JP2021054331A - 電動車両用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】駆動用モータの回生運転の制限による電動車両の減速度の低下を抑制できる、電動車両用制御装置を提供する。【解決手段】駆動用モータの回生運転時に、バッテリの充電状態が所定状態である場合、発電用モータがモータリング運転される。モータリング運転の開始後、回生電力がモータリング運転による消費電力であるMG1放電電力を上回る場合には(S14:YES)、電動ウォータポンプの回転数が上げられる(S15)。【選択図】図3B

Description

本発明は、電気自動車(EV:Electric Vehicle)やハイブリッド車(HV:Hybrid Vehicle)などの電動車両に用いられる制御装置に関する。
従来、ハイブリッドシステムを駆動系に採用した車両、いわゆるハイブリッド車が知られている。
ハイブリッドシステムの一例では、エンジンの動力が発電用のモータ(MG1)で電力に変換され、その電力が駆動用のモータ(MG2)の駆動に使用されて、駆動用のモータの動力が駆動輪に伝達される。また、車両の減速時には、駆動用のモータが回生運転されることにより、駆動輪から駆動用のモータに伝達される動力が電力に変換される。このとき、駆動用のモータが走行駆動系の抵抗となり、その抵抗が車両を制動する制動力(回生制動力)として作用する。駆動用のモータが発生する電力は、電池に蓄えられて、駆動用のモータの駆動に利用される。これにより、車両の走行燃費が向上する。
ところが、電池の充電容量に対する充電残量の比率であるSOC(State Of Charge)が上限に達すると、電池が電力を受け入れることができなくなる。これを回避するため、電池のSOCが一定値に到達すると、駆動用のモータの回生運転により発生する電力で発電用のモータを駆動して、エンジンをモータリングすることが提案されている。
特開平5−252606号公報
しかしながら、エンジンのモータリングにより発電用のモータで消費される電力よりも駆動用のモータによる発電電力の方が大きい場合、モータリングが実施されても、電池のSOCが上限に到達する。この場合、駆動用のモータの回生運転を制限せざるを得ず、その制限により回生制動力が低下して減速度が低くなるので、車両のドライバ(運転者)に違和感を与えてしまう。
本発明の目的は、駆動用モータの回生運転の制限による電動車両の減速度の低下を抑制できる、電動車両用制御装置を提供することである。
前記の目的を達成するため、本発明に係る電動車両用制御装置は、エンジンの動力で電力を発生する発電運転およびエンジンをモータリングするモータリング運転が可能である発電用モータと、力行のための動力を発生する力行運転および減速走行時の動力で電力を発生する回生運転が可能である駆動用モータと、発電運転により発生する電力および回生運転により発生する電力により充電され、モータリング運転および力行運転により電力が消費される電池と、電池と発電用モータおよび駆動用モータとの間で、直流電力を変圧するコンバータおよび直流電力と交流電力とを相互に変換するインバータを備えるパワーコントロールユニットと、電動ウォータポンプの作動によりパワーコントロールユニットに冷却水を流通させる冷却系とを搭載した電動車両に用いられる制御装置であって、駆動用モータの回生運転時に、電池の充電状態が所定状態である場合、発電用モータをモータリング運転させ、モータリング運転の開始後、回生運転による発電電力とモータリング運転による消費電力とを比較して、回生運転による発電電力がモータリング運転による消費電力よりも大きい場合、電動ウォータポンプの回転数を上昇させる。
この構成によれば、駆動用モータの回生運転時に、電池の充電状態が所定状態である場合、発電用モータがモータリング運転される。モータリング運転の開始後、回生運転による発電電力がモータリング運転による消費電力を上回る場合には、電動ウォータポンプの回転数が上げられる。これにより、電動ウォータポンプの消費電力が増加し、電池から消費される電力が増加する。その結果、駆動用モータの回生運転が制限されることを抑制でき、回生運転の制限による電動車両の減速度の低下を抑制できる。また、パワーコントロールユニットを流通する冷却水の流量が増えるので、パワーコントロールユニットの冷却を促進することができる。
電動ウォータポンプの回転数が上昇されてもなお、回生運転による発電電力がモータリング運転による消費電力および電動ウォータポンプの消費電力の和を上回る場合、パワーコントロールユニットでの電力損失が増大されることが好ましい。
これにより、電池から消費される電力がさらに増大する。その結果、駆動用モータの回生運転が制限されることをさらに抑制でき、回生運転の制限による電動車両の減速度の低下を一層抑制できる。
しかも、パワーコントロールユニットでの電力損失の増大前に、パワーコントロールユニットの冷却が進んでいるので、その電力損失の増大により発熱量が増大しても、パワーコントロールユニットが異常高温状態となることを抑制できる。よって、パワーコントロールユニットの熱破壊の発生を抑制できる。
本発明によれば、パワーコントロールユニットが異常高温状態となることを抑制しながら、駆動用モータの回生運転が制限されることを抑制でき、ひいては、回生運転の制限による電動車両の減速度の低下を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る電動車両の構成を示すブロック図である。 電動車両1のPCU冷却系の構成を図解的に示す図である。 放電制御処理の流れを示すフローチャート(その1)である。 放電制御処理の流れを示すフローチャート(その2)である。
以下では、本発明の実施の形態について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
<ハイブリッドシステムの構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電動車両1の構成を示すブロック図である。
電動車両1は、シリーズ方式のハイブリッドシステムを採用しており、エンジン(E/G)2、発電用モータ(MG1)3および駆動用モータ(MG2)4を搭載している。
エンジン2は、たとえば、ガソリンエンジンであり、エンジン2の燃焼室への吸気量を調整するための電子スロットルバルブ、燃料を吸入空気に噴射するインジェクタ(燃料噴射装置)および燃焼室内に電気放電を生じさせる点火プラグなどを備えている。
発電用モータ3は、たとえば、永久磁石同期モータからなる。発電用モータ3の回転軸は、エンジン2のクランクシャフトと機械的に連結されている。
駆動用モータ4は、たとえば、発電用モータ3よりも大型の永久磁石同期モータからなる。駆動用モータ4の回転軸は、動力伝達機構に連結されている。動力伝達機構には、デファレンシャルギヤが含まれており、駆動用モータ4の動力は、デファレンシャルギヤに伝達され、デファレンシャルギヤから左右の駆動輪(前輪または後輪)5に分配される。
また、電動車両1には、PCU(Power Control Unit:パワーコントロールユニット)6およびバッテリ(BAT)7が搭載されている。
PCU6は、発電用モータ3および駆動用モータ4の駆動を制御するためのユニットであり、MG1用インバータ(INV1)11、MG2用インバータ(INV2)12および昇圧コンバータ(BstCONV)13を備えている。MG1用インバータ11およびMG2用インバータ12は、2個のIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)の直列回路をU相、V相およびW相の各相に対応して設け、それらの直列回路を互いに並列に接続した回路構成を有している。
バッテリ7は、複数の二次電池を組み合わせた組電池であり、たとえば、約200〜350Vの直流電力を出力する。
電動車両1の加速走行時には、駆動用モータ4が力行運転されて、駆動用モータ4が力行のための動力を発生する。このとき、バッテリ7から出力される直流電力が昇圧コンバータ13により昇圧されて、昇圧された直流電力がMG2用インバータ12で三相交流電力に変換され、その三相交流電力が駆動用モータ4に供給される。これにより、バッテリ7の電力が消費される。
また、電動車両1の走行開始時には、バッテリ7から出力される直流電力が昇圧コンバータ13により昇圧されて、昇圧された直流電力がMG1用インバータ11で三相交流電力に変換され、三相交流電力が発電用モータ3に供給される。これにより、エンジン2が発電用モータ3によりモータリングされる。このモータリングによりエンジン2のクランクシャフトが回転し(クランキング)、その回転数が始動に必要な回転数まで上昇すると、エンジン2に燃料が噴射されて、エンジン2の点火プラグがスパークされて、エンジン2が始動(ファイアリング)される。
エンジン2が動作している状態で、発電用モータ3が発電運転されることにより、発電用モータ3が三相交流電力を発生する。発電用モータ3が発電する三相交流電力は、MG1用インバータ11により、直流電力に変換される。そして、MG1用インバータ11から出力される直流電力がMG2用インバータ12で三相交流電力に変換され、三相交流電力が駆動用モータ4に供給される。また、駆動用モータ4への電力の供給が不要なときには、MG1用インバータ11から出力される直流電力が昇圧コンバータ13で降圧されて、降圧後の直流電力がバッテリ7に供給されることにより、バッテリ7が充電される。
電動車両1の減速走行時には、駆動用モータ4が回生運転されて、駆動輪5から駆動用モータ4に伝達される動力が三相交流電力に変換される。このとき、駆動用モータ4が走行駆動系の抵抗となり、その抵抗が電動車両1を制動する制動力(回生制動力)として作用する。駆動用モータ4が発生する三相交流電力は、MG2用インバータ12により、直流電力に変換される。そして、MG2用インバータ12から出力される直流電力が昇圧コンバータ13で降圧されて、降圧後の直流電力がバッテリ7に供給されることにより、バッテリ7が充電される。
<PCU冷却系>
図2は、電動車両1のPCU冷却系21の構成を図解的に示す図である。
電動車両1には、エンジン2を冷却するエンジン冷却系(図示せず)と、PCU6を冷却するPCU冷却系21とが設けられている。
PCU冷却系21は、冷却水が流通する冷却水循環路22を備えている。冷却水循環路22の途中部は、PCU6を経由している。冷却水循環路22上には、リザーブタンク(R/T)23、電動ウォータポンプ(W/P)24およびラジエータ25が設けられている。電動ウォータポンプ24の動作により、冷却水循環路22を冷却水が循環する。リザーブタンク23、電動ウォータポンプ24およびラジエータ25は、冷却水循環路22における冷却水の流通方向において、PCU6からその順に配置されている。
電動ウォータポンプ24の動作により、リザーブタンク23から冷却水が吸い出されて、その冷却水が冷却水循環路22をラジエータ25に向けて流れる。冷却水は、ラジエータ25内の流路に入口26から流入し、その流路を出口27に向けて流れる。電動車両1の走行中は、走行風がラジエータ25に当たり、走行風とラジエータ25内の流路を流通する冷却水との間で熱交換が行われる。電動車両1の停車時には、ラジエータ25に走行風が当たらないので、ラジエータ25に対向して配置されたラジエータファン28が駆動される。これにより、ラジエータファン28による送風がラジエータ25に当たり、その送風とラジエータ25内の流路を流通する冷却水との間で熱交換が行われる。
ラジエータ25の出口27から冷却水循環路22に流出する冷却水は、リザーブタンク23に戻るまでの間に、PCU6を経由する。冷却水がPCU6を経由するときに、冷却水とPCU6との間で熱交換が行われ、PCU6が冷却される。
<制御系>
また、電動車両1には、マイコンを含む構成のECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)が備えられている。図2には、PCU6および電動ウォータポンプ24を制御するための1つのECU31のみが示されているが、電動車両1には、各部を制御するため、複数のECUが搭載されている。ECU31を含む複数のECUは、CAN(Controller Area Network)通信プロトコルによる双方向通信が可能に接続されている。
ECU31には、制御に必要な各種センサが接続されている。ECU31には、たとえば、冷却水循環路22からPCU6に流入する冷却水の温度(以下、単に「冷却水温度」という。)を検出する冷却水温度センサ33と、PCU6のMG1用インバータ11およびMG2用インバータ12を構成するIGBTの温度を検出するIGBT温度センサ34とが接続されている。
<放電制御処理>
図3Aおよび図3Bは、放電制御処理の流れを示すフローチャートである。
電動車両1では、その走行中、アクセルペダルが踏み込まれた状態からその踏み込みが緩められる操作、つまりアクセル戻し操作が行われると、ECU31によりPCU6が制御されて、駆動用モータ4が回生運転される。この駆動用モータ4の回生運転中、ECU31により、図3Aおよび図3Bに示される放電制御処理が所定の周期で実行される。
放電制御処理では、バッテリ7の充電状態が満充電状態であるか否かが判断される(ステップS11)。たとえば、ECU31により、バッテリ7の充電状態を示すSOC(State Of Charge)が監視されており、SOCが所定値以上である場合、バッテリ7の充電状態が満充電状態であると判断される。SOCは、バッテリ7の充電容量に対する充電残量の比率である。
バッテリ7の充電状態が満充電状態である場合(ステップS11のYES)、発電用モータ3がエンジン2をモータリングするモータリング運転が行われる(ステップS12)。発電用モータ3のモータリング運転により、バッテリ7の電力が消費されるので、このモータリング運転は、バッテリ7の放電のための発電用モータ3の運転(MG1放電運転)であるといえる。
また、バッテリ7の充電状態が満充電状態でない場合(ステップS11のNO)には、駆動用モータ4の回生運転による発電電力(以下、「回生電力」という。)がバッテリ7に受け入れ可能な受入可能電力よりも大きいか否かが判断される(ステップS13)。そして、回生電力が受入可能電力よりも大きい場合にも(ステップS13のYES)、発電用モータ3がモータリング運転される(ステップS12)。
その後、回生電力がモータリング運転による消費電力、つまりMG1放電運転によりバッテリ7から放電されるMG1放電電力よりも大きいか否かが判断される(ステップS14)。
回生電力がMG1放電電力よりも大きい場合(ステップS14のYES)、電動ウォータポンプ24の回転数が上げられる(ステップS15)。そして、回生電力がMG1放電電力と電動ウォータポンプ24による消費電力(以下、「電動W/P消費電力」という。)との和よりも大きいか否かが判断される(ステップS16)。
回生電力がMG1放電電力と電動W/P消費電力との和よりも大きい場合(ステップS16のYES)、冷却水温度センサ33によって検出される冷却水温度が所定温度未満であるか否かが判断される(ステップS17)。冷却水温度が所定温度未満である場合(ステップS17のYES)、引き続いて、昇圧コンバータ13による昇圧後の昇圧電圧が所定電圧未満であるか否かが判断される(ステップS18)。
そして、昇圧電圧が所定電圧未満であれば(ステップS18のYES)、昇圧コンバータ13による昇圧幅が大きくされて、昇圧電圧が上げられる(ステップS19)。昇圧電圧の上昇により、昇圧コンバータ13での電力損失が大きくなる。また、MG1用インバータ11およびMG2用インバータ12に供給される電圧が最適な電圧より高くなるので、IGBTの発熱などにより電力が消費されて、MG1用インバータ11およびMG2用インバータ12での電力損失が大きくなる。
その後、回生電力がMG1放電電力と電動W/P消費電力とPCU6による電力損失の増大分(以下、「PCU損失」という。)との和よりも大きいか否かが判断される(ステップS20)。そして、回生電力がMG11放電電力と電動W/P消費電力とPCU損失との和よりも大きい場合には(ステップS20のYES)、回生電力が低減されて(ステップS21)、この放電制御処理が終了される。
一方、回生電力がバッテリ7の受入可能電力以下であるか(ステップS13のNO)、回生電力がMG1放電電力以下であるか(ステップS14のNO)、回生電力がMG11放電電力と電動W/P消費電力との和以下であるか(ステップS16のNO)、または、回生電力がMG11放電電力と電動W/P消費電力とPCU損失との和以下である場合には(ステップS20のNO)、回生電力は低減されず、電動車両1に要求される回生制動力に応じた回生電力(要求通りの回生電力)を駆動用モータ4が発生するように、駆動用モータ4の回生運転が制御されて(ステップS22)、放電制御処理が終了される。
<作用効果>
以上のように、駆動用モータ4の回生運転時に、バッテリ7の充電状態が所定状態である場合、具体的には、バッテリ7の充電状態が満充電状態であるか、または、バッテリ7の受入可能電力が駆動用モータ4が発生する回生電力を下回る場合、発電用モータ3がモータリング運転される。モータリング運転の開始後、回生電力がモータリング運転による消費電力であるMG1放電電力を上回る場合には、電動ウォータポンプ24の回転数が上げられる。これにより、電動ウォータポンプ24の消費電力が増加し、バッテリ7から消費される電力が増加する。また、PCU6を流通する冷却水の流量が増えるので、PCU6の冷却が促進される。
電動ウォータポンプ24の回転数が上昇されてもなお、回生電力がMG1放電電力と電動ウォータポンプ24の消費電力である電動W/P消費電力との和を上回る場合、昇圧コンバータ13による昇圧後の電圧が引き上げられて、PCU6での電力損失が増大される。これにより、バッテリ7から消費される電力がさらに増大する。その結果、駆動用モータ4の回生運転が制限されることを抑制でき、回生運転の制限による電動車両1の減速度の低下を抑制できる。
しかも、PCU6での電力損失の増大前に、PCU6の冷却が進んでいるので、その電力損失の増大により発熱量が増大しても、PCU6が異常高温状態となることを抑制できる。よって、PCU6の熱破壊の発生を抑制できる。
<変形例>
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、他の形態で実施することもできる。
たとえば、前述の実施形態では、冷却水温度センサ33によって検出される冷却水温度が所定温度未満であり(ステップS17のYES)、昇圧電圧が所定電圧未満である場合に(ステップS18のYES)、昇圧電圧が上げられるとした(ステップS19)。これに代えて、IGBT温度センサ34によって検出される温度が所定温度未満であり、昇圧電圧が所定電圧未満である場合に、昇圧電圧が上げられてもよい。また、冷却水温度が所定温度未満であるか、または、IGBT温度センサ34によって検出される温度が所定温度未満であり、昇圧電圧が所定電圧未満である場合に、昇圧電圧が上げられてもよい。
また、電動車両1では、駆動用モータ4の回生運転の制御モードとして、通常回生モードと強回生モードとが設けられていてもよい。この場合、通常回生モードと強回生モードとを切り替えるために、たとえば、車室内の運転席に着座した運転者が操作可能な位置には、回生切替スイッチが設けられている。回生切替スイッチが押操作される度に、ECU31による回生運転の制御モードが通常回生モードと強回生モードとに切り替わる。通常回生モードでは、駆動用モータ4の回生運転による発電電力(回生電力)が発電用モータ3のモータリング運転による消費電力(MG1放電電力)を超えない。一方、強回生モードでは、駆動用モータ4の回生運転による発電電力が発電用モータ3のモータリング運転による消費電力を超える場合がある。したがって、前述の放電制御処理は、駆動用モータ4の強回生モードでの回生運転時に実行されるとよい。
その他、前述の構成には、特許請求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施すことが可能である。
1:電動車両
2:エンジン
3:発電用モータ
4:駆動用モータ
6:PCU
7:バッテリ(電池)
21:PCU冷却系(冷却系)
24:電動ウォータポンプ
31:ECU(制御装置)

Claims (2)

  1. エンジンの動力で電力を発生する発電運転および前記エンジンをモータリングするモータリング運転が可能である発電用モータと、
    力行のための動力を発生する力行運転および減速走行時の動力で電力を発生する回生運転が可能である駆動用モータと、
    前記発電運転により発生する電力および前記回生運転により発生する電力により充電され、前記モータリング運転および前記力行運転により電力が消費される電池と、
    前記電池と前記発電用モータおよび前記駆動用モータとの間で、直流電力を変圧するコンバータおよび直流電力と交流電力とを相互に変換するインバータを備えるパワーコントロールユニットと、
    電動ウォータポンプの作動により前記パワーコントロールユニットに冷却水を流通させる冷却系とを搭載した電動車両に用いられる制御装置であって、
    前記駆動用モータの前記回生運転時に、前記電池の充電状態が所定状態である場合、前記発電用モータを前記モータリング運転させ、
    前記モータリング運転の開始後、前記回生運転による発電電力と前記モータリング運転による消費電力とを比較して、前記回生運転による発電電力が前記モータリング運転による消費電力よりも大きい場合、前記電動ウォータポンプの回転数を上昇させる、制御装置。
  2. 前記電動ウォータポンプの回転数の上昇後、前記回生運転による発電電力と前記モータリング運転による消費電力および前記電動ウォータポンプの消費電力の和とを比較して、前記回生運転による発電電力が前記和よりも大きい場合、前記パワーコントロールユニットでの電力損失を増大させる、請求項1に記載の制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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