JP2021050493A - 作業機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】フロント作業装置や車両本体に姿勢センサを設置する際の取り違えや手間の発生,姿勢センサの交換に生じるコストなどを抑制できる作業機械を提供すること。【解決手段】複数のIMU50の出力値に基づいてフロント作業装置30の姿勢を演算する車体コントローラ60とを備えた油圧ショベルにおいて,車体コントローラ60は,複数のIMU50のうちその出力値が複数のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサの個数に基づいて,複数のIMU50が複数のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれの姿勢を検出するものであるかを判定する。【選択図】 図3

Description

本発明は姿勢センサを備えた作業機械に関する。
油圧ショベルのような作業機械においては,オペレータが操作レバーを操作することでバケットを含むフロント作業装置を駆動して掘削作業等を行う。しかしながら,例えば,所定深さの溝や所定勾配の法面を掘削する作業を行う場合,オペレータがフロント作業装置の動作を目視するだけで目標とする形状通りに正確に掘削されているか否かを判断することは困難である。また,オペレータが溝や法面を目標とする形状通りに効率よく正確に掘削できるようになるには熟練を要する。
このような作業機械の操作に関し,例えば特許文献1には,フロント作業装置の先端に位置するバケットの位置情報を表示装置に表示して,オペレータの操作を補助する技術が知られている。特許文献1に記載の表示システムは,油圧ショベルの現在位置に関する情報を検出し,油圧ショベルの現在位置に関する情報に基づいてバケットの刃先の位置を算出し,設計面の位置情報に基づいて設計面から選択された目標面の断面を示す線分である目標面線の位置を算出し,目標面線と目標面線を延長した延長線とバケットの刃先の位置とを示す画像を含む案内画面を表示するよう構成されている。
特開2012―172431号公報
ところで,油圧ショベルにおいてフロント作業装置の位置及び姿勢を求める場合には,フロント作業装置を構成する各フロント部材(例えば,ブーム,アーム及びアタッチメント(例えばバケット))と,フロント作業装置が取り付けられた車両本体のそれぞれに姿勢センサ(例えば,IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置))を搭載し,各姿勢センサの検出値から各フロント部材及び車両本体の姿勢を演算することで所定の座標系におけるフロント作業装置の位置及び姿勢が演算できる。ただし,この演算に際しては,複数のフロント部材と車両本体のうちどの部材にどの姿勢センサが搭載されているかを予め設定しておく必要がある。
その設定方法として,例えば,各IMUを搭載部材ごとに異なるフォーマットの検出値を送信する部材専用のIMUとすることにより,搭載時の設定そのものを不要とする方法がある。しかし,この方法はIMUの故障時の交換部品として搭載部材ごとにそれぞれ専用IMUの在庫を用意しておく必要があるため,在庫管理及び保管のコストが高くなるおそれがある。
そのため,作業機械の分野では複数のフロント部材と車両本体のそれぞれに同種のIMUを搭載し,各IMUの設定を搭載位置ごとに変えて利用することが行われている。ただし,この方法は搭載時にIMUの取り違えが発生しやすい点に留意しなければならない。取り違えの発生防止のために,複数のフロント部材と車両本体のいずれか1つの部材にIMUを1つだけ搭載した状態で設定操作を行い,それを部材の数だけ繰り返す方法があるが,この方法はIMUの取付けと取外し及び設定操作をIMUの搭載数分だけ繰り返し行う必要があり時間と手間がかかる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり,その目的は,フロント作業装置や車両本体に姿勢センサを設置する際の取り違えや手間の発生,姿勢センサの交換に際して生じるコストなどを抑制することができる作業機械を提供することにある。
本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが,その一例を挙げるならば,複数のフロント部材を連結した多関節型の作業装置と,前記作業装置の基端部が取り付けられる車両本体と,前記複数のフロント部材を操作するための操作装置と,前記複数のフロント部材及び前記車両本体のそれぞれに取り付けられる複数の姿勢センサと,前記複数の姿勢センサの出力値に基づいて前記作業装置の姿勢を演算するコントローラとを備えた作業機械において,前記コントローラは,前記複数の姿勢センサのうちその出力値が前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサの個数に基づいて,前記複数の姿勢センサが前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれの姿勢を検出するものであるかを判定することを特徴とする。
本発明によれば,作業機械のフロント作業装置や車両本体に姿勢センサを設置する際の取り違えや手間の発生,姿勢センサの交換に際して生じるコストなどを抑制することができる。
第1の実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を模式的に示す側面図である。 油圧ショベルのコントロールステムのうち,第1の実施の形態のセンサ搭載位置判定システムに係る構成を抜き出して模式的に示す機能ブロック図である。 第1の実施の形態に係る搭載箇所判定処理の詳細を示すフローチャートである。 第1の実施形態の具体例の状態を示す表である。 第1の実施形態の具体例の状態を示す表である。 第1の実施形態の具体例の状態を示す表である。 油圧ショベルのコントロールステムのうち,第2の実施の形態のセンサ搭載位置判定システムに係る構成を抜き出して模式的に示す機能ブロック図である。 第2の実施の形態に係る搭載箇所判定処理の詳細を示すフローチャートである。
以下,本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態を図1〜図3を参照しつつ説明する。
図1は,本実施の形態に係る作業機械の一例である油圧ショベルの外観を模式的に示す側面図である。なお,以下ではフロント作業装置の先端に位置するアタッチメントとしてバケットを備える油圧ショベルについて説明するが,バケットの他にグラップル,ブレーカ,リフティングマグネットなど種々のアタッチメントに付け替え可能である。
図1において,油圧ショベル100は,垂直方向にそれぞれ回動する複数のフロント部材(ブーム31,アーム33,バケット35)を直列的に連結した多関節型のフロント作業装置(作業装置)30と,車両本体を構成する上部旋回体20及び下部走行体10とを備えている。上部旋回体20は下部走行体10に対して旋回可能に設けられている。上部旋回体20は,旋回フレーム21上に各部材を配置して構成されており,上部旋回体20を構成する旋回フレーム21が下部走行体10に対して旋回可能となっている。また,フロント作業装置30の基端部であるブーム31の基端は車両本体を構成する上部旋回体20の前部に垂直方向に回動可能に取り付けられており,アーム33の基端はブーム31の先端に垂直方向に回動可能に支持されており,アーム33の先端にはバケット35が垂直方向に回動可能に支持されている。
下部走行体10は,左右一対のクローラフレーム12a(12b)にそれぞれ掛け回された一対のクローラ11a(11b)と,クローラ11a(11b)をそれぞれ駆動する走行油圧モータ13a(13b)(図示しない減速機構を含む)とを備えている。なお,下部走行体10の各構成については,左右一対の構成のうちの一方のみを図示して符号を付し,他方の構成については図中に括弧書きの符号のみを示して図示を省略する。
ブーム31,アーム33,バケット35,及び下部走行体10は,油圧アクチュエータであるブームシリンダ32,アームシリンダ34,バケットシリンダ36,及び左右の走行油圧モータ13a(13b)によりそれぞれ駆動される。また,上部旋回体20は油圧アクチュエータである旋回油圧モータ23により減速機構24を介して同様に駆動され,下部走行体10に対して左右方向のいずれかに旋回動作を行う。
上部旋回体20を構成する旋回フレーム21上には,フロント作業装置30(複数のフロント部材31,32,35),上部旋回体20および下部走行体10を含む操作対象を操作するための操作装置45が搭載されたキャブ(運転室)25が配置されているほか,原動機であるエンジン22とともに,ブームシリンダ32,アームシリンダ34,バケットシリンダ36,旋回油圧モータ23及び左右の走行油圧モータ13a(13b)などの複数の油圧アクチュエータに作動油を供給する油圧ポンプを含む油圧回路システム41が搭載されている。
上部旋回体20を構成する旋回フレーム21(車両本体)と,フロント作業装置30を構成する複数のフロント部材(ブーム31,アーム33,及びバケット35)には,それらの姿勢に関するデータ(以降,姿勢データと称する)を検出する姿勢センサとしてのIMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置)50a〜50dが取り付けられている。なお,本実施形態では旋回フレーム21にIMU50dを取り付けたが,上部旋回体20(車両本体)上であればどこに取り付けてもかまわない。また,姿勢センサはIMUに限られるものではなく,例えば,傾斜角センサを姿勢センサとして用いることで各部材(車両本体およびフロント部材)の姿勢データを検出しても良い。以下の説明では,4つのIMU50a,50b,50c,50dをまとめてIMU50と表記することがある。IMU50a〜50dには,それぞれ固有の識別情報が割り当てられており,各IMU50が姿勢データの検出結果に当該識別情報を付加して車載ネットワーク70に出力することにより,車載ネットワーク70上を伝達される複数の姿勢データがそれぞれどのIMU50による検出結果であるかを識別することができる。
IMU50は,角速度及び加速度の計測が可能である。例えば,IMU50が配置されたフロント部材31,33,35や上部旋回体20などの被搭載部材が静止している場合を考えると,各IMU50に設定されたIMU座標系における重力加速度の方向(つまり,鉛直下向き方向)と,IMU50の取り付け状態(つまり,IMU50と被搭載部材との相対的な位置関係)とに基づき,姿勢データとしての各被搭載部材の向き(姿勢)を検出することができる。なお,図1においては,アーム33の先端にバケット35を接続するリンク機構の構成部材(バケットリンク部材)にバケット35の姿勢データを取得するためのIMU50cを配置した場合を例示しているが,油圧ショベルの設計データ等に基づいてバケット35の姿勢データを間接的に取得しているため,IMU50cがバケット35に搭載されていると取り扱うことができる。
図2は,油圧ショベルのコントロールステムのうち,本実施の形態のセンサ搭載位置判定システムに係る構成を抜き出して模式的に示す機能ブロック図である。
図2において,センサ搭載位置判定システムは,IMU50a〜50d,車載ネットワーク70,車体コントローラ60,表示装置64などにより概略構成されている。
上部旋回体20を構成する旋回フレーム21やフロント作業装置30を構成するブーム31,アーム33,及びバケット35に搭載されたIMU50a〜50dは,その検出結果をCAN通信などの車載ネットワーク70に出力する。
車体コントローラ60は,車体コントローラ60内の記憶装置(例えばハードディスクドライブやフラッシュメモリ)61aに記憶されたプログラムを処理装置(例えばCPU)が実行することで,姿勢演算部61および搭載箇所判定部62として機能する。
姿勢演算部61は,姿勢センサであるIMU50の出力値(姿勢データ)に基づいて油圧ショベル100の姿勢を演算し,キャブ25内に設置されたモニタなどの表示装置64や図示しない他の制御用コントローラなどに出力する。油圧ショベル100の姿勢として,姿勢演算部61は,例えば,IMU50dの出力値から車両本体の傾きを演算し,その傾きと残りのIMU50a,50b,50cの出力値に基づいて油圧ショベル100に予め設定された座標系(車体座標系)における各フロント部材31,33,35の位置及び姿勢を演算できる。
姿勢演算部61で演算された油圧ショベル100の姿勢(車両本体の傾きや,車体座標系における各フロント部材31,33,35の位置など)は,表示装置64にフロント作業機30の位置情報を表示したり,自動(半自動)でフロント作業機30の駆動を制御したりする,オペレータの操作を補助する機能の実現などに用いられる。
また,姿勢演算部61は,搭載箇所判定部62の搭載箇所判定処理(後述)により全てのIMU50の搭載位置が判定され,その対応情報が識別情報記憶部61aに記憶されるまでの間,すなわち,未セットのIMU50がある場合は,対応情報が未設定であることを示す情報(例えば,「未設定」などの文字情報)を表示装置64に表示してオペレータに報知する機能も有する。
搭載箇所判定部62は,油圧ショベル100に搭載された複数のIMU(姿勢センサ)50のうちその出力値が複数の被搭載部材(複数のフロント部材31,33,35及び旋回フレーム(車両本体)21)のいずれかの姿勢が変化していることを示すIMU50の個数(換言すると,ある時刻に被搭載部材とともに地面に対して相対移動していると判別されるIMU50の個数)に基づいて,複数のIMU50が複数のフロント部材31,33,35及び旋回フレーム(車両本体)21のいずれの姿勢を検出するものであるか(どこにIMU50が搭載されているか)を判定する搭載箇所判定処理を行う。
なお,ここで「IMU50の出力値が複数の被搭載部材31,33,35,21のいずれかの姿勢が変化していることを示す」と判定される場合としては,そのIMU50自身の取り付けられた被搭載部材が動作している場合に加えて,そのIMU50の取り付けられた被搭載部材よりも基端側に位置する他の被搭載部材が動作している場合がある。IMU50の出力値が複数の被搭載部材31,33,35,21のいずれかの姿勢が変化していることを示すか否かを判定する方法としては,例えば,IMU50の角速度(または加速度)の出力値が所定の閾値以上であるか否かで判断するものがある。すなわち,IMU50の角速度の出力値が当該所定の閾値以上のときに,そのIMU50が搭載された被搭載部材及び当該被搭載部材よりも基端側他の被搭載部材がオペレータ操作により動作していること(つまり,姿勢が変化していること)を示す。
記憶装置61aには,搭載箇所判定部62による搭載箇所判定処理の結果に基づいて,搭載箇所判定部62によって各IMU50の識別情報と搭載箇所との対応情報が記憶される。
本実施の形態においては,搭載箇所判定部62がフロント部材31,33,35及び車両本体(旋回フレーム21(上部旋回体20))などの被搭載部材へのIMU50の新規搭載時に搭載箇所判定処理を実施する場合について例示する。搭載箇所判定部62がIMU50の新規搭載時であると判別する方法には種々のものが考えられるが,例えば,各IMU50の識別情報と搭載箇所との対応情報が記憶装置61aに記憶されていない場合にIMU50の新規搭載時であると判別する。つまり,新規搭載時とは,例えば,IMU50を搭載する油圧ショベル100を新規に製造した場合や,IMU未搭載の油圧ショベル100に追加的にIMU50を搭載する場合などが考えられる。
図3は,車載コントローラ60(搭載箇所判定部62)による搭載箇所判定処理の詳細を示すフローチャートである。
搭載箇所判定処理において,搭載箇所判定部62は,まず,ステップS10で,センサ設定完了フラグがONかOFFかを判断する。センサ設定完了フラグONとは,センサの取り付け位置の判定及び設定が完了していることを示し,OFFは完了していないことを示す。
まず,ステップS10でセンサ設定完了フラグがONと判断された場合は,搭載箇所判定処理を終了する。
一方,ステップS10でセンサ設定完了フラグがOFFと判断された場合は,ステップS20に進む。
ステップS20では,4つのIMU50のうち,その出力値が被搭載部材の姿勢が変化していることを示すIMU50(以下では,「動いているIMU(姿勢センサ)50」と称することがある)の数を判定する。各IMU50が動いているか否かの判断は例えば,IMU50の角速度の出力値が被搭載部材21,31,33,35の姿勢が変化していることを示す所定の閾値以上であるか否かで判断する。なお,各IMU50が動いているか否かの判断は,IMU50の加速度や傾斜角度の出力値の時間当たりの変化量が所定の閾値以上であるか否かで判断してもよい。
ステップS20で,動いているIMU50の数(Nm)が0個か4個(全て)と判断された場合は,再度ステップS20の個数判定を実行する。
ステップS20で,動いているIMU50の数(Nm)が1つと判断された場合は,ステップS30に進む。同様に,IMU50の数(Nm)が2つと判断された場合は,ステップS50に進み,3つと判断された場合は,ステップS70に進む。
(1)動いているIMUが1個(Nm=1)の場合
ステップS30では,動いている1個(Nm個)のIMU50は3つのフロント部材31,33,35のうち先端側に位置する1個(Nm個)のフロント部材の動きを検出するIMU50cであると判定及び設定する。つまり,3つのフロント部材31,33,35のうち最先端に位置するバケット35の動きを検出するためのIMU50cと設定する。ステップS30が終了したらステップS40に進む。なお,既にそれまでの演算周期でバケット用IMU50cということが判定されていた場合には再設定は不要である。
ステップS40では,ステップS20で動いていないと判定された残りの3個のIMU50は,2つのフロント部材31,33と旋回フレーム21(車両本体)のいずれかの姿勢を検出するIMU50であると判定する。つまり,3つのセンサを,ブーム31,アーム33,車両本体(上部旋回体20)の動きを検出するための車両本体側3つのIMU50a,IMU50b,IMU50dのいずれかであると判定及び設定し,ステップS90に処理を進める。
なお,それまでの演算周期で,残りの3個のIMU50のいずれかの搭載位置が既に判明している場合には,既に位置が判明しているIMUを考慮して搭載位置を判定できる。例えば,後述するステップS50及びS60が実行されて,4つのIMEが,バケットとアーム用の2つと,ブームと車両本体用の2つに分類された後に,ステップS30が実行される場合を考える。この場合,ステップS30でバケット用のIMU50cが判明するので,ステップS50で分類された2つのIMUのうちの残りのIMU(つまり,バケット用のIMU50cではないIMU)はアーム用のIMU50bであると判定及び設定できる。
(2)動いているIMUが2個(Nm=2)の場合
次に,ステップS20で,動いているIMU50の数が2つと判断された場合について説明する。動いているIMU50の数が2つと判断された場合には,ステップS50に進み,動いている2個(Nm個)のIMU50は3つのフロント部材31,33,35のうち先端側に位置する2個(Nm個)のフロント部材33,35の動きを検出するIMUであると判定する。つまり,動いている2つのIMU50をアーム33かバケット35の動きを検出するためのIMU50bかIMU50cの候補とする。
なお,それまでの演算周期で既に位置が判明しているIMU50が存在すれば,そのIMU50の位置を考慮する。例えばそれまでの演算周期でステップS30が実行され,バケット35用のIMU50cが設定されていれば,残りの1つをアーム33用のIMU50bと設定することができる。
次にステップS60に進み,動いていない残りの2個のIMU50を車両本体側の2つのIMU50の候補,つまり,車両本体(旋回フレーム21)用のIMU50dとブーム用のIMU50aの候補とし,ステップS90に処理を進める。なお,それまでの演算周期で後述するステップS80が実行されており,車両本体用のIMU50dが設定されていれば,ステップS60で候補とした2つのIMU50のうち残る1つをブーム用IMU50aと判定及び設定し,ステップS90に進む。
(3)動いているIMUが3個(Nm=3)の場合
次に,ステップS20で,動いているIMU50の数が3つと判断された場合について説明する。動いているIMU50の数が3つと判断された場合には,ステップS70に進み,動いている3つ(Nm個)のIMU50は3つのフロント部材31,33,35のうち先端側に位置する3個(Nm個)のフロント部材31,33,35の動きを検出するIMUであると判定する。つまり,動いている3つのIMU50をブーム31かアーム33かバケット35の動きを検出するためのIMU50aIMU50bかIMU50cの候補とする。
なお,前述と同様にそれまでの演算周期で既に位置が判明しているIMU50が存在すれば,そのIMU50の位置を考慮する。
次にステップS80に進み,動いていない残り1つのIMU50を車両本体20(旋回フレーム21)に取り付けられているIMU50dと判定及び設定し,ステップS90に進む。
ステップS90では,4つ全てのIMU50がどこに取り付けられているか設定が完了しているか否かを判断する。全てのIMU50の設定が完了していない場合は,ステップS20に戻り,同様の設定を繰り返す。一方,全てのIMU50の設定が完了していると判断された場合は,ステップS100に進む。
ステップS100では,センサ設定完了フラグをONにし,搭載箇所判定処理を終了する。
<IMU50の搭載箇所判定処理の具体的流れ>
次に図4〜図6の表を用いて第1の実施形態におけるIMU50の搭載箇所判定処理の具体的な流れを説明する。
図4〜図6に示した各表の列は,左側から順に,状態番号,状態の説明(図3で対応する処理の番号),車両本体に搭載されたIMU50の搭載位置の設定または動作の有無,ブームに搭載されたIMU50の搭載位置の設定または動作の有無,アームに搭載されたIMU50の搭載位置の設定または動作の有無,バケット(バケットピン)に搭載されたIMU50の搭載位置の設定または動作の有無である。各表中のSは車両本体に搭載されたIMU50dであることを示し,B,A,Vはそれぞれ,ブーム31,アーム33,バケット35に搭載されたIMU50a,50b,50cであることを示す。1つのセルに複数のアルファベットが記載されている場合には,それら複数のアルファベットに対応する被搭載部材が当該IMUの搭載位置の候補であるものとする。空白のセルは特に処理が無いものを示し,括弧書きのアルファベットは,既に搭載位置が判定及び設定されているものを示す。
(1)図4に示した例
図4について説明する。まず状態1(初期状態)では,全てのIMU50の搭載位置が車両本体(S),ブーム(B),アーム(A),バケット(V)のいずれかであることが設定されている。
状態2ではステップS20の判定が行われる。ここでは,動作しているIMU50が1つだけと判定され,次に状態3のステップS30において,動作している1つのIMU50をバケット(V)に搭載されているIMU50cと設定する。
次に状態4(ステップS40)で,残りの3つのIMU50は,ブーム(B)用,アーム(A)用,車両本体(S)用のいずれかであることを設定する(動いていないIMU50はバケット以外と設定する)。
続いて状態5ではステップS20に戻り,動いているIMU50が2つと判定される。この場合,状態6ではステップS50が行われ,動いている2つのIMU50は,アームかバケット用のIMUであると設定される。ここで,状態3でバケットに搭載されたIMU50cがすでに確定しているので,状態6で動いていると判定された2つのIMU50のうち残りの1つはアーム33に搭載されたIMU50bであることが判明及び設定される。
続いて状態7ではステップS60が実行され,動いていない残りの2つのIMU50が車両本体かブーム用のIMU50d,50aであると設定される。
次に状態8ではステップS20に戻り,動いているIMUが3つと判定される。この場合,状態9ではステップS70が行われ,動いている3つのIMU50はブームかアームかバケット用のIMU50であると設定される。ここで,既に状態3と状態6でアーム33とバケット35に搭載されているIMU50b,50cは確定しているので,ブーム31に搭載されているIMUがブーム用のIMU50aであると設定される。
続いて状態10ではステップS80が行われ,動いていない残りの1つのIMUを車両本体用のIMU17として設定する。これにより,全てのIMU50がどの部位に取り付けられているか確定することができる。
(2)図5に示した例
続いて図5について説明する。図5は,動作するIMU50の順番が図4と異なる場合を示している。ただし,状態1(初期状態)は同じである。
状態2ではステップS20の判定が行われる。ここでは,動作しているIMU50が2つと判定され,次に状態3のステップS50では,動作している2つのIMU50をアーム(A)とバケット(V)に搭載されているIMU50b,50cと設定する。
次に状態4(ステップS60)で,動作していない残りの2つのIMU50は,ブーム(B)用と車両本体(S)用のいずれかであることを設定する。
続いて状態5ではステップS20に戻り,動いているIMU50が3つと判定される。この場合,状態6ではステップS70が行われ,動いている3つのIMU50は,ブームと,アームと,バケット用のIMUであると設定される。ここで,状態2と状態5の結果に基づいて,状態2で動作無しと判定された根元側の2つのIMU50のうち,状態5で動作有りと判定されたIMUはブームに搭載されたIMU50aであり,根元側のもう1つのIMUは車両本体に搭載されたIMU50dであることを確定できる(状態7)。
次に状態8ではステップS20に戻り,動いているIMUが1つと判定される。この場合,状態9でステップS30が行われ,動いている1つのIMU50はバケット用のIMU50cであると設定される。既に状態3でアーム33とバケット35のIMUの候補として2つのIMUが特定されているので,状態3でアーム33とバケット35のIMUの候補だった2つのIMUのうち残りのIMUがアーム用のIMU50bであると設定される(状態10)。
これにより,全てのIMU50がどの部位に取り付けられているか確定することができる。
(3)図6に示した例
続いて図6について説明する。図6は,動作するIMU50の順番が図4及び図5と異なる場合を示している。ただし,状態1(初期状態)は図4等と同じである。
状態2ではステップS20の判定が行われる。ここでは,動作しているIMU50が3つと判定され,次に状態3のステップS70において,動作している3つのIMU50をブーム(B),アーム(A)及びバケット(V)に搭載されているIMU50a,50b,50cと設定する。
次に状態4(ステップS80)では,状態2で動作しなかった残りの1つのIMU50が,車両本体(S)用のIMU50dであると判定及び設定する。
続いて状態5ではステップS20に戻り,動いているIMU50が2つと判定される。この場合,状態6ではステップS50が行われ,動いている2つのIMU50は,アームとバケット用のIMUであると設定する。続く状態7ではステップS60が行われ,状態5で動作していないと判定された残りの2つのIMU50は,ブームと車両本体用のIMUであると判定する。ただし,状態4で車両本体に搭載されているIMU50dが既に特定されているため,状態5で動作していないと判定された2つのIMU50のうちのもう1つのIMUがブーム用のIMU50aであると特定できる(状態7)。
次に状態8ではステップS20に戻り,動いているIMUが1つと判定される。この場合,状態9でステップS30が行われ,動いている1つのIMU50はバケット用のIMU50cであると設定する。既に状態6でアーム33とバケット35のIMUの候補として2つのIMUが特定されているので,状態6でアーム33とバケット35のIMUの候補だった2つのIMUのうちもう1つのIMU(状態9でバケット用のIMU50cとして判定されなかった方のIMU)がアーム用のIMU50bであると設定できる(状態10)。
これにより,全てのIMU50がどの部位に取り付けられているか確定することができる。すなわち,順番は異なるが,図4と同様に,それぞれのIMU50がどの部位に取り付けられているかを確定することができる。
以上のようにいずれの順番でフロント作業装置30を動作させても,それぞれ1つ,2つ,3つのセンサがそれぞれ動いている状態とすることにより,IMU50の取付位置を確定できる。
<効果>
以上のように構成した本実施の形態の効果を説明する。
本実施の形態においては,複数のフロント部材31,33,35を連結した多関節型のフロント作業装置30と,フロント作業装置30の基端部(根元部)が取り付けられる車両本体(上部旋回体)20と,複数のフロント部材31,33,35を操作するための操作装置45と,複数のフロント部材31,33,35及び車両本体20のそれぞれに取り付けられる複数の姿勢センサである複数のIMU50と,複数のIMU50の出力値に基づいてフロント作業装置30の姿勢を演算する車体コントローラ60とを備えた作業機械(油圧ショベル)において,車体コントローラ60は,複数のIMU50のうちその出力値が複数のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれかの姿勢が変化していることを示すIMU50の個数に基づいて,複数のIMU50が複数のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれの姿勢を検出するものであるかを判定することとした。
このように作業機械を構成すると,図4−図6の具体例の結果から明らかであるが,4つの搭載部材(3つのフロント部材31,33,35と車両本体(上部旋回体20))に同一仕様のIMU50をそれぞれ取り付けた後に,動いているIMU50の個数が1個,2個,3個となるように操作装置45を操作するだけで,4個全てのIMU50が4つの被搭載部材20,31,33,35のいずれの姿勢を検出するものであるかを容易に判定及び設定できる。本実施形態では,被搭載部材20,31,33,35に搭載する時点でIMU50を個別に特定する必要がないので,被搭載部材20,31,33,35へのIMU50の取り付けの際の取り違えや手間の発生を抑制できる。また,例えば,製品出荷試験を開始する前にIMU50を取り付けておけば,オペレータに対して特定の操作(例えば,所定のフロント部材を所定の順番で操作する等)を指示しなくとも,フロント作業装置30の動作試験では3つのフロント部材31,33,35が単独操作されることが多く,動いているIMU50の個数が1個,2個,3個となるように操作装置45が操作されるため,IMU50の搭載箇所の設定に要する時間が実質的にゼロになる可能性が高い。また,本実施形態では,ブーム31の操作時にアーム33やバケット35を複合操作しても,また,アーム33の操作時にバケット35を複合操作しても,ステップS60,80の処理でセンサ候補は正しく設定されるので,操作装置45の操作に制限が少ないこともメリットである。また,各IMU50と車体コントローラ60を接続して,各IMU50の出力値を車体コントローラ60に出力すれば良く,単純な構成で済むこともメリットである。
なお,図3のステップS90では,全てのセンサの搭載位置が確定したか否かを判定したが,これに代えて,3個(N個)のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれかの姿勢が変化していることを示すIMU(姿勢センサ)50の個数が1個から3個(N個)まで全て現れたか否かを判定し,その判定が肯定されたときにセンサ設定完了フラグをONにする処理,すなわち,4個(N+1個)の姿勢センサが3個のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれの姿勢を検出するIMU50であるかを判定する処理を終了しても良い。
<第2の実施の形態>
本発明の第2の実施の形態を図7,図8を用いて説明する。本実施の形態では主に第1の実施の形態との相違点について説明するものとし,本実施の形態で用いる図面において第1の実施の形態と同様の部材には同じ符号を付し,説明を省略する。
第1の実施の形態では,IMU50の動作の有無と,動いているIMU50の個数を利用してIMU50の搭載位置を判定及び設定したが,本実施の形態は,これらに加えて操作装置45の操作圧センサ63からの出力値を利用してIMU50の搭載位置を判定及び設定する点に特徴がある。
操作圧センサ63は,複数のフロント部材31,33,35をそれぞれ操作するための操作装置45から出力される操作信号を検出することで,複数のフロント部材31,33,35の中から操作装置45による操作対象のフロント部材を検出する操作センサである。ここでは,油圧アクチュエータ23,32,34,36を駆動するために油圧回路システム41で用いられる操作パイロット圧を操作信号として検出する場合を一例として示している。なお,例えば,操作装置45のレバー操作量を電気的に検知して操作信号として用いる構成の場合には,操作装置45自体が操作センサとしての機能を果たすように構成しても良い。
図8は第2の実施の形態における車載コントローラ60(搭載箇所判定部62)による搭載箇所判定処理の詳細を示すフローチャートである。
第1の実施形態との違いは,ステップS120で,動いているIMU50の個数を判定する(図3のステップS20参照)のではなく,操作圧センサ63の出力に基づいて作業装置45による操作対象のフロント部材が何か判定する点にある。本実施形態では,その判定結果(つまり,操作圧センサ63で検出される操作対象のフロント部材が何か)に基づいて,複数のIMU(姿勢センサ)50が複数のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれの姿勢を検出するIMU50であるかを判定する。
ステップS120では,操作圧センサ63からの出力(操作信号)に基づいて検出される操作対象のフロント部材が3つのフロント部材31,33,35のいずれに該当するかを判定する。
ステップS120において,車載コントローラ60が,操作圧センサ63からの出力に基づいて,3つのフロント部材31,33,35のいずれにも操作装置45から操作信号が出力されていないと判定されたときには,再度ステップS120の判定を実行する。
ステップS120で,操作対象のフロント部材がバケット35のみのときはステップS30に進む。同様に,操作対象のフロント部材がアーム33のみの場合か,アーム33及びバケット35の場合(すなわち,アーム33とバケット35の複合操作の場合)にはステップS50に進む。また,操作対象のフロント部材にブーム31が含まれている場合(すなわち,ブーム31の単独操作の場合,ブーム31及びアーム33の複合操作の場合,ブーム31及びアーム33及びバケット35の複合操作の場合)にはステップS70に進む。
ただし,ステップS30,S50,S70のそれぞれでは,まず,各IMU50からの出力値に基づいて各IMU50が動いているか否かを判定する処理を行って,どのIMU50が動いていてどのIMU50が静止しているか(動いていないか)を特定する。既述の通り,各IMU50が動いているか否かの判断は,例えば,IMU50の角速度の出力値が被搭載部材21,31,33,35の姿勢が変化していることを示す所定の閾値以上であるか否かで判断する。なお,各IMU50が動いているか否かの判断は,IMU50の加速度や傾斜角度の出力値の時間当たりの変化量が所定の閾値以上であるか否かで判断してもよい。
以降の処理については第1の実施の形態の図3と同じなので説明は省略する。
本実施形態では,IMU50の動作の有無と,動いているIMU50の個数だけではなく,検出が容易な各フロント部材31,33,35に対する操作の有無を利用してIMU50の搭載箇所を判定しているので,より正確な搭載箇所判定が可能となる。
なお,図8のステップS90でも,全てのセンサの搭載位置が確定したか否かを判定したが,これに代えて,3個(N個)のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれかの姿勢が変化していることを示すIMU(姿勢センサ)50の個数が1個から3個(N個)まで全て現れたか否かを判定し,その判定が肯定されたときにセンサ設定完了フラグをONにする処理,すなわち,4個(N+1個)の姿勢センサが3個のフロント部材31,33,35及び車両本体20のいずれの姿勢を検出するIMU50であるかを判定する処理を終了しても良い。
<その他>
なお,本発明は,上記の実施の形態に限定されるものではなく,その要旨を逸脱しない範囲内の様々な変形例が含まれる。例えば,本発明は,上記の実施の形態で説明した全ての構成を備えるものに限定されず,その構成の一部を削除したものも含まれる。また,ある実施の形態に係る構成の一部を,他の実施の形態に係る構成に追加又は置換することが可能である。
例えば,第1の実施形態のステップS20において,動いているIMU50の個数の判定(第1の判定)だけでなく,図8のステップS120のように操作対象となっているフロント部材の判定(第2の判定)も行って,その双方の判定結果を利用して,後続の処理としてステップS20,S30,S50,S70のいずれに進むべきかを決定しても良い。このとき,第1の判定に基づいて決定した後続処理と,第2の判定に基づいて決定した後続処理とが異なる場合には,第2の判定の結果を優先しても良いし,両方の判定で同一の結果が得られるまでステップS20の処理を繰り返しても良い。ただし,前者の対応は,後者の対応に比してIMU50の搭載箇所判定処理に要する時間を短縮できる可能性がある。また,後者の対応は,前者の対応に比して正確度が向上する可能性が高い。なお,第1の判定に基づいて決定した後続処理と,第2の判定に基づいて決定した後続処理とが異なる場合には,異常(例えばセンサ異常)が発生している旨,表示装置64に表示しても良い。
また,車体コントローラ60は,センサ設定完了フラグがOFFのときは,搭載箇所判定処理が終了していないことを表示装置64に示してもよい。このとき,3つのステップS30,S50,S70の中で未通過のルートが存在することとなるが,具体的にどのような操作をすれば未通過のルートを通過できるかを表示装置64に示してもよい。
また,第1の実施の形態では,フロント作業装置30が3個のフロント部材31,33,35を有し,姿勢センサであるIMU50が4個の場合について説明したが,本発明は,フロント作業装置30がN個のフロント部材を有し,姿勢センサであるIMU50が(N+1)個の場合に一般化できる。具体的には,この場合の車体コントローラ60は,(1)N個のフロント部材及び車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサ(IMU)の個数がN個のとき,残りの1個の姿勢センサは車両本体の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,(2)N個のフロント部材及び車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサの個数が(N−n)個のとき(ただし,nは1から(N−1)までの自然数のいずれか),その(N−n)個の姿勢センサはN個のフロント部材のうち先端側に位置する(N−n)個のフロント部材の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,(N+1)個の姿勢センサのうち残りの(n+1)個の姿勢センサはN個のフロント部材のうち基端側(根元側)に位置するn個のフロント部材と車両本体の姿勢を検出する姿勢センサであると判定する。
第2の実施の形態についても,フロント作業装置30がN個のフロント部材を有し,姿勢センサであるIMU50が(N+1)個の場合に一般化できる。具体的には,この場合の車体コントローラ60は,(1)操作対象のフロント部材がN個のフロント部材のうち最も基端側に位置するフロント部材を含むとき,姿勢変化が検出されない(動いていない)1個の姿勢センサ(IMU)を車両本体の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,(2)操作対象のフロント部材のうち最も基端側に位置するフロント部材がN個のフロント部材のうち先端から(N−n)番目(ただし,nは1から(N−1)までの自然数のいずれか)のフロント部材のとき,出力値がN個のフロント部材及び車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す(N−n)個の姿勢センサはN個のフロント部材のうち先端側に位置する(N−n)個のフロント部材の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,(N+1)個の姿勢センサのうち姿勢変化が検出されない残りの(n+1)個の姿勢センサはN個のフロント部材のうち基端側に位置するn個のフロント部材と車両本体のいずれの姿勢を検出する姿勢センサであると判定する。
また,上記の車体コントローラ60に係る各構成や当該各構成の機能及び実行処理等は,それらの一部又は全部をハードウェア(例えば各機能を実行するロジックを集積回路で設計する等)で実現しても良い。また,上記のコントローラ60に係る構成は,演算処理装置(例えばCPU)によって読み出し・実行されることで当該コントローラの構成に係る各機能が実現されるプログラム(ソフトウェア)としてもよい。当該プログラムに係る情報は,例えば,半導体メモリ(フラッシュメモリ,SSD等),磁気記憶装置(ハードディスクドライブ等)及び記録媒体(磁気ディスク,光ディスク等)等に記憶することができる。
また,上記の各実施の形態の説明では,制御線や情報線は,当該実施の形態の説明に必要であると解されるものを示したが,必ずしも製品に係る全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えて良い。
10…下部走行体,11a(11b)…クローラ,12a(12b)…クローラフレーム,13a(13b)…走行油圧モータ,20…上部旋回体,21…旋回フレーム,22…エンジン,23…旋回油圧モータ(油圧アクチュエータ),24…減速機構,25…キャブ,30…フロント作業機,31…ブーム(フロント部材),32…ブームシリンダ(油圧アクチュエータ),33…アーム(フロント部材),34…アームシリンダ(油圧アクチュエータ),35…バケット(フロント部材),36…バケットシリンダ(油圧アクチュエータ),41…油圧回路システム,50(50a〜50d)…IMU(Inertial Measurement Unit:慣性計測装置),60…車体コントローラ(コントローラ),61…姿勢演算部,61a…識別情報記憶部,62…搭載箇所判定部,63…操作圧センサ,64…表示装置,70…車載ネットワーク,100…油圧ショベル

Claims (7)

  1. 複数のフロント部材を連結した多関節型の作業装置と,
    前記作業装置の基端部が取り付けられる車両本体と,
    前記複数のフロント部材を操作するための操作装置と,
    前記複数のフロント部材及び前記車両本体のそれぞれに取り付けられる複数の姿勢センサと,
    前記複数の姿勢センサの出力値に基づいて前記作業装置の姿勢を演算するコントローラとを備えた作業機械において,
    前記コントローラは,前記複数の姿勢センサのうちその出力値が前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサの個数に基づいて,前記複数の姿勢センサが前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれの姿勢を検出するものであるかを判定することを特徴とする作業機械。
  2. 請求項1の作業機械において,
    前記作業装置がN個のフロント部材を有し,前記姿勢センサが(N+1)個のとき,
    前記コントローラは,
    前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサの個数がN個のとき,残りの1個の姿勢センサは前記車両本体の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,
    前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサの個数が(N−n)個のとき(ただし,nは1から(N−1)までの自然数のいずれか),その(N−n)個の姿勢センサは前記N個のフロント部材のうち先端側に位置する(N−n)個のフロント部材の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,前記(N+1)個の姿勢センサのうち残りの(n+1)個の姿勢センサは前記N個のフロント部材のうち基端側に位置するn個のフロント部材と前記車両本体の姿勢を検出する姿勢センサであると判定することを特徴とする作業機械。
  3. 請求項2の作業機械において,
    前記コントローラは,前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す姿勢センサの個数が1個からN個まで全て現れたとき,前記(N+1)個の姿勢センサが前記N個のフロント部材及び前記車両本体のいずれの姿勢を検出する姿勢センサであるかを判定する処理を終了することを特徴とする作業機械。
  4. 請求項1の作業機械において,
    前記複数のフロント部材の中から前記操作装置による操作対象のフロント部材を検出する操作センサをさらに備え,
    前記コントローラは,前記複数の姿勢センサのそれぞれが前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示すか否かと,前記操作センサで検出された前記操作対象のフロント部材とに基づいて,前記複数の姿勢センサが前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれの姿勢を検出するものであるかを判定することを特徴とする作業機械。
  5. 複数のフロント部材を連結した多関節型の作業装置と,
    前記作業装置の基端部が取り付けられる車両本体と,
    前記複数のフロント部材を操作するための操作装置と,
    前記複数のフロント部材の中から前記操作装置による操作対象のフロント部材を検出する操作センサをさらに備え,
    前記複数のフロント部材及び前記車両本体のそれぞれに取り付けられる複数の姿勢センサと,
    前記複数の姿勢センサの出力値に基づいて前記作業装置の姿勢を演算するコントローラとを備えた作業機械において,
    前記コントローラは,前記操作センサで検出された前記操作対象のフロント部材と,前記複数の姿勢センサのそれぞれが前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示すか否かとに基づいて,前記複数の姿勢センサが前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれの姿勢を検出する姿勢センサであるかを判定することを特徴とする作業機械。
  6. 請求項5の作業機械において,
    前記作業装置がN個のフロント部材を有し,前記姿勢センサが(N+1)個のとき,
    前記コントローラは,
    前記操作対象のフロント部材が前記N個のフロント部材のうち最も基端側に位置するフロント部材を含むとき,姿勢変化が検出されない1個の姿勢センサを前記車両本体の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,
    前記操作対象のフロント部材のうち最も基端側に位置するフロント部材が前記N個のフロント部材のうち先端から(N−n)番目(ただし,nは1から(N−1)までの自然数のいずれか)のフロント部材のとき,出力値が前記複数のフロント部材及び前記車両本体のいずれかの姿勢が変化していることを示す(N−n)個の姿勢センサは前記N個のフロント部材のうち先端側に位置する(N−n)個のフロント部材の姿勢を検出する姿勢センサであると判定し,前記(N+1)個の姿勢センサのうち姿勢変化が検出されない残りの(n+1)個の姿勢センサは前記N個のフロント部材のうち基端側に位置するn個のフロント部材と前記車両本体のいずれの姿勢を検出する姿勢センサであると判定することを特徴とする作業機械。
  7. 請求項6の作業機械において,
    前記コントローラは,前記操作対象のフロント部材のうち最も基端側に位置するフロント部材として前記N個のフロント部材の先端から1番目からN番目までの全てのフロント部材が現れたとき,前記(N+1)個の姿勢センサが前記N個のフロント部材及び前記車両本体のいずれの姿勢を検出する姿勢センサであるかを判定する処理を終了することを特徴とする作業機械。
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