JP2021061359A - 樹脂封止型電子制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ケースから基板が離間した中空構造において、コンプレッション成形での成形圧によっても内部の空間への樹脂漏れを抑制できる樹脂封止型電子制御装置を提供する。【解決手段】樹脂封止型電子制御装置10は、電子部品が実装されている基板20と、基板20を包む包囲部30とを有する。包囲部30は、基板20の端部を支持すると共に基板20の一面20aのみを離間して覆っているケース31と、他面20bを密着して覆っている樹脂部材41と、からなる。基板20の一面20aの端部には、ケース31との接触部に沿ってケース31側に突出する凸部21が設けられている。【選択図】図2
Description
本発明は、基板が樹脂に封止された樹脂封止型電子制御装置に関する。
電子制御装置は、通常、基板に電子部品が実装されて構成されている。電子部品や基板を保護するために、電子部品が実装された基板は、例えば、ケースに収納される。このような電子制御装置に関する従来技術として特許文献1に開示される技術がある。
特許文献1の電子制御装置は、両面に電子部品が実装されている基板と、この基板の端部を支持すると共に基板の一面のみを離間して覆っているケースと、基板の他面を密着して覆っている樹脂部材と、からなる樹脂封止型電子制御装置である。
樹脂封止型電子制御装置の生産方法は、一般的には、コンプレッション成形と呼ばれる方法が採用されている。コンプレッション成形を模式図で説明する。図1(a)の比較例に示すように、型開きした状態の高温の下型(金型)131のキャビティに計量した熱硬化性樹脂101を投入して溶融状態にする。
基板110にコネクタ等(不図示)を設け、この基板110をケース120に配置し、型開きした状態の下型131と上型132との間に、基板110が下側になるようにしてケース120をセットする。
低圧で型閉めしてガス抜きを行う。ガス抜き後、高圧で型締めして金型の熱で熱硬化性樹脂を流動させ、固化させる。型開き後に樹脂封止型電子制御装置100を離型して取り出す。このように、コンプレッション成形は、キャビティ内の熱硬化性樹脂101を基板110及びケース120の端部に圧着させる成形方法であり、緻密に成形される。
しかし、樹脂封止型電子制御装置100のような基板110がケース120から離間した中空構造では、図1(b)に示されるように、コンプレッション成形において、熱硬化性樹脂101で基板110を封止する際に、中空構造のため矢印(1)方向の成形圧によって基板110が中空側の空間121に押される。そして、図1(c)に示されるように、成形圧によって基板110が反るように変形し、基板110の端部が反り上がりケース120から離れる。すると、成形圧で押された熱硬化性樹脂101が、矢印(2)のように反り上がった基板110の端部とケース120との間に入り込み、さらに、矢印(3)のように中空となっている内部の空間121へ漏れる。
本発明は、以上の点に鑑み、ケースから基板が離間した中空構造において、コンプレッション成形での成形圧によっても内部の空間への樹脂漏れを抑制できる樹脂封止型電子制御装置を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、両面に電子部品が実装されている基板と、この基板を包む包囲部と、を有する電子制御装置において、
前記包囲部は、前記基板の端部を支持すると共に前記基板の一面のみを離間して覆っているケースと、前記基板の他面を密着して覆っている樹脂部材と、からなり、
前記基板の一面の端部には、前記ケースとの接触部に沿って前記ケース側に突出する凸部が設けられていることを特徴とする。
前記包囲部は、前記基板の端部を支持すると共に前記基板の一面のみを離間して覆っているケースと、前記基板の他面を密着して覆っている樹脂部材と、からなり、
前記基板の一面の端部には、前記ケースとの接触部に沿って前記ケース側に突出する凸部が設けられていることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、樹脂封止型電子制御装置は、基板の端部を支持すると共に基板の一面のみを離間して覆っているケースと、基板の他面を密着して覆っている樹脂部材と、からなり、ケースから基板が離間した中空構造である。基板の一面の端部には、ケースとの接触部に沿ってケース側に突出する凸部が設けられている。このため、コンプレッション成形によって基板が中空の空間側へ押されて基板の端部が反り上がった際、この凸部が支点となり壁となることで、熱可塑性樹脂が中空の空間側へ流れ込もうとするのを積極的に抑制することができる。
さらに、凸部は、ケースとの接触部に沿って形成されているので、接触部全体を環状に塞ぎ、全周に亘って熱可塑性樹脂の漏れを防止することができる。
本発明の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図面は模式的に示すものとする。
図2(a)及び図2(b)に示されるように、本発明の樹脂封止型電子制御装置10は、両面に電子部品(不図示)が実装されている基板20と、この基板20を包む包囲部30と、を有する。基板20には、コネクタ(不図示)が設けられている。
包囲部30は、基板20の端部を支持すると共に基板20の一面20aのみを離間して覆っているケース31と、基板20の他面20bを密着して覆っている樹脂部材41と、からなる。ケース31と基板20の一面20aとの間には空間25が形成されており、樹脂封止型電子制御装置10は中空構造である。
基板20の一面20aの端部には、ケース31との接触部に沿ってケース31側に突出する凸部21が設けられている。このため、基板20は凸部21の部分が段差となっている。凸部21は、ケース31との接触部に沿って全周に亘って形成されている。
また、基板20の凸部21は、いわゆるプレーン層や配線層等からなるプリント配線板の表面を覆い、回路パターンを保護する絶縁膜のレジスト23によって構成されている。
次に樹脂封止型電子制御装置10の生産方法について説明する。
樹脂部材41の成形には、コンプレッション成形と呼ばれる方法が採用されている。図2(b)及び図2(c)に示されるように、型開きした状態の高温の下型(金型)51のキャビティに計量した樹脂部材41となる熱硬化性樹脂を投入して溶融状態にする。
樹脂部材41の成形には、コンプレッション成形と呼ばれる方法が採用されている。図2(b)及び図2(c)に示されるように、型開きした状態の高温の下型(金型)51のキャビティに計量した樹脂部材41となる熱硬化性樹脂を投入して溶融状態にする。
電子部品等が実装された基板20をケース31に配置し、型開きした状態の下型51と上型52との間に、基板20が下側になるようにしてケース31をセットする。
低圧で型閉めしてガス抜きを行う。ガス抜き後、高圧で型締めして金型の熱で熱硬化性樹脂を流動させ、固化させる。
型開き後に樹脂封止型電子制御装置10を離型して取り出す。このように、コンプレッション成形では、基板20の他面20bと下型51との間のキャビティ内にある樹脂部材(熱硬化性樹脂)41を基板20及びケース31の端部に圧着させる成形方法であり、緻密に成形される。
次に樹脂封止型電子制御装置10の作用について説明する。
図2(b)に示されるように、コンプレッション成形において、樹脂部材(熱硬化性樹脂)41で基板110を封止する際に、中空構造のため矢印(4)方向の成形圧によって基板20が中空側の空間25に押される。そして、図2(c)に示されるように、成形圧によって基板20が反るように変形し、基板20の端部が反り上がりケース31の端面32から離れる。すると、成形圧で押された溶融状態の樹脂部材(熱硬化性樹脂)41が、矢印(5)のように反り上がった基板20の端部とケース31との間に入り込もうとする。
図2(b)に示されるように、コンプレッション成形において、樹脂部材(熱硬化性樹脂)41で基板110を封止する際に、中空構造のため矢印(4)方向の成形圧によって基板20が中空側の空間25に押される。そして、図2(c)に示されるように、成形圧によって基板20が反るように変形し、基板20の端部が反り上がりケース31の端面32から離れる。すると、成形圧で押された溶融状態の樹脂部材(熱硬化性樹脂)41が、矢印(5)のように反り上がった基板20の端部とケース31との間に入り込もうとする。
このとき、成形圧で基板20が押されているため、凸部21に矢印(6)のように押す力が作用する。このため、凸部21の段差が支点となって、積極的に基板21とケース31との間を塞ぎ、溶融状態の樹脂部材(熱硬化性樹脂)41が中空の空間25側へ漏れることを防ぐ。
次に凸部21の別態様について説明する。
図3に示されるように、基板20は、一面20aには銅箔22が設けられ、この銅箔22がレジスト23によって被覆されている。銅箔22は、回路の一部であってよいし、他の回路と繋がっていなくともよい。なお、レジスト23の厚みは、7〜70μmであると好ましいが、1〜7μm、70μm以上等であっても差し支えない。
図3に示されるように、基板20は、一面20aには銅箔22が設けられ、この銅箔22がレジスト23によって被覆されている。銅箔22は、回路の一部であってよいし、他の回路と繋がっていなくともよい。なお、レジスト23の厚みは、7〜70μmであると好ましいが、1〜7μm、70μm以上等であっても差し支えない。
次に、以上に述べた構成による効果を説明する。
基板20の一面20aの端部には、ケース31との接触部に沿ってケース31側に突出する凸部21が設けられている。このため、コンプレッション成形によって基板20が中空の空間25側へ押されて基板20の端部が反り上がった際、この凸部21が支点となり壁となることで、溶融した樹脂部材(熱可塑性樹脂)41が中空の空間25側へ流れ込もうとするのを積極的に抑制することができる。
基板20の一面20aの端部には、ケース31との接触部に沿ってケース31側に突出する凸部21が設けられている。このため、コンプレッション成形によって基板20が中空の空間25側へ押されて基板20の端部が反り上がった際、この凸部21が支点となり壁となることで、溶融した樹脂部材(熱可塑性樹脂)41が中空の空間25側へ流れ込もうとするのを積極的に抑制することができる。
さらに、凸部21は、ケース31との接触部に沿って形成されているので、接触部全体を環状に塞ぎ、全周に亘って樹脂部材(熱可塑性樹脂)41の漏れを防止することができる。
尚、実施例では、凸部21の断面形状を矩形状としたが、これに限定されず、凸部21の断面形状は三角形状や、円弧形状であってもよい。
さらに、本発明による樹脂封止型電子制御装置は、自動車など車両の他、他の乗り物にも搭載することができる。即ち、本発明の作用及び効果を奏する限りにおいて、本発明は、実施例に限定されるものではない。
本発明は、電子部品が実装されている基板と、この基板を包む包囲部と、を有する樹脂封止型電子制御装置に好適である。
10…樹脂封止型電子制御装置、20…基板、20a…基板の一面、20b…基板の他面、21…凸部、22…銅箔、25…空間、30…包囲部、31…ケース、32…ケースの端面、41…樹脂部材(熱硬化性樹脂)。
Claims (1)
- 両面に電子部品が実装されている基板と、この基板を包む包囲部と、を有する電子制御装置において、
前記包囲部は、前記基板の端部を支持すると共に前記基板の一面のみを離間して覆っているケースと、前記基板の他面を密着して覆っている樹脂部材と、からなり、
前記基板の一面の端部には、前記ケースとの接触部に沿って前記ケース側に突出する凸部が設けられていることを特徴とする樹脂封止型電子制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2019185682A JP2021061359A (ja) | 2019-10-09 | 2019-10-09 | 樹脂封止型電子制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019185682A Pending JP2021061359A (ja) | 2019-10-09 | 2019-10-09 | 樹脂封止型電子制御装置 |
Country Status (1)
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2019
- 2019-10-09 JP JP2019185682A patent/JP2021061359A/ja active Pending
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