B2/ja
Priority to PCT/JP2020/036264 priority patent/WO2021075226A1/ja
Publication of JP2021062766A publication Critical patent/JP2021062766A/ja
Publication of JP2021062766A5 publication Critical patent/JP2021062766A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7300960B2 publication Critical patent/JP7300960B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L23/00Control, warning or like safety means along the route or between vehicles or trains
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B61RAILWAYS
    • B61LGUIDING RAILWAY TRAFFIC; ENSURING THE SAFETY OF RAILWAY TRAFFIC
    • B61L3/00Devices along the route for controlling devices on the vehicle or train, e.g. to release brake or to operate a warning signal
    • B61L3/02Devices along the route for controlling devices on the vehicle or train, e.g. to release brake or to operate a warning signal at selected places along the route, e.g. intermittent control simultaneous mechanical and electrical control
    • B61L3/08Devices along the route for controlling devices on the vehicle or train, e.g. to release brake or to operate a warning signal at selected places along the route, e.g. intermittent control simultaneous mechanical and electrical control controlling electrically
    • B61L3/12Devices along the route for controlling devices on the vehicle or train, e.g. to release brake or to operate a warning signal at selected places along the route, e.g. intermittent control simultaneous mechanical and electrical control controlling electrically using magnetic or electrostatic induction; using radio waves
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T90/00Enabling technologies or technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02T90/10Technologies relating to charging of electric vehicles
    • Y02T90/16Information or communication technologies improving the operation of electric vehicles

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Train Traffic Observation, Control, And Security (AREA)

Abstract

【課題】車上及び地上に設置した障害物検知用センサの健全性確認を、高頻度かつ低コストに行う。【解決手段】第一のセンサを搭載した第一の列車と、第二のセンサを搭載した第二の地上設備とを備える障害物検知システムにおけるセンサ健全性確認システムであって、前記第一の列車が前記第二の地上設備に接近した際、前記第二の地上設備は、前記第二のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第二の距離を算出し、前記第一の列車は、前記第一のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第一の距離を算出し、前記第一の距離と前記第二の距離の差分と予め設定した閾値とを比較することで、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出する。【選択図】図1

Description

本発明は、センサ健全性確認システム及び鉄道車両に関する。
鉄道ドライバレスシステム及び鉄道運転支援システムにおいては、列車前方の障害物を検知することで障害物との衝突を回避するシステムが不可欠である。公知の障害物検知システムでは、列車前方や軌道付近の地上設備などにセンサを設置することにより、軌道付近の物体を監視するシステムが提案されている。これらのセンサが故障すると、障害物との衝突を回避することができなくなるため、障害物検知用のセンサの健全性を確認することが不可欠である。さらに、営業運転中にセンサ故障が発生することも考えられるため、営業運転中にも高頻度でセンサ健全性確認を実施する必要がある。
そのため、特許文献1又は2のように、障害物検知システムに対してセンサの故障検出機能を追加することによって、センサ故障に起因する衝突事故の防止が図られている。特許文献1には、自動走行車に障害物検知センサを複数装備し、各センサの検知範囲を重複するように設置することで、センサの出力が不一致であるときにいずれかのセンサが故障であると判断する方法が記載されている。また、特許文献2には、軌道に沿って一定間隔ごとに設置した障害物検知センサ群に対する健全性確認について、センサ群中の複数のセンサが一つの接近する列車を検知したのち、検知位置を算出し、前記検知位置同士を比較することにより、センサの故障を判定する方法が記載されている。
特開2000−321350号公報 特開2016−43903号公報
特許文献1の手法は、列車に搭載するセンサを多重化することにより、コストの増大を招くという問題がある。また、特許文献2の手法は、軌道に沿って等間隔でセンサを搭載した地上設備を設置することが前提であり、長距離列車に対して必要な地上センサの数が膨大になり、高コストなシステムになる可能性がある。
本発明の目的は、車上及び地上に設置した障害物検知用センサの健全性確認を、高頻度かつ低コストに行うシステムを提供することである。
かかる課題を解決するために、代表的な本発明のセンサ健全性確認システムの一つは、第一のセンサを搭載した第一の列車と、第二のセンサを搭載した第二の地上設備とを備える障害物検知システムにおけるセンサ健全性確認システムであって、前記第一の列車が前記第二の地上設備に接近した際、前記第二の地上設備は、前記第二のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第二の距離を算出し、前記第一の列車は、前記第一のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第一の距離を算出し、前記第一の距離と前記第二の距離の差分と予め設定した閾値とを比較することで、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出するものである。
本発明により、車上及び地上センサの健全性確認を、高頻度かつ低コストで行うことができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係るセンサ健全性確認システムの構成図である。 通信遅延によって、第二の距離の真値と第一の距離の真値にずれが生じる具体例を表す図である。 列車が地上設備に接近した時の、地上設備側の処理フローである。 列車が地上設備に接近した時の、列車側の処理フローである。 本発明の実施例2に係るセンサ健全性確認システムの構成図である。 第一の列車と第二の列車が接近した時の、第二の列車側の処理フローである。 第一の列車と第二の列車が接近した時の、第一の列車側の処理フローである。 第一のセンサと第二のセンサのどちらに異常があるかを判定する方法の例を表す図である。
以下に、添付図面を参照して、本発明にかかる実施形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。
本実施例では、第一のセンサを搭載した列車が第二のセンサを搭載した地上設備に接近、或いは互いに離れる際に、第二のセンサが測定した列車、地上設備間の距離と、前記距離情報を列車が通信で入手したのち、第一のセンサが測定した列車、地上設備間の距離を、通信遅延を考慮した上で比較することで、高頻度かつ少ない設備で第一のセンサ、及び第二のセンサの健全性確認を行うセンサ健全性確認システムの一例を示す。
但し、本実施例では、前記第一の列車を列車と呼び、前記第二の地上設備を地上設備と呼ぶ。
以下、列車が地上設備へ接近したのちすれ違う場合を説明する。但し、列車と地上設備が離れていく場合にも、本発明を適用することができる。
まず、本実施例におけるセンサ健全性確認システムの全体構成を説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るセンサ健全性確認システム1の構成図である。
列車10は、列車前方の物体位置を推定する機能を有するセンサを搭載した列車である。また、列車10は、列車後方の物体位置を推定する機能を有するセンサをさらに搭載してもよい。
第一のセンサ101は列車10に搭載された障害物検知用センサであり、第二のセンサ201を搭載した地上設備20に接近している場合、前記地上設備20と前記列車10との第一の距離301を算出し、故障判定部102へ出力する。前記第一のセンサ101の例として、LiDAR等といったレーザセンサ、ミリ波レーダ、カメラ、赤外線センサ、超音波センサ等が挙げられるが、前記第一のセンサ101はこれらに限定されず、前記第一の距離301を算出可能であればよい。
第一の距離情報D101は、第一のセンサ101を用いて取得した第一の距離301の値が格納されている。
故障判定部102は、予め設定した閾値を保有し、第二の距離情報D201と、第一の距離情報D101、及び補正項情報D102を入力とする。第二の距離情報D201と第一の距離情報D101の差分に対して、前記補正項情報D102を用いて補正を行った値が、前記閾値の値より大きければ、第一のセンサ101又は第二のセンサ201が故障していると判定する。
列車速度取得部103は、列車10の走行速度を取得し、列車速度情報D103を出力する。列車速度を取得する方法の例として、速度発電機やGPSを用いる方法が挙げられるが、故障判定部102で故障判定を行う際の時刻における速度が取得できればよい。
補正項計算部104は、列車速度情報D103を入力して、第一の距離情報D101と第二の距離情報D201の差分を補正するために用いる補正項情報D102を、前記列車10と前記地上設備20が通信する際に発生する通信遅延と、前記通信遅延の間列車が前進した距離を考慮した上で設定し、出力する。
第一の通信装置105は、前記列車10に設置され、前記地上設備20に設置された第二の通信装置203より送信された前記第二の距離情報D201を受信し、前記故障判定部102へ前記第二の距離情報D201を出力する。前記第一の通信装置105は、前記第二の通信装置203と何らかの帯域で無線通信をできればよい。
地上設備20は、前記列車10の前方の物体位置を推定する機能を有するセンサを搭載した、前記列車10が走行する軌道付近に配置、固定された設備である。
第二のセンサ201は地上設備20に搭載された障害物検知用センサであり、第一のセンサ101を搭載した列車10が前記地上設備20に接近した時に、前記地上設備20と前記列車10との第二の距離302を算出し、第二の距離情報D201として第二の通信装置203へ出力する。前記第二のセンサ201の例として、LiDAR等といったレーザセンサ、ミリ波レーダ、カメラ、赤外線センサ、超音波センサ等が挙げられるが、前記第二のセンサ201はこれらに限定されず、前記第二の距離302を算出可能であればよい。
第二の距離情報D201は、第二のセンサ201を用いて取得した第二の距離302の値が格納されている。
第二の通信装置203は、前記地上設備20に設置され、前記第二のセンサ201より第二の距離情報D201が入力された際、前記第一の通信装置105へ前記第二の距離情報D201を送信する。前記第二の通信装置203は、前記第一の通信装置105と何らかの帯域で無線通信をできればよい。
このような構成とすることで、センサ健全性確認を高頻度で実施する事ができる。具体的には、前記地上設備20に設置された第二のセンサ201の健全性確認を、列車10が通過するたびに行うことができ、さらに前記列車10に設置された第一のセンサ101の健全性確認も、軌道に沿って複数配置された前記地上設備20を通過するたびに行うことができる。従って、前記第一のセンサ101及び第二のセンサ201の高頻度な健全性確認が可能である。
さらに、本発明の実施例1は、列車に複数のセンサを搭載する必要が無く、列車に複数のセンサを搭載することによるコスト増加を防ぐことができる。
また、本発明の実施例1は、複数の地上設備から列車を観測する必要が無いため、地上設備を高密度に配置しなくてもよい。従って、地上設備を高密度に配置することによるコスト増加を防ぐことができる。
また、通信遅延の間列車が前進するため、前記差分が列車速度の影響を受けるという現象が発生する。そのため、列車速度の影響を受ける前記差分と、定数である前記閾値とを比較することによる異常検出は容易ではない。そこで、前記補正項計算部104を用いる。
これにより、前記列車速度の影響を取り除くことができる。従って、前記第一のセンサと前記第二のセンサの低コストで高頻度な健全性確認を、より確実に行うことができる。
以上が本実施例におけるセンサ健全性確認システムの全体構成の説明である。次に、本実施例における、通信遅延を考慮して前記差分を補正する方法について説明する。
そのためにまず、通信遅延の原因と、通信遅延によって前記差分の補正が必要となる理由を説明する。
通信遅延の原因について、例えば通信のノイズ対策や安全性確保の為に、符号化、暗号化、署名などを行うが、前記処理に時間を要するため遅延が発生する。また、ある時間間隔に通信で伝送できる情報量には上限がある、即ち通信容量が存在することも、通信遅延の原因となる。但し、本特許では前記通信遅延の原因を、符号化、暗号化、署名に必要な処理時間、通信容量のみに限定しない。
図2は通信遅延によって、第二の距離302の真値と第一の距離301の真値にずれが生じる具体例を表す図である。
速度V(403)で走行する列車10が地上設備20に接近し、時刻t(401)に、第二のセンサ201が、列車10と地上設備20との第二の距離302を測定するものとする。
この時、前記第二のセンサ201が第二の距離情報D201を出力し、第二の通信装置203、第一の通信装置105を経て故障判定部102へ入力されるまでに、通信遅延402が発生する。前記通信遅延402の時間をΔtとし、時刻t+Δt(404)に故障判定部102が前記第二の距離情報D201を受信したものとする。
故障判定部102は前記第二の距離情報D201を受信したことを受けて、前記第二の距離情報D201の受信時刻t+Δtにおける第一の距離301を、第一の距離情報D101として第一のセンサから取得する。
従って、前記第二の距離情報D201は時刻tにおける列車10−地上設備20間の距離であるのに対し、前記第一の距離情報D101は時刻t+Δtにおける列車10−地上設備20間の距離である。
前記第二の距離情報D201と前記第一の距離情報D101の取得時刻がΔt異なることにより、前記第二の距離情報D201の真値と前記第一の距離情報D101の真値が異なる値となる。具体的には、前記通信遅延時間Δtの間に、速度V(403)で走行する列車10は距離VΔt(405)だけ前進するため、第一の距離情報D101の真値は第二の距離情報D201の真値より、VΔtだけ小さくなる。
従って、第二の距離情報D201から第一の距離情報D101を引いた値は、Δtを固定すると、Vが大きい程大きな値をとる。そのため、第二の距離情報D201から第一の距離情報D101を引き算した差分と、事前に設定した閾値を比較してセンサ健全性確認を行う場合、前記差分に対して、Vの影響をキャンセルする補正を行う必要がある。そこで、差分の補正方法を、例えば下記の式のようにする。但し、速度Vは正の数とする。
補正後差分=第二の距離情報D201−第一の距離情報D101−VΔt
但し、Δtは予め実験的に求めておくものとし、前記VΔtを補正項とする。また、前記閾値は、列車前方障害物検知システムの要求条件などから事前に設定する定数である。前記閾値と、前記補正後差分の絶対値とを比較し、前記絶対値が前記閾値より大きい場合、第一のセンサ101、又は第二のセンサ201に異常が発生している、とすることができる。
また、前記列車と前記地上設備が離れる場合には、前記通信遅延時間Δtの間に、速度V(403)で走行する列車10は距離VΔt(405)だけ地上設備から離れるため、第一の距離情報D101の真値は第二の距離情報D201の真値より、VΔtだけ大きくなる。そのため、差分の補正方法を下記のようにする。但し、速度Vは正の数とする。
補正後差分=第二の距離情報D201−第一の距離情報D101+VΔt
以上が本実施例における、通信遅延を考慮した前記差分の補正方法の説明である。次に、前記列車10及び前記地上設備20が第一のセンサ101、及び第二のセンサ201の健全性確認を行う詳細なフローを図3、図4を用いて説明する。
図3は、列車10が地上設備20に接近した時の、地上設備20側の処理フローである。
まず第二のセンサ201を用いて軌道周辺を監視し(S101)、接近する列車10を検知しているかの判定を行う(S102)。
S102にて、列車10を検知しなかった場合、S101へ戻る。
S102にて、列車10を検知した場合、S103へ移行し、第二のセンサ201を用いて列車10−地上設備20間の距離を算出し、第二の通信装置203へ前記第二の距離情報D201として入力する。
S104にて、第二の通信装置203を用いて、前記列車10へ前記第二の距離情報D201を送信し、S105の分岐へ移行する。
S105にて、列車10から検査終了通知を受信した場合、列車10で前記第二の距離情報D201の受信に成功し、かつセンサ健全性確認が終了したと判断し、列車10に対する第二の距離情報D201の送信を停止し(S106)、列車の通過が完了するまで待機する(S107)。
S105の分岐で列車10から前記検査終了通知を受信しなかった場合、S111の分岐へ移行し、接近する列車を検知した時点から時間Tが経過したかの判定を行う。時間Tが経過していない場合はS103へ戻り、列車10−地上設備20間の距離を再度算出し、列車10へ第二の距離情報D201を再度送信する。また時間Tが経過した場合はS112へ移り、列車10が前記第二の距離情報D201の受信に失敗する等の不具合が生じたとみなし、異常対応を実施する。
前記異常対応は、例えば列車10に異常が発生していることを運行管理システムに送信すること等がある。
前記時間Tは列車10でセンサ健全性確認を実施できたかを判定するために使用する時間であり、列車10−地上設備20間の通信遅延や、故障判定処理、センサデータ取得に要する時間等を考慮し、予め設定する値である。
このような処理フローとすることにより、列車10への第二の距離情報D201の送信を、列車10が地上設備20に接近しているときに限ることができる。従って、地上設備20近傍に列車10が存在しない場合に通信を行わない為、通信に必要な電力を削減することができ、より低コストなセンサ健全性確認システムとすることができる。
図4は列車10が地上設備20に接近した時の、列車10側の処理フローである。
まず、列車10は走行しつつ、前方にある地上設備20へ接近し、第二の距離情報D201の受信を待機し(S201)、S202の分岐へ移行する。
S202にて、前記第二の距離情報D201を受信しなかった場合、S201へ戻り、第二の距離情報D201の受信を待機する。
S202にて、前記第二の距離情報D201を受信した場合、S203へ移行する。S203にて、第一のセンサ101を用い、列車10−地上設備20間の距離を算出し、第一の距離情報D101として故障判定部102へ入力する。
次にS204にて、列車速度取得部103が、前記第一の距離情報D101が前記故障判定部102へ入力された時点での列車速度403を算出し、列車速度情報D103として補正項計算部104へ入力する。
S205にて補正項計算部104が、前記列車速度情報D103を用いることで、第一の距離情報D101と第二の距離情報D201の差分に対する補正項を計算し、故障判定部102へ補正項情報D102を入力する。
さらにS206にて、前記補正項情報D102を用いて、第一の距離情報D101と第二の距離情報D201の差分に対する補正を行い、補正後差分の絶対値を算出し、分岐S207へ移行する。
分岐S207にてセンサ健全性確認を行う。前記絶対値が前記閾値の値以下の場合はS208へ移行する。S208にて、前記第一の距離情報D101と前記第二の距離情報D201の値の差が十分小さいため、第一のセンサ101と第二のセンサ201の測距はそれぞれ正常であると判断し、S209へ移行して地上設備20へ検査終了通知を送信する。
分岐S207にて、前記絶対値が前記閾値の値より大きい場合はS211へ移行する。S211にて、前記第一の距離情報D101と前記第二の距離情報D201の値に乖離が生じているため、第一のセンサ101又は第二のセンサ201に異常があると判断し、S212にて列車10の減速や、運行管理システムへの異常通知等を行い、S209にて地上設備20へ検査終了通知を送信する。
以上の説明により、前記列車10に搭載された第一のセンサ101と、前記地上設備20に搭載された第二のセンサ201の何れかに異常があることを検出する手法を説明した。
本実施例では、第一のセンサを搭載した第一の列車と、第二のセンサを搭載した第二の列車が接近、或いは互いに離れる際に、第二のセンサが測定した第一の列車−第二の列車間の距離と、前記距離情報を第一の列車が通信で入手したのち、第一のセンサが測定した第一の列車−第二の列車間の距離を、通信遅延を考慮した上で比較することで、高頻度かつ少ない設備で第一のセンサ、及び第二のセンサの健全性確認を行うセンサ健全性確認システムの一例を示す。
但し、本実施例では、第一の列車に搭載された列車速度取得部を第一の列車速度取得部、第一の列車の列車速度情報を、第一の列車速度情報と呼ぶ。
以下、第一の列車が第二の列車へ接近したのちすれ違う場合を説明する。但し、第一の列車と第二の列車の何れかが先行し、他方が後続する場合や、第一の列車と第二の列車が離れていく場合にも、本発明を適用することができる。
まず、本実施例におけるセンサ健全性確認システムの全体構成を説明する。
図5は、本発明の実施例2に係るセンサ健全性確認システムの構成図である。
第一の列車10の構成要素は、第二の列車速度情報D502が第一の通信装置から補正項計算部104へ入力されることを除き、実施例1と同一である。第一の列車10の構成要素とその機能について、実施例1と異なる点のみ説明する。
第一のセンサ101は、第一の列車10が第二のセンサ501を搭載した第二の列車50に接近している場合、前記第二の列車50と前記第一の列車10との第一の距離601を算出し、故障判定部102へ第一の距離情報D101として出力する。第一のセンサ101の例は、実施例1に記載の通りであり、第一の列車10と第二の列車50間の距離を算出可能であればよい。
補正項計算部104は、第一の通信装置105から第二の列車速度情報D502をさらに入力して、第一の距離情報D101と第二の距離情報D501の差分を補正するために用いる補正項情報D102を、前記第一の列車10と前記第二の列車50が通信する際に発生する通信遅延と、前記通信遅延の間第一の列車と第二の列車が前進した距離を考慮した上で設定し、出力する。
第一の通信装置105は、第二の通信装置503から第二の列車速度情報D502をさらに受信し、前記第二の列車速度情報D502を前記補正項計算部104へさらに入力する。
第二の列車50は、列車前方の物体位置を推定する機能を有するセンサを搭載した列車である。また、第二の列車50は、列車後方の物体位置を推定する機能を有するセンサをさらに搭載してもよい。
第二のセンサ501は第二の列車50に搭載された障害物検知用センサであり、第一のセンサ101を搭載した列車10が第二の列車50に接近した時は、前記第二の列車50と前記第一の列車10との第二の距離602を算出し、第二の距離情報D501として第二の通信装置503へ出力する。前記第二のセンサ501の例は、前記第一のセンサ101と同一である。
第二の通信装置503は、前記第二の列車50に設置され、前記第二のセンサ501より第二の距離情報D501が入力された際、前記第一の通信装置105へ、前記第二の距離情報D501を送信する。第二の通信装置503はさらに、第二の列車速度取得部502より第二の列車速度情報D502が入力された際、前記第一の通信装置105へ、前記第二の列車速度情報D502を送信する。前記第二の通信装置503は、前記第一の通信装置105と何らかの帯域で無線通信をできればよい。
第二の列車速度取得部502は、第二の列車50の列車走行速度を取得し、第二の列車速度情報D502を第二の通信装置503へ出力する。列車速度取得方法の例は、実施例1記載の列車速度取得部103と同一である。
このような構成とすることで、車上設備のみを用いて、センサ健全性確認を低コストかつ高頻度で実施する事ができる。具体的には、前記第一の列車10に搭載された第一のセンサ101と、前記第二の列車50に設置された第二のセンサ501は、第一の列車10と第二の列車50がすれ違うたびに健全性確認を行うことができるため、前記第一のセンサ101及び第二のセンサ501の高頻度な健全性確認が可能である。さらに、車上センサ健全性確認の為に追加の設備を必要としない為、低コストでセンサ健全性確認が可能である。
また、すれ違う列車のどちらを第一の列車とし、どちらを第二の列車とするかについては、例えば上り列車を第一の列車、下り列車を第二の列車とする方法があるが、他の方法でもよい。
次に、補正項計算部104における、補正項情報D102の算出方法の具体例を示す。
第二の距離情報D501から第一の距離情報D101を引いた値は、通信遅延時間Δtを固定すると、第二の列車から見た第一の列車の相対速度Vrelが大きい程大きな値をとる。但し、第二の列車から見た第一の列車の相対速度は、第一の列車の速度の大きさから、第二の列車の速度の大きさを引き算することで求める。
よって、第二の距離情報D501と第一の距離情報D101の差分と、事前に設定した閾値を比較してセンサ健全性確認を行う場合、前記差分に対して、Vrelの影響をキャンセルする補正を行う必要がある。そこで、差分の補正方法の例として、下記の式による補正方法が考えられる。
補正後差分=第二の距離情報D501−第一の距離情報D101−VrelΔt
但し、Vrelは前記第一の列車速度情報D103から前記第二の列車速度情報D502を引いた値であり、Vrelが正の値ならば第一の列車と第二の列車は接近し、Vrelが負の値ならば第一の列車と第二の列車は離れていく。また、Δtは予め実験的に求めておくものとし、前記閾値は事前に設定する定数である。
前記閾値と前記補正後差分の絶対値を比較し、前記絶対値が前記閾値より大きい場合、第一のセンサ101、又は第二のセンサ501に異常が発生している、とすることができる。
以上が本実施例における、通信遅延の補正方法の説明である。次に、前記第一の列車10及び前記第二の列車50が第一のセンサ101、及び第二のセンサ501の健全性確認を行う詳細なフローを、図6、図7を用いて説明する。
図6は、第一の列車10と第二の列車50が接近した時の、第二の列車50側の処理フローである。
まず第二のセンサ501を用いて第二の列車前方を監視し(S301)、接近する第一の列車10を検知しているかの判定を行う(S302)。
S302にて、前記第一の列車10の接近を検知しなかった場合、S101へ戻る。
S302にて、第一の列車10の接近を検知した場合、S303へ移行し、第二のセンサ501を用いて第一の列車10−第二の列車50間の距離を第二の距離602として算出し、第二の通信装置503へ第二の距離情報D501として入力し、S304へ移行する。
S304にて、第二の列車速度取得部502を用いて、前記第二のセンサ501が前記第二の距離602を取得した時点での第二の列車速度を算出し、前記第二の通信装置503へ第二の列車速度情報D502として入力し、S305へ移行する。
S305にて、前記第二の通信装置503を用いて、前記第二の距離情報D501を前記第一の通信装置105へ送信し、S306へ移行する。
S306にて、前記第二の通信装置503を用いて、前記第二の列車速度情報D502を前記第一の通信装置105へ送信し、分岐S307へ移行する。
S307にて、第一の列車10から検査終了通知を受信した場合、第一の列車10側で前記第二の距離情報D501及び前記第二の列車速度情報D502の受信に成功し、かつセンサ健全性確認が終了したと判断し、S308へ移行する。
S308にて、第一の列車10に対する第二の距離情報D501、及び第二の列車速度情報D502の送信を停止し、S309にて、第一の列車と第二の列車のすれ違いが完了するまで待機する。
S307の分岐で第一の列車10から前記検査終了通知を受信しなかった場合、S311の分岐へ移行し、第一の列車10を検知した時点から時間Tが経過したかの判定を行う。時間Tが経過していない場合はS303へ戻る。
S307にて時間Tが経過した場合はS312へ移行し、第一の列車10が前記第二の距離情報D501又は前記第二の列車速度情報D502の受信に失敗する等の不具合が生じたとみなし、異常対応を実施する。異常対応例は、S112の説明の通りである。
前記時間Tは第一の列車10でセンサ健全性確認を実施できたかを判定するために使用する時間であり、第一の列車10と第二の列車50間の通信遅延や、故障判定処理、センサデータ取得に要する時間等を考慮し、予め設定する値である。
このような処理フローとすることにより、第一の列車10への第二の距離情報D501の送信を、第一の列車10が第二の列車50に接近しているときに限ることができる。従って、第一の列車10と第二の列車50が接近していない場合に通信を行わない為、通信に必要な電力を削減することができ、より低コストなセンサ健全性確認システムとすることができる。
図7は、第一の列車10が第二の列車50に接近した時の、第一の列車10側の処理フローである。
まず、第一の列車10は走行しつつ、前方にある第二の列車50へ接近し、第二の距離情報D501と第二の列車速度情報D502の受信を待機し(S401)、S402の分岐へ移行する。
S402にて、前記第二の距離情報D501又は前記第二の列車速度情報D502を受信しなかった場合はS401へ戻る。
S402にて、前記第二の距離情報D501及び第二の列車速度情報D502を受信した場合、S403へ移行する。
S403にて、第一のセンサ101を用い、第一の列車10及び第二の列車50間の距離として第一の距離601を算出し、第一の距離情報D101として故障判定部102へ入力し、S404へ移行する。
S404にて、第一の列車速度取得部103が、前記第一の距離情報D101が前記故障判定部102へ入力された時点での第一の列車の列車速度を算出し、第一の列車速度情報D103として補正項計算部104へ入力し、S405へ移行する。
S405にて、補正項計算部104が、前記第一の列車速度情報D103から前記第二の列車速度情報D502を引き算した値Vrelを算出し、S406へ移行する。
S406にて、補正項計算部104が、前記Vrelを用いることにより、前記第一の距離情報D101と前記第二の距離情報D501の差分に対する補正項を計算し、故障判定部102へ補正項情報D102として入力する。
S407にて、前記補正項情報D102を用いて、前記第一の距離情報D101と前記第二の距離情報D501の差分の補正を行い、補正後差分の絶対値を算出し、分岐S408へ移行する。
分岐S408にてセンサ健全性確認を行う。前記絶対値が前記閾値の値以下であれば、S409へ移行する。
S409にて、前記第一の距離情報D101と前記第二の距離情報D501の値の差が十分小さいため、第一のセンサ101と第二のセンサ501は正常な測距を行うことができ、異常なしと判断し、第二の列車50へ検査終了通知を送信する。
分岐S408にて、前記絶対値が前記閾値より大きい場合、S411へ移行する。
S411にて、前記第一の距離情報D101と前記第二の距離情報D501の値に乖離が生じているため、前記第一のセンサ101と前記第二のセンサ501の何れかの測距が異常であると判断し、S412へ移行する。
S412にて、第一の列車10の減速や、運行管理システムへの異常通知を行い、S410へ移行して第二の列車50へ検査終了通知を送信する。
なお、第二の列車50が異常通知を受信し、第二の列車50の減速を行ってもよい。
以上の説明により、前記第一の列車10に搭載された第一のセンサ101と、前記第二の列車50に搭載された第二のセンサ501の何れかに異常があることを検出する手法を説明した。
次に、複数の地上設備を用いて、第一のセンサと第二のセンサのどちらに異常があるかを判定する方法を説明する。以降、複数の地上設備を区別する為に、前記地上設備20を第二の地上設備20と呼び、前記列車10が前記第二の地上設備20を通過したのち、初めて接近する地上設備を第三の地上設備80と呼ぶことにする。
図8は、第一のセンサと第二のセンサのどちらに異常があるかを判定する方法の例を表す図である。具体的には、列車10と第二の地上設備20の健全性確認結果と、列車10と第三の地上設備80の健全性確認結果とを比較することにより、第一のセンサと第二のセンサのどちらに異常があるかを判定する方法である。
まず時刻t1(702)に第一のセンサ101と、第二のセンサ201との第一の健全性確認(701)を実施し、異常を判定したものとする。
次に、時刻t2(704)に第一のセンサ101と、第三の地上設備80に搭載された第三のセンサ801との第二の健全性確認(703)を実施する。
この時705のように、前記第一の健全性確認結果と前記第二の健全性確認結果を参照することで、異常のあるセンサを特定する。但し、第二の地上設備と第三の地上設備に同時に異常が発生しないと仮定する。
前記特定方法について具体的には、前記第二の健全性確認703で異常を検出した場合、第二のセンサ201には異常がなく、第一のセンサ101に異常があるとする。前記第二の健全性確認で異常を検出しなかった場合、第一のセンサに異常はなく、第二のセンサに異常があるとする。
なお、前記第二の地上設備20に代えて第二の列車50としてもよい。この場合、第二の列車50が異常通知を受信し、第二の列車50が第一の列車10とすれ違ったのち、初めて接近する地上設備を第三の地上設備80とし、第二の列車50に搭載された第二のセンサ501と、第三の地上設備80に搭載された第三のセンサ801との第二の健全性確認を実施してもよい。また、前記第三の地上設備80に代えて第三の列車としてもよい。
このような手法とすることにより、第一のセンサと第二のセンサの健全性確認を高頻度に実施する事ができ、さらに設備を追加することなく、第一のセンサと第二のセンサのどちらに異常があるかを判定することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、本発明は、以下に例示するように、センサ健全性確認方法としても表現できる。
(1)第一のセンサを搭載した第一の列車と、
軌道に沿って地上に配置された、第二のセンサを搭載した第二の地上設備と
を備える障害物検知システムにおけるセンサ健全性確認方法であって、
前記第一の列車が前記第二の地上設備に接近した際、前記第二のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第二の距離を算出する第一のステップと、
前記第一のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第一の距離を算出し、前記第一の距離と前記第二の距離の差分と予め設定した閾値とを比較することで、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出する第二のステップと
を備えるセンサ健全性確認方法。
(2)第一のセンサを搭載した第一の列車と、
前記第一の列車とは異なる、第二のセンサを搭載した第二の列車と
を備える障害物検知システムにおけるセンサ健全性確認方法であって、
前記第一の列車が前記第二の列車に接近した際、前記第二のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の列車との第二の距離を算出する第一のステップと、
前記第一のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の列車との第一の距離を算出し、前記第一の距離と前記第二の距離の差分と予め設定した閾値とを比較することで、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出する第二のステップと
を備えるセンサ健全性確認方法。
1・・・センサ健全性確認システム
10・・・列車
101・・・第一のセンサ
102・・・故障判定部
103・・・列車速度取得部
104・・・補正項計算部
105・・・第一の通信装置
20・・・地上設備
201・・・第二のセンサ(実施例1)
203・・・第二の通信装置(実施例1)
301・・・第一の距離(実施例1)
302・・・第二の距離(実施例1)
401・・・第二のセンサで第二の距離情報を取得した時刻
402・・・通信遅延
403・・・列車速度
404・・・第一のセンサで第一の距離情報を取得した時刻
50・・・第二の列車
501・・・第二のセンサ(実施例2)
503・・・第二の通信装置(実施例2)
601・・・第一の距離(実施例2)
602・・・第二の距離(実施例2)
701・・・第一の健全性確認
702・・・第一の健全性確認実施時刻
703・・・第二の健全性確認
704・・・第二の健全性確認実施時刻
705・・・異常のあるセンサの特定方法
80・・・第三の地上設備
801・・・第三のセンサ

Claims (13)

  1. 第一のセンサを搭載した第一の列車と、
    軌道に沿って地上に配置された、第二のセンサを搭載した第二の地上設備と
    を備える障害物検知システムにおけるセンサ健全性確認システムであって、
    前記第一の列車が前記第二の地上設備に接近した際、
    前記第二の地上設備は、前記第二のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第二の距離を算出し、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の地上設備との第一の距離を算出し、前記第一の距離と前記第二の距離の差分と予め設定した閾値とを比較することで、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出する
    センサ健全性確認システム。
  2. 請求項1に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記第二の地上設備は、前記第二の距離を前記第一の列車へ通信によって伝送し、
    前記第一の列車は、前記第一の列車の速度が大きいほど増加するように設定された補正項を用いて、前記差分の補正を行う
    センサ健全性確認システム。
  3. 請求項1に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記第二の地上設備は、前記第一の列車の接近を検知したのち、前記第二の距離の算出及び前記第一の列車への送信を開始し、前記第一の列車から検査終了通知を受信するか、前記第一の列車の接近を検知した時点から予め設定された時間が経過するまで、前記第二の距離の再算出及び再送信を繰り返す
    センサ健全性確認システム。
  4. 請求項1に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出したときに、前記第一の列車の減速を行う
    センサ健全性確認システム。
  5. 請求項1に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記障害物検知システムは、前記第二の地上設備とは異なる、軌道に沿って地上に配置された、第三のセンサを搭載した第三の地上設備をさらに備え、
    前記第一の列車が前記第一のセンサと前記第二のセンサのいずれかに異常があることを検出したのち、前記第一の列車が前記第三の地上設備に接近した際、
    前記第一の列車及び前記第三の地上設備は、前記第一のセンサと前記第三のセンサを用いてセンサの健全性確認をさらに行い、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出した場合は、前記第一のセンサに異常があると判定し、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出しなかった場合は、前記第二のセンサに異常があると判定する
    センサ健全性確認システム。
  6. 請求項1に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記障害物検知システムは、前記第一の列車とは異なる、第三のセンサを搭載した第三の列車をさらに備え、
    前記第一の列車が前記第一のセンサと前記第二のセンサのいずれかに異常があることを検出したのち、前記第一の列車が、前記第三の列車に接近した際、
    前記第一の列車及び前記第三の列車は、前記第一のセンサと前記第三のセンサを用いてセンサの健全性確認をさらに行い、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出した場合は、前記第一のセンサに異常があると判定し、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出しなかった場合は、前記第二のセンサに異常があると判定する
    センサ健全性確認システム。
  7. 第一のセンサを搭載した第一の列車と、
    前記第一の列車とは異なる、第二のセンサを搭載した第二の列車と
    を備える障害物検知システムにおけるセンサ健全性確認システムであって、
    前記第一の列車が前記第二の列車に接近した際、
    前記第二の列車は、前記第二のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の列車との第二の距離を算出し、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサを用いて前記第一の列車と前記第二の列車との第一の距離を算出し、前記第一の距離と前記第二の距離の差分と予め設定した閾値とを比較することで、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出する
    センサ健全性確認システム。
  8. 請求項7に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記第二の列車は、前記第二の距離及び前記第二の列車の速度を前記第一の列車へ通信によって伝送し、
    前記第一の列車は、前記第二の列車から見た前記第一の列車の相対速度を算出し、前記相対速度が大きいほど増加するように設定された補正項を用いて、前記差分の補正を行う
    センサ健全性確認システム。
  9. 請求項7に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記第二の列車は、前記第一の列車の接近を検知したのち、前記第二の距離及び前記第二の列車の速度の算出及び前記第一の列車への送信を開始し、前記第一の列車から検査終了通知を受信するか、前記第一の列車の接近を検知した時点から予め設定された時間が経過するまで前記第二の距離及び前記第二の列車の速度の再算出及び再送信を繰り返す
    センサ健全性確認システム。
  10. 請求項7に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出したときに、前記第一の列車の減速を行う
    センサ健全性確認システム。
  11. 請求項7に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記障害物検知システムは、軌道に沿って地上に配置された、第三のセンサを搭載した第三の地上設備をさらに備え、
    前記第一の列車が前記第一のセンサと前記第二のセンサのいずれかに異常があることを検出したのち、前記第一の列車が前記第三の地上設備に接近した際、
    前記第一の列車及び前記第三の地上設備は、前記第一のセンサと前記第三のセンサを用いてセンサの健全性確認をさらに行い、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出した場合は、前記第一のセンサに異常があると判定し、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出しなかった場合は、前記第二のセンサに異常があると判定する
    センサ健全性確認システム。
  12. 請求項7に記載のセンサ健全性確認システムであって、
    前記障害物検知システムは、前記第一の列車及び前記第二の列車とは異なる、第三のセンサを搭載した第三の列車をさらに備え、
    前記第一の列車が前記第一のセンサと前記第二のセンサのいずれかに異常があることを検出したのち、前記第一の列車が前記第三の列車に接近した際、
    前記第一の列車及び前記第三の列車は、前記第一のセンサと前記第三のセンサを用いてセンサの健全性確認をさらに行い、
    前記第一の列車は、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出した場合は、前記第一のセンサに異常があると判定し、前記第一のセンサ又は前記第三のセンサの異常を検出しなかった場合は、前記第二のセンサに異常があると判定する
    センサ健全性確認システム。
  13. 第一のセンサを搭載した鉄道車両であって、
    前記鉄道車両が軌道に沿って地上に配置された地上設備又は列車に接近した際、
    前記地上設備又は前記列車に搭載された第二のセンサを用いて算出した前記鉄道車両と前記地上設備又は前記列車との第二の距離を受信し、
    前記第一のセンサを用いて前記鉄道車両と前記地上設備又は前記列車との第一の距離を算出し、
    前記第一の距離と前記第二の距離の差分と予め設定した閾値とを比較することで、前記第一のセンサ又は前記第二のセンサの異常を検出する
    鉄道車両。
JP2019188752A 2019-10-15 2019-10-15 センサ健全性確認システム及び鉄道車両 Active JP7300960B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019188752A JP7300960B2 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 センサ健全性確認システム及び鉄道車両
PCT/JP2020/036264 WO2021075226A1 (ja) 2019-10-15 2020-09-25 センサ健全性確認システム及び鉄道車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019188752A JP7300960B2 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 センサ健全性確認システム及び鉄道車両

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2021062766A true JP2021062766A (ja) 2021-04-22
JP2021062766A5 JP2021062766A5 (ja) 2022-09-20
JP7300960B2 JP7300960B2 (ja) 2023-06-30

Family

ID=75487343

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019188752A Active JP7300960B2 (ja) 2019-10-15 2019-10-15 センサ健全性確認システム及び鉄道車両

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP7300960B2 (ja)
WO (1) WO2021075226A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023090000A1 (ja) * 2021-11-17 2023-05-25 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 センサ検証装置、およびセンサ検証システム、並びにセンサ検証方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08304548A (ja) * 1995-05-11 1996-11-22 Hitachi Ltd 自動車用車間距離計測装置及び方法
JPH11222132A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Oki Electric Ind Co Ltd 列車制御用連続データ通信方式
JP2004224220A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp 通信波式定位置停止制御方法
JP2008290184A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Fujitsu Ltd 校正ロボットシステム及び距離センサの校正方法
DE102014106444A1 (de) * 2014-05-08 2015-11-12 Miele & Cie. Kg Verfahren zum Betrieb eines Saugroboters

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08304548A (ja) * 1995-05-11 1996-11-22 Hitachi Ltd 自動車用車間距離計測装置及び方法
JPH11222132A (ja) * 1998-02-10 1999-08-17 Oki Electric Ind Co Ltd 列車制御用連続データ通信方式
JP2004224220A (ja) * 2003-01-23 2004-08-12 Mitsubishi Electric Corp 通信波式定位置停止制御方法
JP2008290184A (ja) * 2007-05-24 2008-12-04 Fujitsu Ltd 校正ロボットシステム及び距離センサの校正方法
DE102014106444A1 (de) * 2014-05-08 2015-11-12 Miele & Cie. Kg Verfahren zum Betrieb eines Saugroboters

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023090000A1 (ja) * 2021-11-17 2023-05-25 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 センサ検証装置、およびセンサ検証システム、並びにセンサ検証方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP7300960B2 (ja) 2023-06-30
WO2021075226A1 (ja) 2021-04-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101795382B1 (ko) 차량용 비상전화 시스템과 내비게이션 시스템 간의 정보 공유 시스템
JP5373861B2 (ja) 列車制御システム
KR102069244B1 (ko) 열차 제어 시스템
KR101879709B1 (ko) 열차 제어 시스템
CN105303886A (zh) 交通信息的预警处理方法、装置、终端及预警服务器
EP2614983A2 (en) Train control system
US11325623B2 (en) Rail breakage detection device and rail breakage detection system
WO2019244425A1 (ja) 障害物検知システム及び障害物検知方法
US11987275B2 (en) Train control system and obstacle detection device
WO2021075226A1 (ja) センサ健全性確認システム及び鉄道車両
KR101488420B1 (ko) 무선 및 자가발전 센서를 이용한 철도 차량 모니터링 시스템 및 방법
CN106443816A (zh) 用于检查通道的扫描检测系统
JP2009001162A (ja) 踏切警報定時間制御方法及び同方法を用いる踏切制御装置
WO2015132948A1 (ja) 列車併合制御システム及び列車併合方法
US10101432B2 (en) System and method for position and proximity detection
JP6041782B2 (ja) 列車制御装置
KR101798303B1 (ko) 열차의 무선통신을 이용한 열차 무결성 모니터링 장치
JP4578288B2 (ja) 過走防止制御装置
EP3498569A1 (en) Train control system
KR20200085117A (ko) 센서 융합 기술을 이용한 v2x 미탑재 차량 검출 장치 및 방법
KR101558697B1 (ko) 열차 제어 시스템 및 열차 제어 방법
JP6758503B2 (ja) 列車間隔制御システム及び列車間隔制御方法
JP2013075645A (ja) 列車位置検知システム
US20220173960A1 (en) Vehicle data processing device, vehicle data processing system, and vehicle data processing method
JP2020036394A (ja) 列車の車上システム

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20220909

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220909

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230523

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7300960

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150