JP2021057355A - 基板洗浄装置および超音波洗浄液供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板を破損するリスクを低減できる超音波洗浄液供給装置および基板洗浄装置を提供する。【解決手段】洗浄液に超音波を与えることによって超音波洗浄液を生成する振動部と、生成された前記超音波洗浄液を収容する筐体と、を備え、前記筐体における前記超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部は、導電性フッ素樹脂製である、超音波洗浄液供給装置が提供される。【選択図】図4
Description
本発明は、超音波洗浄液を用いて基板を洗浄する基板洗浄装置およびそのような基板洗浄装置に用いられ得る超音波洗浄液供給装置に関する。
超音波洗浄液を用いて基板を洗浄する基板洗浄装置が知られている(特許文献1)。
超音波洗浄液が帯電していると、洗浄時に基板を破損してしまうおそれがある。
本発明はこのような問題点に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、基板を破損するリスクを低減できる超音波洗浄液供給装置および基板洗浄装置を提供することである。
本発明の一態様によれば、洗浄液に超音波を与えることによって超音波洗浄液を生成する振動部と、生成された前記超音波洗浄液を収容する筐体と、を備え、前記筐体における前記超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部は、導電性フッ素樹脂製である、超音波洗浄液供給装置が提供される。
このような構成により、超音波洗浄液の帯電を抑えることができる。
このような構成により、超音波洗浄液の帯電を抑えることができる。
前記導電性フッ素樹脂は、カーボンナノチューブを含むフッ素樹脂であってもよい。
また、前記フッ素樹脂は、PTFE,PCTFEまたはPFAであってもよい。
また、前記フッ素樹脂は、PTFE,PCTFEまたはPFAであってもよい。
望ましくは、前記超音波洗浄液が噴射される部分の少なくとも一部は、前記導電性フッ素樹脂より放熱性が高い。
望ましくは、前記超音波洗浄液が噴射される部分の少なくとも一部は、サファイア製、石英製またはカーボンナノチューブを含むPTFE製である。
このような構成により、噴射される超音波洗浄液の温度を下げることができ、洗浄力が向上する。
望ましくは、前記超音波洗浄液が噴射される部分の少なくとも一部は、サファイア製、石英製またはカーボンナノチューブを含むPTFE製である。
このような構成により、噴射される超音波洗浄液の温度を下げることができ、洗浄力が向上する。
前記筐体の前記導電性フッ素樹脂製である部分には、バイアスが印加されてもよい。
また、本発明の別の態様によれば、基板を回転させる基板回転機構と、回転される前記基板に対して前記超音波洗浄液を供給する上記超音波洗浄液供給装置と、を備える基板洗浄装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、洗浄液に超音波を与えることによって超音波洗浄液を生成する振動部と、生成された前記超音波洗浄液を収容する筐体と、少なくとも一部が前記筐体内に収容された前記超音波洗浄液に浸かった状態の基板を回転させる基板回転機構と、を備え、前記筐体における前記超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部は、導電性フッ素樹脂製である、基板洗浄装置が提供される。
また、本発明の別の態様によれば、洗浄液に超音波を与えることによって超音波洗浄液を生成する工程と、超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部が導電性フッ素樹脂製とされた筐体内に収容された前記超音波洗浄液に基板を浸漬させる工程と、前記超音波洗浄液に浸かった状態の基板を回転させて洗浄液を流動させることで、前記基板を洗浄する工程と、を含むことを特徴とする基板洗浄方法が提供される。
基板を洗浄する際に、超音波洗浄液の帯電が抑制され、洗浄時に基板を破損するリスクを低減できる。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(第1の実施形態)
図1は、一実施形態に係る基板処理装置の概略上面図である。本基板処理装置は、直径300mmあるいは450mmの半導体ウエハ、フラットパネル、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)における磁性膜の製造工程において、種々の基板を処理するものである。また、基板の形状は円形に限られず、矩形形状(角形状)や、多角形形状のものであってもよい。
図1は、一実施形態に係る基板処理装置の概略上面図である。本基板処理装置は、直径300mmあるいは450mmの半導体ウエハ、フラットパネル、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)などのイメージセンサ、MRAM(Magnetoresistive Random Access Memory)における磁性膜の製造工程において、種々の基板を処理するものである。また、基板の形状は円形に限られず、矩形形状(角形状)や、多角形形状のものであってもよい。
基板処理装置は、略矩形状のハウジング1と、多数の基板をストックする基板カセットが載置されるロードポート2と、1または複数(図1に示す態様では4つ)の基板研磨装置3と、1または複数(図1に示す態様では2つ)の基板洗浄装置4と、基板乾燥装置5と、搬送機構6a〜6dと、制御部7とを備えている。
ロードポート2は、ハウジング1に隣接して配置されている。ロードポート2には、オープンカセット、SMIF(Standard Mechanical Interface)ポッド、又はFOUP(Front Opening Unified Pod)を搭載することができる。SMIFポッド、FOUPは、内部に基板カセットを収納し、隔壁で覆うことにより、外部空間とは独立した環境を保つことができる密閉容器である。基板としては、例えば半導体ウエハ等を挙げることができる。
基板を研磨する基板研磨装置3、研磨後の基板を洗浄する基板洗浄装置4、洗浄後の基板を乾燥させる基板乾燥装置5は、ハウジング1内に収容されている。基板研磨装置3は、基板処理装置の長手方向に沿って配列され、基板洗浄装置4および基板乾燥装置5も基板処理装置の長手方向に沿って配列されている。また、基板洗浄装置4および基板乾燥装置5は、それぞれ、図示しない略矩形状の筐体であって、シャッター機構により開閉自在とされ筐体部に設けられた開閉部から被処理対象の基板を出し入れするように構成されていてもよい。あるいは、変形実施例としては、基板洗浄装置4および基板乾燥装置5を一体化し、基板洗浄処理と基板乾燥処理とを連続的に1つのユニット内で行うようにしてもよい。
なお、更に別の変形実施例としては、基板研磨装置3に代えて、例えば、基板をめっき処理するめっき装置や、ベベル部を研磨するベベル研磨装置を採用してもよい。
なお、更に別の変形実施例としては、基板研磨装置3に代えて、例えば、基板をめっき処理するめっき装置や、ベベル部を研磨するベベル研磨装置を採用してもよい。
本実施形態では、基板洗浄装置4が、ペン型洗浄具を用いた接触洗浄と、超音波洗浄水を用いた非接触洗浄とを行う。詳細は後述するが、ペン型洗浄具を用いた接触洗浄とは、洗浄液の存在下で、鉛直方向に延びる円柱状のペンシル型洗浄具の下端接触面を基板に接触させ、洗浄具を自転させながら一方向に向けて移動させて、基板の表面をスクラブ洗浄するものである。
基板乾燥装置5は、水平に回転する基板に向けて、移動する噴射ノズルからIPA蒸気を噴出して基板を乾燥させ、さらに基板を高速で回転させて遠心力によって基板を乾燥させるスピン乾燥ユニットが使用され得る。
ロードポート2、ロードポート2側に位置する基板研磨装置3および基板乾燥装置5に囲まれた領域には、搬送機構6aが配置されている。また、基板研磨装置3ならびに基板洗浄装置4および基板乾燥装置5と平行に、搬送機構6bが配置されている。搬送機構6aは、研磨前の基板をロードポート2から受け取って搬送機構6bに受け渡したり、基板乾燥装置5から取り出された乾燥後の基板を搬送機構6bから受け取ったりする。
2つの基板洗浄装置4間に、これら基板洗浄装置4間で基板の受け渡しを行う搬送機構6cが配置され、基板洗浄装置4と基板乾燥装置5との間に、これら基板洗浄装置4と基板乾燥装置5間で基板の受け渡しを行う搬送機構6cが配置されている。
さらに、ハウジング1の内部には、基板処理装置の各機器の動きを制御する制御部7が配置されている。本実施形態では、ハウジング1の内部に制御部7が配置されている態様を用いて説明するが、これに限られることはなく、ハウジング1の外部に制御部7が配置されてもよい。
図2および図3は、それぞれ第1の実施形態に係る基板洗浄装置4の平面図および側面図である。基板洗浄装置4は、基板回転機構41と、ペン洗浄機構42と、超音波洗浄液供給装置43とを備え、これらがシャッタ44aを有する筐体44内に収納されている。また、基板洗浄装置4内の各部は図1の制御部7により制御される。
基板回転機構41は、チャック爪411と、回転駆動軸412とを有する。
チャック爪411は、洗浄対象である基板Wの外周端部(エッジ部分)を把持して基板Wを保持するように設けられた保持部材である。本実施形態では、チャック爪411が4つ設けられており、隣り合うチャック爪411同士の間には、基板Wを搬送するロボットハンド(不図示)の動きを阻害しない間隔が設けられている。チャック爪411は、基板Wの面を水平にして保持できるように、それぞれ回転駆動軸412に接続されている。本実施形態では、基板Wの表面WAが上向きとなるように、基板Wがチャック爪411に保持される。
チャック爪411は、洗浄対象である基板Wの外周端部(エッジ部分)を把持して基板Wを保持するように設けられた保持部材である。本実施形態では、チャック爪411が4つ設けられており、隣り合うチャック爪411同士の間には、基板Wを搬送するロボットハンド(不図示)の動きを阻害しない間隔が設けられている。チャック爪411は、基板Wの面を水平にして保持できるように、それぞれ回転駆動軸412に接続されている。本実施形態では、基板Wの表面WAが上向きとなるように、基板Wがチャック爪411に保持される。
回転駆動軸412は、基板Wの面に対して垂直に延びる軸線まわりに回転することができ、回転駆動軸412の軸線まわりの回転により基板Wを水平面内で回転させることができるように構成されている。回転駆動軸412の回転方向や回転数は制御部7が制御する。回転数は一定でもよいし、可変でもよい。
また、後述する洗浄液や超音波洗浄液が飛散するのを防止するために、基板回転機構41(より具体的には、そのチャック爪411)の外側にあって基板Wの周囲を覆い、回転駆動軸412と同期して回転する回転カップを設けてもよい。また、この回転カップは、図示しない洗浄ユニット上部のFFUからユニット内に供給されるダウンフローの気流が回転カップに設けられた孔を通過して下方に逃げるように構成されていてもよい。このように構成することで、洗浄液や超音波洗浄液が飛散するのをより確実に防止できる。
ペン洗浄機構42は、ペン型洗浄具421と、ペン型洗浄具421を支持するアーム422と、アーム422を移動させる移動機構423と、洗浄液ノズル424と、リンス液ノズル425と、クリーニング装置426とを有する。
ペン型洗浄具421は、例えば円柱状のPVA(例えばスポンジ)製洗浄具であり、チャック爪411に保持された基板Wの上方に、軸線が基板Wと垂直になるように配設されている。ペン型洗浄具421は、その下面が基板Wを洗浄し、その上面がアーム422に支持されている。
アーム422は平棒状の部材であり、典型的には長手方向が基板Wと平行になるように配設されている。アーム422は、一端でペン型洗浄具421をその軸線まわりに回転可能に支持しており、他端に移動機構423が接続されている。
移動機構423は、アーム422を鉛直上下に移動させるとともに、アーム422を水平面内で揺動させる。移動機構423によるアーム422の水平方向への揺動は、アーム422の上記他端を中心として、ペン型洗浄具421の軌跡が円弧を描く態様となっている。移動機構423は、矢印Aで示すように、基板Wの中心と基板Wの外側の退避位置との間でペン型洗浄具421を揺動させることができる。移動機構423は制御部7によって制御される。
洗浄液ノズル424は、ペン型洗浄具421で基板Wを洗浄する際に、薬液や純水などの洗浄液を供給する。リンス液ノズル425は純水などのリンス液を基板Wに供給する。洗浄液ノズル424およびリンス液ノズル425は、基板Wの表面WA用のもののみならず、裏面WB用のものを設けるのが望ましい。洗浄液やリンス液の供給タイミングや供給量などは、制御部7によって制御される。
クリーニング装置426は基板Wの配置位置より外側に配置され、移動機構423はペン型洗浄具421をクリーニング装置426上に移動させることができる。クリーニング装置426はペン型洗浄具421を洗浄する。
以上説明したペン洗浄機構42において、基板Wが回転した状態で、洗浄液ノズル424から洗浄液を基板W上に供給しつつ、ペン型洗浄具421の下面が基板Wの表面WAに接触してアーム422を揺動させることで、基板Wが物理的に接触洗浄される。
超音波洗浄液供給装置43は、基板Wを挟んで、ペン洗浄機構42とは反対側に配置される。そして、超音波洗浄液供給装置43は超音波が与えられた洗浄液(以下、超音波洗浄液ともいう)を用いて基板Wを非接触洗浄する。本実施形態は、超音波洗浄液供給装置43の構造に特徴があり、以下に詳しく説明する。
図4は、超音波洗浄液供給装置43の概略構成を模式的に示す図である。超音波洗浄液供給装置43は、超音波洗浄液生成装置70と、ノズル部71とを備えている。
超音波洗浄液生成装置70は筐体81および振動部82を有する。筐体81は下方が開口した空洞が内部にあり、その空洞は下方に向かって先細となっている。筐体81の一部には流路81aが形成されている。そして、筐体81の内部の空洞に振動部82が配置される。
筐体81の流路81aから(超音波が与えられる前の)洗浄液が筐体81内に供給される。洗浄液は、例えば純水であってもよいし薬液であってもよい。振動部82は洗浄液に超音波振動を与えることによって超音波洗浄液を生成する。超音波の振動数は、予め定めた固定の周波数であってもよいし、複数の周波数(例えば、900kHz程度の高周波と、430kHz程度の低周波)から選択できてもよい。生成された超音波洗浄水が筐体81内に収容される。
ノズル部71は筐体81における開口部分に接続され、基板Wに向かって超音波洗浄液を噴射する。
ここで、超音波洗浄液が帯電していると、洗浄時に基板Wを破損してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、筐体81における超音波洗浄液と接する面(接液部)の少なくとも一部(望ましくは全体)を導電性材料製とし、導電性を持たせる。導電性材料としては、導電性フッ素樹脂製、例えば薬液耐性が高いPTFE(Poly Tetra Fluoro Ethylene),PCTFE(Poly Chloro Tri Furuoro Ethylene),PFA(Per Fluoroalkoxy Alkane)などのフッ素樹脂にカーボンナノチューブ練り込んだものが好適である。筐体81における超音波洗浄液と接する面の、導電性材料製とした部位は、接地されている。図4および図5においては、例として筐体81の全体が導電性材料で構成された場合に、ケーブルを介して接地されていることを模式的に示す。
なお、導電性材料のカーボンナノチューブの含有率を抑えつつ十分な導電性を持たせるためには、カーボンナノチューブの繊維の長さを30μm以上とすることが望ましい。
これにより、超音波洗浄液の帯電を抑制でき、洗浄時に基板Wを破損するリスクを低減できる。また、カーボンナノチューブを含むフッ素樹脂で筐体81を形成することで、その強度も向上する。さらに、洗浄時には、接地を解除して、導電性の部分にバイアスを印加することもできる。これにより、既に帯電している基板Wの表面に対して帯電した超音波洗浄液を意図的に供給でき、基板W表面の帯電がキャンセルされる。例えば、基板Wが負に帯電する傾向にある場合、導電性の部分を接地するか正電荷を印加してもよい。
本実施形態では、特に超音波洗浄液が噴射されるノズル部71における超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部(望ましくは全体)は、熱伝導率が高い材料製、具体的には筐体81における導電性の部分と同等以上の熱伝導性を有する材料製とするのがよい。より具体的には、サファイアや石英を適用できる。また、カーボンナノチューブを含むPTFEは熱伝導性が高いので、筐体81およびノズル部71の両方にカーボンナノチューブを含むPTFEを適用してもよい。サファイアやPTFEは薬液耐性の点で優れており、石英は超音波振動を減衰させにくい点で優れている。
カーボンナノチューブを含まないPTFEのような熱伝導率の低い材料でノズル部71を形成すると、超音波のエネルギーがノズル部71に吸収されて熱に変わり、ノズル部71で蓄熱する場合がある。ノズル部71で蓄熱が起こると、初期に洗浄した基板と、多数の基板を洗浄した後に洗浄した基板とで超音波洗浄液の温度が変わり、処理が不安定になる可能性がある。また、高温の超音波洗浄液を用いる場合にも、超音波洗浄液の熱がノズル部71に移動してノズル部71に蓄熱すると、同様に超音波洗浄液の温度が変化し、処理が不安定になる。これに対し、ノズル部71の放熱性を高めることで、このような問題を低減できる。また、ノズル部71をカーボンナノチューブを含むPTFEで形成することで、ノズル部の強度を高め、熱による変形を防ぐことも可能になる。
これにより、基板Wに噴射される超音波洗浄液の温度を下げることができ、洗浄力の低下を抑制できる。
図5は、図4の変形例である超音波洗浄液供給装置43’の概略構成を模式的に示す図である。この超音波洗浄液供給装置43’の筐体81は、下方が開口した空洞が内部にあり、筐体81の底面81bに開口81cが設けられている。そして、この開口81cから基板Wに向かって超音波洗浄液が噴射される。この超音波洗浄液供給装置43’の筐体81のうち、超音波洗浄液が噴射される開口81cに近い部分、より具体的には底面81bの上面および開口81cの側面の少なくとも一部(望ましくは全体)を放熱性が高い材料製とし、他の面を導電性材料製とするのがよい。その他は図4と同様である。
このように、第1の実施形態では、超音波洗浄液供給装置43(43’)の筐体81の内面を導電性とする。そのため、超音波洗浄液の帯電を抑制でき、洗浄時に基板Wを破損するリスクを低減できる。また、超音波洗浄液が噴射される部分の内面の放熱性を高くする。そのため、基板Wに供給される超音波洗浄液の温度を下げることができ、洗浄力の低下を抑制できる。
なお、基板洗浄装置4の態様は図2および図3に示したものに限られない。例えば、ペン型洗浄具421ではなくロール型洗浄具で洗浄するものであってもよい。また、洗浄具を用いることなく超音波洗浄液で洗浄するのみであってもよい。さらに、チャック爪411で基板Wを保持して回転させるのではなく、基板Wを下方からステージ上に支持してステージを回転させてもよいし、基板Wの外周端部をローラーで保持して回転させてもよい。
また、超音波洗浄液供給装置43は、筐体81の外部に配置された振動部82によって生成された超音波洗浄液が筐体81内に導かれる構成であってもかまわない。
(第2の実施形態)
上述した第1の実施形態における基板洗浄装置4は、回転する基板Wに対して超音波洗浄液を供給するものであった。これに対し、次に説明する第2の実施形態は、超音波洗浄液に基板Wを浸して洗浄するものである。
上述した第1の実施形態における基板洗浄装置4は、回転する基板Wに対して超音波洗浄液を供給するものであった。これに対し、次に説明する第2の実施形態は、超音波洗浄液に基板Wを浸して洗浄するものである。
図6Aは、第2の実施形態に係る基板洗浄装置4’の概略構成を模式的に示す図である。また、図6Bは、図6Aを側面(矢印方向)から見た図である。以下、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
基板洗浄装置4’は、超音波洗浄液生成装置70と、基板回転機構49とを備えている。
超音波洗浄液生成装置70は筐体81および振動部82(図6Bでは省略)を有する。筐体81は、底面および側面を有するが上方は開放されており、底面上に振動部82が配置される。振動部82は筐体81内に供給された洗浄液に振動を与えることによって超音波洗浄液を生成する。筐体81の接液部の少なくとも一部は、第1の実施形態と同様に導電性である。
超音波洗浄液生成装置70は筐体81および振動部82(図6Bでは省略)を有する。筐体81は、底面および側面を有するが上方は開放されており、底面上に振動部82が配置される。振動部82は筐体81内に供給された洗浄液に振動を与えることによって超音波洗浄液を生成する。筐体81の接液部の少なくとも一部は、第1の実施形態と同様に導電性である。
基板回転機構49は支持部材によって支持されており、少なくとも一部が筐体81内に収容された超音波洗浄液に浸かった状態の洗浄対象の基板Wを保持して回転させる。より具体的には、基板回転機構41は、筐体81の内部に設けられており、基板Wのエッジを支持して基板Wを周方向に駆動する。これにより、基板Wは縦方向に保持され、鉛直面内で回転する。なお、本実施形態では基板Wを縦方向に保持する例を示したが、横方向あるいは斜め方向に保持してもよい。また、本実施形態では基板を1枚保持する例を示したが、筐体81内に複数の基板を収容するようにしてもよい。
筐体81内への洗浄液の供給や基板Wの回転によって洗浄液が筐体81内で流動する。すると、洗浄液と筐体81の内壁との摩擦により筐体81の内壁表面が帯電することがある。しかしながら、本実施形態では、筐体81が導電性であるため電荷を逃がすことができ、結果的に、洗浄液を含む筐体81の内部の帯電を防止し、基板Wの帯電を防止することができ、基板Wの破損リスクを低減できる。
上述した実施形態は、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者が本発明を実施できることを目的として記載されたものである。上記実施形態の種々の変形例は、当業者であれば当然になしうることであり、本発明の技術的思想は他の実施形態にも適用しうることである。したがって、本発明は、記載された実施形態に限定されることはなく、特許請求の範囲によって定義される技術的思想に従った最も広い範囲とすべきである。
4 基板洗浄装置
41,49 基板回転機構
42 ペン洗浄機構
43,43’ 超音波洗浄液供給装置
70 超音波洗浄液生成装置
71 ノズル部
81 筐体
81a 流路
81b 底面
81c 開口
82 振動部
41,49 基板回転機構
42 ペン洗浄機構
43,43’ 超音波洗浄液供給装置
70 超音波洗浄液生成装置
71 ノズル部
81 筐体
81a 流路
81b 底面
81c 開口
82 振動部
Claims (9)
- 洗浄液に超音波を与えることによって超音波洗浄液を生成する振動部と、
生成された前記超音波洗浄液を収容する筐体と、を備え、
前記筐体における前記超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部は、導電性フッ素樹脂製である、超音波洗浄液供給装置。 - 前記導電性フッ素樹脂は、カーボンナノチューブを含むフッ素樹脂である、請求項1に記載の超音波洗浄液供給装置。
- 前記フッ素樹脂は、PTFE,PCTFEまたはPFAである、請求項2に記載の超音波洗浄液供給装置。
- 前記超音波洗浄液が噴射される部分の少なくとも一部は、前記導電性フッ素樹脂より放熱性が高い、請求項1乃至3のいずれかに記載の超音波洗浄液供給装置。
- 前記超音波洗浄液が噴射される部分の少なくとも一部は、サファイア製、石英製またはカーボンナノチューブを含むPTFE製である、請求項1乃至4のいずれかに記載の超音波洗浄液供給装置。
- 前記筐体の前記導電性フッ素樹脂製である部分には、バイアスが印加される、請求項1乃至5のいずれかに記載の超音波洗浄液供給装置。
- 基板を回転させる基板回転機構と、
回転される前記基板に対して前記超音波洗浄液を供給する請求項1乃至6のいずれかに記載の超音波洗浄液供給装置と、を備える基板洗浄装置。 - 洗浄液に超音波を与えることによって超音波洗浄液を生成する振動部と、
生成された前記超音波洗浄液を収容する筐体と、
少なくとも一部が前記筐体内に収容された前記超音波洗浄液に浸かった状態の基板を回転させる基板回転機構と、を備え、
前記筐体における前記超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部は、導電性フッ素樹脂製である、基板洗浄装置。 - 洗浄液に超音波を与えることによって超音波洗浄液を生成する工程と、
超音波洗浄液と接する面の少なくとも一部が導電性フッ素樹脂製とされた筐体内に収容された前記超音波洗浄液に基板を浸漬させる工程と、
前記超音波洗浄液に浸かった状態の基板を回転させて洗浄液を流動させることで、前記基板を洗浄する工程と、を含むことを特徴とする基板洗浄方法。
Priority Applications (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018014526A JP2021057355A (ja) | 2018-01-31 | 2018-01-31 | 基板洗浄装置および超音波洗浄液供給装置 |
PCT/JP2018/041115 WO2019150683A1 (ja) | 2018-01-31 | 2018-11-06 | 基板洗浄装置、基板処理装置、超音波洗浄液供給装置および記録媒体 |
TW107147588A TW201934212A (zh) | 2018-01-31 | 2018-12-28 | 基板洗淨裝置、基板處理裝置、超音波洗淨液供給裝置及記錄媒介 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018014526A JP2021057355A (ja) | 2018-01-31 | 2018-01-31 | 基板洗浄装置および超音波洗浄液供給装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2021057355A true JP2021057355A (ja) | 2021-04-08 |
Family
ID=75271108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018014526A Pending JP2021057355A (ja) | 2018-01-31 | 2018-01-31 | 基板洗浄装置および超音波洗浄液供給装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2021057355A (ja) |
-
2018
- 2018-01-31 JP JP2018014526A patent/JP2021057355A/ja active Pending
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