JP2021057863A - 子機、親機、無線通信システム、及び無線通信方法 - Google Patents

子機、親機、無線通信システム、及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】監視者がパイロン等の柱状物の転倒箇所を容易に把握することのできる技術を提供する。【解決手段】転倒報知システム1は、地面に並べて置かれる複数の柱状物40A〜40Eのそれぞれに取り付けられる複数の子機10A〜10Eと、複数の子機10A〜10Eと無線通信する親機20とを含む。子機10A〜10Eは、自機が取り付けられた柱状物である対応柱状物40A〜40Eの転倒を示す転倒情報と、対応柱状物の位置を示す位置情報と、自機又は対応柱状物の識別子とを親機20へ送信する処理を実行する制御部を含む。【選択図】図1

Description

本発明は、子機、親機、無線通信システム、及び無線通信方法に関する。
道路工事や車線規制において、パイロン(ロードコーン、三角コーンともいう)が使用される。パイロンは、道路や工事現場などの規制や区分けなどを目的として現場に並べて置かれる円錐形状の保安器具である。パイロンは、設置環境によるが、所定の間隔(例えば、数cm〜1m、数mから数十m間隔)、所定の設置長で設置される。設置長は、数m〜数十m、長い場合には数百mから数kmにわたることもある。
特開2017-166152号公報
パイロンは、道路を走行する車両との接触等により転倒することがある。転倒したパイロンは走行の妨げ等になる可能性がある。そのため、パイロンの設置者、管理者(工事現場の作業員等)が、転倒したパイロンの位置を迅速に認識できることが好ましい。しかし、パイロンが数百mから数kmにわたって並べて置かれている場合や、パイロンの列が構造物や走行車両などで遮蔽され、容易に視認できない場合等、パイロンの転倒の監視は容易ではなかった。
本発明は、監視者がパイロン等の柱状物の転倒箇所を容易に把握することのできる技術を提供することを目的とする。
本発明の実施例の1つは、地面に並べて置かれる複数の柱状物のそれぞれに取り付けられる複数の子機と、複数の子機と無線通信する親機とを含む無線通信システムにおける子機である。この子機は、柱状物の転倒を示す転倒情報と、柱状物の位置を示す位置情報と、子機又は柱状物の識別子を親機宛に送信する処理を実行する制御部を含む。
また、本発明の他の実施例は、地面に並べて置かれる複数の柱状物のそれぞれに取り付けられる複数の子機と、複数の子機と無線通信する親機とを含む無線通信システムにおける親機を含む。この親機は、複数の子機のいずれか1つの子機が取り付けられた対応柱状物の転倒を示す転倒情報を受信すると、対応柱状物の位置を示す位置情報を出力先に出力する制御装置を含む。
本発明の実施例は、上記した複数の子機及び親機を含む無線通信システム、無線通信方法、コンピュータを子機や親機として機能させるプログラム、このようなプログラムを記録した記録媒体を含み得る。
本発明によれば、監視者がパイロン等の柱状物の転倒箇所を容易に把握することができる。
図1は、実施形態1に係るパイロンの転倒箇所の報知システムの構成例を示す図である。 図2は、子機10の外観構成、及びパイロン40における子機10の取付例を示す図である。 図3は、子機10の回路構成例を示す図である。 図4は、親機20の構成例を示す図である。 図5は、子機10における処理を示すフローチャートである。 図6は、記憶装置16に格納される位置情報の例を示す図である。 図7は、記憶装置16に格納される転倒情報の例を示す図である。 図8は、転倒位置信号に含まれる情報の例を示す図である。 図9は、親機20における処理を示すフローチャートである。 図10は、子機状態テーブルT100の例を示す図である。 図11は、端末30のディスプレイ31の表示例を示す。 図12は、実施形態2における子機10の動作の動作フローの例を示す。 図13は、テーブルT200の例を示す図である。 図14は、実施形態2における親機20の動作の動作フローの例を示す。 図15は、実施形態3における子機10の動作の動作フローの例を示す。 図16は、親機20のディスプレイ23または端末30のディスプレイにおける子機の状態の表示例を示す図である。 図17は、実施形態4に係る子機10の動作フローを示す。
実施形態では、地面に並べて置かれる柱状物に取り付けられる複数の子機と、当該複数の子機と無線通信する親機とを含む無線通信システムについて説明する。複数の子機の夫々は、自機が取り付けられた柱状物である対応柱状物の転倒を示す転倒情報と、対応柱状物の位置を示す位置情報と、自機又は対応柱状物の識別子とを親機へ送信する処理を実行する制御部を含む。親機は、対応柱状物の転倒を示す転倒情報が受信された場合に、位置情報を出力先に向けて出力する制御装置を含む。
無線通信システムによると、子機は、柱状物の転倒を示す転倒情報、柱状物の位置を示す位置情報、子機等の識別子を親機宛に送信し、親機は、転倒情報を受信した場合に、柱状物の位置情報を出力先に出力する。無線通信システムによれば、監視者等は、親機から出力される位置情報により、容易に転倒した柱状物の位置を把握することができる。
ここで、「地面」は、柱状物の載置面であり、その材質を問わない、土、コンクリート、アスファルト、砂利、金属板等のいずれであってもよい。柱状物が置かれる場所は、道路、道路以外の場所を含む。「並べて置かれる」限りにおいて、その設置間隔は問わない。柱状物は、密着状態で並べて置かれても、間隔をおいて並べて置かれてもよい。柱状物の配列形状は、直線状であっても曲線状であってもよい。また、柱状物は、一または複数列に並べられてもよい。柱状物の転倒とは、柱状物が倒れた状態を示す。柱状物が倒れた状態とは、例えば、柱状物が正常に置かれた状態(立てられた状態)から所定角度以上傾いた状態である。「取り付けられる」とは、柱状物に固定される場合だけでなく、柱状物が有する穴等に差し込まれた、挿入された状態、柱状物上に載置された状態も含む。
「位置情報」は、子機の位置を示すものであっても、対応柱状物の位置を示すものであってもよい。位置情報は例えば、緯度、経度で示されるが、位置を示す限りにおいて緯度経度に限定されず、例えば、予め区分されたエリアを示す情報も含み得る。換言すれば、位置情報は、柱状物が置かれた位置を示す情報を、子機に予め登録するのでも、子機が位置情報を自律的な動作によって取得するのでもよい。取得時は、対応柱状物の設置時でも、転倒時でも、これら以外の時期でもよい。
柱状物は、パイロン(三角コーン、ロードコーン)と呼ばれる円錐形状の保安器具(標識器具)、円柱形状の標識ポール等の、歩行者や車両の搭乗者から視認可能な立体物であり、区切り(境界)や範囲等を直感的に認識させる立体標識を含む。柱状物は、パイロンや標識ポールに限定されない。情報の「出力先」は、親機が備えるディスプレイ等の出力装置であっても、ネットワークに接続され、サーバやスマートフォンなどの端末装置と通信するための通信装置であってもよい。
柱状物は、例えば、道路工事の工事現場等において、工事現場と非工事現場との境界を示す境界線上に並べて置かれる。柱状物は、車両に接触することになどにより転倒することがある。柱状物に取り付けられる子機は、傾斜等を検出するセンサからの信号により柱状物の転倒を判定する。センサは、検出した傾斜等を示す信号の発信元である。センサは、子機に含まれても、子機に接続される外部センサであってもよい。外部センサは、柱状物または子機の傾斜を検出できるように、柱状物または子機に取り付けられる。子機は、自機が取り付けられた柱状物である対応柱状物の転倒を判定した場合、対応柱状物の転倒を示す転倒情報と、対応柱状物の位置を示す位置情報と、自機又は対応柱状物の識別子と親機へ送信する。親機は、転倒情報を受信した場合に、対応柱状物の位置情報を出力先に向けて出力する。出力先の親機のディスプレイ等では、転倒した対応柱状物の位置情報が表示される。
実施形態において、子機の制御部は、対応柱状物が設置位置に置かれた場合に、位置情報及び識別子を親機宛に送信する処理を行い、対応柱状物の転倒を示す信号を受けた場合に、転倒情報と、位置情報及び識別子のいずれか一方とを親機宛に送信する処理を行ってもよい。
このようにすれば、親機において、あらかじめ、子機又は柱状物の識別子と柱状物の設置位置を示す位置情報とが対応付けられ、子機が親機宛に転倒情報を送信する際のデータ容量を低減することができる。
実施形態において、子機の制御部は、設置位置に置かれた対応柱状物の転倒を示す信号を受けた場合に、少なくとも転倒情報と、位置情報とを親機宛に送信する処理をしてもよい。
このようにすれば、子機があらかじめ位置情報を親機宛に送信しなくてもよい。
実施形態において、子機の制御部は、他の子機から受信される転倒情報、位置情報、及び、識別子を転送する処理を実行してもよい。
このようにすれば、子機からの情報が、直接、親機で受信されなくても、子機によって転送されることで、親機で受信される。
実施形態において、子機は、対応柱状物の転倒を示す信号を受けた場合に、発光器を、転倒を示すパターンで発光(点灯及び点滅を含む)させてもよい。
このようにすれば、監視者等は、発光器の点灯パターンを視認することで、柱状物の転倒を把握することできる。
実施形態に係る子機は、対応柱状物の転倒を検出し、対応柱状物の転倒を示す信号を出力するセンサを含んでもよい。このようにすれば、子機は、柱状物の転倒を検出することができる。
実施形態に係る子機の制御部は、子機に電力を供給するバッテリの残量が閾値を下回った場合に、残量低下を示す情報と、子機の識別情報と、子機の位置情報とを親機宛に送信する処理を行うようにしてもよい。この場合、残量が低下した子機の位置を報知可能とな
る。この場合、親機の制御装置は、子機に電力を供給するバッテリの残量が閾値を下回った場合に子機から受信する、バッテリの残量低下を示す情報と、子機の識別情報と、子機の位置情報とのうち、少なくとも子機の位置情報を出力先へ出力するようにしてもよい。出力先に、さらに、残量低下を示す情報や、子機の識別情報が出力されるようにしてもよい。
実施形態において、親機の制御装置は、複数の子機の夫々から受信される、位置情報及び子機又は対応柱状物の識別子の組を記憶する処理と、転倒情報とともに受信される位置情報又は識別子に合致する位置情報及び識別子の組を出力先への出力のために抽出してもよい。
このようにすれば、親機は、転倒情報とともに位置情報及び識別子の両方が受信されなくても、転倒情報とともに位置情報及び識別子を出力先に出力することができる。
実施形態において、親機の制御装置は、転倒情報とともに受信される位置情報又は子機又は対応柱状物の識別子を出力先へ出力する処理を行ってもよい。
このようにすれば、親機は、あらかじめ、位置情報及び識別子の組を受信しなくても、転倒情報とともに位置情報または識別子を出力先に出力することができる。
以下、図面を参照して実施形態について説明する。実施形態の構成は例示であり、発明の構成は、開示の実施形態の具体的構成に限定されない。発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
〔実施形態1〕
(構成例)
図1は、本実施形態に係るパイロンの転倒箇所の報知システムの構成例を示す図である。転倒報知システム1は、地面に並べて配置された複数のパイロン40のうち、転倒したパイロン40の位置をパイロン40の管理者に知らせるためのシステムである。転倒報知システムは、無線通信システムを含み、無線通信システムは、複数のパイロン40(図1では、5個のパイロン40A−40E)に取り付けられた複数の子機10(図1では、5個の子機10A−10E)と、複数の子機10の夫々と通信する親機20とを含む。
子機10は、パイロン40と1:1に対応する。以下、子機10(自機)が取り付けられたパイロン40を「対応パイロン」(対応柱状物に相当)と呼ぶこともある。図1に示す例では、子機10A−10Eは、それぞれ、パイロン40A−40Eに設置される。子機10及びパイロン40の数は、1または2以上であればよく、図1に示した数に限定されない。図1に示す例では、パイロン40は、直列に並べて配置されている。各パイロン40の子機10は、少なくとも隣り合うパイロン40の子機10と無線通信可能である。各子機10は、直接に、又は他の子機10を介して親機20と無線通信可能である。親機20と端末30とは、インターネットを介して互いに通信可能である。パイロン40は、柱状物の一例である。
複数のパイロン40は、例えば、道路工事の工事現場である路面上に数mから数百m間隔で配置される。本実施形態では、200m間隔でパイロン40が設置されている。但し、間隔は、隣接する子機10間で好適な無線通信が行われる限りにおいて、200mより長くても短くてもよい。また、親機20は、工事作業車に配置されているが、工事作業車以外の場所に配置されてもよい。親機20は、配下の子機10の夫々と通信可能である限り、その可搬性の有無を問わない。端末30は、工事現場の監督者や作業者等のパイロン40の管理者が使用する。端末30は、スマートフォン等の移動端末でも固定端末でもよい。
転倒報知システム1において、各子機10は、自身(自機)が取り付けられた対応パイロンの現在位置を検出する。また、各子機10は、対応パイロンの転倒を検出する。対応パイロンの転倒を検出した子機10は、対応パイロンの位置を示す情報、自機(子機10)の識別子(ID)、対応パイロンの転倒を示す情報を含む無線信号(転倒位置信号と称する)を放射する。各子機10は、無線信号の中継機能(ホップ機能)を有し、無線信号は、直接に、又は1以上の子機10を経由して、親機20に到達する。
図1に示す例では、一例として、パイロン40Eが転倒した場合を仮定する。パイロン40Eに取り付けられた子機10は、パイロン40Eの現在位置を示す位置情報、子機10Eを識別するID、パイロン40Eの転倒を示す情報を含む信号を、親機20宛に送信する。子機10A、10B、10C、10Dの夫々は、中継機能を用いて、子機10Eからの信号を中継する。図1に示す例では、子機10A、10B、10C、10Dの中継機能によって、無線信号が子機10D→子機10C→子機10B→子機10Aの経路をたどり親機20に到達した様子が示されている。
親機20は、一例として、工事現場に駐車された作業車(図示せず)に配置されている。但し、親機20の設置位置は、作業車の内外に限られず、工事の案内表示装置などの路上に配置される機械、看板、柱状物、建物内などに配置され得る。親機20は、各子機10から転倒位置信号を受信することができる。親機20は、転倒位置信号を受信すると、少なくとも、転倒位置信号に含まれる位置情報を含む信号を端末30にインターネットを介して送信する。端末30は、位置情報を含む信号を受信すると、当該信号に含まれた、位置情報を出力(例えば、ディスプレイに位置情報を表示)する。端末30を携帯する利用者(例えば、工事現場の監督者や作業者等)は、当該出力によりパイロン40の倒れた位置を認識し、倒れたパイロン40を元に戻す(起こす)ために、その場所へ移動することができる。各子機10、親機20、端末30は、それぞれ、固有の識別子(ID)を有している。
図2(A)及び(B)は、子機10の外観構成、及びパイロン40における子機10の取付例を示す図である。図2(A)に示されるように、パイロン40は、矩形平板状のベース41と、ベース41上に立設された内部が中空の円錐台状の本体42とを含む。パイロン40の本体42の上端部には、円形の開口43が形成されている。開口43は、ベース41が水平面に置かれた場合に水平となるように(ベース41と平行に)形成されている。
子機10は、側面にフランジ120が設けられた円筒形の筐体110を含む。筐体110は、フランジ120を境に上端部110aと下端部110bとに分けられる。下端部110bの外径Bは、開口43の内径Aよりも小さい。また、フランジ120の外径Cは、開口43の内径Aよりも大きい。子機10は、パイロン40の上端部に取り付けられている。具体的には、図2(B)に示されるように、子機10は、下端部110bがパイロン40の開口43から挿入され、開口43の縁部にフランジ120が当接することでパイロン40の上端部で止まった(載置された)状態となっている。但し、下端部110bの直径Bを開口43の内径Aよりやや小さいサイズにして、下端部110bを開口43に嵌め込み、子機10をパイロン40に固定してもよい。なお、子機10、パイロン40の形状は、図2(A)及び(B)の例示に限定されない。
図3は、子機10の回路構成例を示す図である。子機10の筐体110内には、バスB1を介して相互に接続された、プロセッサ11、通信インタフェース12、センサ13、LED(Light Emitting Diode)14、GPS(Global Positioning System)受信機1
5、記憶装置16、及びバッテリ電圧を測定する回路17Aと、バッテリ17とが収容されている。
プロセッサ11は、記憶装置16に格納されるプログラムを実行することにより、子機10の動作を制御する。プロセッサ11は、例えば、マイクロコンピュータ、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、特定用途向け集積回路(ASIC)等や、これらの組み合わせによって構成される。
プロセッサ11は、「制御部」の一例であり、記憶装置16に記憶されたプログラムを実行することにより、所定の処理を実行する。所定の処理は、以下を含む。
(1)通信インタフェース12を介して、他の子機10や親機20との間の信号の送受信を制御する処理。
(2)GPS受信機15が検出した子機10の位置情報を取得する処理。
(3)センサ13で検出された子機10の傾斜情報に基づいて、子機10が設置されたパイロン40の転倒を判定する処理。
(4)バッテリ17の電池残量を検出する処理。
(5)LED14の点灯を制御する処理。
通信インタフェース12は、所定の無線通信規格に従って、自機以外の子機10や親機20と無線通信を行う。所定の無線通信規格は、例えば、ZigBee(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、BLE(Bluetooth Low Energy)などである。通信インタフェース12は、無線通信規格に従ったアンテナ、無線通信回路等からなる。
センサ13は、子機10の傾斜(パイロン40の傾斜)を検出する。本実施形態では、センサ13は、例えば、重力加速度の方向を検出する3次元加速度センサである。センサ13は、重力加速度の方向等を検出し、出力する。一般に、重力加速度の方向は一定であるとみなせるため、センサ13における重力加速度の方向の角度の変化量は、子機10の傾斜角度の変化量を示す。センサ13は、加速度以外の物理量によって傾斜を検出してもよい。転倒を示すセンサ出力を得られる限りにおいて、センサの検出原理は問わない。
本実施形態では、子機10がセンサ13を有する例について説明するが、子機10がセンサ13を持たず、センサ13と同様の機能を有する外部センサと接続され、この外部センサによって検出された傾斜等を示す情報を取得する構成であってもよい。外部センサは、子機10またはパイロン40の傾斜を検出できるように、子機10またはパイロン40に取り付けられる。
LED(Light Emitting Diode)14は、周囲に向けて光を照射することにより、子機10の状態等を通知する。LED14は、複数の発光素子を有する。LED14は、プロセッサ11の制御に基づいて、点灯したり、消灯したりする。LED14をなす複数の発光素子は、プロセッサ11の制御に基づいて、所定の点灯パターンで点灯・点滅する。
子機10の筐体110の上端部110aは、透明な材質(合成樹脂や強化ガラス)で構成されており、LED14が発する光は、上端部110aを透過して子機10の周辺に照射される。LED14は、プロセッサ11の制御に基づいて、発光する色を変更できる発光モジュールであってもよい。LED14の代わりに、他の発光素子、白熱電球が用いられてもよい。LED14は、発光器の一例である。
GPS受信機15は、例えば、GPS衛星からのGPS信号を受信するGPSアンテナやGPS信号を復調する復調回路等によって構成される。GPS受信機15は、受信したGPS信号に基づいて現在位置を示す経度緯度情報を取得する。GPS受信機15の代わりに、他の測位方法に基づく機器が使用され、他の測位方法を使用して子機10の位置が
検出されてもよい。子機10が、GPS受信機15を持たず、子機10以外の機器から、位置を示す情報を受信する(取得する)構成であってもよい。
記憶装置16は、プロセッサ11が所定の処理を実行するためのプログラムや、子機10で使用される各種データ等を格納する。記憶装置16は、例えば、RAM(Random Access Memory)やROM(Read Only Memory)、EPROM(Erasable Programmable ROM
)、ハードディスクドライブ(HDD、Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ、USBメモリ、メモリカード等である。
バッテリ17は、子機10のプロセッサ11、通信インタフェース12、センサ13、LED14、GPS受信機15、記憶装置16に動作用の電力を供給する。バッテリ17は、例えば、乾電池、充電池等である。バスB1には、バッテリ17の電圧を測定する回路17Aが接続されており、プロセッサ11は、回路17Aによって測定される電圧をバッテリ残量に換算することができる。
図4は、親機20の構成例を示す図である。親機20は、バスB2によって相互に接続された、プロセッサ21、第1の通信インタフェース22A、第2の通信インタフェース22B、ディスプレイ23、記憶装置24、バッテリ25を備える。親機20は、また、複数の子機10が2以上のグループにグループ分けされ、2以上の親機20を用いて、各グループに属する子機10が管理されるようにしてもよい。
プロセッサ21は、記憶装置24に格納されるプログラムを実行することにより、親機20の動作を制御する。プロセッサ21は、子機10のプロセッサ11と同様の構成を有する。プロセッサ21は、制御装置の一例である。
プロセッサ21は、プログラムを実行することにより、以下の処理を行う。
(1)第1の通信インタフェース22Aを介して、配下の子機10から、異常を示す情報、位置情報、及び子機10のIDを受信する(取得する)処理。
(2)第2の通信インタフェース22Bを介して、位置情報などを端末30に送信する処理。
(3)位置情報などを、親機20が備えるディスプレイ23に表示する処理(但し、必須ではない)。ディスプレイ23の代わりにランプを有し、ランプの点灯・点滅状態で位置情報を示すようになっていてもよい。
プロセッサ21は、位置情報などを含む電子メールのデータを作成し、第2の通信インタフェース22Bを介してインターネットへ送信する。これにより、位置情報などを端末30に送ることができる。但し、位置情報は、電子メール以外の形式で、インターネット上のサーバに置き、端末30がアクセスすることで、位置情報を取得するようにしてもよい。
第1の通信インタフェース22Aは、子機10との通信を司る。通信インタフェース22Aは、通信インタフェース12と通信可能な通信機器である。第2の通信インタフェース22Bは、第1の通信インタフェース22Aがサポートする無線通信規格と異なる無線通信規格(例えば、無線LAN、Wi−Fi)をサポートし、インターネットとの接続処理を司る。第2の通信インタフェース22Bは、無線通信規格に従ったアンテナ、無線通信回路等からなる。なお、第2の通信インタフェース22Bは、有線LANによりインターネットと接続されるネットワークインタフェースカード(LANカード)であってもよい。
バッテリ25は、親機20のプロセッサ21、第1の通信インタフェース22A、第2
の通信インタフェース22B、ディスプレイ23、記憶装置24を駆動するための電力を供給する。また、親機20は、バッテリ25から電力の供給を受ける代わりに、作業車等のアクセサリーソケット(電源ソケット)等に接続されて電力の供給を受けてもよい。また、親機20の電源は、商用電源から取られてもよい。
記憶装置24は、プロセッサ21が所定の処理を実行するためのプログラムや、親機20で使用される各種データ等を格納する。記憶装置24は、子機10の記憶装置16と同様の構成を有する。
端末30は、スマートフォン、タブレット端末、PC(Personal Computer)等のイン
ターネットへの接続機能を有する情報処理装置である。端末30は、親機20から送信された情報の出力先となる。端末30には、親機20から受信した情報を端末30と接続された出力装置(ディスプレイ等)に出力するアプリケーションプログラムがインストールされている。端末30は、アプリの実行によって、親機20からの受信内容、例えば、転倒したパイロン40の位置を示す情報をディスプレイに表示する。
アプリは、例えば、メーラ(電子メール作成・送受信用のアプリケーションプログラム)であり、親機20から受信された位置情報等を含む電子メールを受信して表示する。アプリは、メーラ以外に、電子メール以外のフォーマットで親機20に送信された位置情報等(例えば、プッシュ通知)を受信して、所定の表示形式でディスプレイに表示するプログラムであってもよい。
(動作例)
本実施形態の転倒報知システム1における子機10、親機20、端末30の動作例について説明する。子機10、親機20、端末30は、それぞれ、電源を投入されることにより各動作を開始する。子機10の電源の投入タイミングは、例えば、対応パイロンが工事現場等における所定の位置に配置された後である。子機10の電源がオンの際に、親機20がオン状態(電源投入済み)であることは必ずしも要求されないが、子機10からの信号の受信漏れのないように、子機10の電源投入に先立って、親機20の電源オンがなされるのが好ましい。親機20は、周期的に、子機10向けに自機の配下に入ることを要求する信号を送信し、その信号に応答した子機10を、自機の配下にする。親機20では、配下の子機10をテーブル(記憶装置24に記憶される)に登録する。
《子機における処理》
図5は、子機10における処理を示すフローチャートである。図5に示すフローは、プロセッサ11により実行される。一例として、図5に示すフローは、子機10の電源投入を契機に開始される。
S101において、プロセッサ11は、子機10(対応パイロン)の現在位置を示す情報を取得する。GPS受信機15は、プロセッサ11からの指示に従って、GPS衛星から受信される信号を解析して、子機10の現在位置の緯度及び経度を算出し、緯度及び経度を示す信号をプロセッサ11に出力する。プロセッサ11は、緯度及び経度を示す信号を受信することで、子機10の現在位置を示す情報を取得する。子機10の現在位置は、対応パイロンの位置に相当する。
S102において、プロセッサ11は、S101で取得した現在位置を示す情報を記憶装置16に格納する。図6は、記憶装置16に格納される位置情報の例を示す図である。図6の例では、位置情報(緯度、経度)とともに、位置情報を取得した日時(現在日時)を示す情報(タイムスタンプ)が記憶される。但し、タイムスタンプはオプションである。
S103において、プロセッサ11は、対応パイロンの傾斜角度を算出する。すなわち、プロセッサ11は、センサ13が検出した現在の重力加速度の方向を取得する。また、プロセッサ11は、記憶装置16に格納された前回の重力加速度の方向を抽出する。プロセッサ11は、センサ13から今回取得した現在の重力加速度の方向と、記憶装置16から抽出した前回の重力加速度の方向とのなす角を、子機10の傾斜角度として算出する。このとき、プロセッサ11は、前回の重力加速度の方向が記憶装置16に格納されていない場合、当該傾斜角度を0度とする。プロセッサ11は、算出した子機10の傾斜角度を記憶装置16に格納する。また、プロセッサ11は、センサ13から取得した現在の重力加速度の方向を、新たな前回の重力加速度の方向として、記憶装置16に格納する。重力加速度の方向は、直交座標系で示されても、極座標系で示されてもよい。頻繁に傾斜角度が算出されることを避けるため、S103の直前に、数秒から数十秒の待機時間を設けてもよい。
S104において、プロセッサ11は、S103で算出した傾斜角度(鉛直軸から傾いた角度)が所定角度(閾値)を超えているか否かを判定する。所定角度は、対応パイロンが転倒していると判定される角度である。閾値は、例えば、45度であるが、30度から60度の範囲で決められてもよい。閾値を小さい値(例えば、30度未満)にすると、パイロン40が転倒せずに揺れている場合も転倒と判定されるため、閾値は30度以上に設定される。また、閾値を60度より小さい値にすることで、パイロン40が転倒している場合も転倒していないと判定されるのを回避することができる。傾斜角度が閾値を超えていると判定される場合(S104;YES)、処理がS105に進む。傾斜角度が閾値を超えていないと判定される場合(S104;NO)、処理がS107に進む。
図5は、プロセッサ11がS104の処理を行う例を示した。但し、S104の処理は、プロセッサ11以外、例えば、センサ13が備えるプロセッサによって実行され、プロセッサ11がS104の結果、すなわちパイロン40の転倒を示す情報をセンサ13から受け取る構成であってもよい。
S105において、プロセッサ11は、記憶装置16に転倒情報を記憶する。図7は、記憶装置16に格納される転倒情報の例を示す図である。図7の例では、転倒情報として、子機10が取り付けられるパイロン40の転倒を示す「1」と非転倒を示す「0」との一方が格納される。また、転倒情報は、傾斜角度が所定角度を超えていると判定した日時(現在日時:パイロン40が転倒した日時)を示す日時情報と対応付けられて、記憶装置16に格納される。なお、S105の処理はオプションである。
S106において、プロセッサ11は、転倒位置信号)を、通信インタフェース12から所定のタイミングで送信する。転倒位置信号は、図8に示すように、S102で取得した位置情報と、S104のYESの判定で得た転倒を示す情報と、送信元の子機10のID(送信元ID)、宛先(親機20)を示すID(宛先ID)を含む。転倒位置信号には、転倒の検出時刻を示す情報が含まれてもよい。これは送信時刻のタイムスタンプで代用可能である。
S107において、プロセッサ11は、通信インタフェース12を介して、他の子機10等から信号を受信したか否かを判定する。ここで、信号を受信した場合(S107;YES)、処理がS108に進む。信号を受信していない場合(S107;NO)、処理がS109に進む。
S108において、プロセッサ11は、S106で受信した信号から宛先IDを抽出し、宛先IDが自機のIDであれば受信処理を行い、宛先IDが自機のIDでなければ、信
号を再生して送信する処理(リピータ機能を用いた再送処理)を実行する。
図1に示すように、子機10が直列に配置されている場合、子機10Eから電波(信号)の届く範囲は隣接する子機10Dまでであるが、上記したリピータ機能によって、子機10Dが電波を送信することで、電波が子機10Cに届く。子機10C、子機10B、子機10Aが同様の動作を行うことで、電波が親機20に達し、親機20は、宛先IDが自機であるため、信号の受信処理(信号に含まれた情報を取得する処理)を実行する。このようなループ防止処理は一例であり、既存のあらゆる方法を適用し得る。
S109において、プロセッサ11は、利用者の操作等により子機10の電源遮断を示す電源オフが選択されているか否かを判定する。電源オフが選択されていると判定される場合(S109;YES)、処理が終了する。電源オフが選択されていないと判定される場合(S109;NO)、処理がS101に戻る。
《親機における処理》
図9は、親機20における処理を示すフローチャートである。図9に示すフローは、プロセッサ21により実行される(例えば、電源投入を契機に図9の処理は開始される)。
S201において、親機20のプロセッサ21は、通信インタフェース22Aを介して、子機10から自機宛の転倒位置信号を受信したか否かを判定する。すなわち、プロセッサ21は、受信された信号中の宛先IDが親機20のIDであり、対応パイロンの転倒を示す転倒情報、及び対応パイロン(子機10)の位置を示す位置情報を含むか否かを判定する。信号中の宛先IDが親機20のIDであり、転倒情報及び位置情報を含むと判定される場合(S201;YES)、転倒位置信号を受信したものとして処理がS202に進む。信号中の宛先IDが親機20のIDでないと判定される場合、転倒情報及び位置情報を含まないと判定される場合(S201;NO)、処理がS204に進む。
S202において、プロセッサ21は、受信した転倒位置信号に含まれた、送信元IDである子機10のID、転倒情報、位置情報を、記憶装置24の記憶領域に記憶されている子機状態テーブルT100に格納する。プロセッサ21は、受信した転倒情報信号に、パイロン40が転倒した日時を示す日時情報が含まれている場合、当該日時情報も他の情報と対応付けて、子機状態テーブルT100に格納してもよい。図10は、子機状態テーブルT100の例を示す図である。子機状態テーブルT100では、子機10を識別するIDと、位置情報と、転倒情報とが、対応付けられて格納されている。子機10の転倒情報が「1」であることは、当該子機10が取り付けられたパイロン40が転倒していることを示す。なお、S202及びテーブルT100はオプションであり、省略可能である。
S203において、プロセッサ21は、子機状態テーブルT100に記憶された情報を用いて、少なくとも位置情報を含む電子メールのデータを作成し、通信インタフェース22Bを介してインターネットへ送信する。電子メールのデータはインターネットに接続さされたメールサーバにて保管され、端末30は、メールサーバにアクセスして電子メールを取得(ダウンロード)し、ディスプレイに表示することができる。記憶装置24には、端末30がダウンロード可能な電子メールアドレスに宛てた電子メールのフォーマットが記憶されており、転倒情報の検出を契機にフォーマットを読み出し、フォーマットに位置情報のテキストを追加することで、電子メールを自動生成する。このとき、電子メールには、送信元ID(子機10のID)に対応する、子機10又は対応パイロンの識別情報を電子メールに含めてもよい。また、子機10から受信した転倒情報信号に日時情報が含まれている場合、プロセッサ21は、当該日時情報を他の情報とともに、出力してもよい。
また、プロセッサ21は、位置情報が示す位置を示す地図を表示する、インターネット
上の地図表示サイトのURL(リンク)を電子メールに含めてもよい。この場合、端末30のユーザが、電子メールに含まれたURLをクリックすることで、URLで特定される地図表示サイトの地図(位置情報が所定のマークやシンボルで示されている)が、端末30にインストールされたブラウザによってディスプレイに表示され、管理者は対応パイロンの転倒位置を把握することができる。また、プロセッサ21は、電子メール以外のメッセージフォーマットを用いて、少なくとも位置情報を端末30に送信してもよい。また、親機20(プロセッサ21)が少なくとも位置情報をインターネット上のサーバ(ウェブページ、SNS等)に記載し、端末30がサーバにアクセスし、位置情報が示されたウェブページをディスプレイに表示することで転倒したパイロン40の位置を管理者が把握できるようにしてもよい。
端末30は、電子メールを送受信するアプリケーション(メーラ)の実行によって、位置情報等を含む電子メールをメールサーバからダウンロード(受信)する。端末30は、メーラによって、電子メール中の位置情報等を、端末30のディスプレイ等に表示する。端末30の利用者(監視者等)は、ディスプレイに表示された位置情報を参照することで、転倒したパイロン40の位置を把握することができる。また、ディスプレイに、子機やパイロンの識別情報や日時情報が表示されるようにしてもよい。位置情報は、親機20から送信されたプッシュ通知により、端末30のディスプレイ31に表示されるようにしてもよい。
また、プロセッサ21は、ディスプレイ23を出力先として、パイロン40の転倒及びその位置を示す情報を親機20のユーザに報知するようにしてもよい。
S204において、プロセッサ21は、利用者の操作等により親機20の電源遮断を示す電源オフが選択されているか否かを判定する。電源オフが選択されていると判定される場合(S204;YES)、処理が終了する。電源オフが選択されていないと判定される場合(S204;NO)、処理がS201に戻る。
図11は、端末30のディスプレイ31の表示例を示す。図11の表示例では、ディスプレイ31の画面には、転倒したパイロン40の設置位置を含む地図が表示され、当該地図上に、位置情報(緯度及び経度)により特定される位置を示すマークまたはシンボル(図11では黒丸)が表示されている。また、マークまたはシンボルの近傍に、子機10又は対応パイロンの識別子(図11では文字“C”を例示)を表示してもよい。作業者等が当該表示を確認することにより、転倒したパイロン40の位置を容易に把握することができる。また、親機20のディスプレイ23にも、図11に示すような転倒位置を示す地図が表示されるようにしてもよい。
上記の実施形態において、子機10のIDの代わりに子機が取り付けられたパイロン40のIDが使用されてもよい。
上記の実施形態において、プロセッサ11は、検出された傾斜角度がパイロン40が転倒していると判定される閾値に至らないが、パイロン40の転倒のおそれがある角度(例えば、20度以上閾値以下)である場合に、パイロン40の転倒注意を示す情報、例えば「2」を記憶装置16に記憶してもよい。転倒注意を示す情報は、転倒情報と同様に、親機20に送信されて、端末30等において出力されてもよい。作業者等は、端末30のディスプレイ等に表示される転倒注意を示す情報を認識して、傾斜したパイロン40を転倒前に立て直すことができる。
(実施形態1の作用、効果)
転倒報知システム1の子機10は、対応パイロンの転倒を検出した場合に、転倒情報と
位置情報とを含む転倒位置信号を親機20に送信する。親機20は、転倒位置情報を受信した場合に、少なくとも位置情報を示す電子メールを生成し、端末30へ送信する。端末30のユーザ(パイロン40の管理者)は、電子メールを参照することで、パイロン40の転倒位置を把握し、適切な対応を図ることができる。
〔実施形態2〕
実施形態2に係る転倒報知システムについて説明する。実施形態2は、実施形態1と同様の構成を有する。ここでは、主として、上記の実施形態との相違点について説明し、共通点については説明を省略する。
実施形態2では、対応パイロンを適宜の位置に設置し、子機10の電源を投入した時に、対応パイロンの位置情報及び子機10のIDを予め親機20に送信する。対応パイロンの転倒が検出された場合には、転倒情報と子機10のIDを含む信号を送信し、位置情報を送信しないものとする。
図12は、実施形態2における子機10の動作の動作フローの例を示す。図12に示す処理は、S103A及びS106Aを含む点で、実施形態1における処理(図5)と異なる。これに対し、S101、S102〜S105、S107〜S109の処理は、実施形態1における処理(図5)と同じであるため説明を省略する。
S103Aにおいて、プロセッサ11は、記憶装置16に記憶された位置情報と、子機10のIDとを含む信号を、通信インタフェース12を介して送信する。信号は、親機20に受信される。親機20のプロセッサ21は、位置情報及び子機10のIDとを記憶装置24に記憶されたテーブルT200(図13)に格納する。テーブルT200は、子機10(対応パイロン)の位置及び状態を管理する。状態は正常または転倒である。
S106Aにおいて、プロセッサ11は、転倒を示す信号として、転倒情報と、子機10のIDを含む信号を、通信インタフェース12を介して送信する。実施形態2では、信号に位置情報が含まれない。このため、データの送信量を小さくすることができる。
図14は、実施形態2における親機20の動作の動作フローの例を示す。図14に示す処理は、プロセッサ21により実行される(例えば、親機20の電源投入を契機に図14の処理は開始される)。
S1201において、親機20のプロセッサ21は、通信インタフェース22Aを介して、子機10から位置情報を含む信号を受信すると(S1201;YES)、信号中の子機10のID及び位置情報を、記憶装置24に記憶されたテーブルT200(図13)に記憶する(S1202)。
S1203において、プロセッサ21は、通信インタフェース22Aを介して、転倒を示す信号を受信すると(S1203;YES)、プロセッサ21は、テーブルT200の、信号中の子機IDに対応するエントリの転倒を示す情報を、信号中の転倒情報に基づき更新する。また、プロセッサ21は、信号中の子機10のIDに対応する位置情報をテーブルT200から読み出す(S1204)。S1205、S1206の処理は、実施形態1と同じである。S1205の処理によって、転倒位置を示す情報が端末30に伝達される。
実施形態2によれば、実施形態1と同様に、パイロン40の転倒位置を報知することができる。さらに、実施形態2によれば、予め、子機10のID及び位置をテーブルT200に記憶(登録)することで、設置された対応パイロンの位置や個数を管理できる。この
ため、メールや地図に、設置済みのパイロン40の位置と、各パイロン40の状態(正常または転倒)を示すことができる。
〔実施形態3〕
実施形態3として、実施形態1に、子機10のバッテリ残量が閾値未満であることを示す情報を親機20に送信する構成を追加した例を示す。すなわち、実施形態3では、子機10のバッテリ17の容量低下を示す容量低下情報を、親機20に送信する。
図15は、実施形態3における子機10の動作の動作フローの例を示す。図15における、S101〜109の処理は、実施形態1(図5)と同じである。但し、S106とS107との間に、S2107〜S2110の処理が挿入されている。
S2107において、子機10のプロセッサ11は、回路17Aから得られるバッテリ電圧からバッテリ17の残量を検出する。プロセッサ11は、検出した現在のバッテリ17の残量を記憶装置16に格納する。
S2108において、プロセッサ11は、記憶装置16に格納されるバッテリ17の残量が閾値未満であるか否かを判定する。閾値は、例えば、満量を100%とした場合のバッテリ残量を示す。バッテリ残量が閾値未満であると判定される場合には(S2108;YES)、処理がS2109に進む。バッテリ残量が閾値未満でないと判定される場合(S2108;NO)、処理がS2111に進む。
S2109において、プロセッサ11は、記憶装置16に残量低下情報として、バッテリ17の残量が低下していることを意味する「1」を格納する。なお、残量低下情報の初期値は「0」であり、残量低下情報の「0」はバッテリ17の残量が低下していない(残量が十分ある)ことを意味する。
S2110において、プロセッサ11は、S2102で記憶装置16に格納したパイロン40の設置位置を示す位置情報を抽出する。プロセッサ11は、S2109で記憶装置16に格納したバッテリ17の残量低下情報、位置情報、送信元ID(送信元の子機10を示すID)、宛先ID(宛先の親機20を示すID)を含む信号を、通信インタフェース12から送信する。
親機20の動作は、実施形態1(図9)とほぼ同じである。但し、S203において、位置情報とともにバッテリ残量低下を示す情報がメール等により端末30に伝達され、端末30のユーザが、バッテリ残量の少ない子機10の位置を把握できる。
図16は、親機20のディスプレイ23または端末30のディスプレイにおける子機の状態の表示例を示す図である。図16の表示例では、子機10が配置される領域を含む地図が表示され、当該地図上に、複数の子機10C−10Eを示す印(黒丸、白三角、黒三角)が表示されている。地図上の各子機10の位置は、位置情報の緯度、経度に基づく位置である。また、各印の近傍には各子機10の識別子(C、D、E)がそれぞれ表示されている。子機10を示す印の形状、色は、子機10の状態に依存する。子機10を示す印の黒丸は、転倒しておりバッテリ17の残量が正常であることを示す。子機10を示す印の白三角は、転倒しておらずバッテリ17の残量が低下していることを示す。子機10を示す印の黒三角は、転倒しておりバッテリ17の残量が低下していることを示す。作業者等が当該表示を確認することにより、各子機10の位置、状態を容易に把握することができる。
実施形態3によれば、実施形態1と同様に、パイロン40の転倒位置を報知することが
できる。さらに、実施形態3によれば、子機10の位置情報、残量低下情報を確認することにより、各パイロン40の位置、バッテリ17の残量低下を容易に認識することができる。作業者等は、残量の低下した子機10のバッテリ17の交換を早期に行うことができる。
〔実施形態4〕
図17は、実施形態4に係る子機10の動作フローを示す。図17のS3107において、プロセッサ11は、記憶装置16に格納される転倒情報を抽出する。S3108において、プロセッサ11は、S3107で抽出された転倒情報がパイロン40の転倒を示す「1」である場合、パイロン40の転倒を示す第1点灯パターンで点灯するようにLED14を制御する。プロセッサ11から制御に基づき、LED14は第1パターンで点灯する。第1点灯パターンは、例えば、1秒点灯、1秒消灯の繰り返しである。また、プロセッサ11は、転倒情報が「0」である場合(転倒情報が記憶装置16にない場合も含む)、通常状態を示す第2点灯パターンで点灯するようにLED14を制御する。プロセッサ11から制御に基づき、LED14は、第2点灯パターンで点灯する。第2点灯パターンは、例えば、3秒点灯、3秒消灯の繰り返しである。各点灯パターンは、互いに異なる点灯パターンとする。工事現場等の作業者等は、子機10のLED14の点灯パターンにより、容易に、パイロン40の転倒を認識することができる。点灯パターンとして、発光する色の変化、発光する光の強度の変化等が含まれてもよい。
図17における、S101〜S106、S107〜S109は、図5と同じであるため説明を省略する。また、実施形態3のように、子機10がバッテリ17の残量低下を検出している場合、プロセッサ11は、記憶装置16から残量低下情報を抽出し、残量低下情報にも基づく点灯パターンで点灯するようにLED14を制御してもよい。工事現場等の作業者等は、子機10のLED14の点灯パターンにより、容易に、バッテリ17の残量低下も認識することができる。
実施形態4によれば、実施形態1と同様に、パイロン40の転倒位置を報知することができる。さらに、実施形態4によれば、子機10のLED14は、パイロン40の転倒やバッテリ17の残量低下に基づく所定の点灯パターンで点灯する。工事現場等の作業者等は、子機10のLED14の点灯パターンを確認することで、パイロン40の転倒、バッテリ17の残量低下等を容易に認識することができる。上記の実施形態、各変形例は、目的を逸脱しない範囲で適宜組み合わせることができる。
10: 子機
11: プロセッサ
110: 本体
110a: 上端部
110b: 下端部
120: フランジ
12: 通信インタフェース
13: センサ
15: 受信機
16: 記憶装置
17: バッテリ
17A: 回路
20: 親機
21: プロセッサ
22A: 通信インタフェース
22B: 通信インタフェース
23: ディスプレイ
24: 記憶装置
24: ディスプレイ
25: バッテリ
30: 端末
31:ディスプレイ
40: パイロン
41: ベース
42: 本体
43: 開口

Claims (13)

  1. 地面に並べて置かれる複数の柱状物のそれぞれに取り付けられる複数の子機と、前記複数の子機と無線通信する親機とを含む無線通信システムにおける子機であって、
    自機が取り付けられた柱状物である対応柱状物の転倒を示す転倒情報と、前記対応柱状物の位置を示す位置情報と、自機又は前記対応柱状物の識別子とを前記親機宛に送信する処理を実行する制御部を含む、
    子機。
  2. 前記制御部は、前記対応柱状物が設置位置に置かれた場合に、前記位置情報及び前記識別子を前記親機宛に送信する処理を行い、前記対応柱状物の転倒を示す信号を受けた場合に、前記転倒情報と、前記位置情報及び前記識別子のいずれか一方とを前記親機宛に送信する処理を行う
    請求項1に記載の子機。
  3. 前記制御部は、前記地面に置かれた前記対応柱状物の転倒を示す信号を受けた場合に、少なくとも前記転倒情報と、前記位置情報とを前記親機宛に送信する処理を行う
    請求項1に記載の子機。
  4. 前記制御部は、他の子機から受信される前記転倒情報、前記位置情報、及び、前記識別子を前記親機宛に転送する処理を実行する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の子機。
  5. 前記対応柱状物の転倒を検出し、前記対応柱状物の転倒を示す情報を出力するセンサを含む、
    請求項1から4のいずれか1項に記載の子機。
  6. 前記制御部は、前記対応柱状物の転倒を示す信号を受けた場合に、発光器を、前記転倒を示すパターンで発光させる、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の子機。
  7. 前記制御部は、前記子機に電力を供給するバッテリの残量が閾値を下回った場合に、残量低下を示す情報と、前記子機の識別情報と、前記子機の位置情報とを前記親機宛に送信する処理を行う
    請求項1から6のいずれか1項に記載の子機。
  8. 地面に並べて置かれる複数の柱状物のそれぞれに取り付けられる複数の子機と、前記複数の子機と無線通信する親機とを含む無線通信システムにおける親機であって、
    前記親機は、前記複数の子機のいずれか1つの子機が取り付けられた柱状物である対応柱状物の転倒を示す転倒情報が受信された場合に、前記対応柱状物の位置を示す位置情報を出力先に向けて出力する制御装置を含む、
    親機。
  9. 前記制御装置は、前記複数の子機の夫々から受信される、前記位置情報及び前記子機又は前記対応柱状物の識別子の組を記憶する処理と、前記転倒情報とともに受信される前記位置情報又は前記識別子に合致する前記位置情報及び前記識別子の組を前記出力先への出力のために抽出する、
    請求項8に記載の親機。
  10. 前記制御装置は、前記位置情報に加えて、前記転倒情報とともに受信される前記子機又
    は前記対応柱状物の識別子を前記出力先へ出力する処理を行う、
    請求項8に記載の親機。
  11. 前記制御装置は、前記子機に電力を供給するバッテリの残量が閾値を下回った場合に、前記子機から受信する、前記バッテリの残量低下を示す情報と、前記子機の識別情報と、前記子機の位置情報とのうち、少なくとも前記子機の位置情報を前記出力先へ出力する処理を行う、
    請求項8から10のいずれか1項に記載の親機。
  12. 地面に並べて置かれる複数の柱状物のそれぞれに取り付けられる複数の子機と、
    前記複数の子機と無線通信する親機とを含み、
    前記複数の子機の夫々は、
    自機が取り付けられた柱状物である対応柱状物の転倒を示す転倒情報と、前記対応柱状物の位置を示す位置情報と、自機又は前記対応柱状物の識別子とを前記親機へ送信する処理を実行する制御部とを含み、
    前記親機は、前記対応柱状物の転倒を示す転倒情報が受信された場合に、前記位置情報及び前記識別子のうちの前記位置情報を出力先に向けて出力する制御装置を含む、
    無線通信システム。
  13. 地面に並べて置かれる複数の柱状物のそれぞれに取り付けられる複数の子機と、前記複数の子機と無線通信する親機とを含む無線通信システムにおいて、
    前記複数の子機の夫々が、自機が取り付けられた柱状物である対応柱状物の転倒を示す転倒情報と、前記対応柱状物の位置を示す位置情報と、自機又は前記対応柱状物の識別子とを前記親機へ送信し、
    前記親機が、前記対応柱状物の転倒を示す転倒情報が受信された場合に、前記位置情報及び前記識別子のうちの前記位置情報を出力先に向けて出力する
    ことを実行する無線通信方法。
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