JP2021057778A - 撮像装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】被写体の変化に対する露出変化の応答性の低下を抑制することができる撮像装置を提供する。【解決手段】カメラ100は、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致しない場合、現在の最終測光値を直近の最終測光値と加重平均した値に基づいて露出値を決定する。また、カメラ100は、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致する場合、現在の最終測光値に基づいて露出値を決定する。【選択図】図4
Description
本発明は、撮像装置、その制御方法、及びプログラムに関する。
連続撮影を行って撮像した画像から主被写体を特定するための主被写体特定領域を検出及び追尾し、当該主被写体特定領域に対して自動的に焦点調節を行うデジタルカメラ等の撮像装置が知られている。撮像装置は、さらに、焦点調節の対象となった主被写体特定領域の周辺が適切な明るさで撮影されるように自動的に露出制御を行う(例えば、特許文献1参照)。このような撮像装置は、連続撮影時に主被写体の移動や撮影シーンの輝度の変化に対応するために、繰り返し撮像した画像に対して主被写体特定領域の検出、測光、露出制御、焦点検出、焦点調整を行う追尾AFモードを備えている。
追尾AFモードにおいて、追尾した主被写体特定領域が人の肌等の低コントラスト領域であった場合、当該主被写体特定領域に対する焦点検出精度が低下し、連続撮影において主被写体特定領域の焦点が検出されたフレームと検出されなかったフレームが混在する現象が発生する。このような場合、主被写体特定領域の焦点が検出されなかったフレームでは、撮像した画像において主被写体特定領域とは別の領域に対して焦点調節及び露出制御が行われることとなる。その結果、フレーム間で露出制御のばらつきが発生してしまう。
このような課題に対し、例えば、過去のフレームにおける撮影シーンの輝度変動と、最新フレームの測光値と、過去及び最新フレームの測光値の重み付けによって露出値が決定される(例えば、特許文献2参照)。これにより、撮影シーン全体の輝度が変動した場合でも、最新フレームの測光値の他に、過去フレームにおける測光値を用いて露出演算を行うため、露出制御を安定させることができる。
しかしながら、従来では、過去のフレームの測光値を常に参照するため、処理に時間を要してしまい、被写体の変化に対する露出変化の応答性が低下するという問題が生じる。
本発明の目的は、被写体の変化に対する露出変化の応答性の低下を抑制することができる撮像装置、その制御方法、及びプログラムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の撮像装置は、連続撮影を行って複数の画像を撮像する撮像装置であって、撮像した画像から主被写体が存在する領域である主被写体特定領域を検出する検出手段と、被写体の焦点を検出するための主焦点検出領域を設定する設定手段と、露出制御に用いられる露出値を決定する決定手段とを備え、前記決定手段は、前記露出値を決定する際に、最新の測光値に含まれる前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値が寄与する割合を、前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応するか否かに基づいて変更することを特徴とする。
本発明によれば、被写体の変化に対する露出変化の応答性の低下を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。なお、本実施の形態では、撮像装置としてのデジタル一眼レフカメラに本発明を適用した場合について説明するが、本発明はデジタル一眼レフカメラに限られず、追尾AFモードを備える装置に本発明を適用してもよい。なお、以下では、デジタル一眼レフカメラを、単に「カメラ」とする。
図1は、本発明の実施の形態に係る撮像装置としてのカメラ100の内部構造を概略的に示す側面図である。図1では、理解を容易にするために内部の構成が透過して示される。
図1において、カメラ100は、本体101及びレンズユニット102を備える。本体101の正面側(被写体側)には、交換式のレンズユニット102が着脱可能に装着される。レンズユニット102は、フォーカスレンズ103及び絞り104を備える。レンズユニット102は、本体101に対してマウント接点部105を介して電気的に接続される。レンズユニット102は、本体101に取り込む光量や焦点の位置を調節可能な構成である。なお、フォーカスレンズ103の位置は、撮影者が手動で調節することも可能である。
図2は、図1の本体101の構成を概略的に示すブロック図である。図1及び図2において、本体101は、システム制御部106、メインミラー107、ピント板108、サブミラー109、ペンタダハプリズム110、アイピース111、ファインダー視野枠112、測光センサー113、焦点検出センサー114、撮像センサー115、表示部116、シャッター117、画像記憶部201、及び操作部202を備える。
システム制御部106は、複数のタスクを並列処理可能なマルチコアCPU、RAM、及びROM等(不図示)を備える。システム制御部106は、本体101及びレンズユニット102の各部を制御する。メインミラー107は、ハーフミラーで構成される。メインミラー107は、ファインダー観察時に、撮影光路に進入してレンズユニット102を通過した被写体光束をピント板108に導く。また、メインミラー107は、撮影時に、撮影光路から退避した被写体光束を撮像センサー115に導く。サブミラー109は、メインミラー107を透過した被写体光束を反射させて焦点検出センサー114へ導く。
ペンタダハプリズム110は、ピント板108に結像した被写体光束を正立正像の被写体像に変換する。変換された被写体像は、測光センサー113に導かれ、光学ファインダー(不図示)及びアイピース111を通してユーザーに視認される。なお、被写体光束の周辺部は、ピント板108の近傍に配置されたファインダー視野枠112によって遮光され、撮像センサー115が撮像する領域のみがユーザーの視認範囲となる。
測光センサー113は、ファインダー視野枠112より少し内側の図3の測光領域301の光束を受光し、AE像信号を生成する。測光領域301は、横9個×縦7個に配列する複数の測光ブロック302で構成されている。AE像信号は、各測光ブロック302に含まれる画素の出力値に基づいて生成される。生成されたAE像信号は、システム制御部106へ送信される。システム制御部106は、受信したAE像信号から各測光ブロック302の測光値を算出する。システム制御部106は、各測光ブロック302の測光値に重み付けを行って最終測光値を算出し、最終測光値から露出値を算出する。システム制御部106は、算出した露出値に基づいて露出制御を行う。また、システム制御部106は、AE像信号を用いて主被写体の検出及び追尾を行う。
焦点検出センサー114は、焦点検出ラインセンサー(不図示)上に被写体光束の二次結像面を形成することで、19点の焦点検出点303(図3)に対応するAF像信号を生成する。生成されたAF像信号は、システム制御部106へ送信される。システム制御部106は、受信したAF像信号に基づいてフォーカスレンズ103の焦点状態を検出する。また、システム制御部106は、焦点状態の検出結果に基づいてフォーカスレンズ103の駆動を制御して焦点調節を行う。
撮像センサー115は、CCDセンサーやCMOSセンサー等で構成され、赤外カットフィルターやローパスフィルター等を含む。撮像センサー115は、撮影時にレンズユニット102の撮影光学系を通過して結像した被写体像を光電変換し、撮影画像を生成するための画像信号をシステム制御部106へ送信する。システム制御部106は、受信した画像信号から生成した撮影画像を図2の画像記憶部201へ保存すると共に、LCD等の表示部116に表示する。シャッター117は、非撮影時に撮像センサー115を遮光し、撮影時に開いて撮像センサー115へ被写体光束を導く。
操作部202は、不図示のレリーズボタン、スイッチ、ダイアル、接続機器等を介して行なわれるユーザー操作を検知し、操作内容に応じた信号をシステム制御部106へ送信する。例えば、レリーズボタンが半押し操作されると、レリーズスイッチSW1がオンしてAFやAE等の撮影準備動作が行われる。レリーズボタンが全押し操作されると、レリーズスイッチSW2がオンして撮影動作が行われる。
図4は、図1のシステム制御部106によって実行される追尾撮影処理の手順を示すフローチャートである。追尾撮影処理は、システム制御部106のCPUがシステム制御部106のROMに格納されたプログラムを実行することによって実現される。追尾撮影処理は、レリーズスイッチSW1がオンした際に実行される。追尾撮影処理は、連続撮影における静止画の1フレーム分の処理である。本実施の形態では、追尾撮影処理が複数回実行されることで連続撮影が実現される。
図4において、システム制御部106は、測光センサー113からAE像信号を受信し、また、焦点検出センサー114からAF像信号を受信する(ステップS401)。次いで、システム制御部106は、被写体追尾を行う(ステップS402)。具体的に、システム制御部106は、公知の色ヒストグラムマッチング方式により、AE像信号から主被写体を特定するための主被写体特定領域を検出する。本実施の形態では、システム制御部106は、AE像信号において、後述する基準色ヒストグラムと、最も一致度が高くなるヒストグラムを有する領域を検出することで、主被写体特定領域の検出を行う。具体的に、システム制御部106は、直近のステップS408において、図5のAE像信号501から主被写体特定領域502を抽出し、主被写体特定領域502に含まれる画素値に基づいて色相、彩度、明度の3つのヒストグラムを生成する。この3つのヒストグラムを、基準色ヒストグラム503とする。ただし、レリーズスイッチSW1がオンした後に初めてステップS402に進んだ場合には、まだステップS408による処理が行われていない。そのため、レリーズスイッチSW1がオンする前に、焦点の位置が最もカメラ側であった焦点検出点を選択し、AE像信号上で、その焦点検出点に対応する位置を中心とする所定の大きさの領域を、主被写体特定領域として抽出する。
ステップS402では、システム制御部106は、ステップS401にて受信したAE像信号504をラスタスキャンして抽出される複数の探索領域505に対し、色相、彩度、明度の3つの色ヒストグラム506を生成する。システム制御部106は、生成した色ヒストグラム506と予め生成された基準色ヒストグラム503とを比較する。システム制御部106は、比較した結果、最も一致度が高い領域507を、主被写体が存在する主被写体特定領域として検出する。
次いで、システム制御部106は、主焦点検出点(主焦点検出領域)を設定する(ステップS403)。ステップS403では、システム制御部106は、複数の焦点検出点の中から、ステップS402にて検出された主被写体特定領域507に最も近い図6の焦点検出点601を選択する。システム制御部106は、ステップS401にて取得したAF像信号を用いて焦点検出点601の焦点検出演算を行う。焦点検出演算の結果、焦点検出点601の焦点が検出され且つ検出された焦点の位置が直近の静止画フレームのために焦点調節された位置から想定される予測焦点位置を含む所定の範囲内である場合、システム制御部106は、焦点検出点601を主焦点検出点に設定する。一方、低コントラスト等に起因して焦点検出点601の焦点が検出されない場合、又は検出された焦点の位置が上記所定の範囲外である場合、システム制御部106は、焦点検出点601以外の残りの焦点検出点に対して焦点検出演算を行う。システム制御部106は、残りの焦点検出点のうち、焦点の位置が予測焦点位置に最も近い焦点検出点を主焦点検出点に設定する。すなわち、本実施の形態では、低コントラスト等に起因して焦点検出点601の焦点が検出されない場合、又は検出された焦点の位置が上記所定の範囲外である場合に、主被写体特定領域に最も近い焦点検出点以外の焦点検出点が主焦点検出点に設定される。なお、SW1オン開始直後等の主被写体の位置が不定の場合、システム制御部106は、全ての焦点検出点の焦点を検出した上で、全ての焦点検出点の中から焦点の位置が最もカメラ側の焦点検出点を主焦点検出点に設定する。
次いで、システム制御部106は、露出演算処理を実行する(ステップS404)。露出演算処理では、システム制御部106は、ステップS401にて取得したAE像信号を用いて、測光領域301を構成する各測光ブロック302の測光値を算出する。また、システム制御部106は、図7に示すように、主焦点検出点601に基づく測光エリアとして、主焦点検出点601に対応する位置を含む測光ブロック701を中心とする3×3の測光ブロック群で構成される主焦点領域702を設定する。そして、この主焦点領域702の測光値に重み付けを行い、所定のアルゴリズムに従って次の静止画フレームのための最終測光値を算出する。システム制御部106は、算出した最終測光値から露出値を決定し、露出値に適合した露出を得るための露出制御値を、例えば、予め記憶されたプログラム線図に従って設定する。露出制御値は、例えば、絞り104の絞り値、シャッター117のシャッター速度、撮像センサー115の撮像感度を含む。なお、ここでは測光エリアを、主焦点検出点601に対応する位置を含む測光ブロック701を中心とする3×3の測光ブロック群として説明をするが、これに限られるものではなく、主焦点検出点601の位置に基づいて設定される測光エリアであればよい。例えば、測光エリアを、3×3より多くの測光ブロックを含むようにしてもよいし、主焦点検出点601に対応する位置を含む測光ブロック701のみとしても良い。
次いで、システム制御部106は、ステップS403にて検出された主焦点検出点の焦点状態に基づいてフォーカスレンズ103の焦点位置を調節する(ステップS405)。次いで、システム制御部106は、レリーズスイッチSW2がオンであるか否かを判別する(ステップS406)。
ステップS406の判別の結果、レリーズスイッチSW2がオンでないとき、システム制御部106は、後述するステップS408の処理を行う。ステップS406の判別の結果、レリーズスイッチSW2がオンであるとき、システム制御部106は、静止画を撮影する(ステップS407)。ステップS407では、システム制御部106は、ステップS404にて算出した露出制御値が示す絞り値に基づいて絞り104を調節する。また、システム制御部106は、メインミラー107及びサブミラー109を上方に移動させてメインミラー107及びサブミラー109を光路上から退避させる。さらに、システム制御部106は、露出制御値が示すシャッター速度でシャッター117を動作させ、撮像センサー115を露光する。露光された撮像センサー115は、画像信号を生成し、当該画像信号をシステム制御部106へ送信する。システム制御部106は、撮像センサー115から受信した画像信号に基づいて画像データを生成し、上記画像データを画像記憶部201に保存すると共に表示部116に表示する。
次いで、システム制御部106は、追尾対象を設定する(ステップS408)。具体的に、システム制御部106は、ステップS401にて取得したAE像信号から画像における主被写体特定領域を抽出する。この主被写体特定領域は、例えば、ステップS403にて検出された主焦点検出点に対応する位置を中心とする、ステップS401にて取得したAE像信号上の所定の大きさの領域である。また、主被写体特定領域は、公知の方法で画像における顔領域又は物体領域を検出し、検出された全ての領域の中から所定の条件に最も近い領域を選択し、選択された領域を少なくとも含む領域としてもよい。システム制御部106は、抽出した主被写体特定領域の色相、彩度、明度の3つのヒストグラムを生成する。生成された3つのヒストグラムは、次以降におけるステップS402の処理にて基準色ヒストグラム503として使用される。
次いで、システム制御部106は、レリーズスイッチSW1及びSW2の何れかがオンであるか否かを判別する(ステップS409)。
ステップS409の判別の結果、レリーズスイッチSW1及びSW2の何れかがオンであるとき、システム制御部106は、ステップS401の処理に戻り、次の静止画フレームに関する処理を行う。ステップS409の判別の結果、レリーズスイッチSW1及びSW2の何れもオンでないとき、システム制御部106は、連続撮像動作を停止し、本処理を終了する。
次に、図8及び図9を参照して、主焦点検出点の選択動作及び露出制御動作について説明する。
図8は、図6に示すAE像信号の後に生成されたAE像信号から、ステップS402の処理にて主被写体特定領域801が検出された様子を示す図である。この図8におけるステップS403の処理では、主被写体特定領域801に対応する位置に最も近い焦点検出点802が主焦点検出点に設定されることが想定される。しかし、例えば、焦点検出点802が、図8に示すように、単色のスキーウェアを示す領域上にあると、焦点の検出に必要なコントラストが得られない。このため、ステップS403の処理では、焦点検出点802ではなく、例えば、焦点検出点802の左隣の焦点検出点803が主焦点検出点に設定される。その後、ステップS404の処理では、図9に示ように、主焦点検出点803に基づく測光エリアとして、主焦点検出点803に対応する位置を含む測光ブロック900を中心とする3×3の測光ブロック群で構成される主焦点領域901を設定する。そして、この主焦点領域901の測光値に重み付けを行って、最終測光値が算出される。このため、主焦点領域901には、直近に設定された主焦点領域702と比較して、その領域内に背景領域が多く含まれる。その結果、最終測光値が大きく変化して露出値が大幅に変化してしまう。このような、連続撮影中における露出値の大幅な変化は「キリムラ」と呼ばれる。
このようなキリムラの発生を抑制するために、本実施の形態では、ステップS404において、主被写体特定領域が主焦点検出点と対応するか否かが判別される。具体的に、ステップS402にて検出された主被写体特定領域に対応する第1の測光ブロックがステップS403にて選択された主焦点検出点に対応する第2の測光ブロックと一致するか否かが判別される。判別した結果に基づいて、システム制御部106は、露出値の決定方法を変える。例えば、システム制御部106は、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致しない場合、上述したキリムラが発生する可能性が高いので、最新の最終測光値をその直近の最終測光値と合成、より具体的には、加重平均した値に基づいて露出値を決定する。一方、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致する場合、上述したキリムラが発生する可能性が低いので、システム制御部106は、最新の最終測光値に基づいて露出値を決定する。つまり、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致するか否かに応じて、露出値を決定する際に、最新の最終測光値が寄与する割合を変更する。
これにより、過去の測光値を参照する頻度を抑えることができ、もって、被写体の変化に対する露出変化の応答性の低下を抑制することができる。また、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致しない場合、最新の最終測光値が直近の最終測光値と加重平均した値に基づいて露出値が決定される。これにより、キリムラが発生する可能性が高い状況下において、最新の最終測光値と直近の最終測光値とで平均化された測光値に基づいて露出制御の安定性を高めることができる。すなわち、本実施の形態では、連続撮影中における露出制御の安定性を維持しつつ、被写体の変化に対する露出変化の応答性の低下を抑制することができる。
以上、本発明について、上述した実施の形態を用いて説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。最新の測光値に含まれる主被写体領域の測光値及び主焦点領域の測光値の何れかに基づいて露出値が決定されても良い。なお、主被写体領域は、主被写体特定領域を含む測光ブロックを中心とする3×3の測光ブロック群で構成される領域である。ここでは主被写体領域を3×3の測光ブロック群として説明を行うが、主被写体特定領域の位置に基づいて設定される測光エリアであれば、これに限られるものではない。これにより、過去の測光値を参照する必要を無くすことができ、もって、連続撮影における露出制御の応答性の低下を抑制することができる。
例えば、直近の測光値からの変動量に基づいて、露出値を決定する際に最新の測光値に含まれる主被写体領域の測光値及び主焦点領域の測光値の何れを用いるかを決定する。
具体的には、ステップS404において、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致しない場合、システム制御部106は、主焦点領域の最終測光値を算出する。また、システム制御部106は、第1の判別処理を実行し、主焦点領域の最終測光値と直近の最終測光値との差が予め設定された所定値以上であるか否かを判別する。
第1の判別処理にて判別した結果、主焦点領域の最終測光値と直近の最終測光値との差が所定値未満である場合、システム制御部106は、主焦点領域の最終測光値に基づいて露出値を決定する。
第1の判別処理にて判別した結果、主焦点領域の最終測光値と直近の最終測光値との差が所定値以上である場合、システム制御部106は、主被写体領域の最終測光値を算出する。また、システム制御部106は、第2の判別処理を実行し、主被写体領域の最終測光値と直近の最終測光値との差が所定値以上であるか否かを判別する。
第2の判別処理にて判別した結果、主被写体領域の最終測光値と直近の最終測光値との差が所定値未満である場合、システム制御部106は、主被写体領域の最終測光値に基づいて露出値を決定する。
第2の判別処理にて判別した結果、主被写体領域の最終測光値と直近の最終測光値との差が所定値以上である場合、システム制御部106は、主焦点領域の最終測光値に基づいて露出値を決定する。なお、この場合、システム制御部106は、主被写体領域の最終測光値及び主焦点領域の最終測光値のうち、直近の最終測光値との差が小さい測光値に基づいて露出値を決定しても良い。
このように、直近の測光値からの変動量に基づいて、露出値を決定する際に最新の測光値に含まれる主被写体領域の測光値及び主焦点領域の測光値の何れを用いるかを決定する。こうすることで、キリムラの発生を抑制するために、最新の最終測光値に過去の最終測光値を合成する処理といった実行時間を要する処理を行う必要を無くすことができ、もって、露出制御の応答性の低下を抑制することができる。
また、上述した実施の形態では、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致しない場合、主被写体特定領域のデフォーカス値に基づいて、露出値を決定する際に最新の測光値に含まれる主被写体領域の測光値及び主焦点領域の測光値の何れを用いるかが決定されても良い。
例えば、ステップS404において、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致しない場合、システム制御部106は、主被写体特定領域がピンボケ状態であるか否かを判別する。具体的に、システム制御部106は、主焦点検出点のデフォーカス値と主被写体特定領域に最も近い焦点検出点のデフォーカス値との差が所定値以上であるか否かを判別する。主焦点検出点のデフォーカス値と主被写体特定領域に最も近い焦点検出点のデフォーカス値との差が所定値以上である場合、システム制御部106は、主被写体特定領域がピンボケ状態であると判別する。一方、主焦点検出点のデフォーカス値と主被写体特定領域に最も近い焦点検出点のデフォーカス値との差が所定値未満である場合、システム制御部106は、主被写体特定領域がピンボケ状態でないと判別する。
判別した結果、主被写体特定領域がピンボケ状態でない場合、システム制御部106は、主被写体領域の最終測光値に基づいて露出値を決定する。判別した結果、主被写体特定領域がピンボケ状態である場合、システム制御部106は、ピンボケ状態でない領域、具体的に、主焦点領域の最終測光値に基づいて露出値を決定する。このようにすることで、本実施の形態では、ピンボケ状態である主被写体領域の最終測光値に基づいて露出制御が行われて、撮影者にとって好ましくない画像が撮影されるのを防止することができる。
さらに、上述した実施の形態では、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致せず且つ主被写体特定領域が示す被写体が直近に検出された主被写体特定領域が示す被写体と同一人物である場合、主被写体領域の測光値に基づいて露出値が決定されても良い。
例えば、ステップS404において、第1の測光ブロックが第2の測光ブロックと一致しない場合、システム制御部106は、公知の顔認証手段で認証処理を行う。具体的に、システム制御部106は、ステップS402にて検出された主被写体特定領域に含まれる顔領域と、直近のステップS402にて検出された主被写体特定領域に含まれる顔領域とを認証して同一人物であるか否かを判別する。
判別した結果、同一人物でない場合、システム制御部106は、主焦点領域の最終測光値に基づいて露出値を決定する。判別した結果、同一人物である場合、システム制御部106は、主被写体領域の最終測光値に基づいて露出値を決定する。
このように処理することで、主被写体が同一人物であることが十分信頼できる場合には、主被写体特定領域が主焦点検出点と対応しなくても、連続撮影における露出制御の応答性の低下を抑制しつつ、適切な露出制御を実現することができる。
さらに、上述した実施の形態では、撮像センサー115とは別に測光センサー113と焦点検出センサー114を備えたカメラを例にあげて説明を行ったが、これに限られるものではない。撮像センサー115の出力信号から、主被写体特定領域の抽出と焦点検出演算を行う構成としてもよい。また、静止画の連続撮影の合間に、ライブビューとしての動画を撮影し、表示する構成としてもよい。
本発明は、上述の実施の形態の1以上の機能を実現するプログラムをネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、該システム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサがプログラムを読み出して実行する処理でも実現可能である。また、本発明は、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100 カメラ
106 システム制御部
106 システム制御部
Claims (8)
- 複数の画像を撮像する撮像装置であって、
撮像した画像から主被写体が存在する領域である主被写体特定領域を検出する検出手段と、
被写体の焦点を検出するための主焦点検出領域を設定する設定手段と、
露出制御に用いられる露出値を決定する決定手段とを備え、
前記決定手段は、前記露出値を決定する際に、最新の測光値に含まれる前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値が寄与する割合を、前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応するか否かに基づいて変更することを特徴とする撮像装置。 - 前記決定手段は、前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応する場合、前記最新の測光値に含まれる前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値に基づいて前記露出値を決定し、前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応しない場合、前記最新の測光値に含まれる前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値に、直近の測光値を合成した測光値に基づいて前記露出値を決定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記決定手段は、前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応する場合、前記最新の測光値に含まれる前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値に基づいて前記露出値を決定し、前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応しない場合、前記最新の測光値に含まれる前記検出された主被写体特定領域に基づく測光エリアの測光値及び前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値の何れかに基づいて前記露出値を決定することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
- 前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応しない場合、前記決定手段は、直近の測光値からの変動量に基づいて、前記露出値を決定する際に前記最新の測光値に含まれる前記検出された主被写体特定領域に基づく測光エリアの測光値及び前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値の何れを用いるかを決めることを特徴とする請求項3記載の撮像装置。
- 前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応しない場合、前記主被写体特定領域のデフォーカス値に基づいて、前記露出値を決定する際に前記最新の測光値に含まれる前記検出された主被写体特定領域に基づく測光エリアの測光値及び前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値の何れを用いるかを決めることを特徴とする請求項3又は4記載の撮像装置。
- 前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応せず且つ前記検出された主被写体特定領域が示す被写体が直近に検出された主被写体特定領域が示す被写体と同一人物である場合、前記決定手段は、前記最新の測光値に含まれる前記検出された主被写体特定領域に基づく測光エリアの測光値に基づいて前記露出値を決定することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の撮像装置。
- 複数の画像を撮像する撮像装置の制御方法であって、
撮像した画像から主被写体が存在する領域である主被写体特定領域を検出する検出ステップと、
被写体の焦点を検出するための主焦点検出領域を設定する設定ステップと、
露出制御に用いられる露出値を決定する決定ステップとを有し、
前記決定ステップは、前記露出値を決定する際に、最新の測光値に含まれる前記設定された主焦点検出領域に基づく測光エリアの測光値が寄与する割合を、前記検出された主被写体特定領域が前記設定された主焦点検出領域に対応するか否かに基づいて変更することを特徴とする撮像装置の制御方法。 - 請求項1乃至7の何れか1項に記載の撮像装置の各手段をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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JP2019179625A JP2021057778A (ja) | 2019-09-30 | 2019-09-30 | 撮像装置、その制御方法、及びプログラム |
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