JP2021053755A - ロボットハンド - Google Patents
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Abstract
【課題】ロボットハンドにおいて曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を向上することができる技術を提供する。【解決手段】ロボットハンドは、被把持物を把持するロボットハンドであって、前記被把持物と接触する接触部10と、前記接触部より変形しやすく設けられ、前記被把持物と前記接触部との接触により弾性変形する弾性変形部20と、前記弾性変形部に配置され、前記弾性変形部の曲げ変形および捻じれ変形を検出する検出部30と、を有する。前記検出部は、前記捻じれ変形の捻じれの回転軸と直交する方向からの平面視において、前記回転軸に対して歪みの検出方向を傾けて配置される第1歪みゲージ31と、前記平面視において、前記回転軸に対して前記第1歪みゲージと対称に配置される第2歪みゲージ32と、を有する。【選択図】図3
Description
本発明は、ロボットハンドに関する。
従来、被把持物を把持するロボットハンドが知られる。ロボットハンドにおいては、適切な把持力にて被把持物が把持できること、および、被把持物の位置を推定できることが求められる。なお、適切な把持力とは、例えば、被把持物をロボットハンドにて把持する際に、被把持物がロボットハンドから外れる可能性が低く、ロボットハンドによる把持の前後で被把持物の形状が変化する可能性が低い把持力である。
このために、従来のロボットハンドには、被把持物を押える押え部が被把持物を押えることによって変形する角度を曲げ量として検出する第1歪みゲージと、押え部が被把持物を押えることによって生じた捻じれ量を検出する第2歪みゲージとが備えられる(例えば、特許文献1参照)。なお、これら2つの歪みゲージは、被把持物の把持により弾性変形する板バネ部に配置される。第1歪みゲージによって曲げ量を検出することにより、適切な把持力を求めて被把持物を把持することが可能になる。また、第2歪みゲージによって捻じれ量を検出することにより、被把持物の位置を推定することができる。
従来の構成では、曲げ変形を検出するための第1歪みゲージと、捻じれ変形を検出するための第2歪みゲージとを別々の位置に配置する必要がある。このために、従来の構成では、歪みゲージが配置される板バネ部を曲げ方向に長くする構成になっている。このような構成では、曲げ変形を検出する第1歪みゲージのサイズは、板バネ部のサイズに対して小さくなる。このため、第1歪みゲージが配置される位置の曲げ変形量は、板バネ部全体の曲げ変形量に対して小さくなり、曲げ変形に対する検出感度が低下することが懸念される。捻じれ変形量に対しても同様のことが言え、捻じれ変形に対する検出感度が低下することが懸念される。
本発明は、ロボットハンドにおいて曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を向上することができる技術を提供することを目的とする。
本発明の例示的なロボットハンドは、被把持物を把持するロボットハンドであって、前記被把持物と接触する接触部と、前記接触部より変形しやすく設けられ、前記被把持物と前記接触部との接触により弾性変形する弾性変形部と、前記弾性変形部に配置され、前記弾性変形部の曲げ変形および捻じれ変形を検出する検出部と、を有する。前記検出部は、前記捻じれ変形の捻じれの回転軸と直交する方向からの平面視において、前記回転軸に対して歪みの検出方向を傾けて配置される第1歪みゲージと、前記平面視において、前記回転軸に対して前記第1歪みゲージと対称に配置される第2歪みゲージと、を有する。
例示的な本発明のロボットハンドによれば、曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を向上することができる。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、ロボットハンド100の説明において、図4に示す弾性変形部20における捻じれ変形の捻じれの回転軸AXが延びる方向をZ方向する。Z方向と直交する平面上において互いに直交する2つの方向のうちの一方をX方向とし、他方をY方向とする。また、Z方向を上下方向、X方向を左右方向、Y方向を前後方向とする。+Z方向を上方向、−Z方向を下方向とする。+X方向を右方向、−X方向を左方向とする。+Y方向を前方向、−Y方向を後方向とする。これらの方向は単に説明のために用いられる名称であって、実際の位置関係及び方向を限定する意図はない。
<<1.第1実施形態>>
<1−1.ロボットハンドの概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100の概略図である。ロボットハンド100は、産業用ロボットの一部を構成する。ロボットハンド100は、被把持物を把持する。被把持物には、産業用ロボットによって把持の対象となる物品が広く含まれる。ロボットハンド100は、例えば、被把持物であるワークのピッキング又は搬送に用いられる。
<1−1.ロボットハンドの概要>
図1は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100の概略図である。ロボットハンド100は、産業用ロボットの一部を構成する。ロボットハンド100は、被把持物を把持する。被把持物には、産業用ロボットによって把持の対象となる物品が広く含まれる。ロボットハンド100は、例えば、被把持物であるワークのピッキング又は搬送に用いられる。
ロボットハンド100は、可動部として機能する不図示のアームに接続されており、上下方向、左右方向、および、前後方向に移動可能である。また、ロボットハンド100は、不図示の回転機構により、上下方向に延びる中心軸を中心として回転可能である。図1に示すように、ロボットハンド100は、間隔調整部1と、第1把持部2と、第2把持部3と、を有する。ロボットハンド100は、演算部4を更に有する。なお、ロボットハンド100が、上述した上下方向、左右方向、前後方向、および、回転方向のうちの少なくともいずれか一つの方向への移動を可能とする機構を有してもよい。
間隔調整部1は、第1把持部2と第2把持部3との左右方向の間隔を調整する。本実施形態では、間隔調整部1は、第1把持部2と第2把持部3とを独立して左右方向に移動させる。間隔調整部1は、各把持部2、3の左右方向への移動を、例えば公知の直動機構を利用して行う。直動機構は、例えば、ステッピングモータとボールねじとを組み合わせて構成される。なお、間隔調整部1は、第1把持部2と第2把持部3とを連動して動かす構成であってもよい。
図2は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100が被把持物5を把持した状態を示す図である。図2に示すように、第1把持部2と第2把持部3とは、対になって被把持物5を把持する。第1把持部2および第2把持部3は、上下方向に延びる四角柱状である。詳細には、第1把持部2および第2把持部3は、上下方向の一部の範囲に左右方向の厚みが薄くなる薄肉部を有する。
第1把持部2および第2把持部3の材質は特に限定されない。第1把持部2および第2把持部3は、例えば、金属、樹脂、或いは、金属および樹脂により構成される。第1把持部2と第2把持部3とは、同一材質かつ同一形状の部材で構成される。ただし、第1把持部2と第2把持部3とは、左右を反対として配置される。
図1および図2に示すように、第1把持部2および第2把持部3は、それぞれ、接触部10と、弾性変形部20と、検出部30とを有する。換言すると、ロボットハンド100は、接触部10と、弾性変形部20と、検出部30とを有する。
接触部10は、被把持物5と接触する。接触部10は、上下方向に延びる第1把持部2および第2把持部3のそれぞれにおいて、下方に位置する。
弾性変形部20は、第1把持部2および第2把持部3において、接触部10の上方に位置する。弾性変形部20は、接触部10より変形しやすく設けられる。弾性変形部20は、被把持物5と接触部10との接触により弾性変形する。詳細には、弾性変形部20は、ロボットハンド100により被把持物5が把持された場合に、被把持物5から受ける応力により弾性変形する。弾性変形部20は、ロボットハンド100が被把持物5を把持する際に生じる変形を強調する目的で設けられる。
本実施形態では、弾性変形部20は、接触部10よりも厚みが薄い。詳細には、弾性変形部20は、接触部10よりも左右方向の厚みが薄い。すなわち、上述の薄肉部が弾性変形部20に該当する。弾性変形部20は、厚みの違いによって、接触部10より変形しやすくなっている。詳細には、弾性変形部20は、接触部10よりも曲がりやすく、且つ、捻じれやすくなっている。弾性変形部20が接触部10よりも変形しやすい構成は、他の手法により実現されてもよい。例えば、弾性変形部20を構成する材質を、接触部10を構成する材質より柔らかくして、弾性変形部20が接触部10よりも変形しやすい構成としてもよい。
検出部30は、弾性変形部20に配置され、弾性変形部20の曲げ変形および捻じれ変形を検出する。本実施形態において、曲げ変形は、第1把持部2および第2把持部3により被把持物5が把持されるときに、弾性変形部20が左右方向に押されて生じる。捻じれ変形は、第1把持部2および第2把持部3により被把持物5が把持されるときに、接触部10に対する被把持物5の前後方向の位置が中心からずれて生じる。捻じれ変形においては、弾性変形部20が上下方向に延びる回転軸AX(図4参照)を中心として回転する。なお、本実施形態では、回転軸AXは、第1把持部2および第2把持部3の前後方向の中心を通る。第1把持部2および第2把持部3の前後方向の中心と、弾性変形部20の前後方向の中心とは一致する。ただし、回転軸AXが、第1把持部2および第2把持部3の前後方向の中心から前後方向にずれた位置を通る構成としてもよい。検出部30の詳細については後述する。
演算部4は、検出部30から信号を受信し、演算処理を行う。演算部4は、検出部30にて検出された結果に基づき、曲げ変形および捻じれ変形の量を求める。演算部4は、求めた曲げ変形量に基づき、被把持物5を把持する力の大きさを制御する。これにより、ロボットハンド100は、被把持物5を適切な力で把持する。また、演算部4は、求めた捻じれ変形量に基づき、第1把持部2および第2把持部3に対する被把持物5の位置を推定する。演算部4は、推定された被把持物5の位置に応じて、第1把持部2および第2把持部3の位置を調整するために必要な処理を行う。演算部4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、および、ROM(Read Only Memory)等を含んで構成されるマイクロコンピュータであってよい。
<1−2.検出部>
第1把持部2が有する検出部30と、第2把持部3が有する検出部30とは同様の構成である。このために、第1把持部2の場合を代表例として、検出部30の詳細を説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100が有する第1把持部2の概略斜視図である。
第1把持部2が有する検出部30と、第2把持部3が有する検出部30とは同様の構成である。このために、第1把持部2の場合を代表例として、検出部30の詳細を説明する。図3は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100が有する第1把持部2の概略斜視図である。
図3に示すように、検出部30は、第1歪みゲージ31と、第2歪みゲージ32とを有する。第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とは、同種のセンサであり、主として一軸方向の歪みを検出する。本実施形態では、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、矩形板状であり、長手方向が短手方向に比べて歪みの感度が高い。すなわち、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、長手方向が歪みの検出方向である。第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、金属の電気抵抗の変化を利用して歪みを測定するフィルム状の金属抵抗センサである。なお、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、金属抵抗センサ以外でもよく、例えば、半導体センサ等であってもよい。
本実施形態では、弾性変形部20は板状である。第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、弾性変形部20の同一面に配置される。詳細には、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、弾性変形部20の同一の平面に配置される。第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、例えば、接着剤にて弾性変形部20に固定される。
なお、本実施形態では、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32が配置される面は、接触部10が被把持物5と接触する面と同じ側の面である。図3に示す例では、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32が配置される面は、弾性変形部20の右側面である。ただし、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32が配置される面は、接触部10が被把持物5と接触する面と同じ側にある必要はなく、接触部10が被把持物5と接触する面と反対側となる面と同じ側にあってもよい。図3に示す例を参考に説明すると、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32が配置される面は、弾性変形部20の左側面であってもよい。
図4は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100の第1把持部2が有する弾性変形部20の概略平面図である。図4は、第1把持部2が有する弾性変形部20を左右方向の右側から見た図である。図4に示すように、第1歪みゲージ31は、捻じれ変形の捻じれの回転軸AXと直交する方向からの平面視において、回転軸AXに対して歪みの検出方向を傾けて配置される。詳細には、第1歪みゲージ31は、左右方向からの平面視において、回転軸AXに対して歪みの検出方向を傾けて配置される。第1歪みゲージ31は、当該傾きにより、上端が下端に対して後方に位置する。
第2歪みゲージ32は、平面視において、回転軸AXに対して第1歪みゲージ31と対称に配置される。詳細には、第2歪みゲージ32は、左右方向からの平面視において、回転軸AXに対して第1歪みゲージ31と対称配置される。すなわち、第2歪みゲージ32は、左右方向からの平面視において、回転軸AXに対して歪みの検出方向を、第1歪みゲージ31と反対側に傾けて配置される。第2歪みゲージ32は、当該傾きにより、上端が下端に対して前方に位置する。第2歪みゲージ32の傾き量は、第1歪みゲージ31の傾き量と同じである。
本実施形態では、第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とが同一面に設けられるために、平面視において捻じれの回転軸AXに対して対称に配置される2つの歪みゲージ31、32を配置し易くすることができる。
本実施形態では、図4に示すように、弾性変形部20は、平面視において長方形状である。第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とは、平面視において、弾性変形部20の対角線DL上に位置する。これによれば、捻じれ変形に伴う伸縮が最大となる位置に第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32が配置され、捻じれ変形の検出感度を向上することができる。なお、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32の短手方向を二等分する二等分線が、対角線DL上に位置することが好ましい。
ロボットハンド100により被把持物5が把持される場合、第1把持部2の弾性変形部20は、左右方向の左側に押されて変形する。このために、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32が配置される弾性変形部20の右側面は反った状態になる。これにより、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32は、いずれも伸びた状態になり、曲げ変形を検出する。
ここで、ロボットハンド100により被把持物5が把持される場合に、被把持物5の前後方向の位置が接触部10の前後方向の中心からずれ、捻じれが生じたとする。図5Aは、弾性変形部20の捻じれ変形と第1歪みゲージ31との関係を示す模式図である。図5Bは、弾性変形部20の捻じれ変形と第2歪みゲージ32との関係を示す模式図である。
図5Aおよび図5Bに示すように、捻じれ変形が発生すると、第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とで、伸縮の検出が逆になる。図5Aおよび図5Bに示す例では、第1歪みゲージ31が縮みを検出し、第2歪みゲージ32は伸びを検出する。図5Aおよび図5Bと反対回転の捻じれ変形が生じた場合には、第1歪みゲージ31は伸びを検出し、第2歪みゲージ32は縮みを検出する。
以上からわかるように、第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とは、いずれも、曲げ変形と捻じれ変形との両方の成分を含んだ歪みを検出する。ただし、第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とが回転軸AXに対して対称に配置されているために、曲げ変形と捻じれ変形との成分を別々に取り出すことが可能となっている。詳細には、第1歪みゲージ31の検出値と、第2歪みゲージ32の検出値とを加算することによって、捻じれ変形の成分をほぼ相殺して、曲げ変形の成分を取り出すことができる。また、第1歪みゲージ31の検出値と第2歪みゲージ32の検出値とについて、一方から他方を差し引くことによって、曲げ変形の成分をほぼ相殺して、捻じれ変形の成分を取り出すことができる。
また、本実施形態では、第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とは、上下方向において同一範囲に配置されるために、曲げ変形と捻じれ変形とを検出することができる検出部30の配置範囲を小さくすることができる。すなわち、弾性変形部20のサイズを小さくすることができる。このために、本実施形態では、被把持物5を安定して把持することが可能になる。
ここで、ロボットハンド100の効果の理解を容易とするために従来例について簡単に説明する。図6は、従来の構成を模式的に示した図である。従来の構成では、曲げ変形を検出する曲げセンサ400と、捻じれ変形を検出する捻じれセンサ401とが、弾性変形部500の同一面に上下に並ぶ。なお、上下方向は、捻じれ変形の捻じれの回転軸が延びる方向と同じ方向である。曲げセンサ400は、上下方向を歪みの検出方向とする歪みセンサで構成される。捻じれセンサ401は、歪みの検出方向が曲げセンサ400を構成する歪みゲージに対して45°傾けられた歪みセンサで構成される。曲げセンサ400と捻じれセンサ401とは、同種類の歪みゲージを用いて構成される。
図6に示す従来の構成では、曲げセンサ400と捻じれセンサ401とが上下方向に別々に配置されるために、曲げセンサ400に対する弾性変形部500のサイズ、および、捻じれセンサ401に対する弾性変形部500のサイズが、各センサ400、401に対して相対的に大きくなる。この結果、各センサ400、401が配置される部分の変形量が弾性変形部500全体と比べて小さくなり、曲げ変形および捻じれ変形の検出感度が小さくなりやすい。
この点、本実施形態では、上下方向において同一範囲に配置される第1歪みゲージ31と第2歪みゲージ32とにより曲げ変形および捻じれ変形を検出する構成である。このために、曲げ変形と捻じれ変形とを検出することができる検出部30に対して弾性変形部20のサイズが大きくなり過ぎることを抑制して曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を向上することができる。
弾性変形部20の回転軸AXが延びる方向の長さは、第1歪みゲージ31の歪みの検出方向の長さの1.7倍より小さいことが好ましい。なお、第1歪みのゲージ31の歪みの検出方向の長さは、第2歪みのゲージ32の歪みの検出方向の長さと同じである。図4に示す例において、弾性変形部20の上下方向の長さL1は、第1歪みゲージ31の歪みの検出方向の長さαの1.7倍より小さいことが好ましい。なお、弾性変形部20の上下方向の長さL1は、第1歪みゲージ31の上下方向の長さ以上である。
図6に示す従来の構成では、歪みゲージ401の短手方向の幅をほぼゼロとした最低サイズを想定しても、弾性変形部500の上下方向の長さL2は、歪みゲージ400、401の歪みの検出方向の長さαの(1+1/√2)倍となる。すなわち、L2は、1.7αよりも少し大きくなる。好ましい形態における弾性変形部20の上下方向の長さL1は、図6に示す従来の構成の弾性変形部500の上下方向の長さL2に比べて小さい。このため、好ましい形態によれば、弾性変形部20全体の変形量と、弾性変形部20の歪みゲージ31、32が配置される部分の変形量とを近づけることができ、曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を向上することができる。
弾性変形部20の回転軸AXが延びる方向の長さは、第1歪みゲージ31の歪みの検出方向の長さの1.4倍以下であることがより好ましい。図4に示す例において、弾性変形部20の上下方向の長さL1は、第1歪みゲージ31の歪みの検出方向の長さαの1.4倍以下であることがより好ましい。なお、弾性変形部20の上下方向の長さL1は、第1歪みゲージ31の上下方向の長さ以上である。
図7は、第1歪みゲージ31の上下方向の長さが最大となる場合を示す模式図である。図7に示すように、第1歪みゲージ31の上下方向の長さDは、当該歪みゲージが一辺の長さがαの正方形であり、且つ、回転軸AXに対して45°傾いた場合に最大となる。この場合の第1歪みゲージ31の上下方向の長さDは、√2・αとなり、第1歪みゲージ31の歪みの検出方向の長さαの1.4倍より少し大きい。
本実施形態において、第1歪みゲージ31は長方形であり、第1歪みゲージ31の上下方向の長さは、図7に示す例における長さD(≒1.4α)よりも短くなっている。この場合、弾性変形部20の上下方向の長さL1を、図7に示す例における長さD(≒1.4α)よりも短くすることで、弾性変形部20の上下方向の長さL1と、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32の長さとを近づけることができる。より好ましい形態では、弾性変形部20全体の変形量と、弾性変形部20の歪みゲージ31、32が配置される部分の変形量とをより近づけることができ、曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を更に向上することができる。
演算部4は、第1歪みゲージ31の検出値と、第2歪みゲージ32の検出値とを用いた演算により、曲げ変形と捻じれ変形とを区別する。詳細には、演算部4は、上述の加算および減算を行って、曲げ変形と捻じれ変形とを区別する。演算部4は、曲げ変形の量を求める際に捻じれ変形の成分を相殺できるので、被把持物5が接触部10に接触する位置が狙った位置からずれて捻じれ変形が生じた場合でも、曲げ変形の量を適切に求めることができる。すなわち、本実施形態では、被把持物5の接触部10に対する位置ずれに対して鈍感とすることができ、ロボットハンド100の操作性を向上することができる。
<1−3.変形例>
(1−3−1.第1変形例)
図8は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100の第1変形例を示す図である。図8は、第1把持部2が有する弾性変形部20Aを左右方向の右側から見た図である。本変形例では、弾性変形部20Aと、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32とは、回転軸AXが延びる方向の長さが同じである。詳細には、弾性変形部20Aと、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32とは、上下方向の長さが同じである。
(1−3−1.第1変形例)
図8は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100の第1変形例を示す図である。図8は、第1把持部2が有する弾性変形部20Aを左右方向の右側から見た図である。本変形例では、弾性変形部20Aと、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32とは、回転軸AXが延びる方向の長さが同じである。詳細には、弾性変形部20Aと、第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32とは、上下方向の長さが同じである。
本変形例の構成によれば、弾性変形部20の、捻じれの回転軸AXが延びる方向の長さが、歪みゲージ31、32を利用する上での最低限のサイズであり、弾性変形部20A全体の変形量と、弾性変形部20の歪みゲージ31、32が配置される部分の変形量とを同程度にできる。このために、曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を更に向上することができる。
(1−3−2.第2変形例)
図9は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100の第2変形例を示す図である。図9は、第1把持部2が有する弾性変形部20Bを左右方向の右側から見た図である。弾性変形部20Bは、平面視において、第1歪みゲージ31の回転軸AXが延びる方向の中央となる位置における回転軸AXと直交する方向の幅が、回転軸AXが延びる方向の端部における回転軸AXと直交する方向の幅よりも狭くなっている。弾性変形部20Bをこのような形状とすることにより、弾性変形部20Bの捻じれ量を大きくすることができる。
図9は、本発明の第1実施形態に係るロボットハンド100の第2変形例を示す図である。図9は、第1把持部2が有する弾性変形部20Bを左右方向の右側から見た図である。弾性変形部20Bは、平面視において、第1歪みゲージ31の回転軸AXが延びる方向の中央となる位置における回転軸AXと直交する方向の幅が、回転軸AXが延びる方向の端部における回転軸AXと直交する方向の幅よりも狭くなっている。弾性変形部20Bをこのような形状とすることにより、弾性変形部20Bの捻じれ量を大きくすることができる。
詳細には、弾性変形部20Bは、平面視において、第1歪みゲージ31の上下方向の中央位置における左右方向の幅W1が、上下方向の端部における左右方向の幅W2よりも狭くなっている。本変形例において、第1歪みゲージ31の上下方向の中央位置と、第2歪みゲージ32の上下方向の中央位置とは同じである。また、第1歪みゲージ31の上下方向の中央位置と、弾性変形部20Bの上下方向の中央位置とは同じである。
弾性変形部20Bは、切り欠き21が形成されることにより、上下方向の中央位置における左右方向の幅が狭くなっている。切り欠き21が形成される領域は、平面視において、弾性変形部20Bの左右方向の端部から中央部に向かうにつれて上下方向の長さが短くなる三角形状である。ただし、切り欠き21が形成される領域の形状は他の形状であってよい。例えば、切り欠き21が形成される領域の形状は、平面視において矩形状等であってよい。
<<2.第2実施形態>>
<2−1.ロボットハンドの概要>
第2実施形態のロボットハンドの構成は、概ね第1実施形態のロボットハンド100の構成と同様である。第2実施形態のロボットハンドは、第1実施形態の検出部30と異なる構成の検出部30Aを有する。以下、この異なる点に絞って説明を行う。なお、第1実施形態と同様の構成については、特に説明の必要がない場合には説明を省略する。
<2−1.ロボットハンドの概要>
第2実施形態のロボットハンドの構成は、概ね第1実施形態のロボットハンド100の構成と同様である。第2実施形態のロボットハンドは、第1実施形態の検出部30と異なる構成の検出部30Aを有する。以下、この異なる点に絞って説明を行う。なお、第1実施形態と同様の構成については、特に説明の必要がない場合には説明を省略する。
<2−2.検出部>
第2実施形態においても、第1把持部2が有する検出部30Aと、第2把持部3が有する検出部30Aとは同様の構成である。このために、第1把持部2の場合を代表例として、検出部30Aの詳細を説明する。
第2実施形態においても、第1把持部2が有する検出部30Aと、第2把持部3が有する検出部30Aとは同様の構成である。このために、第1把持部2の場合を代表例として、検出部30Aの詳細を説明する。
図10は、本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの第1把持部2が有する弾性変形部20の概略平面図である。図10は、第1把持部2が有する弾性変形部20を左右方向の右側から見た図である。図11Aは、本発明の第2実施形態に係るロボットハンドに第1把持部2が有する弾性変形部20の概略斜視図である。図11Bは、本発明の第2実施形態に係るロボットハンドの第1把持部2が有する弾性変形部20の概略斜視図である。図11Aは、弾性変形部20を右斜め後方から見た図である。図11Bは、弾性変形部20を左斜め後方から見た図である。なお、弾性変形部20は板状である。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、検出部30Aは、弾性変形部20に配置され、弾性変形部20の曲げ変形および捻じれ変形を検出する。また、検出部30Aは、第1歪みゲージ31Aと第2歪みゲージ32Aとを有する。ただし、本実施形態では、第1歪みゲージ31Aは、弾性変形部20の第1面201に配置される。第1面201は、弾性変形部20の右側面である。第2歪みゲージ32Aは、弾性変形部20の第1面201の反対側となる第2面202に配置される。第2面202は、弾性変形部20の左側面である。すなわち、本実施形態では、第1歪みゲージ31Aと第2歪みゲージ32Aとは、弾性変形部20の異なる面に配置される。
なお、本実施形態においても、第1歪みゲージ31Aは、捻じれ変形の捻じれの回転軸AXと直交する方向からの平面視において、回転軸AXに対して歪みの検出方向を傾けて配置される。また、第2歪みゲージ32Aは、回転軸AXと直交する方向からの平面視において、回転軸AXに対して第1歪みゲージ31Aと対称に配置される。別の言い方をすると、第1歪みゲージ31Aは、左右方向からの平面視において、回転軸AXに対して歪みの検出方向を傾けて配置される。また、第2歪みゲージ32Aは、左右方向からの平面視において、回転軸AXに対して第1歪みゲージ31Aと対称に配置される。
本実施形態では、第1歪みゲージ31Aと第2歪みゲージ32Aとは、互いに反対となる面に配置されるために、捻じれの回転軸AXに対して軸対称である。このために、同一面に2つの歪みゲージ31、32を配置する第1実施形態の構成よりも、第1歪みゲージ31Aと第2歪みゲージ32Aとから検出される信号を用いてより正確に捻じれ変形の成分を相殺することができる。すなわち、本構成によれば、曲げ変形の量の検出をより正確に行うことができる。
本実施形態では、第1把持部2と第2把持部3とにより被把持物5が把持された場合に、弾性変形部20の第1歪みゲージ31Aが配置される右側面は反った状態となる。一方、弾性変形部20の第2歪みゲージ32Aが配置される左側面は撓んだ状態となる。このために、第1歪みゲージ31Aは伸びた状態となって曲げ変形を検出する。一方、第2歪みゲージ32Aは縮んだ状態となって曲げ変形を検出する。
また、本実施形態では、捻じれ変形が発生した場合に、第1歪みゲージ31Aと第2歪みゲージ32Aとで、伸縮の検出は同じになる。すなわち、捻じれ変形により、第1歪みゲージ31Aで伸びを検出すると、第2歪みゲージ32Aでも伸びが検出される。捻じれ変形により、第1歪みゲージ31Aで縮みを検出すると、第2歪みゲージ32Aでも縮みが検出される。
このために、演算部4は、第1歪みゲージ31Aの検出値と、第2歪みゲージ32Aの検出値とを加算することによって、曲げ変形の成分をほぼ相殺して、捻じれ変形の成分を取り出す。また、演算部4は、第1歪みゲージ31Aの検出値と第2歪みゲージ32Aの検出値とについて、一方から他方を差し引くことによって、捻じれ変形の成分をほぼ相殺して、曲げ変形の成分を取り出す。すなわち、本実施形態においても、第1歪みゲージ31Aと第2歪みゲージ32Aとで構成される検出部30Aにより、曲げ変形と捻じれ変形との成分を別々に取り出すことができる。
そして、本実施形態でも、第1歪みゲージ31Aと第2歪みゲージ32Aとは、上下方向において同一範囲に配置されるために、曲げ変形と捻じれ変形とを検出することができる検出部30Aの配置範囲が無駄に広くなることを抑制できる。このために、曲げ変形と捻じれ変形とを検出することができる検出部30Aに対して弾性変形部20のサイズが大きくなり過ぎることを抑制して曲げ変形および捻じれ変形の検出感度を向上することができる。
なお、平面視した場合における第1歪みゲージ31Aおよび第2歪みゲージ32Aの回転軸AXに対する傾き方向は、本実施形態の方向と反対であってもよい。すなわち、本実施形態では、第1歪みゲージ31Aは、上端が後方、下端が前方となる方向に傾き、第2歪みゲージ32Aは、上端が前方、下端が後方となる方向に傾いている。これとは反対に、第1歪みゲージ31Aは、上端が前方、下端が後方となる方向に傾き、第2歪みゲージ32Aは、上端が後方、下端が後前方となる方向に傾いてよい。
<<3.第3実施形態>>
<3−1.ロボットハンドの概要>
第3実施形態のロボットハンドの構成は、概ね第1実施形態のロボットハンド100の構成と同様である。第3実施形態のロボットハンドは、第1実施形態の検出部30と異なる構成の検出部30Bを有する。以下、この異なる点に絞って説明を行う。なお、第1実施形態と同様の構成については、特に説明の必要がない場合には説明を省略する。
<3−1.ロボットハンドの概要>
第3実施形態のロボットハンドの構成は、概ね第1実施形態のロボットハンド100の構成と同様である。第3実施形態のロボットハンドは、第1実施形態の検出部30と異なる構成の検出部30Bを有する。以下、この異なる点に絞って説明を行う。なお、第1実施形態と同様の構成については、特に説明の必要がない場合には説明を省略する。
<3−2.検出部>
第3施形態においても、第1把持部2が有する検出部30Bと、第2把持部3が有する検出部30Bとは同様の構成である。このために、第1把持部2の場合を代表例として、検出部30Bの詳細を説明する。
第3施形態においても、第1把持部2が有する検出部30Bと、第2把持部3が有する検出部30Bとは同様の構成である。このために、第1把持部2の場合を代表例として、検出部30Bの詳細を説明する。
図12Aは、本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの第1把持部2が有する弾性変形部20の概略斜視図である。図12Bは、本発明の第3実施形態に係るロボットハンドの第1把持部2が有する弾性変形部20の概略斜視図である。図12Aは、弾性変形部20を右斜め後方から見た図である。図12Bは、弾性変形部20を左斜め後方から見た図である。なお、弾性変形部20は板状である。
本実施形態においても、第1実施形態と同様に、検出部30Bは、弾性変形部20に配置され、弾性変形部20の曲げ変形および捻じれ変形を検出する。また、検出部30Bは、第1歪みゲージ31Bと第2歪みゲージ32Bとを有する。ただし、本実施形態では、第1歪みゲージ31Bおよび第2歪みゲージ32Bは、いずれも、弾性変形部20の第1面201と、第1面201の反対側にある第2面202とに配置される。第1面201は、弾性変形部20の右側面である。第2面202は、弾性変形部20の左側面である。すなわち、本実施形態では、第1歪みゲージ31Bと第2歪みゲージ32Bとの組(歪みゲージ組)が2つ存在する。
本実施形態では、2つの歪みゲージ組は、いずれも、第1面201と第2面202とのうち、一方に第1歪みゲージ31Bが配置され、他方に第2歪みゲージ32Bが配置される構成となっている。このような歪みゲージの組み合わせ構成は、上述の第2実施形態と同様である。演算部4は、各歪みゲージ組について、第1歪みゲージ31Bの検出値と、第2歪みゲージ32Bの検出値とを加算することによって、曲げ変形の成分をほぼ相殺して、捻じれ変形の成分を取り出す。また、演算部4は、各歪みゲージ組について、第1歪みゲージ31Bの検出値と第2歪みゲージ32Bの検出値とについて、一方から他方を差し引くことによって、捻じれ変形の成分をほぼ相殺して、曲げ変形の成分を取り出す。
本実施形態では、曲げ変形の成分の取り出し結果と、捻じれ変形の成分の取り出し結果をそれぞれ、2つずつ得ることができる。このために、本実施形態では、曲げ変形と捻じれ変形との検出をより正確に行うことができる。
なお、2つの歪みゲージ組のうちの一方は、第1面201に第1歪みゲージ31および第2歪みゲージ32Bを有し、他方は、第2面202に第1歪みゲージ31Bおよび第2歪みゲージ32Bを有する構成としてもよい。このような歪みゲージの組み合わせ構成は、上述の第1実施形態と同様である。この場合には、演算部4は、各歪みゲージ組について、第1歪みゲージ31Bの検出値と、第2歪みゲージ32Bの検出値とを加算することによって、捻じれ変形の成分をほぼ相殺して、曲げ変形の成分を取り出す。また、演算部4は、各歪みゲージ組について、第1歪みゲージ31Bの検出値と第2歪みゲージ32Bの検出値とについて、一方から他方を差し引くことによって、曲げ変形の成分をほぼ相殺して、捻じれ変形の成分を取り出す。この場合にも、曲げ変形の成分の取り出し結果と、捻じれ変形の成分の取り出し結果をそれぞれ、2つずつ得ることができる。
<<4.その他>>
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書中に示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
本明細書中に開示されている種々の技術的特徴は、その技術的創作の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えることが可能である。また、本明細書中に示される複数の実施形態および変形例は可能な範囲で組み合わせて実施されてよい。
本発明は、例えば産業用ロボットに利用することができる。
4・・・演算部
5・・・被把持物
10・・・接触部
20、20A、20B・・・弾性変形部
30、30A、30B・・・検出部
31、31A、31B・・・第1歪みゲージ
32、32A、32B・・・第2歪みゲージ
100・・・ロボットハンド
201・・・第1面
202・・・第2面
AX・・・回転軸
DL・・・対角線
5・・・被把持物
10・・・接触部
20、20A、20B・・・弾性変形部
30、30A、30B・・・検出部
31、31A、31B・・・第1歪みゲージ
32、32A、32B・・・第2歪みゲージ
100・・・ロボットハンド
201・・・第1面
202・・・第2面
AX・・・回転軸
DL・・・対角線
Claims (10)
- 被把持物を把持するロボットハンドであって、
前記被把持物と接触する接触部と、
前記接触部より変形しやすく設けられ、前記被把持物と前記接触部との接触により弾性変形する弾性変形部と、
前記弾性変形部に配置され、前記弾性変形部の曲げ変形および捻じれ変形を検出する検出部と、
を有し、
前記検出部は、
前記捻じれ変形の捻じれの回転軸と直交する方向からの平面視において、前記回転軸に対して歪みの検出方向を傾けて配置される第1歪みゲージと、
前記平面視において、前記回転軸に対して前記第1歪みゲージと対称に配置される第2歪みゲージと、
を有する、ロボットハンド。 - 前記弾性変形部は板状であり、
前記第1歪みゲージおよび前記第2歪みゲージは、前記弾性変形部の同一面に配置される、請求項1に記載のロボットハンド。 - 前記弾性変形部は板状であり、
前記第1歪みゲージは、前記弾性変形部の第1面に配置され、
前記第2歪みゲージは、前記弾性変形部の前記第1面の反対側となる第2面に配置される、請求項1に記載のロボットハンド。 - 前記弾性変形部は板状であり、
前記第1歪みゲージおよび前記第2歪みゲージは、いずれも、前記弾性変形部の第1面と、前記第1面の反対側にある第2面とに配置される、請求項1に記載のロボットハンド。 - 前記弾性変形部の前記回転軸が延びる方向の長さは、前記第1歪みゲージの歪みの検出方向の長さの1.7倍よりも短い、請求項1から4のいずれか1項に記載のロボットハンド。
- 前記弾性変形部の前記回転軸が延びる方向の長さは、前記第1歪みゲージの歪みの検出方向の長さの1.4倍以下である、請求項1から5のいずれか1項に記載のロボットハンド。
- 前記弾性変形部と、前記第1歪みゲージおよび前記第2歪みゲージとは、前記回転軸が延びる方向の長さが同じである、請求項5又は6に記載のロボットハンド。
- 前記弾性変形部は、前記平面視において長方形状であり、
前記第1歪みゲージと前記第2歪みゲージとは、前記平面視において、前記弾性変形部の対角線上に位置する、請求項1から7のいずれか1項に記載のロボットハンド。 - 前記弾性変形部は、前記平面視において、前記第1歪みゲージの前記回転軸が延びる方向の中央となる位置における前記回転軸と直交する方向の幅が、前記回転軸が延びる方向の端部における前記幅よりも狭くなっている、請求項1から8のいずれか1項に記載のロボットハンド。
- 前記第1歪みゲージの検出値と、前記第2歪みゲージの検出値とを用いた演算により、前記曲げ変形と前記捻じれ変形とを区別する演算部を更に有する、請求項1から9のいずれか1項に記載のロボットハンド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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Publication Number | Publication Date |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021084199A (ja) * | 2019-11-29 | 2021-06-03 | 川崎重工業株式会社 | 保持装置、制御方法、制御装置及びロボットシステム |
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-
2019
- 2019-09-30 JP JP2019179687A patent/JP2021053755A/ja active Pending
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