JP2021057695A - 処理装置、処理システム、処理プログラムおよび処理方法 - Google Patents

処理装置、処理システム、処理プログラムおよび処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従来よりも少ないリソースでパケットロスを抑制することができる。【解決手段】処理装置としてのパケット送出装置2であって、第1のパケットを送信する前に設定された第1時間情報を有する遅延情報に基づいて、当該第1のパケットを遅延させて第2のパケットとして出力する、第1処理部としてのパケット送出タイミング制御部13と、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第2処理部としてのパケット送出部14とを有する。前記第1時間情報は、例えば、前記経路においてバーストエラーとなる第2時間情報よりも長い時間情報である。【選択図】図3

Description

本発明は、処理装置、処理システム、処理プログラムおよび処理方法に関する。
従来技術では、経路で発生する一時的なパケットロスの影響を回避するため、パケットを伝送する際に同一のパケットを複製し、これらの複製したパケットを複数の経路で送信する方法が一般的に用いられていた(例えば、特許文献1参照)。従来技術では、どちらか一方の経路でパケットロスが発生しても、もう一方の経路経由で送信したパケットを使用することができるので、経路で発生する一時的なパケットロスの影響を回避できる。
国際公開第2006/090789号
しかしながら、従来技術では、複数の経路を準備する必要があるという問題があった。また、従来技術では、一つの経路を用いてパケットを伝送する場合に比べて、多くのリソース(例えば、機器や伝送路)が必要になるという問題があった。
本発明は、前記課題に鑑みてなされたものであり、従来よりも少ないリソースでパケットロスを抑制することができる、処理装置、処理システム、処理プログラムおよび処理方法を提供するものである。
前記課題を解決するため、第1の本発明に係る処理装置は、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1時間情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、を有することを特徴とする。
また、第2の本発明に係る処理装置は、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1個数情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、を有することを特徴とする。
また、第3の本発明に係る処理装置は、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1データ量の情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、を有することを特徴とする。
また、第4の本発明に係る処理システムは、前記何れかの処理装置と、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する他の処理装置と、を備える処理システムであって、前記他の処理装置は、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理部と、前記第1のパケットを整列する第4処理部と、を有し、前記第4処理部は、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた遅延時間情報に対応した保有時間の間、前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、ことを特徴とする。
また、第5の本発明に係る処理装置は、前記第1〜3の本発明における何れかの処理装置である他の処理装置と、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理装置であって、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理部と、前記第1のパケットを整列する第4処理部と、を有し、前記第4処理部は、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、ことを特徴とする。
また、第6の本発明に係る処理プログラムは、処理装置のコンピュータを、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1時間情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部、として機能させる。
また、第7の本発明に係る処理プログラムは、処理装置のコンピュータを、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1個数情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部、として機能させる。
また、第8の本発明に係る処理プログラムは、処理装置のコンピュータを、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1データ量の情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部、として機能させる。
また、第9の本発明に係る処理プログラムは、前記第1〜3の本発明における何れか一項に記載の処理装置である他の処理装置と、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理装置のコンピュータを、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理部、前記第1のパケットを整列する第4処理部、として機能させ、前記第4処理部を、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する処理部として機能させる。
また、第10の本発明に係る処理方法は、処理装置における処理方法であって、前記処理装置は、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1時間情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、を有することを特徴とする。
また、第11の本発明に係る処理方法は、処理装置における処理方法であって、前記処理装置は、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1個数情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、を有することを特徴とする。
また、第12の本発明に係る処理方法は、処理装置における処理方法であって、前記処理装置は、第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1データ量の情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、を有することを特徴とする。
また、第13の本発明に係る処理方法は、前記第1〜3の本発明における何れかの処理装置である他の処理装置と、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理方法であって、前記処理装置は、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理ステップと、前記第1のパケットを整列する第4処理ステップと、を有し、前記第4処理ステップは、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、ことを特徴とする。
また、第14の本発明に係る処理方法は、前記第1〜3の本発明における何れかの処理装置である他の処理装置と、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理方法であって、前記処理装置は、前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理ステップと、前記第1のパケットを整列する第4処理ステップと、を有し、前記第4処理ステップは、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、ことを特徴とする。
本発明によれば、従来よりも少ないリソースでパケットロスを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係るデータ伝送システムの全体構成図である。 本発明の第1実施形態に係るデータ伝送システムで用いるパケットの構成例である。 本発明の第1実施形態に係るパケット送出装置によるパケットの送出処理を示したイメージ図である。 本発明の第2実施形態に係るデータ伝送システムの全体構成図である。 比較例に係るデータ伝送システムの全体構成図である。
以下、本発明を実施するための形態を、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、本実施形態では、本発明と直接的に関連しない構成や周知な構成については、説明を省略する場合がある。なお、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
≪第1実施形態に係るデータ伝送システムの構成≫
図1を参照して、第1実施形態に係るデータ伝送システム1について説明する。図1は、第1実施形態に係るデータ伝送システム1の全体構成図である。
データ伝送システム1は、データを伝送するシステムである。データ伝送システム1では、データを複数のパケットに分解して伝送(パケット通信)する。パケットは、分解した各データ本体(「ペイロード」と呼ばれる場合がある)に送信先などの制御情報を付加したものである。
データ伝送システム1は、有線、無線を問わずデータを伝送する様々な場面で用いることができ、例えば、電気通信事業者(移動体通信事業者を含む)が管理する通信網や個人が管理する家庭向けネットワークなどで実現可能である。また、データ伝送システム1は、伝送されるデータの種類(例えば、動画や音声)、通信プロトコル(例えば、RTP(Real-time Transport Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)、IP(Internet Protocol)パケット)、送信方法(例えば、ユニキャスト、マルチキャスト)、配信方式(例えば、ストリーミングやダウンロード)などを特に限定するものではない。以下において、データ伝送システム1では、一例として、時間軸に沿って連続するデータをRTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのうちいずれかのパケットによって配信することを想定する。なお、マルチキャストは、通信ネットワーク上で特定の複数の相手に同じデータ(パケット)を一斉に送信するものであり、送信側ではデータ(パケット)を一度送信するだけで、送信側の通信装置または経路途上の通信装置が、当該データ(パケット)を受信する受信側の通信装置が存在する経路にだけデータ(パケット)を複製して送り届けるものである。
データ伝送システム1において使用されるパケットは、受信側でデータの並びを正しく認識できるもの(つまり、送信側でのデータの並びを再現できるもの)であればよく、例えばデータの順番を示す情報がパケットに格納されるものであるのがよい。パケットは、サイズが予め決められた固定長のもの、サイズが予め決められていない可変長のものの何れであってもよい。
本実施形態では、パケットとして、RTPを用いてデータをパケット化したもの(RTPパケット)、RTPパケットをさらにUDP、IPを用いてパケット化したもの(例えば、IPパケット)を想定する。なお、ここで示したプロトコルはあくまで例示である。
データ伝送システム1で用いるパケットの構成例を図2に示す。図2に示すように、RTPパケットは、RTPヘッダと、RTPペイロードに含まれる分解されたデータ本体とを有する。RTPヘッダには、データの順番を示す情報(以下では、「パケット番号」と称す)や送信時刻を示す情報(以下では、「タイムスタンプ」と称す)などの情報が格納されている。また、UDPパケットは、UDPヘッダと、UDPペイロードに含まれるRTPパケットとを有する。また、IPパケットは、IPヘッダと、IPペイロードに含まれるUDPパケットとを有する。つまり、IPパケットは、UDPパケットにIPヘッダを付加したものであり、UDPパケットは、RTPパケットにUDPヘッダを付加したものである。なお、ここで説明したパケットの構成はあくまで例示であり、ここで説明したものにパケットの構成は限定されない。
図1に示すデータ伝送システム1は、パケット送出装置2と、パケット受信装置3とを備える。
パケット送出装置2とパケット受信装置3とは、ネットワークNWを介して通信可能であり、当該ネットワークNWにおける経路R(ルート)を介して通信可能である。
ネットワークNWの構成は特に限定されず、有線、無線の何れの通信方式であってもよい。ネットワークNWは、例えば、広域通信網(WAN:Wide Area Network)、構内通信網(LAN:Local Area Network)、パーソナルエリアネットワーク(PAN:Personal Area Network)などであってよく、また、これらの内の何れかが組み合わされたものであってもよい。
また、ネットワークNWは、上記の何れの通信方式を有する1つの通信装置(中継装置)または複数の通信装置(中継装置)から構成されていてもよい。
なお、ネットワークNWは、必ずしも通信網を構成するものでなくてもよく、パケット送出装置2とパケット受信装置3とを単純に結ぶ単一の通信回線(例えば、有線回線、光ファイバー回線、無線回線など)を含む意図である。
ここで、パケットに分解してデータを送信するので、ネットワークNWの一例は「パケット通信網(パケット通信)」であり、ネットワークNWで使用されるプロトコルは、RTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのいずれかのパケットである。
ここで、経路R(ルート)の一例は、パケット送出装置2からパケット受信装置3に送信されるデータが、ネットワークNWにおける1つの通信装置(または複数の通信装置)を通る道筋、またはパケット送出装置2からパケット受信装置3に直接通る道筋である。経路R(ルート)は、例えば既存の方法によって予め設定される。
またここで、パケット送出装置2は、他の呼称として、パケット送信装置2とも呼ばれる。
パケット送出装置2は、送出(送信)側に関わる「処理装置」の一例であり、「処理装置」の一例は、パケット送出装置2に限るものではない。
また、パケット受信装置3は、受け取る(受信)側に関わる「処理装置」の一例であり、「処理装置」の一例は、パケット受信装置3に限るものではない。
また、データ伝送システム1は、「処理システム」の一例であり、「処理システム」の一例は、データ伝送システム1に限るものではない。
パケット送出装置2は、パケットを送り出す側(送出側(送信側))の装置である。パケット送出装置2は、パケット受信装置3に対してパケットを送出する。パケット送出装置2は、自身がパケットを作成して送信する装置に限らず、他の装置が作成したパケットを受け取って(受信して)当該パケットを中継する機能を有する装置であり、中継(転送)する機能を有する装置であってもよい。前者の場合、パケット送出装置2は、例えばエンコーダ、コンテンツの配信サーバである。一方、後者の場合、パケット送出装置2は、例えば中継サーバやルータなどの中継装置、無線通信のアクセスポイントである。以下の記載では、パケット送出装置2がパケットを自身で作成する場合を想定して説明する。
図1に示すように、パケット送出装置2は、パケット生成部11と、パケット複製部12と、パケット送出タイミング制御部13と、パケット送出部14とを主に備える。パケット生成部11、パケット複製部12、パケット送出タイミング制御部13およびパケット送出部14は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や専用回路等により実現される。実行処理用のプログラムは、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体(例:CD−ROM)に記憶して提供することができる。また、そのプログラムを、インターネットなどのネットワークを通して提供することもできる。なお、自身でパケットを作成しない場合、パケット送出装置2は、パケット生成部11を除いた構成(パケット生成部11を有しない構成)になるか、パケット生成部11では受信したパケットに対してパケット番号を付与してパケットヘッダーに格納する構成となる。ここで、パケット送出タイミング制御部13、パケット送出部14は、他の呼称として、パケット送信タイミング制御部13、パケット送信部14とも呼ばれる。
パケット送出タイミング制御部13は、「第2処理部」の一例であり、「第2処理部」の一例は、パケット送出タイミング制御部13に限るものではない。
また、パケット送出部14は、「第1処理部」の一例であり、「第1処理部」の一例は、パケット送出部14に限るものではない。
パケット生成部11は、パケット複製部12に接続されている。パケット複製部12は、パケット生成部11の他にパケット送出タイミング制御部13およびパケット送出部14に接続されている。また、パケット送出タイミング制御部13は、パケット複製部12の他にパケット送出部14に接続されている。また、パケット送出部14は、ネットワークNWに接続されており、同じくネットワークNWに接続されるパケット受信装置3との間で通信可能である。なお、ここでの接続は、プログラム(機能)間のデータの受け渡しを含む意図である。
パケット生成部11は、パケット受信装置3に送出(送信)するパケットを生成する。パケット生成部11は、送出するパケットの順序を識別できるようにパケット番号を各々のパケットに付与してパケットヘッダ(例えば、RTPパケットヘッダ)に格納する機能を有している。付与するパケット番号は、例えば昇順である。パケット生成部11は、パケット番号の順序に従ってパケットをパケット複製部12に渡す。
ここで、当該パケットは、RTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのいずれかのパケットである。
パケット複製部12は、パケットヘッダまで含めたパケットを複製する機能を有している。複製されたパケットには、同じパケット番号がパケットヘッダに設定されている。パケット複製部12は、一方のパケットをパケット送出部14に渡し、他方のパケットをパケット送出タイミング制御部13に渡す。なお、パケット送出タイミング制御部13に渡されたパケットは、最終的にはパケット送出部14に渡される。
ここで、当該パケットは、RTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのいずれかのパケットである。
パケット送出タイミング制御部13は、パケット送出部14に送られる他方のパケットの到着を遅らせる機能を有している。パケット送出タイミング制御部13によるパケットを遅らせる方法は、特に限定されずに種々の方法を用いることができる。パケット送出タイミング制御部13は、例えば、バッファを備えており、バッファに一時的にパケットを格納することでパケット送出部14にパケットを渡すタイミングを遅らせる。
ここで、当該パケットは、RTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのいずれかのパケットである。
また、バッファに格納したパケットをパケット送出部14に渡すタイミングは、例えば(1)時間による制御、(2)パケット数による制御、(3)データ量による制御などによって決定される。
時間による制御の場合、例えば、パケット送出タイミング制御部13にはバッファでパケットを保有しておく時間(以下では、「指定保有時間S」と呼ぶ)が予め設定されている。そして、パケット送出タイミング制御部13は、パケットを受け取ってから指定保有時間Sが経過した場合に当該パケットをパケット送出部14に渡す。
なお、指定保有時間Sは、「第1時間情報」の一例であり、「第1時間情報」の一例は、指定保有時間Sに限るものではない。
パケット数による制御の場合、例えば、パケット送出タイミング制御部13にはバッファで保有するパケットの数(以下では、「指定保有数N」と呼ぶ)が予め設定されている。そして、パケット送出タイミング制御部13は、指定保有数Nを超えて新たなパケットが渡された場合に、保有する中で一番古いパケットをパケット送出部14に渡す。つまり、この場合、パケット送出タイミング制御部13は、FIFO(First In/First Out)の処理を実行する。
ここで、パケット生成部11で生成される各パケットの時間間隔(パケット複製部12で受け取られる(受信される)各パケットの時間間隔)が、一定(又はほぼ一定)である場合、パケット送出タイミング制御部13で受け取られる(受信される)各パケットの時間間隔は、一定(又はほぼ一定)となる。それゆえ、パケット送出タイミング制御部13のバッファにおける指定保有数Nと、パケットの時間間隔との積(「指定保有数N」×「パケットの時間間隔」)は、上述の(1)時間による制御における指定保有時間Sに該当する時間情報と同等となる。ただし、指定保有数Nによる制御は各パケットの時間間隔が一定(又はほぼ一定)でない場合でも動作可能である。なお、当該パケットは、RTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのいずれかのパケットである。
なお、指定保有数Nは、「第1個数情報」の一例であり、「第1個数情報」の一例は、指定保有数Nに限るものではない。
データ量による制御の場合、例えば、パケット送出タイミング制御部13にはバッファで保有することができるデータ量(以下では、「最大データ量V」と呼ぶ)が予め設定されている。そして、パケット送出タイミング制御部13は、新たなパケットを受け取った場合に、保有するパケットの総データ量が最大データ量Vを超えないように保有する中で到着順に従ってパケット(複数でも可能)をパケット送出部14に渡す。なお、この制御は、パケットのサイズが固定長では、上記制御(2)と実質的に同様な動作になる。
ここで、パケット生成部11で生成される所定時間当たりのパケット量(パケット複製部12で受け取られる(受信される)所定時間当たりのパケット量)が、一定(又はほぼ一定)である場合、パケット送出タイミング制御部13で受け取られる(受信される)所定時間当たりの時間間隔は、一定(又はほぼ一定)となる。それゆえ、パケット送出タイミング制御部13のバッファにおける最大データ量Vをパケットに変換したパケット量と、所定時間当たりのパケット量との商(「最大データ量Vをパケットに変換したパケット量」÷「所定時間当たりのパケット量」)は、上述の(1)時間による制御における指定保有時間Sに該当する時間情報と同等となる。ただし、最大データ量Vによる制御は所定時間当たりのパケット量が一定(又はほぼ一定)でない場合でも動作可能である。なお、当該パケットは、RTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのいずれかのパケットである。
なお、最大データ量Vは、「第1データ量の情報」の一例であり、「第1データ量の情報」の一例は、最大データ量Vに限るものではない。
パケット送出部14は、パケット複製部12から直接渡されたパケット(以下では、「通常パケット」と呼ぶ場合がある)と、パケット送出タイミング制御部13を経由して渡されたパケット(以下では、「遅延パケット」と呼ぶ場合がある)とをネットワークNWに送出(送信)する機能を有している。パケット送出部14は、例えば、通常パケットおよび遅延パケットを到着した順番でネットワークNWに送出する。そのため、遅延パケットについては、パケット送出タイミング制御部13でタイミング制御された分だけ通常パケットに対して遅れて送出される。以下では、通常パケットに対して遅延パケットが遅れて送出される時間差を「遅延時間T」と呼ぶ。
ここで、当該パケットは、RTPパケット、UDPパケット、およびIPパケットのいずれかのパケットである。
パケット送出部14は、通常パケットおよび遅延パケットを、ネットワークNWに対応した形式に変更する機能を有していてもよい。
パケット送出部14は、例えば通常パケットおよび遅延パケットをRTPパケットとして受け取った場合に、UDPヘッダやIPヘッダを追加して、IPパケットとしてネットワークNWに送出(送信)する。
パケット送出部14は、例えば通常パケットおよび遅延パケットをUDPパケットとして受け取った場合に、IPヘッダを追加して、IPパケットとしてネットワークNWに送出(送信)する。パケット送出部14は、例えば通常パケットおよび遅延パケットをIPパケットとして受け取った場合に、当該IPパケットとしてネットワークNWに送出(送信)する。
なお、パケット送出部14は、上述と同様の処理にて、通常パケットおよび遅延パケットを、ネットワークNWに対応した形式であるRTPパケット、UDPパケット、IPパケットのいずれかのパケットに変更した上で、送出(送信)してもよい。
このように、パケット送出装置2では、遅延パケットが通常パケットに対して遅延時間Tだけ遅れて送出される。なお、遅延時間Tは、バーストエラーの発生時間(つまり、パケット欠落の継続時間)よりも長い時間であることが好ましい。このようにすると、バーストエラーが発生した場合に、通常パケットおよび遅延パケットの何れかが一方が少なくとも欠落を免れ、生成したパケットが確実にパケット受信装置3に到達する。なお、バーストエラーの発生時間は、「第2時間情報」の一例であり、「第2時間情報」の一例は、バーストエラーの発生時間に限るものではない。
パケット受信装置3は、パケットを受け取る側(受信側)の装置である。パケット受信装置3は、パケット送出装置2から送出(送信)されたパケットを受信する。パケット受信装置3は、自身でパケットに含まれるデータの処理(例えば、動画の再生)を行う装置に限らず、受信したパケットを他の装置にさらに転送する装置であってもよい。前者の場合、パケット受信装置3は、例えばセットアップボックス(STB:Set Top Box)、テレビ受信装置である。一方、後者の場合、パケット受信装置3は、例えば中継サーバやルータなどの中継装置、無線通信のアクセスポイントである。
図1に示すように、パケット受信装置3は、パケット受信部21と、パケット整列部22とを主に備える。パケット受信部21およびパケット整列部22は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や専用回路等により実現される。実行処理用のプログラムは、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体(例:CD−ROM)に記憶して提供することができる。また、そのプログラムを、インターネットなどのネットワークを通して提供することもできる。
パケット受信部21は、「第3処理部」の一例であり、「第3処理部」の一例は、パケット受信部21に限るものではない。
また、パケット整列部22は、「第4処理部」の一例であり、「第4処理部」の一例は、パケット整列部22に限るものではない。
パケット受信部21は、ネットワークNWに接続されており、同じくネットワークNWに接続されるパケット送出装置2との間で通信可能である。また、パケット受信部21は、パケット整列部22に接続されている。なお、ここでの接続は、プログラム(機能)間のデータの受け渡しを含む意図である。
パケット受信部21は、パケット送出装置2によってネットワークNWに送出(送信)された通常パケットおよび遅延パケットを受信する(受け取る)機能を有している。
パケット受信部21は、ネットワークNWに対応した形式の通常パケットおよび遅延パケットを、パケット整列部22で処理可能な形式に変更する機能を有していてもよい。
ここで、パケット受信部21は、例えば通常パケットおよび遅延パケットをIPパケットとして受け取った場合に、IPヘッダやUDPヘッダを取り除いて、RTPパケットとしてパケット整列部22に渡す。
パケット受信部21は、例えば通常パケットおよび遅延パケットをUDPパケットとして受け取った場合に、UDPヘッダを取り除いて、RTPパケットとしてパケット整列部22に渡す。
なお、パケット受信部21は、例えば通常パケットおよび遅延パケットをRTPパケットとして受け取った場合に、当該RTPパケットをパケット整列部22に渡す。
パケット整列部22は、パケット受信部21で受信したパケットを整列する機能を有している。ネットワークNWでバーストエラーなどによるパケットの欠落がなければ、パケット整列部22には、通常パケット、遅延パケットの両方が入力される。パケット整列部22は、パケット受信部21で受信された通常パケットおよび遅延パケットのうちの一方を選択し、パケットヘッダに格納されたパケット番号を基にして順番通りにパケットを並べなおす。
また、パケット整列部22は、通常パケットおよび遅延パケットの一方又は双方を所定時間保有する機能を有している。パケット整列部22がパケットを保有する時間は、遅延時間Tを考慮した時間であり、一方のパケットの欠落を他方のパケットで補充できる時間であるのがよい。そして、パケット整列部22は、通常パケットおよび遅延パケットの一方に欠落が発生した場合に、保有している他方のパケットを用いて欠落を補充し、補充後のパケットを用いてパケットを順番通りに並べなおす。パケット整列部22は、例えば、リオーダバッファにより実現されるものでよい。
≪第1実施形態に係るデータ伝送システムの動作≫
図3を参照して(適宜、図1および図2を参照)、第1実施形態に係るデータ伝送システム1の動作について説明する。ここでは、パケットの送出処理と、パケットの受信処理との二つに分けて説明する。
<パケットの送出動作>
図3は、第1実施形態に係るパケット送出装置2によるパケットの送出処理(送信処理)を示したイメージ図である。
なお、図3は、遅延パケットに関わる動作の説明を分かり易くするため、パケットP、通常パケットPA、遅延パケットPBにおける各パケットを、例えばRTPパケットとして記載する。ここで、パケットP、通常パケットPA、遅延パケットPBにおける各パケットは、図1で説明されたように、UDPパケット、及びIPパケットのいずれかであってもよい。
最初に、パケット生成部11は、パケットヘッダにパケット番号を設定し、設定したパケット番号の順序に従ってパケットP(例えば、RTPパケット)をパケット複製部12に渡す。図3では、パケットPの内側にパケット番号を表記している。
パケット複製部12は、パケット生成部11で生成されたパケットPを番号順に複製する。そして、パケット複製部12は、一方のパケットPを通常パケットPAとしてパケット送出部14に渡し、他方のパケットPをパケット送出タイミング制御部13に渡す。パケット送出タイミング制御部13は、受け取ったパケットPを決められたルールに従って保有し、遅延パケットPBとしてパケット送出部14に渡す。
パケット送出部14は、パケット複製部12から通常パケットPAを受け取り、また、パケット送出タイミング制御部13から遅延パケットPBを受け取る。パケット送出部14は、通常パケットPAおよび遅延パケットPBを到着した順番でネットワークNWに送出(送信)する。そのため、遅延パケットPBは、パケット送出タイミング制御部13でタイミング制御された分だけ通常パケットPAに対して遅延時間T(図3では、おおよそ4パケット分)だけ遅れて送出される。これにより、図3ではパケット番号「4」の通常パケットPAの後にパケット番号「1」の遅延パケットPBがネットワークNWに送出されている。
なお、通常パケットPAは、「第1のパケット」の一例であり、「第1のパケット」の一例は、通常パケットPAに限るものではない。
また、遅延パケットPBは、「第2のパケット」の一例であり、「第2のパケット」の一例は、遅延パケットPBに限るものではない。
<パケットの受信動作>
パケット受信装置3では、パケット整列部22で遅延時間を考慮し、パケットPを所定時間だけ保有しながらパケット番号に従って同一のパケットPの破棄やパケットPの並び替えを行う。
図3は、経路Rの途中でパケット番号「2」,「3」の通常パケットPAが欠落し、パケット受信部21でこれらの通常パケットPAを受信できなかった場合を想定した一例の図面である。この場合、パケット受信装置3は、パケット番号「4」,「5」の通常パケットPAを受信後に、パケット送出装置2から遅延送出(遅延送信)されたパケット番号「2」,「3」の遅延パケットPBが到着する。パケット整列部22は、パケット番号「4」,「5」の通常パケットPAを所定時間だけ保有しているので、遅延送出されて後から到着したパケット番号「2」,「3」の遅延パケットPBを用いてパケットPの順序を並べなおせる。
以上のように、第1実施形態に係るデータ伝送システム1は、パケット送出装置2でパケットPを複製し、一方のパケットP(通常パケットPA)を送出(送信)し、送出タイミング(送信タイミング)を遅らせて他方のパケットP(遅延パケットPB)を送出(送信)する。そして、パケット受信装置3では、受信したパケットPを所定時間だけ保有しながらパケットの整列などを行う。そのため、経路Rでパケットの欠落が発生しても、異なるタイミングで送出(送信)した同一のパケットPを用いて補充できるので、全体としてのパケットPの欠落を回避できる。なお、なお、欠落したすべてのパケットPを補充できなくても、パケットロスの影響を抑制することが可能である。
[第2実施形態]
≪第2実施形態に係るデータ伝送システムの構成≫
図4を参照して、第2実施形態に係るデータ伝送システム101について説明する。図4は、第2実施形態に係るデータ伝送システム101の全体構成図である。第2実施形態に係るデータ伝送システム101は、パケット受信装置103の構成が第1実施形態と異なる。つまり、第1実施形態との差分は、パケット整列部122がパケット遅延検出部122aを備えている部分であり、その他の構成および動作については第1実施形態と同様である。以下では、第1実施形態との相違点について説明する。
パケット受信装置103は、パケット受信部21と、パケット整列部122とを主に備える。パケット受信部21およびパケット整列部122は、例えば、CPU(Central Processing Unit)によるプログラム実行処理や専用回路等により実現される。実行処理用のプログラムは、コンピュータによる読み取り可能な記録媒体(例:CD−ROM)に記憶して提供することができる。また、そのプログラムを、インターネットなどのネットワークを通して提供することもできる。
パケット整列部122は、パケット遅延検出部122aを有する。なお、パケット遅延検出部122aは、パケット整列部122内の機能とせずに、パケット整列部122とは別の構成としてもよい。なお、パケット整列部122の全体的な機能は、第1実施形態におけるパケット整列部22(図1参照)と同様である。
パケット遅延検出部122aは、パケットPの並べ替えのためにパケットPを保有すべき時間を検出する機能である。なお、パケット遅延検出部122aは、「第5処理部」の一例であり、「第5処理部」の一例は、パケット遅延検出部122aに限るものではない。
≪第2実施形態に係るデータ伝送システムの動作≫
図3および図4を参照して、第2実施形態に係るデータ伝送システム101の動作について説明する。パケットの送出処理(送信処理)については第1実施形態と同様なので説明を省略し、ここではパケットの受信処理について説明する。
<パケットの受信動作>
パケット送出装置2から送出(送信)されたパケットPをパケット受信装置103で受信すると、直接送出(直接送信)された通常パケットPAと遅延送出(遅延送信)された遅延パケットPBとが混在した状態となる。このとき、到着したパケット番号を観測すると、図3の例では4番目以降のパケットPのパケット番号が「4」→「1」→「5」→「2」→「6」→・・のようになっている。このことから、パケット番号が「4」,「5」,「6」のものが直接送出された通常パケットPAであり、パケット番号が「1」,「2」のものが遅延送出された遅延パケットPBであると判断できる。
また、遅延送出されたパケット番号「1」の遅延パケットPBが、直接送出されたパケット番号「4」,「5」の通常パケットPA間に受信されていることから、遅延時間Tは約3〜4パケット分であると分かる。ただし、パケットPの生成タイミングや経路Rの状況によっては、通常パケットPAと遅延パケットPBとを一定間隔かつ交互に必ずしも受信できない場合もある。そのため、パケット遅延検出部122aでは、複数のパケットPから遅延時間Tを算出し、また所定のマージンを付加した時間をパケット整列部122で並べ替えのためにパケットPを保有する時間として算出(決定)する。そして、パケット整列部122は、パケット遅延検出部122aで求めた保有時間でパケットPを保有し、パケット番号に従って同一のパケットPの破棄やパケットPの並び替えを行う。
以上説明した第2実施形態に係るデータ伝送システム101によっても、第1実施形態と略同等の効果を奏することができる。
また、第2実施形態に係るデータ伝送システム101によれば、パケット受信装置103がパケット遅延検出部122aを具備することにより、パケット整列部122でパケットの並べ替えのために保有する期間の最適化が可能となる。そのため、任意に指定した保有時間が不足して並べ替え効果が得られない問題や、予め指定した保有時間が長すぎて処理遅延が発生する問題を回避することが可能となる。
[比較例]
図5を参照して、比較例としての従来のデータ伝送システム901について説明する。図5は、比較例に係るデータ伝送システム901の全体構成図である。図1に示す第1実施形態に係るデータ伝送システム1との大きな差異は、パケット送出部914、経路R、パケット受信部921が複数あり、複製されたパケットを同時に複数の経路Rで伝送する点である。
パケット送出装置902では、パケット生成部911が伝送するパケットの順序を識別できるようにパケット番号を付与してパケットヘッダに格納する機能を有しており、順序に従ってパケットをパケット複製部912に渡す。パケット複製部912では、パケットヘッダまで含めたパケットを複製してパケット送出部914a,914bに渡す。従来技術では、複数のパケット送出部914a,914bがそれぞれ別の経路Ra,Rbにパケットを送出(送信)する。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲の趣旨を変えない範囲で実施することができる。実施形態の変形例を以下に例示する。
各実施形態では、バーストエラーによるパケットロスを想定し、遅延時間Tは、バーストエラーの発生時間(つまり、パケット欠落の継続時間)よりも長い時間であることが好ましいとしていた。しかしながら、本発明は、バーストエラー以外のパケットの欠落にも対応できる。その場合、遅延時間Tは、パケットロスの原因となる事象に応じて決定されるのがよい。
1,101 データ伝送システム
2 パケット送出装置
3,103 パケット受信装置
11 パケット生成部
12 パケット複製部
13 パケット送出タイミング制御部
14 パケット送出部
21 パケット受信部
22,122 パケット整列部
122a パケット遅延検出部
R 経路
P パケット
PA 通常パケット
PB 遅延パケット
T 遅延時間

Claims (19)

  1. 第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1時間情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、
    を有することを特徴とする、処理装置。
  2. 前記第1時間情報は、前記経路においてバーストエラーとなる第2時間情報よりも長い時間情報である、
    ことを特徴とする、請求項1に記載の処理装置。
  3. 前記処理装置は、配信サーバであって、
    前記第2処理部は、前記第1のパケット及び前記第2のパケットをマルチキャストによって送信する、
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の処理装置。
  4. 前記処理装置は、中継装置であって、
    前記第2処理部は、前記第1のパケット及び前記第2のパケットをマルチキャストによって送信し、
    前記第1のパケットは、マルチキャストにより他の装置から受信したパケットである、
    ことを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の処理装置。
  5. 第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1個数情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、
    を有することを特徴とする、処理装置。
  6. 第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1データ量の情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、
    を有することを特徴とする、処理装置。
  7. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の処理装置と、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する他の処理装置と、を備える処理システムであって、
    前記他の処理装置は、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理部と、
    前記第1のパケットを整列する第4処理部と、を有し、
    前記第4処理部は、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、
    ことを特徴とする、処理システム。
  8. 前記第4処理部は、過去に受信した前記第1のパケット及び前記第2のパケットから前記遅延情報を予測する第5処理部を有する、
    ことを特徴とする、請求項7に記載の処理システム。
  9. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の処理装置である他の処理装置と、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理装置であって、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理部と、
    前記第1のパケットを整列する第4処理部と、を有し、
    前記第4処理部は、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、
    ことを特徴とする、処理装置。
  10. 前記第4処理部は、過去に受信した前記第1のパケット及び前記第2のパケットから前記遅延情報を予測する第5処理部を有する、
    ことを特徴とする、請求項9に記載の処理装置。
  11. 処理装置のコンピュータを、
    第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1時間情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部、
    として機能させるための、処理プログラム。
  12. 処理装置のコンピュータを、
    第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1個数情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部、
    として機能させるための、処理プログラム。
  13. 処理装置のコンピュータを、
    第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1データ量の情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部、
    として機能させるための、処理プログラム。
  14. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の処理装置である他の処理装置と、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理装置のコンピュータを、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理部、
    前記第1のパケットを整列する第4処理部、として機能させ、
    前記第4処理部を、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する処理部として機能させる
    ことを特徴とする、処理プログラム。
  15. 処理装置における処理方法であって、
    前記処理装置は、
    第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1時間情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、
    を有することを特徴とする、処理方法。
  16. 処理装置における処理方法であって、
    前記処理装置は、
    第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1個数情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、
    を有することを特徴とする、処理方法。
  17. 処理装置における処理方法であって、
    前記処理装置は、
    第1のパケットおよび前記第1のパケットを遅延させた第2のパケットを、1つの経路を用いて送信する、第1処理部と、
    第1のパケットが前記第1処理部から送信される前に設定された第1データ量の情報を有する遅延情報に基づいて前記第1のパケットを遅延させ、
    遅延させた前記第1のパケットを前記第2のパケットとして前記第1処理部へ出力する、第2処理部と、
    を有することを特徴とする、処理方法。
  18. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の処理装置である他の処理装置と、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理方法であって、
    前記処理装置は、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理ステップと、
    前記第1のパケットを整列する第4処理ステップと、を有し、
    前記第4処理ステップは、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、
    ことを特徴とする、処理方法。
  19. 請求項1ないし請求項6の何れか一項に記載の処理装置である他の処理装置と、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを受信する処理装置と、を備える処理システムにおける処理方法であって、
    前記処理装置は、
    前記第1のパケット及び前記第2のパケットを、前記1つの経路を用いて受信する、第3処理ステップと、
    前記第1のパケットを整列する第4処理ステップと、を有し、
    前記第4処理ステップは、前記第1のパケットに対して前記第2のパケットを遅延させた前記遅延情報に基づいて前記第1のパケットを保持し、前記第1のパケットに欠落が発生した場合に前記第2のパケットを補充して前記第1のパケットを整列する、
    ことを特徴とする、処理方法。
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