JP2021050675A - 内燃機関及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセル開度の減少量が大きい場合にコンプレッサのサージングの発生を抑制することができる内燃機関及びその制御方法を提供する。【解決手段】エンジン1に対するアクセル開度AOに関して時間経過に応じたアクセル開度の減少量ΔAOを取得するとともに、この取得したアクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合に、ターボ式過給機7のコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積を調整する面積調整手段10により、この開口面積をエンジン1の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する。【選択図】図3

Description

本開示は、内燃機関及びその制御方法に関する。
ターボチャージャのコンプレッサの入口に配置されたエアフラップをエンジン負荷に応じて制御することでコンプレッサインペラへの流入量を調整する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2016−536501号公報
ところで、車両のアクセルペダルの踏込量であるアクセル開度の減少量が大きい場合には、ターボ式過給機(ターボチャージャ)のコンプレッサの回転数が維持された状態でコンプレッサへの吸気流量が小さくなるので、コンプレッサのサージングが発生する虞がある。
本開示の目的は、アクセル開度の減少量が大きい場合にコンプレッサのサージングの発生を抑制することができる内燃機関及びその制御方法を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明の態様の内燃機関は、吸気の流入口の開口面積を調整する面積調整手段付きのコンプレッサを有するターボ式過給機を備えた内燃機関において、前記内燃機関に対するアクセル開度を取得するアクセル開度取得装置と、前記内燃機関を制御する制御装置と、を備えて、前記制御装置が、前記アクセル開度取得装置の取得値を基に時間経過に応じたアクセル開度の減少量を取得するとともに、この取得したアクセル開度の減少量が予め設定された設定閾値以上である場合に、前記面積調整手段により前記開口面積を前記内燃機関の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する制御を行うように構成される。
また、上記の目的を達成するための本発明の態様の内燃機関の制御方法は、吸気の流入口の開口面積を調整する面積調整手段付きのコンプレッサを有するターボ式過給機を備えた内燃機関の制御方法において、前記内燃機関に対するアクセル開度に関して時間経過に応じた減少量を取得する第1ステップと、前記第1ステップで取得したアクセル開度の減少量が予め設定された設定閾値以上であるか否かを判定する第2ステップと、前記第2ステップでアクセル開度の減少量が前記設定閾値以上であると判定した場合に、前記面積調整手段により前記開口面積を前記内燃機関の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する第3ステップと、を有することを特徴とする方法である。
本開示によれば、アクセル開度の減少量が大きい場合にコンプレッサのサージングの発生を抑制することができる。
本発明の第1実施形態の内燃機関の構成で、開閉弁を全開状態とした場合を例示する模式図である。 図1の内燃機関の構成で、開閉弁を全閉状態とした場合を例示する模式図である。 本発明の第1実施形態の内燃機関のコンプレッサマップを例示する図である。 本発明の第1実施形態の内燃機関の制御方法を制御フローの形で例示する図である。 本発明の第2実施形態の内燃機関のコンプレッサマップを例示する図である。
以下、本開示の実施形態の内燃機関及びその制御方法について、図面を参照しながら説明する。なお、実際には、後述する吸気通路3にはインタークーラ等の各種装置が配置されており、後述する排気通路5には排気Gの後処理装置等の各種装置が配置されているが、本実施形態ではこれらの装置の図示及び説明を省略している。
図1に例示するように、第1実施形態のエンジン(内燃機関)1は、エンジン本体2の各気筒2aで新気Aと燃料との混合気を燃焼することによりエンジン1を備えた車両の走行用の動力を得ている。
吸気通路3が吸気マニホールド4を介して各気筒2aに連通している。吸気通路3は、各気筒2aに導入する新気(空気、吸気)Aの通過用の通路である。吸気マニホールド4は、吸気通路3から導入された新気Aを各気筒2aに分配する。
排気通路5が排気マニホールド6を介して各気筒2aに連通している。排気通路5は、各気筒2aで混合気の燃焼により発生した排気Gを通過させて大気に導く通路である。排気マニホールド6は、各気筒2aから排出された排気Gを集合させている。
エンジン1にはターボ式過給機7が備わる。ターボ式過給機7は、排気通路5に配置されたタービン8と、吸気通路3に配置されたコンプレッサ9と、を有する。排気Gによりタービン8を回転駆動させることで、タービン8と連動して回転するように回転軸(図示しない)で連結されたコンプレッサ9を回転駆動してコンプレッサ9に流入する新気Aを圧縮(過給)する。
タービン8を収容するタービンハウジング(図示しない)内にはノズルベーン(図示しない)が備わる。言い換えれば、本実施形態のタービン8は、ノズルベーン付きのタービンである。ノズルベーンの開度が変化することにより、タービンハウジング内における排気Gの通過可能な面積が変化して、ターボ式過給機7の過給特性が変化する。
コンプレッサ9には、吸気Aの流入口の開口面積を調整する面積調整手段10が付属している。本実施形態の面積調整手段10は、内管10aと開閉弁10bとで構成される。内管10aは、吸気通路3を構成する吸気管の内部に吸気Aの流れに平行に延在して配置されて、吸気管に支持部材(図示しない)を介して支持されている。開閉弁10bは、吸気管と内管10aの間に配置されて、吸気管に支持部材(図示しない)を介して支持されている。開閉弁10bは、開閉弁10bに接続されるアクチュエータ(図示しない)の駆動により全開状態(図1)と全閉状態(図2)の2つの状態に切替可能である。開閉弁10bが全開状態と全閉状態の何れかに切り替わることで、コンプレッサ9における吸気Aの流入口の開口面積が変化する(調整される)。
本実施形態のエンジン1では、アクセル開度センサ11が備わる。アクセル開度センサ11は、エンジン1に対するアクセル開度AOを取得(検出)するセンサである。より詳細には、アクセル開度センサ11は、車両の運転席に備わるアクセルペダルの踏込量をアクセル開度AOとして取得(検出)している。なお、アクセル開度センサ11はアクセル開度取得装置の一例である。
本実施形態のエンジン1には、エンジン1を制御する制御装置12が備わる。制御装置12は、各種情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)、その各種情報処理を行うために用いられるプログラムや情報処理結果を読み書き可能な内部記憶装置、及び各種インターフェースなどから構成されるハードウェアである。制御装置12は、各種装置8、10b、11と電気的に接続される。
図3に例示するコンプレッサマップは、縦軸にコンプレッサ9の吸気圧力比(コンプレッサ9による過給前の吸気Aの圧力に対する過給後の吸気Aの圧力の比率)が設定され、横軸にコンプレッサ9への吸気流量(吸気Aの流量)が設定されたマップである。コンプレッサマップには、第1サージラインSLa(破線)と第2サージラインSLb(実線)の2つのサージラインが設定される。コンプレッサマップは実験等により予め作成されて制御装置12に記憶される。
第1サージラインSLaは、エンジン本体2の回転数が高回転数で、かつ、コンプレッサ9の吸気圧力比が低圧力比の領域に属するときに制御装置12によりサージラインに設定される。より詳細には、制御装置12が、面積調整手段10によりコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積を比較的大きくしてコンプレッサ9の過給特性を上記の高回転数かつ低圧力比の領域に対応した特性とすることでサージラインが第1サージラインSLaに移行する。エンジン本体2の回転数が高回転数で、かつ、コンプレッサ9の吸気圧力比が低圧力比の領域に属するときには、コンプレッサマップにてコンプレッサ9の作動点が第1サージラインSLaより左側に位置するとコンプレッサ9のサージングが発生する虞がある。なお、コンプレッサ9の作動点は、コンプレッサ9の過給圧力やエンジン回転数等に基づいて制御装置12内の作動点取得装置13により取得(推定)される。
第2サージラインSLbは、エンジン本体2の回転数が低回転数で、かつ、コンプレッサ9の吸気圧力比が高圧力比の領域に属するときに制御装置12によりサージラインに設定される。ここで、上記の「低回転数」とは、第1サージラインSLaがサージラインに設定される場合のエンジン本体2の回転数と比較して低い回転数であるという意味である。また、上記の「高圧力比」とは、第1サージラインSLaがサージラインに設定される場合のコンプレッサ9の吸気圧力比と比較して高い圧力比であるという意味である。
より詳細には、制御装置12が、面積調整手段10によりコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積を比較的小さくしてコンプレッサ9の過給特性を上記の低回転数かつ高圧力比の領域に対応した特性とすることでサージラインが第2サージラインSLbに移行する。エンジン本体2の回転数が低回転数で、かつ、コンプレッサ9の吸気圧力比が高圧力比の領域に属するときには、コンプレッサマップにてコンプレッサ9の作動点が第2サージラインSLbより左側に位置するとコンプレッサ9のサージングが発生する虞がある。図3では、第2サージラインSLbをサージラインに設定した場合にサージングが発生する虞がある領域(サージング領域)をSAで示している。
本実施形態では、開閉弁10bを全開状態に切り替えることで、コンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積を比較的大きくして、コンプレッサ9の過給特性を上記の高回転数かつ低圧力比の領域に対応した特性としている。一方、開閉弁10bを全閉状態に切り替えることで、コンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積を比較的小さくして、コンプレッサ9の過給特性を上記の低回転数かつ高圧力比の領域に対応した特性としている。
本実施形態のエンジン1では、制御装置12が、アクセル開度センサ11の取得値AOを基に時間経過に応じたアクセル開度の減少量(単位時間当たりのアクセル開度の減少量)ΔAOを演算(取得)する。そして、制御装置12が、この取得したアクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合に、面積調整手段10によりコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積をエンジン1の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する制御を行う。ここで、エンジン1の運転状態とは、例えば、エンジン本体2の回転数(エンジン回転数)及び各気筒2aに対する燃料噴射量である。
本実施形態では、制御装置12により開閉弁10bを全閉状態に切り替えることでコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積を比較的小さく設定している。設定閾値ΔAO1は、コンプレッサマップにてサージラインが第1サージラインSLaに設定されている場合で、この閾値を超えるとコンプレッサ9の作動点が第1サージラインSLaをサージング領域側に超える虞のある閾値として実験等により予め設定される。
アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合には、図3に例示するように、コンプレッサ9の作動点は位置OP1から位置OP2に移動する。このとき、サージラインが第1サージラインSLaに設定されていると、位置OP2はサージング領域に位置するため、コンプレッサ9のサージングが発生する虞がある。したがって、制御装置12が面積調整手段10によりサージラインを第2サージラインSLbに設定して、サージング領域を比較的小さい領域SAにすることで、位置OP2がサージング領域に位置しないようにしてコンプレッサ9のサージングの発生を抑制する。
制御装置12が、アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合に、さらに、タービン8のノズルベーンの開度をエンジン1の運転状態に基づく開度よりも大きく設定する制御を行ってもよい。
このようにすることで、タービン8の回転数が低下してコンプレッサ9の回転数が低下するので、コンプレッサ9のサージングの発生をさらに抑制することができる。
本実施形態の内燃機関の制御方法を制御フローの形で図4を参照しながら説明する。図4の制御フローはエンジン1の運転状態時に周期的に行われる。
図4の制御フローがスタートすると、ステップS10(第1ステップ)で、アクセル開度センサ11によりエンジン1に対するアクセル開度AOを実験等により予め設定された制御時間毎に取得するとともに、アクセル開度AOに関して時間経過に応じた減少量ΔAOを取得する。ステップS10を実施後、ステップS20に進む。
ステップS20(第2ステップ)では、ステップS10で取得したアクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以下であるか否かを判定する。アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合(YES)には、ステップS30に進む。アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1未満である場合(NO)には、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
ステップS30(第3ステップ)は、ステップS20でアクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上であると判定した場合に進むステップで、このステップS30では、面積調整手段10によりコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積をエンジン1の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する。ステップS30を実施後、ステップS40に進む。
ステップS40では、ステップS30の実施開始時からの経過時間tが設定時間閾値t1以上であるか否かを判定する。経過時間tは制御装置12によりカウントされる。設定時間閾値t1は、この閾値以上であるとステップS30の制御を終了してもコンプレッサ9のサージングが発生する虞のない閾値であるとして実験等により予め設定される。経過時間tが設定時間閾値t1以上である場合(YES)には、ステップS50に進む。ステップS50に進むときには、経過時間tのカウントも終了する。経過時間tが設定時間閾値t1未満である場合(NO)には、実験等により予め設定された制御時間を経過後に再度ステップS40の判定を行う。
ステップS50では、コンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積を、ステップS30で設定した開口面積からエンジン1の運転状態に基づく開口面積に切り替えて設定する(ステップS30の制御を終了する)。ステップS50の制御を実施後、リターンに進んで、本制御フローを終了する。
第2実施形態のエンジン(内燃機関)1について説明する。第2実施形態のエンジン1は、第1実施形態のエンジン1とは、コンプレッサマップとコンプレッサマップを用いた制御の点で異なり、その他の点で同じである。
第2実施形態のコンプレッサマップでは、図5に例示するように第1実施形態のコンプレッサマップに対して新たに切替境界線BLが設定されている。第2実施形態のコンプレッサマップは、切替境界線BLにより、サージライン(第1サージラインSLa及び第2サージラインSLb)を含む領域である第1領域と第1領域を除く領域である第2領域の2つの領域に区分されている。第1領域はコンプレッサマップにて切替境界線BLより左側の領域で、コンプレッサ9の過給特性が上記の低回転数かつ高圧力比の領域に対応した特性となる。第2領域はコンプレッサマップにて切替境界線BLより右側の領域で、コンプレッサ9の過給特性が上記の高回転数かつ低圧力比の領域に対応した特性となる。
第2実施形態のエンジン1では、制御装置12が、コンプレッサマップにてコンプレッサ9の作動点が第2領域に含まれて、アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合に、コンプレッサ9の作動点が第2領域から第1領域に移動するか否かを予測する。この予測は、例えば、エンジン1の運転状態とアクセル開度の減少量ΔAOに基づいて行う。コンプレッサの作動点が第2領域から第1領域に移動する(図5では、第2領域内の位置OP3から第1領域内の位置OP4に移動する)と予測されるときには、面積調整手段10によりコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積をエンジン1の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する。一方、コンプレッサ9の作動点が第2領域内で移動すると予測されるときには面積調整手段10によりコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積をエンジン1の運転状態に基づく開口面積に設定する。
すなわち、アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上であっても、サージラインを第2サージラインSLbに切り替えるのは第2領域から第1領域に移動する場合に限る。このようにすることで、コンプレッサ9の作動点が第2領域内で移動するときにはコンプレッサ9の過給特性を上記の高回転数かつ低圧力比の領域に対応した特性として運転されるので、コンプレッサ9の過給効率を大きく低下させることなくコンプレッサ9のサージングの発生を抑制することができる。
一方で、第1実施形態のエンジン1のように、アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合に、コンプレッサマップにおけるコンプレッサ9の作動点の位置に依らずにサージラインを第2サージラインSLbに切り替えると、コンプレッサ9のサージングの発生の抑制効果は大きくなる。
以上より、本実施形態の内燃機関によれば、アクセル開度の減少量ΔAOが大きい場合にコンプレッサ9のサージングの発生を抑制することができる。
なお、面積調整手段10によりコンプレッサ9への吸気Aの流入口の開口面積をエンジン1の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する制御(開口面積小化制御)について、経過時間tと設定時間閾値t1との比較によりその終了時点を決定すると上述したが、終了時点の決定方法についてはこの方法に限定されない。例えば、コンプレッサマップにてコンプレッサ9の作動点が第1サージラインSLaより右側の領域に移動したときに上記の開口面積小化制御を終了してもよい。あるいは、コンプレッサマップにてコンプレッサ9の作動点が切替境界線BLより右側の領域に移動したときに上記の開口面積小化制御を終了してもよい。
また、本実施形態では、開閉弁10bを全開状態と全閉状態の2つの状態で切り替えることでコンプレッサ9の過給特性及びサージラインを2段階で切り替えているが、本発明はこの構成に限定されない。例えば、開閉弁10bを3つ以上の複数の開度状態で切り替えることでコンプレッサ9の過給特性及びサージラインを対応する複数の段階で切り替える構成でもよい。
この構成では、制御装置12が、アクセル開度の減少量ΔAOが設定閾値ΔAO1以上である場合に、この減少量ΔAOから設定閾値ΔAO1を減算して得られる値が大きくなるにつれて、面積調整手段10により開口面積が小さくなるように設定する制御を行うと好ましい。このようにすることで、コンプレッサ9の過給特性をコンプレッサ9の作動点に応じた特性としつつ、コンプレッサ9のサージングの発生を抑制することができる。
なお、本実施形態においては、アクセル開度取得装置として、車両の運転席に備わるアクセルペダルの踏込量であるアクセル開度AOを取得するアクセル開度センサ11を用いたが、これに限定されない。例えば、制御装置12やその他プロセッサ等により決定されて内燃機関1の制御に用いられる、内燃機関に対する燃料噴射量等の指示値をアクセル開度AOとしてみなしたり、アクセル開度AO相当量へと変換したうえで用いてもよい。この場合には、制御装置12やその他プロセッサ等を、アクセル開度取得装置とみなしてよい。
1 エンジン(内燃機関)
2 エンジン本体
2a 各気筒
3 吸気通路
4 吸気マニホールド
5 排気通路
6 排気マニホールド
7 ターボ式過給機
8 タービン
9 コンプレッサ
10 面積調整手段
10a 内管
10b 開閉弁
11 アクセル開度センサ(アクセル開度取得装置)
12 制御装置
13 作動点取得装置

Claims (5)

  1. 吸気の流入口の開口面積を調整する面積調整手段付きのコンプレッサを有するターボ式過給機を備えた内燃機関において、
    前記内燃機関に対するアクセル開度を取得するアクセル開度取得装置と、前記内燃機関を制御する制御装置と、を備えて、
    前記制御装置が、
    前記アクセル開度取得装置の取得値を基に時間経過に応じたアクセル開度の減少量を取得するとともに、この取得したアクセル開度の減少量が予め設定された設定閾値以上である場合に、前記面積調整手段により前記開口面積を前記内燃機関の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する制御を行うように構成される内燃機関。
  2. 前記制御装置が、
    前記アクセル開度の減少量が前記設定閾値以上である場合に、この減少量から前記設定閾値を減算して得られる値が大きくなるにつれて、前記面積調整手段により前記開口面積が小さくなるように設定する制御を行うように構成される請求項1に記載の内燃機関。
  3. 前記ターボ式過給機のタービンがノズルベーン付きのタービンで、
    前記制御装置が、
    前記アクセル開度の減少量が前記設定閾値以上である場合に、さらに、前記ノズルベーンの開度を前記内燃機関の運転状態に基づく開度よりも大きく設定する制御を行うように構成される請求項1または2に記載の内燃機関。
  4. 縦軸に前記コンプレッサの吸気圧力比が設定され、横軸に前記コンプレッサへの吸気流量が設定されて、サージラインを含む領域である第1領域と前記第1領域を除く領域である第2領域の2つの領域に区分されたコンプレッサマップが前記制御装置に記憶されて、
    前記制御装置が、
    前記コンプレッサマップにて前記コンプレッサの作動点が前記第2領域に含まれて、前記アクセル開度の減少量が前記設定閾値以上である場合に、
    前記コンプレッサの作動点が前記第2領域から前記第1領域に移動すると予測されるときには前記面積調整手段により前記開口面積を前記内燃機関の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定し、
    前記コンプレッサの作動点が前記第2領域内で移動すると予測されるときには前記面積調整手段により前記開口面積を前記内燃機関の運転状態に基づく開口面積に設定する制御を行うように構成される請求項1〜3のいずれか1項に記載の内燃機関。
  5. 吸気の流入口の開口面積を調整する面積調整手段付きのコンプレッサを有するターボ式過給機を備えた内燃機関の制御方法において、
    前記内燃機関に対するアクセル開度に関して時間経過に応じた減少量を取得する第1ステップと、
    前記第1ステップで取得したアクセル開度の減少量が予め設定された設定閾値以上であるか否かを判定する第2ステップと、
    前記第2ステップでアクセル開度の減少量が前記設定閾値以上であると判定した場合に、前記面積調整手段により前記開口面積を前記内燃機関の運転状態に基づく開口面積よりも小さく設定する第3ステップと、
    を有することを特徴とする内燃機関の制御方法。
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