JP2021058859A - 消泡剤 - Google Patents

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JP2021058859A
JP2021058859A JP2019185562A JP2019185562A JP2021058859A JP 2021058859 A JP2021058859 A JP 2021058859A JP 2019185562 A JP2019185562 A JP 2019185562A JP 2019185562 A JP2019185562 A JP 2019185562A JP 2021058859 A JP2021058859 A JP 2021058859A
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伸朗 亀井
Nobuaki Kamei
伸朗 亀井
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Abstract

【課題】消泡性能に優れ、塗膜の仕上がり外観も良好な消泡剤の提供。【解決手段】式(1)で表されるオルガノシロキサン単位を含むフッ素変性シリコーンと式(2)で表されるノニオン活性剤とを含む非水系コーティング用消泡剤。Rfはフルオロアルキル、R1は炭素数1〜12のアルキル。R2は活性水素化合物の反応残基、R3は有機基、OAはオキシアルキレン基、mは0〜100、pは0〜12、qは0〜12、p及びqの合計は1〜12。【選択図】なし

Description

本発明は、非水系コーティング用消泡剤に関する。
下記一般式(1)
Figure 2021058859
[式中、Rfはフルオロアルキル基、R1は炭素数1〜6のアルキル基またはフェニル基であり、これらは同一でも異なっていてもよく、R2は炭素数1〜6の炭化水素基、OH基またはアルコキシ基である。mは1〜20000の整数を、nは1〜1000の整数を示す。]で表される化合物と下記一般式(2)
Figure 2021058859
[式中、R3は炭素数1〜4のアルキル基であり、R4は炭素数12〜24の炭化水素基である。]で表されるアクリル酸アルキルエステル単量体の単独あるいはその2種以上を重合(共重合)して得られる平均分子量10000〜200000の重合体とからなる非水系樹脂分散型塗料用消泡剤が知られている(特許文献1)。
特開2002−301306号公報
従来の消泡剤を用いた非水系コーティング組成物から調製される塗膜は、仕上がり外観(クレーターの発生等)が劣るという問題がある。
本発明の目的は、消泡性能に優れ、しかも塗膜の仕上がり外観も良好な消泡剤を提供することである。
本発明の消泡剤の特徴は、式(1)で表されるオルガノシロキサン単位(α)を含むフッ素変性シリコーン(A)と、
式(2)で表されるノニオン活性剤(B)とを含む点を要旨とする。
Figure 2021058859
Rfはフルオロアルキル基、Rは炭素数1〜12のアルキル基、Siはケイ素原子、Oは酸素原子を表す。
Figure 2021058859
は炭素数1〜30、1〜12価の活性水素化合物の反応残基、Rは炭素数1〜25の有機基、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基{(OA)は複数種類のOAから構成されてもよい}、mは0〜100の整数で一分子中に複数のmが存在する場合、それぞれ同じでも異なっていてもよく、pは0〜12の整数、qは0〜12の整数、p及びqの合計は1〜12である。但し、少なくとも1つのmが0の場合、pは1〜12の整数、qは0〜11の整数である。
本発明の非水系コーティング組成物の特徴は、上記の消泡剤、フィラー、バインダーを含有してなる点を要旨とする。
本発明の消泡剤は、消泡性能に優れ、しかも塗膜の仕上がり外観も良好である。
本発明の非水系コーティング組成物は、上記の消泡剤の消泡剤を含むので、消泡性能に優れ、しかも塗膜の仕上がり外観も良好である。
<フッ素変性シリコーン(A)>
フルオロアルキル基(Rf)としては、炭素数1〜8のフルオロアルキル基等が使用でき、1,1,1−トリフルオロメチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4,3,3−ペンタフルオロ−1−ブチル、6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロ−1−ヘキシル及び8,8,8,7,7,6,6,5,5,4,4,3,3−トリデカフルオロ−1−オクチル等が挙げられる。これらのうち、消泡性能の観点から、6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロ−1−ヘキシルが好ましい。
炭素数1〜12のアルキル基(R)としては、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、2−エチルヘキシル、n−デシル及びn−ドデシル等が挙げられる。これらのうち、消泡性能の観点から、メチルが好ましい。
フッ素変性シリコーン(A)は、オルガノシロキサン単位(α)以外の他のオルガノシロキサン単位(β)を含有してもよい。
他のオルガノシロキサン単位(β)としては、ジメチルシロキサン単位、メチルハイドロジェンシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位及びジフェニルシロキサン単位が含まれる。これらのうち、消泡性能の観点から、ジメチルシロキサン単位が好ましい。
フッ素変性シリコーン(A)がオルガノシロキサン単位(α)及び他のオルガノシロキサン単位(β)から構成される場合、式(1)で表されるオルガノシロキサン単位(α)の含有量(モル%)は、フッ素変性シリコーン(A)を構成する全てのオルガノシロキサン単位のモル数に基づいて、10〜80が好ましく、さらに好ましくは20〜78、特に好ましくは30〜75である。またこの場合、他のオルガノシロキサン単位(β)の含有量(モル%)は、フッ素変成シリコーン(A)を構成する全てのオルガノシロキサン単位のモル数に基づいて、20〜90が好ましく、さらに好ましくは22〜80、特に好ましくは25〜70である。これらの範囲であると、消泡性能及び塗膜の仕上がり外観がさらに良好となる。
フッ素変成シリコーン(A)は、公知の方法(たとえば、特開昭59−130894号公報)等により製造でき、また、市場からも容易に入手できる。市場から入手できる商品としては、FL100、FA−600、FA−630、X−22−821、X−22−822(信越化学工業株式会社);FS−1265(東レ・ダウコーニング株式会社)等が挙げられる。
<ノニオン活性剤(B)>
炭素数1〜30、1〜12価の活性水素化合物の反応残基(R)は炭素数1〜30、1〜12価の活性水素化合物から活性水素原子を除いた反応残基を意味し、これを構成できる活性水素化合物としては、アルコール、カルボン酸、アミン、ヒドロキシカルボン酸及びフェノールが含まれる。
アルコールとしては、モノオール(メタノール、プロパノール、t−ブタノール、2−エチルヘキサノール、ドデカノール、オクタデカノール等)、ジオール(エチレングリコール、イソプロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,5−ペンチルグリコール、1,6−ヘキサングリコール及びネオペンチルグリコール等)、トリオール(グリセリン、ブタントリーオール及びトリメチロールプロパン等)、4価以上のポリオール(ペンタエリスリトール、ソルビトール、ソルビタン、糖類(フルクトース等の単糖類、ショ糖等の2糖類)及びトリオール等の縮合物等)が挙げられる。
カルボン酸として、モノカルボン酸(酢酸、酪酸、ラウリン酸、ステアリン酸等)、ジカルボン酸(シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタン酸、アジピン酸、フマル酸、マレイン酸及びフタル酸等)、3価以上の多価カルボン酸(シクロヘキサンテトラカルボン酸、トリメリット酸、エチレンテトラカルボン酸及びベンゼンテトラカルボン酸等)が挙げられる。
アミンとして、モノアミン(エチルアミン及びイソプロピルアミン等)、ジアミン(エチレンジアミン及びプロピレンジアミン等)、トリアミン(ジエチレントリアミン等)及びテトラミン(ブタン−1,1,4,4−テトラアミン等)等が挙げられる。これらの他に、エタノールアミン(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン及びトリエタノールアミン等)も使用できる。
ヒドロキシカルボン酸としては、乳酸、りんご酸及びクエン酸等が挙げられる。
フェノールとしては、フェノール、クレゾール、ナフトール、カテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン、ピロガノール、フロログルシノール及びヘキサヒドロキシベンゼン等が挙げられる。
炭素数1〜30、1〜12価の活性水素化合物の反応残基(R)のうち、アルコールの反応残基及びカルボン酸の反応残基が好ましく、さらに好ましくはアルコールの反応残基である。
炭素数1〜25の有機基(R)としては、炭素数1〜24のアルキル基(R)、炭素数4〜25のアルケニル基、炭素数2〜25アシル基、炭素数7〜25のアリール基、炭素数4〜25の2−ヒドロキシ−3−アルキルオキシプロピル基{ROCHCH(OH)CH−;Rはアルキル、以下同じ。}又は1−ヒドロキシメチル−2−アルキルオキシエチル基{ROCHCH(CHOH)CH−}及び炭素数2〜25のアルキルカルバモイル基{RNHCO−}が含まれる。
炭素数1〜24のアルキル基(R)としては、上記の「炭素数1〜12のアルキル基(R)」以外に、トリデシル、テトラデシル、ヘプタデシル、イソヘプタデシル、オクタデシル、イコシル、ヘンイコシル、トリコシル及びテトラコシル等が挙げられる。
炭素数4〜25のアルケニル基としては、ブテニル、2−エチルへキセニル、ヘプタデセニル、オクタデセニル、イソヘプタデセニル、ヘンイコセニル及びトリコセニル等が挙げられる。
炭素数2〜25のアシル基としては、アセチル、プロピオニル、ブタノイル、ヘキサノイル、ヘプタノイル、オクタノイル、デカノイル、ドデカノイル、テトラデカノイル、ヘキサデカノイル、オクタデカノイル、イコサノイル、エイコサノイル、ヘンイコサノイル、ドコサノイル、トリコサノイル、テトラコサノイル、ペンタコサノイル、ブテノイル、ブタジエノイル、ヘキセノイル、オクテノイル、デセノイル、ドデセノイル、テトラデセノイル、シクロヘキサノイル、メチルシクロヘキサノイル及びメチルシクロヘキセノイル等が挙げられる。
炭素数7〜25のアリール基としては、p−メチルフェニル、p−デシルフェニル、p−ドデシルフェニル、p−ウンデシルフェニル、p−テトラデシルフェニル、p−ヘキサデシルフェニル及びp−オクタデシルフェニル等が挙げられる。
炭素数4〜25の2−ヒドロキシ−3−アルキルオキシプロピル基{ROCHCH(OH)CH−}又は1−ヒドロキシメチル−2−アルキルオキシエチル基{ROCHCH(CHOH)CH−}としては、炭素数4〜25のアルキルグリシジルエーテルの反応残基を意味し、それぞれ、ROCHCH(OH)CH−又はROCHCH(CHOH)CH−のRが上記のアルキル基(R)である基等が挙げられる。
炭素数2〜25のアルキルカルバモイル基{RNHCO−}としては、炭素数2〜25のアルキルイソシアナトの反応残基を意味し、RNHCO−のRが上記のアルキル基(R)である基等が挙げられる。
炭素数1〜25の有機基(R)のうち、アルキル基、アシル基、2−ヒドロキシ−3−アルキルオキシプロピル基{ROCHCH(OH)CH−}又は1−ヒドロキシメチル−2−アルキルオキシエチル基{ROCHCH(CHOH)CH−}及びアルキルカルバモイル基{RNHCO−}が好ましく、さらに好ましくはアシル基、2−ヒドロキシ−3−アルキルオキシプロピル基{ROCHCH(OH)CH−}又は1−ヒドロキシメチル−2−アルキルオキシエチル基{ROCHCH(CHOH)CH−}及びアルキルカルバモイル基{RNHCO−}、特に好ましくはアシル基及び2−ヒドロキシ−3−アルキルオキシプロピル基{ROCHCH(OH)CH−}又は1−ヒドロキシメチル−2−アルキルオキシエチル基{ROCHCH(CHOH)CH−}である。
炭素数2〜4のオキシアルキレン基(OA)としては、オキシエチレン、オキシプロピレン及びオキシブチレンが含まれる。これらのうち、消泡性能の観点から、オキシプロピレン及びオキシエチレンとオキシプロピレンとの混合が好ましい。
OA内に複数種類のオキシアルキレン基を含む場合、これらのオキシアルキレン基の結合順序(ブロック状、ランダム状及びこれらの組合せ)及び含有割合には制限ないが、ブロック状又はブロック状とランダム状との組合せを含むことが好ましく、さらに好ましくはブロック状を含むことである。
オキシアルキレン基にオキシプロピレンを含む場合、オキシプロピレンの含有割合(モル%)は、オキシアルキレン基の全モル数に基づいて、10〜90又は100が好ましく、さらに好ましくは20〜75又は100、特に好ましくは50〜65又は100である。
mは、0〜100の整数が好ましく、さらに好ましくは2〜50の整数、特に好ましくは4〜40である。この範囲であると消泡性能がさらに良好となる。
式(2)で表されるノニオン活性剤(B)としては、公知の方法で製造でき、また、市場からも容易に入手でき、ブラウノンシリーズ、ファインサーフシリーズ(青木油脂株式会社、「ブラウノン」、「ファインサーフ」は同社の登録商標である。);ニューポールシリーズ、イオネットシリーズ(三洋化成工業株式会社、「ニューポール」、「イオネット」は同社の登録商標である。);及びエマルゲンシリーズ、レオドールシリーズ(花王株式会社、「エマルゲン」、「レオドール」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
フッ素変成シリコーン(A)とノニオン活性剤(B)との重量比(A:B)は、1:99〜95:5が好ましく、さらに好ましくは10:90〜70:30、特に好ましくは30:70〜60:40である。この範囲であると消泡性能及び塗膜の仕上がり外観がさらに良好となる。
<シリコーンC>
本発明の非水系コーティング用消泡剤には、さらにシリコーン(C)を含有することが好ましい。なお、シリコーン(C)には式(1)で表されるオルガノシロキサン単位(α)を含まない。
シリコーン(C)としては、重量平均分子量(Mw)が20万〜200万(好ましくは30万〜80万、さらに好ましくは35万〜73万)であるシリコーン等が挙げられ、ポリジメチルシロキサン(C1)α,ω−ジヒドロキシ−ポリジメチルシロキサン(C2)及びα−アミノプロピルポリジメチルシロキサン(C3)が含まれる。
重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィ(GPC)により、分子量既知のポリスチレンを標準物質として測定される。
シリコーン(C)は公知の方法で製造でき、また、市場から容易に入手できる。ポリジメチルシロキサン(C1)としては、KF-9008、KF-9011、KF-9013、KF-9014、KF-9028、KF-9030、MK-15H、X-21-5495、KF−9028、KF−9030、X−21−5613、X−21−5666、X−21−5847及びX−21−5849(信越化学工業株式会社);SH200−1,000,000cs、BY16−140、BY11-003、BY11-007、BY11-014、BY11-026、BY11-040、BY22-019、BY22-020、BY22-034、BY22-055、BY22-060及びBY25-320(東レ・ダウコーニング株式会社)等が挙げられる。
α、ω−ジヒドロキシ−ポリジメチルシロキサン(C2)としては、X−21−5613、X−21−5666(信越化学工業株式会社);1501Fluid、1503Fluid及びCB−1556Fluid(東レ・ダウコーニング株式会社)等が挙げられる。
α−アミノプロピルポリジメチルシロキサン(C3)としては、KF−8017、KF−8018及びKF−8020(信越化学工業株式会社)等が挙げられる。
シリコーン(C)のうち、ポリジメチルシロキサン(C1)、α、ω−ジヒドロキシ−ジメチルシロキサン(C2)及びこれらの混合物が好ましく、さらに好ましくはポリジメチルシロキサン(C1)である。
シリコーン(C)を含有する場合、シリコーン(C)の含有量(重量部)は、フッ素変成シリコーン(A)及びノニオン活性剤(B)の合計100重量部に対し、1〜100が好ましく、さらに好ましくは5〜70であり、特に好ましくは10〜50る。この範囲であると消泡性能がさらに良好となる。
シリコーン(C)を含有する場合、フッ素変成シリコーン(A)とノニオン活性剤(B)との重量比(A:B)は、1:99〜80:20が好ましく、さらに好ましくは10:90〜60:40、特に好ましくは30:70〜50:50である。この範囲であると消泡性能及び塗膜の仕上がり外観がさらに良好となる。
本発明の消泡剤には、さらに溶剤(D)を含有してもよい。
溶剤(D)としては、フッ素変性シリコーン(A)、ノニオン活性剤(B)、並びに必要によりシリコーン(C)を均一に溶解できれば特に制限ないが、炭素数3〜9のケトン(D1)、炭素数5〜12の炭化水素(D2)及び炭素数3〜6の酢酸エステル(D3)等が挙げられる。
炭素数3〜9のケトン(D1)としては、ジメチルケトン(アセトン)、メチルエチルケトン(MEK)、メチルイソブチルケトン(MIBK)、ジイソブチルケトン(DIBK)及びシクロヘキサノン等が挙げられる。
炭素数5〜12の炭化水素(D2)としては、直鎖飽和炭化水素(n−ペンタン、n−ヘキサン、n−ヘプタン及びn−ドデカン等)、分岐飽和炭化水素(sec−ペンタン、tert−ペンタン及びイソドデカン等)、直鎖不飽和炭化水素(1−ペンテン、1−ヘキセン及び1−ドデセン等)及び分岐不飽和炭化水素(イソペンテン、3−メチル−1−ブテン、2,2−ジメチルー1ープロペン及びイソドデセン等)等が挙げられる。
炭素数3〜6の酢酸エステル(D3)としては、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸プロピル及び酢酸ブチル等が挙げられる。
溶剤(D)を含有する場合、溶剤(D)の含有量(重量部)は、フッ素変性シリコーン(A)及びノニオン活性剤(B)の合計100重量部に対して、100〜20000が好ましく、さらに好ましくは400〜2000である。この範囲であると、消泡性能及び塗膜の仕上がり外観がさらに良好となる。
本発明の消泡剤には、さらに、疎水性シリカ(E)を含有させてもよい。疎水性シリカ(E)を含有すると、消泡性能がさらに良好となる。
疎水性シリカとしては、本発明の消泡剤中に微分散できれば大きさ、種類等に制限はないが、疎水性シリカのBET法による比表面積は少なくとも50m/gであることが好ましい。
BET法による比表面積は、JIS Z8830:2013「ガス吸着による粉体(固体)の比表面積測定方法」に準拠し、乾燥した状態の疎水性シリカを気体吸着法(キャリアガス法)の一点法で測定する。キャリアガスとしては窒素−ヘリウムの混合ガスを用いる。そして脱着ピークの値から比表面積を算出することができる。
疎水性シリカ(E)としては、市場から容易に入手でき、たとえば、商品名として、Nipsil SS−10、SS−40、SS−50及びSS−100(東ソー・シリカ株式会社、「Nipsil」は同社の登録商標である。)、AEROSIL R972、RX200及びRY200(日本アエロジル株式会社、「AEROSIL」はエボニック デグサ ゲーエムベーハーの登録商標である。)、TS−530、TS−610、TS−720(キャボットカーボン社)、AEROSIL R202,R805及びR812(デグサジャパン株式会社)、REOLOSIL MT−10、DM−10及びDM−20S(株式会社トクヤマ、「REOLOSIL」は同社の登録商標である。)、並びにSYLOPHOBIC100、702、505及び603(富士シリシア化学株式会社、「SYLOPHOBIC」は同社の登録商標である。)等が挙げられる。
疎水性シリカ(E)を含有する場合、疎水性シリカ(E)の含有量(重量部)は、フッ素変性シリコーン(A)及びノニオン活性剤(B)の合計100重量部に対して、0.5〜50が好ましく、さらに好ましくは1〜30である。この範囲であると、消泡性能がさらに良好となる。
本発明の消泡剤は、フッ素変性シリコーン(A)及びシリコーン(A2)並びに、必要により、シリコーン(C)、溶剤(D)及び/又は疎水性シリカ(E)を均一混合して調製できる。
溶剤(D)を含有させる場合、これらの揮発性を考慮して、できるだけ低い温度(10〜50℃が好ましく、さらに好ましくは20〜40℃)で均一混合することが好ましい。
本発明の消泡剤は、非水系発泡液により効果的であるが、水系発泡液にも効果がある。また、特に非水系コーティング用消泡剤として効果的である。非水系コーティングのうち、さらに産業製品や建造物の塗装に用いられる非水系塗料、床用コーティング材及び屋上用防水塗料等に効果的である。なお、水系発泡液とは水を含む発泡液を意味し、非水系発泡液(非水系コーティング等)とは水を含まない発泡液(コーティング等)を意味する。
本発明の非水系コーティング組成物は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーを含有してなるが、上記の消泡剤以外の成分(フィラー及びバインダー)は公知のものが使用できる。
フィラーとして、無機微粒子(雲母、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バリウム、酸化鉄、アルミナ、シリカ、カーボンブラック等)及び有機微粒子(アクリルビーズ、シリコンビーズ及びポリエチレンワックス等)等が使用できる。
バインダーとしては、ポリエステル、ポリウレタン、ポリアミド、アクリル樹脂、フェノール樹脂、アルキド樹脂、エポキシ樹脂、ポリテトラフルオロエチレン、ポリフッ化ビニリデン、ポリ塩化ビニル及びこれらの混合物等が使用できる。
非水系コーティング組成物中の消泡剤の含有量(重量%)は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーの重量に基づいて、0.05〜1が好ましく、さらに好ましくは0.1〜0.5である。
フィラーの含有量(重量%)は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーの重量に基づいて、4〜80が好ましく、さらに好ましくは9.5〜70である。
バインダーの含有量(重量%)は、上記の消泡剤、フィラー及びバインダーの重量に基づいて、19〜95が好ましく、さらに好ましくは29.5〜90である。
本発明の非水系コーティング組成物には、一般的な非水系コーティング組成物に配合できる添加剤を本発明の効果に影響しない範囲内で含有できる。このような添加剤としては、硬化剤、増粘剤、可塑剤、防腐剤、防黴剤、防藻剤、レベリング剤、顔料分散剤、皮張り防止剤、ドライヤー、艶消し剤、紫外線吸収剤、光安定剤、酸化防止剤、低汚染化剤及び触媒等が挙げられる。
本発明の非水系コーティング組成物は、従来公知の方法で製造することが可能である。即ち、上記の消泡剤、フィラー、バインダー及び必要により添加剤を均一に混合することにより得られる。
以下、特記しない限り、部は重量部を、%は重量%を意味する。
重量平均分子量は以下の装置及び条件で測定した。
測定装置 ;東ソー株式会社、HLC−8220
カラム ;東ソー株式会社、ガードカラムHXL−H、TSKgel SuperHZ4000、TSKgel SuperHZ3000、TSKgel SuperHZ2000及びTSKgel SuperHZ2000を直列に繋いだもの
検出器 ;RI(示差屈折計)
データ処理;東ソー株式会社、SC−8010
カラム温度 40℃
溶 媒 ;テトラヒドロフラン
流 速 ;1.0ml/分
標準物質 ;ポリスチレン
サンプル ;1%テトラヒドロフラン溶液
<製造例1>
攪拌装置、温度計、乾燥窒素注入口及び塩化カルシウム管をとりつけた四つ口フラスコに、オクタメチルシクロテトラシロキサン(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ・ジャパン合同会社、TSF404)642部(2.2モル部)、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサン(和光純薬工業株式会社)58部(0.24モル部)、ヘキサメチルジシロキサン(東京化成工業株式会社)15部(0.09モル部)及びトリフルオロメタンスルホン酸(東京化成工業株式会社)5部(0.03モル部)を入れて、室温(25〜30℃:以下、同じである。)で24時間反応させた後(開環重合させた後)、28%アンモニア水溶液(東京化成工業株式会社)を用いて中和し、析出した塩を濾別して、メチルハイドロジェンポリシロキサンを得た(平均重合度104、ジメチルシロキサン:メチルハイドロジェンシロキサン=9:1(モル比))。
なお、平均重合度は、数平均分子量とモル比から算出した。
温度計、攪拌機、滴下漏斗をとりつけたフラスコに、上記のメチルハイドロジェンポリシロキサン70部(1モル部、メチルハイドロジェンシロキサン単位を0.1モル部含む)及び塩化白金酸(和光純薬株式会社)0.1部を入れ、110℃まで加熱してから、これに、6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロ−1−ヘキセン{CF(CFCH=CH}(アルファエイサー社)23.8部(0.1モル部)を2時間かけて滴下し、さらに、110℃で2時間加熱攪拌を続けて、反応混合物を得た。
反応混合物を60℃まで冷却し、0.1%水酸化ナトリウム水溶液10部を加え、60℃で1時間攪拌した後、減圧下、水及び未反応の6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロ−1−ヘキセンを留去して濃縮物を得た。濃縮物に活性炭1部を加えて60℃で1時間加熱攪拌した後、活性炭を濾別し、次式で表されるフッ素変成シリコーン(a1;平均重合度104、ジメチルシロキサン単位:フッ素変性シロキサン単位=90:10(モル比))を得た。なお、得られたフッ素変性フッ素変成シリコーン(a1)は、無色透明な液体であった。
Figure 2021058859
<製造例2>
オクタメチルシクロテトラシロキサンの使用量を642部(2.2モル部)から163部(0.55モル部)に変更したこと、テトラメチルテトラハイドロジェンシクロテトラシロキサンの使用量を58部(0.24モル部)から530部(2.2モル部)に変更したこと、6,6,6,5,5,4,4,3,3−ノナフルオロ−1−ヘキセンの使用量を23.8部(0.1モル部)から217部(0.88モル部)に変更したこと以外、<製造例1>と同様にして、次式で表されるフッ素変性フッ素変成シリコーン(a2)を得た(平均重合度119、ジメチルシロキサン単位:フッ素変性シロキサン単位=20:80(モル比))。なお、得られたフッ素変性フッ素変成シリコーン(a2)は、無色透明な液体であった。
Figure 2021058859
<製造例3>
攪拌、加熱、冷却、滴下、窒素置換、窒素による加圧及び真空ポンプによる減圧の可能な耐圧反応容器に、カルコール8098{花王株式会社、オクタデシルアルコール}270部(1モル部)及び水酸化カリウム5部を投入した後、120℃にて0.6〜1.3kPaの減圧下にて2時間脱水した。次いで減圧のまま120℃にて、プロピレンオキシド(PO)1160部(20モル部)を12時間かけて滴下し、さらに120℃にて2時間攪拌を続け、残存するプロピレンオキシド(PO)を反応させた。ついで、アルカリ吸着剤{合成アルミノシリケート;キョーワード(登録商標)600、協和化学工業株式会社}を用いる方法(特開昭53−123499号公報等)により、反応触媒を除去{以下、「触媒除去処理」と略する。}して、ノニオン活性剤(b1:オクタデシルアルコール−プロピレンオキシド20モル付加体{式(2)において、R:オクタデシル、OA:オキシプロピレン、m:20、p=0、q=1})を得た。
<製造例4>
耐圧反応容器に、ノニオン活性剤(b1)715部(0.5モル部)、ルナック S−98{花王株式会社、ステアリン酸(98%以上)、「ルナック」は同社の登録商標である。}142部(0.5モル部)及びメタンスルホン酸{試薬特級、和光純薬工業株式会社}4部を仕込み、窒素ガスを用いて0.3MPaになるまで加圧し、次いで0.12MPaになるまで排出する操作を3回繰り返した後(以下、この窒素ガスを用いる操作を「窒素置換」と略する。)、150℃まで昇温した。次いで真空ポンプにより次第に減圧とし、0.6〜1.3kPa、150℃×12時間反応させて、ノニオン活性剤(b2:オクタデシルアルコール−プロピレンオキシド20モル付加体のステアリン酸エステル{式(2)において、R:オクタデシル、OA:オキシプロピレン、m:20、R:オクタデカノイル、p=1、q=0})を得た。
<製造例5>
攪拌、加熱、冷却、滴下、窒素置換、窒素による加圧及び真空ポンプによる減圧の可能な耐圧反応容器に、カルコール1098{花王株式会社、デシルアルコール}158部(1モル部)及び水酸化カリウム5部を投入した後、120℃にて0.6〜1.3kPaの減圧下にて2時間脱水した。次いで減圧のまま120℃にて、エチレンオキシド(EO)880部(20モル部)を12時間かけて滴下し、ついで120℃にて2時間攪拌を続け残存する(EO)を反応させた後、プロピレンオキシド(PO)1160部(20モル部)を12時間かけて滴下し、ついで120℃にて2時間攪拌を続け、残存する(PO)を反応させた。ついで、アルカリ吸着剤を用いて「触媒除去処理」して、ノニオン活性剤(b3:デシルアルコール−エチレンオキシド20モル−プロピレンオキシド20モルブロック付加体{式(2)において、R:デシル、OA:オキシエチレン/オキシプロピレン(ブロック付加状)、m:40(20+20)、p=0、q=1})を得た。
<製造例6>
「エチレンオキシド(EO)880部(20モル部)」、「プロピレンオキシド(PO)1160部(20モル部)」を「エチレンオキシド(EO)616部(14モル部)」、「プロピレンオキシド(PO)1508部(26モル部)」に変更したこと以外、製造例5と同様にして、ノニオン活性剤(b4:デシルアルコール−エチレンオキシド14モル−プロピレンオキシド26モルブロック付加体{式(2)において、R:デシル、OA:オキシエチレン/オキシプロピレン(ブロック状)、m:40(14+26)、p=0、q=1})を得た。
<製造例7>
加熱、攪拌、冷却、滴下、加圧及び減圧の可能な反応容器に、ショ糖{商品名;スクロース、和光純薬工業株式会社、1級}342部(1モル部)及びジメチルホルムアミド(DMF){三菱ガス化学株式会社}1000部を投入し、「窒素置換」し均一混合した後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、同温度にてプロピレンオキシド(PO)1856部(32モル部)を4時間かけて滴下し、同温度にて30分間攪拌を続けて残存するPOを反応させ、ついで、同温度でブチレンオキシド(BO)576部(8モル部)を2時間かけて滴下し、4時間攪拌を続けて残存するBOを反応させた。ついで120℃まで加熱し、同温度に保持しながら0.01〜0.1MPaの減圧下にてDMFを留去した後冷却して、ノニオン活性剤(b5:蔗糖−プロピレンオキシド32モル−ブチレンオキシド8モルブロック付加体{式(2)において、R:蔗糖の反応残基、OA:オキシプロピレン/オキシブチレン(ブロック状)、m:40(32+8)、p=0、q=8})を得た。
<製造例8>
加熱、攪拌、冷却、滴下、加圧及び減圧の可能な反応容器に、トリメチロールプロパン{商品名;TMP、三菱ガス化学株式会社}134部(1モル部)及びジメチルホルムアミド(DMF){三菱ガス化学株式会社}500部を投入し、窒素置換し均一混合した後、攪拌しつつ100℃まで昇温し、同温度にてプロピレンオキシド(PO)522部(9モル部)を4時間かけて滴下し、同温度にて、1時間攪拌を続けて残存するPOを反応させた。ついで120℃まで加熱し、同温度に保持しながら0.01〜0.1MPaの減圧下にてDMFを留去した後冷却して、ノニオン活性剤(b6:トリメチロールプロパン−プロピレンオキシド9モル付加体{式(2)において、R:トリメチロールプロパンの反応残基、OA:オキシプロピレン、m:9、p=0、q=3})を得た。
<製造例9>
攪拌、加熱、冷却、滴下、窒素置換、窒素による加圧及び真空ポンプによる減圧の可能な耐圧反応容器に、ノニオン活性剤(b6){式(2)において、R:トリメチロールプロパンの反応残基、OA:オキシプロピレン、m:9、p=0、q=3}656部(1モル部)及び水酸化カリウム5部を投入した後、120℃にて0.6〜1.3kPaの減圧下にて2時間脱水した。次いで窒素にて常圧に戻し、80℃まで冷却した後、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル{エピオールEH−N、日油株式会社、「エピオール」は同社の登録商標である。}559部(3モル部)を均一混合して、80℃でエポキシ残量が0.2モル%以下になるまで反応させた。次いで、アルカリ吸着剤を用いて「触媒除去処理」して、ノニオン活性剤(b7:トリメチロールプロパン−プロピレンオキシド9モル−2−エチルヘキシルグリシジルエーテルブロック付加体{式(2)において、R:トリメチロールプロパンの反応残基、OA:オキシプロピレン、R:2−ヒドロキシ−3−(2−エチルヘキシルオキシ)プロピル基又は1−ヒドロキシメチル−2−(2−エチルヘキシルオキシ)シエチル基、m:9、p=3、q=0})を得た。
エポキシ残量(モル%)は、JIS K7236:2001「エポキシ樹脂のエポキシ当量の求め方」に準拠して、反応開始前の反応液のエポキシ当量(ep1:g/eq.)と、反応モニター中の反応液のエポキシ当量(ep2:g/eq.)とを測定し、次式から算出した。
(エポキシ残量)={1/(ep1)−1/(ep2)}×100/{1/(ep1)}
<実施例1>
フッ素変成シリコーン(a1)60部、ノニオン活性剤(b1)40部、溶剤(d11、メチルエチルケトン)1800部及び溶剤(d21、n−デカン)200部を40℃で均一に混合し、本発明の消泡剤(1)を得た。
<実施例2〜11、比較例>
フッ素変成シリコーン(a1)60部、ノニオン活性剤(b1)40部、溶剤(d1、メチルエチルケトン)1800部及び溶剤(d2、n−デカン)200部を表1に記載した組成及び配合量(部)に変更したこと以外、実施例1と同様にして、実施例2〜11の消泡剤(2)〜(11)及び比較例用の消泡剤(H1)を得た。
Figure 2021058859
表中、フッ素変性シリコーン(A)及びノニオン活性剤(B)は、製造例で調製したもの及び以下の商品を用いた。また、シリコーン(C)として、以下の商品を用いた。
(a3):フルオロシリコーン(信越化学工業株式会社、FA−630、フルオロカーボン変性ジメチルシロキサン)
(b8):青木油脂工業株式会社、ファインサーフ TDP−04K(「ファインサーフ」は同社の登録商標である。トリデシルアルコール−プロピレンオキシド4モル付加体{式(2)において、R:トリデシル、OA:オキシプロピレン、m:4、p=0、q=1})
(b9):三洋化成工業株式会社、ニューポール LB−1715(「ニューポール」は同社の登録商標である。ブチルアルコール−プロピレンオキシド40モル付加体{式(2)において、R:ブチル、m:40、p=0、q=1})
(b10):三洋化成工業株式会社、イオネット S−85(「イオネット」は同社の登録商標である。ソルビタンオレイン酸トリエステル{式(2)において、R:ソルビタンの反応残基、m:0、R:9−オクタデセノイル、p=3、q=1})
(c1):シリコーン(KF−9008、信越化学工業株式会社、重量平均分子量71万のポリジメチルシロキサンを20%含有したデカメチルシクロペンタシロキサン(分子量370)希釈溶液。表1では、重量平均分子量71万のポリジメチルシロキサンの量を記載した。
(c2):シリコーン(KF−9028、信越化学工業株式会社、重量平均分子量35万のポリジメチルシロキサンを20%含有したデカメチルシクロペンタシロキサン(分子量370)希釈溶液。表1では、重量平均分子量35万のポリジメチルシロキサンの量を記載した。
<性能評価>
1.評価用の非水系コーティング組成物の調製
評価試料として、本発明の消泡剤(1)〜(11)及び比較用の消泡剤(H1)を用いて、つぎの配合組成で均一混合して、評価用の非水系コーティング組成物(1)〜(11)及び(H1)を調製した{各番号は実施例、比較例で得た消泡剤の番号に対応する。}。また、評価試料を使用しないこと以外、同様にして、非水系コーティング組成物(ブランク)を調製した。
アクリデイックA−837(※1) 147部
タイペークR−930(※2) 228部
ミネラルスピリット 80部
エフカRM1920(※3) 2部
アクリデイックA−848(※1) 508部
ミネラルスピリット 30部
評価試料(消泡剤) 5部
※1 ポリオール樹脂、DIC株式会社、「アクリディック」はDIC株式会社の登録商標である。
※2 二酸化チタン、石原産業株式会社、「タイペーク」は石原産業株式会社の登録商標である。
※3 増粘剤、BASFジャパン株式会社、「efka」はビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアの登録商標である。
2.消泡性能の評価
非水系コーティング組成物(1)〜(11)、(H1)及び(ブランク)の各1000部をミネラルスピリットで希釈してストーマー粘度計で70KU(25℃)になるように調整した後、25℃に温調し、25℃でブリキ板に中毛ウールローラー(大塚刷毛製造株式会社)にて、塗布量50g(30cm×30cmあたり)となるよう塗装し、塗装開始から発生した泡が消失するまでの時間を計測し、以下の基準により消泡性能を判定した。この結果を表2に示した。
○:15秒未満で泡が消失した
×:泡が消失するのに30秒以上かかった
3.仕上がり外観の評価
非水系コーティング組成物(1)〜(3)、(H1)及び(ブランク)の各1000部をミネラルスピリットで希釈してストーマー粘度計で40KU(25℃)になるように調整した後、25℃に温調し、ウェット膜厚0.076mmで10cm×10cmとなるよう塗装し、25℃、24時間乾燥後の塗膜のクレーターの個数を数え、同じ操作を3回行い3回の合計から、以下の基準により仕上がり外観を判定した。この結果を表2に示した。
○:クレーターが1個以下
×:クレーターが3個以上
Figure 2021058859
本発明の消泡剤は、表2に示すとおり、比較用の消泡剤と比べ、消泡性に優れ、かつ、塗膜の仕上がり外観に優れていた。

Claims (4)

  1. 式(1)で表されるオルガノシロキサン単位(α)を含むフッ素変性シリコーン(A)と、
    式(2)で表されるノニオン活性剤(B)とを含むことを特徴とする非水系コーティング用消泡剤。
    Figure 2021058859
    Rfはフルオロアルキル基、Rは炭素数1〜12のアルキル基、Siはケイ素原子、Oは酸素原子を表す。
    Figure 2021058859
    は炭素数1〜30、1〜12価の活性水素化合物の反応残基、Rは炭素数1〜25の有機基、OAは炭素数2〜4のオキシアルキレン基{(OA)は複数種類のOAから構成されてもよい}、mは0〜100の整数で一分子中に複数のmが存在する場合、それぞれ同じでも異なっていてもよく、pは0〜12の整数、qは0〜12の整数、p及びqの合計は1〜12である。但し、少なくとも1つのmが0の場合、pは1〜12の整数、qは0〜11の整数である。
  2. フッ素変性シリコーン(A)とノニオン活性剤(B)との重量比(A:B)が1:99〜95:5である請求項1に記載の非水系コーティング用消泡剤。
  3. さらにシリコーン(C)を含有し、シリコーン(C)の含有量がフッ素変成シリコーン(A)及びノニオン活性剤(B)の合計100重量部に対し、1〜100重量部である請求項1又は2に記載の非水系コーティング用消泡剤。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載された非水系コーティング用消泡剤、フィラー及びバインダーを含有してなることを特徴とする非水系コーティング組成物。
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