JP2021062074A - プロセッサ、時間範囲決定方法及びコンピュータプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】プロセッサ、時間範囲決定方法及びコンピュータプログラム【解決手段】内視鏡から指示信号を受信した場合、該指示信号を受信する前の所定の時間範囲内で前記内視鏡が撮像した動画像の画像フレームから一つの画像フレームを選択して出力するプロセッサにおいて、前記内視鏡のユーザID、及び、選択された画像フレームを時系列上で特定する時系列情報を関連付けて記憶するデータベースと、前記データベースに基づいて、使用者毎に前記時間範囲を決定する決定部とを備える。【選択図】図9
Description
本発明は、プロセッサ、時間範囲決定方法及びコンピュータプログラムに関する。
近年、体腔内の診察に内視鏡装置が広く用いられている。内視鏡装置は、撮像した動画像をリアルタイムで表示すると共に、ユーザの指示に応じて動画像を構成する連続画像フレームの何れかに係る画像を静止画像として表示する。
例えば、特許文献1〜3には、互いに異なるタイミングで撮像された画像フレームを比較し合って差分を求めることによって動き量を検出し、動きが閾値より小さい画像フレームのみをキャプチャして表示することについて開示されている。
一方、ユーザから静止画像を表示する旨の指示を受け付けた場合に、斯かる指示の受け付け時よりも過去の所定の時間範囲内における全画像フレームをスキャンして最適な画像フレームを選択して表示するフリーズ機能を搭載した内視鏡装置も提案されている。
しかし、前記時間範囲の長短によって選択される画像フレームの良さが変わるものの、前記時間範囲をどの位にすべきかの判断が難しい。前記時間範囲が長い場合、装置側の負担が大きいうえに、処理時間が長くなる恐れもある。更に、最適な画像フレームが得られるタイミングは、ユーザの熟練度、ユーザの使用方法等にもよる。
そこで、前記フリーズ機能における時間範囲の設定をユーザ側が行うようにした構成も提案されているが、この場合、操作が煩わしく、熟練度の低いユーザには判断基準がなく設定が困難である。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ユーザの設定操作を省くことができ、また、効率的に短時間で適切な静止画像を選択でき、かつ、装置の処理負担を減らすことができるプロセッサ、時間範囲決定方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本発明に係るプロセッサは、内視鏡から指示信号を受信した場合、該指示信号の受信前の所定の時間範囲内で前記内視鏡が撮像した動画像の画像フレームから一つを選択して出力するプロセッサにおいて、前記内視鏡の使用者のID、及び、選択された画像フレームを時系列上で特定する時系列情報を関連付けて記憶するデータベースと、前記データベースに基づいて、使用者毎に前記時間範囲を決定する決定部とを備えることを特徴とする。
本発明に係る時間範囲決定方法は、内視鏡から指示信号を受信し、前記指示信号の受信前の所定の時間範囲内で前記内視鏡が撮像した動画像の全画像フレームから一つを選択して出力し、前記内視鏡の使用者のID、及び、選択された画像フレームを時系列上で特定する時系列情報を関連付けて記憶し、記憶内容に基づいて、使用者毎に前記時間範囲を決定する処理を実行することを特徴とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、コンピュータに、内視鏡から指示信号を受信し、前記指示信号の受信前の所定の時間範囲内で前記内視鏡が撮像した動画像の全画像フレームから一つを選択して出力し、前記内視鏡の使用者のID、及び、選択された画像フレームを時系列上で特定する時系列情報を関連付けて記憶し、記憶内容に基づいて、使用者毎に前記時間範囲を決定する処理を実行させることを特徴とする。
本発明によれば、ユーザの設定操作を省くことができ、また、効率的に短時間で適切な静止画像を選択でき、かつ、装置の処理負担を減らすことができる。
以下に、内視鏡用プロセッサを含む内視鏡システムを例に、本発明の実施の形態に係るプロセッサ、時間範囲決定方法、及びコンピュータプログラムについて、図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20を含む内視鏡システム10の外観を示す説明図である。内視鏡システム10は、内視鏡用プロセッサ20と、内視鏡40とを含み、必要に応じて表示装置50を内視鏡用プロセッサ20に接続させても良い。表示装置50は、たとえば液晶表示装置、または、有機EL(Electro Luminescence)表示装置である。
図1は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20を含む内視鏡システム10の外観を示す説明図である。内視鏡システム10は、内視鏡用プロセッサ20と、内視鏡40とを含み、必要に応じて表示装置50を内視鏡用プロセッサ20に接続させても良い。表示装置50は、たとえば液晶表示装置、または、有機EL(Electro Luminescence)表示装置である。
表示装置50はキャスター付きの収容棚16の上段に設置されている。内視鏡用プロセッサ20は、収容棚16の中段に収容されている。収容棚16は、内視鏡検査用ベッド(図示せず)の近傍に配置される。内視鏡用プロセッサ20にはキーボード15が接続されている。
内視鏡検査の概略を説明する。収容棚16が、内視鏡用ベッドの近くに配置される。検査技師、看護師または医師等により、当日内視鏡検査を予定している患者の名前及び生年月日等を記録した患者リストが、内視鏡用プロセッサ20に入力される。入力は、たとえばキーボード15を用いて行なわれる。また、診療予約システム等から出力された患者リストが、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体または図示を省略する病院内ネットワークシステムを介して内視鏡用プロセッサ20に読み込まれるようにしても良い。
内視鏡40が、内視鏡用プロセッサ20に接続されて、所定の動作確認が行なわれる。患者リストから、次に内視鏡検査を受ける患者の名前等が読み込まれる。内視鏡検査用ベッドに横たわった患者の名前等を確認した後に、内視鏡検査が行なわれる。内視鏡検査中は、内視鏡40により撮影された撮像画像、即ち動画像が、表示装置50にリアルタイムで表示され、斯かる動画像から所定の静止画像も表示される。
ユーザによる操作に基づいて、内視鏡の撮像画像の動画像及び静止画像が、患者の名前等と関連づけて内視鏡用プロセッサ20に保存される。内視鏡検査の終了後、内視鏡40が内視鏡用プロセッサ20から取り外される。
図2は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20の外観を示す説明図である。内視鏡用プロセッサ20は、略直方体形状であり、一面に内視鏡用コネクタ31及びタッチパネル25を備える。内視鏡用コネクタ31は、電気コネクタ31Aと光コネクタ31Bとを含む。タッチパネル25の下部に、媒体読書部28が配置されている。媒体読書部28は、たとえばUSBコネクタ、または、SD(Secure Digital)カードスロット等の、可搬型記録媒体の読み書きを行なう接続用インターフェイスである。
図1及び図2に示すように、内視鏡用プロセッサ20は、内視鏡用コネクタ31及びタッチパネル25を表示装置50の表示画面と同じ向きにして、収容棚16に収容されている。なお、収容棚16には、送水タンク35(図3参照)、及び吸引装置(図示せず)等も収容される。収容棚16に、ビデオプリンタ及び電気メス等の周辺機器が収容されても良い。
内視鏡40は、挿入部44、操作部43、ユニバーサルコード49及びスコープコネクタ48を有する。操作部43には、制御ボタン431A−431C、送気送水ボタン432、湾曲ノブ433及びチャンネル入口434が設けられている。チャンネル入口434には、処置具等を挿入する挿入口を有する鉗子栓42が固定されている。
挿入部44は長尺であり、一端が折止部45を介して操作部43に接続されている。挿入部44は、操作部43側から順に軟性部441、湾曲部442及び先端部443を有する。湾曲部442は、湾曲ノブ433の操作に応じて湾曲する。
ユニバーサルコード49は長尺であり、一端が操作部43に接続され、他端がスコープコネクタ48に接続されている。ユニバーサルコード49は、軟性である。スコープコネクタ48は略直方体形状であり、電気コネクタ31Aと光コネクタ31Bとの双方に同時に接続される。スコープコネクタ48には、送気送水用のチューブを接続する送気送水口金36(図3参照)が設けられている。
図3は、実施の形態1に係る内視鏡システム10の要部構成を示すブロック図である。上述したように、内視鏡システム10は、内視鏡用プロセッサ20と、内視鏡40と、表示装置50とを含む。
内視鏡用プロセッサ20は、制御部21、タイミング発生器22、補助記憶装置23、通信部24、タッチパネル25、信号処理部26、入力装置I/F27、媒体読書部28、内視鏡用コネクタ31、光源33、ポンプ34及びバスを備える。内視鏡用コネクタ31は、上述の電気コネクタ31A及び光コネクタ31Bを含む。
補助記憶装置23は、SRAM、フラッシュメモリまたはハードディスク等の記憶装置である。補助記憶装置23には、選択履歴DB61が保存されている。その他、補助記憶装置23には、後述するCPU211によって実行させるプログラム、及びプログラムの実行に必要な各種データが保存される。例えば、CD―ROM発明に係るコンピュータプログラムPを媒体読書部28が読み取り、読み取ったコンピュータプログラムPを補助記憶装置23に記憶し、CPU211はコンピュータプログラムPを用いて内視鏡システム10に必要な処理を実行する。
通信部24は、内視鏡用プロセッサ20とネットワーク(図示せず)との間のデータ通信を行なうインターフェイスである。タッチパネル25は、液晶表示パネル等の表示部251と、表示部251上に積層された入力部252とを備える。
表示部251は、例えば、LCD又は有機ELパネル等からなり、内視鏡40によって撮像された動画像または静止画像が表示される。入力部252はユーザのタッチ操作に係る、表示部251の表示画面上における所定位置を検出することができる。入力部252はユーザの指先のタッチ操作による圧力の変化を検知し、又は静電気による電気信号を検知して、ユーザの指先の接触位置に対応する表示部251の表示画面上の座標を検出し、該座標を特定する信号を発生する。また、これに限るものでなく、ポインティングデバイス(例えば、スタイラスペン)等を用いる構成であっても良い。
光源33は、例えばLED(Light Emitting Diode)またはキセノンランプ等の高輝度の白色光源である。光源33は、ドライバ(図示せず)を介してバスに接続されている。光源33の点灯、消灯及び明るさの変更は、CPU211により制御される。光源33から照射した照明光は、光コネクタ31Bに入射する。光コネクタ31Bは、スコープコネクタ48と係合しており、内視鏡40に照明光を供給する。
ポンプ34は、内視鏡40の送気・送水機能用の圧力を発生させる。ポンプ34は、ドライバ(図示せず)を介してバスに接続されている。ポンプ34のオン、オフ及び圧力の変更は、CPU211により制御される。ポンプ34は、送水タンク35を介して、スコープコネクタ48に設けられた送気送水口金36に接続される。
スコープコネクタ48、ユニバーサルコード49、操作部43及び挿入部44の内部に、ファイバーバンドル、ケーブル束、送気チューブ及び送水チューブ等が挿通されている。光源33から出射した照明光は、光コネクタ31B及び前記ファイバーバンドルを介して、先端部443に設けられた照明窓から放射される。
照明光により照らされた範囲を、先端部443に設けられた撮像素子で撮影する。撮像素子からケーブル束及び電気コネクタ31Aを介して内視鏡用プロセッサ20に映像画像のデータが伝送される。信号処理部26により画像処理を施された撮像画像が、表示装置50又は表示部251に表示される。
ユーザが制御ボタン431A−Cを操作することにより、静止画の記録、動画像の記録の開始及び終了、表示装置50又は表示部251に表示される画像の画質変更等が行なわれる。例えば、制御ボタン431Cは、内視鏡検査の際、動画像がリアルタイムで表示装置50又は表示部251に表示されているとき、フリーズ指示を受け付ける。即ち、動画像がリアルタイムで表示されている場合に、ユーザによる制御ボタン431Cの押圧操作が行われて制御ボタン431Cから電気信号(指示信号)が受信された場合、CPU211はフリーズ指示を受け付けたと認識する。制御ボタン431A−Cの夫々の機能は、ユーザが任意に割り当てることができる。
ここで、フリーズ機能とは、ユーザから静止画像を表示する旨の指示を受け付けた場合に、斯かる指示を受け付けた時より過去の所定の時間範囲内における全画像フレームをスキャンして最適な画像フレームを選択して表示する機能である。
リアルタイムで表示される動画像は、時系列に応じて連続する複数の画像フレームからなる。実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20においては、所定時間分の画像フレームを常に記憶しておき、フリーズ指示を受け付けた場合、所定範囲の画像フレームに対してスキャンを行い、最適な画像フレームを選択する。詳しくは、フリーズ指示から所定の時間範囲(以下、スキャン時間範囲)内における全画像フレームのブレ量(動き量)を比較して最もブレ量が小さい画像フレームを選択して静止画像として表示する。
なお、ユーザが送気送水ボタン432を操作することにより、先端部443に設けられたノズルから、空気及び水の出射が行なわれる。送気及び送水のオン及びオフは、送気送水ボタン432の押し込み量に基づいて機械的に制御される。送気送水ボタン432の押し込み量が電気信号に変換されて内視鏡用プロセッサ20に送信されることによって、CPU211により送気及び送水のオン及びオフ制御が行なわれても良い。
タイミング発生器22は、信号処理部26にクロックパルスを提供する。タイミング発生器22は、後述する信号処理部26のフレームメモリ263における画像データの出力のタイミングを制御する。
信号処理部26は、内視鏡40からの画像信号に所定処理を施して表示装置50(又は表示部251)に出力する。図4は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20の信号処理部26の要部構成を示すブロック図である。
信号処理部26は、プロセス部261と、A/D変換部262と、フレームメモリ263と、ビデオプロセス部264と、ブレ検出部265とを含む。
信号処理部26は、プロセス部261と、A/D変換部262と、フレームメモリ263と、ビデオプロセス部264と、ブレ検出部265とを含む。
プロセス部261は、内視鏡40から入力される画像信号に対しノイズ除去処理、増幅処理等を行ってA/D変換部262に送る。A/D変換部262は、プロセス部261から受信したアナログの画像信号をデジタルの画像データに変換し、フレームメモリ263及びブレ検出部265に出力する。
フレームメモリ263は、内視鏡40からの画像データ(複数フレーム)とブレ検出部265から出力される各画像フレームのブレ量とを保存すると共に、保存されている画像フレームをビデオプロセス部264に出力する。また、フレームメモリ263に保存されている画像フレームのブレ量は、タイミング発生器22の制御に従って対応する画像フレームと同期して制御部21に出力される。
フレームメモリ263は、2つのメモリ部を有しており、タイミング発生器22又は制御部21からの指示に応じて所定の画像フレームを選択的にビデオプロセス部264へ出力する。2つのメモリ部は、例えば、DRAMによって構成されるいわゆるリング型メモリである。A/D変換部262から出力されるデジタルの画像データは、2つのメモリ部に逐次入力され、フレーム1、フレーム2・・・のように時系列順に記憶される。2つのメモリ部は、例えば、常に240フレーム分の画像データが記憶できる。即ち、241フレーム目の画像データが入力された場合は、再びフレーム1から時系列順に記憶されていく。
また、2つのメモリ部には、ブレ検出部265から出力される画像フレームのブレ量が対応する画像フレーム(以下、対応画像フレームと称する。)と同期して入力され、ブレ量と対応画像フレームとが関連付けて保存される。
更に、フレームメモリ263は、画像フレーム又はブレ量を選択的に出力することができる。フレームメモリ263は、画像フレームをビデオプロセス部264に出力し、ブレ量(後述のヒストグラム値)を制御部21に出力する。
ビデオプロセス部264は、フレームメモリ263から出力される画像フレームを所定の形式のビデオ信号に変換し、内視鏡用プロセッサ20に接続される表示装置50に出力する。
一方、ブレ検出部265は、A/D変換部262から出力される各画像フレームと、直前の画像フレームとを比較することにより、各画像フレームのブレ量を検出してフレームメモリ263に出力する。
図5は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20のブレ検出部265の要部構成を示すブロック図である。
ブレ検出部265は、1つ分の画像フレームを記憶するバッファーメモリ2655と、ブレ検出部265に入力される画像フレームと1つフレーム前に入力されてバッファーメモリ2655に記憶されている画像フレームとの差分を求める差分計算部2652と、差分計算部2652で求めた差分を所定の閾値と比較して2値化する2値化部2653と、2値化部2653で2値化した結果についてヒストグラムを求めるヒストグラム部2654とを有する。
ノイズ除去部2651は、A/D変換部262から入力される画像フレームに対してランダムノイズ等の高周波成分を除去した後、バッファーメモリ2655及び差分計算部2652に出力する。
ノイズ除去部2651から出力される画像フレームは、バッファーメモリ2655と差分計算部2652に送られる。バッファーメモリ2655は、ノイズ除去部2651から入力される画像フレームを1つの画像フレーム分だけ遅延させて、差分計算部2652に出力する。
差分計算部2652は、A/D変換部262からノイズ除去部2651を介して新たに入力される画像フレーム(以下、現画像フレームと称する。)と、バッファーメモリ2655から出力される1つフレーム前の画像フレーム(以下、前画像フレームと称する。)とを比較し差分を求める。
具体的には、現画像フレームを構成する各画素の輝度データと前画像フレームを構成する各画素の輝度データについて、対応する画素毎に引算を行い、その結果を絶対値に変換して差分画像として記録する。このようにして、差分計算部2652は、A/D変換部262からブレ検出部265に入力される各画像フレーム(現画像フレーム)の変化量を求める。従って、前画像フレームに対して変化量が大きい、即ち、ブレが大きい現画像フレームほど、差分画像において大きな絶対値を有する画素が多くなる。
2値化部2653は、差分計算部2652で求めた画素毎の差分値について、所定の閾値と比較する。そして、差分値が所定の閾値以上の場合には、その画素は「1」とされ、差分値が所定の閾値よりも小さい場合には、その画素は「0」として、変化量が大きい、即ち、ブレが大きい画素と、変化量が小さい、即ち、ブレが小さい画素とに2値化する。2値化部2653は、現画像フレームを構成する全ての画素について2値化処理を行い、その結果を2値化画像として記録する。
ヒストグラム部2654は、2値化部2653で求めた2値化画像に基づいて、ヒストグラムを求める。具体的には、2値化画像を構成する全ての画素のデータをスキャン(走査)し、データが「1」である画素をカウントする。上述のように、2値化画像において「1」のデータを有する画素は、変化量が大きい画素を示すため、「1」の画素のカウント値は、現画像フレームの変化量を表すこととなる。そして、ヒストグラム部2654で求められた「1」の画素のカウント値は、現画像フレームのブレ量として、フレームメモリ263に出力される。フレームメモリ263はブレ検出部265(ヒストグラム部2654)から入力されるブレ量を対応画像フレームに関連付けて前記2つのメモリ部に記憶する。
図6は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20の制御部21の要部構成を示す機能ブロック図である。
制御部21は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。制御部21は、バスを介して内視鏡用プロセッサ20を構成するハードウェア各部と接続されている。制御部21は一或いは複数のCPU211と、記憶部212と、選択部213と、決定部214と、出力部215とを含む。
制御部21は、本実施の形態のプログラムを実行する演算制御装置である。制御部21は、バスを介して内視鏡用プロセッサ20を構成するハードウェア各部と接続されている。制御部21は一或いは複数のCPU211と、記憶部212と、選択部213と、決定部214と、出力部215とを含む。
記憶部212は、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の記憶装置である。記憶部212には、制御部21のCPU211が行なう処理の途中で必要な情報及びCPU211で実行中のプログラムが一時的に保存される。また、記憶部212には、CPU211が行う処理に係る閾値、前記スキャン時間範囲等が記憶されている。
決定部214は、補助記憶装置23に保存されている選択履歴DB61に基づいて、前記スキャン時間範囲を決定する。また、選択部213は、決定部214によって決定されたスキャン時間範囲内でブレの少ない画像フレームを一つ選択する。以下、詳しく説明する。
上述したように、画像フレームがA/D変換部262を経て、フレームメモリ263及びブレ検出部265に入力されると、フレームメモリ263の2つのメモリ部に、画像フレーム及びそのブレ量が関連付けて記憶される。前記2つのメモリ部は、それぞれ240フレーム分の画像フレームを記憶することが可能なリング型メモリであり、240フレーム分の画像フレーム及びそのブレ量が逐次更新されながら記憶される。
この際、タイミング発生器22の制御によって各画像フレームにはフレーム番号が付され、斯かるフレーム番号は時系列(入力順)に応じてインクリメントされる。従って、フレームメモリ263及びブレ検出部265に連続して入力される画像フレームとそのブレ量とが2つのメモリ部に時系列順に記憶されていく。また、この間、表示装置50又は表示部251には動画像が表示される。
CPU211によって内視鏡40の制御ボタン431Cが押されたことを検出すると、決定部214が選択履歴DB61に基づいて前記スキャン時間範囲を決定する。次いでタイミング発生器22は、決定部214によって決定されたスキャン時間範囲に基づいて、決定されたスキャン時間範囲内の画像フレームに対応するブレ量の出力するようフレームメモリ263に指示する。
図7は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20の補助記憶装置23に保存されている選択履歴DB61のレコードレイアウトを説明する説明図である。
選択履歴DB61は、例えば、内視鏡40を使用する医師等のユーザに付与されたユーザIDと、斯かるユーザによって取られた静止画像と、斯かる静止画像を特定する時系列情報とを関連づけて記録するDBである。即ち、選択履歴DB61はフリーズ機能によって選択された静止画像(画像フレーム)と、スキャン時間範囲内の時系列上にて斯かる画像フレームを特定する時系列情報とを、ユーザID毎に記憶している。
ここで、時系列情報とは、上述したように、時系列に連続する各画像フレームの時系列上の順序を示す。換言すれば、時系列情報は、フリーズ指示受け付け時と各画像フレームとの時間間隔を示す情報であり、例えば前記フレーム番号である。
これに限定されるものではなく、時系列情報は、フレーム番号に対応する時間情報であっても良い。即ち、時系列上において、制御ボタン431Cの操作時(フリーズ指示受け付け時)から各画像フレームまでの時間間隔(時間差)であっても良い。
選択履歴DB61は、検査日時フィールド、患者IDフィールド、ユーザIDフィールド、画像フィールド及び時系列情報フィールドを有する。
検査日時フィールドには、内視鏡検査が行なわれた日時が記録されている。患者IDフィールドには、内視鏡検査を受けた患者の患者IDが記録されている。ユーザIDフィールドには、内視鏡検査を実施したユーザのユーザIDが記録されている。また、画像フィールドには、内視鏡検査中に取られた静止画像(画像フレーム)が記録されている。時系列情報フィールドには、画像フィールドに記録された静止画像を特定する時系列情報(フレーム番号)が記録されている。
検査日時フィールドには、内視鏡検査が行なわれた日時が記録されている。患者IDフィールドには、内視鏡検査を受けた患者の患者IDが記録されている。ユーザIDフィールドには、内視鏡検査を実施したユーザのユーザIDが記録されている。また、画像フィールドには、内視鏡検査中に取られた静止画像(画像フレーム)が記録されている。時系列情報フィールドには、画像フィールドに記録された静止画像を特定する時系列情報(フレーム番号)が記録されている。
例えば、図7の例では、「PE0001」の患者に対して「U001」のユーザが内視鏡検査を行った場合に、ファイル名「A01.bmp」、「A02.bmp」、「A03.bmp」及び「A04.bmp」の静止画像が取られている。これらの静止画像の時系列情報はそれぞれ「No.182」、「No.182」、「No.181」及び「No.184」である。
そして、「PE5555」の患者に対して「U002」のユーザが内視鏡検査を行った場合には、ファイル名「B01.bmp」、「B02.bmp」、「B03.bmp」及び「B04.bmp」の静止画像が取られている。これらの静止画像の時系列情報はそれぞれ「No.226」、「No.225」、「No.228」及び「No.228」である。
選択履歴DB61から内視鏡40のユーザ毎に固有の特徴があることが解かる。ユーザ「U001」の場合、ユーザ「U002」よりも小さいフレーム番号の画像フレームが選択される傾向がある。即ち、ユーザ「U001」の場合、ユーザ「U002」よりも、制御ボタン431Cの操作時、即ち、フレーズ指示の受付時から遠いタイミングの画像フレームが選択されている。
実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20においては、このようなユーザ別特徴に基づいて決定部214がスキャン時間範囲を決定する。例えば、決定部214は、時系列情報の頻度に基づいてスキャン時間範囲を決定する。
詳しくは、ユーザ「U001」においては、時系列情報のうち「No.182」の頻度が最も高い。決定部214は、フレーム番号182を制御ボタン431Cの操作時からの時間間隔に換算して、これに所定のマージンを加えることによってスキャン時間範囲を決定する。また、ユーザ「U002」においては、時系列情報のうち「No.228」の頻度が最も高い。決定部214は、フレーム番号228を制御ボタン431Cの操作時からの時間間隔に換算して、これに所定のマージンを加えることによってスキャン時間範囲を決定する。
例えば、一秒間60フレームが取られるとすると、時系列情報から上述の時間間隔への換算が可能であり、前記マージンは例えば0.1秒である。また、斯かるマージンは、ユーザの内視鏡検査の実施回数に応じて、即ち、熟練度に応じて調整できるようにしても良い。例えば、熟練度が高い程マージンが短くなるようにしても良い。
具体的には、例えば、内視鏡用プロセッサ20が自装置の使用回数の増加に応じて徐々に減少する所定時間(マージン)を関連付けて記憶したテーブルを備えており、ユーザ毎に内視鏡用プロセッサ20の使用回数をカウントし、前記テーブルに基づいて、カウント結果に対応する時間をマージンとして適用することによって、熟練度が高い程マージンを短くすることができる。
前記マージンは、上述したように、一定時間であっても良く、最も頻度の高い時系列情報の定数倍であっても良く、斯かるユーザの時系列情報の標準偏差の定数倍であっても良い。
また、これに限定されるものではない。決定部214が時系列情報の頻度に基づいてスキャン時間範囲を決定する際、最も頻度が高い時系列情報ではなく、平均頻度の時系列情報に基づいてスキャン時間範囲を決定するように構成しても良い。
なお、選択履歴DB61が存在しない場合、即ち、内視鏡用プロセッサ20の使用初期に使用履歴が無い場合、又は、初めてのユーザの場合は、決定部214はデフォルト値(例えば、1秒)をスキャン時間範囲として決定する。
フレームメモリ263は、タイミング発生器22の指示に応じて、決定部214によって決定されたスキャン時間範囲内の全画像フレームに係るブレ量を制御部21に出力する。この際、フレームメモリ263は、2つのメモリ部のうち一方のメモリ部を用いてブレ量の出力を行い、その間、他のメモリ部は、A/D変換部262を経て連続的に入力される画像フレーム及びそのブレ量を関連付けて記憶し続ける。次回のフレーズ指示に対しては、他のメモリ部からブレ量が出力される。
選択部213は、フレームメモリ263から出力されたブレ量を比較し、最もブレ量が少ない1つの画像フレームを選択する。出力部215は、選択部213によって選択された画像フレームをビデオプロセス部264に出力するよう、フレームメモリ263に指示する。以降、選択部213によって選択された画像フレームに係る画像が静止画像として表示装置50又は表示部251に表示される。
以上の記載に限定されるものでなく、選択部213が所定の閾値以下のブレ量を有する画像フレームを複数選択し、選択された複数の画像フレームに基づく複数の静止画像が表示装置50又は表示部251に表示されるようにしても良い。ユーザは表示された複数の静止画像から1つの静止画像を選択できる。
また、フリーズ指示受け付け時に時系列上最も近い、即ち、タイミングが最も近い画像フレームが選択されるように構成しても良い。
また、フリーズ指示受け付け時に時系列上最も近い、即ち、タイミングが最も近い画像フレームが選択されるように構成しても良い。
このように、ユーザ別の特徴に基づいて決定部214がスキャン時間範囲を決定するので、制御ボタン431Cの操作時から近い画像フレームが選択される傾向のユーザの場合、スキャン時間範囲を短くすることができ、静止画像表示までの時間を短縮させることができ、かつ内視鏡用プロセッサ20の処理負担を減らすことができる。
図8は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20において、静止画像を表示する処理の一例を説明するフローチャートである。図8においては、内視鏡用プロセッサ20の使用初期に使用履歴が無い場合であって、決定部214がデフォルト値をスキャン時間範囲として決定する場合を表す。
内視鏡検査が開始され、動画像がリアルタイムで表示されている際に、ユーザが制御ボタン431Cを押圧操作した場合、制御ボタン431Cから電気信号(指示信号)が内視鏡用プロセッサ20に送られ、CPU211はフリーズ指示を受け付ける(ステップS101)。
内視鏡用プロセッサ20の使用履歴が無いので、決定部214はデフォルト値をスキャン時間範囲として決定する(ステップS102)。決定されたスキャン時間範囲(以下、決定スキャン時間範囲と称する。)はタイミング発生器22に送られ、タイミング発生器22は決定スキャン時間範囲に基づいて、フレームメモリ263に画像フレームのブレ量(以下、フレームブレ量と称する。)の出力を指示する。
即ち、タイミング発生器22は、決定スキャン時間範囲に対応する画像フレームの数分だけフレームメモリ263がフレームブレ量を出力するように制御する。フレームメモリ263は、制御ボタン431C操作時に近いフレームブレ量から順次的に制御部21へ出力する。
この際、CPU211は、フレームメモリ263からフレームブレ量を取得する度にカウントを行う。まず、CPU211は、Nに「1」を代入しておき(ステップS103)、その以降N番目のフレームブレ量を取得した場合(ステップS104)、「N」がデフォルト数であるか否かを判定する(ステップS105)。斯かるデフォルト数は、ステップS102で決定されたスキャン時間範囲(デフォルト値)に対応する画像フレームの数である。
取得したN番目のフレームブレ量の「N」がデフォルト数ではないと判定した場合(ステップS105:NO)、CPU211は「N」に「N+1」を代入し(ステップS110)、処理をステップS104に戻す。以降、このような処理は、繰り返される。
一方、取得したN番目のフレームブレ量の「N」がデフォルト数であるとCPU211によって判定された場合(ステップS105:YES)、選択部213はブレがない1つの画像フレームを選択する(ステップS106)。
上述したように、選択部213は、フレームメモリ263から取得した、決定スキャン時間範囲内の全フレームブレ量を比較して、斯かる比較の結果から最もブレ量が少ない1つの画像フレームを特定(選択)する。
上述したように、選択部213は、フレームメモリ263から取得した、決定スキャン時間範囲内の全フレームブレ量を比較して、斯かる比較の結果から最もブレ量が少ない1つの画像フレームを特定(選択)する。
次いで、出力部215は、選択部213によって選択された画像フレーム(以下、選択画像フレームと称する。)を出力するよう、タイミング発生器22を介してフレームメモリ263に指示する(ステップS107)。出力部215の指示に応じて、フレームメモリ263は選択画像フレームをビデオプロセス部264に出力する。
ビデオプロセス部264は、フレームメモリ263から出力された選択画像フレームを静止画像として表示装置50又は表示部251に出力する(ステップS108)。
CPU211は、斯かる選択画像フレームの画像データファイルと、斯かる選択画像フレームのフレーム番号(時系列情報)を、ユーザに対応付けて選択履歴DB61に記憶させる(ステップS109)。
CPU211は、斯かる選択画像フレームの画像データファイルと、斯かる選択画像フレームのフレーム番号(時系列情報)を、ユーザに対応付けて選択履歴DB61に記憶させる(ステップS109)。
図8に係る処理を繰り返すことによって、選択履歴DB61にはユーザ毎に使用履歴が蓄積される。
なお、以上においては、内視鏡検査の都度、即ち、静止画像を出力する度に、選択履歴DB61への記憶が行われることについて記載されているが、これに限定されるものではない。例えば、週又は月単位、又は記憶すべきデータが所定量に達した場合のみ、選択履歴DB61への記憶が行われるように構成しても良い。この際、ステップS102にて決定されたスキャン時間範囲もユーザIDに対応付けて記憶されても良い。
図9は、実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20において、静止画像を表示する処理の他例を説明するフローチャートである。図9においては、内視鏡用プロセッサ20の使用履歴が存在する場合、即ち、選択履歴DB61が存在する場合を表す。
内視鏡検査が開始され、動画像がリアルタイムで表示されている際に、ユーザが制御ボタン431Cを押圧操作することによって、CPU211はフリーズ指示を受け付ける(ステップS201)。
ついで、決定部214は選択履歴DB61の使用履歴に基づいてスキャン時間範囲を決定する(ステップS202)。決定部214が、選択履歴DB61に基づくスキャン時間範囲を決定する処理については、既に説明しており、詳しい説明は省略する。
決定された決定スキャン時間範囲はタイミング発生器22に送られ、タイミング発生器22は決定スキャン時間範囲に対応する画像フレームの数分だけフレームメモリ263がフレームブレ量を出力するように制御する。フレームメモリ263は、制御ボタン431C操作時に近いフレームブレ量から順次的に制御部21へ出力する。
この際、CPU211は、フレームメモリ263からフレームブレ量を取得する度にカウントを行う。CPU211は、Nに「1」を代入しておき(ステップS203)、それ以降N番目のフレームブレ量を取得した場合(ステップS204)、「N」が決定数であるか否かを判定する(ステップS205)。斯かる決定数は、ステップS202で決定されたスキャン時間範囲に対応する画像フレームの数である。
取得したN番目のフレームブレ量の「N」が決定数ではないと判定した場合(ステップS205:NO)、CPU211は「N」に「N+1」を代入し(ステップS210)、処理をステップS204に戻す。以降、このような処理は、繰り返される。
一方、取得したN番目のフレームブレ量の「N」が決定数であるとCPU211によって判定された場合(ステップS205:YES)、選択部213はブレがない1つの画像フレームを選択する(ステップS206)。選択部213が画像フレームを選択する処理については、既に説明しており、詳しい説明は省略する。
以降における、ステップS207〜ステップS209までの処理は、図8のステップS107〜ステップS109の処理と同じであり、説明を省略する。
実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20においては、このように、選択履歴DB61に基づき、ユーザに応じてスキャン時間範囲が決定されるので、効率的にスキャン時間範囲を定めることができ、制御ボタン431Cの操作時から静止画像表示までの時間を効率的に短縮させることができる。更に、ユーザがスキャン時間範囲を設定する操作は不要でユーザの負担を減らすことができ、かつ内視鏡用プロセッサ20の処理負担を減らすことも可能である。
実施の形態1に係る内視鏡用プロセッサ20においては、スキャン時間範囲が短い場合、ユーザが希望するタイミングの静止画像を記録でき、また、ブレ―量の少ない良好な静止画像を記録できる。
なお、以上においては、ブレ検出部265によって各画像フレームのブレ量を検出することを例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、学習済みのモデルを用いて各画像フレームのブレ量を検出するようにしても良い。
(実施の形態2)
図10は、実施の形態2に係る内視鏡用プロセッサ20の補助記憶装置23に保存されている選択履歴DB61のレコードレイアウトを説明する説明図である。
図10は、実施の形態2に係る内視鏡用プロセッサ20の補助記憶装置23に保存されている選択履歴DB61のレコードレイアウトを説明する説明図である。
実施の形態2に係る内視鏡用プロセッサ20の選択履歴DB61は、実施の形態1と同様、検査日時フィールド、患者IDフィールド、ユーザIDフィールド、画像フィールド及び時系列情報フィールドを有する。
更に、実施の形態2に係る内視鏡用プロセッサ20の選択履歴DB61は、有無フィールドを有する。有無フィールドには、画像フィールドに記録の画像データファイルを取得する際に受け付けたフリーズ指示よりも所定時間前までの間に、既に別のフリーズ指示を受け付けていたか否かが記録されている。
換言すれば、画像フィールドに記録の画像データファイルの取得までフリーズ指示を繰り返してトライしたか否かが記録されている。フリーズ指示を繰り返してトライしていた場合には有無フィールドに「有」と記録され、フリーズ指示のトライがなかった場合には有無フィールドに「無」と記録される。
例えば、一回目の制御ボタン431Cの操作(フリーズ指示)で得られた静止画像が良好でないと判断した場合、ユーザは再び制御ボタン431Cを操作する。即ち、内視鏡40の操作に慣れていないユーザの場合、繰り返しトライするので、フリーズ指示を受け付ける頻度が高くなる。
実施の形態2に係る内視鏡用プロセッサ20においては、このような事実に鑑み、スキャン時間範囲を決定するように構成されている。
図11は、実施の形態2に係る内視鏡用プロセッサ20において、静止画像を表示する処理の一例を説明するフローチャートである。図11においては、選択履歴DB61に使用履歴が蓄積されている場合を表す。以下、図10を用いて説明する。
内視鏡検査開始後、動画像がリアルタイムで表示されている際に、ユーザが制御ボタン431Cを押圧操作することによって、CPU211はフリーズ指示を受け付ける(ステップS301)。
ついで、決定部214は選択履歴DB61の使用履歴に基づいてスキャン時間範囲を決定する(ステップS302)。決定部214が、選択履歴DB61に基づくスキャン時間範囲を決定する処理については、既に説明しており、詳しい説明は省略する。
また、決定部214は、選択履歴DB61において、斯かるユーザの有無フィールドにおける「有」の頻度が閾値(例えば、3回)以上であるか否かを判定する(ステップS303)。
例えば、図10の例においては、ユーザIDが「U0001」であるユーザの場合は「有」が1回のみであり、ユーザIDが「U0002」であるユーザの場合は「有」が3回である。
例えば、図10の例においては、ユーザIDが「U0001」であるユーザの場合は「有」が1回のみであり、ユーザIDが「U0002」であるユーザの場合は「有」が3回である。
従って、現在のユーザのユーザIDが「U0001」である場合、決定部214は斯かるユーザの有無フィールドにおける「有」の頻度が閾値以上でないと判定し(ステップS303:NO)、これによって、スキャン時間範囲はステップS302で決定されたものに確定される。以降、処理はステップS304に進む。
一方、現在のユーザのユーザIDが「U0002」である場合、決定部214は斯かるユーザの有無フィールドにおける「有」の頻度が閾値以上であると判定し(ステップS303:YES)、ステップS302で決定されたスキャン時間範囲を2倍に拡張する(ステップS311)。これによって、スキャン時間範囲は最終的に決定され、以降、処理はステップS304に進む。
以後、以上のように決定されたスキャン時間範囲を用いてステップS304以降の処理が行われる。ステップS304以降の処理は、図9のステップS203以降の処理と同じであり、説明を省略する。
実施の形態2に係る内視鏡用プロセッサ20においては、このように、1つの静止画像を取得するためにフリーズ指示のトライを繰り返した頻度が所定の閾値以上である場合はスキャン時間範囲を拡張させることによって、スキャン対象の画像フレームを増やし、より多い候補からブレ量の少ない画像フレームを選択する。従って、ユーザの熟練度の低い場合においても、ブレ量の少ない良好な静止画像を表示できる。
なお、上述した選択部213、決定部214及び出力部215は、ハードウェアロジックによって構成してもよいし、CPU211が所定のプログラムを実行することにより、ソフトウェア的に構築されてもよい。
10 内視鏡システム
20 内視鏡用プロセッサ
21 制御部
23 補助記憶装置
26 信号処理部
40 内視鏡
50 表示装置
61 選択履歴DB
211 CPU
212 記憶部
213 選択部
214 決定部
215 出力部
251 表示部
C 記録媒体
P コンピュータプログラム
20 内視鏡用プロセッサ
21 制御部
23 補助記憶装置
26 信号処理部
40 内視鏡
50 表示装置
61 選択履歴DB
211 CPU
212 記憶部
213 選択部
214 決定部
215 出力部
251 表示部
C 記録媒体
P コンピュータプログラム
Claims (8)
- 内視鏡から指示信号を受信した場合、該指示信号の受信前の所定の時間範囲内で前記内視鏡が撮像した動画像の画像フレームから一つを選択して出力するプロセッサにおいて、
前記内視鏡の使用者のID、及び、選択された画像フレームを時系列上で特定する時系列情報を関連付けて記憶するデータベースと、
前記データベースに基づいて、使用者毎に前記時間範囲を決定する決定部と
を備えることを特徴とするプロセッサ。 - 前記決定部によって決定された時間範囲内でブレの少ない画像フレームを選択する選択部を備えることを特徴とする請求項1に記載のプロセッサ。
- 前記データベースは、
選択された画像フレームに係る指示信号の受信前の所定時間内で既に前記指示信号を受信していたか否かを表す有無情報を関連付けて記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載のプロセッサ。 - 前記決定部は、前記時系列情報の頻度に基づいて、前記時間範囲を決定することを特徴とする請求項1から3の何れか一項に記載のプロセッサ。
- 前記決定部は、前記有無情報の頻度に基づいて、前記時間範囲を決定することを特徴とする請求項3に記載のプロセッサ。
- 前記時系列情報は、前記指示信号の受信時と、前記選択された画像フレームとの時間間隔を表す情報であることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載のプロセッサ。
- 内視鏡から指示信号を受信し、
前記指示信号の受信前の所定の時間範囲内で前記内視鏡が撮像した動画像の全画像フレームから一つを選択して出力し、
前記内視鏡の使用者のID、及び、選択された画像フレームを時系列上で特定する時系列情報を関連付けて記憶し、
記憶内容に基づいて、使用者毎に前記時間範囲を決定する処理を実行すること
を特徴とする時間範囲決定方法。 - コンピュータに、
内視鏡から指示信号を受信し、
前記指示信号の受信前の所定の時間範囲内で前記内視鏡が撮像した動画像の全画像フレームから一つを選択して出力し、
前記内視鏡の使用者のID、及び、選択された画像フレームを時系列上で特定する時系列情報を関連付けて記憶し、
記憶内容に基づいて、使用者毎に前記時間範囲を決定する処理を実行させること
を特徴とするコンピュータプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019188912A JP2021062074A (ja) | 2019-10-15 | 2019-10-15 | プロセッサ、時間範囲決定方法及びコンピュータプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019188912A JP2021062074A (ja) | 2019-10-15 | 2019-10-15 | プロセッサ、時間範囲決定方法及びコンピュータプログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021062074A true JP2021062074A (ja) | 2021-04-22 |
Family
ID=75486853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019188912A Pending JP2021062074A (ja) | 2019-10-15 | 2019-10-15 | プロセッサ、時間範囲決定方法及びコンピュータプログラム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2021062074A (ja) |
-
2019
- 2019-10-15 JP JP2019188912A patent/JP2021062074A/ja active Pending
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