JP2021055955A - 冷凍サイクル装置 - Google Patents

冷凍サイクル装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021055955A
JP2021055955A JP2019180811A JP2019180811A JP2021055955A JP 2021055955 A JP2021055955 A JP 2021055955A JP 2019180811 A JP2019180811 A JP 2019180811A JP 2019180811 A JP2019180811 A JP 2019180811A JP 2021055955 A JP2021055955 A JP 2021055955A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
refrigerant
heat source
source side
user
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019180811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7397286B2 (ja
Inventor
吉見 学
Manabu Yoshimi
学 吉見
笠原 伸一
Shinichi Kasahara
伸一 笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2019180811A priority Critical patent/JP7397286B2/ja
Publication of JP2021055955A publication Critical patent/JP2021055955A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7397286B2 publication Critical patent/JP7397286B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】冷媒漏洩を検知する精度を向上する。【解決手段】冷凍サイクル装置(1)は、熱源側ユニット(2)と、利用側ユニット(5a、5b)と、第1連絡配管(6)と、第2連絡配管(7)と、を備える。熱源側ユニット(2)は、圧縮機(21)、熱源側熱交換器(24)、及び熱源側膨張機構(25、40)を含む。利用側ユニット(5a)は、複数の利用側熱交換器(52a、52b)、及び複数の利用側膨張機構(51a)を含む。第1連絡配管(6)及び第2連絡配管(7)は、熱源側ユニット(2)と利用側ユニット(5a、5b)とを接続する。第2連絡配管(7)は、利用側熱交換器(52a)を蒸発器として機能させる第1運転中に、第1連絡配管(6)内の冷媒よりも圧力が低い冷媒が通る。第1運転中に、少なくとも熱源側膨張機構の減圧度合いを調整して、第1連絡配管(6)の中の冷媒を気液二相状態に保つ。【選択図】図1

Description

冷凍サイクル装置に関する。
特許文献1(国際公開第2018/062485号)には、液側冷媒連絡配管に気液二相状態の冷媒を流す冷媒回路を有する冷凍装置において、液側冷媒連絡配管の長さが長いほど液側冷媒連絡配管の単位長さ当たりの冷媒量が多くなるように冷媒回路に充填される冷媒量を定める冷媒量の決定方法及び決定装置が開示されている。また特許文献1には、室外膨張弁において減圧された後の冷媒の状態が、液冷媒となるか、気液二相状態の冷媒となるかは、施工される液側冷媒連絡配管の長さ等に応じて、施工された冷凍装置毎に変化することが開示されている。
特許文献1の冷媒量の決定方法及び決定装置によれば、冷媒連絡配管の長さに応じた適切な冷媒充填量を把握することが可能である。しかしながら、特許文献1には、冷媒の漏洩については言及されていない。冷媒漏洩を早期に発見するため、冷媒漏洩を検知する精度を向上することが要望されている。
第1観点に係る冷凍サイクル装置は、冷媒回路内の冷媒の量が変化していることの検知を行う冷凍サイクル装置であって、熱源側ユニットと、利用側ユニットと、第1連絡配管と、第2連絡配管と、を備える。熱源側ユニットは、圧縮機、熱源側熱交換器、及び熱源側膨張機構を含む。利用側ユニットは、複数の利用側熱交換器、及び複数の利用側膨張機構を含む。第1連絡配管は、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続する。第2連絡配管は、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続するともに、利用側熱交換器を蒸発器として機能させる第1運転中に、第1連絡配管内の冷媒よりも圧力が低い冷媒が通る。第1運転中に、少なくとも熱源側膨張機構の減圧度合いを調整して、第1連絡配管の中の冷媒を気液二相状態に保つ。
第1観点に係る冷凍サイクル装置では、第1運転時に、第1連絡配管の中の冷媒を気液二相状態に保つ。これにより、第1運転時に第1連絡配管内を流れる冷媒量が少なくなる。このため、冷媒の変化する量が少量であっても、第1運転に影響を及ぼすので、冷媒回路内の冷媒の量が変化していることの検知を行う冷媒量検知処理を精度良く行うことができる。冷媒の量の変化により、冷媒漏洩を検知できるので、冷媒漏洩を検知する精度を向上できる。
第2観点に係る冷凍サイクル装置は、第1観点の冷凍サイクル装置であって、熱源側膨張機構は、開度を変更可能な熱源側膨張弁を有する。熱源側膨張弁の開度を調整することによって、熱源側膨張機構の減圧度合いを調整する。
第2観点に係る冷凍サイクル装置では、熱源側膨張弁の開度を調整することによって、第1連絡配管内の冷媒を気液二相状態に容易に保つことができる。
第3観点に係る冷凍サイクル装置は、第1または第2観点の冷凍サイクル装置であって、熱源側膨張機構は、開度を変更可能な熱源側膨張弁を有する。熱源側膨張弁の開度を用いた指標によって、冷媒の量が変化していることの検知を行う。
第3観点に係る冷凍サイクル装置では、熱源側膨張弁の開度を用いた指標によって、冷媒量検知処理の精度をより向上できる。
第4観点に係る冷凍サイクル装置は、第1から第3観点の冷凍サイクル装置であって、冷媒の量が変化していることを検知すると、冷媒が漏洩したと判定する判定部をさらに備える。
第4観点に係る冷凍サイクル装置では、冷媒の量の変化が検知されると、冷媒が漏洩したと判断されるので、冷媒漏洩を早期に発見できる。
第5観点に係る冷凍サイクル装置は、第1から第4観点の冷凍サイクル装置であって、第1運転のデータを蓄積する蓄積部をさらに備える。
第5観点に係る冷凍サイクル装置では、蓄積されたデータから、冷媒量検知処理を行うことができる。
第6観点に係る冷凍サイクル装置は、冷媒回路内の冷媒の量が変化していることの検知を行う冷凍サイクル装置であって、熱源側ユニットと、利用側ユニットと、第1連絡配管と、第2連絡配管と、を備える。熱源側ユニットは、圧縮機、熱源側熱交換器、及び熱源側膨張機構を含む。利用側ユニットは、複数の利用側熱交換器、及び複数の利用側膨張機構を含む。第1連絡配管は、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続する。第2連絡配管は、熱源側ユニットと利用側ユニットとを接続するともに、利用側熱交換器を凝縮器として機能させる第2運転中に、第1連絡配管内の冷媒よりも圧力が高い冷媒が通る。第2運転中に、少なくとも利用側膨張機構の減圧度合いを調整して、第1連絡配管の中の冷媒を気液二相状態に保つ。
第6観点に係る冷凍サイクル装置では、第2運転時に、第1連絡配管の中の冷媒を気液二相状態に保つ。これにより、第2運転時に第1連絡配管内を流れる冷媒量が少なくなる。このため、冷媒の変化する量が少量であっても、第2運転に影響を及ぼすので、冷媒回路内の冷媒の量が変化していることの検知を行う冷媒量検知処理を精度良く行うことができる。冷媒の量の変化により、冷媒漏洩を検知できるので、冷媒漏洩を検知する精度を向上できる。
本開示の一実施形態に係る冷凍サイクル装置の概略構成図である。 本開示の冷凍サイクル装置を概略的に示すブロック図である。 本開示の冷凍サイクル装置の制御系統を示すブロック図である。 本開示の一実施形態に係る冷媒漏洩判定方法を示すフローチャートである。
本開示の一実施形態に係る冷凍サイクル装置について、図面を参照しながら説明する。
(1)全体構成
図1に示すように、本開示の一実施形態に係る冷凍サイクル装置1は、冷媒回路10内の冷媒の量が変化していることの検知を行う。
本実施形態の冷凍サイクル装置1は、蒸気圧縮式の冷凍サイクルにより、建物室内の冷房及び暖房を行う空調装置である。そして、ここでは、利用側熱交換器52a、52bを蒸発器として機能させる第1運転を冷房運転とし、利用側熱交換器52a、52bを凝縮器として機能させる第2運転を暖房運転とする。ただし、冷凍サイクル装置1は、空調装置に限定されるものではなく、例えば給湯装置などであってもよい。
図1及び図2に示すように、冷凍サイクル装置1は、主として、熱源側ユニット2と、利用側ユニット5a、5bと、第1連絡配管6と、第2連絡配管7と、蓄積部60と、判定部70と、を有している。
図1に示すように、熱源側ユニット2と利用側ユニット5a、5bとが、第1連絡配管6及び第2連絡配管7を介して接続されることで、冷媒回路10が構成される。冷媒回路10は、熱源側ユニット2の圧縮機21、熱源側熱交換器24、膨張機構及び切換機構23と、利用側ユニット5a、5bの利用側熱交換器52a、52bと及び膨張機構と、を主に含む。
冷媒回路10には、例えばフロン系の冷媒が充填されている。なお、本開示の冷媒回路10に充填される冷媒は、特に限定されない。
(2)詳細構成
(2−1)利用側ユニット
利用側ユニット5a、5bは、ビル等の室内に設置されている。利用側ユニット5a、5bは、第1連絡配管6及び第2連絡配管7を介して熱源側ユニット2に接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。
次に、利用側ユニット5a、5bの構成について説明する。なお、利用側ユニット5aと利用側ユニット5bとは同様の構成であるため、ここでは、利用側ユニット5aの構成のみ説明し、利用側ユニット5bの構成については、それぞれ、利用側ユニット5aの各部を示す添え字「a」の代わりに添え字「b」を付して、各部の説明を繰り返さない。
利用側ユニット5aは、主として、利用側膨張弁51aと、利用側熱交換器52aと、利用側第1冷媒管53aと、利用側第2冷媒管54aと、利用側ファン55aと、を有している。
利用側膨張弁51aは、開度を変更可能である。利用側膨張弁51aの開度を調整することによって、利用側膨張弁51aの減圧度合いを調整する。具体的には、利用側膨張弁51aは、利用側熱交換器52aを流れる冷媒の流量の調節等を行う開度調節が可能な電動膨張弁である。利用側膨張弁51aは、利用側第1冷媒管53aに設けられている。
利用側熱交換器52aは、冷媒と室内空気との熱交換を行う。利用側熱交換器52aは、冷房運転時には冷媒の蒸発器として機能して室内空気を冷却し、暖房運転時には冷媒の凝縮器として機能して室内空気を加熱する。
利用側第1冷媒管53aは、利用側熱交換器52aと第1連絡配管6とを接続する。利用側第1冷媒管53aの入口には、気液二相状態の冷媒が流れる。利用側第2冷媒管54aは、利用側熱交換器52aと第2連絡配管7とを接続する。
利用側ファン55aは、利用側ユニット5a内に室内空気を吸入して、利用側熱交換器52aにおいて冷媒と熱交換させた後に、供給空気として室内に供給する。利用側ファン55aは、利用側熱交換器52aを流れる冷媒の加熱源または冷却源としての室内空気を利用側熱交換器52aに供給する。
利用側ユニット5aには、各種のセンサが設けられている。具体的には、利用側ユニット5aは、利用側熱交換器入口温度センサ56aと、利用側熱交換器出口温度センサ57aと、を有する。
利用側熱交換器入口温度センサ56aは、利用側熱交換器52aの第1連絡配管6側における冷媒の温度TH2を検出する。利用側熱交換器入口温度センサ56aは、利用側熱交換器52aを蒸発器として用いるときの蒸発器の入口温度を測定する蒸発器入口温度センサである。また利用側熱交換器入口温度センサ56aは、利用側熱交換器52aを凝縮器として用いるときの凝縮器の出口温度を測定する凝縮器出口温度センサである。
利用側熱交換器出口温度センサ57aは、利用側熱交換器52aの第2連絡配管7側における冷媒の温度TH3を検出する。利用側熱交換器出口温度センサ57aは、利用側熱交換器52aを蒸発器として用いるときの蒸発器の出口温度を測定する蒸発器出口温度センサである。また利用側熱交換器出口温度センサ57aは、利用側熱交換器52aを凝縮器として用いるときの凝縮器の入口温度を測定する凝縮器入口温度センサである。
利用側ユニット5aは、利用側ユニット5aを構成する各部の動作を制御する利用側制御部58aを有している。そして、利用側制御部58aは、利用側ユニット5aの制御を行うために設けられたマイクロコンピュータ、メモリ等を有しており、利用側ユニット5aを個別に操作するためのリモコン(図示せず)との間で制御信号等のやりとり、及び熱源側ユニット2との間で伝送線8aを介して制御信号等のやりとりを行うことができる。
(2−2)熱源側ユニット
熱源側ユニット2は、ビル等の室外に設置されている。熱源側ユニット2は、第1連絡配管6及び第2連絡配管7を介して利用側ユニット5a、5bに接続されており、冷媒回路10の一部を構成している。なお、本実施形態では、2台の利用側ユニット5a、5bが互いに並列に接続されているが、利用側ユニットは3台以上であってもよい。
次に、熱源側ユニット2の構成について説明する。熱源側ユニット2は、主として、圧縮機21と、切換機構23と、熱源側熱交換器24と、熱源側第1膨張弁25と、熱源側第1冷媒管26と、吸入管27と、アキュムレータ28と、吐出管29と、熱源側第2冷媒管30と、熱源側第3冷媒管31と、第1閉鎖弁32と、第2閉鎖弁33と、熱源側ファン34と、バイパス管35と、過冷却熱交換器側膨張弁38と、過冷却熱交換器39と、熱源側第2膨張弁40と、を有している。熱源側膨張機構は、熱源側第1膨張弁25と、過冷却熱交換器側膨張弁38と、熱源側第2膨張弁40と、を含む。
圧縮機21は、低圧の冷媒を高圧になるまで圧縮する機器である。ここでは、圧縮機21として、ロータリ式やスクロール式等の容積式の圧縮要素(図示せず)が圧縮機用モータ22によって回転駆動される密閉式構造の圧縮機が使用されている。また、ここでは、圧縮機用モータ22は、インバータ等により回転数制御が可能になっており、これにより、圧縮機21の容量制御が可能になっている。
切換機構23は、冷媒回路10における冷媒の流れ方向を切り換えることが可能な四路切換弁である。切換機構23は、冷房運転時において、圧縮機21の吸入側を吸入管27及び熱源側第3冷媒管31を通じて第2連絡配管7に連通させ、かつ、圧縮機21の吐出側を吐出管29及び熱源側第2冷媒管30を通じて熱源側熱交換器24に連通させる切り換えが可能な機構である。このため、冷媒回路10は、切換機構23の切り換えによって、熱源側熱交換器24を冷媒の凝縮器として機能させ、かつ、利用側熱交換器52a、52bを冷媒の蒸発器として機能させる冷房サイクル状態(図1の切換機構23の実線を参照)に切り換え可能になっている。また、切換機構23は、暖房運転時において、圧縮機21の吸入側を吸入管27及び熱源側第2冷媒管30を通じて熱源側熱交換器24に連通させ、かつ、圧縮機21の吐出側を吐出管29及び熱源側第3冷媒管31を通じて第2連絡配管7に連通させる切り換えが可能な機構である。このため、冷媒回路10は、このような切換機構23の切り換えによって、熱源側熱交換器24を冷媒の蒸発器として機能させ、かつ、利用側熱交換器52a、52bを冷媒の凝縮器として機能させる暖房サイクル状態(図1の切換機構23の破線を参照)に切り換え可能になっている。なお、切換機構23は、四路切換弁に限られるものではなく、複数の電磁弁及び冷媒管を組み合わせることによって、上記のような冷媒の流れ方向の切り換えを行えるように構成したものであってもよい。
熱源側熱交換器24は、冷媒と室外空気との熱交換を行う。熱源側熱交換器24は、冷房運転時には冷媒の凝縮器として機能し、暖房運転時には冷媒の蒸発器として機能する。熱源側熱交換器24は、ガス側端が熱源側第2冷媒管30に接続されており、その反対側が熱源側第1冷媒管26に接続されている。
熱源側第1膨張弁25は、開度を変更可能である。熱源側第1膨張弁25の開度を調整することによって、熱源側第1膨張弁25の減圧度合いを調整する。具体的には、熱源側第1膨張弁25は、熱源側熱交換器24を流れる冷媒の流量の調節等を行う開度調節が可能な電動膨張弁である。熱源側第1膨張弁25は、熱源側第1冷媒管26に設けられている。
熱源側第1冷媒管26は、熱源側熱交換器24と第1連絡配管6とを接続する。吸入管27は、切換機構23と圧縮機21の吸入側とを接続する。
吸入管27には、圧縮機21に吸入される冷媒を一時的に溜めるアキュムレータ28が設けられている。換言すると、アキュムレータ28は、余剰冷媒を貯留する。
吐出管29は、圧縮機21の吐出側と切換機構23とを接続する。熱源側第2冷媒管30は、切換機構23と熱源側熱交換器24とを接続する。熱源側第3冷媒管31は、第2連絡配管7と切換機構23とを接続する。熱源側第1冷媒管26における第1連絡配管6との接続部には、第1閉鎖弁32が設けられている。熱源側第3冷媒管31における第2連絡配管7との接続部には、第2閉鎖弁33が設けられている。第1閉鎖弁32及び第2閉鎖弁33は、手動で開閉される弁である。
熱源側ファン34は、熱源側ユニット2内に室外空気を吸入して、熱源側熱交換器24において冷媒と熱交換させた後に、熱源側ユニット2外に排出する。熱源側ファン34は、熱源側熱交換器24を流れる冷媒の冷却源または加熱源としての室外空気を熱源側熱交換器24に供給する。
また、熱源側第1冷媒管26には、バイパス管35が接続されているとともに、過冷却熱交換器39が設けられている。バイパス管35は、熱源側第1冷媒管26を流れる冷媒の一部を分岐して圧縮機21に戻す冷媒管である。過冷却熱交換器39は、バイパス管35を流れる低圧の冷媒によって熱源側第1冷媒管26を流れる冷媒を冷却する。過冷却熱交換器39は、熱源側第1冷媒管26のうち熱源側第1膨張弁25よりも第1連絡配管6側に設けられている。
バイパス管35は、過冷却熱交換器39と圧縮機21とを接続する。バイパス管35は、熱源側第1冷媒管26から分岐した冷媒を圧縮機21の吸入側に送る冷媒戻し管である。バイパス管35は、冷媒戻し入口管36と、冷媒戻し出口管37と、を有している。
冷媒戻し入口管36は、熱源側第1冷媒管26を流れる冷媒の一部を分岐させて過冷却熱交換器39におけるバイパス管35側の入口に送る冷媒管である。冷媒戻し入口管36は、熱源側第1膨張弁25と過冷却熱交換器39とに接続されている。
冷媒戻し入口管36には、バイパス管35を流れる冷媒の流量の調節等を行う過冷却熱交換器側膨張弁38が設けられている。過冷却熱交換器側膨張弁38は、バイパス管35を流れて過冷却熱交換器39に入る冷媒を減圧する。過冷却熱交換器側膨張弁38は、開度を変更可能である。詳細には、過冷却熱交換器側膨張弁38は、バイパス管35を流れる冷媒の流量の調節等を行う開度調節が可能な電動膨張弁である。
冷媒戻し出口管37は、過冷却熱交換器39におけるバイパス管35側の出口から圧縮機21の吸入側に接続された吸入管27に送る冷媒管である。
なお、バイパス管35は、圧縮機21の吸入側ではなく、圧縮機21の圧縮行程の途中に冷媒を送る冷媒管であってもよい。
熱源側第2膨張弁40は、開度を変更可能である。熱源側第2膨張弁40の開度を調整することによって、熱源側第2膨張弁40の減圧度合いを調整する。具体的には、熱源側第2膨張弁40は、過冷却熱交換器39を流れる冷媒の流量の調節等を行う開度調節が可能な電動膨張弁である。熱源側第2膨張弁40は、過冷却熱交換器39と第1閉鎖弁32との間に設けられている。
熱源側ユニット2には、各種のセンサが設けられている。具体的には、熱源側ユニット2は、吸入圧力センサ41と、吸入温度センサ42と、吐出圧力センサ43と、吐出温度センサ44と、熱源側熱交換器出口温度センサ45と、過冷却熱交換器出口温度センサ46と、を有する。熱源側ユニット2の圧縮機21周辺には、吸入圧力センサ41、吸入温度センサ42、吐出圧力センサ43、及び吐出温度センサ44が設けられている。
吸入圧力センサ41は、圧縮機21の吸入圧力Lpを検出する。吸入温度センサ42は、圧縮機21の吸入温度Tsを検出する。吐出圧力センサ43は、圧縮機21の吐出圧力Pdを検出する。吐出温度センサ44は、圧縮機21の吐出温度Tdを検出する。
熱源側熱交換器出口温度センサ45は、熱源側第1冷媒管26において、過冷却熱交換器39よりも熱源側熱交換器24側(図1では、熱源側第1膨張弁25よりも熱源側熱交換器24側)に設けられている。熱源側熱交換器出口温度センサ45は、熱源側熱交換器24の第1連絡配管6側における冷媒の温度Tbを検出する。熱源側熱交換器出口温度センサ45は、熱源側熱交換器24を凝縮器として用いるときの凝縮器の出口温度Tbを測定する凝縮器出口温度センサである。熱源側熱交換器出口温度センサ45は、熱源側熱交換器24を蒸発器として用いるときの蒸発器の入口温度を測定する蒸発器入口温度センサである。
過冷却熱交換器出口温度センサ46は、冷媒戻し出口管37に設けられている。過冷却熱交換器出口温度センサ46は、過冷却熱交換器39の出口温度Tshを測定する。詳細には、過冷却熱交換器出口温度センサ46は、過冷却熱交換器39のバイパス管35側の出口を流れる冷媒の温度Tshを検出する。
図2に示すように、熱源側ユニット2は、データ送信部47をさらに有している。データ送信部47は、運転中のデータを後述する蓄積部60に送信する。ここでは、冷房運転のデータを蓄積部60に送信する。
図1〜図3に示すように、熱源側ユニット2は、熱源側ユニット2を構成する各部の動作を制御する熱源側制御部48をさらに有している。そして、熱源側制御部48は、熱源側ユニット2の制御を行うために設けられたマイクロコンピュータ、メモリ、熱源側膨張弁等を制御するインバータ回路等を有しており、利用側ユニット5a、5bの利用側制御部58a、58bとの間で伝送線8aを介して制御信号等のやりとりを行うことができる。このように、利用側制御部58a、58bと、熱源側制御部48と、利用側制御部58a、58b及び熱源側制御部48の間を接続する伝送線8aとによって、冷凍サイクル装置1全体の運転制御を行う制御部8が構成されている。
制御部8は、図3に示すように、各種センサ41〜46、56a、56b、57a、57bの検出信号を受けることができるように接続されるとともに、これらの検出信号等に基づいて各種機器、圧縮機21、切換機構23、熱源側ファン34、熱源側第1膨張弁25、熱源側第2膨張弁40、過冷却熱交換器側膨張弁38、利用側膨張弁51a、51b、利用側ファン55a、55b等を制御できるように接続されている。制御部8は、ユーザからの各種設定入力を受け付けるコントローラ15と接続されており、図示しないメモリを有している。
(2−3)連絡配管
図1に戻って、第1連絡配管6及び第2連絡配管7は、冷媒回路10を備える空調装置をビル等の設置場所に設置する際に、現地にて施工される冷媒管であり、設置場所や熱源側ユニット2と利用側ユニット5a、5bとの組み合わせ等の設置条件に応じて種々の長さや管径を有するものが使用される。
第1連絡配管6及び第2連絡配管7は、熱源側ユニット2と利用側ユニット5a、5bとを接続する。詳細には、第1連絡配管6は、利用側ユニット5a、5bの利用側第1冷媒管53a、53bと、第1閉鎖弁32との間に位置する。第2連絡配管7は、利用側ユニット5a、5bの利用側第2冷媒管54a、54bと、第2閉鎖弁33との間に位置する。
利用側熱交換器52a、52bを蒸発器として機能させる第1運転(ここでは、冷房運転)中に、第2連絡配管7には、第1連絡配管6内の冷媒よりも圧力が低い冷媒が通る。また利用側熱交換器52a、52bを凝縮器として機能させる第2運転(ここでは、暖房運転)中に、第2連絡配管7には、第1連絡配管6内の冷媒よりも圧力が高い冷媒が通る。
第1運転中に、少なくとも熱源側膨張機構(ここでは、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の少なくとも一方)の減圧度合いを調整して、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に保つ。具体的には、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に保つために、熱源側制御部48によって、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の少なくとも一方の開度を調整することによって、熱源側膨張機構の減圧度合いを調整する。本実施形態では、冷房運転中、過冷却熱交換器39の出口側に配置された熱源側第2膨張弁40から各利用側膨張弁51a、51bに向かって流れる冷媒を気液二相状態に保つ。
また第2運転中に、少なくとも利用側膨張機構(ここでは、利用側膨張弁51a、51b)の減圧度合いを調整して、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に保つ。具体的には、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に保つために、利用側制御部58a、58bによって、運転中の利用側ユニット5a、5bの利用側膨張弁51a、51bの開度を調整することによって、利用側膨張機構の減圧度合いを調整する。本実施形態では、暖房運転中、利用側膨張弁51a、51bから熱源側第2膨張弁40に向かって流れる冷媒を気液二相状態に保つ。
(2−4)蓄積部
図2に示すように、蓄積部60は、冷房運転データを蓄積する。蓄積部60は、熱源側ユニット2のデータ送信部47から冷房運転データを受信する。蓄積部60は、冷媒の量が変化しているか否かを検知するための冷房運転データを蓄積する。本実施形態では、蓄積部60は、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の少なくとも一方の開度に関するデータを蓄積する。また蓄積部60は、冷媒回路10を流れる総冷媒量に関するデータを蓄積する。
なお、蓄積部60は、暖房運転データをさらに蓄積してもよい。
(2−5)判定部
判定部70は、冷媒の量が変化していることを検知すると、冷媒が漏洩したと判定する。ここでは、冷媒の量が変化していることを検知するために、冷房運転時の熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の少なくとも一方の開度を用いた指標を用いる。換言すると、判定部70は、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の少なくとも一方の開度を用いた指標によって、冷媒の量が変化していることの検知を行う。暖房運転時では、判定部70は、利用側膨張弁51a、51bの開度を用いた指標によって、冷媒の量が変化していることの検知を行う。
熱源側膨張弁の開度を用いた指標及び利用側膨張弁51a、51bの開度を用いた指標は、冷媒の量が変化していることを評価するためのものであり、例えば、開度そのものの値、開度の変化率、開度の積分値等である。開度そのものの値については、開度が閾値より大きい場合に、判定部70は冷媒の量が変化したと検知する。開度の変化率については、所定時間における開度の変化が閾値よりも大きい場合に、判定部70は冷媒の量が変化したと検知する。開度の積分値については、所定時間内の開度の積分値が閾値より大きい場合に、判定部70は冷媒の量が変化したと検知する。
判定部70は、冷媒量が変化していることを検知すると、冷凍サイクル装置1の運転を停止する。例えば、冷房運転中、蓄積部60に蓄積される運転データから、総冷媒量が減少して、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の開度が閾値より小さい場合には、判定部70は、冷媒が漏洩したと判断する。判定部70において冷媒が漏洩したと判断されると、判定部70は、圧縮機21に停止するように指令を送り、冷凍サイクル装置1の運転を停止する。
蓄積部60及び判定部70は、外部装置に設けられる。外部装置は、冷媒回路10を主として備える冷凍サイクル装置本体の外部の装置である。詳細には、外部装置は、熱源側ユニット2と、利用側ユニット5a、5bと、第1連絡配管6と、第2連絡配管7とで構成される装置の外部にある。本実施形態の外部装置は、ローカルコントローラ9である。ローカルコントローラ9において、蓄積部60が冷房運転データを受信して、判定部70が受信した冷房運転データに基づいて冷媒の量が変化していれば冷媒が漏洩したと判定する。
なお、外部装置としてのローカルコントローラ9、上述した制御部8、熱源側制御部48及び利用側制御部58a、58bは、コンピュータにより実現されるものである。ローカルコントローラ9、制御部8、熱源側制御部48及び利用側制御部58a、58bは、制御演算装置と記憶装置とを備える。制御演算装置には、CPUまたはGPUといったプロセッサを使用できる。制御演算装置は、記憶装置に記憶されているプログラムを読み出し、このプログラムに従って所定の画像処理や演算処理を行う。さらに、制御演算装置は、プログラムに従って、演算結果を記憶装置に書き込んだり、記憶装置に記憶されている情報を読み出したりすることができる。図2及び図3は、制御演算装置により実現される各種の機能ブロックを示している。記憶装置は、データベースとして用いることができる。
(3)運転動作
冷凍サイクル装置1は、冷媒回路10によって、暖房運転及び冷房運転を実行する。
(3−1)冷房運転
第1運転としての冷房運転について、図1を用いて説明する。冷房運転では、室内冷房負荷に応じた低圧目標値になるように、冷凍サイクルの低圧の値(吸入圧力センサ41の検出値)が圧縮機21の運転周波数により制御され、利用側熱交換器52a、52bの出口の冷媒の過熱度が所定の目標値(例えば5℃)になるように、利用側膨張弁51a、51bの開度が調節される。
リモコン(図示せず)等からの入力によって冷房運転の指示がなされると、冷媒回路10が冷房サイクル状態(図1の切換機構23の実線で示された状態)になるように切換機構23が切り換わる。これにより、圧縮機21、熱源側ファン34及び利用側ファン55a、55bが起動し、また、熱源側第1膨張弁25、過冷却熱交換器側膨張弁38、及び利用側膨張弁51a、51b等が所定の動作を行う。
すると、冷媒回路10内の低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となる。この高圧のガス冷媒は、切換機構23を通じて熱源側熱交換器24に送られる。
熱源側熱交換器24に送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の凝縮器として機能する熱源側熱交換器24において、熱源側ファン34によって供給される室外空気と熱交換を行って冷却されることによって凝縮して、高圧の液冷媒となる。この高圧の液冷媒は、熱源側第1膨張弁25を通じて、過冷却熱交換器39に送られる。
このとき、熱源側第1冷媒管26を流れる高圧の液冷媒の一部は、バイパス管35に分岐され、過冷却熱交換器側膨張弁38によって減圧される。そして、過冷却熱交換器側膨張弁38で減圧された冷媒は、過冷却熱交換器39に送られて、熱源側第1冷媒管26を流れる高圧の液冷媒と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して、ガス冷媒となり、圧縮機21に戻される。
過冷却熱交換器39に送られた高圧の液冷媒は、バイパス管35を流れる冷媒と熱交換を行ってさらに冷却され、熱源側第2膨張弁40によって減圧され気液二相状態の冷媒となり、第1閉鎖弁32及び第1連絡配管6を通じて、熱源側ユニット2から利用側ユニット5a、5bに送られる。
利用側ユニット5a、5bに送られた気液二相状態の冷媒は、利用側膨張弁51a、51bによって更に減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒となる。この低圧の気液二相状態の冷媒は、利用側熱交換器52a、52bに送られる。
利用側熱交換器52a、52bに送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する利用側熱交換器52a、52bにおいて、利用側ファン55a、55bによって供給される室内空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して、低圧のガス冷媒となる。この低圧のガス冷媒は、第2連絡配管7を通じて、利用側ユニット5a、5bから熱源側ユニット2に送られる。
熱源側ユニット2に送られた低圧のガス冷媒は、第2閉鎖弁33及び切換機構23を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
(3−2)暖房運転
第2運転としての暖房運転について、図1を用いて説明する。暖房運転では、暖房負荷に応じた高圧目標値になるように冷凍サイクルの高圧の値(吐出圧力センサ43の検出値)が圧縮機21の運転周波数により制御され、利用側熱交換器52a、52bの出口の冷媒の過冷却度が所定の目標値(例えば5℃)になるように、利用側膨張弁51a、51bの開度が調節される。
リモコン(図示せず)等からの入力によって暖房運転の指示がなされると、冷媒回路10が暖房サイクル状態(図1の切換機構23の破線で示された状態)になるように切換機構23が切り換わり、圧縮機21、熱源側ファン34及び利用側ファン55a、55bが起動し、また、熱源側第1膨張弁25、過冷却熱交換器側膨張弁38、及び利用側膨張弁51a、51b等が所定の動作を行う。
すると、冷媒回路10内の低圧のガス冷媒は、圧縮機21に吸入されて圧縮されて高圧のガス冷媒となる。この高圧のガス冷媒は、切換機構23、第2閉鎖弁33及び第2連絡配管7を通じて、熱源側ユニット2から利用側ユニット5a、5bに送られる。利用側ユニット5a、5bに送られた高圧のガス冷媒は、利用側熱交換器52a、52bに送られる。
利用側熱交換器52a、52bに送られた高圧のガス冷媒は、冷媒の凝縮器として機能する利用側熱交換器52a、52bにおいて、利用側ファン55a、55bによって供給される室内空気と熱交換を行って冷却されることによって凝縮して、高圧の液冷媒となる。この高圧の液冷媒は、利用側膨張弁51a、51bで減圧されて気液二相状態になり、第1連絡配管6を通じて、利用側ユニット5a、5bから熱源側ユニット2に送られる。
熱源側ユニット2に送られた冷媒は、第1閉鎖弁32及び過冷却熱交換器39を通じて、熱源側第1膨張弁25に送られ、熱源側第1膨張弁25によって更に減圧されて、低圧の気液二相状態の冷媒となる。この低圧の気液二相状態の冷媒は、熱源側熱交換器24に送られる。
熱源側熱交換器24に送られた低圧の気液二相状態の冷媒は、冷媒の蒸発器として機能する熱源側熱交換器24において、熱源側ファン34によって供給される室外空気と熱交換を行って加熱されることによって蒸発して、低圧のガス冷媒となる。この低圧のガス冷媒は、切換機構23を通じて、再び、圧縮機21に吸入される。
(4)冷媒漏洩判定方法
図1〜図4を参照して、本開示の一実施形態に係る冷媒漏洩判定方法を説明する。冷媒漏洩判定方法は、冷凍サイクル装置1において、上述した冷房運転及び暖房運転中に、冷媒回路10から冷媒が漏洩したか否かを判定する方法である。
(4−1)運転開始
図4に示すように、まず、冷凍サイクル装置1において、冷房運転または暖房運転を開始する。
(4−2)運転データの蓄積
冷房運転中、運転データとして、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の開度を蓄積部60に蓄積する。暖房運転中、運転データとして、利用側膨張弁51a、51bの開度を蓄積部60に蓄積する。
(4−3)冷媒漏洩の判定
次に、冷房運転では熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の開度を用いた指標、暖房運転では、利用側膨張弁51a、51bの開度を用いた指標によって、冷媒の量が変化していることの検知を行う。判定部70は、冷媒の量が変化していることを検知すると、冷媒が漏洩したと判定する。冷媒が漏洩したと判定されると、冷凍サイクル装置1の運転を停止する。
一方、判定部70によって、冷媒が漏洩したと判定されない場合には、運転を続行する。
(5)特徴
本実施形態の冷凍サイクル装置1では、第1運転としての冷房運転時に、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に保つ。これにより、冷房運転時に第1連絡配管6内を流れる冷媒量は、液相状態の冷媒を流す場合に比べて、少なくなる。換言すると、第1連絡配管6内の気液二相状態の冷媒は、液相状態の冷媒を流す場合に比べて、バッファ効果を減少させる。このため、冷媒の変化する量が少量であっても、冷房運転に影響を及ぼすので、冷媒回路10内の冷媒の量が変化していることの検知を行う冷媒量検知処理を精度良く行うことができる。換言すると、少量でも冷媒が漏洩すると、冷媒不足で運転に影響を及ぼすので、冷媒漏洩を検知する感度が高くなるので、冷媒漏洩を検知する精度を向上できる。また、本実施形態では、漏洩検知運転を実施せず、通常の冷房運転を実施している際に、冷媒の量の変化により、高い精度で冷媒漏洩を検知できる。同様にして、第2運転としての暖房運転時でも、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に保つことで、高い精度で冷媒漏洩を検知できる。
特に、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に容易に保つために、第1運転において、過冷却熱交換器39の出口側に熱源側第2膨張弁40を設けることが好ましい。そして、熱源側第2膨張弁40の開度の変化を計測するとともに、総冷媒量の変化を計測し、冷媒量が減少して熱源側第2膨張弁40の開度が閾値より大きい場合に、冷媒が漏洩したと判断することで、冷媒漏洩を検知する精度をより向上できる。
また、より高い精度で冷媒漏洩を検知するために、第1運転中に、少なくとも熱源側膨張機構の減圧度合いを調整して、第1連絡配管の中の全ての冷媒を気液二相状態に保つことが好ましい。第1運転である冷房運転中、過冷却熱交換器39の出口側に配置された熱源側第2膨張弁40から各利用側膨張弁51a、51bに向かって流れる全ての冷媒を気液二相状態に保つことがより好ましい。同様に、より高い精度で冷媒漏洩を検知するために、第2運転中に、少なくとも利用側膨張機構の減圧度合いを調整して、第1連絡配管の中の全ての冷媒を気液二相状態に保つことが好ましい。
(6)変形例
(6−1)変形例A
上述した実施形態では、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40を含む熱源側膨張機構を例に挙げて説明したが、これに限定されない。本変形例では、熱源側第2膨張弁40は省略されている。このため、冷房運転中に、少なくとも熱源側第1膨張弁25の減圧度合いを調整して、第1連絡配管6の中の冷媒を気液二相状態に保っている。
(6−2)変形例B
上述した実施形態では、蓄積部60及び判定部70は、外部装置としてローカルコントローラ9内に設けられているが、これに限定されない。蓄積部60及び判定部70は、クラウドサーバに設けられてもよい。この場合、蓄積部60及び判定部70は、熱源側ユニット2と直接接続されてもよく、ローカルコントローラを介して熱源側ユニット2と接続されてもよい。
また、蓄積部60及び判定部70は、外部装置に設けられずに、熱源側ユニット2内に設けられてもよい。
(6−3)変形例C
上述した実施形態では、蓄積部60は、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の少なくとも一方の開度に関するデータを蓄積し、判定部70は、熱源側第1膨張弁25及び熱源側第2膨張弁40の少なくとも一方の開度の変化により冷媒が漏洩したか否かを判定しているが、これに限定されない。本変形例では、蓄積部60は、凝縮器出口温度センサである熱源側熱交換器出口温度センサ45で測定される熱源側熱交換器24の出口温度Tbを蓄積する。また蓄積部60は、吐出圧力センサ43の吐出圧力Hpを蓄積する。判定部70は、吐出圧力センサ43の吐出圧力Hpから算出された凝縮温度Tc及び凝縮器出口温度Tbから、過冷却度(サブクールSC=Tc−Tb)または外気温度Taで補正した過冷却度に相当する値((Tc−Tb)/(Tc−Ta))を算出する。さらに、判定部70は、過冷却度または過冷却度に相当する値の基準値を予測する。算出された過冷却度または過冷却度に相当する値と、予測された基準値との差が所定値を超えると、判定部70は、冷媒が漏洩したと判定する。一方、判定部70は、算出された過冷却度または過冷却度に相当する値と基準値との差が所定値以下であると、冷媒が漏洩していないと判定する。
なお、判定部70は、過熱度(SH:スーパーヒート)、吐出過熱度(DSH:吐出スーパーヒート)及びそれらに相当する値等を用いた指標によって、冷媒が漏洩したと判定してもよい。
以上、本開示の実施形態を説明したが、特許請求の範囲に記載された本開示の趣旨及び範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。
1 :冷凍サイクル装置
2 :熱源側ユニット
5a,5b :利用側ユニット
6 :第1連絡配管
7 :第2連絡配管
8 :制御部
8a :伝送線
9 :ローカルコントローラ
10 :冷媒回路
15 :コントローラ
21 :圧縮機
22 :圧縮機用モータ
23 :切換機構
24 :熱源側熱交換器
25 :熱源側第1膨張弁
26 :熱源側第1冷媒管
27 :吸入管
28 :アキュムレータ
29 :吐出管
30 :熱源側第2冷媒管
31 :熱源側第3冷媒管
32 :第1閉鎖弁
33 :第2閉鎖弁
34 :熱源側ファン
35 :バイパス管
36 :冷媒戻し入口管
37 :冷媒戻し出口管
38 :過冷却熱交換器側膨張弁
39 :過冷却熱交換器
40 :熱源側第2膨張弁
41 :吸入圧力センサ
42 :吸入温度センサ
43 :吐出圧力センサ
44 :吐出温度センサ
45 :熱源側熱交換器出口温度センサ
46 :過冷却熱交換器出口温度センサ
47 :データ送信部
48 :熱源側制御部
51a,51b :利用側膨張弁
52a,52b :利用側熱交換器
53a,53b :利用側第1冷媒管
54a,54b :利用側第2冷媒管
55a,55b :利用側ファン
56a,56b :利用側熱交換器入口温度センサ
57a,57b :利用側熱交換器出口温度センサ
58a,58b :利用側制御部
60 :蓄積部
70 :判定部
国際公開第2018/062485号

Claims (6)

  1. 冷媒回路(10)内の冷媒の量が変化していることの検知を行う冷凍サイクル装置であって、
    圧縮機(21)、熱源側熱交換器(24)、及び熱源側膨張機構(25、40)を含む熱源側ユニット(2)と、
    複数の利用側熱交換器(52a、52b)、及び複数の利用側膨張機構(51a、51b)を含む利用側ユニット(5a、5b)と、
    前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続する第1連絡配管(6)と、
    前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続するともに、前記利用側熱交換器を蒸発器として機能させる第1運転中に、前記第1連絡配管内の冷媒よりも圧力が低い冷媒が通る第2連絡配管(7)と、
    を備え、
    前記第1運転中に、少なくとも前記熱源側膨張機構の減圧度合いを調整して、前記第1連絡配管の中の冷媒を気液二相状態に保つ、冷凍サイクル装置(1)。
  2. 前記熱源側膨張機構は、開度を変更可能な熱源側膨張弁(25、40)を有し、
    前記熱源側膨張弁の開度を調整することによって、前記熱源側膨張機構の減圧度合いを調整する、請求項1に記載の冷凍サイクル装置。
  3. 前記熱源側膨張機構は、開度を変更可能な熱源側膨張弁(25、40)を有し、
    前記熱源側膨張弁の開度を用いた指標によって、冷媒の量が変化していることの検知を行う、請求項1または2に記載の冷凍サイクル装置。
  4. 冷媒の量が変化していることを検知すると、冷媒が漏洩したと判定する判定部(70)をさらに備える、請求項1〜3のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  5. 前記第1運転のデータを蓄積する蓄積部(60)をさらに備える、請求項1〜4のいずれか1項に記載の冷凍サイクル装置。
  6. 冷媒回路(10)内の冷媒の量が変化していることの検知を行う冷凍サイクル装置であって、
    圧縮機(21)、熱源側熱交換器(24)、及び熱源側膨張機構(25、40)を含む熱源側ユニット(2)と、
    複数の利用側熱交換器(52a、52b)、及び複数の利用側膨張機構(51a、51b)を含む利用側ユニット(5a、5b)と、
    前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続する第1連絡配管(6)と、
    前記熱源側ユニットと前記利用側ユニットとを接続するともに、前記利用側熱交換器を凝縮器として機能させる第2運転中に、前記第1連絡配管内の冷媒よりも圧力が高い冷媒が通る第2連絡配管(7)と、
    を備え、
    前記第2運転中に、少なくとも前記利用側膨張機構の減圧度合いを調整して、前記第1連絡配管の中の冷媒を気液二相状態に保つ、冷凍サイクル装置(1)。
JP2019180811A 2019-09-30 2019-09-30 冷凍サイクル装置 Active JP7397286B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019180811A JP7397286B2 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 冷凍サイクル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019180811A JP7397286B2 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 冷凍サイクル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021055955A true JP2021055955A (ja) 2021-04-08
JP7397286B2 JP7397286B2 (ja) 2023-12-13

Family

ID=75270614

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019180811A Active JP7397286B2 (ja) 2019-09-30 2019-09-30 冷凍サイクル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7397286B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016051606A1 (ja) * 2014-10-03 2016-04-07 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP2017026308A (ja) * 2014-02-18 2017-02-02 東芝キヤリア株式会社 冷凍サイクル装置
JP2018112350A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 ダイキン工業株式会社 空気調和装置及び室内ユニット
JP2018141607A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 冷媒量判定装置、空気調和システム、冷媒量判定方法およびプログラム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017026308A (ja) * 2014-02-18 2017-02-02 東芝キヤリア株式会社 冷凍サイクル装置
WO2016051606A1 (ja) * 2014-10-03 2016-04-07 三菱電機株式会社 空気調和装置
JP2018112350A (ja) * 2017-01-11 2018-07-19 ダイキン工業株式会社 空気調和装置及び室内ユニット
JP2018141607A (ja) * 2017-02-28 2018-09-13 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 冷媒量判定装置、空気調和システム、冷媒量判定方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP7397286B2 (ja) 2023-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3279580B1 (en) Air-conditioning device
JP4864110B2 (ja) 冷凍空調装置
JP4069947B2 (ja) 冷凍装置
EP3205954B1 (en) Refrigeration cycle device
JP7186845B2 (ja) 空気調和装置
JP6895901B2 (ja) 空気調和装置
US20160146521A1 (en) Refrigeration cycle apparatus
WO2008029678A1 (fr) Climatiseur
JP6730532B2 (ja) 冷凍サイクル装置および冷凍装置
WO2008059737A1 (fr) Climatiseur
JP5274174B2 (ja) 空気調和装置
JP6067178B2 (ja) 熱源側ユニット及び空気調和装置
JP6479181B2 (ja) 空気調和装置
WO2018003096A1 (ja) 空気調和装置
JP4981411B2 (ja) 空気調和機
JP2012141070A (ja) 冷凍装置
JP6537629B2 (ja) 空気調和装置
JP7397286B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP7224503B2 (ja) 冷凍サイクル装置
JP7241880B2 (ja) 空気調和装置
JP7258129B2 (ja) 空気調和装置
JP6932551B2 (ja) 熱交換システム及びその制御方法
JP6899960B2 (ja) 冷凍サイクル装置および冷凍装置
JP2014070835A (ja) 冷凍装置
WO2017110339A1 (ja) 空気調和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230523

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230724

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231113

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7397286

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151