JP2021059375A - 粉粒体の拡散装置およびこれを備えるコンテナ - Google Patents
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Abstract
Description
より具体的には、搬送すべきバルク状の被搬送物(粉粒体)を、コンテナ内に効率的に充填、積載することを可能にする拡散装置およびこれを備えるコンテナに係るものである。
当該コンテナは、天井部に荷積み用の天井ハッチを、またコンテナの後端面の上部にも端部投入口を有し、
コンテナの後端面の下部には荷降し用の後部排出口を有しており、
前記天井ハッチまたは後部投入口から粉粒体を積載して輸送可能にし、かつ前記コンテナはこれを構成する6面体を断熱構造としたものである。
したがって、バルクの搬送を、より効率的に行うことにおいて、さらなる改善が求められる。
一又は複数の拡散部材で構成され、
前記拡散部材は、
水平面に対して、安息角よりも大きい傾斜角度で傾斜する傾斜面を有するように構成されていること
を特徴とする粉粒体の拡散装置である。
請求項1に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記拡散部材は、
所要の大きさの板状体からなる拡散部材主体の基端部の下縁部を所要の幅で外側に折り曲げ、水平面に対して安息角よりも大きい傾斜角度で頂部まで下り傾斜する傾斜面を形成したのち、その先端部を外側に水平に折り曲げることによって形成されたものであること
を特徴とするものである。
請求項1又は2に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記粉粒体の拡散装置は、
コンテナ用であること
を特徴とするものである。
請求項2に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記粉粒体の拡散装置は、
コンテナ用であり、
前記拡散部材は、
コンテナの上面壁に、前記傾斜面が前記上面壁に貫通形成されている所要の大きさの投入口の下方に位置し、かつ前記先端部が外側に向くように配置されるものであること
を特徴とするものである。
請求項4に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記粉粒体の拡散装置は、
一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後又は左右方向に対向するように配置したもの、或いは一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後方向に対向するように配置したものと、一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの左右方向に対向するように配置したものとを組み合わせたもので構成されていること
を特徴とするものである。
請求項1〜5のいずれかに記載の粉粒体の拡散装置において、
前記粉粒体の拡散装置は、
前記投入口の周縁に取付けるための取付部材を備え、
前記取付部材は、
前記投入口の大きさと同程度の外周を有する部材で構成されたものであること
を特徴とするものである。
上面壁と、粉粒体を投入するために前記上面壁に形成された所要の大きさの投入口を有するコンテナであって、
前記上面壁には、請求項1〜6のいずれかに記載の粉粒体の拡散装置が装着されていること
を特徴とするコンテナである。
したがって、この拡散装置を、これを構成する拡散部材の先端側をコンテナの外側に向くようにして、上面壁に備えるコンテナにおいては、この上面壁に形成されている投入口から投入された被搬送物、特に粉粒体の一部が、前記傾斜面に沿って、コンテナの内壁に向かって流れ、コンテナ内部の隅々まで行き渡るので、より多くの被搬送物を充填、積載することが可能となる。
よって、このコンテナは、被搬送物を、より効率的に搬送することを可能とするものである。
したがって、前記拡散部材の製造は極めて容易である。
このような構成によって、この拡散装置を上面壁に備えるコンテナにおいては、この上面壁に形成されている投入口から投入された被搬送物、特に粉粒体の一部が、前記傾斜面によって、より確実にガイドされるので、コンテナ内部の隅々まで拡散される。
このような構成によって、被搬送物を、コンテナの前後及び/又は左右方向に拡散させることが可能となる。
なお、この発明は開示された実施例にのみ限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲内において種々改良することができるものである。
前記コンテナ1を構成するコンテナ主体1aは、特に図示しないが、上面壁2と、長手側の一対の側面壁3,3と、前妻側の側面壁4と、後妻側の側面壁5と、底面壁6により細長形の箱形に形成されてなるもので、国際海上コンテナの基準であるISO(国際標準化機構)やCSC(コンテナの安全に関する国際条約)に適合するように構成されている。
このコンテナ1が車両に搭載される場合には、前記後妻側の側面壁5は、後部側に位置される。
なお、前記上面壁2には、前記投入口2aを閉止することができるハッチ2bが設けられている。
図1及び2において、前記拡散装置8は、前端側の投入口2aの下方と後端側の投入口2aの下方のそれぞれに1つずつ配設されている。
前記基端部7bは、取付部として機能するもので、前記上面壁2ないし前記投入口2aの周縁部に、前記拡散部材7で構成される拡散装置8を装着するためのものである。
例えば、この基端部(取付部)7bの端縁には、図6に示すように、取付手段として、枠部材が取付けられる。
なお、前記傾斜面7cの傾斜角度θは、安息角に応じて設定されるものである。
このように前記傾斜面7cの傾斜角度θを、被搬送物である粉粒体の安息角よりも大きくなるよう設定することによって、この傾斜面7c上を流れる被搬送物(特に粉粒体)を、コンテナ1内部の隅々まで拡散させることができる。
なお、この実施例においては、前記傾斜角度θは、30°程度に設定されている。
したがって、例えば、前記拡散部材7を、その基端部又はその下縁から先端部までが連続した傾斜面を形成するように構成してもよく、傾斜面を、下方に向かって円弧状に膨らむように形成してもよい。
その際、拡散部材7は、所定の取付方法ないし取付手段を利用して、コンテナ1内に取付けることができる。
このような構成によれば、前記傾斜面7cの傾斜角度θが被搬送物(特に粉粒体)の安息角に応じた所定の角度に設定されていることに加えて、この傾斜面7cの少なくとも一部が前記投入口2aの下方、好ましくは直下に位置しているので、被搬送物(特に粉粒体)は、前記傾斜面7cにガイドされて、コンテナ1内部の隅々まで拡散される。
よって、コンテナ内により多くの被搬送物を充填、収容することが可能となる。
例えば、前記拡散部材7と同一形状の一対の拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後又は左右方向に対向するように配置したもの、或いは、前記拡散部材7と同一形状の一対の拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後方向に対向するように配置したものと、前記拡散部材7と同一形状の一対の拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの左右方向に対向するように配置したものとを組み合わせたもので拡散装置8を構成することができる。
その際、前記間隔は、前記投入口の大きさよりも小さくなるように設定される。
例えば、前後方向に対向するように配置された一対の拡散部材の前記間隔を、投入口の左右方向端部の幅よりも小さくし、左右方向に対向するように配置された一対の拡散部材の前記間隔を、投入口の前後方向端部の幅よりも小さくすることができる。
さらに、前記分割したものは、互いに大きさの異なるものであってもよい。
この拡散装置8は、前記拡散部材71の長手方向の長さが、前記投入口2aの長手方向の長さの1/2程度に設定され、前記拡散部材72の長手方向の長さが、前記投入口2aの短手方向の長さの1/2程度に設定されたもので、図1に示すように、各基端部(取付部)が前記投入口2aの周縁部よりも内側の領域の中央近傍に位置し、かつこれらの基端部によって形成される空間の中心部Pが前記投入口2aの中心部Oと一致するよう配置されている。
この枠部材は、左右のそれぞれに配置される長尺の縦桟と、前後のそれぞれに配置される長尺の横桟を備え、これらが矩形状になるよう形成されたもので、その外周の大きさが前記投入口2aの大きさと同程度となるよう構成されている。
したがって、前記取付部材(枠部材)9を前記投入口2aに嵌め込むことによって、コンテナに簡単に取付けることができる。
その際、拡散装置8を構成する拡散部材の傾斜面の少なくとも一部は、前記投入口2aの下方に位置し、各基端部(取付部)7bは、前記投入口2aの周縁部と中央部との間に形成される領域の範囲内に位置することになる。
この取付部材9は、その外周の大きさが投入口2aの大きさと同程度となるよう構成されているので、投入口2aに嵌め込むことで取付けることができる構成となっている。
したがって、図7(A)において、被搬送物の貯蔵機械10から投入口2aを介してコンテナ1内に投入された被搬送物については、その一部は、図7(B)に示すように、前記拡散部材71,71,72,72の取付部71b,71b,72b,72bの各対向面の間に形成される空間を通過するが、残りは、前記拡散部材71,71,72,72にガイドされる、すなわちその傾斜面71c,71c,72c,72c上を流れる。
よって、被搬送物は、図7(C)及び(D)に示すように、コンテナの内部の隅々まで拡散されるので、この被搬送物をコンテナ内により多くの被搬送物を充填、収容することが可能となる(図7(E))。
その結果、当該コンテナによる輸送効率が向上する。
したがって、この発明のコンテナは、粉粒体の搬送用として使用することが可能なものであるが、通常の貨物の搬送も当然可能なものである。
したがって、前記拡散装置は、あらゆるコンテナに利用することができるものである。
1a コンテナ主体
2 上面壁
2a 投入口
2b ハッチ
3 側面壁(左側又は右側)
4 前妻側の側面壁
5 後妻側の側面壁
6 底面壁
7,71,72 拡散部材
7a,71a,72a 拡散部材主体
7b,71b,72b 基端部(取付部)
7c,71c,72c 傾斜面
7d,71d,72d 頂部
7e,71e,72e 先端部
8 拡散装置
9 取付部材
10 被搬送物の貯蔵機械
H 水平面
θ 拡散部材の傾斜面の傾斜角度
O,P 中心
一又は複数の拡散部材で構成され、
前記拡散部材は、
所要の大きさの板状体からなる拡散部材主体の基端部の下縁部を所要の幅で外側に折り曲げ、水平面に対して安息角よりも大きい傾斜角度で頂部まで下り傾斜する傾斜面を形成したのち、その先端部を外側に水平に折り曲げることによって形成されたものであること
を特徴とする粉粒体の拡散装置である。
請求項1に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記拡散部材は、
コンテナに装着するための取付部を有すること
を特徴とするものである。
請求項1に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記拡散部材は、
コンテナに装着するための取付部を有し、前記コンテナの上面壁に、前記傾斜面が前記上面壁に貫通形成されている所要の大きさの投入口の下方に位置し、かつ前記先端部が外側に向くように配置されるものであること
を特徴とするものである。
請求項3に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記粉粒体の拡散装置は、
一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後又は左右方向に対向するように配置したもの、或いは一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後方向に対向するように配置したものと、一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの左右方向に対向するように配置したものとを組み合わせたもので構成されていること
を特徴とするものである。
請求項4に記載の粉粒体の拡散装置において、
前記粉粒体の拡散装置は、
一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後方向に対向するように配置したものと、一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの左右方向に対向するように配置したものとを組み合わせたもので構成され、
前記コンテナの前後方向に対向するように配置される拡散部材の長手方向の長さを、前記投入口の前後方向の長さの1/2に、前記コンテナの左右方向に対向するように配置される拡散部材の長手方向の長さを、前記投入口の左右方向の長さの1/2に、それぞれ設定するとともに、前記拡散部材の各基端部が前記投入口の周縁部よりも内側の領域の中央近傍に位置するよう構成されていること
を特徴とするものである。
請求項1〜5のいずれかに記載の粉粒体の拡散装置において、
前記粉粒体の拡散装置は、
前記投入口の周縁に取付けるための取付部材を備え、
前記取付部材は、
前記投入口の大きさと同程度の外周を有する部材で構成されるとともに、前記取付部に装着されるよう構成されたものであること
を特徴とするものである。
Claims (7)
- 一又は複数の拡散部材で構成され、
前記拡散部材は、
水平面に対して、安息角よりも大きい傾斜角度で傾斜する傾斜面を有するように構成されていること
を特徴とする粉粒体の拡散装置。 - 前記拡散部材は、
所要の大きさの板状体からなる拡散部材主体の基端部の下縁部を所要の幅で外側に折り曲げ、水平面に対して安息角よりも大きい傾斜角度で頂部まで下り傾斜する傾斜面を形成したのち、その先端部を外側に水平に折り曲げることによって形成されたものであること
を特徴とする請求項1に記載の粉粒体の拡散装置。 - コンテナ用であること
を特徴とする請求項1又は2に記載の粉粒体の拡散装置。 - コンテナ用であり、
前記拡散部材は、
コンテナの上面壁に、前記傾斜面が前記上面壁に貫通形成されている所要の大きさの投入口の下方に位置し、かつ前記先端部が外側に向くように配置されるものであること
を特徴とする請求項2に記載の粉粒体の拡散装置。 - 一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後又は左右方向に対向するように配置したもの、或いは一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの前後方向に対向するように配置したものと、一対の前記拡散部材を、それぞれの取付部の裏面同士が所定の間隔を存してコンテナの左右方向に対向するように配置したものとを組み合わせたもので構成されていること
を特徴とする請求項4に記載の粉粒体の拡散装置。 - 前記粉粒体の拡散装置は、
前記投入口の周縁に取付けるための取付部材を備え、
前記取付部材は、
前記投入口の大きさと同程度の外周を有する部材で構成されたものであること
を特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の粉粒体の拡散装置。 - 上面壁と、粉粒体を投入するために前記上面壁に形成された所要の大きさの投入口を有するコンテナであって、
前記上面壁には、請求項1〜6のいずれかに記載の粉粒体の拡散装置が装着されていること
を特徴とするコンテナ。
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