JP2021061195A - 電極捲回装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】正極活物質層と負極活物質層とを精度良く対向させることができる電極捲回装置を提供する。【解決手段】電極捲回装置31は、帯状の正極14、帯状の負極15、及び帯状のセパレータ13のそれぞれを繰り出す繰出部32A〜32Cと、正極14及び負極15をセパレータ13を介在させた状態で捲回する巻芯33と、正極14及び負極15の現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間に設けられた識別部Mを検出する識別検出部41と、識別検出部41における検出結果に基づいて現ワークの予定領域WAの残り捲回量を制御する捲回量制御部51と、巻芯33によって残り捲回量に相当する捲回がなされたときに、現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間で正極14及び負極15をそれぞれ切断する電極切断部36と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、電極捲回装置に関する。
蓄電装置として、極性が互いに異なる電極をセパレータを介在させた状態で捲回してなる電極体を備えたものがある。電極体の形成に用いられる電極捲回装置としては、例えば特許文献1に記載の長尺体捲回装置がある。この従来の捲回装置では、巻取軸に向けて送り出された長尺体(電極)のそれぞれの単位長さの区切位置からの長さを比較し、比較結果に基づいて長尺体を送り方向に移動させることによって長尺体の切断位置を調節している。
特開平11−097056号公報
蓄電装置の電極体としては、長手方向に沿って活物質層が間欠塗工された帯状の金属箔を用い、正極活物質層と負極活物質層とが互いに対向するように電極を捲回したものがある。このような電極体では、正極活物質層と負極活物質層との対向性が必要である。例えば正極活物質層と負極活物質層とが対向しない部位が存在すると、その部位は蓄電装置の容量に寄与しない。このため、正極活物質層と負極活物質層とを精度良く対向させた状態で電極体を形成することが重要となっている。
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、正極活物質層と負極活物質層とを精度良く対向させることができる電極捲回装置を提供することを目的とする。
本開示の一側面に係る電極捲回装置は、正極活物質層が間欠塗工された帯状の正極、負極活物質層が間欠塗工された帯状の負極、及び帯状のセパレータのそれぞれを繰り出す繰出部と、正極及び負極をセパレータを介在させた状態で捲回する巻芯と、正極及び負極の現ワークの予定領域と次ワークの予定領域との間に設けられた識別部を検出する識別検出部と、識別検出部における検出結果に基づいて現ワークの予定領域の残り捲回量を制御する捲回量制御部と、巻芯によって残り捲回量に相当する捲回がなされたときに、現ワークの予定領域と次ワークの予定領域との間で正極及び負極をそれぞれ切断する切断部と、を備える。
この電極捲回装置では、正極及び負極の現ワークの予定領域と次ワークの予定領域との間に設けられた識別部を検出し、この検出結果に基づいて現ワークの残り捲回量を制御する。この電極捲回装置では、現ワークの予定領域の残り捲回量に相当する捲回を行うことで、次ワークの予定領域における正極の先頭の正極活物質層の位置及び負極の先頭の負極活物質層の位置を揃えることができる。したがって、正極及び負極をセパレータを介在させた状態で捲回したときに、正極活物質層と負極活物質層とを精度良く対向させることができる。
識別部は、現ワークの予定領域と次ワークの予定領域との間において、正極活物質層及び負極活物質層の塗工ピッチよりも幅広に設けられた未塗工部であってもよい。未塗工部を識別部とすることにより、識別部を簡便に検出することができる。
識別部は、現ワークの予定領域と次ワークの予定領域との間に設けられたマーカであってもよい。マーカを識別部とすることにより、識別部を簡便に検出することができる。
切断部による正極及び負極の切断の後、次ワークの予定領域における先頭の正極活物質層及び負極活物質層の始端位置を検出する始端検出部と、始端検出部における検出結果に基づいて次ワークの予定領域の初期繰出量を制御する繰出量制御部と、を備え、繰出部は、初期繰出量に基づいて次ワークの予定領域における正極及び負極の初期繰出を行ってもよい。この場合、正極及び負極の切断の後の初期繰出によって、正極の先頭の正極活物質層の位置及び負極の先頭の負極活物質層の位置を更に揃えることができる。したがって、正極及び負極をセパレータを介在させた状態で捲回したときに、正極活物質層と負極活物質層とを一層精度良く対向させることができる。
本開示によれば、正極活物質層と負極活物質層とを精度良く対向させることができる。
電極捲回装置を用いて形成される蓄電装置の構成を示す断面図である。 図1におけるII−II線断面図である。 電極の展開形状を示す平面図である。 電極捲回装置の一実施形態を示す概略図である。 繰出部から繰り出される帯状の電極の平面図である。 制御部回りの構成を示すブロック図である。 電極捲回装置の動作の一例を示すフローチャートである。 識別部の変形例を示す平面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の一側面に係る電極捲回装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1は、電極捲回装置を用いて形成される蓄電装置の構成を示す断面図である。この蓄電装置1は、例えばフォークリフト等の産業車両、或いはプラグインハイブリッド車両などに搭載される二次電池である。蓄電装置1は、搭載車両において、走行モータを駆動するために用いられる。蓄電装置1は、図1に示すように、ケース2と、ケース2内に収容された電極体3とを含んで構成されている。
ケース2は、例えばアルミニウムなどの金属によって形成され、中空の直方体形状をなしている。ケース2は、一面側が開口する有底の矩形箱状をなす本体部4と、本体部4の開口を塞ぐ矩形板状の蓋部5とを有している。ケース2の内部には、電解液が注入されている。蓋部5には、絶縁部材を介して電極端子6(正極端子6A及び負極端子6B)が設けられている。
図2は、図1におけるII−II線断面図である。同図では、層構造の視認性の便宜上、ケース2及び電極12の活物質層22のみにハッチングを施している。電極体3は、図2に示すように、その大半において、極性が互いに異なる電極12(正極14及び負極15)の間にセパレータ13を介在させた4層構造のシート状の積層体11によって構成されている。シート状の積層体11は、ケース2の長手方向の両端に対応する位置にて折り返されるように巻き回されている。電極体3は、いわゆる扁平状捲回体である。すなわち、電極体3は、中芯の回りに電極12を渦巻状に巻き回して捲回体を形成した後、中芯を抜き、渦巻状の捲回体を径方向の両側から圧縮することによって形成される。これにより、電極体3は、捲回の軸方向から見て、扁平部分11aと、扁平部分11aの両端に位置する屈曲部分11bとを有する長円形状となっている。なお、図2の例では、正極14が捲回体の中心側に位置するように4層構造のシート状の積層体11を巻き回すことにより、電極体3の最外層となる電極が負極15となっている。
次に、電極12について説明する。図3は、電極の展開形状を示す平面図である。図3に示すように電極12は、帯状の金属箔21と、金属箔21の長手方向に沿って間欠塗工された活物質層22と、活物質層22に対応して金属箔の短手方向の一縁部21aに設けられたタブ23とを有している。金属箔21は、例えば正極14ではアルミニウム箔であり、負極15では銅箔である。正極14における活物質層22の塗工数と、負極15における活物質層22との塗工数とは、一致していてもよく、異なっていてもよい。
金属箔21において、活物質層22よりも一縁部21a側及び長手方向に隣り合う活物質層22間は、活物質が塗工されない未塗工部24となっている。活物質層22間の未塗工部24の幅(金属箔21の長手方向の幅)W1は、電極12の長手方向の一方に向かうにつれて徐々に広くなっている。この活物質層22間の未塗工部24の幅W1は、電極体3における屈曲部分11bの長さに対応している。屈曲部分11bの長さは、図2に示したように、電極体3の内周側から外周側にかけて徐々に長くなっている。これに対応し、活物質層22間の未塗工部24の幅W1は、電極体3の内周側から外周側にかけて徐々に広くなっている。電極体3では、活物質層22間の未塗工部24と屈曲部分11bとが一致するように積層体11が捲回されている。これにより、電極体3では、活物質層22が扁平部分11aに位置し、かつ未塗工部24が屈曲部分11bに位置した状態となっている。扁平部分11aでは、電極体3の内側から外側にかけて、正極活物質層22Aと負極活物質層22Bとが、セパレータ13を介して互いに対向した状態となっている。
タブ23は、金属箔21の一縁部21aから金属箔21の短手方向に突出するように矩形状に設けられている。タブ23は、金属箔21の一縁部21aを所定の型でカットすることによって形成される。本実施形態では、各活物質層22に1つのタブ23が対応するように、金属箔21に複数のタブ23が形成されている。各タブ23の形成位置は、対応する活物質層22に対して金属箔21の長手方向の一方又は他方に偏在しており、隣接する活物質層22に対しては、タブ23の形成位置が互いに異なるようになっている。正極14と負極15とでは、このタブ23の形成位置の関係が反転している。
電極体3では、極性が同じ電極12のタブ23同士の位置が揃っており、タブ23同士が重なることでタブ群25(図1参照)が形成されている。正極14のタブ群25と負極15のタブ群25は、互いに離間して電極体3の捲回部分から同方向に突出している。正極14のタブ群25は、一方の屈曲部分11b寄りに偏在し、負極15のタブ群25は、他方の屈曲部分11b寄りに偏在している。タブ群25は、図1に示すように、例えばレーザ溶接や抵抗溶接などによって導電部材7に接合されている。導電部材7は、電極端子6に対して電気的に接続されている。
続いて、上述した電極体3を形成する電極捲回装置について説明する。
図4は、電極捲回装置の一実施形態を示す概略図である。図4に示すように、電極捲回装置31は、正極14、負極15、及びセパレータ13をそれぞれ繰り出す繰出部32と、正極14及び負極15をセパレータ13を介在させた状態で捲回する巻芯33とを含んで構成されている。正極14、負極15、及びセパレータ13の搬送経路には、ニップローラ34、セパレータ把持部35、電極切断部36、セパレータ切断部37が配置されている。繰出部32は、帯状の正極14を繰り出す繰出部32Aと、帯状の負極15を繰り出す繰出部32Bと、帯状のセパレータ13を繰り出す一対の繰出部32C,32Cとを有している。また、繰出部32は、ニップローラ34の手前側で正極14及び負極15の搬送を補助するニップローラ32D,32Eを有している。
図5は、繰出部から繰り出される帯状の電極の平面図である。図5では、説明の簡単化のため、タブ23の図示を省略している。帯状の正極14には、1つのワーク(電極体3)を構成する正極活物質層22Aの群が正極14の長手方向に沿って複数形成されている(図5(a)参照)。帯状の負極15には、1つのワーク(電極体3)を構成する負極活物質層22Bの群が負極15の長手方向に沿って複数形成されている(図5(b)参照)。なお、以下の説明では、巻芯33での捲回が行われている領域を現ワークの予定領域WAと称し、現ワークの予定領域WAの次に巻芯33での捲回が行われる領域を次ワークの予定領域WBと称する。
図4に示すように、繰出部32Aから繰り出される帯状の正極14、及び繰出部32Bから繰り出される帯状の負極15は、繰出部32A,32Bとニップローラ32D,32Eとの協働により、ニップローラ34に向けて所定の速度でそれぞれ搬送される。繰出部32Cから繰り出される一方のセパレータ13は、正極14と負極15との間でニップローラ34に向けて所定の速度でそれぞれ搬送される。また、繰出部32Cから繰り出される他方のセパレータ13は、負極15よりも外側からニップローラ34に向けて所定の速度でそれぞれ搬送される。ニップローラ34では、正極14、セパレータ13、負極15、セパレータ13の順に積層された4層構造のシート状の積層体11が形成される。積層体11は、ニップローラ34に挟持された状態で巻芯33に送られ、巻芯33によって捲回される。
セパレータ把持部35は、ニップローラ34よりも搬送方向の奥側(巻芯33側)に配置されている。セパレータ把持部35は、ニップローラ34と巻芯33との間でセパレータ13の搬送方向の前後に移動可能となっている。また、セパレータ把持部35の先端には、エアの吸引によってセパレータ13を把持する吸着部が設けられている。セパレータ把持部35は、ワークの捲回を開始する際に、セパレータ13,13の先端を吸着した状態で巻芯33まで搬送する。
電極切断部36は、ニップローラ34よりも搬送方向の手前側に配置されている。電極切断部36は、正極14及び負極15を現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間で切断線K(図5参照)に沿ってそれぞれ切断する。セパレータ切断部37は、セパレータ把持部35よりも搬送方向の奥側に配置されている。セパレータ切断部37は、電極切断部36によって切断された正極14及び負極15の巻芯での巻き取りが終了した後、セパレータ13,13をそれぞれ切断する。
上述した電極捲回装置31は、ワークの捲回を行うにあたり、次ワークの予定領域WBの正極14及び負極15の位置を揃えるための機構を有している。当該機構は、図4に示すように、識別検出部41と、始端検出部42と、制御部43(図6参照)とによって構成されている。また、当該機構の実現にあたり、図5に示すように、帯状の正極14及び帯状の負極15には、識別部Mがそれぞれ設けられている。
識別部Mは、現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間に設けられている。図5の例では、識別部Mは、正極活物質層22A及び負極活物質層22Bの塗工ピッチよりも幅広に設けられた未塗工部44によって構成されている。図2でも示したように、活物質層22間の未塗工部24の幅W1が電極12の長手方向の一方に向かうにつれて徐々に広くなっている。このため、識別部Mとしての未塗工部44の幅W2は、未塗工部24の幅W1のうちの最も大きい幅よりも数倍程度大きい幅となっている。
識別検出部41は、帯状の正極14及び帯状の負極15のそれぞれの識別部Mを検出する部分である。識別検出部41は、図4に示すように、電極切断部36よりも搬送方向の手前側に配置されている。識別検出部41は、画像取得によって識別部Mを検出するカメラであってもよく、活物質層22と未塗工部44との間の光の反射率の違いに基づいて識別部Mを検出する光センサであってもよい。識別検出部41は、厚さ或いは色の違いによって識別部Mを検出してもよい。識別検出部41は、巻芯33で現ワークの予定領域WAの捲回が行われている際、帯状の正極14及び帯状の負極15の識別部Mを検出した場合に、検出を示す信号を制御部43に出力する。
始端検出部42は、次ワークの予定領域WBにおける先頭の正極活物質層22Aの及び負極活物質層22Bの始端位置P(図5参照)を検出する部分である。識別検出部41は、図4に示すように、ニップローラ34よりも搬送方向の手前側において、電極切断部36と識別検出部41との間の電極切断部36寄りの位置に配置されている。始端検出部42は、画像取得によって始端位置Pを検出するカメラであってもよい。始端検出部42は、電極切断部36による正極14及び負極15の切断の後、次ワークの予定領域WBにおける先頭の正極活物質層22A及び負極活物質層22Bの始端位置Pをそれぞれ検出し、検出結果を示す信号を制御部43に出力する。
制御部43は、電極捲回装置31の各構成要素の動作を制御する部分である。制御部43は、プロセッサ及びメモリなどを備えるコンピュータシステムによって構成されている。制御部43は、図6に示すように、機能的な構成要素として、捲回量制御部51と、繰出量制御部52とを有している。
捲回量制御部51は、識別検出部41における検出結果に基づいて現ワークの予定領域WAの残り捲回量を制御する部分である。残り捲回量の制御にあたり、捲回量制御部51は、識別検出部41による識別部Mの検出位置から電極切断部36までの搬送方向に沿う距離を予め保有している。当該距離は、一定である。捲回量制御部51は、識別検出部41からの信号を受け取ると、識別部Mの検出位置から電極切断部36までの搬送方向に沿う距離を残り捲回量とし、巻芯33による捲回の制御を正極14及び負極15のそれぞれについて実行する。
捲回量制御部51は、残り捲回量に基づく捲回が終了した後、電極切断部36を駆動し、現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間で切断線Kに沿って正極14及び負極15をそれぞれ切断する。正極14と負極15との間で残り捲回量が異なる場合、電極切断部36での正極14の切断のタイミングと負極15の切断のタイミングとをずらすことにより、次ワークの予定領域WBにおける正極14の先頭の正極活物質層22Aの位置及び負極15の先頭の負極活物質層22Bの位置を揃えることができる。
繰出量制御部52は、始端検出部42における検出結果に基づいて次ワークの予定領域WBの初期繰出量を制御する部分である。繰出量制御部52は、電極切断部36による正極14及び負極15の切断の後、始端検出部42からの信号を受け取ると、次ワークの予定領域WBにおける先頭の正極活物質層22Aの始端位置Pと先頭の負極活物質層22Bの始端位置Pとの間の搬送方向に対する位置ずれ量を算出する。次に、繰出量制御部52は、算出した位置ずれ量が補正されるように次ワークの予定領域WBにおける正極14及び負極15の初期繰出量を制御する。
繰出量制御部52は、算出した位置ずれ量に基づいて繰出部32を制御し、正極14及び負極15の初期繰出を行う。ここでは、ニップローラ32D,32Eを制御することにより、正極14及び負極15の初期繰出を行う。電極切断部36に近いニップローラ32D,32Eの制御により正極14及び負極15の初期繰出を行うことで、未塗工部24の剛性が低い場合であっても、正極14及び負極15の位置及び搬送速度の制御を好適に実施できる。
初期繰出は、例えば始端位置が搬送方向に対して進んでいる方の電極に対し、始端位置が搬送方向に対して遅れている方の電極を繰り出す(搬送方向に進める)ことによって実施する。これにより、次ワークの予定領域WBにおける先頭の正極活物質層22Aの始端位置Pと先頭の負極活物質層22Bの始端位置Pとが揃った状態で、正極14と負極15とがニップローラ34間に挿入され、巻芯33での次ワークの予定領域WBの捲回が開始される。
図7は、電極捲回装置の動作の一例を示すフローチャートである。図7に示すフローチャートは、特に現ワークの予定領域WAの捲回から次ワークの予定領域WBの捲回に至る動作を示すものである。図7に示すように、電極捲回装置31では、現ワークの予定領域WAの捲回が実施され(ステップS01)、現ワークの予定領域WAの捲回中に正極14及び負極15における識別部Mの検出がなされる(ステップS02)。識別部Mの検出がなされると、次に、現ワークの予定領域WAの残り捲回量の制御がなされる(ステップS03)。巻芯33によって残り捲回量に相当する捲回がなされると、正極14及び負極15の搬送が一旦停止され、現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間で正極14及び負極15がそれぞれ切断される(ステップS04)。
正極14及び負極15が切断され、現ワークの予定領域WAの捲回が終了すると、セパレータ13,13がそれぞれ切断される(ステップS05)。次に、次ワークの予定領域WBにおける先頭の正極活物質層22Aの始端位置P及び先頭の負極活物質層22Bの始端位置Pの検出がなされる(ステップS06)。始端位置Pの検出がなされた後、次ワークの予定領域WBの初期繰出量の制御がなされる。初期繰出量に基づく正極14及び負極15の初期繰出が行われた後(ステップS07)、巻芯33での次ワークの予定領域WBの捲回が開始される(ステップS08)。
以上説明したように、電極捲回装置31では、正極14及び負極15の現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間に設けられた識別部Mを検出し、この検出結果に基づいて現ワークの予定領域WAの残り捲回量を制御する。この電極捲回装置31では、現ワークの予定領域WAの残り捲回量に相当する捲回を行うことで、次ワークの予定領域WBにおける正極14の先頭の正極活物質層22Aの位置及び負極15の先頭の負極活物質層22Bの位置を揃えることができる。したがって、正極14及び負極15をセパレータ13を介在させた状態で捲回したときに、正極活物質層22Aと負極活物質層22Bとを精度良く対向させることができる。
本実施形態では、現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間において、正極活物質層22A及び負極活物質層22Bの塗工ピッチよりも幅広に設けられた未塗工部44によって識別部Mが構成されている。このような未塗工部44を識別部Mとすることにより、識別部Mを簡便に検出することができる。
また、本実施形態では、次ワークの予定領域WBにおける先頭の正極活物質層22Aの始端位置P及び負極活物質層22Bの始端位置Pを検出し、その検出結果に基づいて次ワークの予定領域WBにおける正極14及び負極15の初期繰出を行っている。これにより、次ワークの予定領域WBの捲回の開始にあたって、正極14の先頭の正極活物質層22Aの位置及び負極15の先頭の負極活物質層22Bの位置を更に揃えることができる。したがって、正極14及び負極15をセパレータ13を介在させた状態で捲回したときに、正極活物質層22Aと負極活物質層22Bとを一層精度良く対向させることができる。
本開示は、上記実施形態に限られるものではない。例えば上記実施形態では、正極活物質層22A及び負極活物質層22Bの塗工ピッチよりも幅広に設けられた未塗工部44によって識別部Mが構成されているが、識別部Mの構成はこれに限られない。例えば図8に示すように、現ワークの予定領域WAと次ワークの予定領域WBとの間に設けられたマーカ61によって識別部Mが構成されていてもよい。マーカ61の形成位置は、切断線Kと重なっていてもよく、切断線Kからずれていてもよい。マーカ61は、任意の形状であってよい。マーカ61は、塗料の塗布によって形成したものであってもよく、金属箔21を粗面化して反射率が異なる部位を形成したものであってもよい。このようなマーカ61を識別部Mとすることによっても、識別部Mを簡便に検出することができる。
上記電極捲回装置31を用いて形成される蓄電装置としては、例えばリチウムイオン二次電池が挙げられる。リチウムイオン二次電池の場合、正極を形成する活物質層の材料としては、例えば複合酸化物、金属リチウム、硫黄等が挙げられる。複合酸化物には、例えばマンガン、ニッケル、コバルト及びアルミニウムの少なくとも1つと、リチウムとが含まれ得る。また、負極15を形成する活物質層22の材料としては、例えば黒鉛、高配向性グラファイト、メソカーボンマイクロビーズ、ハードカーボン、ソフトカーボン等のカーボン、リチウム、ナトリウム等のアルカリ金属、金属化合物、SiOx等の金属酸化物、ホウ素添加炭素等が挙げられる。
また、蓄電装置の電極体の構成は、種々の構成を採り得る。例えば電極体に対し、未塗工部を捲回軸の両端にそれぞれ配置し、これらの未塗工部を電極体の捲回軸方向の両端にそれぞれ突出させてもよい。この場合、電極体の捲回軸方向の両端において、未塗工部と導電部材とをそれぞれ電気的に接続し、さらに、導電部材と電極端子とをそれぞれ電気的に接続する。なお、蓄電装置がリチウムイオン二次電池である場合、電極体の中心部分で正極活物質層同士が対向しないように、負極が正極に対して負極活物質層一枚分だけ先行して捲回されることが好ましい。また、電極体の最外層となる電極が負極となるように、最外周で負極を一巻分だけ正極より多く捲回することが好ましい。
31…電極捲回装置、13…セパレータ、14…正極、15…負極、22A…正極活物質層、22B…負極活物質層、32A,32B,32C…繰出部、33…巻芯、36…電極切断部(切断部)、41…識別検出部、42…始端検出部、51…捲回量制御部、52…繰出量制御部、44…未塗工部(識別部)、61…マーカ(識別部)、M…識別部、P…始端位置、WA…現ワークの予定領域、WB…次ワークの予定領域。

Claims (4)

  1. 正極活物質層が間欠塗工された帯状の正極、負極活物質層が間欠塗工された帯状の負極、及び帯状のセパレータのそれぞれを繰り出す繰出部と、
    前記正極及び前記負極をセパレータを介在させた状態で捲回する巻芯と、
    前記正極及び前記負極の現ワークの予定領域と次ワークの予定領域との間に設けられた識別部を検出する識別検出部と、
    前記識別検出部における検出結果に基づいて前記現ワークの予定領域の残り捲回量を制御する捲回量制御部と、
    前記巻芯によって前記残り捲回量に相当する捲回がなされたときに、前記現ワークの予定領域と前記次ワークの予定領域との間で前記正極及び前記負極をそれぞれ切断する切断部と、を備える電極捲回装置。
  2. 前記識別部は、前記現ワークの予定領域と前記次ワークの予定領域との間において、前記正極活物質層及び前記負極活物質層の塗工ピッチよりも幅広に設けられた未塗工部である請求項1記載の電極捲回装置。
  3. 前記識別部は、前記現ワークの予定領域と前記次ワークの予定領域との間に設けられたマーカである請求項1記載の電極捲回装置。
  4. 前記切断部による前記正極及び前記負極の切断の後、前記次ワークの予定領域における先頭の前記正極活物質層及び前記負極活物質層の始端位置を検出する始端検出部と、
    前記始端検出部における検出結果に基づいて前記次ワークの予定領域の初期繰出量を制御する繰出量制御部と、を備え、
    前記繰出部は、前記初期繰出量に基づいて前記次ワークの予定領域における前記正極及び前記負極の初期繰出を行う請求項1〜3のいずれか一項記載の電極捲回装置。
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