JP2007135783A - 挿入モニタリング装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 挿入部の挿入形状データの各フレームデータ33aから解析処理ブロック42は解析データ33bを生成し、かつソースコイルの手元側の移動量Mnに対して最先端の移動量Moが0.1以下の場合には、挿入部の先端側が移動していないという挿入補助情報33cを生成して順次更新する。解析結果表示制御ブロック43は、一定時間毎に挿入補助情報33cを取り込み、挿入補助情報33cに対応する挿入形状データ作成時刻Toから現在時刻Tnとの経過時間に相当する差分値Tn−Toが閾値Tt以下の場合には先端停止の表示を持続する様に表示制御を行い、より確実に確認できるようにした。
【選択図】 図5
Description
体腔内、例えば大腸や小腸等のように曲がった管腔内に電子内視鏡の挿入部を挿入して内視鏡検査などを行う際、挿入部が管腔内のどの位置まで挿入されているか、あるいは挿入部がどのような形状になっているかを把握できると、内視鏡検査或いは処置を行う際の操作性が向上する。
また、挿入形状等の他に、実際に挿入部の手元側で挿入操作をした場合に、その挿入操作に適切に応答しているか否かの情報を挿入補助情報として把握できるとより便利である。
例えば、特開2004−358095号公報の従来例は、挿入部がループ形状になったか否かを定期的に解析して、ループ形状になった場合にはその情報を表示するようにしている。また、挿入部の先端側が停止状態である事などの解析も行う。
本発明は上述した点に鑑みてなされたもので、挿入操作等に対する挿入部の所定の応答動作状態に対応する挿入補助情報をより確実に確認できるようにした挿入モニタリング装置を提供することを目的とする。
前記解析手段により解析された所定の応答動作状態に対応する挿入補助情報を生成する挿入補助情報生成手段と、
前記挿入補助情報生成手段により表示手段に出力され、該表示手段に前記挿入補助情報が表示される際の表示特性を、前記挿入補助情報が生成された時刻近傍からの経過時間情報により制御する表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする。
上記構成により、所定の応答動作状態に対応する挿入補助情報の表示を、その応答動作状態に至った時刻付近からの経過時間の情報により、挿入補助情報の表示特性を制御して、より確実に確認することができるようにしている。
図4は画像処理装置の処理プログラムにより実現される機能ブロックの構成等を示し、図5は図4に示した解析処理ブロック等によるデータの流れや処理フロー等を示し、図6は挿入補助情報の更新タイミングと現在の時刻との差分値により挿入補助情報の表示持続を制御する動作を示し、図7は挿入補助情報の表示に関する変形例を示す。
内視鏡装置2は、大腸等の体腔内に挿入される電子内視鏡6と、この電子内視鏡6に照明光を供給する光源装置7と、電子内視鏡6に内蔵されたCCD等の撮像素子16に対する信号処理を行う信号処理装置としてのビデオプロセッサ8と、このビデオプロセッサ8により生成された映像信号が入力されることにより撮像素子16で撮像された体腔内の画像を内視鏡画像として表示する観察モニタ9とを有する。
なお、挿入部11には、先端部14の後端に湾曲自在の湾曲部が設けてあり、操作部12に設けられた図示しない湾曲操作ノブ等を操作することにより、湾曲部を湾曲することができる。
上記先端部14には、照明窓に隣接して設けられた観察窓に対物レンズ15が取り付けてある。この対物レンズ15により、その結像位置に配置された電荷結合素子(CCDと略記)等の撮像素子16の撮像面に光学像を結像する。
ビデオプロセッサ8は、撮像素子16から出力される撮像信号に対して、映像信号を生成する信号処理を行う。そして、ビデオプロセッサ8は、生成した映像信号、例えばRGB信号を観察モニタ9に出力する。そして、観察モニタ9の表示面には、撮像素子16で撮像された画像が表示される。
なお、光源装置7は、R,G,Bの照明光で面順次照明を行う場合には、各照明期間に同期した同期信号をビデオプロセッサ8に出力し、ビデオプロセッサ8はその同期信号に同期して信号処理を行う。
更に、電子内視鏡6の操作部12には、レリーズ指示等を行う図示しないスイツチが設けてあり、スイッチを操作してビデオプロセッサ8の動作を制御することができる。
そして、ソースコイルCo〜CM−1による磁界を、内視鏡挿入形状観測装置3に設けられた複数のセンスコイルを内蔵したセンスコイルユニット19により検出する構成にしている。
つまり、内視鏡挿入形状観測装置3は、電子内視鏡6に設けられたソースコイルCo〜CM−1による磁界を検出するセンスコイルユニット19と、このセンスコイルユニット19によって検出された磁界の検出信号に基づいて挿入部11の形状(挿入形状という)を推定する形状処理装置21と、この形状処理装置21によって推定された挿入形状を表示するディスプレイ22とを有する。
形状処理装置21は、検出信号に基づいて、ソースコイルCo〜CM−1の各位置座標データの算出や、その算出された位置座標データから挿入部11の挿入形状を推定する。形状処理装置21は、推定した挿入部11の挿入形状の映像信号を生成し、生成した映像信号、例えばRGB信号をディスプレイ22に出力する。そして、このディスプレイ22の表示画面には、挿入形状が表示される。術者は、この挿入形状を観察することにより、挿入操作等をより円滑に行い易くなる。
なお、この内視鏡挿入形状観測装置3は、形状処理装置21による形状検出処理により生成されてディスプレイ22に表示される挿入形状の画像の回転角、拡大縮小率等の形状表示属性を、図示していない操作パネル等から指示入力することにより、変更可能となっている。
なお、ビデオプロセッサ8には、図示していないが、内視鏡検査に関する検査情報を入力する機能を有し、このビデオプロセッサ8に入力された検査情報は、通信ポート8aを介して画像処理装置4にも送信される。
このため、画像処理装置4は、術者を補助ないしは支援する挿入補助情報を生成するための解析処理を行うパーソナルコンピュータ(以下、単にPCと称する)25と、このPC25に各種指示入力するためのマウス26とキーボード27と、PC25により解析処理により生成された挿入補助情報等を再生若しくは表示する表示装置としてのディスプレイ28とを有する。
なお、内視鏡検査開始前に、ビデオプロセッサ8から、内視鏡検査に関連する検査情報が入力され、その入力された検査情報データを基に観察モニタ9に文字や数字の形式で表示されると共に、その検査情報データは、通信ポート8aから画像処理装置4内の通信ポート25bを経て、PC25に送信記録することができる。
なお、検査情報とは、例えば、患者の氏名、生年月日、性別、年齢、患者コード、及び検査日時などである。
このような構成の体内挿入モニタリングシステム1における内視鏡挿入形状観測装置3による挿入形状データの生成について図2と図3を用いて説明する。
内視鏡挿入形状観測装置3の形状処理装置21は、電子内視鏡6の撮像素子16で撮像される撮像信号の1フレーム毎に電子内視鏡6の挿入部11に内蔵されたM個のソースコイルCo〜CM−1の3次元座標を含む挿入形状データを生成する。また、この形状処理装置21は、挿入形状データを基に挿入形状の画像を生成して、ディスプレイ22に表示すると共に、その挿入形状データを画像処理装置4に出力する。
図2に示すように、挿入部11の先端側からi−1番目(ただし、i=0、1、…、M−1)のソースコイルCiの3次元座標は、(Xj i,Yj i,Zj i)により表示される。
この内視鏡挿入形状観測装置3で検出されたソースコイルCo〜CM−1の座標系のデータを含む挿入形状データの構造は、図3に示すように、撮像されたフレーム順に、各フレームに関係するフレームデータ(つまり、第0フレームデータ、第1フレームデータ、…)として1つのパケットとして画像処理装置4に順次送信される。パケットで送信される各フレームデータ内には、挿入形状データの作成時刻、表示属性、付属情報、(ソース)コイル座標等のデータからなる。
次に、画像処理装置4における内視鏡装置2のビデオプロセッサ8の検査情報と内視鏡画像及び前記内視鏡挿入形状観測装置3の形状処理装置21からの挿入形状データの取得から挿入補助情報の生成、並びに例えば大腸内に挿入して大腸内の内視鏡検査のモニタリングの作用等を、図4から図6を用いて説明する。
画像処理装置4は、内視鏡検査が開始すると、PC25を構成するCPU31が処理プログラム格納部32に格納されている処理プログラムに従って処理を開始する。
図4に示すように、フレームデータ取得ブロック41と、解析処理ブロック42とはループ状に処理を繰り返し行う。解析処理ブロック42による解析結果として、所定の応答動作状態に対応する条件判定の処理を行い、これに該当する場合には挿入補助情報を生成する。また、解析結果表示制御ブロック43は、予め設定された経過時間情報に従って、挿入補助情報33cの表示及び表示停止(消去)の表示制御を行う。
解析処理ブロック42は、メモリ33上のフレームデータ33aを使用して、各ソースコイル位置において挿入部11の向いている方向や、1フレーム前におけるソースコイルの移動量など、挿入部11の(挿入操作に対する)応答動作状態を調べるためのデータの算出を行う。そして、この解析処理ブロック42は、算出したデータを解析データ33bとしてメモリ33上に格納する。
また、解析処理ブロック42は、メモリ33上のフレームデータ33aから解析データ33bを生成すると共に、体腔内に挿入される挿入部11が、術者による挿入操作に対して、順調に或いは適切に挿入されていない応答動作状態に関する情報を挿入補助情報として表示するために、フレームデータ33a(及び必要に応じて解析データ33b)を用いて挿入補助情報33cを生成するための解析処理を行う。
ここで、挿入補助情報33cに関する所定の条件について補足説明する。
挿入部11の最先端位置におけるソースコイルCoの挿入部11の軸方向に対する移動量Moと、挿入部11の手元側位置にある例えばソースコイルCM−1との、挿入部11の軸方向に対する移動量Mnとの比Mo/Mnが、閾値(ここでは0.1)未満である条件を満たす場合(つまりMo/Mn<0.1)に挿入補助情報33cを生成する。
なお、上記条件を満たす場合は、挿入部11の手元側において、術者が挿入操作を行っているにもかかわらず、挿入部11の先端部14が殆ど停止していることを示しており、これ以上挿入部手元側を押込んでも先端部14は、進まない状況であることを表している。
一方、解析結果表示制御ブロック43は、上記のフレームデータ取得ブロック41と解析処理ブロック42とのループ処理とは独立に、一定時間間隔で実行される処理ブロックである。
なお、この場合の閾値Ttの値は、予めデフォルトの値が設定されているが、術者等のユーザは、例えばキーボード27からそのユーザがより適切と思う値に変更設定できるようにしている。また、ユーザのID情報と関連付けて閾値Ttを変更設定できるようにして、ユーザ毎に異なる値に設定できるようにしても良い。
また、Tn−To>Ttとなる時間の場合には、画像処理装置4のディスプレイ28上に表示されている文字列情報を消去する。
このように本実施例では、挿入部11の基端側での挿入操作に対して、挿入部11の先端側の相対的な移動量が十分に小さく、先端側が殆ど移動しない応答動作状態に対応する条件を満たすと判定した場合には、挿入補助情報33cを生成する。そして、その挿入補助情報33cの生成に使用したその挿入形状データ作成時刻Toから術者がその挿入補助情報33cの表示を確認し易くなる時間までその表示を持続するようにしている。
術者は、体腔内、例えば大腸内を内視鏡検査する場合には、図1に示す電子内視鏡6の挿入部11を患者の肛門から大腸内に挿入する。この場合、術者は、挿入部11の基端側を把持して挿入部11をその先端部14側から順次大腸内の深部側に挿入する。
電子内視鏡6の挿入部11の先端部14内に設けられた撮像素子16により撮像された撮像信号は、ビデオプロセッサ8により信号処理され、映像信号が生成され、観察モニタ9に内視鏡画像が表示される。
また、挿入部11の長手方向に配置されたソースコイルCo〜CM−1の各位置は、センスコイルユニット19による検出信号により形状処理装置21により検出され、内視鏡挿入形状観測装置3のディスプレイ22により挿入形状が表示される。
また、図5に示すように(メモリ33上に格納された)フレームデータ33aに対して、解析処理ブロック42は、解析処理を行い、フレームデータ33aから解析データ33bを生成して、メモリ33に格納する。
また、図5に示すように解析処理ブロック42は、この解析データ33bに対して、所定の条件(本実施例ではMo/Mn<0.1)を満たすか否かの判定処理を行い、その条件を満たす場合には挿入補助情報33cを生成して、メモリ33上に格納(オーバライト)する。この場合、すでにメモリ33上に古い挿入補助情報33cがある場合にはそれを更新する。以上の処理を繰り返し実行する。
また、解析結果表示制御ブロック43は、次のステップS2において現在の時刻Tnと、挿入補助情報の挿入形状データ作成時刻Toとの差分が、所定の閾値Ttよりも小さい(Tn−To<Tt)か否かの判定処理を行う。
そして、ステップS3に示すように解析結果表示制御ブロック43は、Tn−To<Ttと判定した場合には、挿入補助情報33cの文字列情報を画像処理装置4のディスプレイ28上に表示する。そして、次の挿入補助情報33cの取得処理に備える。
術者は、画像処理装置4のディスプレイ28上に表示される挿入補助情報33cの文字列情報を観察することにより、この観察のタイミングが挿入補助情報33cが生成されたタイミング以降の場合でも、術者にとって知りたい所定の応答動作状態になっているか否かを確認できる。
このようにして、解析結果表示制御ブロック43は、一定の時間間隔でステップS1〜S4の処理を繰り返す。
図6に示すように、解析処理ブロック42により挿入補助情報33cの更新が行われる。解析結果表示制御ブロック43は、一定の時間間隔で、挿入補助情報33cを取得し、その際にTn−To<Ttか否かの経過時間の条件判定の処理を行う。そして、Tn−Toが所定の時間Tt内にある間は挿入補助情報33cの文字列情報の表示を持続する。ここでは、”先端停止”の表示を持続する。
このため、術者が画像処理装置4のディスプレイ28の表示面の観察をし遅れても、所定の時間(としての閾値Tt)以内であれば挿入補助情報33cをより確実に知る(確認する)ことができる。
このように挿入補助情報33cが生成された時刻近傍から所定の時間以内であれば”先端停止”の表示内容を持続するが、所定時間よりも時間が経過した後は”先端停止”の表示を行わないで、表示内容を適切に更新する。
このように本実施例によれば、術者が挿入補助情報33cを見落とすことを有効に防止ないしは軽減し、挿入補助情報33cをより確実に確認することができる。従って、内視鏡検査時における挿入操作に対する操作性を向上することができる。
つまり、斜線で示すように所定の経過時間内では赤色等の表示色で先端停止の表示を行い、所定の経過時間を超えた場合には表示を停止(先端停止の表示を消去)するようにしても良い。
また、所定の経過時間内では先端停止の表示を行い、例えば所定の経過時間付近から先端停止の表示を(その表示範囲から)スクロール移動するようにして、さらに時間が経過した場合には表示されないようにしても良い。
また、本実施例においては、解析処理ブロック42は、挿入部11の挿入操作に対して、挿入形状データから先端側が殆ど停止した応答動作状態に対応する挿入補助情報33cを生成するように解析処理を行っているが、電子内視鏡6の抜去操作、湾曲操作(アングル操作)、捻り操作といった、術者による内視鏡操作に対して、挿入形状データから挿入部11の応答動作状態を解析し、それらが実際に行われているか否かの判定処理を行って、その判定結果を挿入補助情報33cに含めるようにしても良い。
また、例えば湾曲部の基端付近からこれよりも先端側部分のみが大きく挿入形状が変化しているか否かの判定処理を行うことにより湾曲操作に対する応答動作状態を判定することができる。
また、上述した挿入補助情報の表示は、”先端停止”であり、これ以上挿入部11の手元側を押し込んでも先端部14は進まない状況であることを術者に示して挿入補助を行うようにしているが、他の内視鏡操作の場合にもその内視鏡操作に対応した挿入補助情報33cを表示するようにしても良い。
このように、解析結果表示制御ブロック43は、電子内視鏡6の抜去操作、湾曲操作、捻り操作といった、術者による内視鏡操作を判定した場合には、少なくとも”先端停止”の文字列情報の表示を止める。そして、必要に応じて判定された内視鏡操作に対する挿入補助情報33cの文字列情報を表示する。これにより、術者は内視鏡の抜去操作、アングル操作、捻り操作に対して、挿入部11の応答動作が円滑に行われている状態か否かを確認することができ、挿入操作を含む内視鏡操作に対する操作性を向上することができるようになる。
この処理プログラムによりCPU31によりソフトウェア的に実現される機能ブロックを図8に示す。図8に示す処理プログラムは、フレームデータ取得ブロック41と、解析処理ブロック51と、解析結果表示制御ブロック43とから構成される。
ここで、フレームデータ取得ブロック41と、解析結果表示制御ブロック43とは図4に示したのもと同様の処理を行う。これに対して本実施例における解析処理ブロック51は、メモリ33に格納される処理スクリプト33dの解釈を行うスクリプト解釈ブロック51aと、挿入補助情報生成処理を含む表示特性変更処理を行う表示特性変更処理ブロック51bとからなる。
また、メモリ33には、図4の場合と同様にフレームデータ33a、解析データ33b、及び挿入補助情報33c′が格納される。さらに本実施例では、処理プログラム格納部32に格納される処理プログラムとして、条件設定の変更等を含む表示特性の処理手順を記述した処理スクリプトファイルを含み、起動時にCPU31(図1参照)は、それを読み出して、メモリ33上に処理スクリプト33dとして格納する。
なお、処理スクリプト33dは、所定のプログラミング言語として例えばJava(登録商標)Scriptの文法に則って、解析処理ブロック51における挿入補助情報の生成処理を含む処理内容を記述している。この処理スクリプト33dの具体例を、例えば図10に示す。 実施例1の場合においては解析処理ブロック42は、図4に示すように(”先端停止”に相当する)Mo/Mn<0.1か否かの条件を満たすか否かを判断して、この条件を満たす場合に挿入補助情報を生成してメモリ33に書き込むようにしていた。
実施例1においては、図4に示したフレームデータ取得ブロック41等の処理機能は、プログラミング言語がコンパイルされた実行形式の言語に変換されたものがCPU31により高速に実行される。
これに対して本実施例においては、解析処理ブロック51におけるスクリプト解釈ブロック51aは、処理スクリプト33dに記述されているプログラミング言語の内容を順次、実行形式の言語に解釈(インタープリト)する。そして解釈された処理を、表示特性変更処理ブロック51bが順次行うようにしている。
このように本実施例における解析処理ブロック51は、処理スクリプト33dに記述されている解析内容を逐次、解釈してインタープリタ的に実行する。このため、システムを停止させることなく、動作中(検査中)において、例えば上記挿入補助情報設定部分のパラメータ値の変更等を行い、変更した値でそれぞれ実行させて、最も適切となる場合の値に変更設定することも行い易い。
このように、処理スクリプト33dの記述内容を変更することにより、表示特性等の処理内容を簡単に変更できるようにしている。例えば、上記したように処理スクリプトにおける条件内容を変更することにより、挿入補助情報の(表示特性に含まれる)表示内容を容易に変更できる。
このような構成による本実施例の動作を図9を参照して説明する。なお、図9はフレームデータ取得ブロック41及び解析処理ブロック51のデータの流れと、解析結果表示制御ブロック43の処理フローを示す。
図9に示す処理データの流れの概要は、図5と比較すれば容易にわかるように、図5における解析処理ブロック42では、(”先端停止”に相当する)Mo/Mn<0.1か否かの条件判定を行っていたのを、処理スクリプトにより記述された内容の条件判定を行うことになる。以下、より詳細に説明する。
続いて解析処理ブロック51は、フレームデータ33aの解析処理を行った後、メモリ33から処理スクリプト33dを取得する。処理スクリプト33dは、例えば図10に示す内容が記述されている。続いて、スクリプト解釈ブロック51aは、処理スクリプト33dを解釈する。そして、解釈された処理手順に基づき、表示特性変更処理ブロック51bにて処理を行う。
図9に示すように解析処理ブロック51(における表示特性変更処理ブロック51b)は、解釈された解析データ33bを取得し、条件判定を行って、条件判定に該当しない場合には、次のフレームデータに対して条件判定を行う準備をする。一方、この条件に該当する場合には、その条件判定に該当して生成された挿入補助情報33c′を更新してメモリ33に書き込む。具体的には、実施例1の場合における”先端停止”と、この他に”先端逆進”の文字列情報をメモリ33に書き込む。このような処理を繰り返す。
そして、Tn−To<Ttの条件を満たす時には、挿入補助情報33c′の文字列情報を画像処理装置4のディスプレイ28上に表示する(ステップS3)。本実施例では、”先端停止”と、”先端逆進”の文字列情報を表示することとなる。
また、現在の時刻Tnと、挿入補助情報33c′の挿入形状データ作成時刻Toとの差分が、所定の閾値Tt以上(Tn−To≧Tt)のときには、画像処理装置4のディスプレイ28上に表示されている文字列情報を消去する(ステップS4)。
なお、本体内挿入モニタリングシステム1において、処理スクリプトを任意のタイミングで読み込む機能を追加することにより、体内挿入モニタリングシステム1の動作を終了させることなく、修正または選択した処理スクリプトを術者の指示により読み込ませる構成にしてもよい。
従って、本実施例は以下の効果を有する。
体内挿入モニタリングシステムの処理プログラムを新たに作り直さなくても、詳細なカスタマイズが簡単に行える。
なお、図10に示した処理スクリプトの内容を変更することにより、湾曲操作などの内視鏡操作に対する挿入部11の応答動作状態を解析して、所定の応答動作状態の場合に挿入補助情報として表示することもできる。
なお、上述した各実施例等を部分的に組み合わせる等して構成される実施例等も本発明に属する。
1.体腔内に挿入される内視鏡と、
前記内視鏡の挿入部の形状を検出する形状検出手段と、
前記形状検出手段の形状検出情報を基にして、挿入操作等の内視鏡操作に対する挿入部の応答動作状態の解析を行う解析手段と、
前記解析手段により解析された所定の応答動作状態の情報を挿入補助情報として表示手段に出力する挿入補助情報出力手段と、
前記表示手段により前記挿入補助情報を表示する際の表示特性を、前記挿入補助情報に対応する形状検出情報が作成された時刻からの経過時間情報により制御する表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする挿入モニタリングシステム。
2…内視鏡装置
3…内視鏡挿入形状観測装置
4…画像処理装置
6…電子内視鏡
8…ビデオプロセッサ
11…挿入部
14…先端部
16…撮像素子
19…センスコイルユニット
21…形状処理装置
25…PC
31…CPU
33…メモリ
41…フレームデータ取得ブロック
42…解析処理ブロック
43…解析結果表示制御ブロック
Claims (5)
- 体腔内に挿入される内視鏡の挿入部の形状を検出する形状検出手段が生成する形状検出情報を基にして、挿入操作等の内視鏡操作に対する挿入部の応答動作状態の解析を行う解析手段と、
前記解析手段により解析された所定の応答動作状態に対応する挿入補助情報を生成する挿入補助情報生成手段と、
前記挿入補助情報生成手段により表示手段に出力され、該表示手段に前記挿入補助情報が表示される際の表示特性を、前記挿入補助情報が生成された時刻近傍からの経過時間情報により制御する表示制御手段と、
を具備したことを特徴とする挿入モニタリング装置。 - 前記解析手段は、前記内視鏡操作として挿入部を挿入する挿入操作、前記挿入部を抜去する抜去操作、挿入部に設けられた湾曲部を湾曲する湾曲操作、前記挿入部を捻る捻り操作の少なくとも1つに対する挿入部の応答動作状態の解析を行うことを特徴とする請求項1に記載の挿入モニタリング装置。
- 前記挿入操作若しくは前記抜去操作に対する挿入部の応答動作状態を解析する場合には、前記挿入部の手元側の挿入移動量に対して前記挿入部の先端側の相対的移動量に基づいて判定することを特徴とする請求項2に記載の挿入モニタリング装置。
- 前記表示制御手段は、前記挿入補助情報に対応する形状検出情報が作成された時刻から予め設定された所定時間までの経過時間に応じて、前記挿入補助情報の表示を持続する表示持続特性、前記挿入補助情報の表示色、前記挿入補助情報の表示位置、前記挿入補助情報の表示サイズの少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の挿入モニタリング装置。
- 前記解析手段は、処理内容が所定のプログラミング言語で記述されたスクリプトを取得して、前記スクリプトの処理内容と処理順序を実行形式の言語に解釈するスクリプト解釈手段と、前記スクリプト解釈手段によって解釈された処理内容と処理順序で逐次、実行する処理手段とを備えることを特徴とする請求項1から4のいずれか1つに記載の挿入モニタリング装置。
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