JP2021056463A - 用紙搬送装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送中の用紙の斜行量及び回転量の少なくとも一方を短時間で算出すること。【解決手段】実施形態係る用紙搬送装置は、搬送路の搬送方向である第1の方向に関する基準位置において、第1の方向と直交する第2の方向に沿って、搬送路で搬送される用紙の第2の方向の長さよりも狭い間隔で配列され、それぞれが用紙の第1の方向に関する先端を検知する複数の第1のセンサと、複数の第1のセンサに対して第1の方向の上流側において、搬送路で搬送される用紙の第1の方向の長さよりも基準位置から短い距離に配置され、用紙の第2の方向に関する端部の位置を検出する第2のセンサと、複数の第1のセンサのそれぞれが検知したタイミングの時間差と用紙の第2の方向に関する端部の位置とを用いて、搬送路で搬送される用紙の斜行量及び回転量の少なくとも一方を算出する演算部と、を具備する。【選択図】図3

Description

本発明は、用紙搬送装置及び画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置は、用紙搬送装置を具備している。用紙搬送装置は、トナー画像を用紙へ転写する位置である転写位置へ搬送するために、所定の搬送路に沿って用紙を搬送する。この様な用紙搬送装置及び画像形成装置では、用紙の搬送中に用紙の斜行(搬送方向と直交する方向へ移動しながら搬送されること。「スキュー」とも言う。)や回転が生じることがある。また、給紙装置からの給紙タイミング等のバラつき等により、トナー画像が転写位置へ到達するタイミングと用紙が転写位置へ到達するタイミングとがずれてしまう場合もある。この斜行、回転、タイミングのずれがある状態で用紙が画像転写部に送り込まれると、用紙に対して転写画像が傾く、余白の広さがずれるといった、画像品質の低下が発生することになる。
上記回転と斜行の問題に対して、画像の位置や角度を読み取った結果を用いて、画像転写部に用紙を送り込む前に用紙の角度を補正したり、搬送方向と直交する方向に用紙を平行移動して位置合わせする機構が提案されている。また、用紙とトナー像の相対的なタイミングのずれの問題に対しては、転写タイミング制御機構が提案されている。この転写タイミング制御機構は、搬送路上の前記用紙姿勢制御機構の搬送方向下流に設置した用紙通過センサを用いてセンサ設置地点における用紙先端到達タイミングを計測し、その計測結果をもとに、用紙姿勢の補正後〜用紙の転写部突入までの期間で、用紙とトナー像が転写部分に到達する相対的なタイミングを合わせるために用紙搬送量を制御する機構である。
転写タイミング制御機構で採用していたセンシング方式では、用紙通過センサのみで用紙先端を検知しており、姿勢制御後に回転と斜行が発生していた場合は回転と斜行の影響で用紙先端位置の計測誤差が出てしまう。なお、用紙通過センサを2つ用いることで回転量については補正可能であるが斜行の影響は消せない。また、特許文献1に開示される回転と斜行の両方が計測できる方式は、角度検出後に、センサをアクチュエータで駆動して、用紙のサイドエッジを検出することで用紙の搬送方向と直交する方向の位置を算出してから斜行量を演算している。このため、生産性の高い画像形成装置の転写タイミング機構に採用することは困難である。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、生産性の高い装置に採用可能であり、搬送中の用紙の斜行量及び回転量の少なくとも一方を従来に比して短時間で算出することができる用紙搬送装置及び画像形成装置を提供することを目的としている。
上述した課題を解決し、目的と達成するために、本発明の実施形態に係る用紙搬送装置は、用紙を搬送する搬送路と、前記搬送路の搬送方向である第1の方向に関する基準位置において、前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って、前記搬送路で搬送される用紙の第2の方向の長さよりも狭い間隔で配列され、それぞれが前記搬送路で搬送される用紙の前記第1の方向に関する先端を検知する複数の第1のセンサと、複数の前記第1のセンサに対して前記第1の方向の上流側において、前記搬送路で搬送される用紙の第1の方向の長さよりも前記基準位置から短い距離に配置され、前記搬送路で搬送される用紙の前記第2の方向に関する端部の位置を検出する第2のセンサと、複数の前記第1のセンサのそれぞれが検知したタイミングの時間差と用紙の前記第2の方向に関する前記端部の位置とを用いて、前記搬送路で搬送される用紙の斜行量及び回転量の少なくとも一方を算出する演算部と、を具備する。
本発明によれば、生産性の高い装置に採用可能であり、搬送中の用紙の斜行量及び回転量の少なくとも一方を従来に比して短時間で算出することができる用紙搬送装置及び画像形成装置を提供することができる。
図1は、実施形態に係る画像形成装置の構成を示したブロック図である。 図2は、実施形態に係る用紙搬送装置の構成を示したブロック図である。 図3は、搬送路における、第1の用紙搬送センサと第2の用紙搬送センサとの位置関係を説明するための図である。 図4は、搬送路において用紙が回転も斜行もしていない搬送形態を例示した図である。 図5は、図4の搬送形態によって搬送された用紙を、第1の用紙搬送センサ及び第2の用紙搬送センサが検出するタイミングの一例を説明するための図である。 図6は、搬送路において搬送された用紙が回転した結果、用紙の先端が、第2の用紙搬送センサに先に到達し、その後第1の用紙搬送センサに到達する搬送形態を例示した図である。 図7は、図6の搬送形態によって搬送された用紙を、第1の用紙搬送センサ及び第2の用紙搬送センサが検出するタイミングの一例を説明するための図である。 図8は、搬送路において搬送された用紙が回転した結果、用紙の先端が、第1の用紙搬送センサに先に到達し、その後第2の用紙搬送センサに到達する搬送形態を例示した図である。 図9は、図8の搬送形態によって搬送された用紙を、第1の用紙搬送センサ及び第2の用紙搬送センサが検出するタイミングの一例を説明するための図である。 図10は、ラインセンサが取得する画像と、反射光の明度との対比を示した図である。 図11は、用紙の角部の位置、用紙における転写基準位置、用紙における転写開始位置の算出方法を説明するための図である。 図12は、搬送路によって搬送される用紙に、回転がない場合における、トナー画像の転写タイミングを説明するための図である。 図13は、図8に示した搬送形態における、画像形成装置のトナー画像の転写タイミングを説明するための図である。 図14は、画像転写タイミングについて、本実施形態に係る画像形成装置との比較例を説明するための図である。 図15は、画像転写処理の流れを示したフローチャートである。 図16は、実施形態に係る用紙位置計測機構の変形例を説明するための図である。
以下に添付図面を参照して、本実施形態に係る用紙搬送装置及び画像形成装置について詳細に説明する。なお、本実施形態に係る画像形成装置は、例えば、プリンタ、複写機、ファクシミリ装置、スキャナ装置や、コピー、ファックス、プリンタなどの複数の機能を一つの筐体に収納したMFP(Multi Function Peripherals)等、電子写真方式によって紙に画像を転写する出力機能を備えた装置である。
図1は、実施形態に係る画像形成装置1の構成を示したブロック図である。図1に示されているように、画像形成装置1は、制御部2、用紙搬送装置3を具備している。
制御部2は、画像形成装置1の動作を総括的に制御する。例えば、制御部2は、画像形成装置1におけるトナー画像の転写タイミングを制御するCPU(Central Processing Unit)である。
用紙搬送装置3は、所定の搬送路、搬送路上に配設された複数の搬送ローラ、複数の搬送ローラの駆動源であるモータを具備している。用紙搬送装置3は、モータによって搬送ローラを駆動することで、画像形成装置1の用紙収容カセットに収容された用紙を、搬送路に沿って搬送する。
図2は、実施形態に係る用紙搬送装置3の構成を示したブロック図である。図2に示す様に、用紙搬送装置3は、第1の用紙搬送センサ31、第2の用紙搬送センサ32、ラインセンサ33、演算部34、モータ35、モータ制御部36、記憶部37を有している。
第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32は、搬送路の搬送方向である第1の方向に関する第1の基準位置において、第1の方向と直交する第2の方向に沿って、搬送路で搬送される用紙の第2の方向の長さよりも狭い間隔で配列され、それぞれが搬送路で搬送される用紙の第1の方向に関する先端を検知する複数の第1のセンサ(本実施形態では2個を例示)である。
具体的には、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32は、用紙搬送装置3の搬送路に設けられ、当該搬送路に沿って搬送される用紙の先端を検知するためのセンサである。第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32は、どのようなセンサであってもよいが、反射型のデジタルセンサなど、センサ上に用紙の先端がかかったときに論理が変化するものとする。
第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の位置関係と、搬送される用紙の先端の検出タイミングについて、図3乃至図8を参照しながら説明する。
図3は、搬送路Rにおける、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32との位置関係を説明するための図である。なお、図3においては、搬送路Rの中央線を一点鎖線C1、用紙Pの搬送方向を方向X、搬送方向と直交する方向を方向Yとしている。点Oは、長方形である用紙Pの中心(対角線の交点)である。
図3に示す様に、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32は、搬送路Rの搬送方向Xに関して第1の基準位置S1において配置されている。また、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32は、搬送方向と直交する方向Yに沿って、搬送される用紙Pの高さH0(搬送方向と直交する方向に関する長さ)よりも短い距離(間隔)H1だけ離間して配設される。
図4は、搬送路Rにおいて用紙Pが回転も斜行もしていない搬送形態を例示したものである。図5は、図4の搬送形態によって搬送された用紙Pを、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32が検出するタイミングの一例を説明するための図である。なお、斜行とは、副走査方向に関する平行移動を意味する。また、回転とは、用紙の長手方向の軸が搬送方向の軸と角度をなした状態を意味する。図5、及び後述する図7、図9においては、横軸を時間としており、各グラフにおいて信号がLow状態からHigh状態になったタイミング(時刻T1)で用紙Pの先端が検知されたことを示す。
図4に示す様に、用紙が斜行、回転することなく搬送路Rに沿って搬送される場合には、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32により、例えば図5の点線で示す様に、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32とは、それぞれ用紙Pの先端E1、E2をほぼ時間差なく同じタイミング(図5では時刻T1)で検知する。
一方、搬送路Rにおいて搬送された用紙Pが回転し、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32との間で、用紙Pの先端の検知タイミングにずれが発生する場合がある。
図6は、搬送路Rにおいて搬送された用紙Pが回転した結果、用紙Pの先端E2が第2の用紙搬送センサ32に先に到達し、その後用紙Pの先端E1が第1の用紙搬送センサ31に到達する搬送形態を例示したものである。図7は、図6の搬送形態によって搬送された用紙Pを、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32が検出するタイミングの一例を説明するための図である。
図6に示す様に、用紙Pが回転した結果、用紙Pの先端E1は、第1の用紙搬送センサ31側において第2の用紙搬送センサ32側より遅れて第1の基準位置S1に到達することになる。従って、図7に示すように、第1の用紙搬送センサ31の検知タイミングは、第2の用紙搬送センサ32の探知タイミングに比してΔtだけ遅れることになる。
図8は、搬送路Rにおいて搬送された用紙Pが回転した結果、用紙Pの先端E1が第1の用紙搬送センサ31に先に到達し、その後用紙Pの先端E2が第2の用紙搬送センサ32に到達する搬送形態を例示したものである。図9は、図8の搬送形態によって搬送された用紙Pを、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32が検出するタイミングの一例を説明するための図である。
図8に示す様に、用紙Pが回転した結果、用紙Pの先端E2は、第2の用紙搬送センサ32側において第1の用紙搬送センサ31側より遅れて第1の基準位置S1に到達することになる。従って、図9に示すように、第2の用紙搬送センサ32の検知タイミングは、第1の用紙搬送センサ31の探知タイミングに比してΔtだけ遅れることになる。
図2に戻り、ラインセンサ33は、複数の第1のセンサ(第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32)に対して第1の方向Xの上流側において、第1の基準位置S1から搬送路Rで搬送される用紙Pの第1の方向Xの長さよりも短い距離W1に配置され、搬送路Rで搬送される用紙Pの第2の方向Yに関する端部E3の位置を検出する第2のセンサである。
具体的には、ラインセンサ33は、例えばCIS(Contact Image Sensor)センサである。ラインセンサ33は、図3、図4、図6、図8に示す様に、用紙搬送方向Xについて、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32が配設された第1の基準位置S1から、用紙Pの幅W0よりも狭い長さW1だけ離れて、搬送方向Xの上流側に設けられている。
ラインセンサ33は、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32の双方が検知となったことをトリガとして、用紙搬送方向Xと直交する方向Yに関する用紙Pの端部を検出する。すなわち、ラインセンサ33は、図5、図7、図9の時刻T1のタイミングにおいて、それぞれ図4、図6、図7における用紙Pの端部E3を検出する。
演算部34は、複数の第1のセンサ(第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32)のそれぞれが検知したタイミングの時間差Δtと用紙Pの第2の方向Yに関する端部E3の位置とを用いて、搬送路Rで搬送される用紙Pの斜行量及び回転量の少なくとも一方を算出する。
具体的には、演算部34は、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の検出タイミングの時間のずれ(図7、図9に示す時間差Δt)と、搬送路Rにおける用紙Pの搬送速度とに基づいて、第1の用紙搬送センサ31によって検知された用紙Pの先端E1と第2の用紙搬送センサ32によって検知された用紙Pの先端E2とが、搬送方向Xに関してどれだけずれているかのずれ量を計算する。
例えば、図6に示した搬送形態の場合、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の検出タイミングの時間差は、図7に示した様にΔtである。また、演算部34は、モータ制御部36による用紙Pの搬送速度を把握している。
演算部34は、(用紙Pの搬送速度)×Δtを演算することにより、図6に示した搬送形態において、第1の用紙搬送センサ31によって検知された用紙Pの先端E1と第2の用紙搬送センサ32によって検知された用紙Pの先端E2との間の搬送方向Xに関するずれ量ΔLを算出する。また、同様の演算によって、演算部34は、図8に示した搬送形態において、第1の用紙搬送センサ31によって検知された用紙Pの先端E1と第2の用紙搬送センサ32によって検知された用紙Pの先端E2との間の搬送方向Xに関するずれ量ΔLを算出する。
なお、ずれ量ΔLの取得方法は、上記例に限定されない。例えば、搬送路R上にエンコーダを配置し、エンコーダーパルス数をカウントしてずれ量ΔLを取得するようにしてもよい。また、搬送ローラの回転量を検知するロータリーエンコーダを設置し、その検出結果と搬送ローラの直径からずれ量ΔLを算出するようにしてもよい。
また、演算部34は、ラインセンサ33によって取得された画像に基づいて、用紙Pの端部E3の位置を特定する。
図10は、ラインセンサ33が取得する画像と、反射光の明度との対比を示した図であり、演算部34がラインセンサ33によって取得された画像に基づいて、用紙Pの端部E3の位置特定方法を説明するための図である。
図10において、上部の画像I0は、事前にラインセンサ33によって取得した画像である。画像I0の白い領域は用紙Pが写っている領域に対応する。一方、画像I0の黒い領域は、用紙Pが存在しない背景領域に対応する。また、図10の下部は、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32の双方が検知となったタイミングにおいて、ラインセンサ33の各画素が取得した反射光の強度(ラインセンサ33によって取得された画像I1の値)をプロットしたグラフGを示している。
ラインセンサ33は、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32の双方が検知となったタイミングで、画像I1を取得する。取得した画像I1においては、用紙がない画素は反射光が返ってこず低い出力レベルとなり、用紙がある画素から反射光が返ってきて高い出力レベルが得られる。従って、演算部34は、ラインセンサ33によって取得された画像I1の画素値に対して閾値処理を実行することで、出力レベルが切り替わった画素を特定することができ、用紙Pの端部E3の位置を検出することができる。
例えば、ラインセンサ33の1画素の解像度が300dpi、用紙Pの端部E3を検出するための閾値が80である場合を想定する。係る場合、演算部34は、図10に示した画像I1の画素に関するグラフGから、用紙Pの端部E3の位置に対応するのは312画素目であることを特定する。従って、演算部34は、{25.4(mm)/300(dot)}×312(画素)を計算し、用紙Pの端部E3の位置は、ラインセンサ33の取り付け位置から26.416(mm)離れた位置に存在すると判定する。
また、演算部34は、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の検知タイミングを用いた搬送方向Xに関する距離L1と、ラインセンサを用いて検出された、搬送方向Xに直交する方向Yに関する用紙Pの端部E3の位置とを用いて、搬送路Rによって搬送された用紙Pの回転量・斜行量を計算する。なお、この回転量・斜行量の計算は、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32の双方が検知となったタイミング(すなわち、図5、図7、図9の時刻T1のタイミング)を基準としている。
また、演算部34は、図6、図8に示す様に、ずれ量ΔLと、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32との間の距離H1とを用いて、第1の用紙搬送センサ31によって検知された用紙Pの先端E1の位置、第2の用紙搬送センサ32によって検知された用紙Pの先端E2の位置を算出する。
さらに、演算部34は、用紙Pの先端E1の位置、用紙Pの先端E2の位置及び用紙Pの端部E3の位置と、用紙Pのサイズと、用紙Pの回転量・斜行量とから、用紙Pの角部の位置、用紙Pにおける転写基準位置、用紙Pにおける転写開始位置を算出する。ここで、転写開始位置とは、余白領域も考慮したトナー画像の転写を開始すべき用紙P上の位置である。また、転写基準位置とは、転写開始位置からトナー画像の転写を開始するために画像形成装置1が検出したい用紙Pの先端位置である。
図11は、用紙Pの角部の位置、用紙Pにおける転写基準位置、用紙Pにおける転写開始位置の算出方法を説明するための図である。図11に示す様に、演算部34は、先端E1、E2を通る直線に、端部E3から垂線を引くことで、用紙の角部E4の位置を算出する。また、演算部34は、用紙の角部E4の位置と、用紙Pのサイズと、用紙Pの回転量・斜行量とから、用紙Pにおける転写基準位置E5、用紙Pにおける転写開始位置E6を算出する。
なお、演算部34は、典型的には、CPUとしての制御部2からの制御に従って、用紙搬送装置3の動作を総括的に制御するプロセッサである。また、演算部34は、CPUとしての制御部2が動作プログラムを実行することにより実現するようにしてもよい。また、制御部2が演算部34の機能を有する構成であってもよい。さらに、これらの例に限定されず、演算部34の一部又は全部を、同様の各機能を実行するように設計された専用のハードウェア、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)等の半導体集積回路や従来の回路モジュール等によって実現するようにしてもよい。
図2に戻り、モータ35は、図示していない少なくとも一つの搬送ローラを駆動する。
モータ制御部36は、演算部34からの制御に基づいて、モータ35を制御する。
記憶部37は、ラインセンサ33によって取得された画素に関するグラフGを記憶する。記憶部37は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、ハードディスク、光ディスク等により実現される。
(画像転写タイミングの補正)
次に、本実施形態に係る画像形成装置1の画像転写タイミングの補正方法について、図12、図13を参照しながら説明する。
図12は、図4に示した搬送形態(搬送路Rによって搬送される用紙Pに、回転及び/又は斜行がない場合)における、画像形成装置1のトナー画像の転写タイミングを説明するための図である。図12に示す様に、用紙Pに、回転がない場合においては、画像形成装置1は、転写基準位置E5を基準として転写開始位置E6からトナー画像の転写を開始する。その結果、用紙Pの適切な領域においてトナー画像Iが転写される。
図13は、図8に示した搬送形態(搬送路Rによって搬送される用紙Pに回転が発生した場合)における、画像形成装置1のトナー画像の転写タイミングを説明するための図である。画像形成装置1の制御部2は、用紙搬送装置3の演算部34から転写基準位置E5、転写開始位置E6を取得する。従って、画像形成装置1の制御部2は、用紙Pの回転・斜行を考慮した転写開始位置E6からトナー画像Iの転写を開始するように、画像Iの転写タイミングを制御する。なお、この場合の転写タイミングの制御については、例えば特開2010−217789号公報に開示されている制御機構を採用することができる。
図14は、画像転写タイミングについて、本実施形態に係る画像形成装置1との比較例を説明するための図である。例えば、搬送路Rの中央線C1と第1の基準位置S1とが交差する位置に、一つの用紙搬送センサ40が配置されている場合を想定する。係る場合には、用紙Pの回転・斜行を定量的に把握することができないため、用紙Pの回転・斜行が考慮されていない転写基準位置E7を基準として転写開始位置E8からトナー画像Iの転写が開始される。その結果、トナー画像Iは、用紙P上において転写されるべき範囲(図13参照)から、大幅にずれてしまうことになる。
一方、本実施形態に画像形成装置1によれば、用紙Pの回転・斜行を考慮した転写開始位置E6からトナー画像Iの転写を開始する。このため、図14に示した例と比較して、用紙に対して転写画像が傾く、余白の広さがずれるといった、画像品質の低下を低減することができる。
(補正処理)
次に、用紙搬送装置3を用いた画像形成装置1によって実行される、用紙搬送を含む画像転写処理の流れについて説明する
図15は、画像転写処理の流れを示したフローチャートである。図15に示す様に、演算部34は、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の用紙Pの先端の検知(Low状態からHigh状態へ切り替わるタイミング)をモニタリングする(ステップS1)。このモニタリングは、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の双方が用紙Pの先端を検知するまで継続される(ステップS2のNo)。
第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の双方が用紙Pの先端を検知したタイミングにおいて(ステップS2のYes)、演算部34は、ラインセンサ33によって取得された画像に基づいて、搬送方向Xと直交する方向Yについての用紙Pの端部E3を検出する(ステップS3)。
演算部34は、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の検出タイミングの時間のずれΔtと、搬送路Rにおける用紙Pの搬送速度とに基づいて、第1の用紙搬送センサ31によって検知された用紙Pの先端E1と第2の用紙搬送センサ32によって検知された用紙Pの先端E2とが、搬送方向Xに関してどれだけずれているかのずれ量ΔLを計算する(ステップS4)。
演算部34は、ずれ量ΔLと、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32との間の距離H1とを用いて、第1の用紙搬送センサ31によって検知された用紙Pの先端E1の位置、第2の用紙搬送センサ32によって検知された用紙Pの先端E2の位置を算出する(ステップS5)。
演算部34は、用紙Pの先端E1の位置、用紙Pの先端E2の位置及び用紙Pの端部E3の位置と、用紙Pのサイズとから、用紙Pの角部の位置E4、用紙Pにおける転写基準位置E5、用紙Pにおける転写開始位置E6を算出する(ステップS6)。
画像形成装置1の制御部2は、用紙Pの回転・斜行を考慮した転写開始位置E6からトナー画像Iの転写を開始するように、画像Iの転写タイミングを制御する(ステップS7)。
(効果)
以上述べた本実施形態に係る用紙搬送装置3及び画像形成装置1は、用紙Pを搬送する搬送路Rと、搬送路Rの搬送方向である第1の方向Xに関する第1の基準位置S1において、第1の方向Xと直交する第2の方向Yに沿って、搬送路Rで搬送される用紙Pの第2の方向Yの長さよりも狭い間隔H1で配列され、それぞれが搬送路Rで搬送される用紙Pの第1の方向Xに関する先端E1を検知する複数の第1のセンサ31、32と、複数記第1のセンサ31、32に対して第1の方向Xの上流側において、第1の基準位置S1から搬送路Rで搬送される用紙Pの第1の方向Xの長さよりも短い距離W1に配置され、搬送路Rで搬送される用紙Pの第2の方向Yに関する端部E3の位置を検出する第2のセンサ33と、複数の第1のセンサ31、32のそれぞれが検知したタイミングの時間差Δtと用紙Pの第2の方向Yに関する端部E3の位置とを用いて、搬送路Rで搬送される用紙Pの斜行量及び回転量の少なくとも一方を算出する演算部34と、を具備する。
従って、用紙Pの先端E1の位置、用紙Pの先端E2の位置及び用紙Pの端部E3の位置と、用紙Pのサイズとから、用紙Pの角部の位置、用紙Pにおける転写基準位置、用紙Pにおける転写開始位置を算出することができる。また、用紙Pの回転・斜行を考慮した転写開始位置E6から画像の転写を開始するように転写タイミングを制御することも可能である。その結果、生産性の高い装置に採用可能であり、搬送中の用紙の斜行量及び回転量の少なくとも一方を従来に比して短時間で算出することができる用紙搬送装置及び画像形成装置を実現することができる。
特に、ラインセンサ33での画像取り込みは即座に完了する。このため所要時間は演算時間のみである。従って、搬送中の用紙の位置と回転角度を、従来に比してより短時間で算出することができ、その結果に基づいての転写タイミングを制御し、トナー像と用紙の相対タイミングを正確に合わせることができる。
(変形例1)
図16は、本実施形態に係る用紙搬送装置3の変形例1を説明するための図である。ラインセンサ33は、図3に示した例に限定されず、図16に示す様に、用紙搬送センサ31側に配置するようにしてもよい。この様な構成であっても、同様のアルゴリズム、制御によって同様の作用効果を実現することができる。
(変形例2)
上記実施形態においては、用紙Pは典型的な白い紙である場合を想定している。しかしながら、当該例に限定されず、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の検知閾値、ラインセンサ33の検出閾値を変更することで、白い紙に対して反射が弱い色紙や透明なOHP(Overhead Projector)シートを対象とすることも可能である。
(変形例3)
第1の用紙搬送センサ31、第2の用紙搬送センサ32、ラインセンサ33の取り付け位置の精度が悪いと、検出精度に影響が出てしまうことがある。そこで、別途計測した取り付け位置のずれを補正情報として記憶部37に記憶しておき、例えば図15のステップS4乃至S6の各計算において、この補正情報を用いて位置ずれを考慮することで、これらの影響を解消することができる。
(変形例4)
上記実施形態においては、第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32はデジタルセンサとしたが、当該例に限定されない。すなわち、第1の用紙搬送センサ31と第2の用紙搬送センサ32をアナログセンサとし、アナログデジタルコンバータで取得したデータに対して、図10に示したグラフを用いた検出処理を行うことで、同様の作用効果を実現することができる。
また、アナログセンサとしての第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32が、計測対象に対する反射量が等価であれば、計測機構に調整用の画像を読み込ませてエッジ検出結果を比較することで、各センサ間の相対的な位置ずれを見積もることが可能となる。
例えば、白い治具(基準白板)検知による座標合わせ、アナログゲイン調整、グレーバランス調整、シェーディング補正等を実行した後、用紙搬送方向Xにグラデーションがかかった画像を、搬送路Rに正確にセットしたうえで第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32に読み込ませて結果を比較する。検出結果が異なっていた場合には、各センサが画像のどの位置を読んでいたかは算出可能である。第1の用紙搬送センサ31及び第2の用紙搬送センサ32の相対位置ずれは、この算出結果に基づいて把握することができる。また、搬送方向Xと直行する方向Yの取り付け位置ずれの場合は、用紙搬送方向Xと直行する方向Yにグラデーションがかかった画像を読み込ませ、同様の処理を行えばよい。
これらの処理によって、搬送方向X、及びこれと直行する方向Yに関する取り付け位置ずれは、補正情報として記憶部37に記憶しておき、例えば図15のステップS4乃至S6の各計算において、この補正情報を用いて位置ずれを考慮することで、これらの影響を解消することができる。
(変形例5)
上記実施形態に係る用紙搬送装置3及び画像形成装置1は、角が直角である用紙Pを想定したものとなっている。従って、第1の用紙搬送センサ31、第2の用紙搬送センサ32、ラインセンサ33をなるべく近くに配設することによって、用紙Pの角が直角でなかった場合の誤差を少なくすることができる。
なお、上述の実施形態及び各変形例は、本発明の好適な実施の例ではあるがこれに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変形による実施が可能である。
1 画像形成装置
2 制御部
3 用紙搬送装置
31 第1の用紙搬送センサ
32 第2の用紙搬送センサ
33 ラインセンサ
34 演算部
35 モータ
36 モータ制御部
37 記憶部
特開2005−350155号公報

Claims (6)

  1. 用紙を搬送する搬送路と、
    前記搬送路の搬送方向である第1の方向に関する基準位置において、前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って、前記搬送路で搬送される用紙の第2の方向の長さよりも狭い間隔で配列され、それぞれが前記搬送路で搬送される用紙の前記第1の方向に関する先端を検知する複数の第1のセンサと、
    複数の前記第1のセンサに対して前記第1の方向の上流側において、前記搬送路で搬送される用紙の第1の方向の長さよりも前記基準位置から短い距離に配置され、前記搬送路で搬送される用紙の前記第2の方向に関する端部の位置を検出する第2のセンサと、
    複数の前記第1のセンサのそれぞれが検知したタイミングの時間差と用紙の前記第2の方向に関する前記端部の位置とを用いて、前記搬送路で搬送される用紙の斜行量及び回転量の少なくとも一方を算出する演算部と、
    を具備する用紙搬送装置。
  2. 複数の前記第1のセンサのそれぞれの検知の閾値は可変であり、
    前記第2のセンサの前記検出の閾値は可変である、
    請求項1に記載の用紙搬送装置。
  3. 複数の前記第1のセンサのそれぞれと前記第2のセンサとの間の相対的な位置ずれを補正する補正情報を記憶する記憶部をさらに具備し、
    前記演算部は、前記補正情報を用いて、前記搬送路で搬送される用紙の前記斜行量及び前記回転量の少なくとも一方を算出する、
    請求項1又は2に記載の用紙搬送装置。
  4. 前記補正情報は、前記第1の方向についてグラデーションを有する第1の画像と、前記第2の方向にについてグラデーションを有する第2の画像と、を用いて、複数の前記第1のセンサのそれぞれと前記第2のセンサとの間の相対的な位置ずれを計測した情報である請求項3に記載の用紙搬送装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の用紙搬送装置を具備する画像形成装置。
  6. 算出された前記斜行量及び前記回転量の少なくとも一方に基づいて、前記搬送路で搬送される用紙に画像を転写するタイミングを制御する制御部をさらに具備する請求項5に記載の画像形成装置。
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