JP2021055636A - 排気後処理装置 - Google Patents

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弘吉 前川
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Abstract

【課題】燃費性能の悪化を防止しつつ、触媒温度を活性温度域まで効果的に上昇させる。【解決手段】排気を流通させる排気通路71A,71Bと、排気通路71Bに設けられており、排気を浄化する触媒担体81と、排気通路71A,71Bの触媒担体81よりも排気上流側71Aに設けられており、低温時に排気中の水分を吸着して発熱すると共に、高温時に水分を脱離する発熱材80と、排気を発熱材80から迂回させて触媒担体81に導く迂回通路71Bと、排気流路を発熱材80又は迂回通路71Bに選択的に切り替える流路切替機構82とを備えた。【選択図】図2

Description

本開示は、排気後処理装置に関する。
この種の排気後処理装置の一例として、エンジンから排出される排気中に含まれる窒素酸化物(以下、NOx)を浄化する選択還元型触媒(Selective Catalytic Reduction:以下、SCR触媒)等を備えるものが知られている。
SCR触媒の良好な浄化性能を得るには、触媒温度を早期に活性温度域まで上昇させる必要がある。例えば、特許文献1には、触媒担体の周囲に電気ヒータを設け、該電気ヒータにより触媒の早期昇温を図るようにした技術が開示されている。
特開2013−194702号公報
ところで、上記文献1記載の技術のように、電気ヒータを用いて触媒の昇温を行うと、電力の消費に伴い燃費性能の悪化を招くことになる。また、触媒温度が活性温度域よりも高く上昇すると、排気エミッション性能の悪化を招くと共に、過昇温による触媒劣化等を引き起こす可能性もある。
本開示の技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、燃費性能の悪化を防止しつつ、触媒温度を活性温度域まで効果的に上昇させることができる排気後処理装置を提供することを目的とする。
本開示の排気後処理装置は、排気を流通させる排気通路と、前記排気通路に設けられており、排気を浄化する触媒担体と、前記排気通路の前記触媒担体よりも排気上流側に設けられており、低温時に排気中の水分を吸着して発熱すると共に、高温時に水分を脱離する発熱材と、前記排気通路を流れる排気を前記発熱材から迂回させて前記触媒担体に導く迂回通路と、排気の流路を前記発熱材又は前記迂回通路に選択的に切り替える流路切替機構と、を備えることを特徴とする。
また、排気温度を取得する排気温度取得手段をさらに備え、前記流路切替機構は、取得される前記排気温度が所定の第1温度に達するまでは、排気の流路を前記発熱材とし、取得される前記排気温度が前記第1温度に達すと、排気の流路を前記発熱材から前記迂回通路に切り替え、取得される前記排気温度が前記第1温度よりも高い所定の第2温度を超えると、排気の流路を前記発熱材に戻すことが好ましい。
また、前記触媒担体よりも上流側の前記排気通路に、排気中の粒子状物質を捕集可能なフィルタが設けられており、前記流路切替機構は、前記フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼除去するフィルタ再生の実行中は排気の流路を前記発熱材とすることが好ましい。
また、前記触媒担体は、尿素水から排気熱により加水分解されて生成されるアンモニアを還元剤として排気中の窒素化合物を還元浄化する選択還元型触媒担体であってもよい。
また、前記排気通路には、径方向外側から順に、外管、中管、内管を備える三重管構造体が設けられており、前記内管の内部には、前記触媒担体が収容されており、前記中管と前記内管との間には、前記発熱材が収容されており、前記外管の一端側及び他端側は、前記中管よりも軸方向に長く突出しており、前記中管の少なくとも一端側は、前記内管よりも軸方向に長く突出しており、排気を、前記外管と前記中管との間の一端側から流通させて前記中管の他端で径方向内側に折り返すと共に、前記中管と前記内管との間の他端側から前記発熱材へと流通させ、前記内管の一端で径方向内側に折り返して前記触媒担体へと導く第1排気通路と、前記第1排気通路の排気上流端から分岐すると共に、排気を、前記中管の前記内管よりも突出する一端側の内周面によって区画される空間内に流通させて前記触媒担体へと導く前記迂回通路としての第2排気通路と、を備え、前記流路切替機構が、前記第1排気通路と前記第2排気通路との分岐部に設けられていることが好ましい。
本開示の技術によれば、燃費性能の悪化を防止しつつ、触媒温度を活性温度域まで効果的に上昇させることができる。
本実施形態に係るエンジンの吸排気系を示す模式的な全体構成図である。 (A)は、本実施形態に係るNOx触媒装置を示す模式図であり、(B)は、本実施形態に係るNOx触媒装置を軸方向から視た模式的な断面図である。 本実施形態に係るNOx触媒装置の排気の流れを説明する模式図である。 本実施形態に係る制御装置及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。 本実施形態に係る流路切替制御の処理の流れを説明するフローチャートである。 他の実施形態に係る排気後処理装置を示す模式図である。
以下、添付図面に基づいて、本実施形態に係る排気後処理装置を説明する。同一の部品には同一の符号を付してあり、それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[全体構成]
図1は、本実施形態に係るエンジン10の吸排気系を示す模式的な全体構成図である。
エンジン10は、主としてシリンダヘッドCH及び、何れも不図示のシリンダブロックやクランクケース等で構成されたエンジン本体部を有する。シリンダブロックには、複数の気筒Cが設けられており、各気筒Cには、図示しないピストンが往復移動自在に収容されている。なお、エンジン10は、図示例の直列多気筒エンジンに限定されず、V型エンジン或は水平対向型エンジン等であってもよい。また、エンジン10は、多気筒エンジンに限定されず、単気筒エンジンであってもよい。
シリンダヘッドCHの吸気側の側部には、不図示の吸気ポートに吸気を分配する吸気マニホールド20が設けられている。吸気マニホールド20には、吸気上流側から順に、エアクリーナ21、上流吸気通路22、過給機40のコンプレッサ42、下流吸気通路23等が接続されている。下流吸気通路23には、コンプレッサ42により圧送される吸気を冷却するインタークーラ24が設けられている。インタークーラ24は、水冷式又は空冷式の何れであってもよい。
シリンダヘッドCHの排気側の側部には、各気筒Cから排気ポートを介いて排出される排気を集合させる排気マニホールド30が設けられている。排気マニホールド30には、排気上流側から順に、上流排気通路31、過給機40のタービン41、第1接続排気通路32、前段後処理装置50、第2接続排気通路33、後段後処理装置60、下流排気通路34等が接続されている。下流排気通路34には、何れも不図示の消音器やテールパイプ等が設けられている。なお、過給機40のタービンハウジングを排気マニホールド30に直接接続する場合には、上流排気通路31を省略してもよい。
過給機40は、排気により駆動するタービン41と、タービン41にターボ軸43で一体回転可能に連結されたコンプレッサ42とを備えている。なお、過給機40は、図示例のコンベンショナルタイプに限定されず、可変翼を備える可変容量型タイプであってもよい。
前段後処理装置50は、排気上流側から順に、酸化触媒52及び、フィルタ53を有する。
酸化触媒52は、例えば、コーディエライトハニカム構造体等のセラミック製担体の表面に触媒成分等を担持して形成されており、排気中に含まれるHCやCOを酸化する。酸化触媒52は、エンジン10の不図示の筒内インジェクタによるポスト噴射や、排気管インジェクタ51の排気管噴射によって未燃燃料(HC)が供給されると、これを酸化して排気温度を上昇させる。
フィルタ53は、例えば、多孔質性の隔壁で区画された多数のセルを排気の流れ方向に沿って配置し、これらセルの上流側と下流側とを交互に目封止して形成されている。フィルタ53は、排気中の粒子状物質(Particulate Matter:以下、PM)を隔壁の細孔や表面に捕集すると共に、PM堆積量が所定量に達すると、これを燃焼除去するフィルタ再生が実施される。なお、フィルタ再生は、前回のフィルタ再生実施からの累積走行距離が所定の閾値距離に達した場合等、所定のインターバル毎に実施してもよい。
後段後処理装置60は、排気上流側から順に、尿素水噴射装置61及び、NOx触媒装置70を有する。
尿素水噴射装置61は、尿素水を貯留する尿素水タンク62と、尿素水タンク62内の尿素水に浸漬されて異物を除去するストレーナ63と、ストレーナ63に接続された供給配管64と、供給配管64に設けられて尿素水タンク62から尿素水を汲み上げる尿素水ポンプ65と、供給配管64から供給される尿素水を第2接続排気通路33内に噴射する尿素水インジェクタ66とを備えている。尿素水インジェクタ66よりも下流側の第2接続排気通路33には、複数枚のフィン等を備えるミキサー部材67が設けられている。
尿素水インジェクタ66から噴射された尿素水は、ミキサー部材67によって撹拌されて排気と混合され、排気熱や排気中の水蒸気により加水分解されてアンモニア(NH3)に生成されることで、下流側のNOx触媒装置70に還元剤として供給されるようになる。
NOx触媒装置70は、三重管構造体71と、吸着発熱材80と、SCR触媒81と、流路切替バルブ82とを備えている。以下、本実施形態に係るNOx触媒装置70の詳細を図2に基づいて説明する。
[NOx触媒装置]
図2に示すように、三重管構造体71は、径方向外側から順に、外管72、中管73、内管74を配置して構成されている。これら外管72、中管73及び、内管74は、好ましくは同心状に設けられている。
外管72は、第2接続排気通路33及び、下流排気通路34よりも大径の略円筒状に形成されている。外管72の軸方向長さは、中管73及び、内管74の軸方向長さよりも長く形成されている。外管72の上流端(一端)と、第2接続排気通路33の下流端とは、下流側に向かうに従い拡径する略円錐台形筒状の第1拡径管75によって互いに接続されている。第1拡径管75は、外管72の上流端側に一体形成されてもよく、或は、外管72に溶接又はボルト・ナット締結等で接合固定される別管として形成されてもよい。
中管73は、外管72よりも小径、且つ、内管74よりも大径の略円筒状に形成されている。中管73の下流端(他端)は、外管72及び、内筒74の下流端(他端)よりも排気上流側に所定量オフセットして設けられている。また、中管73は、その上流端(一端)を外管72の上流端(一端)よりも排気下流側に所定量オフセットして設けられている。中管73の上流端(一端)には、軸心側から中管73に向かうに従い拡径する略円錐台形筒状の第2拡径管76が接続されている。第2拡径管76は、中管73の上流端側に一体形成されてもよく、或は、中管73に溶接又はボルト・ナット締結等で接合固定される別管として形成されてもよい。
外管72と中管73との対向空間には、吸着発熱材80が収容されている。吸着発熱材80は、排気を流通可能な多孔質性の担体に、例えば、金属イオン交換ゼオライト等を担持して形成されている。金属イオン交換ゼオライトは、低温時に排気中の水分を吸着して発熱し、且つ、高温時に水分を脱離する性質を有する。なお、吸着発熱材80の材質は、金属イオン交換ゼオライトに限定されず、水分を吸着して発熱する性質を有する他の部材を用いてもよい。
内管74は、中管73よりも小径の略円筒状に形成されている。内管74の上流端(一端)は、中管73の上流端(一端)よりも排気下流側に所定量オフセットして設けられている。内管74の下流端と、外筒72の下流端とは、これらの間を閉鎖する円環板77によって互いに接続されている。内管74の下流端は、略円錐台形筒状の縮径管78を介して下流排気通路34の上流端に接続されている。内管74の内部空間には、SCR触媒81が収容されている。
SCR触媒81は、例えば多孔質のセラミック製担体にゼオライト等を担持して形成されている。SCR触媒81は、尿素水インジェクタ66から還元剤として供給されるアンモニアを吸着すると共に、吸着したアンモニアで通過する排気中からNOxを選択的に還元浄化する。
以上のように構成された三重管構造体71には、第2接続排気通路33から流れ込む排気を吸着発熱材80からSCR触媒81に導いて流通させる第1排気通路71Aと、第2接続排気通路33から流れ込む排気を吸着発熱材80から迂回させてSCR触媒81に直接的に導く第2排気通路71B(本開示の迂回通路)とが区画形成されている。これら第1排気通路71Aと第2排気通路71Bとの分岐部には、排気の流路を第1排気通路71A又は第2排気通路71Bに選択的に切り替え可能な流路切替バルブ82が設けられている。流路切替バルブ82の切り替え作動は、制御装置100からの指令に応じて制御される。
具体的には、図3(A)に示すように、流路切替バルブ82により、排気の流路を第1排気通路71Aとすると、排気は、第1拡径管75と第2拡径管76との間、外管72と中管73との間を流れ、中管73の下流端で円環板77によって径方向内側に折り返された後、中管73と内管74との間の吸着発熱材80に導かれる。さらに、吸着発熱材80を通過した排気は、内管74の上流端で第2拡径管76の内周面によって径方向内側に折り返された後、内管74内に収容されたSCR触媒81へと導かれるようになる。
これにより、例えば、低排気温時等に、吸着発熱材80が排気中に含まれる水分を吸着して発熱すると、吸着発熱材80を通過してSCR触媒81に流れ込む排気の温度が上昇し、さらには、SCR触媒81が吸着発熱材80によって外周側から加熱されることで、SCR触媒81を活性温度域まで早期に昇温できるようになる。また、高排気温時には、吸着発熱材80を流れる高温排気によって水分が離脱することで、吸着発熱材80の再生が促進され、さらには、再生時の吸熱効果及び、吸着発熱材80の熱容量によって排気の温度が低下することで、SCR触媒81の過昇温を効果的に抑制できるようになる。
一方、図3(B)に示すように、流路切替バルブ82により、排気の流路を第2排気通路71Bとすると、排気は、第2拡径管76の内部空間及び、中管73の内管72よりも排気上流側に突出する内周面によって区画される空間内を流れ、吸着発熱材80を通過することなく、SCR触媒81へと直接的に導かれるようになる。
これにより、例えば、吸着発熱材80の発熱温度かピーク温度に達した後、すなわち、吸着発熱材80の温度が低下し始めた後は、SCR触媒81に低温排気が流れ込むことを防止できるようになり、SCR触媒81の温度を活性温度域に効果的に維持できるようになる。
図1に戻り、エンジン10の排気系には、各種センサ類が設けられている。第1排気温度センサ90は、酸化触媒52の直下流に設けられており、酸化触媒52を流れた排気の温度(以下、酸化触媒出口温度TDOC_OUT)を取得する。差圧センサ91は、フィルタ53の上下流に設けられており、フィルタ53の前後差圧Pを取得する。第2排気温度センサ92はNOx触媒装置70の直上流に設けられており、SCR触媒81に流れ込む排気の温度(以下、SCR触媒入口温度TSCR_IN)を取得する。第3排気温度センサ93は吸着発熱材80の直下流に設けられており、吸着発熱材80を流れた排気の温度(以下、吸着発熱材出口温度THM_OUT)を取得する。第4排気温度センサ94はSCR触媒81の直下流に設けられており、SCR触媒81を流れた排気の温度(以下、SCR触媒出口温度TSCR_OUT)を取得する。これら各センサ90〜94のセンサ値は、電気的に接続された制御装置100に送信される。
[制御装置]
図4は、本実施形態に係る制御装置100及び、関連する周辺構成を示す模式的な機能ブロック図である。
制御装置100は、例えば、コンピュータ等の演算を行う装置であり、互いにバス等で接続されたCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入力ポート、出力ポート等を備え、プログラムを実行する。
また、制御装置100は、プログラムの実行により、酸化触媒温度推定部110と、SCR触媒温度推定部120と、フィルタ再生制御部130と、流路切替制御部140とを備える装置として機能する。これら各機能要素は、本実施形態では一体のハードウェアである制御装置100に含まれるものとして説明するが、これらのいずれか一部を別体のハードウェアに設けることもできる。
酸化触媒温度推定部110は、第1排気温度センサ90から送信される酸化触媒出口温度TDOC_OUTに基づいて、酸化触媒52の内部温度に相当する酸化触媒温度TDOCを推定する。酸化触媒温度推定部110により推定される酸化触媒温度TDOCは、フィルタ再生制御部130に送信される。
SCR触媒温度推定部120は、第4排気温度センサ94から送信されるSCR触媒出口温度TSCR_OUTに基づいて、SCR触媒82の内部温度に相当するSCR触媒温度TSCRを推定する。なお、触SCR触媒温度TSCRは、第2排気温度センサ92により取得されるSCR触媒入口温度TSCR_INと、第4排気温度センサ94により取得されるSCR触媒出口温度TSCR_OUTとに基づいて推定してもよい。SCR触媒温度推定部120により推定されるSCR触媒温度TSCRは、流路切替制御部140に送信される。
フィルタ再生制御部130は、差圧センサ91から送信されるフィルタ53の前後差圧Pが所定の上限差圧に達した場合、或いは、前回のフィルタ再生実施からのインターバル(例えば、累積走行距離や累積走行時間)が所定のインターバルに達した場合等、所定の実行条件が成立すると、フィルタ53に堆積しているPMを燃焼除去するフィルタ再生制御を実施する。フィルタ再生制御は、ポスト噴射や排気管噴射によって未燃燃料を酸化触媒52に供給し、フィルタ53に流入する排気の温度をPM燃焼温度まで上昇させることにより行われる。
フィルタ再生制御の燃料噴射量は、PM燃焼温度と酸化触媒温度推定部110から送信される酸化触媒温度TDOCとの偏差に基づいてフィードバック制御すればよい。フィルタ再生制御は、差圧センサ92から送信される前後差圧Pが所定の下限差圧まで低下した場合、燃料総噴射量が所定の上限噴射量に達した場合、或は、再生制御開始からの経過時間が上限時間に達すると終了する。
流路切替制御部140は、SCR触媒温度推定部120から送信されるSCR触媒温度TSCR、第2排気温度センサ92から送信されるSCR触媒入口温度TSCR_IN及び、第3排気温度センサ93から送信される吸着発熱材出口温度THM_OUTに基づいて、流路切替バルブ82の切替作動を制御する流路切替制御を実施する。
具体的には、流路切替制御部140は、エンジン10の始動後、SCR触媒温度推定部120から送信されるSCR触媒温度TSCRが所定の活性温度下限値よりも低い場合には、排気の流路が第1排気通路71Aとなるように、流路切替バルブ82の作動を制御する。これにより、吸着発熱材80が排気中に含まれる水分を吸着して発熱することにより、SCR触媒81を早期に昇温できるようになる。
また、流路切替制御部140は、第3排気温度センサ93から送信される吸着発熱材出口温度THM_OUTが低下し始める直前の所定のピーク温度(本開示の第1温度)に達すると、排気の流路を第1排気通路71Aから第2排気通路71Bに切り替えるように、流路切替バルブ82の作動を制御する。これにより、排気の流れが温度を低下させる吸着発熱材80から迂回され、低温排気のSCR触媒81への流れ込みが防止されることにより、SCR触媒81を活性温度域に効果的に維持できるようになる。
また、流路切替制御部140は、第2排気温度センサ92から送信されるSCR触媒入口温度TSCR_INが、前述のピーク温度よりも高い所定の閾値温度(本開示の第2温度)を超えると、排気の流路を第2排気通路71Bから第1排気通路71Aに切り替えるように、流路切替バルブ82の作動を制御する。閾値温度は、吸着発熱材80に吸着された水分が離脱する温度(例えば、約200〜300℃)を基準に設定すればよい。このように、排気温度が閾値温度に達すると、高温排気を吸着発熱材80に流通させることにより、吸着発熱材80の再生を促進しつつ、SCR触媒81の過昇温が抑止されることで、触媒劣化を効果的に防止できるようになる。
また、流路切替制御部140は、排気温度が閾値温度を超えた後、排気温度が再び閾値温度以下に低下すると、排気の流路を第1排気通路71Aから第2排気通路71Bに戻すように、流路切替バルブ82の作動を制御する。これにより、SCR触媒81が必要以上に冷却されることを抑止できるようになり、SCR触媒81を活性温度域に効果的に維持できるようになる。
さらに、流路切替制御部140は、SCR触媒81に流れ込む排気温度がPM燃焼温度まで上昇するフィルタ再生制御時も、排気の流路を吸着発熱材80に流通させる第1排気通路71Aとするように、流路切替バルブ82の作動を制御する。これにより、フィルタ再生と並行して吸着発熱材80の再生を促進することができ、さらには、吸着発熱材80の熱容量及び、再生時の吸熱効果によって排気の温度を低下させることができ、フィルタ再生時のSCR触媒81の過昇温を効果的に防止できるようになる。
次に、図5に基づいて、本実施形態に係る流路切替制御の処理の流れを説明する。本ルーチンは、エンジン10の始動と同時に開始する。
ステップS100では、SCR触媒温度TSCRが所定の活性温度下限値よりも低いか否かを判定する。SCR触媒温度TSCRが活性温度下限値よりも低い場合(Yes)、本制御はステップS110に進む。一方、エンジン10が、例えば前回停止から短時間で再始動した場合等、SCR触媒温度TSCRが活性温度下限値以上にある場合(No)、本制御はステップS105に進み、排気の流路を第2排気通路71Bとした後、後述するステップS130の判定処理に進む。
ステップS110では、排気の流路を第1排気通路71Aとし、吸着発熱材80の発熱によりSCR触媒81を昇温させる。次いで、ステップS120では、吸着発熱材出口温度THM_OUTが所定のピーク温度に達したか否かを判定する。吸着発熱材出口温度THM_OUTがピーク温度に達した場合(Yes)、本制御はステップS125に進む。一方、吸着発熱材出口温度THM_OUTがピーク温度に達していない場合(No)、本制御はステップS110の処理に戻される。
ステップS125では、排気の流路を第1排気通路71Aから第2排気通路71Bとし、SCR触媒81への低温排気の流れ込みを防止する。次いで、ステップS130では、SCR触媒入口温度TSCR_INが所定の閾値温度を超えたか否かを判定する。SCR触媒入口温度TSCR_INが閾値温度を超えた場合(Yes)、本制御はステップS135に進む。一方、SCR触媒入口温度TSCR_INが閾値温度を超えていない場合(No)、本制御はステップS125の処理に戻される。
ステップS135では、排気の流路を第2排気通路71Bから第1排気通路71Aとし、高温排気を吸着発熱材80に流通させることにより、吸着発熱材80の再生を促進する。次いで、ステップS140では、SCR触媒入口温度TSCR_INが閾値温度以下に低下したか否かを判定する。SCR触媒入口温度TSCR_INが閾値温度以下に低下した場合(Yes)、本制御はステップS145に進む。一方、SCR触媒入口温度TSCR_INが閾値温度以下に低下していない場合(No)、本制御はステップS145の処理に戻される。
ステップS145では、排気の流路を第1排気通路71Aから第2排気通路71Bとし、排気を吸着発熱材80から迂回させることで、SCR触媒81を活性温度域に保持する。次いで、ステップS150では、フィルタ再生制御が開始されたか否かを判定する。フィルタ再生制御が開始された場合(Yes)、本制御はステップS155に進む。一方、フィルタ再生制御が開始されていない場合(No)、本制御はステップS145の処理に戻される。
ステップS155では、排気の流路を第2排気通路71Bから第1排気通路71Aとし、高温排気を吸着発熱材80に流通させることにより、SCR触媒81の過昇温を防止する。次いで、ステップS160では、フィルタ再生制御が終了したか否かを判定する。フィルタ再生制御が終了した場合(Yes)、本制御はステップS165に進む。一方、フィルタ再生制御が終了していない場合(No)、本制御はステップS155の処理に戻される。
ステップS165では、排気の流路を第1排気通路71Aから第2排気通路71Bとし、その後、本制御はリターンされる。以降、エンジン10が停止するまで、本制御は上述の各ステップを繰り返し処理する。
以上詳述した本実施形態によると、エンジン10の排気系にNOx触媒装置70を設け、該NOx触媒装置70は、排気中の水分を吸気して発熱する吸着発熱材80と、排気中のNOxを浄化するSCR触媒81と、排気の流れを吸着発熱材80から迂回させてSCR触媒81に導く迂回通路としての第2排気通路71Bとを備えて構成されている。これにより、電気ヒータによる加熱や、エンジン10の燃焼制御による排気温度の上昇等を行うことなく、或いは、燃焼制御の実行期間を短縮しつつ、SCR触媒81を早期に活性温度域まで昇温できるようになり、燃費性能を確実に向上することが可能になる。
また、排気温度に応じて、排気の流路を吸着発熱材80又は、吸着発熱材80を迂回する第2排気通路71Bに適宜に切り替えることにより、SCR触媒81を活性温度域に効果的に維持しつつ、SCR触媒81の過昇温による劣化を抑止することも可能になる。また、排気の流路を吸着発熱材80とし、この状態で尿素水インジェクタ66から尿素水を噴射すると、吸着発熱材80の発熱によりアンモニアの生成が促進されるようになり、SCR触媒81のNOx浄化率を効果的に向上することも可能になる。
また、NOx触媒装置70を、外管72と、中管73と、内管74とを備える三重管構造体71とし、中管73と内管74との間に吸着発熱材80を収容し、内管74内にSCR触媒81を収容することで、NOx触媒装置70の全体が軸方向にコンパクトな構造となるように構成されている。これにより、搭載性を確実に向上することができ、さらには、排気系レイアウトの自由度も向上することが可能になる。特に、NOx触媒装置70をエンジン10の出口側と近接して配置する場合においても、SCR触媒81のNOx浄化性能を維持しつつ、過昇温による劣化を効果的に防止することが可能になる。
[その他]
なお、本開示は、上述の実施形態に限定されるものではなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変形して実施することが可能である。
例えば、図6に示すように、SCR触媒81をケーシング79内に収容し、吸着発熱材80をケーシング79よりも上流側の第2接続排気通路33内に収容し、第2接続排気通路33に、吸着発熱材80を迂回するバイパス通路39を設けて構成してもよい。この場合、流路切替バルブ82は、第2接続排気通路33とバイパス通路39との分岐部、又は、第2接続排気通路33とバイパス通路39との合流部の何れに設ければよい。
また、NOx触媒は、SCR触媒81に限定されず、NOx吸蔵還元型触媒(LNT:Lean NOx Trap)等、他のNOx触媒にも広く適用することが可能である。また、詳細な図示は省略するが、NOx触媒装置70と同様の構成を、上流側の酸化触媒52に適用することも可能である。
10 エンジン
20 吸気マニホールド
21 エアクリーナ
22 上流吸気通路
23 下流吸気通路
30 排気マニホールド
31 上流排気通路(排気通路)
32 第1接続排気通路(排気通路)
33 第2接続排気通路(排気通路)
40 過給機
41 タービン
42 コンプレッサ
50 前段後処理装置
52 酸化触媒
53 フィルタ
60 後段後処理装置
61 尿素水噴射装置
70 NOx触媒装置
71 三重管構造体
71A 第1排気通路(排気通路)
71B 第2排気通路(排気通路)
72 外管
73 中管
74 内管
80 吸着発熱材
81 SCR触媒
82 流路切替バルブ(流路切替機構)
90 第1排気温度センサ(排気温度取得手段)
92 第2排気温度センサ(排気温度取得手段)
93 第3排気温度センサ(排気温度取得手段)
94 第4排気温度センサ(排気温度取得手段)
100 制御装置
110 酸化触媒温度推定部(排気温度取得手段)
120 SCR触媒温度推定部(排気温度取得手段)
130 フィルタ再生制御部
140 流路切替制御部(流路切替機構)

Claims (5)

  1. 排気を流通させる排気通路と、
    前記排気通路に設けられており、排気を浄化する触媒担体と、
    前記排気通路の前記触媒担体よりも排気上流側に設けられており、低温時に排気中の水分を吸着して発熱すると共に、高温時に水分を脱離する発熱材と、
    前記排気通路を流れる排気を前記発熱材から迂回させて前記触媒担体に導く迂回通路と、
    排気の流路を前記発熱材又は前記迂回通路に選択的に切り替える流路切替機構と、を備える
    ことを特徴とする排気後処理装置。
  2. 排気温度を取得する排気温度取得手段をさらに備え、
    前記流路切替機構は、
    取得される前記排気温度が所定の第1温度に達するまでは、排気の流路を前記発熱材とし、取得される前記排気温度が前記第1温度に達すと、排気の流路を前記発熱材から前記迂回通路に切り替え、取得される前記排気温度が前記第1温度よりも高い所定の第2温度を超えると、排気の流路を前記発熱材に戻す
    請求項1に記載の排気後処理装置。
  3. 前記触媒担体よりも上流側の前記排気通路に、排気中の粒子状物質を捕集可能なフィルタが設けられており、
    前記流路切替機構は、前記フィルタに堆積した粒子状物質を燃焼除去するフィルタ再生の実行中は排気の流路を前記発熱材とする
    請求項1又は2に記載の排気後処理装置。
  4. 前記触媒担体は、尿素水から排気熱により加水分解されて生成されるアンモニアを還元剤として排気中の窒素化合物を還元浄化する選択還元型触媒担体である
    請求項1から3の何れか一項に記載の排気後処理装置。
  5. 前記排気通路には、径方向外側から順に、外管、中管、内管を備える三重管構造体が設けられており、
    前記内管の内部には、前記触媒担体が収容されており、
    前記中管と前記内管との間には、前記発熱材が収容されており、
    前記外管の一端側及び他端側は、前記中管よりも軸方向に長く突出しており、
    前記中管の少なくとも一端側は、前記内管よりも軸方向に長く突出しており、
    排気を、前記外管と前記中管との間の一端側から流通させて前記中管の他端で径方向内側に折り返すと共に、前記中管と前記内管との間の他端側から前記発熱材へと流通させ、前記内管の一端で径方向内側に折り返して前記触媒担体へと導く第1排気通路と、
    前記第1排気通路の排気上流端から分岐すると共に、排気を、前記中管の前記内管よりも突出する一端側の内周面によって区画される空間内に流通させて前記触媒担体へと導く前記迂回通路としての第2排気通路と、を備え、
    前記流路切替機構が、前記第1排気通路と前記第2排気通路との分岐部に設けられている
    請求項1から4の何れか一項に記載の排気後処理装置。
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