JP2021054496A - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】被塗布部に液剤を塗布する際に被塗布部に対して冷感を付与する。【解決手段】塗布容器Aは、内部に液剤を収容するとともに、内部の液剤を流出させる液剤流出孔21を有する容器体1と、液剤流出孔21を覆うように設けられ、この液剤流出孔21から流出した液剤を浸潤状態で保持する含浸体4と、含浸体4を径方向外側から囲む金属またはセラミックの吸熱部材5と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、塗布容器に関する。
従来から例えば下記特許文献1に示されるような、液剤を被塗布部に塗布する塗布容器が知られている。この塗布容器は、内部の液剤を流出させる液剤流出孔を頂部に有する容器体と、液剤流出孔を開放可能に閉塞する弁体と、容器体の液剤流出孔を覆うように設けられ、液剤流出孔から流出した液剤を浸潤状態で保持する含浸体と、を備えている。含浸体を被塗布部に接触させた状態で容器体を被塗布部に向けて押し込むと、含浸体が容器体の頂部に向けて圧縮変形されるともに弁体が液剤流出孔を開放するように移動し、よって液剤流出孔から流出した液剤が含浸体に浸潤して保持される。また、容器体の押し込みを繰り返すことで、含浸体に保持された液剤を含浸体から染み出させて被塗布部に塗布することができる。
また、液状湿布剤や制汗剤といった液剤を人体の被塗布部に塗布する場合には、塗布時に被塗布部に対して冷感を付与し、人体に清涼感を与えることが求められる場合がある。このような冷感を付与するために、例えば液剤中にメントールといった揮発性の液体を添加する場合がある。
特開2016−210427号公報
上記含浸体には、合成樹脂で形成された多孔質部材が広く用いられている。ここで、合成樹脂からなる含浸体の熱伝導率は、例えば人体の被塗布部と比べて大きな違いがなく、含浸体が被塗布部に接触しても被塗布部から含浸体への大きな熱の移動を起こしにくい。このため、含浸体が被塗布部に接触すること自体によって被塗布部に冷感を付与し清涼感を与えることが難しい。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、被塗布部に液剤を塗布する際に被塗布部に対して冷感を付与することのできる塗布容器を提供することである。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。すなわち、本発明の塗布容器は、液剤を被塗布部に塗布する塗布容器であって、内部に前記液剤を収容するとともに、内部の液剤を流出させる液剤流出孔を有する容器体と、前記液剤流出孔を覆うように設けられ、当該液剤流出孔から流出した前記液剤を浸潤状態で保持する含浸体と、前記含浸体を径方向外側から囲む金属またはセラミックの吸熱部材と、を備える。
本発明によれば、液剤を被塗布部に塗布する際に含浸体を被塗布部に接触させると、含浸体を径方向外側から囲む金属またはセラミックの吸熱部材も被塗布部に接触する。金属やセラミックの熱伝導率は、例えば人体の被塗布部よりも高いため、吸熱部材が被塗布部に接触することで被塗布部から吸熱部材への大きな熱の移動を起こすことができる。このため、被塗布部から熱を奪うことで被塗布部に対して冷感を付与することができる。
また、例えば塗布容器に回転体が設けられ、被塗布部に回転体を回転接触させることで回転体表面に付着した液剤を被塗布部に塗布するいわゆるロールオンタイプの塗布容器では、被塗布部に付着しているごみや被塗布部の一部(例えば皮膚の一部)が回転体の回転に伴って容器体内に入り込んでしまい、特に容器が透明の場合は外観上好ましくない場合がある。一方、本発明の塗布容器では、含浸体を被塗布部に接触させるのみで保持されている液剤を染み出させ、染み出た液剤を被塗布部に塗布している。このため、被塗布部に付着しているごみや被塗布部の一部が容器体内に入り込むことを確実に防止できる。
また、前記吸熱部材は、前記被塗布部に向けて凸の湾曲形状に形成されてもよい。
この場合、吸熱部材が被塗布部に向けて凸の湾曲形状に形成されており、吸熱部材は広い接触面積を介して被塗布部に接触するので、吸熱部材の一部が被塗布部に局所的に接触して食い込むことを防止でき、接触時の感触を良好にすることができる。
また、前記吸熱部材は、線状部材が螺旋状に巻回された形状を有するとともに中心軸線が前記含浸体の周方向に延びるコイル状部材であってもよい。
この場合、コイル状部材の中心軸方向に隣り合う線状部材間の隙間に含浸体から染み出た液剤を保持でき、含浸体の被塗布部への接触時に、コイル状部材に保持された液剤をも被塗布部へ塗布することが可能となる。よって、含浸体のみが塗布容器に設けられている場合に比べて液剤の塗布範囲を拡大して塗布効率を向上させることができる。
また、線状部材を巻回してなるコイル状部材は安価に作製できる部材であるため、このようなコイル状部材を吸熱部材として有する塗布容器の製造コストの上昇を抑えることができる。
本発明に係る塗布容器によれば、被塗布部に液剤を塗布する際に被塗布部に対して冷感を付与できる。
本発明に係る塗布容器の頂部近傍を示す縦断面図である。 本発明に係る塗布容器の頂部の平面図である。
以下、本発明に係る塗布容器の一実施形態について図1及び図2を参照して説明する。なお、図1は、図2のA−A線視断面図である。
図1に示すように、本実施形態の塗布容器Aは、液剤を例えば人体の被塗布部に塗布する塗布容器であって、内部に液剤を収容するとともに、内部の液剤を流出させる液剤流出孔21を有する筒状の容器体1と、容器体1の頂部を覆って着脱可能に設けられる有頂筒状のキャップ3と、液剤流出孔21を覆うように設けられ、当該液剤流出孔21から流出した液剤を浸潤状態で保持する略円板状の含浸体4と、含浸体4を径方向外側から囲む金属の吸熱部材5と、を備える。また、容器体1は、内部に液剤を収容する有底筒状の容器本体2と、容器本体2の口部22に設けられるとともに含浸体4を支持する含浸体支持部7と、を備える。
容器本体2、液剤流出孔21及び含浸体4は、それぞれの中心軸が共通軸上に位置された状態で配設されている。本実施形態では、この共通軸を容器軸Oといい、容器軸Oに沿った容器本体2の口部22側を上側、容器本体2の不図示の底部側を下側という。また、容器軸O方向から見た平面視において、容器軸Oに交差する方向を径方向といい、容器軸O回りに周回する方向を周方向という。
容器本体2は、樹脂材料等により形成された容器であり、本実施形態では有底円筒状に形成されている。なお、容器本体2の形状は特に限定されず、角筒状や円錐状の容器であってもよい。容器本体2の口部22は、容器軸Oと同軸に配置された円筒状に形成されている。口部22の外周面には、キャップ3を取り付けるための雄ねじ23が形成されている。これにより、塗布容器Aの未使用時等にはキャップ3を雄ねじ23に螺合させて固定することができ、容器体1に蓋をすることができる。
本実施形態の容器本体2には、口部22の内側に嵌入された弁部材6と、弁部材6及び含浸体支持部7を口部22に保持する保持筒部8と、が設けられている。
弁部材6は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂材料を射出成形等により成形した樹脂製部材である。弁部材6は、口部22の内側に嵌入された有底筒状の嵌入筒部61と、嵌入筒部61の底部を上下方向に貫通する貫通孔61aの内周縁から上方に延びるばね部62と、ばね部62の上端に連結され液剤流出孔21を開放可能に閉塞する弁体63と、を備える。本実施形態において、嵌入筒部61、ばね部62及び弁体63は一体的に形成されている。
嵌入筒部61は、口部22の内周面に液密に嵌入されている。嵌入筒部61の上端には、径方向外側に向けて突出するフランジ61bが設けられている。フランジ61bは、口部22の上端開口縁に載置されている。これにより、嵌入筒部61の下方への移動が防止されている。
ばね部62は、樹脂の線状体が容器軸O周りに螺旋状に巻回されてなる部材であって、弁体63を下方移動可能に上方付勢している。ばね部62は、上方に向かうに従い僅かに縮径している。
弁体63は、ばね部62の上端に連結され上方に向かうに従い縮径する円筒状のテーパ部63aと、テーパ部63aの上端からさらに上方に延びる略円柱状の先端部63bと、を備える。テーパ部63aの縮径の度合いは、ばね部62の縮径の度合いよりも大きい。テーパ部63aのうち、下端における外径が最も大きく、上端における外径が最も小さい。テーパ部63aの下端における外径は、液剤流出孔21の内径よりも大きく、テーパ部63aの上端における外径は、液剤流出孔21の内径よりも僅かに小さい。このため、テーパ部63aが液剤流出孔21を下方から閉塞する際には、テーパ部63aの外周面(傾斜面)が液剤流出孔21の内周面に液密に当接する。先端部63bは、上下方向に移動可能に液剤流出孔21内に挿入されている。先端部63bの外径は、液剤流出孔21の内径よりも僅かに小さい。上述したように、ばね部62が弁体63を下方移動可能に上方付勢しているので、弁体63は液剤流出孔21を開放可能に閉塞している。
含浸体支持部7は、含浸体4を下方から支持している。含浸体支持部7は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂材料を射出成形等により成形した樹脂製部材であって、有頂筒状に形成されている。含浸体支持部7の外周面は、嵌入筒部61の内周面に液密に嵌入されている。含浸体支持部7の頂部には、上下方向で貫通する液剤流出孔21が形成されている。液剤流出孔21の内径は、テーパ部63aの外周面と密接しやすくするために、テーパ部63aと同等の縮径の度合いで上方に向かうに従い縮径していてもよい。
含浸体4は、含浸体支持部7の頂部に固定されている。含浸体4は、液剤流出孔21から流出した液剤を浸潤状態で保持可能な多孔質部材であって、例えば弾性変形可能なスポンジ体である。含浸体4の上面は、上方に向けて凸となるように僅かに湾曲している。含浸体4の下面には、下方に向けて開口する凹部41が形成されている。凹部41には、液剤流出孔21を閉塞している際の弁体63の先端部63bが下方から挿入されている。含浸体4の上面を下方に向けて押圧すると、含浸体4は含浸体支持部7の頂部に向けて圧縮変形され、このような含浸体4の圧縮変形とともに、弁体63は下方に移動しテーパ部63aは液剤流出孔21の内周面から離間する。この際、先端部63bの外径は液剤流出孔21の内径よりも僅かに小さいので、先端部63bと液剤流出孔21の内周面との間には隙間が形成され、よって液剤流出孔21は開放される。
含浸体4の上面には、当該上面を覆うように不図示のメッシュ体が設けられている。このメッシュ体は、容器軸Oから径方向外側に延びるとともに、含浸体4の側面を覆いつつ下方に延びている。下方に延びたメッシュ体は、含浸体支持部7の外周面と、後述する保持突部81の係合爪82と、の間に挟持されている。含浸体支持部7の外周面と係合爪82との間に、メッシュ体とともに含浸体4の一部が挟持されてもよい。メッシュ体は、例えば合成樹脂の糸状体を織ることで形成してもよいし、合成樹脂のフィルムに厚さ方向で貫通する複数の孔を設けることで形成してもよい。
保持筒部8は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂材料を射出成形等により成形した樹脂製部材であって、略筒状に形成されている。保持筒部8の下部は、口部22の上端部に外嵌されており、係止爪等によって口部22に係止されている。このため、保持筒部8が口部22から上方に向けて分離することが防止されている。
保持筒部8の上部の内側面からは、保持突部81が径方向内側に向けて突出している。保持突部81は、嵌入筒部61のフランジ61bの上面に載置されており、上下方向において保持突部81と口部22の上端開口縁との間にフランジ61bが挟持されている。このため、嵌入筒部61、すなわち弁部材6の、口部22から上方への分離が防止されている。また、保持突部81の上部の内側面からは、係合爪82が径方向内側に向けて突出しており、この係合爪82が、含浸体支持部7の外周面に係止している。このため、含浸体支持部7及び含浸体4の、嵌入筒部61から上方への分離が防止されている。このような構成によって、含浸体4は容器本体2の口部22に確実に固定されている。
保持筒部8の上部には、上方に向けて開口する凹溝83が形成されている。凹溝83は周方向に延びている。凹溝83の底部には、上方に向けて突出するリブ84が複数設けられている。リブ84は、後に詳述する吸熱部材5の、周方向に隣り合う線状部材の間に下方から挿入されている。
保持筒部8には、吸熱部材5を保持する環状部材9が固定されている。環状部材9は、例えばポリエチレンやポリプロピレン等の樹脂材料を射出成形等により成形した樹脂製部材である。環状部材9は、係止爪等によって保持筒部8に係止された外筒91と、外筒91の内側に配置された内筒92と、を備えている。外筒91及び内筒92は、いずれも容器軸Oと同軸に配置されている。外筒91及び内筒92の両上端の高さ位置は、互いに同等であり、外筒91の下端は、内筒92の下端よりも下方に位置している。内筒92の下端は、保持筒部8の保持突部81の上面に当接している。外筒91と内筒92との間には、吸熱部材5が保持されている。外筒91の内周面と内筒92の外周面とがいずれも、吸熱部材5に当接している。
吸熱部材5は、金属の線状部材が螺旋状に巻回された形状を有するとともにその中心軸線が周方向(含浸体4の周方向)に延びるコイル状部材である。なお、上記中心軸線は、線状部材の巻回の中心位置を結んでなる線である。本実施形態の吸熱部材5は、ステンレス鋼(SUS304)からなるスプリングである。本実施形態の吸熱部材5はステンレス鋼から形成されているが、例えば、アルミニウム、チタン、鋼、ニッケル、錫、黄銅、その他合金等の金属から形成されてもよい。また、吸熱部材5がセラミックから形成されてもよい。金属(またはセラミック)の吸熱部材5は、例えば人体の被塗布部の熱伝導率よりも高い熱伝導率を有しており、被塗布部に接触することで被塗布部の熱を吸収する部材である。
吸熱部材5の上端部は、外筒91及び内筒92のいずれの上端よりも上方に位置している。吸熱部材5は、上方に向けて凸の湾曲形状に形成されている。すなわち、吸熱部材5は、含浸体4が液剤塗布時に接触する被塗布部に向けて凸の湾曲形状に形成されている。より詳細には、吸熱部材5の螺旋状に巻回された線状部材の上端部が、上方に向けて凸の湾曲形状に形成されている。吸熱部材5の上端部は、非圧縮状態の含浸体4の上面よりも下方に位置している。一方、含浸体4を圧縮変形させた場合、含浸体4の上面は吸熱部材5の上端部と同等の高さ位置、または吸熱部材5の上端部よりも下方に位置することが可能である。
図2に示すように、外筒91と内筒92は、両板面が上下方向を向く略矩形板状の連結部93を介して互いに連結されている。本実施形態では、2つの連結部93が、容器軸Oを挟んで配置されている。なお、連結部93の設置数は2に限定されず、3以上であってもよい。一方の連結部93(図2における紙面上側の連結部93)の下方には、吸熱部材5の中心軸線方向の両端部51がいずれも配置されている。このため、被塗布部への液剤の塗布時において、被塗布部と端部51との間に連結部93が介在されており、端部51が被塗布部に接触することが確実に防止されている。また、本実施形態において、端部51において周方向に隣り合う線状部材の間隔は、端部51を除いた吸熱部材5の部分において周方向に隣り合う線状部材の間隔よりも狭くなっている。しかし、吸熱部材5の、周方向に隣り合う線状部材の間隔が、周方向の全範囲において同等であってもよい。他方の連結部93(図2における紙面下側の連結部93)の下方には、吸熱部材5の中心軸線方向における略中央部が配置されている。
外筒91の内周面の上端縁には、径方向内側に向けて突出する第1突条94が設けられている。第1突条94は外筒91の内周面に沿って周方向に延びており、本実施形態では、2つの第1突条94が、容器軸Oを挟んで配置されている。なお、第1突条94の設置数は2に限定されず、3以上であってもよい。第1突条94は、容器軸Oを中心に連結部93から90°ずれた位置に配置されている。第1突条94は、吸熱部材5の径方向外端の上方に位置している。
内筒92の上端縁のうち、2つの連結部93を除いた部分の全範囲には、径方向外側に向けて突出する第2突条95が設けられている。第2突条95は、内筒92の外周面に沿って周方向に延びている。第2突条95は、吸熱部材5の径方向内端の上方に位置している。すなわち、径方向における第1突条94の内端と第2突条95の外端との間の隙間は、径方向における吸熱部材5の幅(吸熱部材5の外径)よりも狭い。このため、第1突条94及び第2突条95、並びに上述した2つの連結部93とによって、吸熱部材5が環状部材9から上方に向けて分離することが確実に防止されている。また、吸熱部材5の上端部は、第1突条94及び第2突条95のいずれの上面よりも上方に位置している。
外筒91の内周面には、上下方向に延びるとともに径方向内側に向けて突出するリブ96が複数設けられている。本実施形態において、複数のリブ96は、外筒91の内周面のうち、平面視で連結部93と第1突条94とを除く領域に配置されている。複数のリブ96はそれぞれ、吸熱部材5の周方向で隣り合う線状部材間の隙間に差し込まれている。すなわち、リブ96と、上述したリブ84とによって、吸熱部材5の周方向の移動が防止されている。
次に、本実施形態の塗布容器Aの作用について説明する。
まず、被塗布部に液剤を塗布する場合には、塗布容器Aを手等で把持して口部22が下向きになるように逆さにする。これにより、容器体1に収容された液剤が、嵌入筒部61の内側を通って含浸体支持部7内に流入する。このとき、弁体63のテーパ部63aの外周面は、ばね部62の付勢力によって液剤流出孔21の内周面に密接しているので、液剤流出孔21は閉状態となり、含浸体支持部7内の液剤が液剤流出孔21から含浸体4に向けて流出することはない。
次に、含浸体4の表面(上面)を被塗布部に当接させ、容器体1を被塗布部に向けて押し込むと、含浸体4が含浸体支持部7の頂部に向けて圧縮変形されるともに弁体63のテーパ部63aが液剤流出孔21から下方に離間する。上述したように、弁体63の先端部63bの外径は、液剤流出孔21の内径よりも僅かに小さいため、先端部63bと液剤流出孔21との間には隙間が生じ、よって液剤流出孔21が開状態となる。このため、含浸体支持部7の内側から開状態の液剤流出孔21介して流出した液剤が、含浸体4に浸潤して保持される。この状態で容器体1の押し込みを繰り返すと、含浸体4に保持された液剤を含浸体4から染み出させて被塗布部に塗布することができる。このようにして、容器体1内の液剤を、含浸体4を介して被塗布部に塗布することができる。
本実施形態によれば、液剤を被塗布部に塗布する際に含浸体4を被塗布部に接触させると、含浸体4を径方向外側から囲む金属(またはセラミック)の吸熱部材5も被塗布部に接触する。吸熱部材5の構成材料の熱伝導率は、例えば人体の被塗布部よりも高いため、吸熱部材5が被塗布部に接触することで被塗布部から吸熱部材5への大きな熱の移動を起こすことができる。このため、被塗布部から熱を奪うことで被塗布部に対して冷感を付与することができる。
また、例えば塗布容器に回転体が設けられ、被塗布部に回転体を回転接触させることで回転体表面に付着した液剤を被塗布部に塗布するいわゆるロールオンタイプの塗布容器では、被塗布部に付着しているごみや被塗布部の一部(例えば皮膚の一部)が回転体の回転に伴って容器体内に入り込んでしまい、特に容器が透明の場合は外観上好ましくない場合がある。これに対して、本実施形態の塗布容器Aでは、含浸体4を被塗布部に接触させるのみで保持されている液剤を染み出させ、染み出た液剤を被塗布部に塗布している。このため、被塗布部に付着しているごみや被塗布部の一部が容器体内に入り込むことを確実に防止できる。
また、本実施形態の吸熱部材5は、被塗布部に向けて凸の湾曲形状に形成されている。この場合、吸熱部材5は広い接触面積を介して被塗布部に接触するので、吸熱部材5の一部が被塗布部に局所的に接触して食い込むことを防止でき、接触時の感触を良好にすることができる。
また、本実施形態の吸熱部材5は、線状部材が螺旋状に巻回された形状を有するとともにその中心軸線が含浸体4の周方向に延びるコイル状部材である。この場合、コイル状部材である吸熱部材5の中心軸方向に隣り合う線状部材間の隙間に含浸体4から染み出た液剤を保持でき、含浸体4の被塗布部への接触時に、吸熱部材5に保持された液剤をも被塗布部へ塗布することが可能となる。よって、含浸体4のみが塗布容器Aに設けられている場合に比べて液剤の塗布範囲を拡大して塗布効率を向上させることができる。
また、吸熱部材5の中心軸方向に隣り合う線状部材間には隙間が設けられ、当該隙間が通気可能となっているので、隣り合う線状部材間の隙間から液剤を効率良く蒸発させて吸熱部材5を比較的短時間で乾燥させることができる。
また、線状部材を巻回してなるコイル状部材は安価に作製できる部材であるため、このようなコイル状部材を吸熱部材5として有する塗布容器Aの製造コストの上昇を抑えることができる。
なお、本発明の技術範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲内で種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態では、吸熱部材5は線状部材が螺旋状に巻回された形状を有しているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば吸熱部材が、含浸体4を径方向外側から囲むとともに周方向に延びる金属またはセラミックの中実部材であってもよい。この場合でも、金属やセラミックの熱伝導率は、例えば人体の被塗布部よりも高いため、吸熱部材が被塗布部に接触することで被塗布部から吸熱部材への大きな熱の移動を起こすことができ、被塗布部に対して冷感を付与することができる。
上記実施形態では、吸熱部材5は、上方すなわち被塗布部に向けて凸の湾曲形状に形成されているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、吸熱部材の上面が、容器軸Oに直交する平坦面であってもよい。
上記実施形態では、一方の連結部93の下方の位置を除いて、吸熱部材5は含浸体4の全周に亘って含浸体4を囲んでいるが、本発明はこの構成に限定されない。吸熱部材が、周方向に間隔を空けて配置される複数の吸熱部材から構成されてもよい。また、上記実施形態の吸熱部材5は周方向に延びているが、これに限定されず、含浸体4を径方向外側から囲んでさえいれば、周方向以外の方向に延びていてもよいし、一方向に延びる形状でなくてもよい。例えば、金属やセラミックから形成された複数の球体等を、含浸体4を囲むように設けてもよい。
上記実施形態では、液剤流出孔21を開放可能に閉塞する弁体63が設けられているが、本発明はこの構成に限定されない。弁体63が設けられず、液剤流出孔21は常時開放されており、口部22が下向きになるように塗布容器Aを逆さにすることで、液剤が液剤流出孔21を介して含浸体4に浸透するように構成してもよい。この場合、凹部41は含浸体4に設けずともよい。含浸体4の圧縮変形なしに含浸体4から液剤が染み出すことを防止するために、使用する液剤の粘度や重さ(比重)等に基づいて、適切な孔(空隙)の寸法を有する多孔質部材を含浸体4の構成材料として選択してもよい。この場合でも、被塗布部に含浸体4を押し当てて圧縮変形させることで、含浸体4に保持された液剤を染み出させて被塗布部に塗布することができる。
上記実施形態の含浸体4は略円板状に形成されているが、これに限定されず、多角形板状、球形状、ブロック状(直方体状)、円柱や角柱といった柱状等に形成されてもよい。
上記実施形態の容器体1は、独立した部材である容器本体2及び含浸体支持部7を有しているが、これに限定されず、容器本体2と含浸体支持部7とが一体に形成されてもよい。また、容器本体2、弁部材6(嵌入筒部61)、含浸体支持部7、保持筒部8及び環状部材9のうちの、2つ以上の構成要素が一体に形成されてもよい。
上記実施形態の液剤流出孔21は容器体1の頂部に設けられているが、これに限定されず、容器体の頂部以外の箇所、例えば側面等に形成されてもよく、このような液剤流出孔を覆って含浸体が設けられてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
1 容器体
2 容器本体
21 液剤流出孔
4 含浸体
5 吸熱部材
A 塗布容器

Claims (3)

  1. 液剤を被塗布部に塗布する塗布容器であって、
    内部に前記液剤を収容するとともに、内部の液剤を流出させる液剤流出孔を有する容器体と、
    前記液剤流出孔を覆うように設けられ、当該液剤流出孔から流出した前記液剤を浸潤状態で保持する含浸体と、
    前記含浸体を径方向外側から囲む金属またはセラミックの吸熱部材と、を備える塗布容器。
  2. 前記吸熱部材は、前記被塗布部に向けて凸の湾曲形状に形成されている請求項1に記載の塗布容器。
  3. 前記吸熱部材は、線状部材が螺旋状に巻回された形状を有するとともに中心軸線が前記含浸体の周方向に延びるコイル状部材である請求項1または2に記載の塗布容器。
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